JP3875865B2 - 引き違い折畳み開閉自在のサッシ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は,引き違い開閉及び折畳み開閉の双方を選択的になし得るようにした引き違い折畳み開閉自在のサッシに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
本発明者は,サッシ戸を戸先框及び召合框と,中間連結枠を介してこれら框間に回動自在に設置した仕切パネルによって折畳み可能に構成し,サッシ枠の上下枠に設置したガイドレールにサッシ戸の上記戸先框及び召合框を常時係合するとともに上記中間連結枠に配置したクレモン機構によって該中間連結枠の上下を上記ガイドレールに係脱自在に係合することによって該中間連結枠を係合した状態のサッシ戸の引き違い開閉とその係合を解除した状態のサッシ戸の折畳み開閉の双方を自在としたサッシを提案済みである。
【0003】
この場合,引き違い開閉と折畳み開閉の2種類の開閉を選択的になし得るようにすることができ,引き違いサッシとしての気密性等のサッシ性能を確保し得るとともにサッシ戸をガイドレール長手方向任意の位置で折畳み開成して,サッシ戸を折畳み開成することによって窓開口を全開するフルオープンのサッシとすることが可能となるが,一方で中間連結枠のガイドレールに対する係合に遊びが生じることがあり,この遊びが生じるとサッシ戸の閉成時に中間連結枠が幾分なりとも前後に揺動する可能性が残り,特に風圧等の外力をサッシ戸が受けると揺動音を発生したり,揺動により意図した気密性が損なわれる可能性もある。
【0004】
本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので,その解決課題とするところは,上記中間連結枠を係脱自在に係合することによる中間連結枠の揺動可能性を可及的に解消し,その揺動音発生や気密性低下を防止し得るようにした引き違い折畳み開閉自在のサッシを提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題に沿って請求項1に記載の発明は,上下枠のガイドレールに対する中間連結枠の係脱自在の係合を,該中間連結枠の上下端に設置した上下のガイドローラーによって行なってクレモン機構の操作によってその係合解除を行なうようにするとともにクレモン機構と上下のガイドローラーとの間に付勢手段を配置し,該付勢手段によって上下のガイドローラーをそれぞれ上下相反方向の各ガイドレール側に付勢し,該付勢手段の付勢によって中間連結枠のガイドレールへの係合をガイドレール間で突っ張り状の係合とし,これによってサッシ戸を閉成したときに中間連結枠が揺動することなくガイドレールに対して確実に保持されるようにして,中間連結枠の揺動可能性を可及的に解消し,その揺動音発生や気密性低下を防止し得るようにするとともに上記突っ張り状の係合とするも,ガイドレールに対してガイドローラーが転動することによってサッシ戸のガイドレール長手方向への移動を妨げることなく,サッシ戸の引き違い開閉をスムーズになし得るようにする一方,ハンドル操作によってクレモン機構をローラー支持ブロック引き下げ方向に作動することによってガイドローラーのガイドレールに対する係合を解除し,ヒンジの回動によって中間連結枠を上下枠から室外側に脱出するようにすることによってその折畳み開閉をスムーズ且つ確実になし得るようにしたものであって,これを,サッシ戸を戸先框及び召合框と,中間連結枠を介してこれら框間に回動自在に設置した仕切パネルによって折畳み可能に構成し,サッシ枠の上下枠に設置したガイドレールにサッシ戸の上記戸先框及び召合框を常時係合するとともに上記中間連結枠に配置したクレモン機構のハンドル操作によって中間連結枠の上下端を上記ガイドレール又はこれに平行に設置したガイドレールにその長手方向中間位置で係脱自在に係合することによって中間連結枠を係合した状態のサッシ戸の引き違い開閉とその係合を解除した状態のサッシ戸の折畳み開閉の双方を自在としたサッシにおいて,上記中間連結枠のガイドレールに対する係脱自在の係合を上記クレモン機構におけるロッド先端に設置した上下のガイドローラーを上下相反方向に突没昇降することによって行うとともに上記ロッドと上下のガイドローラーとの間に付勢手段を設置し該付勢手段によって該上下のガイドローラーをそれぞれ突出方向に付勢状態としてなることを特徴とする引き違い折畳み自在のサッシとしたものである。
【0006】
請求項2に記載の発明は,上記上下のガイドローラーに代えて,上端のスラシと下端のガイドローラーを用いるようにしたもので,上下枠のガイドレールに対する中間連結枠の係脱自在の係合を,該中間連結枠の上端に設置したスラシ及び下端に設置したガイドローラーによって行なって,同様にクレモン機構の操作によってその係合解除を行なうようにするとともにクレモン機構と上記下端のガイドローラーとの間に付勢手段を配置し,該付勢手段によって下端のガイドローラーを下枠のガイドレール側に付勢するとともに該付勢手段がサッシ戸の自重を受けることによって該自重負荷状態で上端のスラシがガイドレールに遊嵌状の係合となる程度の付勢を行ない,中間連結枠の上記上下枠,特にそのガイドレールへの係合をガイドレール間で戸先框や召合框の標準的な定位置の保持とすることによって,サッシ戸を閉成したときに同じく中間連結枠が揺動することなくガイドレールに対して確実に保持されるようになり,中間連結枠の揺動可能性を可及的に解消し,その揺動音発生や気密性低下を防止し得るようにするとともに上記定位置の保持を弾発的係合とするも,スラシがガイドレールに対して強圧状に圧着することによる摩擦抵抗の発生を防止し,サッシ戸の引き違い開閉をスムーズになし得るようにする一方,ハンドル操作によってクレモン機構をローラー支持ブロック引き下げ方向に作動することによって上端のスラシ及び下端のガイドローラーのガイドレールに対する係合を解除し,ヒンジの回動によって中間連結枠を上下枠から室外側に脱出するようにすることによってその折畳み開閉をスムーズ且つ確実になし得るようにしたものであって,これを,サッシ戸を戸先框及び召合框と,中間連結枠を介してこれら框間に回動自在に設置した仕切パネルによって折畳み可能に構成し,サッシ枠の上下枠に設置したガイドレールにサッシ戸の上記戸先框及び召合框を常時係合するとともに上記中間連結枠に配置したクレモン機構のハンドル操作によって中間連結枠の上下端を上記ガイドレール又はこれに平行に設置したガイドレールにその長手方向中間位置で係脱自在に係合することによって中間連結枠を係合した状態のサッシ戸の引き違い開閉とその係合を解除した状態のサッシ戸の折畳み開閉の双方を自在としたサッシにおいて,上記中間連結枠のガイドレールに対する係脱自在の係合を上記クレモン機構におけるロッド先端に設置した上端のスラシと下端のガイドローラーを上下相反方向に突没昇降することによって行うとともに上記ロッドと下端のガイドローラーとの間に付勢手段を設置し該付勢手段によって該下端のガイドローラーをそれぞれ突出方向に付勢状態とするとともに上記付勢手段をサッシ戸の自重を受けることによって上端のスラシが上枠のガイドレールに遊嵌状に係合する程度の付勢力を備えて上記下端のガイドローラーを付勢状態としてなることを特徴とする引き違い折畳み自在のサッシとしたものである。
【0007】
請求項3に記載の発明は,それぞれ中間連結枠におけるガイドローラーの付勢を簡易且つ確実に行なう好ましい形態ものとするように,これを,上記付勢手段を,上記ロッドの先端に配置したコイルスプリングと,上記ロッドの先端に配置し該コイルスプリングによって付勢した中間連結枠に上下方向スライド自在のローラー支持ブロックとを備えて構成し,該ローラー支持ブロックの付勢によって該ローラー支持ブロックに固定したガイドローラーを付勢状態としてなることを特徴とする請求項1又は2に記載の引き違い折畳み自在のサッシとしたものである。
【0008】
本発明はこれらをそれぞれ発明の要旨として上記課題解決の手段としたものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下図面の例に従って本発明を更に具体的に説明すれば,図1乃至図7において,Aは引き違い折畳み開閉自在のサッシであり,該サッシAは,サッシ戸10を戸先框11及び召合框12と,中間連結枠17を介してこれら框11,12間に回動自在に設置した仕切パネル15によって折畳み可能に構成し,サッシ枠30の上下枠31,32に設置したガイドレール33にサッシ戸10の上記戸先框11及び召合框12を常時係合するとともに上記中間連結枠17に配置したクレモン機構22のハンドル26操作によって中間連結枠17の上下端を上記ガイドレール33a又はこれに平行に設置したガイドレール33bにその長手方向中間位置で係脱自在に係合することによって中間連結枠17を係合した状態のサッシ戸10の引き違い開閉とその係合を解除した状態のサッシ戸10の折畳み開閉の双方を自在としたものとしてあり,本例にあって該サッシAは,これをサッシ枠30に2枚のサッシ戸10を引き違い開閉自在に配置して,各サッシ戸10を上記折畳み開閉可能とするように構成した,例えばアルミ製又はアルミと樹脂,木材等の複合材料製の肘掛窓乃至テラス窓用サッシとして構成したものとしてある。
【0010】
本例にあってサッシ戸10は,戸先框11,召合框12,同幅複数,例えば同幅2枚の仕切パネル15及び中間連結枠17とを備え,戸先框11と召合框12を幅方向両端に配置し,これらの間に仕切パネル15を回動自在にヒンジ20連結するとともに仕切パネル15間に中間連結枠17を同じく回動自在にヒンジ20連結して構成し,このとき上記2枚のうち室外側のサッシ戸10の高さを高く,室内側のサッシ戸10の高さを低く構成してあり,また本例の上記ヒンジ20連結は,これを,戸先框11,召合框12,仕切パネル15及び中間連結枠17の連結端部に一体又は一体的に設置した一方の軸受,他方の軸とをそれぞれ1/4円回動自在に嵌合して形成した,連結端部長手方向,即ち上下方向に全長とした,例えばアルミ押出材等によるアルミ等の全面ヒンジによるものとし,これによりヒンジ20連結を行いながらも,該ヒンジ20部分の気密性を高度に確保して,サッシ戸10の気密性を損なわないようにしてある。
【0011】
本例のサッシ戸10は,上記戸先框11及び召合框12の上端に上吊りローラー13を配置し,下端に下部スライダー14を配置し,該上吊りローラー13及び下部スライダー14によってガイドレール33に対する戸先框11と召合框12の常時係合を行なう一方,上記中間連結枠17のガイドレール33に対する係脱自在の係合を上記クレモン機構22におけるロッド25先端に設置した上下のガイドローラー18,本例にあっては溝戸車によるガイドローラーを上下相反方向に突没昇降することによって行うようにしてあり,これによってサッシ戸10をサッシ枠30の上枠31及び下枠32のガイドレール33が案内してその開閉案内を行なうようにしてある。
【0012】
本例にあってサッシ枠30は,一般のサッシ枠と同様に上枠31,下枠32,左右の縦枠34を枠組みして矩形の開口を形成し,上枠31及び下枠32に各サッシ戸10用にガイドレール33を配置したものとしてあり,該ガイドレール33は,上枠31において上記上吊りローラー13の転動走行用の上吊りレール33aと該上吊りレール33aに平行にしてその下位に配置した上記中間連結枠17上端のガイドローラー18転動走行用下向きの突出レール33bとし,下枠32において戸先框11,召合框12の下部スライダー14及び中間連結枠17の下端の各ガイドローラー18に共通にして上記上枠31の突出レール31aと対向するように配置した下部スライダー14係合用及びガイドローラー18転動走行用上向きの突出レール33bとしてあり,該サッシ枠30における上枠31の上吊りレール33aと下枠32の突出レール33bに戸先框11と召合框12上端の上吊りローラー13及び下端の下部スライダー14を常時係合するとともに上枠31及び下枠32の突出レール33bに中間連結枠17のガイドローラー18をそれぞれ転動自在にして係脱自在に係合してサッシ戸10を上吊り装着し,該中間連結枠17におけるガイドローラー18のガイドレール33b係合状態でサッシ戸10のガイドレール33長手方向への引き違い開閉を自在とする一方,上記クレモン機構22による該中間連結枠17における上下端のガイドローラー18の相反方向引寄せによる係合解除によって該中間連結枠17をガイドレール33の室外側交差方向に脱出させ,サッシ戸10の折畳み開閉を自在とするようにしてある。
【0013】
このとき中間連結枠17におけるクレモン機構22の上記ロッド25と上下のガイドローラー18との間に付勢手段を設置し該付勢手段によって該上下のガイドローラー18をそれぞれ突出方向に付勢状態としたものとしてあり,本例にあって上記付勢手段は,これを,上記ロッド25の先端に配置したコイルスプリング27と,上記ロッド25の先端に配置し該コイルスプリングによって付勢した中間連結枠17に上下方向スライド自在のローラー支持ブロック28とを備えて構成し,該ローラー支持ブロック28の付勢によって該ローラー支持ブロック28に固定したガイドローラー18を付勢状態としたものとしてある。
【0014】
即ち本例にあってクレモン機構22は,中間連結枠17の長手方向中間に配置したピニオン23と,該ピニオン23にこれとラックピニオンを構成するように配置したラック24を噛合配置し,該ラックピニオンにおけるピニオン23の回転によって中間連結枠17長手方向にして上下相反方向に移動する上下一対のロッド25とを備えた常法のものを用いて,これを中間連結枠17の中空部内に内蔵し,中間連結枠17の上下中間位置にして室内側に設置したハンドル26の回転操作によって回転軸を介して上記ピニオン23を回転することによってその作動を行なうようにしてあり,このとき本例にあって中間連結枠17の中空部上下端には上記ローラー支持ブロック28を上下スライド自在に嵌挿するとともに該ローラー支持ブロック28に上記上下のガイドローラー18を固定し,これを中間連結枠17の上下端から相反方向に突没移動することによってガイドレール33bに対する係合と係合解除とを行なうようにしてある。
【0015】
本例の付勢手段におけるコイルスプリング27は,例えば上記ロッド25の先端にこれを巻設配置し,その一端のロッド25への固定状態で他端を上記ローラー支持ブロック28に固定し,上記上下スライド自在のローラー支持ブロック28を中間連結枠17長手方向外方に押圧するように付勢して,例えば中間連結枠17に配置したストッパーによってその脱出を防止しながら該ローラー支持ブロック28を付勢状態とするようにし,これによってこれらローラー支持ブロック28に固定した上下のガイドローラー18が上下枠31,32のガイドレール33bに弾発的に係合し,中間連結枠17上下端のガイドレール33に対する係合をガイドレール33b間突っ張り状の係合とするようにしてある。
【0016】
該付勢手段による付勢によって,中間連結枠17の上記上下枠31,32,特にそのガイドレール33への係合をガイドレール33b間で突っ張り状の係合とすることによって,サッシ戸10を閉成したときに中間連結枠17が揺動することなくガイドレール33に対して確実に保持されるようにして,中間連結枠17の揺動可能性を可及的に解消し,その揺動音発生や気密性低下を防止し得るようにするとともに上記突っ張り状の係合とするも,ガイドレール33に対してガイドローラー18が転動することによってサッシ戸10のガイドレール33長手方向への移動を妨げることなく,サッシ戸10の引き違い開閉をスムーズになし得るようにする一方,ハンドル26操作によってクレモン機構22をローラー支持ブロック28引き下げ方向に作動することによってガイドローラー18のガイドレール33bに対する係合を解除し,ヒンジ20の回動によって中間連結枠17を上下枠から室外側に脱出するようにすることによってその折畳み開閉をスムーズ且つ確実になし得るようにしてある。
【0017】
図8乃至図11は他の例を示すもので,本例にあっては上記例における上下のガイドローラー18に代えて,上端のスラシ19と下端のガイドローラー18を中間連結枠17に用いるようにした例であり,本例にあって上記中間連結枠17のガイドレール33(33b)に対する係脱自在の係合を上記クレモン機構22におけるロッド25先端に設置した上端のスラシ19と下端のガイドローラー18を上下相反方向に突没昇降することによって行うとともに上記ロッド25と下端のガイドローラー18との間に付勢手段を設置し該付勢手段によって該下端のガイドローラー18をそれぞれ突出方向に付勢状態とするとともに上記付勢手段をサッシ戸10の自重を受けることによって上端のスラシ19が上枠31のガイドレール33(33b)に遊嵌状に係合する程度の付勢力を備えて上記下端のガイドローラー18を付勢状態としたものとしてある。
【0018】
即ち本例にあってサッシAは,一般の引き違いサッシと同様にサッシ枠30の上下枠31,32におけるガイドレール33を上下枠31,32から対向方向に突出した突出レール33bによるものとする一方,戸先框11及び召合框12の上端にスラシ19を,下端に溝戸車によるガイドローラー18をそれぞれ設置し,スラシ19を上枠31のガイドレール33(33b)にこれを被嵌状に受け入れ,ガイドローラー18を下枠32のガイドレール33(33b)に転動自在に載置することによってその戸先框11と召合框12の係合を行なうようにしてあり,このとき中間連結枠17の上下端にも同様に上端に,上下方向スライド自在のブロック状に構成したスラシ19を,下端に同じく溝戸車によるガイドローラー18を設置し,これら中間連結枠17のスラシ19及びガイドローラー18を,戸先框11及び召合框12と同様にガイドレール33に対して上記クレモン機構22によって係脱自在に係合することによって,中間連結枠17を係合した状態のサッシ戸10の引き違い開閉とその係合を解除した状態のサッシ戸10の折畳み開閉の双方を自在とするようにしてある。
【0019】
中間連結枠17は同じく付勢手段によって下端のガイドローラー18を突出方向に付勢してあり,その付勢手段は,上記と同じくロッド25の先端に配置したコイルスプリング27と,上記ロッド25の先端に配置し該コイルスプリング27によって付勢した中間連結枠17に上下方向スライド自在のローラー支持ブロック28とを備えて構成し,該ローラー支持ブロック28の付勢によって該ローラー支持ブロック28に固定したガイドローラー18を付勢状態としたものとしてあるが,このときコイルスプリング27の付勢力は,これが強すぎることによって,スラシ19が上枠31のガイドレール33に強圧状に圧着する結果,スラシ19とガイドレール33との摩擦抵抗が大きくなって,サッシ戸10のスムーズな引き違い開閉を阻害することのないように,サッシ戸10の自重を考慮し,該自重を受けた状態で中間連結枠17が上下枠31,32の標準的な定位置に弾発的に保持されるようにして,スラシ19が上枠31のガイドレール33に対して,付勢手段を用いない戸先框11及び召合框12におけると同程度の溝係合による係合をなし得るようにしてある。
【0020】
本例にあっても中間連結枠17の上記上下枠31,32,特にそのガイドレール33への係合をガイドレール33間で戸先框11や召合框12の標準的な定位置の保持とすることによって,サッシ戸10を閉成したときに同じく中間連結枠17が揺動することなくガイドレール33に対して確実に保持されるようになり,中間連結枠17の揺動可能性を可及的に解消し,その揺動音発生や気密性低下を防止し得るようにするとともに上記定位置の保持を弾発的係合とするも,スラシ19がガイドレール33に対して強圧状に圧着することによる摩擦抵抗の発生を防止し,サッシ戸10の引き違い開閉をスムーズになし得るようにする一方,ハンドル26操作によってクレモン機構22をローラー支持ブロック28引き下げ方向に作動することによって上端のスラシ19及び下端のガイドローラー18のガイドレール33に対する係合を解除し,ヒンジ20の回動によって中間連結枠17を上下枠31,32から室外側に脱出するようにすることによってその折畳み開閉をスムーズ且つ確実になし得るようにしてある。
【0021】
図8乃至図11の例におけるその余は上記と基本的に変らないので,同一符号を付してその説明を省略する。
【0022】
図中16は仕切パネル15のガラス,21は召合框12間に設置したクレセント,26aはハンドル26のケース,26bは同じくハンドル26のリングハンドル,35は気密材,36は戸先框11に設置した戸当りブロック,37は上下枠31,32の召合框12位置に設置した風除け板を示す。
【0023】
図示した例は以上のとおりとしたが,本発明の実施に当って,サッシ戸,その戸先框,召合框,中間連結枠,ガイドローラー,スラシ,クレモン機構,付勢手段,サッシ枠,その上下枠,ガイドレール,必要に応じて使用するコイルスプリング,ローラー支持ブロック等の具体的形状,構造,材質,これらの関係,これらに対する付加等は,上記発明の要旨に反しない限り様々な形態のものとすることができる。
【0024】
【発明の効果】
本発明は以上のとおりに構成したから,請求項1に記載の発明は,上下枠のガイドレールに対する中間連結枠の係脱自在の係合を,該中間連結枠の上下端に設置した上下のガイドローラーによって行なってクレモン機構の操作によってその係合解除を行なうようにするとともにクレモン機構と上下のガイドローラーとの間に付勢手段を配置し,該付勢手段によって上下のガイドローラーをそれぞれ上下相反方向の各ガイドレール側に付勢し,該付勢手段の付勢によって中間連結枠のガイドレールへの係合をガイドレール間で突っ張り状の係合とし,これによってサッシ戸を閉成したときに中間連結枠が揺動することなくガイドレールに対して確実に保持されるようにして,中間連結枠の揺動可能性を可及的に解消し,その揺動音発生や気密性低下を防止し得るようにするとともに上記突っ張り状の係合とするも,ガイドレールに対してガイドローラーが転動することによってサッシ戸のガイドレール長手方向への移動を妨げることなく,サッシ戸の引き違い開閉をスムーズになし得るようにする一方,ハンドル操作によってクレモン機構をローラー支持ブロック引き下げ方向に作動することによってガイドローラーのガイドレールに対する係合を解除し,ヒンジの回動によって中間連結枠を上下枠から室外側に脱出するようにすることによってその折畳み開閉をスムーズ且つ確実になし得るようにした引き違い折畳み開閉自在のサッシを提供することができる。
【0025】
請求項2に記載の発明は,上下枠のガイドレールに対する中間連結枠の係脱自在の係合を,該中間連結枠の上端に設置したスラシ及び下端に設置したガイドローラーによって行なって,同様にクレモン機構の操作によってその係合解除を行なうようにするとともにクレモン機構と上記下端のガイドローラーとの間に付勢手段を配置し,該付勢手段によって下端のガイドローラーを下枠のガイドレール側に付勢するとともに該付勢手段がサッシ戸の自重を受けることによって該自重負荷状態で上端のスラシがガイドレールに遊嵌状の係合となる程度の付勢を行ない,中間連結枠の上記上下枠,特にそのガイドレールへの係合をガイドレール間で戸先框や召合框の標準的な定位置の保持とすることによって,サッシ戸を閉成したときに同じく中間連結枠が揺動することなくガイドレールに対して確実に保持されるようになり,中間連結枠の揺動可能性を可及的に解消し,その揺動音発生や気密性低下を防止し得るようにするとともに上記定位置の保持を弾発的係合とするも,スラシがガイドレールに対して強圧状に圧着することによる摩擦抵抗の発生を防止し,サッシ戸の引き違い開閉をスムーズになし得るようにする一方,ハンドル操作によってクレモン機構をローラー支持ブロック引き下げ方向に作動することによって上端のスラシ及び下端のガイドローラーのガイドレールに対する係合を解除し,ヒンジの回動によって中間連結枠を上下枠から室外側に脱出するようにすることによってその折畳み開閉をスムーズ且つ確実になし得るようにした引き違い折畳み開閉自在のサッシを提供することができる。
【0026】
請求項3に記載の発明は,それぞれ中間連結枠におけるガイドローラーの付勢を簡易且つ確実に行なう好ましい形態ものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】サッシの正面図である。
【図2】サッシの縦断面図である。
【図3】サッシ戸における中間連結枠部分の構造を示す縦断面図である。
【図4】サッシの横断面図である。
【図5】サッシ戸を折畳んだ状態を示すサッシの横断面図である。
【図6】ハンドル部分の正面図である。
【図7】ハンドルの回転軸とクレモン機構のロッドとの関係を示す断面図である。
【図8】他の例に係るサッシの縦断面図である。
【図9】サッシ戸に置ける中間連結枠部分の構造を示す縦断面図である。
【図10】サッシの横断面図である。
【図11】サッシ戸を折畳んだ状態を示すサッシの横断面図である。
【符号の説明】
A サッシ
10 サッシ戸
11 戸先框
12 召合框
15 仕切パネル
17 中間連結枠
18 ガイドローラー
19 スラシ
22 クレモン機構
27 スプリング
30 サッシ枠
31 上枠
32 下枠
33 ガイドレール
33a 上吊りレール
33b 突出レール

Claims (3)

  1. サッシ戸を戸先框及び召合框と,中間連結枠を介してこれら框間に回動自在に設置した仕切パネルによって折畳み可能に構成し,サッシ枠の上下枠に設置したガイドレールにサッシ戸の上記戸先框及び召合框を常時係合するとともに上記中間連結枠に配置したクレモン機構のハンドル操作によって中間連結枠の上下端を上記ガイドレール又はこれに平行に設置したガイドレールにその長手方向中間位置で係脱自在に係合することによって中間連結枠を係合した状態のサッシ戸の引き違い開閉とその係合を解除した状態のサッシ戸の折畳み開閉の双方を自在としたサッシにおいて,上記中間連結枠のガイドレールに対する係脱自在の係合を上記クレモン機構におけるロッド先端に設置した上下のガイドローラーを上下相反方向に突没昇降することによって行うとともに上記ロッドと上下のガイドローラーとの間に付勢手段を設置し該付勢手段によって該上下のガイドローラーをそれぞれ突出方向に付勢状態としてなることを特徴とする引き違い折畳み自在のサッシ。
  2. サッシ戸を戸先框及び召合框と,中間連結枠を介してこれら框間に回動自在に設置した仕切パネルによって折畳み可能に構成し,サッシ枠の上下枠に設置したガイドレールにサッシ戸の上記戸先框及び召合框を常時係合するとともに上記中間連結枠に配置したクレモン機構のハンドル操作によって中間連結枠の上下端を上記ガイドレール又はこれに平行に設置したガイドレールにその長手方向中間位置で係脱自在に係合することによって中間連結枠を係合した状態のサッシ戸の引き違い開閉とその係合を解除した状態のサッシ戸の折畳み開閉の双方を自在としたサッシにおいて,上記中間連結枠のガイドレールに対する係脱自在の係合を上記クレモン機構におけるロッド先端に設置した上端のスラシと下端のガイドローラーを上下相反方向に突没昇降することによって行うとともに上記ロッドと下端のガイドローラーとの間に付勢手段を設置し該付勢手段によって該下端のガイドローラーをそれぞれ突出方向に付勢状態とするとともに上記付勢手段をサッシ戸の自重を受けることによって上端のスラシが上枠のガイドレールに遊嵌状に係合する程度の付勢力を備えて上記下端のガイドローラーを付勢状態としてなることを特徴とする引き違い折畳み自在のサッシ。
  3. 上記付勢手段を,上記ロッドの先端に配置したコイルスプリングと,上記ロッドの先端に配置し該コイルスプリングによって付勢した中間連結枠に上下方向スライド自在のローラー支持ブロックとを備えて構成し,該ローラー支持ブロックの付勢によって該ローラー支持ブロックに固定したガイドローラーを付勢状態としてなることを特徴とする請求項1又は2に記載の引き違い折畳み自在のサッシ。
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