JP3889955B2 - 施錠装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、居住用、自動車用等のピッキング対策の構成を備える施錠装置に関し、詳しくは解錠しようとして挿入された鍵の画像情報が正規の鍵の画像情報と一致したときに解錠できる施錠装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
施錠装置としては、シリンダー錠が一般に広く普及されており、シリンダー錠には、ピンタンブラー錠、ディスクタンブラー錠、マグネットシリンダー錠等が知られている。ピンタンブラー錠は、板鍵を用いて内筒と外筒に跨る複数のピンを鍵の凹凸で押し上げてピンとシリンダの結合を外し、シリンダを回転させて本締めボルトを動かし施錠、解錠するものであり、ディスクタンブラー錠は、内筒の回転を複数の板で阻止し、鍵を差し込むと鍵の凹凸により各板が内筒内に収まり解錠することを可能にするものであり、マグネットシリンダー錠は、内筒の回転を阻止するピンの磁石と鍵に埋め込まれた磁石との反発でピンが押し上げられ解錠することが可能となるものである。
【0003】
例えばピンタンブラー錠は、図23に示すように、外筒1内に回動可能である内筒2を装着し、外筒1内にコイルバネ3で吊るされて上下移動が可能となるピン4,5,6,7,8を鍵9の進入方向に所定間隔を経て直列に配列し、かつ各ピン4,5,6,7,8の先端側を内筒2における鍵9の進入路内へ突出させた構成のものである。各ピン4,5,6,7,8は、内筒2内に鍵9が挿入されると、鍵9の一側辺、即ち図23では鍵9の挿入に対し上側の一側辺に形成された凹凸に接触することにより、各々のピン4,5,6,7,8が当該凹凸に押されて内筒2内への突出深さが変更される。各ピン4,5,6,7,8にはシャーライン(ピンを分割したライン)10が形成されており、内筒2内への鍵9の挿入で各ピン4,5,6,7,8のシャーライン10が外筒1と内筒2の境界位置に一致する位置に停止すると、鍵9の回動とともに内筒2の回動が可能となり、内筒2が所定角度まで回動すると解錠することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近年では、都市部や地方において建物の施錠をピッキングにより解錠することによる窃盗事件が多発している。ピッキングによる犯行は国内に広く普及するシリンダー錠の構造や特徴を熟知した上で行われており、短時間で解錠していることに特徴がある。上述した従来の技術による施錠装置ではドアノブに視覚できる鍵穴から内筒2に突出するピンを操作することが容易でありピッキングによる解錠を阻止することができず、このためピッキング対策の施された施錠装置の開発が広く要望されている。
【0005】
本発明は、ピッキングによる解錠を阻止することができるとともに、不法侵入者による解錠操作が執拗に繰り返される場合にアラームを発して周囲に不正な解錠操作が行われていることを知らしめて安全性を向上できることを目的とし、また住居における出入り口等の施錠のみならず、自動車におけるドアの施錠、更には不正なエンジン始動鍵(エンジンキー)による操作時のエンジン始動の防止にも使用可能な施錠装置を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するため、本発明にあっては、内部側に第一ロック手段36,37,38,39,40を収容する外筒32、及び、当該外筒32内に回動可能に装着されて成り鍵の挿入部分に上記外筒32内の上記第一ロック手段36,37,38,39,40の少なくとも一部を収容する内筒33に、外方から上記鍵の挿入部分を観察可能にする開口61,63を設け、上記外筒32側の上記開口61付近に当該開口61から上記内筒33側の開口63を通して上記鍵の挿入部分を撮影するセンサ71を設置し、更に、上記センサ71が撮影する画像情報と所要の比較画像情報との一致の有無を判断する一致判断手段81,83,84,85と、上記センサ71が撮影する画像情報に正規の鍵の画像情報が含まれて上記所要の比較画像情報と一致する場合に解錠する第二ロック手段43,44,45と、上記センサ71が撮影する画像情報が上記所要の比較画像情報と相違する場合にアラームを出力するアラーム手段86,88,92,93,94,95とを備え、上記外筒32、内筒33、第一ロック手段36,37,38,39,40、センサ71、一致判断手段81,83,84,85、第二ロック手段43,44,45にて施錠機構を構成しているものである。
また、本発明にあっては、内部側に第一ロック手段36,37,38,39,40を収容する外筒32、及び、当該外筒32内に回動可能に装着されて成り鍵の挿入部分に上記外筒32内の上記第一ロック手段36,37,38,39,40の少なくとも一部を収容する内筒33に、左右両側の外方から上記鍵の挿入部分を観察可能にする開口61,62,63,64を設け、上記外筒32側の上記左右の開口61,62付近に当該各開口61,62から上記内筒33側の開口63,64を通して上記鍵の挿入部分を撮影するセンサ71,72を設置し、更に、上記双方のセンサ71,72が撮影する各画像情報と所要の比較画像情報との一致の有無を個別に判断する一致判断手段81,82,83,84,85と、上記双方のセンサ71,72が撮影する各画像情報に正規の鍵の画像情報が含まれて上記所要の比較画像情報と一致する場合に解錠する第二ロック手段43,44,45と、上記双方のセンサ71,72が撮影する各画像情報が上記所要の比較画像情報と相違する場合にアラームを出力するアラーム手段86,88,92,93,94,95とを備え、上記外筒32、内筒33、第一ロック手段36,37,38,39,40、センサ71,72、一致判断手段81,82,83,84,85、第二ロック手段43,44,45にて施錠機構を構成しているものである。
また、本発明にあっては、遠隔操作手段からの遠隔操作信号を受信する遠隔操作信号受信手段101と、遠隔操作信号受信手段101が受信した遠隔操作信号の内容を識別してドアと建物との間にロックを掛けるロック機構を施錠側に作動させるとともに上記第二ロック手段43,44,45を施錠させ、あるいは当該ロック機構を解錠側に作動させるとともに上記第二ロック手段43,44,45を解錠させる施錠・解錠作動手段104とを更に備えるものである。
また、本発明にあっては、遠隔操作手段からの遠隔操作信号を受信する遠隔操作信号受信手段101と、上記遠隔操作信号が解錠を指示する信号である場合に正規の鍵の主要部の構成に一致する構成を有する解錠鍵部203を正規の鍵の挿入方向とは逆の方向から上記内筒33の鍵の挿入部分内へ進入させる第一ロック解除手段202と、上記センサ71,72が撮影する各画像情報に上記解錠鍵部203の画像情報が含まれて所要の比較画像情報と一致する場合に上記第二ロック手段43,44,45を解錠する第二ロック解除手段87とを更に備えることも好ましい。
上記アラーム手段は、アラームを出力する場合にアンテナ88から異常通報の無線信号を送信させる上記施錠機構側に構成された無線送信ユニット86と、上記施錠機構とは別体のハウジング91内に構成されて上記無線信号を受信する無線受信ユニット93と、上記無線受信ユニット93が上記無線信号を受信した場合にアラームを出力する上記別体のハウジング91に構成されたアラーム出力部95とを含んで構成されるものである。
上記無線送信ユニット86と上記無線受信ユニット93との各アンテナ88,92を建物内部側に設置し、上記無線受信ユニット93側に有線で接続される上記アラーム出力部95を建物のドア付近における建物外部側に設置することも好ましい。
上記アラーム手段は、アラームを出力する場合に建物の管理室のセキュリティ管理装置97、またはセキュリティ管理会社のセキュリティ管理装置に異常通報の情報を出力するものである。
上記アラーム手段は、時間計数手段の起動で、上記センサ71,72からの画像情報と上記所要の比較画像情報との不一致が続く時間があらかじめ設定した所定時間に達しないことが判定される間はアラームを出力しないことも好ましい。 上記施錠装置の上記各手段81,82,83,84,85,86及び各ユニット93,94,95は、ソーラーバッテリ89,98からの電力で駆動するものである。
上記施錠装置の上記各手段81,82,83,84,85,86及び各ユニット93,94,95は、電池からの電力で駆動させても良い。
上記ソーラーバッテリ89,98または上記電池を、建物内部側におけるノブ31、または当該ノブ31付近に配設することも好ましい。
また、本発明にあっては、更に、室内側からの操作で所要の暗証番号を入力できる暗証番号入力手段401と、上記暗証番号入力手段401に正規の暗証番号が入力された場合にドアと建物との間にロックを掛けるロック機構の室内側からの解錠操作を可能ならしめ、正規の暗証番号以外の不正番号が入力された場合には当該解錠操作を禁止した状態を継続する解錠操作禁止手段402とを備えるものである。
また一方、本発明にあっては、更に、室内側からの操作で所要の暗証番号を入力できる暗証番号入力手段401と、上記暗証番号入力手段401に正規の暗証番号が入力された場合にドアと建物との間にロックを掛けるロック機構を解錠側に作動させ、正規の暗証番号以外の不正番号が入力された場合には当該ロック機構の施錠状態を継続する解錠動作実行手段501とを備えるものである。
また一方、本発明にあっては、更に、上記遠隔操作手段に暗証番号入力手段、及び当該暗証番号入力手段に入力された番号に対応する無線番号信号を出力する無線番号信号出力手段を設け、上記内筒33及び外筒32側に無線番号信号の内容を識別する番号信号識別手段601を設けるとともに、当該番号信号識別手段601が正規の暗証番号の入力を識別した場合にドアと建物との間にロックを掛けるロック機構を解錠側に作動させ、正規の暗証番号以外の不正番号の入力を識別した場合には当該ロック機構の施錠状態を継続する解錠動作実行手段602を備えるものである。
上記暗証番号入力手段401または解錠動作実行手段501,602は、正規の暗証番号以外の不正番号が続けて所定回数以上入力された場合には、所定時間の間、暗証番号の入力及び解錠操作を一切受け付けない構成を備える。
上記暗証番号入力手段401または解錠動作実行手段501,602は、正規の暗証番号以外の不正番号が続けて所定回数以上入力された場合に上記アラーム手段86,93,94,95を起動させる構成を備える。
また、警報音の発生、警報煙の噴出、臭気の噴出、催涙性ガスの噴出、照明設備の点滅の全てを同時にもしくはそれらの少なくとも一つを制御作動させる警報手段603,605を設ける構成とできる。
更に自動車における不正解錠によるドアの不正開放時の警告、不正開放の阻止をも可能にし、特にエンジンの不正始動を阻止するように、エンジンの不正始動時には警報を発するものとし、また、自動車におけるエンジン始動錠610に付設され、不正解錠時にはエンジン始動回路を開成させるエンジン始動阻害手段612を備えるか、正規鍵による操作であることを認識する上記センサ71,72により出力される制御信号によってエンジン始動回路を閉成させるエンジン始動回路閉成手段613を備えるかする構成とできる。
【0007】
以上のように構成された本発明に係る施錠装置にあっては、外筒32及び内筒33に形成された開口61,63の外側に設置した一つのセンサ71が、当該開口61,63から内筒33の鍵の挿入部分の領域を常時撮影して画像情報が生成される。そしてこの画像情報とあらかじめ用意されている所要の比較画像情報とが繰り返し比較されて、一致判断手段81,83,84,85により双方の画像情報及び比較画像情報が一致するか否かが判断されており、内筒33に正規の鍵を挿入したことで前者の画像情報に正規の鍵の画像情報が含まれて後者の所要の比較画像情報と一致することが判定された場合は第二ロック手段43,44,45を解錠して本施錠装置の解錠を可能にするが、内筒33に正規の鍵以外の物体が挿入されたことで前者の画像情報に乱れが生じ後者の比較画像情報と一致しないことが判定された場合はアラーム手段86,93,94,95からアラームを出力してピッキングを防止する。
また、本発明に係る施錠装置にあっては、外筒32及び内筒33の左右両側に形成された各開口61,62,63,64の外側に設置した左右二つのセンサ71,72が、当該開口61,62,63,64から内筒33の鍵の挿入部分の領域を左右両側から常時撮影して二種の画像情報が生成される。そしてこの二種の画像情報とあらかじめ用意されている所要の各比較画像情報とが個別に繰り返し比較されて、一致判断手段81,82,83,84,85により二種の画像情報と各比較画像情報が一致するか否かが判断される。内筒33に正規の鍵を挿入したことで前者の各画像情報に正規の鍵の画像情報が含まれて後者の所要の各比較画像情報と一致することが判定された場合は第二ロック手段43,44,45を解錠して本施錠装置の解錠を可能にするが、内筒33に正規の鍵以外の物体が挿入されたことで前者の二種の画像情報に乱れが生じ後者の各比較画像情報と一致しないことが判定された場合はアラーム手段86,93,94,95からアラームを出力してピッキングを防止する。
また、本発明に係る施錠装置にあっては、遠隔操作手段から遠隔操作信号が出力されると、遠隔操作信号受信手段101を経て施錠・解錠作動手段104が遠隔操作信号の内容を識別し、施錠を指示する内容であることを識別した場合はドアと建物との間にロックを掛けるロック機構を施錠側に作動させるとともに第二ロック手段43,44,45を施錠させるが、解錠を指示する内容であることを識別した場合は当該ロック機構を解錠側に作動させるとともに第二ロック手段43,44,45をも解錠させ、これにより本施錠装置の解錠を可能にする。
また、本発明に係る施錠装置にあっては、遠隔操作手段から遠隔操作信号が出力されると、当該遠隔操作信号が解錠を指示する信号である場合には第一ロック解除手段202が正規の鍵の主要部の構成に一致する構成を有する解錠鍵部203を正規の鍵の挿入方向とは逆の方向から上記内筒33の鍵の挿入部分内へ進入させ、一致判断手段81,82,83,84,85によりその領域を撮影して得られる画像情報と所要の比較画像情報との一致を判断させ、確かに一致が判断された場合に、第二ロック解除手段87により第二ロック手段43,44,45を解錠させる。
一方、上記アラーム手段86,93,94,95は、無線送信ユニット86の起動によりアンテナ88から異常通報の無線信号を送信させ、上記施錠機構とは別体のハウジング91内に構成されている上記無線受信ユニット93が上記無線信号を受信し、無線受信ユニット93を経てアラーム出力部95からアラームを出力させる。
上記無線送信ユニット86と上記無線受信ユニット93との各アンテナ88,92を建物内部側に設置し、上記無線受信ユニット93側に有線で接続される上記アラーム出力部95を建物のドア付近における建物外部側に設置した場合、無線信号の送信と受信は建物内部で行われ、アラームの出力のみ建物外部で行われるため、違法者による破壊を防止するのに都合が良い。
上記アラーム手段86,93,94,95は、アラームを出力する場合に建物の管理室のセキュリティ管理装置97、またはセキュリティ管理会社のセキュリティ管理装置に異常通報の情報を出力するため、ピッキング現場に対し速やかに対応することができる。
上記アラーム手段86,93,94,95は、時間計数手段の起動で、上記センサ71,72からの画像情報と上記所要の比較画像情報との不一致が続く時間があらかじめ設定した所定時間に達しないことが判定される間はアラームを出力しないため、お年寄りや手を怪我した人等が本施錠装置の解錠に手間取ったとしても不要なアラームを出力させてしまうことを回避することができる。
上記施錠装置の上記各手段81,82,83,84,85及び各ユニット86,93は、ソーラーバッテリ89,98からの電力で駆動するため、使用に際し便利である。
上記施錠装置の上記各手段81,82,83,84,85及び各ユニット86,93は、電池からの電力で駆動するため、本施錠装置の周囲が暗い環境であったとしても問題なく使用できる。
上記ソーラーバッテリ89,98または上記電池を、建物内部側におけるノブ31、または当該ノブ31付近に配設するため、違法者の破壊から逃れることができる。
また、本発明に係る施錠装置にあっては、暗証番号入力手段401に正規の暗証番号を入力すると、解錠操作禁止手段402の起動によりドアと建物との間にロックを掛けるロック機構の室内側からの解錠操作が可能となり、正規の暗証番号以外の不正番号を入力すると、解錠操作禁止手段402により当該解錠操作を禁止した状態が継続される。従って建物の窓等から不法侵入した違法者がドアから退出することを目論んでも正規の暗証番号を入力することは実質上不可能であり、本施錠装置を解錠することはできず、逃げることができないものとなる。
また一方、本発明に係る施錠装置にあっては、暗証番号入力手段401に正規の暗証番号を入力すると、解錠動作実行手段501の起動によりドアと建物との間にロックを掛けるロック機構を解錠側に作動させドアを開けられる状態となり、正規の暗証番号以外の不正番号を入力すると、解錠動作実行手段501により当該ロック機構の施錠状態が継続される。従って建物の窓等から不法侵入した違法者がドアから退出することを目論んでも正規の暗証番号を入力することは実質上不可能であり、本施錠装置を解錠することはできず、逃げることができないものとなる。
また一方、本発明に係る施錠装置にあっては、遠隔操作手段の暗証番号入力手段の操作で正規の暗証番号を入力すると、無線番号信号出力手段から正規の暗証番号を示す無線番号信号が出力されて、上記内筒33及び外筒32側の番号信号識別手段601に受信される。そして番号信号識別手段601が無線番号信号の内容を識別し、正規の暗証番号であれば解錠動作実行手段602によりドアと建物との間にロックを掛けるロック機構を解錠側に作動させ、正規の暗証番号以外の不正番号であれば解錠動作実行手段602により当該ロック機構の施錠状態を継続させる。従って建物の窓等から不法侵入した違法者がドアから退出することを目論んでも正規の暗証番号を入力することは実質上不可能であり、本施錠装置を解錠することはできず、逃げることができないものとなる。
上記暗証番号入力手段401または上記解除動作実行手段501,602は、正規の暗証番号以外の不正番号が続けて所定回数以上入力された場合には、所定時間の間、暗証番号の入力及び解錠操作を一切受け付けない。従って正規の暗証番号に一致する番号を入力させてしまう可能性を完全になくしてしまうことができるとともに、不法侵入した違法者が正規の暗証番号を長い時間をかけて探っている間に居住者等が帰ってきて違法者を捕まえるという可能性も生じてくる。
上記暗証番号入力手段401または上記解除動作実行手段501,602は、正規の暗証番号以外の不正番号が続けて所定回数以上入力された場合に上記アラーム手段86,93,94,95を起動させるため、アラームを発しつつ、不法侵入の現場に信頼できる人物を向わせることができ、不法侵入の違法者を現行犯として捕らえることが可能となる。
警報手段603,605の制御作動は、警報音の発生、警報煙の噴出、臭気の噴出、催涙性ガスの噴出、照明設備の点滅の少なくとも一つを行わせ、居住者更には周囲の者に対する五感のいずれかによる注意を喚起させ、警告させると共に、不法侵入者等をも威嚇させる。
更に自動車におけるエンジン始動錠610等に付設されることで、エンジン始動阻害手段612は不正なエンジン錠の操作時にはエンジンの不正始動等を阻止し、また、センサ71,72によって正規鍵であることを認識したときだけ、エンジン始動回路閉成手段613によってエンジン始動回路を閉成させ、自動車の盗難を防止させる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図1乃至図7を参照して本発明の第一の実施の形態を説明するに、本発明を構成する施錠機構は、外筒32、内筒33、第一ロック手段36,37,38,39,40、センサ71,72、一致判断手段81,82,83,84,85、第二ロック手段43,44,45にて構成されている。図1において符号21は図示しないドアノブ内に構成された内筒33の一部、即ち外観上から視認できる内筒33の外表面側を示したものであり、鍵穴34が形成されている。尚、内筒33は、図示しないドアに図示しないドアノブとともに配設される図示しないドアノブ固定板(化粧板)に構成される場合、あるいは図示しないドア内に直に装着される場合もあるが、本実施の形態の場合はドアノブ内にピンタンブラー錠が構成された場合を例に説明することにする。
【0009】
図2及び図3に示すように、本実施の形態のピンタンブラー錠は、ドアノブ31内に構成されているもので、外筒32内に回動可能である内筒33を装着し、外筒32内にコイルバネ35で吊るされて上下移動が可能となる第一ロック手段としてのピン36,37,38,39,40を正規の鍵51の進入方向に所定間隔を経て直列に配列し、かつ各ピン36,37,38,39,40の先端側を内筒33における正規の鍵51の進入路内へ突出させて構成されている。
【0010】
内筒33内に正規の鍵51が挿入されると、各ピン36,37,38,39,40は、鍵51の一側辺に形成された凹凸に接触することにより、当該凹凸に押されて内筒33内への突出深さが変更され、かつ図3に示すように、各ピン36,37,38,39,40のシャーライン41が外筒32と内筒33の境界位置に一致する位置に停止する。尚、図示していないが、各ピン36,37,38,39,40にはマスター鍵用のシャーラインを構成しても良い。一方、外筒32におけるピン40の隣の位置、つまり正規の鍵51の進入路の終点側の隣の位置には、第二ロック手段としてのピン43がコイルバネ44に支持されて吊るされており、先端側が内筒33内に突出している。ピン43は、例えばコイルバネ44の上方の位置に設置されている電磁石45が起動すると、この電磁石45の磁気に引き寄せられて内筒33外の位置へと上方移動し、これにより第二ロックを解除する。
【0011】
一方、外筒32の左右両側、及び内筒33の左右両側には、図2に示すように、正規の鍵51の進入路を観察可能にするための左右側方から互いに重なり得る開口61,62,63,64が形成されており、外筒32の左右両側の開口61,62の外側で当該開口61,62の例えば中心付近には内筒33における開口63,64を通して内筒33内の正規の鍵51の進入路の領域を外筒32の各ピン36,37,38,39,40の突出端側とともに撮影するセンサ71,72が配設されている。センサ71,72には例えばCCDカメラとともに光源を利用する場合を考えることができるが、赤外線カメラを用いても良い。
【0012】
図1に示すように、本施錠装置には、一致判断手段を構成する特徴抽出部81,82、照合部83、比較画像メモリ84、及び一致判断部85が備えられている。センサ71が開口61,63を通して図示右側から正規の鍵51の進入路を撮影したことで得られる画像情報は特徴抽出部81に入力され、センサ71が開口62,64を通して図示左側から正規の鍵51の進入路を撮影したことで得られる画像情報は特徴抽出部82に入力される。特徴抽出部81,82は、センサ71,72から入力される画像情報を一時記憶し、例えば濃度、輝度、コントラスト等の変化点(エッジ)を抽出することにより画像情報の特徴量を抽出する。本実施の形態の場合、画像情報の特徴量は例えば各ピン36,37,38,39,40の輪郭、及び、内筒33における正規の鍵51の進入路内に進入する物体(正規の鍵51を含む)の輪郭、更に当該物体(正規の鍵を含む)の側面(センサ71,72からは正面となる)の模様を例えば変化する連続線として把握する。特徴抽出部81,82は、センサ71,72が撮影した画像情報の特徴量の情報を照合部83に出力すると、再びセンサ71,72からの画像情報を取り込み上述の特徴量の抽出処理を繰り返す。
【0013】
照合部83は、特徴抽出部81,82から出力された各特徴量の情報と比較画像メモリ84内に記憶されている複数の比較画像情報の特徴量の情報とを順次に照合して、照合結果の情報を一致判断部85へ出力する。比較画像メモリ84内に記憶される比較画像情報の特徴量の情報としては、第一に内筒33における正規の鍵51の進入路に正規の鍵51も他の物体も何も挿入されていない状態の比較画像情報の特徴量の情報、第二に内筒33における正規の鍵51の進入路の進入限界位置まで正規の鍵51が挿入された状態の比較画像情報の特徴量の情報、第三に必要に応じて内筒33における正規の鍵51の進入路の進入限界位置までマスター鍵が挿入された状態の比較画像情報の特徴量の情報がある。
【0014】
一致判断部85は、照合部83が特徴抽出部81,82から出力された各特徴量の情報と比較画像メモリ84内に記憶されている比較画像情報の特徴量の情報とを照合した結果として、照合部83から照合結果の情報が入力された場合に、両者の特徴量の情報の一致度を検出し、両者の特徴量の情報が一致するか否かを判定する。一致判断部85は、両者の特徴量の情報が一致する場合には照合部83に対し同一の照合を繰り返す旨の信号を出力し、照合部83に同一の照合を繰り返し実行させる。また一致判断部85は、一致度の判定の結果、センサ71,72からの画像情報の特徴量の情報が上述の第二の比較画像情報の特徴量(正規の鍵51の挿入を含む画像情報の特徴量)の情報に一致すると判定した場合には、第二ロック解除手段としての第二ロック解除部87に対し起動命令の信号を出力し、これにより第二ロック解除部87から内筒33の電磁石45に対し電流を流させ第二ロック手段としてのピン43を内筒33から退却させ第二ロックを解錠させる。
【0015】
また、詳しくは図示しないが、本施錠装置におけるドアと建物との間にロックを掛けるロック機構(図示せず)が建物内部からの操作部(例えば建物内部側のドアノブ等に装着された施錠、解錠を操作する操作部)の操作により施錠側に作動されたことで、当該ロック機構に構成した例えばリレー接点やスイッチ等からの施錠を示す施錠信号が第二ロック解除部87に出力された場合、第二ロック解除部87の起動により内筒33の電磁石45に流れる電流は遮断され、これによりコイルバネ44の反発力が有効に働きピン43が内筒33内へと伸長移動し、内筒33に第二ロックが掛けられるものとなる。また逆に、本施錠装置におけるドアと建物との間にロックを掛けるロック機構(図示せず;施錠機構に含まれる)が建物内部からの操作部(例えば建物内部側のドアノブ等に装着された施錠、解錠を操作する操作部)の操作により解錠側に作動されたことで、当該ロック機構に構成した例えばリレー接点やスイッチ等からの解錠を示す解錠信号が第二ロック解除部87に出力された場合、第二ロック解除部87の起動により内筒33の電磁石45に電流が流され、この電磁石45の磁力によりピン43が内筒33外へと上方移動し、内筒33の第二ロックが解錠されるものとなる。
【0016】
尚、センサ71,72からの画像情報の特徴量の情報が上述の第二の比較画像情報の特徴量と一致する場合には、その正規の鍵51の挿入により第一ロック手段である各ピン36,37,38,39,40のシャーライン41が外筒32と内筒33の境界位置に一致するため解錠の第一段階の準備は整っていることになり、続いて第二ロック解除部87の起動により電磁石45に電流が流れてピン43が内筒33から退却すると本施錠装置は解錠することが可能となる。
【0017】
然し、一致判断部85は、両者の特徴量の情報が一致しないことを判定した場合(例えば一致度が所定値よりも低い場合等)には、照合部83に対し比較画像メモリ84から別の比較画像情報の特徴量の情報(例えば前回まで上述の第一の比較画像情報の特徴量の情報で一致していた場合、第二、第三の比較画像情報の特徴量の情報)との照合を行わせる旨の信号を出力して、照合部83に別の照合を実行させ、しかる上で例えば時間計数手段としてのタイマ(図示せず)の所定の計数時間(例えば3秒、5秒、10秒等)が経過しても上述の第一乃至第三の比較画像情報の特徴量の何れとも一致しない場合はピッキングと判断して無線送信ユニット86に対し異常通報(アラーム等)の出力命令の信号を出力する。無線送信ユニット86は、異常通報の出力命令の信号が入力されると、アンテナ88から例えば異常通報の無線信号を出力する。
【0018】
尚、上述したセンサ71,72、光源、特徴抽出部81,82、照合部83、比較画像メモリ84、一致判断部85、無線送信ユニット86、及び第二ロック解除部87、電磁石45は、電源としてのソーラーバッテリ89からの電力で駆動するものであるが、電池を使用しても良い。
【0019】
図4及び図5に示すように、ソーラーバッテリ89は、例えば建物のドアにおける外部側のドアノブ31を支持するとともに当該ドアへの取り付け板ともなる化粧板49の外表面側において上方の位置に装着する場合を考えることができるが、建物内部側のドアノブの化粧板の外表面側に埋め込む如く装着しても良い。また無線送信ユニット86のアンテナ88も、建物の外部側のドアノブ31を支持する化粧板49の外表面側に装着する場合を考えることができるが、建物内部側のドアノブの化粧板の外表面側に埋め込む如く装着しても良い。尚、ソーラーバッテリ89の異常等により電力の供給が許容最低電力を下回るか遮断される場合には、一致判断部85から第二ロック解除部87に対し起動信号を出力させて第二ロック手段を解除するようにすることも好ましい態様である。勿論、この場合、第二ロック手段の解除に加えてドアと建物との間にロックを掛けるロック機構をも解錠するように構成しても良い。
【0020】
一方、図6及び図7に示すように、本施錠機構とは別体のハウジング91にはアラーム手段を構成するアンテナ92、無線受信ユニット93、受信判断部94、及びアラーム出力部95が備えられている。このハウジング91はドア付近における建物の例えば壁に対し室内側、または外界側に設置されるか、あるいは例えばドア自体の室内側、または外界側等に設置されるもので、アンテナ92はハウジング91の外表面側の一部に配設されており、無線送信ユニット86からの異常通報の無線信号を無線受信ユニット93に受信させる。受信判断部94は無線受信ユニット93に異常通報の無線信号が受信されるか否かの判断を行っており、当該無線信号が受信されたことを判断した場合は、アラーム出力部(例えばスピーカ)95に対し鳴動信号を出力して当該アラーム出力部95からアラームを出力させるとともに、インターフェイス96を経由して建物の管理室におけるセキュリティ管理装置97、あるいはセキュリティ管理会社の図示しないセキュリティ管理装置に異常通報の情報を出力する。この場合の異常通報の情報には情報種別として異常発生を示す情報、及び住所、建物名、部屋番号、居住者氏名、電話番号等を示す情報が含まれるものであり、これらの情報が建物の管理室におけるセキュリティ管理装置97のディスプレイ、あるいはセキュリティ管理会社のセキュリティ管理装置のディスプレイに画像表示されるものとなる。但し、異常通報の情報には異常を知らせる音声信号や、アラームを出力させるアラーム信号等が含まれても良い。
【0021】
無線受信ユニット93、受信判断部94、及びアラーム出力部95には、ハウジング91の外表面側に設置されたソーラーバッテリー98からの電力が供給されるものであるが、勿論、電池を使用しても良く、あるいは建物内部のコンセントに接続される電源線を用いても良い。また無線送信ユニット86と無線受信ユニット93との各アンテナ88,92は建物内部側に設置し、無線受信ユニット93側に有線で接続したアラーム出力部95のみを建物のドア付近における外部側に設置することも好ましい態様である。一方、ハウジング91を建物の外部側に配設する場合、ハウジング91を比較的厚い金属で構成するとともに所定間隔毎に縦方向の複数の金属補強板を備えると、ピッキングを行う違法者により破壊されてしまうことを防止するのに都合が良い。
【0022】
次に、本実施の形態の使用の一例を説明すると、先ず、例えばドア内側のドアノブにあるロック部を押してドアを閉めるか、あるいはドアを閉めた状態で建物外方からドアノブ31の鍵穴34に正規の鍵51を挿入してロックを掛け、かつ鍵穴34から正規の鍵51を抜くと、本施錠装置が施錠される。前者の場合、センサ71,72から得られる画像情報は施錠前の状態と変化がなく、従って一致判断手段としての構成においても同一画像情報(正規の鍵51の進入路に物体の挿入がない状態の画像情報)と第一の比較画像情報の特徴量の情報との比較が繰り返し行われており、このような繰り返しにより双方の一致が検出される状態であると、異常の発生はないと判断される。
【0023】
また後者の場合も、単に鍵穴34に正規の鍵51を挿入した瞬間に一致判断手段としての構成により第二の比較画像情報の特徴量の情報と一致することが検出された後、ドアにロックを掛けるため正規の鍵51の回動とともに内筒3を一方向に回動させ、かつ正規の鍵51の反転回動とともに内筒33を逆方向に回動させてから正規の鍵51を鍵穴34から引き抜くまでの間に必要とする時間は通常数秒の間の僅かな時間であり、従って、この時間内においてはタイマの所定の時間計数の許容範囲内であり鍵51の回動により第一乃至第三の比較画像情報の特徴量の情報との比較のうち全ての比較が繰り返し一致しないとしても異常の発生と判断されることはない。
【0024】
尚、ドアを閉めた状態で建物外方からドアノブ31の鍵穴34に正規の鍵51を挿入して鍵51を施錠方向に回動させると、本施錠装置におけるドアと建物との間にロックを掛けるロック機構が内筒33の回動とともに作動して、ドアと建物との間にロックが掛けられるが、この場合、当該ロック機構に構成した例えばリレー接点やスイッチ等からの施錠信号が第二ロック解除部87に出力されて、第二ロック解除部87の起動により内筒33の電磁石45に流れる電流が遮断される。電磁石45に流れる電流が遮断されると、コイルバネ44の反発力が有効に働くとともにピン43の自重でピン43が内筒33内へと伸長移動し、内筒33に第二ロックが掛けられるものとなる。
【0025】
施錠装置が施錠された後、ドア外側のドアノブ31の鍵穴34に正規の鍵51が挿入され、当該鍵51の一側辺に構成されている凹凸が内筒33内に突出する各ピン36,37,38,39,40の先端側を押し上げてゆくとともに、当該鍵51の先端が挿入限界の位置に達して各ピン36,37,38,39,40のシャーライン41が外筒32と内筒33との境界位置に一致すると、一致判断手段としての構成、即ち先ず特徴抽出部81,82が各センサ71,72からの画像情報の特徴量を抽出し、照合部83が各センサ71,72からの画像情報の特徴量の情報と比較画像メモリ84内の第一乃至第三の比較画像情報の特徴量の情報とを照合し、しかる時に、一致判断部85が照合部83の照合結果から各センサ71,72からの画像情報の特徴量の情報と比較画像メモリ84内の第二の比較画像情報の特徴量の情報とが一致することを判定するとともに、第二ロック解除部87に対し起動命令の信号を出力し、これにより第二ロック解除部87から内筒33の電磁石45に対し電流を流させ第二ロック手段としてのピン43を内筒33から退却させ第二ロックを解錠させる。
【0026】
この状態に達すると、正規の鍵51とともに内筒33を解錠する方向に回動させることが可能となり、当該鍵51の回動開始の瞬間から、一旦、各センサ71,72からの画像情報の特徴量の情報と比較画像メモリ84内の第一乃至第三の比較画像情報の特徴量の情報とが何れも一致しなくなるが、既に施錠装置の解錠が決定されているため、タイマが起動することもなく仮に鍵51の操作に多くの時間を費やしたとしてもアラームが出力されることはない。
【0027】
一方、施錠装置が施錠された後、ドア外側のドアノブ31の鍵穴34に正規の鍵51及びマスター鍵以外の何らかの物体が挿入されるピッキングが行われた場合、各センサ71,72から得られる画像情報に変化が生じ、この結果、一致判断部85がセンサ71,72からの画像情報の特徴量と比較画像メモリ84内の第一の比較画像情報の特徴量とが不一致になったことを判定し、タイマを起動させるとともに、照合部83に対しセンサ71,72からの画像情報の特徴量と比較画像メモリ84内の第二、第三の比較画像情報の特徴量とを比較させる旨の信号を出力する。このためセンサ71,72からの画像情報の特徴量と比較画像メモリ84内の第二、第三の比較画像情報の特徴量とが順次に比較され、また第一の比較画像情報の特徴量とも順次に比較されることになるが、タイマが例えば5秒を計数したことで許容範囲時間を越えても双方の特徴量の情報が一致しない場合、ピッキングと判断し一致判断部85から無線送信ユニット86に対し異常通報の出力命令の信号が出力される。このため無線送信ユニット86は、アンテナ88から異常通報の無線信号を出力する。
【0028】
無線送信ユニット86のアンテナ88から異常通報の無線信号が出力された場合、当該無線信号は本施錠装置とは別体であり建物の例えば壁に設置されたハウジング91側のアンテナ92を通してハウジング91内の無線受信ユニット93に受信され、かつ受信判断部94により異常通報の無線信号が受信されたことが判断される。そして受信判断部94から、先ずアラーム出力部95に対し鳴動信号が出力されて当該アラーム出力部95からアラームが出力されるとともに、インターフェイス96を経由して建物の管理室におけるセキュリティ管理装置97、あるいはセキュリティ管理会社の図示しないセキュリティ管理装置に対し異常通報の情報が出力され、当該セキュリティ管理装置97等のディスプレイに異常発生を示す情報、及び住所、建物名、部屋番号、居住者氏名、電話番号等を示す情報が表示される。これにより建物の管理者、あるいはセキュリティ管理会社の職員がピッキング現場へ直行することが可能となる。
【0029】
次に、図8乃至図10を参照して本発明の第二の実施の形態を説明する。尚、図8において図1に示す部分と同一部分には同一符号を付して詳しい説明は省略する。本実施の形態の場合、図9及び図10に示すように、遠隔操作手段としての図示しないリモコン等からの遠隔操作信号を受信する遠隔操作信号受信手段としての遠隔信号受信部101が例えばドア(図示せず)の建物内部側に配設されるドアノブ102を支持するとともに当該ドアへの取り付け板ともなる化粧板103の外表面側において上方の位置に装着されている。この遠隔信号受信部101は、遠隔操作信号を受信した場合に、遠隔操作信号の内容を施錠・解錠作動手段としての施錠・解錠作動部104に対し出力する。施錠・解錠作動部104は、遠隔操作信号の内容が施錠を指示するものであるか、解錠を指示するものであるかを識別し、前者の指示を識別した場合は本施錠装置におけるドアと建物との間にロックを掛けるロック機構(図示せず)に配設された電動モータに対し当該ロック機構を施錠側に作動させる方向に回転する向きの電流を与えるとともに、第二ロック解除部87に対し起動命令の信号を出力して第二ロック手段としての電磁石45への電流を遮断させ、これによりピン43を内筒33内へ突出させる。また施錠・解錠作動部104は、後者の指示を識別した場合は上記電動モータに対し当該ロック機構を解錠側に作動させる方向に回転する向きの電流を与えるとともに、第二ロック手段としての電磁石45へ電流を流させ、これによりピン43を内筒33から退却させる。
【0030】
尚、遠隔信号受信部101は、図10に示すように、建物内部側のドアノブ102において建物内部側からの施錠操作を行うための略円柱状の操作部105の先端側に構成しても良く、あるいはドア自体に装着しても良い。
【0031】
次に、本実施の形態の使用の一例を説明すると、先ず例えば玄関ドア(本実施の形態の構成を備えるドア)から建物内部側に離れた位置においてリモコン等を操作して施錠を意図する遠隔操作信号をドアノブ102の化粧板103に装着されている遠隔信号受信部101に向けて出力した場合、遠隔信号受信部101が当該遠隔操作信号を受信して当該遠隔操作信号の内容を施錠・解錠作動部104に対し出力する。施錠・解錠作動部104が遠隔操作信号の内容が施錠を指示する内容であることを識別すると、施錠・解錠作動部104から玄関ドアと建物との間にロックを掛ける本施錠装置のロック機構(図示せず)の電動モータに対し当該ロック機構を施錠する方向に回転させる向きの電流が与えられるとともに、第二ロック手段としての電磁石45への電流が遮断されてピン43が内筒33内へ突出し第二ロックが施錠される。
【0032】
一方、リモコン等を操作して解錠を意図する遠隔操作信号をドアノブ102の化粧板103に装着されている遠隔信号受信部101に向けて出力した場合、遠隔信号受信部101が当該遠隔操作信号の内容を施錠・解錠作動部104に対し出力し、施錠・解錠作動部104が遠隔操作信号の内容が解錠を指示する内容であることを識別すると、施錠・解錠作動部104から玄関ドアと建物との間にロックを掛ける本施錠装置のロック機構(図示せず)の電動モータに対し当該ロック機構を解錠する方向に回転させる向きの電流が与えられるとともに、第二ロック手段としての電磁石45に電流が流されピン43が内筒33から退却し、玄関ドアを開けることが可能となる。
【0033】
次に、図11乃至図13を参照して本発明の第三の実施の形態を説明する。尚、図11において図8に示す部分と同一部分には同一符号を付して詳しい説明は省略する。本実施の形態の場合、遠隔信号受信部101が遠隔操作信号を受信した場合、施錠・解錠作動手段としての施錠・解錠作動部201に対し当該遠隔操作信号の内容が入力される。施錠・解錠作動部201は、遠隔操作信号の内容が施錠を指示するものであるか、解錠を指示するものであるかを識別し、前者の指示を識別した場合は、本施錠装置におけるドアと建物との間にロックを掛けるロック機構(図示せず)に配設された電動モータに対し当該ロック機構を施錠側に作動させる方向に回転させる向きの電流を与え当該ロック機構を施錠するとともに、第二ロック解除部87に対し起動命令の信号を出力して第二ロック手段としての電磁石45への電流を遮断させ、これによりピン43を内筒33内へ突出させ第二ロックをも施錠する。また施錠・解錠作動部104は、後者の指示を識別した場合は、第一ロック解除部202に対し起動命令の信号を出力する。
【0034】
第一ロック解除部202は、図12に示すように、図示しないドアの室内側及び外界側に装着される双方のドアノブ(図示せず)内、及び当該双方のドアノブ間に構成される本施錠装置内の領域であって、本施錠装置の内筒33の正規の鍵51の進入路の終点側より更に奥の領域に正規の鍵51の内筒33内へ挿入させる部分(主要部)の形状、構成と等しい形状、構成を有する解錠鍵部203を配設し、この解錠鍵部203の図示上側の一辺側の凹凸とは反対側である図示下側の一辺側に直線状に並ぶギヤ部204を形成し、図示しないガイド部で当該解錠鍵部203をガイドしつつギヤ部204を図示しない第一電気モータの回転ギヤ205と噛み合わせ、更に、詳しく図示しないが、解錠鍵部203を第一電気モータの起動で内筒33内へ進入させた後に、第二電気モータの起動で当該進入後の解錠鍵部203及び内筒33を解錠方向へ回動させて本施錠装置を解錠させ、かつ第二電気モータの逆の起動で内筒33を元の位置に戻してから第一電気モータの逆の起動で解錠鍵部203を内筒33の奥の領域における元の位置に退却させるという構成を備えている。尚、解錠鍵部203の内筒33を向く先端側は先端にゆくほど低くなる傾斜状に形成されており、その先端側の傾斜で各ピン36,37,38,39,40を押し上げることが可能となっている。
【0035】
即ちこの第一ロック解除部202は、施錠・解錠作動部201から起動命令の信号が入力された場合に、図13に示すように、上記第一電気モータを起動させて回転ギヤ205を回転させ、回転ギヤ205の回転で解錠鍵部203を内筒33内の鍵の進入路に進入させ、移動する解錠鍵部203の上辺の凹凸で各ピン36,37,38,39,40をシャーライン41が内筒33と外筒32との境目に一致する位置まで押し上げる。そして比較画像メモリ84には図13の状態をサンプリングした第四の比較画像情報の特徴量の情報もが記憶されており、解錠鍵部203が図13の状態に至ると、センサ71,72が当該状態を撮影した画像情報を生成し、特徴抽出部81,82が当該画像情報の特徴量の情報を照合部83へ出力し、この照合部83で当該画像情報の特徴量の情報と比較画像メモリ84に記憶されている第一乃至第四の比較画像情報の特徴量の情報とを順次に照合することになる。かくて一致判断部85が当該画像情報の特徴量の情報と第四の比較画像情報の特徴量の情報とが一致したことを判断した場合、一致判断部85から第二ロック解除部87に対し起動命令の信号が出力されるものとなり、第二ロック解除部87の起動で第二ロック手段としてのピン43が内筒33から退却し、本施錠装置を解錠することが可能となる。
【0036】
次に、本実施の形態の使用の一例を説明すると、先ず例えば来客により例えば玄関ドア(本実施の形態の構成を備えるドア)から建物内部側に離れた位置においてリモコン等を操作して施錠を意図する遠隔操作信号をドアノブ102の化粧板103等に装着されている遠隔信号受信部101に向けて出力した場合、施錠・解錠作動部201が当該遠隔操作信号の内容が施錠を指示するものであることを識別し、玄関ドアと建物との間にロックを掛ける本施錠装置のロック機構(図示せず)の電動モータに対し当該ロック機構を施錠側に作動させる方向へ回転させる向きの電流を与え当該ロック機構を施錠するとともに、第二ロック手段としての電磁石45への電流の供給を遮断しピン43を内筒33内に突出させ第二ロックをも施錠する。
【0037】
一方、リモコン等を操作して解錠を意図する遠隔操作信号をドアノブ102の化粧板103等に装着されている遠隔信号受信部101に向けて出力した場合、施錠・解錠作動部201が当該遠隔操作信号の内容が解錠を指示するものであることを識別し、第一ロック解除部202に対し起動命令の信号を出力する。すると第一ロック解除部202の第一電気モータが起動して回転ギヤ205の回転で解錠鍵部203が内筒33内へ進入し、各ピン36,37,38,39,40をそのシャーライン41を内筒33と外筒32との境目に一致させるべく押し上げる。しかる状態に至ると、一致判断手段としての構成、即ちセンサ71,72、特徴抽出部81,82、照合部83、及び一致判断部85の起動により解錠鍵部203が内筒33内へ進入した状態を撮影して得られる画像情報の特徴量の情報と第四の比較画像情報の特徴量の情報とが一致することが判定されるため、一致判断部85から第二ロック解除部87に対し起動命令の信号が出力され、これによりピン43が内筒33外へと退却し第二ロックが解錠される。そして第一ロック解除部202の第二電気モータが起動して解錠鍵部203及び内筒33が解錠の方向へと回動し、この回動で玄関ドアと建物との間にロックを掛ける本施錠装置のロック機構(図示せず)が解錠側に作動され当該ロック機構が解錠されると、第一ロック解除部202の第二電気モータ、及び第一電気モータが順次に逆方向に起動して解錠鍵部203が内筒33の終点側よりも奥の領域における元の位置へ退却する。
【0038】
次に、図14乃至図16を参照して本発明の第四の実施の形態を説明する。尚、本実施の形態は本発明をマグネットシリンダー錠に適用した場合を例示したものであって、基本的には上述の第一乃至第三の実施の形態で示した技術的思想と等しい構成を備えているものであり重複する説明は省略する。本実施の形態の場合、図14及び図15に示すように、正規の鍵301は、内筒303の鍵穴に挿入される部分の図示上下の側面に複数の円形状のマグネット304が埋め込まれており、図示左右の広面積側の側面には鍵301の特徴をあらわす菱形状の突起の模様305が構成されている。
【0039】
本実施の形態の施錠装置は、例えばドアノブ内に構成されるものであり、外筒302内に回動可能である内筒303を装着し、外筒302内における垂直上下の双方の位置に各々コイルバネ306に接続される第一ロック手段としてのピン307,308,309,310,311を正規の鍵301の進入方向に所定間隔を経て直列に配列し、かつ垂直上下の双方の位置における各ピン307,308,309,310,311の先端側にマグネット(図示せず)を配設するとともに当該先端側を内筒303における正規の鍵301の進入路内へ突出させて構成されている。内筒303内に正規の鍵301が挿入されると、垂直上下の双方の位置における各ピン307,308,309,310,311は、正規の鍵301の図示上下の側面に埋め込まれたマグネット304に反発するか、引き寄せられることにより内筒303内への突出深さが変更される。尚、垂直上下の双方の各ピン307,308,309,310,311にもシャーライン320が構成されている。
【0040】
また、内筒303の終端側の壁部331において室内側の側面には、第二ロック手段としてのL字状の回動突起332が回動軸333を支点に回動可能な状態で装着されている。施錠時には、回動突起332の先端が壁部331に装着された電磁石334の作動により壁部331に形成された開口335を通して内筒303内に進入し内筒303の回動を阻止するが、解錠時には、回動突起332が図示しないバネ力により回動軸333を支点に回動してその先端側を開口335及び内筒303から離れさせて内筒303の回動を可能にする。
【0041】
一方、外筒302、及び内筒303には、図2に示した場合と同様に、正規の鍵301の進入路を観察可能にするための左右側方から互いに重なり得る開口(図示せず)が形成されており、外筒302の左右両側の当該開口の外側で当該開口の例えば中心付近には内筒303における開口を通して内筒303内の正規の鍵301の進入路の領域を外筒302の垂直上下の双方の各ピン307,308,309,310,311の突出端側とともに撮影するセンサ371,372が配設されている。センサ371,372には例えばCCDカメラとともに光源を利用する場合を考えることができるが、赤外線カメラを用いても良い。
【0042】
本実施の形態の場合、特徴抽出部(図示せず)は、センサ371,372から入力される画像情報を一時記憶し、例えば濃度、輝度、コントラスト等の変化点(エッジ)を抽出することにより画像情報の特徴量を抽出するが、本実施の形態の場合も、画像情報の特徴量は例えば垂直上下の双方の各ピン307,308,309,310,311の輪郭、及び、内筒303における正規の鍵301の進入路内に進入する物体(正規の鍵301を含む)の輪郭、更に当該物体(正規の鍵301を含む)の図示左右の側面(センサ371,372からは正面となる)の模様305を例えば変化する連続線として把握する。比較画像メモリ(図示せず)には、第一に内筒303における正規の鍵301の進入路に正規の鍵301も他の物体も何も挿入されていない状態を撮影して成る比較画像情報の特徴量の情報、第二に内筒303における正規の鍵301の進入路の進入限界位置まで正規の鍵301が挿入された状態を撮影して成る比較画像情報の特徴量の情報、第三に必要に応じて内筒303における正規の鍵301の進入路の進入限界位置までマスター鍵が挿入された状態を撮影して成る比較画像情報の特徴量の情報が記憶されている。
【0043】
一方、一致判断部(図示せず)は、一致度の判定の結果、センサ371,372からの画像情報の特徴量の情報が上述の第二の比較画像情報の特徴量(正規の鍵301の挿入を含む画像情報の特徴量)の情報に一致すると判定した場合には、第二ロック解除部(図示せず)に対し起動命令の信号を出力し、これにより第二ロック解除部から内筒303の終点側の壁部331の電磁石334に対し電流を流させ、図16に示すように、第二ロック手段としての回動突起332の先端を壁部331の開口335及び内筒303から退却させる。
【0044】
本実施の形態の使用の一例については、第一乃至第三の実施の形態の使用例と基本的に同じであり、従って詳しい説明は省略する。
【0045】
尚、第一乃至第四の実施の形態で説明した第二ロック手段の構成としては上述の構成に限定されるものではなく、他の種々の構成を採用しても良いことは勿論である。
【0046】
次に、図17及び図18を参照して本発明の第五の実施の形態を説明する。尚、本実施の形態は基本的には上述の第一乃至第三、あるいは第四の実施の形態で示した技術的思想と等しい構成を備えているものであり重複する部分の説明は省略する。本実施の形態の場合、図17及び図18に示すように、室内側のドアノブ31をドア自体に装着するためのドアノブ取り付け板400におけるドアノブ31の上方の位置には、番号「1」、「2」、「3」、…、「9」、「0」までの10個の操作ボタン(もしくは10個のタッチ検出部)を備える暗証番号入力手段401が備えられている。例えば図7に示す*の操作ボタンをプッシュした後、番号「1」、「2」、「3」、…、「9」、「0」までの各操作ボタンのうち居住者の好みによる任意の操作ボタンを順次に4回プッシュすると、例えば4桁の暗証番号の登録が可能となる。然し、この登録を可能とするのはドアの本施錠装置が解錠状態にある場合のみとすることが好ましい。即ち本施錠装置が施錠状態にある場合は、例えば建物の窓から不法侵入した違法者による操作では暗証番号を変更することができないという構成のものである。
【0047】
尚、暗証番号入力手段401に、正規の暗証番号の入力ミスを例えば3回程度ならば容認し、例えば4桁の不正番号の入力が例えば4回以上続くと例えば1時間程度は暗証番号の入力、及び解錠操作を全く受け付けないようにする構成を備えることも好ましい態様であり、しかも不正番号の入力が例えば4回以上続く場合には無線送信ユニット86に対し異常通報の出力命令の信号を出力し、これにより建物の管理室のセキュリティ管理装置97、あるいはセキュリティ管理会社のセキュリティ管理装置に異常通報の情報を出力させるという構成を備えることも好ましい態様である。
【0048】
また例えばドアを室内側及び外界側から挟む一対のドアノブ取り付け板400,400の間には、暗証番号入力手段401に正規の暗証番号が入力された場合に、室内側のドアノブ31にある施錠・解錠の操作部403の解錠側操作、並びに、ドアノブ31の下方の位置におけるドアノブ取り付け板400に構成された第二施錠装置(本施錠装置と同様の構成を備える)の施錠・解錠の操作部404の解錠側操作を可能ならしめ、正規の暗証番号以外の番号が入力された場合には当該解錠側操作を禁止した状態を継続する解錠操作禁止手段402が内蔵されている。解錠操作禁止手段402には、ドアと建物との間にロックを掛ける上記ロック機構の施錠側への作動位置にロックを掛けるロック部(図示せず)を制御する制御部(図示せず)が備えられており、ロック部は正規の暗証番号の入力で起動した制御部からの起動信号により起動して上記ロック機構との係合乃至嵌合の関係を解除する。尚、制御部は、本発明の一致判断手段(センサ71,72、特徴抽出部81,82、照合部83、一致判断部85等)が内筒33の正規の鍵の進入路への正規の鍵の進入を判断した場合にも、ロック部に対し起動信号を出力して当該ロック部を解錠側へ作動させる。
【0049】
一方、ロック部も、突起を電磁石の磁力で前後乃至上下の方向へ作動させ、上記ロック機構における所要の作動部分との係合乃至嵌合の関係を維持したり解除したりする構成、あるいは回動突起を電磁石の磁力で回動させ、同様に上記ロック機構における所要の作動部分との係合乃至嵌合の関係を維持したり解除したりする構成を考えることができる。然し、本発明の要旨はこの構成に限定されるものではなく、他の様々な構成を考えることができることは言うまでもない。
【0050】
次に、本実施の形態の使用の一例を説明すると、先ず本施錠装置、及び第二施錠装置が解錠された状態の時に暗証番号入力手段401における「*」の操作ボタンをプッシュした後、番号「1」、「2」、「3」、…、「9」、「0」の各操作ボタンのうち任意の操作ボタンを順次に4回プッシュして暗証番号を入力すると、暗証番号入力手段401内の図示しないメモリに当該暗証番号が記憶される。しかる状態の後、例えば居住者が外出することで、本施錠装置、及び第二施錠装置を施錠すると、暗証番号入力手段401の制御部が当該施錠を認識してロック部を施錠側に作動させるか、あるいはロック部におけるバネの作用でロック部を自発的に施錠側に作動させる。施錠後の本施錠装置、及び第二施錠装置を外界側からの正規の鍵51、もしくは正規の鍵301で解錠させる場合には、画像一致を判断した一致判断部85から制御部に対し起動信号が入力されることで、制御部がロック部を作動させ、当該ロック部をも解錠させる。これにより本施錠装置、及び第二施錠装置に備わる全てのロック系が解錠されてドアを開くことが可能となる。
【0051】
また来客等により建物内の居住者が暗証番号入力手段401に正規の暗証番号を入力した場合、暗証番号入力手段401から解錠操作禁止手段402に対し起動信号が出力されるため、解錠操作禁止手段402の制御部が起動し、制御部からロック部に起動信号が出力され、ロック部がドアと建物との間にロックを掛けるロック機構との係合乃至嵌合の関係を解除し、これにより施錠・解錠の操作部403,404を解錠側に操作することが可能となる。しかる状態で施錠・解錠の操作部403,404を解錠側に操作すると、本施錠装置、及び第二施錠装置を解錠し、ドアを開くことができるようになる。
【0052】
一方、建物の窓等から不法侵入した違法者が、玄関におけるドア(本施錠装置等を備える)から退出することを目論み、室内側のドアノブ31の施錠・解錠の操作部403,404を解錠側に操作しようとした場合、双方ともに解錠側への操作が禁止されているから解錠することができない。然し、不法侵入の違法者が暗証番号入力手段401の操作で解錠できることに機転を働かせ、暗証番号入力手段401の番号1、2、3、…9、0の操作ボタンを順次にプッシュし、正規の暗証番号の入力を試行しても、正規の暗証番号と一致する番号を入力することは当然に不可能であり、解錠操作禁止手段402がロック部を起動させることはなく、従って施錠・解錠の操作部403,404を解錠側に操作することを禁止した状態が継続される。かくて不法侵入の違法者が例えば4桁の不正番号の入力を例えば4回以上繰り返した場合、暗証番号入力手段401は、例えば1時間程度は暗証番号の入力、及び解錠操作を全く受け付けない状態になるとともに、無線送信ユニット86に対し異常通報の出力命令の信号を出力し、これによりアラーム出力部95からアラームを出力させるとともに、建物の管理室のセキュリティ管理装置97、あるいはセキュリティ管理会社のセキュリティ管理装置に異常通報の情報を出力させ、不法侵入の現場に建物管理者、あるいはセキュリティ管理会社の職員を向わせることができる。
【0053】
次に、図19を参照して本発明の第六の実施の形態を説明する。尚、本実施の形態は基本的には上述の第一乃至第三、あるいは第四の実施の形態で示した技術的思想と等しい構成を備えているものであり重複する部分の説明は省略する。本実施の形態の場合、例えば図18に示すドアを室内側及び外界側から挟む一対のドアノブ取り付け板400,400の間に、室内側のドアノブ取り付け板400に備えられた暗証番号入力手段401に正規の暗証番号が入力された場合に、ドアと建物との間にロックを掛けるロック機構を解錠側に作動させ、正規の暗証番号以外の例えば4桁の不正番号が入力された場合には当該ロック機構の施錠状態を継続するとともに施錠・解錠の操作部403,404の操作を禁止する一方、例えば4桁の不正番号が例えば4回以上入力された場合に無線送信ユニット86に対し異常通報の出力命令の信号を出力する解錠動作実行手段501が内蔵されている。
【0054】
即ち、解錠動作実行手段501は、第一に暗証番号入力手段401に正規の暗証番号が入力された場合に、施錠・解錠作動部201に含まれる上述の電動モータに対し当該ロック機構を解錠側に作動させる方向に回転させる向きの電流を与え当該ロック機構を解錠させる構成を備えるものであり、第二に正規の暗証番号以外の例えば4桁の不正番号が入力された場合にはドアと建物との間にロックを掛ける上記ロック機構の施錠側への作動位置にロックを掛けるロック部(図示せず)を制御する制御部(図示せず)を備えるものであり、第三に例えば4桁の不正番号が例えば4回以上入力された場合に例えば1時間等を計数するタイマを起動させ、1時間の計数が終了するまでの間は暗証番号入力手段401からの情報の入力を拒否、または無効にする構成を備えるものであり、第四に例えば4桁の不正番号が例えば4回以上入力された場合に無線送信ユニット86に対し異常通報の出力命令の信号を出力する構成を備えるものである。
【0055】
尚、本例のロック部も正規の暗証番号の入力で起動した制御部からの起動信号が入力された場合に起動して上記ロック機構との係合乃至嵌合の関係を解除するものであり、本例の制御部も本発明の一致判断手段(センサ71,72、特徴抽出部81,82、照合部83、一致判断部85等)が内筒33の正規の鍵の進入路への正規の鍵の進入を判断した場合にも、ロック部に対し起動信号を出力して当該ロック部を解錠側へ作動させるものである。
【0056】
本実施の形態の使用の一例で、暗証番号入力手段401に正規の暗証番号が入力された場合に関しては、解錠動作実行手段501から施錠・解錠作動部201に含まれる上述の電動モータに対し解錠側の向きの電流が与えられて上記ロック機構が解錠側に作動し、当該ロック機構に機構的に関係する上述の施錠・解錠の操作部403、404もが解錠側へ回動するものであり、従って自動的に本施錠装置、及び第二施錠装置を解錠しドアを開けることを可能にするものである。また本使用の一例の他の有り方に関しては、第五の実施の形態で説明した内容と基本的に等しいものであるから詳しい説明は省略することにする。
【0057】
次に、図20を参照して本発明の第七の実施の形態を説明する。尚、本実施の形態の場合も基本的には上述の第一乃至第三、あるいは第四の実施の形態で示した技術的思想と等しい構成を備えているものであり重複する部分の説明は省略する。本実施の形態の場合、図示しない遠隔操作手段に暗証番号入力手段、及び当該暗証番号入力手段に入力された番号に対応する無線番号信号を出力する無線番号信号出力手段を設け、内筒33及び外筒32を含む本施錠装置側に無線番号信号の内容を識別する番号信号識別手段601を設けるとともに、当該番号信号識別手段が正規の暗証番号の入力を識別した場合にドアと建物との間にロックを掛けるロック機構を解錠側に作動させ、正規の暗証番号以外の不正番号の入力を識別した場合には当該ロック機構の施錠状態を継続するとともに施錠・解錠の操作部403,404の操作を禁止する一方、例えば4桁の不正番号が例えば4回以上入力された場合に無線送信ユニット86に対し異常通報の出力命令の信号を出力する解錠動作実行手段602を備えたことに特徴がある。
【0058】
遠隔操作手段の暗証番号入力手段も、詳しく図示しないが番号「1」、「2」、「3」、…、「9」、「0」までの10個の操作ボタン(もしくは10個のタッチ検出部)が備えられており、番号「1」、「2」、「3」、…、「9」、「0」までの各操作ボタンが操作された場合に、無線番号信号出力手段から当該番号に対応する無線番号信号が出力される。本例の暗証番号入力手段にも暗証番号設定を可能にする特定の操作ボタンが設けられており、当該特定の操作ボタンをプッシュした後、番号「1」、「2」、「3」、…、「9」、「0」までの各操作ボタンのうち居住者の好みの操作ボタンをプッシュすると、例えば4桁の暗証番号としての無線番号信号が出力されるものであり、番号信号識別手段601のメモリに正規の暗証番号として登録される。この暗証番号の登録も本施錠装置、及び第二施錠装置が解錠状態にある時に限り可能となるものとする。
【0059】
番号信号識別手段601は、遠隔操作手段からの無線番号信号が入力された場合に当該無線番号信号の内容を識別し、識別内容が正規の暗証番号であれば解錠動作実行手段602に対し本施錠装置、及び第二施錠装置を解錠させる旨の命令を出力し、不正番号であれば解錠動作実行手段602に対し異常処理の命令を出力し無線送信ユニット86を起動させることを促すものである。
【0060】
尚、本例においても、解錠動作実行手段602には、正規の暗証番号の入力で起動した制御部からの起動信号が入力された場合に上記ロック機構との係合乃至嵌合の関係を解除するロック部、並びに、本発明の一致判断手段(センサ71,72、特徴抽出部81,82、照合部83、一致判断部85等)が内筒33の正規の鍵の進入路への正規の鍵の進入を判断した場合にロック部に対し起動信号を出力して当該ロック部を解錠側へ作動させる制御部が備えられるものである。
【0061】
本実施の形態の使用の一例については、基本的に第六の実施の形態における使用の一例と等しいものであり、従って詳しい説明は省略することにする。
【0062】
また、図中符号603は警報手段であり、この警報手段603によって例えば一致判断部85等により異常通報の出力命令の信号が出力された場合に、周囲への警報及び不正侵入者等に対する排除促進を行うようにしてあり、例えば周囲に不法侵入が行われていることの警報音の発生、適宜に着色された警報煙の噴出、好ましくは悪臭を周囲に発散させる不快臭気の噴出、催涙性ガスの噴出等を行うものであり、そのための小型の貯留容器等が付設されている。尚、警報煙、不快臭気、催涙性ガス等は鍵穴34から噴出させるようにするとよく、また、これらに殺虫成分を含有させることで鍵穴34に侵入することがある害虫その他を殺傷、除去させるのに役立つものとできる。もとより、この警報手段603は上述した第一乃至第六の実施の形態においても同様に付設可能であるのは勿論であり、周囲に対する五感による注意を促すと共に不法侵入者に対して威嚇するようにしてある。
【0063】
また更に、図21を参照して本発明の第八の実施の形態を説明する。尚、本実施の形態の場合も基本的には上述の第一乃至第三、あるいは第四の実施の形態で示した技術的思想と等しい構成を備えているものであり重複する部分の説明、図示は省略する。本実施の形態の場合、例えば一致判断部85等により異常通報の出力命令の信号が出力された場合に、例えば室内に設置されている室内灯607に対してそれを点滅させることでピッキング等による不法侵入行為等が行われていることを警報するようにしてある。すなわち、警報手段605からの出力は点滅警報制御部606を作動させ、室内に設置してある室内灯607を点滅させる制御信号を出力するものとしてあり、点滅警報制御部606は例えば室内灯607用の室内配線の適宜箇所に設けられている。室内灯607は室内に設置されている天井設置の主たる室内灯のものとすることはもとより、壁用、卓上用その他として補助的に設置されている補助照明灯を点滅対象としてもよいと共に、室内灯607は点灯中、消灯中のいずれの状態であっても点滅させるようにすることができる。場合によっては点滅作動と併用して、警報音の発生、警報用の臭気の噴出、更には適当なもの例えば縫いぐるみの如き抱き人形等の振動等を行うようにしてもよく、室外灯等の他の照明設備を点滅させるようにしてもよい。
【0064】
尚、最近のマンションのドア等では、ノブの下方に別に鍵穴が設けられているタイプのものも普及しており、即ち例えばノブの下方位置におけるノブ取り付け板内にも鍵穴を有する内筒及び外筒を備えるタイプや、ノブの下方位置におけるドア自体にも鍵穴を有する内筒及び外筒を備えるタイプ等が好感されているが、本実施の形態の施錠装置はこうしたタイプにも対応し創案されたものである。
【0065】
また、上記各実施の形態における異常通報の無線信号、遠隔操作信号、及び無線番号信号については電波信号を用いても良く、あるいは赤外線による信号を用いても良い。
【0066】
また、図22には、自動車における不正解錠によるエンジンの不正始動に際する警報及び不正始動の防止を可能にする第九の実施の形態が示されており、本実施の形態の場合も基本的には上述の第一乃至第三、あるいは第四の実施の形態で示した技術的思想と概略等しい構成を備えているものであるから、重複する部分の説明、図示は省略する。即ち自動車におけるエンジン始動錠610に付設され、不正解錠時にはエンジン始動回路を開成させるエンジン始動阻害手段612を備えるか、正規鍵(エンジンキー)による操作であることを認識する上記センサ71,72により出力される制御信号によってエンジン始動回路を閉成させるエンジン始動回路閉成手段613を備えるかする構成としてある。図22(A)にあっては、センサ71,72が不正鍵であることを認識したとき、警報手段611によって周囲への各種の警報、不正解錠者に対する排除をさせるようにすると同時に、エンジン始動阻害手段612を作動、例えばスターター回路、エンジンプラグ回路等を適宜に開成してこれらが作動されないようにしてエンジン始動を阻止するようにしてある。
【0067】
そして、図22(B)にあっては、エンジン始動錠610内に正規鍵が挿入されてそれによって操作されたとき、正規鍵であることを認識する上記のセンサ71,72が制御信号を出力し、その出力された制御信号によって作動されるエンジン始動回路閉成手段613を介してエンジン始動回路を閉成させるようにしてある。例えばエンジンキーのエンジン始動錠からの脱却によってエンジン始動回路を開成する一方、正規のエンジンキーのエンジン始動錠への挿入によってエンジン始動回路を閉成すべく、その切り替え乃至エンジン始動回路の開閉制御を行うものとしてある。尚、正規鍵の認識によるエンジン始動回路の開閉制御は、従来からの自動車に登載されているスタータ、プラグ等に対するエンジン制御回路に併設したり、その内部に組み込み可能にしたりすることで設けられるものである。特に、エンジン制御回路と併設すると共にセンサ71,72による正規鍵の認識時のみにエンジンを始動できるようにすることで、例えば窃盗実行者等が配線を切断し、それらを直接に再度、不正接続することによってもエンジンは始動されないから、盗難を確実に阻止することができる。
【0068】
尚、自動車におけるドア錠にも付設可能であり、その不正解錠時には不正解錠であることを周囲に警告すると共に、その不正解錠を阻止できるようにさせることもできる。
【0069】
【発明の効果】
本発明は以上のように構成されているために、内筒33に正規の鍵とは異なる物体が挿入されても、センサ71更には72から得られる画像情報に乱れが生じると所要の比較画像情報との不一致が判定されてロック状態が維持されて解錠されず、ピッキングによる解錠を阻止することができるとともに、アラームが出力されるから周囲に注意を喚起させ、それによってピッキング現場に速やかに信頼できる人物を向わせるように手配させることもでき、また、本施錠装置は居住用の家屋、マンションその他の居住設備における出入り口、自動車におけるドアの施錠、エンジン始動錠にも使用できる等の汎用性あるものである。
【0070】
即ちこれは本発明において、外筒32及び内筒33に、外方から内筒33の鍵の挿入部分を観察可能にする開口61,63を設け、センサ71で当該開口61,63から当該鍵の挿入部分を撮影して画像情報を生成し、一致判断手段81,83,84,85で当該画像情報と所要の比較画像情報との一致の有無を判断し、当該画像情報に正規の鍵の画像情報が含まれて所要の比較画像情報と一致すると判断した場合に第二ロック手段43,44,45を解錠し、一致しないと判断した場合にアラーム手段86,93,94,95からアラームを出力させるように構成されて成るからであり、このアラームによってピッキングを行う違法者に対し周囲の注意を喚起するとともに、この違法者に自身の行為が周囲に露顕されることを認識させることができるため、ピッキング行為を即座に中断させることが実現される。
【0071】
また、本発明にあっては、外筒32及び内筒33の左右両側の位置に外方から内筒33の鍵の挿入部分を観察可能にする開口61,62,63,64を設け、かつ外筒32側の左右の各開口61,62付近にセンサ71,72を設置し、二つのセンサ71,72で鍵の挿入部分を左右両側から撮影して二種の画像情報を生成し、双方の画像情報を所要の各比較画像情報と個別に一致するか否かを判断するという構成を備えて成るから、より正確に内筒33に挿入される物体の画像情報と各比較画像情報との不一致を判断することができ、従って正規の鍵に似た鍵を用いてピッキングを行うとしても、速やかに、かつ確実にアラームを出力することができ、信頼性の高い施錠装置を提供することができる。
【0072】
また、特許請求の範囲の請求項3において、遠隔操作信号の内容を識別し、施錠を指示する場合はドアと建物との間にロックを掛けるロック機構を施錠側に作動させるとともに第二ロック手段43,44,45を施錠させ、解錠を指示する場合は当該ロック機構を解錠側に作動させるとともに第二ロック手段43,44,45を解錠させる施錠・解錠作動手段201をも備えて成ることで、本施錠装置から離れた位置からでも本施錠装置を施錠・解錠することが容易にでき、従って足の不自由尚年寄りや身体障害者であってもドアの施錠・解錠に困難を伴うことがなく、例えば介護に関係する人が訪問する場合等においても建物内部における居住者の行動を気使う心配をなくすことが可能となる。
【0073】
また、特許請求の範囲の請求項4において、遠隔操作信号が解錠を指示する信号である場合に第一ロック解除手段202が正規の鍵の主要部の構成に一致する構成を有する解錠鍵部203を正規の鍵の挿入方向とは逆の方向から内筒33の鍵の挿入部分内へ進入させ、解錠鍵部203を含む画像情報と所要の比較画像情報とが一致する場合に第二ロック解除手段87が第二ロック手段43,44,45を解錠するという構成をも備えることで、本施錠装置から離れた位置からでも本施錠装置を施錠・解錠することが容易にでき、従って足の不自由尚年寄りや身体障害者であってもドアの施錠・解錠に困難を伴うことがなく、例えば介護に関係する人が訪問する場合等においても建物内部における居住者の行動を気遣う心配をなくすことが可能となる。
【0074】
上記アラーム手段は、施錠機構側に構成された無線送信ユニット86と、施錠機構とは別体のハウジング91内に構成されて無線信号を受信する無線受信ユニット93と、無線受信ユニット93が無線信号を受信した場合にアラームを出力する上記ハウジング91に構成されたアラーム出力部95とを含んで構成される場合には、ハウジング91の設置場所に自由度が広く、従ってハウジング91とともにアラーム出力部95の設置場所の自由度を広くすることが可能であり、一般に人の手の届かない場所に設置することも可能となる。このため、特にハウジング91を建物外部側に設置する場合にピッキングを行う違法者によって破壊されてしまうということを防止することが可能となる。また、建物外部側にハウジング91を設置する場合、ピッキングの常習犯はそのハウジング91の存在を認識することでピッキングを断念せざるを得ないと判断し、場所を離れてゆくという効果が期待できるとともに、ピッキング中の違法者に遭遇して傷害事件に発展する場合を有効に回避することが可能となる。
【0075】
上記無線送信ユニット86と上記無線受信ユニット93との各アンテナ88,92を建物内部側に設置し、上記無線受信ユニット86側に有線(例えば建物の壁に開けた穴を通す有線)で接続される上記アラーム出力部95を建物のドア付近における建物外部側に設置することで、ピッキングを行う違法者に破壊されてしまうことを有効に回避することができる。
【0076】
上記アラーム手段86,93,94,95は、アラームを出力する場合に建物の管理室のセキュリティ管理装置97、またはセキュリティ管理会社のセキュリティ管理装置に異常通報の情報を出力する構成をも備えることで、ピッキングが行われた場合に速やかに信頼できる人物を向わせることもできる。
【0077】
上記アラーム手段86,93,94,95は、時間計数手段の起動で、上記センサ71,72からの画像情報と上記所要の比較画像情報との不一致が続く時間があらかじめ設定した所定時間に達しないことが判定される間はアラームを出力しないようにでき、こうすることで、例えば手の不自由な身体障害者や手に怪我を負っている人等が解錠に手間取ることがあったとしても、不要なアラームを出力してしまうことを回避することができる。
【0078】
上記施錠装置の上記各手段81,82,83,84,85,93,94,95及び各ユニット86,93は、ソーラーバッテリ89,98からの電力で駆動するようにすることで、一層便利に使用できる。
【0079】
上記施錠装置の上記各手段81,82,83,84,85,93,94,95及び各ユニット86,93は、電池からの電力で駆動させることもでき、この場合、周囲が暗い環境であったとしても使用することができる。
【0080】
上記ソーラーバッテリ89,98または上記電池を、建物内部側におけるノブ31、または当該ノブ31付近に配設することによって、ピッキングを行う違法者に破壊されてしまうことを防止することができる。
【0081】
また、特許請求の範囲の請求項11において、暗証番号入力手段401に正規の暗証番号を入力すると、解錠操作禁止手段402の起動によりドアと建物との間にロックを掛けるロック機構の室内側からの解錠操作が可能となり、正規の暗証番号以外の不正番号を入力すると、解錠操作禁止手段402により当該解錠操作を禁止した状態が継続されるため、建物の窓等から不法侵入した違法者がドアから退出することを目論んでも正規の暗証番号を入力することは実質上不可能であり、従って本施錠装置を解錠することはできず、逃げることができないものとなり、盗難防止、防犯に有益である。
【0082】
また一方、特許請求の範囲の請求項12において、暗証番号入力手段401に正規の暗証番号を入力すると、解錠動作実行手段501の起動によりドアと建物との間にロックを掛けるロック機構を解錠側に作動させドアを開けられる状態となり、正規の暗証番号以外の不正番号を入力すると、解錠動作実行手段501により当該ロック機構の施錠状態が継続されるため、上述と同様に建物の窓等から不法侵入した違法者がドアから退出することを目論んでも正規の暗証番号を入力することは実質上不可能であり、本施錠装置を解錠することはできず、逃げることができないものとなり、盗難防止、防犯に有益である。
【0083】
また一方、特許請求の範囲の請求項13において、遠隔操作手段の暗証番号入力手段の操作で正規の暗証番号を入力すると、無線番号信号出力手段から正規の暗証番号を示す無線番号信号が出力されて、上記内筒33及び外筒32側の番号信号識別手段601に受信され、番号信号識別手段601が無線番号信号の内容を識別し、正規の暗証番号であれば解錠動作実行手段602によりドアと建物との間にロックを掛けるロック機構を解錠側に作動させ、正規の暗証番号以外の不正番号であれば解錠動作実行手段602により当該ロック機構の施錠状態を継続させるため、同じく建物の窓等から不法侵入した違法者がドアから退出することを目論んでも正規の暗証番号を入力することは実質上不可能であり、本施錠装置を解錠することはできず、逃げることができないものとなり、盗難防止、防犯に有益である。
【0084】
上記暗証番号入力手段401または上記解除動作実行手段501,602は、正規の暗証番号以外の不正番号が続けて所定回数以上入力された場合には、所定時間の間、暗証番号の入力及び解錠操作を一切受け付けないようにすることができる。そうすると、正規の暗証番号に一致する番号を入力させてしまう可能性を完全になくしてしまうことができるとともに、不法侵入した違法者が正規の暗証番号を長い時間をかけて探っている間に居住者等が帰ってきて違法者を捕まえるという可能性も生じてくる。
【0085】
上記暗証番号入力手段401または上記解除動作実行手段501,602は、正規の暗証番号以外の不正番号が続けて所定回数以上入力された場合に上記アラーム手段86,93,94,95を起動させるようにしておくことで、アラームを発し周囲に注意を喚起しつつ、これに伴い不法侵入の現場に信頼できる人物を向わせるように手配することができ、不法侵入の違法者を現行犯として捕らえることが可能となる。
【0086】
更には警報手段603,605を設ける場合には、これによって警報音の発生、警報煙の噴出、臭気の噴出、催涙性ガスの噴出、照明設備の点滅等を制御作動させることで、居住者、周囲の者に対する五感による注意を喚起できるばかりでなく、不法侵入者に対して威嚇もして排除可能とする。
【0087】
また、自動車におけるエンジン始動錠610に付設され、不正解錠時のエンジン始動阻害手段612によってエンジンを始動させないものとするか、正規鍵による操作であるときの制御信号によってエンジン始動を可能にさせるエンジン始動回路閉成手段613かによってエンジンを始動させるようにすることもできる。このように自動車エンジン始動錠610等に関連付設することによって、自動車の盗難等を極めて簡単、確実に防止できるのである。しかも、こうした不正解錠時のエンジン始動阻害手段612、正規鍵の挿入、回転等によるエンジン始動操作時のエンジン始動回路閉成手段613の付設は従来の自動車に大幅な改造を施すことなく行うことができる。そればかりでなく、エンジンの始動のためにエンジン制御回路における自動車室内、エンジン室内等の配線を切断し、切断した配線を直接に接続することでエンジンを始動しようとしても、これに併設されるエンジン始動阻害手段612あるいはエンジン始動回路閉成手段613等によってエンジンの始動を不可能にするから、自動車の盗難を極めて有効に防止できるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態の構成を説明するブロック図である。
【図2】第一の実施の形態の内筒及び外筒の正面視断面図である。
【図3】第一の実施の形態の内筒及び外筒の図2におけるA−A線に沿う側面視断面図である。
【図4】第一の実施の形態のドアノブの外観を説明する側面視説明図である。
【図5】第一の実施の形態のドアノブの外観を説明する正面視説明図である。
【図6】第一の実施の形態のハウジングの外観を説明する正面視説明図である。
【図7】上記ハウジングの内部構成でありアラーム手段の構成を説明するブロック図である。
【図8】本発明の第二の実施の形態の構成を説明するブロック図である。
【図9】第二の実施の形態のドアノブの外観を説明する側面視説明図である。
【図10】第二の実施の形態のドアノブの外観を説明する正面視説明図である。
【図11】本発明の第三の実施の形態の構成を説明するブロック図である。
【図12】第三の実施の形態の内筒、外筒及び解錠鍵部の動作前を説明する一部破断側面図である。
【図13】第三の実施の形態の内筒、外筒及び解錠鍵部の動作後を説明する一部破断側面図である。
【図14】本発明の第四の実施の形態に用いられる正規の鍵の構成を説明する斜視図である。
【図15】第四の実施の形態の内筒、外筒及び正規の鍵の関係を説明する一部破断側面図である。
【図16】第四の実施の形態の内筒、外筒及び正規の鍵の関係と第二ロック手段としてのL字状の回動突起の動作後を説明する一部破断側面図である。
【図17】本発明の第五の実施の形態の構成を説明するブロック図である。
【図18】第五の実施の形態における室内側のドアノブ周辺の構成を説明する正面視説明図である。
【図19】本発明の第六の実施の形態の構成を説明するブロック図である。
【図20】本発明の第七の実施の形態の構成を説明するブロック図である。
【図21】本発明の第八の実施の形態の構成を説明する概略ブロック図である。
【図22】その(A)、(B)は共に本発明の第九の実施の形態の構成を説明する概略ブロック図である。
【図23】従来の技術を説明する一部破断側面図である。
【符号の説明】
1…外筒 2…内筒
4…ピン 5…ピン
6…ピン 7…ピン
8…ピン 9…鍵
10…シャーライン
21…内筒の外表面 31…ドアノブ
32…外筒 33…内筒
34…鍵穴 35…コイルバネ
36…ピン 37…ピン
38…ピン 39…ピン
40…ピン 41…シャーライン
43…ピン 44…コイルバネ
45…電磁石 49…化粧板
51…正規の鍵 61…開口
62…開口 63…開口
64…開口 71…センサ
72…センサ 81…特徴抽出部
82…特徴抽出部 83…照合部
84…比較画像メモリ 85…一致判断部
86…無線送信ユニット 87…第二ロック解除部
88…アンテナ 89…ソーラーバッテリ
91…ハウジング 92…アンテナ
93…無線受信ユニット 94…受信判断部
95…アラーム出力部 96…インターフェイス
97…セキュリティ管理装置 98…ソーラーバッテリ
101…遠隔信号受信部 102…ドアノブ
103…化粧板 104…施錠・解錠作動部
105…操作部 201…施錠・解錠作動部
202…第一ロック解除部 203…解錠鍵部
204…ギヤ部 205…回転ギヤ
301…正規の鍵 302…外筒
303…内筒 304…マグネット
305…模様 306…コイルバネ
307…ピン 308…ピン
309…ピン 310…ピン
311…ピン 320…シャーライン
331…壁部 332…回動突起
333…回動軸 334…電磁石
335…開口 371…センサ
372…センサ 400…ドアノブ取り付け板
401…暗証番号入力手段 402…解錠操作禁止手段
403…施錠・解錠の操作部 404…施錠・解錠の操作部
501…解錠動作実行手段 601…番号信号識別手段
602…解錠動作実行手段 603…警報手段
605…警報手段 606…点滅警報制御部
607…室内灯(照明設備)
610…エンジン始動錠 611…警告手段
612…エンジン始動阻害手段 613…エンジン始動回路閉成手段

Claims (18)

  1. 内部側に第一ロック手段を収容する外筒、及び、当該外筒内に回動可能に装着されて成り鍵の挿入部分に上記外筒内の上記第一ロック手段の少なくとも一部を収容する内筒に、外方から上記鍵の挿入部分を観察可能にする開口を設け、上記外筒側の上記開口付近に当該開口から上記内筒側の開口を通して上記鍵の挿入部分を撮影するセンサを設置し、更に、上記センサが撮影する画像情報と所要の比較画像情報との一致の有無を判断する一致判断手段と、上記センサが撮影する画像情報に正規の鍵の画像情報が含まれて上記所要の比較画像情報と一致する場合に解錠する第二ロック手段と、上記センサが撮影する画像情報が上記所要の比較画像情報と相違する場合にアラームを出力するアラーム手段とを備え、上記外筒、内筒、第一ロック手段、センサ、一致判断手段、第二ロック手段にて施錠機構を構成していることを特徴とする施錠装置。
  2. 内部側に第一ロック手段を収容する外筒、及び、当該外筒内に回動可能に装着されて成り鍵の挿入部分に上記外筒内の上記第一ロック手段の少なくとも一部を収容する内筒に、左右両側の外方から上記鍵の挿入部分を観察可能にする開口を設け、上記外筒側の上記左右の開口付近に当該各開口から上記内筒側の開口を通して上記鍵の挿入部分を撮影するセンサを設置し、更に、上記双方のセンサが撮影する各画像情報と所要の比較画像情報との一致の有無を個別に判断する一致判断手段と、上記双方のセンサが撮影する各画像情報に正規の鍵の画像情報が含まれて上記所要の比較画像情報と一致する場合に解錠する第二ロック手段と、上記双方のセンサが撮影する各画像情報が上記所要の比較画像情報と相違する場合にアラームを出力するアラーム手段とを備え、上記外筒、内筒、第一ロック手段、センサ、一致判断手段、第二ロック手段にて施錠機構を構成していることを特徴とする施錠装置。
  3. 遠隔操作手段からの遠隔操作信号を受信する遠隔操作信号受信手段と、遠隔操作信号受信手段が受信した遠隔操作信号の内容を識別してドアと建物との間にロックを掛けるロック機構を施錠側に作動させるとともに上記第二ロック手段を施錠させ、あるいは当該ロック機構を解錠側に作動させるとともに上記第二ロック手段を解錠させる施錠・解錠作動手段とを更に備えることを特徴とする請求項1または2記載の施錠装置。
  4. 遠隔操作手段からの遠隔操作信号を受信する遠隔操作信号受信手段と、上記遠隔操作信号が解錠を指示する信号である場合に正規の鍵の主要部の構成に一致する構成を有する解錠鍵部を正規の鍵の挿入方向とは逆の方向から上記内筒の鍵の挿入部分内へ進入させる第一ロック解除手段と、上記センサが撮影する各画像情報に上記解錠鍵部の画像情報が含まれて所要の比較画像情報と一致する場合に上記第二ロック手段を解錠する第二ロック解除手段とを更に備えることを特徴とする請求項1または2記載の施錠装置。
  5. 上記アラーム手段は、アラームを出力する場合にアンテナから異常通報の無線信号を送信させる上記施錠機構側に構成された無線送信ユニットと、上記施錠機構とは別体のハウジング内に構成されて上記無線信号を受信する無線受信ユニットと、上記無線受信ユニットが上記無線信号を受信した場合にアラームを出力する上記別体のハウジングに構成されたアラーム出力部とを含んで構成されることを特徴とする請求項1乃至4の何れか記載の施錠装置。
  6. 上記無線送信ユニットと上記無線受信ユニットとの各アンテナを建物内部側に設置し、上記無線受信ユニット側に有線で接続される上記アラーム出力部を建物のドア付近における建物外部側に設置したことを特徴とする請求項5記載の施錠装置。
  7. 上記アラーム手段は、アラームを出力する場合に建物の管理室のセキュリティ管理装置、またはセキュリティ管理会社のセキュリティ管理装置に異常通報の情報を出力することを特徴とする請求項1乃至6の何れか記載の施錠装置。
  8. 上記アラーム手段は、時間計数手段の起動で、上記センサからの画像情報と上記所要の比較画像情報との不一致が続く時間があらかじめ設定した所定時間に達しないことが判定される間はアラームを出力しないことを特徴とする請求項1乃至7の何れか記載の施錠装置。
  9. 上記施錠装置の上記各手段及び各ユニットは、建物内部側におけるノブ、または当該ノブ付近に配設したソーラーバッテリからの電力で駆動することを特徴とする請求項1乃至8の何れか記載の施錠装置。
  10. 上記施錠装置の上記各手段及び各ユニットは、建物内部側におけるノブ、または当該ノブ付近に配設した電池からの電力で駆動することを特徴とする請求項1乃至8の何れか記載の施錠装置。
  11. 更に、室内側からの操作で所要の暗証番号を入力できる暗証番号入力手段と、上記暗証番号入力手段に正規の暗証番号が入力された場合にドアと建物との間にロックを掛けるロック機構の室内側からの解錠操作を可能ならしめ、正規の暗証番号以外の不正番号が入力された場合には当該解錠操作を禁止した状態を継続する解錠操作禁止手段とを備えたことを特徴とする請求項1乃至10の何れか記載の施錠装置。
  12. 更に、室内側からの操作で所要の暗証番号を入力できる暗証番号入力手段と、上記暗証番号入力手段に正規の暗証番号が入力された場合にドアと建物との間にロックを掛けるロック機構を解錠側に作動させ、正規の暗証番号以外の不正番号が入力された場合には当該ロック機構の施錠状態を継続する解錠動作実行手段とを備えたことを特徴とする請求項1乃至10の何れか記載の施錠装置。
  13. 更に、上記遠隔操作手段に暗証番号入力手段、及び当該暗証番号入力手段に入力された番号に対応する無線番号信号を出力する無線番号信号出力手段を設け、上記内筒及び外筒側に無線番号信号の内容を識別する番号信号識別手段を設けるとともに、当該番号信号識別手段が正規の暗証番号の入力を識別した場合にドアと建物との間にロックを掛けるロック機構を解錠側に作動させ、正規の暗証番号以外の不正番号の入力を識別した場合には当該ロック機構の施錠状態を継続する解錠動作実行手段とを備えたことを特徴とする請求項3または4記載の施錠装置。
  14. 上記暗証番号入力手段または上記解除動作実行手段は、正規の暗証番号以外の不正番号が続けて所定回数以上入力された場合には、所定時間の間、暗証番号の入力及び解錠操作を一切受け付けない構成を備えることを特徴とする請求項12または13記載の施錠装置。
  15. 上記暗証番号入力手段は、正規の暗証番号以外の不正番号が続けて所定回数以上入力された場合に上記アラーム手段を起動させる構成を備えることを特徴とする請求項11乃至14の何れか記載の施錠装置。
  16. 上記解除動作実行手段は、正規の暗証番号以外の不正番号が続けて所定回数以上入力された場合に上記アラーム手段を起動させる構成を備えることを特徴とする請求項12乃至14の何れか記載の施錠装置。
  17. 更に、警報音の発生、警報煙の噴出、臭気の噴出、催涙性ガスの噴出、照明設備の点滅の全てを同時にもしくはそれらの少なくとも一つを制御作動させる警報手段を設ける構成を備えることを特徴とする請求項1乃至16の何れか記載の施錠装置。
  18. 自動車におけるエンジン始動錠に付設され、不正解錠時にはエンジン始動回路を開成させるエンジン始動阻害手段を備えるか、正規鍵による操作であることを認識する上記センサにより出力される制御信号によってエンジン始動回路を閉成させるエンジン始動回路閉成手段を備えるかすることを特徴とする請求項1乃至5の何れか記載の施錠装置。
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