JP3891096B2 - 信号受信回路およびそれを備えた通信機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、無線信号を受信して設定の信号処理部に出力する信号受信回路およびそれを備えた通信機に関するものである。
【0002】
【背景技術】
図9には通信機の信号受信に関わる信号受信回路の主要な構成部分の一例が示されている。この信号受信回路20は、互いに異なる3つの周波数帯の信号受信が可能なトリプルバンド型のアンテナ21を有する。このアンテナ21から出力される受信信号Sは3つの周波数帯の受信信号が混在していることから、各周波数帯の受信信号毎に分波するために、この例では、フィルターの一種であるトライプレクサ22が設けられている。このトライプレクサ22は、アンテナ21の受信信号Sの中から、各周波数帯の受信信号をそれぞれ別々に取り出して、各々に対応する信号処理部(図示せず)に供給する。
【0003】
具体的には、例えば、この信号受信回路20が設けられている通信機がGPS(Global Positioning System)機能付き携帯型電話機である場合には、アンテナ21は、例えば、PCS(Personal Communication System)の信号と、AMPS(Advanced Mobile Phone Service)の信号と、GPSの信号とを受信する構成と成す。トライプレクサ22は、アンテナ21の受信信号Sの中から、PCSの信号と、AMPSの信号と、GPSの信号とをそれぞれ別々に取り出して、PCSの信号はPCS用の信号処理部に、また、AMPSの信号はAMPS用の信号処理部に、さらに、GPSの信号はGPS用の信号処理部にそれぞれ供給する。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−150496号公報
【特許文献2】
特開平10−285093号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
図9に示す構成では、分波用のフィルターとして、トライプレクサ22が設けられている。トライプレクサは、分波する低・中・高の3つの周波数帯の受信信号のうち、中の周波数帯の信号の挿入損失が大きくなるものである。このため、トライプレクサから出力される中の周波数帯の信号レベルは弱いものとなってしまう。これにより、図9に示す構成では、中の周波数帯の信号の受信感度が低下するという問題がある。
【0006】
このような問題を防止できる構成として、図10に示すようなものがある。この構成では、2つのアンテナ24,25が設けられている。アンテナ24は、例えば、互いに異なる2つの周波数帯の信号受信が可能なものであり、アンテナ25は、アンテナ24の受信周波数帯とは異なる別の周波数帯の信号を受信できるものである。
【0007】
アンテナ24から出力される信号は2つの周波数帯の受信信号が混在しており、それら2つの周波数帯の受信信号を分波するために、ダイプレクサ26が設けられている。このダイプレクサ26は、アンテナ24の受信周波数帯のうちの一方側の信号を透過するバンドパスフィルターと、他方側の信号を透過するバンドパスフィルターとが組み合わされて構成されている。なお、図10に示す符号27はアンテナ25の受信周波数帯の信号を透過させるバンドパスフィルターを示している。
【0008】
この図10の構成では、分波用のフィルターとして、トライプレクサではなく、ダイプレクサ26を用いているので、トライプレクサに起因した問題、つまり、大きな挿入損失によって信号の受信感度が悪くなるという問題を回避することができる。
【0009】
しかしながら、この構成では、例えば通信機が携帯型電話機の場合には、アンテナ24,25のうちの一方側(例えばアンテナ24)は通信機の筐体28の外部に突出形成され、他方側(アンテナ25)は筐体28の内部に収容配置される。この場合、人が筐体28を把持して携帯型電話機を使用するので、アンテナ25が人の手の陰に入ってアンテナ25の受信状態が悪くなることがある。これにより、アンテナの受信感度に対する信頼性が低下するという問題がある。
【0010】
本発明は上記課題を解決するために成されたものであり、その目的は、複数の周波数帯の信号を受信する場合に、それら各周波数帯の信号の受信感度の低下を防止できて通信の信頼性を向上させることができる信号受信回路およびそれを備えた通信機を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、この発明は次に示す構成をもって前記課題を解決するための手段としている。すなわち、この発明は、互いに異なる複数の周波数帯の無線信号を受信して設定の信号処理部に向けて出力する信号受信回路において、互いに異なる複数の周波数帯の信号を受信するメインアンテナと、このメインアンテナの複数の受信周波数帯のうちの選択された一つの周波数帯の信号のみを受信するサブアンテナとを有し、これらメインアンテナとサブアンテナは相互結合する構成と成し、メインアンテナから信号処理部に向けて信号を導通する信号経路上にはメインアンテナが受信した信号のうちサブアンテナの受信周波数帯と同じ周波数帯の信号を遮断して反射し残りの受信周波数帯の信号は通過させるフィルターが設けられ、当該フィルターによって反射されたサブアンテナの受信周波数帯と同じ周波数帯を持つフィルター反射信号が前記メインアンテナとのアンテナ結合によってサブアンテナに誘起され、当該誘起信号とサブアンテナの受信信号との合成信号がサブアンテナから信号処理部に向けて出力される構成と成し、前記メインアンテナとフィルター間の信号経路上には位相回路が設けられており、フィルター反射信号の位相を位相回路によって調整することでサブアンテナに誘起される信号の位相をサブアンテナの受信信号の位相とほぼ同相にしてサブアンテナから信号処理部への信号のレベルを高める構成を備えていることを特徴としている。また、この発明の通信機は、この発明において特徴的な構成を持つ信号受信回路が設けられていることを特徴としている。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下に、この発明に係る実施形態例を図面に基づいて説明する。
【0013】
図1には第1実施形態例の通信機に設けられる信号受信回路の構成例が示されている。この第1実施形態例の通信機1はGPS機能付き携帯型電話機であり、PCSとAMPSの信号の受信が可能なだけでなく、GPSの信号をも受信が可能なものである。
【0014】
この第1実施形態例では、無線信号の受信に関わる信号受信回路2は、メインアンテナ3と、サブアンテナ4と、位相回路5と、トラップフィルター6と、バンドパスフィルター7とを有して構成されている。
【0015】
メインアンテナ3は通信機1の筐体8の外部に突出形成されており、PCSの周波数帯(例えば1.9GHz帯)の信号と、GPSの周波数帯(例えば1.5GHz帯)の信号と、AMPSの周波数帯(例えば800MHz帯)の信号との受信が可能なトリプルバンド型の構成となっている。なお、トリプルバンド型のアンテナの構成には様々な構成があり、ここでは、それら何れの構成を採用してもよく、その説明は省略する。
【0016】
サブアンテナ4は通信機1の筐体8の内部に収容配置されている。このサブアンテナ4は、メインアンテナ3の3つの低・中・高の受信周波数帯のうちの選択された一つの周波数帯(この第1実施形態例では、中の受信周波数帯(GPSの周波数帯)とする)の信号の受信が可能な構成を有している。なお、このサブアンテナ4に関しても、メインアンテナ3と同様に、アンテナ構造は特に限定されるものではなく、ここではサブアンテナ4の構造の説明は省略する。
【0017】
この第1実施形態例では、メインアンテナ3とサブアンテナ4は相互結合する構成と成す。メインアンテナ3とサブアンテナ4が相互結合するためには、メインアンテナ3とサブアンテナ4間の間隔をある程度狭くしなければならないが、携帯型電話機の場合には、携帯型電話機の小型化により、メインアンテナ3とサブアンテナ4をどのように配置しても、メインアンテナ3とサブアンテナ4間の間隔は、メインアンテナ3とサブアンテナ4を結合させることが可能な程度の狭い間隔となる。このため、この第1実施形態例では、メインアンテナ3とサブアンテナ4の配置関係は特に限定されるものではなく、他の回路部品の配置位置などを考慮して適宜にメインアンテナ3とサブアンテナ4を配置してよい。ただ、メインアンテナ3とサブアンテナ4間の間隔が狭いほど、メインアンテナ3とサブアンテナ4の結合を強めることができるので、メインアンテナ3とサブアンテナ4間の間隔は狭い方が望ましい。
【0018】
トラップフィルター6は、メインアンテナ3の受信信号が通る信号経路10に介設されており、GPSの信号(つまり、サブアンテナ4の受信周波数帯と同じ周波数帯の信号)を遮断する構成を有する。
【0019】
このトラップフィルター6によって、メインアンテナ3の受信信号(つまり、PCSの信号と、GPSの信号と、AMPSの信号とが混在した信号)のなかから、GPSの信号が除去され、他のPCSの信号とAMPSの信号の混在信号がトラップフィルター6を透過する。このトラップフィルター6を透過した信号は、デュプレクサやダイプレクサ等により構成される分波回路(図示せず)によって、PCSの信号と、AMPSの信号とに分波される。そして、PCSの信号はPCS用の信号処理部(図示せず)に、また、AMPSの信号はAMPS用の信号処理部(図示せず)にそれぞれ供給される。
【0020】
一方、トラップフィルター6により遮断されたGPSの信号はトラップフィルター6から反射される。この第1実施形態例では、メインアンテナ3とサブアンテナ4は相互結合していることから、このアンテナ結合に起因して、そのフィルター反射信号がサブアンテナ4に誘起される。この第1実施形態例では、その誘起信号とサブアンテナ4の受信信号とが合成され当該合成信号がサブアンテナ4から信号処理部に向けて出力される。
【0021】
第1実施形態例では、サブアンテナ4の受信信号と、フィルター反射信号に基づいた誘起信号とは周波数帯が同じであることから、それらサブアンテナ4の受信信号と、誘起信号とが同相であれば、サブアンテナ4から信号処理部への信号(つまり、GPSの信号)のレベルを高めることができる。反対に、サブアンテナ4の受信信号と誘起信号が逆相であれば、受信信号と誘起信号とが打ち消し合うような状態となり、サブアンテナ4から信号処理部への信号(GPSの信号)のレベルを低下させてしまう。
【0022】
このことを考慮し、この第1実施形態例では、サブアンテナ4の受信信号と誘起信号を同相にするために、メインアンテナ3とトラップフィルター6間の信号経路10に位相回路5が介設されている。すなわち、この位相回路5は、フィルター反射信号の位相を調整することでサブアンテナ4に誘起される信号の位相を可変調整することができるものであり、その位相量は、サブアンテナ4の誘起信号の位相がサブアンテナ4の受信信号とほぼ同相となるための位相量となっている。よって、この位相回路5によるサブアンテナ4の誘起信号位相調整により、サブアンテナ4から信号処理部に向けて出力される信号(GPSの信号)のレベルを高めることができる。このサブアンテナ4から信号処理部への信号は、信号経路11に従いバンドパスフィルター7を通ってGPS用の信号処理部(図示せず)に供給される。
【0023】
この第1実施形態例によれば、アンテナ3,4の受信信号の導通経路上にトライプレクサを設けなくて済むので、トライプレクサの大きな挿入損失に因る信号劣化を防止することができる。
【0024】
また、サブアンテナ4は通信機1の筐体8内に内蔵されており、例えば、人の手の陰に入って受信信号(GPSの信号)のレベルが低下することが懸念されるところであるが、この第1実施形態例では、メインアンテナ3により受信されたGPSの信号がメインアンテナ3とサブアンテナ4の結合によってサブアンテナ4に誘起され、しかも、位相回路5によって、その誘起信号をサブアンテナ4の受信信号とほぼ同相とすることができるので、サブアンテナ4から信号処理部に向けて出力されるGPSの信号(つまり、受信信号と誘起信号との合成信号)のレベルは高められており、GPSの信号のレベル低下を防止することができる。
【0025】
以下に、第2実施形態例を説明する。
【0026】
この第2実施形態例の通信機は、第1実施形態例と同様にGPS機能付き携帯型電話機であり、信号受信に関わる信号受信回路も、図2に示されるように、第1実施形態例とほぼ同様な構成を備えている。第2実施形態例の信号受信回路2が第1実施形態例と異なる特徴的なことは、トラップフィルター6に代えて、ダイプレクサ12が設けられていることである。なお、この第2実施形態例の説明において、第1実施形態例と同一構成部分には同一符号を付し、その共通部分の重複説明は省略する。
【0027】
この第2実施形態例では、ダイプレクサ12は、ハイパスフィルター12Hとローパスフィルター12Lが組み合わされて成るものである。ハイパスフィルター12Hは設定のしきい値周波数Fsh以上の周波数の信号を透過させるものであり、この第2実施形態例では、そのしきい値周波数Fshは、サブアンテナ4の受信周波数帯(つまり、この第2実施形態例ではGPSの周波数帯)よりも高く、かつ、PCSの周波数帯よりも低い値となっている。この第2実施形態例では、メインアンテナ3の受信信号のうち、PCSの信号がハイパスフィルター12Hを透過する。
【0028】
また、ローパスフィルター12Lは設定のしきい値周波数Fsl以下の周波数の信号を透過させるものであり、この第2実施形態例では、そのしきい値周波数Fslは、サブアンテナ4の受信周波数帯(GPSの周波数帯)よりも低く、かつ、AMPSの周波数帯よりも高い値となっている。この第2実施形態例では、メインアンテナ3の受信信号のうち、AMPSの信号がローパスフィルター12Lを透過する。
【0029】
すなわち、この第2実施形態例では、ダイプレクサ12によって、メインアンテナ3の受信信号のうちのGPSの信号は遮断され、残りのPCSの信号とAMPSの信号は分波され、これら分波されたPCSの信号とAMPSの信号はそれぞれ対応する信号処理部に向けて出力される。
【0030】
この第2実施形態例によれば、トラップフィルター6に代えて、ダイプレクサ12を設けた。このダイプレクサ12は、GPSの信号を遮断するだけでなく、PCSの信号とAMPSの信号を分波する機能をも備えているので、ダイプレクサ12よりも信号処理部側に、PCSの信号とAMPSの信号を分波するための分波回路を設けなくて済む。このため、携帯型電話機の回路構成の簡略化を図ることができる。
【0031】
以下に、第3実施形態例を説明する。
【0032】
この第3実施形態例では、サブアンテナ4の受信周波数帯と同じ周波数帯の信号を遮断するフィルターとして、図3に示されるように、2つのバンドパスフィルター13BH,13BLが組み合わされて成るダイプレクサ13が設けられている。それ以外の構成は第2実施形態例とほぼ同様であり、この第3実施形態例では、第2実施形態例と同一構成部分には同一符号を付し、その共通部分の重複説明は省略する。
【0033】
バンドパスフィルター13BHは、メインアンテナ3の3つの低・中・高の受信周波数帯のうち、高の周波数帯の信号(この第3実施形態例では、PCSの信号)を透過させ、他の低・中の周波数帯の信号(つまり、GPSの信号とAMPSの信号)は遮断するものである。また、バンドパスフィルター13BLは、低の周波数帯の信号(AMPSの信号)を透過させ、他の中・高の周波数帯の信号(GPSの信号とPCSの信号)は遮断するものである。
【0034】
この第3実施形態例においても、第2実施形態例と同様に、ダイプレクサ13によって、メインアンテナ3の受信信号のうちのGPSの信号は遮断され、残りのPCSの信号とAMPSの信号は分波され、これら分波されたPCSの信号とAMPSの信号はそれぞれ対応する信号処理部に向けて出力される。ダイプレクサ13の分波機能によって、ダイプレクサ13よりも信号処理部側に分波回路を設けなくて済むので、携帯型電話機の回路構成の簡略化を図ることができる。
【0035】
以下に、第4実施形態例を説明する。なお、この第4実施形態例の説明において、第1〜第3の各実施形態例と同一構成部分には同一符号を付し、その共通部分の重複説明は省略する。
【0036】
この第4実施形態例では、図4や図5に示されるように、メインアンテナ3の受信信号の信号経路10にはダイプレクサから成る分波部16が設けられている。分波部16を構成するダイプレクサは、ハイパスフィルター16Hとローパスフィルター16Lが組み合わされて成るものである。
【0037】
図4の例の場合には、ハイパスフィルター16Hは、サブアンテナ4の受信周波数帯(つまり、ここでは、GPSの周波数帯)よりも低い設定のしきい値周波数以上の周波数の信号を透過させるものである。このため、このハイパスフィルター16Hは、メインアンテナ3の受信信号(PCSの信号とGPSの信号とAMPSの信号とが混在した信号)のなかから、サブアンテナ4の受信周波数帯の信号を含む高周波側の信号(つまり、ここでは、PCSの信号とGPSの信号)を透過させる。
【0038】
また、図4のローパスフィルター16Lは、サブアンテナ4の受信周波数帯(GPSの周波数帯)よりも低い設定のしきい値周波数以下の周波数の信号を透過させるものである。このため、このローパスフィルター16Lは、メインアンテナ3の受信信号のなかから、サブアンテナ4の受信周波数帯の信号を含まない低周波側の信号(AMPSの信号)を透過させる。
【0039】
このようなハイパスフィルター16Hとローパスフィルター16Lから成るダイプレクサ16によって、メインアンテナ3の受信信号は、サブアンテナ4の受信周波数帯の信号を含む信号(ここでは、PCSの信号とGPSの信号との混在信号)と、サブアンテナ4の受信周波数帯の信号を含まない信号(ここでは、AMPSの信号)とに分波される。そして、ダイプレクサ16のハイパスフィルター16Hから、サブアンテナ4の受信周波数帯の信号を含む信号が出力され、また、ダイプレクサ16のローパスフィルター16Lから、サブアンテナ4の受信周波数帯の信号を含まない信号が出力される。
【0040】
ハイパスフィルター16Hから出力されたサブアンテナ4の受信周波数帯の信号を含む信号が導通する信号経路10Hに、ハイパスフィルター16H側から順に、位相回路5と、フィルターであるデュプレクサ17とが設けられている。
【0041】
この例では、デュプレクサ17はバンドパスフィルター17B1,17B2が組み合わされているものであり、サブアンテナ4の受信周波数帯の信号を遮断し、選択された周波数帯の信号を透過させる構成を有する。ところで、PCSの受信用信号の周波数帯と、PCSの送信用信号の周波数帯とは、僅かに異なっている。このことを考慮して、ここでは、デュプレクサ17のバンドパスフィルター17B1,17B2のうちの一方側はPCSの受信用の周波数帯の信号を透過させ、それ以外の周波数帯の信号を遮断する構成を有する。また、他方側はPCSの送信用の周波数帯の信号を透過させ、それ以外の周波数帯の信号を遮断する構成を有する。
【0042】
AMPSに関しても、PCSと同様に、AMPSの受信用信号の周波数帯と、AMPSの送信用信号の周波数帯とが僅かに異なる。このことを考慮して、ダイプレクサ16のローパスフィルター16Lから出力された信号(AMPSの信号)が導通する信号経路10Lには、バンドパスフィルター18B1,18B2から成るデュプレクサ18が設けられている。デュプレクサ18のバンドパスフィルター18B1,18B2のうちの一方側はAMPSの受信用の周波数帯の信号を透過させ、それ以外の周波数帯の信号を遮断する構成を有する。また、他方側はAMPSの送信用の周波数帯の信号を透過させ、それ以外の周波数帯の信号を遮断する構成を有する。
【0043】
図4の例では、メインアンテナ3により受信されたサブアンテナ4の受信周波数帯と同じ周波数帯を持つ信号(GPSの信号)は、ダイプレクサ16のハイパスフィルター16Hを通ってデュプレクサ17に至り当該デュプレクサ17で反射される。そして、そのフィルター反射信号は、位相回路5により位相が調整されて、サブアンテナ4に誘起される。
【0044】
図5に示す例では、ダイプレクサ16のハイパスフィルター16Hは、メインアンテナ3の受信信号のなかから、サブアンテナ4の受信周波数帯の信号を含まない高周波側の信号(PCSの信号)を透過させる構成を有する。ローパスフィルター16Lは、サブアンテナ4の受信周波数帯の信号を含む低周波側の信号(GPSの信号とAMPSの信号)を透過させる構成を有する。このローパスフィルター16Lから出力されたサブアンテナ4の受信周波数帯の信号を含む信号の導通経路10Lに、位相回路5と、デュプレクサ18とがローパスフィルター16L側から順に設けられている。デュプレクサ17,18の各々の構成は、図4の例とほぼ同様である。
【0045】
図5の例では、メインアンテナ3により受信されたサブアンテナ4の受信周波数帯と同じ周波数帯を持つ信号(GPSの信号)は、ダイプレクサ16のローパスフィルター16Lを通ってデュプレクサ18に至り当該デュプレクサ18で反射される。そして、そのフィルター反射信号は、位相回路5により位相が調整されて、サブアンテナ4に誘起される。
【0046】
この第4実施形態例では、メインアンテナ3の受信信号を分波した後の信号経路上に、サブアンテナ4の受信周波数帯の信号を遮断するフィルター(デュプレクサ17,18)が設けられる構成であり、分波部16とフィルター間に位相回路5が設けられている。このような構成においても、第1〜第3の各実施形態例と同様の優れた効果を得ることができる。
【0047】
以下に、第5実施形態例を説明する。なお、この第5実施形態例の説明において、第1〜第4の各実施形態例と同一構成部分には同一符号を付し、その共通部分の重複説明は省略する。
【0048】
第5実施形態例では、図6に示されるように、メインアンテナ3の受信信号の導通経路10に、ハイパスフィルター16Hとローパスフィルター16Lから成るダイプレクサ16が設けられている。このダイプレクサ16は、ハイパスフィルター16Hから出力される信号にも、ローパスフィルター16Lから出力される信号にも、サブアンテナ4の受信周波数帯の信号が含まれるように構成されている。つまり、ハイパスフィルター16Hは、サブアンテナ4の受信周波数帯よりも低い設定のしきい値周波数以上の周波数の信号(ここでは、PCSの信号とGPSの信号)を透過させる構成を有する。また、ローパスフィルター16Lは、サブアンテナ4の受信周波数帯よりも高い設定のしきい値周波数以下の周波数の信号(ここでは、GPSの信号とAMPSの信号)を透過させる構成を有する。
【0049】
ハイパスフィルター16Hから出力された信号が導通する信号経路10Hには、ハイパスフィルター16H側から順に、位相回路5(5H)と、デュプレクサ17とが設けられている。また、ローパスフィルター16Lから出力された信号が導通する信号経路10Lにも、ハイパスフィルター16L側から順に、位相回路5(5L)と、デュプレクサ18とが設けられている。
【0050】
このような第5実施形態例の構成においても、第1〜第4の各実施形態例と同様の効果を得ることができる。
【0051】
以下に、第6実施形態例を説明する。なお、この第6実施形態例の説明において、第1〜第5の各実施形態例と同一構成部分には同一符号を付し、その共通部分の重複説明は省略する。
【0052】
この第6実施形態例では、図7に示されるように、第5実施形態例の構成に加えて、メインアンテナ3とダイプレクサ16との間の信号経路10に位相回路5(5M)が設けられている。このため、フィルターであるデュプレクサ17,18によって反射されたサブアンテナ4の受信周波数帯の信号(ここでは、GPSの信号)は、位相回路5H,5Lと位相回路5Mにより、2段階で位相調整が成されて、サブアンテナ4に誘起されることとなる。
【0053】
この第6実施形態例の構成においても、第1〜第5の各実施形態例と同様の効果を得ることができる。
【0054】
なお、この発明は第1〜第6の各実施形態例に限定されるものではなく、様々な実施の形態を採り得る。例えば、第1〜第6の各実施形態例では、信号受信回路2は互いに異なる3つの周波数帯の信号を受信して各々の対応する信号処理部に向けて出力する構成であったが、例えば、2つの周波数帯の信号を受信する構成としてもよい。この場合には、例えば、メインアンテナ3は、互いに異なる2つの周波数帯A,Bの信号を受信する構成とし、サブアンテナ4は、それら周波数帯A,Bのうちの選択された一方側(例えば周波数帯Aとする)の信号を受信する構成とする。メインアンテナ3の信号経路10上には、サブアンテナ4の受信周波数帯(周波数帯A)と同じ周波数帯の信号を遮断するフィルターを設ける。この場合には、フィルターとして第1実施形態例の如くトラップフィルター6を用いてもよいが、メインアンテナ3の受信周波数帯は2つだけであるので、図8(a)に示すようにハイパスフィルター14や、図8(b)に示すようにローパスフィルター15を採用してもよい。なお、ハイパスフィルター14を用いるか、ローパスフィルター15を用いるかは、もちろん、周波数帯A,Bの高低関係に基づいて定まるものである。
【0055】
また、ハイパスフィルター14やローパスフィルター15に代えて、サブアンテナ4の受信周波数帯(周波数帯A)と同じ周波数帯の信号を遮断し、かつ、他方側の周波数帯Bの信号を透過させるバンドパスフィルターを設けてもよい。
【0056】
上記のようにメインアンテナ3の受信周波数帯が2つである場合には、フィルターを1つ設けるだけで、メインアンテナ3の受信信号が周波数帯Aの信号と周波数帯Bの信号とに分波されるので、フィルターよりも信号処理部側に分波回路を設けなくて済む。
【0057】
また、信号受信回路2が受信する周波数帯は4つ以上であってもよい。この場合には、例えば、メインアンテナ3は設定の4つ以上の受信周波数帯の信号の受信が可能な構成と成し、サブアンテナ4は、その4つ以上の受信周波数帯のうちの選択された一つの周波数帯の信号を受信可能な構成とする。そして、メインアンテナ3の受信信号の導通経路10上には、サブアンテナ4の受信周波数帯と同じ周波数帯の信号を遮断するフィルターが設けられ、また、信号経路10には各周波数帯毎に信号を分波する回路が設けられる。その分波回路はトライプレクサを用いない回路構成とする。これにより、トライプレクサの大きな挿入損失に起因した信号の劣化を防止することができる。
【0058】
さらに、第1〜第6の各実施形態例では、サブアンテナ4の受信周波数帯は、メインアンテナ3の3つの低・中・高の受信周波数帯のうちの中の受信周波数帯(具体的にはGPSの周波数帯)であったが、例えば、中の受信周波数帯に代えて、高の受信周波数帯(PCSの周波数帯)としてもよいし、低の受信周波数帯(AMPSの周波数帯)としてもよい。例えば、サブアンテナ4の受信周波数帯が高の受信周波数帯である場合には、例えば第1実施形態例に示したトラップフィルター6に代えて、図8(b)に示すようにローパスフィルター15を用いることができる。また、例えば、サブアンテナ4の受信周波数帯が低の受信周波数帯である場合には、例えば第1実施形態例に示したトラップフィルター6に代えて、図8(a)に示すようにハイパスフィルター14を用いることができる。
【0059】
さらに、第1〜第6の各実施形態例では、通信機1は、PCSの信号と、GPSの信号と、AMPSの信号との受信が可能なものであったが、受信可能な周波数帯の組み合わせは、それらPCSとGPSとAMPSに限定されるものではなく、適宜な組み合わせとしてよいものである。さらに、各実施形態例では、通信機1は携帯型電話機であったが、携帯型電話機以外の通信機であってもよい。
【0060】
【発明の効果】
この発明によれば、相互結合するメインアンテナとサブアンテナを設け、そのメインアンテナは互いに異なる複数の周波数帯の信号を受信する構成と成し、サブアンテナは、メインアンテナの受信周波数帯のうちの選択された一つの周波数帯の信号を受信する構成と成す。また、メインアンテナの受信信号の経路上には、サブアンテナの受信周波数帯と同じ周波数帯の信号を遮断するフィルターが設けられており、このフィルターの反射信号がアンテナ結合に起因してサブアンテナに誘起される。メインアンテナとフィルター間には位相回路が設けられており、この位相回路によって、サブアンテナに誘起される信号をサブアンテナの受信信号とほぼ同相にすることができて、サブアンテナから信号処理部側への信号、つまり、誘起信号と受信信号の合成信号のレベルを高めることができる。
【0061】
このような構成を備えることによって、サブアンテナの受信状態が悪くなっても、サブアンテナから信号処理部側への信号のレベル低下を防止することができる。また、サブアンテナを設けることによって、メインアンテナ側の受信信号の経路上の分波回路により分波する信号の数を減少させることができるので、トライプレクサを用いずに分波回路を構成することが容易となる。これにより、トライプレクサの大きな挿入損失に起因した信号劣化を回避することができる。
【0062】
上記のように、この発明の構成を備えることによって、無線信号の受信感度の低下を抑制することが可能となり、受信感度の良好な通信機を提供することができる。
【0063】
フィルターとして、トラップフィルターやハイパスフィルターやローパスフィルターやバンドパスフィルターが設けられているものにあっては、それらフィルターは簡単な構成で、小型なものであることから、信号受信回路および通信機の小型化を図ることができる。
【0064】
メインアンテナが互いに異なる3つの周波数帯の信号を受信する構成を備え、フィルターとしてダイプレクサを用いているものにあっては、ダイプレクサは、メインアンテナから出力された3つの低・中・高の受信周波数帯の信号の混在信号のうちの一つの信号を遮断するだけでなく、残りの2つの受信周波数帯の信号を分波する機能をも備えていることから、フィルター(ダイプレクサ)よりも信号処理部側に別の分波回路を設けなくて済む。このため、通信機の回路構成の簡略化を図ることができる。
【0065】
メインアンテナが互いに異なる3つ以上の周波数帯の信号を受信する構成と成し、メインアンテナの受信信号の導通経路上にメインアンテナの受信信号を分波するダイプレクサ等の分波部が設けられ、この分波部よりも信号処理部側に位相回路が設けられているものや、メインアンテナと分波部との間に位相回路が設けられているものにあっても、上記同様の優れた効果を得ることができる。
【0066】
メインアンテナは通信機の筐体の外部に突出形成され、サブアンテナは筐体内に収容配置されているものにあっては、サブアンテナは筐体内に配置されるために、信号の受信状態が悪くなり易いが、この発明の構成を備えることによって、サブアンテナから信号処理部側への信号のレベル低下を防止することができる。これにより、サブアンテナが内蔵型の場合にも信号受信の信頼性の高い通信機を提供することが可能となる。
【0067】
GPS機能付き携帯型電話機にあっては、例えば、人は筐体を把持して携帯型電話機を使用するので、サブアンテナが筐体内に収容配置されている場合には、サブアンテナの受信状態の悪化がたびたび起こり易いが、この発明の構成を備えることによって、そのようなサブアンテナの受信状態の悪化を防止することができて、非常に有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る通信機に設けられる信号受信回路の第1実施形態例を説明するための図である。
【図2】信号受信回路の第2実施形態例を説明するための図である。
【図3】信号受信回路の第3実施形態例を説明するための図である。
【図4】信号受信回路の第4実施形態例を説明するための図である。
【図5】図4と共に、信号受信回路の第4実施形態例を説明するための図である。
【図6】信号受信回路の第5実施形態例を説明するための図である。
【図7】信号受信回路の第6実施形態例を説明するための図である。
【図8】その他の実施形態例を説明するための図である。
【図9】信号受信回路の従来例を説明するための図である。
【図10】信号受信回路のその他の従来例を示す図である。
【符号の説明】
1 通信機
2 信号受信回路
3 メインアンテナ
4 サブアンテナ
5 位相回路
6 トラップフィルター
8 筐体
12,13,16 ダイプレクサ
14 ハイパスフィルター
15 ローパスフィルター
17,18 デュプレクサ
Claims (10)
- 互いに異なる複数の周波数帯の無線信号を受信して設定の信号処理部に向けて出力する信号受信回路において、互いに異なる複数の周波数帯の信号を受信するメインアンテナと、このメインアンテナの複数の受信周波数帯のうちの選択された一つの周波数帯の信号のみを受信するサブアンテナとを有し、これらメインアンテナとサブアンテナは相互結合する構成と成し、メインアンテナから信号処理部に向けて信号を導通する信号経路上にはメインアンテナが受信した信号のうちサブアンテナの受信周波数帯と同じ周波数帯の信号を遮断して反射し残りの受信周波数帯の信号は通過させるフィルターが設けられ、当該フィルターによって反射されたサブアンテナの受信周波数帯と同じ周波数帯を持つフィルター反射信号が前記メインアンテナとのアンテナ結合によってサブアンテナに誘起され、当該誘起信号とサブアンテナの受信信号との合成信号がサブアンテナから信号処理部に向けて出力される構成と成し、前記メインアンテナとフィルター間の信号経路上には位相回路が設けられており、フィルター反射信号の位相を位相回路によって調整することでサブアンテナに誘起される信号の位相をサブアンテナの受信信号の位相とほぼ同相にしてサブアンテナから信号処理部への信号のレベルを高める構成を備えていることを特徴とした信号受信回路。
- フィルターは、サブアンテナの受信周波数帯を避けた周波数帯の信号を透過させるトラップフィルターと、サブアンテナの受信周波数帯よりも高い設定のしきい値周波数以上の周波数の信号を透過させるハイパスフィルターと、サブアンテナの受信周波数帯よりも低い設定のしきい値周波数以下の周波数の信号を透過させるローパスフィルターと、サブアンテナの受信周波数帯を避けた設定の周波数帯の信号を透過させるバンドパスフィルターとのうちの何れか一つにより構成されていることを特徴とする請求項1記載の信号受信回路。
- メインアンテナは互いに異なる3つの周波数帯の信号を受信する構成と成し、フィルターは、サブアンテナの受信周波数帯とは異なる他の2つの受信周波数帯の一方側の信号を通過させるバンドパスフィルターと、他方側の信号を通過させるバンドパスフィルターとが組み合わされて成るダイプレクサにより構成されていることを特徴とする請求項1記載の信号受信回路。
- メインアンテナは互いに異なる3つの周波数帯の信号を受信する構成と成し、メインアンテナの3つの低・中・高の受信周波数帯のうちの中の受信周波数帯はサブアンテナの受信周波数帯と等しく、フィルターは、メインアンテナの低の受信周波数帯の信号を透過させ他の2つの受信周波数帯の信号を遮断するローパスフィルターと、高の受信周波数帯の信号を透過させ他の2つの受信周波数帯の信号を遮断するハイパスフィルターとが組み合わされて成るダイプレクサにより構成されていることを特徴とする請求項1記載の信号受信回路。
- メインアンテナは互いに異なる3つ以上の周波数帯の信号を受信する構成と成し、メインアンテナから信号処理部に向けて受信信号を導通する信号経路上には、メインアンテナの受信信号を、サブアンテナの受信周波数帯と同じ周波数帯の信号を含む信号と、サブアンテナの受信周波数帯の信号を含まない信号とに分波するダイプレクサから成る分波部が設けられており、この分波部により分波されたサブアンテナの受信周波数帯と同じ周波数帯の信号を含む信号の導通経路上に、位相回路と、フィルターとが分波部側から順に介設されていることを特徴とする請求項1記載の信号受信回路。
- メインアンテナは互いに異なる3つ以上の周波数帯の信号を受信する構成と成し、メインアンテナから信号処理部に向けて受信信号を導通する信号経路上には、サブアンテナの受信周波数帯よりも低い設定のしきい値周波数以上の周波数の信号を透過させるハイパスフィルターと、サブアンテナの受信周波数帯よりも高い設定のしきい値周波数以下の周波数の信号を透過させるローパスフィルターとが組み合わされて成るダイプレクサが設けられ、当該ダイプレクサによりメインアンテナの受信信号が分波される構成と成しており、ダイプレクサにより分波された後の各信号が通る信号経路上のそれぞれに、位相回路と、フィルターとがダイプレクサ側から順に介設されていることを特徴とする請求項1記載の信号受信回路。
- ダイプレクサとフィルター間の信号経路上に位相回路が設けられると共に、メインアンテナとダイプレクサとの間の信号経路上にも、フィルター反射信号の位相を調整する位相回路が設けられていることを特徴とする請求項6記載の信号受信回路。
- 請求項1乃至請求項7の何れか1つに記載の信号受信回路が設けられていることを特徴とする通信機。
- メインアンテナは通信機の筐体の外部に突出形成され、サブアンテナは筐体内に収容配置されていることを特徴とする請求項8記載の通信機。
- サブアンテナはGPS(Global Positioning System)の信号を受信する構成と成し、通信機は、GPS機能付き携帯型電話機であることを特徴とした請求項8又は請求項9記載の通信機。
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