JP3893172B2 - カラオケシステム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、指定したカラオケ曲の楽音情報を再生して楽音を出力する演奏機能に加え、マイクロフォン等より入力された利用者の歌唱音声情報を含む歌唱データをセンタ装置へ送信する機能も備えたカラオケシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
例えば、従来のカラオケ選手権大会の一例として、第一次審査をテープ審査とするやり方がある。これは、参加希望者は自分の歌唱音声(あるいはそれに映像を加えたもの)を音楽テープ(あるいはビデオテープ)に記録し、それを大会の開催委員会まで送るやり方である。全ての参加者が審査員の前で歌うようにすると、参加人数が多い場合に不都合が多いため、まずテープ審査で所定数、つまり審査員が審査できる人数まで絞るのである。
【0003】
そして、開催委員会では審査員がそのテープを聴き(あるいは視聴し)、第1次予選通過者を選ぶ。続いてその第1予選通過者を集めて実際に審査員の前で歌わせて優勝者などを決めるようにしていた。なお、第2次予選までテープ審査とし、最終審査だけを審査員の前で実際に歌ったり、第2次予選も審査員の前で歌うというように適宜予選方法は考えられる。さらに、このような方法で地方予選の優勝者を決定し、その地方予選の優勝者を集めて全国大会を開催し、ここで新たに審査員の前で歌わせて全国大会の優勝者を選ぶというようなものもある。
【0004】
そして、このようにテープ審査あるいは審査員の前で実際に歌うことを通じて優勝者はもちろん、それまでに落選した中にも有望な新人が発掘されることもある。しかしながら、このような方法では、参加者は第1次予選用のテープを自分で作成しなくてはならなくなり、例えばカラオケボックス等に出向いて、自分のカセットレコーダやビデオレコーダ等で録音・録画する必要があるため、面倒である。また、審査する側としても、個々の参加者から無差別に送られて来るテープを保管し、審査する段になって1本ずつプレーヤ等にセットして再生させなくてはならないため、非常に面倒である。さらには、例えば有望な新人を発掘するため、男性だけ女性だけというように特定の参加者に限定して審査したい場合などには、男性参加者からのテープと女性参加者からのテープを分類する作業が必要となり、そこでもやはり面倒な点が多い。
【0005】
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、例えばカラオケ選手権大会や有望な新人歌手発掘のために歌唱力などを審査するのが容易にできるようにしたカラオケシステムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
この目的を達成するためになされた請求項1に記載の発明は、複数のカラオケ曲の中から所望のカラオケ曲を指定するための曲指定手段と、その指定されたカラオケ曲に対応した楽音情報を再生して楽音を出力する楽音出力手段と、利用者の歌唱音声を入力するための音声入力手段とを有するカラオケ端末及び、該カラオケ端末とデータ伝送手段によって接続されたセンタ装置を備えるカラオケシステムであって、前記カラオケ端末は、前記音声入力手段を介して入力された歌唱音声情報を少なくとも曲識別情報及び歌唱者の識別情報と対応付けた歌唱データとして記憶しておく記憶手段と、前記音声入力手段を介して入力された歌唱音声情報を予め設定された採点用情報と比較して採点する採点手段と、前記記憶手段に記憶された歌唱データのうち、前記採点手段による採点結果である点数データを参照してその点数が合格点である歌唱データを選択する選択手段と、該選択手段によって選択された前記歌唱データのみを前記センタ装置へ送信する送信手段とを備えており、一方、前記センタ装置は、前記カラオケ端末から送信された歌唱データを受信する受信手段と、該受信手段のよって受信した歌唱データを、所定の情報に基づいてデータベース化した状態で記憶しておくデータベース手段と、該データベース手段から読み出した歌唱データ中の歌唱音声情報を再生出力する歌唱音声再生出力手段とを備えていることを特徴とする。
【0007】
本カラオケシステムによれば、カラオケ端末において、複数のカラオケ曲の中から所望のカラオケ曲を指定すると、対応する楽音情報を再生して楽音を出力するため、利用者はその再生楽音を伴奏として歌唱し、いわゆるカラオケを楽しむことができる。そして、利用者の歌唱音声は音声入力手段を介して入力されるが、この入力された歌唱音声情報は、少なくとも曲識別情報及び歌唱者の識別情報と対応付けた歌唱データとして記憶手段に記憶させておくことができる。
【0008】
さらに、その記憶された歌唱データはセンタ装置へ送信することができ、センタ装置では、その送信された歌唱データを受信し、所定の情報に基づいてデータベース化した状態でデータベース手段に記憶しておくことができる。そして、このデータベース手段から読み出した歌唱データ中の歌唱音声情報は、歌唱音声再生出力手段によって再生出力することができる。
【0009】
これにより、例えばカラオケ選手権大会や有望な新人歌手発掘のために参加者の歌唱力などを審査するのが容易にできるようになる。つまり、カラオケ選手権大会に参加したい人はカラオケ端末で歌えばよく、その歌唱音声はセンタ装置のデータベース手段に記憶されるので、審査する人はそのデータベース手段から読み出し歌唱音声再生出力手段によって再生出力させた歌唱音声に基づいて審査を行なうことができる。したがって、従来方法のように参加希望者が自分の歌唱音声を音楽テープ等に記録して大会開催委員会まで送るといった面倒はなく、単にカラオケ端末を利用して歌うだけでよい。この参加用テープを自分で作成する場合も例えばカラオケボックス等に出向いて自分のカセットレコーダ等で録音するといったこともなされていたが、それらをカラオケ端末が自動的に行ってくれるので非常に便利である。
【0010】
また、審査する側としても、従来方法では個々の参加者から無差別に送られて来るテープを保管し、審査する段になって1本ずつプレーヤ等にセットして再生させなくてはならないため、非常に面倒であったが、本発明の場合には、データベース手段中に全ての歌唱データが蓄積されているので、所望のデータを読み出して歌唱音声再生出力手段によって再生出力させればよく、非常に利便が向上する。
【0011】
この場合、請求項2のように、センタ装置については、前記歌唱音声再生出力手段が再生出力する歌唱データ中の歌唱音声情報に対する評価として入力された評価データを受け付け可能な評価データ受付手段を備え、前記データベース手段は、前記評価データ受付手段が受け付けた評価データを、対応する歌唱データと対応付けて記憶可能であり、さらに、前記データベース手段が記憶する各歌唱データに対応する評価データが存在するか否かを判断するデータ有無判断手段と、対応する評価データが存在しない歌唱データが前記データベース手段に記憶されていると前記データ有無判断手段によって判断された場合に審査を継続するか否かを受け付け可能な審査継続受付手段と、を備え、前記歌唱音声再生出力手段は、前記審査継続受付手段が審査を継続する旨を受け付けた場合に、対応する評価データが存在しない歌唱データを前記データベース手段から読み出して再生出力し、前記評価データ受付手段は、前記審査継続受付手段が審査を継続する旨を受け付けた場合に前記歌唱音声再生出力手段が再生出力する歌唱データ中の歌唱音声情報に対して入力された評価データを受け付け可能であることが考えられる。
また、歌唱者の識別情報に関しては、カラオケ端末を利用する際に入力してもらうか、あるいは予め識別情報を登録しておいてもらうようにすることなどが考えられる。そして請求項3に示すように、歌唱者の識別情報には性別情報を含めておくことが好ましい。また、請求項4に示すように、センタ装置のデータベース手段は、カラオケ端末から送信された歌唱データを、少なくとも曲識別情報あるいは性別情報のいずれかに基づいてデータベース化した状態で記憶しておくようにすると好ましい。
【0012】
性別情報を含める点については、センタ装置において例えば女性(あるいは男性)に限って審査したい場合などに有効である。例えばカラオケ選手権大会であれば女性(あるいは男性)の最優秀賞を決めたり、有望な新人歌手発掘のためであれば女性(あるいは男性)の新人を探しているような場合には、必要なデータだけを再生させるのが好ましいが、予め性別でデータベース化されていれば非常に便利である。また、従来のように歌唱データ個々に対応する「記録テープ」が存在しなくなり、データベース手段に全てが蓄積されているので、検索等も簡単にできることとなる。そして、例えば曲毎に審査したい場合などには曲識別情報に基づいてデータベース化されていると便利である。なお、同様の理由で、年齢情報も含めておくことも考えられる。
【0013】
さらに、カラオケ端末は、上述のように、音声入力手段を介して入力された歌唱音声情報を予め設定された採点用情報と比較して採点する採点手段と、記憶手段に記憶された歌唱データのうち、採点手段による採点結果である点数データを参照してその点数が合格点である歌唱データを選択する選択手段と、を備えており、送信手段が、選択手段によって選択された歌唱データのみをセンタ装置へ送信する。
【0014】
これは、カラオケ端末で歌われた全ての歌唱音声情報をセンタ装置へ送るのではなく、カラオケ端末において第1次予選的なことを行なって選抜し、その選抜された歌唱音声情報を含む歌唱データのみをセンタ装置へ送信することを目的としている。これによってセンタ装置のデータベース手段に記憶される歌唱データの総数が減り、審査が楽になる。この場合は、採点手段による採点結果に基づいて選択するのであるが、例えば所定の合格点以上であれば全て送信するようにしてもよいし、あるいは1日あるいは1週間といった所定の期間内における上位所定数の歌唱データのみを送信するようにしてもよい。
【0015】
さらに、請求項5に示すように、カラオケ端末は、歌唱データを記憶手段に記憶させる所定のモードに設定するかどうかを端末の利用者が自ら指示するための指示手段を備えており、その指示手段によって所定のモードに設定されている場合に限って、歌唱データを記憶手段に記憶させる処理を実行するよう構成してもよい。
【0016】
これは、歌唱者がカラオケ選手権大会に参加を希望しない場合もあるので、自ら希望した場合にのみ歌唱データを記憶手段に記憶させるようにしたのである。なお、有望な新人歌手発掘のためだけを考慮した場合には、全ての歌唱者の歌唱音声情報を無条件に審査対象とするというやり方も考えられる。
【0017】
また、請求項6に示すように、カラオケ端末は、歌唱者の歌唱している姿を映像として記録するための映像記録手段を備えており、記憶手段には、上述した曲識別情報等に加えてその映像記録手段による記録映像も対応付けた歌唱データを記憶し、送信手段が、選択手段によって選択された歌唱データのみを記憶手段から読み出してセンタ装置へ送信するようにしてもよい。カラオケ選手権大会における審査項目としては歌唱力の重要度が高いのが一般的であるが、歌唱している最中の表情等も審査項目として入れることもよくあり、また、有望な新人歌手発掘のためであればルックスは大きな評価要素となるので、記録映像も含ませることも好ましい。
【0018】
なお、映像記録手段としてはビデオカメラ等が考えられる。現在でも、カラオケボックス等においてはビデオカメラによって歌唱者の姿を捉えてモニタ等に表示させることがなされている。したがって、この映像を記録しておけばよい。また、歌唱音声情報に比べて映像情報はデータ量が非常に大きいので、センタ装置へ送信することを考慮すると、例えば所定のインターバルをおいて記録した断続的な静止映像として記録しておくことも有効である。また、デジタルカメラなどを用いて写真撮影し、そのデータを送るようにしてもよい。
【0019】
【発明の実施の形態】
次に、本発明のカラオケシステムの一実施形態を図面を参照して説明する。まず、図1を参照して、実施形態としてのカラオケシステム及び利用する電話事業者側設備の構成を説明する。図1において、「センタ装置」としてのホストコンピュータ30と「カラオケ端末」としてのカラオケ端末10とが本実施形態のカラオケシステムであり、「データ伝送手段」としての公衆回線網50が電話事業者側設備である。図1に示すカラオケシステムは、1台のカラオケ端末10と1台のホストコンピュータ30から構成された最小の構成例である。実際には、上記各装置はそれぞれ複数台存在する場合もあり、1台のホストコンピュータ30に対して、複数台のカラオケ端末10が存在するのが一般的である。
【0020】
カラオケ端末10は、ホストコンピュータ30から通信によって配信される字幕情報及びMIDIデータからなる演奏データをデータ圧縮して記憶している。ホストコンピュータ30との通信は、電話事業者側設備である公衆回線網50を使用して両装置を接続し、演奏データを、送信側であるホストコンピュータ30はモデム部36によって変調して出力し、受信側であるカラオケ端末10はモデム部16によって信号を復調して受信することで行っている。利用者からの曲の演奏指定に対して前記圧縮処理された演奏データを読み出して、演奏開始前に復元処理し、演奏中に字幕情報をディスプレイで表示するための映像信号に、またMIDI(Musical Instrument Digital Interface)データを音声信号にそれぞれ変換して、字幕の色変えに同期して音声信号を再生することでカラオケ演奏を行う。また、カラオケ演奏を伴奏として利用者が歌ったその歌唱音声情報を含む歌唱データは、ホストコンピュータ30に送信される。
【0021】
ホストコンピュータ30は、新しく作成された演奏データを全国各地に分散設置されたカラオケ端末10への配信する処理と、各カラオケ端末10から送られてくる歌唱データの受信及びデータベース化等を行う。そして、そのデータベースを利用して、カラオケ選手権大会や有望な新人歌手発掘のための審査を行なうことができる。
【0022】
続いて、各装置の具体的な構成を説明する。まず、カラオケ端末10の構成を図1を参照して説明する。カラオケ端末10は、ROM11と、RAM12と、ハードディスクドライブ(以下、「HDD」と略記する。)13と、パネル14と、CPU15と、モデム部16と、MIDI再生部17と、映像制御部18と、ディスプレイ19と、マイク20と、アンプ21と、スピーカ22と、カレンダクロック23と、採点装置24と、ビデオカメラ25と、映像データ作成装置26とを備えている。
【0023】
前記CPU15は、装置全体の制御を司る制御手段である。また、ROM11はCPU15の動作プログラムを格納しており、RAM12はCPU15のワークエリアである。HDD13は「記憶手段」に相当し、ホストコンピュータ30から送られてくる演奏データを蓄積記憶すると共に、カラオケ端末10自体で作成した歌唱データを記憶しておく。
【0024】
ここで、パネル14について説明する。図2にその概略外形を示すように、パネル14には、電源スイッチ60と、選曲中の番号を表示するための4桁分の7セグメントLEDからなる表示部64と、カラオケ演奏機能を指定するカラオケキー62と、カラオケ演奏機能の解除を指定するスタンバイキー63と、演奏したい曲の番号を入力するためにも用いられ、「曲指定手段」及び「モード指示手段」としても機能するテンキー及び選曲キー61とが設けられている。
【0025】
前記モデム部16は「送信手段」としての機能も果たし、電話回線の接続及び切断、送信データの音声帯域信号への変調、音声帯域信号で受信したデータの復調を行う。また、MIDI再生部17は演奏データ中のMIDIデータをアナログ音声信号に変換する。映像制御部18は、演奏データ中の字幕データをMIDI再生部17での演奏処理に同期してディスプレイ19にて表示可能な映像信号に変換する処理を行う。ディスプレイ19は映像制御部18で生成された映像信号を表示する。アンプ21は、MIDI再生部17で生成された音声信号と、「音声入力手段」としてのマイク20で生成された音声信号をミキシングして増幅し、スピーカ22へ出力する。本実施形態においては、MIDI再生部17、アンプ21及びスピーカ22が「楽音出力手段」に相当する。カレンダクロック23は、現在日付、現在時刻を常にカウントしていて、CPU15に通知する。
【0026】
なお、マイク20から入力された音声信号は、「採点手段」としての採点装置24にも入力されており、この採点装置24において採点が実行される。具体的には、カラオケ演奏時にCPU4から後述するボーカル情報(これが「採点用情報」に相当する。)が転送され、このボーカル情報とマイク15から入力された音声信号とに基づいて歌唱力を採点する。
【0027】
この採点方法としては、例えば音程の変化・リズム等を採点要素として歌唱音声をボーカル情報と比較し、歌唱音声がどの程度ボーカル情報に近いかによって採点することが考えられる。音程要素であれば、例えば所定時間毎に両者の一致具合い(あるいは不一致の具合い)をカウントし、そのカウント数に基づいて得点を決定したりする。最初の持ち点を100点として、それから減点していく方法も考えられる。なお、現実的には、音程の一致具合いで採点する場合には所定数の比較対象について判定する必要があるので、スローテンポの曲とアップテンポの曲とでは採点する間隔を変えてもよい。具体的には、所定の小節毎に採点するようにしておけば、テンポの違いがあっても、ある程度信頼性のある採点結果となる。このように、所定の採点タイミングで採点された歌唱得点は、採点装置24内のメモリ(図示せず)に更新されながら記憶される。
【0028】
なお、CPU15から録音指示が出された場合、採点装置24はマイク15から入力された音声信号を所定の歌唱音声情報として記録しておくことができるようにされている。一方、ビデオカメラ25は、歌唱者の姿を撮影するためのものであり、ビデオカメラ25で撮影した映像は映像データ作成装置26において所定の映像データ化されてCPU15に送られることとなる。なお、ビデオカメラ25での撮影はCPU15からの指示によって開始・停止等ができる。また、ビデオカメラ25及び映像データ作成装置26が「映像記録手段」に相当する。
【0029】
次に、ホストコンピュータ30の構成を図1を基にして説明する。ホストコンピュータ30は、ROM31と、RAM32と、カレンダクロック33と、キーボード34と、CPU35と、モデム部36と、HDD37と、映像再生部38と、ディスプレイ39と、音声再生部40と、アンプとスピーカ42とを備えている。
【0030】
前記CPU35は、装置全体の制御を司り、ROM31はCPU35の動作プログラムを格納しており、RAM32はCPU35のワークエリアである。カレンダクロック33は、現在日付、現在時刻を常にカウントしていて、CPU35に通知する。モデム部36は「受信手段」としての機能も果たし、電話事業者側設備である公衆回線網50を通してカラオケ端末10とデータ通信を行うために、デジタルデータの音声帯域への変調、及び受信した音声帯域信号のデジタルデータへの復調を行う。HDD37は「データベース手段」に相当し、カラオケ端末10から送られてくる歌唱データを所定の情報に基づいてデータベース化した状態で記憶しておくためのものである。
【0031】
また、HDD37にデータベース化した状態で記憶された歌唱データの内の歌唱音声データは、キーボード34によって所定の指示が入力されるとそれに応じて読み出され、音声再生部40に送られる。そして、音声再生部40で生成された音声信号はアンプ41を介してスピーカ42へ出力される。本実施形態においては、音声再生部40、アンプ41及びスピーカ42が「歌唱音声再生出力手段」に相当する。
【0032】
なお、歌唱データの内の映像データは、映像再生部38へ送られ、ディスプレイ39にて表示される。続いて、カラオケ端末10での動作について、図4のフローチャートを参照して説明する。
【0033】
電源投入後、最初のステップS1では、RAM12の初期化、モデム部16、MIDI再生部17、映像制御部18、映像データ作成装置26の初期化など装置全体の初期化を行う。続くS2では、パネル14上のカラオケキー62が押下されて、カラオケ演奏動作モードの指定がなされているかチェックする。同キー62の押下を検出していればS3へ移行し、そうでなければS4へ移行する。
【0034】
S3では、利用者から指定された曲を演奏処理するカラオケ動作を行うために、サブルーチンSUB1をコールする。サブルーチンSUB1の処理内容を図5のフローチャートを基に説明する。図5の最初のステップS10では、映像制御部18を制御することで、ディスプレイ19に「選曲してください」という選曲を促すメッセージを出力する。同メッセージ出力後、S11へ移行する。
【0035】
S11では、パネル14上のスタンバイキー63が押下されているかをチェックする。同キー押下を検出したら(S11:YES)、カラオケ動作モードの終了を指定されたことになり、サブルーチンSUB1をリターンして、図4のS4へ移行する。そうでなければ(S11:NO)、S12へ移行する。
【0036】
S12では、パネル14上のテンキーと選曲キー61による曲番号を指定したリクエストがなされたかをチェックする。リクエストがあれば(S12:YES)、S13へ移行し、そうでなければ(S12:NO)、S11の処理へ戻る。S13では、映像制御部18を制御することで、ディスプレイ19に「モード選択をして下さい」という選択を促すメッセージを表示する。これは、カラオケ選手権大会への参加や有望な新人歌手発掘のために自分が歌った歌唱音声などを歌唱データとして記憶しておき、それをホストコンピュータ30へ送信してデータベース化しておくための所定の参加モードを希望するかどうかを利用者側に選択させるためのものである。具体的には、上述の内容を説明した文を表示すると共に、例えばその参加モードを希望するのであれば「1」を入力し、希望しないのであれば「2」を入力するよう促す表示をする。
【0037】
そして、続くS140では、テンキーによって「1」あるいは「2」が入力されることによりモード選択がされたかどうかを判断しており、モード選択された場合には、S15へ移行する。S15では、参加モードであるかどうかを判断しており、参加モードが選択されている場合には(S15:YES)、S16へ移行して、歌唱者IDの入力を促す表示がディスプレイ11に出される。本実施形態では、人物ID、性別ID、年齢ID等を入力する領域がディスプレイ11に表示されており、例えばカーソルが存在する位置へテンキー等を使用して順次データを入力していくことで行われる。
【0038】
ここで、性別IDについては、例えば女性であれば「1」、男性であれば「2」をそれぞれ入力させるようにすればよい。また、年齢IDについては直接テンキーで実際の年齢を入力させたり、あるいは20歳以下であれば「1」、20歳台であれば「2」、30歳台であれば「3」というように所定の選択枝から選択させるようにしてもよい。一方、人物IDについては、例えば氏名や住所等が該当するのあるが、これらをその都度入力するのは面倒であるので、例えば予め利用者IDを受付時に登録しておき、それを入力するようにしてもよい。もちろん、予め登録された利用者IDに性別や年齢まで含まれているのであれば、この利用者IDを入力するだけでよくなる。
【0039】
こうして歌唱者IDの入力が完了すると(S17:YES)、S18へ移行し、サブルーチンSUB3をコールして演奏・採点制御処理を実行する。このサブルーチンSUB3の演奏・採点制御処理について図6のフローチャートを基に説明する。
【0040】
最初のステップS200では、参加モードであるかどうかを判断し、参加モードであれば(S200:YES)、S210へ移行して、採点装置24には録音開始指示、ビデオカメラ25及び映像データ作成装置26には録画開始指示を出す。これによって、採点装置24ではマイク15から入力された音声信号を所定の歌唱音声情報として記録することができ、また、ビデオカメラ25で撮影した映像が映像データ作成装置26において所定の映像データ化されることとなる。
【0041】
S210の処理後はS220へ移行する、尚、S200で否定判断、すなわち参加モードでない場合はS210の処理を実行しないでS220へ移行する。S220でカラオケ演奏を開始させた後、S230では採点準備を行なう。S220でのカラオケ演奏のために伴奏用のMIDIデータがMIDI再生部17に出力されるが、この採点準備処理においてはボーカル情報が採点装置24に転送される。S230で採点準備ができたら、S240へ移行する。
【0042】
S240では、歌部分か開始したかどうかを判断する。これは、ディスプレイ11への歌詞テロップの表示が開始されたかどうかで判断すればよい。もし歌部分がまだ開始されていない場合には(S240:NO)、歌部分が開始されるまで待ち、開始したら(S240:YES)、S250へ移行する。
【0043】
S250では採点を開始するよう採点装置24に指示する。上述したように、この採点は、カラオケ演奏時にボーカル情報とマイク20から入力された音声信号とに基づいて歌唱力を採点する。例えば音程の変化・リズム等を採点要素として歌唱音声をボーカル情報と比較し、歌唱音声がどの程度ボーカル情報に近いかによって採点する。
【0044】
そして、S260では歌部分が終了したかどうかを判断しており、歌部分が終了するまで採点は随時行われて採点装置の内部メモリ(図示せず)に更新されながら記憶される。こうして歌部分が終了すると(S260:YES)、S270へ移行する。
【0045】
S270では採点装置24から採点結果を取得し、点数をディスプレイ19に表示する。このS260及び270の処理は歌部分が終了すると実行されるが、通常は歌部分が終了してもいわゆる後奏があるため、S280では曲全体の演奏が終了したかどうかを判断している。そして、演奏が終了すれば(S280:YES)、S290へ移行する。
【0046】
S290では、参加モードであるかどうかを判断し、参加モードであれば(S290:YES)、S300へ移行して、採点装置24には録音停止指示、ビデオカメラ25及び映像データ作成装置26には録画停止指示を出す。S300の処理後はS310へ移行し、S270で表示した点数が所定の合格点以上かどうかを判断する。合格していれば(S310:YES)、S320へ移行し、採点装置24に記憶されている歌唱音声情報と映像データ作成装置26にて作成された映像データを、図5のS16,S17の処理を経ることで入力された歌唱者IDデータとセットにして歌唱データとし、HDD13の転送テーブルに記憶させる。
【0047】
HDD13の転送テーブルに記憶させられた歌唱データ70のデータ構成を図3に示す。データセットID71は歌唱データ毎に設定される識別情報であり、カラオケ端末IDは、カラオケ端末10の装置番号等である。また、歌唱者ID73は、上述したように人物ID73aや性別ID73bや年齢ID73c等を含むものである。そして審査データ74は上述したように音声データ74a及び映像データ74bから構成されている。そして点数データ75及び曲識別情報としての曲番号76も付加される。
【0048】
S320の処理後は、本サブルーチンSUB3を終了し、その結果図5のサブルーチンSUB1を終了して図4のS4へ移行する。なお、図6のS290で否定判断、すなわち参加モードでない場合と、S310で否定判断、すなわち点数が合格点以上でない場合には、それぞれそのままサブルーチンSUB3を終了して図4のS4へ移行する。
【0049】
図4のS4では、内蔵するカレンダクロック23を参照し、前回のS4の処理した時から日付が更新されたかどうかをチェックする。日付が更新されていなければ(S4:NO)、S2へ移行し、更新されていれば(S4:YES)、S5へ移行する。
【0050】
S5では、ホストコンピュータ30との通信処理を行うためにサブルーチンSUB2をコールする。サブルーチンSUB2の処理内容を図7のフローチャートを基に説明する。S30では、モデム部16を制御し電話回線をオフフックする。
【0051】
続くS31では、ホストコンピュータ30の電話番号をダイヤリングする。ダイヤリング終了後、S32へ移行する。S32では、一定時間、電話回線が接続しホストコンピュータ30との接続が確認できるのを待つ。具体的には、一定時間待っても呼出し音が鳴り続けたままで、回線が接続しない場合、あるいは回線接続しても相手がホストコンピュータ30であることを確認できない場合は(S32:NO)、S36へ移行する。ホストコンピュータ30であることを確認できれば(S32:YES)、S34へ移行する。回線接続後の確認処理は、予め決められた伝文を相互に交換することで、相手がホストコンピュータ30であることを確認する。
【0052】
S34では、歌唱データを接続中のホストコンピュータ30へ送信する。歌唱データの送信処理が終了したら、S35へ移行する。S35では、S34で抽出し、歌唱データが記憶されていた転送テーブルをリセットする。同処理終了後、S36へ移行する。
【0053】
S36では、電話回線をオンフックしてホストコンピュータ30と接続中の電話回線を切断する。同処理終了後、サブルーチンSUB2をリターンする。以上がサブルーチンSUB2の歌唱データ送信処理であり、同処理終了後、図4のS2へ移行し、先に説明したカラオケモード指定の検出処理に戻る。
【0054】
以上がカラオケ端末10の処理内容であったが、次に、ホストコンピュータ30での動作を、図8のフローチャートを基に説明する。電源投入後、まず最初のステップS100から実行する。S100では、RAM32の初期化、モデム部36、映像再生部38、音声再生部40の初期化など装置全体の初期化を行う。
【0055】
続くS101では、モデム部36において電話回線からの呼出し音の検出を行う。呼出し音を検出したらS102へ移行し、そうでなければS103へ移行する。S102では、カラオケ端末10との通信処理を行うためにサブルーチンSUB4をコールする。サブルーチンSUB4の処理内容を図9のフローチャートを基に説明する。
【0056】
S110では、モデム部36を制御して呼出し音鳴動中の電話回線をオフフックし、呼出し元との回線接続を行う。同処理終了後、S111へ移行する。S111では、呼出し元がカラオケ端末10であることを確認する。この確認処理は、予め決められた伝文を相互に交換することで、相手がカラオケ端末10であることを確認する。カラオケ端末10と回線接続していることを検出したら(S111:YES)、S112へ移行し、そうでなければ(S111:NO)、S115へ移行する。
【0057】
S112では、カラオケ端末10から伝送されてくる歌唱データ(図3参照)を受信する。同歌唱データの受信処理終了後、S113へ移行する。S113では、電話回線をオンフックしてカラオケ端末10と接続中の電話回線を切断する。同処理終了後、S114へ移行する。
【0058】
S114では、S112で受信した歌唱データのデータベース化処理を行う。これは、受信した歌唱データを所定の情報に基づいてデータベース化した状態でHDD37内に記憶させるのである。例えば、図3に示した性別ID73bに基づいて男性・女性というように分類したり、曲番号76に基づいて分類したり、や受信した日付けに基づいて○月の第△週分というように分類したり、あるいはカラオケ端末ID72に基づいて所定の地域毎に分類したりするといったことである。同処理終了後、サブルーチンSUB4を終了してリターンする。
【0059】
またS111でカラオケ端末10以外と回線接続していることを検出したら(S111:NO)、S115へ移行するが、S115では間違い電話と判断し接続中の電話回線をオンフックし、さらにサブルーチンSUB4の処理を終了してリターンする。
【0060】
サブルーチンSUB4をリターンしたら、図8のS103へ移行する。S103では、審査モードかどうかを判断する。これは、キーボード34によって審査モードを指示する所定の操作がされたかどうかで判断する。審査モードとされていたら(S103:YES)、S104へ移行し、そうでなければ(S103:NO)、S101へ戻る。
【0061】
S104では、審査モードにおける所定の処理を行うためにサブルーチンSUB5をコールする。サブルーチンSUB5の処理内容を図10のフローチャートを基に説明する。S121では、まずソートするかどうかを判断し、もしソートするのであれば(S121:YES)、S122でソート条件の入力を待つ。これらはいずれもキーボード34によって対応する所定の指示がされたかどうかで判断する。S121に関しては、ソートするかどうかを選択させるためのメッセージなどをディスプレイ39に表示させてもよいし、またS122に関しても同様に、ソート条件として設定可能な項目をディスプレイ39に表示させるようにしてもよい。ソート条件としては、例えば性別、年齢、地域あるいは曲番号などが考えられる。さらに、これらは複数指定した場合に、それらの重複したものを検索するのか、いずれか一つでも該当しているものを検索するのかもソート条件として入力してもよい。
【0062】
S122でのソート条件の入力が終了すると、続く123にて、ソートが実行される。ソートが終了するとS124へ移行する。なお、S120で否定判断、すなわちソートしない場合にはS122,S123を処理を実行しないでS124へ移行する。
【0063】
S124では、再生開始するかどうかを判断する。これもキーボード34によって対応する所定の指示がされたかどうかで判断するのであるが、上述のS121の場合と同様に、再生開始するかどうかを選択させるためのメッセージなどをディスプレイ39に表示させてもよい。そして、再生開始する場合には(S124:YES)、S125へ移行する。
【0064】
S125では、S123でソートされた歌唱データ群あるいはS121で否定判断であった場合にはソートしていない歌唱データ群より、最初の歌唱データを読み出す。そして、続くS126にて再生出力する。詳しくは、図3に示す審査データ74の内の音声データ74aは音声再生部40に送られ、音声再生部40で生成された音声信号はアンプ41を介してスピーカ42へ出力される。一方、審査データ70の内の映像データ74cは映像再生部38へ送られ、映像再生部38で再生された映像はディスプレイ39にて表示される。
【0065】
S127では歌唱データの再生が終了したかどうかをチェックしており、終了した場合には(S127:YES)、S128へ移行して、評価入力・記憶処理を実行する。この評価入力は、審査員が評価した結果をキーボード34によって入力するのであるが、例えばA〜Eまでの5段階評価や評価コメントなどを直接入力するようにしてもよいし、あるいは予め設定されている評価コメントをディスプレイ39に表示させ、その中から選択入力するようにしてもよい。評価を入力し終えた場合には、入力終了のための所定の操作をし、それによって評価がさらに付加されたデータとしてHDD37に更新記憶させられることとなる。
【0066】
続くS129では、次のデータがあるかどうかを判断し、次データがなければ(S129:NO)、そのまま本サブルーチンSUB5を終了するが、次データがあれば(S129:YES)、S130にて審査続行かどうかを判断する。S129の判断はCPU35での処理によって自動的になされるのであるが、このS130は、審査員などがキーボード34によって入力した結果に基づいてなされる。この場合、例えば残りのデータ数を表示すると共に、「審査を続行する場合は「1」を押して下さい。中断する場合は「2」を押して下さい。」といったメッセージをディスプレイ39に表示するようにしてもよい。残りのデータ数を表示すれば、その数に応じてこのまま続行するか中断するかを判断するのに都合がよいからである。
【0067】
審査を続行しない場合には(S130:NO)、そのまま本サブルーチンSUB5を終了するが、審査を続行するのであれば(S130:YES)、S131へ移行する。S130では次の歌唱データを読み出し、S126へ移行して再生出力を実行し、さらにS127以降の処理を実行する。
【0068】
以上がホストコンピュータ30の処理内容であり、カラオケ端末10から送信された歌唱データをデータベース化してHDD37に記憶しておき、審査モードが指示されると、ソートした歌唱データあるいはソートしない歌唱データを順次読み出して再生出力させ、各歌唱データについて評価を入力した上で再度記憶させることができる。
【0069】
このように、本カラオケシステムによれば、カラオケ端末10において通常のカラオケを楽しむこともできるが、さらに参加モードを選択すれば、自分の歌った歌唱音声情報及び自分の姿を映した映像データが歌唱者IDなどと対応付けられた歌唱データとしてHDD13に記憶させておくことができる。さらに、その記憶された歌唱データはホストコンピュータ30へ送信することができ、ホストコンピュータ30では、その送信された歌唱データを受信しHDD37内へデータベース化して記憶しておくことができる。そして、審査モードを指示すれば、HDD37から読み出した歌唱データ中を再生出力させることができる。
【0070】
これにより、例えばカラオケ選手権大会や有望な新人歌手発掘のために参加者の歌唱力などを審査するのが容易にできるようになる。つまり、カラオケ選手権大会に参加したい人はカラオケ端末10で歌えばよく、その歌唱音声はホストコンピュータ30のHDD37に記憶されるので、審査する人はそのHDD37内から読み出して再生出力させれば、それに基づいて審査を行なうことができる。したがって、従来方法のように参加希望者が自分の歌唱音声を音楽テープ等に記録して大会開催委員会まで送るといった面倒はなく、単にカラオケ端末を利用して歌うだけでよい。この参加用テープを自分で作成する場合も例えばカラオケボックス等に出向いて自分のカセットレコーダ等で録音するといったこともなされていたが、それらをカラオケ端末10が自動的に行ってくれるので非常に便利である。
【0071】
また、審査する側としても、従来方法では個々の参加者から無差別に送られて来るテープを保管し、審査する段になって1本ずつプレーヤ等にセットして再生させなくてはならないため、非常に面倒であったが、本カラオケシステムではホストコンピュータ30のHDD37に全ての歌唱データが蓄積されているので、所望のデータを読み出して再生出力させればよく、非常に利便が向上する。
【0072】
また、図3に示すように、審査データ74に対応して歌唱者ID73が付加されており、これには性別ID73bや年齢ID73c等が含まれているので、例えば女性(あるいは男性)に限って審査したい場合、あるいは所定の年代に限って審査した場合などに有効である。例えばカラオケ選手権大会であれば女性(あるいは男性)の最優秀賞を決めたり、有望な新人歌手発掘のためであれば女性(あるいは男性)の新人を探しているような場合には、必要なデータだけを再生させるのが好ましいが、予め性別でデータベース化されていれば非常に便利である。また、従来のように歌唱データ個々に対応する「記録テープ」が存在しなくなり、データベース手段に全てが蓄積されているので、検索等も簡単にできることとなる。そして、例えば曲毎に審査したい場合などには図3に示す曲番号76に基づいてデータベース化されていると便利である。
【0073】
さらに、本実施形態では、カラオケ端末10にて、採点装置24による点数が所定に合格点以上の場合に限って、歌唱データをホストコンピュータ30へ送信するようにしている。これは、カラオケ端末10で歌われた全ての歌唱音声情報をホストコンピュータ30へ送るのではなく、カラオケ端末10において第1次予選的なことを行なって選抜することを目的としている。これによってホストコンピュータ30のHDD37に記憶される歌唱データの総数が減り、審査が楽になる。
【0074】
また、本実施形態では所定の合格点以上であれば全て送信するようにしていたが、例えば、そのカラオケ端末10における1日あるいは1週間といった所定の期間内における上位所定数の歌唱データのみを送信するようにしてもよい。さらに、本実施形態では参加モードに設定するかどうかを歌唱者が自ら指示するようにしていた。これは、歌唱者が例えばカラオケ選手権大会などへの参加を希望しない場合もあるので、自ら希望した場合にのみ実行するようにしたものであるが、例えば有望な新人歌手発掘のためだけを考慮した場合には、全ての歌唱者の歌唱音声情報を無条件に審査対象とするというやり方も考えられる。
【0075】
そして、本実施形態では、図3に示すように、音声データ74aだけでなく歌唱者の姿を撮影した映像データ74bも審査データ74として記憶させるようにしている。カラオケ選手権大会における審査項目としては歌唱力の重要度が高いのが一般的であるが、歌唱している最中の表情等も審査項目として入れることもよくあり、また、有望な新人歌手発掘のためであればルックスは大きな評価要素となるので、記録映像も含ませることも好ましい。
【0076】
以上本発明はこの様な実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々なる態様で実施し得る。例えば、上記実施形態では、歌唱者の姿をビデオカメラ25で撮影するようにしたが、デジタルカメラなどを用いて写真撮影し、そのデータを用いても構わない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態のカラオケシステムの概略構成を示すブロック図である。
【図2】 カラオケ端末におけるパネルの外形を示す概略説明図である。
【図3】 歌唱データを含む送信データの構成図である。
【図4】 カラオケ端末において実行されるメイン処理を示すフローチャートである。
【図5】 端末メイン処理中で実行されるSUB1処理を示すフローチャートである。
【図6】 SUB1処理中で実行されるSUB3処理(演奏・採点制御処理)を示すフローチャートである。
【図7】 端末メイン処理中で実行されるSUB2処理を示すフローチャートである。
【図8】 ホストコンピュータにおいて実行されるメイン処理を示すフローチャートである。
【図9】 ホストメイン処理中で実行されるSUB4処理を示すフローチャートである。
【図10】 ホストメイン処理中で実行されるSUB5処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10…カラオケ端末 13…ハードディスク(HDD)14…パネル 15…CPU16…モデム部 17…MIDI再生部18…映像制御部 19…ディスプレイ20…マイク 21…アンプ22…スピーカ 23…カレンダクロック24…採点装置 25…ビデオカメラ26…映像データ作成装置30…ホストコンピュータ 33…カレンダクロック34…キーボード 35…CPU36…モデム部 37…ハードディスク(HDD)38…映像制御部 39…ディスプレイ40…音声再生部 41…アンプ42…スピーカ 50…公衆回線網
Claims (6)
- 複数のカラオケ曲の中から所望のカラオケ曲を指定するための曲指定手段と、その指定されたカラオケ曲に対応した楽音情報を再生して楽音を出力する楽音出力手段と、利用者の歌唱音声を入力するための音声入力手段とを有するカラオケ端末及び、該カラオケ端末とデータ伝送手段によって接続されたセンタ装置を備えるカラオケシステムであって、
前記カラオケ端末は、
前記音声入力手段を介して入力された歌唱音声情報を少なくとも曲識別情報及び歌唱者の識別情報と対応付けた歌唱データとして記憶しておく記憶手段と、
前記音声入力手段を介して入力された歌唱音声情報を予め設定された採点用情報と比較して採点する採点手段と、
前記記憶手段に記憶された歌唱データのうち、前記採点手段による採点結果である点数データを参照してその点数が合格点である歌唱データを選択する選択手段と、
該選択手段によって選択された前記歌唱データのみを前記センタ装置へ送信する送信手段とを備えており、
一方、前記センタ装置は、
前記カラオケ端末から送信された歌唱データを受信する受信手段と、
該受信手段のよって受信した歌唱データを、所定の情報に基づいてデータベース化した状態で記憶しておくデータベース手段と、
該データベース手段から読み出した歌唱データ中の歌唱音声情報を再生出力する歌唱音声再生出力手段と
を備えていること
を特徴とするカラオケシステム。 - 前記センタ装置は、
前記歌唱音声再生出力手段が再生出力する歌唱データ中の歌唱音声情報に対する評価として入力された評価データを受け付け可能な評価データ受付手段を備え、
前記データベース手段は、前記評価データ受付手段が受け付けた評価データを、対応する歌唱データと対応付けて記憶可能であり、
さらに、
前記データベース手段が記憶する各歌唱データに対応する評価データが存在するか否かを判断するデータ有無判断手段と、
対応する評価データが存在しない歌唱データが前記データベース手段に記憶されていると前記データ有無判断手段によって判断された場合に審査を継続するか否かを受け付け可能な審査継続受付手段と、
を備え、
前記歌唱音声再生出力手段は、前記審査継続受付手段が審査を継続する旨を受け付けた場合に、対応する評価データが存在しない歌唱データを前記データベース手段から読み出して再生出力し、
前記評価データ受付手段は、前記審査継続受付手段が審査を継続する旨を受け付けた場合に前記歌唱音声再生出力手段が再生出力する歌唱データ中の歌唱音声情報に対して入力された評価データを受け付け可能であること
を特徴とする請求項1に記載のカラオケシステム。 - 前記歌唱者の識別情報には性別情報が含まれていることを特徴とする請求項1又は2に記載のカラオケシステム。
- 前記センタ装置のデータベース手段は、前記カラオケ端末から送信された歌唱データを 、少なくとも前記曲識別情報あるいは前記性別情報のいずれかに基づいてデータベース化した状態で記憶しておくよう構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のカラオケシステム。
- 前記カラオケ端末は、前記歌唱データを前記記憶手段に記憶させる所定のモードに設定するかどうかを端末の利用者が自ら指示するための指示手段を備えており、該指示手段によって前記所定のモードに設定されている場合に限って、前記歌唱データを前記記憶手段に記憶させる処理を実行するよう構成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のカラオケシステム。
- 前記カラオケ端末は、前記歌唱者の歌唱している姿を映像として記録するための映像記録手段を備えており、前記記憶手段には、該映像記録手段による記録映像も対応付けた歌唱データが記憶されており、前記送信手段は、前記選択手段によって選択された歌唱データのみを前記記憶手段から読み出して前記センタ装置へ送信することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のカラオケシステム。
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