JP3875109B2 - ディスク装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ディスクが案内手段と搬送手段とで挟持されて搬送されるディスク装置に係わり、特にディスクの位置検出が不能なときに、必ずディスクを排出できるようにしたディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車載用のディスク装置には、ディスクの縁部を挟持する案内部材と搬送手段とが設けられたものがある。このディスク装置では、ディスクが出入口から挿入されると、ディスクの一方の縁部が前記案内部材に案内され、ディスクの他方の縁部に前記搬送手段から搬送力が与えられて、ディスクの一方の縁部が前記案内部材に沿って転がるようにして移送される。
【0003】
前記案内部材と搬送手段を用いたディスク装置は、ディスクを厚み方向の上下から挟持して搬送力を発揮する搬送ローラ方式に比べてディスク装置を薄型にすることが可能になる。
【0004】
前記ディスク装置において、前記案内部材たは前記搬送手段のいずれかに検知手段を設けておくと、ディスクが回転駆動部へクランプ可能な位置へ移動したことを認識できる。また回転駆動が完了したときに、前記案内部材と前記搬送手段とでディスクを挟持して、回転駆動部からディスクを排出させることが必要であるが、前記検知手段を設けておくと、この検知手段からの出力を参照することで、案内部材と搬送手段とでディスクが確実に挟持されたか否かを確認できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記ディスク装置において、ディスクが回転駆動部に存在しているにも拘わらず、前記検知手段により正常な検知ができないことが有り得る。例えば、ディスクの板厚が薄すぎてディスクの外周縁が前記検知手段から外れてしまう場合や、前記検知手段が故障により検知不能となった場合にこのような状態が生じる。
【0006】
このように検知手段による検知が不能に至ったときは、装置内にディスクが存在しているにもかかわらず、それが認識されず、またはディスククランプ可能であると判断されて、その後の動作で、前記案内部材と前記搬送手段がディスクから離れてしまうことが有り得る。
【0007】
その場合、それ以降に、前記検知手段でディスクの存在を検知することができなくなり、装置内にディスクが残されたまま動作エラーと認識して全動作が停止し、ディスクを装置内から取出せないまま放置されるおそれがある。
【0008】
本発明は上記従来の課題を解決するものであり、検知手段による正常な検知が不能となった場合でも、装置内からディスクを排出することを可能としたディスク装置を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ディスクの一方の縁部を案内する案内手段と、前記案内手段に対向し前記ディスクの他方の縁部に移送力を与える搬送手段と、前記案内手段と前記搬送手段との対向間隔を可変する間隔設定手段と、前記搬送手段で搬送されたディスクがクランプされる回転駆動手段とを有し、
前記案内手段と前記搬送手段の少なくとも一方には、前記ディスクが前記回転駆動手段でクランプ可能な位置に至ったことを検知する検知手段が設けられており、
ディスクが前記回転駆動手段にクランプされているときに、前記案内手段と前記搬送手段とを前記ディスクの縁部から離し、ディスクの駆動が終了した後に前記案内手段と前記搬送手段の間隔を狭めてディスクを挟持できるように前記間隔設定手段を動作させ、この挟持動作において、前記検知手段でディスクを検知できなかったときに、前記案内手段と前記搬送手段とでディスクを挟持したまま、動作エラーと認識し、その後に前記搬送手段によりディスクの排出を可能とする制御手段が設けられていることを特徴とするものである。
【0011】
記本発明では、ディスクの検出が不能となったときに、案内手段と搬送手段とでディスクを挟持した状態を維持して、エラー処理に移行している。したがって、案内手段と搬送手段とで挟持されたディスクを排出することが可能となり、装置内にディスクが残るのを防止できる。
【0012】
本発明では、前記検知手段でディスクが検知されなかったときに、動作履歴を参照し、ディスクがターンテーブルにクランプされていた経過が存在していたときに前記動作エラーと認識することが好ましい。
【0013】
このような履歴を参照すると、例えば回転駆動部にディスクが供給されていなかったときに、誤ってエラー状態となって装置が停止状態となるのを防止できる。
【0015】
本発明では、例えば、前記検知手段は、2つの検知スイッチを有し、前記ディスクが前記クランプ可能位置に至ったときに、前記2つの検知スイッチが共に動作するように前記2つの検知スイッチの間隔が設定されており、前記2つの検知スイッチの双方がディスクを検知しなかったときに、前記動作エラーと認識される。
【0016】
さらに、前記動作エラーと認識したときに、外部からの操作を待つことなく、前記搬送手段が自動的に排出方向へ動作させられるものであってもよいし、全動作を停止し、排出操作部の操作指令のみを受け付け、他の操作を受け付けないようにするものであってもよい。あるいは、前記動作エラーと認識したときに、全動作を停止し、複数の操作部のいずれかが操作されたときに、搬送手段を排出方向へ動作させるものであってもよい。
【0017】
このように制御することで、エラー処理において、ディスクが確実に排出される動作に移行できる。
【0018】
本発明は、装置の挿入口から挿入されたディスクが前記搬送手段で搬送されて前記回転駆動手段に移送されてクランプされるもの、または、装置の内部に複数のディスクを収納するストック部が設けられ、前記ストック部内のディスクが前記搬送手段で搬送されて前記回転駆動手段に移送されてクランプされるものに適用できる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について図面を参照して説明する。
【0020】
図1は本発明のディスク装置の内部構造の一例を示す斜視図、図2はその平面図、図3は図2のIII−III線の断面図である。
【0021】
図1および図2に示すディスク装置1は、直径が8cmのディスク(小径ディスク)と、直径12cmのディスク(大径ディスク)のそれぞれのCD(コンパクトディスク)またはDVD(ディジタル・バーサタイル・ディスク)などの各種ディスクの再生や記録が可能である。また直径が12cmの大径ディスクは、ディスク装置の内部に複数枚ストックされ、且つ選択されて駆動することもできる。
【0022】
装置本体の正面には、液晶表示パネルや各種のスイッチ類を有するノーズ部が設けられている(図示せず)。前記ノーズ部には、幅方向に延びるスリット状の挿入口が設けられている。このディスク装置1のY1側の奥部には、複数の大径ディスクを高さ方向(Z方向)に積層可能なストック部3が設けられており、大径ディスクは前記ストック部3に設けられたディスクホルダ41に1枚ずつ保持され、且つ高さ方向に積み重ねられた状態で収納される。
【0023】
図1および図2に示すように、前記ノーズ部に設けられた挿入口と前記ストック部3との間にはディスクの搬入および搬出を行うディスク搬送部5が設けられている。このディスク搬送部5の構成として、ベース2上には、第1の移動部材6と第2の移動部材7が幅方向(X1−X2方向)へ移動可能に設けられている。第1の移動部材6にはラック6aが形成され、第2の移動部材7には前記ラック6aと対向するラック(図示せず)が設けられている。前記ベース2上には、図2に示す設定モータMによって回転駆動される連結歯車8が、間隔設定手段として設けられており、この連結歯車8が前記第1の移動部材6のラック6aと、第2の移動部材7のラックの双方に噛み合っている。設定モータMによって前記連結歯車8が回転させられると、前記第1の移動部材6と第2の移動部材7が同期して、互いに接近する方向および離れる方向へ移動する。
【0024】
前記第2の移動部材7には、ディスク導入・排出方向である図示Y1−Y2方向に延びる案内部材(案内手段)11が設けられている。前記案内部材11の対向側(図示X1側)の面には、図示Y方向に延びる案内用のガイド溝11aが形成されている。図3に示すように、前記ガイド溝11aの断面形状は、図示X1側の開口端側が広くX2側が狭いV字形状である。
【0025】
案内部材11の排出側(Y2側)の端部には、検知アーム(検知部材)12が設けられている。前記検知アーム12は、軸13を中心に図2において時計回りおよび反時計回りに回転できるように支持されており、且つ図示しない付勢部材により反時計回り方向に付勢されている。
【0026】
また検知アーム12には、案内部材11の排出側の端部に位置する検知片12aが折り曲げ形成されている。案内部材11のガイド溝11a内に挿入されて移動するディスクDの外周縁によって前記検知片12aが、外側(X2方向)へ押されると、検知アーム12が時計回り方向に回動する。
【0027】
前記検知アーム12の他端には、紙面下方に折り曲げられた押圧片12bが形成されており、この押圧片12bが、挿入検知スイッチ14のアクチュエータに対向している。そして、検知アーム12が時計回り方向に回動させられると、前記押圧片12bによって前記挿入検知スイッチ14がON状態に切り換えられる。
【0028】
また検知アーム12が反時計回り方向に回動し、前記検知片12aが、案内部材11のガイド溝11aの排出側(Y2側)端部を覆っている状態のときには、前記押圧片12bが挿入検知スイッチ14のアクチュエータから離れ、挿入検知スイッチ14がOFF状態に切り換えられる。
【0029】
前記第1の移動部材6の表面には、ディスクDの挿入方向(Y方向)に並ぶ第1ないし第4の搬送ローラ21,22,23,24からなる搬送手段20が、前記案内部材11に対向して設けられている。図3に示すように、前記第1ないし第4の搬送ローラ21,22,23,24は、上下に中心から外周側に向けて肉厚が徐々に薄くなるフランジが形成されており、ディスクDの縁部は前記フランジ間のV溝内で保持される。
【0030】
装置内には搬送モータ(図示せず)が設けられており、この搬送モータの動力が減速ギヤ群により減速され、且つ伝達ギヤ25,26,27などを介して各搬送ローラ21,22,23,24に伝達され、第1ないし第4の搬送ローラ21,22,23,24が全て同一方向に回転駆動される。前記第1ないし第4の搬送ローラ21,22,23,24が時計回りに回転すると、ディスクDが装置奥部方向(Y1方向)へ搬入され、反時計回りに回転動作すると、ディスクDが外部方向(Y2方向)へ搬出される。
【0031】
図1に示すように、前記第1の移動部材6には、支持軸を支点として、一定の角度範囲で回動可能な回動アーム28が設けられ、前記第1の搬送ローラ21はこの回動アーム28の先部に支持されている。また、回動アーム28は、引張りコイルスプリングなどの付勢部材によって常に時計回り方向に付勢されている。そして、前記第1の移動部材6上には、前記回動アーム28が反時計方向へ所定角度回動したときにON状態となる挿入検知スイッチ29(図2参照)が設けられている。
【0032】
前記挿入検知スイッチ14と29とで、ディスクの挿入検知手段が構成されており、また前記挿入検知スイッチ14と29とで、排出位置検知手段が構成されている。
【0033】
前記ベース2には、前記第2の移動部材7のX方向の移動位置を検出するリニアポジションセンサが設けられている。このリニアポジションセンサは例えば直線可変抵抗器であり、その直線的に変化する抵抗値によって、前記第2の移動部材7の位置を検出でき、その結果、案内部材11と搬送手段20との対向間隔Wxを検出可能となっている。
【0034】
図2に示すように、前記案内部材11には、第1の検知スイッチ31と第2の検知スイッチ32が設けられている。この第1の検知スイッチ31と第2の検知スイッチ32は、ディスクがクランプ位置へ移動したことを検知するクランプ位置の検知手段として機能している。図5は、前記検知スイッチが設けられている部分での案内部材11の断面図である。図5に示すように、前記第1の検知スイッチ31と第2の検知スイッチ32のそれぞれのアクチュエータ31a,32aは、前記案内部材11のガイド溝11a内に現れている。前記ガイド溝11a内を移動するディスクDの縁部で前記アクチュエータ31aまたは32aが押圧されると、第1の検知スイッチ31または第2の検知スイッチ32がON状態に動作する。
【0035】
前記ストック部3には、前記案内部材11と搬送手段20とで挟持されて搬入される直径12cmの大径ディスクの前方の外周縁を保持するディスクホルダ41が設けられている。このディスクホルダ41はディスクの厚み方向に複数個(図の実施の形態では6個)設けられており、上下に重ねられた状態である。
【0036】
前記ベース2上には、複数本の案内支柱42が垂直に設置されて回転自在に支持されている。全ての案内支柱42の基端部には小歯車43が一体に設けられており、ベース2上には全ての前記小歯車43と噛み合うリング状歯車44が設けられている。前記リング状歯車44が図示しない選択モータで駆動されることにより、全ての案内支柱42は全て同期して回転駆動される。
【0037】
全ての案内支柱42の外周にはスクリュー溝42aが形成されている。このスクリュー溝42aは、案内支柱42の上部と下部においてピッチが密であり、中間部分でピッチが疎となっている。前記ディスクホルダ41には、前記案内支柱42のスクリュー溝42aと噛み合う突起が設けられている。前記案内支柱42が回転すると、それぞれのディスクホルダ41が前記スクリュー溝42aによって上下に移動させられる。
【0038】
前記のようにスクリュー溝42aは、案内支柱42の上部と下部においてピッチが密であるため、ディスクホルダ41は上部と下部で密に重なるようにストックされる。またスクリュー溝42aは案内支柱42の中間部分でピッチが疎となっているため、案内支柱42の中間部分ではいずれか1つのディスクホルダ41が上下に隣接する他のディスクホルダと離れた状態で上下に移動することができる。ディスクホルダ41の上下への移動動作によって、いずれかのディスクホルダ41が選択され、図1に示すように、選択されたディスクホルダ41が、前記案内部材11および搬送手段20と同じ高さの選択位置41Aへ移動して停止する。
【0039】
前記ベース2上には駆動ユニット50が設けられている。図3に示すように、この駆動ユニット50は、ドライブシャーシ51とクランプシャーシ52を有しており、ドライブシャーシ51とクランプシャーシ52は互いに平行な状態で且つ互いに接近し離反する方向へ移動自在に組み合わされている。前記案内部材11と前記搬送手段20によるディスクDの搬送経路の下側に前記ドライブシャーシ51が位置し、上側に前記クランプシャーシ52が位置している。
【0040】
前記ドライブシャーシ51には、下側にスピンドルモータ53が設けられ、上側には前記スピンドルモータ53で回転駆動されるターンテーブル54が設けられている。この実施の形態では、前記ターンテーブル54が回転駆動手段である。また、ドライブシャーシ51の下には光ヘッド55が設けられている。この光ヘッド55は、ドライブシャーシ51に形成された切欠きを通してディスクに再生用の検知光や、記録用の光を照射できるようになっており、また光ヘッド55は、ディスクの記録面に沿った方向へ移動する。
【0041】
一方、クランプシャーシ52には、クランパ56が回転自在に支持されており、前記クランパ56は板ばね57によって下方向へ付勢されている。
【0042】
前記ドライブシャーシ51上またはベース2上には、クランプ駆動手段が設けられており、このクランプ駆動手段により、ドライブシャーシ51がクランプシャーシ52に接近する方向と離れる方向へ昇降駆動される。ドライブシャーシ51が下降すると、ターンテーブル54とクランパ56との間にディスクDが移動する隙間が形成される。またドライブシャーシ51が上昇すると、ターンテーブル54とクランパが接近し、このとき、クランパ56は、板ばね57の力でターンテーブル54に弾圧させられ、この動作によりディスクDがターンテーブル54とクランパ56との間で挟持される。
【0043】
前記クランプ駆動手段の構造の一例としては、前記駆動ユニット50をY1−Y2方向へ移動させる移動ベースに、Y1−Y2方向へ移動するスライド部材が設けられ、このスライド部材に形成されたガイド溝に前記ドライブシャーシ51が支持されている。そして、スライド部材が一方向へ移動させられると、前記ガイド溝によってドライブシャーシ51が下降させられ、スライド部材が他方向へ移動させられると、前記ガイド溝によってドライブシャーシ51が上昇させられる。また、前記スライド部材は、前記移動ベース上に設けられたモータによりY1−Y2方向へ移動させられ、あるいはベース2に設けられたモータの動力が前記移動ベース上のスライド部材に伝達されて、前記スライド部材が前記のように動作させられる。
【0044】
図2では、駆動ユニット50が駆動位置へ移動した状態を示している。ディスクDは図2に示す駆動位置に停止している駆動ユニット50によってクランプされ回転駆動される。また、前記ストック部3のディスクホルダ41を上下に移動させて、いずれかのディスクを選択する動作を行うときには、前記駆動ユニット50が挿入口側(Y2側)へ退避移動して、ディスクホルダ41とともに昇降するディスクが前記駆動ユニット50に当たらないようになる。
【0045】
前記第1の移動部材6と第2の移動部材7を移動させてその対向間隔Wxを設定する設定モータMはモータドライバ63により駆動されるが、このモータドライバ63は主制御装置61により制御される。また前記クランプ駆動手段のモータも前記主制御装置61により制御される。なお第2の移動部材7の移動位置を検知するリニアポジションセンサからの検知出力も、前記主制御装置61に与えられる。また案内部材11に設けられている第1の検知スイッチ31と第2の検知スイッチ32の検知出力も前記主制御装置61に与えられる。
【0046】
次に、上記ディスク装置の動作を説明する。
このディスク装置1では、前記設定モータMで連結歯車8が駆動されることにより、前記第1の移動部材6と第2の移動部材7とが同期してX方向へ移動し、その結果、案内部材11と前記搬送手段20との対向間隔Wxが設定される。
【0047】
ディスクDの挿入を待ち受ける待機状態では、前記案内部材11と搬送手段20の対向間隔Wxが小径ディスクの直径(8cm)よりも狭く設定される。
【0048】
ディスクを挿入する際に、ノーズ部に設けられた操作釦などを操作すると、搬送手段20の各搬送ローラ21,22,23,24がディスクを搬入できる方向へ始動させられる。挿入口から挿入されたディスクの外周縁によって、検知アーム12と回動アーム28のいずれか一方が外方へ押し広げられて、挿入検知スイッチ14と29のいずれか一方がONになったとき、主制御装置61では、ディスクが挿入されたものと判断する。
【0049】
ディスクが挿入されたことが判断されると、設定モータMが駆動されて、第1の移動部材6と第2の移動部材7が互いに離れる方向へ移動し、案内部材11と搬送手段20の対向間隔Wxが、直径8cmの小径ディスクを挟持して搬送できる寸法となるよう、第1の移動部材6と第2の移動部材7との間隔が広げられる。前記対向間隔Wxの設定は、第2の移動部材7の移動位置をリニアポジションセンサで検出することにより制御される。
【0050】
このときの対向間隔Wxは、直径8cmの小径ディスクによって、検知アーム12と回動アーム28のいずれか一方のみが外方へ押し広げられて、2つの挿入検知スイッチ14と29のいずれか一方のみがONになるが、両方が同時にONにならないように設定されている。したがって、主制御装置61では挿入検知スイッチ14と29の双方が同時にONにならない限り、挿入されたディスクが小径ディスクであると判断し、案内部材11と搬送手段20の対向間隔Wxが、8cmのディスクを挟持して搬送できる位置に固定される。
【0051】
そして、搬送手段20の各搬送ローラ21,22,23,24の時計方向への回転力により小径ディスクが搬入されるが、ディスクは前記案内部材11のガイド溝11a内に沿って転がるようにしてY1方向へ移動させられる。
【0052】
小径ディスクが挿入された場合、このディスクは前記ストック部3のディスクホルダ41で保持される位置まで搬入されずに、図2の一点鎖線で示す駆動位置の駆動ユニット50で駆動可能な位置まで搬送される。小径ディスクが駆動ユニット50により駆動可能な位置まで搬送されたことは、前記第1の検知スイッチ31と第2の検知スイッチ32の動作状態を監視することにより検出される。
【0053】
図6は、直径が8cmの小径ディスクDsと、前記第1の検知スイッチ31および第2の検知スイッチ32との関係を示している。前記第1の検知スイッチ31のアクチュエータ31aと、第2の検知スイッチ32のアクチュエータ32aは、ディスクの搬送方向に沿って間隔Lを空けて配置されている。そして、小径ディスクDsの中心穴がターンテーブル54の中心に一致したときに、小径ディスクDsの外周縁により前記アクチュエータ31aと32aが同時に押圧されるように前記間隔Lが設定されている。
【0054】
したがって、前記第1の検知スイッチ31のアクチュエータ31aと第2の検知スイッチ32のアクチュエータ32aの双方が小径ディスクDsの外周縁により押されて、第1の検知スイッチ31と第2の検知スイッチ32が共にON状態に動作したときに、主制御装置61では、小径ディスクDsの中心がターンテーブル54の中心に一致したものと判断されて、搬送手段20の駆動を停止させる制御が行われる。
【0055】
さらに、小径ディスクDsがターンテーブル54とクランパ56とで挟持されてクランプされ、スピンドルモータ53の駆動力によってディスクが回転駆動される。そして、光ヘッド55により再生または記録動作が行われる。
【0056】
再生や記録を終了した小径ディスクDsは、案内部材11と搬送手段20とでY2方向へ搬出されてノーズ部に設けられた挿入口へ向けて搬出される。ディスクが排出されるときは、前記一対の挿入検知スイッチ14と29の動作状態が主制御装置61で監視され、いずれか一方の挿入検知スイッチがONになり、その後にOFFになった時点で搬送ローラが停止させられ、小径ディスクDsの一部が挿入口から突出した状態でディスクが停止する。
【0057】
次に、直径が12cmの大径ディスクDが挿入されるときの制御動作を説明する。
【0058】
前述のように、ディスクが挿入されていないときは、案内部材11と搬送手段20との対向間隔Wxが、小径ディスクDsを搬送する寸法よりも狭く設定されている。ディスクが挿入されて、検知アーム12と回動アーム28のいずれかが外側へ押されて、挿入検知スイッチ14と29のいずれかがONになった時点で、ディスクが挿入されたものと判断される。そして、設定モータMが始動し、第1の移動部材6と第2の移動部材7の間隔が広げられるが、このときまず前記対向間隔Wxが直径8cmの小径ディスクDsを搬送する寸法に設定される。
【0059】
挿入されているのが直径12cmの大径ディスクDであると、搬送手段20の搬送ローラによってディスクが引き込まれた直後に、ディスクの外周縁によって検知アーム12と回動アーム28が同時に外方へ押し広げられるために、2つの挿入検知スイッチ14,29が共にONになる。この時点で、主制御装置61では、大径ディスクDが挿入されたと判断する。
【0060】
その直後に、再度設定モータMが始動して、第1の移動部材6と第2の移動部材7が、互いに間隔が広がる方向へ移動し、案内部材11と搬送手段20の対向間隔Wxが、大径ディスクDsを挟持して搬送力を与えることのできる間隔に設定される。この対向間隔Wxは前記リニアポジションセンサを監視することにより設定される。そして、搬送手段20の各搬送ローラ21,22,23,24の回転力により大径ディスクがY1方向へ搬入される。
【0061】
図6に示すように、直径12cmの大径ディスクDの中心穴がターンテーブル54の中心に一致したときに、前記第1の検知スイッチ31と第2の検知スイッチ32が共にON状態となるように、両検知スイッチのアクチュエータ31aと32aの間隔Lが設定されている。なおこの実施の形態では、大径ディスクDをターンテーブル54にクランプさせる動作、およびクランプ完了の検出を、図8のフローに基づいて制御している。
【0062】
大径ディスクDがターンテーブル54にクランプされた後に、スピンドルモータ53が始動し、ディスクDが回転駆動されて光ヘッド55により再生動作または記録動作が行われる。このとき、スピンドルモータ53が始動する前に、第1の移動部材6と第2の移動部材7が互いに離れるように駆動され、案内部材11と搬送手段20の対向間隔Wxが広げられて、案内部材11と搬送手段20が直径12cmの大径ディスクの外周縁から離れる。なお、小径ディスクDsが駆動されるときも、同様に案内部材11と搬送手段20がディスクの外周縁から離れる。
【0063】
さらに、前記案内部材11と搬送手段20がディスクの外周縁から離れた後に、再生や記録動作に移行させる前に、スピンドルモータ53が短時間だけ回転させられる。これにより、ディスクの中心穴がターンテーブル54の位置決め凸部54aに確実に入り込み、ディスククランプを確実に終了させることができる。この動作を行うことで、ディスクの記録面の高さを正常な位置に設定できることになり、その後に光ヘッド55内の対物レンズの高さを調整して、対物レンズとディスクの記録面との間隔を設定する補正動作などが行えるようになる。
【0064】
再生や記録が完了した大径ディスクDは、そのまま挿入口へ排出することもできるし、またはストック部3に送り込んで、いずれかのディスクホルダ41に保持させることもできる。
【0065】
前記排出処理の操作またはストック部3への送り込みの操作が行われると、まず、設定モータMが始動して第1の移動部材6と第2の移動部材7が接近し、案内部材11と搬送手段20の対向間隔Wxが狭められて、大径ディスクDが前記案内部材11と搬送手段20とで挟持される。このとき、図10に示すフローにより、案内部材11と搬送手段20とで大径ディスクDが挟持されたか否かの検出が行われる。このフローにより前記ディスクDの挟持が行われたことが検出された後に、駆動ユニット50のドライブシャーシ51が下降してターンテーブル54とクランパ56でのディスクのクランプが解除される。
【0066】
大径ディスクDを排出する処理に移行したときは、搬送ローラ21,22,23,24が反時計方向へ駆動されてディスクが挿入口へ向けて搬出される。そして前記挿入検知スイッチ14と29のいずれかがONになりその後にOFFとなった時点で、ディスクDが排出位置に至ったと判断されて、搬送ローラが停止させられ、大径ディスクDの一部が挿入口から突出した状態でディスクが停止する。
【0067】
ターンテーブル53でのクランプを解除した大径ディスクDをストック部3へ送り込むときには、案内部材11と搬送手段20との対向間隔Wxが狭められて案内部材11と搬送手段20とで大径ディスクDが挟持される。次に、ディスクのクランプが解除された後に、搬送手段20が搬入方向へ始動し、案内部材11および搬送手段20と同じ高さの選択位置41Aにあるディスクホルダ41に向けてディスクが送りこまれ、ディスクがディスクホルダ41に保持される。その後に第1の移動部材6と第2の移動部材7が互いに離れる方向へ動作し、案内部材11と搬送手段20の対向間隔Wxが広げられて、案内部材11と搬送手段20が、ディスクホルダ41に保持されたディスクに当たらない位置に移動する。
【0068】
ディスクホルダを選択位置41Aへ移動させる選択動作は、ノーズ部などに設けられた操作釦を操作してストック部3内の複数のディスクホルダ41のいずれかを番号で指示することにより行われる。
【0069】
この操作により、まず駆動ユニット50が挿入口側(Y2側)へ移動し、駆動ユニット50がディスクホルダ41に保持されたディスクに当たらない位置へ退避する。そして、前記ストック部3の案内支柱42が駆動され、スクリュー溝42aによってディスクホルダ41が上下へ移動させられて、指示されたディスクホルダが選択位置41Aへ移動させられた時点で案内支柱42が停止する。
【0070】
この選択位置41Aのディスクホルダが空の場合には、前記のディスクの挿入動作によって、ディスクホルダ41にディスクが送り込まれる。
【0071】
次に、ストック部3内のディスクを選択して駆動するときには、操作釦によりディスクホルダの番号が指示されると、前記ディスクホルダ41が上下に移動させられて、指示されたディスクホルダが選択位置41Aへ移動させられる。選択位置41Aのディスクホルダ41は、案内部材11および搬送手段20と同じ高さで停止する。
【0072】
その後に、案内部材11と搬送手段20との対向間隔Wxが狭められて、ディスクホルダ41で保持されているディスクDが案内部材11と搬送手段20とで挟持される。また、それまで退避していた駆動ユニット50がY1方向へ移動させられ、図2にて破線で示す駆動位置に至って停止する。そして、搬送ローラ21,22,23,24が反時計方向へ始動し、ディスクがディスクホルダからY2方向へ引き出されて、駆動ユニット50内でディスクがクランプされる。このときのクランプ動作およびクランプ完了の検知は、図9に示すフローに基づいて制御される。
【0073】
次に、前記主制御装置61での制御動作について説明する。
(挿入口から挿入されたディスクをクランプさせる処理動作)
挿入口から挿入されて搬送されるディスクをターンテーブル54に確実にクランプさせるための制御フローを図8に示す。図8に示すフローによって、直径が12cmの大径ディスクDを確実にクランプさせることができる。
【0074】
図6に示したように、第1の検知スイッチ31のアクチュエータ31aと、第2の検知スイッチ32のアクチュエータ32aとの距離Lは、小径ディスクDsの外周縁と大径ディスクDの外周縁の双方によって両スイッチを共にONできるように決められている。
【0075】
その結果、小径ディスクDsの場合には、両検知スイッチ31と32が共にONとなったときに、ディスク中心とターンテーブル56の中心とを、かなり高精度に一致させることができる。一方、大径ディスクDの場合には、両検知スイッチ31と32が同時にONになった状態で、ディスクの中心の位置はY方向に少し広い範囲内に位置するようになる。しかし、図8のフロー制御を行うことによって、大径ディスクDの中心穴をターンテーブル54に確実にクランプさせることができる。すなわち第1の検知スイッチ31と第2の検知スイッチ32を、小径ディスクDsの位置決めと、大径ディスクDの位置決めに兼用して使用しても、どちらのディスクも確実にクランプさせることができる。
【0076】
図8の説明では、大径ディスクDをクランプするときの動作について説明する。前記のように小径のディスクDsは図8の処理を行うことなく、両検知スイッチ31と32が同時にONになったときに、ディスクの中心がターンテーブル54の中心に一致したと判断してそのままクランプ動作に移行してもクランプ不良の確率は少ない。ただし、小径ディスクDsの場合に、図8に示すフローに基づく制御動作を行ってもよい。
【0077】
また、図8のフロー処理では、外径寸法が規格から外れるディスクや、中心穴D1の直径が規格から外れるディスクが挿入された場合、あるいは直径が8cmの小径ディスクDsを中心部に保持する直径12cmのリング状のアダプタが、前記小径ディスクを保持しない状態で挿入されたような場合に、必ず異常挿入が行われていることを検出できる。よってこれらの場合に、排出処理に移行することが可能になる。
【0078】
図8以下の各フローチャートでは、処理ステップを「ST」と表示する。
図8に示すように、挿入口からディスクの挿入を待つ挿入待機状態(ST1)では、搬送手段20の搬送ローラ21,22,23,24が搬入方向へ動作している状態において、ST2で、前記挿入検知スイッチ14または29のいずれかがONになるのを待つ。挿入検知スイッチ14と29の少なくとも一方がONとなると、ディスクが挿入されたものと判断される。挿入されたのが大径ディスクDの場合には、その後に前記挿入検知スイッチ14と29が共にONとなるため、この検知動作に基づいて、ST3に示すように、案内部材11と搬送手段20の対向間隔Wxが、大径ディスクDを搬入できる寸法に設定される。そして既に始動している搬送手段20の各搬送ローラ21,22,23,24の回転力によって大径ディスクDがY1方向へ搬入されていく(ST4)。
【0079】
ST5では、第1の検知スイッチ31と第2の検知スイッチ32のどちらかがONになるのを待つ。案内部材11のガイド溝11a内を移動するディスクの縁部でアクチュエータ31aまたは32aが押されて一方の検知スイッチがONになると、ST6のクランプ動作に移行する。
【0080】
このクランプ動作では、図4に示すようにドライブシャーシ51が上昇し、搬入中の大径ディスクDは、両縁部が案内部材11と搬送ローラとで保持された状態で、中央部分がターンテーブル54で押し上げられて撓んだ状態となる。この撓み状態のディスクの中央部分は、弾性復元力によってターンテーブル54に押し付けられる。ST6以後はディスクが図4のように撓んだまま搬送ローラ23と24によりY1方向へ送りこまれる。
【0081】
搬送されているディスクが規格に適合した寸法であり、また第1の検知スイッチ31と第2の検知スイッチ32が正常に動作しているときは、大径ディスクDがY1方向へ搬送されていく際に、まずST5で第1の検知スイッチ31がONになるはずである。このとき図7に示すように大径ディスクDの中心穴D1は、ターンテーブル54の中心よりもわずかな距離δだけY2側に位置している。よって、ST6においてクランプ動作に移行すると、ターンテーブル54の位置決め凸部54aの上面が、中心穴D1からわずかに外れた位置でディスクDに押し付けられる。さらにディスクDがY1方向へ移動し、ディスクDの中心がターンテーブル54の中心に一致すると、撓んでいるディスクDの復元力により、ディスクDの中心穴D1は、前記ターンテーブル54の位置決め凸部54aに強制的に嵌合させられる。
【0082】
このときディスクDの外周縁で、第2の検知スイッチ32のアクチュエータ32aが押され、ST7において両検知スイッチ31と32が双方共にONの状態となる。規格に適合しているディスクの中心穴D1が前記位置決め凸部54aに嵌合したときは、搬送手段20の搬送ローラからディスクDに対してY1方向への送り力が作用し続けていても、ディスクDはターンテーブル54に嵌合した位置から前後に動かなくなる。
【0083】
そこで、ST8では、両検知スイッチ31と32が双方共にONになっている状態が一定時間(例えば数百msec)継続するかを監視する。ST8において前記状態が一定時間継続していると判断されると、ST9において、搬送手段20の搬送ローラ21,22,23,24が逆転させられ、ディスクDに対してY2方向への排出力が与えられる。そして、ST10において第1の検知スイッチ31と第2の検知スイッチ32の双方がONであるか否か監視する。さらに、ST11で、双方の検知スイッチ31,32が共にONの状態が一定時間(例えば数百msec)継続しているか否かを監視し、継続しているときに、ディスクDの中心穴D1がターンテーブル54の位置決め凸部54aに確実に嵌合しているものと判断する。
【0084】
ST11で正常なクランプが完了したと判断されると、ST12において搬送手段20を停止させる。そして、前記のように案内部材11と搬送手段20を大径ディスクDの外周縁から離し、スピンドルモータ53を始動してディスクDを回転駆動する(ST13)。
【0085】
次に、ディスクDがクランプされたことが検知できない場合の制御フローを説明する。
【0086】
まず正常な検知状態に至らない一例として、ST5において検知スイッチ31と32のいずれか一方がONになった後に、ST7において検知スイッチ31と32が双方共にONにならない場合、またはST7において検知スイッチ31と32が双方同時にONになったが、その後のST8で計測される一定時間の経過前に、検知スイッチ31と32のいずれか一方がOFFになりあるいは双方がOFFとなって、2つの検知スイッチ31と32が共にONである状態が解消された場合がある。
【0087】
このような状態が生じる原因としては、第1に規格に適合しているディスクDでありながら正常にクランプされなかった場合がある。
【0088】
第2には、挿入されたディスクが規格外のものであり、中心穴D1が異常に大きいような場合である。また、小径ディスクを中心部に保持できるリング状のアダプタが、前記小径ディスクを保持していない状態で挿入された場合も同様である。このような場合、ターンテーブル54の位置決め凸部54aがディスクの中心穴に入っているにもかかわらず、搬送手段20の送り力により前記中心穴が大きすぎる分だけディスクが動いてしまい、両検知スイッチ31と32が共にONとなる状態を一定時間継続できなくなる。
【0089】
第3に、第1の検知スイッチ31と第2の検知スイッチ32のいずれか一方が、故障して検知不能になっているときである。この場合、たとえ規格に適合している大径ディスクDの中心穴D1がターンテーブル54の位置決め凸部54aに正常に嵌合していたとしても、第1の検知スイッチ31と第2の検知スイッチ32の双方が同時にONとなることが有り得ない。よって、ディスクが正常にクランプされたとの検知情報を得ることができない。
【0090】
このような場合には、ST14以下のリトライ動作が行われる。
ST7またはST10において、両検知スイッチ31と32が共にONにならない状態が生じたときには、ST14に移行する。ST14ではリトライ動作が所定の奇数回であるN1回行われたか否か判断され、N1回に至っていないと判断されたときにリトライ動作の処理に移行する。
【0091】
このリトライ動作では、まず搬送手段20の各搬送ローラ21,22,23,24の搬送方向が逆転させられ、さらにST7に移行して、両検知スイッチ31と32が同時にONとなるか否か監視される。両検知スイッチ31と32が同時にONになった場合には、ST8にてその状態が一定時間経過するか否か監視される。一定時間継続した場合には、ST9に移行し、正常なディスククランプが完了しているときは、ST12に移行する。
【0092】
前記ST14においてリトライが既にN1回行われたと判断されたときには、正常なクランプ動作ができないクランプエラーと判断される。このときは、ST17に移行して搬送手段20の動作を停止させる。ただし、案内部材11と搬送手段20との対向間隔Wxを変化させず、案内部材11と搬送手段20とでディスクを挟持した状態を維持する。そしてST18においてクランプ動作を解除する。すなわちクランプ駆動手段を動作させてドライブシャーシ51を下降させ、図3に示すように、ディスクがターンテーブル54とクランパ56とで拘束されない状態を設定する。
【0093】
そしてST19に移行して、搬送手段20を排出方向へ動作させてディスクを自動的に排出させる。あるいはST19において、ディスクの排出操作以外の処理動作を受け付けず、ノーズ部の表示手段に「エラー」である旨を表示し、ディスクの排出操作を待つ。排出操作釦が押されると、搬送手段20を排出方向へ動作させて、ディスクを挿入口へ排出する。または、表示手段に「エラー」である旨が表示された後に、ノーズ部のいずれかの操作釦が押されたら、その操作釦がどの種類であっても、自動的に排出動作に移行し、搬送手段20を排出方向へ動作させて、ディスクを排出してもよい。
【0094】
前記ST14では、リトライ回数が所定の奇数回行われたと判断されたときにST17以下のエラー処理にしている。リトライ回数を奇数回に決めておくことにより、ST17において搬送手段20の各搬送ローラ21,22,23,24を停止させたときに、ディスクDの中心がターンテーブル54の中心よりも挿入口側へ移動した位置でディスクDを停止させることができる。
【0095】
クランプエラーのときに、ターンテーブル54の中心よりも挿入口側でディスクを停止させておくと、ST19における排出動作において、ディスクが案内部材11と搬送手段20とで確実に保持された状態のまま搬送手段20を排出方向へ動作させることができ、エラー後にディスクを確実に排出できるようになる。
【0096】
また、第1の検知スイッチ31と第2の検知スイッチ32のいずれかが故障により検知不能になっているときには、たとえ規格に適合したディスクがターンテーブル54に正常にクランプされていたとしても、前記のようにクランプエラーと認識される。したがって検知スイッチ31と32のいずれか一方が故障したときには、必ずディスクが案内部材11と搬送手段20とで挟持され、クランプが解除されて、ディスクを排出できるようになる。
【0097】
よって、ディスクが装置内に位置したまま、案内部材11と搬送手段20がディスクから離れてディスクの挟持が解除される、という現象が生じない。仮にスイッチが故障しているのにもかかわらず、案内部材11と搬送手段20がディスクから離れてしまうと、その後に、案内部材11と搬送手段20とを接近させても検知スイッチ31,32の一方が正常に動作しないため、ディスクを正常に挟持できたか否かを検知することができなくなる。そして、主制御装置61は、駆動ユニット50にディスクが保持されているか否か判断できなくなり、ディスクが装置内に留まったまま故障状態になり、その後にディスクを排出できなくなる。
【0098】
しかし、図8の処理動作では、一方の検知スイッチが故障しているときに、必ずディスクを排出できるようにしているため、前記のようにディスクが装置内に残される不都合を防止できる。また、検知スイッチの一方が故障している場合には、直ちに表示手段にエラーが表示されるため、装置が故障状態であることをユーザーが認識しやすくなる。
【0099】
次に、正常な検知状態に至らない場合として、ST5において検知スイッチ31と32のいずれもON状態に動作しない場合が有り得る。
【0100】
このような現象が生じる原因としては、例えば図5に示すように、挿入されたディスクDが薄すぎて、ディスクの外周縁が、検知スイッチ31と32のアクチュエータ31aと32aの双方から外れた状態でディスクが搬送される場合などが有る。または、第1の検知スイッチ31と第2の検知スイッチ32の双方が故障して検知不能になっている場合も、ST5において双方の検知スイッチ31と32のいずれもONにならない。
【0101】
そこで、ST20では、検知スイッチ31と32のいずれもONにならない状態が一定時間(例えば500ms)継続しているか否か監視される。ST20において、検知スイッチ31と32のいずれもONとならない状態が一定時間経過したと判断されると、リトライ動作に移行する。
【0102】
このリトライ動作では、ST21において、搬送手段20の搬送方向が逆向きに切換えられ、ディスクが挿入口方向(Y2方向)へ移動させられる。そしてST22において、検知スイッチ31と32のいずれか一方が所定時間内にONになるか監視し、所定時間内にいずれかの検知スイッチがONになったら、ST6に移行して、ディスクのクランプ動作を試みる。
【0103】
ST22において検知スイッチ31と32のいずれもが所定時間内にONにならないときには、ST23に移行してリトライ回数が所定回数行われたかを判断する。リトライが所定回数に至っていないときには、さらにST21に移行して搬送手段20の搬送方向を逆向きに切り替える。またST23においてリトライ回数が所定回数に至ったと判断したときには、ST17に移行して、案内部材11と搬送手段20の対向間隔Wxを変更せず、案内部材11と搬送手段20とでディスクを挟持したまま搬送手段20の搬送ローラ21,22,23,24を停止させる。
【0104】
そして、そのままST19においてディスクを自動的に排出し、またはディスクの排出指示操作を待ってディスクを排出する。この場合に、ST23で設定されるリトライ回数は、所定回数に至ったと判断されたときに、ディスクの中心がターンテーブル54の中心よりも挿入口側へ移動した位置でディスクが停止するように設定されることが好ましい。
【0105】
前記処理動作では、例えば検知スイッチ31と32の双方が故障により検知不能に至ったときでも、ディスクが案内部材11と搬送手段20とで挟持された状態を維持できる。よって、そのままディスクを排出でき、またはディスクの排出操作のみを受け付ける処理に移行でき、ディスクが検知不能のまま装置内に残るのを防止できる。
【0106】
次に、図9は、ストック部3内のいずれかのディスクホルダ41を選択して、選択されたディスクホルダ41に保持されているディスクをY2方向へ引出して、駆動ニット50のターンテーブル54とクランパ56とでクランプする場合の処理動作を示している。
【0107】
図9(A)に示すように、ストック部3内のいずれかのディスクホルダ41を選択する操作が行われると、ST25において、案内支柱42が駆動されていずれかのディスクホルダ41が選択位置41Aへ移動させられる。ST26においてディスクホルダ41の選択が完了したと判断されると、図8のST3へ移行し、案内部材11と搬送手段20の対向間隔Wxが大径のディスクDを挟持できる寸法に接近し、選択位置41Aに位置するディスクホルダ41に保持されているディスクDが、案内部材11と搬送手段20とで挟持される。その後は図8と同じフローにより、選択されたディスクをターンテーブル54にクランプさせる制御動作が行われる。
【0108】
そして、検知スイッチ31と32の動作を監視してクランプエラーであると判断されると、ST14でリトライが行われ、また、ST20において、検知スイッチ31と32のいずれもがONにならないことが一定時間継続したと判断されたときもリトライが行われる。このリトライの結果、ディスクが正常にクランプされない場合には、ディスクが案内部材11と搬送手段20とで挟持され、ターンテーブル54とクランパ56によるクランプが解除されて、ディスクを排出できるようになる。これらの制御処理は、実質的に挿入口から挿入されたディスクをクランプするときの制御と同じである。
【0109】
ただし、図9(B)に示すように、ストック部3から引き出されたディスクがクランプされるときには、ST15のリトライ回数が偶数のN2回に設定される。ST23のリトライの設定回数も同様である。このようにリトライ回数が偶数に設定されると、クランプエラーが生じたときに、ディスクの中心がターンテーブル54の中心よりも挿入口側へ移動した位置で停止するようになる。よって、ディスクのクランプエラーがあったときに、ディスクを確実に排出できるようになる。
【0110】
次に、駆動ユニット50にクランプされているディスクの再生または記録が完了した後に、第1の移動部材6と第2の移動部材7を互いに接近させて、案内部材11と搬送手段20とでターンテーブル54上のディスクを挟持する動作が行われる。直径が8cmの小径ディスクDsの場合は、そのまま挿入口に排出される。また直径が12cmの大径ディスクDのときは、そのまま挿入口に排出される場合と、ストック部3内のディスクホルダ41に送り込まれる場合とがある。
【0111】
図10のフローは、ターンテーブル54にクランプされているディスクが案内部材11と搬送手段20とで挟持されるときの制御処理動作を示している。
【0112】
駆動ユニット50でのディスクの駆動が終了し、ディスクの排出を指示する操作、または大径ディスクをディスクホルダ41に保持させる操作が行われると、ST31において、第1の移動部材6と第2の移動部材7とが接近させられ、案内部材11と搬送手段20との対向間隔Wxが、ディスクを挟持できる寸法に設定される。
【0113】
ターンテーブル54にクランプされているディスクが規格に適合したものであり、且つ検知スイッチ31と32が正常に動作すれば、ディスクが案内部材11と搬送手段20とで挟持されると、第1の検知スイッチ31と第2の検知スイッチ32が同時にONになるはずである。そこで、図10のST32では、検知スイッチ31と検知スイッチ32の少なくとも一方がONになったときに、ST33においてディスクが正常に挟持されたものと判断している。そしてST34において、通常の動作に移行する。例えば、大径ディスクDをディスクホルダ41に送り込む操作指示がなされたときは、ターンテーブル54とクランパ56とのディスクのクランプが解除され、搬送手段20が始動して、ディスクが選択位置41Aにあるディスクホルダ41に送り込まれる。
【0114】
案内部材11と搬送手段20との対向間隔Wxが、ディスクを挟持できる寸法であるにも拘わらず、ST32において検知スイッチ31と32のいずれもONにならない場合には、リトライが行われる。
【0115】
このリトライでは2段階の制御処理が行われる。第1段階のリトライは、まずST35において、第1の移動部材6と第2の移動部材7が離れる方向へ動作させられて、案内部材11と搬送手段20との対向間隔Wxが広げられ、案内部材11と搬送手段20とがディスクの外周縁から離される。そしてST36において再度案内部材11と搬送手段20との対向間隔Wxが狭められ、案内部材11と搬送手段20とでディスクを挟持する動作が再度行われる。
【0116】
この第1段階のリトライでは、例えば案内部材11と搬送手段20の対向間隔Wxが狭められたときに、ディスクの外周縁が案内部材11のガイド溝11aから外れたようなエラー、あるいはディスクの板厚が薄すぎて図5に示すように、ディスクの外周縁が検知スイッチ31と32のアクチュエータ31aと32aから外れたエラーなどを修復できる確率が高くなる。
【0117】
そして、ST37において検知スイッチ31と32のいずれかがONになるか監視される。検知スイッチの一方がONになったら正常にディスクが挟持されたものと判断される。
【0118】
ST38において前記第1段階のリトライが何回行われたかが計測され、リトライが所定のN3回(3回程度)行われたと判断され、それでも正常な挟持完了が検出されないときに、第1段階のリトライを終了し、第2の段階のリトライに移行する。
【0119】
第2段階のリトライでは、ST39において、案内部材11と搬送手段20の対向間隔Wxを、ターンテーブル上のディスクを挟持する寸法よりも例えば0.5mm程度わずかに狭くする。
【0120】
次に、ST40において、ターンテーブル54にクランプされているディスクを少なくとも1回回転させる。この回転は、搬送手段20の搬送ローラ21,22,23,24を駆動することにより行うことができるし、またはスピンドルモータ53を始動することによっても行うことができる。図10のST40では、搬送手段20の各搬送ローラ21,22,23,24を50ms程度正方向、逆方向、正方向へ3回駆動する。
【0121】
そして、ST41において検知スイッチ31と32のいずれかがONになるか否か監視される。この時点でスイッチがONになったらディスクが正常に挟持されたものと判断される。
【0122】
ST41において、検知スイッチ31と32のいずれもがONにならない場合に、ST42において第2段階のリトライ動作が所定回数のN4回行われたか否か監視され、N4回(3回程度)のリトライを行っても検知スイッチ31と32のいずれもがONにならなかったときに、第2段階のリトライを完了する。
【0123】
前記第2段階のリトライでは、まずST39において案内部材11と搬送手段20の対向間隔Wxを狭めているため、ターンテーブル54にクランプされているディスクの外径が規格よりも小さすぎるような場合にも、案内部材11と搬送手段20で挟持されたことを検知できるようになる。
【0124】
また、ディスクの外周縁が波状に変形しており、またはディスクが部分的に反っており、最初の時点で外周縁がアクチュエータ31aと32aから外れている場合であっても、ST40においてディスクを回転させることにより、ディスクの外周縁でアクチュエータ31aまたは32aを押圧できる確率を高くできる。
【0125】
前記第1段階のリトライがN3回行われ、第2段階のリトライがN4回行われても、ディスクが正常に検知されるに至らないときは、ディスクの挟持エラーと判断する(ST43)。
【0126】
前記挟持エラーが発生する原因としては、ディスクが異常に反ったものである場合、あるいは検知スイッチ31と32の双方が故障により検知不能になっている場合などが有り得る。あるいは、ターンテーブル54上にディスクが存在していない場合も有り得る。
【0127】
ST43において、挟持エラーと判断されたときは、ST44に移行し、主制御装置61においてメモリ62に保持されているディスク装置の動作履歴を参照する。この動作履歴において、その動作以前または直前に駆動ユニット50でディスクがクランプされていた経過が残っていなかったときには、ST48に移行して、ターンテーブル54にディスクが保持されていないと判断し、その後の操作に応じた動作を実行可能とする。すなわち新たなディスクの挿入や、ストック部3のディスクの選択動作およびストック部3から選択されたディスクを駆動ユニット50に引き込んでクランプする動作を受け入れる。
【0128】
ST44において、それ以前または直前に駆動ユニット50にディスクがクランプされている経過が残されているときには、ターンテーブル54にディスクが存在していると判断する。このとき、案内部材11と搬送手段20との対向間隔Wxがディスクを挟持できる寸法に設定され、案内部材11と搬送手段20とでディスクが挟持された状態が維持される。さらにST46においてドライブシャーシ51が下降させられて、ターンテーブル54とクランパ56とでのクランプが解除される。
【0129】
そして、ST47に移行し、搬送手段20が搬出方向へ動作してディスクが挿入口に自動的に排出される。あるいは表示手段で「エラー」表示がなされ、そのまま動作が停止し、その後に排出操作釦の操作のみを受け入れてそれ以外の動作を受け付けないようにする。そして排出操作がなされたときに搬送手段が動作してディスクが排出される。または、ノーズ部などに設けられたいずれかの操作釦が操作されたときに、その操作がどのようなものであっても、ディスクの排出処理に移行するように動作させることもできる。
【0130】
このように挟持エラーが生じたときに、案内部材11と搬送手段20とでディスクが挟持された状態を維持し、さらにディスクの排出動作のみを行えるようにしているため、ディスクを排出できる確率を高くできる。例えば前記第1の検知スイッチ31と第2の検知スイッチ32が故障により動作不能となっている場合にも、ディスクが装置内に残されることなく、必ず排出される。
【0131】
したがって、第1の検知スイッチ31と第2の検知スイッチ32が故障している場合に、図10の処理動作を行うことにより、ストック部3のディスクホルダ41を順次選択位置41Aへ移動させて、各ディスクホルダ41に保持されていたディスクを順次挿入口へ排出させて、ストック部3内を空にする動作も可能となる。
【0132】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、案内手段と搬送手段でディスクが挟持されて搬送されるディスク装置において、ディスクがクランプ可能な位置へ至ったことが検知されなかったとき、またはクランプ中のディスクを案内手段と搬送手段とで挟持するときの検知が正常に行なわれなかったときに、案内手段と搬送手段とでディスクを挟持したまま、エラー処理に移行しているため、そのままディスクを必ず排出でき、装置内にディスクが残るのを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明のディスク装置の主要部を示す斜視図、
【図2】前記ディスク装置の平面図、
【図3】図2のIII−III線の断面図、
【図4】ディスクに回転駆動手段が押し付けられた状態を示す断面図、
【図5】案内部材のガイド溝と検知スイッチとの関係を示す断面図、
【図6】大径ディスクおよび小径ディスクと、第1の検知スイッチおよび第2の検知スイッチとの関係を示す平面図、
【図7】搬送される大径のディスクと、検知スイッチとの関係を示す平面図、
【図8】挿入口から搬送されたディスクが正常にクランプされたか否かを検出する制御動作のフローチャート、
【図9】(A)(B)は、ストック部から搬送されたディスクが正常にクランプされたか否かを検出する制御動作の一部を抜粋して示すフローチャート、
【図10】ターンテーブルにクランプされているディスクを案内部材と搬送手段とで挟持するときの制御動作を示すフローチャート、
【符号の説明】
1 ディスク装置
3 ストック部
5 ディスク搬送部
6 第1の移動部材
7 第2の移動部材
8 連結歯車(間隔設定手段)
11 案内部材(案内手段)
11a ガイド溝
20 搬送手段
21,22,23,24 搬送ローラ
31 第1の検知スイッチ(クランプ位置検知手段)
32 第2の検知スイッチ(クランプ位置検知手段)
61 主制御装置
62 メモリ
D 大径ディスク
D1 中心穴
Ds 小径ディスク

Claims (8)

  1. ディスクの一方の縁部を案内する案内手段と、前記案内手段に対向し前記ディスクの他方の縁部に移送力を与える搬送手段と、前記案内手段と前記搬送手段との対向間隔を可変する間隔設定手段と、前記搬送手段で搬送されたディスクがクランプされる回転駆動手段とを有し、
    前記案内手段と前記搬送手段の少なくとも一方には、前記ディスクが前記回転駆動手段でクランプ可能な位置に至ったことを検知する検知手段が設けられており、
    ディスクが前記回転駆動手段にクランプされているときに、前記案内手段と前記搬送手段とを前記ディスクの縁部から離し、ディスクの駆動が終了した後に前記案内手段と前記搬送手段の間隔を狭めてディスクを挟持できるように前記間隔設定手段を動作させ、この挟持動作において、前記検知手段でディスクを検知できなかったときに、前記案内手段と前記搬送手段とでディスクを挟持したまま、動作エラーと認識し、その後に前記搬送手段によりディスクの排出を可能とする制御手段が設けられていることを特徴とするディスク装置。
  2. 前記検知手段でディスクが検知されなかったときに、動作履歴を参照し、ディスクがターンテーブルにクランプされていた経過が存在していたときに前記動作エラーと認識する請求項記載のディスク装置。
  3. 前記検知手段は、2つの検知スイッチを有し、前記ディスクが前記クランプ可能位置に至ったときに、前記2つの検知スイッチが共に動作するように前記2つの検知スイッチの間隔が設定されており、前記2つの検知スイッチの双方がディスクを検知しなかったときに、前記動作エラーと認識される請求項または記載のディスク装置。
  4. 前記動作エラーと認識したときに、外部からの操作を待つことなく、前記搬送手段が自動的に排出方向へ動作させられる請求項1ないしのいずれかに記載のディスク装置。
  5. 前記動作エラーと認識したときに、全動作を停止し、排出操作部の操作指令のみを受け付け、他の操作を受け付けないようにする請求項1ないしのいずれかに記載のディスク装置。
  6. 前記動作エラーと認識したときに、全動作を停止し、複数の操作部のいずれかが操作されたときに、搬送手段を排出方向へ動作させる請求項1ないしのいずれかに記載のディスク装置。
  7. 装置の挿入口から挿入されたディスクが前記搬送手段で搬送されて前記回転駆動手段に移送されてクランプされる請求項1ないしのいずれかに記載のディスク装置。
  8. 装置の内部に複数のディスクを収納するストック部が設けられ、前記ストック部内のディスクが前記搬送手段で搬送されて前記回転駆動手段に移送されてクランプされる請求項1ないしのいずれかに記載のディスク装置。
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