JP3878392B2 - スイッチ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子機器の電源スイッチとして使用されるスイッチ装置に係り、特にばねの反転動作を利用して接点の接離を行う速動式のスイッチ装置の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の速動式のスイッチ装置の構造としては、図12乃至図14に示すものがある。図12はスイッチ装置のオフ時の縦断面図、図13は同じくオン時の縦断面図、図14は接点機構部の部分説明図である。
この従来のスイッチ装置は、合成樹脂などの絶縁材からなるケース21と、このケース21の内底部に配設され上面に固定接点22aを備えた固定端子22と、この固定端子22に隣接して同じく前記ケース21の内底面に配設された央端子23と、この中央端子23に可動に支持され、一端部に前記固定端子22と接離可能な可動接点29を備えた導体板28と、この導体板28と前記中央端子23とに係止され前記導体板28を可動に支持する支持板27と、前記導体板28と前記中央端子23との間に屈曲されて係止され、自身の屈伸動作により前記導体板28を駆動する板ばね30と、この板ばね30の突起30aに当接して駆動させ、前記導体板28を前記固定端子22の方向、あるいは前記固定端子22から離れる方向へ変位させるスライド部材31とから主に構成されている。
【0003】
導体の金属板などからなる前記中央端子23は、前記支持板27が係止される支持板係止用突起23aと、前記板ばね31が係止される板ばね係止用突起23bとが形成されている。また、前記支持板係止用突起23aと板ばね係止用突起23bには、略対向した位置に係止用V溝23c、23dが設けられており、この係止用V溝23c、23dに前記支持板27と板ばね30の一端側がそれぞれ係止されるものとなっている。
【0004】
前記支持板27は、同じく導体の金属板からなり、中央に前記板ばね係止用突起23bが遊嵌可能な開口部を備え、略U字状に形成され、その一端側が前記支持板係止用突部23aの係止用V溝23cに係止され、他端側が前記導体板28の前記可動接点29の固着側近傍に係止されている。
【0005】
前記導体板28は、同じく導体の金属板からなり、中央に前記支持板係止用突起23a及び板ばね係止用突起23bとが遊嵌可能な開口部と、一端側に前記可動接点29とを備えている。前記導体板28は、開口部の内縁の一端側に前記支持板27の一端側が係止され、開口部の他端側が前記板ばね30に係止されて、前記中央端子23に可動に取り付けられている。
【0006】
前記板ばね30は、ばね性を有する薄板状の金属板で略V字状に形成され、一端側は前記中央端子23の板ばね係止用突起23bの係止用V溝23dに係止され、他端側は前記導体板28の開口部内縁の、前記支持板27が係止された一端側とは対向する他端側に係止されている。前記板ばね30は、前記中央端子23と前記導体板28との間に屈曲されて配設されている。また、前記板ばね30の略V字状の頂点部近傍には、前記スライド部材31がスライド移動した場合に、前記導体板28を駆動するための作動突起30aが形成されている。
【0007】
上記のスイッチ装置の接点機構を組み立てる場合には、前記導体板28を前記中央端子23に遊嵌した状態で可動に取り付けるため、前記導体板28の開口部内縁の一端側に前記支持板27の一端側を係止させ、前記支持板27の他端側を前記中央端子23の支持板係止用突起23aに係止した状態で、前記導体板28の開口内縁の他端側と前記中央端子23の板ばね係止用突起23bとの間に前記板ばね30を屈曲させた状態で取り付ける必要があった。この時、前記板ばね30は前記支持板27を介して前記導体板28と前記中央端子23との間で弾発した状態で取り付けられるため、前記導体板28と前記支持板27と前記板ばね30とが三者一体となって前記中央端子23に可動に取り付けられるものとなっている。
【0008】
上記スイッチ装置の動作を説明すると、前記スライド部材31が押圧されることにより、スライド部材31が押圧方向(図示右方向)へスライド移動して、このスライド部材31で前記板ばね30のV字状の頂点部近傍が押され、板ばね30は前記中央端子23の板ばね係止用突起23bの係止用V溝23dを支点として時計方向へ回動される。この時、前記導体板28は前記支持板27と共に、前記中央端子23の支持板係止用突起23aの係止用V溝23cを支点として図示下方向へ移動し、前記板ばね30との係止部が前記支持板係止用突起23aの係止用V溝23c(板ばね30の反転ポイント)を越えた時に、前記導体板28は図示下方向へ自走して前記可動接点29が前記固定接点22aと当接し回路がオン状態となる。この時、前記スライド部材31は押し込み位置にロックされる。
【0009】
この状態から、更に前記スライド部材31押圧すると、ロックが外れて、前記スライド部材31は復帰ばね26の付勢力により押圧方向とは反対の方向(図示左方向)へ復帰する。この時、前記板ばね30の作動突起30aが押され、板ばね30は反時計方向へ回動され、板ばね30の反転ポイントを超えた時に、前記導体板28は図示上方向へ自走して前記可動接点29が前記固定接点22aから離間して回路がオフ状態となる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の速動式のスイッチ装置の構造においては、接点機構である前記導体板28と前記支持板27と前記板ばね30とがそれぞれ別部品で形成されていることから、前記中央端子23にそれぞれ回動可能に連係させて取り付けるためには、組立が煩雑となり、組立の作業性が悪いという問題があった。
【0011】
また、前記導体板28と前記支持板27と前記板ばね30とをそれぞれの係止部で係止して三者一体の構成としていることから、接触ポイントが多く発生してしまい、このため接触抵抗が大きくなり、通電時の発熱による温度上昇を低減することが困難であるという問題があった。
【0012】
したがって、本発明では上述した問題点を解決し、速動式のスイッチ装置の構造で、接点機構の組立が簡易で、組立の作業性が向上できると共に、接触抵抗を小さくして通電時の発熱による温度上昇を低減することができるスイッチ装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明では、第1の手段として、固定接点と、この固定接点と接離される可動接点を有する導体板と、この導体板を可動に支持する中央端子と、一端が前記導体板に係止され、他端が前記中央端子に係止された支持板と、前記導体板と前記中央端子との間に屈曲して配設され、前記支持板と協働して前記導体板を前記中央端子に可動に支持する板ばねと、前記導体板を前記板ばねのばね性によりスライド移動方向に対して略垂直な方向へ変位させて前記可動接点を前記固定接点に接離させるスライド部材とを備え、前記支持板は、ばね性を有する板材で撓み可能に形成され、この支持板の一端が前記導体板に固着されると共に、他端が前記中央端子に回動可能に係止され、この係止部を支点として前記導体板が変位可能となるように形成されたスイッチ装置であって、前記支持板が係止される前記中央端子に、係止突部を形成し、且つ、前記支持板には、前記係止突部に挿通される開口部と、この開口部に連設された屈曲片を形成し、前記開口部と屈曲片が前記係止突部に係止されることで前記支持板を前記中央端子に位置規制させ、前記導体板には、前記可動接点をかしめ固着すると共に、前記導体板の前記可動接点の取付部に、前記可動接点を固着することにより前記支持板の一端を前記導体板に固着するようにしたことを特徴とする。
【0014】
また、第2の手段として、前記スライド部材に、傾斜面からなる作動面部を形成し、且つ、前記導体板には、前記作動面部と当接する当接部を形成し、前記スライド部材のスライド移動に伴って、前記作動面部が前記当接部に摺接し、前記導体板をスライド移動方向に対して略垂直な方向へ変位させるようにしたことを特徴とする。
【0016】
また、第3の手段として、収納部を有し、この収納部の内底面に前記固定接点と前記中央端子が固着されたケースを備え、前記収納部の内底部に、前記固定接点と前記中央端子との間を隔離する隔壁を形成したことを特徴とする。
【0017】
また、第4の手段として、前記隔壁には、前記導体板の幅方向への移動を規制する位置規制用の凹溝部を形成したことを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のスイッチ装置の1実施例を図1乃至図11に示す。図1はスイッチ装置のオフ時の縦断面図、図2は同じくスイッチ装置のオン時の縦断面図、図3は同じくカバーとスライド部材の一部を破断した状態の平面図、図4は図2の4−4線における断面図、図5は接点機構部の平面図、図6は同じく接点機構部の正面図、図7乃至図11は接点機構部の動作状態を示す説明図で、図7は初期(オフ)状態の説明図、図8は導体板が自走する直前の状態を示す説明図、図9は導体板が自走して接点がオンした直後の状態を示す説明図、図10はスライド部材がロックして接点がオンした状態を示す説明図、図11はスライドのロックが解除され導体板が自走して接点がオフとなる直前の状態を示す説明図である。
【0020】
図において、ケース1は、合成樹脂などの絶縁材で上面が開口された箱状に形成されている。このケース1の開口内には一対の収納部1aが形成され、この収納部1aの内底面には、上面に固定接点2aを有する導体の金属板からなる固定端子2と、この固定端子2に隣接して同じく導体の金属板からなる中央端子3がそれぞれ配設されている。
【0021】
前記収納部1aには、前記固定端子2と前記中央端子3との間にお互いを隔離する隔壁1bが形成されており、また、この隔壁1bの中央には、後述する導体板8の横方向への移動を規制する位置決め用の凹溝部1cが設けられている。また、前記収納部1aには後述するスライド部材11が収納され、スライド移動可能に配設されている。また、前記ケース1の先端側には、回路基板などへ取り付けるための取付脚4aを有する金属板からなるフレーム4が取り付けられており、後端側には、後述するカバー12を取り付ける取付突部1dが形成されている。また、前記ケース1の先端側には、後述するスライド部材11のロックカム11eに一端側が係合してスライド部材11を押し込み位置にロックする、ロックピン5の他端側を軸支する軸孔1eが設けられており、この軸孔1eの更に先端側には、後述するスライド部材11を復帰位置に付勢する復帰ばね6の一端側が係止される復帰ばね係止部1fが延設されている。
【0022】
前記中央端子3には、後述する支持板7を係止する支持板係止用突起3aと、後述する板ばね10を係止する板ばね係止用突起3bがそれぞれ立設されており、また、前記支持板係止用突起3aと板ばね係止用突起3bには、略対向した位置に係止用溝3c、3dが設けられており、この係止用溝3c、3dに後述する支持板7と板ばね10の一端側がそれぞれ係止されるものとなっている。また、前記支持板係止用突起3aには、後述する支持板7を係止して位置規制する係止突部3eが設けられている。
【0023】
支持板7は、導電性のばね性を有する板材で形成され撓み可能となっており、この支持板7の中央には、窓孔部7aが設けられ、この窓孔部7aに後述する板ばね10の一端側が遊嵌されるものとなっている。また、この支持板7の一端側には、後述する導体板8に固着される可動接点9が挿通される挿通孔7bが設けられており、導体板8に可動接点9で一体的に固着されるものとなっている。また、他端側には、前記係止突部3eに挿通される開口部7cが設けられており、この開口部7cの側縁には連設して垂下された屈曲片7dが設けられている。この開口部7cと屈曲片7dが前記係止突部3bに係止されることで、前記支持片7が前記中央端子3に、図3において横方向及び縦方向に位置規制されて係止されるものとなっている。
【0024】
導体板8は、同じく導体の金属板からなり、この導体板8の中央には、窓孔部8aが設けられ、この窓孔部8aに前記支持板7が遊嵌されている。また、この窓孔部8aには、前記支持板係止用突起3aや後述する板ばね10なども遊嵌されるものとなっている。また、前記導体板8の一端側には、前記支持板7の一端側が可動接点9と共に固着されており、前記支持板7は自由端である他端側が撓み可能となっている。前記導体板8は、一端側に前記支持板7の一端側が固着され、他端側である前記窓孔部8a内縁の一端側が後述する板ばね10の一端側に係止されて、前記中央端子3に可動に取り付けられたものとなっている。また、前記導体板8の、前記可動接点9が固着された側の上端面側には、後述するスライド部材11の導体板収容部11c天井面に当接する突起部8bが設けられ、前記可動接点9が固着されたのとは反対側の上端面側には、後述するスライド部材11の作動面部11dと当接する当接部8cが設けられている。
【0025】
板ばね10は、ばね性を有する薄板状の金属板で略U字状に形成され、一端側は前記中央端子3の板ばね係止用突起3bの係止用溝3dに係止され、他端側は前記導体板8の前記窓孔部8a内縁の、前記支持板7が固着された一端側とは対向する他端側に係止されている。前記板ばね10は、前記中央端子3と前記導体板7との間に屈曲されて配設されており、前記導体板7は前記板ばね10の付勢力によって前記固定接点2aの配設位置(前記収納部1aの内底面側)とは反対の方向へ付勢されたものとなっている。
【0026】
スライド部材11は、合成樹脂などの絶縁材から形成されており、前記ケース1の収納部1aに配設される基部11aと、この基部11aの先端に延設された操作部11bとを備えている。前記基部11aには、前記導体板8や支持板7等を収容する導体板収容部11cが設けられ、この導体板収容部11cの後端側には、前記導体板8の当接部8cと摺接して前記導体板8をスライド移動方向に対して略垂直な方向へ変位させる、傾斜面からなる作動面部11dが形成されている。また、前記導体板収容部11cの先端側には、前記したロックピン5が摺接されて、前記スライド部材11を押し込み位置にロックするロックカム11eが形成されている。また、前記操作部11bには、前記スライド部材11を復帰位置に付勢する前記復帰ばね6を収納する復帰ばね収納部11fが設けられている。
【0027】
カバー12は、合成樹脂などの絶縁材で方形状に形成され、前記ケース1の後端側の前記取付突部1dと係止されるフック部12aと、前記ケース1の先端側に取り付けられた前記フレーム4とによって、前記ケース1の開口された前記収納部1aを覆うように取り付けられている。
【0028】
前述したスイッチ装置の接点機構を組み立てる場合には、前記ケース1の内底面に配設されている前記中央端子3に前記導体板8を取り付けることとなるが、この場合、前記導体板8に前記可動接点9を固着する時に、前記支持板7の一端側をこの導体板8と一体的に固着するようにしてあるため、前記導体板8と支持板7が一体部品になっており、また、前記中央端子3の前記支持板係止用突起3aには前記係止突部3eが設けてあり、前記支持板7の自由端側の他端側には、前記係止突部3eに係止する前記開口部7cと屈曲部7dが設けてあることから、前記導体板8を前記支持板7の前記開口部7cと屈曲片7dに合わせて前記中央端子3の支持板係止用突起3aに組み込むだけで容易に前記中央端子3に前記導体板8を組み込むことができる。この時、前記支持板7は前記開口部7cと屈曲片7dとで前記支持板係止用突起3aの係止突部3eに係止され、位置決めされるものとなる。
【0029】
また、前記ケース1の内底部には、前記固定端子2と中央端子3とを隔離する前記隔壁1bが設けられており、この隔壁1bの中央には、前記導体板8の横方向への移動を規制する位置決め用の前記凹溝部1cが設けられていることから、前記導体板8は確実に前記中央端子3上に位置決めされるものとなっている。
【0030】
この状態から、前記導体板8の窓孔部8aと前記支持板7の窓孔部7aに遊嵌させた状態で、前記導体板8の一端側と前記中央端子3の前記板ばね係止用突起3bとの間に前記板ばね10を屈曲させて係止させて接点機構部の組立は終了する。
この時、前記導体板8は前記板ばね10の付勢力で前記収納部1aの前記固定端子2が配設された方向とは反対の方向へ付勢された状態となり、前記可動接点9が固着された側の上端面の前記突起部8bが、前記スライド部材11の導体板収容部11c天井面に当接し、他端側の前記当接部8cが前記作動面部11dに当接することで、前記導体板8は可動接点9と固定接点2aが一定の間隔を保持した状態で前記収納部1a内に略平行に配設された状態となっている。
【0031】
次に、上述したスイッチ装置の動作を図7乃至図11で説明する。
図7に示すように、初期の状態では前記導体板8は前記可動接点9が前記固定接点2aと一定の間隔をおいて離間された状態で接点がオフ状態となっている。この状態では、前記導体板8は前記板ばね10の付勢力で前記固定端子2及び固定接点2aとは反対の方向(上側)へ付勢された状態となっている。
【0032】
この状態から前記スライド部材11の操作部11bが前記復帰ばね6の付勢力に抗して押し込まれると、図8に示すように、前記スライド部材11の作動面部11dが前記導体板8の当接部8cを押圧し、前記導体板8の当接部8c側を前記板ばね10の付勢力に抗して前記収納部1aの内底面側へ押し下げる。
この時、図9に示すにように、前記板ばね10と導体板8との係止部が、前記支持板7と中央端子3の係止部(前記支持板係止用突起3aの係止用溝3c)と重なった時を境にして前記板ばね10の付勢力の方向が下側へと反転し、前記導体板8は前記収納部1aの内底面側に自走して前記可動接点9が前記固定接点2aと当接して接点がオン状態となる。
【0033】
この状態から前記スライド部材11を更に押し込むことにより、図10に示すように、前記導体板8の当接部8cが、前記スライド部材11の作動面部11dにより更に下側に押し下げられるものとなり、前記板ばね10の付勢力によって前記可動接点9は前記固定接点2a方向へ押圧されることで接触が確実に行われるものとなっている。この時、前記スライド部材11は、前記ロックピン5とロックカム11eの協働により押し込み位置へロックされるものとなる。
【0034】
この状態から、ロックを解除する場合には、前記スライド部材11の操作部11bを更に押圧してやると、前記ロックピン5が前記ロックカム11eから外れて、前記スライド部材11は前記復帰ばね6の付勢力で初期位置へ復帰するものとなる。この時、図11に示すように、前記導体板8と板ばね10との係止部が、前記支持板7と前記中央端子3との係止部(前記支持板係止用突起3aの係止用溝3c)を越えると前記板ばね10の付勢力の方向が上側へと反転し、前記導体板8は前記収納部1aの内底面とは反対側に自走して前記可動接点9が前記固定接点2aと離間して接点がオフ状態となり、図7に示す初期状態へと復帰する。
【0035】
上記した本発明の実施例によれば、前記導体板8を可動に支持する前記中央端子3と、一端が前記導体板8に係止され、他端が前記中央端子3に係止された支持板7と、前記導体板8と前記中央端子3との間に屈曲して配設され、前記支持板7と協働して前記導体板8を前記中央端子3に可動に支持する板ばね10とからなる接点機構部を、前記支持板7は、ばね性を有する板材で撓み可能に形成し、この支持板7の一端側を前記導体板8に可動接点9で一緒に固着すると共に、他端側を前記中央端子3に回動可能に係止して、この係止部を支点として前記導体板8が変位可能となるように形成したことから、接点機構部の部品構成が簡易となり、組立が煩雑とならずに作業性が向上できるものとなっている。
【0036】
また、前記導体板8と前記支持板7とを前記可動接点9で一緒に固着してあることから、接触ポイントを少なくでき、このため接触抵抗を小さくすることができ、通電時の発熱による温度上昇を低減することが可能となっている。
【0037】
また、前記中央端子3に係止突部3eを形成し、前記支持板7には、前記係止突部3eに挿通される開口部7cと、この開口部7cに連設された屈曲片7dを形成し、前記開口部7cと屈曲片7dとで前記支持板7を前記中央端子3に位置規制させるようにすると共に、前記収納部1aの内底部に形成した前記隔壁1bに前記導体板8の幅方向への移動を規制する凹溝部1cを設けたことから、前記支持板7及び導体板8を前記中央端子3の上方から組み込むだけで、容易に位置合わせが可能となっている。
【0038】
また、前記収納部1aの内底部に、前記固定接点2aと前記中央端子3との間を隔離する前記隔壁1bを形成したことから、スイッチ操作時に発生するアークによる中央端子側のケース側壁への付着物の影響を少なくできることから、絶縁性を向上させ、品質の安定が図れる。
【0039】
尚、上述した実施例では、前記支持板7の一端側を前記導体板8に固着する位置を、前記可動接点9の固着側と同一側としたが、これとは反対側に固着しても良く、この場合、前記板ばね10と前記導体板8との係止位置はこれとは反対に前記可動接点9の固着側となる。この場合にも、上述した構成と同様の効果が得られるのはもちろんである。尚、前記支持板7と導体板8を可動接点9と一緒に固着した場合には、さらに組立を簡易にすることができるものとなる。
【0040】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のスイッチ装置の構造は、導体板を可動に支持する中央端子と、一端が導体板に係止され、他端が中央端子に係止された支持板と、導体板と中央端子との間に屈曲して配設され、支持板と協働して導体板を中央端子に可動に支持する板ばねとからなる接点機構部を、支持板は、ばね性を有する板材で撓み可能に形成し、この支持板の一端側を導体板に可動接点で一緒に固着すると共に、他端側を中央端子に回動可能に係止して、この係止部を支点として導体板が変位可能となるように形成したことから、接点機構部の部品構成が簡易となり、組立が煩雑とならずに作業性が向上できる。
【0041】
また、スライド部材に、傾斜面からなる作動面部を形成し、且つ、導体板には、作動面部と当接する当接部を形成し、スライド部材のスライド移動に伴って、作動面部が当接部に摺接し、導体板をスライド移動方向に対して略垂直な方向へ変位させるようにしたことから、スイッチ装置の小型化、薄型化が図れる。
【0042】
また、支持板が係止される中央端子に、係止突部を形成し、且つ、支持板には、係止突部に挿通される開口部と、この開口部に連設された屈曲片を形成し、開口部と屈曲片が係止突部に係止されることで支持板を中央端子に位置規制させたことから、支持板を中央端子の上方から組み込むだけで、容易に位置合わせが可能となり、組立作業性が向上する。
【0043】
また、収納部を有し、この収納部の内底面に固定接点と中央端子が固着されたケースを備え、収納部の内底部に、固定接点と中央端子との間を隔離する隔壁を形成したことから、スイッチ操作時に発生するアークによる中央端子側のケース側壁への付着物の影響を少なくでき、絶縁性を向上させ、品質の安定が図れる。
【0044】
また、隔壁には、導体板の幅方向への移動を規制する位置規制用の凹溝部を形成したことから、導体板を中央端子の上方から組み込むだけで、容易に位置合わせが可能となり、組立作業性が向上する。
【0045】
また、導体板には、可動接点をかしめ固着すると共に、導体板の可動接点の取付部に、可動接点を固着することにより支持板の一端を導体板に固着するようにしたことから、さらに組立を簡易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例であるスイッチ装置のオフ時を示す縦断面図である。
【図2】本発明の同じくスイッチ装置のオン時を示す縦断面図である。
【図3】本発明の同じくカバーとスライド部材の一部を破断した状態を示す平面図である。
【図4】本発明の図2の4−4線における断面図である。
【図5】本発明の接点機構部を示す平面図である。
【図6】本発明の同じく接点機構部を示す正面図である。
【図7】本発明の接点機構部の初期(オフ)状態を示す説明図である。
【図8】本発明の導体板が自走する直前の状態を示す説明図である。
【図9】本発明の導体板が自走して接点がオンした直後の状態を示す説明図である。
【図10】本発明のスライド部材がロックして接点がオンした状態を示す説明図である。
【図11】本発明のスライドのロックが解除され導体板が自走して接点がオフとなる直前の状態を示す説明図である。
【図12】従来のスイッチ装置のオフ時を示す縦断面図である。
【図13】従来の同じくスイッチ装置のオン時を示す縦断面図である。
【図14】従来の接点機構部を示す部分説明図である。
【符号の説明】
1 ケース
1a 収納部
1b 隔壁
1c 凹溝部
1d 取付突部
1e 軸孔
1f 復帰ばね係止部
2 固定端子
2a 固定接点
3 中央端子
3a 支持板係止用突起
3b 板ばね係止用突起
3c,3d 係止用溝(係止部)
3e 係止突部
4 フレーム
4a 取付脚
5 ロックピン
6 復帰ばね
7 支持板
7a 窓孔部
7b 挿通孔
7c 開口部
7d 屈曲片
8 導体板
8a 窓孔部
8b 突起部
8c 当接部
9 可動接点
10 板ばね
11 スライド部材
11a 基部
11b 操作部
11c 導体板収納部
11d 作動面部
11e ロックカム
11f 復帰ばね収納部
12 カバー
12a フック部

Claims (4)

  1. 固定接点と、この固定接点と接離される可動接点を有する導体板と、この導体板を可動に支持する中央端子と、一端が前記導体板に係止され、他端が前記中央端子に係止された支持板と、前記導体板と前記中央端子との間に屈曲して配設され、前記支持板と協働して前記導体板を前記中央端子に可動に支持する板ばねと、前記導体板を前記板ばねのばね性によりスライド移動方向に対して略垂直な方向へ変位させて前記可動接点を前記固定接点に接離させるスライド部材とを備え、前記支持板は、ばね性を有する板材で撓み可能に形成され、この支持板の一端が前記導体板に固着されると共に、他端が前記中央端子に回動可能に係止され、この係止部を支点として前記導体板が変位可能となるように形成されたスイッチ装置であって、前記支持板が係止される前記中央端子に、係止突部を形成し、且つ、前記支持板には、前記係止突部に挿通される開口部と、この開口部に連設された屈曲片を形成し、前記開口部と屈曲片が前記係止突部に係止されることで前記支持板を前記中央端子に位置規制させ、前記導体板には、前記可動接点をかしめ固着すると共に、前記導体板の前記可動接点の取付部に、前記可動接点を固着することにより前記支持板の一端を前記導体板に固着するようにしたことを特徴とするスイッチ装置。
  2. 前記スライド部材に、傾斜面からなる作動面部を形成し、且つ、前記導体板には、前記作動面部と当接する当接部を形成し、前記スライド部材のスライド移動に伴って、前記作動面部が前記当接部に摺接し、前記導体板をスライド移動方向に対して略垂直な方向へ変位させるようにしたことを特徴とする請求項1記載のスイッチ装置。
  3. 収納部を有し、この収納部の内底面に前記固定接点と前記中央端子が固着されたケースを備え、前記収納部の内底部に、前記固定接点と前記中央端子との間を隔離する隔壁を形成したことを特徴とする請求項1、又は2記載のスイッチ装置。
  4. 前記隔壁には、前記導体板の幅方向への移動を規制する位置規制用の凹溝部を形成したことを特徴とする請求項記載のスイッチ装置。
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