JP3895198B2 - 緑化方法と植栽ユニット - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、緑化方法と植栽ユニットに関し、特に、屋上にツタ類などの蔓性植物を効率よく植栽するのに適した緑化方法と植栽ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、身近な自然の減少や都市のヒートアイランド化等が問題になってきており、生物多様性を目指した自然環境復元や景観の向上とヒートアイランド現象を緩和するために、壁面緑化、屋上緑化等の建物に緑化を図ることや屋内、コンクリート法面、駐車場、河川の護岸等においても緑化を図るための二ーズが増大している。
【0003】
特に、建物に緑化を図る場合でも、屋上緑化については、樹木を地上部と同様に施工することで屋上部への植栽や維持管理を行い、従来技術の延長線上で工夫を凝らしながら早期緑化も可能な状況にしてきた。
【0004】
しかるに、屋上緑化をするに当たっては、建物等に過剰な負担を掛けないようにする必要があるが、従来例のように樹木を地上部と同様に施工する場合は、建物の躯体等に特別の補強や防水処置を施す等の対策が必要になることから、植栽ユニットが軽量であってその維持管理が容易であることが、改めて最大の要求項目になってきている。
【0005】
又、植栽ユニットに植栽する植物にあっても、蒸散効果の高いツタ類などの蔓性植物が建物の温度低減効果を高められることからその採用を望まれているが、建物における実情としては、蔓性植物という特性上から、壁面に対する緑化やプランターに植栽された樹木に対してその根元を覆うグランドカバーとして使用される程度に留まっており、蔓性植物を屋上緑化に使用する場合には、以下の課題を解決する必要がある。
【0006】
▲1▼ 屋上をツタ類などの蔓性植物で直ちに覆うためには、成長した蔓性植物を導入する必要があるが、成長した苗の入手は現状において困難である。
▲2▼ 蔓性植物を入手しても、成長した苗は移植した場合に活着が悪い。
▲3▼ 蔓性植物を樹木のグランドカバー的に植栽する場合は、樹木の植栽基盤が必要になることから植栽ユニット全体の重量が大きくなる 。
▲4▼ 樹木の植栽基盤は散水等の手間を要することから、その維持管理が容易でない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、以上の状況に鑑みて提案するものであり、植栽ユニットを軽量、低コストに製作し、完成した屋上に所定の長さに成長したツタ類などの蔓性植物を植栽ユニットと一体に設置すると共に屋上での緑化に最低の維持管理で対応できる緑化方法と植栽ユニットを提供している。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明である緑化方法は、蔓性植物が植栽されるプランターと、該プランターに対して垂直方向から水平方向に転動可能に構成される育成パネルとから構成される植栽ユニットを用いた緑化方法であって、緑化する構造物又は該構造物の関連した設備に、前記プランターに対して垂直方向に前記育成パネルを配置し、前記プランターに蔓性植物を植栽して前記育成パネル上に蔓性植物を育成し、蔓性植物を所定長に成長させた後に前記植栽ユニットを適宜の場所に移動させ、前記育成パネルを転動させることにより、成長した蔓性植物を所定の形態に這わせるように前記植栽ユニットを設置することを特徴とする。
【0009】
これによって、建物の関連設備で成長させたツタ類などの蔓性植物を、植栽ユニットと一体に移植させて、蔓性植物を適宜の形態で確実に植栽すると共に、蔓性植物の維持管理を容易にしている。
【0010】
請求項2に記載の発明である緑化方法は、請求項1に記載の緑化方法において、移動させた植栽ユニットを、蔓性植物の育生方向が適宜の位置で方向変換することを特徴としており、上記機能に加えて、蔓性植物の育生方向を適用形態に適合させている。
【0011】
請求項3に記載の発明である緑化方法は、請求項1又2に記載の緑化方法において、移動させた植栽ユニットを、各植栽ユニットの土壌間が相互に接続されて成り、植栽ユニットの植物根を他の近接植栽ユニットにも随意に伸長させることを特徴としており、上記機能に加えて、各プランター間での土壌水分の移動及び根の伸長を可能にして植栽植物の生育を増強している。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明による緑化方法は、基本的に、緑化する構造物に植栽ユニットを仮に配置し、植栽ユニットに蔓性植物を植栽して垂直方向に育成して成り、蔓性植物が所定長に成長した植栽ユニットを適宜の場所に移動させて、成長した蔓性植物を所定の形態に這わせるように植栽ユニットを設置している。
以下に、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0019】
図1は、本発明による緑化方法を建物の屋上に適用した実施の形態であり、所定長に成長したツタ類などの蔓性植物の植栽ユニットを屋上に移動させて、長期間を要する水平方向の緑化に必要なツタ類などの蔓性植物を水平方向に迅速に這わせるように植栽ユニットを設置させている部分斜視図(a)と側面図(b)である。
【0020】
本実施の形態での植栽ユニット1は、斜視図(a)が示すようにプランター2と育生パネル3とから構成されており、プランター2と育生パネル3とが建物の屋上4の上で水平方向に並行な状態で設置されている。
【0021】
ツタ類などの蔓性植物5は、プランター2に植栽されて水平方向に配置された育生パネル3の上で、成長したままの状態で屋上4を覆うように敷設されており、蔓性植物5を確実に根付かせて屋上緑化を簡素な形態で確立させている。
【0022】
植栽ユニット1の屋上4への設置は、側面図(b)に見られるように、固定金物6によって屋上4に取り付けられている。この際のプランター2は、そのままの状態で屋上4に配置されるものであり、育生パネル3は固定金物6に載置される形態で水平方向に設置されて屋上4に固定されている。
【0023】
本実施の形態では、固定金物6の周辺に断熱ボード7を敷設させて屋上緑化の効能を増強させているが、この断熱ボード7は、必須のものでなく必要に応じて適宜に採用できるものである。
【0024】
蔓性植物5は、成長の基盤になるプランター2に植栽されており、そこから育生パネル3のネット8に巻き付けて風による植物飛散を防止するように付着させながら成長している。
【0025】
さらに蔓性植物5は、保水シート9から雨水等を保持して成る水分の供給を受けると共に、保水シート9に対して吸着根を根付かせるものであり、蔓性植物5は、屋上4の表面全体に成長を続けながら群生して行くことで屋上スラブの温度を低減させることに寄与している。
【0026】
本実施の形態において、屋上4に以上のような形態で配置されている植栽ユニット1は、図2の斜視図に示すように屋上緑化する建物に関連した設備に植栽ユニットを予め配置することで、蔓性植物を垂直方向に育成させたものである。
【0027】
本実施の形態では、建物に関連した設備として構築している建物の仮囲い10を採用している。
【0028】
植栽ユニット1は、建物の仮囲い10の前等に設置しており、育生パネル3をプランター2に対して直角方向に転動させることで、仮囲い10に沿わせながら垂直方向に形成している。
【0029】
従って、プランター2に植栽したツタ類などの蔓性植物は、仮囲い10の上方に向かって成長することになり、仮囲い10を覆うように生育させることで工事中における仮囲い10の美観を確保することができる。
【0030】
次いで、建物の屋上が完成すると、仮囲い10の前等に設置してある植栽ユニット1は、建物の屋上に移動させて設置するものであり、上述したように育生パネル3をプランター2に対して水平方向に転動させながら開いて固定金物6によって屋上4に固定する。
【0031】
尚、屋上の設置に際して、育生パネル3を垂直方向から水平方向に転動させることで生じるツタ類などの蔓性植物5の引き延ばしは、そんなに大きいものでないことから蔓性植物5に何らの損傷も与えるものでないが、仮に、蔓性植物5の引き延ばしが予想以上であったとしても、蔓性植物5をネット8から部分的に引き剥がすことで充分に対応できるものである。
【0032】
以上のように、本発明による緑化方法は、緑化する構造物に植栽ユニットを配置してツタ類などの蔓性植物を垂直方向に育成させ、完成した建物の屋上に蔓性植物が成長した植栽ユニットを移動させて、成長した蔓性植物を水平方向に這わせているので、蔓性植物を屋上に確実に植栽すると共に、蔓性植物の維持管理を容易にしている。
【0034】
次に、本発明による植栽ユニットについて説明する。
本発明による植栽ユニットは、プランターと、プランターに結合されて垂直から水平に転動可能な育生パネルから構成されており、育生パネルを保水シートと保水シート上を覆って成るネットから構成して、プランターに回動体で結合することを特徴としている。
以下に、本発明による植栽ユニットの実施の形態について図面に基づいて詳細に説明する。
【0035】
図3は、本発明による植栽ユニットの側面図(a)と平面図(b)であり、側面図(a)において育生パネルの転動可能性を鎖線によって示すと共に平面図(b)において育生パネルが水平に設置される際の形態を鎖線によって示している。
【0036】
本実施の形態では、上述したように植栽ユニット1は、プランター2と育生パネル3とから構成されており、プランター2と育生パネル3とは回動体である蝶番11によって相互に転動可能な形態に結合されている。
【0037】
育生パネル3は、蝶番11が取り付けられている基盤12の上に保水シート9が支持具13によって装備されており、保水シート9の上面はネット8で覆われている。
【0038】
ネット8は、ツタ類などの蔓性植物5を巻き付けることで植物が風によって飛散するのを防止されるように付着させており、蔓性植物5の成長を安定させるように構成している。
【0039】
保水シート9は、雨水を保持して蔓性植物5に水分を供給すると共に、吸着根の基盤とも成るものであり、屋上スラブの温度低減にも寄与しているが、保水シート9の構成は、特に限定されるものでなく保水材を含んだシートやマット、パーライト等の保水材を固化した板状のものであってもよい。
【0040】
本実施の形態では、育生パネル3をプランター2に蝶番11によって取り付けており、建物の仮囲い10の前等に設置されている場合には、育生パネル3は、側面図(a)で示すように垂直状態にあるが、必要に応じて鎖線で示すように水平方向に転動できる可能性を備えている。
【0041】
プランター2は、ツタ類などの蔓性植物5を植える基盤であり、管理を容易にするため等の必要に応じて灌水ユニットを適宜に設置できるものである。
【0042】
プランター2の設置状態は、仮囲い10の前であっても屋上に移行されて設置される場合であっても一定であるが、植栽ユニット1を屋上に移行させて設置する場合の育生パネル3は、平面図(b)において鎖線で示すように水平方向に開いて設置されており、植え付け生育させたツタ類などの蔓性植物5をネットに付着させたまま、屋上の上面に這わせるように緑化することができる。
【0043】
尚、本実施の形態では、育生パネル3を転動可能な形態に結合する回動体として蝶番を採用しているが、本発明による植栽ユニットにおける結合手段は、これに限定されるものでなく転動可能な方式であれば市販のものを任意に採用できるものである。
【0044】
図4は、本発明による植栽ユニットの他の実施の形態であり、育生パネルの中間位置における転動可能性を鎖線によって示している。
【0045】
本実施の形態における植栽ユニット20は、育生パネル21の任意の中間位置に転動可能な蝶番22等を備えており、この蝶番22によって、鎖線で示すような上下の方向に随意に転動出来るように構成されている。
【0046】
蝶番22の配置は、一個所に限るものでなく複数の位置に設けることで、一方向でなく複数の方向に反転して曲げることも可能である。
【0047】
このような蝶番22の装備によって、本実施の形態における植栽ユニット20は、育生パネル21を複数段に亘って適宜の方向に折り曲げることによって、建物の屋上における各種の部位に対応させた納まりを完全にして、植栽植物の生長とその景観を建物に適合させている。
【0048】
図5は、図4で説明した他の実施の形態の適用例であり、植栽ユニットの育生パネルを中間位置で上方又は下方に転動させた状態を示している。
【0049】
本適合例は、建物23の屋上に設けられている設備建屋24に植栽ユニット20を適用させて、育生パネル21を上方又は下方に折り曲げている植栽ユニット20の例26、27と、屋上角部25に適用して下方に折り曲げている例28である。これらによって、設備建屋24や建物23の側壁部分における植栽を確実にして、建物の景観を確実にしている。
【0050】
図6、7は、植栽ユニット自体の適用例であり、景観を意識する場合と植物の生育を意識する場合である。
【0051】
即ち、図6では、図3で説明した植栽ユニット1の蝶番11をプランター2側の蝶番11’と育生パネル3側の蝶番11”とに簡単に分解出来る構造にするものであり、植栽ユニット1のプランター2と育生パネル3とを容易に分離できるようにしている。
【0052】
しかして、プランター2から分離された育生パネル3は、その位置を蝶番11側からずらしてプランター2の反対側に平行移動させるものであり、これによって蔓性植物5の繁茂状態が比較的雑ぱくなプランター2の上を蔓性植物5が繁茂している育生パネル3で覆うことになる。
【0053】
従って、植栽ユニット1による屋上緑化は、屋上の上面全体を植栽した蔓状植物5で密に覆われた状態に、容易に形成することが出来るものである。
【0054】
又、図7の例では、図7(b)の部分断面図が明示するように、本実施形態の植栽ユニット30は、隣接しているプランター31同士が互いにその土壌32を相互に連絡可能なように構成されている。
【0055】
プランター31の側面には、直径50〜100mm程度の穴33が設けられており、植栽ユニット30を建物の仮囲い前等に配置して蔓性植物を垂直方向に育成させている期間は、この穴33を仮板等で塞いでいる。
【0056】
しかして、植栽ユニット30を完成した建物の屋上に設置する際には、図示のように穴33から仮板等を撤去してプランター31同士の穴33間に接続管34を配置しており、プランター31の各土壌32を相互に連結して、互いのプランター31に在る土壌水分の移動や植物根の伸長を可能にしている。
【0057】
従って、根の伸長によってその成長が決められてくる植物の成長は、単独のプランター31に制限することなく隣接するプランター31に迄拡げて伸長させることで、さらに育生、増長させることができる。
【0058】
さらに、図8、9は、植栽ユニットの配置例であり、景観を意識して配置する場合である。
【0059】
図8は、景観を考慮して植栽ユニットを変形させながら配置しており、図4で説明した実施の形態である植栽ユニット20を用いるものであり、転動可能な蝶番22を活用させて、育生パネル21を中間位置で山形に折り曲げるだけで築山35を形成している。
【0060】
従来における屋上での築山は、例えば土や発泡材を用いて築山の基盤を構築していたために、全体の重量が大きくなったり、築山に植栽される植物の根付けが困難である等の問題点を指摘されていた。しかるに、本実施の形態での築山等は、育生パネル21を変形させるだけの軽量であると共に、植栽する植物についても育生パネル21に予め生育していることから植物の施工も簡易である。
【0061】
同様に、図9は、手摺りに対して植物を繁茂させる実施の形態であり、育生パネル21を中間位置でL字型に折り曲げることで簡単に形成している。
【0062】
本実施の形態では、植栽ユニット20のプランター2を手摺り36の前に間隔を保ちながら設置して、蝶番22でL字型に折り曲げた育生パネル21の立ち上がり部分のみを手摺り36に添わせているが、この他にも、植栽ユニット20を手摺り36の前に密着させて設置しながら、育生パネル21を手摺り36の両側に配置されるように折り曲げることでも対処できるものである。
【0063】
以上のように、本発明による植栽ユニットは、プランターと、プランターに結合されて垂直から水平に転動可能な育生パネルから構成され、育生パネルを保水シートとネットから構成してプランターに回動体で結合したり、単一以上の所望の位置において上下方向に転動可能にすることを特徴としているので、植栽ユニットを軽量、低コストに製作すると共に、建物の建築中はプランターに植栽したツタ類などの蔓性植物を垂直に育成し、完成した後の屋上に所定の長さに成長した蔓性植物を植栽ユニットと一体に移植しながら、ツタ類などの蔓性植物を水平方向もしくは任意の形状に植栽するように変形させて設置し、さらに、蔓性植物の生育維持をプランターに留めることで管理を容易にしている。
【0064】
以上、本発明を建物の屋上等に適用した実施の形態に基づいて詳細に説明してきたが、本発明による緑化方法と植栽ユニットは、上記実施の形態に何ら限定されるものでなく、緑化方法と植栽ユニットの適用場所、蔓性植物の種類、回動体、ネット、保水シート等に関して、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、出願時において既に公知の緑化や植栽に関連することを適用しながら、種々の変更が可能であることは当然のことである。
【0065】
【発明の効果】
請求項1に記載の緑化方法は、蔓性植物が植栽されるプランターと、該プランターに対して垂直方向から水平方向に転動可能に構成される育成パネルとから構成される植栽ユニットを用いた緑化方法であって、緑化する構造物又は該構造物の関連した設備に、前記プランターに対して垂直方向に前記育成パネルを配置し、前記プランターに蔓性植物を植栽して前記育成パネル上に蔓性植物を育成し、蔓性植物を所定長に成長させた後に前記植栽ユニットを適宜の場所に移動させ、前記育成パネルを転動させることにより、成長した蔓性植物を所定の形態に這わせるように前記植栽ユニットを設置しているので、緑化する構造物で垂直方向に成長させたツタ類などの蔓性植物を完成した構造物に植栽ユニットと一体に移植させて蔓性植物を構造物に確実に植栽すると共に、蔓性植物の維持管理を容易にしながら、これに加えて以下の効果を発揮している。
【0066】
▲1▼ プランター以外に排水層や土壌等が不要なので、軽量で構造物への荷重負荷が少ない。
▲2▼ プランター以外に潅水システムが不要なため、設備コストが少ない。
▲3▼ プランターのみの施肥、潅水でよく、維持管理が容易である。
▲4▼ 緑化する構造物の前等で蔓性植物を成長させるため、確実かつ早急に緑化が可能である。
▲5▼ 植栽ユニット上で予め成長した蔦類等の植蔓性物を適宜に設置できるので、過酷な状況下で植物を成長させる必要がない。
▲6▼ 移動が容易なので防水補修等の構造物管理にも容易に対応できる。
【0067】
請求項2に記載の緑化方法は、請求項1に記載の緑化方法において、移動させた植栽ユニットを、蔓性植物の育生方向が適宜の位置で方向変換することを特徴としているので、上記効果に加えて、蔓性植物の育生方向を構造物の適用部位に適合させる効果を発揮している。
【0068】
請求項3に記載の緑化方法は、請求項1又2に記載の緑化方法において、移動させた植栽ユニットを、各植栽ユニットの土壌間が相互に接続されて成り、植栽ユニットの植物根を他の近接植栽ユニットにも随意に伸長させることを特徴としているので、上記効果に加えて、各プランター間での土壌水分の移動及び根の伸長を可能にして植栽植物の生育を増強する効果を発揮している。
【図面の簡単な説明】
【 図1】本発明による緑化方法を適用した実施形態の部分斜視図(a)と側面図(b)
【 図2】本発明による緑化方法を適用して建物の仮囲い前に設置した実施形態の斜視図
【 図3】本発明による植栽ユニットにおける実施の形態の側面図(a)と平面図(b)
【 図4】本発明による植栽ユニットにおける他の実施形態の側面図
【 図5】本発明による植栽ユニットを適用した建物の斜視図
【 図6】本発明による植栽ユニットを分解適用した側面図
【 図7】本発明による植栽ユニットを組合せて設置した実施形態の斜視図
【 図8】本発明による植栽ユニットで築山を造形した実施形態の斜視図
【 図9】本発明による植栽ユニットを手摺りに適用した側面図
【符号の説明】
1、20、30 植栽ユニット、 2、31 プランター、
2、21 育生パネル、 4 屋上、 5 蔓性植物、 6 固定金物、
7 断熱ボード、 8 ネット、 9 保水シート 、 10 仮囲い、
11、11’、11”、22 蝶番、 12 基盤、 13 支持具、
23 建物、 24 設備建屋、 26〜28 植栽ユニットの適合例、
32 土壌、 33 穴、 34 接続管、 35 築山、 36 手摺り、

Claims (3)

  1. 蔓性植物が植栽されるプランターと、該プランターに対して垂直方向から水平方向に転動可能に構成される育成パネルとから構成される植栽ユニットを用いた緑化方法であって、
    緑化する構造物又は該構造物の関連した設備に、前記プランターに対して垂直方向に前記育成パネルを配置し、前記プランターに蔓性植物を植栽して前記育成パネル上に蔓性植物を育成し、蔓性植物を所定長に成長させた後に前記植栽ユニットを適宜の場所に移動させ、前記育成パネルを転動させることにより、成長した蔓性植物を所定の形態に這わせるように前記植栽ユニットを設置することを特徴とする緑化方法。
  2. 移動させた植栽ユニットが、蔓性植物の育生方向を適宜の位置で方向変換させることを特徴とする請求項1に記載の緑化方法。
  3. 移動させた植栽ユニットが、各植栽ユニットの土壌間を相互に接続して成り、植栽ユニットの植物根を他の近接植栽ユニットにも随意に伸長させることを特徴とする請求項1又2に記載の緑化方法。
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