JP3890259B2

JP3890259B2 - Nozzle for repairing concrete cracks

Info

Publication number: JP3890259B2
Application number: JP2002149284A
Authority: JP
Inventors: 新七郎鈴木
Original assignee: 新七郎鈴木
Priority date: 2002-05-23
Filing date: 2002-05-23
Publication date: 2007-03-07
Anticipated expiration: 2022-05-23
Also published as: JP2003336400A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンクリート製の建物の壁等に生じたコンクリートクラックに充填材を充填して補修するコンクリートクラックの補修装置用ノズルに係り、特に、予めコンクリートクラックに穿設した穴に差し込まれて流動状充填材を吐出するコンクリートクラックの補修装置用ノズルに関する。
【０００２】
【従来の技術】
一般に、図９に示すように、コンクリート製の建物の壁Ｗとしては、例えば、外壁Ｗａをコンクリートで形成するとともに、内壁Ｗｂを発泡スチロール等の断熱材２を介してコンクリートとしてのモルタル１で形成しているものがある。図９に示す例は、建物のトイレの例であり、（ａ）は内壁面の図、（ｂ）は断面図である。図９において、符号３は窓、４はベンチレータ、５はトイレットペーパホルダである。
このような建物においては、長年の使用により、外壁Ｗａを初め内壁ＷｂにコンクリートクラックＣが生じることがあり、この場合には、周知の補修装置で充填材をコンクリートクラックＣに充填して補修を行なっている。
内壁Ｗｂの場合で説明すると、図１０に示すように、例えば、プラスチック製のノズル１０を用いる。このノズル１０は、管状のノズル本体１１と、ノズル本体１１の先端に設けられ壁面に接着剤で付設されるフランジ１２とを備えている。１３はノズル本体１１の途中に接続され、余分の充填材を吸収する中空タンクである。そして、予め、クラックＣの所要の複数カ所にノズル１０をフランジ１２を介して接着剤で付設しておき、このノズル１０のノズル本体１１にホース１４を接続して、図示外の充填材送給装置によりホース１４を通してノズル１０から充填材をクラックＣに注入する。そして、複数付設した各ノズル１０について、順次ホース１４を接続して行なう。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、この従来のコンクリートクラックの補修装置用ノズル１０においては、フランジ１２で壁面に接着剤で付設しているので、充填材を高圧にして送給すると、剥れ落ちることがあり、せいぜい充填圧力を０．２ＭＰａ（約２Ｋｇ／ｃｍ² ）程度にしかできない。そのため、クラックＣの幅が０．３ｍｍ以下程度の狭いところになると、充填材を充分に浸入させることができないという問題があった。
これを解決するために、図１１に示すように、金属製の穴あきノズル１５を用いて、これをクラックＣに手で押し付けながら行なうことも考えられるが、これだと、圧力を高くすることはできるが、押えていることが困難で、すぐにクラックＣからノズル１５が外れ易く、作業が不能になってしまう。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたもので、ノズルの固定を確実にして高圧で充填材を注入できるようにしたコンクリートクラックの補修装置用ノズルを提供することを目的とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための本発明の技術的手段は、コンクリートクラックに穿設した穴に差し込まれて流動状充填材を吐出するコンクリートクラックの補修装置用ノズルにおいて、先端が閉塞され上記充填材が送給される内パイプと、上記内パイプの先端側に遊嵌し該内パイプに対して軸方向に移動可能な外パイプと、該外パイプの先端より先端側の内パイプに外嵌し軸方向に押圧されて外側に膨出し上記穴に弾接可能な第一の弾性リングと、該外パイプの基端より基端側の内パイプに外嵌し軸方向に押圧されて外側に膨出し上記穴に弾接可能な第二の弾性リングと、上記第一の弾性リングより先端側の内パイプに設けられ第一の弾性リングを押えるストッパ部材と、上記第二の弾性リングより基端側の上記内パイプに形成された雄ネジに螺合しねじ込むことにより上記第二の弾性リング及び外パイプを上記ストッパ部材側に移動させて該第二の弾性リング及び上記第一の弾性リングを膨出させるナットとを備え、上記内パイプの上記外パイプが位置する壁部に該内パイプに送給された充填材を吐出する内側吐出口を設け、上記外パイプの壁部に上記内パイプの内側吐出口から吐出された充填材を吐出する外側吐出口を設けた構成としている。
【０００５】
この構成の補修装置用ノズルを用いて、壁面に生じたコンクリートクラックに充填材を充填して補修を行なうときは、先ず、壁のコンクリートクラックの所要箇所に穴を穿設する。次に、補修装置用ノズルをこの穴に挿通する。それから、ナットを締める。これにより、第二の弾性リング及び外パイプがストッパ部材側に移動させられ、第二の弾性リング及び第一の弾性リングが膨出させられ、穴に弾接する。この状態では、内パイプの先端側で第一の弾性リングにより内パイプと穴がシールされ、内パイプの基端側で第二の弾性リングにより内パイプと穴がシールされる。
この状態で充填材送給装置によりノズルの内パイプに充填材を送給する。これにより、充填材は、内パイプの内側吐出口から吐出され、外パイプと内パイプとの間隙を通って、外パイプの外側吐出口から吐出される。この場合、充填材は、第一の弾性リングと第二の弾性リングとの間に吐出されて、クラック内に注入される。
そして、この場合、第一の弾性リングと第二の弾性リングを膨出させて穴に弾接させるので、内パイプを強固に穴に固定することができ、穴から容易に抜け出る事態を防止することができる。更に、第一の弾性リング及び第二の弾性リングで内パイプと穴とをシールするので、充填材が穴の奥に浸入したり、穴の開口から漏れ出てくる事態を防止することができ、クラックに確実に充填材を浸入させることができる。
特に、内パイプを強固に穴に固定できて、穴と内パイプとのシールも確実なので、充填材の注入圧力を高く設定することができ、そのため、従来できなかった、例えば０．３ｍｍ以下程度の狭いクラック内にも充填材を注入することができるようになり、補修の精度や品位を大幅に向上させることができるようになる。
【０００６】
そして、必要に応じ、上記外側吐出口を複数設けた構成としている。充填材を拡散させて吐出させることができ、確実にクラック内に充填させることができる。
この場合、上記外側吐出口を同位に等角度関係で複数設けたことが有効である。充填材を均等に拡散させて吐出させることができ、より確実にクラック内に充填させることができる。
また、この場合、上記外側吐出口の同位に等角度関係で複数設けられた組を軸方向に複数組設けたことが有効である。壁の前後から充填材を吐出させることができ、この点でもより確実にクラック内に充填させることができる。
更に、必要に応じ、上記内側吐出口を複数設けた構成としている。充填材を拡散して吐出させることができるので、吐出を確実にすることができる。
【０００７】
また、必要に応じ、上記第二の弾性リングと上記ナットとの間に挿通され該ナットに押されて該第二の弾性リング及び上記外パイプを上記ストッパ部材側に移動させるとともに、先端に向けて先細りの円錐台状の押し部材を備えた構成としている。円錐台状の押し部材を備えることにより、確実に押圧することができる。また、円錐台状なので穴の開口に臨んだとき穴の内部をのぞくことができ、修復作業を確実に行なうことができる。
更にまた、必要に応じ、上記内パイプに外嵌し先端が上記外パイプに連接され後端に上記第二の弾性リングを位置させ該第二の弾性リングを第一の弾性リングから幅広に離間させる前側位置及び先端が第二の弾性リングに連接され該第二の弾性リングを第一の弾性リングから上記外パイプの長さ分離間させる後側位置の２位置に位置可能な延長外パイプを設けた構成としている。
これにより、比較的浅い穴等で充填材の注入の奥行きの幅が小さいときは、延長外パイプを後側位置に位置決めし、比較的深い穴等で充填材の注入の奥行きの幅が大きいときは、延長外パイプを前側位置に位置決めして行なう。この場合、充填材は、第一の弾性リングと第二の弾性リングとの間に吐出されて、クラック内に注入され、充填材の注入の奥行きの幅が小さくても大きくても一台の装置で確実にコンクリートクラックの補修修復をすることができ、汎用性を増すことができる。
【０００８】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に基づいて本発明の実施の形態に係るコンクリートクラックの補修装置用ノズルを説明する。
図１乃至図５に示す実施の形態に係るコンクリートクラックの補修装置用ノズルＮは、コンクリートクラックＣに予め穿設した穴Ｈに差し込まれて流動状充填材を吐出するものである。
このノズルＮにおいて２０は内パイプであって、図示外の充填材送給装置から図示外のホースを通して充填材が送給される。内パイプ２０の先端には、キャップ状のストッパ部材２１が溶接あるいはネジ止め等で固定されており、この内パイプ２０の先端は閉塞されている。
２２は内パイプ２０の先端側に遊嵌し内パイプ２０に対して軸方向に移動可能な外パイプである。
【０００９】
内パイプ２０の外パイプ２２が位置する壁部には、内パイプ２０内に送給された充填材を吐出する内側吐出口２３が設けられている。内側吐出口２３は、同位に等角度関係で複数設けられている。
また、外パイプ２２の壁部には、内パイプ２０の内側吐出口２３から吐出され、外パイプ２２と内パイプ２０との間隙２４を通って流出する充填材を吐出する外側吐出口２５が設けられている。外側吐出口２５は、同位に等角度関係で複数設けられている。また、外側吐出口２５の同位に等角度関係で複数設けられた組は、軸方向に複数組（実施の形態では２組Ｇ1 ，Ｇ2 ）設けられている。
【００１０】
２６はゴム等で形成された第一の弾性リングであり、外パイプ２２の先端より先端側の内パイプ２０に外嵌し軸方向に押圧されて外側に膨出して穴Ｈに弾接可能に形成されている。
２７はゴム等で形成された第二の弾性リングであり、外パイプ２２の後端より後端側の内パイプ２０に外嵌し軸方向に押圧されて外側に膨出して穴Ｈに弾接可能に形成されている。
２８は充填材送給装置のホースが接続されるジョイント部材であり、図５に示すように、内パイプ２０の後端にネジ手段２８ａを介して接合されている。
３０はナットであり、ジョイント部材２８に形成された雄ネジ２９に螺合しねじ込むことにより、第二の弾性リング２７及び外パイプ２２をストッパ部材２１側に移動させてこの第二の弾性リング２７及び第一の弾性リング２６を膨出させるものである。この場合、ナット３０が螺合する雄ネジ２９がジョイント部材２８に形成されているので、ホースの接続を強固にすることができるとともに雄ネジ２９の形成を確実にすることができる。
【００１１】
３１は先端に向けて先細りの円錐台状の押し部材であり、第二の弾性リング２７とナット３０との間に挿通されナット３０に押されて第二の弾性リング２７及び外パイプ２２をストッパ部材２１側に移動させるものである。
３２は延長外パイプであり、内パイプ２０に外嵌し先端が外パイプ２２に連接され後端に第二の弾性リング２７を位置させ第二の弾性リング２７を第一の弾性リング２６から幅広に離間させる前側位置Ｆ（図３及び図８）、及び、先端が第二の弾性リング２７に連接され第二の弾性リング２７を第一の弾性リング２６から外パイプ２２の長さ分離間させる後側位置Ｒ（図２及び図６）の２位置に位置可能になっている。
【００１２】
従って、この実施の形態に係るコンクリートクラックの補修装置用ノズルＮを用いて、図９に示すような壁Ｗの内壁Ｗｂに生じたコンクリートクラックＣに充填材を充填して補修を行なうときは、以下のようにして行なう。壁Ｗは外壁Ｗａがコンクリートで形成されるとともに、内壁Ｗｂが発泡スチロール等の断熱材２を介してコンクリートとしてのモルタル１で形成されている。図９に示す例は、建物のトイレの例であり、（ａ）は内壁面の図、（ｂ）は断面図である。図９において、符号３は窓、４はベンチレータ、５はトイレットペーパホルダである。
【００１３】
図６に示すように、先ず、充填材の注入の奥行きの幅が小さい場合について説明する。予め、内壁ＷｂのコンクリートクラックＣの所要箇所に比較的浅い穴Ｈを穿設する。
この場合、補修装置用ノズルＮにおいては、延長外パイプ３２を後側位置Ｒに位置決めしておく。
次に、図４及び図６に示すように、ノズルＮをこの穴Ｈに挿通する。
それから、図５に示すように、ナット２８を締める。これにより、外パイプ２２が円錐台状の押し部材３１と延長外パイプ３２を介して先端側に移動させられる。そして、図７に示すように、第一の弾性リング２６が外パイプ２２の先端でストッパ部材２１に押圧され、外側に膨出させられて穴Ｈに弾接する。そして第二の弾性リング２７が延長外パイプ３２に押圧され、外側に膨出させられて穴Ｈに弾接する。
この状態では、内パイプ２０の先端側で第一の弾性リング２６と第二の弾性リング２７により内パイプ２０と穴Ｈとがシールされる。第一の弾性リング２６と第二の弾性リング２７により押えが押圧による強固なものになり、そのため、シールが確実に行なわれる。
【００１４】
この状態で図示外の充填材送給装置によりホースを通してノズルＮの内パイプ２０に充填材を送給する。この場合、充填材の注入圧力は、０．７〜１ＭＰａ（約７〜１０Ｋｇ／ｃｍ² ）に設定されている。これにより、図７に示すように、充填材は、内パイプ２０の内側吐出口２３から吐出され、外パイプ２２と内パイプ２０との間隙２４を通って、外パイプ２２の外側吐出口２５から吐出される。この場合、内側吐出口２３が複数設けられているので、充填材が拡散して確実に吐出されていく。また、外側吐出口２５が外パイプ２２の壁部に設けられ、内壁Ｗｂのあるところに位置させられているので、内壁ＷｂのクラックＣ内に浸入していく。即ち、充填材が、壁面から浅いところに高圧で注入されていくことになる。
また、この際、外側吐出口２５が複数設けられているので、充填材が拡散し、確実にクラックＣ内に充填されていく。更に、外側吐出口２５が同位に等角度関係で複数設けられているので、充填材が均等に拡散され、より確実にクラックＣ内に充填されていく。更にまた、外側吐出口２５の同位に等角度関係で複数設けられた組が軸方向に複数組（Ｇ1 ，Ｇ2 ）設けられているので、内壁Ｗｂの前後から充填材が吐出されることになり、この点でもより確実にクラックＣ内に充填されていく。
【００１５】
そしてまた、この場合、充填材の注入圧が、従来の０．２ＭＰａよりも高いが、内パイプ２０の先端側で第一の弾性リング２６が膨出して穴Ｈに弾接しており、また、内パイプ２０の後端で第二の弾性リング２７が穴Ｈに弾接しているので、内パイプ２０が強固に穴Ｈに固定されており、そのため、穴Ｈから容易に抜け出る事態が防止される。また、内パイプ２０の先端側で第一の弾性リング２６により内パイプ２０と穴Ｈとがシールされ、外パイプ２２の後端側で第二の弾性リング２７により内パイプ２０と穴Ｈとがシールされることになるので、充填材が穴Ｈの奥に浸入したり、穴Ｈの開口から漏れ出てくる事態が防止され、確実に内壁ＷｂのクラックＣ内に浸入させられる。特に、注入圧が高いので、クラックＣの幅が０．３ｍｍ以下程度の狭いところでも、充填材が充分に浸入していき、充填が確実に行なわれる。
【００１６】
充填材の充填が終わったならば、ナット２８を緩めて、第一の弾性リング２６と第二の弾性リング２７を縮小させ、内パイプ２０を穴Ｈから引き抜く。
このようにして、予め穿設した各穴Ｈに順次ノズルＮを挿入して上記と同様の手順によって充填材を充填していく。
尚、補修装置用ノズルＮの引き抜後には、穴Ｈにも従来の図１１に示すようなノズルを用いて充填材を注入しておく。
【００１７】
次に、図８に示すように、充填材の注入の奥行きの幅が大きい場合について説明する。先ず、内壁ＷｂのコンクリートクラックＣの所要箇所に比較的深い穴Ｈを穿設する。
この場合、補修装置用ノズルＮにおいては、延長外パイプ３２を前側位置Ｆに位置決めしておく。
そして、上記と同様に操作を行なう。このとき、円錐台状の押し部材３１を備えることにより、確実に押圧することができ、形状が円錐台状なので穴Ｈの開口に臨んだとき穴の内部をのぞくことができる。
これにより、充填材は、第一の弾性リング２６と第二の弾性リング２７との間に吐出されて、コンクリートクラックＣ内に注入される。このため、上記の充填材の注入の奥行きの幅が小さい場合のみならず、充填材の注入の奥行きの幅が大きい場合にも対応でき、一台の装置で確実にコンクリートクラックＣの補修修復をすることができ、汎用性を増すことができる。
他の作用，効果は上記と同様である。
【００１８】
なお、上記実施の形態に係るコンクリートクラックＣの補修装置用ノズルＮの長さは、適宜に設定して良い。また、上記実施の形態に係るコンクリートクラックＣの補修装置用ノズルＮは、図９に示すような建物の壁Ｗの内壁Ｗｂに生じたコンクリートクラックＣに適用したが、必ずしもこれに限定されるものではなく、どのようなコンクリート物に生じたクラックに適用して良いことは勿論である。
【００１９】
【発明の効果】
以上説明したように本発明のコンクリートクラックの補修装置用ノズルによれば、第一の弾性リングと第二の弾性リングを膨出させて穴に弾接させるので、内パイプを強固に穴に固定することができ、穴から容易に抜け出る事態を防止することができる。更に、第一の弾性リング及び第二の弾性リングで内パイプと穴とをシールするので、充填材が穴の奥に浸入したり、穴の開口から漏れ出てくる事態を防止することができ、クラックに確実に充填材を浸入させることができる。
特に、内パイプを強固に穴に固定できて、穴と内パイプとのシールも確実なので、充填材の注入圧力を高く設定することができ、そのため、従来できなかった、例えば０．３ｍｍ以下程度の狭いクラック内にも充填材を注入することができるようになり、補修の精度や品位を大幅に向上させることができるようになる。
【００２０】
また、外側吐出口を複数設けた場合には、充填材を拡散させて吐出させることができ、確実にクラック内に充填させることができる。
更に、外側吐出口を同位に等角度関係で複数設けた場合には、充填材を均等に拡散させて吐出させることができ、より確実にクラック内に充填させることができる。
更にまた、外側吐出口の同位に等角度関係で複数設けられた組を軸方向に複数組設けた場合には、壁の前後から充填材を吐出させることができ、この点でもより確実にクラック内に充填させることができる。
また、内側吐出口を複数設けた場合には、充填材を拡散して吐出させることができるので、吐出を確実にすることができる。
【００２１】
また、円錐台状の押し部材を備えた場合には、第二の弾性リング及び外パイプをストッパ部材側に確実に押圧することができる。また、円錐台状なので穴の開口に臨んだとき穴の内部をのぞくことができ、修復作業を確実に行なうことができる。
更にまた、延長外パイプを設けた場合には、比較的浅い穴等で充填材の注入の奥行きの幅が小さいときは、延長外パイプを後側位置に位置決めし、比較的深い穴等で充填材の注入の奥行きの幅が大きいときは、延長外パイプを前側位置に位置決めして行なうことができ、充填材の注入の奥行きの幅が小さくても大きくても一台の装置で確実にコンクリートクラックの補修修復をすることができ、汎用性を増すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施の形態に係るコンクリートクラックの補修装置用ノズルを示す分解斜視図である。
【図２】本発明の実施の形態に係るコンクリートクラックの補修装置用ノズルを示し、延長外パイプを後側位置に位置決めした状態を示す斜視図である。
【図３】本発明の実施の形態に係るコンクリートクラックの補修装置用ノズルを示し、延長外パイプを前側位置に位置決めした状態を示す斜視図である。
【図４】本発明の実施の形態に係るコンクリートクラックの補修装置用ノズルの前側部分を示す断面図である。
【図５】本発明の実施の形態に係るコンクリートクラックの補修装置用ノズルの後側部分を示す断面図である。
【図６】本発明の実施の形態に係るコンクリートクラックの補修装置用ノズルを延長外パイプを後側位置に位置決めして穴に挿入した状態を示す断面図である。
【図７】本発明の実施の形態に係るコンクリートクラックの補修装置用ノズルにおいて充填材の注入状態を示す断面図である。
【図８】本発明の実施の形態に係るコンクリートクラックの補修装置用ノズルを延長外パイプを前側位置に位置決めして穴に挿入した状態を示す断面図である。
【図９】本発明の実施の形態に係るコンクリートクラックの補修装置用ノズルが使用される壁の一例を示し、（ａ）は内壁の正面図、（ｂ）は壁の断面図である。
【図１０】従来のコンクリートクラックの補修装置用ノズルの一例をその取付状態で示す断面図である。
【図１１】別のコンクリートクラックの補修装置用ノズルの一例をその使用状態で示す断面図である。
【符号の説明】
Ｎ補修装置用ノズル
Ｃコンクリートクラック
Ｈ穴
Ｆ前側位置
Ｒ後側位置
Ｗ壁
Ｗａ外壁
Ｗｂ内壁
１モルタル
２断熱材
３窓
４ベンチレータ
５トイレットペーパホルダ
２０内パイプ
２１ストッパ部材
２２外パイプ
２３内側吐出口
２４間隙
２５外側吐出口
２６第一の弾性リング
２７第二の弾性リング
２８ジョイント部材
２９雄ネジ
３０ナット
３１押し部材
３２延長外パイプ[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a concrete crack repairing device nozzle for repairing a concrete crack generated in a concrete building wall by filling with a filler, and in particular, it flows through a hole previously drilled in the concrete crack. The present invention relates to a nozzle for repairing a concrete crack that discharges a filler.
[0002]
[Prior art]
In general, as shown in FIG. 9, as a wall W of a concrete building, for example, an outer wall Wa is formed of concrete, and an inner wall Wb is formed of mortar 1 as concrete through a heat insulating material 2 such as foamed polystyrene. There is something that is. The example shown in FIG. 9 is an example of a toilet in a building, (a) is a view of the inner wall surface, and (b) is a cross-sectional view. In FIG. 9, reference numeral 3 is a window, 4 is a ventilator, and 5 is a toilet paper holder.
In such a building, a concrete crack C may occur in the inner wall Wb at the beginning of the outer wall Wa due to long-term use. In this case, the concrete crack C is filled with a filler by a known repair device and repaired. Is doing.
In the case of the inner wall Wb, as shown in FIG. 10, for example, a plastic nozzle 10 is used. The nozzle 10 includes a tubular nozzle body 11 and a flange 12 provided at the tip of the nozzle body 11 and attached to the wall surface with an adhesive. 13 is a hollow tank that is connected in the middle of the nozzle body 11 and absorbs excess filler. In advance, nozzles 10 are attached to a plurality of required locations of the crack C with an adhesive via a flange 12, and a hose 14 is connected to the nozzle body 11 of the nozzle 10 to supply a filler not shown. The filler is injected into the crack C from the nozzle 10 through the hose 14 by the apparatus. Then, the hose 14 is sequentially connected to each of the plurality of nozzles 10 provided.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, in this conventional nozzle 10 for repairing a concrete crack, since the flange 12 is attached to the wall surface with an adhesive, if the filler is fed at a high pressure, it may be peeled off, and at most the filling pressure Can be reduced to about 0.2 MPa (about 2 kg / cm ² ). Therefore, when the width of the crack C is as narrow as about 0.3 mm or less, there is a problem that the filler cannot be sufficiently infiltrated.
In order to solve this, as shown in FIG. 11, it is possible to use a metal perforated nozzle 15 while pressing it against the crack C by hand, but this increases the pressure. However, it is difficult to hold down, and the nozzle 15 is easily detached from the crack C, and the operation becomes impossible.
The present invention has been made in view of the above-described problems, and an object of the present invention is to provide a concrete crack repairing device nozzle capable of reliably injecting a nozzle and injecting a filler at a high pressure.
[0004]
[Means for Solving the Problems]
The technical means of the present invention for solving the above-mentioned problem is that, in a concrete crack repairing device nozzle that is inserted into a hole drilled in a concrete crack and discharges a fluid filler, the tip is closed and the filler is The inner pipe to be fed, the outer pipe loosely fitted to the tip side of the inner pipe and movable in the axial direction with respect to the inner pipe, and the shaft fitted to the inner pipe on the tip side from the tip of the outer pipe The first elastic ring that is pressed in the direction and bulges outward and can be elastically contacted with the hole, and is externally fitted to the inner pipe closer to the base end side than the base end of the outer pipe and pressed in the axial direction to bulge outward A second elastic ring that can be elastically contacted with the hole; a stopper member that is provided on the inner pipe on the distal end side of the first elastic ring; and that holds the first elastic ring; and a proximal side of the second elastic ring Screw on the male thread formed on the inner pipe A nut for moving the second elastic ring and the outer pipe to the stopper member side by screwing in to bulge the second elastic ring and the first elastic ring, and the outer pipe of the inner pipe An inner discharge port for discharging the filler fed to the inner pipe is provided in the wall portion where the pipe is located, and an outer side for discharging the filler discharged from the inner discharge port of the inner pipe to the wall portion of the outer pipe The discharge port is provided.
[0005]
When repairing by filling a filler into a concrete crack generated on the wall surface using the repair device nozzle having this configuration, first, a hole is drilled in a required portion of the wall on the concrete crack. Next, the repair device nozzle is inserted into the hole. Then tighten the nut. Thereby, the second elastic ring and the outer pipe are moved to the stopper member side, and the second elastic ring and the first elastic ring are bulged and elastically contact the hole. In this state, the inner pipe and the hole are sealed by the first elastic ring on the distal end side of the inner pipe, and the inner pipe and the hole are sealed by the second elastic ring on the proximal end side of the inner pipe.
In this state, the filler is fed to the inner pipe of the nozzle by the filler feeding device. Accordingly, the filler is discharged from the inner discharge port of the inner pipe, and is discharged from the outer discharge port of the outer pipe through the gap between the outer pipe and the inner pipe. In this case, the filler is discharged between the first elastic ring and the second elastic ring and injected into the crack.
In this case, since the first elastic ring and the second elastic ring are bulged and elastically contacted with the hole, the inner pipe can be firmly fixed to the hole, and the situation where it easily comes out of the hole is prevented. be able to. Furthermore, since the inner pipe and the hole are sealed by the first elastic ring and the second elastic ring, it is possible to prevent a situation where the filler enters the hole or leaks from the hole opening. The filler can surely enter the crack.
In particular, the inner pipe can be firmly fixed in the hole, and the seal between the hole and the inner pipe is reliable, so the injection pressure of the filler can be set high. It becomes possible to inject the filler into the narrow cracks of the cracks, and the accuracy and quality of the repair can be greatly improved.
[0006]
And if needed, it is set as the structure which provided the said outer side discharge port in multiple numbers. The filler can be diffused and discharged, and the crack can be reliably filled.
In this case, it is effective to provide a plurality of the above-described outer discharge ports in an equiangular relationship. The filler can be evenly diffused and discharged, and the crack can be more reliably filled.
Also, in this case, it is effective to provide a plurality of sets in the axial direction that are provided in equiangular relation with the outer discharge ports. The filler can be discharged from the front and back of the wall, and in this respect also, the crack can be more reliably filled.
Further, a plurality of inner discharge ports are provided as necessary. Since the filler can be diffused and discharged, the discharge can be ensured.
[0007]
Further, if necessary, the second elastic ring and the nut are inserted between the second elastic ring and the nut and pushed by the nut to move the second elastic ring and the outer pipe toward the stopper member, and toward the tip. It is configured to have a tapered truncated cone-shaped pushing member. By providing the truncated cone-shaped push member, it can be surely pressed. Moreover, since it is in the shape of a truncated cone, the inside of the hole can be looked into when facing the opening of the hole, so that the repairing work can be performed reliably.
Furthermore, if necessary, the outer pipe is externally fitted, the tip is connected to the outer pipe, the second elastic ring is positioned at the rear end, and the second elastic ring is widely separated from the first elastic ring. An extended outer pipe that can be positioned at two positions of a rear position where a front position and a front end are connected to a second elastic ring and the second elastic ring is separated from the first elastic ring during length separation of the outer pipe. The configuration is provided.
As a result, when the depth of filling material injection is small due to a relatively shallow hole, etc., when the outer extension pipe is positioned at the rear side position and the depth of filling material filling is relatively large through a deep hole, etc. Is performed by positioning the extended outer pipe at the front position. In this case, the filler is discharged between the first elastic ring and the second elastic ring and injected into the crack, and one filler is inserted regardless of whether the depth of injection of the filler is small or large. The apparatus can surely repair and repair concrete cracks, increasing versatility.
[0008]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, a concrete crack repairing apparatus nozzle according to an embodiment of the present invention will be described with reference to the accompanying drawings.
The concrete crack repairing device nozzle N according to the embodiment shown in FIGS. 1 to 5 is inserted into a hole H previously drilled in the concrete crack C and discharges a fluid filler.
In this nozzle N, 20 is an inner pipe, and the filler is fed from a filler feeding device (not shown) through a hose (not shown). A cap-shaped stopper member 21 is fixed to the tip of the inner pipe 20 by welding or screwing or the like, and the tip of the inner pipe 20 is closed.
Reference numeral 22 denotes an outer pipe that is loosely fitted to the distal end side of the inner pipe 20 and is movable in the axial direction with respect to the inner pipe 20.
[0009]
An inner discharge port 23 for discharging the filler fed into the inner pipe 20 is provided in the wall portion of the inner pipe 20 where the outer pipe 22 is located. A plurality of inner discharge ports 23 are provided in the same angular relationship.
The outer pipe 22 is provided with an outer discharge port 25 for discharging the filler discharged from the inner discharge port 23 of the inner pipe 20 and flowing out through the gap 24 between the outer pipe 22 and the inner pipe 20. It has been. A plurality of outer discharge ports 25 are provided at equal angles with each other. In addition, a plurality of sets that are equiangularly connected to the outer discharge port 25 are provided in the axial direction (two sets G1 and G2 in the embodiment).
[0010]
Reference numeral 26 denotes a first elastic ring formed of rubber or the like. The first elastic ring 26 is externally fitted to the inner pipe 20 on the distal end side from the distal end of the outer pipe 22 and is pressed in the axial direction so as to bulge outward and elastically contact the hole H. Is formed.
Reference numeral 27 denotes a second elastic ring formed of rubber or the like. The second elastic ring is externally fitted to the inner pipe 20 on the rear end side from the rear end of the outer pipe 22 and is pressed in the axial direction to bulge outward and elastically contact with the hole H. It is made possible.
Reference numeral 28 denotes a joint member to which a hose of the filler feeding device is connected, and is joined to the rear end of the inner pipe 20 via screw means 28a as shown in FIG.
Reference numeral 30 denotes a nut. The second elastic ring 27 and the outer pipe 22 are moved to the stopper member 21 side by screwing into a male screw 29 formed on the joint member 28 and screwed into the second elastic ring 27. The first elastic ring 26 is bulged. In this case, since the male screw 29 into which the nut 30 is screwed is formed in the joint member 28, the connection of the hose can be strengthened and the formation of the male screw 29 can be ensured.
[0011]
Reference numeral 31 denotes a truncated cone-shaped pushing member that is tapered toward the tip, and is inserted between the second elastic ring 27 and the nut 30 and pushed by the nut 30 to stop the second elastic ring 27 and the outer pipe 22. It moves to the member 21 side.
Reference numeral 32 denotes an extended outer pipe, which is fitted on the inner pipe 20, has a tip connected to the outer pipe 22, a second elastic ring 27 positioned at the rear end, and the second elastic ring 27 is widened from the first elastic ring 26. The front position F (FIGS. 3 and 8) to be spaced apart from each other, and the tip thereof is connected to the second elastic ring 27 so that the second elastic ring 27 is separated from the first elastic ring 26 by the length of the outer pipe 22. It can be positioned at two positions, the rear position R (FIGS. 2 and 6).
[0012]
Therefore, when the concrete crack C generated on the inner wall Wb of the wall W as shown in FIG. 9 is filled with a filler using the concrete crack repairing device nozzle N according to this embodiment for repair, This is done as follows. As for the wall W, the outer wall Wa is formed of concrete, and the inner wall Wb is formed of mortar 1 as concrete via a heat insulating material 2 such as polystyrene foam. The example shown in FIG. 9 is an example of a toilet in a building, (a) is a view of the inner wall surface, and (b) is a cross-sectional view. In FIG. 9, reference numeral 3 is a window, 4 is a ventilator, and 5 is a toilet paper holder.
[0013]
As shown in FIG. 6, first, the case where the width of the depth of injection of the filler is small will be described. A relatively shallow hole H is drilled in advance at a required location of the concrete crack C on the inner wall Wb.
In this case, in the repairing device nozzle N, the extension outer pipe 32 is positioned at the rear position R.
Next, as shown in FIGS. 4 and 6, the nozzle N is inserted into the hole H.
Then, the nut 28 is tightened as shown in FIG. As a result, the outer pipe 22 is moved to the distal end side through the truncated cone-shaped pushing member 31 and the extended outer pipe 32. Then, as shown in FIG. 7, the first elastic ring 26 is pressed against the stopper member 21 at the tip of the outer pipe 22, bulges outward, and elastically contacts the hole H. Then, the second elastic ring 27 is pressed by the extended outer pipe 32 and bulges outward so as to elastically contact the hole H.
In this state, the inner pipe 20 and the hole H are sealed by the first elastic ring 26 and the second elastic ring 27 on the distal end side of the inner pipe 20. The first elastic ring 26 and the second elastic ring 27 make the presser foot strong by pressing, so that the sealing is reliably performed.
[0014]
In this state, the filler is fed to the inner pipe 20 of the nozzle N through the hose by a filler feeding device (not shown). In this case, the injection pressure of the filler is set to 0.7 to 1 MPa (about 7 to 10 kg / cm ² ). Accordingly, as shown in FIG. 7, the filler is discharged from the inner discharge port 23 of the inner pipe 20, passes through the gap 24 between the outer pipe 22 and the inner pipe 20, and is discharged from the outer discharge port 25 of the outer pipe 22. Discharged. In this case, since a plurality of inner discharge ports 23 are provided, the filler is diffused and reliably discharged. Further, since the outer discharge port 25 is provided in the wall portion of the outer pipe 22 and is located at a position where the inner wall Wb is present, the outer discharge port 25 enters the crack C of the inner wall Wb. That is, the filler is injected at a high pressure into a shallow place from the wall surface.
At this time, since a plurality of the outer discharge ports 25 are provided, the filler is diffused and reliably filled in the crack C. Furthermore, since a plurality of outer discharge ports 25 are provided at equal angles to each other, the filler is evenly diffused and more reliably filled into the crack C. Furthermore, since a plurality of sets (G1, G2) are provided in the axial direction at the same angle relative to the outer discharge port 25, the filler is discharged from the front and back of the inner wall Wb. Even in this respect, the crack C is more reliably filled.
[0015]
And in this case, the injection pressure of the filler is higher than the conventional 0.2 MPa, but the first elastic ring 26 bulges on the tip side of the inner pipe 20 and elastically contacts the hole H. Since the second elastic ring 27 is elastically contacted with the hole H at the rear end of the inner pipe 20, the inner pipe 20 is firmly fixed to the hole H, so that a situation where the inner pipe 20 is easily pulled out from the hole H is prevented. . Further, the inner pipe 20 and the hole H are sealed by the first elastic ring 26 on the front end side of the inner pipe 20, and the inner pipe 20 and the hole H are sealed by the second elastic ring 27 on the rear end side of the outer pipe 22. Since sealing is performed, a situation in which the filler enters the inside of the hole H or leaks from the opening of the hole H is prevented, and the filler is surely entered into the crack C of the inner wall Wb. In particular, since the injection pressure is high, the filler is sufficiently infiltrated even when the width of the crack C is as narrow as about 0.3 mm or less, and the filling is performed reliably.
[0016]
When the filling of the filler is completed, the nut 28 is loosened, the first elastic ring 26 and the second elastic ring 27 are reduced, and the inner pipe 20 is pulled out from the hole H.
In this way, the nozzles N are sequentially inserted into the holes H drilled in advance, and the filler is filled in the same procedure as described above.
After the repair device nozzle N is pulled out, the filler is also injected into the hole H using a conventional nozzle as shown in FIG.
[0017]
Next, as shown in FIG. 8, a case where the depth of the filling material injection is large will be described. First, a relatively deep hole H is drilled at a required location of the concrete crack C on the inner wall Wb.
In this case, in the repairing device nozzle N, the extended outer pipe 32 is positioned at the front position F.
And operation is performed in the same manner as described above. At this time, by providing the truncated cone-shaped pushing member 31, it can be surely pressed, and since the shape is a truncated cone shape, the inside of the hole can be looked into when facing the opening of the hole H.
As a result, the filler is discharged between the first elastic ring 26 and the second elastic ring 27 and injected into the concrete crack C. For this reason, not only the case where the depth of the filling material injection is small but also the case where the filling material is large in depth, it is possible to reliably repair and repair the concrete crack C with a single device. And versatility can be increased.
Other actions and effects are the same as described above.
[0018]
In addition, you may set the length of the nozzle N for repair apparatuses of the concrete crack C which concerns on the said embodiment suitably. Moreover, although the nozzle N for repair apparatuses of the concrete crack C which concerns on the said embodiment was applied to the concrete crack C which arose on the inner wall Wb of the wall W of a building as shown in FIG. 9, it is not necessarily limited to this Rather, it can of course be applied to any concrete cracks.
[0019]
【The invention's effect】
As described above, according to the concrete crack repairing device nozzle of the present invention, the first elastic ring and the second elastic ring are expanded and elastically contacted with the hole, so that the inner pipe is firmly fixed to the hole. It is possible to prevent the situation from easily coming out of the hole. Furthermore, since the inner pipe and the hole are sealed by the first elastic ring and the second elastic ring, it is possible to prevent a situation where the filler enters the hole or leaks from the hole opening. The filler can surely enter the crack.
In particular, the inner pipe can be firmly fixed in the hole, and the seal between the hole and the inner pipe is reliable, so the injection pressure of the filler can be set high. It becomes possible to inject the filler into the narrow cracks of the cracks, and the accuracy and quality of the repair can be greatly improved.
[0020]
Further, when a plurality of outer discharge ports are provided, the filler can be diffused and discharged, and the crack can be reliably filled.
Furthermore, when a plurality of outer discharge ports are provided at equal angles, the filler can be evenly diffused and discharged, and the crack can be more reliably filled.
Furthermore, when a plurality of sets having an equiangular relationship with each other at the outer discharge port are provided in the axial direction, the filler can be discharged from the front and back of the wall. It can be filled inside.
Further, when a plurality of inner discharge ports are provided, the filler can be diffused and discharged, so that the discharge can be ensured.
[0021]
Moreover, when the truncated cone-shaped pushing member is provided, the second elastic ring and the outer pipe can be reliably pressed toward the stopper member. Moreover, since it is in the shape of a truncated cone, the inside of the hole can be looked into when facing the opening of the hole, so that the repairing work can be performed reliably.
In addition, when an extension pipe is provided, if the depth of filling material injection is small due to a relatively shallow hole, the extension pipe is positioned at the rear side and filled with a relatively deep hole. When the depth of material injection is large, the extension outer pipe can be positioned in the front position, and it is possible to ensure that concrete can be used with a single device regardless of whether the depth of injection of the filler is small or large. The crack can be repaired and repaired, and versatility can be increased.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an exploded perspective view showing a concrete crack repairing apparatus nozzle according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a perspective view showing a concrete crack repairing device nozzle according to an embodiment of the present invention, and showing a state in which an extended outer pipe is positioned at a rear position.
FIG. 3 is a perspective view showing a concrete crack repairing device nozzle according to an embodiment of the present invention, and showing a state in which an extended outer pipe is positioned at a front side position.
FIG. 4 is a cross-sectional view showing a front portion of a concrete crack repairing device nozzle according to an embodiment of the present invention.
FIG. 5 is a cross-sectional view showing a rear portion of a concrete crack repairing device nozzle according to an embodiment of the present invention.
FIG. 6 is a cross-sectional view showing a state in which the concrete crack repairing device nozzle according to the embodiment of the present invention is inserted into the hole after positioning the extended outer pipe at the rear position.
FIG. 7 is a cross-sectional view showing a filling material injection state in the concrete crack repairing apparatus nozzle according to the embodiment of the present invention.
FIG. 8 is a cross-sectional view showing a state in which the concrete crack repairing device nozzle according to the embodiment of the present invention is inserted into the hole with the extension outer pipe positioned at the front side position.
FIG. 9 shows an example of a wall in which the nozzle for a concrete crack repair device according to an embodiment of the present invention is used, (a) is a front view of the inner wall, and (b) is a sectional view of the wall.
FIG. 10 is a cross-sectional view showing an example of a conventional concrete crack repairing device nozzle in its attached state.
FIG. 11 is a cross-sectional view showing an example of another concrete crack repairing device nozzle in use.
[Explanation of symbols]
N Repair nozzle C Concrete crack H Hole F Front position R Rear position W Wall Wa Outer wall Wb Inner wall 1 Mortar 2 Heat insulating material 3 Window 4 Ventilator 5 Toilet paper holder 20 Inner pipe 21 Stopper member 22 Outer pipe 23 Inner outlet 24 Gap 25 Outer outlet 26 First elastic ring 27 Second elastic ring 28 Joint member 29 Male screw 30 Nut 31 Push member 32 Extension outer pipe

Claims

コンクリートクラックに穿設した穴に差し込まれて流動状充填材を吐出するコンクリートクラックの補修装置用ノズルにおいて、
先端が閉塞され上記充填材が送給される内パイプと、上記内パイプの先端側に遊嵌し該内パイプに対して軸方向に移動可能な外パイプと、該外パイプの先端より先端側の内パイプに外嵌し軸方向に押圧されて外側に膨出し上記穴に弾接可能な第一の弾性リングと、該外パイプの基端より基端側の内パイプに外嵌し軸方向に押圧されて外側に膨出し上記穴に弾接可能な第二の弾性リングと、上記第一の弾性リングより先端側の内パイプに設けられ第一の弾性リングを押えるストッパ部材と、上記第二の弾性リングより基端側の上記内パイプに形成された雄ネジに螺合しねじ込むことにより上記第二の弾性リング及び外パイプを上記ストッパ部材側に移動させて該第二の弾性リング及び上記第一の弾性リングを膨出させるナットとを備え、上記内パイプの上記外パイプが位置する壁部に該内パイプに送給された充填材を吐出する内側吐出口を設け、上記外パイプの壁部に上記内パイプの内側吐出口から吐出された充填材を吐出する外側吐出口を設けたことを特徴とするコンクリートクラックの補修装置用ノズル。In a concrete crack repairing device nozzle that is inserted into a hole drilled in a concrete crack and discharges a fluid filler,
An inner pipe to which the tip is closed and the filler is fed, an outer pipe loosely fitted to the tip of the inner pipe and movable in the axial direction with respect to the inner pipe, and a tip side from the tip of the outer pipe A first elastic ring that is externally fitted to the inner pipe and is pressed in the axial direction and bulges outward to be elastically contactable with the hole, and is externally fitted to the inner pipe on the proximal side from the proximal end of the outer pipe and is axially A second elastic ring that is bulged outwardly and can be elastically contacted with the hole, a stopper member that is provided on the inner pipe on the distal end side of the first elastic ring and presses the first elastic ring, and the first The second elastic ring and the outer pipe are moved to the stopper member side by screwing and screwing into a male screw formed on the inner pipe on the base end side of the second elastic ring, and the second elastic ring and A nut for bulging the first elastic ring, An inner discharge port for discharging the filler fed to the inner pipe is provided in the wall portion where the outer pipe of the pipe is located, and the filler discharged from the inner discharge port of the inner pipe on the wall portion of the outer pipe Nozzle for repairing concrete cracks, characterized in that an outer discharge port for discharging water is provided.

上記外側吐出口を複数設けたことを特徴とする請求項１記載のコンクリートクラックの補修装置用ノズル。The nozzle for repairing a concrete crack according to claim 1, wherein a plurality of the outer discharge ports are provided.

上記外側吐出口を同位に等角度関係で複数設けたことを特徴とする請求項２記載のコンクリートクラックの補修装置用ノズル。The nozzle for repairing a concrete crack according to claim 2, wherein a plurality of the outer discharge ports are provided at equal angles to each other.

上記外側吐出口の同位に等角度関係で複数設けられた組を軸方向に複数組設けたことを特徴とする請求項３記載のコンクリートクラックの補修装置用ノズル。The concrete crack repairing device nozzle according to claim 3, wherein a plurality of sets provided in equiangular relation with each other of the outer discharge ports are provided in the axial direction.

上記内側吐出口を複数設けたことを特徴とする請求項２，３または４記載のコンクリートクラックの補修装置用ノズル。5. The concrete crack repairing device nozzle according to claim 2, wherein a plurality of the inner discharge ports are provided.

上記第二の弾性リングと上記ナットとの間に挿通され該ナットに押されて該第二の弾性リング及び上記外パイプを上記ストッパ部材側に移動させるとともに、先端に向けて先細りの円錐台状の押し部材を備えたことを特徴とする請求項１，２，３，４または５記載のコンクリートクラックの補修装置用ノズル。It is inserted between the second elastic ring and the nut and is pushed by the nut to move the second elastic ring and the outer pipe to the stopper member side, and has a truncated conical shape tapered toward the tip. A nozzle for repairing a concrete crack according to claim 1, 2, 3, 4 or 5, wherein the pressing member is provided.

上記内パイプに外嵌し先端が上記外パイプに連接され後端に上記第二の弾性リングを位置させ該第二の弾性リングを第一の弾性リングから幅広に離間させる前側位置及び先端が第二の弾性リングに連接され該第二の弾性リングを第一の弾性リングから上記外パイプの長さ分離間させる後側位置の２位置に位置可能な延長外パイプを設けたことを特徴とする請求項１，２，３，４，５または６記載のコンクリートクラックの補修装置用ノズル。A front position and a front end that are externally fitted to the inner pipe, the front end is connected to the outer pipe, the second elastic ring is positioned at the rear end, and the second elastic ring is widely separated from the first elastic ring. An extended outer pipe is provided which is connected to two elastic rings and can be positioned at two positions of the rear side where the second elastic ring is separated from the first elastic ring during length separation of the outer pipe. A nozzle for repairing a concrete crack according to claim 1, 2, 3, 4, 5 or 6.