JP3877891B2 - シート後処理装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機やプリンター等の画像形成装置から排出されたシートを複数段のトレイに丁合収納し、この各段のトレイ毎に丁合収納された複数のシートをシート束として針綴じするシート後処理装置、或いは、画像形成装置から順次排出されるシートを一時的に束状に積み上げ、このシート束を針綴じするシート後処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、画像形成装置から搬出されるシートに針綴じを実行するステープラを備えるシート後処理装置が知られている。
【0003】
このようなシート後処理装置では、シートに針綴じを行うモードとして、シート端部の1箇所を綴じる端綴じモード、シート端縁の2箇所を綴じる2箇所綴じモード、シート幅の略中央部の2箇所を綴じる中綴じモード等を有するものが知られている。
【0004】
そして、このような各綴じモードを実行するためには、シートの綴じ位置をステープラの綴じ部に移動させて針綴じを実行させるもの、或いは、ステープラの綴じ部をシートの綴じ位置に移動させて針綴じを実行するものがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記の如く構成されたシート後処理装置にあっては、シートを綴じる綴じ針の向きが固定されているため、例えば、横向き姿勢で移動するシートに2箇所綴じを実行することは可能であるがシート幅の略中央に中綴じを実行することは不可能であった。
【0006】
そこで、このような不都合を解決するため、2箇所綴じを実行する際にはシートを横向き姿勢で移動し、中綴じを実行する際にはシートを縦向き姿勢で移動するように画像形成装置からのシート搬出方向を切り換えることが考えられる。
【0007】
しかしながら、このようにステープル処理の都合で、画像形成装置で画像形成するシートの縦横姿勢を変換することは装置が大型化したり、画像処理が複雑になる等の不都合が生ずる。
【0008】
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、各種の綴じモードを画像形成されたシートの姿勢に関係なく簡単に綴じ処理することが可能なシート後処理装置の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
その目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、画像形成装置からのシートを順次積み重ねて積載する積載トレイと、この積載トレイ上のシート束をステープル手段に向けて搬送するシート搬送手段と、このシート搬送手段で搬送されたシート束を断面コ字状の針部材で綴じ処理するステープル手段とを備えたシート後処理装置において、前記針部材の長手方向姿勢を略直交方向に変更可能に前記ステープル手段の姿勢を異ならせる姿勢シフト手段と、前記画像形成装置からの排出シートの姿勢情報によって前記積載トレイ上に排出されるシートの縦横姿勢を識別するシート姿勢識別手段と、このシート姿勢識別手段からの情報に応じて前記姿勢シフト手段を制御する制御手段と、を備えたことを要旨とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
次に、本発明のシート後処理装置の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0011】
図1乃至図4において、シート後処理装置1は、各々が独立した筐体からなる後処理装置本体20及び集積処理装置本体50とを備えている。
【0012】
後処理装置本体20は、複写機2から順次排出された画像形成済みのシートSを後処理無しの場合には第1集積トレイ3へと搬送し且つ後処理有りの場合には積載トレイ4へと振り分け可能に搬送する前段搬送手段5と、積載トレイ4上に受容したシートSを整列させる整列手段6と、整列されたシート束S’を把持して搬送する第1把持手段7と、第1把持手段7に保持されたシート束S’をステープル綴じするステープルユニット8と、積載トレイ4の上方で且つ前段搬送手段5の下方に位置する補助トレイ13とを備えている。
【0013】
また、後処理装置本体20は、積載トレイ4に対するシートSの収納基準面となる縦壁20aと、シートSが排出される開口20bと、整列部材30の移動を許容するレール溝20c,20dと、第1把持手段7の移動を許容するレール溝20eと、第1把持手段7によって保持されたステープル綴じ後のシート束S’の積載トレイ4から集積処理装置本体50の第2集積トレイ9への連携移動を許容するよう各トレイ4,9と平行な開口(図示せず)とが形成されている。
【0014】
第1集積トレイ3は、後処理装置本体20の外枠上部を傾斜させたもので、その上流側が下方に且つその下流側が上方に位置している。また、第1集積トレイ3の上流側端部からは縦壁3aが形成されており、この縦壁3aの上部に放出用の開口3bが設けられている。
【0015】
前段搬送手段5は、図2に示すように、後部側の後処理装置本体20の一側面には複写機2の排出口(図示せず)に合致する搬送口21が形成されている。この搬送口21の下流側には搬送ローラ対22に続いてシートSの搬送経路を上方の第1集積トレイ3側と下方の積載トレイ4側とに切り換えるフラッパ23が配設されている。上方の第1集積トレイ3へのシート搬送経路はガイド板24と搬送ローラ対25で形成され、下方の積載トレイ4へのシート搬送経路終端部には積載トレイ4へシートSを排出する排出ローラ対26が配設されている。
【0016】
積載トレイ4は、第1集積トレイ3の下方に位置しこの第1集積トレイ3と略平行に傾斜している。積載トレイ4にはステープルユニット8で綴じるために一連のシートSが搬送ローラ対22から略直線状の経路の終端の排出ローラ対26によって排出方向Aに順次搬送される。積載トレイ4は、傾斜した下端部がトレイ面と直交する方向に立ち上がって形成され、その内面が排出方向Aと直交する前後方向に延びるシートSの一辺が当接する縦壁20aとなる。
【0017】
整列手段6は、積載トレイ4上に積載したシートSを順次揃えるもので、その排出方向前後は積載トレイ4の基準面4aに当接することで整列が行われ、その排出方向左右は積載トレイ4の一側に位置する整列部材30によって整列される。
【0018】
整列部材30は、図3に示すように、昇降移動可能なシャッター式基準板31と協働してシートSの排出方向左右を揃える。また、整列部材30は、積載トレイ4の下部に幅方向に延びるレール32を備え、このレール32の内側の円錐ローラ33によって走行可能に整列部材30を支持する保持部材34が配置されている。さらに、プーリ35間にベルト36が掛けられ、このベルト36の途中に保持部材34の一部が固着されている。そして、一方のプーリ35が整合モータ(図示せず)によって駆動されて整列部材30が移動し、これにより、シートSが順次排出方向Aに搬送されている間は、整列部材30は後退して開いた位置にあり、シートSを受容する毎或いは所定枚数のシートSを受容した後に前進してシャッター式基準板31に押し付けて整列を行う。
【0019】
第1把持手段7は、積載トレイ4上に整列されたシート束S’の一端部を上下方向から挟持して排出方向Aと直交する搬送方向Bに搬送する。
【0020】
ステープルユニット8は、シート束S’の端辺近傍または中央を真直状の綴じ針を断面コ字状に成形して綴じ針Hによって綴じるためのもので、積載トレイ4と第2集積トレイ9との間に位置している。また、ステープルユニット8は、積載トレイ4上で整列されたシート束S’を第1把持手段7によって搬送方向B、即ち、シート通過スリット81を通過しつつ第2集積トレイ9に向かって搬送してる過程において、そのシート束S’の所定位置を綴じ針Hにて綴じるもので、図5に示すように、シート束通過スリット81を有するケース82と、シート通過スリット81と平行にケース82間に架設された上下一対のネジ溝付き搬送レール83a,83b並びにガイドレール84a,84bと、一方を組みとした各レール83a,84aに保持され、シート束S’に刺入した綴じ針の先端を折曲る上側ステープラ(クリンチャー部材)85と、他方を組みとした各レール83b,84bに保持され、綴じ針をシート束S’に押圧刺入する下側ステープラ(ドライバー部材)86と、ネジ溝付き搬送レール83a,83bを同期して回転させることにより、上下の各ステープラ85,86をシート束S’の側縁部である端綴じ位置とシート束S’の幅方向中央部である中綴じ位置とに移動させる移動ユニット87と、各ステープラ85,86を回転させる回転用モータ88,89とを備えている。
【0021】
移動ユニット87は、ネジ溝付き搬送レール83a,83bの各々に同軸に設けられた2つのプーリ87aと、これら2つのプーリ87a間に設けられた無単ベルト87bと、2つのプーリ87aの一方を正逆回転させるパルスモータ87cとを備えている。
【0022】
回転用モータ88,89は、ステープラ85,86によるシート束S’の綴じモードに応じて軸88a,89aを中心にステープラ85,86の綴じ部85a,86aを回転させる。
【0023】
補助トレイ13は、積載トレイ4より長さが短く、幅も狭く、積載トレイ4の基準位置側に進退動可能に設けられている。即ち、補助トレイ13の両端部が上下のガイドローラ45によってスライド可能に支持されている。尚、図2の実線状態は補助トレイ13が進出している状態であり、図2の鎖線状態は補助トレイ13が退避している状態である。補助トレイ13は、当該ジョブ内の一連のシートSが積載トレイ4上に排出され、整列部材30によってシートSへの整列動作が行われる時であって、次のジョブの一連のシートSが搬送される以前に進出作動して次のジョブのシートSを一時的に受け取ることで、第1把持手段7による搬送中のシート束S’とを分離する。また、補助トレイ13にシートSが搬送された時には、そのシートSを排出方向Aと逆方向に搬送する戻し機能を有する。尚、補助トレイ13の進退動は検知センサ17の検知結果に基づいて行われる。
【0024】
集積処理装置本体50は、ステープルユニット8によって綴じられた後のシート束S’を集積する昇降可能な第2集積トレイ9と、第1把持手段7で把持された状態で第2集積トレイ9に向かって搬送されたシート束S’を受け継いで把持すると共に第2集積トレイ9上の所定位置まで搬送する第2把持手段10と、第2集積トレイ9上に集積されたシート束S’高さを検出するシート高さ検出手段11と、第2集積トレイ9の移動時に作用するシャッター15とを備えている。
【0025】
また、集積処理装置本体50には、第2集積トレイ9へと搬送されたシート束S’の一辺が当接する位置決め整列用の縦壁50aと、第2把持手段10の水平方向の移動を許容する水平開口50bと、水平開口50bに連通して第2把持手段10の垂直方向の回動を許容する垂直凹部50cと、第2集積トレイ9の昇降を許容するよう垂直方向に延在された一対の案内溝50dとが形成されている。
【0026】
第2集積トレイ9は、積載トレイ4の前方すなわち排出方向Aと直交する排出方向Bに隣接して配置され、上面の測縁部には取り出し用の凹部9aが形成されている。
【0027】
第2集積トレイ9は、集積処理装置本体50に昇降作動するように設けられ、この集積処理装置本体50の縦壁50aが集積基準面となっている。この集積基準面の位置は、積載トレイ4における縦壁4aの位置よりも排出方向Aに距離d(図3参照)ずれて設定されている。
【0028】
第2把持手段10は、第1把持手段7で保持された状態で積載トレイ4から第2集積トレイ9に向けて押し出し搬送されたシート束S’を受け継いで第2集積トレイ9上へとシート束S’を搬送・集積する。
【0029】
シート高さ検出手段11は、固定部分のフレームには、円弧状の先端部を有する回動検出体11aが枢支され、この回動検出体11aがアクチュエータ11cの作動に伴ってスプリング11bを介して出没回動可能に設けられている。この回動検出体11aの先端部は第2集積トレイ9上のシート束S’上面に接触可能であり、その回動量で第2集積トレイ9上のシート束S’上面位置を検出し、第2集積トレイ9の昇降移動を制御する。
【0030】
シャッター15は、第2集積トレイ9が上昇している際、第2集積トレイ9の傾斜に伴って第2集積トレイ9上のシート束S’が水平開口50bに引っ掛かることを防止する。
【0031】
図10は、本発明のシート後処理装置の制御回路系のブロック図である。
【0032】
この図10において、複写機2は、原稿上の画像を読み取る画像読み取り装置2aと、この画像読み取り装置2aで読み取った画像をシートSに形成する画像形成装置2bと、画像形成枚数や拡大・縮小或いはシート後処理装置1の使用の有無などの設定を行う各種スイッチや画面を有する操作パネル2cと、画像形成前のシートSをストックした給紙カセット2dと、ROM2e及びRAM2fとを備え、これらからの情報に基づいて複写機2側のCPU2gからインターフェース2hを介して各種コマンド信号(駆動制御信号)・シートSのサイズ情報・シートSの姿勢情報(横向き・縦向き)などがシート後処理装置1へと出力される。
【0033】
シート後処理装置1は、インターフェース1aを介して上述した各種信号を受信し、また、このインターフェース1aを介してシート後処理後の処理信号や操作パネル2cの画面上にジャムを知らせるためのジャム信号等が送信される。
【0034】
尚、これら送受信された各種信号は、制御手段としてのCPU1bで処理される。このCPU1bは、複写機2からの各種送信信号、入口センサ16、排紙センサ17、束搬送センサ14、シート高さ検出センサ11、スーテプラ初期位置センサ90、ステープラ回転位置センサ91等の検出センサの検出信号に基づきシート搬送するための搬送ローラ対22、25及び排出ローラ対26を駆動するための搬送モータ51、シート束を把持するために第1把持手段7を開閉する第1把持モータ52、第1把持手段7を移動させる第1移動モータ53、シート束を把持するために第2把持手段10を開閉する第2把持モータ54、第2挟持手段10を移動させる第2移動モータ55、第2挟持手段10を第2の集積トレイ9に対して進退させる回転モータ56、積載トレイ4上のシートを整列する整列部材30を移動させる整合モータ57、補助トレイ13進出、退避させる補助トレイモータ58、第2の集積トレイ9を昇降する昇降モータ59、ステープラを移動するステープラ移動モータ60、ステープラを回転させるステープラ回転モータ61、シート束に針綴じを実行するステープルモータ62、フラッパ23を切り換えるフラッパソレノイド27、積載トレイ4上のシートを整列する基準板31を積載トレイの上面に対し突出、退避させる整合シャッタソレノイド37の各種駆動手段に駆動信号を出力し、駆動制御する。
【0035】
このような構成において、オペレータの操作によってステープル綴じの実行並びにその綴じ位置の選択がなされた状態で複写が実行される。
【0036】
この際、綴じ位置がシート束S’の端辺近傍であるか中央であるかによって、パルスモータ87cが正逆回転してネジ溝付き搬送レール83a,83bを回転させてガイドレール84a,84bに案内させつつ、上側ステープラ85並びに下側ステープラ86を複写機2からのシートサイズ情報及びシートの側縁部か中央部かのステープル位置を指示するコマンド信号に応じた所定の綴じ位置へと移動させる。
【0037】
その複写されたシートSが順次複写機2より後処理装置本体20の一側面に設けられた搬送口21に搬入され、フラッパ23によりシート搬送方向が下方の積載トレイ4側に向けられシートSはやがて積載トレイ4に搬送・積載される。この時、各々のシートSの後端が検知センサ17によって検知されると、その所定時間後に整列部材30によって、積載されたシートSへの整列動作が行われる。
【0038】
ジョブ内の一連のシートSへの整列動作が完了した後、積載トレイ4上で整列されたシート束S’を第1把持手段7によって搬送方向B、即ち、シート通過スリット81を通過しつつ第2集積トレイ9に向かって搬送してる過程において、そのシート束S’の一端辺寄り2箇所若しくは中央の2箇所を綴じ針Hにて綴じた後、この綴じ処理されたシート束S’を第2把持手段10が受け継いで第2集積トレイ9上へとシート束S’を搬送・集積させる。
【0039】
次に、このようなステープルユニット8によるシート束S’の綴じ作用を図6乃至図9及び図11,図12のフローチャートに基づいて説明する。
【0040】
図11に示すように、複写機2によって画像形成処理、即ちコピーが開始されると(ステップ1)、シート後処理装置1の搬送モータや反転モータが駆動して搬送ローラ対22等が駆動する(ステップ2)。
【0041】
次に、複写機2から搬送されたシートSが搬送口21からシート後処理装置1へと向けて排出されたことを複写機2側の出口近傍に設置された検知センサーが検出すると共に(ステップ3)、複写機2側から用紙サイズ信号が受信されると(ステップ4)、この用紙サイズ信号と上述した検知センサーのオンからオフ迄の時間等によってシートSの排出方向が識別される(ステップ5)。尚、シートSの排出信号が受信されない場合にはこの排出信号の受信を待機するかコピー終了かが判断される(ステップ6)。
【0042】
(ステープル実行準備)
シートSの排出方向が横向きの場合には、複写機2から出力された綴じ位置の命令信号に基づいて(ステップ7)端綴じAモード(ステップ9以降)或いは中綴じBモード(ステップ13以降)となり、シートSの排出方向が縦向きの場合には、複写機2から出力された綴じ位置の命令信号に基づいて(ステップ8)端綴じBモード(ステップ17以降)或いは中綴じAモード(ステップ21以降)となる。
【0043】
(端綴じA)
図6(A),(B)に示すように、シート束S’の移動方向(搬送方向B)と平行なシート端縁に針綴じを実行する際(例えば、開口20bからのシートの排出が横向き姿勢の時等)には、各ステープラ85,86の綴じ部85a,86aがネジ溝付き搬送レール83a,83b及びガイドレール84a,84bの端部寄りに位置しているかを確認し(ステップ9)、端部寄りに無い場合には端部寄りに位置させる(ステップ10)。
【0044】
また、綴じ針Hの向きがシート移動方向と平行なシート端縁に平行となるような回転位置に綴じ部85a,86aがあるかを確認し(ステップ11)、綴じ針Hの向きがシート移動方向と平行なシート端縁に平行となるような回転位置に綴じ部85a,86aが無い場合には綴じ部85a,86aの回転位置を修正する(ステップ12)。
【0045】
(中綴じB)
図9(A),(B)に示すように、シート束S’の移動方向(搬送方向B)におけるシート長手方向中央に針綴じを実行する際(例えば、開口20bからのシートの排出が横向き姿勢の時等)には、一旦、各ステープラ85,86の綴じ部85a,86aをネジ溝付き搬送レール83a,83b及びガイドレール84a,84bの一方の端部寄りの所定位置にあるかを確認し(ステップ13)、所定位置に無い場合には所定位置に位置させる(ステップ14)。
【0046】
綴じ針Hの向きがシート移動方向と直交するシート端縁に平行となる位置に綴じ部85a,86aがあるかを確認し(ステップ15)、綴じ針Hの向きがシート移動方向と直交するシート端縁に平行となる位置に綴じ部85a,86aが無い場合には綴じ部85a,86aの回転位置を修正する(ステップ16)。
【0047】
(端綴じB)
図7(A),(B)に示すように、シート束S’の移動方向と直交するシート端縁に針綴じを実行する際(例えば、開口20bからのシートの排出が縦向き姿勢の時等)には、一旦、各ステープラ85,86の綴じ部85a,86aをネジ溝付き搬送レール83a,83b及びガイドレール84a,84bの一方の端部寄りの所定位置にあるかを確認し(ステップ17)、所定位置に無い場合には所定位置に位置させる(ステップ18)。
【0048】
綴じ針Hの向きがシート移動方向と直交するシート端縁に平行となる位置に綴じ部85a,86aがあるかを確認し(ステップ19)、綴じ針Hの向きがシート移動方向と直交するシート端縁に平行となる位置に綴じ部85a,86aが無い場合には綴じ部85a,86aの回転位置を修正する(ステップ20)。
【0049】
(中綴じA)
図8(A),(B)に示すように、シート束S’の移動方向と直交するシート幅方向中央に針綴じを実行する際(例えば、開口20bからのシートの排出が縦向き姿勢の時等)には、各ステープラ85,86の綴じ部85a,86aをネジ溝付き搬送レール83a,83b及びガイドレール84a,84bの一方の端部寄りの所定位置にあるかを確認し(ステップ21)、所定位置に無い場合には所定位置に位置させる(ステップ22)。
【0050】
また、綴じ針Hの向きがシート移動方向と平行なシート端縁に平行となるような回転位置に綴じ部85a,86aがあるかを確認し(ステップ23)、綴じ針Hの向きがシート移動方向と平行なシート端縁に平行となるような回転位置に綴じ部85a,86aが無い場合には綴じ部85a,86aの回転位置を修正する(ステップ24)。
【0051】
これら各モードにおけるステープラ85,86の位置並びに回転位置が確認されると、搬送されたシートSがシート束S’の1枚目か(ステップ25)、最終紙か(ステップ26)が確認され、1枚目の場合には補助トレイ13が突出された後に(ステップ27)ステップ3へとループされる。
【0052】
また、搬送されたシートSがシート束S’の1枚目でも最終紙でない場合には整合動作が実行された後に(ステップ28)シート束S’の最終紙が搬送されるまで上記ルーチンを繰り返すためにステップ3へとループされる。
【0053】
(ステープル実行)
シート束S’の最終紙を検出すると、ステープルを実行するために補助トレイ13が没入して(ステップ29)シート束S’を積載トレイ4上へと落下させた後にシート束S’の整合が行われた後(ステップ30)、第1把持手段7がシート束S’に向けて移動してこのシート束S’を挟持する(ステップ31)。
【0054】
次に、シャッター式基準板31が上昇(ステップ32)してシート束S’の移動が許容されるとシート束S’を挟持したまま第1把持手段7がステープル位置にまで移動し(ステップ33)、ステープルが実行される(ステップ34)。
【0055】
次に、綴じモードが端綴じBか中綴じBかが再び判断され(ステップ35)、端綴じB及び中綴じBの場合には、図7(C)及び図9(C)に示すように、各ステープラ85,86の綴じ部85a,86aをネジ溝付き搬送レール83a,83b及びガイドレール84a,84bの中央寄りの所定位置に移動させ(ステップ36)、端綴じB及び中綴じBで無い場合、即ち、端綴じA及び中綴じAの場合には図6(C)及び図8(C)に示すように、第1把持手段7を更に移動させる(ステップ37)。
【0056】
そして、各モード共、図6(D),図7(D),図8(D),図9(D)に示すように、上記状態において2回目のステープル綴じを実行する(ステップ38,39)。
【0057】
綴じモードが端綴じB及び中綴じBの場合、シート束S’の位置は、1回目のステープル実行時と2回目のステープル実行時とでおなじであるため、第1把持手段7が移動してシート束S’を搬送し(ステップ40)、端綴じA及び中綴じAの場合には2回目のステープル実行前に既にシート束S’が搬送されているためにその位置にとどまった状態となる。
【0058】
この状態から、各モード共、シート束S’が第2把持手段10へと引き渡されると同時に(ステップ41)、第1把持手段7によるシート束S’の挟持が解除される(ステップ42)。なお、この第1把持手段7はシート束S’の引き渡しと同時に初期位置へと移動復帰する(ステップ43)。
【0059】
ステープル綴じされたシート束S’は、第2把持手段10によって放出位置へと移動された後(ステップ44)、第2把持手段10の回動(ステップ45)並びに挟持解除(ステップ46)によって第2集積トレイ9上へと排出される。
【0060】
また、この排出終了と同時に第2把持手段10がステップ45と逆方向に回動した後に(ステップ47)、初期位置へと復帰する(ステップ48)。
【0061】
その一方、第2集積トレイ9上へと排出されたシート束S’は、集積された状態を維持するために束押えによって上方から押さえられ(ステップ49)、上記各ルーチンによって順次排出されるシート束S’の集積高さを検出し(ステップ50)、その集積高さに応じて第2集積トレイ9が下方へと移動され(ステップ51)、移動停止と共に束押えを解除した後に(ステップ52)、ステップ3へとループされる。
【0062】
このように、本発明のシート後処理装置にあっては、画像形成装置等の本体装置から排出されるシートの縦横姿勢、或いはシートの綴じ位置に応じて綴じ針の方向を切り換えることにより、多機能機種への対応が可能で、且つ後処理の効率を良好とすることができる。
【0063】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係わるシート後処理装置を示し、一部を破断した要部の斜視図である。
【図2】同じく、後処理装置本体の縦断面図である。
【図3】同じく、後処理装置本体の平断面図である。
【図4】同じく、シート束の整合から排出に至る搬送部の正面図である。
【図5】同じく、(A)はステープルユニットの平面図、(B)はステープルユニットの正面図である。
【図6】同じく、(A)〜(D)はシート移動方向と平行なシート端縁に針綴じを実行する場合を時系列で示す説明図である。
【図7】同じく、(A)〜(D)はシート移動方向と直行するシート端縁に針綴じを実行する場合を時系列で示す説明図である。
【図8】同じく、(A)〜(D)はシート移動方向と平行なシート中央に針綴じを実行する場合を時系列で示す説明図である。
【図9】同じく、(A)〜(D)はシート移動方向と直行するシート中央に針綴じを実行する場合を時系列で示す説明図である。
【図10】同じく、制御回路系のブロック図である。
【図11】同じく、動作フローチャートである。
【図12】同じく、動作フローチャートである。
【符号の説明】
1…シート後処理装置
2…複写機
85…上側ステープラ(クリンチャー部材)
86…下側ステープラ(ドライバー部材)
Claims (8)
- 画像形成装置からのシートを順次積み重ねて積載する積載トレイと、この積載トレイ上のシート束をステープル手段に向けて搬送するシート搬送手段と、このシート搬送手段で搬送されたシート束を断面コ字状の針部材で綴じ処理するステープル手段とを備えたシート後処理装置において、
前記針部材の長手方向姿勢を略直交方向に変更可能に前記ステープル手段の姿勢を異ならせる姿勢シフト手段と、前記画像形成装置からの排出シートの姿勢情報によって前記積載トレイ上に排出されるシートの縦横姿勢を識別するシート姿勢識別手段と、
このシート姿勢識別手段からの情報に応じて前記姿勢シフト手段を制御する制御手段と、を備えたことを特徴とするシート後処理装置。 - 画像形成装置からのシートを順次積み重ねて積載する積載トレイと、この積載トレイ上のシート束をステープル手段に向けて搬送するシート搬送手段と、
このシート搬送手段によるシート束の搬送方向と直交する方向に移動可能に枠体に取り付けられ、シート束の側部及び中央部のいずれにも断面コ字状の針部材で綴じ処理可能なステープル手段とを備えたシート後処理装置において、
前記針部材の長手方向姿勢を略直交方向に変更可能に前記ステープル手段の姿勢を異ならせる姿勢シフト手段と、前記積載トレイ上に排出されるシートの縦横姿勢を識別するシート姿勢識別手段と、このシート姿勢識別手段からの情報に応じて前記姿勢シフト手段を制御する制御手段と、を備えたことを特徴とするシート後処理装置。 - 前記制御手段は、前記シート束の側部に綴じ処理する際と中央部に綴じ処理する際とで前記シート姿勢識別手段に識別されたシート束の縦横の長短姿勢に応じて前記針部材の長手方向姿勢が略直交方向に異なるように前記姿勢シフト手段を制御することを特徴とする請求項2記載のシート後処理装置。
- 画像形成装置からのシートを順次積み重ねて積載する積載トレイと、この積載トレイ上のシート束をステープル手段に向けて搬送するシート搬送手段と、このシート搬送手段で搬送されたシート束を断面コ字状の針部材で綴じ処理するステープル手段とを備えたシート後処理装置において、
前記ステープル手段をシート束の搬送方向と直交する方向に移動可能に支持する支持手段と、該支持手段に沿って前記ステープル手段をシート束の側部と中央部とに選択的に移動する駆動手段と、前記針部材の長手方向姿勢を略直交方向に変更可能に前記ステ−プル手段の姿勢を異ならせる姿勢シフト手段と、前記シート束の側部に綴じ処理する際と中央部に綴じ処理する際とで前記針部材の長手方向姿勢が異なるように前記姿勢シフト手段を制御する制御手段と、を備えたことを特徴とするシート後処理装置。 - 前記制御手段は、前記シート束の側部を綴じ処理するか中央部を綴じ処理するかを指示する指示信号と、画像形成装置から出力されたシート排出姿勢に基づくコマンド信号の少なくとも一つの信号と、によって前記姿勢シフト手段を動作せしめるように構成したことを特徴とする請求項4記載のシート後処理装置。
- 前記姿勢シフト手段は、前記針部材及びこの針部材をシート束に刺入せしめるドライバー部材を有するステ−プルヘッド部を略直交方向に回転可能に支持すると共に該ステープルヘッド部を回転させる駆動装置を備えたことを特徴とする請求項1又は4記載のシート後処理装置。
- 前記シート搬送手段は、前記シート束を搬送長さ方向の予め定めた1箇所若しくは複数箇所で停止するように制御され、前記ステープル手段はこの停止したシート束に綴じ処理するように構成したことを特徴とする請求項1又は4記載のシート後処理装置。
- 前記ステープル手段は、前記針部材をシート束に押圧刺入するドライバー部材と、シート束に刺入した針部材の先端を折曲げるクリンチャー部材とを前記シート束を介して上下に分離したユニット体で構成したことを特徴とする請求項1又は4記載のシート後処理装置。
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