JP3895508B2 - 格子パネル - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、長さ方向に延在する中空部を有する複数の長尺部材を、縦横にかつ格子状に組み付けて形成された格子部を備えた格子パネルに関するものである。
【0002】
【背景の技術】
門扉やフェンス等を構成する格子パネルの一例として、特開平11−256965号公報に記載された技術が知られている。
すなわち、この技術においては、複数の長尺部材を縦横にかつ格子状に組み付けて格子部を形成し、該格子部を枠体で囲んで、前記縦横の長尺部材の両端面を前記枠体の内側の側壁面に当接させることで、格子パネルを形成している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記縦横の部材どうしを結合する場合、該縦横の部材どうしを相じゃくりにしてはめあわせるか、あるいは前記縦横の部材のうち一方の長尺部材から前記他方の長尺部材に釘等の止着部材をハンマー等で打ち込むようにしている。
しかし、前者においては、相じゃくりにするために、前記縦横の長尺部材のそれぞれに同じ形状の切り欠きを精度よく形成しなければならないので、この切り欠きの形成作業に手間がかかっていた。
また、後者においては、止着部材をハンマー等で打ち込む際に、長尺部材を叩いて傷つけてしまうことがないように、止着部材を注意深く打ち込む必要があり、しかも多数の止着部材を打ち込むため非常に手間がかかっていた。また、止着部材をハンマー等で打ち込んでいる際の長尺部材の振動によって、すでに打ち込んだ他の止着部材が長尺部材から若干浮き出てしまう場合があり、この場合、この浮き出た止着部材を打ち直さなければならないという手間も要していた。
上記事情に鑑み、本発明の課題は、前記一方の長尺部材と他方の長尺部材とを容易にかつ確実に結合することができる格子パネルを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決すべく請求項1記載の格子パネルは、例えば図1及び図3に示すように、長さ方向に延在する中空部11c,11c,12c,12cを有する複数の断面矩形状の長尺部材11・・・,12・・・を、縦横にかつ格子状に組み付けて形成された格子部10を備えた格子パネル1であって、前記縦横の長尺部材11・・・,12・・・のうち、一方の長尺部材(縦長尺部材)11・・・の側壁部には、前記中空部11c・・・に連通する複数の係合穴30・・・が該長尺部材の長手方向に所定間隔で設けられており、他方の長尺部材(横長尺部材)12・・・の側壁部には、前記係合穴30・・・に挿入可能な係合部材20・・・が該長尺部材12・・・の長手方向に所定間隔で設けられており、前記係合穴30・・・に前記係合部材20・・・が挿入され、この係合部材20・・・が前記中空部11c・・・の内壁に係合することによって、前記一方の長尺部材11・・・と他方の長尺部材12・・・とが結合されており、
前記係合部材20には、圧接部23が設けられており、この圧接部23が、前記一方の長尺部材11の中空部の内壁のうち、前記係合穴30の周囲にある内壁と、この内壁に対向する内壁とに圧接していることを特徴とする。ここで、前記係合穴30は、前記係合部材20が挿入できる程度の大きさ、形状であればよいが、前記一方の長尺部材11に他方の長尺部材12を結合させた際に係合穴30が隠れる程度が望ましい。
また、前記圧接部23は、例えば、前記係合部材20が前記中空部11c,11cの内壁に係合する際に弾性変形し、弾性復帰力により前記中空部11c,11cの内壁に圧接するような形状にする。
【0005】
請求項1記載の格子パネルにおいては、一方の長尺部材11・・・に設けられた係合穴30・・・に、他方の長尺部材12・・・に設けられた係合部材20・・・が挿入され、この係合部材20・・・が中空部11c・・・の内壁に係合することによって、一方の長尺部材11・・・と他方の長尺部材12・・・とを結合できるので、一方の長尺部材11・・・に他方の長尺部材12・・・を容易にかつ確実に結合できる。また、一方の長尺部材11・・・の側壁部には、中空部11c・・・に連通する複数の係合穴30・・・が一方の長尺部材11・・・の長手方向に所定間隔で設けられており、一方、他方の長尺部材12・・・の側壁部には、係合穴30・・・に挿入可能な係合部材20・・・が他方の長尺部材12・・・の長手方向に所定間隔で設けられているので、長尺部材11・・・,12・・・を縦横にかつ格子状に組んで結合する際の長尺部材11・・・,12・・・の位置決めが容易である。すなわち、係合穴30・・・に係合部材20・・・を挿入することで、縦横の長尺部材11・・・,12・・・の位置決めを容易に行うことができる。
また、係合部材20には、圧接部23が設けられており、この圧接部23が、一方の長尺部材11の中空部11c,11cの内壁に圧接しているので、係合部材20が中空部11c,11cの内壁により強固に係合する。したがって、一方の長尺部材11・・・と他方の長尺部材12・・・とをより確実に結合することができる。
【0006】
請求項2記載の格子パネルは、例えば図1〜図3に示すように、請求項1に記載の格子パネルにおいて、
前記中空部11c内には、仕切り壁11bが中空部11cの長さ方向に延在するように、かつ、前記係合穴30が形成された側壁部と直角に設けられており、
前記係合穴30に挿入された係合部材20に形成されたスリット27に、前記仕切り壁11bが挿入されていることを特徴とする。
【0008】
請求項3記載の格子パネルは、例えば図1に示すように、請求項1または2記載の格子パネルにおいて、
前記格子部10の周囲には、該格子部10を囲む枠体40が設けられており、この枠体40の内側の側壁には、複数の接合部材50が枠体の長手方向に所定間隔で設けられており、
これら接合部材50・・・を、前記格子部10を構成する縦横の長尺部材11・・・,12・・・の両端開口部11a・・・,12a・・・に嵌入することによって、前記縦横の長尺部材11・・・,12・・・が前記枠体40の内側の側壁に固定されていることを特徴とする。
【0009】
請求項3記載の格子パネルにおいては、枠体40の内側の側壁に設けられた接合部材50・・・を、縦横の長尺部材11・・・,12・・・の両端開口部11a・・・,12a・・・に嵌入することで、縦横の長尺部材11・・・,12・・・を枠体40の内側の側壁に固定することができるので、枠体40に縦横の長尺部材11・・・,12・・・を容易にかつ確実に固定することができる。
また、接合部材50は、枠体40の長手方向に所定間隔で複数設けられているので、縦横の長尺部材11・・・,12・・・の、枠体40に対する位置決めが容易である。すなわち、複数の接合部材50・・・に、縦横の長尺部材11・・・,12・・・の開口部11a・・・,12a・・・を嵌入することにより、縦横の部材11・・・,12・・・の、枠体40に対する位置決めを容易に行うことができる。
【0010】
請求項4記載の格子パネルは、例えば図1,図4及び図5に示すように、請求項3に記載の格子パネルにおいて、
前記接合部材50・・・には、圧接部(側壁圧接部、仕切り壁圧接部)53・・・,55・・・が設けられており、この圧接部53・・・,55・・・が、前記縦横の長尺部材11・・・,12・・・の両端開口部11a・・・,12a・・・の内壁に圧接していることを特徴とする。
ここで、前記圧接部53・・・,55・・・は、例えば、前記接合部材50・・・が前記縦横の長尺部材11・・・,12・・・の両端開口部11a・・・,12a・・・に嵌入された際に弾性変形し、弾性復帰力により前記開口部11a・・・,12a・・・の内壁に圧接するような形状にする。
【0011】
請求項4記載の格子パネルにおいては、接合部材50・・・には、圧接部53・・・,55・・・が設けられており、該圧接部53・・・,55・・・が、縦横の長尺部材11・・・,12・・・の両端開口部11a・・・,12a・・・の内壁に圧接しているので、枠体40に縦横の長尺部材11・・・,12・・・をより強固に固定することができる。
【0012】
請求項5記載の格子パネルは、例えば図9に示すように、請求項1または2記載の格子パネルにおいて、
前記格子部10の周囲には、該格子部10を囲む枠体210が設けられており、
この枠体210の内側の側壁には、嵌合溝220が枠体の長手方向に延在するようにして形成されており、
前記縦横の長尺部材11・・・,12・・・の両端部が前記嵌合溝220に嵌入されていることで、前記枠体210に、前記縦横の長尺部材11・・・,12・・・が固定されていることを特徴とする。
【0013】
請求項5記載の格子パネルにおいては、前記縦横の長尺部材11・・・,12・・・の両端部を前記嵌合溝に嵌入することで、前記枠体210に前記縦横の長尺部材11・・・,12・・・を固定できるので、前記縦横の長尺部材11・・・,12・・・を前記枠体210に容易にかつ確実に固定できる。
また、前記嵌合溝220は、前記枠体210の長手方向に延在するようにして形成されているので、前記縦横の長尺部材11・・・,12・・・を前記嵌合溝220に嵌入する位置を、枠体210の長手方向に沿って適宜変更することができるほか、前記縦横の長尺部材11・・・,12・・・を前記嵌合溝220に嵌入する角度も適応変更することができる。すなわち、形状の異なる格子パネルを容易に形成することができる。
【0014】
請求項6記載の格子パネルは、例えば図1及び図3に示すように、請求項1〜5のいずれかに記載の格子パネルにおいて、
前記長尺部材11,12の中空部11c,11c,12c,12cには、補強部材60,60,70,70が挿入されていることを特徴とする。
【0015】
請求項6記載の格子パネルにおいては、前記長尺部材11,12の中空部11c,11c,12c,12cには、補強部材60,60,70,70が挿入されているので、補強部材60,60,70,70を挿入していない場合に比して、長尺部材11,12が強固になる。したがって、このような長尺部材11,12を用いて格子部10を形成することで、より強固な格子部10を形成することができる。
【0016】
請求項7記載の格子パネルは、請求項1〜6のいずれかに記載の格子パネルにおいて、
前記縦横の長尺部材11,12及び枠体40,210のうち少なくとも一方は、セルロース系微粉粒と樹脂と顔料とを混合し、この混合材料を溶融させて成形することで形成されていることを特徴とする。
【0017】
ここで、前記セルロース系微粉粒は、例えば、木材の粗粉砕物、バカスの祖粉砕物、稲藁の粗粉砕物等における各種植物細胞体の原料材粗粉砕物を出発原料とし、これを磨砕処理することによって得ることができる。
【0018】
磨砕処理とは、粉砕処理と研磨処理とを併せ持つ処理を言うものであり、これら粉砕処理と研磨処理とを同時に行う処理であっても、粉砕処理を行った後、研磨処理を行う二工程からなる処理であってもよい。すなわち、ここで言う磨砕処理とは、後述するように、粗粉砕物から微粉砕物にする粉砕処理と、微粉際された粉粒を、繊維状態のものが絡み合い、その表面が繊毛で覆われている状態の粉粒形状から、表面に繊毛が少ない状態となるように表面研磨する研磨処理とを併せた処理を指している。
【0019】
また、前記樹脂としては、一旦は製造された樹脂をも含めた、硬質樹脂、軟質樹脂のことであり、塩化ビニル樹脂、発泡塩化ビニル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、フェノール樹脂、ウレタン樹脂、ポリウレタン樹脂、ABS樹脂、ポリスチレン樹脂等が用いられるが、中でも塩化ビニル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂がより好適である。
ここで、一旦は製造された樹脂とは、ペットボトルやビニールシートのように成形品として一旦は機能したものの他、成形時に不良となったもの、成形時・加工時などに生じる端材のことである。
【0020】
さらに、前記顔料としては、カドミウムイエロー、酸化鉄、カーボンブラックなどの黄色、赤色、黒色の三色の無機顔料からなり、得られる製品の生地自体における色および木目模様の色に応じて適宜選択して用いられる。
【0021】
そして、縦横の長尺部材及び枠体は、前記混合材料を用いて成形され形成されるものであるので、木質感に加えて、表面上には天然の木目に極めて近い木目模様が形成される。また、前記セルロース系微粉粒は、直径が1〜100μmの粒径状をなすものであり、従来のような繊毛上の突出部分がないので、従来の木粉のごとく水(湿気を含む)、溶剤等を吸着することのない、防水性、防腐性を持った木質様製品として、縦横の長尺部材及び枠体は形成される。
【0022】
請求項7記載の格子パネルにおいては、縦横の長尺部材11,12及び枠体40,210のうち少なくとも一方は、セルロース系微粉粒と樹脂と顔料とを混合し、この混合材料を溶融させて成形することで形成されているので、格子部11,12及び枠体40,210の少なくとも一方を、防水性、防腐性を有する木質様製品とすることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
<第1の実施の形態>
以下に、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
本実施の形態に係る格子パネル1は、図1および図3に示すように、複数の長尺部材11・・・,12・・・を、縦横にかつ格子状に組み付けて形成された格子部10と、該格子部10の周囲に設けられ、格子部10を囲む枠体40とを備えている。なお、図1は格子パネル1を形成する態様を一部省略して示した斜視図であり、図3は、縦長尺部材(一方の長尺部材)11・・・と横長尺部材(他方の長尺部材)12・・・との結合の態様を示した横断面図である。
【0024】
長尺部材11,12と、枠体40を構成する枠部材41,42とは、セルロース系微粉粒と樹脂と顔料とを混合し、この混合材料を溶融させて成形することで形成されている。以下、この混合材料から木質様製品を製造する方法について説明する。
【0025】
前記混合材料は、セルロース系微粉粒と樹脂と顔料とから構成されるものであり、該混合材料を以下のようにして成形することで所望する木質様製品を形成することができる。
まず、インペラーミル(IMP−250;株式会社セイシン企業製)を使用して、天然木材の他、おがくず、稲藁、バカス等も含む、建築・廃材・産業廃材等を機械的な衝撃破砕により粉砕して150メッシュ、好ましくは120メッシュよりも細かい粒径の、出発原料となる粗粉砕物を作成する。
そして、このように原料材粉砕物(粗粉砕物)と、ジルコニア系及びアルミナ系の外形3mmから5mmのセラミックスボールとを、ボールミル本体内に装填し、これらをロータで撹拌することにより、撹拌されるセラミックスボールに接触した原料材粉砕物は粉砕されて微粉砕物となるとともに、その表面が研磨されることによって繊毛部分が非常に少ない表面を有する微粉粒となる。この際、セラミックボールの表面温度を90度から120度の範囲に、室内温度を80度以下に設定し、磨砕処理に加えて原料材粉砕物の乾燥処理も同時に行う。
【0026】
すなわち、原料材粉砕物はセラミックボールの表面に接触した際、機械的に圧潰されかつ摩耗されて粉砕・研磨され、これと同時に加熱・乾燥されることから、含有水分が効率よく取り除かれる。また、セラミックスボールから離脱した際、急速に冷却されることから、加熱−冷却の繰り返しを受けることによって、原料材粉砕物中の繊維が膨縮作用を受けるとともに急速に乾燥され、これによって繊維の先端部がセラミックスボールにより効率よく磨砕され、結果として周面に繊毛の少ない、独立した粒径状をなす磨砕処理セルロース系微粉粒が得られる。
このようにして得られたセルロース系微粉粒を分級することにより、所望する範囲の粒径に揃え、該セルロース系微粉粒と、該セルロース系微粉粒よりも小径で、かつ硬い白色顔料(表面粒)とをボールミル内において混合し、得られた混合粒子を気相中に分散させながら衝撃力を主体とする機械的熱的エネルギーを粒子に付与し、セルロース系微粉粒を母粒子とし、この母粒子の外周面に白色顔料粒子を担持させ、表面粒付きセルロース系微粉粒とする。
【0027】
なお、担持させる白色顔料の量としては、母粒子となるセルロース系微粉粒の周面に重なり合って該周面を覆いつくす量が上限とされるが、下限については作成する木質様成形品の所望する色相に応じて適宜決定される。
ここで、担持する白色顔料としては、酸化チタン、リトポン、ホワイトカーボン、炭酸カルシウム等が使用可能であるが、特に酸化チタンが、熱的、化学的に安定であり、しかも着色力、隠蔽力にも優れていることから、得られる木質様成形品に十分な白色度を付与することができ好ましい。また、この白色無機顔料の粒径については、前記セルロース系微粉粒より十分に小さく調整されたものとされ、具体的には0.1μm程度のものが好適とされる。
【0028】
上記のようにして得られた表面粒付きセルロース系微粉粒に樹脂及び顔料を混合して一旦溶融させ、その溶融したものを押し出して木質様形成材ペレットを形成し、実際に押出成形により所望形状に成形するには、この木質様形成材ペレットを溶融させて用いる。
前記樹脂としては、一旦は製造された樹脂をも含めた、硬質樹脂、軟質樹脂のことであり、塩化ビニル樹脂、発泡塩化ビニル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、フェノール樹脂、ウレタン樹脂、ポリウレタン樹脂、ABS樹脂、ポリスチレン樹脂等が用いられるが、中でも塩化ビニル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂がより好適である。
ここで、一旦は製造された樹脂とは、ペットボトルやビニールシートのように成形品として一旦は機能したものの他、成形時に不良となったもの、成形時・加工時などに生じる端材のことである。
【0029】
また、前記顔料とは、有色顔料であり、カドミウムイエロー、酸化鉄、カーボンブラックなどの黄色、赤色、黒色の三色の無機顔料からなり、得られる製品の生地自体における色および木目模様の色に応じて適宜選択して用いられる。
そして、前記樹脂の種類、顔料の種類を適宜選択して、複数種類の木質様形成材ペレットを製造する。なお、複数種類の木質様形成材ペレットを製造するには、前記樹脂および顔料の種類の他、セルロース系微粉粒の原料の種類、表面粒の種類等を適宜選択することでも製造できる。
【0030】
また、同様にして、前記表面粒付きセルロース系微粉粒に前記樹脂を混合して一旦溶融させ、その溶融したものを押し出して生地材ペレットを形成し、実施の押出成形の際には、この生地材ペレットを溶融させて用いる。
そして、前記樹脂の種類を適宜選択して、複数種類の生地材ペレットを製造する。なお、複数種類の生地材ペレットを製造するには、前記樹脂の種類の他、セルロース系微粉粒の原料の種類、表面粒の種類等を適宜選択することでも製造できる。
さらに同様にして、前記樹脂と顔料とを混合して一旦溶融させ、その溶融したものを押し出して顔料ペレットを形成し、実際の押出成形の際には、この顔料ペレットを溶融させて用いる。
そして、前記樹脂および顔料の種類を適宜選択して、複数種類の生地材ペレットを製造する。
【0031】
その後、上記のようにして得られた複数種類の木質様形成材ペレットと、複数種類の生地材ペレットと、複数種類の顔料ペレットとのうちから少なくとも二種類を、セルロース系微粉粒または表面粒付きセルロース系微粉粒を含むようにして選択し、これら選択された複数の種類のペレットを、ベント式押出成形機に選択的に供給して押出成形することで、木目模様で、防水性、防腐性を持った製品を形成することができる。
【0032】
そして、前記のように形成された長尺部材11は、長さ方向に延在する中空部を有し、かつ両端に開口部が形成されている。前記中空部内には、中空部を所定間隔に仕切る仕切り壁11bが設けられている。この仕切り壁11bは、前記中空部の長さ方向に延在するようにして、前記中空部の側壁間に設けられたものであり、長尺部材11の押出成形時に長尺部材11と一体形成される。そして、この仕切り壁11bにより長尺部材11の両端の開口部はそれぞれ開口部11a,11aに分断され、長尺部材11の中空部は11c,11cに分断されている。そして、長尺部材11の中空部11c,11cには、長さ方向に延在する中空部を有する断面矩形状の補強部材60,60が、長尺部材11の両端間に延在するようにして挿入されており、また、長尺部材11の側壁部には、前記中空部11c,11c及び補強部材60,60の中空部に連通する複数の係合穴30・・・が該長尺部材11の長手方向に所定間隔で設けられている。なお、これら係合穴30・・・は、仕切り壁11bの上方から中空部11c,11cに連通するように設けられている。
【0033】
長尺部材12もほぼ同様の構成である。すなわち、長尺部材12は、長さ方向に延在する中空部を有し、かつ両端に開口部が形成されている。前記中空部内には、中空部を所定間隔に仕切る仕切り壁12bが設けられている。そして、この仕切り壁12bにより長尺部材12の両端の開口部はそれぞれ開口部12a,12aに分断され、長尺部材12の中空部は12c,12cに分断されている。
そして、長尺部材12の中空部12c,12cには長さ方向に延在する中空部を有する断面矩形状の補強部材70,70が長尺部材12の両端間に延在するようにして挿入されており、長尺部材12の側壁部には、前記係合穴30・・・に挿入可能な係合部材20・・・が横長尺部材12の長手方向に所定間隔で設けられている。
【0034】
接合部材20は、図2に示すような形状になっている。
すなわち、横長尺部材12に当接する当接部21の一端部に、L字状の係合部22が形成されており、該係合部22の先端部には、圧接部23が形成されている。
当接部21には、係合部材20を横長尺部材12に取り付けるのに使用されるビス21bが貫通するビス穴21aが形成されている。
係合部22は、係合部材20が係合穴30に挿入された際に中空部11cの内壁に係合する部分である。すなわち、係合部材20が係合穴30に挿入された際に、係合部22の一片部22aが、係合穴30の内壁に載置され、他辺部22bが、中空部11cの長手方向に延びるようにして、圧接部23を介して補強部材60の内壁に当接することで、係合部22が中空部11cの内壁に係合するようになっている。
圧接部23は、係合部22の一片部22a側に凹となるような湾曲形状をなしており、係合部材20が係合穴30に挿入された際に、その曲率が小さくなるように弾性変形し、弾性復帰力によって補強部材60の内壁に圧接するようになっている。
なお、係合部22の基端部から当接板21の一端部にわたって、係合部材20の変形防止のための凸部25,25が形成されており、また、係合部22の角部にも、係合部材20の変形防止のための凸部26,26が形成されている。
また、係合部22の一辺部22aから、圧接部23の先端部にわたって、スリット27が形成されている。なお、このスリット27は、係合部材20が係合穴30に挿入された際に長尺部材11の仕切り壁11bが挿入される部分である。
【0035】
そして、係合部材20は、当接部21を長尺部材12の側壁部に当接させて、当接部21のビス穴21aからビス21bを係合部材20にねじ込むことにより、長尺部材20に設けてられている。
【0036】
そして、前記長尺部材11に設けられた係合穴30・・・に前記長尺部材12に設けられた係合部材20・・・が挿入され、この係合部材20・・・の係合部22・・・が中空部11c・・・の内壁に係合するとともに、圧接部23・・・が中空部11c・・・の内壁すなわち補強部材60・・・の内壁に圧接することによって、格子部10における前記縦横の部材11・・・,12・・・どうしが結合されている。
【0037】
次に、格子部10の周囲に設けられ、格子部10を囲む枠体40の構成について図1、図4〜図6を用いて説明する。なお、図4は接合部材50を示した斜視図であり、図5は、縦長尺部材11と枠体40との接合部分の態様を示した縦断面図であり、図6は、枠体40の角部の接合態様を示した縦断面図である。
枠体40は、枠部材41,41,42,42を縦横に組むことによって形成される矩形の枠体である。
【0038】
枠部材41は、長さ方向に延在する中空部を有し、かつ両端に開口部が形成されている。前記中空部内には、中空部を所定間隔に仕切る仕切り壁41bが設けられている。この仕切り壁41bは、前記中空部の長さ方向に延在するようにして、前記中空部の側壁間に設けられたものであり、枠部材41の押出成形時に枠部材41と一体形成される。そして、この仕切り壁41bにより枠部材41の両端の開口部はそれぞれ開口部41a,41aに分断され、中空部は中空部41c,41cに分断されている。
そして、枠部材41の枠体40の内側を向く側壁には、複数の接合部材50・・・が枠部材41の長手方向に所定間隔で設けられている。
さらに、枠部材41の両端部における枠体40の内側を向く側壁には、枠部材41を枠部材42に固定するための接合部材80,80がそれぞれ設けられている。
【0039】
枠部材42は、枠部材41とほぼ同様の構成である。すなわち、長さ方向に延在する中空部を有し、かつ両端に開口部が形成されている。前記中空部内には、中空部を所定間隔に仕切る仕切り壁42bが設けられている。そして、この仕切り壁42bにより枠部材42の両端の開口部はそれぞれ開口部42a,42aに分断され、中空部は中空部42c,42cに分断されている。
そして、枠部材42の枠体40の内側を向く側壁には、複数の接合部材50・・・が枠部材42の長手方向に所定間隔で設けられている。
【0040】
接合部材50は、格子部10を構成する縦横の長尺部材11・・・,12・・・を枠部材41,42に固定する部材である。以下、この接合部材50について図4及び図5を用いて説明する。なお、図5では枠部材41と縦長尺部材11との接合部分のみ示したが、枠部材42と横長尺部材12との接合部分も同様の構成である。
接合部材50は、縦横の長尺部材11,12の開口部11a,11a,12a,12aに嵌入される2つの接合部50a,50aどうしが、連結部50bにより連結されている構造になっている。
接合部50aは、枠部材41または枠部材42に当接される当接部51と、この当接部51の外側縁部に形成されて、長尺部材11,12の側壁側において該長尺部材11,12の開口部11a,11a,12a,12a内に嵌入される側壁側嵌入部52と、当接部51の内側縁部に形成されて、長尺部材11,12の仕切り壁11b,12b側において該長尺部材11または12の開口部11a,11a,12a,12a内に嵌入される仕切り壁側嵌入部54とを備えている。
当接部51には、接合部50aを枠部材41,42に固定するための固定部材90が貫通する固定穴51aが形成されている。
【0041】
側壁側嵌入部52の先端部には、圧接部たる側壁圧接部53が形成されており、該側壁圧接部53は、当接部51側に凹となるような湾曲形状をなしており、接合部50aが長尺部材11,12の開口部に嵌入された際に、その曲率が小さくなるように弾性変形し、弾性復帰力によって補強部材60,70の側壁(長尺部材11,12の側壁に当接している側の側壁)に圧接するようになっている。
仕切り壁側嵌入部52の先端部には、圧接部たる仕切り壁圧接部55が形成されており、該仕切り壁圧接部55は、当接部51側に凹となるような湾曲形状をなしており、接合部50aが長尺部材11または12の開口部内に嵌入された際に、その曲率が小さくなるように弾性変形し、弾性復帰力によって補強部材60,70の側壁(長尺部材11,12の仕切り壁11b,12bに当接している側の側壁)に圧接するようになっている。
【0042】
連結部50bは、断面コ字状になっており、底壁部56の両縁部に側壁部57,57が形成されている構成となっている。そして、側壁部57,57のそれぞれに、接合部50a,50aの仕切り壁圧接部55,55が連結されている。なお、この連結部50bの側壁部57,57間には、接合部50aが長尺部材11,12の開口部に嵌入された際に、長尺部材11,12の仕切り壁11b,12bが配置される。
【0043】
そして、接合部材50・・・が固定部材90,90を用いて以下の方法により枠部材41,42に固定されている。ここで、固定部材90は、両端部が開口した筒状の挿入部91と、該挿入部91の基端部において横方に延出する係止部92と、挿入部91の先端開口部から挿入される固定部93とから構成される。
すなわち、枠部材41,42の枠体40の内側を向く側壁に予め貫通穴を複数開けておき、これら貫通穴の上に前記固定穴51a,51aが配置されるようにして、接合部材50・・・を枠部材41,42に載置する。
ついで、固定部材90,90を、係止部91,91が当接部51a,51aに当接するようにして挿入部91,91を固定穴51a,51aから挿入する。
ついで、挿入部91,91の先端開口部に固定部93,93を挿入固定して、固定部材90,90が枠部材から抜けないようにする。
この方法により、接合部材50・・・が枠部材41,42に固定されている。
【0044】
接合部材80は、L字状の部材であり、その一片部81及び他片部82には、それぞれボルト83,84が貫通される貫通穴81a,82aが形成されている。
そして、以下に述べる方法により、接合部材80が、他片部82が枠部材41から鉛直側方に伸びるようにして、一片部81において枠部材41に固定されている。
すなわち、枠部材41の両端部における枠体40の内側を向く側壁に貫通穴41dを形成しておく。そして、座金100を介して一片部81を枠部材41の枠体40の内側を向く側壁に載置し、一片部81の上方から、上下2枚からなる座金101を介して、ボルト83を貫通穴81a及び貫通穴41dを通して中空部41c内に挿入する。そして、枠部材41の中空部41cから、ボルト止め具84を用いてボルト83を固定する。なお、このボルト止め具84は中空部を有する筒状の部材であって、該中空部の内壁にネジ山が刻まれており、この中空部にボルト83を通すことにより、ボルト83と螺合するようになっている。
【0045】
そして、枠部材41,42どうしは以下のようにして固定される。
すなわち、枠部材41の両端部に設けられた接合部材80,80,80,80のうち、一方の端部に設けられた接合部材80,80の他片部82,82を、枠部材42の2つに分断された開口部42aにそれぞれ嵌入して、他片部82,82を中空部42c,42cの内壁に当接させる。ついで、ボルト85を、上下2枚からなる座金102を介して、枠部材42の枠体40の内側を向く側壁から、該側壁に形成された貫通穴42d,42d及び他片部82,82に形成された貫通穴82a,82aを通して中空部42c内に挿入し、中空部42c内からナット86,86でボルト85を締結する。
この方法により、枠部材41,42どうしは固定される。
【0046】
次に、格子パネル1の形成方法について図1を用いて説明する。
すなわち、まず、縦長尺部材11・・・及び横長尺部材12・・・を用いて格子部10を形成する。
次いで、横長尺部材12・・・の両端開口部12a,12aに、枠部材42,42に設けられた接合部材50・・・を嵌入することにより、横長尺部材12・・・を枠部材12,12に固定する。
次いで、縦長尺部材11・・・の両端開口部11a,11aに、枠部材41,41に設けられた接合部材50・・・を嵌入することにより、縦長尺部材11・・・を枠材41,41に固定する一方で、枠部材42,42の両端開口部42a,42aに、枠部材41,41に設けられた接合部材80,80,80,80を嵌入し、ボルト85,85で固定することにより、枠部材41,41,42,42どうしを固定する。
この方法により、格子パネル1は形成される。
【0047】
以上により、第1の実施の形態によれば、縦長尺部材11・・・に設けられた係合穴30・・・に、横長尺部材12・・・に設けられた係合部材20・・・が挿入され、この係合部材20・・・が中空部11c・・・の内壁に係合することによって、縦長尺部材11・・・と横長尺部材12・・・とを結合できるので、縦長尺部材11・・・に横長尺部材12・・・を容易にかつ確実に結合できる。ここで、係合部材20には、圧接部23が設けられており、この圧接部23が、縦長尺部材11の中空部11c,11cの内壁に圧接しているので、係合部材20が中空部11c,11cの内壁により強固に係合する。したがって、縦長尺部材11・・・と横長尺部材12・・・とをより確実に結合することができる。
また、縦長尺部材11の側壁部には、中空部11c,11cに連通する複数の係合穴30・・・が縦長尺部材11の長手方向に所定間隔で設けられており、一方、横長尺部材12の側壁部には、係合穴30・・・に挿入可能な係合部材20・・・が横長尺部材12の長手方向に所定間隔で設けられているので、長尺部材11・・・,12・・・を縦横にかつ格子状に組んで結合する際の長尺部材11・・・,12・・・の位置決めが容易である。すなわち、係合穴30・・・に係合部材20・・・を挿入することで、縦横の長尺部材11・・・,12・・・の位置決めを容易に行うことができる。
また、枠体40の内側の側壁に設けられた接合部材50・・・を、縦横の長尺部材11・・・,12・・・の両端開口部11a・・・,12a・・・に嵌入することで、縦横の長尺部材11・・・,12・・・を枠体40の内側の側壁に固定することができるので、枠体40に縦横の長尺部材11・・・,12・・・を容易にかつ確実に固定することができる。ここで、接合部材50・・・には、側壁圧接部53・・・及び仕切り壁圧接部55・・・が設けられており、これら側壁圧接部53・・・及び仕切り壁圧接部55・・・が、縦横の長尺部材11・・・,12・・・の両端開口部11a・・・,12a・・・の内壁に圧接しているので、枠体40に縦横の長尺部材11・・・,12・・・をより強固に固定することができる。
また、接合部材50は、枠体40の長手方向に所定間隔で複数設けられているので、縦横の長尺部材11・・・,12・・・の、枠体40に対する位置決めが容易である。すなわち、複数の接合部材50・・・に、縦横の長尺部材11・・・,12・・・の開口部11a・・・,12a・・・を嵌入することにより、縦横の部材11・・・,12・・・の、枠体40に対する位置決めを容易に行うことができる。
また、前記長尺部材11,12の中空部11c,12cには、補強部材60,70が挿入されているので、補強部材60,70を挿入していない場合に比して、長尺部材11・・・,12・・・が強固になる。したがって、このような長尺部材11・・・,12・・・を用いて格子部10を形成することで、より強固な格子部10を形成することができる。
また、縦横の長尺部材11・・・,12・・・及び枠体40は、セルロース系微粉粒と樹脂と顔料とを混合し、この混合材料を溶融させて成形することで形成されているので、防水性、防腐性を有する格子部11・・・,12・・・および枠体40を製造できる。
【0048】
<第2の実施の形態>
以下に、本発明の第2の実施の形態について図7〜図9に基づいて説明する。
なお、本実施の形態の格子パネルが、第1の実施の形態格子パネル1と異なる点は、第1の実施の形態の格子パネル1の枠体40に接合部材50・・・が設けられているのに対し、本実施の形態の格子パネルの枠体は、枠体の内側の側壁に、嵌合溝が形成されている点である。
したがって、以下に前記相違点について詳しく説明し、第1の実施の形態と共通構成部分には、同一符号を付してその説明を省略する。
なお、図7は枠体210の斜視図であり、図8は枠体210に格子部10の縦長尺部材11を嵌入させる態様を示した横断面図であり、図9は本実施の形態に係る格子パネル200を示した斜視図である。
【0049】
すなわち、枠体210は、長手方向に延在する中空部を有する長尺の枠部材を矩形枠状に組んでなる枠体である。
そして、枠体の内側の側壁には、嵌合溝210が枠体210の長手方向に延在するようにして形成されている。ここで、枠体210を構成する枠部材は、セルロース系微粉粒と樹脂と顔料とを混合し、この混合材料を溶融させて成形することで形成されている中空の長尺部材である。
【0050】
そして、格子パネル200においては、図8及び図9に示すように、枠体210の嵌合溝220に、格子部10を構成する縦横の長尺部材11・・・,12・・・の両端部が、枠部材の長さ方向に対して鉛直方向に嵌入されていることで、枠体210に、縦横の長尺部材11・・・,12・・・が固定されている。
【0051】
以上により、第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができるのは勿論のこと、第1の実施の形態に比べて有利な効果もある。
すなわち、枠体210の嵌合溝220に、格子部10を構成する縦横の長尺部材11・・・,12・・・の両端部を嵌入することで、縦横の長尺部材11・・・,12・・・を枠体210に容易にかつ確実に固定できる。
また、嵌合溝220は、枠体210の長手方向に延在するようにして形成されているので、縦横の長尺部材11・・・,12・・・を嵌合溝220に嵌入する位置を、枠体210の長手方向に沿って適宜変更することができるほか、縦横の長尺部材11・・・,12・・・を嵌合溝220に嵌入する角度も適応変更することができる。すなわち、形状の異なる格子パネルを容易に形成することができる。
【0052】
なお、以上の第1の実施の形態及び第2の実施の形態においては、縦横の長尺部材11,12を板状部材としたが、本発明はこれに限定されるものではなく、
例えば円筒状の長尺部材でも良い。
また、縦長尺部材11に係合穴30・・・を設け、横長尺部材12に係合部材20・・・を設ける構成としたが、横長尺部材12に係合穴30・・・を設け、縦長尺部材11に係合部材20・・・を設ける構成としてもよい。
また、第2の実施の形態において、格子部10を構成する縦横の長尺部材11・・・,12・・・の両端部が、枠部材の長さ方向に対して鉛直方向に嵌入されているものとしたが、枠部材の長さ方向に対して斜め方向に嵌入してもよい。この場合は、いわゆる斜め格子状となった格子部を有する格子パネルが形成される。
【0053】
【発明の効果】
以上のように、請求項1および2に記載の発明に係る格子パネルによれば、前記一方の長尺部材に設けられた係合穴に、前記他方の長尺部材に設けられた係合部材が挿入され、この係合部材が前記中空部の内壁に係合することによって、前記一方の長尺部材と他方の長尺部材とを結合できるので、前記一方の長尺部材に他方の長尺部材を容易にかつ確実に結合できる。また、前記縦横の長尺部材のうち、一方の長尺部材の側壁部には、前記中空部に連通する複数の係合穴が該長尺部材の長手方向に所定間隔で設けられており、一方、他方の長尺部材の側壁部には、前記係合穴に挿入可能な係合部材が該長尺部材の長手方向に所定間隔で設けられており、また、中空部内に、仕切り壁が中空部の長さ方向に延在するように、かつ、前記係合穴が形成された側壁部と直角に設けられており、前記係合穴に挿入された係合部材に形成されたスリットに、前記仕切り壁が挿入されているので、前記長尺部材を縦横にかつ格子状に組んで結合する際の長尺部材の位置決めが容易である。すなわち、前記係合穴に前記係合部材を挿入することで、前記縦横の長尺部材の位置決めを容易に行うことができる。
【0054】
また、前記係合部材には、圧接部が設けられており、この圧接部が、前記一方の長尺部材の中空部の内壁に圧接しているので、前記係合部材が前記中空部の内壁により強固に係合する。したがって、前記一方の長尺部材と前記他方の長尺部材とをより確実に結合することができる。
【0055】
請求項3記載の発明に係る格子パネルによれば、請求項1または2と同様の効果を得ることができるのは勿論のこと、前記枠体の内側の側壁に設けられた接合部材を、前記縦横の長尺部材の両端開口部に嵌入することで、前記縦横の長尺部材を前記枠体の内側の側壁に固定することができるので、前記枠体に前記縦横の長尺部材を容易にかつ確実に固定することができる。
また、前記接合部材は、前記枠体の長手方向に所定間隔で複数設けられているので、前記縦横の長尺部材の、枠体に対する位置決めが容易である。すなわち、前記複数の接合部材に、前記縦横の長尺部材の両端開口部に嵌入することにより、前記縦横の部材の、前記枠体に対する位置決めを容易に行うことができる。
【0056】
請求項4記載の発明に係る格子パネルによれば、請求項3と同様の効果を得ることができるのは勿論のこと、前記接合部材には、圧接部が設けられており、この圧接部が、前記縦横の長尺部材の両端開口部の内壁に圧接しているので、前記枠体に前記縦横の長尺部材をより強固に固定することができる。
【0057】
請求項5記載の発明に係る格子パネルによれば、請求項1または2と同様の効果を得ることができるのは勿論のこと、前記縦横の長尺部材の両端部を前記嵌合溝に嵌入することで、前記枠体に前記縦横の長尺部材を固定できるので、前記縦横の長尺部材を前記枠体に容易にかつ確実に固定できる。
また、前記嵌合溝は、前記枠体の長手方向に延在するようにして形成されているので、前記縦横の長尺部材を前記嵌合溝に嵌入する位置を、枠体の長手方向に沿って適宜変更することができるほか、前記縦横の長尺部材を前記嵌合溝に嵌入する角度も適応変更することができる。すなわち、形状の異なる格子パネルを容易に形成することができる。
【0058】
請求項6記載の発明に係る格子パネルによれば、請求項1〜5のいずれかと同様の効果を得ることができるのは勿論のこと、補強部材を挿入していない場合に比して、中空部材が強固になる。したがって、このような長尺部材を用いて格子部を形成することで、より強固な格子部を形成することができる。
【0059】
請求項7記載の発明に係る格子パネルによれば、請求項1〜6のいずれかと同様の効果を得ることができるのは勿論のこと、前記縦横の長尺部材及び枠体のうち少なくとも一方は、セルロース系微粉粒と樹脂と顔料とを混合し、この混合材料を溶融させて成形することで形成されているので、防水性、防腐性を有する格子部あるいは枠体を製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係る格子パネルを形成する態様を一部省略して示した斜視図である。
【図2】同、係合部材を示した斜視図である。
【図3】同、縦長尺部材(一方の長尺部材)と横長尺部材(他方の長尺部材)との結合の態様を示した横断面図である。
【図4】同、接合部材を示した斜視図である。
【図5】同、縦長尺部材と枠体との接合部分の態様を示した縦断面図である。
【図6】同、枠体の角部の接合態様を示した縦断面図である。
【図7】第2の実施の形態に係る枠体の斜視図である。
【図8】同、枠体に格子部の縦長尺部材を嵌入させる態様を示した横断面図である。
【図9】同、格子パネルを示した斜視図である。
【符号の説明】
1 格子パネル
10 格子部
11 縦長尺部材(一方の長尺部材)
11a 開口部
11c 中空部
12 横長尺部材(他方の長尺部材)
12a 開口部
20 係合部材
23 圧接部
30 係合穴
40 枠体
50 接合部材
53 側壁圧接部(圧接部)
55 仕切り壁圧接部(圧接部)
60,70 補強部材
200 格子パネル
210 枠体
220 嵌合溝

Claims (7)

  1. 長さ方向に延在する中空部を有する複数の断面矩形状の長尺部材を、縦横にかつ格子状に組み付けて形成された格子部を備えた格子パネルであって、
    前記縦横の長尺部材のうち、一方の長尺部材の側壁部には、前記中空部に連通する複数の係合穴が該長尺部材の長手方向に所定間隔で設けられており、他方の長尺部材の側壁部には、前記係合穴に挿入可能な係合部材が該長尺部材の長手方向に所定間隔で設けられており、前記係合穴に前記係合部材が挿入され、この係合部材が前記中空部の内壁に係合することによって、前記一方の長尺部材と他方の長尺部材とが結合されており、
    前記係合部材には、圧接部が設けられており、この圧接部が、前記一方の長尺部材の中空部の内壁のうち、前記係合穴の周囲にある内壁と、この内壁に対向する内壁とに圧接していることを特徴とする格子パネル。
  2. 請求項1に記載の格子パネルにおいて、
    前記中空部内には、仕切り壁が中空部の長さ方向に延在するように、かつ、前記係合穴が形成された側壁部と直角に設けられており、
    前記係合穴に挿入された係合部材に形成されたスリットに、前記仕切り壁が挿入されていることを特徴とする格子パネル。
  3. 請求項1または2記載の格子パネルにおいて、
    前記格子部の周囲には、該格子部を囲む枠体が設けられており、
    この枠体の内側の側壁には、複数の接合部材が枠体の長手方向に所定間隔で設けられており、
    これら接合部材を、前記格子部を構成する縦横の長尺部材の両端開口部に嵌入することによって、前記縦横の長尺部材が前記枠体の内側の側壁に固定されていることを特徴とする格子パネル。
  4. 請求項3記載の格子パネルにおいて、
    前記接合部材には、圧接部が設けられており、この圧接部が、前記縦横の長尺部材の両端開口部の内壁に圧接していることを特徴とする格子パネル。
  5. 請求項1または2記載の格子パネルにおいて、
    前記格子部の周囲には、該格子部を囲む枠体が設けられており、
    この枠体の内側の側壁には、嵌合溝が枠体の長手方向に延在するようにして形成されており、
    前記縦横の長尺部材の両端部が前記嵌合溝に嵌入されていることで、前記枠体に、前記縦横の長尺部材が固定されていることを特徴とする格子パネル。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の格子パネルにおいて、
    前記長尺部材の中空部には、補強部材が挿入されていることを特徴とする格子パネル。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の格子パネルにおいて、
    前記縦横の長尺部材及び枠体のうち少なくとも一方は、セルロース系微粉粒と樹脂と顔料とを混合し、この混合材料を溶融させて成形することで形成されていることを特徴とする格子パネル。
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