JP3202614B2 - コネクタ装置の操作機構 - Google Patents

コネクタ装置の操作機構

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JP3202614B2
JP3202614B2 JP25396296A JP25396296A JP3202614B2 JP 3202614 B2 JP3202614 B2 JP 3202614B2 JP 25396296 A JP25396296 A JP 25396296A JP 25396296 A JP25396296 A JP 25396296A JP 3202614 B2 JP3202614 B2 JP 3202614B2
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充明 大橋
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コネクタ装置に備
えられたコネクタユニットを移動操作するコネクタ装置
の操作機構に関し、更に詳しくは、コネクタ装置に装着
されたビデオカメラなどの外部機器と電気接続するため
に、コネクタユニットを移動させて外部機器へ接続させ
るコネクタ装置の操作機構に関する。
【0002】
【従来の技術】図21は、例えば外部機器であるポータ
ブル型ビデオカメラ120とコネクタ装置であるステー
ション100を接続する使用態様の一例を示し、ステー
ション100のケース本体110上に、ビデオカメラ1
20が装着されており、このビデオカメラ120とテレ
ビジョン受像機130とがステーション100を介して
電気的に接続されている。このような接続を行うことに
より、ビデオカメラ120に記録した映像と音声をテレ
ビジョン受像機130で再生することができる。
【0003】かかる電気的な接続を行うため、ステーシ
ョン100のケース本体110に可動端子の接触部が突
出したコネクタユニット140が形成されると共に、ビ
デオカメラ120の底面には、このコネクタユニット1
40の可動端子と弾性接触する固定端子を備えた出力用
コネクタ部150が形成されている。このように、一般
的には、持ち運びながら使用するビデオカメラ120の
外周面に露出する出力用コネクタ部150に可動端子を
用いることができないので、相互の接続のため、ステー
ション100側のコネクタユニット140に可動端子が
備えられている。
【0004】このコネクタユニットを備えたステーショ
ン100において、外部機器120が装着されていない
ときにも可動端子を露出させていると、この可動端子
に、導電性の異物が接触してショートしたり、静電気が
帯電した指などが触れて内部回路を破損したり、可動端
子を変形させたりするという問題があった。そこで、外
部機器120が装着されていないときには、コネクタユ
ニット140を移動させて、その可動端子をコネクタユ
ニット140内に収容させる操作機構を採用している。
【0005】以下、図22乃至図25により、このコネ
クタユニットを移動させて可動端子を出没させる従来の
コネクタ装置の操作機構について説明する。
【0006】コネクタ装置であるステーション200
は、図22に示すようにケース本体210とこのケース
本体210にスライド自在に設けられたスライダ本体2
20と、このスライダ本体220の上に設けられたコネ
クタユニット230とを備えている。
【0007】ケース本体の平面上には、ビデオカメラ等
の外部機器300が装着される収容凹部211が形成さ
れ、収容凹部211を外部機器300と嵌合する形状と
するとともに、ケース本体210の側面から外部機器3
00と係合する位置決め突条212を収容凹部211内
に突設することにより、装着された外部機器300を位
置決めしている。
【0008】スライダ本体220は、スライダ本体22
0に穿設された3カ所の係合長孔213a、213b、
213cに、それぞれケース本体210の背面側に螺着
されたガイドピン214a、214b、214cが遊嵌
することによって、ケース本体210の背面に沿ってス
ライド自在に摺動し、ケース本体210との間に掛け渡
された復帰バネ215により、図22中右方に付勢され
ている。スライダ本体220上には、可動端子400を
備えたコネクタユニット230が取り付けられ、このコ
ネクタユニット230は、収容凹部211底面に形成さ
れた開口部260から突出している。
【0009】このように構成されたスライダ本体220
は、基端部がケース本体210に回動自在に支持された
操作プレート216の中間部に回動自在に係合してい
る。また、この操作プレート216の先端は、ケース本
体210の長手方向に沿って形成されたガイド溝221
で摺動するスライダブロック222に回動自在に係合し
ている。ケース本体から突出する操作摘み217は、こ
のスライダブロック222に一体に連結されているの
で、操作摘み217を図中左右に移動させると、操作プ
レートの回動によって、操作摘み217と同方向にスラ
イダ本体220がスライドするようになっている。
【0010】スライダブロック222には、ロックレバ
ー218に係止するロック爪219が一体に形成され、
復帰バネ215に抗して後述する接続時の位置まで移動
操作した操作摘み217をロックしている。ロックレバ
ー218は、圧縮スプリング223により、ケース本体
210の外方へ突出する方向に付勢され、ロックレバー
218と一体のロック摘み218aを押し下げることに
よって、ロック爪219との係止が解除される。
【0011】コネクタユニット230の上面には、図2
3に示すように、可動端子400を突出及び引き込むた
めの複数のスリット240が形成され、両側面には、レ
バー250が設けられている。このレバー250は、可
動端子400を各スリット240から突出させるために
作動する。
【0012】図24は、コネクタユニット230の内部
構造を示す縦断面図である。コネクタユニット230の
内部には、可動端子400と、この可動端子400の先
端部分に係合するアクチュエータ410と、このアクチ
ュエータ410を可動端子400方向に押し出す押圧バ
ネ420とが設けられている。
【0013】アクチュエータ410は、可動端子400
の弾性に抗して、可動端子400をコネクタユニット2
30内に引き込むものである。このアクチュエータ41
0における可動端子400側には、可動端子400の先
端部分404が当接するロック面411が形成されてい
て、図のように待機時においては、アクチュエータ41
0が可動端子400方向に移動して、そのロック面41
1が可動端子400の先端部分404と当接し、可動端
子400をその弾性に抗してスリット240内に退避さ
せている。
【0014】アクチュエータ410は、コネクタユニッ
ト230の両側面に突出したレバー250(図22参
照)と連結されており、レバー250の押し込みによ
り、押圧バネ420に抗して、可動端子400との離反
方向に移動する。この移動により、アクチュエータ41
0間のロック面411が可動端子400の先端部分40
4から退避し、可動端子400への押圧が解除される。
従って、可動端子400は、自らの弾性でコネクタユニ
ット230のスリット240から突出して、外部機器3
00の固定端子320と接触する。
【0015】図25は、このステーション200と接続
する外部機器300の底部を示している。この外部機器
300の底部には、前述したケース本体210の位置決
め突条212に横方向から係合する係合凹部310が形
成されているとともに、コネクタユニット230が移動
したときに、レバー250と当接しレバー250を押し
込む押圧突条321が突設されている。又、この底面に
は、外部機器が装着される際に、ステーション200の
スリット240と対応する位置に、固定端子320が千
鳥状に配置されている。
【0016】この外部機器300のステーション200
への装着は、その底部を、ステーション200の収容凹
部211に合わせた後、位置決め突条212が係合凹部
310に嵌まり込むように、外部機器300をスライド
させることにより行う。
【0017】外部機器300との電気接続は、装着後
に、操作摘み217の操作によってスライダ本体220
をスライドし、スライダ本体220上のコネクタユニッ
ト230を移動させて行う。コネクタユニット230が
移動すると、収容凹部211に位置決めされた外部機器
300の押圧突条321にレバー250が当接し、レバ
ー250がコネクタユニット230内に押し込まれ、こ
の押し込みにより、各スリット240から可動端子40
0が突出する。このとき、スリット240は、対応した
外部機器300の固定端子320に臨み、可動端子40
0と固定端子320とが弾性接触して、電気的な接続が
行われる。
【0018】つまり、コネクタユニット230は、外部
機器の押圧突条321と共働して可動端子400を突出
させるので、外部機器が収容凹部に装着されないときに
は、可動端子400が突出されず、可動端子が保護され
る。
【0019】従って、外部機器300が装着されていな
いときには、誤って操作摘み217を操作しても可動端
子400が露出することがなく、露出した可動端子40
0に、導電性の異物が接触してショートしたり、静電気
が帯電した指などが触れて内部回路を破損したり、可動
端子400を変形させたりするということが防止でき
る。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来のコネクタ装置の操作機構では、操作摘み217とコ
ネクタユニット230が常に係合関係にあるので、操作
摘み217の操作とともに、可動端子400と、可動端
子400を変位させる為のスライダ本体220、レバー
250、アクチュエータ410、押圧バネ420等の構
成部品がその都度移動し、本来の外部機器300との接
続操作以外の目的で、例えば幼児などによって操作摘み
217が繰り返し操作された場合に、部品間の磨耗、変
形による疲労などで、これらの構成部品、可動端子40
0の寿命が短くなるという問題があった。
【0021】更に、コネクタユニット230が、常時収
容凹部211内に臨む構成であるため、外部機器300
の収容凹部211への装着方向が限られ、装着しずらい
という問題があるとともに、装着方向を考慮する必要が
あるため、ケース本体210の設計自由度が損なわれ
る。
【0022】この為、本出願人は、コネクタユニットと
コネクタユニットを移動させる操作レバーとの連動部材
間に、外部機器が収容凹部に装着されたときにのみ連動
部材間を係合する選択係合機構を配設し、外部機器が装
着されていない待機時には、操作レバーのみを移動さ
せ、コネクタユニット側の可動部品を連動させないコネ
クタユニットの操作機構を開発し、特許出願を行った。
【0023】しかしながら、コネクタユニット側との係
合が解かれた操作レバーには、コネクタユニットを復帰
させる復帰バネが作用しないので、軽操作力で往復操作
しやすく、ロック位置まで移動操作されると操作レバー
のみがロックされてしまうという問題があった。
【0024】操作レバーのみがロックされた状態では、
コネクタユニットを移動させることができないので、外
部機器を装着しても接続させることができず、また、本
来の使用目的外で繰り返し操作レバー操作され、その度
に操作レバーがロックされると、ロック機構が消耗する
という問題があった。
【0025】本発明は、このような問題を考慮してなさ
れたものであり、外部機器が装着されていないときに、
使用目的外で操作レバーが操作されてもコネクタユニッ
ト側の可動部品が移動することがなく、しかも操作レバ
ーがロックされないコネクタ装置の操作機構を提供する
ことを目的とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】請求項1のコネクタ装置
の操作機構は、外部機器が着脱自在に装着される収容凹
部が凹設されたケース本体と、外部機器のコネクタと電
気接続するコネクタユニットと、ケース本体から外方に
突出し、コネクタユニットをケース本体に対して移動さ
せる操作レバーを備え、収容凹部に外部機器が装着され
たときに、操作レバーを操作してコネクタユニットを外
部機器のコネクタへ接続させるコネクタ装置の操作機構
であって、コネクタ装置の操作機構は、外部機器の収容
凹部への装着を検出する外部機器検出機構と、コネクタ
ユニットと操作レバーとの間のいずれかの連動部材間に
配設され、外部機器検出機構によって、外部機器の装着
を検出している間は、連動部材間を係合し、外部機器の
装着を検出しない間は、連動部材間の係合を解除する選
択係合機構と、コネクタユニットと操作レバーをそれぞ
れ独立に待機位置に復帰させる第1復帰手段と第2復帰
手段と、コネクタユニットが外部機器のコネクタへ接続
されるまで操作したときの操作レバーの操作位置をロッ
ク位置として、該ロック位置で操作レバーの復帰移動を
規制し、ロック摘みの操作により操作レバーの規制を解
除するロック機構と、コネクタユニットが待機位置にあ
るときに、操作レバーの待機位置とロック位置との間の
移動経路内に突出し、コネクタユニットの待機位置から
の移動に連動して該移動経路内から退避するストッパー
とを備えたことを特徴とする。
【0027】外部機器検出機構によって、収容凹部内に
外部機器の装着を検出しない間は、コネクタユニットと
操作レバー間の連動部材間の係合が解かれている。コネ
クタユニットは、第1復帰手段の作用を受け待機位置に
待機し、コネクタユニットに連動するストッパーは、操
作レバーの移動経路内に突出する。操作レバーも第2復
帰手段の作用によって待機位置に待機しているが、この
外部機器が装着されていない待機時に、操作レバーを待
機位置からロック位置の方向へ移動させても、移動経路
内に突出しているストッパーに当接し、ロック位置まで
達しない。従って、待機時に操作レバーを操作してもロ
ックされることがない。
【0028】収容凹部に外部機器が装着されると、外部
機器検出機構がその装着を検出し、選択係合機構によ
り、コネクタユニットと操作レバー間の連動部材間が係
合する。操作レバーを第1復帰手段と第2復帰手段の弾
性に抗して、待機位置からロック位置方向に移動させる
と、コネクタユニットも連動し、コネクタユニットに更
に連動するストッパーは、操作レバーの移動経路から退
避する。従って、操作レバーをロック位置まで移動させ
ることができ、ロック位置でコネクタユニットは外部機
器のコネクタに接続するとともに、操作レバーの復帰移
動が規制されるので、操作レバーに加えた操作力を解除
してもコネクタユニットの接続状態が維持される。
【0029】請求項2のコネクタ装置の操作機構は、コ
ネクタユニットが取り付けられ、ケース本体内を摺動自
在に支持されたスライダ本体と、スライダ本体に圧縮ス
プリングを介して連動し、ケース本体の収容凹部の背面
に沿って摺動するリンクプレートと、リンクプレートか
ら立設され、収容凹部の内底面に穿設されたフックガイ
ド孔を貫通し、リンクプレートの摺動にともなって収容
凹部内を移動する固定フックとを備え、第3復帰手段に
より操作レバーの移動経路内に突出する方向に付勢され
たストッパーを、リンクプレートに当接させ、コネクタ
ユニットが待機位置から移動したときに、スライダ本体
に連動して摺動するリンクプレートにより、ストッパー
を操作レバーの移動経路から退避させたことを特徴とす
る。
【0030】固定フックが形成されたリンクプレート
は、コネクタユニットが取り付けられたスライダ本体と
連動するので、収容凹部に外部機器が装着された後に収
容凹部内を移動する。従って、外部機器は、収容凹部に
装着した後に固定フックの移動により収容凹部内に位置
決めされるので、固定フックに係止させるために外部機
器の装着方向を制限するということがない。固定フック
の移動ストロークとコネクタユニットの移動ストローク
との差は、圧縮スプリングが撓むことによって吸収され
るので、固定フックと外部機器の係止部分に厳密な製造
精度は要求されない。圧縮スプリングが撓むことによっ
て、固定フックは、外部機器と強固に係止する。
【0031】ストッパーは、リンクプレートの摺動によ
って操作レバーの移動経路内に出没するので、コネクタ
ユニットとストッパーを連動させる連動部材を固定フッ
クを移動させるリンクプレートで兼用できる。
【0032】操作レバーのロックが解除されると、操作
レバーの復帰移動に対して、リンクプレートは、圧縮ス
プリングが伸張した後復帰方向へ移動するので、操作レ
バーがロック位置から待機位置方向に移動した後、スト
ッパーは、第3復帰手段により操作レバーの移動経路内
に突出する。
【0033】請求項3のコネクタ装置の操作機構は、操
作レバーは、ケース本体の内側面に沿って形成されたガ
イド溝に案内されるスライダブロックと、ケース本体の
側面に穿設されたスリットを挿通する連結プレートによ
ってスライダブロックに連結され、ケース本体の外側面
に沿って移動する操作摘みとを備え、ロック機構は、操
作摘み内に揺動自在に収容され、操作摘みの一面に開口
する操作開口部から操作部が露出するロック摘みと、ロ
ック摘みに一体形成され、操作レバーがロック位置に達
したときに、ケース本体の外側面に突設されたロック突
起に係止するロック爪とを備え、コネクタユニットに連
動するストッパーは、スライダブロックの待機位置とロ
ック位置との間のガイド溝内に出没することを特徴とす
る。
【0034】操作摘みを移動操作すると、ロック突起
は、ケース本体の外側面に沿って移動し、スライダブロ
ックがロック位置に達する位置でロック突起に係止して
操作摘みの復帰移動が規制される。かかる規制を解除す
るロック摘みの操作部は、操作摘みの一面に開口する操
作開口部に臨んでいるので、ロック摘みを探すことな
く、また、操作摘みを持ちながらロック解除を行うこと
ができる。
【0035】コネクタユニット全体を移動させて外部機
器のコネクタと接続する構成であるため、可動端子をコ
ネクタユニット内に引き込むような押圧バネが操作レバ
ーに作用せず、ロック突起をケース本体と一体に成形し
た簡単な構成であっても、係止が外れることがない。
【0036】
【発明の実施の形態】図1乃至図20は、コネクタ装置
をビデオカメラと接続するステーション1とした本発明
に係る一実施の形態を示し、ステーション1は、外部機
器2が着脱自在に装着されるケース本体3と、この装着
された外部機器2に電気的に接続するコネクタユニット
4とを備えている。外部機器2としては、カメラ一体型
VTRであるビデオカメラ、その他の電子機器が使用さ
れ、この外部機器2の側面に多数の雄コンタクトが並列
に備えられたコネクタ(図示せず)が取り付けられてい
る。
【0037】ケース本体3は、上ケース3aと下ケース
3bを互いに係合させて全体を略中空直方体状に形成し
てなるもので、図1に示すように、ケース本体3の上面
には、がたつきなく外部機器2がケース本体3に装着さ
れるように、外部機器2の形状とほぼ同一形状とした収
容凹部5が凹設されている。
【0038】図1は、外部機器2を収容凹部5に装着す
る前の待機時のステーション1を示すもので、収容凹部
5の内側面に開口する開口部6の内方にコネクタユニッ
ト4が退避し、収容凹部5の内底面に、センサーピン7
の検出部7aと、外部機器2の底面に係合する固定フッ
ク8が突出している。
【0039】この待機時から、外部機器2をケース本体
3の収容凹部5に装着し、操作摘み9を図1の待機位置
から移動操作すると、図2に示すように、コネクタユニ
ット4が開口部6から収容凹部5内に突出し、外部機器
2のコネクタと電気接続する。以下、このコネクタユニ
ット4を収容凹部5へ出没させる操作機構について説明
する。
【0040】コネクタユニット4は、絶縁ハウジング4
aが外部機器2のコネクタと嵌合接続する外形に形成さ
れ、内部に多数の雌端子が等ピッチで並列配置されてい
る(図2参照)。このコネクタユニット4は、図3及び
図4に示すように、コネクタホルダー10によって、絶
縁性合成樹脂で形成されたスライダ本体11の後端(図
3中、左方)にネジ止め固定され、固定された状態でス
ライダ本体11と平行、すなわち水平に支持されてい
る。また、コネクタユニット4の各端子は、スライダ本
体11の後端を貫通して下方に導出されたフレキシブル
配線基板12と電気接続し、該基板を介してケース本体
3内の図示しない所定の電子回路部品と電気接続してい
る。
【0041】スライダ本体11の両側と前方(図3中、
右方)の3カ所の位置には、前後方向に延びる長孔13
a、13b、13cが穿設され、図10に示すように、
上ケース3aの背面に螺着している3本のガイドピン1
4a、14b、14cがそれぞれの長孔を遊挿すること
によって、スライダ本体11は、上ケース3aの背面に
沿って摺動自在に支持されている。スライダ本体11が
前方(図10中右方)に摺動すると、コネクタユニット
4は、収容凹部5内に突出し、後方に摺動すると開口部
6内に退避する。このスライダ本体11は、上ケース3
aとバネ受け突起15との間に掛け渡された第1復帰手
段である復帰バネ16によって、常に後方(図10中、
左方)に付勢されている。また、図10のようにスライ
ダ本体11の中央には、矩形の位置決め孔17が穿設さ
れ、後述するリンクプレート18の後端に垂設された連
動突起19を挿通させている。スライダ本体11が復帰
バネ16により後方へ復帰すると、この位置決め孔17
の前縁に連動突起19が当接して、リンクプレート18
を後方へ移動させ、更に移動して、同図に示す上ケース
3aと一体のストッパー突起20に連動突起19が当接
すると、この当接位置でスライダ本体11の摺動も停止
しする。外力が加えられない限り、スライダ本体11と
リンクプレート18は、この当接位置を待機位置として
停止している。
【0042】スライダ本体11の前端部に回動自在に連
結されたロックアーム21は、ケース本体3に回動自在
に支持された操作プレート25との間に配設された選択
係合機構によって、操作プレート25と選択的に係合若
しくは係合が解かれる。以下、この選択係合機構につい
て説明する。
【0043】ロックアーム21は、金属板を折り曲げ形
成したもので、図5に示すようにスライダ本体11との
間に掛け渡された捻りバネ22によって、図中時計回り
でセンサーピン7に当接する方向(以下、回動方向とい
う)に付勢されている。
【0044】ロックアーム21の先端部は、先端からそ
の長手方向に対して回動方向側に傾斜した傾斜案内壁面
23となっていて、傾斜案内壁面23の基端側に連続し
て、係合凹部24が形成されている。係合凹部24は、
後述する操作プレート25の係合ピン26と係合するも
ので、傾斜案内壁面23は、係合凹部24が操作プレー
ト25の係合ピン26との係合位置にあるにもかかわら
ず、係合ピン26が係合凹部24から外れた位置にある
ときに、係合ピン26を係合凹部24へ案内するもので
ある。
【0045】回動方向側の残りの側面は、斜め上方(図
5では左下がり)に切り起こされた平面カム片27とな
っていて、ロックアーム21が捻りバネ22に付勢され
ることによって、この平面カム片27がセンサーピン7
に当接する。
【0046】また、回動方向と逆回りの方向(以下、退
避方向という)側の側面で、先端よりには、スライドス
トッパー片28が側方に張り出すように一体に形成され
ている。スライドストッパー片28は、ステーション1
の待機時(図10参照)に、上ケース3aから垂設され
たスライドストッパー突条29に対向し、スライダ本体
11の揺動を防止するものである。
【0047】図5に示すように、ロックアーム21の平
面カム片27が回動方向に回動する位置には、センサー
ピンホルダー30によって上ケース3aに進退自在に支
持されたセンサーピン7が配設されている。このセンサ
ーピン7は、収容凹部5内の外部機器2の装着を検出す
る外部機器検出機構を兼ねるもので、細長のロッドを円
板状のバネ受け部7cによって上下に分けられた上方
(図中下方)の検出部7aと下方の案内軸部7bと、こ
のバネ受け部7cの周縁から、下方に向けて連設された
一対の抜け止め片7d、7dと、同じくバネ受け部7c
の周縁から、斜め下方に向けて連設された従動突片31
とを、それぞれ一体に備えているものである。
【0048】このように構成されたセンサーピン7は、
上ケース3aに穿設されたセンサーピン挿通孔32を囲
むように、上ケース3aから一体に垂設されたセンサー
ピンホルダー30に収容される。
【0049】図のように、上ケース3aの表面側から圧
縮バネとなるコイルスプリング33に案内軸部7bを挿
通させながら、センサーピン挿通孔32内に挿入する
と、センサーピンホルダー30の内底面の案内孔30a
に案内軸部7bが貫通し、一対の抜け止め片7d、7d
の係止突起がそれぞれ側面の窓孔30b、30b内に係
止してセンサーピンホルダー30内に進退自在に位置決
めされる。このセンサーピンホルダー30に収容された
状態で、コイルスプリング33は、バネ受け部7cとセ
ンサーピンホルダー30の内底面との間で圧縮され、セ
ンサーピン7の検出部7aをセンサーピン挿通孔32か
ら突出させるように付勢する。センサーピン挿通孔32
の位置は、収容凹部5の内底面となっているので、検出
部7aは、収容凹部5内に突出する。また、センサーピ
ンホルダー30の窓孔30bが形成されていない一側面
には、センサーピン7挿入孔と連通する逃げ孔30cが
形成され、従動突片31をロックアーム21の方向に突
出させている。
【0050】従動突片31は、バネ受け部7cとの連結
部から緩やかに外方に向けて立ち下がり、その先端部が
ロックアーム21の平面カム片27と当接する。
【0051】収容凹部5に外部機器2が装着されていな
い待機時には、センサーピン7の検出部7aは収容凹部
5内に突出し、図10及び図14に示すように従動突片
31は、平面カム片27の上端に当接する。従って、待
機時に、ロックアーム21は、センサーピン7から離れ
た位置でセンサーピン7と当接し、この当接位置(以
下、第1回動位置という)で停止している。
【0052】収容凹部5に外部機器2が装着される接続
時には、外部機器2によって検出部7aが押し下げらる
ので、図11及び図15に示すように従動突片31は、
平面カム片27の基端(下端)側に当接する。従って、
接続時には、ロックアーム21は、回動方向に回転した
位置でセンサーピン7と当接し、この当接位置(以下、
第2回動位置という)で停止する。
【0053】前述のスライダ本体11は、ロックアーム
21が第2回動位置にあるときに、ケース本体3に基端
部25aが枢支された操作プレート25に係合する。図
6に示すように、操作プレート25は、金属板を打ち抜
いて形成したもので、基端部25aの挿通孔に挿通し上
ケース3aに螺着された枢支ピン34によって、ケース
本体3に回動自在に支持されている。操作プレート25
の中間部には、上ケース3aの背面側に向けて係合ピン
26が立設され、また、先端部には係合長孔35が穿設
されている。
【0054】操作プレート25の係合ピン26の取付位
置は、図11のように、この操作プレート25が待機位
置にあるときに、第2回動位置に回動したロックアーム
21の係合凹部24内に位置するようになっている。ま
た、ロックアーム21がこの第2回動位置にあるとき
に、傾斜案内壁面23は、係合ピン26の移動軌跡上に
位置するようになっている。一方、図10のように、ロ
ックアーム21が第1回動位置に退避したときには、係
合ピン26の移動軌跡上から外れ、操作プレート25が
回動しても当接しないようになっている。
【0055】この操作プレート25の先端部は、操作レ
バーと係合し、上述の選択係合機構で、操作プレート2
5とロックアーム21が係合しているときには、操作レ
バーの操作によって、スライダ本体11とコネクタユニ
ット4も移動する。操作レバーは、スライダブロック3
6と、操作摘み9を備えている。以下、この操作レバー
の構成について説明する。
【0056】図6に示すように、操作プレート25と操
作レバーとは、操作プレート25の先端部の係合長孔3
5に、スライダブロック36の底面に螺着された係合軸
部となる雄ねじ37が遊嵌することにより係合してい
る。図6及び図10に示すように、このスライダブロッ
ク36は、上ケース3aの内側面に沿って取り付けられ
たL字状のガイドケース38の前後方向のスライドガイ
ド溝39内をスライドするものであり、後面(図10に
おいて、左方の端面)に突設されたフック40とケース
本体3のバネ受け突起41との間に掛け渡された第2復
帰手段である復帰スプリング42によって、後方に付勢
されている。
【0057】スライダブロック36の一側面は、ガイド
ケース38の側面の切り欠き凹部43から側方に張り出
し、上ケース3aの側面に形成されたスリット65を貫
通する金属製の連結プレート44によって該側面より突
出する操作摘み9に連結されている(図7参照)。従っ
て、操作摘み9をケース本体3の側面に沿って移動操作
すると、スライドガイド溝39に沿ってスライダブロッ
ク36も連動し、スライダブロック36の移動によっ
て、操作プレート25が基端部25aを中心に回動す
る。操作摘み9を手動操作しないときには、復帰スプリ
ング42により連結プレート44が切り欠き凹部43の
後端に当接し、この当接位置を待機位置として、スライ
ダブロック36と操作プレート25の移動は停止する。
【0058】図10及びこの要部を拡大して示す図16
に示すように、操作摘み9の内部には、スプリングピン
45を貫通させることによって、ロック摘み46が揺動
自在に配置されている。このロック摘み46は、操作レ
バーのロック機構として作用するもので、ロックバネ6
3により図10中時計回りに付勢され、ロック摘み46
と一体のロック爪47がケース本体3の外側面に当接し
ている。このロック爪47が係止するリブ48が、スリ
ット65の近傍で上ケース3aの外側面に一体に形成さ
れている。操作摘み9を移動操作すると、ロック爪47
は、ケース本体3の外側面に沿って移動し、ロック爪4
7がこのリブ48を乗り越えると、リブ48に係止し、
操作摘み9全体の復帰移動が規制される。図18に示す
ように、操作摘み9が、このロック位置に達したとき
に、スライドガイド溝39内で摺動するスライダブロッ
ク36は、ガイドケース38の前壁38aに近接するロ
ック位置までスライドしている。
【0059】操作摘み9の一面に開口する操作開口部9
aには、ロック摘み46のロック操作部46aが臨んで
いる。ロック操作部46aをロックバネ63に抗して、
図中反時計回りに回転させれば、リブ48へのロック爪
47の係止が外れ、操作摘み9のロックは、解除され
る。
【0060】一方、図6及び図16に示すように、L字
状のガイドケース38の左右(図16において上下)方
向のロックガイド溝49には、ストッパー50が摺動自
在に配置されている。このストッパー50は、第3復帰
手段である圧縮スプリング51によりスライドガイド溝
39方向に付勢され、待機時には、スライドガイド溝3
9と交差する部分の段部38bに当接している。従っ
て、ストッパー50の先端は、スライダブロック36の
ロック位置までの移動経路内に突出することとなる。ま
た、ストッパー50の上面(図6において底面)には、
円柱状の受圧突起52が突設され、この受圧突起52に
後方からガイドケース38の窓孔53を挿通したリンク
プレート18の傾斜操作片54が当接している。
【0061】尚、これらの部品を収容した後、図6に示
すように、ガイドケース38は、ガイドケースカバー5
5で施蓋され、ガイドケースカバー55とともに上ケー
ス3aへネジ止めされる。
【0062】図8と図9は、リンクプレート18の平面
図と側面図であり、合成樹脂で図示するように矩形枠状
に成形したものである。リンクプレート18は、上面の
4カ所の位置に立設された固定フック8が、それぞれ収
容凹部5に穿設されたフックガイド孔56を貫通すると
ともに(図19参照)、上ケース3aの背面に螺着する
ガイドピン57が長孔58を遊挿することにより、ケー
ス本体3の収容凹部5の背面に沿って前後方向に摺動す
るものである(図10参照)。リンクプレート18とス
ライダ本体11とは、前述のように、後端に垂設された
連動突起19がスライダ本体11の位置決め孔17を挿
通して連動するものであるが、両側のバネ受け孔59、
59内に設けられた一対のバネ受け突起60、60とス
ライダ本体11前面のバネ受け突起との間に弾装された
圧縮スプリング61によって連結されている。
【0063】すなわち、スライダ本体11が復帰方向に
摺動すると、位置決め孔17の前縁が連動突起19に当
接して、リンクプレート18も連動し、スライダ本体1
1が待機位置から前方へ摺動すると、リンクプレート1
8も圧縮スプリング61に付勢されて前方へ摺動する。
このリンクプレート18の前方への摺動によって、固定
フック8は、収容凹部5内でフックガイド孔56に沿っ
て移動し、同時に傾斜操作片54がストッパー50の受
圧突起52に当接しながらロックガイド溝49に侵入
し、ストッパー50の先端をスライドガイド溝39から
後退させる。
【0064】次いで、このように構成されたステーショ
ン1の操作機構の動作について説明する。
【0065】外部機器2を装着する前の待機時には、収
容凹部5に外部機器2が収容されていないので、図14
に示すように、センサーピン7は圧縮バネ33により上
方に付勢され、検出部7aが収容凹部5の底面から突出
している。この待機時に、センサーピン7の従動突片3
1は、ロックアーム21の平面カム片27の上部に当接
し、捻りバネ22に付勢されたロックアーム21は、図
10に示すように、センサーピン7から離れた第1回動
位置で停止している。センサーピン7が第1回動位置に
あるときには、センサーピン7の係合凹部24は、操作
プレート25の係合ピン26の移動軌跡から外れた位置
にあるので、ロックアーム21と操作プレート25との
係合は解かれている。
【0066】従って、コネクタユニット4が取り付けら
れているスライダ本体11は、スライダ本体11を後方
へ付勢する復帰バネ16の作用を受け、位置決め孔17
の前縁が、連動突起19を介して上ケース3aと一体の
ストッパー突起20に当接するまで後退し、この当接し
た待機位置で停止している。この待機位置で、コネクタ
ユニット4は、ケース本体3内に退避しているので、コ
ネクタユニット4やコネクタユニット4に備えられてい
る可動端子などが外力を受けて損傷したり、可動端子間
が異物によりショートするということがない。また、コ
ネクタユニット4が収容凹部5に露出していないので、
外部機器2を装着する際のじゃまにならない。
【0067】スライダ本体11が待機位置にあるときに
は、リンクプレート18も連動突起19に位置決め孔1
7の前縁が当接し、後方の待機位置で停止している。こ
の状態で、図16に示すように、リンクプレート18の
傾斜操作片54はロックガイド溝49から後退し、ロッ
クガイド溝49内のストッパー50は、スライドガイド
溝39と交差する部分の段部38bに当接している。
【0068】同時に、図19に示すように、リンクプレ
ート18が待機位置にあるときに、固定フック8は、フ
ックガイド孔56の後方から収容凹部5内に起立してい
る。
【0069】一方待機時に、操作レバーは、操作力を加
えない限り復帰スプリング42により付勢されて図10
及び図16に示す待機位置で停止している。操作レバー
と契合する操作プレート24は、ロックアーム21と係
合していないので、操作レバーを操作して操作プレート
25を回動させても、スライダ本体11は摺動しない。
従って、外部機器2を装着しない待機時に、子供等が繰
り返して操作摘み9を操作しても、スライダ本体11な
どの操作機構が疲労により損傷することなく、また、誤
って外部機器2を装着する直前に操作摘み9を操作して
も、コネクタユニット4が開口部6から突出されること
がないので、外部機器2の底面をコネクタユニット4に
当ててコネクタユニット4を破損させるという恐れもな
い。
【0070】また、この待機時に操作摘み9をロック位
置の方向に操作すると、スライダブロック36がスライ
ドガイド溝39内をスライドするが、前述のように、ス
トッパー50が段部38bに当接し、その先端がスライ
ドガイド溝39内に突出しているので、図17に示すよ
うに、前壁38aに達する前にストッパー50の先端に
当接し、操作摘み9のロック爪47はリブ48を乗り越
えることがない。従って、待機時には、操作摘み9を移
動操作させてもロックされない。
【0071】収容凹部5に外部機器2を装着した接続時
には、図15に示すように、外部機器2によりセンサー
ピン7の検出部7aが押し下げられ、従動突片31は、
平面カム片27の基端側に当接する。従って、ロックア
ーム21は、回動方向に回転して、図11に示す第2回
動位置で停止する。
【0072】ロックアーム21が第2回動位置に回動す
ると、操作プレート25の係合ピン26が係合凹部24
内に位置し、操作プレート25とロックアーム21は係
合する。従って、図12のように、操作摘み9を前方に
移動操作すると、同図において時計回りに回動する操作
プレート25によって、スライダ本体11が前方に摺動
する。この操作摘み9による操作には、従来のように、
コネクタユニット4内の可動端子を退避させるような強
いバネが作用することがないので、軽操作力で操作で
き、更に、操作プレート25の中間に作用点が、先端に
力点があることから、てこの原理を用いて軽操作力で操
作することができる。
【0073】尚、外部機器2を装着する直前に、誤って
操作摘み9を操作すると、ロックアーム21が第2回動
位置に回転した後も、係合ピン26は係合凹部24から
外れた位置に残り、両者は係合しない。しかしながら、
操作摘み9を待機位置の方向(後方)に移動操作する
と、係合ピン26は、係合ピン26の移動軌跡上にある
傾斜案内壁面23に当接して、ロックアーム21をわず
かに退避方向へ回動させる。更に係合ピン26を移動さ
せると、係合ピン26は、係合凹部24内に落ち込み、
同時に、ロックアーム21は、捻りバネ22によって第
2回動位置に復帰する。従って、図11に示す状態に戻
り、前述の操作を行うことができる。
【0074】操作摘み9の操作によって、スライダ本体
11が前方へ摺動すると、リンクプレート18も圧縮ス
プリング61を介して前方へ摺動する。この摺動によっ
て、リンクプレート18の固定フック8は、収容凹部5
内の内底面でフックガイド孔56に沿って前方に移動
し、外部機器2の底面に係合して外部機器2を収容凹部
5内に位置決め固定する(図2参照)。
【0075】また、リンクプレート18の傾斜操作片5
4は、リンクプレート18の前方への摺動によって、ス
トッパー50の受圧突起52に当接しながらロックガイ
ド溝49に侵入し、ストッパー50の先端をスライドガ
イド溝39から後退させる。従って、図13及びこの要
部を拡大して示す図18のように、スライダブロック3
6がスライドガイド溝39内をガイドケース38の前壁
38aに近接するロック位置に移動するまで、操作摘み
9を前方に移動操作することができ、ロック爪47がリ
ブ48を乗り越えて操作摘み9をロックさせることがで
きる。
【0076】操作摘み9をこのロック位置まで移動操作
すると、スライダ本体11の前方への摺動にともなっ
て、コネクタユニット4が開口部6から収容凹部5内に
突出し(図2参照)、収容凹部5に装着された外部機器
2のコネクタと嵌合接続する。上述のように、この状態
で、操作摘み9をロックさせることができるので、操作
摘み9に加えた操作力を解除しても操作機構の各状態を
維持することができ、両手を用いて、編集操作などステ
ーション1に対する他の操作を行うことができる。
【0077】また、図13のロック位置に達するまでの
スライダ本体11の移動に対し、リンクプレート18
は、その連動中にガイドピン57が長孔58の後縁に当
接して停止し、図20に示すように、固定フック8に
は、圧縮された圧縮スプリング61のバネ圧が作用す
る。従って、外部機器2と係合している固定フック8
は、がたつくことがなく、固定フック8の移動によって
係合が外れるということがない。
【0078】図13に示すロック状態から、ロック摘み
46のロック操作部46aをロックバネ63に抗して押
し下げると、ロック摘み46が図中反時計回りに回転
し、リブ48とのロック爪47の係止が外れ、操作レバ
ーのロックが解除される。ロックが解除されると、操作
レバーは、復帰スプリング42によって待機位置に復帰
し、この復帰移動によって、操作プレート25も図中反
時計回りに回動する。従って、スライダ本体11は、復
帰バネ16により後方へ復帰移動し、コネクタユニット
4は外部機器2のコネクタとの接続が解かれて、開口部
6内に退避する。このスライダ本体11の後方への移動
によって、スライダ本体11の位置決め孔17にリンク
プレート18の連動突起19が当接し、リンクプレート
18も後方へ連動して図11に示す待機位置で停止す
る。この状態で、傾斜操作片54も後退するので、スト
ッパー50は再び圧縮スプリング51に付勢されてスラ
イドガイド溝39と交差する部分の段部38bに当接す
る。同時に、リンクプレート18の固定フック8も図1
9に示すフックガイド孔56の後方に戻り、外部機器と
の係合が解除される。
【0079】その後、外部機器2を収容凹部5から取り
除くと、センサーピン7の検出部7aは、圧縮バネ33
により付勢されて、再び収容凹部5の底面から突出す
る。従って、ロックアーム21との当接位置はセンサー
ピン7から離れ、ロックアーム21は、第2回動位置か
ら第1回動位置に退避する。これにより、ロックアーム
21と操作プレート25の係合が解かれた図10の待機
時の状態に復帰する。
【0080】尚、上記実施の形態において、選択係合機
構は、センサーピンの進退により連結部材間の当接位置
を変えて、係合と係合解除を選択するものであったが、
この機構に限らず、例えば、センサーピンの進退によ
り、他の連動部材と係合する係合ピンの突出長が変化
し、係合と係合解除が切り替わるような機構であっても
よい。
【0081】また、ストッパー50は、必ずしも固定フ
ック8が立設されたリンクプレート18によって、スラ
イダブロック36の移動経路へ出没させる必要はなく、
また、第3復帰手段である圧縮スプリング51を用いる
必要もなく、例えば、スライダ本体11等を直接ストッ
パー50に係合させて、操作レバーの移動経路へ出没さ
せてもよい。
【0082】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、外部機器2を
接続していない待機時には、操作摘み9を操作しても、
スライダ本体11、ロックアーム21などが連動しない
ので、これらの連動部品が磨耗したり、変形により疲労
することがなく、コネクタ装置1の耐久性を増すことが
できる。
【0083】また、この待機時に、操作レバーを操作し
てもロックされないので、本来の目的外に操作レバーが
繰り返して操作されても、操作レバーのロック機構は破
損されない。
【0084】また、外部機器2が装着される際には、コ
ネクタユニット4が収容凹部5内に突出していないの
で、装着方向の制約を受けず、外部機器2を簡単に装着
できる。
【0085】請求項2の発明によれば、請求項1の発明
の効果に加え、外部機器を収容凹部に固定する固定フッ
クが立設されたリンクプレートによって、ストッパーを
移動させるので、コネクタユニットとストッパーを連動
させる連動部材を兼用することができ、構造が複雑化せ
ず、部品点数も増加しない。
【0086】また、固定フックは、外部機器が装着され
る前には、移動することがないので、装着後に固定フッ
クを無理に移動させて破損させることがなく、更に、装
着後に固定フックをがたつきなく外部機器に係止させる
ことができ、係止が不用意に外れることがない。
【0087】請求項3の発明によれば、請求項1また
は、請求項2の発明の効果に加え、操作摘みの一面にロ
ック摘みが臨んでいるので、ロック摘みを探すことな
く、ロック解除を行うことができ、また、操作摘みを持
ちながらロック解除を行うことができるので、第2復帰
手段による復帰作用で、操作レバーとケース本体3が衝
突して大きな衝撃音を発生することがなく、また衝撃に
より操作レバーが破損することがない。
【0088】更に、操作レバーに従来の押圧バネのよう
な大きな復帰力が作用することがないので、ケース本体
に一体に形成したリブのような簡単な構成のロック突起
であっても、ロック爪との係止が外れることがない。ま
た、このようにロック突起を簡単な構成でいずれの位置
にも形成できるので、スライダブロックのロック位置に
合わせた位置に簡単に形成できる。
【0089】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る操作機構を備えた
コネクタ装置1の待機時の状態を示す斜視図である。
【図2】図1の接続時の状態を示す斜視図である。
【図3】コネクタユニット4を取り付けたスライダ本体
11の平面図である。
【図4】図3の側面図である。
【図5】センサーピン7とロックアーム21の関係を背
面側から示す要部分解斜視図である。
【図6】操作プレート25と操作レバーの関係を背面側
から示す要部分解斜視図である。
【図7】操作レバーを組み入れた状態を示す要部縦断面
図である。
【図8】リンクプレート18の平面図である。
【図9】リンクプレート18の側面図である。
【図10】待機時のコネクタ装置1を下ケース3bを取
り除いて示す底面図である。
【図11】接続時のコネクタ装置1を下ケース3bを取
り除いて示す底面図である。
【図12】図11の接続時から操作レバーを操作した状
態を示す底面図である。
【図13】図11の接続時から、操作レバーをロック位
置まで操作して、ロックした状態を示す底面図である。
【図14】待機時のセンサーピン7とロックアーム21
の関係を示す要部縦断面図である。
【図15】図14の接続時を示す要部縦断面図である。
【図16】操作レバーが待機位置にある図10の要部拡
大底面図である。
【図17】待機時に、操作レバーを操作した状態を示す
要部拡大底面図である。
【図18】操作レバーがロック位置にある図13の要部
拡大底面図である。
【図19】図10のA−A線一部省略断面図である。
【図20】図13のB−B線一部省略断面図である。
【図21】外部機器120とコネクタ装置100を接続
した使用の態様を示す説明図である。
【図22】従来のコネクタ装置200の操作機構を示す
平面図である。
【図23】コネクタ装置200の接続部を示す斜視図で
ある。
【図24】コネクタ装置200に備えられたコネクタユ
ニット230の縦断面図である。
【図25】コネクタ装置200に装着される外部機器1
20を底面側から示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ステーション(コネクタ装置) 2 外部機器 3 ケース本体 4 コネクタユニット 5 収容凹部 7 センサーピン 8 固定フック 9 操作摘み 9a 操作開口部 11 スライダ本体 16 復帰バネ(第1復帰手段) 18 リンクプレート 24 係合凹部 26 係合ピン 36 スライダブロック 39 スライドガイド溝 42 復帰スプリング(第2復帰手段) 44 連結プレート 46 ロック摘み 46a ロック操作部(操作部) 47 ロック爪 48 リブ(ロック突起) 50 ストッパー 51 圧縮スプリング(第3復帰手段) 56 フックガイド孔 61 圧縮スプリング 65 スリット
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−65558(JP,A) 特開 平6−89755(JP,A) 特開 昭60−257088(JP,A) 特開 平2−254874(JP,A) 特開 平9−82406(JP,A) 特開 昭62−76087(JP,A) 特開 昭53−49286(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 13/629 H01R 13/642

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部機器(2)が着脱自在に装着される
    収容凹部(5)が凹設されたケース本体(3)と、 外部機器(2)のコネクタと電気接続するコネクタユニ
    ット(4)と、 ケース本体(3)から外方に突出し、コネクタユニット
    (4)をケース本体(3)に対して移動させる操作レバ
    ーを備え、 収容凹部(5)に外部機器(2)が装着されたときに、
    操作レバーを操作してコネクタユニット(4)を外部機
    器(2)のコネクタへ接続させるコネクタ装置の操作機
    構であって、 コネクタ装置の操作機構は、 外部機器の収容凹部への装着を検出する外部機器検出機
    構と、 コネクタユニット(4)と操作レバーとの間のいずれか
    の連動部材間に配設され、外部機器検出機構によって、
    外部機器の装着を検出している間は、連動部材間を係合
    し、外部機器の装着を検出しない間は、連動部材間の係
    合を解除する選択係合機構(7、24、26)と、 コネクタユニット(4)と操作レバーをそれぞれ独立に
    待機位置に復帰させる第1復帰手段(16)と第2復帰
    手段(42)と、 コネクタユニット(4)が外部機器(2)のコネクタへ
    接続されるまで操作したときの操作レバーの操作位置を
    ロック位置として、該ロック位置で操作レバーの復帰移
    動を規制し、ロック摘み(46)の操作により操作レバ
    ーの規制を解除するロック機構と、 コネクタユニット(4)が待機位置にあるときに、操作
    レバーの待機位置とロック位置との間の移動経路内に突
    出し、コネクタユニット(4)の待機位置からの移動に
    連動して該移動経路内から退避するストッパー(50)
    とを、備えたことを特徴とするコネクタ装置の操作機
    構。
  2. 【請求項2】 コネクタユニット(4)が取り付けら
    れ、ケース本体(3)内を摺動自在に支持されたスライ
    ダ本体(11)と、 スライダ本体(11)に圧縮スプリング(61)を介し
    て連動し、ケース本体(3)の収容凹部(5)の背面に
    沿って摺動するリンクプレート(18)と、 リンクプレート(18)から立設され、収容凹部(5)
    の内底面に穿設されたフックガイド孔(56)を貫通
    し、リンクプレート(18)の摺動にともなって収容凹
    部(5)内を移動する固定フック(8)とを備え、 第3復帰手段(51)により操作レバーの移動経路内に
    突出する方向に付勢されたストッパー(50)を、リン
    クプレート(18)に当接させ、 コネクタユニット(4)が待機位置から移動したとき
    に、スライダ本体(11)に連動して摺動するリンクプ
    レート(18)により、ストッパー(50)を操作レバ
    ーの移動経路から退避させたことを特徴とする請求項1
    記載のコネクタ装置の操作機構。
  3. 【請求項3】 操作レバーは、ケース本体(3)の内側
    面に沿って形成されたガイド溝(39)に案内されるス
    ライダブロック(36)と、ケース本体(3)の側面に
    穿設されたスリット(65)を挿通する連結プレート
    (44)によってスライダブロック(36)に連結さ
    れ、ケース本体(3)の外側面に沿って移動する操作摘
    み(9)とを備え、 ロック機構は、操作摘み(9)内に揺動自在に収容さ
    れ、操作摘み(9)の一面に開口する操作開口部(9
    a)から操作部(46a)が露出するロック摘み(4
    6)と、ロック摘み(46)に一体形成され、操作レバ
    ーがロック位置に達したときに、ケース本体(3)の外
    側面に突設されたロック突起(48)に係止するロック
    爪(47)とを備え、 コネクタユニット(4)に連動するストッパー(50)
    は、スライダブロック(36)の待機位置とロック位置
    との間のガイド溝(39)内に出没することを特徴とす
    る請求項1又は2に記載のコネクタ装置の操作機構。
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