JP3886041B2 - 触覚型ディスプレイ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、手で接触することで画面情報を認識することができる触覚型ディスプレイ装置の技術分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、視覚障害者が指先の触覚で写真や図形、文字等の画像情報を認識できるように構成した触覚型ディスプレイ装置が提唱されているが、このようなものとして、例えば特開2000−221872号公報に示されるように、ディスプレイ盤部に縦横マトリックス状に出没自在なピンを配設し、該ピンを出没制御することでピンの凹凸差を生じせしめ、これを手で接触感知することで視覚障害者も画像情報を認知できるようにしたものが知られている。そうしてこれらのものは、前記各ピンを、それぞれ対応するソレノイド(電磁石)等のアクチュエータを用いて出没制御するように構成されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら前記従来のようなものでは、全てのピンを、各対応するソレノイドで出没制御することになる。このため、ピンの縦横隣接間隔を、ソレノイドの縦横幅以下にすることができず、この結果、ピンの縦横間隔が大きくなってしまい、細かい画像表示が困難であるばかりか、ピンの数が多くなるほどソレノイドを含めた部品点数が多くなり、しかもこれら多くなったソレノイドの制御管理が複雑になるという問題があり、ここに本発明が解決しようとする課題がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の如き実情に鑑み、これらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、ディスプレイ盤部に縦横マトリックス状に配置された触覚ピンを出没自在に設け、該触覚ピンの出没による凹凸差で画像等の情報を表示する触覚型ディスプレイ装置において、ディスプレイ盤部に対して縦方向および横方向に移動自在な可動ユニットと、触覚ピンの出没制御を行うべく可動ユニットに配設されるアクチュエータと、外部から入力される画像等の情報信号に基づいてアクチュエータの駆動制御を行う制御部と、可動ユニットを縦方向および横方向に移動させるための移動機構とを備えると共に、ディスプレイ盤部は、上下のプレートと、該上下のプレート間に密着状に挟持されて緊張状態が保持されるデニム等の摩擦力を有する布地で構成されるシート状のピン保持部材と、これら上下のプレートおよびピン保持部材に縦横マトリックス状に穿設された貫通孔に貫通し、前記緊張状態に保持されるピン保持部材の摩擦力で上下動位置に保持される触覚ピンとを用いて構成されたことを特徴とする触覚型ディスプレイ装置である。
そして、この様にすることにより、触覚ピンの出没制御を行うアクチュエータの数を大幅に減らすことができ、部品点数の削減を達成でき、ピン保持部材の緊張状態が保たれて、触覚ピンを突出位置、没入位置に確実に保持できると共に、ディスプレイ盤部を、上下の厚みの薄い、コンパクトなキット状のものとすることができる。触覚ピンを確実に保持でき、且つ触覚ピンの出没移動の妨げにならない適切な摩擦力を付与できる。
請求項2の発明は、請求項1において、触覚ピンの出没制御を行うアクチュエータは、縦方向または/および横方向に配置される触覚ピンに対して予め設定される設定数置きに縦列状または/および横列状となるように可動ユニットに配設されていることを特徴とする触覚型ディスプレイ装置である。これによって、触覚ピンの縦横隣接間隔を、アクチュエータに規制されることなく小さく設定できるから、画像等の情報をディスプレイ盤部により細かく表示できることになって、解像度の高い鮮明な触覚ディスプレイとすることができる。
請求項3の発明は、請求項1または2において、ディスプレイ盤部は、触覚型ディスプレイ装置のケース体の上面部に、ディスプレイ盤部単独でケース体の外部からの着脱が自在な状態で組付けられることを特徴とする触覚型ディスプレイ装置である。これによって、ディスプレイ盤部の取付け、取外しを簡単に行えることになって、組立性やメンテナンス性の向上に貢献できる。
請求項4の発明は、請求項1乃至3の何れか1において、触覚ピンは、ピン本体の先端部に、スプリングピンからなる触覚ドット部を組付けて形成されることを特徴とする触覚型ディスプレイ装置である。これによって、組付が容易で振動に強く、しかも凹凸差の認識識別のしやすい触覚ピンを提供できる。
請求項5の発明は、請求項1乃至4の何れか1において、可動ユニットに、アクチュエータの作動で進退移動する作動ピンを設け、該作動ピンの進出で触覚ピンを突出せしめる一方、作動ピンの退避で触覚ピンから離間するように構成すると共に、上記作動ピンの進退移動は、可動ユニットの移動中に行われることを特徴とする触覚型ディスプレイ装置である。このようにすることにより、触覚ピンの出没制御を連続的且つ効率的に行うことができる。
請求項6の発明は、請求項5において、可動ユニットは、ディスプレイ盤部に対し、作動ピンが触覚ピンに接する以外の接触、接続の無い状態で移動する構成であることを特徴とする触覚型ディスプレイ装置である。
請求項7の発明は、請求項1乃至6の何れか1において、可動ユニットは、触覚型ディスプレイ盤部のケース体に横移動機構を介して横移動自在に支持される架台に、縦移動機構を介して縦移動自在に支持されていることを特徴とする触覚型ディスプレイ装置である。これによって、可動ユニットを高速状態で縦横に移動させることができる。
請求項8の発明は、請求項1乃至7の何れか1において、可動ユニットの横移動は、アクチュエータが触覚ピンの出没制御を行う範囲を越えて行われる一方、可動ユニットの縦移動は、前記触覚ピンの出没制御を行う範囲を越えた横移動中に行われるように構成されていることを特徴とする触覚型ディスプレイ装置である。これによって、縦移動のタイミングを厳密に設定しなくても、可動ユニットの横移動と縦移動とを順次円滑に行うことができる。
請求項9の発明は、請求項1乃至8の何れか1において、可動ユニットの縦移動機構は、可動ユニットと一体的に横移動する作動部材と、触覚型ディスプレイ装置のケース体側に固定される固定部材と、横移動する作動部材が固定部材に干渉することに連繋して可動ユニットを縦移動せしめる一方向クラッチ機構とを用いて構成されることを特徴とする触覚型ディスプレイ装置である。
請求項10の発明は、請求項9において、固定部材は、可動ユニットの横移動範囲の両端側に設けられると共に、可動ユニットの縦移動は、可動ユニットの一方向側への横移動に伴う作動部材の固定部材への干渉に連繋して行われる一方、可動ユニットの他方向側への横移動に伴う作動部材の固定部材への干渉では行われないように構成されていることを特徴とする触覚型ディスプレイ装置である。
【0005】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図面において、1は触覚型のディスプレイ装置であって、視覚障害者が指先の触覚で写真や図形、文字等の画像情報を認識できるように、ホストコンピュータ(本発明の外部制御部に相当する)2から出力される画像情報を凹凸差で表示するものであるが、該触覚型ディスプレイ装置1は、外殻を形成するケース体2、凹凸差を表示するディスプレイ盤部3、該ディスプレイ盤部3に凹凸差を発生させるためのソレノイド(本発明のアクチュエータに相当する)4が搭載される可動ユニット5、該可動ユニット5を横方向に移動させるための横移動機構6および縦方向に移動させるための縦移動機構7、ホストコンピュータPCから出力される信号を入力し、該信号に基づいて上記ソレノイド4や横移動機構6および縦移動機構7等に制御指令を出力する制御部8等の部材装置を備えて構成されている。
尚、以下の説明において、便宜上、触覚型ディスプレイ装置1を机上等に載置した状態で、ディスプレイ盤部3を触る視覚障害者と対面する側から見て手前側を前、奥側を後、左側を左、右側を右とし、また左右方向を横方向、前後方向を縦方向として説明するが、本発明の縦方向および横方向は、これに限定されるものでないことは勿論である。
【0006】
扨、前記ケース体2は、上面2a、底面2b、前後左右の側面2c、2d、2e、2fを有した箱型のものであって、該ケース体2の上面2aには、ディスプレイ盤部3が嵌込まれる開口2gが開設されている。
【0007】
前記ディスプレイ盤部3は、矩形状をした面盤部9、該面盤部9の上面から出没可能な触覚ピン10等を用いて構成されるが、該ディスプレイ盤部3は、その上面がケース体2の上面2aよりも上方に突出する状態で、支持ブラケット14を介してケース体2に取付け支持されている。この場合、支持ブラケット14には、ケース体上面2aの開口2gよりも内側に突出する段差部14aが形成されていて、該段差部14aの上面にディスプレイ盤部3を載置した状態で、ディスプレイ盤部3の上側から螺子14bを段差部14aに螺入緊締することで、ディスプレイ盤部3をケース体2に装着できるようになっており、而してディスプレイ盤部3は、ディスプレイ盤部3単独でケース体2の外部側から自在に着脱できるように構成されている。
【0008】
前記ディスプレイ盤部3を構成する面盤部9は、上下のプレート11、12と、該上下のプレート11、12間に密着状に挟持される薄膜シート状の摩擦部材13とを積層状に一体的に組付けて形成されている。そしてこの面盤部9には、上プレート11、摩擦部材13、下プレート12を上下方向に貫通する状態で、縦横マトリックス状に多数の貫通孔15が穿設されている。
【0009】
前記貫通孔15は、本実施の形態では、縦方向に48個、横方向に64個、つまり48行64列、計3072個設けられており、そしてこれら各貫通孔15に、触覚ピン10が上下動可能に貫通支持されている。この触覚ピン10は、上端部が円錐状をしたピン本体10aと、該ピン本体10aの上端部に係合固定され、ピン本体10aよりも若干大径の円柱状の触覚ドット部10bと、ピン本体10aの下端に設けられ、下面が円弧になった円盤状の当接部10cとから形成されている。そして触覚ピン10は、後述する作動ピン16が当接部10cを下方から押すことで、触覚ドット部10bの上端部が面盤部9の上面から上方に突出する上動位置まで上動する一方、該上動位置の触覚ピン10は、後述するローラー17によって下方に押圧されることで、触覚ドット部10bの上端部が面盤部9の上面と略面一状となる下動位置まで下動するようになっており、而して、これら上動位置、下動位置の触覚ピン10によって形成される凹凸差でディスプレイ盤部3に画像情報が表示されるように構成されている。
【0010】
ここで、前記貫通孔15の内径寸法は、上プレート11に形成される貫通孔部分については触覚ピン10の触覚ドット部10bの径寸法に対応し、摩擦部材13および下プレート12に形成される貫通孔部分については触覚ピン10のピン本体10aの径寸法に対応するように設定されている。而して、下動位置の触覚ピン10は、触覚ドット部10bの下端が摩擦部材13の上面に当接する以上の下動が阻止され、また上動位置の触覚ピン10は、当接部10cの上面が下プレート12の下面に当接する以上の上動が阻止されるようになっている。
【0011】
また、摩擦部材13は布地の薄膜シート状部材を用いて形成されるものであって、本発明のピン保持部材に相当するが、本実施の形態では、デニム等の摩擦力を有する布地で形成されている。そして、該摩擦部材13は、上下のプレート10、11間に密着状に挟持されることにより緊張状態が保持されており、その摩擦力によって、前記上動位置、下動位置の触覚ピン10を該位置に確実且つ瞬時に保持することができると共に、触覚ピン10の上下移動の妨げにならないよう、最小で安定した抵抗を触覚ピン10に付与するようになっている。
【0012】
さらに、触覚ドット部10bは、スプリングピン(軸方向に割溝が形成され、径方向に弾性を有した円筒状のピン)を用いて形成されている。そして、該スプリングピンが有するバネ力により、触覚ドット部10bのピン本体10aへの組付けが容易且つ確実であると共に、振動に対する強度にも優れている。さらにまた、触覚ドット部10bの上端部には指先が触れることになるが、スプリングピンの上端肩部は角張っていて突部境界の認識識別をする手触り感触が良く、画像情報を認識しやすいという利点もある。
【0013】
一方、ローラー17は、上動位置の触覚ピン10を前記摩擦部材13の摩擦力に抗して下動位置まで下動させるための外力を付与するものであって、面盤部9の上面を転動できるようにケース体2に横方向転動自在に支持されている。而して、該ローラー17を転動させて上動位置の触覚ピン10を下方に押圧することにより、触覚ピン10を下動位置まで下動させることができるようになっている。
【0014】
また、前記可動ユニット5は、横移動機構6、縦移動機構7、および制御部8と共にケース体2内に内装されているが、該可動ユニット5は、8個のソレノイド4、該ソレノイド4のON/OFFに基づいて上下動する作動ピン16、これらソレノイド4および作動ピン16が取付け支持される支持フレーム18等を用いて構成されている。そして、該可動ユニット5は、前述したディスプレイ盤部3の下方において横方向および縦方向に移動できるようになっているが、これら横、縦の移動機構6、7の詳細については後述することとし、ここでは、ソレノイド4のON/OFFに伴う作動ピン16の作動、ソレノイド4の配置、および可動ユニット5の横縦移動の動作について説明する。
【0015】
前記支持フレーム18は、フレーム本体18aに、上辺18b、中辺18c、および下辺18dが一体形成されたものであって、下辺18dと中辺18cとの間には、前記8個のソレノイド4が縦一列方向に等間隔で配設されている。これら各ソレノイド4のプランジャ4aは、中辺18bを貫通して上方に突出しているが、該プランジャ4aは、ソレノイドON状態で上動し、OFF状態で下動するように設定されている。また、作動ピン16は、各プランジャ4aの上方に位置する状態で、スプリング19を介して上辺18bに上下動自在に貫通支持されていると共に、該作動ピン16の下部にはプランジャ受部16aが一体形成されている。
そして、ソレノイド4のOFF状態では、下動しているプランジャ4aが作動ピン16を押すことはなく、この状態では、作動ピン16の上端は、前述した下動位置の触覚ピン10の当接部10cから僅かに離れている。
一方、ソレノイド4のON状態では、上動したプランジャ4aが作動ピン16のプランジャ受部16aを下方から押して作動ピン16を上動せしめ、さらに該上動した作動ピン16の上端部が触覚ピン10の当接部10cを下方から押圧し、これにより触覚ピン10が前述した上動位置まで上動するように構成されている。
【0016】
前記ソレノイド4は、イナ−シャの小さいタイプのものが採用されていると共に、そのON/OFFの制御は後述するように制御部8においてなされるが、該制御部8の出力回路には、ソレノイド4の起動特性を向上させるため、電圧降下を補うコンデンサが設けられている。さらに、上動した作動ピン16を下動させる場合、プランジャ4aが上端位置に達する直前にソレノイド4をONからOFFに切換えて、斥力の反発とスプリング19のバネ力で作動ピン16を下動させることで、作動ピン16を素早く下動させることができるようになっている。また、作動ピン16は、硬質アルマイト処理が施されていて、必要な硬度を確保しながら軽量化が図られている。而して作動ピン16は、ソレノイド4のプランジャ4aの上下動に追随して高速で上下動することになり、これによって、後述するように可動ユニット5の横移動中に行われる作動ピン16の上下動をスムーズに行うことができるようになっている。さらに、可動ユニット5は、ディスプレイ盤部3に対し、前記作動ピン16が触覚ピン10の当接部10cを押圧する以外の接触、接続(連結、係合)の無い状態となっており、これにより、後述する可動ユニット5の縦移動および横移動を、高速状態で行えるようになっている。
【0017】
ところで、前記作動ピン16は、8個が縦一列方向に等間隔で配されていて、各ソレノイド4に対応できるようになっているが、これら各作動ピン16の配設間隔は、前記ディスプレイ盤部3の縦方向の触覚ピン10に対して5個置き毎となるように設定されている。
【0018】
つまり、可動ユニット5の原点位置では、図7(A)の動作説明図に示す如く、1個目の作動ピン16は1列1行目の触覚ピン10に対応する位置に、2個目の作動ピン16は1列7行目の触覚ピン10に対応する位置にというように、n(n=1〜8)個目の作動ピン16は1列目の{(n−1)×6+1}行目の触覚ピン10に対応する位置にそれぞれ位置している。
尚、図7の動作説明図では、右端の列を1列目、その左側の列を順次2列目、3列目とし、左端の列を64列目とする。また、下端の行を1行目、その上側の行を順次2行目、3行目とし、上端の行を48行目として説明する。さらに、作動ピン16は、後述するように、1列目、64列目の触覚ピン10を越えてさらに横方向に移動するが、ここでは、作動ピン16の横方向の移動範囲を触覚ピン10の1列目から64列目として説明する。
【0019】
扨、前記原点位置の可動ユニット5は、制御部8から始動指令が出力されると、まず、図7(B)に示すごとく、触覚ピン10の1列目から64列目に向けて左方に横移動する。そして、各作動ピン16が触覚ピン10の64列目に達した後、図7(C)に示す如く、触覚ピン10の1行分だけ後方に縦移動する。これにより、1個目の作動ピン16は2行目の触覚ピン10に対応する位置に、2個目の作動ピン16は8行目の触覚ピン10に対応する位置にというように、n(n=1〜8)個目の作動ピン16は{(n−1)×6+2}行目の触覚ピン10に対応する位置にそれぞれ位置する。次いで、可動ユニット5は、図7(D)に示す如く、触覚ピン10の64列目から1列目に向けて右方に横移動し、触覚ピン10の1列目に達した後、図7(E)に示す如く、触覚ピン10の1行分だけ後方に縦移動する。そして、この横移動と縦移動とを、横移動3往復分だけ繰り返すことにより、8個の作動ピン16が3072個の全ての触覚ピン10に対応する位置に位置することになり、而して、8個のソレノイド4で全ての触覚ピン10を上下動させることができるように構成されている。
【0020】
次に、前記可動ユニット5を横方向に移動させるための横移動機構6について説明すると、可動ユニット5は、後述する第一架台20に、縦方向の移動はできるが横方向の移動はできない状態で支持されていて、該第一架台20が横移動することに伴って一体的に横移動する構成となっているため、以下、第一架台20の横移動について説明する。
【0021】
前記第一架台20の前後両端部には、左右方向を向く前後の横ガイド部材21、21aが固着されている。一方、ケース体2の前後側面2c、2dには、左右方向を向く前後の横レール22、22aが支持部材23を介して敷設されており、そしてこの前後の横レール22、22aに、上記前後の横ガイド部材21、21aが軸受24を介してそれぞれ左右方向(横方向)移動自在に係合されている。
【0022】
一方、25はケース体2内の後側右部に配置されるモータであって、該モータ25の正逆回転駆動は、減速部25aを介して出力軸25bから出力されるようになっているが、該出力軸25bには、駆動プーリー26が一体的に止着されている。また、27はケース体2の前後側面2c、2dの左端部に軸回り方向回転自在に支承される回転軸であって、該回転軸27の前後両端部には、第一、第二従動プーリー28、29が一体的に止着されている。さらに、ケース体2の前側面2cの右部には、前記出力軸25bと同軸上となる位置に支軸30が軸支されており、該支軸30には、第三従動プーリー31が回転自在に軸承されている。前記駆動プーリー26と第二従動プーリー29との間には駆動ベルト32が懸回されており、また第一従動プーリー28と第三従動プーリー30との間には従動ベルト33が懸回されている。さらに、前記第一架台20の前後両端部は、止め部材34を介して駆動ベルト32および従動ベルト33にそれぞれ一体的に止着されている。
そして、前記モータ25の正逆回転駆動は、出力軸25bから駆動プーリー26に伝動されて駆動ベルト32を左右方向に移動せしめ、さらに第二従動プーリー29から回転軸27を介して第一従動プーリー28に伝動されて従動ベルト33を左右方向に移動せしめると共に、該駆動ベルト32および従動ベルト33の左右移動に伴い、第一架台20が左右方向に移動する構成になっている。
【0023】
また、第一架台20の前後両端部には、前述したように、左右方向を向く前後の横ガイド部材21、21aが固定されているが、該前後の横ガイド部材21、21aには、さらに第二架台35が固定されている。つまり、第一、第二架台20、35は、前後の横ガイド部材21、21aを介して一体的に連結されていて、前述した第一架台20の左右移動と共に第二架台35も左右移動するように構成されている。
【0024】
前記第二架台35には、左右方向を向くリニアプレート36が一体的に取り付けられているが、該リニアプレート36には、前記触覚ピン10の横方向の配置に対応する64個のくし形溝36aが横一列状に形成されている。一方、ケース体2の底面2bには、リニアプレート36の位置を検知するべく発光素子および受光素子を備えた第一〜第四ホトセンサ37〜40が設置されている。
【0025】
そして、前記第一〜第四ホトセンサ37〜40によるリニアプレート36の位置検知により、該リニアプレート36と共に左右移動する可動ユニット5の位置検知がなされることになる。つまり、第一ホトセンサ37は、リニアプレート36の右端位置を検知することで、可動ユニット5が停止位置に達したことを検知する。また、第二ホトセンサ38は、リニアプレート36の右端位置を検知することで、可動ユニット5の移動を右方向から左方向に反転させる右側反転位置を検知する。さらに、第三ホトセンサ39は、リニアプレート36のくし形溝36a位置を検知することで、ソレノイド4をONさせるタイミング、即ち作動ピン16が触覚ピン10を上動せしめるタイミングを検知する。またさらに、第四ホトセンサ40は、リニアプレート36の左端位置を検知することで、可動ユニット5の移動を左方向から右方向に反転させるときの左側反転位置を検知するように設定されている。
【0026】
さらに、前記第二架台35には制御部8が搭載されているが、該制御部8は、例えばPLC等の汎用の制御ユニットを用いて構成されている。そして、該制御部8は、ホストコンピュータPCからの出力信号や前記第一〜第四ホトセンサ37〜40からの検知信号に基づいて、前記モータ25やソレノイド4に制御指令を出力し、これによりモータ25の正逆駆動、停止制御、ソレノイド4のON/OFF制御等がなされるように構成されている。
【0027】
次いで、可動ユニット5を縦方向(前後方向)に移動させるための縦移動機構7について説明すると、可動ユニット5は、前述したように、8個のソレノイド4および作動ピン16が支持フレーム18に取付け支持されており、該支持フレーム18が前記第一架台20に対して縦移動することで可動ユニット5が縦移動する構成となっている。
【0028】
つまり、前記支持フレーム18のフレーム本体18aには、前後方向を向く縦ガイド部材41が固着されている。一方、第一架台20には、前後方向を向く縦レール42が敷設されており、そしてこの縦レール42に、上記縦ガイド部材41が軸受43を介して前後方向(縦方向)移動自在に係合されている。
【0029】
また、支持フレーム18の下辺18dには、前後方向を向くラック44が固着されているが、該ラック44に設けられる前後の歯部44a、44bには、ラチェット歯44aがそれぞれ形成されている。さらにこのラック44には、該ラック44を前方側に向けて付勢するスプリング(図示せず)が連結されている。
【0030】
一方、45は前記第二架台35の下方に間隙を存する状態で取付け固定される第三架台であって、該第三架台45と第一架台20とは、前後の横ガイド部材21、24aおよび第二架台35を介して一体的に連結された状態になっている。これにより、前述した第一架台20の左右移動に伴い第三架台45も一体的に左右移動するように構成されている。
【0031】
さらに、46は第三架台45にピン軸47を介して揺動自在に軸支される揺動プレートであって、該揺動プレート46には、前側ラチェットアーム48がピン軸49を介して揺動自在に軸支されている。また、50は前記第三架台45に固定される固定プレートであって、該固定プレート50には、後側ラチェットアーム51がピン軸52を介して揺動自在に軸支されている。そして、これら前側ラチェットアーム48、後側ラチェットアーム51の先端には、前記ラック44の前側歯部44a、後側歯部44bのラチェット歯44cにそれぞれ係脱自在に係合する爪部48a、51aが形成されているが、これらラチェットアーム48、51は、スプリング53、54の付勢力により、爪部48a、51aがラチェット歯44cに係合する方向(図10、図11における反時計回り方向)に向けて常時付勢されている。そして、爪部48a、51aがラチェット歯44cに係合している状態では、ラック44の後方側への移動は許容されるが前方側への移動は阻止されるように設定されており、これにより本発明の一方向クラッチ機構が形成されている。尚、55、56は前側ラチェットアーム48、後側ラチェットアーム51用のストッパである。
【0032】
また、前記揺動プレート46は、固定プレート50と略平行状となる非揺動位置と、該非揺動位置から時計回り方向に揺動した揺動位置とのあいだを揺動するように設定されていると共に、図示しないスプリングの付勢力によって、非揺動位置側に向けて常時付勢されている。
【0033】
またさらに、前記第三架台45には、作動レバー57の後部がピン軸58を介して揺動自在に軸支されているが、該作動レバー57の後端部は、ピン軸58を境として、左側に前記揺動プレート46に接する押圧部57aが形成される一方、右側には揺動プレート46から離間する方向に切欠かかれた切欠き部57bが形成されている。さらに、作動レバー57の前端部には、作動突起59が下方に向けて突設されている。
【0034】
一方、60、61はケース体2の底面2bに取付けられる左右のドグであって、該ドグ60、61は、平面視において、左右方向中央部が頂点60a、61aとなる三角形状をしている。そしてこのドグ60、61は、第三架台45の左右移動と共に左右移動する作動突起59に干渉して作動レバー57を揺動せしめるように設定されており、以下、この作動レバー57の作動について説明する。
【0035】
まず、図10に示す如く、左方向に移動する作動突起59がドグ60、61に右側から当たると、作動レバー57が反時計回り方向に揺動し、これにより作動突起59がドグ60、61の頂点60a、61aを越えることができるようになっているが、このとき、反時計回り方向に揺動した作動レバー57は、切欠き部57bが揺動プレート46に対向しているため揺動プレート46に作用することなく、而して揺動プレート46は非揺動位置に保持される。
【0036】
一方、図11に示す如く、右方向に移動する作動突起59がドグ60、61に左側から当たると、作動レバー57が時計回り方向に揺動し、これにより作動突起59がドグ60、61の頂点60a、61aを越えることができるが、このとき、時計回り方向に揺動した作動レバー57の押圧部57aが、揺動プレート46を押圧して揺動位置に揺動せしめる。そして、該揺動プレート46が揺動することに連繋して、ラック44の前側歯部44aのラチェット歯44cに噛合している前側ラチェットアーム48が、ラック44を一歯分だけ後方に送るように構成されている。
而して、左方向に移動する作動突起59がドグ60、61を通過する場合は、揺動プレート46が揺動しないためラック44の縦移動はなされない。一方、右方向に移動する作動突起59がドグ60、61を通過する場合には、ラック44が一歯分だけ後方に移動し、該ラック44と一体的に可動ユニット5も後方に縦移動することになるが、該移動量は、前述した触覚ピン10の1行分の間隔と等しくなるように設定されている。
【0037】
また、62はケース体2の底面2bに取付けられるリセット用当接部材であって、該リセット用当接部材62は、可動ユニット5が後述する停止位置まで右方向に移動したときに、前側および後側のラチェットアーム48、51に当接して該ラチェットアーム48、51を時計回り方向に揺動せしめるように設定されている。そして、該ラチェットアーム48、51が時計回り方向に揺動することにより、爪部48a、51aとラチェット歯44cとの係合が解除されたリセット状態となり、これによりラック44の前方側への移動が許容されて、ラック44はスプリングの付勢力によって前方に移動するように構成されている(図12参照)。
【0038】
ここで、可動ユニット5の横移動(左右移動)および縦移動(前後移動)と、第一〜第四ホトセンサ37〜40、左右のドグ60、61およびリセット用当接部材62の配置位置の関係について説明する。
まず、モータ25の始動前の状態では、前側、後側のラチェットアーム48、51は、リセット用当接部材62に当接しており、爪部48a、51aとラック44のラチェット歯44cとの係合が解除されたリセット状態になっている。このとき、ラック44は最も前方側に移動しているが、該ラック44が最も前方側に位置しているとき、可動ユニット5は、n(n=1〜8)個目の作動ピン16が、1列{(n−1)×6+2}行目の触覚ピン10の右方に位置するように設定されている。また、作動突起59は、右側ドグ61の右方に位置するようになっている。
次いで、制御部8から始動指令が出力されると、モータ25は、可動ユニット5および縦移動機構7を左方に移動させるべく駆動する。これに伴い、前側、後側のラチェットアーム48、51は、リセット用当接部材62から離間し、スプリング53、54に付勢力により反時計回り方向に揺動して、爪部48a、51aが前側、後側歯部44a、44bの最も前側のラチェット歯44cに係合する。さらに、作動ピン16が1列目の触覚ピン10に達する前に、作動突起59が右側ドグ61を通過する。この場合、作動突起59は左方に移動しているため、可動ユニット5の縦移動はなされない。そして、作動突起59が右側ドグ61を通過した後に、作動ピン16が1列目の触覚ピン10に達し、さらに64列目の触覚ピン10に向けて左方に移動していくが、この移動中に、第三ホトセンサ39によるソレノイドONのタイミングの検知がなされる。この第三ホトセンサ39のタイミング検知信号とホストコンピュータPCからの画像情報信号に基づいて、選択されたソレノイド4にON指令が出力され、これにより作動ピン16が上動して対応する触覚ピン10を上動位置に位置せしめる。そして、作動ピン16が64列目の触覚ピン10を通過すると、次に、作動突起59が左側ドグ60を通過するが、この場合も、作動突起59が左方向に移動しているため、可動ユニット5の縦移動はなされない。そして、作動突起59が左側ドグ60を通過した後に、第四ホトセンサ40による左側反転位置の検知がなされ、これによりモータ25は、一旦停止した後に、可動ユニット5を右方向に移動させるべく駆動する。
前記右方向の移動が開始されると、まず、作動突起59が左側ドグ60を通過する。この場合、作動突起59が右方に移動しているため、ラック44は一歯分だけ後方に移動し、而して可動ユニット5は、触覚ピン10の一行分だけ後方に縦移動する。これにより、n個目の作動ピン16は、64列{(n−1)×6+2}行目の触覚ピン10の右方に位置する。作動突起59が左側ドグ60を通過した後、作動ピン16は64列目の触覚ピン10に達し、さらに1列目の触覚ピン10に向けて右方に移動していくが、この移動中は、前述した左移動の場合と同様に、第三ホトセンサ39によるソレノイドONのタイミングの検知がなされて、選択されたソレノイド4にON指令が出力される。そして、作動ピン16が1列目の触覚ピン10を通過すると、次に、作動突起59が右側ドグ61を通過するが、この場合、作動突起59は右方向に移動しているため、ラック44が一歯分だけ後方に移動し、而して可動ユニット5は、触覚ピン10の一行分だけ後方に縦移動する。これにより、n個目の作動ピン16は、1列{(n−1)×6+3}行目の触覚ピン10の左方に位置する。そして、作動突起59が右側ドグ61を通過した後に、第二ホトセンサ38による右側反転位置の検知がなされ、これによりモータ25は、一旦停止した後に、可動ユニット5を左方向に移動させるべく駆動する。
同様にして、可動ユニット5の左移動および右移動が都合三往復分繰り返されるが、三往復目の右移動の場合には、第二ホトセンサ38による右側反転位置の検知がなされてもモータ25は停止せず、さらに右方に移動する。そして、該右側反転位置よりもさらに右方に移動したとき、リセット用当接部材62にラチェットアーム48、51が当接して爪部48a、51aとラック44のラチェット歯44aとの係合が解除されたリセット状態になり、これによりラック44が前方側に移動して、前述したモータ始動前の状態に戻る。これにタイミングを合わせて、第一ホトセンサ37による停止位置の検知がなされて、モータ25が停止し、可動ユニット5の横移動および縦移動が終了する。
【0039】
扨、前記触覚型のディスプレイ装置1の制御部8は、ホストコンピュータPCから出力されるデータ信号に基づいてソレノイド4のON/OFF制御を行い、これにより触覚ピン10に凹凸差を発生させて画像を表示することになるが、上記ホストコンピュータPC側の制御について簡単に説明すると、まず、ホストコンピュータPCは、カメラ画像やスキャナ画像等の画像データを入力し、該入力された画像データを画像処理モジュールで処理して画像ファイル(例えばjpeg、bitmap)を作成する。
次いで、該画像ファイルのデータを、前述した触覚型ディスプレイ装置1の触覚ピン10の配列に対応させて、64×48の方眼にするべくピクセレ−ト処理を行う。
上記ピクセ−ト処理された各ピクセルを、ディスプレイ盤部3における凸(ソレノイドON)と凹(ソレノイドOFF)とに二分化するべく、予め設定された閾値を基準として二値化処理を行う。
上記二値化されたデータを、触覚型ディスプレイ装置1のソレノイド4が触覚ピン10に作用する順番に対応させて並べ換え、さらに、64×48=3072個のピクセルを数ブロックに分割し、該ブロック順に所定のシリアル通信フォーマット(例えばASCデータ)で、COMポートから触覚型ディスプレイ装置1に出力する。また、これに合わせて制御コードを送信して、ディスプレイ装置1を始動させる制御を行うようになっている。
【0040】
叙述の如く構成されたものにおいて、触覚型ディスプレイ装置1は、縦横マトリックス状に配置された触覚ピン10によって形成される凹凸差で写真や図形、文字等の画像情報を表示し、これを手で接触感知することで視覚障害者も画像情報を認知できるものであるが、上記触覚ピン10の出没制御を行うためのソレノイド4は、横方向および縦方向に移動自在な可動ユニット5に配設されている。この結果、縦横マトリックス状に多数配される触覚ピン10に対し、ソレノイド4の数を大幅に減らすことができ、部品点数の削減を達成できると共に、組付け工程の短縮、コストダウンにも貢献できる。
【0041】
しかも、前記ソレノイド4は、縦方向の触覚ピン10に対して5個置き毎に縦一列状に配されていて、可動ユニット5の横移動と縦移動とを順次繰り返すことで、上記ソレノイド4で全ての触覚ピン10の上下動を行うことができる。これにより、ソレノイド4の更なる削減に寄与できると共に、触覚ピン10の縦横隣接間隔を、ソレノイド4の寸法に規制されることなく小さく設定できるから、画像等の情報をより細かく表示できることになって、解像度の高い鮮明な触覚画面とすることができる。この場合、本実施の形態では、ソレノイド4の配設間隔は触覚ピン10に対して5個置き毎であるが、これに限定されることなく、予め設定される任意の設定数置きとすることができる。また、縦一列だけでなく、横一列状、あるいは複数列状に配することもできる。
【0042】
さらに、前記ソレノイド4による触覚ピン10の出没制御は作動ピン16を介して行われることになるが、該作動ピン16は、ソレノイドONで上動して触覚ピン10を上動位置まで押圧する一方、ソレノイドOFFで下動して触覚ピン10から離間するように構成されていると共に、この作動ピン16の上下動は、可動ユニット5の移動中に行われる構成であるから、触覚ピン10の出没制御を連続的且つ効率的に行うことができる。
そのうえ、可動ユニット5は、ディスプレイ盤部3に対し、作動ピン16が触覚ピン10を押圧する以外の接触、接続がないため、高速状態で縦横移動を行うことができ、而してホストコンピュータPCから入力されるデータを素早くディスプレイ盤部3に表示できる。
【0043】
また、可動ユニット5の横移動は、ソレノイド4が触覚ピン10を上下動させる範囲を越えてなされる一方、可動ユニット5の縦移動は、前記範囲を越える横移動中になされる構成となっているため、縦移動のタイミングを厳密に設定しなくても、可動ユニット5の横移動と縦移動とを順次円滑に行うことができる。
【0044】
さらに、このものにおいて、触覚ピン10が貫通支持されるディスプレイ盤部3は、上下のプレート11、12と、該上下のプレート11、12間に密着状に挟持されるシート状の摩擦部材13とを積層状に組付けて構成されている。これにより、摩擦部材13の緊張状態が保たれて、触覚ピン10を上動位置、下動位置に確実に保持できると共に、ディスプレイ盤部3を、上下の厚みの薄い、コンパクトなキット状のものとすることができる。
【0045】
しかも、前記ディスプレイ盤部3は、ケース体2に、ディスプレイ盤部3単独でケース体2の外部からの着脱が自在な状態で組付けられており、而して、ディスプレイ盤部3の取付け、取外しを簡単に行えることになって、組立性やメンテナンス性の向上に貢献できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】触覚ディスプレイ装置およびホストコンピュータの概略図である。
【図2】触覚ディスプレイ装置のケース内部を示す一部を省略した平面図である。
【図3】触覚ディスプレイ装置のケース内部を示す一部を省略した正面図である。
【図4】図3の一部拡大図である。
【図5】触覚ピンの上下動を説明する図である。
【図6】ソレノイド配設部分の側面図である。
【図7】(A)、(B)、(C)、(D)、(E)は可動ユニットの動作説明図である。
【図8】モータ配設部分の側面図である。
【図9】回転軸配設部分の側面図である。
【図10】可動ユニットが左方向に移動するときの縦移動機構の作動を示す図である。
【図11】可動ユニットが右方向に移動するときの縦移動機構の作動を示す図である。
【図12】ラチェットアームのリセット状態を示す図である。
【符号の説明】
1 触覚型ディスプレイ装置
2 ケース体
3 ディスプレイ盤部
4 ソレノイド
5 可動ユニット
6 縦移動機構
7 横移動機構
8 制御部
10 触覚ピン
10a ピン本体
10b 触覚ドット部
11 上プレート
12 下プレート
13 摩擦部材
15 貫通孔
16 作動ピン
20 第一架台
25 モータ
44 ラック
48 前側ラチェットアーム
59 作動突起
60 左側ドグ
61 右側ドグ
PC ホストコンピュータ

Claims (10)

  1. ディスプレイ盤部に縦横マトリックス状に配置された触覚ピンを出没自在に設け、該触覚ピンの出没による凹凸差で画像等の情報を表示する触覚型ディスプレイ装置において、ディスプレイ盤部に対して縦方向および横方向に移動自在な可動ユニットと、触覚ピンの出没制御を行うべく可動ユニットに配設されるアクチュエータと、外部から入力される画像等の情報信号に基づいてアクチュエータの駆動制御を行う制御部と、可動ユニットを縦方向および横方向に移動させるための移動機構とを備えると共に、ディスプレイ盤部は、上下のプレートと、該上下のプレート間に密着状に挟持されて緊張状態が保持されるデニム等の摩擦力を有する布地で構成されるシート状のピン保持部材と、これら上下のプレートおよびピン保持部材に縦横マトリックス状に穿設された貫通孔に貫通し、前記緊張状態に保持されるピン保持部材の摩擦力で上下動位置に保持される触覚ピンとを用いて構成されたことを特徴とする触覚型ディスプレイ装置。
  2. 請求項1において、触覚ピンの出没制御を行うアクチュエータは、縦方向または/および横方向に配置される触覚ピンに対して予め設定される設定数置きに縦列状または/および横列状となるように可動ユニットに配設されていることを特徴とする触覚型ディスプレイ装置。
  3. 請求項1または2において、ディスプレイ盤部は、触覚型ディスプレイ装置のケース体の上面部に、ディスプレイ盤部単独でケース体の外部からの着脱が自在な状態で組付けられることを特徴とする触覚型ディスプレイ装置。
  4. 請求項1乃至3の何れか1において、触覚ピンは、ピン本体の先端部に、スプリングピンからなる触覚ドット部を組付けて形成されることを特徴とする触覚型ディスプレイ装置。
  5. 請求項1乃至4の何れか1において、可動ユニットに、アクチュエータの作動で進退移動する作動ピンを設け、該作動ピンの進出で触覚ピンを突出せしめる一方、作動ピンの退避で触覚ピンから離間するように構成すると共に、上記作動ピンの進退移動は、可動ユニットの移動中に行われることを特徴とする触覚型ディスプレイ装置。
  6. 請求項5において、可動ユニットは、ディスプレイ盤部に対し、作動ピンが触覚ピンに接する以外の接触、接続の無い状態で移動する構成であることを特徴とする触覚型ディスプレイ装置。
  7. 請求項1乃至6の何れか1において、可動ユニットは、触覚型ディスプレイ盤部のケース体に横移動機構を介して横移動自在に支持される架台に、縦移動機構を介して縦移動自在に支持されていることを特徴とする触覚型ディスプレイ装置。
  8. 請求項1乃至7の何れか1において、可動ユニットの横移動は、アクチュエータが触覚ピンの出没制御を行う範囲を越えて行われる一方、可動ユニットの縦移動は、前記触覚ピンの出没制御を行う範囲を越えた横移動中に行われるように構成されていることを特徴とする触覚型ディスプレイ装置。
  9. 請求項1乃至8の何れか1において、可動ユニットの縦移動機構は、可動ユニットと一体的に横移動する作動部材と、触覚型ディスプレイ装置のケース体側に固定される固定部材と、横移動する作動部材が固定部材に干渉することに連繋して可動ユニットを縦移動せしめる一方向クラッチ機構とを用いて構成されることを特徴とする触覚型ディスプレイ装置。
  10. 請求項9において、固定部材は、可動ユニットの横移動範囲の両端側に設けられると共に、可動ユニットの縦移動は、可動ユニットの一方向側への横移動に伴う作動部材の固定部材への干渉に連繋して行われる一方、可動ユニットの他方向側への横移動に伴う作動部材の固定部材への干渉では行われないように構成されていることを特徴とする触覚型ディスプレイ装置。
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