JP3895316B2 - パネル体の受治具 - Google Patents

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Description

本発明は、壁パネル等のパネル体を立設する際、パネル体を作業面から所定高さ浮かせた状態に仮保持して安全に作業を進めるためのパネル体の受治具に関する。
一般に、床パネル、壁パネル等の建築用パネル材を使用して建物を構築していくパネル工法では、クレーンによってこれらの建築用パネル材を吊り上げて所定の場所へ搬送し、組み上げていく作業がなされる。特に、壁パネルを床面に立設する際には、作業者は、吊り下げられた壁パネルが適切な位置に搬送されるようにクレーンを誘導したり、複数人で補助したりする作業を行う。しかし、クレーン操作者からは吊り下げられた壁パネルの影になって作業者の姿が見えないことがあり、その作業者の手足が壁パネルと床面との間に挟まれてしまうおそれがあった。壁パネルを立設する際のこのような事故は、作業者各人の安全意識によって防止していた。
そこで本出願人は、かかる壁パネルの立設時に、壁パネルと床面との間にスペーサとなる治具を介在させて壁パネルを床面から持ち上げた状態で仮保持し、これにより作業者の手足が挟まれるのを防ぎつつ、安全性を十分に確認した上で治具を抜き取って壁パネルを床面に立設することが好ましいと考えた。
ところで、従来、壁パネルと床面との間に介在させてスペーサとする適当な治具はなく、例えば、バール状の工具や適当な厚みの板材等を挟み込むことで、壁パネルを床面から少し浮かせて対処するしかなかった。
また、このように、壁パネルと床面との間に所定間隔を設けるための装置として、特許文献1,2等には以下の技術が記載されている。
特許文献1では、壁パネルを載せる断面楕円形状の回転移動部材と、この回転移動部材に固定された回転操作レバーとからなる位置調整装置が提案されている。そして、回転移動部材の上に載置された壁パネルは、床面から所定高さ持ち上げられた状態で保持され、回転移動部材を回転操作することにより、壁パネルの幅方向及び高さ方向の位置調整が行われる。
また、特許文献2では、水平軸を支点として壁パネルを昇降自在に保持しうる保持体を備え、この保持体をジャッキにより押し上げる構成の保持装置が提案されている。所定の高さに持ち上げられた壁パネルは、天井面に突き付けて固定され、床面との間に生じた隙間は幅木で化粧される。
特開平5−141096号公報 特開平7−324493号公報
前記特許文献に記載の装置はいずれも、壁パネルを床面から少し浮かせた状態で固定してしまう場合に用いられ、その固定位置の調整を容易に行うためのものである。したがって、壁パネルと床面との間に挟み込まれた装置は、壁パネルが固定されてから抜き取ればよく、床面との間に隙間を設けずに壁パネルを立設するような場合には適さない。すなわち、固定されていない壁パネルと床面との間から、これらの装置をスムーズに抜き取ることは困難であり、壁パネルを立設するときの作業者の安全を考慮すれば、壁パネルを床面から持ち上げた状態で仮保持するだけでなく、保持した状態から、その装置を安全かつスムーズに抜き取って床面に壁パネルを立設することが必要とされる。
本発明は以上のような事情にかんがみて、壁パネル等のパネル体を床面等の作業面から所定高さ浮かせた状態で仮保持し、安全を確認した上で保持状態を解除し、作業面上へパネル体を引き下ろすことのできるパネル体の受治具を提供することを目的とする。
前記の課題を解決するため、本発明はパネル体を作業面から所定高さ持ち上げた状態で仮保持するパネル体の受治具であって、作業面上を滑動しうる底面を備えた本体フレームと、この本体フレームの底面から延出されてパネル体の下端部を受け、少なくとも先端部に下がり勾配の傾斜面が形成されたパネル受部と、本体フレームに設けられてパネル受部の延出方向に出没しうる押出部と、本体フレームに軸支されて、一端に押出部が連結されるとともに他端に操作レバーが取り付けられたリンクアームとを備えている。そして、これらの押出部とリンクアームとの連結部が、本体フレームに設けられた案内手段に保持され、前記操作レバーを操作してリンクアームを回動させることにより、リンクアームと押出部との連結部がガイド溝に沿って摺動しつつ、押出部をパネル受部の先端方向に押し出すことを特徴としている。
この発明により、パネル体の立設時、クレーン等により吊り下げられたパネル体をまずパネル受部に保持させることで、パネル体と作業面との間に所定間隔を確保することができ、これらの間に作業者の手足を挟むのを防ぐことができる。そして、作業者の安全を確認した上で、操作レバーを操作してパネル体を押出し、パネル体と作業面との間から受治具を引き抜くとともに、パネル体を作業面上へ下ろすことができる。
また、本発明に係るパネル体の受治具は、本体フレームの底面側に、パネル受部の延出方向に回動するローラその他の転動手段が設けられていることを特徴としている。これにより、パネル体と作業面との間から受治具を引き抜くとき、受治具が作業面上をより滑らかに移動することができるようになり、容易に引き抜くことが可能となる。
本発明のパネル体の受治具を使用してパネル体を立設することで、パネル体と作業面との間に適切な間隔が確保され、作業者の指先や足先がパネル体と作業面との間に挟まれるのを防ぐことができる。また、この受治具を、パネル体と作業面との間から引き抜くことも容易であるので、パネル体の設置作業中における安全確認を十分に行うことが可能となって、作業者の安全意識だけによることなく、余裕をもって作業が進められ、高い安全性と事故防止効果を得ることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1及び図2は本発明に係るパネル体の受治具を示し、図1は受治具の側面図、図2は受治具の横断面図である。
このパネル体の受治具1は、鋼製の本体フレーム11を有している。本体フレーム11は略溝形状をなし、底面と、この底面から対向して立設された二側面とを有する。この本体フレーム11の底面は、作業面上を滑動しうるように滑らかな平面で構成されている。また、本体フレーム11の底面からはパネル受部12が延出されている。
パネル受部12は、断面中空の角パイプ状に形成された一対の受部121が所定間隔で薄板状の底面123に配置され、各受部121の天面側でパネル体2の下端部を受けるように構成されている。それぞれの受部121の延出方向の先端部には、下がり勾配の傾斜面122が設けられている。このパネル受部12の延出長は、パネル体2の厚さよりも長く、例示の形態では本体フレーム11の底面から約18cm程度の長さとなるように形成されている。
また本体フレーム11には、パネル受部12の延出方向(図1における左右方向)に出没しうる押出部13が設けられている。押出部13は、中空パイプ等により形成された押出バー131の先端に、金属板材等により屈曲形成されて上片及び側片を有する当接部132が取り付けられてなる。この当接部132の上片には勾配が設けられて、当接部132の上部にパネル体2の下端部が載せられないようになっている。そして、この当接部132は、一対の受部121の間に配置されて、本体フレーム11側と受部121の先端側との間を摺動して出没しうるように備えられている。なお、当接部132はパネル受部12からパネル体2を押し出しうるように備えられていればよく、前記の構成に限定されるものではない。
さらに本体フレーム11にはリンクアーム14が設けられている。このリンクアーム14は、側面視略「く」字状に形成され、その中央部を支軸101が直交して本体フレーム11の両側面に回動可能に支持されている。リンクアーム14の上端には、このリンクアーム14を支軸101回りに回動操作するための操作レバーとしてレバーハンドル15が取り付けられている。また、リンクアーム14の下端側には長孔141が設けられている。
リンクアーム14は、この長孔141を介して、押出部13の押出バー131の基端部と連結されている。押出バー131には、基端部にナット102が取着されており、このナット部分が2枚の連結プレート103の間に挟み込まれて溶接等により固着されている。そして、各連結プレート103に形成された図示されない連結孔に摺動軸104が貫通し、ナット105等により締結されて、リンクアーム14と押出部13との連結部が形成されている。
この押出部13とリンクアーム14との連結部は、本体フレーム11に設けられた案内手段に保持されている。例示の形態では、案内手段として、本体フレーム11の両側面に一対のガイド溝11aが水平方向に形成されている。摺動軸104は、このガイド溝11aに係合されている。これにより、押出部13とリンクアーム14との連結部は、ガイド溝11a内を水平方向に摺動可能とされ、押出部13がパネル受部12の延出方向に出没することができるようになっている。
かかる連結部の摺動動作は、リンクアーム14に取り付けられたレバーハンドル15によって操作される。すなわち、レバーハンドル15を押し下げることで、支軸101回りにリンクアーム14を回動させ、これにより、リンクアーム14と押出部13との連結部がガイド溝11aに沿って摺動しつつ、押出部13をパネル受部12の先端方向に押し出すことができる。
また、本体フレーム11には、底面に延出されたパネル受部12の反対側に、転動手段としてローラ16が設けられている。ローラ16は、本体フレーム11の底面に設けられた2箇所の切欠きにそれぞれ収容され、パネル受部12の延出方向に回動するように軸支されている。
これらのローラ16は、本体フレーム11の底面よりも若干、下方に突出しており、このローラ16を作業面上に転動させることによって、本体フレーム11及びパネル受部12をパネル受部12の延出方向に移動させることができる。
次に、このように構成された受治具1の使用方法を説明する。図3は受治具1を用いたパネル体2の立設時の様子を示す斜視図である。
受治具1はパネル体2の幅に合わせて複数個用意し、あらかじめ作業面3上のパネル体2を立設する位置に、均等に配置させるとともに、立設するパネル体2の幅方向に対して直交するように、パネル受部12の延出方向を作業面3の外側に向けて載置する。このとき、押出部13が本体フレーム11側に引き込まれた状態となるように、レバーハンドル15を垂直方向に直立させておく。
続いて、クレーンにより吊り下げられたパネル体2を、受治具1の近傍へ搬送する。ここで、作業者はクレーンで吊り下げられたパネル体2を、作業面3にあらかじめ固定されている接合金物31にパネル体2の端部が嵌合しうる位置に誘導しつつ、パネル体2の下端部を各受治具1のパネル受部12の天面に載せていく。これにより、パネル体2は押出部13の当接部132とパネル受部12とによって、作業面3からパネル受部12の高さ分だけ持ち上げられた状態で仮保持されることになる。
こうしてパネル体2を受治具1に一旦保持させた後、作業者の手足がパネル体2と作業面3との間に挟まれないことを確認し、パネル体2と作業面3との間から受治具1を引き抜く作業に移る。すなわち、レバーハンドル15を押し下げてリンクアーム14と押出部13との連結部をガイド溝11aに沿って摺動させ、押出部13をパネル受部12の先端方向に押し出す。これにより、パネル体2はパネル受部12から押し出され、傾斜面122に沿ってスムーズに作業面3へと下ろされ、接合金物31に嵌合して立設作業が完了する。
このように、本発明の受治具1を使用することで、パネル体2を立設するとき、パネル体2と作業面3との間に適切な間隔が確保されるので、作業者の指先や足先がパネル体2と作業面3との間に挟まれるのを防ぐことができ、パネル体2と作業面3との間から受治具1を引き抜いてパネル体2を作業面3上に立設することも容易であるので、作業者の安全意識だけによることなく安全性を確保して、パネル体2の立設作業を進めることできる。
なお、上記した形態において、受治具1にはリンクアーム14を回動操作するための操作レバーとしてレバーハンドル15が設けられているが、本発明はこれに限られず、足で踏み込むことにより操作可能とされるペダル形状の操作レバーが備えられていてもよい。また、上記した形態では、本体フレーム11にローラ16が設けられているが、かかる転動手段は本体フレーム11が作業面上を十分に滑動しうる場合などには必ずしも必要とされない。
本発明のパネル体の受治具は、壁パネル等のパネル体等により建物を構築するパネル工法において、パネル体を作業面上に立設する際に作業面から所定高さ浮かせた状態で仮保持して、作業者の安全に配慮し、事故を防止するために利用することができる。
本発明に係るパネル体の受治具の側面図である。 図1の受治具の横断面図である。 本発明の受治具を使用してパネル体を立設する様子を示す斜視図である。
符号の説明
1 受治具
11 本体フレーム
11a ガイド溝(案内手段)
12 パネル受部
13 押出部
14 リンクアーム
15 レバーハンドル(操作レバー)
16 ローラ
2 パネル体

Claims (2)

  1. パネル体を作業面から所定高さ持ち上げた状態で仮保持するパネル体の受治具であって、
    作業面上を滑動しうる底面を備えた本体フレームと、この本体フレームの底面から延出されてパネル体の下端部を受け、少なくとも先端部に下がり勾配の傾斜面が形成されたパネル受部と、本体フレームに設けられてパネル受部の延出方向に出没しうる押出部と、本体フレームに軸支されて、一端に押出部が連結されるとともに他端に操作レバーが取り付けられたリンクアームとを備え、
    押出部とリンクアームとの連結部が本体フレームに設けられた案内手段に保持され、前記操作レバーを操作してリンクアームを回動させることにより、リンクアームと押出部との連結部が案内手段に沿って摺動しつつ、押出部をパネル受部の先端方向に押し出すことを特徴とするパネル体の受治具。
  2. 本体フレームの底面側には、パネル受部の延出方向に回動するローラその他の転動手段が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のパネル体の受治具。
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