JP3878912B2 - センタレス研削盤 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、調整砥石とブレードとにより回転支持された工作物を研削砥石により研削するセンタレス研削盤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
センタレス研削盤は通常、研削砥石、調整砥石、研削砥石ドレッサ、調整砥石ドレッサ及びローダ(パーツフィーダ)等の装置を備えている。このため、それらの各装置を駆動するために最低でも8軸(各砥石の切り込み(2)、各ドレッサの切り込み及びトラバース(4)、ローダ駆動(2))の制御軸が必要であり、安価な装置を製造することに自ずと限界があった。
【0003】
また、通常は夫々の砥石の外側に各ドレッサが配置されており、その配置スペースを確保するために装置全体を大型化せざるを得なかった。
【0004】
そこで本出願人は、以前に、両砥石に共通のドレッサを砥石間に設けると共に、このドレッサとブレードとを共通のスライドベース上に設け、それらが選択的に砥石間の作用位置に配置されるようにしたセンタレス研削盤を開示している。(例えば特許文献1)
このセンタレス研削盤によれば、各砥石の工作物への切り込みと、ドレッサの各砥石への切り込みとを共通の制御軸で行なうことが可能であるため、必要な制御軸の数が少ない安価な装置を提供でき、また砥石間にドレッサを設けているので、装置全体を小型化することが可能となった。
【0005】
【特許文献1】
特開平10−230459
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記のセンタレス研削盤では、ブレード単独で工作物を支持することができないため、砥石間の研削位置にブレードを配置した状態で、砥石の上側から工作物の搬入及び搬出を行なうようになっている。従って、砥石間と砥石の外側との間で工作物をチャックして搬送するためのローダを設ける必要があり、装置全体の更なる小型化が困難であった。また、工作物を砥石の上側から搬入及び搬出するため、ローダの構成が複雑にならざるを得ず、装置全体の価格面においても課題を残していた。
【0007】
本発明は、このような従来の問題点に鑑み、砥石間とその外側との間で工作物を搬送するための装置を簡単に構成することができ、しかも全体を小型化することができるセンタレス研削盤を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明のセンタレス研削盤は、研削砥石、調整砥石及びブレードを備え、前記研削砥石及び調整砥石を前記ブレードに対して切り込み方向に相対移動可能に構成したセンタレス研削盤において、前記ブレードに、前記研削砥石側の支持面と前記調整砥石側の支持面とで略V字状に形成され且つ工作物を載置可能な載置部を設け、前記研削砥石と前記調整砥石との間で前記工作物が研削される研削位置と、前記研削砥石と前記調整砥石との外側で前記工作物が供給及び回収される供給回収位置との間で、前記ブレードを前記工作物の軸心方向に移動可能に設け、前記研削位置で前記載置部上の工作物を研削する際には、前記工作物を、前記調整砥石により前記載置部上での載置位置よりも前記研削砥石側に変位した位置まで押すことにより、前記ブレードの前記研削砥石側の支持面と前記研削砥石と前記調整砥石との3点で支持した状態で行うように構成したものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の各実施形態を図面に基づいて詳述する。図1〜図6は本発明の第1の実施形態を例示している。図1において1はセンタレス研削盤で、このセンタレス研削盤1は、ベッド2上に研削砥石3、調整砥石4、ブレード5及びロータリードレッサ6(図3等参照)を備え、調整砥石4とブレード5とにより工作物7を回転支持し、その工作物7を研削砥石3により研削するようになっている。
【0011】
研削砥石3は、工作物7への切り込み方向に進退可能な研削砥石台8に軸支され、その切り込み方向と略直交する略水平な軸心廻りにモータ(図示略)により回転駆動されるようになっている。研削砥石台8は、ベッド2上に切り込み方向に移動自在に設けられ、ボールねじ等の送りねじ(図示略)、モータ11等を備えた駆動機構12により、研削砥石3と共に工作物7への切り込み方向に進退駆動されるようになっている。即ち、駆動機構12により、研削砥石3を工作物7への切り込み方向に進退駆動できるようになっている。
【0012】
調整砥石4は、ブレード5に対して研削砥石3と反対側に配置されており、工作物7への切り込み方向に進退可能な調整砥石台13に軸支され、その切り込み方向とほぼ直交する略水平な軸心廻りにモータ(図示略)により回転駆動されるようになっている。調整砥石台13は、ベッド2上に切り込み方向に移動自在に設けられ、ボールねじ等の送りねじ(図示略)、モータ16等を備えた駆動機構17により、調整砥石4と共に工作物7への切り込み方向に進退駆動されるようになっている。即ち、駆動機構17により、調整砥石4を工作物7への切り込み方向に進退駆動できるようになっている。
【0013】
ブレード5は、図2〜図5にも示すように、砥石3,4間を工作物7の軸心方向に移動可能な移動台18上に設けられ、この移動台18の移動により、砥石3,4間の研削位置A(図2及び図3参照)と、砥石3,4間から外れた工作物7の供給回収位置B(図4及び図5参照)との間を工作物7の軸心方向に移動できるようになっている。なお、本実施形態では、供給回収位置Bが例えば砥石3,4の前側に設定されている。
【0014】
移動台18は、各砥石3,4の間でベッド2上に固定されたベース19上に工作物7の軸心方向に設けられた案内レール19aに沿って移動自在に設けられ、ボールねじ等の送りねじ20、モータ21等を備えた駆動機構22により、ブレード5と共に工作物7の軸心方向に進退駆動されるようになっている。移動台18には、その上側にブレード5がねじ等(図示略)により着脱自在に固定されている。
【0015】
なお、移動台18の移動範囲がベッド2の幅よりも大きい場合にはベース19を設ける必要があるが、例えば、その移動範囲がベッド2上に収まる場合には、ベース19を設けずにベッド2上に直接移動台18を設けても良い。
【0016】
ブレード5は、平面視が工作物7の軸心方向に細長い略矩形状に構成されると共に、正面視が縦長状に構成され、その上端には工作物7を載置可能な載置部24が設けられている。載置部24は、図6にも示すように、ブレード5の上端に、研削砥石3側が高くなるように傾斜する研削砥石3側の支持面25と、調整砥石4側が高くなるように傾斜する調整砥石4側の支持面26とを備え、略V字状に構成されている。各支持面25,26は略平面状で、ブレード5の上端にその長手方向(工作物の軸心方向)の略全体にわたって形成されている。なお、本実施形態では各支持面25,26をブレード5の幅方向の中心に対して略対称に設けている。
【0017】
図6はブレード5の載置部24に載置された工作物7の非研削時及び研削時の状態を模式的に示した説明図である。工作物7は、非研削時には図6(a)に示すように研削砥石3側の支持面25と調整砥石4側の支持面26との2点接触により安定的に支持されるようになっている。
【0018】
また、研削時には、図6(b)に示すように、工作物7が調整砥石4により研削砥石3側に押されて、研削砥石3側の支持面25のみでブレード5に接する。このため、研削砥石3側の支持面25、研削砥石3及び調整砥石4の3点接触により工作物7が支持されるようになっている。このように構成する場合、例えば、研削時に、ブレード5の幅方向の中心(即ち各支持面25,26の交差部)が、研削砥石3と調整砥石4との間の中心よりも調整砥石4側に偏って配置されるようにすれば良い。
【0019】
なお、この実施形態では、研削時の工作物7の軸心と各砥石3,4の軸心とが略一直線状に並ぶように、各砥石3,4の配置、ブレード5の高さ等が設定されているが、これに限られるものではない。
【0020】
ロータリードレッサ6は、研削砥石3及び調整砥石4にドレスを施すためのもので、図2〜図5に示すように、移動台18上に設けられたドレッサ台27に工作物7の軸心方向に略平行な回転軸により軸支されており、モータ28により回転駆動されるようになっている。従って、移動台18の駆動機構22により、ロータリードレッサ6を、砥石3,4間のドレス位置Cと、砥石3,4間から外れた待機位置Dとの間で工作物7の軸心方向に進退駆動できるようになっている。なお、ブレード5が研削位置Aにあるときには、ロータリードレッサ6は待機位置Dに配置されるようになっている。
【0021】
また、ロータリードレッサ6による各砥石3,4のドレスに際しては、各砥石台8,13の駆動機構12,17によりロータリードレッサ6の各砥石3,4への切り込み駆動を行なうと共に、移動台18の駆動機構22によりロータリードレッサ6のトラバース駆動を行なうようになっている。
【0022】
ブレード5及びロータリードレッサ6は、移動台18上に工作物7の軸心方向に並んで設けられているが、実施形態では、供給回収位置B側にブレード5が、その反対側にロータリードレッサ6が所定の間隔をおいて夫々設けられている。なお、ロータリードレッサ6には例えばロータリーダイヤを使用している。また、実施形態では研削時の工作物7の軸心とロータリードレッサ6の軸心とが略同一高さとなるようにしているが、これに限られるものではない。
【0023】
次に、本実施形態のセンタレス研削盤1を使用した工作物7の研削方法について、その一例を説明する。先ず、ブレード5を供給回収位置Bに配置しておき、その載置部24に工作物7を載置(供給)する。なお、工作物7の載置は手作業で行なっても良いし、自動的に行なう装置を設けても良い。
【0024】
次に、移動台18の駆動機構22によりブレード5を研削位置Aまで工作物7の軸心方向に移動することにより、工作物7を砥石3,4間に搬入する。そして、例えばインフィード研削により工作物7を研削する。
【0025】
なお、調整砥石4により工作物7を研削砥石3側に押して、ブレード5の研削砥石3側の支持面25及び各砥石3,4の3点により工作物7を支持するので、V字状の載置部24を有するブレード5を使用しているにもかかわらず、研削砥石3側が高くなるように傾斜する支持面のみを有する従来のブレードを使用した場合と同様の条件で研削中の工作物7を回転させることができる。
【0026】
そして、所定の研削代だけ工作物7を研削すれば、研削砥石3と調整砥石4とを必要に応じて切り込み方向に後退させてから、移動台18の駆動機構22によりブレード5を供給回収位置Bまで工作物7の軸心方向に移動することにより、工作物7を砥石3,4間から搬出する。最後に、その供給回収位置Bでブレード5の載置部24から手作業又は自動で工作物7を回収する。なお、実施形態では、ブレード5の載置部24への工作物7の供給と、載置部24からの工作物7の回収とを同一位置(供給回収位置B)で行なっているが、工作物7の供給位置と回収位置とを別々に設けても良い。
【0027】
次に、ロータリードレッサ6による砥石3,4のドレスについて説明する。ドレスに際しては、ロータリードレッサ6が砥石3,4の全幅をトラバースするように移動台18の駆動機構22を駆動すると共に、1回又は複数回の所定回数のトラバース毎に、各砥石3,4を各砥石台8,13の駆動機構12,17によりロータリードレッサ6側に切り込んでいく。そして、所定回数のトラバース及び切り込みを行なって両砥石3,4のドレスが完了すれば、ロータリードレッサ6を駆動手段22により待機位置Dに戻す。
【0028】
なお、本実施形態では、研削砥石3と調整砥石4とを共通のロータリードレッサ6により同時にドレスしているが、一方ずつドレスしても良い。また、ロータリードレッサ6のトラバースの途中で砥石3,4を切り込み方向に移動させることにより、段部、テーパー部等を有する円柱形状以外の工作物7を研削するための研削砥石3及び調整砥石4のプロフィールを同時に形作ることができる。
【0029】
このように、本実施形態では、工作物7を載置可能な載置部24をブレード5に設け、研削砥石3と調整砥石4との間で工作物7が研削される研削位置Aと、研削砥石3と調整砥石4との外側で工作物7が供給及び回収される供給回収位置Bとの間で、ブレード5を工作物7の軸心方向に移動可能に設けているので、砥石3,4間とその外側との間で工作物7を搬送するための装置(ローダ)としてブレード5及びその駆動機構22を使用することができる。従って、ローダ専用の駆動機構を別途設ける必要がなく安価な装置を製造することができると共に、砥石3,4間にその上側から工作物7を搬入及び搬出する場合に比べて、装置全体、特に装置の上側の小型化が可能となる。
【0030】
載置部24を、研削砥石3側の支持面25と調整砥石4側の支持面26とを有する略V字状に構成し、研削時には、研削砥石3側の支持面25により工作物7を支持するようにしているので、簡単な構成で確実に工作物7を載置部24に載置できるにもかかわらず、研削時には従来のセンタレス研削盤と同様の条件で工作物7を回転させることができる。
【0031】
研削砥石3と調整砥石4との間に、工作物7の軸心方向に移動可能な移動台18を設け、この移動台18上に、ブレード5と、研削砥石3及び調整砥石4にドレスを施すためのロータリードレッサ6とを設けているので、移動台18の駆動機構22をブレード5の駆動とロータリードレッサ6の駆動とに兼用することができる。また、各砥石台8,13の駆動機構12,17を、各砥石3,4の工作物7への切り込み駆動と、ロータリードレッサ6の各砥石3,4への切り込み駆動とに兼用することができる。そのため、必要な制御軸が減少し、制御が容易になると共に、安価な装置を製造することができる。更に、砥石3,4間のロータリードレッサ6により砥石3,4のドレスを行なうので、工作物7の研削点に極めて近い位置でドレスを行なうこととなり、工作物7のプロフィールにあった正確なドレスを行なうことができる。
【0032】
ロータリードレッサ6により研削砥石3及び調整砥石4にトラバースドレスを施すようにしているが、移動台18の駆動機構22によりロータリードレッサ6のトラバース駆動を兼用することができるので、ロータリードレッサ6のトラバース用の駆動機構を別途設ける必要がない。従って、必要な制御軸が減少し、制御が容易になると共に、安価な装置を製造することができる。
【0033】
また工作物7を研削するに際して、研削砥石3と調整砥石4との間から外れた位置で工作物7をブレード5に載置し、次いでブレード5を工作物7の軸心方向に移動して工作物7を研削砥石3と調整砥石4との間に搬入し、研削後に、ブレード5を軸心方向に移動して工作物7を研削砥石3と調整砥石4との間から搬出するので、工作物7のブレード5への供給及びブレード5からの回収、工作物7の砥石3,4間への搬入及び砥石3,4間からの搬出を簡単に行なうことができる。また、各砥石3,4の外側で工作物7を供給及び回収するので、手作業による場合にも各砥石3,4の上側から供給及び回収する場合に比べて安全に行なうことができるし、自動で行なう場合にも工作物7の載置(供給)及び回収のための機構を簡単に構成できる。
【0034】
図7は本発明の第2の実施形態を例示している。この実施形態はブレード5の載置部の変形例を例示するものであり、その他は第1の実施形態と同様に構成されている。
【0035】
即ち、第1の実施形態では載置部24の各支持面25,26を略対称に設けているが、本実施形態では各支持面25,26が非対称に設けられている。因みに本実施形態では、研削砥石3側の支持面25と調整砥石4側の支持面26との傾斜角度を異ならせており、何れか一方、例えば調整砥石4側の支持面26の傾斜角度が緩やかになっている。
【0036】
このように、載置部24の各支持面25,26は必ずしも対称に設けなくても良い。なお、各支持面25,26の傾斜角度、大きさ等は、搬送時又は研削時の工作物7を支持するための理想的な傾斜角度、大きさ等に基づいて適宜設定すれば良い。
【0037】
図8は本発明の第3の実施形態を例示している。この実施形態もブレード5の載置部24の変形例を例示するものであり、その他は第1の実施形態と同様に構成されている。
【0038】
ブレード5の上端には、研削砥石3側が高くなるように傾斜する略平面状の支持面29と、この支持面29の下端側に設けられた複数、例えばブレード5の長手方向の両側に2個の支持部30とが設けられ、この支持面29と支持部30とにより載置部24が構成されている。
【0039】
支持部30は、例えば、支持面29に対して略直角となるように支持面29から斜め上方に突設され、その上側に載置される工作物7を支持面29と共に支持してその落下を阻止するようになっている。従って、支持部30の突出寸法は、工作物7が落下しない程度であれば十分である。なお、研削時には調整砥石4で工作物7を押すことにより、支持部30と工作物7とが接触しないように構成すれば良い。なお、支持部30は支持面29に対してねじ等により着脱自在に設けても良い。
【0040】
このように、ブレード5の載置部24は、調整砥石4に支えられることなく工作物7を載置可能で、且つ研削時に各砥石3,4と干渉しない構成であれば、適宜その構成を変更することが可能であり、各実施形態に例示した以外の構成にすることも可能である。
【0041】
図9は本発明の第4の実施形態を例示している。この実施形態は、工作物7のブレード5に対する軸心方向の相対移動を規制する規制部31を設けたものである。
【0042】
規制部31は、例えばブレード5の載置部24をV字状に構成した場合には、工作物7の軸心方向の両側に対応して載置部24の下部側に嵌合する側面視略三角形状の部材により構成され、工作物7の軸心方向の両端に当接して、工作物7のブレード5に対する軸心方向の相対移動を規制するようになっている。なお、規制部31は、ブレード5と工作物7との相対移動を規制できる限りにおいて、その形状を適宜変更可能である。
【0043】
また、規制部31はブレード5と一体に形成しても良いし、工作物7の長さの変化に対応できるように工作物7の軸心方向に位置調整可能にブレード5に設けても良いし、ブレード5に対して着脱自在に設けても良い。
【0044】
このように、ブレード5に対する工作物7の軸心方向の相対移動を規制する規制部31を設けた場合には、移動台18の駆動機構22により工作物7をその軸心方向へ移動させながら研削を行なうことができる。そこで、その研削方法について説明する。
【0045】
先ず、ブレード5を供給回収位置Bに配置しておき、ブレード5の載置部24に工作物7を載置する。すると、工作物7の軸心方向の両端が規制部31に当接され、ブレード5と工作物7との相対移動を規制することができる。
【0046】
次に、研削砥石3及び調整砥石4を所定の切り込み位置に配置して回転させておくと共に、移動台18の駆動機構22によりブレード5を工作物7の軸心方向に移動させて、砥石3,4間をトラバースさせながら工作物7を研削する。1回又は複数回のトラバース毎に研削砥石3及び/又は調整砥石4を工作物7側に切り込んでいき、工作物7を所定の切り込み代だけ研削すれば、ブレード5を供給回収位置Bまで戻し、その供給回収位置Bで載置部24から工作物7を回収する。
【0047】
このように、研削砥石3と調整砥石4との間でブレード5を工作物7の軸心方向に移動させながら工作物7を研削しても良い。その際、ブレード5に対する工作物7の軸心方向への相対移動を規制する規制部31を設けているので、工作物7を確実にその軸心方向に移動させることができる。
【0048】
以上、本発明の各実施形態を詳述したが、本発明は各実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0049】
例えば、実施形態では、研削砥石台8及び調整砥石台13を切り込み方向に移動できるように構成しているが、工作物7(及びロータリードレッサ6)に対して研削砥石3及び調整砥石4が夫々切り込み方向に相対移動可能に構成されていればよい。従って、例えば研削砥石台8をベッド2に対して固定すると共に、ブレード5及びロータリードレッサ6が設けられた移動台18と、調整砥石台13とを夫々独立に切り込み方向に移動可能に構成しても良い。
【0050】
また、載置部24の構成も実施形態はあくまでも例示であり、工作物7を載置可能で且つ研削時に各砥石3,4と干渉しなければ、その形状を適宜変更することが可能である。更に実施形態では、研削時の工作物7を載置部24の研削砥石3側の支持面25と各砥石3,4とにより3点接触により支持するようにしているが、工作物7が円滑に回転可能であれば、例えば調整砥石4側の支持面26を含む4点以上の接触により支持しても良い。また、研削時の工作物7を上側から押さえるローラーを設けても良い。
【0051】
実施形態では、研削砥石3及び調整砥石4の軸心方向を工作物7の軸心方向と平行に設けているが、各砥石3,4の軸心方向を工作物7の軸心方向に対して非平行に設けても良いし、センタレス研削盤1の各部に他の公知技術を適用することも可能である。
【0052】
【発明の効果】
本発明のセンタレス研削盤によれば、研削砥石、調整砥石及びブレードを備え、前記研削砥石及び調整砥石を前記ブレードに対して切り込み方向に相対移動可能に構成したセンタレス研削盤において、前記ブレードに、前記研削砥石側の支持面と前記調整砥石側の支持面とで略V字状に形成され且つ工作物を載置可能な載置部を設け、前記研削砥石と前記調整砥石との間で前記工作物が研削される研削位置と、前記研削砥石と前記調整砥石との外側で前記工作物が供給及び回収される供給回収位置との間で、前記ブレードを前記工作物の軸心方向に移動可能に設け、前記研削位置で前記載置部上の工作物を研削する際には、前記工作物を、前記調整砥石により前記載置部上での載置位置よりも前記研削砥石側に変位した位置まで押すことにより、前記ブレードの前記研削砥石側の支持面と前記研削砥石と前記調整砥石との3点で支持した状態で行うように構成しているので、砥石間とその外側との間で工作物を搬送するための装置を簡単に構成することができ、しかも全体を小型化することができる。また、各砥石の外側に工作物の供給回収位置を設けているので、その供給及び回収を手作業により行なう場合にも、各砥石の上側から行なう場合に比べて安全であるし、自動で行なう場合にも工作物の供給及び回収のための機構を簡単に構成できる。
【0053】
前記載置部を、前記研削砥石側の支持面と前記調整砥石側の支持面とを有する略V字状に構成し、研削時には、前記研削砥石側の支持面により前記工作物を支持するようにしているので、簡単な構成で確実に工作物を載置部に載置できるにもかかわらず、研削時には従来のブレードと同様の条件で工作物を回転させることができる。
【0054】
前記研削砥石と前記調整砥石との間に、前記工作物の軸心方向に移動可能な移動台を設け、該移動台上に前記ブレードを設けているので、ブレードを確実に移動させることができる。
【0055】
前記研削砥石及び調整砥石にドレスを施すためのロータリードレッサを前記移動台上に設けているので、ブレードの供給回収位置と研削位置との間の駆動と、ロータリードレッサの待機位置とドレス位置との間の駆動とに、同一の駆動機構を兼用することができる。従って、必要な制御軸が減少することにより、制御が容易になると共に、安価な装置を製造することが可能となる。また、研削砥石と調整砥石との間の工作物の研削点と近い位置でドレスを行なうことができ、工作物のプロフィールにあった正確なドレスを行なうことができる。
【0056】
前記ロータリードレッサにより前記研削砥石及び調整砥石にトラバースドレスを施すようにしているので、ブレードの供給回収位置と研削位置との間の駆動と、ロータリードレッサのトラバース駆動とに、同一の駆動機構を兼用することができる。従って、必要な制御軸が減少することにより、制御が容易になると共に、安価な装置を製造することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示すセンタレス研削盤の模式的な正面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態を示すセンタレス研削盤のブレードが研削位置にある状態の模式的な平面図である。
【図3】本発明の第1の実施形態を示すセンタレス研削盤のブレードが研削位置にある状態の模式的な側面図である。
【図4】本発明の第1の実施形態を示すセンタレス研削盤のブレードが供給回収位置にある状態の模式的な平面図である。
【図5】本発明の第1の実施形態を示すセンタレス研削盤のブレードが供給回収位置にある状態の模式的な側面図である。
【図6】本発明の第1の実施形態を示すブレードの載置部上の工作物の状態の説明図である。
【図7】本発明の第2の実施形態を示すブレードの載置部と工作物の正面図である。
【図8】(a)は本発明の第3の実施形態を示すブレードの載置部の正面図、(b)はその平面図である。
【図9】(a)は本発明の第4の実施形態を示すブレードの載置部及び規制部の正面図、(b)はその平面図である。
【符号の説明】
1 センタレス研削盤
3 研削砥石
4 調整砥石
5 ブレード
6 ロータリードレッサ
7 工作物
18 移動台
24 載置部
25 支持面
26 支持面

Claims (4)

  1. 研削砥石、調整砥石及びブレードを備え、前記研削砥石及び調整砥石を前記ブレードに対して切り込み方向に相対移動可能に構成したセンタレス研削盤において、前記ブレードに、前記研削砥石側の支持面と前記調整砥石側の支持面とで略V字状に形成され且つ工作物を載置可能な載置部を設け、前記研削砥石と前記調整砥石との間で前記工作物が研削される研削位置と、前記研削砥石と前記調整砥石との外側で前記工作物が供給及び回収される供給回収位置との間で、前記ブレードを前記工作物の軸心方向に移動可能に設け、前記研削位置で前記載置部上の工作物を研削する際には、前記工作物を、前記調整砥石により前記載置部上での載置位置よりも前記研削砥石側に変位した位置まで押すことにより、前記ブレードの前記研削砥石側の支持面と前記研削砥石と前記調整砥石との3点で支持した状態で行うように構成したことを特徴とするセンタレス研削盤。
  2. 前記研削砥石と前記調整砥石との間に、前記工作物の軸心方向に移動可能な移動台を設け、該移動台上に前記ブレードを設けたことを特徴とする請求項1に記載のセンタレス研削盤。
  3. 前記研削砥石及び調整砥石にドレスを施すためのロータリードレッサを前記移動台上に設けたことを特徴とする請求項に記載のセンタレス研削盤。
  4. 前記ロータリードレッサにより前記研削砥石及び調整砥石にトラバースドレスを施すようにしたことを特徴とする請求項3に記載のセンタレス研削盤。
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