JP3887859B2 - ネットワークプリンタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はネットワークを介してクライアントと接続されるネットワークプリンタに関し、特にプリントアウト履歴データを出力するネットワークプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ネットワークプリンタとして、例えばファクシミリ装置のプリントアウト履歴データを出力する技術が、特開平06−350786号公報により開示されている。これは、少なくともファイル名、ユーザ名、ページ数、プリントアウト日時、およびプリントアウト結果等のプリントアウト履歴を、ユーザの要求に応えて送信するものである。すなわち、要求者が管理者である場合は、全ユーザのプリントアウト履歴の一覧を送信し、要求者が一般ユーザの場合には、その要求者のプリントアウト履歴のみを送信する。
【0003】
プリントアウト履歴を受け取ったユーザは、実際のプリントアウトの状況、すなわち、正常終了、異常終了等のデータを、遠隔地から、あるいはプリントサーバ上で確認することができる。
【0004】
このようなプリントアウト履歴を送信する技術は、ファクシミリ装置のみならず、通常のプリンタにも使用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このような技術では、プリントアウト履歴として文字データが送られるだけなので、実際の用紙に印刷された状態を確認することができなかった。このため、例えばプリントアウト履歴では正常終了となっているのに、実際にネットワークプリンタまで行ってプリントアウトされた用紙を見てみると、フォントの変換が起こっていて文字が正常に出力されていなかったり、図形パターンの一部が消えていたりという問題が生じていた。このような問題が生じると、クライアントとネットワークプリンタとの距離が離れている場合に、文書作成作業の効率を著しく低下させることになる。特に、遠隔地の出力センタ等の利用時等には、出力をその場で確認したいということから、クライアントとネットワークプリンタとがネットワークで連結されているにも係わらず、ファイルを直接ネットワークプリンタが存在する場所まで持ち込むことが多かった。
【0006】
一方、実際の出力に問題があった場合に、プリントサーバ上の印刷プレビューを用いて、校正、データ再送のサイクルを、望む出力が得られるまで繰り返すことのできるシステムがある。しかし、この場合、プレビュー上で行える処理は限られているケースが多く、必ずしもユーザの望む処理ができるとは限らなかった。さらに、このサイクルがネットワークプリンタの他の処理を止めて行うようになっていると、そのネットワークプリンタを共有するユーザ全ての作業効率を低下させることになる。
【0007】
また、オフィスで利用されるネットワークプリンタ等においては、前述したように、クライアントとネットワークプリンタとの距離が離れている上に、1台のプリンタを多数のユーザで共有するため、非常に混み合うという問題がある。このため、紙の出力が終了したか等出力した文書を確認する際には送信した文書の内容を忘れていることがあり、プリントアウト履歴がファイル名、ユーザ名、ページ数等の文字データだけでは、自分の送信した文書や確認の必要な文書を特定することが困難な場合が多かった。
【0008】
さらに、デコンポーズ後のデータの再利用を図るため、高解像度ビットマップデータをストアしておくシステムがある。デコンポーズ後の高解像度ビットマップデータは、直接プリント結果を反映する正確なものであるが、高解像度化、高容量化の進む今日において、これらのデータをネットワーク経由で参照し、プリントアウトの確認に使用することは、そのデータの扱いの困難性から非現実的である。
【0009】
そこで、保存された高解像度のビットマップデータの扱いを簡単にするため、低解像度ビットマップ(サムネール)を作成する構成をとっているネットワークプリンタがある。しかし、このようなネットワークプリンタは、再利用を行う可能性のある文書のみを保存するものであり、それ以外の文書に関してはイメージを残さないようになっている。たとえ全ての文書に対してサムネールを作成するようにしたとしても、高解像度ビットマップデータも保存するため、記憶容量の点で問題が生じてしまう。
【0010】
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、実際のプリントアウトのイメージのプリントアウト履歴データを少ない容量で格納でき、かつ容易に確認することのできるネットワークプリンタを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明では上記課題を解決するために、ネットワークを介してクライアントと接続されるネットワークプリンタにおいて、前記ネットワークを介して入力されたプリントデータファイルを受信するデータ受信手段と、前記プリントデータファイル内のプリントデータをイメージ展開するイメージ展開手段と、前記イメージ展開手段でイメージ展開されたビットマップデータに基づく画像を印刷する印刷手段と、前記印刷手段でビットマップデータに基づく画像が印刷される際に、当該ビットマップデータを低解像度のビットマップデータに変換して低解像度画像データを生成する低解像度画像データ生成手段と、前記低解像度画像データを、対応する前記プリントデータファイルにあらかじめ付加されているデータから抽出した付加データとともにプリントアウト履歴データとして記憶装置に格納するデータ格納手段と、入力装置を介して入力された選択条件を受け付け、前記記憶装置に格納されたプリントアウト履歴データの中から前記付加データの内容が前記選択条件に合致する前記低解像度画像データを選択し、表示指令を行う履歴データ選択表示指令手段と、前記履歴データ選択表示指令手段により選択された前記低解像度画像データを前記記憶装置から読み出して、当該低解像度画像データに基づく画像を表示装置の画面上に表示させる表示制御手段と、を有することを特徴とするネットワークプリンタが提供される。
【0012】
このようなネットワークプリンタでは、ネットワークを介して入力されたプリントデータファイルをデータ受信手段が受信すると、イメージ展開手段が、プリントデータファイル内のプリントデータをイメージ展開し、印刷手段が、イメージ展開されたビットマップデータに基づく画像を印刷する。低解像度画像データ生成手段は、印刷手段でビットマップデータに基づく画像が印刷される際に、イメージ展開されたビットマップデータを、低解像度のビットマップデータに変換して低解像度画像データを生成する。そして、データ格納手段が、低解像度画像データを、対応するプリントデータファイルにあらかじめ付加されているデータから抽出した付加データとともにプリントアウト履歴データとして記憶装置に格納する。
【0013】
ユーザが入力装置を介して選択条件を入力すると、この選択条件を受け付けた履歴データ選択表示指令手段は、記憶装置に格納されたプリントアウト履歴データの中から、付加データの内容が選択条件に合致する低解像度画像データを選択し、表示指令する。すると、表示制御手段が、その選択された低解像度画像データを記憶装置から読み出して、その低解像度画像データに基づく画像を表示装置の画面上に表示させる。
【0014】
これにより、実際のプリントアウトのイメージのプリントアウト履歴データを少ない容量で格納でき、かつ容易に確認することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一形態を図面を参照して説明する。
図1は本形態の機能の概念を示すブロック図である。ネットワークプリンタ1のデータ受信手段1aは、ネットワークを介して入力されたプリントデータファイル2を受信する。イメージ展開手段1bは、プリントデータファイル内のプリントデータをイメージ展開し、指令によってプリント部1cでプリントアウトさせる。低解像度画像データ生成手段1dは、イメージ展開されたビットマップデータを低解像度のビットマップデータに変換して低解像度画像データを生成する。そして、データ格納手段1eが、低解像度画像データプリントアウト履歴データとして記憶装置1fに格納する。
【0016】
ユーザは、このように記憶装置1fに格納されたプリントアウト履歴データの中から、希望するものを履歴データ選択表示指令手段3を利用して選択し、表示指令する。すると、表示制御手段1gが、その選択されたプリントアウト履歴データを記憶装置1fから読み出して、表示装置4の画面上に表示させる。
【0017】
図2は本形態のネットワークプリンタの本形態に係わる機能を示すブロック図である。ネットワークプリンタ50は、ネットワーク40を介して、複数のクライアント10,20,30等と接続されている。各クライアント10,20,30では、ユーザによって文書等のプリントデータファイルが作成される。プリントデータファイルは、実際に用紙に印刷されるプリントデータと、これに付随する様々な付随データとから構成される。付随データには、後述する低解像度ビットマップデータを公開にするか非公開にするか等のデータが、ユーザにより入力、付加されている。このプリントデータファイルは、ネットワーク40を介してネットワークプリンタ50に送られ、そこで印刷出力される。
【0018】
ネットワークプリンタ50には、キーボードやマウス等の入力装置51が設けられており、この入力装置51によって、プリントアウト履歴の選択、表示指令を行うことができる。ネットワークプリンタ50は、選択、表示指令されたプリントアウト履歴を表示装置52の画面上に表示する。
【0019】
ネットワーク制御部53は、プリントデータファイルをネットワーク40を介して受信する。そして、プリントデータファイルに付随しているデータ、すなわち、ファイル名、ファイルの送信者名、ホスト名、受け取った日時、「公開」、「非公開」等、ファイルの識別や管理に役立つデータを全て印刷ジョブ管理部54に送る。
【0020】
印刷ジョブ管理部54は、ネットワーク制御部53から送られるプリントデータファイルを受け取り、これを内部のプリントキューに蓄え、必要に応じてデコンポーザ55に送る。付随データ抽出部56は、プリントアウト履歴の検索のために表示装置52の画面上で表示する検索データとして、ファイル名、クライアント10,20,30側でのファイルの格納場所、ファイルの送信者名、アプリケーション名、使用する紙サイズ等を抽出する。
【0021】
ところで、本形態に係わる付随データは、ネットワークプリンタ50に対応するプリンタドライバが予めクライアント10,20,30側に提供されていれば、クライアント10,20,30のマシン上で分かるデータをPDL(ページ記述言語)ファイルのコメント文として記述することができる。本形態では、少なくとも、ファイル名、ファイルの送信者名、ファイルの格納場所、ホスト名のデータ、低解像度ビットマップデータの表示を行うかどうかの判断データ等が、検索データとして付加されていることが望ましい。
【0022】
また、低解像度ビットマップデータの表示を行うかどうかの判断は、プリンタドライバ上で「公開」、「非公開」の何れかを選択して付随させることにより行える。すなわち、「公開」であれば表示可能とし、「非公開」であれば表示不可とする。なお、デフォルトは、「公開」としておく。また、この「公開」、「非公開」の設定は、ネットワークプリンタ50上でもできるようにしてもよい。さらに、「非公開」の場合、ファイルの送信者のみは、パスワード等の入力によって表示可能としてもよい。あるいは、ファイルの送信者であっても低解像度ビットマップデータの表示ができないようにしてもよい。
【0023】
これのような「公開」、「非公開」の設定データを含む付随データは、履歴管理部60に送られる。
デコンポーザ55は、印刷ジョブ管理部54から送られたプリントデータファイルから、プリント部57で印刷するための高解像度ビットマップデータを生成する。この高解像度ビットマップデータは、低解像度画像データ生成部59にも送られる。
【0024】
付随データ抽出部58は、デコンポーザ55からの応答を受けるとともに、デコンポーズ中に生成される文書の属性データを抽出して、履歴管理部60に送る。ここで、デコンポーザ55からの応答とは、フォントの置換が起こったりエラーが発生した等のメッセージである。一方、文書の属性データとしては、文字種類、文字の量、フォトイメージの大きさ、グラフィック部分に特有なラインセグメントの数であり、これらはデコンポーズ中にカウントされる。
【0025】
低解像度画像データ生成部59は、高解像度ビットマップデータから低解像度ビットマップデータを生成する。このとき、サイズの異なる紙に合わせて作成されたデータも全て同じ大きさに縮小する。この低解像度ビットマップデータは、プリントアウト履歴データとして履歴管理部60に送られる。
【0026】
履歴管理部60は、付随データ抽出部56、付随データ抽出部58からの各付随データと、低解像度画像データ生成部59からの低解像度ビットマップデータとを互いに関連づけて、これをプリントアウト履歴データとしてHDD(ハードディスク)61に格納する。また、履歴管理部60は、入力装置51からの指示に従って、HDD61に格納されたプリントアウト履歴データを読み出し、後述するプリントアウト履歴画面を表示装置52の画面上に表示する。
【0027】
さらに、履歴管理部60は、プリントアウト履歴データの自動管理を行う。例えば、HDD61内のプリントアウト履歴データが一定数を越えると、時間的に古いものから順に消去する。また、格納場所とファイル名が同じファイルが繰り返し送られた場合には、最新のプリントアウト履歴データのみを保存する。
【0028】
図3は表示装置52の画面上で表示されるプリントアウト履歴画面の一例を示す図である。画面右側の大部分には、文書データ部71が表示される。この文書データ部71は、文書名欄、送信者欄、ページ欄、公開欄から構成される。文書名欄には文書名が、送信者欄には送信者名が、ページ欄には文書のページ数がそれぞれ表示される。また、公開欄には、その文書の低解像度ビットマップデータを表示するか否かの状態が表示される。すなわち、「Y」であれば低解像度ビットマップデータを表示し、「N」であれば表示しないことを示している。プリントアウト履歴を画面表示させたい文書があれば、カーソル71aをその文書の行に置く。
【0029】
文書データ部71の上には、個数表示部72が設けられている。この個数表示部72には、デフォルトとして「30」が表示されているが、ユーザの希望により切り換えられる。この数字に応じた数の文書データが文書データ部71に表示される。なお、終了ボタン73を押せば、プリントアウト履歴画面の操作が終了となる。
【0030】
一方、画面左側の上部には、条件選択部74が設けられている。条件選択部74は、表示順入力部74a、検索条件入力部74b,74c、および表示指令ボタン74dから構成されている。表示順入力部74aは、文書データ部71の表示順を指定する部分であり、「ファイルの入力された時間順」、「ファイルデータ内のグラフィックスが多い順」、「文字が多い順」、「写真が多い順」等から、ユーザが選択して入力する。入力には、マウスとキーボードが使用される。なお、デフォルトは「ファイルの入力された時間順」となっている。
【0031】
検索条件入力部74b,74cは、検索条件を入力する部分であり、検索条件入力部74bには、「文書名」、「送信者」、「ページ」、「格納場所」、「送信日時」、「文書属性」、「状態」、「紙サイズ」、「プリンタからのメッセージ」等から、ユーザが選択して入力する。また、検索条件入力部74cには、検索条件入力部74bに入力した条件に含まれる文字等を入力する。
【0032】
これらの条件の入力が完了して表示指令ボタン74dを押すと、その条件に当てはまる文書の一覧が文書データ部71に表示される。そして、文書データ部71の中から希望する文書をカーソル71aで指定し、キーボード上のリターンキー等を押して選択すると、選択された文書の低解像度ビットマップデータの画像が低解像度画像表示部75に表示される。また、これと同時に、低解像度画像表示部75の下の詳細データ欄76には、低解像度画像表示部75で表示中の文書の詳細データが表示される。この詳細データとしては、「格納場所」、「送信日時」、「状態(正常か異常か等)」、「紙サイズ」等が表示される。また、デコンポーズ中に抽出されたデータとして、フォトイメージ、グラフィック、テキストのプリント画面全体に対する各割合データが表示される。さらに、プリンタからのメッセージ等も表示される。
【0033】
なお、検索条件入力部74b,74cに入力がなされていない状態で表示指令ボタン74dが押された場合には、全てのファイルの文書が検索対象となる。
次に、このようなプリントアウト履歴画面を表示するためのネットワークプリンタ50における処理手順を説明する。
【0034】
図4はプリントデータファイルを受け取ってからプリントアウト履歴データを生成するまでの処理手順を示すフローチャートである。
〔S1〕クライアントからプリントデータファイルを受信する。
〔S2〕受信したプリントデータファイルから付随データを抽出する。
〔S3〕プリントデータファイルのデコンポーズを行い、高解像度ビットマップデータを生成する。
〔S4〕高解像度ビットマップデータから低解像度ビットマップデータを生成する。このとき、デコンポーザの応答と、デコンポーズ中に生成される検索データを抽出する。
〔S5〕高解像度ビットマップデータを用紙にプリントする。
〔S6〕低解像度ビットマップデータに付随データを付加して、プリントアウト履歴データを生成する。
〔S7〕生成されたプリントアウト履歴データをHDD61に格納する。
【0035】
なお、ステップS4とステップS5に関しては、順番が逆であってもよい。
図5はプリントアウト履歴画面を表示するための処理手順を示すフローチャートである。このフローチャートは、ネットワークプリンタ50上で、プリントアウト履歴参照要求がなされたときから開始される。
〔S11〕プリントアウト履歴画面を表示する。
〔S12〕プリントアウト履歴画面上で、文書の検索条件の入力の受け付けを実行する。
〔S13〕検索条件に応じた文書の一覧の表示指令がなされたか否かを判断し、なされればステップS14に進み、なされなければステップS12に戻る。
〔S14〕ネットワークプリンタ50の表示装置52の画面上で、低解像度ビットマップデータ以外のプリントアウト履歴を表示する。
〔S15〕検索条件の変更がなされたか否かを判断し、なされればステップS12に戻り、なされなければステップS16に進む。
〔S16〕プリントアウト履歴画面の終了指令がなされたか否かを判断し、なされれば本フローチャートを終了し、なされなければステップS17に進む。
〔S17〕低解像度ビットマップデータの表示指令がなされたか否かを判断し、なされればステップS18に進み、なされなければステップS15に戻る。
〔S18〕表示指令された文書が公開可能であるか否かを判断し、公開可能であればステップS20に進み、不可であればステップS19に進む。
〔S19〕パスワードのチェック等によって、表示指令された文書のファイルの作成者と、表示指令を行ったユーザとが同一であるか否かを判断し、同一であればステップS20に進み、同一でなければステップS15に戻る。
〔S20〕表示指令された文書の低解像度ビットマップデータを表示する。
【0036】
このように、本形態では、プリントアウト履歴画面上で低解像度のビットマップデータを表示するようにしたので、実際に印刷された用紙を見なくても、プリントアウト結果の大まかな画像の様子を容易に確認することができる。また、低解像度のビットマップデータなので、メッセージの容量も少なくてすむ。
【0037】
さらに、本形態では、プリントデータファイル毎に、予め「公開」、「非公開」の付属データを付加できるようにしたので、文書内容の機密性を保持することができる。
【0038】
また、本形態では、各プリントデータファイルから抽出した検索用のデータをプリントアウト履歴データに付加して格納しておき、検索条件をプリントアウト履歴画面上で選択、入力することにより、選択されたファイルの一覧を表示できるようにしたので、低解像度ビットマップデータを表示させたい文書の検索作業が容易となる。また、他人の出力した文書の大まかな形状が分かるので、共同作業が容易となる。
【0039】
さらに、デコンポーザからの応答や、デコンポーズの際に生成されるデータをプリントアウト履歴データに付加するようにしたので、膨大なプリントデータファイルの中から、望むファイルを容易に捜し出すことができる。同時に、例えば、フォントの置換が起こった場合のように、低解像度ビットマップデータでは分かりづらいデータが明確になり、プリントアウトの状態の把握がより簡単となる。
【0040】
また、クライアントの操作によって、付随データをプリントアウト履歴に付加できるので、「公開」、「非公開」等の指定が可能となり、独自の分類を行うことができ、より検索が簡単になる。
【0041】
なお、本形態では、低解像度ビットマップデータの表示を、ネットワークプリンタ50の表示装置52上で行う例を示したが、低解像度ビットマップデータを、他のプリントアウト履歴データとともにネットワーク30を介してクライアント10,20側に送り、各クライアントの表示装置で表示できるようにしてもよい。こうすることにより、ユーザは、離れた場所にあるネットワークプリンタ50までいく必要もなく、容易にプリントアウト結果を確認することができる。また、印刷プレビューを見て校正を行う作業が、ネットワークプリンタまで行かなくても端末上で行える。よって、作業効率が向上する。さらに、従来のように、プリントサーバ上で、望む出力が得られるまで印刷プレビューを用いて校正、データ再送を繰り返す場合と比べ、プリントデータファイルを作成したアプリケーションを校正に用いることができるため、校正の自由度も高い。さらに、ビットマップデータは低解像度化してあるので、送信速度も速い。
【0042】
ところで、本形態では、クライアント側で付加することのできる付随データとして、「公開」、「非公開」を付加する例を示したが、これらに加え、「グループ内公開」、「掲示物」、「プレゼン資料」、「提出書類」、「下書き」、「一般文書」を付加できるようにしてもよい。
【0043】
ここで、「グループ内公開」とは、ファイルを送信した人と、その人と同じグループ内なら誰でも参照可能なデータに付加するものである。こうすることにより、ネットワークプリンタを共有するグループ内で共同で作業を行う場合に、遠隔地からの他人のプリントアウト履歴が参照でき、作業効率が向上する。
【0044】
「掲示物」、「プレゼン資料」は、文書共有を円滑にする目的で、低解像度ビットマップデータは全て自動で「公開」とすべきデータに付加するものである。この場合には、特にオリジナルファイルの格納場所を付随データとしてファイルに付加することが望ましい。
【0045】
「提出書類」は、写しを残したいファイルに付加する。これは、原則として非公開である。
「下書き」の付加されたファイルは、自動的に非公開であり、同じ格納場所のファイルがネットワークプリンタに入力された場合、新しいプリントアウト履歴のみが残される。
【0046】
「一般文書」は、低解像度ビットマップデータをHDD61等へ格納しないようなファイルに付加する。
このように、文書を使用目的に従って分類し、その分類によって処理を換えるようにすることにより、プリントアウト履歴の構築に当たって、より適切な処理が行え、プリントアウト履歴が見やすく、使いやすくなる。
【0047】
また、公開する対象を限ることができるので、電子メールの代わりとしてネットワークプリンタを使用することができる。この場合、電子メールが文字だけのやり取りなのに対し、絵付きのデータ共有が行える。
【0048】
【発明の効果】
以上説明したように本発明では、ネットワークを介して入力されたプリントデータファイルのプリントデータをイメージ展開し、印刷手段がそのビットマップデータに基づく画像を印刷する際に、そのビットマップデータを低解像度のビットマップデータに変換して低解像度画像データを生成し、さらに低解像度画像データをプリントアウト履歴データとして記憶装置に格納するとともに、ユーザ操作に応じた選択条件により選択、表示指令された低解像度画像データを記憶装置から読み出して、表示装置の画面上に表示するようにしたので、実際のプリントアウトのイメージのプリントアウト履歴データを、少ない容量で格納でき、かつそのイメージを容易に確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本形態の機能の概念を示すブロック図である。
【図2】ネットワークプリンタの本形態に係わる機能を示すブロック図である。
【図3】表示装置の画面上で表示されるプリントアウト履歴画面の一例を示す図である。
【図4】プリントデータファイルを受け取ってからプリントアウト履歴データを生成するまでの処理手順を示すフローチャートである。
【図5】プリントアウト履歴画面を表示するための処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 ネットワークプリンタ
1a データ受信手段
1b イメージ展開手段
1c プリント部
1d 低解像度画像データ生成手段
1e データ格納手段
1f 記憶装置
1g 表示制御手段
2 プリントデータファイル
3 履歴データ選択表示指令手段
4 表示装置
10,20,30 クライアント
40 ネットワーク
50 ネットワークプリンタ
51 入力装置
52 表示装置
Claims (6)
- ネットワークを介してクライアントと接続されるネットワークプリンタにおいて、
前記ネットワークを介して入力されたプリントデータファイルを受信するデータ受信手段と、
前記プリントデータファイル内のプリントデータをイメージ展開するイメージ展開手段と、
前記イメージ展開手段でイメージ展開されたビットマップデータに基づく画像を印刷する印刷手段と、
前記印刷手段でビットマップデータに基づく画像が印刷される際に、当該ビットマップデータを低解像度のビットマップデータに変換して低解像度画像データを生成する低解像度画像データ生成手段と、
前記低解像度画像データを、対応する前記プリントデータファイルにあらかじめ付加されているデータから抽出した付加データとともにプリントアウト履歴データとして記憶装置に格納するデータ格納手段と、
入力装置を介して入力された選択条件を受け付け、前記記憶装置に格納されたプリントアウト履歴データの中から前記付加データの内容が前記選択条件に合致する前記低解像度画像データを選択し、表示指令を行う履歴データ選択表示指令手段と、
前記履歴データ選択表示指令手段により選択された前記低解像度画像データを前記記憶装置から読み出して、当該低解像度画像データに基づく画像を表示装置の画面上に表示させる表示制御手段と、
を有することを特徴とするネットワークプリンタ。 - 前記プリントアウト履歴データに付加される前記付加データは、さらに、対応する前記プリントデータを前記イメージ展開手段でイメージ展開したときの処理に関する情報と、前記イメージ展開手段によってイメージ展開されたビットマップデータに関する情報の少なくとも一方を含むことを特徴とする請求項1記載のネットワークプリンタ。
- 前記プリントアウト履歴データに付加される前記付加データは、対応する前記プリントデータの使用目的に応じた種別情報を含み、
前記履歴データ選択表示指令手段は、前記プリントアウト履歴データから選択した前記低解像度画像データに対応する前記種別情報を基に、当該低解像度画像データの表示が許可されているか否かを判定し、許可されていると判定した場合のみ前記表示指令を行うことを特徴とする請求項1記載のネットワークプリンタ。 - 前記データ格納手段により前記記憶装置に格納された前記プリントアウト履歴データの数が一定数を超えると、格納された時刻が古い順に前記プリントアウト履歴データを消去する履歴データ管理手段をさらに有することを特徴とする請求項1記載のネットワークプリンタ。
- 前記履歴データ選択表示指令手段により、前記記憶装置における格納場所とファイル名とが同一の前記プリントアウト履歴データが繰り返し選択されて、対応する前記低解像度画像データの前記表示指令が行われた場合には、最新の当該プリントアウト履歴データのみを前記記憶装置に記憶させる履歴データ更新手段をさらに有することを特徴とする請求項1記載のネットワークプリンタ。
- 前記クライアント側からの要求に応じて、前記プリントアウト履歴データを前記ネットワークを介して要求元の前記クライアント側に送信する履歴データ送信手段をさらに有することを特徴とする請求項1記載のネットワークプリンタ。
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