JP3871535B2 - ロードポート装置及びこの装置と上位装置との取り付け機構 - Google Patents

ロードポート装置及びこの装置と上位装置との取り付け機構 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体ウエハなどの基板を多段に収容するカセット内部と上位装置との間の基板搬送経路を提供して、カセット内部への基板の搬入および/又はカセット内部からの基板の搬出を可能にするロードポート装置及びこの装置と上位装置との取り付け機構に係り、特に、ロードポート装置と上位装置とを容易に安全に取り付けるための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体デバイス製造等の製造工程では、高度クリーン環境が必要とされている。近年では、工場全体をクリーンルーム化するのではなく、製品の周辺環境のみをクリーンな状態にするという局所クリーン空間手法が用いられている。簡単に説明すると、工程内のそれぞれの装置内部のみをクリーン環境とし、各装置どうしの間での基板(半導体ウエハなど)の運搬及び保管を、内部をクリーンにした、半導体ウエハなどの基板Wを多段に収容する容器(カセットと称される)を用いて行なうというものである。このカセットは、開口を有する容器本体と、この容器本体の開口を閉塞する蓋とから構成されている。なお、容器本体の前側に開口が形成されたカセットは、特に、FOUP(Front Open Unified Pod )と呼ばれている。
【0003】
カセット内の基板を半導体ウエハ処理装置等の上位装置に移送する(ロードする)場合は、ロードポート装置と呼ばれる装置が用いられる。このロードポート装置は、上位装置に着脱自在に取り付けられる装置であり、通常、カセットを載置するテーブルと、カセットの蓋を自動で開ける機構とを有している。ロードポート装置は、外界に対して密閉状態を保ったままカセットを上位装置内のクリーン空間へ開いて、カセット内の基板を上位装置に移送することができるものである。
【0004】
例えば、ロードポート装置の故障時に、上位装置を停止してこのロードポート装置のメンテナンスを行なっていると製造工程のダウンタイムが長くなり、効率が悪いので、ロードポート装置は、故障時にはロードポート装置自体を交換できるように、上位装置に対して着脱される別ユニットとして構成されている。
【0005】
従来、ロードポート装置を上位装置に取り付ける際には、ロードポート装置をリフターに載せて運搬して、上位装置に近づけ、この上位装置の前面側下部に上方向に突出するように設けられた球状の支持部に、ロードポート装置の底部の半球状の凹部を載せるようにして、ロードポート装置を上位装置に仮置きするとともに、作業者はロードポート装置が倒れないように支持する。そして、作業者はロードポート装置を支持しながらこのロードポート装置を上位装置に対して所定の姿勢状態となるように調整し、この調整された最終状態を維持するようにボルトなどの締結部材でもってロードポート装置を上位装置に固定している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような構成を有する従来例の場合には、次のような問題がある。
すなわち、従来のロードポート装置では、上位装置の前面側下部に上方向に突出するように設けられた球状の支持部に、ロードポート装置の底部の半球状の凹部を載せるようにして、ロードポート装置を上位装置に仮置きしなければならないが、上位装置の球状の支持部とロードポート装置の底部の半球状の凹部との嵌合を目視確認しながら行なうことができないので、ロードポート装置を上位装置に取り付けにくいという問題がある。また、ロードポート装置を上位装置の球状の支持部に仮置きしているだけでので、作業者はロードポート装置が倒れないように支持する必要があり、ロードポート装置は非常に不安定であり、取り付け作業の安全性を確保できないという問題がある。
【0007】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、ロードポート装置と上位装置とを容易に安全に取り付けることができるロードポート装置及びこの装置と上位装置との取り付け機構を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、このような目的を達成するために、次のような構成をとる。
すなわち、請求項1に記載の発明は、基板に所要の処理を施すための上位装置に取り付けられ、複数枚の基板を多段に収容するカセットが載置される載置部を備えたロードポート本体を有し、前記載置部に載置されたカセット内部と前記上位装置との間の基板搬送経路を提供するロードポート装置において、前記上位装置に前記ロードポート本体を吊り下げ支持するための支持機構を前記ロードポート本体の上部に設けている。
【0009】
さらに、前記支持機構は、前記上位装置に設けられた部材と協働して前記ロードポート本体を揺動変位可能に吊り下げ支持する嵌合部材である。
【0010】
さらに、この請求項に記載の発明は、前記支持機構は、前記ロードポート本体を吊り下げ支持した状態でこのロードポート本体を吊り下げ支点周りに揺動変位調整する吊り下げ支点周り調整手段を備え、前記吊り下げ支点周り調整手段は、前記ロードポート本体の上部に取り付けられた略L字形状の回転調整板を備え、前記回転調整板は、前記上位装置に設けられた位置決めベースの上部に当該上位装置の正面視で幅方向に間隔を空けて設けられた2個の上下調整ボルトのボルト頭が当接する面である折れ曲がり部を備え、前記折れ曲がり部に当接する前記上下調整ボルトのボルト頭の上下方向の位置を調整することで当該回転調整板の水平方向に対する傾きが調整され、前記ロードポート本体が吊り下げ支点周りに揺動変位調整されることを特徴とするものである。
【0011】
また、請求項に記載の発明は、請求項1に記載のロードポート装置において、前記支持機構は、前記ロードポート本体を吊り下げ支持した状態でこのロードポート本体の前後方向の傾きを調整する前後方向傾き調整手段を備えていることを特徴とするものである。
【0012】
(削除)
【0013】
また、請求項に記載の発明は、複数枚の基板を多段に収容するカセットが載置される載置部を備えたロードポート本体を有し、この載置部に載置されたカセットに対して基板の搬入・搬出を行なうロードポート装置と、前記上位装置とを取り付ける取り付け機構であって、前記ロードポート本体の上部と前記上位装置の所定部位とに、前記上位装置に前記ロードポート本体を吊り下げ支持するための支持手段を設け、前記支持手段により前記ロードポート本体が前記上位装置に支持されている状態で前記ロードポート装置を前記上位装置に取り付ける。
【0014】
さらに、前記支持手段は、前記上位装置に設けられた部材と、これと協働して前記ロードポート本体を吊り下げ支持する嵌合部材と、前記ロードポート本体を吊り下げ支持した状態でこのロードポート本体を吊り下げ支点周りに揺動変位調整する吊り下げ支点周り調整手段とを備えている。
【0015】
さらに、この請求項に記載の発明は、前記支持手段は、前記ロードポート本体を揺動変位可能に吊り下げ支持する。前記吊り下げ支点周り調整手段は、前記ロードポート本体 の上部に取り付けられた略L字形状の回転調整板を備え、前記回転調整板は、前記上位装置に設けられた位置決めベースの上部に当該上位装置の正面視で幅方向に間隔を空けて設けられた2個の上下調整ボルトのボルト頭が当接する面である折れ曲がり部を備え、前記折れ曲がり部に当接する前記上下調整ボルトのボルト頭の上下方向の位置を調整することで当該回転調整板の水平方向に対する傾きが調整され、前記ロードポート本体が吊り下げ支点周りに揺動変位調整されることを特徴とするものである。
【0016】
また、請求項に記載の発明は、請求項のいずれかに記載のロードポート装置と上位装置との取り付け機構において、前記支持手段は、前記ロードポート本体を吊り下げ支持した状態でこのロードポート本体の前後方向の傾きを調整する前後方向傾き調整手段を備えていることを特徴とするものである。
【0017】
(削除)
【0018】
【作用】
請求項1に記載の発明の作用は次のとおりである。
ロードポート装置は、基板に所要の処理を施すための上位装置に取り付けられるものであり、複数枚の基板を多段に収容するカセットが載置される載置部を備えたロードポート本体を有し、この載置部に載置されたカセット内部と上位装置との間の基板搬送経路を提供するものである。さらに、このロードポート装置は、上位装置にロードポート本体を吊り下げ支持するための支持機構をこのロードポート本体の上部に備えている。
【0019】
したがって、ロードポート装置の上位装置との取り付けの際には、ロードポート本体の上部に設けられた支持機構により上位装置にロードポート本体を吊り下げ支持させた状態で、ロードポート装置を上位装置に取り付ければ良いので、容易にロードポート装置を上位装置に取り付けることができる。さらに、ロードポート装置が上位装置に吊り下げ支持されるので、ロードポート装置が倒れないように支持されており、取り付け作業の安全性が確保される。
【0020】
また、この請求項に記載の発明によれば、支持機構は、上位装置に設けられた部材と協働してロードポート本体を吊り下げ支持する嵌合部材としている。したがって、ロードポート装置の上位装置との取り付けの際には、ロードポート本体の上部に設けられた嵌合部材を上位装置の対応する部材に嵌合させることで、上位装置にロードポート本体を吊り下げ支持させているので、ロードポート装置と上位装置との嵌合を目視確認しながら行なえ、上位装置に吊り下げ支持された状態でロードポート装置を上位装置に取り付ければ良く、容易にロードポート装置を上位装置に取り付けることができる。さらに、ロードポート装置が上位装置に嵌合支持されるので、ロードポート装置が倒れないように支持されており、取り付け作業の安全性が確保される。
【0021】
また、この請求項に記載の発明によれば、支持機構は、ロードポート本体を揺動変位可能に吊り下げ支持している。したがって、ロードポート本体を上位装置に対して所望の姿勢状態に変位調整することができる。また、この請求項1に記載の発明によれば、吊り下げ支点周り調整手段は、ロードポート本体を吊り下げ支持した状態でこのロードポート本体を吊り下げ支点周りに揺動変位調整する。したがって、ロードポート本体を吊り下げ支点周りに揺動変位させた所望の姿勢に調整することができる。また、この請求項1に記載の発明によれば、吊り下げ支点周り調整手段は、ロードポート本体の上部に取り付けられた略L字形状の回転調整板を備え、この回転調整板は、上位装置に設けられた位置決めベースの上部に当該上位装置の正面視で幅方向に間隔を空けて設けられた2個の上下調整ボルトのボルト頭が当接する面である折れ曲がり部を備え、この折れ曲がり部に当接する上下調整ボルトのボルト頭の上下方向の位置を調整することで当該回転調整板の水平方向 に対する傾きが調整され、ロードポート本体が吊り下げ支点周りに揺動変位調整される。
【0022】
また、請求項に記載の発明によれば、前後方向傾き調整手段は、ロードポート本体を吊り下げ支持した状態でこのロードポート本体の前後方向の傾きを調整する。したがって、ロードポート本体の前後方向の傾きが好適に調整される。
【0023】
(削除)
【0024】
また、請求項に記載の発明によれば、複数枚の基板を多段に収容するカセットが載置される載置部を備えたロードポート本体を有し、基板に所要の処理を施すための上位装置とカセット内部との間の基板搬送経路を提供するロードポート装置と、基板に所要の処理を施すための上位装置とを取り付ける取り付け機構は、ロードポート本体の上部と上位装置の所定部位とに、上位装置にロードポート本体を吊り下げ支持するための支持手段を設け、支持手段によりロードポート本体が上位装置に支持されている状態でロードポート装置を上位装置に取り付ける。
【0025】
したがって、ロードポート装置の上位装置との取り付けの際には、支持手段によりロードポート本体を上位装置に支持させて、ロードポート装置を上位装置に取り付ければ良いので、容易にロードポート装置を上位装置に取り付けることができる。さらに、ロードポート装置が上位装置に吊り下げ支持されるので、ロードポート装置が倒れないように支持されており、取り付け作業の安全性が確保される。
【0026】
また、この請求項に記載の発明によれば、支持手段は、上位装置に設けられた部材と、これと協働してロードポート本体を吊り下げ支持する嵌合部材とからなる。したがって、ロードポート装置の上位装置との取り付けの際には、ロードポート本体の上部に設けられた嵌合部材を上位装置の対応する部材に嵌合させることで、上位装置にロードポート本体を吊り下げ支持させているので、ロードポート装置と上位装置との嵌合を目視確認しながら行なえ、上位装置に吊り下げ支持された状態でロードポート装置を上位装置に取り付ければ良く、容易にロードポート装置を上位装置に取り付けることができる。さらに、ロードポート装置が上位装置に嵌合支持されるので、ロードポート装置が倒れないように支持されており、取り付け作業の安全性が確保される。
【0027】
また、この請求項に記載の発明によれば、支持手段は、ロードポート本体を揺動変位可能に吊り下げ支持する。したがって、ロードポート本体を上位装置に対して所望の姿勢状態に変位調整することができる。また、この請求項3に記載の発明によれば、吊り下げ支点周り調整手段は、ロードポート本体を吊り下げ支持した状態でこのロードポート本体を吊り下げ支点周りに揺動変位調整する。したがって、ロードポート本体を吊り下げ支点周りに好適に調整することができる。また、この請求項3に記載の発明によれば、吊り下げ支点周り調整手段は、ロードポート本体の上部に取り付けられた略L字形状の回転調整板を備え、この回転調整板は、上位装置に設けられた位置決めベースの上部に当該上位装置の正面視で幅方向に間隔を空けて設けられた2個の上下調整ボルトのボルト頭が当接する面である折れ曲がり部を備え、この折れ曲がり部に当接する上下調整ボルトのボルト頭の上下方向の位置を調整することで当該回転調整板の水平方向に対する傾きが調整され、ロードポート本体が吊り下げ支点周りに揺動変位調整される。
【0028】
また、請求項に記載の発明によれば、前後方向傾き調整手段は、ロードポート本体を吊り下げ支持した状態でこのロードポート本体の前後方向の傾きを調整する。したがって、ロードポート本体の前後方向の傾きが好適に調整される。
【0029】
(削除)
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
図1は本発明の一実施例に係る基板処理装置の全体構成を示した側面図、図2はその平面図、図3はその斜視図である。
【0031】
この基板処理装置は、大きく分けて、半導体ウエハなどの基板Wに所要の処理を施す上位装置としての処理部20と、この処理部20に並設され、複数枚の基板Wを収容するカセットCに対して基板Wの搬入・搬出を行なうロードポート装置30とから構成されている。処理部20は、例えば、基板Wにフォトレジスト剤を回転塗布する塗布処理部21、基板Wの現像処理を行なう現像処理部22、基板Wに熱処理を施す熱処理部23、ロードポート装置30から受け取った基板Wを各処理部21,22,23に搬送するとともに、処理済の基板Wをロードポート装置30へ渡す基板移送ロボット24などを備えている。処理部20には、フォトレジスト剤が塗布された基板Wに回路パターンなどを露光する露光装置25が並設される。
【0032】
ロードポート装置30は、処理部20の前面側に複数個(例えば4個)並設されている。各ロードポート装置30は、カセットCを位置決め載置する載置部31を備えたロードポート本体32を有している。このように、各ロードポート装置30を処理部20の前面側に複数個(例えば4個)並設していることで、複数個のカセットCは一定間隔に並べられて位置決め載置されている。この載置部31と処理部20との間は、ロードポート本体32によって雰囲気遮断されている。ロードポート本体32には、基板Wを通過させる複数個の通過口32aが載置部31上のカセットCと対向するように開けられている。ロードポート本体32の通過口32aにはシャッター部材33が取り付けられている。ロードポート本体32は、シャッター部材33を駆動するシャッター駆動機構34を備えている。このシャッター部材33は、シャッター駆動機構34で駆動されることにより、通過口32aを閉塞する位置と通過口32aを開放する退避位置とにわたって昇降移動する。
【0033】
処理部20には、ロードポート本体32を挟んで載置部31と対向するように、各カセットCに対して基板Wを搬入・搬出する基板搬送機構35が設けられている。この基板搬送機構35は、カセットCから未処理の基板Wを一枚ずつ取り出して処理部20の基板移送ロボット24に渡すとともに、処理済の基板Wを基板移送ロボット24から受け取ってカセットCに搬入する。さらに、ロードポート装置30は、後に詳しく説明するように、シャッター部材33の昇降移動に連動してカセットC内の基板Wの有無を検出する基板検出器52(図6参照)などを備えている。
【0034】
以下、ロードポート装置30の各部の構成を、図4〜図9を用いて詳しく説明する。図4はロードポート装置30の概略構成を示す外観斜視図、図5はその正面図、図6はその側面図である。図7はロードポート装置30の要部構成を示す一部破断側面図である。図8はカセットの斜視図である。図9はシャッター部材の斜視図である。
【0035】
載置部31には、各カセットCを位置決め載置するための載置テーブル36があり、各載置テーブル36はモータ37で駆動されるネジ送り機構38に連結されている。後退位置にある載置テーブル36にカセットCがセットされると、載置テーブル36が前進移動(処理部20の方に移動)して、カセットCがロードポート本体32の通過口32aに対向する。
【0036】
カセットCは、図8に示すように、複数枚の基板Wを一定間隔で多段に収納する容器Caと、この容器Caの開口Ca1 を閉塞する蓋CbとからなるFOUP(Front Open Unified Pod) である。容器Caの内壁面には基板Wの両端部を支持する溝Ca2 が一定間隔で形成されている。蓋Cbの内部には、内側面にラックが刻まれた一対のスライド部材Cb1 が収納されており、各スライド部材Cb1 の先端には係止ピンCb2 が形成されている。スライド部材Cb1 は、同じく蓋Cbに内蔵されたピニオンCb3 にそれぞれ噛み合い、このピニオンCb3 が正逆に回転することにより、スライド部材Cb1 が上下に変位して、係止ピンCb2 が蓋Cbの上下端面で出没するようになっている。容器Caの開口Ca1 の上下面には、蓋Cbの係止ピンCb2 に嵌合する小孔Ca3 が形成されている。蓋Cbが容器Caの開口Ca1 に嵌め込まれた後、係止ピンCb2 が突出して小孔Ca3 に嵌合することにより、容器Caが蓋Cbで閉塞された状態になる。
【0037】
図7および図9を参照して、シャッター部材33およびシャッター駆動機構34の構成を説明する。
シャッター部材33は、ロードポート本体32の通過口32aに嵌まり合うような矩形状に形成されている。このシャッター部材33は、カセットCの蓋Cbを脱着する脱着機構39を備えている。具体的には、脱着機構39は、シャッター部材33の一方面(カセットC側の面)に突出して設けられた回動自在の連結ピン40と、この連結ピン40を回動するためにシャッター部材33に内蔵されたモータ(図示せず)などで構成されている。
【0038】
シャッター部材33は、アーム41を介してシャッター駆動機構34に連結されている。シャッター駆動機構34は、支点P周りに揺動自在のベースプレート42を備えている。このベースプレート42にロッドレスシリンダ43が搭載されており、ロッドレスシリンダ43の摺動子43aがアーム41の基端部に連結されている。また、ベースプレート42にはリニアスケール44が搭載されており、このリニアスケール44の目盛りをアーム41の下端部に取り付けられた反射型の光センサ45で検出することにより、シャッター部材33と連動して昇降する基板検出器52(これについては後述する)の位置を把握するようになっている。ベースプレート42はエアーシリンダ46によって揺動駆動される。
【0039】
図7を参照して、基板搬送機構35の構成を説明する。
基板搬送機構35は、基板Wを載置支持する支持アーム47と、この支持アーム47を水平1方向(X方向)に前後進させるX駆動機構48と、支持アーム47を水平面内で旋回移動させる旋回駆動機構49と、支持アーム47を昇降させるZ駆動機構50と、支持アーム47を複数個のカセットCの配列方向(Y方向)に移動させるY駆動機構51とを備えている。
【0040】
次に、図6に示すように、シャッター部材33の後方には、カセットC内の基板Wの有無を検出するための基板検出器52が設けられている。シャッター部材33によりカセットCの蓋Cbが開かれると、基板検出器52がカセットC内の基板Wを検出する位置に挿入され、基板検出器52がシャッター部材33と連動して昇降していき、基板検出器52によりカセットC内の基板Wの有無が検出される。具体的には、この基板検出器52は、カセットC内の基板Wの前端部をほぼ水平に(好ましくは若干傾斜して)挟み込むように対向配置された光照射手段と光検知手段とを備えている。光照射手段から光検知手段への光路中に基板Wがある場合、すなわち、光照射手段と光検知手段との間に基板Wがある場合には、光照射手段から照射された光は基板Wによって遮断され、光検知手段での受光量は低減される。また、光照射手段と光検知手段との間に基板Wがない場合には、光照射手段から照射された光は基板Wにより遮断されることなく光検知手段に到達し、所定の受光量で検出される。このように、基板検出器52を昇降させていき、光照射手段から照射された光の受光量の変化を光検知手段で検知することで、基板Wの有無を検知できるようになっている。
【0041】
上述のロードポート装置30は、処理部20に対して着脱自在に構成されている。以下に、ロードポート装置30と処理部20との取り付け機構について、図10〜図14を用いて説明する。図10はロードポート装置30を処理部20に取り付けた状態を示す概略斜視図、図11はロードポート装置30を処理部20に取り付ける様子を説明するための分解斜視図、図12はロードポート装置30と処理部20との嵌合機構の外観形状を示す概略斜視図、図13はロードポート装置30の処理部20に対する取り付け姿勢を調整するための機構を示す断面図、図14はロードポート装置30の処理部20に対する取り付け姿勢を調整するための機構を示す一部切欠き正面図である。
【0042】
まず、処理部20側について説明する。
図11に示すように、処理部20におけるロードポート装置30の上部に相当する所定位置には、長板形状の位置決めベース71がその長手方向をY方向になるようにボルト73などの締結部材によって固定されて取り付けられている。この位置決めベース71には、2個の植え込みボルト75がY方向に間隔を空けて配置されているとともにX方向にロードポート装置30側に突き出るようにして植え込まれている。さらに、この位置決めベース71の中央部分には、X方向にロードポート装置30側に突き出た支持ピン77が設けられている。この支持ピン77は、図12に示すように、例えば、先端部77aが先細りの円錐形状で、胴体部77bが円柱形状のものである。
【0043】
また、図11に示すように、処理部20におけるロードポート装置30の下部に相当する所定位置には、2個の植え込みボルト79がY方向に間隔を空けて配置されているとともにX方向にロードポート装置30側に突き出るようにして設けられている。
【0044】
続いて、ロードポート装置30側について説明する。
図10に示すように、ロードポート装置30のロードポート本体32の上部には、略L字形状の回転調整板81が例えばボルト82などの締結部材によって取り付けられている。回転調整板81の上下方向(Z方向)に略平行な面には、例えば、上下方向(Z方向)に長い長孔83がY方向に複数個(例えば4個)並べるようにして形成されている。これらの長孔83それぞれに挿入されたボルト85を、長板形状の前後調整板87に形成されたネジ孔に螺入して締結することで、この前後調整板87を回転調整板81に固定している。
【0045】
さらに、この前後調整板87の両端側には、図11に示すように、処理部20の位置決めベース71のX方向に突き出た植え込みボルト75に遊嵌させるための貫通孔89が形成されている。なお、この前後調整板87は、前後面の真直度・平面度は十分に確保されたものである。前後調整板87を2個のローレットナット91で挟むようにするために、処理部20の位置決めベース71の植え込みボルト75に一方のローレットナット91を螺入しておいてから、植え込みボルト75に前後調整板87の両端側の貫通孔89を挿入させて、この植え込みボルト75に他方のローレットナット91を螺入するようにしている。このローレットナット91は、外周にローレット加工、内径部分に雌ネジ加工、両端面に雌ネジに対して直角に加工したものである。
【0046】
図12に示すように、前後調整板87の中央には、処理部20の位置決めベース71に設けられた支持ピン77に嵌合させるための円形の嵌合孔93が形成されている。さらに、回転調整板81の上下方向(Z方向)に略平行な面の中央には、処理部20の支持ピン77が挿入可能な、上下方向(Z方向)に長い長孔95が形成されている。そして、前後調整板87の嵌合孔93の上半円が回転調整板81の長孔95の開口の上側の半円に位置するようにして、前後調整板87と回転調整板81とが前述の4本のボルト85により結合されている。処理部20の位置決めベース71の支持ピン77は、前後調整板87の嵌合孔93と回転調整板81の長孔95とに同時に挿入される。処理部20の支持ピン77が回転調整板81の長孔95に挿入された状態では、回転調整板81の長孔95の開口上側の半円に処理部20の支持ピン77の上側の半円が当接するとともに、図14に示すように、回転調整板81のX,Y方向に略平行な面である折れ曲がり部97に、位置決めベース71の上部にY方向に間隔を空けて設けられた2個の上下調整ボルト99の少なくとも一方の上下調整ボルト99のボルト頭が当接するようになっている。回転調整板81の長孔95と前後調整板87の嵌合孔93とで形成されるロードポート本体32の嵌合孔は、ロードポート装置30の重心の鉛直線上から若干Y方向にずれて形成されている。こうすることで、回転調整板81の折れ曲がり部97に、少なくとも一方の上下調整ボルト99のボルト頭が当接するようになっている。
【0047】
このように、ロードポート本体32の上部の嵌合孔、すなわち、前後調整板87の嵌合孔93に、処理部20の支持ピン77を挿入させて嵌合させた状態にすると、ロードポート本体32が処理部20に吊り下げ支持されるようになる。
【0048】
なお、上述した処理部20の支持ピン77が本発明の上位装置に設けられた部材に相当し、上述した前後調整板87の嵌合孔93が本発明の嵌合部材に相当し、上述した回転調整板81と前後調整板87とが本発明の支持機構に相当し、上述したロードポート本体32の回転調整板81及び前後調整板87と処理部20の位置決めベース71とが本発明の支持手段に相当する。
【0049】
図14に示すように、位置決めベース71の上部の2個の上下調整ボルト99のうちの一方の上下調整ボルト99を、この上下調整ボルト99のボルト頭よりも径の小さい回転調整板81の貫通孔101を介してドライバレンチ103(例えば六角レンチ)などの工具により緩めたり締めたりして、上下調整ボルト99のボルト頭の上下方向(Z方向)の位置を適宜に調整することで、回転調整板81の左右方向の傾きを調整し、処理部20に嵌合させて吊り下げ支持された状態におけるロードポート本体32の左右方向の傾き(図10に示すa方向)を調整する。つまり、ロードポート本体32を吊り下げ支点である支持ピン77周りに揺動変位(所望角度分だけ回動)させる。図10に示すa方向は、X方向に突き出た支持ピン77の周り方向である。なお、上述した回転調整板81と上下調整ボルト99とが本発明の吊り下げ支点周り調整手段に相当する。
【0050】
上述したロードポート本体32の上部の4個のローレットナット91を適宜に調整することで、処理部20に嵌合させた状態におけるロードポート本体32の前後方向の傾き(図10に示すb方向)を調整することができる。なお、図10に示すb方向は、Y方向を軸方向としたY軸周り方向である。ここで、ロードポート本体32の前後方向の傾き調整の一例について説明する。例えば図13に示すように、植え込みボルト75に螺入された紙面左側のローレットナット91を紙面左側に所望の長さ分だけ移動させておき、紙面右側のローレットナット91を紙面左側に移動させていくことで、回転調整板81を左側に移動させる、つまり、ロードポート本体32を前方向に傾斜させることができる。なお、上述した前後調整板87と4個のローレットナット91とが本発明の前後方向傾き調整手段に相当する。
【0051】
図10に示すように、ロードポート装置30のロードポート本体32の下部には、前述した処理部20の下部の2個の植え込みボルト79に固定するための2個の下部プレート105が例えばボルト107などの締結部材によって取り付けられている。図11に示すように、この下部プレート105の下側には、植え込みボルト79が差し入れられるU字形状の切欠き部109を有している。下部プレート105を2個のローレットナット111で挟むようにするために、処理部20の下部の植え込みボルト79に一方のローレットナット111を螺入しておいてから、下部プレート105の切欠き部109に植え込みボルト79を差し入れて、この植え込みボルト79に他方のローレットナット111を螺入するようにしている。このローレットナット111は、外周にローレット加工、内径部分に雌ネジ加工、両端面に雌ネジに対して直角に加工したものである。
【0052】
上述したように処理部20とロードポート装置30とを取り付ける取り付け機構は、ロードポート本体32の回転調整板81及び前後調整板87と処理部20の位置決めベース71からなる支持手段と、回転調整板81と上下調整ボルト99とからなる吊り下げ支点周り調整手段と、前後調整板87と4個のローレットナット91とからなる前後方向傾き調整手段を備えている。
【0053】
次に、上述したロードポート装置30を処理部20に取り付ける取り付け手順の一例について説明する。なお、図11に示すように、処理部20におけるロードポート装置30の上部に相当する所定位置には、ロードポート装置30側に支持ピン77及び2個の植え込みボルト75を有するとともに、上部に2個の上下調整ボルト99を有する位置決めベース71が備えられており、処理部20におけるロードポート装置30の下部に相当する所定位置には、2個の植え込みボルト79が備えられている。処理部20の上部の2個の植え込みボルト75及び下部の2個の植え込みボルト79には、それぞれ1個のローレットナット91,111が螺入されている。
【0054】
作業者は、ロードポート本体32の上部の回転調整板81に取り付けられた前後調整板87の嵌合孔93に、処理部20の支持ピン77を挿入させるようにして嵌合させて、ロードポート本体32を処理部20に吊り下げ支持させる。前述したように、ロードポート本体32の嵌合孔93つまり前後調整板87の嵌合孔93は、ロードポート装置30の重心の鉛直線上から若干Y方向にずれて形成されているので、ロードポート本体32を処理部20に嵌合させた状態では、回転調整板81の折れ曲がり部97に一方の上下調整ボルト99のボルト頭が当接して、ロードポート本体32の左右傾きが初期位置に規正されるようになっている。
【0055】
作業者は、載置部31の載置テーブル36上の3箇所に設けられた、カセットCを支持するためのキネマティックピンと呼ばれるカセット支持ピン113の水準度を出すために、載置テーブル36の3箇所のカセット支持ピン113上に水準器をセットする。
【0056】
作業者は、載置テーブル36上の水準器を確認しながら、ロードポート本体32の左右方向の傾きと、ロードポート本体32の前後方向の傾きとを次に説明するように調整する。具体的には、ロードポート本体32の左右方向の傾きは、位置決めベース71の上部に設けられた2個の上下調整ボルト99のうちの一方を、図14に示すように回転調整板81の貫通孔を介してドライバレンチ103により緩めたり締めたりして、上下調整ボルト99のボルト頭の上下方向(Z方向)の位置を適宜に調整することで、回転調整板81の左右方向の傾きを調整し、処理部20に嵌合させた状態におけるロードポート本体32の左右方向の傾きを調整、つまり、ロードポート本体32を支持ピン77周りに所望角度分だけ回動させて調整する。
【0057】
また、ロードポート本体32の前後方向の傾きは、次のようにして調整される。作業者は、ロードポート本体32の下部プレート105を処理部20の下部の植え込みボルト79に仮固定する程度にローレットナット111で無理のないように軽く固定する。そして、作業者は、載置テーブル36上の水準器を確認しながら、カセット支持ピン113の水準度を出すように、ロードポート本体32の上部の前後調整板87の前後方向(X方向)の位置をローレットナット91により位置調整する。そして、カセット支持ピン113の水準度が出ると、ロードポート本体32の上部及び下部のローレットナット91,111を締めてロードポート本体32を処理部20に対して固定する。
【0058】
このようにすることで、ロードポート装置30は、処理部20に対して所望の姿勢に取り付けられる。なお、上述したロードポート本体32の左右方向の傾き調整と、ロードポート本体32の前後方向の傾き調整とは、どちらを先に行なっても良い。また、ロードポート装置30の高さは、処理部20の支持ピン77の高さにより一義的に決まることになる。つまり、位置決めベース71の両端に設けられたZ方向に長い長孔72に挿入された固定ボルト74を、支持ピン77が所望の高さとなるようにこの位置決めベース71の高さ調整をして締結しているので、支持ピン77は所望の高さに調整済みとなっており、この支持ピン77にロードポート本体32の嵌合孔93が嵌合されることで、必然的にロードポート装置30は所望の高さに取り付けられることになる。
【0059】
上述した説明から明らかなように、本実施例装置によれば、ロードポート装置30は、処理部20にロードポート本体32を吊り下げ支持するための支持機構(例えば回転調整板81と前後調整板87とで構成される)をこのロードポート本体32の上部に備えているので、ロードポート装置30の処理部20との取り付けの際には、ロードポート本体32の上部に設けられた前記支持機構により処理部20にロードポート本体32を吊り下げ支持させた状態で、ロードポート装置30を処理部20に取り付ければ良いので、容易にロードポート装置30を処理部20に取り付けることができる。さらに、ロードポート装置30が処理部20に吊り下げ支持されるので、ロードポート装置30が倒れないように支持されており、取り付け作業の安全性が確保される。
【0060】
また、処理部20の支持ピン77と協働してロードポート本体32を吊り下げ支持する嵌合孔93を備えているので、ロードポート装置30の処理部20との取り付けの際には、ロードポート本体32の上部に設けられた嵌合孔93を処理部20の支持ピン77に嵌合させて、ロードポート装置30を処理部20に吊り下げ支持させた状態で、ロードポート装置30を処理部20に取り付ければ良く、ロードポート装置30の嵌合孔93と処理部20の支持ピン77との嵌合を目視確認しながら行なうことができ、容易にロードポート装置30を処理部20に取り付けることができる。さらに、ロードポート装置30が処理部20に吊り下げ支持されるので、ロードポート装置30が倒れないように支持されており、取り付け作業の安全性を確保することができる。
【0061】
また、ロードポート本体32を揺動変位可能に吊り下げ支持しているので、ロードポート本体32を処理部20に対して所望の姿勢状態に変位調整することができる。
【0062】
また、ロードポート本体32を処理部20に吊り下げ支持した状態でこのロードポート本体32の前後方向の傾きを調整する前後方向傾き調整手段(例えば、前後調整板87と4個のローレットナット91とで構成される)を備えているので、ロードポート本体32の前後方向の傾きを好適に調整することができる。
【0063】
また、ロードポート本体32を吊り下げ支持した状態でこのロードポート本体32を吊り下げ支点(支持ピン77)周りに揺動変位調整する吊り下げ支点周り調整手段(例えば、回転調整板81と上下調整ボルト99とで構成される)を備えているので、ロードポート本体32を吊り下げ支点(支持ピン77)周りに揺動変位させた所望の姿勢に調整することができる。
【0064】
本発明は上述した実施例のものに限らず、次のように変形実施することができる。
【0065】
(1)上述した実施例では、図11に示すように、ロードポート本体32の回転調整板81に前後調整板87を取り付けた状態で、処理部20に取り付けるようにしているが、処理部20の位置決めベース71の支持ピン77に前後調整板87の嵌合孔93を嵌合させるとともに、この前後調整板87をローレットナット91により位置決めベース71の植え込みボルト75に取り付けた状態とし、ロードポート本体32上部には回転調整板81のみが取り付けられた状態としておいて、ロードポート本体32を処理部20に取り付けるようにしても良い。
【0066】
(2)上述した実施例では、ロードポート本体32の上部のローレットナット91と、ロードポート本体32の下部のローレットナット111とによって、前後方向の傾きを調整しているが、ロードポート本体32の下部固定にローレットナット111を用いることなく、ロードポート本体32の下部を所定位置に規正するとともにロードポート本体32の前後方向の所定角度範囲内の傾きが許容可能な位置規正機構を設け、ロードポート本体32の上部のローレットナット91により前後方向の傾きを調整するようにしても良い。また、前後調整板87を位置調整できるナットであればローレットナット91以外のナットを採用しても良い。
【0067】
(3)上述した実施例では、上位装置としての処理部20に支持ピン77を設け、ロードポート本体32に嵌合孔93を設けているが、処理部20に嵌合孔93を設け、ロードポート本体32に支持ピン77を設けても良い。また、処理部20におけるロードポート本体32の上部に対応する位置に、上方向に突出した球状突出部(少なくとも上半分が球面形状である突出部)を設け、ロードポート本体32の上部にその球状突出部に嵌合する半球状受部(球面の一部分の形状を有し最大で半球形状となる受部)を設け、処理部20の球状突出部にロードポート本体32の半球状受部を嵌合させることで処理部20にロードポート本体32を吊り下げ支持させるようにしても良い。また、逆に、ロードポート本体32の上部に前記球状突出部を設け、処理部20におけるロードポート本体32の上部に対応する位置に、前記半球状受部を設け、処理部20の半球状受部にロードポート本体32の球状突出部を嵌合させることで処理部20にロードポート本体32を吊り下げ支持させるようにしても良い。
【0068】
(4)上述した実施例では、開口部が蓋で閉塞されるカセット(FOUP)を用いた場合を例示したが、本発明は開口部に蓋を設けない、いわゆるオープンタイプのカセット内の基板検出にも適用することができる。
【0069】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば次の効果を奏する。
請求項1に記載の発明によれば、ロードポート本体の上部に、上位装置にロードポート本体を吊り下げ支持するための支持機構を備えているので、ロードポート装置の上位装置との取り付けの際には、ロードポート本体の上部に設けられた支持機構により上位装置にロードポート本体を吊り下げ支持させた状態で、ロードポート装置を上位装置に取り付ければ良く、容易にロードポート装置を上位装置に取り付けることができる。さらに、ロードポート装置が上位装置に吊り下げ支持されるので、ロードポート装置が倒れないように支持されており、取り付け作業の安全性を確保することができる。
【0070】
また、この請求項に記載の発明によれば、支持機構は、上位装置に設けられた部材と協働してロードポート本体を吊り下げ支持する嵌合部材としているので、ロードポート装置の上位装置との取り付けの際には、ロードポート本体の上部に設けられた嵌合部材を上位装置の対応する部材に嵌合させることで、上位装置にロードポート本体を吊り下げ支持させており、ロードポート装置と上位装置との嵌合を目視確認しながら行なうことができ、上位装置に吊り下げ支持された状態でロードポート装置を上位装置に取り付ければ良く、容易にロードポート装置を上位装置に取り付けることができる。さらに、ロードポート装置が上位装置に嵌合支持されるので、ロードポート装置が倒れないように支持されており、取り付け作業の安全性を確保することができる。
【0071】
また、この請求項に記載の発明によれば、支持機構は、ロードポート本体を揺動変位可能に吊り下げ支持しているので、ロードポート本体を上位装置に対して所望の姿勢状態に変位調整することができる。また、この請求項1に記載の発明によれば、吊り下げ支点周り調整手段は、ロードポート本体を吊り下げ支持した状態でこのロードポート本体を吊り下げ支点周りに揺動変位調整するので、ロードポート本体を吊り下げ支点周りに揺動変位させた所望の姿勢に調整することができる。また、この請求項1に記載の発明によれば、吊り下げ支点周り調整手段は、ロードポート本体の上部に取り付けられた略L字形状の回転調整板を備え、この回転調整板は、上位装置に設けられた位置決めベースの上部に当該上位装置の正面視で幅方向に間隔を空けて設けられた2個の上下調整ボルトのボルト頭が当接する面である折れ曲がり部を備え、この折れ曲がり部に当接する上下調整ボルトのボルト頭の上下方向の位置を調整することで当該回転調整板の水平方向に対する傾きが調整され、ロードポート本体が吊り下げ支点周りに揺動変位調整される。
【0072】
また、請求項に記載の発明によれば、前後方向傾き調整手段は、ロードポート本体を吊り下げ支持した状態でこのロードポート本体の前後方向の傾きを調整するので、ロードポート本体の前後方向の傾きを好適に調整することができる。
【0073】
(削除)
【0074】
また、請求項に記載の発明によれば、複数枚の基板を多段に収容するカセットが載置される載置部を備えたロードポート本体を有し、基板に所要の処理を施すための上位装置とカセット内部との間の基板搬送経路を提供するロードポート装置と、上位装置とを取り付ける取り付け機構は、ロードポート本体の上部と上位装置の所定部位とに、上位装置にロードポート本体を吊り下げ支持するための支持手段を設け、支持手段によりロードポート本体が上位装置に支持されている状態でロードポート装置を上位装置に取り付けるので、ロードポート装置の上位装置との取り付けの際には、支持手段によりロードポート本体を上位装置に支持させて、ロードポート装置を上位装置に取り付ければ良く、容易にロードポート装置を上位装置に取り付けることができる。さらに、ロードポート装置が上位装置に吊り下げ支持されるので、ロードポート装置が倒れないように支持されており、取り付け作業の安全性を確保することができる。
【0075】
また、この請求項に記載の発明によれば、支持手段は、上位装置に設けられた部材と、これと協働してロードポート本体を吊り下げ支持する嵌合部材とからなるので、ロードポート装置の上位装置との取り付けの際には、ロードポート本体の上部に設けられた嵌合部材を上位装置の対応する部材に嵌合させることで、上位装置にロードポート本体を吊り下げ支持させており、ロードポート装置と上位装置との嵌合を目視確認しながら行なうことができ、上位装置に吊り下げ支持された状態でロードポート装置を上位装置に取り付ければ良く、容易にロードポート装置を上位装置に取り付けることができる。さらに、ロードポート装置が上位装置に嵌合支持されるので、ロードポート装置が倒れないように支持されており、取り付け作業の安全性を確保することができる。
【0076】
また、この請求項に記載の発明によれば、支持手段は、ロードポート本体を揺動変位可能に吊り下げ支持するので、ロードポート本体を上位装置に対して所望の姿勢状態に変位調整することができる。また、この請求項3に記載の発明によれば、吊り下げ支点周り調整手段は、ロードポート本体を吊り下げ支持した状態でこのロードポート本体を吊り下げ支点周りに揺動変位調整するので、ロードポート本体を吊り下げ支点周りに揺動変位させた所望の姿勢に調整することができる。また、この請求項3に記載の発明によれば、吊り下げ支点周り調整手段は、ロードポート本体の上部に取り付けられた略L字形状の回転調整板を備え、この回転調整板は、上位装置に設けられた位置決めベースの上部に当該上位装置の正面視で幅方向に間隔を空けて設けられた2個の上下調整ボルトのボルト頭が当 接する面である折れ曲がり部を備え、この折れ曲がり部に当接する上下調整ボルトのボルト頭の上下方向の位置を調整することで当該回転調整板の水平方向に対する傾きが調整され、ロードポート本体が吊り下げ支点周りに揺動変位調整される。
【0077】
また、請求項に記載の発明によれば、前後方向傾き調整手段は、ロードポート本体を吊り下げ支持した状態でこのロードポート本体の前後方向の傾きを調整するので、ロードポート本体の前後方向の傾きを好適に調整することができる。
【0078】
(削除)
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る基板処理装置の一実施例の概略構成を示した側面図である。
【図2】 本発明に係る基板処理装置の一実施例の概略構成を示した平面図である。
【図3】 本発明に係る基板処理装置の一実施例の概略構成を示した斜視図である。
【図4】 本発明の実施例に係るロードポート装置の概略構成を示した斜視図である。
【図5】 本発明の実施例に係るロードポート装置の概略構成を示した正面図である。
【図6】 本発明の実施例に係るロードポート装置の概略構成を示した側面図である。
【図7】 実施例に係る基板処理装置の一部破断側面図である。
【図8】 カセットの斜視図である。
【図9】 シャッター部材の斜視図である。
【図10】 実施例に係るロードポート装置を処理部に取り付けた状態を示す概略斜視図である。
【図11】 ロードポート装置を処理部に取り付ける様子を説明するための分解斜視図である。
【図12】 ロードポート装置と処理部との嵌合機構の外観形状を示す概略斜視図である。
【図13】 ロードポート装置の処理部に対する取り付け姿勢を調整するための機構を示す断面図である。
【図14】 ロードポート装置の処理部に対する取り付け姿勢を調整するための機構を示す一部切欠き正面図である
【符号の説明】
20 …処理部
30 …ロードポート装置
31 …載置部
32 …ロードポート本体
32a…通過口
33 …シャッター部材
71 …位置決めベース
77 …支持ピン
81 …回転調整板
87 …前後調整板
91 …ローレットナット
93 …嵌合孔
99 …上下調整ボルト
C …カセット
Cb…蓋
W …基板

Claims (4)

  1. 基板に所要の処理を施すための上位装置に取り付けられ、複数枚の基板を多段に収容するカセットが載置される載置部を備えたロードポート本体を有し、前記載置部に載置されたカセット内部と前記上位装置との間の基板搬送経路を提供するロードポート装置において、
    前記上位装置に前記ロードポート本体を吊り下げ支持するための支持機構を前記ロードポート本体の上部に設け
    前記支持機構は、前記上位装置に設けられた部材と協働して前記ロードポート本体を揺動変位可能に吊り下げ支持する嵌合部材であり、
    前記支持機構は、前記ロードポート本体を吊り下げ支持した状態でこのロードポート本体を吊り下げ支点周りに揺動変位調整する吊り下げ支点周り調整手段を備え、
    前記吊り下げ支点周り調整手段は、前記ロードポート本体の上部に取り付けられた略L字形状の回転調整板を備え、
    前記回転調整板は、前記上位装置に設けられた位置決めベースの上部に当該上位装置の正面視で幅方向に間隔を空けて設けられた2個の上下調整ボルトのボルト頭が当接する面である折れ曲がり部を備え、
    前記折れ曲がり部に当接する前記上下調整ボルトのボルト頭の上下方向の位置を調整することで当該回転調整板の水平方向に対する傾きが調整され、前記ロードポート本体が吊り下げ支点周りに揺動変位調整される
    ことを特徴とするロードポート装置。
  2. 請求項に記載のロードポート装置において、
    前記支持機構は、前記ロードポート本体を吊り下げ支持した状態でこのロードポート本体の前後方向の傾きを調整する前後方向傾き調整手段を備えていることを特徴とするロードポート装置。
  3. 複数枚の基板を多段に収容するカセットが載置される載置部を備えたロードポート本体を有し、基板に所要の処理を施すための上位装置と前記カセット内部との間の基板搬送経路を提供するロードポート装置と、前記上位装置とを取り付ける取り付け機構であって、
    前記ロードポート本体の上部と前記上位装置の所定部位とに、前記上位装置に前記ロードポート本体を吊り下げ支持するための支持手段を設け、
    前記支持手段により前記ロードポート本体が前記上位装置に支持されている状態で前記ロードポート装置を前記上位装置に取り付け
    前記支持手段は、前記上位装置に設けられた部材と、これと協働して前記ロードポート本体を吊り下げ支持する嵌合部材と、前記ロードポート本体を吊り下げ支持した状態でこのロードポート本体を吊り下げ支点周りに揺動変位調整する吊り下げ支点周り調整手段とを備え、
    前記吊り下げ支点周り調整手段は、前記ロードポート本体の上部に取り付けられた略L字形状の回転調整板を備え、
    前記回転調整板は、前記上位装置に設けられた位置決めベースの上部に当該上位装置の正面視で幅方向に間隔を空けて設けられた2個の上下調整ボルトのボルト頭が当接する面である折れ曲がり部を備え、
    前記折れ曲がり部に当接する前記上下調整ボルトのボルト頭の上下方向の位置を調整することで当該回転調整板の水平方向に対する傾きが調整され、前記ロードポート本体が吊り下げ支点周りに揺動変位調整される
    ことを特徴とするロードポート装置と上位装置との取り付け機構。
  4. 請求項に記載のロードポート装置と上位装置との取り付け機構において、
    前記支持手段は、前記ロードポート本体を吊り下げ支持した状態でこのロードポート本体の前後方向の傾きを調整する前後方向傾き調整手段
    を備えていることを特徴とするロードポート装置と上位装置との取り付け機構。
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