JP3893516B2 - コンクリート構造物の連結部止水構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、コンクリート構造物の連結部において発生する漏水を止水するための構造に関し、特に躯体の連結部に介在させたシーリング用弾性シートが経年変化でコンクリート構造物の膨張や収縮に対応できなくなっても、シーリング用弾性シートに取り付けた止水板が確実に漏水を防止することができ、しかもコンクリート構造物への組付けを簡易かつ迅速に施工できるようにしたコンクリート構造物の連結部止水構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
コンクリート構造物からの漏水はほとんどの場合に発生し、これまでも各種の止水構造が提案されている。すなわち、コンクリート構造物を所定の間隔で分割し、その連結部に目地材を介在させて夏場のコンクリート構造物の膨張や冬場のコンクリート構造物の収縮を吸収するようにしている。
【0003】
そのような用途に使用される目地材としては、アスファルトを主成分とする瀝青タイプの目地板、アスファルトに繊維質素材を配合した瀝青繊維質目地板、樹脂もしくはゴム発泡体目地板、加熱型ゴムアスファルト注入目地材等が挙げられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の各種止水用目地板や止水用目地材においても、長期間の経年変化により止水用目地板や止水用目地材がコンクリート構造物の膨張や収縮に対応できなくなってしまい、一定の期間ごとに目地材を注入すること等によって補修する必要があった。そして、そのような補修をしない場合には、あるいは補修が追いつかない場合には漏水の結果を招いてしまう。
【0005】
この発明は、躯体の連結部に介在させたシーリング用弾性シートが経年変化でコンクリート構造物の膨張や収縮に対応できなくなっても、シーリング用弾性シートに取り付けた止水板が確実に漏水を防止することができ、しかもコンクリート構造物への組付けを簡易かつ迅速に施工できるようにしたコンクリート構造物の連結部止水構造を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
すなわちこの発明のコンクリート構造物の連結部止水構造は、コンクリートの接合部にシーリング用弾性シートを配置するとともに、当該シーリング用弾性シートの両面の長さ方向に沿って奥に向かって幅広となるテーパ状断面のスライド溝を設け、このスライド溝に先端に膨頭部を形成し、基端部に上記スライド溝に係合するスライド部を形成した、シーリング用弾性シートよりも剛性の高い素材からなる止水板を、スライド部を上記スライド溝にはめ込むことにより取り付けたことを特徴とするものである。
【0007】
この発明のコンクリート構造物の連結部止水構造は、上記各止水板を、シーリング用弾性シートの両面の相対向する位置に装着可能としたことをも特徴とするものである。
【0008】
この発明のコンクリート構造物の連結部止水構造は、上記各止水板を、シーリング用弾性シートの両面の異なる位置に装着可能としたことをも特徴とするものである。
【0009】
さらにこの発明のコンクリート構造物の連結部止水構造は、上記シーリング用弾性シートが、その側面に連結自在としたことをも特徴とするものである。
【0010】
この発明は以上のように構成したので、躯体の連結部に介在させたシーリング用弾性シートが経年変化でコンクリート構造物の膨張や収縮に対応できなくなっても、シーリング用弾性シートに取り付けた止水板が確実に漏水を防止することができ、しかもコンクリート構造物への組付けを簡易かつ迅速に施工できるコンクリート構造物の連結部の止水構造を提供することができるようになった。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、この発明によるコンクリート構造物の連結部止水構造を、図1ないし図5にしたがって詳細に説明する。
図面はこの発明のコンクリート構造物の連結部止水構造の実施例を示すもので、図1(a)はシーリング用弾性シートの正面図、(b)はその側面図、(c)は止水板を組付けた状態の平面図、図2(a)はシーリング用弾性シートの他の例を示す正面図、(b)はその側面図、(c)は止水板を組付けた状態の平面図、図3はその斜視図、図4はコンクリート構造物の連結部止水構造の断面図、図5(a)はシーリング用弾性シート同士の連結構造を示す正面図、(b)はその側面図である。
【0012】
図1(a)ないし(c)および図2(a)ないし(c)において、シーリング用弾性シート1はアスファルトを主成分とする瀝青タイプの目地板、アスファルトに繊維質素材を配合した瀝青繊維質目地板、樹脂もしくはゴム発泡体目地板等の素材を用いてシート状に成形されている。
【0013】
このシーリング用弾性シート1は、押出成形等によって所定幅の長尺材に成形されており、成形時に、あるいは成形硬化後に切削加工等により、その長さ方向に所定の間隔で幅方向に向かうスライド溝2が形成されている。そしてシーリング用弾性シート1は少なくとも両面に一対のスライド溝2を含むように所定長さに切断されて使用される。
【0014】
得たシーリング用弾性シート1における上記スライド溝2は、当該シーリング用弾性シート1の両面の長さ方向に沿って奥に向かって幅広となるテーパ状断面を備えている。そしてこのスライド溝2には、先端に膨頭部4を形成し、基端部に上記スライド溝2に係合するスライド部5を形成した止水板3を、当該スライド部5を上記スライド溝2にはめ込むことにより着脱自在に取り付けられるようになっている。
【0015】
各止水板3は、図1(a)ないし(c)の実施例においてはシーリング用弾性シート1の両面の相対向する位置に装着可能となっている。また各止水板3は、図2(a)ないし(c)の実施例においてはシーリング用弾性シートの両面の異なる位置に装着可能となっている。
【0016】
なお、各止水板3の素材としては、上記シーリング用弾性シート1はアスファルトを主成分とする瀝青タイプの目地板、アスファルトに繊維質素材を配合した瀝青繊維質目地板、樹脂もしくはゴム発泡体目地板等を利用することができるが、その場合にはシーリング用弾性シート1よりも硬質に形成しておくことが望ましい。上記樹脂の例としては、ポリ塩化ビニール(PVC)やポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂が挙げられる。好適なものとしてはプラス・テク株式会社のポリビンコンパウンド(PVC系)がある。
【0017】
また、上記素材に代えて合成樹脂、あるいは硬質ゴム等を上記形状に成形したものを使用することもできる。いずれにしても止水板3は、シーリング用弾性シート1のスライド溝2に簡単にはめ込むことができる剛性や硬度等を備えていることが望ましい。
【0018】
図4は、上記構造のコンクリート構造物の連結部止水構造をコンクリート構造物の連結部11に適用した場合を示している。すなわち、コンクリート構造物の連結部11には所定のサイズに切断したシーリング用弾性シート1が介在され、その両面の各スライド溝2にスライド部5をはめ込むことにより、一対の止水板3が相対向する位置に取り付けられている。そして、止水板3はコンクリート構造物の連結部11において、コンクリート構造物10の端面から所定の深さまで入り込むように組込まれている。その際、膨頭部4はコンクリート構造物10内部に係合し、簡単には抜けないようになっている。
【0019】
このようなコンクリート構造物の連結部の施工に際しては、型枠に止水板3を組付けたシーリング用弾性シート1を保持し、その状態でコンクリートを打設すればよい。コンクリートが養生を経てコンクリート構造物10が成形された状態において、コンクリート構造物の連結部11にシーリング用弾性シート1が取り付けられ、しかも一対の止水板3がコンクリート構造物10の端部に取り付けられている。
【0020】
したがって、躯体の連結部に介在させたシーリング用弾性シート1が経年変化でコンクリート構造物10の膨張や収縮に対応できなくなっても、シーリング用弾性シート1に取り付けた止水板3が確実に漏水を防止することができる。
【0021】
図5は、上記シーリング用弾性シート1を、その側面に何枚でも連結自在とした状態を示している。すなわち、シーリング用弾性シート1の端面にはスライド溝21と、スライド部22とが適宜形成されており、それらを互いにはめ込むことにより連結することができる。したがって、コンクリート構造物10のサイズがどのようなものであっても、簡単かつ迅速にそのサイズの変更に対応することができるのである。
【0022】
上記実施例のコンクリート構造物の連結部止水構造は、田んぼの畦の側溝や道路の路側帯の排水溝ないし側溝、道路や水路の擁壁部分、あるいはその他のコンクリート構造物の連結部に適用することができる。そして、それらに止水効果の非常に高いコンクリート構造物の連結部の止水構造を提供することができる。
【0023】
【発明の効果】
この発明によれば、躯体の連結部に介在させたシーリング用弾性シートが経年変化でコンクリート構造物の膨張や収縮に対応できなくなっても、シーリング用弾性シートに取り付けた止水板が確実に漏水を防止することができ、しかもコンクリート構造物への組付けを簡易かつ迅速に施工できるようにした、高品質のコンクリート構造物の連結部止水構造を提供することができるようになった。
【0024】
また、この発明のコンクリート構造物の連結部止水構造によれば、コンクリート構造物への組込みが容易であり、しかもコンクリート構造物のサイズがどのようなものであっても、簡単かつ迅速にそのサイズの変更に対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)はシーリング用弾性シートの正面図、(b)はその側面図、(c)は止水板を組付けた状態の平面図である。
【図2】(a)はシーリング用弾性シートの他の例を示す正面図、(b)はその側面図、(c)は止水板を組付けた状態の平面図である。
【図3】その斜視図である。
【図4】コンクリート構造物の連結部止水構造の断面図である。
【図5】(a)はシーリング用弾性シート同士の連結構造を示す正面図、(b)はその側面図である。
【符号の説明】
1 シーリング用弾性シート
2 スライド溝
3 止水板
4 膨頭部
5 スライド部
10 コンクリート構造物
11 コンクリート構造物の連結部
21 スライド溝
22 スライド部

Claims (4)

  1. コンクリートの接合部にシーリング用弾性シートを配置するとともに、当該シーリング用弾性シートの両面の長さ方向に沿って奥に向かって幅広となるテーパ状断面のスライド溝を設け、このスライド溝に先端に膨頭部を形成し、基端部に上記スライド溝に係合するスライド部を形成した、シーリング用弾性シートよりも剛性の高い素材からなる止水板を、スライド部を上記スライド溝にはめ込むことにより取り付けたことを特徴とするコンクリート構造物の連結部止水構造。
  2. 各止水板が、シーリング用弾性シートの両面の相対向する位置に装着可能となっている請求項1に記載のコンクリート構造物の連結部止水構造。
  3. 各止水板が、シーリング用弾性シートの両面の異なる位置に装着可能となっている請求項1に記載のコンクリート構造物の連結部止水構造。
  4. シーリング用弾性シートが、その側面に連結自在とされていることを特徴とする請求項1に記載のコンクリート構造物の連結部止水構造。
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