JP3883890B2 - 有機elディスプレイの輝度制御方法および輝度制御回路 - Google Patents

有機elディスプレイの輝度制御方法および輝度制御回路 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、有機エレクトロルミッネッセンス(有機EL)ディスプレイの輝度制御方法および輝度制御回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
有機ELディスプレイには、単純マトリクス構造のパッシブ型と、TFTを用いるアクティブ型とがある。
【0003】
図1は、アクティブ型の有機ELディスプレイの基本画素構成を示している。
【0004】
アクティブ型の有機ELディスプレイの1画素分の回路は、スイッチング用TFT101と、コンデンサ102と、駆動用TFT103と、有機EL素子104とから構成されている。
【0005】
スイッチング用TFT101のドレインには、表示信号ライン111を介して表示信号Data(Vin) が印加される。スイッチング用TFT101のベースには、選択信号ライン112を介して選択信号SCANが印加される。スイッチング用TFT101のソースは、駆動用TFT103のベースに接続されているとともに、コンデンサ102を介して接地されている。
【0006】
駆動用TFT103のドレインには、電源ライン113を介して駆動電源電圧Vdd が印加されている。駆動用TFT103のソースは、有機EL素子104の陽極に接続されている。有機EL素子104の陰極は接地されている。
【0007】
スイッチング用TFT101は、選択信号SCANによってオンオフ制御される。コンデンサ102は、スイッチング用TFT101がオンのときに、スイッチング用TFT101を介して供給される表示信号Data(Vin) によって充電される。そして、スイッチング用TFT101がオフのときには、充電電圧を保持する。駆動用TFT103は、そのベースに加えられるコンデンサ102の保持電圧に応じた電流を有機EL素子104に供給する。
【0008】
図2は、図1に示す基本画素構成において、表示信号Data(Vin) と有機EL素子104の発光輝度(駆動電流)との関係を示している。
【0009】
図2において、RefWは入力信号の白レベルに対する発光輝度を規定するための白側リファレンス電圧を、RefBは入力信号の黒レベルに対する発光輝度を規定するための黒側リファレンス電圧を、それぞれ示している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のようなアクティブ型の有機ELディスプレイでは、画面全体が明るい画像では、有機EL素子104に大きな電流が流れる。有機EL素子104に大きな電流が流れると、消費電力が多くなる。また、有機EL素子104に大きな電流が継続して流れると、その性能の劣化を早める。したがって、長期間にわたって有機ELディスプレイを使用すると、有機EL素子が劣化し、発光輝度が低下する。
【0011】
カラー有機ELディスプレイにおいては、RGBをそれぞれ発光する3種類の有機EL素子(R発光素子、G発光素子、B発光素子)で、1つの画素が構成される。このようなカラー有機ELディスプレイでは、それに用いられるRGB毎の発光素子の種類に起因して、それらのRGB毎の発光素子の間での発光輝度の経時的劣化速度(たとえば、発光素子を継続的に発光させた場合の所定時間経過後の発光輝度の低下率)にばらつきがある場合が多い。
【0012】
この発明は、有機ELディスプレイに用いられているRGBの発光素子の種類に起因して、それらのRGB毎の発光素子の間での発光輝度の経時的劣化速度にばらつきがある場合に、有機ELディスプレイの寿命を延ばすことが可能となる有機ELディスプレイの輝度制御方法および輝度制御回路を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、有機ELディスプレイの輝度制御方法において、デジタル映像入力信号に基づいて、1画面毎に、全画素または所定領域の画素に対するRGBそれぞれの入力信号積算値を算出し、そのRGB積算値を所定の比率で加算した値または該値に等化な値を、1画面単位のRGB加重加算値として算出する第1ステップ、およびデジタル映像入力信号をアナログ映像出力信号に変換するためのDA変換器に供給されるリファレンス電圧を、第1ステップによって算出された1画面単位のRGB加重加算値に基づいて制御することにより、アナログ映像出力信号の振幅を制御し、振幅制御後のアナログ映像出力信号を有機ELディスプレイに供給する第2ステップを備えていることを特徴とする。
【0014】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、第2ステップは、第1ステップによって算出された1画面単位のRGB加重加算値が大きいときにアナログ映像出力信号の振幅が小さくなるように、アナログ映像出力信号の振幅を制御することを特徴とする。
【0016】
請求項に記載の発明は、請求項に記載の発明において、DA変換器に供給されるリファレンス電圧には、入力信号の黒レベルに対する発光輝度を規定するための黒側リファレンス電圧と入力信号の白レベルに対する発光輝度を規定するための白側リファレンス電圧とがあり、第2ステップは、白側リファレンス電圧を、第1ステップによって算出された1画面単位のRGB加重加算値に基づいて制御することを特徴とする。
【0017】
請求項に記載の発明は、請求項1乃至に記載の発明において、1画面単位のRGB加重加算値を算出するために用いられる比率は、有機ELディスプレイに含まれるR発光素子、G発光素子およびB発光素子のうち、発光輝度の経時的劣化速度が早いと想定される発光素子の発光色に対応する比率ほど大きな値に設定されていることを特徴とする。
【0018】
請求項に記載の発明は、有機ELディスプレイの輝度制御回路において、所与のリファレンス電圧によって規定される入出力特性に基づいて、デジタル映像入力信号をアナログ映像出力信号に変換して、有機ELディスプレイに供給するDA変換器と、デジタル映像入力信号に基づいて、DA変換器に供給されるリファレンス電圧を制御するリファレンス電圧制御回路とを備えており、リファレンス電圧制御回路は、デジタル映像入力信号に基づいて、1画面毎に、全画素または所定領域の画素に対するRGBそれぞれの入力信号積算値を算出し、そのRGB積算値を所定の比率で加算した値または該値に等化な値を、1画面単位のRGB加重加算値として算出するRGB加重加算値算出回路と、RGB加重加算値算出回路によって算出された1画面単位のRGB加重加算値に基づいて、DA変換器に供給されるリファレンス電圧を制御する電圧調整回路とを備えていることを特徴とする。
【0019】
請求項に記載の発明は、請求項に記載の発明において、DA変換器に供給されるリファレンス電圧には、入力信号の黒レベルに対する発光輝度を規定するための黒側リファレンス電圧と、入力信号の白レベルに対する発光輝度を規定するための白側リファレンス電圧とがあり、電圧調整回路はRGB加重加算値算出回路によって算出された1画面単位のRGB加重加算値に基づいて、白側リファレンス電圧を制御することを特徴とする。
【0020】
請求項に記載の発明は、請求項に記載の発明において、電圧調整回路は、RGB加重加算値算出回路によって算出された1画面単位のRGB加重加算値が大きいときに、入力信号の白レベルに対する発光輝度が低くなるように、白側リファレンス電圧を制御することを特徴とする。
【0021】
請求項に記載の発明は、請求項乃至に記載の発明において、電圧調整回路は、RGB加重加算値算出回路によって算出された1画面単位のRGB加重加算値に基づいて、白側リファレンス電圧を制御するためのゲインを算出するゲイン算出回路、ゲイン算出回路によって算出されたゲインに基づいて、白側リファレンス電圧を制御する制御回路を備えていることを特徴とする。
【0022】
請求項に記載の発明は、請求項に記載の発明において、ゲイン算出回路は、入力される1画面単位のRGB加重加算値が所定値以下である場合には出力ゲインを一定値とし、入力される1画面単位のRGB加重加算値が所定値を越える場合には入力される1画面単位のRGB加重加算値が大きいほど出力ゲインを小さくさせる入出力特性を有しており、制御回路はゲインが小さいほど入力信号の白レベルに対する発光輝度が低くなるように、白側リファレンス電圧を制御するものであることを特徴とする。
【0023】
請求項10に記載の発明は、請求項乃至に記載の発明において、1画面単位のRGB加重加算値を算出するために用いられる比率は、有機ELディスプレイに含まれるR発光素子、G発光素子およびB発光素子のうち、発光輝度の経時的劣化速度が早いと想定される発光素子の発光色に対応する比率ほど大きな値に設定されていることを特徴とする。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、図3〜図6を参照して、 この発明の実施の形態について説明する。
【0025】
図3は、有機ELディスプレイの輝度制御回路の構成を示している。
【0026】
有機ELディスプレイの輝度制御回路は、リファレンス電圧制御回路1とDAC2とを備えている。デジタル映像入力信号R _in,G _in,B _inは、リファレンス電圧制御回路1に送られるとともに、DAC2に送られる。リファレンス電圧制御回路1は、DAC2に供給されるリファレンス電圧を制御する。DAC2に供給されるリファレンス電圧には、R,G,B それぞれについて、黒側リファレンス電圧R _RefB, G _RefB, B _RefB( これらを総称するときには RefB と記載する) と、白側リファレンス電圧R _RefW, G _RefW, B _RefW( これらを総称するときには RefW と記載する) とがある。
【0027】
黒側リファレンス電圧RefBとは、入力信号の黒レベルに対する発光輝度を規定するための基準電圧であり、この実施の形態では、固定されている。白側リファレンス電圧RefWとは、入力信号の白レベルに対する発光輝度を規定するための基準電圧であり、この実施の形態では、リファレンス電圧制御回路1によって制御される。
【0028】
DAC2は、リファレンス電圧制御回路1から供給される黒側リファレンス電圧RefBと白側リファレンス電圧RefW' とによって規定される入出力特性に基づいて、デジタル映像入力信号R _in,G _in,B _inをアナログ映像出力信号R _out ,G _out ,B _out に変換する。DAC2によって得られるアナログ映像出力信号R _out ,G _out ,B _out は、有機ELディスプレイ3に供給される。このアナログ映像出力信号R _out ,G _out ,B _out は、図1の表示信号Data(Vin) に相当する。
【0029】
リファレンス電圧制御回路1は、3つの乗算器11、12、13、1つの加算器14、積算回路15、ゲイン算出回路16、リファレンス電圧調整回路(Ref 電圧調整回路)17および複数のDAC18〜23を備えている。
【0030】
乗算器11は、デジタル映像入力信号R _inに加重加算係数KR を1画素毎に乗算する。乗算器12は、デジタル映像入力信号G _inに加重加算係数KG を1画素毎に乗算する。乗算器13は、デジタル映像入力信号B _inに加重加算係数KB を1画素毎に乗算する。
加算器14は、これらの乗算器11、12、13の出力信号を1画素毎に加算する。積算回路15は、1フレーム毎に、加算器14の出力信号の積算値(以下、1フレーム単位のRGB加重加算値という)を算出する。ゲイン算出回路16は、積算回路15から得られる1フレーム毎のRGB加重加算値の大きさに応じて、白側リファレンス電圧RefWを制御するためのゲインGainを算出する。図4(a)および図4(b)は、それぞれゲイン算出回路16の入出力特性、つまり、1フレーム単位のRGB加重加算値に対するゲインの特性の例を示している。
【0031】
図4(a)の特性では、1フレーム単位のRGB加重加算値が0〜aまではゲインは1.00となり、1フレーム単位のRGB加重加算値がaを越えるとゲインは徐々に低下している。図4(b)の特性では、1フレーム単位のRGB加重加算値が0〜bまではゲインは1.00となり、1フレーム単位のRGB加重加算値がb〜cまではゲインは緩やかに低下し、1フレーム単位のRGB加重加算値がcを越えるとゲインはやや急激に低下している。
【0032】
リファレンス電圧調整回路17は、R,G,B 毎に予め設定された黒側リファレンス電圧( 以下、基準黒側リファレンス電圧という)R_RefB, G _RefB, B _RefBと、R,G,B 毎に予め設定された白側リファレンス電圧( 以下、基準白側リファレンス電圧という)R_RefW, G _RefW, B _RefWと、ゲイン算出回路16によって算出されたゲインGainとに基づいて、R,G,B 毎の調整後の白側リファレンス電圧R _RefW', G_RefW', B_RefW' を生成する。
【0033】
各基準黒側リファレンス電圧R _RefB, G _RefB, B _RefB および各基準白側リファレンス電圧R _RefW, G _RefW, B _RefWは、デジタル信号として与えられている。
【0034】
リファレンス電圧調整回路17は、R,G,B それぞれに対するリファレンス電圧調整回路を含んでいるが、それぞれの構成は同じであるので、ここでは、R に対するリファレンス電圧調整回路について説明する。
【0035】
図5は、R に対するリファレンス電圧調整回路を示している。
【0036】
このリファレンス電圧調整回路は、減算器31、乗算器32および減算器33を備えている。
【0037】
減算器31は、R に対する基準黒側リファレンス電圧R _RefBと、R に対する基準白側リファレンス電圧R _RefWとの差(R _RefB−R _RefW)を演算する。乗算器32は、減算器31の出力(R _RefB−R _RefW)にゲインGainを乗算する。減算器33は、基準黒側リファレンス電圧R _RefBから乗算器32の出力( Gain ×(R _RefB−R _RefW)) を減算することにより、調整後の白側リファレンス電圧R _RefW' を算出する。
【0038】
ゲインGainが1.00である場合には、調整後の白側リファレンス電圧R _RefW' は、基準白側リファレンス電圧R _RefWと等しくなる。そして、ゲインGainが小さくなるほど、つまり、1フレーム単位のRGB加重加算値が大きくなるほど、調整後の白側リファレンス電圧R _RefW' が大きくなり、基準黒側リファレンス電圧R _RefB側に近づく。つまり、1フレーム単位のRGB加重加算値が大きくなるほど、入力信号の白レベルに対する有機EL素子の発光輝度(駆動電流)が低下する。
【0039】
各基準黒側リファレンス電圧R _RefB, G _RefB, B _RefB は、それぞれDAC18、19、20によってアナログ信号に変換されて、DAC2に供給される。各調整後の白側リファレンス電圧R _RefW', G_RefW', B_RefW' は、それぞれDAC21、22、23によってアナログ信号に変換されて、DAC2に供給される。
【0040】
図6は、DAC2の入出力特性を示している。
【0041】
図6において、RefW’1は、1フレーム単位のRGB加重加算値が小さい場合にDAC2に供給される白側リファレンス電圧(=基準白側リファレンス電圧RefW) を示している。RefW’3は、1フレーム単位のRGB加重加算値が大きい場合にDAC2に供給される白側リファレンス電圧を示している。RefW’2は、1フレーム単位のRGB加重加算値が中間値である場合にDAC2に供給される白側リファレンス電圧を示している。
【0042】
DAC2に供給される白側リファレンス電圧がRefW’1である場合には、DAC2の入出力特性は、直線L1で示される特性となる。この場合に、黒レベルから白レベルまで変化する入力信号をDAC2に周期的に入力すると、曲線S1に示すような出力波形が得られる。
【0043】
DAC2に供給される白側リファレンス電圧がRefW’3である場合には、DAC2の入出力特性は、直線L3で示される特性となる。この場合に、黒レベルから白レベルまで変化する入力信号をDAC2に周期的に入力すると、曲線S3に示すような出力波形が得られる。
【0044】
DAC2に供給される白側リファレンス電圧がRefW’2である場合には、DAC2の入出力特性は、直線L2で示される特性となる。この場合に、黒レベルから白レベルまで変化する入力信号をDAC2に周期的に入力すると、曲線S2に示すような出力波形が得られる。
【0045】
つまり、白側リファレンス電圧を1フレーム単位のRGB加重加算値に応じて制御することにより、DAC2の出力信号の振幅が制御されていることがわかる。
【0046】
ところで、有機ELディスプレイ3においては、RGBをそれぞれ発光する3種類の有機EL素子で、1つの画素が構成されている。このような有機ELディスプレイ3は、RGBの各色発光用の有機EL素子(R発光素子、G発光素子、B発光素子)を含んでいる。このような有機ELディスプレイ3では、それに用いられるRGB毎の発光素子の種類に起因して、それらのRGB毎の発光素子の間での発光輝度の経時的劣化速度(たとえば、発光素子を継続的に発光させた場合の所定時間経過後の発光輝度の低下率)にばらつきがある場合が多い。
【0047】
このような場合には、乗算器11、12、13に与えられる加重加算数KR 、KG 、KB として、発光輝度の経時的劣化速度が早い(寿命の短い)発光素子の色に対応するものほど、大きな値を設定することによって、有機ELディスプレイ3の寿命を延ばすことが可能となる。
【0048】
例えば、R発光素子、G発光素子およびB発光素子それぞれの発光輝度の経時的劣化速度が図7に示すような場合を想定する。
【0049】
R発光素子、G発光素子およびB発光素子それぞれの発光輝度の経時的劣化速度は、例えば、R発光素子、G発光素子およびB発光素子それぞれを白100%で継続的に点灯させた状態での、10000時間後のRGB各発光素子の発光輝度劣化比率(初期発光輝度に対する10000時間後の発光輝度)ΔR(%)、ΔG(%)、ΔB(%)として求められる。
【0050】
この例では、ΔR>ΔG>ΔBであり、R発光素子の発光輝度の経時的劣化速度が最も早く、B発光素子の発光輝度の経時的劣化速度が最も遅く、G発光素子の発光輝度の経時的劣化速度がそれらの中間となっている。加重加算数KR 、KG 、KB は、次式(1)によって決定される。
【0051】
R =ΔR/(ΔR+ΔG+ΔB)
G =ΔG/(ΔR+ΔG+ΔB)
B =ΔB/(ΔR+ΔG+ΔB) …(1)
【0052】
なお、ΔR>ΔG>ΔBの場合、KR =1、KG =KB =0.0としてもよい。このように加重加算数KR 、KG 、KB を設定すると、入力映像がR発光素子を強く発光せしめるような赤色系統の映像の場合には、1フレーム単位のRGB加重加算値がより大きな値となり、ゲインGainが小さくなり、調整後の白側リファレンス電圧R _RefW' が大きくなり、各色の入力信号の白レベルに対する発光素子の発光輝度(駆動電流)が低下する。つまり、画面全体が暗くなる。このため、R発光素子の経時的劣化速度を遅くさせることが可能となる。この結果、有機ELディスプレイの寿命を延ばすことが可能となる。
【0053】
このようにしても、RGB信号とも同じゲインGainによって、白側リファレンス電圧を調整しているため、色相は変わらず、画面全体の明るさが変化するだけである。また、DA変換時のリファレンス電圧を制御することによって、映像入力信号の振幅を制御しているので、階調は低下しない。さらに、映像入力信号(表示信号)の振幅制御は、フィードフォワード制御によって行われているので、ハンチングも発生しない。
【0054】
なお、各乗算器11、12、13の出力信号を、それぞれ1フレーム毎に加算し、それらの加算結果を加算することにより、1フレーム単位のRGB加重加算値を算出するようにしてもよい。また、入力信号R _in,G _in,B _inそれぞれを1フレーム毎に積算し、得られた1フレーム単位のR積算値、G積算値およびB積算値それぞれに、対応する加重加算係数KR 、KG 、KB を乗算し、それらの乗算結果を加算することにより、1フレーム単位のRGB加重加算値を算出するようにしてもよい。
【0055】
【発明の効果】
この発明によれば、有機ELディスプレイに用いられているRGBの発光素子の種類に起因して、それらのRGB毎の発光素子の間での発光輝度の経時的劣化速度にばらつきがある場合に、有機ELディスプレイの寿命を延ばすことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】アクティブ型の有機ELディスプレイの基本画素構成を示す回路図である。
【図2】図2は、図1に示す基本画素構成において、表示信号Data(Vin) と有機EL素子の発光輝度(駆動電流)との関係を示すグラフである。
【図3】この発明の実施の形態である有機ELディスプレイの輝度制御回路の構成を示している。
【図4】ゲイン算出回路16の入出力特性の例を示すグラフである。
【図5】 R に対するリファレンス電圧調整回路を示す回路図である。
【図6】DAC2の入出力特性を示すグラフである。
【図7】R発光素子、G発光素子およびB発光素子それぞれの発光輝度の経時的劣化速度の求め方の一例を示すグラフである。
【符号の説明】
1 リファレンス電圧制御回路
2 DAC
3 有機ELディスプレイ
11、12、13 乗算器
14 加算器
15 積算回路
16 ゲイン算出回路
17 リファレンス電圧調整回路(Ref 電圧調整回路)

Claims (10)

  1. 有機ELディスプレイの輝度制御方法において、
    デジタル映像入力信号に基づいて、1画面毎に、全画素または所定領域の画素に対するRGBそれぞれの入力信号積算値を算出し、そのRGB積算値を所定の比率で加算した値または該値に等化な値を、1画面単位のRGB加重加算値として算出する第1ステップ、および
    デジタル映像入力信号をアナログ映像出力信号に変換するためのDA変換器に供給されるリファレンス電圧を、第1ステップによって算出された1画面単位のRGB加重加算値に基づいて制御することにより、アナログ映像出力信号の振幅を制御し、振幅制御後のアナログ映像出力信号を有機ELディスプレイに供給する第2ステップ、
    を備えていることを特徴とする有機ELディスプレイの輝度制御方法。
  2. 第2ステップは、第1ステップによって算出された1画面単位のRGB加重加算値が大きいときにアナログ映像出力信号の振幅が小さくなるように、アナログ映像出力信号の振幅を制御することを特徴とする請求項1に記載の有機ELディスプレイの輝度制御方法。
  3. DA変換器に供給されるリファレンス電圧には、入力信号の黒レベルに対する発光輝度を規定するための黒側リファレンス電圧と入力信号の白レベルに対する発光輝度を規定するための白側リファレンス電圧とがあり、第2ステップは、白側リファレンス電圧を、第1ステップによって算出された1画面単位のRGB加重加算値に基づいて制御することを特徴とする請求項に記載の有機ELディスプレイの輝度制御方法。
  4. 1画面単位のRGB加重加算値を算出するために用いられる比率は、有機ELディスプレイに含まれるR発光素子、G発光素子およびB発光素子のうち、発光輝度の経時的劣化速度が早いと想定される発光素子の発光色に対応する比率ほど大きな値に設定されていることを特徴とする請求項1、2または3のいずれかに記載の有機ELディスプレイの輝度制御方法。
  5. 有機ELディスプレイの輝度制御回路において、
    所与のリファレンス電圧によって規定される入出力特性に基づいて、デジタル映像入力信号をアナログ映像出力信号に変換して、有機ELディスプレイに供給するDA変換器と、デジタル映像入力信号に基づいて、DA変換器に供給されるリファレンス電圧を制御するリファレンス電圧制御回路とを備えており、リファレンス電圧制御回路は、デジタル映像入力信号に基づいて、1画面毎に、全画素または所定領域の画素に対するRGBそれぞれの入力信号積算値を算出し、そのRGB積算値を所定の比率で加算した値または該値に等化な値を、1画面単位のRGB加重加算値として算出するRGB加重加算値算出回路と、RGB加重加算値算出回路によって算出された1画面単位のRGB加重加算値に基づいて、DA変換器に供給されるリファレンス電圧を制御する電圧調整回路とを備えていることを特徴とする有機ELディスプレイの輝度制御回路。
  6. DA変換器に供給されるリファレンス電圧には、入力信号の黒レベルに対する発光輝度を規定するための黒側リファレンス電圧と、入力信号の白レベルに対する発光輝度を規定するための白側リファレンス電圧とがあり、電圧調整回路はRGB加重加算値算出回路によって算出された1画面単位のRGB加重加算値に基づいて、白側リファレンス電圧を制御することを特徴とする請求項に記載の有機ELディスプレイの輝度制御回路。
  7. 電圧調整回路は、RGB加重加算値算出回路によって算出された1画面単位のRGB加重加算値が大きいときに、入力信号の白レベルに対する発光輝度が低くなるように、白側リファレンス電圧を制御することを特徴とする請求項に記載の有機ELディスプレイの輝度制御回路。
  8. 電圧調整回路は、RGB加重加算値算出回路によって算出された1画面単位のRGB加重加算値に基づいて、白側リファレンス電圧を制御するためのゲインを算出するゲイン算出回路、ゲイン算出回路によって算出されたゲインに基づいて、白側リファレンス電圧を制御する制御回路を備えていることを特徴とする請求項6または請求項のいずれかに記載の有機ELディスプレイの輝度制御回路。
  9. ゲイン算出回路は、入力される1画面単位のRGB加重加算値が所定値以下である場合には出力ゲインを一定値とし、入力される1画面単位のRGB加重加算値が所定値を越える場合には入力される1画面単位のRGB加重加算値が大きいほど出力ゲインを小さくさせる入出力特性を有しており、制御回路はゲインが小さいほど入力信号の白レベルに対する発光輝度が低くなるように、白側リファレンス電圧を制御するものであることを特徴とする請求項に記載の有機ELディスプレイの輝度制御回路。
  10. 1画面単位のRGB加重加算値を算出するために用いられる比率は、有機ELディスプレイに含まれるR発光素子、G発光素子およびB発光素子のうち、発光輝度の経時的劣化速度が早いと想定される発光素子の発光色に対応する比率ほど大きな値に設定されていることを特徴とする請求項6、7、8または9のいずれかに記載の有機ELディスプレイの輝度制御回路。
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