JP3875645B2

JP3875645B2 - Wear-resistant plate for concrete in running water facilities

Info

Publication number: JP3875645B2
Application number: JP2003044086A
Authority: JP
Inventors: 修長谷川; 達也永井
Original assignee: 西武ポリマ化成株式会社
Priority date: 2003-02-21
Filing date: 2003-02-21
Publication date: 2007-01-31
Anticipated expiration: 2023-02-21
Also published as: JP2004251051A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、水利・水防・砂防等用のダムの下流エプロンコンクリートや合流人孔、落差工等高所から河川水、下水、雨水等が落下する部分のコンクリート構築物を摩耗から保護するために設けられる流水施設のコンクリート用耐摩耗板に関する。
【０００２】
【従来の技術】
コンクリートで構築される部分が多い流水施設、例えば下水道施設では、コンクリートの摩耗侵蝕を防止するため、通常下水流の流速を３ｍ/秒以内に抑えるように設計されている。しかし地形的に高低差がある地域に管渠を敷設する場合には、合流人孔、落差工等流速が上記速度を超える人孔を設けざるを得ず、そのような場合にはコンクリートの摩耗侵蝕を防止するためにコンクリート保護手段を設けている。
【０００３】
このようなコンクリート保護手段として、従来、鉄板入りゴム板をコンクリート用耐摩耗板として張り付けることが行われてきたが、このようなコンクリート用耐摩耗板では展開設計及び製作に時間を要すると共に施工現場における管渠の取付け誤差等のため、きれいに取付けできないという問題があった。
【０００４】
このため、特許文献１や特許文献２に開示のごとく、鉄板を備えず施工現場でコンクリート構築物の形状に合わせて容易に切断することができ、施工時間を短縮できると共に取付け仕上げもきれいにできる耐摩耗板が提案された。
【０００５】
特許文献１に開示の耐摩耗板５０は、図５（Ａ）に固定部の拡大断面図，（Ｂ）に平面図を示すように、耐摩耗性に優れた表面側ゴム層５１と、この表面ゴム層５１よりも高い硬度を有する硬質ゴム層５２と、表面ゴム層５１とほぼ同一の材質の内側ゴム層５３とが層状一体的に形成されると共に、内側に小径の段部を有する固定部材挿入孔５４を備え、その固定部材挿入孔５４を介してホールアンカー７１、ワッシャ７２、固定ボルト７３からなる複数の固定部材７０により硬質ゴム層５２をコンクリート構築物２′に圧着して固定されるようになっている。
【０００６】
ところが、このような構成の耐摩耗板５０では、豪雨時等に落差のある水路から多量の水がその上に落下すると、その衝撃によって上下に振動してコンクリート構築物２′との間に隙間を生じ、その隙間から侵入した水が落下水の衝撃によって高圧化し、流動して当該耐摩耗板５０を押し上げ、その結果、耐摩耗板５０が固定部材７０から抜け出して剥離することがあった。
【０００７】
一方、特許文献２に開示の耐摩耗板６０は、このような問題を解決すべく提案されたものであり、図６（Ａ）に取付部位の拡大断面図，（Ｂ）に平面図を示すように、耐摩耗性に優れた表面側ゴム層６１と、該表面側ゴム層６１の内側に設けられ該表面ゴム層６１よりも高い硬度を有する硬質ゴム層６２とが一体的に形成され、硬質ゴム層６２内に複数の固定用板状体６３が所定の間隔で内挿されると共に、これら硬質ゴム層６２と固定用板状体６３を貫通する固定部材挿入孔６４を備え、コンクリート構築物２″に植設されて固定部材挿入孔６４を貫通するアンカーボルト７４に螺合するナット７５で固定用板状体６３をコンクリート構造物２″に締着することで、コンクリート構造物２″に固着されるようになっている。
【０００８】
【特許文献１】
特公平８−２６５８１号公報
【特許文献２】
特開２００２−３８５７５号公報
【０００９】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献２に開示のごとき耐摩耗板６０によっても、当該耐摩耗板６０とコンクリート構造物２″の間への水の侵入を防ぐことはできず、その結果、侵入水の高圧化によって固定用板状体６３が硬質ゴム層６２から抜け出して剥離に至る虞を依然として有するものであった。
【００１０】
本発明は、上記問題にかんがみなされたものであって、設置されたコンクリート構築物との間への水の侵入を阻止することで侵入水の高圧化に起因する剥離を防ぐことができる流水施設のコンクリート用耐摩耗板構造を提供しようとするものである。
【００１１】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明の流水施設のコンクリート用耐摩耗板は、弾性を有するゴム素材によって所定板厚の板状に形成されると共に固定孔を備え、前記固定孔を貫通する固定部材によってコンクリート構築物に装着敷設される流水施設のコンクリート用耐摩耗板であって、前記コンクリート構築物に当接する裏面に、止水凸条が少なくとも周縁に沿って内側を囲むように突設されており、装着敷設時に前記止水凸条が前記コンクリート構築物の表面に弾性変形して密着するように構成されていることを特徴とする。
【００１２】
この構成により、落下する水の衝撃によってコンクリート用耐摩耗板に上下振動が生じても、止水凸条の弾性復元によってシール状態を保ち、コンクリート用耐摩耗板とコンクリート構築物の間への水の侵入を阻止する。従って、侵入水が落下水の衝撃によって高圧化して流動することがない。
【００１３】
また、上記止水凸条は、上記外縁に沿って設けられた内側に、更に、所定間隔で縦横に設けられていることを特徴とする。
【００１４】
この構成により、万一水が周縁の止水凸条を突破して内側に侵入しても、複数の止水凸条がそれ以上の侵入を段階的に阻止して多量の浸水を防ぐ。
【００１５】
更に、上記構成に加えて内部に補強板部材が内挿されていることを特徴とする。
【００１６】
これにより、コンクリート構築物へのより強固な装着敷設が可能となる。
【００１７】
【発明の実施の形態】
以下添付図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図１は本発明にかかる流水施設のコンクリート用耐摩耗板の一構成例である耐摩耗板１を示し、（Ａ）は平面図，（Ｂ）はその断面図，（Ｃ）は固定部位の拡大断面図である。また、図２は耐摩耗板１をコンクリート構造物２の表面に装着した状態における固定部位の拡大断面図である。
【００１８】
耐摩耗板１は、ゴム材等の弾性素材によって形成された所定厚さの板状本体１０の裏面に止水凸条２０が突設されて成り、複数の固定孔としての固定部３０でコンクリート構造物２の表面に固定敷設されるようになっている。
【００１９】
板状本体１０は、表面側ゴム層１１と、その内側の補強繊維入り硬質ゴム層１２と、裏面側の内側ゴム層１３の三層構造で、例えば２０〜３０ｍｍの厚さに形成されている。
【００２０】
表面側ゴム層１１は、耐摩耗性と耐外傷性を兼ね備えたゴム材、例えば、硬度：ＨＳ６０〜７０のＳＢＲ（スチレンブタジエンゴム）等によって形成される。
【００２１】
硬質ゴム層１２は、コンクリート構造物２に固定された当該耐摩耗板１をコンクリート構造物２から引き剥がす方向の力が作用しても固定部３０から抜け出すことのないように伸張しない硬度を有するゴム材、例えば、ビニロン布入りＳＢＲ等の補強繊維入りの硬度：ＨＳ８０〜９０のゴムによって形成される。
【００２２】
内側ゴム層１３は、耐摩耗板本体１０の製造過程において表面側ゴム層１１の伸縮により完成した耐摩耗板本体２が湾曲することを防止するために設けられ、例えば表面側ゴム層１１と同一のゴム材によって形成される。
【００２３】
止水凸条２０は、後述する固定部３０による当該耐摩耗板１のコンクリート構造物２への締着力によってコンクリート構造物２の表面に圧接されて弾性変形し得る硬度のゴム材によって、所定幅且つ所定高さの断面形状に形成され、板状本体１０の裏面にその外周縁に沿って連続して設けられると共に、その内側に所定の間隔で縦横に碁盤の目状に複数状設けられている。尚、その板状本体１０の裏面への形成は、型によって内側ゴム層１３と一体に形成しても、また、紐状のゴム材を焼き付けによって接合一体化しても何れでも良い。更に、断面形状は、角形丸形の何れであっても良いものである。
【００２４】
固定部３０は、中央に貫通孔を有する固定板３１が硬質ゴム層１２の下部に焼付け等により接着されて内挿され、この固定板３１の上側に当該固定板３１の外径より小径の穴グリ部３２が形成されると共に、固定板３１の下側には固定板３１の貫通孔と等しい径の挿通孔が形成されて構成されている。
【００２５】
上記のごとく構成された耐摩耗板１は、複数の固定部３０でコンクリート構造物２に固定されて敷設される。即ち、図２に示すように、固定部３０と対応するコンクリート構造物２の位置に植設された固定部材としてのアンカーボルト２Ａの先端が、固定部３０を下側から上側に貫通して穴グリ部３２に位置し、そこにワッシャー２Ｃを介してナット２Ｂを螺合して締め付けることによってコンクリート構造物２の表面に締着するものである。固定部３０の穴グリ部３２の余剰空間にはエポキシ樹脂３が充填されてナット２Ｂの緩みや脱落を防ぎ、また、耐摩耗板１の外縁部の隅角部にもエポキシ樹脂４が斜めに充填されて当該外縁部をコンクリート構造物２に接着して水の侵入を防ぐ。
【００２６】
この固定敷設状態において、止水凸条２０は、固定部３０を介したアンカーボルト２Ａへのナット２Ｂによる締着力によって図３（Ａ）に示すようにコンクリート構造物２の表面に圧接されて弾性変形して密着し、耐摩耗板１の裏面とコンクリート構造物２の表面の間を水密的にシールし、外部から水が侵入することを防ぐように作用する。耐摩耗板１の上に落下する水の衝撃によって耐摩耗板１に上下振動が生じてコンクリート構造物２の表面から離間しても、図３（Ｂ）に示すように止水凸条２０の弾性復元によってシール状態を保つことができる。
【００２７】
この止水凸条２０は板状本体１０の周縁に沿った部位の内側にも縦横に設けられており、これによって万一水が周縁の止水凸条２０を突破して内側に侵入しても、複数の止水凸条２０がそれ以上の侵入を段階的に阻止して多量の浸水を防ぐことができるものである。
【００２８】
このように止水凸条２０によって耐摩耗板１とコンクリート構造物２の間への水の侵入を阻止することで、侵入水が落下水の衝撃によって高圧化流動することに起因して、固定部３０の固定板３１が耐摩耗板１から抜け出して耐摩耗板１が剥離することを防ぐことができるものである。また、止水凸条２０のコンクリート構造物２の表面への密着によって耐摩耗板１を安定的に敷設できる。
【００２９】
ここで、止水凸条２０の硬度は、耐摩耗板１の締着圧力で弾性変形してコンクリート構造物２の表面に馴染みやすいように設定するが、硬度：ＨＳ４５〜６０程度が好ましい。また、その断面形状は、締着圧力で潰れてコンクリート構造物２の表面の不陸を吸収し得ると共に振動の振幅以上の復元高さを有するように設定するが、高さを１〜２ｍｍ最大５ｍｍ程度が適する。更に、縦横の配設ピッチは、配設時の締め付け面圧との関係で止水効果を勘案して決定するが、２０〜１００ｍｍピッチが好ましい。
【００３０】
尚、上記構成例は、止水凸条２０を板状本体１０の下面に周縁に沿って設けると共にその内側に縦横に設けたものであるが、止水凸条２０の配設パターンはこれに限るものではない。例えば、斜めの碁盤の目状にしたり、図４（Ａ）に平面図を示すように下側周縁に沿って二重に設けたり、図４（Ｂ）に示すように固定部を中心として矩形（図中左半分に示す）又は円形（図中右半分に示す）に設け、更にそれを多重に設ける等、適宜変更可能なものである。
【００３１】
また、板状本体１０の厚さ方向内部に当該板状本体１０の全域にわたる補強板部材としての補強鉄板を内挿しても良く、そうすればコンクリート構造物２により強固に固定することが可能となる。
【００３２】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明に係る流水施設のコンクリート用耐摩耗板によれば、コンクリート構築物に当接する裏面に、止水凸条が少なくとも周縁に沿って内側を囲むように突設されており、装着敷設時に止水凸条がコンクリート構築物の表面に弾性変形して密着するように構成されていることにより、止水凸条がコンクリート用耐摩耗板の裏面とコンクリート構築物の表面の間を水密的にシールし、落下する水の衝撃によってコンクリート用耐摩耗板に上下振動が生じても止水凸条の弾性復元によってシール状態を保ってコンクリート用耐摩耗板とコンクリート構築物の間に外部から水が侵入することを防ぐ。これにより、コンクリート用耐摩耗板とコンクリート構築物の間に侵入した水が落下水の衝撃によって高圧化流動することに起因してコンクリート用耐摩耗板が固定部材から抜け出して剥離脱落することを防ぐことができると共に、止水凸条のコンクリート構築物の表面への密着によってコンクリート用耐摩耗板を安定的に敷設することができる。
【００３３】
また、上記止水凸条は、周縁に沿って設けられた内側に、更に、所定間隔で縦横に設けられていることにより、万一水が周縁の止水凸条を突破して内側に侵入しても、複数の止水凸条がそれ以上の侵入を段階的に阻止して多量の浸水を防ぐことができ、コンクリート用耐摩耗板の剥離脱落防止効果を一層高めることができるものである。
【００３４】
更に、上記構成に加えて内部に補強板部材が内挿されていることにより、コンクリート構築物へのより強固な装着が可能となり、剥離脱落することのない高い耐久性を得ることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明にかかる流水施設のコンクリート用耐摩耗板の一構成例である耐摩耗板１を示し、（Ａ）は平面図，（Ｂ）はその断面図，（Ｃ）は固定部位の拡大断面図である。
【図２】耐摩耗板をコンクリート構造物に装着した状態における固定部位の拡大断面図である。
【図３】止水凸条の作用を説明する部分拡大断面図である。
【図４】止水凸条の配設パターンの異なる例を示す耐摩耗板の平面図である。
【図５】従来例としてのコンクリート用耐摩耗板を示し、（Ａ）は固定部の拡大断面図，（Ｂ）は平面図である。
【図６】従来例としてのコンクリート用耐摩耗板を示し、（Ａ）は固定部の拡大断面図，（Ｂ）は平面図である。
【符号の説明】
１耐摩耗板（コンクリート用耐摩耗板）
２コンクリート構造物
２Ａアンカーボルト（固定部材）
２Ｂナット（固定部材）
１０板状本体
２０止水凸条
３０固定部（固定孔）[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention is provided in order to protect the concrete structure where the river water, sewage, rainwater, etc. fall from the high places such as the apron concrete, merging hole, and the head of the dam for irrigation, flood control, sand control etc. The present invention relates to a wear-resistant plate for concrete in a running water facility.
[0002]
[Prior art]
In flowing water facilities with many parts constructed of concrete, for example, sewer facilities, in order to prevent wear and corrosion of concrete, the flow rate of the sewage flow is usually designed to be within 3 m / sec. However, when laying pipes in areas with topographical differences, it is unavoidable to create manholes where the flow velocity exceeds the above speed, such as merging holes and drop works, in which case the concrete wears out. Concrete protection means are provided to prevent erosion.
[0003]
Conventionally, as a concrete protection means, a steel plate-containing rubber plate has been pasted as a wear-resistant plate for concrete, but with such a wear-resistant plate for concrete, it takes time to develop and construct the construction. There was a problem that it could not be installed neatly due to the installation error of the pipe rod at the site.
[0004]
For this reason, as disclosed in Patent Document 1 and Patent Document 2, it is not equipped with an iron plate and can be easily cut according to the shape of the concrete structure at the construction site, so that the construction time can be shortened and the wear finish can be cleaned. A board was proposed.
[0005]
As shown in FIG. 5A, the wear resistant plate 50 disclosed in Patent Document 1 is an enlarged cross-sectional view of a fixed portion, and FIG. 5B is a plan view thereof. A hard rubber layer 52 having a higher hardness than the surface rubber layer 51 and an inner rubber layer 53 made of substantially the same material as the surface rubber layer 51 are integrally formed in a layered manner, and a fixed portion having a small-diameter stepped portion on the inner side. A member insertion hole 54 is provided, and the hard rubber layer 52 is fixed to the concrete structure 2 ′ by a plurality of fixing members 70 including a hole anchor 71, a washer 72, and a fixing bolt 73 through the fixing member insertion hole 54. It is like that.
[0006]
However, in the wear-resistant plate 50 having such a configuration, when a large amount of water falls on a water channel having a drop during heavy rain or the like, it vibrates up and down due to the impact and creates a gap between the concrete structure 2 '. As a result, the water entering from the gap is increased in pressure by the impact of the falling water and flows to push up the wear-resistant plate 50. As a result, the wear-resistant plate 50 may come out of the fixing member 70 and peel off.
[0007]
On the other hand, the wear-resistant plate 60 disclosed in Patent Document 2 has been proposed to solve such a problem, and FIG. 6A shows an enlarged cross-sectional view of a mounting portion, and FIG. Thus, the surface-side rubber layer 61 excellent in wear resistance and the hard rubber layer 62 provided inside the surface-side rubber layer 61 and having a hardness higher than that of the surface rubber layer 61 are integrally formed, A plurality of fixing plate-like bodies 63 are inserted into the hard rubber layer 62 at predetermined intervals, and provided with fixing member insertion holes 64 penetrating the hard rubber layer 62 and the fixing plate-like body 63, and the concrete structure 2. The fixing plate 63 is fastened to the concrete structure 2 ″ with a nut 75 screwed into an anchor bolt 74 that is implanted in the fixing member insertion hole 64 and fixed to the concrete structure 2 ″. It has come to be.
[0008]
[Patent Document 1]
Japanese Patent Publication No. 8-26581 [Patent Document 2]
Japanese Patent Laid-Open No. 2002-38575
[Problems to be solved by the invention]
However, even the wear-resistant plate 60 as disclosed in Patent Document 2 cannot prevent water from entering between the wear-resistant plate 60 and the concrete structure 2 ″. Therefore, there is still a possibility that the fixing plate 63 comes out of the hard rubber layer 62 and is peeled off.
[0010]
The present invention has been considered in view of the above problems, and is a water flow facility that can prevent separation due to high pressure of intruded water by preventing water from entering the concrete structure installed. It intends to provide a wear-resistant plate structure for concrete.
[0011]
[Means for Solving the Problems]
The wear-resistant plate for concrete of a running water facility of the present invention that achieves the above object is formed into a plate shape having a predetermined plate thickness by a rubber material having elasticity, has a fixing hole, and is provided with a fixing member that penetrates the fixing hole. A wear-resistant plate for concrete in a running water facility installed and laid on a structure, wherein a water stop ridge protrudes from the back surface in contact with the concrete structure so as to surround the inside at least along the periphery. In some cases, the water stop ridge is configured to elastically deform and adhere to the surface of the concrete structure.
[0012]
With this configuration, even if vertical vibration is generated in the concrete wear-resistant plate due to the impact of falling water, the elastic state of the water stop ridges keeps the sealed state, and the water between the concrete wear-resistant plate and the concrete structure is maintained. Stop intrusion. Accordingly, the intruding water does not flow due to high pressure due to the impact of the falling water.
[0013]
Moreover, the said water stop ridge is provided in the inner side provided along the said outer edge, and is further provided in the length and breadth at predetermined intervals.
[0014]
With this configuration, even if water breaks through the peripheral water stop ridges and enters the inner side, the plurality of water stop ridges prevent further intrusion step by step and prevent a large amount of water from entering.
[0015]
Further, in addition to the above configuration, a reinforcing plate member is inserted therein.
[0016]
Thereby, it is possible to lay more firmly on the concrete structure.
[0017]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described below with reference to the accompanying drawings.
1A and 1B show a wear-resistant plate 1 as an example of a structure of a wear-resistant plate for concrete in a running water facility according to the present invention, where FIG. 1A is a plan view, FIG. 1B is a cross-sectional view thereof, and FIG. It is an expanded sectional view. FIG. 2 is an enlarged cross-sectional view of a fixed portion in a state where the wear-resistant plate 1 is mounted on the surface of the concrete structure 2.
[0018]
The wear-resistant plate 1 is formed by protruding water-stop ridges 20 on the back surface of a plate-like main body 10 having a predetermined thickness formed of an elastic material such as a rubber material. Concrete is formed by fixing portions 30 as a plurality of fixing holes. It is fixedly laid on the surface of the structure 2.
[0019]
The plate-like main body 10 has a three-layer structure including a front-side rubber layer 11, a hard rubber layer 12 containing reinforcing fibers inside thereof, and an inner rubber layer 13 on the back side, and is formed to a thickness of, for example, 20 to 30 mm. .
[0020]
The surface-side rubber layer 11 is formed of a rubber material having both wear resistance and trauma resistance, for example, SBR (styrene butadiene rubber) having a hardness of HS60 to 70.
[0021]
The hard rubber layer 12 has a hardness that does not expand so that the wear-resistant plate 1 fixed to the concrete structure 2 does not come out of the fixed portion 30 even when a force in the direction of peeling the wear-resistant plate 1 from the concrete structure 2 is applied. It is formed of rubber material, for example, rubber having a hardness of HS80 to 90 with reinforcing fibers such as SBR with vinylon cloth.
[0022]
The inner rubber layer 13 is provided to prevent the wear-resistant plate body 2 completed by the expansion and contraction of the surface-side rubber layer 11 during the manufacturing process of the wear-resistant plate body 10, for example, the same as the surface-side rubber layer 11. It is made of rubber material.
[0023]
The water stop ridge 20 has a predetermined width by a rubber material having a hardness that can be elastically deformed by being pressed against the surface of the concrete structure 2 by a fastening force of the wear-resistant plate 1 to the concrete structure 2 by a fixing portion 30 described later. Further, it is formed in a cross-sectional shape having a predetermined height, and is continuously provided on the back surface of the plate-like main body 10 along the outer peripheral edge thereof, and a plurality of grids are provided on the inner side of the plate body 10 at predetermined intervals vertically and horizontally. Yes. The plate-like main body 10 may be formed on the back surface of the plate-like main body 10 integrally with the inner rubber layer 13 by a mold, or may be joined and integrated by baking a string-like rubber material. Furthermore, the cross-sectional shape may be any of a square round shape.
[0024]
The fixing portion 30 has a fixing plate 31 having a through hole in the center and is inserted into the lower portion of the hard rubber layer 12 by baking or the like, and is inserted into the upper side of the fixing plate 31 with a diameter smaller than the outer diameter of the fixing plate 31. A groove portion 32 is formed, and an insertion hole having a diameter equal to the through hole of the fixing plate 31 is formed below the fixing plate 31.
[0025]
The wear-resistant plate 1 configured as described above is laid by being fixed to the concrete structure 2 by a plurality of fixing portions 30. That is, as shown in FIG. 2, the tip of the anchor bolt 2A as a fixing member planted at the position of the concrete structure 2 corresponding to the fixing portion 30 passes through the fixing portion 30 from the lower side to the upper side and has a hole. It is located in the corner portion 32, and is fastened to the surface of the concrete structure 2 by screwing and tightening a nut 2B through a washer 2C thereto. The surplus space of the hole portion 32 of the fixing portion 30 is filled with the epoxy resin 3 to prevent the nut 2B from loosening or falling off, and the epoxy resin 4 is slanted at the corners of the outer edge of the wear-resistant plate 1 as well. Filled to adhere the outer edge to the concrete structure 2 to prevent water from entering.
[0026]
In this fixed laying state, the water stopping ridge 20 is elastically pressed against the surface of the concrete structure 2 as shown in FIG. 3 (A) by the fastening force of the nut 2B to the anchor bolt 2A via the fixing portion 30. It deforms and adheres, and seals between the back surface of the wear-resistant plate 1 and the surface of the concrete structure 2 in a watertight manner, and acts to prevent water from entering from the outside. Even if vertical vibration is generated in the wear-resistant plate 1 due to the impact of water falling on the wear-resistant plate 1 and is separated from the surface of the concrete structure 2, as shown in FIG. The sealed state can be maintained by elastic restoration.
[0027]
The water stopping ridges 20 are also provided inside and outside the portion along the peripheral edge of the plate-like main body 10, so that by any chance water breaks through the peripheral water stopping ridges 20 and enters the inside. However, the plurality of water stopping ridges 20 can prevent further intrusion step by step and prevent a large amount of water from entering.
[0028]
In this way, the water stopping ridge 20 prevents water from entering between the wear-resistant plate 1 and the concrete structure 2, so that the intruding water is flowed at a high pressure due to the impact of falling water. The fixing plate 31 of the portion 30 can be prevented from coming off the wear-resistant plate 1 and peeling off the wear-resistant plate 1. In addition, the wear-resistant plate 1 can be stably laid by the close contact of the water stopping ridges 20 to the surface of the concrete structure 2.
[0029]
Here, the hardness of the water stopping ridge 20 is set so as to be elastically deformed by the fastening pressure of the wear-resistant plate 1 so as to be easily adapted to the surface of the concrete structure 2, but a hardness of about HS45 to 60 is preferable. In addition, the cross-sectional shape is set so that it can be crushed by the fastening pressure to absorb the unevenness of the surface of the concrete structure 2 and has a restoration height that is greater than the amplitude of vibration. About 5 mm is suitable. Further, the vertical and horizontal arrangement pitches are determined in consideration of the water stop effect in relation to the tightening surface pressure at the time of arrangement, but a pitch of 20 to 100 mm is preferable.
[0030]
In the above configuration example, the water stopping ridges 20 are provided on the lower surface of the plate-like main body 10 along the peripheral edge, and are provided vertically and horizontally inside thereof. It is not limited. For example, it is formed in the shape of an oblique grid, double provided along the lower peripheral edge as shown in the plan view of FIG. 4A, or rectangular with the fixed portion as the center as shown in FIG. It can be changed as appropriate, such as provided in the left half (shown in the figure) or circular (shown in the right half in the figure), and further provided in multiple layers.
[0031]
Further, a reinforcing iron plate as a reinforcing plate member over the entire area of the plate-like main body 10 may be inserted inside the plate-like main body 10 in the thickness direction, so that the concrete structure 2 can be firmly fixed. Become.
[0032]
【The invention's effect】
As described above, according to the wear-resistant plate for concrete of a flowing water facility according to the present invention, the water stopping protrusions are provided so as to protrude at least along the periphery on the back surface in contact with the concrete structure. The water stop ridge is elastically deformed and adhered to the surface of the concrete structure when installed, so that the water stop ridge is watertight between the back surface of the wear-resistant plate for concrete and the surface of the concrete structure. Even if vertical wear occurs in the concrete wear-resistant plate due to the impact of falling water, the seal is maintained by the elastic restoration of the water stop ridge, and water is externally applied between the concrete wear-resistant plate and the concrete structure. To prevent intrusion. This prevents the water that has entered between the wear-resistant plate for concrete and the concrete structure from flowing due to high-pressure flow due to the impact of falling water, preventing the wear-resistant plate for concrete from coming off the fixed member and peeling off. In addition, the wear-resistant plate for concrete can be stably laid by the close contact of the water-stopped ridge to the surface of the concrete structure.
[0033]
In addition, the water stop ridges are provided on the inner side along the peripheral edge, and further vertically and horizontally at predetermined intervals, so that water should break through the peripheral water stop ridges and enter the inner side. Even so, the plurality of water stopping ridges can prevent further intrusion step by step and prevent a large amount of water from entering, and can further enhance the effect of preventing the concrete wear-resistant plate from peeling off. .
[0034]
Furthermore, since the reinforcing plate member is inserted inside in addition to the above configuration, it is possible to more firmly attach to the concrete structure and to obtain high durability without peeling off. .
[Brief description of the drawings]
BRIEF DESCRIPTION OF DRAWINGS FIG. 1 shows a wear-resistant plate 1 as an example of a structure of a wear-resistant plate for concrete in a running water facility according to the present invention, (A) is a plan view, (B) is a cross-sectional view thereof, and (C) is a fixed part. FIG.
FIG. 2 is an enlarged cross-sectional view of a fixed portion in a state where a wear-resistant plate is attached to a concrete structure.
FIG. 3 is a partially enlarged cross-sectional view for explaining the action of the water stopping ridge.
FIG. 4 is a plan view of a wear-resistant plate showing different examples of arrangement patterns of water stopping ridges.
5A and 5B show a wear-resistant plate for concrete as a conventional example, in which FIG. 5A is an enlarged cross-sectional view of a fixed portion, and FIG. 5B is a plan view.
6A and 6B show a wear-resistant plate for concrete as a conventional example, in which FIG. 6A is an enlarged sectional view of a fixed portion, and FIG. 6B is a plan view.
[Explanation of symbols]
1 Wear resistant plate (Abrasion resistant plate for concrete)
2 Concrete structure 2A Anchor bolt (fixing member)
2B Nut (fixing member)
10 Plate-shaped body 20 Water-stop protrusion 30 Fixing part (fixing hole)

Claims

弾性を有するゴム素材によって所定板厚の板状に形成されると共に固定孔を備え、前記固定孔を貫通する固定部材によってコンクリート構築物に装着敷設される流水施設のコンクリート用耐摩耗板であって、
前記コンクリート構築物に当接する裏面に、止水凸条が少なくとも周縁に沿って内側を囲むように突設されており、装着敷設時に前記止水凸条が前記コンクリート構築物の表面に弾性変形して密着するように構成されていることを特徴とする流水施設のコンクリート用耐摩耗板。A wear-resistant plate for concrete in a running water facility that is formed into a plate shape of a predetermined plate thickness by a rubber material having elasticity and has a fixing hole, and is mounted and laid on a concrete structure by a fixing member that penetrates the fixing hole,
On the back surface in contact with the concrete structure, a water stop ridge is projected so as to surround the inside along at least the periphery, and the water stop ridge elastically deforms and adheres to the surface of the concrete structure when installed. A wear-resistant plate for concrete in running water facilities, characterized in that it is configured to do so.

上記止水凸条は、上記周縁に沿って設けられた内側に、更に、所定間隔で縦横に設けられていることを特徴とする請求項１に記載の流水施設のコンクリート用耐摩耗板。The wear-resistant plate for concrete for running water facilities according to claim 1, wherein the water stopping ridges are further provided vertically and horizontally at predetermined intervals on the inner side provided along the peripheral edge.

内部に補強板部材が内挿されていることを特徴とする請求項１又は２に記載の流水施設のコンクリート用耐摩耗板。The wear plate for concrete for running water facilities according to claim 1 or 2, wherein a reinforcing plate member is inserted therein.