JP3884595B2 - 高速整列供給装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、高速整列供給装置に関する。更に詳しくは、前処理工程から搬送されて来たワークを次処理工程に供給する際に、異なる搬送方向に供給方向を変えて、順次整列供給する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の整列供給装置の従来の具体例な手段としては、先ず、カートン(液体封入紙容器)は前処理工程から、横向けで、切り妻屋根形状部分(頭部分)を搬送方向側に向け、しかも搬送方向に沿って相互に所定の間隔を開けて、縦一列縦隊の状態で搬送されて来る。このカートンを段ボール包装機に向けて、相互に所定の間隔をおいた一列横隊になるように搬送方向を変えて、順次整列供給するようにしていた。
【0003】
そして、ここで用いられた整列供給装置の具体例としては、図10に示されるような、往復プッシャー式と、図11に示されるような回転バー式とが採用されていた。
【0004】
往復プッシャー式は、搬送ベルト01の搬送終端で、かつ、その横脇に、ロッド先端にプッシャー(押し板)02を備えて構成された流体圧シリンダ03が配置されて成る。そして、この往復プッシャーによって、搬送ベルト01で送られてくるワーク0Pを間欠的に次処理工程の搬送ベルト04上に、相互に密接した一列横隊の状態にして整列供給するようにしていた。
【0005】
また、回転バー式は、同様に搬送ベルト01の搬送終端で、かつ、その横脇に、回転軸線を搬送方向に沿わせ、電動モータ05によって回転される回転バー06が配置されて成る。そして、この回転バー06によって、間欠的に次処理工程の搬送ベルト04上に、やはり相互に密接した一列横隊の状態にして整列供給するようにしていた。
【0006】
そして、いずれの式の供給装置も、図示されるように、搬送ベルト01の終端に固定的に設けられたエンドストッパー07が配されている。そして、搬送されてくるワーク0Pの頭部分0P1をこのエンドストッパー07に当て付けて、無理矢理にその搬送をストップさせる。次いで、プッシャー03や回転バー06でワーク0Pを次処理工程への搬送ベルト04上に、相互に密接した一列横隊の状態にして供給するようにしていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、この従来の整列供給装置では、搬送ベルト01で送られてくるワーク0Pは、このエンドストッパー07で無理矢理にその搬送が停止される。その結果、ワーク0Pの頭部分、つまり切り妻屋根形状部分の張り合わせ部0P1や切り妻屋根形状の部分と周壁0P2との境目(折り目)部分0P3に必要以上の衝撃が負荷さ、当該部分を不用意に損傷してしまう欠点があった。
【0008】
また、往復プッシャー式は、その名のとおり、押し板02を間欠的に往復作動させてワーク0Pを次処理工程へ供給するために、供給能力に限界がある。ちなみにこの往復プッシャー式では、2000本/Hが限界である。
【0009】
更に、回転バー式は往復プッシャー式に比べては約2倍程(約4000本/H〜6000本/H)の処理能力が得られる。したがって、時代にマッチした高能率の作業を意図する上で、この回転バー式は望ましい。
【0010】
しかし、この回転バー式も6000本/Hほどもの高速の処理となると、回転バー06の速度が速くなり、必然的に搬送作業のロスを少なく、効率よく搬送するために、搬送ベルト01の搬送速度も速くなる。その結果、ワーク0Pは固定のエンドストッパー07に衝撃的に衝突してしまい、ワークの0Pの損傷が一層顕著に現れたり、整然として一列縦隊の姿勢が不用意に乱される。その上、回転バー06の高速な回転によって、ワーク0Pの払出し作用も粗雑になってしまう傾向があり、次処理工程への搬送ベルト04上にワーク0Pが不用意に反転されたり、ゆがんだ姿勢で供給される。その結果、ワーク0Pの次処理作業の能率が大幅に低下する。
【0011】
そこで、本発明者等は、この従来の整列供給装置、主として回転バー式の整列供給装置の問題点を種々検討した結果、定位置に固定して配されたストッパーでワークを受け止めることに問題があることを知見した。この新知見に基づいて本発明者等は、更に改良案を模索、検討した結果、ワークをソフトに受け止め、不用意な姿勢の乱れの発生をうまく解消できる高速整列供給装置の開発に成功した。
【0012】
したがって、本発明は従来のような固定的にワークを受け止める手段を排し、搬送ベルトで送られてくるワークをソフトに受け止めることができるようにすることを課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
【0014】
請求項1記載の発明は、前処理工程から次処理工程への供給始端部にワークを搬送する搬送装置の終端に、この搬送装置のワーク搬送面よりも上方に配された払出し具により、この前処理工程から縦一列縦隊で搬送されてくるワークを次処理工程の搬送装置の始端に、搬送方向を変え、かつ、横一列縦隊で供給するようにした整列供給装置において、前処理工程から次処理工程へワークを搬送する搬送装置の終端部に、この搬送装置の搬送方向に沿った所定範囲で往復移動可能なエンドストッパーが設けられ、このエンドストッパーよりもワーク搬送方向下流側に、回転軸線をワーク搬送方向に沿わせ、かつ、周方向所定間隔置きに複数の払出し具を備えた回転板が設けられ、複数の払出し具はそれぞれこの回転板に対して自転可能でそのワークの払出し作用面が常時鉛直方向に沿うように保持され、エンドストッパーが、その往復移動範囲の最上流側位置でワークの搬送下流側端部を受け止めながら、このワークとともに搬送下流側に移行され、その往復移動範囲の最下流側位置に至った時に、払出し具によりワークを次処理工程の搬送装置の始端に供給することを特徴とする。
【0015】
以上の手段によれば、ワークは前処理工程から送られる搬送装置の終端部分において、従来の固定ストッパーのように、衝撃的に追突してその搬送がストップされるのとは違って、ワークの搬送につれてともに下流側に移行するエンドストッパーによって、その搬送方向下流側端を受け止められることになる。その結果、ワークはこのエンドストッパーに衝撃的に追突することなく、格段にソフトに受け止められる。
【0016】
したがって、この発明は以下の効果を奏する。
エンドストッパーがワークと共に下流側へ移行しながらこれを受け止めるようにしたから、ワークはこのエンドストッパーに衝撃的に追突することなく、格段にソフトに受け止められる。したがって、ワークの搬送方向下流側端部、例えば液体封入紙容器で言えば、その切り妻屋根形状部分の張り合わせ部や切り妻屋根形状の部分と周壁との境目(折り目)部分に必要以上の衝撃を与えてしまうおそれがなく、当該部分を不用意に損傷してしまうおそれがなくなった。
【0017】
このように、ワークはこのエンドストッパーに衝撃的に追突することなく、格段にソフトに受け止められることによって、ワークを高速で搬送することが十分可能になった。その結果、高能率の搬送供給が可能となり、また、ワークを高速で搬送しても、ワークの姿勢を不用意に乱したり、反転させたりするおそれがなくなった。したがって、次処理工程の搬送装置始端に相互に所定の間隔をおいた一列横隊に整然と供給できる。
【0018】
この発明は、請求項2記載された発明のように、払出し具は、回転板に自転可能に保持された軸体にその軸線方向に沿ってのみ摺動自在に軸架保持されると共に、この軸体は回転板の回転駆動軸に設けられたギアと噛み合う遊星ギアを介して連動連結されていて、そのワークの払出し作用面が常時鉛直方向に沿うように保持されているが望ましい。
払出し具はそのワークとの当接面が終始鉛直姿勢に保たれたままでワークに接当して、これを次処理工程の搬送装置に供給するように働き、ワークに対して、これを掻き揚げるような応力が働かない。その結果、ワークを不用意に反転させるおそれがなくなるからである。従来の回転バー式では、ワークの払出し作用中に、ワークに対してそのバーとの当接面にこれを掻き揚げるような応力が負荷され、ワークが不用意に反転されたり、姿勢の乱れを生じたりしていた。しかし、本発明がこの請求項2に記載の手段を採用するのは、この欠点をうまくなくすことができるからである。
【0019】
請求項3に記載された発明のように、エンドストッパーは、払出し具のワーク搬送方向下流側端に一体的に設けられているのが望ましい。
エンドストッパーによるワークのソフトな受け止め作用と、これに引き続く払出し具による次処理工程の搬送装置始端へのワークの供給作用とのタイミングを理想的に達成でき、より能率のよい次処理工程始端へのワークの供給が可能になるからである。
【0020】
請求項4に記載された発明のように、前処理工程から次処理工程への供給始端部にワークを搬送する搬送装置の途中には、ワーク相互の間隔検知装置とワークの移行を一時的に停止させる一時停止ストッパーとが設けら、この間隔検知装置により検出されたワーク相互の間隔に対応して、ワーク相互の間隔が狭い時は、ワークの移行を一時的に停止させる一時停止ストッパーを作動させてワーク相互の間隔を所定の寸法間隔に保持させ、ワークの相互の間隔が広い時は、回転板の回転を緩速又は一時的に停止させて払出し具のワークに対する作用開始時間を遅延させるように、この間隔検知装置と一時停止ストッパー並びに回転板の回転駆動装置とが連携されているのが望ましい。
エンドストッパー並びに払出し具に対するワークの当接タイミングの精度を格段に向上でき、能率の良い次処理工程始端へのワークの供給を可能にするからである。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の高速整列供給装置を、ワークの一例である液体を封入したカートン(液体封入紙容器)Wに適用した場合の実施の形態について、図面に従って、詳細に説明する。
【0022】
液体の具体的な例としては天然水,牛乳,各種ジュース,清涼飲料,酒などの液体飲料、更には酢,ソース,醤油,味醂などの各種調味料、その他砂糖や各種の粉体などである。
【0023】
まず、カートンWを高速で整列供給する装置にについて説明する。
内容物の収納封入作業を行う工程(図外の前処理工程)から段ボール包装作業をおこなう工程(図外の次処理工程)にカートンWを搬送するに当たって、先ず図2に示されるように、コンベア1が設けられている。このコンベア1は、前処理工程から、カートンWを横向けで、切り妻屋根形状部分(頭部分)P1を搬送方向側に向け、しかも搬送方向に沿って相互に所定の間隔を開けて一列縦隊の状態で搬送する。このコンベア1の搬送終端部に、このコンベア1のワークWの搬送方向Fに対して直角に搬送方向fを変えたケーサー導入コンベア2が、搬送面をほぼ同じ平面上に設定して、設けられている。
【0024】
コンベア1に対して、ケーサー導入コンベア2を、図示されるよにう、直角に設定するのは、コンベア1で一列縦隊の状態で搬送されてきたカートンWを、段ボール箱に収納し易くするために、相互に所定の間隔をおいた一列横隊になるように供給方向を変える必要性からである。
【0025】
コンベア1の搬送終端部上方に、この終端部の上方を左右方向(紙面上手前から奥側)に跨いで門の字型の機枠3が設けられている。この機枠3の上枠3A上には、コンベア1の搬送方向並びにこの搬送方向に直行する方向に位置調整自在に移動台枠4が積載されている。この移動台枠4は、ネジ5によって、所定の調整位置に位置固定できるように構成されている。図中6は、この移動台枠4を前後方向、つまりコンベア1の搬送方向に沿った方向に位置を調整するための位置調整用ハンドである。
【0026】
この移動台枠4には、移動ベース板7が取り付けられていて、移動台枠4の位置調整によって、コンベア1に対する前後方向並びに左右方向の相対的な位置が調整される。そして、この移動ベース板7には、コンベア1の搬送方向と平行にした軸線を持つ回転軸8が回転自在に軸架保持されている。
【0027】
この回転軸8には、そのコンベア1の搬送方向Fの下流側端部にトルクリミッター9が接続されている。このトルクリミッター9には、減速機10を介して原動機(電動モータ)11が接続されている。そして、この原動機11の作動によって、所定の減速比に回転数を落とされた回転出力が、トルクリミッター9を介して回転軸8に伝達される。
【0028】
また、図3に示されるように、この移動ベース板7の表側、つまりコンベア1の搬送方向Fの上流側には、周面にエンドレスの溝カム12を備えた円筒カム体13が一体的に取り付けられている。この円筒カム体13は、ベアリング13A介し、回転軸8の回転を阻害しないようにしてこれを保持している。
【0029】
前記回転軸8のコンベア1の搬送方向Fの上流側の端部は、更にコンベア1の搬送方向に向かって所定寸法で突出するように寸法設定されていて、その突出軸端に回転円板14が、この回転軸8と一体回転するよに設けられている。
【0030】
図3,図4に示されるように、この回転円板14には、その周縁部に周方向所定間隔置きで(図例では90度互いに位相を異ならせて)丸棒からなる支持腕杆15がその軸線回りで回転自在でしかも、この回転円板14の表裏に端部を突出させて、軸架保持されている。この支持腕杆15の回転円板14の裏側の突出端部には、ギア16が一体的に取り付けられている。また回転軸8にもギア17が取り付けられていて、両者は間に介装された遊星ギア18で互いに連動連結されている。したがって、回転軸8の回転によって、この回転円板14が強制的に回転しても、この支持腕杆15は遊星ギア18の存在によって自転して、常時一方向に姿勢を保つように構成されている。
【0031】
前記溝カム12は、円筒カム体13の周面を一周する連続溝で構成されている。また溝カム12の具体的に形状は、図5に示されるように、位相0°位置は、最も回転円板14側に位置している。この位相0°位置から約110°位置辺りまで、順次的に移動ベース板7側に至り、ほぼ112°位置で最もこの移動ベース板7側に位置する。その後、引き続いて約202°位置辺りまでこの最も移動ベース板7側に位置した位置を保持する。次いで、約270°手前位置までは回転円板14側に順次的に移行して、ほぼ270°位置で先の位相0°位置と同じ、最も回転円板14側によった位置に至り、引き続きこの位置を保ったままで、最終的に360°位置に至る。
【0032】
本発明では、この位相0°位置は、図1〜3、図6に示されるように、回転円板14が停止状態にあるときに、コンベア1の搬送方向F上流側から見て、10時52分30秒に相当する位置である。つまりは、ケーサー導入コンベア2側上方位置で、この回転円板14の中心を通る鉛直線から反時計回り方向で45°の位置に設定されている。
【0033】
この回転円板14は、通常の作業形態では、図2に示されるように、コンベア1の搬送方向F上流側から見た場合に、時計回り方向(矢印)Tに回転される。つまり、コンベア1によつて送られてくるカートンWを、このコンベア1からその左側にあるケーサー導入コンベア2に向かって供給できるような回転方向である。
【0034】
更に具体的に説明すると、今図2に示されている図上左上位の支持腕杆15は、更に時計回り方向Tに移行し、最高位位置に至り、引き続き図上奥側に向かって移行しつつ順次下位位置に移行する。その後、順次コンベア1上に近づきつつ、コンベア1の幅方向のほぼ中間点で最下位位置に至り、引き続きケーサー導入コンベア2側に移行しつつ、順次上方へと移行していくことになる。
【0035】
この支持腕杆15の、コンベア1の搬送方向Fの上流側に向かって突出している部位には、払出し具の一例である、掃きだし板19の上端が、この支持腕杆15の軸線方向に沿って摺動のみ自在に取り付けられている。この掃きだし板19は、コンベア1上を搬送されてくるカートンWの内の最大の長さのものと同等若しくはやや長い掃きだし板面19Aを備えている。この掃きだし板面19Aは実質的に面が形成される構成であれば良く、図例のような板体で形成される必要は必ずしもない。一例としては、細かな棒状体を上下方向あるいは横方向に適宜の間隔をおいて並行に並べて簾状、縦格子,横格子あるいはグリル状などの形状を呈する構成も採用できる。
【0036】
先に説明したように、支持腕杆15は、回転円板14が強制的に回転しても、遊星ギア18の存在によって自転して、常時一方向に姿勢を保つように構成されている。したがって、この支持腕杆15に取り付けられた掃きだし板19も、その掃きだし板面19Aは常時垂下姿勢(ほぼ鉛直姿勢)に保持されている。
【0037】
図1〜図3に示されるように、この掃きだし板19の回転円板14側、つまりコンベア1の搬送方向F下流側の端縁には、コンベア1で搬送されてくるカートンWを受け止めるためのエンドストッパー20が設けられている。このエンドストッパー20は、そのカートンWの受け止め面を、このコンベア1の搬送方向Fに直交する方向に沿わせてある。
【0038】
図3に示されるように、回転円板14の各支持腕杆15を支持している位置の更に外縁によった部位には、リニアベアリング21が設けられている。また、このリニアベアリング21に各支持腕杆15と平行で、しかもこの支持腕杆15の軸線方向、つまりはコンベア1の搬送方向Fに沿ってスライド自在にリニアシャフト22が保持されている。
【0039】
このリニアシャフト22の先端側、つまりコンベア1の搬送方向Fの上流側端には、カムフォロワー23が設けられている。このカムフォロワー23は、掃きだし板19を支持腕杆15に支持するホルダー19Bの回転円板14側端に設けられた凹入周溝24に摺動自在に嵌入される。また、このリニアシャフト22の後端側、つまりコンベア1の搬送方向Fの下流側端には、円筒カム体13の溝カム12に摺動自在に嵌入されるカムフォロワー25が設けられている。したがって、回転カム体13が回転すると、その溝カム12に案内されるカムフォロワー25の動きに応じて、リニアシャフト22がコンベア1の搬送方向Fに沿ってその上,下流側に往復動されるように構成されている。
【0040】
図2中に示される26は、高速整列供給装置よりもコンベア1の搬送方向Fの手前、つまり上流側側で、コンベア1上に配置されたラインストッパーである。このラインストッパー26は、左右一対の挟持板27と、この一対の挟持板27を強制的に近接離間させる流体圧シリンダあるいはソレノイドバルブ28(図例ではソレノイドバルブが採用されている)とから構成されている。
【0041】
このラインストッパー26は、コンベア1によって一列縦隊状で搬送されてくるカートンWの前後方向の相対的な間隔が、あらかじめ定められている所定の間隔よりも狭くなった場合に作動する。具体的には、カートンWをその左右から挟持板27で一時的に挟持して、強制的にその搬送移動を停止させる。そして、先行のカートンWとの間隔が所定の間隔になった時点で挟持を解除して、再びコンベア1による搬送を行わせる。つまり、コンベア1によって送られてくるカートンWが常時一定の間隔で、規則正しく高速整列供給装置に供給されるようにするための間隔調整装置である。
【0042】
また、カートンWの間隔が逆に広くなった場合の対処は、回転円板14の回転を緩速度にしたり、一時的に停止させるなのど手段を採用することによって、カートンWが常時一定の間隔で、規則正しく高速整列供給装置に供給されるように構成されている。
【0043】
カートンWの相対的な間隔の「広い」、「狭い」の認識はコンベア1の脇に配された複数個のセンサー(図外)によって行われる。この複数個のセンサーの検出信号に基づいて、ラインストッパー26や減速機10の作動が制御され、所期の好ましい間隔が維持されるよう構成されている。
【0044】
以上のように構成された高速整列供給装置の作用を説明する。
図1〜図3、そして主として図6〜図9に示されるように、回転円板14の回転によって、掃きだし板19が、その掃きだし板面19Aを垂下姿勢にしたままで、位相0°位置Sから時計回り方向Tに順次転移されていく(尚、図6〜9は移動ベース板7側から見ているため、時計回り方向Tは逆回転であらわれる)。また、回転円板14の回転によって、リニアシャフト22も円筒カム体13に設けられている溝カム12に摺動案内される。その結果、掃きだし板19はコンベア1上に近づくにしたがって、ほぼ180°位相位置N1から270°位相位置N2に至る間に、コンベア1の搬送方向Fの下流側に向かって約100mm順次移行(後退)する。
【0045】
この掃きだし板19が下流側へ移行している間にカートンWがエンドストッパー20に衝突する。しかし、エンドストッパー20そのものも、掃きだし板19のこの下流側への移行にともなって、共に下流側へ移行している。したがって、エンドストッパー20とコンベア1との相対的な速度差を可及的に小さくでき、このエンドストッパー20に対するカートンWの衝突が、格段にソフトに行われる。その結果、カートンWの切り妻屋根形状部分の張り合わせ部P1や切り妻屋根形状の部分と周壁P2との境目(折り目)部分P3に不必要な衝撃が負荷されず、当該部分を不用意に損傷してしまうおそれをうまく解消できる。
【0046】
一方、掃きだし板19は、この202°位置N3辺りでカートンWのケーサー導入コンベア2存在側とは反対の側の側面W1に当接する。つまり、この掃きだし板19とエンドストッパー20とで、カートンWの切り妻屋根形状部分の張り合わせ部P1、更にこれに連なる側面W1を支えるように当接される。
【0047】
掃きだし板19は、引き続き転移される。この転移に伴って、カートンWは、そのケーサー導入コンベア2存在側とは反対の側の側面W1を、上記のように支えられるような形で、コンベア1上をケーサー導入コンベア2側に向けて押圧されながら移行案内される。そして、掃きだし板19は約270°位相位置N2辺りでカートンWを完全にケーサー導入コンベア2上に移行供給させる。
【0048】
ケーサー導入コンベア2側への移行供給が終わるやや手前辺りから、掃きだし板19は、順次上方に移行退避する。カートンWはケーサー導入コンベア2によって、コンベア1からの乗り移り点から順次遠ざかっていく。
【0049】
掃きだし板19によるカートンWのケーサー導入コンベア2への移行供給は、以上のように、常時垂直姿勢にある実施的な面による押圧作用によって行われている。したがって、従来の回転バー式のように、カートンWに不必要な回転転がり力が負荷されることがないので、カートンWの不測の姿勢乱れを招来するおそれがなくなった。
【0050】
なお、図示しないが、エンドストッパー20は、コンベア1の搬送終端上で、掃きだし板19とは独立して設けられる構造も採用できる。この場合、掃きだし板19の転移とエンドストッパー20の後退のタイミング設定が重要であるが、常時掃きだし板19よりも移動ベース板7側に位置する相対姿勢を採りながら、コンベア1の搬送方向Fの上、下流側に往復移動できるようにすればよい。
【0051】
また、掃きだし具19によるカートンWのケーサー導入コンベア2側への供給は、この掃きだし具19が下流側定位置にあって、その姿勢で、カートWをケーサー導入コンベア2側へ押送供給するのが、望ましい。カートンWの姿勢を所期の好ましい姿勢に一層的確に保持させることができるからである。しかし、この掃きだし具19が、完全にその後退位置、すなわち図5中、270°位置、つまりは往復移動範囲の下流側定位置にあって、カートンWを押送供給する構成である必要はない。掃きだし具19が、まだ下流側定位置に向かう途中の段階で、ケーサー導入コンベア2側へ押送供給するようにする構成も採用できる。コンベア1の搬送力をうまく利用しながら、順次的に後退しつつも、ケーサー導入コンベア2側へ案内でき、掃きだし板19の押送供給エネルギーを少なく、機器の負担を少なくできるからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明高速整列供給装置の全体正面図である。
【図2】 図1に示される装置の外観説明図である。
【図3】 図1に示される装置の要部の一部切欠き拡大断面図である。
【図4】 図1に示される装置の要部の拡大側面図である。
【図5】 溝カムの展開図である。
【図6】 図1に示される装置の作用の説明図で、(イ)は平面図、(ロ)は側面図である。
【図7】 図1に示される装置の作用の説明図で、(イ)は平面図、(ロ)は側面図である。
【図8】 図1に示される装置の作用の説明図で、(イ)は平面図、(ロ)は側面図である。
【図9】 図1に示される装置の作用の説明図で、(イ)は平面図、(ロ)は側面図である。
【図10】 従来構造の一例を示す概略説明図である。
【図11】 従来構造の他の一例を示す概略説明図である。
【符号の説明】
1…コンベア,2…ケーサー導入コンベア,12…溝カム,13…円筒カム体,14…回転円板,15…支持腕杆,19…掃きだし板,20…エンドストッパー,F…コンベアの搬送方向,f…ケーサー導入コンベアの搬送方向,N1…0°位相位置,N1…180°位相位置,N2…270°位相位置,N3…202°位相位置,W…カートン
Claims (4)
- 前処理工程から次処理工程への供給始端部にワークを搬送する搬送装置の終端に、この搬送装置のワーク搬送面よりも上方に配された払出し具により、この前処理工程から縦一列縦隊で搬送されてくるワークを次処理工程の搬送装置の始端に、搬送方向を変え、かつ、横一列縦隊で供給するようにした整列供給装置において、前処理工程から次処理工程へワークを搬送する搬送装置の終端部に、この搬送装置の搬送方向に沿った所定範囲で往復移動可能なエンドストッパーが設けられ、このエンドストッパーよりもワーク搬送方向下流側に、回転軸線をワーク搬送方向に沿わせ、かつ、周方向所定間隔置きに複数の払出し具を備えた回転板が設けられ、複数の払出し具はそれぞれこの回転板に対して自転可能でそのワークの払出し作用面が常時鉛直方向に沿うように保持され、エンドストッパーが、その往復移動範囲の最上流側位置でワークの搬送下流側端部を受け止めながら、このワークとともに搬送下流側に移行され、その往復移動範囲の最下流側位置に至った時に、払出し具によりワークを次処理工程の搬送装置の始端に供給することを特徴とする高速整列供給装置。
- 払出し具は、回転板に自転可能に保持された軸体にその軸線方向に沿ってのみ摺動自在に軸架保持されるとともに、この軸体は回転板の回転駆動軸に設けられたギアと噛み合う遊星ギアを介して連動連結されていて、そのワークの払出し作用面が常時鉛直方向に沿うように保持されている請求項1記載の高速整列供給装置。
- エンドストッパーは、払出し具のワーク搬送方向下流側端に一体的に設けられている請求項1記載の高速整列供給装置。
- 前処理工程から次処理工程への供給始端部にワークを搬送する搬送装置の途中には、ワーク相互の間隔検知装置とワークの移行を一時的に停止させる一時停止ストッパーとが設けら、この間隔検知装置により検出されたワーク相互の間隔に対応して、ワーク相互の間隔が狭い時は、ワークの移行を一時的に停止させる一時停止ストッパーを作動させてワーク相互の間隔を所定の寸法間隔に保持させ、ワークの相互の間隔が広い時は、回転板の回転を緩速又は一時的に停止させて払出し具のワークに対する作用開始時間を遅延させるように、この間隔検知装置と一時停止ストッパー並びに回転板の回転駆動装置とが連携されている請求項1記載の高速整列供給装置。
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