JP3882672B2 - 選局装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、受信アンテナから入力される受信信号の中から放送局からの放送信号を選局する選局装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、FM放送を受信するFM放送受信装置、FM多重放送を受信するFM多重放送受信装置、RDS(Radio Data System )受信装置、或いは、これらの受信機能を有するナビゲーション装置等の情報処理装置には、受信アンテナから入力される受信信号の中から所望の放送局からの放送信号を選局し、ベースバンドの受信信号に変換して出力する選局装置(所謂チューナ)が組み込まれている。
【0003】
また、この種のチューナの中には、放送局からの放送信号を受信できているか否かを判断するステーションディテクト(SD)機能を備え、このSD機能を利用して、受信可能な放送局を自動で検出して、その放送局を受信可能局として登録する所謂オートプリセットや、移動体の移動時に所望の情報が常時得られるように、その情報を提供している複数の放送局の中から受信状態のよい放送局を探索して自動で切り換える所謂ネットワークフォローを実行できるようにしたものも知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記各種受信装置において、選局装置には、通常、受信信号を処理する高周波回路(所謂フロントエンド)として、受信信号の中から選局すべき周波数の受信信号を選択的に通過させる同調回路、この同調回路を通過した受信信号と発振器にて生成した局発信号とを混合することにより、選局すべき周波数の受信信号を予め設定された中間周波数(一般に10.7MHz)の信号(中間周波信号)に変換する周波数変換回路、周波数変換後の中間周波信号を選択的に通過させるフィルタ回路を備え、このフィルタ回路を通過した中間周波信号をベースバンドの受信信号に変換して出力するよう構成されたスーパーヘテロダイン方式の選局装置が用いられる。
【0005】
そして、上記SD機能は、選局装置のフロントエンドで生成された中間周波信号の信号レベルが設定レベル以上か否かを判断し、中間周波信号の信号レベルが設定レベル以上であるとき、放送局からの放送信号を受信できたと判断するように設定される。
【0006】
このため、従来の選局装置では、フロントエンドの選局特性が悪く、フロントエンドから、指定した放送周波数から外れた周波数の放送信号が中間周波信号として出力されるような場合であっても、上記SD機能によって、放送局からの放送信号を受信できたと判断されてしまうことがあった。
【0007】
つまり、上記フロントエンドを構成する同調回路やフィルタ回路で選局すべき放送周波数以外の不要な信号成分を充分除去できない選局装置(一般に、比較的安価な選局装置)では、選局すべき受信信号の放送周波数から±0.1MHz程度ずれた受信信号が、10.6MHz若しくは10.8MHzの中間周波信号として出力されてしまうことがある。
【0008】
従って、このような選局装置においては、中間周波信号が、正規の放送周波数(例えば82.5MHz)の放送信号を選局したものではなく、正規の放送周波数から外れた放送周波数(例えば82.4MHz若しくは82.6MHz)の放送信号を選局したものである場合であっても、上記SD機能によって、正規の放送周波数の放送信号を受信できたものとして判断されてしまうのである。
【0009】
そして、このような選局装置においては、上述したオートプリセットを実行すると、受信可能な放送局として、1つの放送局が異なる放送周波数の複数の放送局として登録されてしまうとか、或いは、上述したネットワークフォローを実行した際、探索すべき放送局として設定されていない放送局からの放送信号が選局されてしまう、といった問題が発生する。
【0010】
本発明は、こうした問題に鑑みなされたものであり、上記のように中間周波信号の信号レベルから放送信号の受信の有無を判定することによりオートプリセット等の選局制御を行う選局装置において、中間周波信号の信号レベルから指定した放送信号の受信を誤検出しても、選局制御を良好に実行できるようにすることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するためになされた請求項1記載の選局装置においては、上述したSD機能を実現する判定手段にて、選局手段が放送局からの放送信号を選局したと判断された際に、中間周波信号の周波数が基準周波数からずれていれば、選局制御手段が、選局指令が表す放送周波数を、中間周波信号の基準周波数からのずれ量に基づき正規の放送周波数に補正する。
【0012】
このため、本発明の選局装置によれば、選局制御手段が指定した正規の放送周波数とは異なる周波数の放送信号が選局手段にて選局されるのを防止し、選局制御手段による選局制御を常時良好に実行することができる。
次に、請求項2に記載の選局装置は、選局制御手段として、上述したオートプリセットを実現する第1選局制御手段を備えた選局装置に本発明を適用したものであり、第1選局制御手段は、判定手段にて選局手段が放送局からの放送信号を選局したと判定された際に、周波数検出手段にて検出された中間周波信号の周波数が前記基準周波数からずれているときには、受信可能局として登録する放送局の放送周波数を、中間周波信号の基準周波数からのずれ量に基づき正規の放送周波数に補正する。
【0013】
よって、この選局装置によれば、オートプリセット機能によって、受信可能な放送局として、1つの放送局が異なる放送周波数の複数の放送局として誤って登録されるのを防止できる。
ここで、本発明は、受信アンテナから入力される受信信号の中から放送局からの放送信号を選局するスーパーヘテロダイン方式の選局装置であればどの様な選局装置にも適用できるが、特に請求項3に記載のように、移動体又は携帯用の装置に組み込まれて使用される選局装置に適用すれば、より効果を発揮できる。
【0014】
つまり、特定の場所に固定して使用される選局装置では、例えば、選局制御によって正規の放送周波数とは異なる周波数の放送信号が選局され、現在受信中の放送局の放送周波数が誤って表示されたとしても、使用者は、その受信中の放送局の正規の放送周波数を知っていることから、選局制御を再度実行させて放送周波数の表示を正規の表示に修正するとか、或いは、オートプリセットによって同一放送局が重複して登録された場合に、その登録された放送局の中から不要な放送局を手動操作によって抹消させることができる。
【0015】
しかし、選局装置が移動体や携帯用の装置に組み込まれて使用される場合には、使用される場所が変化するので、その場所が使用者の生活エリアから外れたような場合には、たとえ選局中の放送局の放送周波数が表示されたとしても、使用者は、その表示が正しいのか否かを認識できないことから、上記のように放送周波数の表示を正規の表示に修正したり、オートプリセットによって登録された不要な放送局を抹消することはできない。
【0016】
よって、本発明は、移動体又は携帯用の装置に組み込まれて使用される選局装置に適用することにより、より効果を発揮することができるようになるのである。
そして、こうした移動体又は携帯用の装置に組み込まれる選局装置としては、従来より、上述したネットワークフォローの機能を有する選局装置が知られているが、こうしたネットワークフォローの機能を有する選局装置に本発明を適用する際には、選局装置を、請求項4に記載のように構成するとよい。
【0017】
即ち、請求項4記載の選局装置は、上述したネットワークフォローを実現する第2選局制御手段を備え、この第2選局制御手段は、判定手段にて選局手段が放送局からの放送信号を選局したと判定されても、周波数検出手段にて検出された中間周波信号の周波数が基準周波数からずれているときには、選局手段は放送局からの放送信号を選局していないものとして受信可能放送局の検出動作を継続する。
【0018】
よって、この選局装置によれば、ネットワークフォローの際に、選局リストに選局すべき放送局として登録されていない放送局が誤検出されて、選局手段によって、その放送局からの放送信号が選局されてしまうのを防止できる。
また、上記のように、本発明はスーパーヘテロダイン方式の選局装置であればどの様な選局装置にも適用できるが、こうしたスーパーヘテロダイン方式で放送信号を選局する選局装置としては、FM放送を受信する装置に組み込まれる選局装置が一般的であるため、本発明は、請求項5に記載のように、選局手段が、FM放送波を受信する受信アンテナからの受信信号の中からFM放送局からの放送信号を選局するよう構成された、FM放送受信用の選局装置に適用するとよい。
【0019】
また、本発明は、上記のように、移動体若しくは携帯用の受信装置に組み込まれる選局装置に適用することにより効果を発揮できることから、より好ましくは、移動体用若しくは携帯用のFM放送受信装置(FM放送受信装置)、FM多重放送にて提供される交通情報等を受信する移動体用若しくは携帯用のFM多重放送受信装置、FM放送を利用して提供される各種情報を受信する移動体用若しくは携帯用のRDS受信装置、或いは、これらの受信機能を有するナビゲーション装置等の車載用情報処理装置若しくは携帯用情報処理装置に組み込まれる選局装置に適用するとよい。
【0020】
そして、特に、本発明をFM多重放送用の選局装置に適用する場合には、請求項6に記載のように、選局手段から出力される中間周波信号の中からFM多重放送にて提供される情報を復元する復号手段を設け、選局制御手段は、この復号手段にてFM多重放送にて提供される情報が復元できないときにも、選局手段は放送局からの放送信号を選局していないものと判断するよう構成するとよい。
【0021】
つまり、このようにすれば、上述したオートプリセットやネットワークフォロー等の選局制御を実行する場合に、FM多重放送を行っていない放送局を受信可能な放送局として誤検出するのを防止できる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明が適用された第1実施例のFM多重放送受信装置2の構成を表すブロック図であり、(a)はその全体構成を表し、(b)はFM多重放送受信装置2に内蔵されたFMチューナ20の構成を表す。
【0023】
本実施例のFM多重放送受信装置2は、自動車に搭載されて、FM多重放送を受信し、このFM多重放送で提供される交通情報等を復元して、ナビゲーション装置等の他の車載装置に提供するためのものである。
そして、図1(a)に示すように、このFM多重放送受信装置2は、FM放送波を受信する受信アンテナ4からの受信信号を受けて外部から指定された放送周波数の信号を選局し、ベースバンドの受信信号に変換して出力する選局手段としてのFMチューナ20と、このFMチューナ20から出力される受信信号の中からFM多重放送にて提供される交通情報等を復元する復号手段としてのデコーダ12と、このデコーダにて復元された交通情報等のデータが記憶されるメモリ14と、このメモリ14に記憶されたデータを車載ネットワーク(LAN)を介して他の車載装置(ナビゲーション装置等)に送信すると共に、他の車載装置から送信されてきたデータを受信するデータ通信部16と、データ通信部16を介して入力される他の車載装置からの指令に従いFMチューナ20やデコーダ12を制御すると共に、メモリ14に格納された交通情報等の受信データをデータ通信部16から他の車載装置に送信させるMPU10とから構成されている。
【0024】
また、FMチューナ20は、図1(b)に示す如く、MPU10からの制御信号(選局すべき放送周波数を表す選局指令)に従い動作し、受信アンテナ4から入力された受信信号の中から、制御信号に対応した放送周波数の受信信号を選択して、所定周波数(基準周波数:10.7MHz)の中間周波信号(IF信号)に変換して出力するフロントエンド22と、このフロントエンド22から出力されるIF信号を増幅するリミッタ機能を有する中間周波増幅器(IFアンプ)24と、このIFアンプ24にて増幅されたIF信号をベースバンドの受信信号に変換するIF検波回路26とを備え、この受信信号をデコーダ12に出力する。
【0025】
尚、フロントエンド22は、受信アンテナ4から入力された受信信号の内、選局すべき放送周波数の受信信号を選択的に通過させる電子同調回路30と、この電子同調回路30を通過した受信信号を増幅する、AGC(オートゲインコントロール)機能を有する高周波増幅器(RFアンプ)32と、このRFアンプ32にて増幅された受信信号と局部発振器34にて生成された周波数変換用の高周波信号とを混合することにより受信信号をIF信号に変換するミキサ36と、ミキサ36から出力されるIF信号の内、所定周波数(基準周波数:10.7MHz)の信号成分を選択的に通過させるIFフィルタ38と、局部発振器34の発振周波数及び電子同調回路30の同調周波数をMPU10から入力された制御信号に従い制御するPLL回路39とから構成された周知のものである。
【0026】
また、FMチューナ20には、IFアンプ24から出力されるIF信号の信号レベルに対応した電圧を出力するSメータ40、IF信号の信号レベルが所定値以上であるか否かを判断することによりフロントエンド22で放送局からの放送信号が選局されたか否かを判定するステーションディテクタ42、及び、IF信号の周波数を検出する周波数カウンタ44が備えられており、これら各部からの出力は、夫々、MPU10に入力される。
【0027】
尚、ステーションディテクタ42は、上述したSD機能を実現するものであり、本発明の判定手段に相当する。また、周波数カウンタ44は、本発明の周波数検出手段に相当する。
このように構成された本実施例のFM多重放送受信装置2においては、使用者が、ナビゲーション装置等を操作することにより、受信すべき放送局を指定すると、MPU10が、その指令をデータ通信部16を介して取得し、その放送局の放送信号をFMチューナ20に選局させるための制御信号(選局指令)を出力し、FMチューナ20が、その制御信号に従い、指定された放送信号を選局する。
【0028】
また、現在受信可能な放送局をナビゲーション装置等に登録するために、使用者が、ナビゲーション装置等を操作して、放送局の登録指令を入力すると、MPU10は、その登録指令をデータ通信部16を介して取得し、FM放送が行われている全放送周波数帯域内(日本では76MHz〜90MHz)でFMチューナ20に選局させる放送信号の周波数を順次変更させて、FM多重放送を受信可能な放送局を検索して、その放送局を表す受信リストを生成する、オートプリセットのための選局制御を実行する。
【0029】
また更に、車両の移動に伴い所望の情報(交通情報等)が得られる放送局を自動で切り換えるために、使用者が、ナビゲーション装置等を操作して、受信可能放送局の検索指令を入力すると、MPU10は、その検索指令と検索対象となる放送局のリスト(選局リスト)をデータ通信部16を介してナビゲーション装置等から取得し、その検索対象となる放送局からの放送信号をFMチューナ20に順次選局させることにより、最も良好に受信可能な放送局を検出する、ネットワークフォローのための選局制御を実行する。
【0030】
そこで、以下に、MPU10にてオートプリセット及びネットワークフォローのために夫々実行される選局制御について図2及び図4を用いて説明する。
尚、本実施例では、MPU10が本発明の選局制御手段に相当する。また特に、MPU10がオートプリセット(AUTO.P)のために実行する図2に示す選局制御は、本発明の第1選局制御手段に相当し、MPU10がネットワークフォロー(NWF)のために実行する図4に示す選局制御は、本発明の第2選局制御手段に相当する。
【0031】
図2に示す如く、オートプリセット(AUTO.P)のための選局制御では、MPU10は、まずS100(Sはステップを表す)にて、FMチューナ20に選局させる放送周波数(選局周波数)Fsを、例えば、FM放送の全放送周波数帯域内の最小周波数「76.1MHz」に初期設定し、この選局周波数Fsに対応した制御信号をFMチューナ20に出力することにより、選局周波数Fsの放送信号を選局させる。
【0032】
そして、続くS110では、制御信号の出力の結果、FMチューナ20にて放送局からの放送信号が選局されたか否かを、ステーションディテクタ42からSD信号が入力されているか否かによって判断し、SD信号が入力されていなければ(つまり、ステーションディテクタ42にて放送信号が選局されていると判定されていなければ)、後述のS190に移行し、逆に、SD信号が入力されていれば(つまり、ステーションディテクタ42にて放送信号が選局されていると判定されていれば)、S130に移行して、周波数カウンタ44にて検出されたIF信号の周波数Fcを読み込む。
【0033】
次に、S130にて、IF周波数Fcを読み込んだ後は、S135にて、そのIF周波数Fcと、IF信号の基準周波数Fi(10.7MHz)との偏差△F(=Fi−Fc)を求め、S145にて、その偏差△Fに基づき、FMチューナ20に対して制御信号を用いて指令している選局周波数Fsを補正することにより、現在FMチューナ20が実際に選局している放送局の放送周波数Fr(=Fs+△F)を求め、この放送周波数Frを現在FMチューナ20に指令している選局周波数Fsとして、続くS150に移行する。
【0034】
また次に、S150では、Sメータ40により測定されたIF信号の信号レベル(換言すればFMチューナ20が今回選局した放送信号の電界強度)を読み込み、続くS160にて、デコーダ12に入力された受信信号にFM多重放送の副搬送波があるか否か等によって、FMチューナ20が今回選局した放送局はFM多重放送を行う多重局かどうかをチェックする多重局チェック処理を行う。
【0035】
そして、続くS170では、S160の多重局チェック処理によって、今回選局した放送局が多重局であると判断されたか否かを判断し、放送局が多重局であれば、S180に移行して、今回選局した放送局を受信リストに登録する受信リスト更新処理を実行し、逆に、放送局が多重局でなければ、S190に移行する。
【0036】
尚、S180の処理は、S160の多重局チェックで多重局として判定された放送局の周波数(選局周波数Fs)を受信リストに登録する処理であるが、本実施例では、図3(a)に示すように、受信リストには、放送局をCH1、CH2、CH3…と、チャンネル(CH)順に登録するようにされており、S180では、S150にて読み込んだ信号レベルが最も高い放送局がCH1となり、次に信号レベルが高い放送局がCH2となるように、S120〜S170の処理でFM多重放送を受信し得る受信可能局として検出した放送局を、受信信号の信号レベルが高い順にソートして、受信リストに登録する。
【0037】
次に、S190では、例えば、選局周波数FsがFM放送の全放送周波数帯域内の最大周波数「89.9MHz」になっているか否かによって、選局周波数FsがFM放送の全放送周波数帯域内で一巡したか否かを判断する。
そして、S190にて、選局周波数FsがFM放送の全放送周波数帯域内で一巡していないと判断されると、S200に移行し、選局周波数Fsを現在の周波数に0.1MHzを加えた値に更新して、その更新後の選局周波数Fsに対応した制御信号をFMチューナ20に出力することにより、選局周波数Fsの放送信号を選局させた後、再度S120に移行する。
【0038】
また、逆に、S190にて、選局周波数FsがFM放送の全放送周波数帯域内で一巡したと判断されると、S210にて、今回の処理で作成された受信リストのCH1に登録されている最も受信レベルの高い放送局(受信リスト先頭局)をFMチューナ20に選局させ、当該選局制御を終了する。
【0039】
このように、MPU10にてオートプリセット(AUTO.P)のために実行される選局制御では、ステーションディテクタ42のSD機能によって、FMチューナ20で放送局からの放送信号が選局されていると判定された際に、周波数カウンタ44にて検出されたIF周波数Fcが基準周波数Fiからずれていれば、そのずれ量(偏差△F)にて選局周波数Fsが補正される。
【0040】
このため、本実施例のFM多重放送受信装置2によれば、フロントエンド22から基準周波数(10.7MHz)からずれたIF信号が出力されたとしても、図3(b)に例示するように、受信リストに、同一放送局が複数の受信可能局として登録されるようなことはなく、受信リストには、正規の放送局の放送周波数のみが正確に登録されることになる(図3(a)参照)。
また本実施例によれば、受信リストに同一放送局を複数の受信可能局として登録するのを防止できるだけでなく、フェージング等で正規の放送周波数で放送局を検出することができない場合であっても、その近隣の周波数で、受信可能な放送局を検出して、その放送局を正規の放送周波数で登録できるようになる。
【0041】
尚、図2の選局制御で生成された受信リストは、データ通信部16を介して、ナビゲーション装置等の他の車載装置に転送される。
次に、図4に示すように、MPU10が、ネットワークフォロー(NWF)を行うための選局制御を実行する際には、まず、S300にて、ナビゲーション装置等からネットワークフォローで検索すべき放送局が登録された選局リストを取得し、その選局リストに登録された先頭局を、FMチューナ20に選局させる受信局として初期設定する。
【0042】
尚、S300にてナビゲーション装置等から取得する選局リストは、選局対象となる放送局が、既に、受信信号の信号レベルが大きい順に並び替えられているものとする。
そして、続くS310では、S300にて初期設定されるか、後述のS380にて更新された受信局をFMチューナ20に選局させるために、その受信局に対応した放送周波数を表す制御信号をFMチューナ20に出力し、続くS320に移行する。
【0043】
S320では、S310での制御信号の出力の結果、現在設定されている受信局からの放送信号がFMチューナ20にて受信されたか否かを、ステーションディテクタ42から入力されるSD信号に基づき判定し、FMチューナ20で受信局からの放送信号が受信されていなければ、後述のS370に移行し、逆に、FMチューナ20で受信局からの放送信号が受信されていれば、S330に移行して、周波数カウンタ44にて検出されたIF周波数Fcを読み込み、S340に移行する。
【0044】
そして、S340では、上記S140と同様、S330で読み込んだIF周波数Fcが、基準周波数:10.7MHzを中心とする所定範囲内にあるか否かを判定し、IF周波数Fcが所定範囲内にあれば、現在設定されている受信局からの放送信号が正常に受信されているものとして、続く350に移行し、逆に、IF周波数Fcが所定範囲内になければ、現在設定されている受信局からの放送信号は受信されていないとして、後述のS370に移行する。
【0045】
また、S350では、上記S160と同様の多重局チェック処理を行い、続くS360では、S350の多重局チェック処理によってFMチューナ20が選局している放送局が多重局であると判断されたか否かを判定し、放送局が多重局であれば、もはや選局リストに沿った多重局の探索は必要でないため、そのまま当該処理を終了する。
【0046】
一方、S360にて、FMチューナ20が選局している放送局が多重局ではないと判断された場合や、上述のS320、S340にて否定判断された場合には、S370に移行し、FMチューナ20に制御信号として出力した放送周波数が、選局リストに登録された全放送局分を一巡したか否かを判断する。
【0047】
そして、S370にて、FMチューナ20に制御信号として出力した放送周波数が選局リストに登録された全放送局分を一巡していないと判断された場合には、現在設定されている受信局を、この受信局の次に選局リストに登録されている放送局に変更する、受信局の更新処理を実行した後、再度S310に移行する。
【0048】
また、逆に、S370にて、FMチューナ20に制御信号として出力した放送周波数が選局リストに登録された全放送局分を一巡したと判断された場合には、S390にて、FMチューナ20に出力する制御信号を、当該ネットワークフォローの選局制御を実行する前にFMチューナ20に出力していた制御信号に戻すことによって、ネットワークフォロー動作前の受信局をFMチューナ20に選局させた後、当該選局制御を終了する。
【0049】
このように、MPU10にてネットワークフォロー(NWF)のために実行される選局制御においては、ステーションディテクタ42のSD機能によって、FMチューナ20で放送局からの放送信号が選局されていると判定されていても(S320:YES)、周波数カウンタ44にて検出されたIF周波数Fcが基準周波数を中心とする所定範囲内になければ(S340:NO)、FMチューナ20で選局リストに登録された放送局からの放送信号が選局されていないものとして、選局リストに登録された次の放送局の探索を行うようにされている。
【0050】
このため、本実施例のFM多重放送受信装置によれば、ナビゲーション装置等の他の車載装置から取得した選局リストに登録された放送局からの放送信号を受信できないにもかかわらず、その放送周波数に近い放送局からの放送信号が、フロントエンド22にて基準周波数(10.7MHz)からずれたIF信号に変換されて、フロントエンド22から出力されたとしても、従来のように、そのIF信号が、選局リストに登録された放送局からの放送信号であると誤判定して、FMチューナ20の受信周波数を誤った放送局に設定してしまうようなことはなく、ネットワークフォローを常時良好に実行することができるようになる。
【0051】
以上、本発明の一実施例について説明したが、本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、種々の態様を採ることができる。
【0054】
例えば、上記実施例では、SD機能は、FMチューナ20に内蔵されたステーションディテクタ42により実現されるものとして説明したが、SD機能は、IF信号の信号レベルが設定レベル以上か否かを判断できればよいため、MPU10による判定処理でも実現することができる。
【0055】
また更に、上記実施例では、自動車に搭載されてFM多重放送を受信するFM多重放送受信装置について説明したが、本発明の選局装置は、こうしたFM多重放送受信装置以外にも、FM放送(通常の音声放送)を受信するFM放送受信装置や、FM放送を利用して提供される各種情報を受信するRDS受信装置、或いは、これらの受信機能を有するナビゲーション装置等の情報処理装置であっても、或いは、FM放送以外の他の放送信号を受信して選局する装置であっても、上記実施例と同様に適用して、同様の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例のFM多重放送受信装置の構成を表すブロック図である。
【図2】 実施例のMPUにてオートプリセットのために実行される選局制御を表すフローチャートである。
【図3】 図2の選局制御により生成される受信リストを従来装置で生成された受信リストと対比して表す説明図である。
【図4】 実施例のMPUにてネットワークフォローのために実行される選局制御を表すフローチャートである。
【符号の説明】
2…FM多重放送受信装置、4…受信アンテナ、12…デコーダ、14…メモリ、16…データ通信部、20…FMチューナ、22…フロントエンド、24…IFアンプ、26…IF検波回路、30…電子同調回路、32…RFアンプ、34…局部発振器、36…ミキサ、38…IFフィルタ、39…PLL回路、40…Sメータ、42…ステーションディテクタ、44…周波数カウンタ。

Claims (6)

  1. 外部からの選局指令に従い、受信アンテナから入力される受信信号に含まれる所定放送周波数の信号を一旦中間周波信号に変換し、該中間周波信号をベースバンドの受信信号に変換して出力する選局手段と、
    前記中間周波信号の信号レベルに基づき、前記選局手段が放送局からの放送信号を選局しているか否かを判定する判定手段と、
    前記放送周波数を表す選局指令を出力することにより前記選局手段に該放送周波数の信号を選局させ、その後、前記判定手段にて前記選局手段が放送局からの放送信号を選局していないと判定されると、前記選局指令にて指定した放送周波数の放送局は存在しないものとして、前記選局指令を他の放送周波数を表す選局指令に変更する選局制御手段と、
    を備えた選局装置であって、
    前記中間周波信号の周波数を検出する周波数検出手段を備え、
    前記選局制御手段は、前記判定手段にて前記選局手段が放送局からの放送信号を選局したと判定された際に、前記周波数検出手段にて検出された中間周波信号の周波数が予め設定された基準周波数からずれていれば、前記選局指令が表す放送周波数を、前記中間周波信号の前記基準周波数からのずれ量に基づき正規の放送周波数に補正することを特徴とする選局装置。
  2. 前記選局制御手段として、
    前記選局指令によって指定する放送周波数を、前記選局手段にて選局可能な全放送周波数帯域内で順次変化させ、前記判定手段にて前記選局手段が放送局からの放送信号を選局したと判定されると、そのとき出力している選局指令に対応した放送周波数の放送局を受信可能局として受信リストに登録する第1選局制御手段を備え、
    該第1選局制御手段は、前記判定手段にて前記選局手段が放送局からの放送信号を選局したと判定された際に、前記周波数検出手段にて検出された中間周波信号の周波数が前記基準周波数からずれているときには、前記受信可能局として登録する放送局の放送周波数を、前記中間周波信号の基準周波数からのずれ量に基づき正規の放送周波数に補正することを特徴とする請求項1記載の選局装置。
  3. 前記選局装置は、移動体又は携帯用の装置に組み込まれて使用されるものであることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の選局装置。
  4. 前記判定手段にて前記選局手段が放送局からの放送信号を選局したと判定されるまでの間、前記選局指令によって指定する放送周波数を、選局すべき複数の放送局の放送周波数が登録された選局リストに従い順次変更することにより、該選局リストに登録された放送局の中から現在受信可能な放送局を検出する第2選局制御手段を備え、
    該第2選局制御手段は、前記判定手段にて前記選局手段が放送局からの放送信号を選局したと判定されても、前記周波数検出手段にて検出された中間周波信号の周波数が前記基準周波数からずれているときには、前記選局手段は前記選局リストに登録された放送局からの放送信号を選局していないものとして、前記受信可能放送局の検出動作を継続することを特徴とする請求項3記載の選局装置。
  5. 前記選局手段は、FM放送波を受信する受信アンテナからの受信信号の中からFM放送局からの放送信号を選局するものであることを特徴とする請求項1〜請求項4何れか記載の選局装置。
  6. 前記選局手段から出力される受信信号の中からFM多重放送にて提供される情報を復元する復号手段を備え、
    前記選局制御手段は、前記復号手段にて前記FM多重放送にて提供される情報が復元できないときにも、前記選局手段は放送局からの放送信号を選局していないものと判断することを特徴とする請求項5記載の選局装置。
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