JP3882318B2 - 車両の操舵制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両の操舵制御装置に関し、特に車両前方の走行路を認識し、この走行路から逸脱しないように操舵制御を行う車両の操舵制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、車両を安全に走行させることを目的として、道路の白線等のガイドラインを認識して自車の走行路を認識し、この走行路から逸脱しないように操舵制御を行う車両の操舵制御装置が提案されている。
【0003】
例えば、特開平5−294250号公報には、運転者の方向指示器操作があるときに、車両が走行する走行路から逸脱する動作により移動する側の後方車両の有無を検出し、後方車両があるときに警報を行い、また、運転者の方向指示操作がないときに車両が走行中の走行路を維持して走行するように操舵制御することが記載されている。
【0004】
しかしながら、この従来装置では、方向指示操作がないとき走行中の走行路を維持して、この走行路から逸脱しないように操舵制御を行っているため、運転者が何らかの意図によりハンドル操作を行った場合には、運転者の実際のハンドル操作と操舵制御とが干渉する場合がある。これを防止すべく、本出願人は、特願平8−314978(未公知)により運転者のハンドル操作状態としての操舵角や操舵速度を検出し、この検出結果に応じて操舵制御の制御量を減少補正する技術を提案した。これによると、運転者の意識的なハンドル操作を直接操舵角や操舵速度から検出し、これに応じて制御量を減少補正することで、操舵制御との干渉を防止することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
一般的に、この種の制御は運転者に対するアシスト機能という観点から、運転者のハンドル操作を優先してなされることが好ましい。また、走行路からの逸脱を防止するという本来の目的からいえば、極力逸脱防止の機能を維持することが望まれる。
【0006】
以上の点から、運転者のハンドル操作と操舵制御との干渉を防止するためには、先ず実際に行われた運転者のハンドル操作がどのような意図によるものかを考慮する必要がある。しかしながら、上述の如く、操舵角や操舵速度のみでもって運転者のハンドル操作状態を検出し、これに応じて制御量を減少補正した場合、運転者の操作意思を検出しているに過ぎず、ハンドル操作の意図までをも考慮しているとは言い難い。従って、上述の技術では、運転者のハンドル操作と操舵制御との干渉防止を必ずしも十分に行えないという問題があった。
【0007】
本発明は、上記の点に鑑みなされたもので、運転者のハンドル操作の意図を反映し、適切に運転者のハンドル操作と操舵制御との干渉を防止する車両の操舵制御装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的は、図1に示すように、請求項1に記載の、車両前方の走行路を認識する走行路認識手段M1を有し、該走行路の認識結果に基づき当該車両の走行路からの逸脱を防止すべく走行路の中心に向かい操舵制御手段M2で操舵制御を行う車両の操舵制御装置において、
操舵ハンドルの操作状態を検出するハンドル操作状態検出手段M3と、該検出されたハンドル操作状態及び前記走行路の認識結果に基づきハンドルの操作方向を検出するハンドル操作方向検出手段M4と、前記ハンドル操作状態及びハンドル操作方向に応じて前記操舵制御の制御量を減少補正する補正手段M5と、を有する車両の操舵制御装置により達成される。
【0009】
本発明において、運転者の意識的なハンドル操作の有無はハンドル操作状態検出手段により検出するとともに、ハンドル操作方向検出手段から得られる走行路の認識結果、即ち自車の走行路上における位置と、前記ハンドル操作状態検出手段から得られるハンドルの操作状態とからハンドルの操作方向を検出する。ハンドルの操作方向は、運転者による車両の誘導方向を表すものであり、運転者の意図を反映する有効なパラメータとなり得る。従って、これら検出されたハンドル操作状態及びハンドル操作方向に基づき操舵制御の制御量を減少補正するため、より適切に運転者のハンドル操作と操舵制御との干渉を防止することができる。
尚、ハンドル操作状態検出手段により検出されるハンドル操作状態とは、ハンドルの操舵角、操舵速度、操舵トルクなど、運転者の意識的なハンドル操作を表すパラメータであれば良い。
【0010】
運転者のハンドル操作の意図として、走行路から意識的に逸脱するものか、あるいは逸脱を積極的に防ぐものかに大別できる。これを識別した上で、運転者のハンドル操作と操舵制御との干渉を防止することがより好ましい。運転者のハンドル操作の意図をより反映させるという観点から、本発明は、請求項1に記載される如く、上記車両の操舵制御装置において、前記ハンドル操作方向検出手段は、該検出されたハンドル操作状態及び前記走行路の認識結果に基づき走行路中心に対するハンドルの操作方向を検出するよう構成することができる。
【0011】
上記構成の如く、走行路中心に対するハンドル操作の方向を検出するようにしたことで、運転者のハンドル操作の意図が走行路から意識的に逸脱するものか、あるいは逸脱を積極的に防ぐものかに大別できる。その結果に応じて操舵制御の制御量を減少補正することで、より適切に運転者のハンドル操作と操舵制御との干渉を防止することができる。
【0012】
運転者のハンドル操作と操舵制御との干渉を防止する上で、運転者の意識的なハンドル操作を正確に検出することが望ましく、本発明は、請求項3に記載される如く、上記車両の操舵制御装置において、前記ハンドル操作状態検出手段は、前記操舵制御による操舵速度と運転者のハンドル操作による操舵速度との差分を検出するよう構成することができる。
【0013】
操舵制御による操舵速度と運転者のハンドル操作による操舵速度との差分、即ち両者の大小関係を検出することで、運転者の意識的なハンドル操作の有無、程度を反映した上での制御量の減少補正が可能となる。これにより、より適切に操舵制御と運転者のハンドル操作との干渉を防止することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
図2は本発明の一実施例の構成図を示す。
同図中、前輪操舵機構10は操舵ハンドル11を有しており、この操舵ハンドル11は操舵軸12を介してステアリングギヤボックス13内の図示しないピニオンギヤに接続されている。このピニオンギヤはラックバー14と噛合し、操舵ハンドル11の回転運動をラックバー14の往復運動に変換して伝達するものである。ラックバー14の両端には左右タイロッド15a、15b及び左右ナックルアーム16a、16bを介して左右前輪FW1、FW2が操舵可能に連結されている。
【0015】
後輪操舵機構20は後輪を操舵するためのアクチュエータとしてのブラシレスモータなどの電動モータ21を備えている。電動モータ21の回転軸はステアリングギヤボックス22内にて減速機構を介して軸方向に変位可能に指示されたリレーロッド23に接続されており、リレーロッド23は同モータ21の回転に応じて軸方向に変位する。減速機構の逆効率は小さく設定されていて、リレーロッド23側からの外部入力により電動モータ21が回転駆動されることがないようになっている。リレーロッド23の両端にはタイロッド24a、24b及びナックルアーム25a、25bを介して左右後輪RW1、RW2が接続されていて、左右後輪RW1、RW2はリレーロッド23の軸方向の変位に応じて操舵される。
【0016】
電子制御装置(ECU)30には前輪操舵角センサ32、操舵トルクセンサ33、後輪操舵角センサ34、及び走行路認識装置36が接続されている。前輪操舵角センサ32は左右前輪FW1、FW2の操舵角を検出する。操舵トルクセンサ33は前輪の操舵トルクを検出する。後輪操舵角センサ34は左右後輪RW1、RW2の操舵角を検出する。上記の前輪操舵角センサ32及び操舵トルクセンサ33がハンドル操作状態検出手段M3に対応する。
【0017】
走行路認識手段M1としての走行路認識手段36は車両の進行方向前方の走行路を撮像した走行路画像をカメラ38から供給され、この走行路画像を処理して走行路の中央又は路側の白線や黄色の追越し禁止線等のガイドラインに基づいて走行車線を認識し、図4の破線で示す走行路中心線からの車両のオフセット量E(n)及び二重線で示す走行路I、II夫々からの距離L1、L2夫々を検出する。ここで、θは画像から得た車両の走行路に対する傾き角、lは前方注視点距離(一定値)、eは現在横ずれ量であり、
E(n)=e+L1
L1≒l×θ
と表される。この車両オフセット量E(n)はECU30に供給される。
【0018】
ECU30は図3に示す如く、マイクロコンピュータで構成され、中央処理ユニット(CPU)50と、リードオンリメモリ(ROM)52と、ランダムアクセスメモリ(RAM)54と、入力ポート回路56と、出力ポート回路58と、通信回路60とを有し、これは双方向性のコモンバス62により互いに接続されている。
【0019】
入力ポート回路56には前輪操舵角センサ32、操舵トルクセンサ33、後輪操舵角センサ34夫々の出力する検出信号が供給される。また、通信回路60には走行路認識装置36の出力する車両オフセット量E(n)等が供給される。
【0020】
ROM52には制御プログラムが記憶されている。CPU50は制御プログラムに基づき、後述する種々の演算を行い、その際にRAM54が作業領域として使用される。CPU50が制御プログラムを実行することにより発生した制御信号は出力ポート回路58から駆動回路40に供給され、この駆動回路40は電動モータ21を駆動して後輪RW1、RW2の操舵を行う。
【0021】
図5はECU30が実行する操舵制御手段M2としての操舵制御処理の一実施例のフローチャートを示す。この処理は所定時間間隔で繰り返し実行される。同図中、ステップS12では走行路認識装置36で走行路が認識できたかどうかを判別する。走行路の認識ができた場合にはステップS14に進み、認識できない場合には処理サイクルを終了する。
【0022】
ステップS14では走行路認識装置36の出力する車両オフセット量E(n)を読み込む。次にステップS16で次式により後輪操舵制御量D(n)を算出する。
D(n)=D(n−1)+K1×{E(n)−E(n−1)} …(1)
但し、D(n−1)は前回の後輪操舵制御量、E(n−1)は前回の車両オフセット量であり、K1は後輪制御ゲイン(一定値)である。
【0023】
この後、ステップS18で前輪操舵角センサ32で検出した操舵角θF、及び操舵トルクセンサ33で検出した操舵トルクTS夫々を読み込み、上記の操舵角θFと前回の処理で読み込んだ操舵角θF0との差分を求め、この差分を処理間隔で割ることにより操舵速度SθFを演算する。これら、操舵角θF、操舵速度SθF、操舵トルクTSがハンドル操作状態に相当する。
【0024】
ステップS20では、走行路認識装置36より得られる走行路の認識結果、即ち自車と走行路との相対関係と、ステップS18で求めたハンドル操作状態とに基づき自車のハンドル操作方向を検出する。具体的には、図6に示す如く、上面視で見た場合、左図のように車両がそのまま直進すると走行路から逸脱する状態にあれば、車両の長手方向に対し左側へ操作されれば逸脱方向、右側に操作されれば復帰方向となる。また、右図のように逆の状態であれば、車両の長手方向に対し左側へ操作されれば復帰方向、右側に操作されれば逸脱方向となる。
【0025】
次にステップS22にて、上記操舵角θF及びハンドルの操作方向を用いて、図7に示すマップを参照し補正ゲインKAを算出する。同様に、上記操舵速度SθF、操舵トルクTSとハンドルの操作方向を用いて、夫々図8、図9に示すマップを参照し、補正ゲインKS、KTを算出する。
【0026】
補正ゲインKAは操舵角θFが小さいときは値が1であり、操舵角θFが大となるに従い値が減少して最終的には0となる。補正ゲインKS及びKTは夫々操舵速度SθF及び操舵トルクTSが小さいときは値が0であり、操舵速度SθF及び操舵トルクTSがある所定の値を越えると徐々に減少し最終的には0になる。また、ハンドルの操作方向が逸脱方向であれば、夫々のマップは右半分を参照し、ハンドルの操作方向が復帰方向であれば、左半分を参照することになる。いずれの補正ゲインマップも逸脱方向に対し復帰方向の補正ゲインの減少割合が大きいため、同じハンドル操作状態(例えば操舵角θF)を示してもハンドルの操作方向によって補正ゲインの値は変化することになる。
【0027】
ハンドルの操作方向が逸脱方向であれば、運転者は意識的にハンドル操作を行っているものの車両の状態としては走行路から逸脱する方向に向かっているため、逸脱防止というシステムの目的を優先させ、比較的補正ゲインの減少割合を小さく設定している。一方、ハンドルの操作方向が復帰方向であれば、運転者は走行路からの逸脱を防止すべく自ら走行路中央への復帰操作を行っていると考えられるため、運転者のハンドル操作と操舵制御との干渉防止を優先させ、早期に操舵制御の介入度を低減すべく、比較的補正ゲインの減少割合を大きく設定している。
【0028】
次にステップS24では次式により後輪操舵制御量D(n)と、補正ゲインKA,KS,KTを用いて実際の後輪操舵制御量Dを算出する。
D=D(n)×MAX(KA,KS,KT) …(2)
但し、MAX(A,B)はAとBのうちいずれか大きい方を選択することを表す。
【0029】
この後、ステップS26では、実際の後輪操舵制御量Dに基づいて駆動回路40を駆動する。これによって、電動モータ21が回転駆動されて、後輪RW1、RW2の操舵が行われ、処理を終了する。尚、上記のステップS22、S24が補正手段M4に対応する。
【0030】
このように本実施例では、ハンドル操作状態としてハンドルの操舵角、操舵速度、操舵トルクを検出するとともに、運転者のハンドル操作方向を検出し、これら検出結果に基づき操舵制御の制御量を減少補正することで、運転者のハンドル操作と操舵制御との干渉を有効に防止することができる。
運転者の意識的なハンドル操作の有無を適切に検出し、これに基づき操舵制御の制御量を減少補正することで、より状況に適した制御が可能となる。運転者の意識的なハンドル操作の有無を適切に検出するという観点から、本発明においてより好適な他の実施例について以下に説明する。
【0031】
各種装置の構成は図2、図3に示す構成と同一であり、その詳細については省略する。図10はECU30が実行する操舵制御手段M2としての操舵制御処理のフローチャートを示す。この処理は所定時間間隔tで繰り返し実行される。同図中、ステップS42〜S48については、前述の実施例(図5)で示すステップS12〜S18と基本的に同一であるため説明は省略する。ステップS48にて演算された操舵速度SθFを用い、ステップS50にて次式に基づき操舵速度差分Δを算出する。
Δ=SθF−(D(n)−D(n−1))×t …(3)
但し、D(n)は後述のステップS56の前回の処理で算出された操舵制御量、D(n−1)は同じく前々回の処理で算出された操舵制御量を表す。このことから、(3)式の右辺第二項の差分は操舵制御量の単位時間当たりの変化量であり、操舵制御による操舵速度に相当する。従って、操舵速度差分Δは、運転者による操舵速度と操舵制御による操舵速度との差分を表し、運転者による操舵速度が操舵制御による操舵速度を上回れば正の値をとり、下回れば負の値をとることになる。
【0032】
次にステップS52にて、前述の実施例と同様に逸脱方向若しくは復帰方向で表されるハンドル操作方向を検出する。その後、ステップS54では、図11で示す補正ゲインマップを参照し補正ゲインKΔSを算出する。具体的には、ステップS52にてハンドル操作方向が逸脱方向の場合は(a)を参照し、復帰方向の場合は(b)を参照する。(a)、(b)いずれの場合も操舵速度差分ΔSθが負のとき、即ち運転者による操舵速度が操舵制御による操舵速度を下回れば補正ゲインKΔSは1であり、基本的に操舵制御の制御量は減少補正されないこととなる。操舵速度差分ΔSθが正のときは、(a)、(b)いずれの場合もある所定の値までは補正ゲインKΔSは1であり、その値以上になると徐々に減少する。また、(a)逸脱方向に対して(b)復帰方向は補正ゲインの減少割合が大きいため、同じハンドル操作状態(操舵速度差分ΔSθ)を示してもハンドルの操作方向によって補正ゲインの値は変化することになる。
【0033】
ハンドルの操作方向が逸脱方向の場合は、前述の実施例と同様、逸脱防止というシステムの目的を優先させ、比較的補正ゲインの減少割合は小さく設定され、一方、ハンドルの操作方向が復帰方向の場合は、運転者のハンドル操作と操舵制御との干渉防止を優先させ、早期に操舵制御の介入度を低減すべく、比較的補正ゲインの減少割合を大きく設定されている。
【0034】
次にステップS56では次式により後輪操舵制御量D(n)と、補正ゲインKΔSを用いて実際の後輪操舵制御量Dを算出する。
D=D(n)×KΔS …(4)
【0035】
この後、ステップS58では、実際の後輪操舵制御量Dに基づいて駆動回路40を駆動する。これによって、電動モータ21が回転駆動されて、後輪RW1、RW2の操舵が行われ、処理を終了する。尚、上記のステップS54、S56が補正手段M4に対応する。
【0036】
このように本実施例では、ハンドル操作状態として操舵制御による操舵速度と運転者のハンドル操作による操舵速度との差分を検出するとともに、運転者のハンドル操作方向を検出し、これら検出結果に基づき操舵制御の制御量を減少補正することで、運転者のハンドル操作と操舵制御との干渉を有効に防止することができる。
【0037】
以上、上記いずれの実施例においても、後輪を操舵制御する構成を例にとって説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、走行路からの逸脱を防止すべく前輪を制御するよう構成することも可能であり、本発明の基本的な作用効果は得られる。
【0038】
【発明の効果】
以上、説明したように、請求項に記載された本発明によれば、走行路の認識結果に基づき車両の走行路からの逸脱を防止すべく走行路の中心に向かい操舵制御を行う車両の操舵制御装置において、操舵ハンドルの操作状態及びハンドル操作方向に応じて操舵制御の制御量を減少補正することで、運転者のハンドル操作の意図を考慮した制御が可能となり、運転者のハンドル操作と操舵制御との干渉をより適切に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車両の操舵制御装置の基本的なブロック構成図である。
【図2】本発明に係る車両の操舵制御装置の基本的なシステム構成図である。
【図3】ECUのブロック図である。
【図4】車両のオフセット量を説明するための図である。
【図5】操舵制御処理の一実施例を示すフローチャートである。
【図6】ハンドル操作方向を説明するための図である。
【図7】マップを示す図である。
【図8】マップを示す図である。
【図9】マップを示す図である。
【図10】操舵制御処理の一実施例を示すフローチャートである。
【図11】マップを示す図である。
【符号の説明】
10前輪操舵機構
11 操舵ハンドル
12 操舵軸
13,22 ステアリングギヤボックス
14 ラックバー
15a,15b,24a,24b タイロッド
16a,16b,25a,25b ナックルアーム
20 後輪操舵機構
21 電動モータ
23 リレーロッド
30 ECU
32 前輪操舵角センサ
33 操舵トルクセンサ
34 後輪操舵角センサ
36 走行路認識装置
38 カメラ
40 駆動回路
M1 走行路認識手段
M2 操舵制御手段
M3 ハンドル操作状態検出手段
M4 補正手段

Claims (3)

  1. 車両前方の走行路を認識する走行路認識手段を有し、
    該走行路の認識結果に基づき当該車両の走行路からの逸脱を防止すべく走行路の中心に向かい操舵制御を行う車両の操舵制御装置において、
    操舵ハンドルの操作状態を検出するハンドル操作状態検出手段と、
    該検出されたハンドル操作状態及び前記走行路の認識結果に基づきハンドルの操作方向を検出するハンドル操作方向検出手段と、
    前記ハンドル操作状態及びハンドル操作方向に応じて前記操舵制御の制御量を減少補正する補正手段と、
    を更に有し、
    前記ハンドル操作方向検出手段は、
    該検出されたハンドル操作状態及び前記走行路の認識結果に基づき走行路中
    心に対するハンドルの操作方向を検出することを特徴とする車両の操舵制御装置。
  2. 請求項1記載の車両の操舵制御装置において、
    前記ハンドル操作方向検出手段により検出されたハンドルの操作方向が、
    走行路中心への復帰方向である場合には、
    前記操舵制御の制御量の減少割合を大きく設定することを特徴とする車両の操舵制御装置。
  3. 請求項1又は2記載の操舵制御装置において、
    前記ハンドル操作状態検出手段は、
    前記操舵制御による操舵速度と運転者のハンドル操作による操舵速度との差分を検出することを特徴とする車両の操舵制御装置。
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