JP3887033B2 - 電池パック、電気機器および充電装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばリチウムイオン2次電池などの2次電池を用いてなり電気機器に電力を供給するための電池パックおよびリチウムイオン2次電池などの2次電池を有してこの2次電池から供給される電力により電気回路が動作する電気機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
電気機器、特に例えば携帯電話装置等のような携帯型の電気機器では、電源に2次電池を採用する場合が多い。
【0003】
図17は従来の携帯電話装置の構成例を示す図である。この図に示す携帯電話装置は、携帯電話装置本体1および電池パック2からなり、電池パック2は携帯電話装置本体1に対して着脱自在となっている。
【0004】
携帯電話装置本体1に電池パック2が装着されているときには、電池パック2に設けられたリチウムイオン2次電池21が出力する電力が、給電用正極接点12,24および給電用負極接点13,25を介して携帯電話装置本体1に設けられた電気回路11に供給される。電気回路11はリチウムイオン2次電池21からの電力供給を受けて動作し、携帯電話装置としての諸機能を実現するための各種の処理を行う。
【0005】
また電池パック2には、リチウムイオン2次電池21の温度検出素子としてのサーミスタ22が、充電用負極接点28と温度検出用接点29との間に設けられている。
【0006】
さて、リチウムイオン2次電池21が消耗した場合には、充電を行うことになるが、この場合には電池パック2を単体または携帯電話装置本体1に装着したままで図示しない充電装置に装着する。そうすると、この充電装置によって充電用正極接点27および充電用負極接点28を介してリチウムイオン2次電池21に充電用の電力が供給され、リチウムイオン2次電池21が充電される。
【0007】
なお、リチウムイオン2次電池21は、充電を行う際にはその温度を監視する場合があるので、サーミスタ22の抵抗値を温度検出用接点29を介して充電装置側で読み出すことで、リチウムイオン2次電池21の温度を充電装置側が検出する。また電気回路11にてリチウムイオン2次電池21の温度を検出する必要があれば、サーミスタ22の抵抗値を温度検出用接点14,26を介して電気回路11にて読み出すことができる。
【0008】
ところで、充電用正極接点27、充電用負極接点28および温度検出用接点29は、電池パック2を充電装置に装着した際に充電装置側に設けられた各接点と接触することで電池パック2と充電装置とを電気的に接続するものとなっているので、筐体の外部に露出している。このため、充電用正極接点27および充電用負極接点28に金属などが接触すると、充電用正極接点27と充電用負極接点28との間が図示のように短絡してしまい、リチウムイオン2次電池21の正極と負極との間が短絡してしまうという不具合があった。
【0009】
そこで、図18に示すようにリチウムイオン2次電池21の正極と充電用正極接点27との間にダイオード23を挿入し、充電用正極接点27からリチウムイオン2次電池21へと向かう電流を阻止することが考えられている。そしてこの構成によれば、充電用正極接点27および充電用負極接点28に金属などが接触しても、リチウムイオン2次電池21の正極と負極との間が短絡してしまうことを防止できる。
【0010】
しかしながらこのようにダイオード23を挿入していると、充電装置側でリチウムイオン2次電池21の電池端電圧を監視しようとする場合に、ダイオード23の順方向電圧や温度特性などの影響によりリチウムイオン2次電池21の電池端電圧を正しく検出することが困難になり、リチウムイオン2次電池21の充電制御を最適に行うことができなくなってしまうという不具合があった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
以上のように従来は、充電用正極接点および充電用負極接点がともに筐体外部に露出しており、かつ充電用正極接点および充電用負極接点が2次電池の両極に直接的に接続されていたため、充電用正極接点と充電用負極接点とに金属などが接触した場合には2次電池の両極間が短絡してしまうという不具合があった。
【0012】
そしてこのような不具合を回避すべく、2次電池の正極と充電用正極接点との間にダイオードを挿入した場合には、外部からの2次電池の電池端電圧の検出をダイオードを介して行わなければならないために、2次電池の電池端電圧を正しく検出することが困難となり、充電制御を最適に行うことができなくなってしまうという不具合があった。
【0013】
本発明はこのような事情を考慮してなされたものであり、その目的とするところは、2次電池の両極間の短絡が生じることを防止した上で、外部からの2次電池の電池端電圧の正確な検出を容易に行うことができる電池パックおよび電気機器を提供することにある。
【0014】
また本発明の別の目的は、上記電池パックおよび電気機器が有する2次電池を充電するのに適した充電装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
以上の目的を達成するために本発明は、筐体の外部に露出して、例えば充電用正極接点、充電用負極接点および検出用接点などの第1乃至第5の5つの接点と、前記筐体の内部に配置された例えばサーミスタに代表される感温抵抗体などの所定の電気抵抗体とを備えるとともに、前記第1の接点にこの第1の接点に向かう電流を阻止するための例えばダイオードなどの整流素子を介して例えばリチウムイオン2次電池などの2次電池の正極を、前記第2の接点に前記2次電池の負極を、また前記第3の接点に前記電気抵抗体を介して前記2次電池の正極を、前記第4の接点に前記2次電池の正極を、前記第5の接点に前記2次電池の負極をそれぞれ接続して電池パックを構成した。
【0016】
また本発明は、筐体の外部に露出して、例えば充電用正極接点および充電用負極接点などの第1および第2の2つの接点と、前記筐体の内部に配置された例えばサーミスタに代表される感温抵抗体などの所定の電気抵抗体とを備えるとともに、前記第1の接点にこの第1の接点に向かう電流を阻止するための例えばダイオードなどの整流素子を介して例えばリチウムイオン2次電池などの2次電池の正極を、前記第2の接点に前記2次電池の負極を、また前記第1の接点と前記2次電池の正極との間に前記整流素子と並列して前記電気抵抗体を接続して電池パックを構成した。
【0017】
また本発明は、例えばリチウムイオン2次電池などの2次電池から電力の供給を受けて動作する電気回路を少なくとも収容した筐体の外部に露出して設けられた例えば充電用正極接点、充電用負極接点および検出用接点などの第1乃至第3の3つの接点と、前記筐体の内部に配置された例えばサーミスタに代表される感温抵抗体などの所定の電気抵抗体とを備えるとともに、前記第1の接点に前記電気回路に向かう電流を阻止することなく前記第1の接点に向かう電流を阻止するための例えばダイオードなどの整流素子を介して前記2次電池の正極を、前記第2の接点に前記2次電池の負極を、また前記第3の接点に前記電気抵抗体を介して前記2次電池の正極をそれぞれ接続して電気機器を構成した。
【0018】
また本発明は、例えばリチウムイオン2次電池などの2次電池から電力の供給を受けて動作する電気回路を少なくとも収容した筐体の外部に露出して設けられた例えば充電用正極接点および充電用負極接点などの第1および第2の2つの接点と、前記筐体の内部に配置された例えばサーミスタに代表される感温抵抗体などの所定の電気抵抗体とを備えるとともに、前記第1の接点にこの第1の接点に向かう電流を阻止するための例えばダイオードなどの整流素子を介して前記2次電池の正極を、前記第2の接点に前記2次電池の負極を、また前記第1の接点と前記2次電池の正極との間に前記整流素子と並列して前記電気抵抗体を接続して電気機器を構成した。
【0019】
また本発明は、電池パックまたは電気機器が有する前記2次電池を充電するための充電装置において、前記電池パックまたは前記電気機器に設けられた第1の接点と第2の接点との間に前記2次電池を充電するための充電電圧を印加するものであり、前記電池パックまたは前記電気機器に設けられた第3の接点の電位を所定値とするよう前記充電電圧のレベルを調整する、例えば電源回路および定電圧回路からなる充電電圧発生手段と、前記第3の接点の電位から前記2次電池の電池端電圧を検出する電池端電圧検出手段と、この電池端電圧検出手段により前記2次電池の電池端電圧が所定のレベルとなったことが検出されたことに応じて前記充電電圧発生手段による前記充電電圧の印加を停止させる充電制御手段とを備えた。
【0020】
また本発明は、電池パックまたは電気機器のうちで電気抵抗体として感温抵抗体を用いた電池パックまたは電気機器が有する前記2次電池を充電するための充電装置において、前記電池パックまたは前記電気機器に設けられた第1の接点と第2の接点との間に前記2次電池を充電するための充電電圧を印加するものであり、前記電池パックまたは前記電気機器に設けられた第3の接点の電位を所定値とするよう前記充電電圧のレベルを調整する、例えば電源回路および定電圧回路からなる充電電圧発生手段と、前記第3の接点の電位から前記2次電池の電池端電圧を検出する電池端電圧検出手段と、前記第3の接点を所定の抵抗値を有する電気抵抗体を介して接地させた際の前記第3の接点の電位と、前記電池端電圧検出手段により検出された前記2次電池の電池端電圧とから、前記電池パックまたは電気機器が有する感温抵抗体の抵抗値を検出し、その抵抗値から前記感温抵抗体の周囲の温度を検出する温度検出手段と、前記電池端電圧検出手段により前記2次電池の電池端電圧が所定のレベルとなったことが検出されたことに応じて、あるいは前記温度検出手段により検出された温度が所定の温度となったことに応じて、前記充電電圧発生手段による前記充電電圧の印加を停止させる充電制御手段とを備えた。
【0021】
また本発明は、電池パックまたは電気機器が有する2次電池を充電するための充電装置において、前記電池パックまたは前記電気機器に設けられた第1の接点と第2の接点との間に前記2次電池を充電するための所定レベルの充電電圧を印加する、例えば電源回路および定電圧回路からなる充電電圧発生手段と、前記第1の接点の電位から前記2次電池の電池端電圧を検出する電池端電圧検出手段と、前記充電電圧発生手段による前記充電電圧の印加を所定の周期で所定期間に亙り停止させるとともに、前記充電電圧発生手段による前記充電電圧の印加を停止している期間中に前記電池端電圧検出手段に前記2次電池の電池端電圧の検出を行わせる検出制御手段と、前記電池端電圧検出手段により前記2次電池の電池端電圧が所定のレベルとなったことが検出されたことに応じて前記充電電圧発生手段による前記充電電圧の印加を停止させる充電制御手段とを備えた。
【0022】
また本発明は、電池パックまたは電気機器のうちで電気抵抗体として感温抵抗体を用いた電池パックまたは電気機器が有する前記2次電池を充電するための充電装置において、前記電池パックまたは前記電気機器に設けられた第1の接点と第2の接点との間に前記2次電池を充電するための所定レベルの充電電圧を印加する、例えば電源回路および定電圧回路からなる充電電圧発生手段と、前記第1の接点の電位から前記2次電池の電池端電圧を検出する電池端電圧検出手段と、前記第1の接点を所定の抵抗値を有する電気抵抗体を介して接地させた際の前記第1の接点の電位と、前記電池端電圧検出手段により検出された前記2次電池の電池端電圧とから、前記電池パックまたは電気機器が有する感温抵抗体の抵抗値を検出し、その抵抗値から前記感温抵抗体の周囲の温度を検出する温度検出手段と、前記充電電圧発生手段による前記充電電圧の印加を所定の周期で所定期間に亙り停止させるとともに、前記充電電圧発生手段による前記充電電圧の印加を停止している期間中に前記電池端電圧検出手段および前記温度検出手段に前記2次電池の電池端電圧の検出および温度の検出をそれぞれ行わせる検出制御手段と、前記電池端電圧検出手段により前記2次電池の電池端電圧が所定のレベルとなったことが検出されたことに応じて、あるいは前記温度検出手段により検出された温度が所定の温度となったことに応じて、前記充電電圧発生手段による前記充電電圧の印加を停止させる充電制御手段とを備えた。
【0023】
これらの手段を講じたことにより、第1の接点が2次電池の正極よりも低電位になったとしても、2次電池から第1の接点に向かう電流は整流素子によって阻止される。また、第3の接点が2次電池の正極よりも低電位になったとしても、2次電池から第3の接点に向かう電流は電気抵抗体によって阻止される。従って、第1の接点または第3の接点が第2の接点と短絡したとしても、その経路を通っての電流は生じない。
【0024】
そして2次電池の電圧は、第3の接点を介して検出できる。また電気抵抗体として感温抵抗体を用いていれば、2次電池の電圧は、第3の接点を介して検出できる。
【0025】
あるいは、第1の接点が2次電池の正極よりも低電位になったとしても、2次電池から第1の接点に向かう電流は整流素子および電気抵抗器によって阻止される。従って、第1の接点が第2の接点と短絡したとしても、その経路を通っての電流は生じない。
【0026】
そして2次電池の電圧は、充電動作を停止させた状態で第3の接点を介して検出できる。また電気抵抗体として感温抵抗体を用いていれば、2次電池の電圧は、充電動作を停止させた状態で第3の接点を介して検出できる。
【0027】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)
以下、図面を参照して本発明の第1の実施の形態につき説明する。
図1は本実施形態に係る電池パックの要部構成を示す図である。なお、図4および図5と同一部分には同一符号を付してある。
【0028】
図中、3で示されるものが本実施形態に係る電池パックであり、ここでは携帯電話装置本体1に装着されている。
携帯電話装置本体1は、電気回路11、給電用正極接点12、給電用負極接点13および検出用接点14を有している。また電池パック3は、リチウムイオン2次電池21、サーミスタ22、ダイオード23、給電用正極接点24、給電用負極接点25、検出用接点26、充電用正極接点27、充電用負極接点28および検出用接点29を有している。
【0029】
電気回路11は、携帯電話装置としての諸機能を実現するための各種の処理を行うものであり、リチウムイオン2次電池21から電力供給を受けて動作する。
【0030】
給電用正極接点12、給電用負極接点13および検出用接点14はそれぞれ、電気回路11に接続されている。また給電用正極接点12は、携帯電話装置本体1に電池パック3が装着されているときには、電池パック3側の給電用正極接点24と接触する。給電用負極接点13は、携帯電話装置本体1に電池パック3が装着されているときには、電池パック3側の給電用負極接点25と接触する。検出用接点14は、電池パック3側の検出用接点26に接触する。
【0031】
さて電池パック3において給電用正極接点24は、リチウムイオン2次電池21の正極に接続されている。給電用負極接点25は、リチウムイオン2次電池21の負極に接続されている。検出用接点26は、必要に応じてサーミスタ22と検出用接点28との間に接続される。
【0032】
充電用正極接点27、充電用負極接点28および検出用接点29は、電池パック3を後述する充電装置に装着した際に、この充電装置に設けられた各接点に接触するように筐体外部に露出して設けられている。また充電用正極接点27は、ダイオード23を介してリチウムイオン2次電池21の正極に接続されている。充電用負極接点28は、リチウムイオン2次電池21の負極に接続されている。検出用接点29は、サーミスタ22を介してリチウムイオン2次電池21の正極に接続されている。
【0033】
サーミスタ22は、リチウムイオン2次電池21の近傍に配置されており、リチウムイオン2次電池21の温度に応じて抵抗値が変化する。
【0034】
ダイオード23は、カソードがリチウムイオン2次電池21の正極に、またアノードが充電用正極接点27に接続される状態でリチウムイオン2次電池21と充電用正極接点27との間に挿入されている。
【0035】
次に以上のように構成された電池パック3の動作を説明する。まず電気回路11を動作させるときには、リチウムイオン2次電池21が出力する電力が給電用正極接点12,24および給電用負極接点13,25を介して電気回路11へと供給される。
【0036】
さてこの状態において、金属などが充電用正極接点27および充電用負極接点28に接触して図中にAで示すように充電用正極接点27と充電用負極接点28とが短絡したとしても、リチウムイオン2次電池21の正極と充電用正極接点27との間に挿入されているダイオード23が逆方向であるために、リチウムイオン2次電池21から充電用正極接点27に向かう電流は阻止される。従って、リチウムイオン2次電池21の正極と負極とが短絡されることはない。
【0037】
一方、金属などが充電用負極接点28および検出用接点29に接触して図中にBで示すように充電用負極接点28と検出用接点29とが短絡したとしても、リチウムイオン2次電池21の正極と検出用接点29との間にはサーミスタ22が存在するために、リチウムイオン2次電池21から検出用接点29に向かう電流は阻止される。従って、リチウムイオン2次電池21の正極と負極とが短絡されることはない。
【0038】
以上のようにして、リチウムイオン2次電池21の正極と負極とが短絡されることが確実に防止される。さらに本実施形態の電池パック3では、以下に説明するようにしてリチウムイオン2次電池21の電池端電圧および温度を外部(充電装置)から検出することができる。
【0039】
すなわち本実施形態の電池パック3に適応し、リチウムイオン2次電池21の充電を行う充電装置は、例えば図2に示すような構成とする。
図2において、4で示されるものが充電装置であり、電源回路41、定電圧回路42、抵抗器43、電界効果トランジスタ(FET)44、A/D変換回路45、制御部46、充電用正極接点47、充電用負極接点48および検出用接点49を有してなる。
【0040】
この充電装置4に電池パック3が装着されたときには、図に示すように充電用正極接点47に電池パック3の充電用正極接点27が、充電用負極接点48に電池パック3の充電用負極接点28が、そして検出用接点49に電池パック3の検出用接点29がそれぞれ接触するものとなっている。
【0041】
電源回路41は、商用電源などの外部電源(交流電源または直流電源)から、リチウムイオン2次電池21を充電するのに適した電流値に定電流制御した充電用電力を生成し、定電圧回路42へと出力する。また電源回路41は、充電装置4内の各部を動作させるための電力を生成し、各部に供給する。
【0042】
定電圧回路42は、電源回路41から出力された充電用電力を受け、リチウムイオン2次電池21の電池端電圧が一定値以下であるときには上記充電用電力をそのままで、またリチウムイオン2次電池21の電池端電圧が一定値を上回っているときには所定レベルに定電圧制御した充電用電力としてそれぞれ出力する。この定電圧回路42の出力側には、充電用正極接点47が接続されている。またこの定電圧回路42は、リチウムイオン2次電池21の電池端電圧がサーミスタ22および検出用接点29,49を介して与えられている。
【0043】
抵抗器43は、一端が検出用接点49に、また他端がFET44のドレインに接続されている。かくして抵抗器43は、充電装置4に電池パック3が装着されており、かつFETがONであるときには、リチウムイオン2次電池21の電池端電圧をサーミスタ22とともに分圧する。
【0044】
FET44は、ソースが接地されるとともに、ゲートが制御部46に接続されており、制御部46によってON/OFF制御され、ON状態のときに抵抗器43を接地する。
【0045】
A/D変換回路45は、検出用接点49に接続されており、この検出用接点49の電位レベルをディジタル化し、これにより得られるデータを制御部46に与える。
【0046】
制御部46は、例えばマイクロコンピュータを主制御回路として有し、A/D変換回路45の出力を監視しつつ、定電圧回路42およびFET44を制御して充電制御を行うものである。この制御部46は、電池端電圧検出手段46a、温度検出手段46bおよび充電制御手段46cを有する。
【0047】
このうち電池端電圧検出手段46aは、FET44をOFFとした状態でのA/D変換回路45の出力に基づいてリチウムイオン2次電池21の電池端電圧を検出するものである。温度検出手段46bは、FET44をONとした状態でのA/D変換回路45の出力および電池端電圧検出手段46aが検出した電池端電圧に基づいてリチウムイオン2次電池21の温度を検出するものである。充電制御手段46cは、電池端電圧検出手段46aおよび温度検出手段46bのそれぞれの検出結果に基づいて定電圧回路42の動作をON/OFF制御することで充電動作をON/OFF制御するものである。
なお、充電用負極接点48は接地されている。
【0048】
次に以上のように構成された充電装置4の動作を制御部46の制御手順にしたがって説明する。
制御部46は電源投入によって処理を開始し、以降は図3に示す手順で処理を行う。すなわち制御部46はまず、FET44をOFFとする(ステップST1)。そうすると、A/D変換回路45にはリチウムイオン2次電池21の電池端電圧がサーミスタ22を介して与えられることになるが、A/D変換回路45の入力インピーダンスは十分に大きいのでサーミスタ22の影響がなく、A/D変換回路45にはリチウムイオン2次電池21の電池端電圧がそのまま入力されることになる。従って、このときにA/D変換回路45の出力はリチウムイオン2次電池21の電池端電圧VB を示すものである。そこで制御部46は、A/D変換回路45の出力を取り込み(ステップST2)、そのデータから現在のリチウムイオン2次電池21の電池端電圧VB を判定する(ステップST3)。なお、以上のステップST1乃至ステップST3の処理は電池端電圧検出手段46により行われる。
【0049】
続いて制御部46は、FET44をONとし(ステップST4)、A/D変換回路45の出力を取り込む(ステップST5)。このとき、A/D変換回路45にはリチウムイオン2次電池21の電池端電圧VB をサーミスタ22および抵抗器43で分圧して得られた電圧が入力されることになる。従って、A/D変換回路45への入力電圧Vは、リチウムイオン2次電池21の電池端電圧をVB 、サーミスタ22の抵抗値をRT 、抵抗器43の抵抗値をRとすると、
V=VB ×R/(RT +R)
となるが、このうちVB ,V,Rは既知である。そこで制御部46は、上記式に基づいてサーミスタ22の抵抗値RT を求める。そしてサーミスタ22の抵抗値RT はリチウムイオン2次電池21の温度Tに応じた値となるから、制御部46は抵抗値RT の値からリチウムイオン2次電池21の温度Tを検出する(ステップST6)。なお、以上のステップST3乃至ステップST6の処理は温度検出手段46bにより行われる。
【0050】
次に制御部46は、以上のように検出した電池端電圧VB が満充電時におけるリチウムイオン2次電池21の電池端電圧Vmax を下回っており、かつ温度Tが規定温度Vref を下回っているか否かの判断(ステップST7およびステップST8)を行う。
【0051】
ここで電池端電圧VB が電池端電圧Vmax を下回っており、かつ温度Tが規定温度Vref を下回っていた場合には、リチウムイオン2次電池21が充電をすべき状態にあるので、制御部46は充電制御手段46cにより、定電圧回路42の動作をONとして充電動作をONする(ステップST9)。定電圧回路42は、電池端電圧VB をサーミスタ22および検出用接点29,49を介してモニタし、この電池端電圧VB が一定電圧となるように定電圧制御を行う。なおこのとき、既に充電動作をONとしてあれば、制御部46は充電動作をON状態に維持する。
【0052】
一方、電池端電圧VB が電池端電圧Vmax 以上となっているか、あるいは温度Tが規定温度Vref 以上となっていたら、リチウムイオン2次電池21が充電を停止すべき状態にあるので、制御部46は充電制御手段46cにより、定電圧回路42の動作をOFFとして充電動作をOFFする(ステップST10)。なおこのとき、既に充電動作をOFFとしてあれば、制御部46は充電動作をOFF状態に維持する。
以降、制御部46はステップST1以降の処理を繰り返す。
【0053】
かくしてこの充電装置4では、電池パック3が装着され、かつこの電池パック3が有するリチウムイオン2次電池21が充電すべき状態にあれば、定電圧回路42が充電用正極接点47と充電用負極接点48との間に、すなわちリチウムイオン2次電池21の両端間に電圧を印加し、リチウムイオン2次電池21が充電される。このとき、リチウムイオン2次電池21に流れる電流に対してダイオード23は順方向であるので、上述の充電動作を妨げない。
【0054】
以上のように本実施形態によれば、リチウムイオン2次電池21の正極と負極とが短絡されることを確実に防止していながら、充電装置4ではリチウムイオン2次電池21の電池端電圧VB および温度Tを簡易に、かつ正確に認識することが可能であり、この電池端電圧VB および温度Tを監視しながらの最適な充電動作を行うことができる。
【0055】
また本実施形態によれば、定電圧回路42は電池端電圧VB をサーミスタ22および検出用接点29,49を介してモニタし、この電池端電圧VB が一定電圧となるように定電圧制御を行うので、ダイオード23による電圧降下を無視して、簡易かつ確実に出力電圧をリチウムイオン2次電池21を充電するのに適したレベルに制御することができる。なお、従来の一般的な充電装置の場合、定電圧回路は自己の出力をフィードバックし、そのレベルを一定に制御することで定電圧制御を実現するが、この場合に本実施形態の電池パック3が有するリチウムイオン2次電池21の充電を行おうとした場合には、ダイオード23による電圧降下を見越して出力電圧のレベルを高めに設定しなければならない。
【0056】
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態につき説明する。
図4は本実施形態に係る電気機器を適用して構成された携帯電話装置の要部構成を示す図である。なお、図1と同一部分には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0057】
この携帯電話装置は、携帯電話装置本体5および電池パック6からなり、電池パック6は携帯電話装置本体5に対して着脱自在となっている。
携帯電話装置本体5は、電気回路11、給電用正極接点12、給電用負極接点13、検出用接点14、ダイオード23、充電用正極接点51、充電用負極接点52および検出用接点53を有している。
【0058】
充電用正極接点51、充電用負極接点52および検出用接点53は、本携帯電話装置を充電装置に装着した際に充電装置側に設けられた各接点と接触するべく筐体外部に露出している。そして充電用正極接点51は、ダイオード23を介して給電用正極接点12に接続されている。なおダイオード23は、カソードが給電用正極接点12に、またアノードが充電用正極接点51にそれぞれ向く状態で設けられている。また充電用負極接点52および検出用接点53は、給電用負極接点13および検出用接点14にそれぞれ直接的に接続されている。
電気回路11は、ダイオード23を介することなく給電用正極接点12に直接的に接続されている。
【0059】
一方、電池パック6は、リチウムイオン2次電池21、サーミスタ22、給電用正極接点24、給電用負極接点25および検出用接点26を有している。
給電用正極接点24は、リチウムイオン2次電池21の正極に接続されている。給電用負極接点25は、リチウムイオン2次電池21の負極に接続されている。検出用接点26は、サーミスタ22を介してリチウムイオン2次電池21の正極に接続されている。
【0060】
かくして以上のような構成の携帯電話装置では、リチウムイオン2次電池21を充電する場合、充電用の電力は携帯電話装置本体1を介し、給電用正極接点12,24および給電用負極接点13,25を経由してリチウムイオン2次電池21へと供給される。
【0061】
当該携帯電話装置が充電装置に装着されていない時には、充電用正極接点51、充電用負極接点52および検出用接点53は筐体外部に露出することになるが、これらの接点が金属などで短絡されても、サーミスタ22やダイオード23の働きによって前述した第1実施形態の場合と同様にしてリチウムイオン2次電池21の両極が短絡されることが防止される。
【0062】
一方、リチウムイオン2次電池21から電気回路11への電力の供給は、電気回路11がダイオード23を介することなく直接的に給電用正極接点12に接続されていることから、ダイオード23により阻止されることなく正常に行われる。
【0063】
なお、リチウムイオン2次電池21の電圧や温度の検出は、例えば前述した第1実施形態にて示した充電装置4を用い、前述した第1実施形態の場合と同様にして行うことができる。この場合、充電装置4の検出用接点を携帯電話装置本体5の検出用接点53に接触させる。
【0064】
以上のように本実施形態によれば、リチウムイオン2次電池21の正極と負極とが短絡されることを確実に防止していながら、リチウムイオン2次電池21の電圧および温度を簡易に、かつ正確に認識することが可能となる。
【0065】
(第3の実施の形態)
次に、本発明の第3の実施の形態につき説明する。
図5は本実施形態に係る電池パックの要部構成を示す図である。なお、図1と同一部分には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0066】
図中、3′で示されるものが本実施形態に係る電池パックであり、ここでは携帯電話装置本体1に装着されている。
電池パック3′は、リチウムイオン2次電池21、ダイオード23、給電用正極接点24、給電用負極接点25、検出用接点26、充電用正極接点27、充電用負極接点28、検出用接点29および抵抗器31を有している。
すなわち本実施形態の電池パック3′は、前記第1実施形態の電池パック3におけるサーミスタ22に代えて抵抗器31を設けた構成をなす。
【0067】
次に以上のように構成された電池パック3′の動作を説明する。まず電気回路11を動作させるときには、リチウムイオン2次電池21が出力する電力が給電用正極接点12,24および給電用負極接点13,25を介して電気回路11へと供給される。
【0068】
さてこの状態において、金属などが充電用正極接点27および充電用負極接点28に接触して図中にCで示すように充電用正極接点27と充電用負極接点28とが短絡したとしても、リチウムイオン2次電池21の正極と充電用正極接点27との間に挿入されているダイオード23が逆方向であるために、リチウムイオン2次電池21から充電用正極接点27に向かう電流は阻止される。従って、リチウムイオン2次電池21の正極と負極とが短絡されることはない。
【0069】
一方、金属などが充電用負極接点28および検出用接点29に接触して図中にDで示すように充電用負極接点28と検出用接点29とが短絡したとしても、リチウムイオン2次電池21の正極と検出用接点29との間には抵抗器31が存在するために、リチウムイオン2次電池21から検出用接点29に向かう電流は阻止される。従って、リチウムイオン2次電池21の正極と負極とが短絡されることはない。
【0070】
以上のようにして、リチウムイオン2次電池21の正極と負極とが短絡されることが確実に防止される。さらに本実施形態の電池パック3′では、以下に説明するようにしてリチウムイオン2次電池21の電池端電圧および温度を外部(充電装置)から検出することができる。
【0071】
すなわち本実施形態の電池パック3′に適応し、リチウムイオン2次電池21の充電を行う充電装置は、例えば図6に示すような構成とする。
図6において、4′で示されるものが充電装置であり、電源回路41、定電圧回路42、A/D変換回路45、充電用正極接点47、充電用負極接点48、検出用接点49および制御部46′を有してなる。
【0072】
すなわち本実施形態の充電装置4′は、前述した第1実施形態の充電装置4における抵抗器43およびFET44を排除するとともに、制御部46に代えて制御部46′を設けてなる。
【0073】
この充電装置4′に電池パック3′が装着されたときには、図に示すように充電用正極接点47に電池パック3′の充電用正極接点27が、充電用負極接点48に電池パック3′の充電用負極接点28が、そして検出用接点49に電池パック3′の検出用接点29がそれぞれ接触するものとなっている。
【0074】
制御部46′は、例えばマイクロコンピュータを主制御回路として有し、A/D変換回路45の出力を監視しつつ、定電圧回路42を制御して充電制御を行うものである。この制御部46′は、電池端電圧検出手段46aおよび充電制御手段46cを有する。
すなわち本実施形態の制御部46′は、前述した第1実施形態の制御部46における温度検出手段46bを排除してなる。
【0075】
次に以上のように構成された充電装置4′の動作を制御部46′の制御手順にしたがって説明する。
制御部46′は電源投入によって処理を開始し、以降は図7に示す手順で処理を行う。すなわち制御部46′はまず、A/D変換回路45の出力を取り込み(ステップST11)、そのデータから現在のリチウムイオン2次電池21の電池端電圧VB を判定する(ステップST12)。これは、A/D変換回路45にはリチウムイオン2次電池21の電池端電圧が抵抗器31を介して与えられることになるが、A/D変換回路45の入力インピーダンスは十分に大きいので抵抗器31の影響がなく、A/D変換回路45にはリチウムイオン2次電池21の電池端電圧がそのまま入力されることになるので、このときのA/D変換回路45の出力から電池端電圧VB を判定するのである。なお、このステップST11およびステップST12の処理は電池端電圧検出手段46′により行われる。
【0076】
次に制御部46は、以上のように検出した電池端電圧VB が満充電時におけるリチウムイオン2次電池21の電池端電圧Vmax を下回っているか否かの判断(ステップST13)を行う。
【0077】
ここで電池端電圧VB が電池端電圧Vmax を下回っていた場合には、リチウムイオン2次電池21が充電をすべき状態にあるので、制御部46′は充電制御手段46cにより、定電圧回路42の動作をONとして充電動作をONする(ステップST14)。定電圧回路42は、電池端電圧VB を抵抗器31および検出用接点29,49を介してモニタし、この電池端電圧VB が一定電圧となるように定電圧制御を行う。なおこのとき、既に充電動作をONとしてあれば、制御部46′は充電動作をON状態に維持する。
【0078】
一方、電池端電圧VB が電池端電圧Vmax 以上となっていたら、リチウムイオン2次電池21が充電を停止すべき状態にあるので、制御部46′は充電制御手段46cにより、定電圧回路42の動作をOFFとして充電動作をOFFする(ステップST15)。なおこのとき、既に充電動作をOFFとしてあれば、制御部46′は充電動作をOFF状態に維持する。
以降、制御部46′はステップST11以降の処理を繰り返す。
【0079】
かくしてこの充電装置4′では、電池パック3′が装着され、かつこの電池パック3′が有するリチウムイオン2次電池21が充電すべき状態にあれば、定電圧回路42が充電用正極接点47と充電用負極接点48との間に、すなわちリチウムイオン2次電池21の両端間に電圧を印加し、リチウムイオン2次電池21が充電される。このとき、リチウムイオン2次電池21に流れる電流に対してダイオード23は順方向であるので、上述の充電動作を妨げない。
【0080】
以上のように本実施形態によれば、リチウムイオン2次電池21の正極と負極とが短絡されることを確実に防止していながら、充電装置4′ではリチウムイオン2次電池21の電池端電圧VB を簡易に、かつ正確に認識することが可能であり、この電池端電圧VB を監視しながらの最適な充電動作を行うことができる。
【0081】
なお、本実施形態は前述した第1実施形態と異なり、リチウムイオン2次電池21の温度Tの認識およびこの温度Tを考慮した充電制御を行うことはできない。しかしながらリチウムイオン2次電池21の温度Tの認識およびこの温度Tを考慮した充電制御はリチウムイオン2次電池21の充電に関して必須ではないので、本実施形態の構成とすることにより、構成を簡易とした充電装置4′が実現できる。
【0082】
また本実施形態は、定電圧回路42は電池端電圧VB を抵抗器31および検出用接点29,49を介してモニタし、この電池端電圧VB が一定電圧となるように定電圧制御を行うので、ダイオード23による電圧降下を無視して、簡易かつ確実に出力電圧をリチウムイオン2次電池21を充電するのに適したレベルに制御することができる。
【0083】
(第4の実施の形態)
次に、本発明の第4の実施の形態につき説明する。
図8は本実施形態に係る電気機器を適用して構成された携帯電話装置の要部構成を示す図である。なお、図1、図4および図6と同一部分には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0084】
この携帯電話装置は、携帯電話装置本体5および電池パック6′からなり、電池パック6′は携帯電話装置本体5に対して着脱自在となっている。
すなわち本実施形態の携帯電話装置は、前述した第2実施形態の携帯電話装置における電池パック6に代えて電池パック6′を備えてなるものである。
【0085】
電池パック6′は、リチウムイオン2次電池21、給電用正極接点24、給電用負極接点25、検出用接点26および抵抗器31を有しており、前述した第2実施形態の電池パック6におけるサーミスタ22に代えて抵抗器31を配置したものである。
【0086】
かくして以上のような構成の携帯電話装置では、リチウムイオン2次電池21を充電する場合、充電用の電力は携帯電話装置本体1を介し、給電用正極接点12,24および給電用負極接点13,25を経由してリチウムイオン2次電池21へと供給される。
【0087】
当該携帯電話装置が充電装置に装着されていない時には、充電用正極接点51、充電用負極接点52および検出用接点53は筐体外部に露出することになるが、これらの接点が金属などで短絡されても、ダイオード23や抵抗器31の働きによって前述した第3実施形態の場合と同様にしてリチウムイオン2次電池21の両極が短絡されることが防止される。
【0088】
一方、リチウムイオン2次電池21から電気回路11への電力の供給は、電気回路11がダイオード23を介することなく直接的に給電用正極接点12に接続されていることから、ダイオード23により阻止されることなく正常に行われる。
【0089】
なお、リチウムイオン2次電池21の電圧の検出は、例えば前述した第3実施形態にて示した充電装置4′を用いて、第3実施形態の場合と同様にして行うことができる。この場合、充電装置4′の検出用接点49を携帯電話装置本体5の検出用接点53に接触させる。
【0090】
以上のように本実施形態によれば、リチウムイオン2次電池21の正極と負極とが短絡されることを確実に防止していながら、リチウムイオン2次電池21の電圧を簡易に、かつ正確に認識することが可能となる。
【0091】
なお、本実施形態は前述した第2実施形態と異なり、リチウムイオン2次電池21の温度Tの認識を充電装置側で行うことはできない。しかしながらリチウムイオン2次電池21の温度Tを考慮した充電制御はリチウムイオン2次電池21の充電に関して必須ではないので、本実施形態のようにサーミスタ22よりも安価な通常の抵抗器31を用いることでコストの低下を図ることができる。
【0092】
(第5の実施の形態)
次に、本発明の第5の実施の形態につき説明する。
図9は本実施形態に係る電池パックの要部構成を示す図である。なお、図1と同一部分には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0093】
図中、7で示されるものが本実施形態に係る電池パックであり、ここでは携帯電話装置本体1′に装着されている。
携帯電話装置本体1′は、電気回路11、給電用正極接点12および給電用負極接点13を有している。また電池パック7は、リチウムイオン2次電池21、サーミスタ22、ダイオード23、給電用正極接点24、給電用負極接点25、充電用正極接点27および充電用負極接点28を有している。
【0094】
すなわち本実施形態の電池パック7は、前述した第1実施形態の電池パック3における検出用接点26,29を排除し、サーミスタ22をリチウムイオン2次電池21の正極と充電用正極接点27との間に設けている。これにともない携帯電話装置本体1′も、前述した第1実施形態の携帯電話装置本体1における検出用接点14を排除している。
【0095】
次に以上のように構成された電池パック7の動作を説明する。まず電気回路11を動作させるときには、リチウムイオン2次電池21が出力する電力が給電用正極接点12,24および給電用負極接点13,25を介して電気回路11へと供給される。
【0096】
さてこの状態において、金属などが充電用正極接点27および充電用負極接点28に接触して図中にEで示すように充電用正極接点27と充電用負極接点28とが短絡したとしても、リチウムイオン2次電池21の正極と充電用正極接点27との間にはサーミスタ22および逆方向のダイオード23が挿入されているために、リチウムイオン2次電池21から充電用正極接点27に向かう電流は阻止される。従って、リチウムイオン2次電池21の正極と負極とが短絡されることはない。
【0097】
以上のようにして、リチウムイオン2次電池21の正極と負極とが短絡されることが確実に防止される。さらに本実施形態の電池パック7では、以下に説明するようにしてリチウムイオン2次電池21の電池端電圧および温度を外部(充電装置)から検出することができる。
【0098】
すなわち本実施形態の電池パック7に適応し、リチウムイオン2次電池21の充電を行う充電装置は、例えば図10に示すような構成とする。なお図10において、図2と同一部分には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0099】
図10において、8で示されるものが充電装置であり、電源回路41、定電圧回路42、抵抗器43、電界効果トランジスタ(FET)44、A/D変換回路45、充電用正極接点47、充電用負極接点48および制御部81を有してなる。
【0100】
制御部81は、例えばマイクロコンピュータを主制御回路として有し、A/D変換回路45の出力を監視しつつ、定電圧回路42およびFET44を制御して充電制御を行うものである。この制御部81は、電池端電圧検出手段46a、温度検出手段46b、充電制御手段46cおよび検出制御手段81aを有する。
【0101】
検出制御手段81aは、一定周期で定電圧回路42の動作、すなわち充電動作を停止させ、この状態で電池端電圧検出手段46aおよび温度検出手段46bに電池端電圧および温度の検出を行わせるものである。
【0102】
次に以上のように構成された充電装置8の動作を制御部81の制御手順にしたがって説明する。
制御部81は電源投入によって処理を開始し、以降は図11に示す手順で処理を行う。すなわち制御部81はまず、検出制御手段81aにより、定電圧回路42の動作をOFFとして充電動作をOFFとする(ステップST21)。なお電源投入直後は定電圧回路42の動作はOFFとなっているので、制御部81はその状態のままとする。
【0103】
続いて制御部81は、FET44をOFFとする(ステップST22)。そうすると、充電用正極接点47には定電圧回路42からの電圧印加がなされないので、リチウムイオン2次電池21の電池端電圧がサーミスタ22を介して与えられることになる。これにより、A/D変換回路45にはリチウムイオン2次電池21の電池端電圧がサーミスタ22を介して与えられることになる。そこで制御部81は、A/D変換回路45の出力を取り込み(ステップST23)、そのデータから現在のリチウムイオン2次電池21の電池端電圧VB を判定する(ステップST24)。なお、以上のステップST22乃至ステップST24の処理は電池端電圧検出手段46aにより行われる。
【0104】
続いて制御部81は、FET44をONとし(ステップST25)、A/D変換回路45の出力を取り込む(ステップST26)。このとき、A/D変換回路45にはリチウムイオン2次電池21の電池端電圧VB をサーミスタ22および抵抗器43で分圧して得られた電圧が入力されることになる。従って、制御部81は、前述した第1実施形態のときと同様にしてリチウムイオン2次電池21の温度Tを検出する(ステップST27)。なお、以上のステップST25乃至ステップST27の処理は温度検出手段46bにより行われる。
【0105】
次に制御部81は、以上のように検出した電池端電圧VB が満充電時におけるリチウムイオン2次電池21の電池端電圧Vmax を下回っており、かつ温度Tが規定温度Vref を下回っているか否かの判断(ステップST28およびステップST29)を行う。
【0106】
ここで電池端電圧VB が電池端電圧Vmax を下回っており、かつ温度Tが規定温度Vref を下回っていた場合には、リチウムイオン2次電池21が充電をすべき状態にあるので、制御部81は充電制御手段46cにより、定電圧回路42の動作をONとして充電動作をONする(ステップST30)。定電圧回路42は、自己の出力電圧をモニタし、この電圧が電池端電圧VB が一定電圧となるように定めた所定のレベルとなるように定電圧制御を行う。
【0107】
この状態で制御部81は検出制御手段81aにより、ステップST30にて充電動作をONした時点から一定時間が経過するのを待つ(ステップST31)。そして一定時間が経過したら、制御部81はステップST21以降の処理を繰り返す。すなわち制御部81は、充電動作を行っている最中には、一定周期で充電動作を中断し、電池端電圧VB および温度Tの検出と、この電池端電圧VB および温度Tに基づく充電をすべき状態であるか否かの判断とを実施する。
【0108】
一方、ステップST28にて電池端電圧VB が電池端電圧Vmax 以上となっていると判定するか、あるいはステップST29にて温度Tが規定温度Vref 以上となっていると判定したら、リチウムイオン2次電池21が充電を停止すべき状態にあるので、制御部81はステップST21以降の処理を繰り返す。これにより、定電圧回路42の動作をOFFとして充電動作をOFFし、電池端電圧VB および温度Tの検出と、この電池端電圧VB および温度Tに基づく充電をすべき状態であるか否かの判断を繰り返す。
【0109】
かくしてこの充電装置8では、電池パック7が装着され、かつこの電池パック7が有するリチウムイオン2次電池21が充電すべき状態にあれば、定電圧回路42が充電用正極接点47と充電用負極接点48との間に、すなわちリチウムイオン2次電池21の両端間に電圧を印加し、リチウムイオン2次電池21が充電される。このとき、リチウムイオン2次電池21に流れる電流に対してダイオード23は順方向であるので、上述の充電動作を妨げない。
【0110】
またこのような充電動作が周期的に中断されて、電池端電圧VB および温度Tの検出と、この電池端電圧VB および温度Tに基づく充電をすべき状態であるか否かの判断とを実施する。
【0111】
以上のように本実施形態によれば、リチウムイオン2次電池21の正極と負極とが短絡されることを確実に防止していながら、充電装置8ではリチウムイオン2次電池21の電池端電圧VB および温度Tを簡易に、かつ正確に認識することが可能であり、この電池端電圧VB および温度Tを監視しながらの最適な充電動作を行うことができる。
【0112】
また本実施形態によれば、電池端電圧VB および温度Tの検出を充電用正極接点27,47を介して行うようにし、前述した第1実施形態における検出用接点29,49を排除しているので、製造コストを低減することができる。
【0113】
(第6の実施の形態)
次に、本発明の第6の実施の形態につき説明する。
図12は本実施形態に係る電気機器を適用して構成された携帯電話装置の要部構成を示す図である。なお、図1および図4と同一部分には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0114】
この携帯電話装置は、携帯電話装置本体9および電池パック6からなり、電池パック6は携帯電話装置本体9に対して着脱自在となっている。
携帯電話装置本体9は、電気回路11、給電用正極接点12、給電用負極接点13、検出用接点14、ダイオード23、充電用正極接点51および充電用負極接点52を有している。
【0115】
すなわち本実施形態の携帯電話装置は、前述した第2実施形態の携帯電話装置における携帯電話装置本体5に代えて携帯電話装置本体9を用いたものである。また携帯電話装置本体9は、前述した第2実施形態の携帯電話装置本体5における検出用接点53を排除するとともに、サーミスタ22を検出用接点14と充電用正極接点51との間に配置したものである。
【0116】
かくして以上のような構成の携帯電話装置では、リチウムイオン2次電池21を充電する場合、充電用の電力は携帯電話装置本体1を介し、給電用正極接点12,24および給電用負極接点13,25を経由してリチウムイオン2次電池21へと供給される。
【0117】
当該携帯電話装置が充電装置に装着されていない時には、充電用正極接点51および充電用負極接点52は筐体外部に露出することになるが、これらの接点が金属などで短絡されても、サーミスタ22やダイオード23の働きによって前述した第5実施形態の場合と同様にしてリチウムイオン2次電池21の両極が短絡されることが防止される。
【0118】
一方、リチウムイオン2次電池21から電気回路11への電力の供給は、電気回路11がダイオード23を介することなく直接的に給電用正極接点12に接続されていることから、ダイオード23により阻止されることなく正常に行われる。
【0119】
なお、リチウムイオン2次電池21の電圧や温度の検出は、例えば前述した第5実施形態にて示した充電装置8を用い、前述した第5実施形態の場合と同様にして行うことができる。
【0120】
以上のように本実施形態によれば、リチウムイオン2次電池21の正極と負極とが短絡されることを確実に防止していながら、リチウムイオン2次電池21の電圧および温度を簡易に、かつ正確に認識することが可能となる。
【0121】
(第7の実施の形態)
次に、本発明の第7の実施の形態につき説明する。
図13は本実施形態に係る電池パックの要部構成を示す図である。なお、図1および図9と同一部分には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0122】
図中、7′で示されるものが本実施形態に係る電池パックであり、ここでは携帯電話装置本体1′に装着されている。
電池パック7′は、リチウムイオン2次電池21、ダイオード23、給電用正極接点24、給電用負極接点25、検出用接点26、充電用正極接点27、充電用負極接点28、検出用接点29および抵抗器31を有している。
すなわち本実施形態の電池パック7′は、前述した第5実施形態の電池パック7におけるサーミスタ22に代えて抵抗器31を設けた構成をなす。
【0123】
次に以上のように構成された電池パック7′の動作を説明する。まず電気回路11を動作させるときには、リチウムイオン2次電池21が出力する電力が給電用正極接点12,24および給電用負極接点13,25を介して電気回路11へと供給される。
【0124】
さてこの状態において、金属などが充電用正極接点27および充電用負極接点28に接触して図中にFで示すように充電用正極接点27と充電用負極接点28とが短絡したとしても、リチウムイオン2次電池21の正極と充電用正極接点27との間には逆方向のダイオード23および抵抗器31が挿入されているために、リチウムイオン2次電池21から充電用正極接点27に向かう電流は阻止される。従って、リチウムイオン2次電池21の正極と負極とが短絡されることはない。
【0125】
以上のようにして、リチウムイオン2次電池21の正極と負極とが短絡されることが確実に防止される。さらに本実施形態の電池パック7′では、以下に説明するようにしてリチウムイオン2次電池21の電池端電圧および温度を外部(充電装置)から検出することができる。
【0126】
すなわち本実施形態の電池パック7′に適応し、リチウムイオン2次電池21の充電を行う充電装置は、例えば図14に示すような構成とする。
図14において、8′で示されるものが充電装置であり、電源回路41、定電圧回路42、A/D変換回路45、充電用正極接点47、充電用負極接点48、検出用接点49および制御部81′を有してなる。
【0127】
すなわち本実施形態の充電装置8′は、前述した第1実施形態の充電装置8における抵抗器43およびFET44を排除するとともに、制御部81に代えて制御部81′を設けてなる。
【0128】
この充電装置8′に電池パック7′が装着されたときには、図に示すように充電用正極接点47に電池パック7′の充電用正極接点27が、充電用負極接点48に電池パック7′の充電用負極接点28が、そして検出用接点49に電池パック7′の検出用接点29がそれぞれ接触するものとなっている。
【0129】
制御部81′は、例えばマイクロコンピュータを主制御回路として有し、A/D変換回路45の出力を監視しつつ、定電圧回路42を制御して充電制御を行うものである。この制御部81′は、電池端電圧検出手段46aおよび充電制御手段46cを有する。
すなわち本実施形態の制御部81は、前述した第5実施形態の制御部81における温度検出手段46bを排除してなる。
【0130】
次に以上のように構成された充電装置8′の動作を制御部81′の制御手順にしたがって説明する。
制御部81′は電源投入によって処理を開始し、以降は図15に示す手順で処理を行う。すなわち制御部81′はまず、検出制御手段81aにより、定電圧回路42の動作をOFFとして充電動作をOFFとする(ステップST41)。なお電源投入直後は定電圧回路42の動作はOFFとなっているので、制御部81′はその状態のままとする。
【0131】
そうすると、充電用正極接点47には定電圧回路42からの電圧印加がなされないので、リチウムイオン2次電池21の電池端電圧がサーミスタ22を介して与えられることになる。これにより、A/D変換回路45にはリチウムイオン2次電池21の電池端電圧がサーミスタ22を介して与えられることになる。そこで制御部81′は、A/D変換回路45の出力を取り込み(ステップST42)、そのデータから現在のリチウムイオン2次電池21の電池端電圧VB を判定する(ステップST43)。なお、以上のステップST42およびステップST43の処理は電池端電圧検出手段46aにより行われる。
【0132】
次に制御部81′は、以上のように検出した電池端電圧VB が満充電時におけるリチウムイオン2次電池21の電池端電圧Vmax を下回っているか否かの判断(ステップST44)を行う。
【0133】
ここで電池端電圧VB が電池端電圧Vmax を下回っていた場合には、リチウムイオン2次電池21が充電をすべき状態にあるので、制御部81′は充電制御手段46cにより、定電圧回路42の動作をONとして充電動作をONする(ステップST45)。
【0134】
この状態で制御部81′は検出制御手段81aにより、ステップST45にて充電動作をONした時点から一定時間が経過するのを待つ(ステップST46)。そして一定時間が経過したら、制御部81′はステップST41以降の処理を繰り返す。すなわち制御部81′は、充電動作を行っている最中には、一定周期で充電動作を中断し、電池端電圧VB の検出と、この電池端電圧VB に基づく充電をすべき状態であるか否かの判断とを実施する。
【0135】
一方、ステップST44にて電池端電圧VB が電池端電圧Vmax 以上となっていると判定したら、リチウムイオン2次電池21が充電を停止すべき状態にあるので、制御部81′はステップST41以降の処理を繰り返す。これにより、定電圧回路42の動作をOFFとして充電動作をOFFし、電池端電圧VB の検出と、この電池端電圧VB に基づく充電をすべき状態であるか否かの判断を繰り返す。
【0136】
かくしてこの充電装置8′では、電池パック7′が装着され、かつこの電池パック7′が有するリチウムイオン2次電池21が充電すべき状態にあれば、定電圧回路42が充電用正極接点47と充電用負極接点48との間に、すなわちリチウムイオン2次電池21の両端間に電圧を印加し、リチウムイオン2次電池21が充電される。このとき、リチウムイオン2次電池21に流れる電流に対してダイオード23は順方向であるので、上述の充電動作を妨げない。
またこのような充電動作が周期的に中断されて、電池端電圧VB の検出と、この電池端電圧VB に基づく充電をすべき状態であるか否かの判断とを実施する。
【0137】
以上のように本実施形態によれば、リチウムイオン2次電池21の正極と負極とが短絡されることを確実に防止していながら、充電装置8ではリチウムイオン2次電池21の電池端電圧VB を簡易に、かつ正確に認識することが可能であり、この電池端電圧VB を監視しながらの最適な充電動作を行うことができる。
【0138】
また本実施形態によれば、電池端電圧VB および温度Tの検出を充電用正極接点27,47を介して行うようにし、前述した第3実施形態における検出用接点29,49を排除しているので、製造コストを低減することができる。
【0139】
なお、本実施形態は前述した第5実施形態と異なり、リチウムイオン2次電池21の温度Tの認識およびこの温度Tを考慮した充電制御を行うことはできない。しかしながらリチウムイオン2次電池21の温度Tの認識およびこの温度Tを考慮した充電制御はリチウムイオン2次電池21の充電に関して必須ではないので、本実施形態の構成とすることにより、構成を簡易とした充電装置8′が実現できる。
【0140】
(第8の実施の形態)
次に、本発明の第8の実施の形態につき説明する。
図16は本実施形態に係る電気機器を適用して構成された携帯電話装置の要部構成を示す図である。なお、図1、図8および図12と同一部分には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0141】
この携帯電話装置は、携帯電話装置本体9および電池パック6′からなり、電池パック6′は携帯電話装置本体9に対して着脱自在となっている。
電池パック6′は、リチウムイオン2次電池21、給電用正極接点24、給電用負極接点25、検出用接点26および抵抗器31を有している。
すなわち本実施形態の携帯電話装置は、前述した第6実施形態の携帯電話装置における電池パック6に代えて電池パック6′を用いてなるものである。
【0142】
かくして以上のような構成の携帯電話装置では、リチウムイオン2次電池21を充電する場合、充電用の電力は携帯電話装置本体1を介し、給電用正極接点12,24および給電用負極接点13,25を経由してリチウムイオン2次電池21へと供給される。
【0143】
当該携帯電話装置が充電装置に装着されていない時には、充電用正極接点51および充電用負極接点52は筐体外部に露出することになるが、これらの接点が金属などで短絡されても、ダイオード23や抵抗器31の働きによって前述した第7実施形態の場合と同様にしてリチウムイオン2次電池21の両極が短絡されることが防止される。
【0144】
一方、リチウムイオン2次電池21から電気回路11への電力の供給は、電気回路11がダイオード23を介することなく直接的に給電用正極接点12に接続されていることから、ダイオード23により阻止されることなく正常に行われる。
【0145】
なお、リチウムイオン2次電池21の電圧の検出は、例えば前述した第7実施形態にて示した充電装置8′を用い、前述した第7実施形態の場合と同様にして行うことができる。
【0146】
以上のように本実施形態によれば、リチウムイオン2次電池21の正極と負極とが短絡されることを確実に防止していながら、リチウムイオン2次電池21の電圧を簡易に、かつ正確に認識することが可能となる。
【0147】
なお本発明は上記各実施形態に限定されるものではない。例えば前記各実施形態では、2次電池としてリチウムイオン2次電池を用いているが、リチウムイオン2次電池以外の2次電池を用いる場合にも本願発明の適用が可能である。ただし、リチウムイオン2次電池では、充電時にリチウムイオン2次電池の電圧を正確に監視する必要があることから、本願発明を適用することのメリットが非常に大きい。
【0148】
また前記各実施形態では、携帯電話装置を対象として説明しているが、2次電池からの電力供給を受けて動作する電気機器であれば、他の種の電気機器にも本願発明の適用が可能である。
【0149】
また前記各実施形態では、感温抵抗体としてサーミスタを用いているが、他の種の感温抵抗体を用いても良い。
【0150】
また前記第2,第4,第6,第8の各実施形態では、リチウムイオン2次電池を電池パックに収容し、この電池パックを携帯電話装置本体に対して着脱自在としているが、リチウムイオン2次電池を携帯電話装置本体の内部に収容し、給電用正極接点12,24、給電用負極接点13,25および検出用接点14,26をなくした構成であっても本願発明を適用可能である。
【0151】
また前記第4,第8の各実施形態では、抵抗器31を電池パック6′側に設けているが、携帯電話装置本体5,9側に設けるようにしても良い。さらに第8実施形態では、抵抗器31を携帯電話装置本体9内にて給電用正極接点12と充電用正極接点51との間にダイオード23と並列して接続するようにしても良く、このような構成とすれば温度検出用接点14,26をも排除することができる。
【0152】
このほか、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形実施が可能である。
【0153】
【発明の効果】
本発明は、筐体の外部に露出して、例えば充電用正極接点、充電用負極接点および検出用接点などの第1乃至第5の5つの接点と、前記筐体の内部に配置された例えばサーミスタに代表される感温抵抗体などの所定の電気抵抗体とを備えるとともに、前記第1の接点にこの第1の接点に向かう電流を阻止するための例えばダイオードなどの整流素子を介して例えばリチウムイオン2次電池などの2次電池の正極を、前記第2の接点に前記2次電池の負極を、また前記第3の接点に前記電気抵抗体を介して前記2次電池の正極を、前記第4の接点に前記2次電池の正極を、前記第5の接点に前記2次電池の負極をそれぞれ接続して電池パックを構成した。
【0154】
また本発明は、筐体の外部に露出して、例えば充電用正極接点および充電用負極接点などの第1および第2の2つの接点と、前記筐体の内部に配置された例えばサーミスタに代表される感温抵抗体などの所定の電気抵抗体とを備えるとともに、前記第1の接点にこの第1の接点に向かう電流を阻止するための例えばダイオードなどの整流素子を介して例えばリチウムイオン2次電池などの2次電池の正極を、前記第2の接点に前記2次電池の負極を、また前記第1の接点と前記2次電池の正極との間に前記整流素子と並列して前記電気抵抗体を接続して電池パックを構成した。
【0155】
これらの手段を講じたことにより、2次電池の両極間の短絡が生じることを防止した上で、外部からの2次電池の電池端電圧の正確な検出を容易に行うことができる電池パックとなる。また電気抵抗体として感温抵抗体を用いていれば、外部からの2次電池の温度の正確な検出を容易に行うことができる電池パックとなる。
【0156】
また本発明は、例えばリチウムイオン2次電池などの2次電池から電力の供給を受けて動作する電気回路を少なくとも収容した筐体の外部に露出して設けられた例えば充電用正極接点、充電用負極接点および検出用接点などの第1乃至第3の3つの接点と、前記筐体の内部に配置された例えばサーミスタに代表される感温抵抗体などの所定の電気抵抗体とを備えるとともに、前記第1の接点に前記電気回路に向かう電流を阻止することなく前記第1の接点に向かう電流を阻止するための例えばダイオードなどの整流素子を介して前記2次電池の正極を、前記第2の接点に前記2次電池の負極を、また前記第3の接点に前記電気抵抗体を介して前記2次電池の正極をそれぞれ接続して電気機器を構成した。
【0157】
また本発明は、例えばリチウムイオン2次電池などの2次電池から電力の供給を受けて動作する電気回路を少なくとも収容した筐体の外部に露出して設けられた例えば充電用正極接点および充電用負極接点などの第1および第2の2つの接点と、前記筐体の内部に配置された例えばサーミスタに代表される感温抵抗体などの所定の電気抵抗体とを備えるとともに、前記第1の接点にこの第1の接点に向かう電流を阻止するための例えばダイオードなどの整流素子を介して前記2次電池の正極を、前記第2の接点に前記2次電池の負極を、また前記第1の接点と前記2次電池の正極との間に前記整流素子と並列して前記電気抵抗体を接続して電気機器を構成した。
【0158】
これらの手段を講じたことにより、2次電池の両極間の短絡が生じることを防止した上で、外部からの2次電池の電池端電圧の正確な検出を容易に行うことができる電気機器となる。また電気抵抗体として感温抵抗体を用いていれば、外部からの2次電池の温度の正確な検出を容易に行うことができる電気機器となる。
【0159】
また本発明は、電池パックまたは電気機器が有する前記2次電池を充電するための充電装置において、前記電池パックまたは前記電気機器に設けられた第1の接点と第2の接点との間に前記2次電池を充電するための充電電圧を印加するものであり、前記電池パックまたは前記電気機器に設けられた第3の接点の電位を所定値とするよう前記充電電圧のレベルを調整する、例えば電源回路および定電圧回路からなる充電電圧発生手段と、前記第3の接点の電位から前記2次電池の電池端電圧を検出する電池端電圧検出手段と、この電池端電圧検出手段により前記2次電池の電池端電圧が所定のレベルとなったことが検出されたことに応じて前記充電電圧発生手段による前記充電電圧の印加を停止させる充電制御手段とを備えた。
【0160】
また本発明は、電池パックまたは電気機器のうちで電気抵抗体として感温抵抗体を用いた電池パックまたは電気機器が有する前記2次電池を充電するための充電装置において、前記電池パックまたは前記電気機器に設けられた第1の接点と第2の接点との間に前記2次電池を充電するための充電電圧を印加するものであり、前記電池パックまたは前記電気機器に設けられた第3の接点の電位を所定値とするよう前記充電電圧のレベルを調整する、例えば電源回路および定電圧回路からなる充電電圧発生手段と、前記第3の接点の電位から前記2次電池の電池端電圧を検出する電池端電圧検出手段と、前記第3の接点を所定の抵抗値を有する電気抵抗体を介して接地させた際の前記第3の接点の電位と、前記電池端電圧検出手段により検出された前記2次電池の電池端電圧とから、前記電池パックまたは電気機器が有する感温抵抗体の抵抗値を検出し、その抵抗値から前記感温抵抗体の周囲の温度を検出する温度検出手段と、前記電池端電圧検出手段により前記2次電池の電池端電圧が所定のレベルとなったことが検出されたことに応じて、あるいは前記温度検出手段により検出された温度が所定の温度となったことに応じて、前記充電電圧発生手段による前記充電電圧の印加を停止させる充電制御手段とを備えた。
【0161】
また本発明は、電池パックまたは電気機器が有する2次電池を充電するための充電装置において、前記電池パックまたは前記電気機器に設けられた第1の接点と第2の接点との間に前記2次電池を充電するための所定レベルの充電電圧を印加する、例えば電源回路および定電圧回路からなる充電電圧発生手段と、前記第1の接点の電位から前記2次電池の電池端電圧を検出する電池端電圧検出手段と、前記充電電圧発生手段による前記充電電圧の印加を所定の周期で所定期間に亙り停止させるとともに、前記充電電圧発生手段による前記充電電圧の印加を停止している期間中に前記電池端電圧検出手段に前記2次電池の電池端電圧の検出を行わせる検出制御手段と、前記電池端電圧検出手段により前記2次電池の電池端電圧が所定のレベルとなったことが検出されたことに応じて前記充電電圧発生手段による前記充電電圧の印加を停止させる充電制御手段とを備えた。
【0162】
また本発明は、電池パックまたは電気機器のうちで電気抵抗体として感温抵抗体を用いた電池パックまたは電気機器が有する前記2次電池を充電するための充電装置において、前記電池パックまたは前記電気機器に設けられた第1の接点と第2の接点との間に前記2次電池を充電するための所定レベルの充電電圧を印加する、例えば電源回路および定電圧回路からなる充電電圧発生手段と、前記第1の接点の電位から前記2次電池の電池端電圧を検出する電池端電圧検出手段と、前記第1の接点を所定の抵抗値を有する電気抵抗体を介して接地させた際の前記第1の接点の電位と、前記電池端電圧検出手段により検出された前記2次電池の電池端電圧とから、前記電池パックまたは電気機器が有する感温抵抗体の抵抗値を検出し、その抵抗値から前記感温抵抗体の周囲の温度を検出する温度検出手段と、前記充電電圧発生手段による前記充電電圧の印加を所定の周期で所定期間に亙り停止させるとともに、前記充電電圧発生手段による前記充電電圧の印加を停止している期間中に前記電池端電圧検出手段および前記温度検出手段に前記2次電池の電池端電圧の検出および温度の検出をそれぞれ行わせる検出制御手段と、前記電池端電圧検出手段により前記2次電池の電池端電圧が所定のレベルとなったことが検出されたことに応じて、あるいは前記温度検出手段により検出された温度が所定の温度となったことに応じて、前記充電電圧発生手段による前記充電電圧の印加を停止させる充電制御手段とを備えた。
【0163】
これらの手段を講じたことにより、電池パックおよび電気機器が有する2次電池を充電するのに適した充電装置となる。また第3の接点の電位を所定値とするよう充電電圧のレベルを調整するようにしてあれば、2次電池の電池端電圧を直接監視して充電電圧のレベルを調整することができる。また充電電圧発生手段充電電圧の印加を停止させた状態で第1の接点の電位から2次電池の電池端電圧や温度を検出するようにしてあれば、検出用の接点を設けることなしに2次電池の電池端電圧や温度の検出が行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る電池パックの要部構成を示す図。
【図2】図1に示す電池パック3に設けられたリチウムイオン2次電池21の充電を行うための充電装置の構成例を示す図。
【図3】図2中の制御部46の処理手順を示すフローチャート。
【図4】本発明の第2実施形態に係る電気機器を適用して構成された携帯電話装置の要部構成を示す図。
【図5】本発明の第3実施形態に係る電池パックの要部構成を示す図。
【図6】図5に示す電池パック3′に設けられたリチウムイオン2次電池21の充電を行うための充電装置の構成例を示す図。
【図7】図6中の制御部46′の処理手順を示すフローチャート。
【図8】本発明の第4実施形態に係る電気機器を適用して構成された携帯電話装置の要部構成を示す図。
【図9】本発明の第5実施形態に係る電池パックの要部構成を示す図。
【図10】図9に示す電池パック7に設けられたリチウムイオン2次電池21の充電を行うための充電装置の構成例を示す図。
【図11】図10中の制御部81の処理手順を示すフローチャート。
【図12】本発明の第6実施形態に係る電気機器を適用して構成された携帯電話装置の要部構成を示す図。
【図13】本発明の第7実施形態に係る電池パックの要部構成を示す図。
【図14】図13に示す電池パック7′に設けられたリチウムイオン2次電池21の充電を行うための充電装置の構成例を示す図。
【図15】図14中の制御部81′の処理手順を示すフローチャート。
【図16】本発明の第8実施形態に係る電気機器を適用して構成された携帯電話装置の要部構成を示す図。
【図17】従来の携帯電話装置の構成例を示す図。
【図18】従来の携帯電話装置の変形構成例を示す図。
【符号の説明】
1,1′,5,5′…携帯電話装置本体
3,3′,6,6′…電池パック
4,4′,8,8′…充電装置
11…電気回路
12,24…給電用正極接点
13,25…給電用負極接点
14,26…検出用接点
21…リチウムイオン2次電池
22…サーミスタ
23…ダイオード
27,51…充電用正極接点
28,52…充電用負極接点
29,53…検出用接点
31…抵抗器
41…電源回路
42…定電圧回路
43…抵抗器
44…電界効果トランジスタ(FET)
45…A/D変換回路
46,46′,81,81′…制御部
46a…電池端電圧検出手段
46b…温度検出手段
46c…充電制御手段
81a…検出制御手段
Claims (14)
- 2次電池を筐体の内部に納めてなる電池パックにおいて、
前記筐体の外部に露出して第1乃至第5の5つの接点と、
前記筐体の内部に配置された所定の電気抵抗体とを備えるとともに、
前記第1の接点にはこの第1の接点に向かう電流を阻止するための整流素子を介して前記2次電池の正極を接続し、
前記第2の接点には前記2次電池の負極を接続し、
前記第3の接点には前記電気抵抗体を介して前記2次電池の正極をそれぞれ接続し、
前記第4の接点には前記2次電池の正極を接続し、
前記第5の接点には前記2次電池の負極を接続してなることを特徴とする電池パック。 - 電気抵抗体は、温度に応じて抵抗値が変化する感温抵抗体であることを特徴とする請求項1に記載の電池パック。
- 2次電池を筐体の内部に納めてなる電池パックにおいて、
前記筐体の外部に露出して第1および第2の2つの接点と、
前記筐体の内部に配置された所定の電気抵抗体とを備えるとともに、
前記第1の接点にはこの第1の接点に向かう電流を阻止するための整流素子を介して前記2次電池の正極を接続し、
前記第2の接点には前記2次電池の負極を接続し、
前記第1の接点と前記2次電池の正極との間には前記整流素子と並列して前記電気抵抗体を接続してなることを特徴とする電池パック。 - 電気抵抗体は、温度に応じて抵抗値が変化する感温抵抗体であることを特徴とする請求項3に記載の電池パック。
- 2次電池は、リチウムイオン2次電池であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の電池パック。
- 2次電池と、この2次電池から電力の供給を受けて動作する電気回路とを有した電気機器において、
少なくとも前記電気回路を収容した筐体の外部に露出して設けられた第1乃至第3の3つの接点と、
前記筐体の内部に配置された所定の電気抵抗体とを備え、
前記第1の接点には前記電気回路に向かう電流を阻止することなく前記第1の接点に向かう電流を阻止するための整流素子を介して前記2次電池の正極を接続し、
前記第2の接点には前記2次電池の負極を接続し、
前記第3の接点には前記電気抵抗体を介して前記2次電池の正極を接続してなることを特徴とする電気機器。 - 電気抵抗体は、温度に応じて抵抗値が変化する感温抵抗体であることを特徴とする請求項6に記載の電気機器。
- 2次電池と、この2次電池から電力の供給を受けて動作する電気回路とを有した電気機器において、
前記筐体の外部に露出して第1および第2の2つの接点と、
前記筐体の内部に配置された所定の電気抵抗体とを備え、
前記第1の接点にはこの第1の接点に向かう電流を阻止するための整流素子を介して前記2次電池の正極を接続し、
前記第2の接点には前記2次電池の負極を接続し、
前記第1の接点と前記2次電池の正極との間には前記整流素子と並列して前記電気抵抗体を接続してなることを特徴とする電気機器。 - 電気抵抗体は、温度に応じて抵抗値が変化する感温抵抗体であることを特徴とする請求項8に記載の電気機器。
- 2次電池は、リチウムイオン2次電池であることを特徴とする請求項6乃至請求項9のいずれかに記載の電気機器。
- 電池パックまたは電気機器が有する2次電池を充電するための充電装置において、
前記電池パックまたは前記電気機器に設けられた第1の接点と第2の接点との間に前記2次電池を充電するための充電電圧を印加するものであり、前記電池パックまたは前記電気機器に設けられた第3の接点の電位を所定値とするよう前記充電電圧のレベルを調整する充電電圧発生手段と、
前記第3の接点の電位から前記2次電池の電池端電圧を検出する電池端電圧検出手段と、
この電池端電圧検出手段により前記2次電池の電池端電圧が所定のレベルとなったことが検出されたことに応じて前記充電電圧発生手段による前記充電電圧の印加を停止させる充電制御手段とを具備したことを特徴とする充電装置。 - 電池パックまたは電気機器が有する2次電池を充電するための充電装置において、
前記電池パックまたは前記電気機器に設けられた第1の接点と第2の接点との間に前記2次電池を充電するための充電電圧を印加するものであり、前記電池パックまたは前記電気機器に設けられた第3の接点の電位を所定値とするよう前記充電電圧のレベルを調整する充電電圧発生手段と、
前記第3の接点の電位から前記2次電池の電池端電圧を検出する電池端電圧検出手段と、
前記第3の接点を所定の抵抗値を有する電気抵抗体を介して接地させた際の前記第3の接点の電位と、前記電池端電圧検出手段により検出された前記2次電池の電池端電圧とから、前記電池パックまたは前記電気機器が有する感温抵抗体の抵抗値を検出し、その抵抗値から前記感温抵抗体の周囲の温度を検出する温度検出手段と、
前記電池端電圧検出手段により前記2次電池の電池端電圧が所定のレベルとなったことが検出されたことに応じて、あるいは前記温度検出手段により検出された温度が所定の温度となったことに応じて、前記充電電圧発生手段による前記充電電圧の印加を停止させる充電制御手段とを具備したことを特徴とする充電装置。 - 電池パックまたは電気機器が有する2次電池を充電するための充電装置において、
前記電池パックまたは前記電気機器に設けられた第1の接点と第2の接点との間に前記2次電池を充電するための所定レベルの充電電圧を印加する充電電圧発生手段と、
前記第1の接点の電位から前記2次電池の電池端電圧を検出する電池端電圧検出手段と、
前記充電電圧発生手段による前記充電電圧の印加を所定の周期で所定期間に亙り停止させるとともに、前記充電電圧発生手段による前記充電電圧の印加を停止している期間中に前記電池端電圧検出手段に前記2次電池の電池端電圧の検出を行わせる検出制御手段と、
前記電池端電圧検出手段により前記2次電池の電池端電圧が所定のレベルとなったことが検出されたことに応じて前記充電電圧発生手段による前記充電電圧の印加を停止させる充電制御手段とを具備したことを特徴とする充電装置。 - 電池パックまたは電気機器が有する2次電池を充電するための充電装置において、
前記電池パックまたは前記電気機器に設けられた第1の接点と第2の接点との間に前記2次電池を充電するための所定レベルの充電電圧を印加する充電電圧発生手段と、
前記第1の接点の電位から前記2次電池の電池端電圧を検出する電池端電圧検出手段と、
前記第1の接点を所定の抵抗値を有する電気抵抗体を介して接地させた際の前記第1の接点の電位と、前記電池端電圧検出手段により検出された前記2次電池の電池端電圧とから、前記電池パックまたは前記電気機器が有する感温抵抗体の抵抗値を検出し、その抵抗値から前記感温抵抗体の周囲の温度を検出する温度検出手段と、
前記充電電圧発生手段による前記充電電圧の印加を所定の周期で所定期間に亙り停止させるとともに、前記充電電圧発生手段による前記充電電圧の印加を停止している期間中に前記電池端電圧検出手段および前記温度検出手段に前記2次電池の電池端電圧の検出および温度の検出をそれぞれ行わせる検出制御手段と、
前記電池端電圧検出手段により前記2次電池の電池端電圧が所定のレベルとなったことが検出されたことに応じて、あるいは前記温度検出手段により検出された温度が所定の温度となったことに応じて、前記充電電圧発生手段による前記充電電圧の印加を停止させる充電制御手段とを具備したことを特徴とする充電装置。
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