JP3887978B2 - 演奏支援装置、演奏支援方法、および演奏支援プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

演奏支援装置、演奏支援方法、および演奏支援プログラムを記録した記録媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、楽器の操作子のうち次に操作すべき操作子を使用者に示す演奏支援装置、演奏支援方法、および演奏支援プログラムを記録した記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、楽器の演奏を支援するための技術として、操作すべき操作子を指示するものが提案されている。
この種の演奏支援にかかる技術には、例えば、ピアノなどの鍵盤楽器の各鍵の近傍にLED(Light Emitting Diode)などのガイドランプを設けて、ガイドランプの発光によって押下すべき鍵を指示するものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したようなガイドランプによって鍵を指示する技術においては、演奏者はガイドランプを参照しながら鍵を押下しなければならず、必ずしも演奏し易いとは言えない。また、押鍵タイミングにおいてガイドランプが点灯すると、どうしても押鍵動作が遅れてしまい、スムーズに演奏できないという不具合もある。
このように、従来の演奏支援技術は、直接操作する鍵ではなく、ガイドランプなどによって演奏者の動作を間接的に示すため、あまり使いやすいものとは言えなかった。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、演奏者の動作を直接的に示すことができる演奏支援装置、演奏支援方法、および演奏支援プログラムを記録した記録媒体を提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、楽器の操作子のうち演奏者が次に操作すべき操作子を指示する演奏支援装置であって、前記楽器の演奏態様を示す演奏情報を記憶する記憶手段と、前記演奏情報に基づいて操作すべき操作子および操作すべきタイミングを特定する支援情報生成手段と、前記支援情報に基づいて、次に操作すべき前記操作子を、前記操作すべきタイミングの所定時間前に非発音状態のまま所定量押し下げてから非駆動状態に戻し、前記操作すべきタイミングにおいて再度非発音状態のまま所定量押し下げるように駆動する操作子駆動手段とを備えることを特徴とする。請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の演奏支援装置において、前記楽器は、前記操作子の駆動量が所定量に達した場合に発音状態となり、前記操作子駆動手段は、前記操作子の駆動量が前記所定量に達しない範囲で前記操作子を駆動することを特徴とする。請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の演奏支援装置において、前記非駆動状態は、前記操作子がレスト位置にあることを特徴とする。請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の演奏支援装置において、前記非駆動状態は、グランドピアノアクション機構のジャックが初期位置にあることを特徴とする。請求項5に記載の発明は、請求項1ないし4いずれかに記載の演奏支援装置において、前記支援情報生成手段は、さらに、直前に駆動した操作子である第1操作子、次に押鍵指示すべき操作子である第2操作子、および、直前に駆動したタイミングから次に駆動すべきタイミングまでの時間である中間時間を特定し、前記操作子駆動手段は、前記中間時間中において前記第1操作子と前記第2操作子との中間に位置する操作子である中間操作子を、前記第1操作子から前記第2操作子に向かって非発音状態のまま順次駆動することを特徴とする。請求項6に記載の発明は、請求項1または2に記載の演奏支援装置において、前記操作子の各々に対応した表示体と、前記表示体の表示様態を制御する表示様態制御手段を備え、前記操作子駆動手段は前記操作すべきタイミングに先だって駆動し、前記表示様態制御手段は前記支援情報に基づいて、前記操作子を操作すべきタイミングの所定時間前に前記操作子に対応する前記表示体を点灯し一旦非点灯状態に戻し、前記操作子を操作すべきタイミングに当該表示体を再度点灯することを特徴とする。請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の演奏支援装置において、前記操作子の各々に対応した表示体と、前記表示体の表示態様を制御する表示態様制御手段を備え、前記表示態様制御手段は、前記中間時間において前記中間操作子に対応した前記表示体である中間表示体の表示態様を、直前に駆動した操作子から次に駆動すべき操作子に向かって順次変更することを特徴とする。請求項8に記載の発明は、楽器の操作子のうち演奏者が次に操作すべき操作子を指示する演奏支援方法であって、予め記憶された前記楽器の演奏態様を示す演奏情報に基づいて操作すべき操作子および操作すべきタイミングを特定する支援情報生成段階と、前記支援情報に基づいて、次に操作すべき前記操作子を、前記操作すべきタイミングの所定時間前に非発音状態のまま所定量押し下げてから非駆動状態に戻し、前記操作すべきタイミングにおいて再度非発音状態のまま所定量押し下げるように駆動する操作子駆動段階とを備えることを特徴とする。請求項9に記載の発明は、楽器に、前記楽器の操作子のうち演奏者が次に操作すべき操作子を指示する動作を実行させる演奏支援プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、予め記憶された前記楽器の演奏態様を示す演奏情報に基づいて操作すべき操作子および操作すべきタイミングを特定する支援情報生成段階と、前記支援情報に基づいて、次に操作すべき前記操作子を、前記操作すべきタイミングの所定時間前に非発音状態のまま所定量押し下げてから非駆動状態に戻し、前記操作すべきタイミングにおいて再度非発音状態のまま所定量押し下げるように駆動する操作子駆動段階とを実行させる演奏支援プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明する。
【0006】
1.第1実施形態
第1実施形態は、アップライトピアノ型の電子ピアノにおいて演奏支援を行うものであり、操作子をわずかに駆動させることによって、次に操作すべき操作子の予告(予告表示)および操作タイミングを指示(押鍵指示)を行うものである。
【0007】
1−1.第1実施形態の構成
1−1−1.概略構成
まず、図1を参照して、実施形態の概略構成について説明する。第1実施形態にかかる電子ピアノは、コントロールユニット100および、鍵201とダンパーペダル202とを演奏操作子とするピアノ本体200から構成されている。
コントロールユニット100は、ピアノ本体200における演奏支援動作を制御する他、ピアノ本体200の各鍵201およびダンパーペダル202の動作を検知して発音制御を行うものである。
また、ピアノ本体200は、電源ユニット210、I/Oユニット220、キードライブユニット230、キーセンサユニット240、ハンマセンサユニット250、ペダルドライブユニット260、およびペダルセンサユニット270を備えて構成されている。
キードライブユニット230は鍵201を駆動するものであり、ペダルドライブユニット260はダンパーペダル202を駆動するものである。これらは、コントロールユニット100の制御に基づいて動作する。
また、キーセンサユニット240、ハンマセンサユニット250は鍵の動作を検出するためのセンサであり、ペダルセンサユニット270はダンパーペダルの動作を検出するためのセンサである。これらのセンサにおける検出は、コントロールユニット100によって認識され、電子的に楽音が発音される。
なお、本実施形態において、ピアノ本体200は、それぞれ操作されることにより発音される音高の異なる88個の鍵201および、各鍵201に対応したキードライブユニット230、キーセンサユニット240、およびハンマユニット253を備えており、以下の説明においては、特定する必要が生じた場合に音名によって区別するものとする。
【0008】
1−1−2.詳細構成
次に、実施形態にかかる電子ピアノの詳細構成について説明する。
【0009】
(1)コントロールユニット100
まず、図2および図3を参照しながら、コントロールユニット100の詳細構成について説明する。
図2は、コントロールユニット100の外観構成を示す図である。図2に示すように、コントロールユニット100は、フロッピーディスクドライブ(FDD)110、出力ポート120、ディスプレイ130、およびスイッチ群140を備えて構成されている。
FDD110は、フロッピーディスクに記憶されたデータを読み取るための装置であり、本実施形態では、演奏データが記憶されたフロッピーディスクを挿入して使用する。
出力ポート120は、コントロールユニット100において生成された楽音を出力するためのものであり、例えばスピーカSPや、ヘッドフォンHHが接続できるようになっている。
ディスプレイ130は、電子ピアノの状態や各種設定を表示するためのものであり、例えば7セグメントLED(Light Emitting Diode)やLCD(Liquid Crystal Display)などから構成されている。
スイッチ群140は、各種設定情報などを入力するためのものであり、例えば演奏支援の開始を指示するスタートスイッチ141や、演奏支援の停止を指示するストップスイッチ142などを備えている。
【0010】
次に、図3を参照しながら、コントロールユニット100の電気的構成について説明する。
図3に示すように、コントロールユニット100は、CPU101、ROM102、RAM103、1/Oユニットインターフェイス104、電子音源105、FDD110、出力ポート120、ディスプレイ130、およびスイッチ群140を備えて構成されている。
【0011】
CPU101は、ROM102に記憶されたプログラムに基づいて、バスを介して接続された各部の制御を行う。RAM103は、一時的にデータを記憶するために用いられ、本実施形態では、FDD100によってフロッピーディスクから読み出された演奏データを記憶する他、後に説明するフラグ、レジスタなどが設定される。1/Oユニットインターフェイス104は、ピアノ本体200におけるI/Oユニット220とのインターフェイス動作を行うものである。
電子音源105は、CPU101の制御の下で楽音を生成して出力するものであり、電子音源105において生成された楽音は、出力ポート120を介してスピーカSPあるいはヘッドフォンHHから出力されるようになっている。
【0012】
(2)ピアノ本体200
次に、図4を参照しながら、ピアノ本体200の詳細構成について説明する。電源ユニット210は、電子ピアノ全体を動かすための安定した電力を供給するものであり、コントロールユニット100に対してはコンピュータ用直流電源を供給し、I/Oユニット220に対しては高圧・大電力を供給する。
I/Oユニット220は、I・C221およびパワートランジスタ222、223を備え、コントロールユニット100から入力される演奏支援内容を示す支援用信号Ssを強弱の電流に変換して、鍵盤用電磁石231およびペダル用電磁石261に送るものである。
【0013】
鍵盤用電磁石231は、キードライブユニット230に設けられた電磁石であり、パワートランジスタ222から供給された電流によって励磁されるとプランジャが突出して鍵201の左端側(演奏者に対して奥側)を押し上げ、演奏者による押鍵と同様の鍵動作を行わせる。
ペダル用電磁石261は、ペダルドライブユニット260に設けられた電磁石であり、パワートランジスタ223から供給された電流によって励磁されるとプランジャを持ち上げてダンパーペダルの左端側(演奏者に対して奥側)を引き上げ、演奏者によるダンパーペダル202の押下と同様の動作を行わせる。
【0014】
キーセンサユニット240は鍵201の下方に設けられており、鍵201の下部に突設されたシャッタ241および、鍵201の下方に設けられた鍵盤用光センサ242を備えて構成されている。
ハンマセンサユニット250は鍵201の操作に伴って打弦するハンマ253に設置されており、ハンマ253に突設されたシャッタ251およびハンマ253の移動方向に設置されたハンマ用光センサ252を備えて構成されている。
受光基板281は、鍵盤用光センサ242およびハンマ用光センサ252から入力された光信号を、光量に応じた電気信号に変換するものである。
【0015】
鍵盤用光センサ242およびハンマ用光センサ252には、例えば、特開平9−54584号公報に記載されたようなセンサを用いる。具体的には、シャッタ241の下方に設けられたセンサボックスには、鍵の位置に応じた量だけシャッタ241が進入するようになっている。
センサボックスの内部に設けられた発光側センサヘッドは、光ファイバを介してLEDから光が供給されて、直径約5mm程度の光ビームを出力する。受光側センサヘッドは、発光側センサヘッド221が照射する光ビームを受光する。その受けられた光は、光ファイバを介して受光基板281へ送られ、受光基板281は、光量に応じた信号を出力する。
この場合、発光側センサヘッドから照射される光ビームは、シャッタ241の位置に応じた分だけ遮蔽されるようになっており、この結果、受光側センサヘッドの受光量はシャッタ241の位置、すなわち、鍵の位置に応じて変化する。したがって、受光基板の出力信号は、鍵201の位置を反映するアナログ値となる。
また、ペダルセンサユニット270は、ダンパーペダル202が押下されたときにオン状態になるペダルセンサスイッチ271を備えている。
センサボード282は、受光基板281から供給される信号および、ペダルセンサスイッチ271から供給される信号に基づいて、鍵201が押下された速度情報を処理するものである。
なお、鍵201、ハンマ253、鍵201の挙動をハンマ253に伝達するアクション機構、弦、ダンパ、ペダル機構などは、従来のアップライト型のアコースティックピアノと同様の構成である。また、本実施形態では、鍵201が押下された場合には、電子音源105の電子音とハンマ253が弦を打撃することによって発せられるアコースティック音とが発生可能であるが、ハンマ253の打撃を阻止する位置と阻止しない位置とで移動可能なストッパ(図示略)が設けられており、電子音とアコースティック音を選択的に発生することができる。
【0016】
1−2.第1実施形態の動作
次に、上記構成を有する第1実施形態の動作について説明する。
【0017】
1−2−1.概要動作
図5は、本実施形態の概要動作を示す図である。以下の説明において、鍵201あるいはダンパーペダル202を駆動することによって演奏支援を行うための信号の系列を「支援系」という。これに対して、鍵201あるいはダンパーペダル202の操作を検出して楽音を生成するための信号の系列を「発音系」という。
【0018】
まず、支援系に着目して、本実施形態の概要動作を説明する。コントローラユニット100から出力された支援用信号Ssは、I/Oユニット220によって励磁電流に変換されてキードライブユニット230あるいはペダルドライブユニット260に供給され、これにより鍵201あるいはダンパーペダル202が駆動する。
この場合における励磁電流は、鍵201あるいはダンパーペダル202を所定量のみ駆動する程度の強さに設定されている。この所定量は、発音処理においては、鍵201あるいはダンパーペダル202が操作されたことを認識しない程度の駆動量を予め設定しておいたものである。
本実施形態では、操作タイミングよりも所定時間前にて鍵201あるいはダンパーペダル202を駆動(予告表示を開始)して、操作タイミングの前に一旦解除する(鍵201をレスト位置に戻す)。そして、操作タイミングにおいて再度鍵201あるいはダンパーペダル202を駆動して操作指示表示を行う。従って、演奏者は、操作タイミングよりも若干早めに”ピクッ”と動いた鍵201あるいはダンパーペダル202が再度下がった時に、操作タイミングであると判断して、その鍵201あるいはダンパーペダル202をそのまま押下すればよい。
【0019】
次に、発音系に着目して、本実施形態の概要動作について説明する。キーセンサユニット240、ハンマユニット250によって検出された光信号が受光基板281に供給され、受光基板は281は、入力された光信号を光量に応じた電気信号に変換して、センサボード282に供給する。また、ペダルセンサユニット270において検出された信号もセンサボード282に供給される。
センサボード282は、受光基板281から供給される信号および、ペダルセンサユニット270から供給される信号に基づいて、鍵が押下された速度情報を処理し、操作された操作子および操作における速度情報を示す発音用信号ShをI/Oユニット220を介してコントロールユニット100に供給する。
コントロールユニット100は、入力された発音用信号Shに基づいて、操作された鍵201あるいはダンパーペダル202および操作における速度を認識して発音処理を行う。
【0020】
ここで、図6は、演奏者による打鍵に基づく鍵201の駆動量Lhと、演奏指示のための駆動に基づく鍵201の駆動量Lsとを比較して示す図である。なお、本実施形態では、鍵201の駆動量は、鍵201の非駆動状態における位置(レスト位置)と駆動後の位置との垂直方向における変位量を示すものとする。
センサボード282は、鍵201の駆動量0〜Lsに対応する信号が受光基板281から供給された場合には押鍵操作があったことを示す発音用デジタル信号Shを出力しない。
一方、鍵201の駆動量がLsを超えた場合は、センサボード282は、受光基板281から供給された鍵201の駆動量に対応する信号に基づいて押鍵速度を示す発音用信号Shを出力する。
ところで、演奏指示(鍵201の駆動)を行うタイミングについては、MIDI(Musical Instrument Digital Interface)規格に基づいて作成された演奏データに基づいて行われる。演奏データは、フロッピーディスクから読み出されてRAM103に記憶されている。
【0021】
ここで、図7は、RAM103に記憶された演奏データの内容例を示している。
MIDI規格における演奏情報には、各鍵201を押下するタイミングに関するMIDIデータ(デュレーションデータ)と、演奏動作である押鍵または離鍵を指示するMIDIデータ(イベントデータ)とがある。
イベントデータは、演奏動作が押鍵(ノートオン)であるか離鍵(ノートオフ)であるかを示すデータと、押下する鍵を特定するデータ(ノートナンバー)および押下する強さを示すデータ(ベロシティ)とを含んでいる。
【0022】
演奏データメモリ105には、図に例示するように、所定のアドレスを先頭として、上述の各MIDIデータが格納されている。そして図に示しように、MIDIデータのデータ種別がデュレーションである場合は、イベント間の相対時間であるデュレーションタイムがデータ種別に続いて格納される。本実施形態では、割り込み処理を行うクロック数によってデュレーションタイムを表すものとする。通常、MIDI規格においては、4分音符あたりのクロック数を24クロックとしたMIDIタイミングクロックを用いている。4分音符1拍分の時間は、テンポによって決定されるので、各イベント間の絶対的な時間は、設定されるテンポに応じて変化する。
【0023】
例えば、CPU101が、割り込みクロック数をMIDIタイミングクロック(4分音符あたり24クロック)とし、テンポ=60(4分音符を1分間に60回=1秒間に1回)と設定した場合は、1クロック毎の時間間隔が1/24秒となる。
デュレーションタイムが100であれば、イベント間の時間間隔が100クロックであることを示しており、この場合は、100×(1/24)=100/24秒間であることになる。
なお、テンポは演奏データの冒頭に格納されていてもよいし、スイッチによって設定できるようにしてもよい。
【0024】
一方、MIDIデータのデータ種別がイベントである場合は、ノートオンあるいはノートオフ、ノートナンバー、およびベロシティがデータ種別に続いて格納される。
ノートナンバーは、音高を数値で表すものであり、ピアノであれば中央の音階である”ド”(音名:C)を60として半音段階で0〜127までの数値が割り当てられている。ピアノの演奏において押下する鍵は、音高から一義的に決定されるので、コントローラ100は、ノートナンバーを参照することによって押鍵指示すべき鍵を特定することができる。
電子ピアノの動作は、ROM102に記憶されたプログラムおよびRAM103に記憶された演奏データに基づいて、具体的には以下のように実行される。
【0025】
1−2−2.具体的な処理
次に、図8〜図13に示したフローチャートを参照しながら、具体的な処理内容について説明する。
以下、図7に例示した演奏データに基づいて演奏指示を行う場合を具体例として、図14に示すタイムチャートを適宜参照しながら説明を行う。なお、図14においては、各鍵201は音名(C、C#、D、E、F、F#、G、G#、A、A#、B)で特定する。
【0026】
(1)メインルーチン
まず、図8を参照しながら、ROM102に記憶されたプログラムに基づいてCPU101が行う処理のメインルーチンについて説明する。
電子ピアノに電源が投入されると、CPU101は、まず初期設定処理を行う(S10)。初期設定処理においては、RAM103に設定される各種レジスタやフラグなどの初期化を行う。
【0027】
ここで、RAM103に設定されるレジスタおよびフラグについて説明する。
RAM103には、演奏指示動作を行うか否かを判定するためのフラグBFが設定される。フラグBFは、上述したスイッチ群140中のスタートスイッチ141がオンとなった場合に”1”となる。そして、ストップスイッチ142がオンとなった場合、あるいは、データ種別がエンドであるMIDIデータを読み出した時に”0”となる。
【0028】
次に各種レジスタについて説明する。
レジスタには、経過時間をカウントするためのレジスタD1、D2と、アドレスを記憶するためのレジスタAD1、AD2がある。
レジスタD1には、次に予告表示の開始を行うまでの時間がセットされ、レジスタD2には、次に押鍵指示の開始あるいは解除を行うまでの時間がセットされる。
また、レジスタAD1には、予告表示の開始を行う際に読み出す演奏データのアドレスがセットされ、レジスタAD2には、押鍵指示の開始あるいは解除を行う際に読み出す演奏データのアドレスがセットされる。
【0029】
初期化処理においてこれらの値がすべて所定値にリセットされると、次にCPU101は鍵盤処理を行う(S20)。鍵盤処理は、キーセンサユニット240、ハンマセンサユニット250、ペダルセンサユニット270において鍵201およびダンパーペダル202の動作を認識して楽音を生成する処理であり、電子音源105が選択されている場合にのみ起動されるものであるが、より詳しくは後述する。
【0030】
鍵盤処理が終了すると、CPU101は、次に演奏支援処理を行う(S30)。演奏支援処理は、後に詳しく説明するように、RAM103に記憶された演奏データに基づいて鍵201あるいはダンパーペダル202を駆動するために、レジスタのセットを行う処理である。鍵201あるいはダンパーペダル202の駆動制御は、後に説明する割り込み処理によって行われる。
演奏支援処理が終了すると、CPU101は、パネル処理を行う(S40)。パネル処理においては、スイッチ群140における各種スイッチの状態を検出して、スイッチによって指定された状態に対応して各種レジスタおよびフラグのセットを行う。
そして、パネル処理が終了すると、CPU101は、その他の処理を行った後(S50)、処理をステップS20に移行させ、再度鍵盤処理を行う(S20)。
このようなステップS20〜ステップS50の循環処理は、電子ピアノの電源が遮断されるまで繰り返される。
【0031】
(2)鍵盤処理
次に、図9に示したフローチャートを参照しながら、鍵盤処理(図8:S20)について説明する。
鍵盤処理を開始すると、CPU101は、いずれかの鍵201が操作されたか否かの判別を行う(S21)。
ステップS21の判別において、いずれかの鍵201が操作されたと判別した場合は(S21;YES)、CPU101は、押鍵された場合には押下された鍵201に対応する音高および押鍵速度に基づいて電子音源105を制御して演奏音を生成する発音処理を行い(S22)、離鍵された場合には離された鍵201に対応する音高に基づいて電子音源105を制御して演奏音の消音処理を行う。ここでは、CPU101はセンサボード282から出力される発音用信号Shによって押下されたあるいは離された鍵201および押鍵速度を特定することができる。
【0032】
一方、ステップS21の判別において、いずれの鍵201も操作されなかったと判別した場合は(S21;NO)、発音処理を行わずに、そのままメインルーチンに戻す。
【0033】
(3)演奏支援処理
次に、図10に示したフローチャートを参照しながら、演奏支援処理(図8:S30)について説明する。
演奏支援処理を開始すると、CPU101は、スタートスイッチ141がオンされたか否かの判別を行い(S31)、オンされたと判別した場合は(S31;YES)、演奏支援を行うことを示すフラグBFに1をセットし(S32)、データセット処理(S33)を行う。
データセット処理では、アドレスAD1およびAD2に、最初に予告表示を行うための演奏データを読み出すアドレスセットする。また、最初のデュレーションデータを読み出して、これに基づいて最初に予告表示を行うためのデュレーションデータをレジスタD1にセットする。そして、最初に押鍵指示を行うためのデュレーションデータをレジスタD2にセットする。
【0034】
より具体的には、スタートスイッチ141がオフ状態からオン状態になったことを検出した場合には、フロッピーディスクからRAM103に演奏データをロードし、前述の各種レジスタを演奏データに応じてセットする。図7に例示した演奏データであれば、最初のノートオンイベント(アドレス2)までのデュレーションタイム=100であり、押鍵指示を行う50クロック前に予告表示を開始するので、予告表示を開始するまでの時間を示すレジスタD1には100−50が、押鍵指示を開始するまでのレジスタD2には”100”がセットされる。また、予告表示を行うための演奏データが格納されたアドレスを示すレジスタAD1には”2”が、押鍵指示を行うための演奏データが格納されたアドレスを示すレジスタAD2には”2”が、それぞれセットされる。
【0035】
データセット処理を終了すると、CPU101は、ストップスイッチ142がオンされたか否かの判別を行い(S34)、オンされたと判別した場合は(S34;YES)、演奏支援を行うことを示すフラグBFに0をセットして(S35)、処理をメインルーチンに戻す。
ステップS31の判別において、スタートスイッチ141がされなかったと判別した場合は(S31;NO)、フラグBFの値を変更する必要がないので、処理をステップ34に移行させて、ストップスイッチ142がオンされたか否かを判別する。
【0036】
ステップS34の判別において、ストップスイッチ142がオンされなかったと判別した場合は(S34;NO)、フラグBFの値を変更する必要がないので、処理をメインルーチンに戻す。
この処理に基づいてセットされたアドレスAD1およびAD2および、レジスタD1、D2の値に基づいて、次に説明する割り込み処理において演奏支援制御が行われる。
【0037】
(4)割り込み処理
次に、図11に示したフローチャートを参照しながら、割り込み処理について説明する。CPU101は、割り込み周期(1MIDIタイミングクロック)毎に割り込み処理ルーチンを起動する。
割り込み処理ルーチンを起動すると、CPU101は、まずフラグBF=1であるか否かを判別する(S101)。フラグBFは、前述のようにメインルーチンの演奏支援処理(図8:S30)においてスタートスイッチ141がオンである場合に”1”にセットされるフラグである。従って、ステップS101の判別において、BF≠1と判別した場合には(S101;NO)、以降の処理(S102〜S120)を行わず、そのまま処理をメインルーチンに戻す。
【0038】
一方、ステップS101の判別において、BF=1であると判別した場合は(S102;YES)、演奏支援のための処理に移行する(S102〜S120)。 演奏支援のための処理に移行すると、CPU101は、まずレジスタD1、D2の値を1デクリメントする(S102)。
上述のように、レジスタD1には、次に予告表示を開始するまでの時間がセットされ、レジスタD2には、次に押鍵指示を開始するまでの時間がセットされている。割り込み処理ルーチンを1回実行する毎に各レジスタの値を1デクリメントすることによって、1クロック分の時間が経過する毎に各レジスタの値が1ずつ減少するので、各レジスタの値が”0”であれば、レジスタにセットされていた時間が経過した、すなわち、各レジスタにセットされた時間に対応する処理(D1:予告表示処理、D2:押鍵指示処理)を行うタイミングであると判別できるようになっている。
【0039】
各種レジスタの値を1デクリメントすると、CPU101は、次にレジスタD1=0であるか否かの判別を行い(S103)、D1=0、すなわち予告表示を開始するタイミングであると判別した場合は(S103;YES)、予告表示のための処理を行う(S104)。
【0040】
ここで、図12は、予告表示処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
CPU101は、まず、レジスタAD1にセットされたアドレスに対応したMIDIデータをRAM103から読み出す(S111)。そして、読み出したMIDIデータ中のノートナンバーによって特定される鍵201に対応したキードライブ230を、鍵201の駆動量がLsとなるように駆動するための制御信号SsをI/Oユニット220に出力する(S112)。I/Oユニット220は、制御信号Ssを鍵盤用電磁石231を励磁する電流に変換し、これにより鍵201がLsだけ駆動される。
そして、次に予告表示を行うべき演奏データ(=次のノートオンイベント)が格納されたアドレスをレジスタAD1にセットして(S113)、処理を割り込み処理に戻す。
【0041】
例えば、図14のt1においては、ステップS103(図11の判別においてD1=0であるので、予告表示処理(図12)に移行する。ここで、AD1=2であるので、RAM103(図7)のアドレス2のMIDIデータ(ノートオンイベント、ノートナンバー=62)を読み出す。
読み出したMIDIデータ中のノートナンバーは62であるから、ノートナンバーに対応する鍵201Dであると特定される。
そして、I/Oユニット220に支援用デジタル信号Ssを出力した後、次に予告表示を行うべきイベントデータの格納されたアドレス6をレジスタAD1にセットする。
【0042】
説明を割り込み処理(図11)に戻す。ステップS203の判定においてD1≠0と判定された場合(S103;NO)、あるいは、予告表示処理(S110)を終了した後、CPU101は、次にD2=0であるか否かを判別する(S104)。
D2=0であると判別した場合(S104;YES)は、押鍵指示を行うタイミングであると判別できるので、押鍵指示処理(S120)に移行する。ここで、図13は、押鍵指示処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
押鍵指示処理においては、まず、すでに表示されている予告表示を解除し(S121)、次の予告表示を開始するまでの時間をレジスタD1にセットする(S122)。ここでは、次のノートオンイベントまでのデュレーションタイムに基づいて次に予告表示を開始するまでの時間を算出する。
【0043】
より具体的には、最初のノートオンイベント(アドレス2)に基づく押鍵指示処理を行っている場合であれば、次のノートオンイベントはアドレス6に格納されていることがわかる。
アドレス2のノートオンイベントからアドレス6のノートオンイベントまでのデュレーションタイムは、200+300=500クロック(アドレス3および5)であり、予告表示は押鍵指示の50クロック前に開始するから、次に予告表示を開始するまでの時間は500−50=450クロックとなる。従って、図14のt2に示すように、レジスタD1には450がセットされる。
【0044】
次に予告表示を開始するまでの時間をセットした後、CPU101は、レジスタAD2の示すアドレスに対応するMIDIデータを演奏データメモリから読み出し(S123)、読み出したMIDIデータがノートオンイベントであるか否かを判別する(S124)。
読み出したMIDIデータがノートオンイベントであると判別した場合(S124;YES)は、MIDIデータ中のノートナンバーに基づいて駆動する鍵201を特定して支援用信号SsをI/Oユニット220に出力する(S125)。これにより、鍵201はLsだけ駆動される。
【0045】
一方、ステップS124の判別において、読み出したMIDIデータが、ノートオンイベントではない(例えばノートオフイベント)と判別した場合は(S124;NO)、MIDIデータ中のノートナンバーに基づいて鍵201を特定して予告表示の解除を指示する支援用信号SsをI/Oユニット220に出力する(S126)。
そして、ステップS125あるいはS126を終了した後、次のイベントデータを読み出すアドレスをAD2にセットするとともに、次に押鍵指示を開始するまでの時間をレジスタD2にセットして(S127)、処理を割り込み処理(図11)に戻す。
【0046】
ここで、次に押鍵指示を開始するまでの時間は、ステップS123において読み出したMIDIデータの次にくるデュレーションデータによって特定される。
例えば、図14のt2における押鍵指示処理であれば、ステップS123で読み出したMIDIデータのアドレスはAD2=2であるので、次にくるアドレス3のデュレーションデータはデュレーションタイム=200である。従って、次の押鍵指示処理を開始するまでの時間として”200”がレジスタD2にセットされる。
【0047】
1−2−3.第1実施形態の効果
図8〜図13に示した処理を循環することによって、図14に示すように、押鍵タイミングの50クロック前に予告表示を開始し(t1、t4)、予告表示が一旦解除された後に押鍵指示が開始する(t2、t5)。このときの鍵201Dおよび鍵201Gの駆動量は、上述したLsであり、キーセンサユニット240およびハンマセンサユニット250における検出によっては発音処理が行われない。予告表示の開始から押鍵指示開始までの短い時間(50クロック:テンポ=60の場合に、50/24秒)において予告表示が開始した後に解除されるので、演奏者には、鍵201Dが”ピクッ”と動いたように見える。
そして、演奏者が押鍵指示に基づいて鍵201Dを押下すると、鍵201Dの駆動量がLhとなって、キーセンサユニット240およびハンマセンサユニット250における検出に基づいて発音が行われる。
【0048】
次に、鍵201Dの次に押下すべき鍵201Gが押鍵タイミング(t5)の直前(t4)に、”ピクッ”と動くことによって演奏者に対して次に押下すべき鍵201を予告する。そして、押鍵タイミング(t5)において押鍵指示が行われて鍵201Gが駆動しても、演奏者が鍵201Gを押下しない場合は、鍵201Gの駆動量はLsのままであるので発音処理は行われない。しかしながら、演奏データによって指定された発音時間(図7に示す例では、250クロック)が経過すると(t6)、押鍵指示表示は解除される。すなわち押鍵指示は、押下する鍵とともに押下している時間も指示している。
【0049】
このように、演奏の進行に伴って、次に押下すべき鍵201が順次予告された後に押鍵指示が行われ、駆動した鍵201をそのまま演奏者が押下すれば発音されるので、演奏者は容易に演奏できるようになる。しかも、予告表示および押鍵指示は、鍵201を駆動することによって行われるので、演奏者は押下すべき鍵201を直接認識することができる。
これにより演奏者は、押鍵順序を記憶することも容易になり、譜面がなくても演奏できるようになる。
【0050】
2.第2実施形態
次に、第2実施形態について説明する。第1実施形態においては、予告表示および押鍵指示を行うものとしたが、第2実施形態では、更に、次に押鍵すべき方向を指示するために、直前に押鍵指示した鍵と次に押鍵指示する鍵の中間に位置する鍵を順次駆動する。
なお、第2実施形態の構成は、第1実施形態と同様であるので、説明を省略する。
【0051】
2−1.第2実施形態の動作
第2実施形態では、第1実施形態と異なる以下の割り込み処理が行われる。その他の処理(図8〜図10、図12、図13)は第1実施形態と同様であるので、まず、第1実施形態において用いられていないレジスタについて説明し、その後、図7に例示した演奏データに基づいて演奏指示を行う場合を具体例として、図17に示すタイムチャートを適宜参照しながら、第2実施形態における割り込み処理について説明する。
【0052】
第2実施形態において用いられるレジスタD3は、次押鍵の方向指示を行う際に、次の表示を開始するまでの時間をセットするレジスタである。レジスタHは、次押鍵方向を特定するためのレジスタであり、次押鍵方向指示表示のために駆動した鍵に対応するノートナンバーがセットされる。
【0053】
ここで、図15は、第2実施形態における割り込み処理を示すフローチャートである。
割り込み処理ルーチンを起動すると、CPU101は、まずフラグBF=1であるか否かを判別する(S201)。フラグBFは、前述のようにメインルーチンの演奏支援処理(図8:S30)においてスタートスイッチ141がオンである場合に”1”にセットされるフラグである。従って、ステップS201の判別において、BF≠1と判別した場合には(S201;NO)、以降の処理(S202〜S209)を行わず、そのまま処理をメインルーチンに戻す。
【0054】
一方、ステップS201の判別において、BF=1であると判別した場合は(S202;YES)、演奏支援のための処理に移行する(S202〜S210)。 演奏支援のための処理に移行すると、CPU101は、まずレジスタD1、D2、およびD3の値を1デクリメントする(S202)。
上述のように、レジスタD1には次に予告表示を行うまでの時間がセットされ、レジスタD2には次に押鍵指示の開始あるいは解除を行うまでの時間がセットされ、レジスタD3には次の押鍵方向指示表示を行うまでの時間がセットされている。本ステップにおいて各レジスタの値を1デクリメントすることによって、1クロック分の時間が経過する毎に各レジスタの値が1ずつ減少するので、各レジスタの値が”0”であれば、レジスタにセットされていた時間が経過した、すなわち、各レジスタにセットされた時間に対応する処理(D1:予告表示処理、D2:押鍵指示処理、D3:次鍵方向指示表示処理)を行うタイミングであると判別できるようになっている。
【0055】
各種レジスタの値を1デクリメントすると、CPU101は、次にレジスタD1=0であるか否かの判別を行い(S203)、D1=0、すなわち予告表示を開始するタイミングであると判別した場合は(S203;YES)、予告表示のための処理を行う(S204)。予告表示処理では、例えば、図17のt1においては、ステップS203(図15)の判別においてD1=0であるので、予告表示処理(図12)に移行する。ここで、AD1=2であるので、RAM103(図7)のアドレス2のMIDIデータ(ノートオンイベント、ノートナンバー=62)を読み出す。読み出したMIDIデータ中のノートナンバーは62であるから、ノートナンバーに対応する鍵Dと特定される。そして、発光装置200に指示信号を出力した後、次に予告表示を行うべきMIDIデータの格納されたアドレス6をレジスタAD1にセットする。
【0056】
ステップS203の判定においてD1≠0と判定された場合(S203;NO)、あるいは、予告表示処理(S204)を終了した後、CPU101は、次にD2=0であるか否かを判別する(S205)。
D2=0であると判別した場合(S205;YES)は、押鍵指示を開始するタイミングであると判別できるので、押鍵指示処理(S206)に移行する。具体的には、最初のノートオンイベント(アドレス2)に基づく押鍵指示処理を行っている場合であれば、次のノートオンイベントはアドレス6に格納されていることがわかる。
【0057】
アドレス2のノートオンイベントからアドレス6のノートオンイベントまでのデュレーションタイムは、200+300=500クロック(アドレス3および5)であり、予告表示の開始は押鍵指示の開始の50クロックであるから、次に予告表示を開示するまでの時間は500−50=450クロックとなる。従って、図17のt2に示すように、レジスタD1には450がセットされる。
また、次に押鍵指示を開始するまでの時間は、図17のt2における押鍵指示処理であれば、ステップS403で読み出したMIDIデータのアドレスはAD2=2であるので、次にくるアドレス3のデュレーションデータはデュレーションタイム=200である。従って、次の押鍵指示処理を開始するまでの時間として”200”がレジスタD2にセットされる。
【0058】
押鍵指示処理を終了すると、CPU101は、次押鍵方向を指示する表示を行うための準備処理を行う(S207)。ここでは、次押鍵方向を指示するために鍵の駆動を開始するまでの時間をレジスタD3にセットする。なお、次押鍵方向を指示するために鍵の駆動を開始するまでの時間の算出については、後に具体例を示して説明する。
本実施形態では、直前に押鍵指示を行った鍵201と次に押鍵指示を行うべき鍵201との中間に位置する鍵201を順次駆動していくことによって次押鍵の方向指示を行うからである。
また、レジスタD3への時間のセットとあわせて、ステップS206において押鍵指示を行った鍵201に対応するノートナンバーをレジスタHにセットする処理を行う。次押鍵方向を指示するためには、直前に押鍵指示した鍵201から次に押鍵指示すべき鍵201に向かって、中間に位置する鍵201を順次駆動していくからである。
【0059】
ここで、次押鍵方向指示表示として、次に鍵201の駆動を開始するまでの時間について説明する。上述したように、予告表示は、次に押鍵指示を開始するタイミングの50クロック前に当該鍵を駆動することによって行う。図17の例では、次の押鍵指示を行うタイミングはt9であり、t9よりも50クロック前のタイミングはt8である。従って、t8において次の予告表示を行わなくてはならない。ここで、次に押鍵指示を行うべき鍵201はノートナンバー67(G)であるから、鍵201Gを駆動しなくてはならない。
そこで、次押鍵方向指示表示としては、直前に押鍵指示した鍵201(ノートナンバー62(D))と、次に押鍵指示する鍵201(ノートナンバー67(G))との中間に位置する鍵201(ノートナンバー63〜66(D#〜F#))を、直前に押鍵指示したタイミング(t2)から次に予告表示を開始するタイミング(t8)の間(t8−t2)において順次駆動する。
【0060】
ここで、t8−t2の間において、中間に位置する鍵201が均等な時間で順次駆動すれば、演奏者は次に押鍵すべき鍵201の方向および、音程の隔たりを把握することができる。すなわち、鍵201が短い時間で順次駆動すれば、直前に押下した鍵201と次に押下する鍵201との中間に位置する鍵201の数が多いので、音程に隔たりがあることがわかる。具体的な処理としては、次に予告表示を開始するまでの時間(Ta)を、直前の押鍵指示のタイミングから次の押鍵指示のタイミングまでの時間および、押鍵指示に先だって予告表示を行う時間から算出する。また、直前に押鍵指示した鍵201と次に押鍵指示すべき鍵201と隔たりを示す数(N)を、直前に参照したMIDIデータのノートナンバーと、次に押鍵指示するMIDIデータのノートナンバーから算出する。そして、次押鍵指示表示のために予告表示を開始するまでの時間Tbを次式によって算出する。
Tb=Ta/N
【0061】
図7および図17に示した演奏データの例では、t2における押鍵指示の次に押鍵指示を開始するまでの時間は、デュレーションタイム200+300=500(アドレス3、5)である。押鍵指示を開始する50クロック前に予告表示を開始するので、次に予告表示を開始するまでの時間は、
Tb=500−50
=450
クロックとなる。
また、時刻t2において押鍵指示したノートナンバー=62であり、次に押鍵指示すべきノートナンバー=67であるから、N=67−62=5となる。従って、直前に押鍵指示した鍵201と次に押鍵指示すべき鍵201とは5鍵分の音高の隔たりがあることになる。
従って、
Figure 0003887978
となり、次押鍵方向指示のために鍵201を駆動させていく時間間隔は90クロックであると算出され、レジスタD3には”90”がセットされる。
【0062】
さて、図15に示したステップS205の判別において、D2≠0、すなわち、押鍵指示処理を行うべきタイミングではないと判別した場合(S205;NO)、あるいは、次押鍵情報指示準備処理(S207)を終了した場合は、次にCPU101は、D3=0、すなわち、次押鍵方向指示表示処理を行うタイミングであるか否かを判別する(S208)。
ここで、D3≠0であると判別した場合は(S208;NO)、次押鍵方向指示表示処理を行うタイミングではないので、処理をそのままメインルーチン(図6)に戻す。
一方、ステップS208の判別において、D3=0であると判別した場合は(S208;YES)、次押鍵方向指示表示処理(S210)に移行する。
【0063】
ここで、図16は、次押鍵方向指示表示処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
まず、CPU101は、レジスタHによって特定される鍵201を駆動することを指示する支援用信号Ssを出力する(S211)。 そして、次に押鍵指示する際に参照するMIDIデータ中のノートナンバーが、直前に押鍵指示した際に参照したMIDIデータ中のノートナンバーよりも大きいか否かを判別する(S212)。
ここで、次に押鍵指示するノートナンバー>直前に押鍵指示したノートナンバーであると判別した場合は(S212;YES)、ノートナンバーの大きい方向に鍵を順次駆動するので、鍵201を特定するノートナンバーをセットするレジスタHの値を1インクリメントする(S213)。
【0064】
一方、ステップS212の判別において、次に押鍵指示するノートナンバー≦直前に押鍵指示したノートナンバーであると判別した場合は(S212;NO)、ノートナンバーの小さい方向に鍵201を順次駆動するので、鍵201を特定するノートナンバーをセットするレジスタHの値を1デクリメントする(S214)。
そして、ステップS213あるいはS214の処理を終了すると、CPU101は、レジスタHによって特定される鍵201の駆動を指示する信号SsをI/Oユニット220に出力し(S215)、ステップS207(図15)において算出した値を、隣の鍵201の駆動を開始するまでの時間としてレジスタD3に再度セットして、処理を割り込み処理(図15)に戻す。
【0065】
2−2.第2実施形態の具体的動作
ここで、図17を参照しながら、次押鍵方向指示表示処理の具体例について説明する。
図17のt3においては、ステップS208(図15)においてD3=0と判別されるので、次押鍵方向指示表示処理(図16:S210、図16)に移行する。ここで、直前の押鍵指示を行った鍵201に対応したノートナンバーがセットされたレジスタH=62であるので、鍵201Dの駆動を解除する制御信号Ssを出力する。 そして、次に押鍵指示するノートナンバー=67は、直前に押鍵指示したノートナンバー=62よりも大きいので、レジスタHの値を1インクリメントした値をレジスタHにセットし、図17のt3に示すようにレジスタHの値は”63”となる。ここで、レジスタHにセットされたノートナンバーによって特定される鍵201D#の駆動を指示する制御信号SsをI/Oユニット220にI/Oユニット220に出力し、D3に”90”を再度セットする。
【0066】
次に、t3から90クロック後のt4においても、レジスタD3=0となるので、同様の次押鍵方向指示処理が行われる。ここでは、レジスタHによって特定される鍵201D#は、t3において駆動されたままになっているので、鍵201Dの駆動の解除を指示する制御用信号SsをI/Oユニット220に出力する。そして、先と同様に
H=H+1
を実行し、H=64によって特定される鍵201Eの駆動を指示する支援用信号SsをI/Oユニット220に出力する。
従って、t4においては、鍵D#の駆動が解除され、次に鍵Eが駆動するようになる。
【0067】
このような処理を90クロック毎に行うことによって、図17に示すように、t3において鍵201D#、t4において鍵201E、t6において鍵201F、t7において鍵201F#が、先に駆動された鍵201の駆動が解除された直後に駆動されるので、駆動している鍵201の位置が演奏者から見て右(音高の高い鍵の方向)に動く。
そして、t8においては、次に押鍵指示すべき鍵201Gが駆動し、その50クロック後に一旦駆動が解除され、再度鍵201Gが駆動する。
このように、直前に押下した鍵201と次に押下する鍵201との中間に位置する鍵201が順次駆動するので、次に押下すべき鍵201の方向およびその鍵201が容易に把握できるようになる。
【0068】
また、直前に押鍵指示したタイミングから次に押鍵指示すべきタイミングまでの時間を、鍵201の隔たりによって割った時間に応じて鍵201が順次駆動するので、演奏者は直前に押下した鍵201と次に押下すべき鍵201との音程の隔たりも把握することができるようになる。
また、直前に押下した鍵201と次に押下すべき鍵201とおなじである場合、すなわち直前に押鍵指示したノートナンバーと次に押鍵指示すべきノートナンバーが等しいので(例えば、いずれもノートナンバー60)、図15のステップS207において算出される値は、
Figure 0003887978
となるので、D3−1=0となることはありえない。従って、ステップS208においては必ずD3≠0と判定されるので、次押鍵指示表示処理は行われず、演奏者は次に押下する鍵201は同じ鍵201であることを把握することができる。
【0069】
3.変形例
なお、本発明は既述した実施形態に限定されるものではなく、以下のような各種の変形が可能である。
【0070】
上記実施形態においては、演奏支援を行う楽器の例としてアップライトピアノ型の電子楽器を用いて説明したが、発音を伴う操作子の操作態様と発音を伴わない態様とが区別されており、各操作子の操作態様を制御できればよく、グランドピアノ型の電子楽器でもよいし、アコースティックのアップライトピアノあるいはグランドピアノであってもかまわない。あるいはピアノ以外の楽器でも構わない。
また、特にアコースティック楽器においては、操作子と被駆動部との間の機構に遊びがあり、操作子を操作してもあるストロークまでは被駆動部が移動しないものが多い。そこで、演奏指示における操作子の駆動量Lsをこの遊びストローク以下にするとよい。
【0071】
また、操作態様を制御する演奏操作子について、上記実施形態では鍵201を例として説明しているが、ダンパーペダル202について同様の制御を行っても構わない。この場合においては、演奏データ中にダンパーペダル202の操作に対応したイベントが含まれている場合に、当該イベントの内容に応じた処理を行えばよい。なお、上記実施形態では、ペダルはダンパーペダル202についてのみ説明しているが、ソフトペダルやマフラーペダルなど他のペダルであても構わない。
あるいは、ピアノ以外の楽器であっても同様に、演奏データに基づいてイベントに対応した操作子および操作タイミングを特定して処理を行うことができる。
【0072】
このような演奏データは、上記実施形態においては、予めMIDI規格に基づいて作成されフロッピーディスクに記憶されたものを、RAM103に展開しているが、これに限らず、演奏データはCD−ROMや光磁気ディスクなど他の記録媒体に記録されていてもよいし、予めコントローラユニット100内の例えばハードディスクのような大容量記記憶媒体に記録されていてもよいし、通信回線を介して入力されても構わない。
あるいは、ピアノ本体200における演奏を記録したものでも構わない。この場合においては、キーセンサ241、ハンマセンサ252、ペダルセンサ270によって検出された演奏操作子の操作態様に基づいて演奏データを生成してフロッピーディスクに記憶できるようにする必要がある。
【0073】
また、演奏データの形式についても、上記実施形態のようにMIDI規格に限定されるものではなく、音楽情報をデジタル信号によって扱うことができる規格であればどのようなものでもよく、独自の規格のデータであってもよい。また、イベントの発生タイミングを示すデータとしては、上記実施形態のようなデュレーションではなく、音符長や絶対時間を示すデータを用いてもよい。
上記実施形態においては、演奏者による操作子の操作に基づいて音源によって発音するものとしているが、これに限らず、ハンマ253の打弦による発音が行われるようにしても構わない。
【0074】
上記実施形態においては、非発音状態となる操作態様としては、鍵をLsだけ押し下げるものとしているが、例えば押し上げるような態様でもよいし、駆動量を変化させるような態様であってもよい。
あるいは、発音状態となる駆動量と非発音状態となる駆動量が同じ場合があっても構わない。この場合においては、演奏支援として操作子を駆動するときには操作子の駆動量を検出したセンサの値を無視することによって非発音状態としてもよいし、例えば打弦によって発音する自然楽器であれば打弦自体を妨げるようにして非発音状態としても構わない。
また、上記実施形態においては、非駆動状態は鍵201がレスト位置にある状態を指すものとして説明しているが、必ずしも完全にレスト位置である必要はない。例えば、グランドピアノであれば、アクション機構のジャックが初期位置に戻れば非駆動状態としても構わない。すなわち、グランドピアノアクション機構においては、ハンマを突き上げ回動させるジャックを初期位置に保持させるジャックボタンおよびジャックストップスプーンが当接した状態あれば次の打鍵を行うことができる。従って、アコースティック音による発音が選択されていた場合に、鍵201を駆動した後で鍵201がレスト位置に戻っていなくても、ジャックが初期位置に戻っていれば、演奏者の打鍵に従ってハンマが打弦することによりアコースティック音が発生する。
【0075】
上記実施形態においては、次押鍵方向指示表示を行う場合には、直前に押下した鍵201と次に押下すべき鍵201との中間に位置する鍵201を順次駆動させる際に、一つの鍵201の予告表示を解除してから次の予告表示を開始したが、鍵201の駆動態様はこれに限定さるものではない。例えば、駆動した鍵を、次に押下する鍵201の駆動を開始するまで駆動させたままにしてもよい。また、鍵201を順次駆動させていくタイミングも、上記実施形態に限定されるものではなく、演奏者が次に押下すべき鍵201の方向および鍵201の隔たりを把握できれば、時間の設定は任意である。例えば、次に押下すべき鍵201に近づくほど時間間隔を短くするようにすれば、その旨を演奏者に理解させることができる。
【0076】
上記実施形態では、予告表示を押鍵表示の50クロック前に行うようにしたが、何クロック前でもよい。また、クロック数のような相対時間ではなく、絶対時間として設定してもよい。
クロック数を用いて時間を処理する場合においても、上記実施形態のようにMIDIタイミングクロックに限定されるものではなく、他のクロック数であっても構わない。
【0077】
また、鍵201の近傍にLED(Light Emitting Diode)などの表示装置を設けて、LEDによって予告表示あるいは、押鍵指示のいずれかを行うようにしてもよい。この場合においては、上記実施形態においてコントロールユニット100が鍵201を駆動する信号Ssを出力するのにかえて、LEDの発光態様を制御する出力すればよい。
このような表示装置は、鍵201に適宜設置できる構成としてもよいし、予め鍵盤上あるいは鍵201の近傍に予め組み込まれている構成であっても構わない。
押鍵指示および予告表示を行うための表示体としては、表示態様を変化させることができればどのようなものでもよく、例えば電球などの他の発光体であってもよいし、LCD(Liquid Crystal Display)などの表示装置であっても構わない。
また、上記実施形態においては、LEDの点灯および消灯において表示態様を変更してもよいし、例えばLEDの点灯色を赤から緑に変更するような態様でもよいし、点灯から点滅に変更するような態様であってもよい。
【0078】
また、上記実施形態では、CPU101によって実行される制御プログラムはROM102に記憶されているが、これに限らず、不揮発性メモリカード、CD−ROM、フロッピーディスク、光磁気ディスク、および磁気ディスク等の可搬型の記録媒体に記録されたデータをハードディスク等の記憶装置に転送できるように構成してもよい。このようにすれば、制御情報や制御プログラム等の追加(インストール)や更新(バージョンアップ)の際に便利である。
【0079】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、演奏者の動作を直接的に示すことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態の概要構成を示す図である。
【図2】 コントロールユニットの外観構成を示す図である。
【図3】 コントロールユニットの電気的構成を示す図である。
【図4】 ピアノ本体の詳細構成を示す図である。
【図5】 実施形態の概要動作を示す図である。
【図6】 鍵の動作を示す図である。
【図7】 演奏データの例を示す図である。
【図8】 メインルーチンを示すフローチャートである。
【図9】 鍵盤処理を示すフローチャートである。
【図10】 演奏支援処理を示すフローチャートである。
【図11】 第1実施形態における割り込み処理を示すフローチャートである。
【図12】 予告表示処理を示すフローチャートである。
【図13】 押鍵指示処理を示すフローチャートである。
【図14】 第1実施形態の具体的動作を示す図である。
【図15】 第2実施形態における割り込み処理を示すフローチャートである。
【図16】 次押鍵方向指示表示処理を示すフローチャートである。
【図17】 第2実施形態の具体的動作を示す図である。
【符号の説明】
100……コントロールユニット、101……CPU、102……ROM、103……RAM、104……1/Oユニットインターフェイス、105……電子音源、110……FDD、120……出力ポート、130……ディスプレイ、140……スイッチ群、200……ピアノ本体、201……鍵、202……ダンパーペダル、210……電源ユニット、220……I/Oユニット、221……1・C、222……パワートランジスタ、230……キードライブユニット、231……鍵盤用電磁石、240……キーセンサユニット、241……シャッタ、242……鍵盤用光センサ、250……ハンマセンサユニット、251……シャッタ、252……ハンマ用光センサ、253……ハンマ、260……ペダルドライブユニット、270……ペダルセンサユニット、271……ペダルセンサスイッチ、281……受光基板、282……センサボード。

Claims (9)

  1. 楽器の操作子のうち演奏者が次に操作すべき操作子を指示する演奏支援装置であって、前記楽器の演奏態様を示す演奏情報を記憶する記憶手段と、前記演奏情報に基づいて操作すべき操作子および操作すべきタイミングを特定する支援情報生成手段と、前記支援情報に基づいて、次に操作すべき前記操作子を、前記操作すべきタイミングの所定時間前に非発音状態のまま所定量押し下げてから非駆動状態に戻し、前記操作すべきタイミングにおいて再度非発音状態のまま所定量押し下げるように駆動する操作子駆動手段とを備えることを特徴とする演奏支援装置。
  2. 請求項1に記載の演奏支援装置において、前記楽器は、前記操作子の駆動量が所定量に達した場合に発音状態となり、前記操作子駆動手段は、前記操作子の駆動量が前記所定量に達しない範囲で前記操作子を駆動することを特徴とする演奏支援装置。
  3. 請求項1に記載の演奏支援装置において、前記非駆動状態は、前記操作子がレスト位置にあることを特徴とする演奏支援装置。
  4. 請求項1に記載の演奏支援装置において、前記非駆動状態は、グランドピアノアクション機構のジャックが初期位置にあることを特徴とする演奏支援装置。
  5. 請求項1ないし4いずれかに記載の演奏支援装置において、前記支援情報生成手段は、さらに、直前に駆動した操作子である第1操作子、次に押鍵指示すべき操作子である第2操作子、および、直前に駆動したタイミングから次に駆動すべきタイミングまでの時間である中間時間を特定し、前記操作子駆動手段は、前記中間時間中において前記第1操作子と前記第2操作子との中間に位置する操作子である中間操作子を、前記第1操作子から前記第2操作子に向かって非発音状態のまま順次駆動することを特徴とする演奏支援装置。
  6. 請求項1または2に記載の演奏支援装置において、前記操作子の各々に対応した表示体と、前記表示体の表示様態を制御する表示様態制御手段を備え、前記操作子駆動手段は前記操作すべきタイミングに先だって駆動し、前記表示様態制御手段は前記支援情報に基づいて、前記操作子を操作すべきタイミングの所定時間前に前記操作子に対応する前記表示体を点灯し一旦非点灯状態に戻し、前記操作子を操作すべきタイミングに当該表示体を再度点灯することを特徴とする演奏支援装置。
  7. 請求項6に記載の演奏支援装置において、前記操作子の各々に対応した表示体と、前記表示体の表示態様を制御する表示態様制御手段を備え、前記表示態様制御手段は、前記中間時間において前記中間操作子に対応した前記表示体である中間表示体の表示態様を、直前に駆動した操作子から次に駆動すべき操作子に向かって順次変更することを特徴とする演奏支援装置。
  8. 楽器の操作子のうち演奏者が次に操作すべき操作子を指示する演奏支援方法であって、予め記憶された前記楽器の演奏態様を示す演奏情報に基づいて操作すべき操作子および操作すべきタイミングを特定する支援情報生成段階と、前記支援情報に基づいて、次に操作すべき前記操作子を、前記操作すべきタイミングの所定時間前に非発音状態のまま所定量押し下げてから非駆動状態に戻し、前記操作すべきタイミングにおいて再度非発音状態のまま所定量押し下げるように駆動する操作子駆動段階とを備えることを特徴とする演奏支援方法。
  9. 楽器に、前記楽器の操作子のうち演奏者が次に操作すべき操作子を指示する動作を実行させる演奏支援プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、予め記憶された前記楽器の演奏態様を示す演奏情報に基づいて操作すべき操作子および操作すべきタイミングを特定する支援情報生成段階と、前記支援情報に基づいて、次に操作すべき前記操作子を、前記操作すべきタイミングの所定時間前に非発音状態のまま所定量押し下げてから非駆動状態に戻し、前記操作すべきタイミングにおいて再度非発音状態のまま所定量押し下げるように駆動する操作子駆動段階とを実行させる演奏支援プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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