JP3884445B2 - エアフィルタろ材及びそれを用いたエアフィルタ - Google Patents
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ところが、パネル形はろ材厚さが薄いため通気抵抗は低いものの、粉塵保持容量が小さくてフィルタの寿命は短い問題がある。また、ろ材の厚さを厚くすると、粉塵保持容量は大きくなるものの通気抵抗が大きくなる問題がある。
プリーツ形は、小容積にろ材面積を大きくする関係で、ろ材は薄く通気抵抗は低いものの、粉塵保持容量が小さくてフィルタの寿命は短い問題がある。また、ろ材の厚さを厚くすると、粉塵保持容量は大きくなるものの通気抵抗が大きくなる問題がある。
また、請求項2に記載のエアフィルタろ材は、請求項1に記載のエアフィルタろ材において、前記3枚以上のろ材では、空気流出側に積層せれるろ材の密度を、空気流入側に積層されるろ材の密度よりも大きくしたことを特徴とする。
また、請求項3に記載のエアフィルタろ材は、請求項2に記載のエアフィルタろ材において、前記3枚以上の各積層ろ材を繊維から構成し、空気流出側に積層せれるろ材を構成する繊維の平均繊維径を、空気流入側に積層されるろ材を構成する繊維の平均繊維径よりも小さくしたことを特徴とする。
また、請求項4に記載のエアフィルタろ材は、請求項1乃至3のいずれかに記載のエアフィルタろ材において、前記有底孔の孔径を入口から底に向かって徐々に小さくなるようにしたことを特徴とする。
また、本発明のエアフィルタろ材は、請求項5に記載の通り、請求項1乃至4のいずれかに記載のエアフィルタろ材をフィルタ枠に収容したことを特徴とする。
本発明の請求項2のエアフィルタろ材によれば、通常ろ材で用いられる粗密ろ材(空気流入側で荒い塵埃を捕集し、空気流入面での目詰まりを防止する)を簡単に製作することができる。
本発明の請求項3のエアフィルタろ材によれば、通常ろ材で用いられる繊維径勾配ろ材(空気流入側で荒い塵埃を捕集し、空気流入面での目詰まりを防止する)を簡単に製作することができる。
本発明の請求項4のエアフィルタろ材によれば、空気入口の有底孔の断面積が徐々に小さくなるので、空気が進入するのに従い空気量が減少するのに合わせて流速を一定に保ちつつ、隔壁全体から一様に空気を通り抜けさせることができる。また、傾斜した貫通部隔壁に空気が衝突し易いことも合わさって、低通気抵抗のろ材が得られる。
本発明の請求項5のエアフィルタによれば、上記効果を備えたエアフィルタとすることができ、ビル空調用、半導体、食品、病院、住居用等の空調用として使用できる。
図中1はろ材、2は前記ろ材1の正面側に設けられた有底孔、3は前記ろ材1の反対側に設けられた有底孔、4は前記有底孔3、4間に位置する隔壁、10は前記ろ材1を収容するフィルタ枠を示すものである。
前記ろ材1が繊維体である場合、その平均繊維径は0.2〜50μmが好ましい。平均繊維径0.2μm未満では製造困難で非常に高価であるという問題あり、平均繊維径50μm超では捕集効率が悪くなる問題がある。
前記ろ材1が繊維体である場合、密度は5〜40kg/m3とすることが好ましい。密度5kg/m3未満では捕集効率が悪くなる問題があり、密度40kg/m3超では通気抵抗が高くなる問題があるためである。
前記ろ材1に設ける有底孔2、3の個数は、ろ材1の端面の面積を基準として、100〜500個/m2設けることが好ましい。
前記ろ材1に設ける有底孔2、3、即ち、非貫通孔の深さ(H−H4)は、ろ材高さHの1/2〜9/10が好ましい。
上記したろ材は、公知のフィルタ枠に収容され、エアフィルタとすることができる。
実施例1のろ材を作製するために、平均繊維径6μmのガラス繊維で構成され、密度7kg/m3とした、幅40cm、長さ40cmで、所定の厚さに形成したグラスウール板を使用し、図3(a)に示すように、第1層、第2層及び第3層を構成するろ材1A、1B、1Cとして、それぞれ、25mm、50mm、25mmの厚さに形成したものを用意した。
次に、ろ材1Aには、図1に示すように、正面側には、直径30mmの円形状の貫通孔を孔の中心間距離を37.5mmとして、グリッド状に60個設けた。また、裏面側には、直径30mm、深さ12.5mmの有底孔を、正面側の貫通孔のグリッドの中心部近傍に位置するようにして60個設けた。
次に、ろ材1Cには、前記ろ材1Aの貫通孔に対応する位置には、直径30mm、深さ12.5mmの有底孔を設け、設けられた有底孔のグリッドの中央部近傍には、直径30mmの貫通孔を互い違いにして設けるようにした。
次に、ろ材1Bには、前記ろ材1Aの貫通孔及びろ材1Cの貫通孔に連通するように貫通孔を設けるようにした。そして、これらろ材1A、1B及び1Cを、図3に示すようにして、接着して、正面側と背面側とにそれぞれ、深さ87.5mmの有底孔2、3を有するろ材1を作製した。
図3(b)に示すように、ろ材1A及びろ材1Cには、有底孔を設けず、直径30mmの貫通孔を設けるようにしたこと以外は、実施例1と同様にして、深さ75mmの有底孔2、3を有するろ材1を作製した。
ろ材1を、図3(c)に示すように、厚さ50mmの2層のろ材1D、1Eにより構成し、ろ材1D、1Eには、実施例2のろ材1A、1Cと同様にして貫通孔を設けるようにして、これらを接着して、正面側と背面側とにそれぞれ、深さ50.0mmの有底孔2、3を有するろ材1を作製した。尚、ろ材1D、1Eの材料等は、実施例1と同じものを使用した。
図3(d)に示すように、実施例3のろ材1D、1Eの厚さを、それぞれ25mmとした以外は、実施例3と同様にして、深さ25.0mmの有底孔2、3を有するろ材1を作製した。
図3(e)に示すように、ろ材1の有底孔の直径が表面の開口部では36mmとし、底部では24mmとなるように徐々に孔径を小さくなるようにした以外は、実施例2と同様にして、ろ材1を作製した。
図3(f)に示すように、実施例1のろ材1を単一のろ材から構成した以外は、実施例1と同様の材料等を使用して、ろ材1を作製した。
図3(g)に示すように、3層のろ材から構成し、空気流入側に直径30mm、深さ75mmの有底孔を、中心間距離37.5mm間隔でグリッド状に配置した以外は、実施例1と同様の材料等を使用してろ材1を作製した。
図3(h)に示すように、実施例1と同様の材料を使用して、孔を設けないろ材1を作製した。
尚、表1において、比1とは、ろ材の空気流入又は空気流出側の何れか一方の面側における空気が接触する表面積を、一方の端面の面積(有底孔群を設けないろ材の端面の面積)で除したものである。具体的に説明すると、図1に示されるものでは、比1は下記式により求めることができる。
(πA(H−H4)n+L・D)/(L・D)
A:有底孔の直径
L:ろ材の長さ
D:ろ材の幅
H:ろ材の高さ
n:正面側の有底孔の数
L・D:ろ材の端面の面積(有底孔群を設けない場合)
(H−H4):有底孔の深さ
(π(A/2)2・(H−H4)・2n)/(L・D・H)
2n:正面側及び裏面側の有底孔の数
また、ろ材の寿命の評価としては、JIS B9908の試験方法により、比較例2を1として、相対評価により4倍以上を◎、2倍以上を○、2倍未満を△、1倍未満を×とした。
また、本発明の実施例1、2、5、6は、一方の側の有底孔と、他方の側の有底孔とを隔てる隔壁面積が大きいため、特にフィルタの通気抵抗を低くすることができる。
また、本発明の実施例3は、空気が流れるろ材の厚みが厚いためろ材抵抗が大きくなり、フィルタの通気抵抗がやや悪くなる。
また、本発明の実施例4は、他の例と比べてろ材厚さを半分にしたため、ろ材空気通過面積及びろ材中の有底孔の体積が少なくなり、フィルタの通気抵抗とフィルタの寿命共にやや悪くなる。
また、比較例1は、有底孔がないためフィルタの通気抵抗が高い問題があり、塵埃も空気入口側の表層部で捕集されて厚さを十分に利用できないのでフィルタの寿命も悪くなる問題がある。
また、比較例2は、有底孔が空気入口側にしかないため、最終層で急激に抵抗が高くなりフィルタの通気抵抗が高い問題があり、空気出口側には有底孔がないため隔壁を通して有底孔から有底孔への空気の通過もできないので、隔壁での捕集が十分に利用できないのでフィルタの寿命も悪くなる問題がある。
2 有底孔
3 有底孔
4 隔壁
10 フィルタ枠
Claims (5)
- ろ材の空気流入側に、空気流出側から空気流入側に向けて開口する有底孔群を設けるとともに、前記ろ材の空気流出側に、空気流入側から空気流出側に向けて開口する有底孔群を、前記空気流入側の有底孔群に対して互い違いに且つ隔壁を存して設けるとともに、貫通孔を備える3枚以上のろ材を積層して構成されたことを特徴とするエアフィルタろ材。
- 前記3枚以上のろ材では、空気流出側に積層せれるろ材の密度を、空気流入側に積層されるろ材の密度よりも大きくしたことを特徴とする請求項1に記載のエアフィルタろ材。
- 前記3枚以上の各積層ろ材を繊維から構成し、空気流出側に積層せれるろ材を構成する繊維の平均繊維径を、空気流入側に積層されるろ材を構成する繊維の平均繊維径よりも小さくしたことを特徴とする請求項2に記載のエアフィルタろ材。
- 前記有底孔の孔径を入口から底に向かって徐々に小さくなるようにしたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のエアフィルタろ材。
- 請求項1乃至4のいずれかに記載のエアフィルタろ材をフィルタ枠に収容したことを特徴とするエアフィルタろ材。
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