JP3871624B2 - 粒子分析装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は粒子分析装置に関し、とくに、粒子の特徴パラメータを用いて2次元頻度分布図(スキャッタグラム)を作成しその分布図に現れる粒子の集団を分画して粒子の種類や数を特定する分析装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の粒子分析装置において、分布図上に予め複数の領域を設定し、分布図に現れる複数の粒子の各々についてその設定領域に対する帰属度を算出し、帰属度に応じて分画領域を決定するようにしたものが知られている(例えば、特開平6−3252号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来の粒子分析装置を例えば血液中の血球を分析する血液分析装置として使用する場合、測定対象の血液を希釈する試薬の種類や量、血球から電気的、或いは光学的情報を検出する素子の汚れ、検出した情報から特徴パラメータを得るために該情報を電気信号に変換する電気回路の増幅度の変化、などのような何らかの原因により、分布図の作成に用いる特徴パラメータが変動した場合には、2次元頻度分布図に現れる粒子の集団が移動して正しい分画が行われず、誤まった分析結果が得られるという問題点がある。
【0004】
この発明はこのような事情を考慮してなされたもので、誤まった分画が行われたときにはそれを分画異常と判定する機能を備えた粒子分析装置を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明は、複数の粒子の各々から特徴パラメータを検出する検出部と、検出した特徴パラメータを用いて少なくとも2つの2次元頻度分布図を作成する分布図作成部と、各分布図に出現する粒子を粒子集団に分画する分画部と、2つの分布図において共通する種類の粒子を含む粒子集団がそれぞれ分画されるときに、それらの粒子集団の粒子数を比較する演算部と、その比較結果に基づいて上記分布図における分画の異常を判定する判定部とを備える粒子分析装置を提供するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
この発明の対象粒子は、主に血液や尿のような体液中に含まれる有形物質であるが、工業用の無機又は有機物質からなる粒子であってもよい。
この発明の検出部には、例えばフローサイトメータ、つまり粒子含有液をシース液に包んで流すフローセルと、粒子含有液の各粒子から特徴パラメータを検出する光学素子とからなる装置を用いることができる。
この場合、検出される特徴パラメータとしては、前方散乱光、側方散乱光、蛍光(例えば側方蛍光)などに基づく光学的な情報が挙げられる。
フローサイトメータではこれら各種光学的情報につき前記光学素子によって光電変換が行われ、粒子の特徴に応じたパルス信号が得られるが、そのピークレベルを光強度としたり、パルス信号が所定の閾値を超えている時間をパルス幅としたりして特徴パラメータとすることができる。すなわち、前方散乱光情報としては前方散乱光強度や前方散乱光パルス幅を、側方散乱光情報としては側方散乱光強度や側方散乱光パルス幅を、側方蛍光情報としては側方蛍光強度や側方蛍光パルス幅を、前記特徴パラメータとすることができる。
【0007】
また、分布図作成部により作成される2次元頻度分布図としては、検出部としてフローサイトメータを用いる場合には、例えば側方散乱光強度と側方蛍光強度をパラメータとする分布図、側方散乱光強度と前方散乱光強度をパラメータとする分布図、側方蛍光強度と前方散乱光強度をパラメータとする分布図、および側方蛍光強度と前方散乱光強度をパラメータとする分布図などが挙げられる。
【0008】
分画部が分布図の粒子を集団に分画する分画方法としては、従来公知の方法、例えば特開平6−3252号公報に記載の方法を用いることができる。
【0009】
また、この発明における分画部と演算部と判定部は、CPU,ROM,RAMからなるマイクロコンピュータやパーソナルコンピュータにより一体的に構成することができる。
【0010】
また、検出部がフローサイトメータからなり、特徴パラメータが前方散乱光強度、側方散乱光強度および側方蛍光強度であるとき、2次元頻度分布図が側方蛍光強度と前方散乱光強度をパラメータとする第1分布図と、側方散乱光強度と側方蛍光強度をパラメータとする第2分布図であってもよい。
【0011】
この場合、検出される粒子が血球であれば、分画部は第1分布図において白血球(好中球,好塩基球,好酸球,リンパ球,単球)を分画し、第2分布図において白血球の成分としての好中球、好塩基球および好酸球を分画することができる。
【0012】
この時、演算部は第1分布図の白血球(好中球,好塩基球,好酸球,リンパ球,単球)の数Nと第2分布図の好中球と好塩基球と好酸球の数の和Mを算出してMとNとを比較し、判定部はN<Mのとき第1分布図の分画が異常であると判定することができる。
【0013】
さらに、この発明は、粒子含有検体を定量する定量部と、定量された検体を用いて第一、第二の試料を調製する試料調整部と、前記調整された第一の試料、第二の試料をそれぞれ測定して各試料中の粒子から複数の特徴パラメータを検出する検出部と、各試料ごとに、検出した特徴パラメータに基づく2次元頻度分布図を作成する分布図作成部と、各分布図に出現する粒子を粒子集団に分画する分画部と、第一の試料について作成された分布図と第二の試料について作成された分布図において共通する種類の粒子を含む粒子集団が分画されるときに、それらの粒子集団の粒子数を比較する演算部と、演算部による比較結果に基づいて上記分布図における分画の異常を判定する判定部と、を備える粒子分析装置を提供するものである。
実施例
以下、図面に示す実施例に基づいてこの発明を詳述する。なお、各図面の共通の要素には共通の番号および記号を付記している。
【0014】
血液分析装置の構成
図1はこの発明の方法を用いた血液分析装置の光学系を示す斜視図である。同図においてレーザダイオード21から出射されたビームはコリメートレンズ22を介してシースフローセル1のオリフィス部13を照射する。オリフィス部を通過する血球から発せられる前方散乱光は、集光レンズ24とピンホール板25とを介してフォトダイオード26に入射する。
【0015】
一方、オリフィス部13を通過する血球から発せられる側方散乱光と側方蛍光については、側方散乱光は集光レンズ27とダイクロイックミラー28とを介してフォトマルチプライアチューブ(以下、フォトマルという)29に入射し、側方蛍光は集光レンズ27とダイクロイックミラー28とフィルタ36とピンホール板30を介してフォトマル31に入射する。
【0016】
フォトダイオード26から出力される前方散乱光信号と、フォトマル29から出力される側方散乱光信号と、フォトマル31から出力される側方蛍光信号とは、それぞれアンプ32,33,34により増幅され、解析部35に入力される。
【0017】
図2は図1に示す血液分析装置の流体系を示す系統図である。同図において、先ず洗浄工程においては、バルブ41,50が開かれ、シース液を収容したシース液チャンバー42からシース液が圧力装置43から印加される圧力Pによって送出され、バルブ41と定量シリンジ44とノズル6とを介して廃液チャンバー45へ排出されると共に、バルブ50とシースフローセル1とを介して廃液チャンバー45に排出され、所定時間後にバルブ41,50が閉じられる。これによって、定量シリンジ44,ノズル6,シースフローセル1およびその経路がシース液により洗浄される。
【0018】
次に、測定工程においては、バルブ46,47が開かれ、血液含有試料液を試薬で反応させて収容する反応チャンバー48から試料液が吸引装置49の負圧により吸引され、バルブ46とノズル6間の経路が試料液で満たされると、バルブ46,47が閉じられる。次に、バルブ50が開かれると、シース液がシース液チャンバー42から圧力装置43の圧力によりシースフローセル1へ送出され、廃液チャンバー45に排出される。
【0019】
次に、バルブ41が開かれると、圧力装置43からの圧力Pは定量シリンジ44を介してノズル6の先端へも伝達され、ノズル6の先端においてノズル外部のシース液の圧力とノズル内部の試料液の圧力とが平衡する。従って、この状態で定量シリンジ44のピストン44bがモータ44aにより駆動されると、バルブ46とノズル6間に存在する試料液はノズル6からオリフィス部13へ容易に吐出され、シース液によって細く絞られてオリフィス部13を通過し、シース液と共に廃液チャンバー45へ排出される。
そして、定量シリンジ44のピストン44bの駆動が終了すると、測定工程を終了する。
【0020】
次に、モータ44aが逆転してピストン44bが引き戻され、定量シリンジ44は初期状態に復帰するが、この間にはバルブ41,50は開かれたままであるので、前述の洗浄工程が行われ、次の測定工程に備えられることになる。
【0021】
従って、他の反応チャンバー51,52,53に収容された他の試料液についてもバルブ54,55,56を開閉して前述と同様の工程を順次実行することにより測定を行うことができる。
なお、バルブ57は廃液チャンバー45から廃液を排出するバルブであり、必要に応じて開閉される。
【0022】
図3は、図1の解析部35の構成を示すブロック図である。図3において、61は各種の数値や領域などの条件を予め設定するためのデータの入力部であり、例えば、キーボードやマウスにより構成される。
【0023】
また、62は設定された各種条件を格納する設定条件格納部、63はフォトダイオード26とフォトマル29,31の出力信号から得られる光学情報を格納するデータ格納部である。64はデータ格納部63に格納された光学情報、つまり前方散乱光強度(Fsc),側方散乱光強度(Ssc),側方蛍光強度(Sfl)の内いずれか2つのパラメータを用いて2次元頻度分布図を作成する分布図作成部、65は分布図作成部64で作成された分布図から座標や領域を抽出する抽出部である。
【0024】
66は分布図作成部64で作成される分布図において各粒子の分画領域を決定する分画領域決定部、67は分画領域内の粒子数の計数や計数結果の比較を行う演算部、70は比較結果に基づいて分布図における分画の異常を判定する判定部である。そして、演算部67の演算結果および判定部70の判定結果は分布図作成部64で作成された分布図と共に表示部68に表示される。69は図2に示すバルブ41,46,47,50,54,55,56,57およびモータ44aを駆動する流体系駆動部である。また、解析部35はパーソナルコンピュータで構成される。
【0025】
2次元頻度分布図の作成
図8は、図2中に図示しなかった検体,定量部,試薬供給部を示すものであり、試料の調整に関し詳細に説明するための図である。
図8に示すように、検体容器80から血液(検体)が定量部81〜84によってそれぞれ必要量だけ吸引定量され、反応チャンバー48、51、52、53へそれぞれ分配される。つまり、「有核赤血球測定モード」での測定用に定量された血液は反応チャンバー48へ分配される。「白血球、好塩基球測定モード」での測定用に定量された血液は反応チャンバー51へ分配される。「白血球4分類測定モード」での測定用に定量された血液は反応チャンバー52へ分配される。「網赤血球測定モード」での測定用に定量された血液は反応チャンバー53へ分配される。そして、反応チャンバー48、51、52、53のそれぞれへ、対応する試薬供給部85〜88により、所定の試薬が供給され、血液と試薬を反応させる。このようにして各測定モードに応じた複数の試料が、1つの検体から調製され、シースフローセル1にて順次測定される。
つまり、入力部61(図3)において、「有核赤血球測定モード」,「白血球、好塩基球測定モード」、「白血球4分類測定モード」、「網赤血球測定モード」の4種類の測定モードのオーダがそれぞれ設定されると、オーダに応じて各測定モードが次のように実行される。
【0026】
有核赤血球測定モード
「有核赤血球測定モード」では、血液18μlがストマトライザーNR溶血剤(シスメックス(株)製)882μlとともに反応チャンバー48に運ばれる。そしてストマトライザーNR染色液(シスメックス(株)製)18μlが添加される。この状態で約7秒間反応させることで、赤血球が溶血させられ、白血球・有核赤血球が染色される。
【0027】
この処理がされた試料は定量シリンジ44によって、ノズル6から吐出され、光学的に測定して得られた情報のうち、側方蛍光強度(Sfl)と前方散乱光強度(Fsc)とを2次元頻度分布図にした例が図4である。図4では、有核赤血球と白血球の集団がそれぞれ分画される。
【0028】
白血球,好塩基球測定モード
「白血球、好塩基球測定モード」では、血液18μlがストマトライザーFB(II)(シスメックス(株)製)882μlとともに反応チャンバー51に運ばれる。この状態で約14秒間反応させることで、赤血球が溶血させられ、好塩基球以外の白血球が裸核化・収縮される。
【0029】
この処理がされた試料は定量シリンジ44によって、ノズル6から吐出され、光学的に測定して得られた情報のうち、側方散乱光強度(Ssc)と前方散乱光強度(Fsc)とを2次元頻度分布図にした例が図5である。図5では、好塩基球と(リンパ球+単球+好中球+好酸球)の集団がそれぞれ分画される。
【0030】
白血球4分類測定モード
「白血球4分類測定モード」では、血液18μlがストマトライザー4DL(シスメックス(株)製)882μlとともに反応チャンバー52に運ばれる。そしてストマトライザー4DS(シスメックス(株)製)18μlが添加される。この状態で約22秒間反応させることで、赤血球が溶血させられ、白血球が染色される。
【0031】
この処理がされた試料は定量シリンジ44によって、ノズル6から吐出され、光学的に測定して得られた情報のうち、側方散乱光強度(Ssc)と側方蛍光強度(Sfl)とを2次元頻度分布図にした例が図6である。図6では、リンパ球、単球、好中球+好塩基球、好酸球の集団がそれぞれ分画される。
【0032】
網赤血球測定モード
「網赤血球測定モード」では、血液4.5μlがレットサーチ(II)希釈液(シスメックス(株)製)895.5μlとともに反応チャンバー53に運ばれる。そしてレットサーチ(II)染色液(シスメックス(株)製)18μlが添加される。この状態で31秒間反応させることで、網赤血球等が染色される。
【0033】
この処理がされた試料は定量シリンジ44によって、ノズル6から吐出され、光学的に測定して得られた情報のうち、側方蛍光強度(Sfl)と前方散乱光強度(Fsc)とを2次元頻度分布図にした例が図7である。図7では、網赤血球と成熟赤血球と血小板の集団がそれぞれ分画される。
図9は、この発明の血液分析装置の動作を示すフローチャートである。このフローチャートを用いて上記の試料の調製と測定の工程の一連の流れを整理して説明する。
ステップS1:患者から採取された血液を吸引する。
ステップS2:各測定モードでの測定に必要な量を、定量して分配する。
ステップS3a〜S3d:定量した各血液に、測定モードに応じて希釈液,染色液,溶血剤など所定の試薬を添加して反応処理を施し、各測定モード(「有核赤血球測定モード」,「白血球,好塩基球測定モード」,「白血球4分類測定モード」,「網赤血球測定モード」)ごとの試料を調製する。
ステップS4a〜S4d:測定モードごとに調製した各試料を、順次検出部に送液し、検出部により光学的情報を検出する。
ステップS5a〜S5d:検出した光学液情報に基づき、各測定モードごとに2次元頻度分布図を作成する。
ステップS6a〜S6d:作成した各分布図上で、出現した粒子を分画し、粒子の種類ごとに計数する。
ステップS7:複数の分布図における分画、計数の結果に基づき、分画異常の有無を判定する(このステップは以下に詳述する)。
【0034】
分画異常の判定
この実施例では、1つの検体について「有核赤血球測定モード」と「白血球、好塩基球測定モード」と「白血球4分類測定モード」が実行され、図4〜図6に示す分布図が得られると、演算部67と判定部70(図3)は、次のような手順で分画異常の判定を行う。
【0035】
まず、図4に示す有核赤血球測定モードの分布図から白血球の数N1と有核赤血球の数N2を算出し、次式が成立するか否かを判定する。
100×N1/(N1+N2)<10……(1)
【0036】
式(1)が成立する場合は、白血球の数N1に対する有核赤血球の数N2が異常に多いことを示し、これは検体が健常でない患者から採取されたものであるか、又は図4の分布図で白血球が有核赤血球として誤まって分画された分画異常であることを意味する。すなわち、この判定だけでは「有核赤血球測定モード」の分画異常を判定できない。
【0037】
そこで、「有核赤血球測定モード」と「白血球4分類測定モード」とを用いた分画異常の判定を行う。有核赤血球が存在する検体では、有核赤血球は図6の白血球4分類測定モードの分布図においてリンパ球およびその下部の領域に出現する。その領域から離れて分画され有核赤血球が含まれることがない(好中球+好塩基球)の数と好酸球の数との和N3を計数し図4から求めた白血球数N1と比較する。
【0038】
そして、
N3>N1……(2)
であれば、図4に現れる白血球の数N1が図6に現れる白血球の一部の成分つまり(好中球+好塩基球+好酸球)の数N3より少ないことになり、矛盾が生じるので分画が異常であると判断する。つまり、この場合、式(2)は、図4において白血球の大部分が有核赤血球として誤まって分画されたことを示す条件である。
【0039】
(好中球+好塩基球+好酸球)の数N3が白血球数および有核赤血球数に比べてかなり少ない場合は、上記判定式の信頼性が低くなる。有核赤血球を多く含む検体の場合、有核赤血球は図5の「白血球,好塩基球測定モード」の分布図の好塩基球と(リンパ球+単球+好中球+好酸球)の領域に出現する。図5の分布図において有核赤血球が含まれるかも知れない好塩基球および(リンパ球+単球+好中球+好酸球)の領域の粒子数N4を計数し、図6の白血球4分類測定モードの分布図に示される(好中球+好塩基球+好酸球)の数N3と以下の式にて比較する。
100×N3/N4>10……(3)
式(3)を満たさない場合は、式(2)の判定を行わない。
【0040】
このように、判定部70が図4の有核赤血球測定モードの分布図における分画が異常であると判定すると、判定結果を表示部68に表示させる。
【0041】
【発明の効果】
この発明によれば、分布図に現れる粒子を分画して粒子の分析を行う粒子分析装置において、その分画異常が容易に判定されるので、誤まった分析が防止され、分析精度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例に係る光学系を示す斜視図である。
【図2】この発明の実施例に係る流体系を示す系統図である。
【図3】この発明の実施例に係る解析部の構成を示すブロック図である。
【図4】この発明の実施例に係る分布図の表示例である。
【図5】この発明の実施例に係る分布図の表示例である。
【図6】この発明の実施例に係る分布図の表示例である。
【図7】この発明の実施例に係る分布図の表示例である。
【図8】図2の要部詳細を示す系統図である。
【図9】この発明の血液分析装置の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 シースフローセル
21 レーザダイオード
22 コリメートレンズ
24 集光レンズ
25 ピンホール板
26 フォトダイオード
27 集光レンズ
28 ダイクロイックミラー
29 フォトマルチプライアチューブ
30 ピンホール板
31 フォトマルチプライアチューブ
32 アンプ
33 アンプ
34 アンプ
35 解析部
36 フィルタ

Claims (7)

  1. 複数の粒子の各々から特徴パラメータを検出する検出部と、検出した特徴パラメータを用いて第1の2次元頻度分布図と、第1の2次元頻度分布図とは特徴パラメータの組合せが異なる第2の2次元頻度分布図とを作成する分布図作成部と、各分布図に出現する粒子を粒子集団に分画する分画部と、第1と第2の2次元頻度分布図において共通する種類の粒子を含む粒子集団として、第1の2次元頻度分布図には第1粒子集団が、第2の2次元頻度分布図には第2粒子集団がそれぞれ分画されるときに、第1および第2粒子集団にそれぞれ含まれる粒子数を比較する演算部と、その比較結果に基づいて上記分布図における分画の異常を判定する判定部とを備える粒子分析装置。
  2. 検出部がフローサイトメータからなる請求項1記載の粒子分析装置。
  3. 特徴パラメータが前方散乱光情報、側方散乱光情報および側方蛍光情報からなる請求項2記載の粒子分析装置。
  4. 前方散乱光情報が前方散乱光強度、側方散乱光情報が側方散乱光強度、側方蛍光情報が側方蛍光強度であり、第1の2次元頻度分布図が側方蛍光強度と前方散乱光強度をパラメータと第2の2次元頻度分布図が側方散乱光強度と側方蛍光強度をパラメータとする請求項3記載の粒子分析装置。
  5. 検出される粒子が血球であり、分画部は第1の2次元頻度分布図において白血球を分画し、第2の2次元頻度分布図において白血球の成分としての好中球、好塩基球および好酸球を分画する請求項4記載の粒子分析装置。
  6. 演算部は第1の2次元頻度分布図の白血球の数Nと第2の2次元頻度分布図の好中球と好塩基球と好酸球の数の和Mを算出してMとNとを比較し、判定部はN<Mのとき第1の2次元頻度分布図の分画が異常であると判定する請求項5記載の粒子分析装置。
  7. 粒子含有検体を定量する定量部と、定量された検体を用いて第一、第二の試料を調製する試料調製部と、前記調製された第一の試料、第二の試料をそれぞれ測定して各試料中の粒子から複数の特徴パラメータを検出する検出部と、第一の試料から検出された特徴パラメータに基づいて第1の2次元頻度頻度分布図を作成し、第二の試料から検出された特徴パラメータに基づいて第1の2次元頻度分布図とは特徴パラメータの組合せが異なる第2の2次元頻度分布図を作成する分布図作成部と、各分布図に出現する粒子を粒子集団に分画する分画部と、第一の試料について作成された第1の2次元頻度分布図と第二の試料について作成された第2の2次元頻度分布図において共通する種類の粒子を含む粒子集団として、第1の2次元頻度分布図には第1粒子集団が、第2の2次元頻度分布図には第2粒子集団がそれぞれ分画されるときに、第1および第2粒子集団の粒子数を比較する演算部と、演算部による比較結果に基づいて第1および第2の2次元頻度分布図における分画の異常を判定する判定部とを備える粒子分析装置。
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