JP3868111B2 - 硬性鏡用鉗子 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内視鏡検査や内視鏡下外科手術に用いられる硬性鏡用鉗子に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、内視鏡観察下での外科手術が盛んに行われている。こうした手術ではモニターに表示された内視鏡画像を見ながら体腔内に挿入した鉗子により各種の処置を行う。この際に用いる把持鉗子は、長尺な挿入部の先端に開閉自在な把持部を設け、挿入部の基端にはハンドルを備えた手元操作部を設け、ハンドルと把持部を挿入部内に挿通した長尺な操作軸を介して連結したものである。そして、手元操作部のハンドルで体外から先端の把持部を開閉操作するようになっている。
【0003】
この種の処置具は挿入部の軸長がかなり長いために、手元操作部のハンドルに加える操作力と、先端の把持部により体組織に与える力とは厳密に対応していない。このため、ハンドルに必要以上の力を加えてしまう傾向にある。本来、内視鏡下外科手術は患者に対する侵襲を低減することを目的とするために必然的にその挿入部、及び操作軸の太さ(外径)は制限を受け、強度面においてある限界がある。
さらに、このような処置具に大きな操作力を加えると先端の把持部が破損したり変形するおそれがあり、万一破損すると、その破損部品は体腔内に脱落し、内視鏡視下で体外に摘出することは困難なものとなる。また、先端把持部が変形すると、体腔内からの処置具の抜去が困難となり、挿入孔を広げる等の新たな処置が必要になる。
【0004】
これらの問題を解決するために、例えばUSP5,395,375では、先端作動部(鉗子部)と作動操作手段とを連結する操作軸の途中部分に、少なくとも2つの平行に相対する平坦な表面を有する板状の折れ易いリンク部を設け、操作軸に大きな過剰な操作力が加えられたとき、このリンク部が先端部より先に破断し、これにより先端部の破損を未然に防止するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
USP5,395,375によれば、破断しやすいリンク部は板状の部材に略円形状の孔を切り欠いて形成したものである。しかし、このような形状ではその部分の破断強度を正確に設定することが難しく、また、変形も生じ易いために安定した破断強度を得るのが困難である。さらに、板状の部材であるために、ハンドル操作の際、板面方向に力が加えられると、その部分が容易に疲労破壊を起こす等、繰り返して使用する上での耐久性がないという欠点もあった。
本発明は前述した課題に着目してなされたものであり、その目的とするところは、操作部の操作力を先端の作用部材に伝達する操作軸に所定以上の力が加わって破断しても、作用部材の開閉操作を可能にして安全に抜去できる硬性鏡用鉗子を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記目的を達成するために、請求項1は、先端と基端とを有する硬性の挿入部と、前記挿入部の先端に設けられた作用部材と、前記挿入部の基端に設けられた操作部と、前記挿入部内に進退自在に設けられ、前記操作部の動きを前記作用部材に伝える操作軸と、前記操作軸に設けられ、前記操作軸の進退方向に所定以上の力が付与された時に破断または分離する第1の操作力伝達機構と、前記操作軸上に設けられ、前記操作軸の進退方向に遊びを持って連結される第2の操作力伝達機構とからなる硬性鏡用鉗子において、前記操作軸は、先端側操作軸と基端側操作軸とに分割され、両者は操作軸の進退方向に直列に配置された第1の操作力伝達機構及び第2の操作力伝達機構によって連結され、前記第1の操作力伝達機構は、分割された前記先端側操作軸と前記基端側操作軸との係合部を貫通する破断ピンで緊密に連結され、前記第2の操作力伝達機構は、前記先端側操作軸と前記基端側操作軸との係合部の一方に設けられた進退方向に長い長孔を貫通する確保ピンで遊びを持って連結されていることを特徴とする。
【0007】
前記構成の鉗子で生体内の組織を例えば把持する際、操作部での操作力が過大で、操作軸に所定以上の力が付与された時、第1の操作力伝達機構が破断または分離するが、第2の操作力伝達機構は進退方向に遊びを持っているため、第2の操作力伝達機構を介して操作部と作用部材とが連結された状態となり、作用部材を開閉操作できる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の各実施形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図4は第1の実施形態を示し、図1は内視鏡下外科手術に用いられる把持鉗子1の全体を概略的に示す外観図である。この把持鉗子1は直管シースから形成した硬性の挿入部2を有してなり、挿入部2の先端には作用部材としての把持部3が設けられている。挿入部2の基端部には操作部本体5を介して操作部6が取り付けられている。
【0009】
挿入部2の管腔には操作部6の動きを先端側の把持部3に伝える伝達手段としての丸棒状の操作軸7が軸方向に進退自在に配設されている。操作軸7は先端側の把持部3と手元側の操作部6とを連結し、操作部6での操作を受け、その操作力を先端の把持部3に伝える伝達手段を構成している。
【0010】
把持部3は図1に示す如く、一対の把持部材8a,8bがリンク機構(図示しない)を介して開閉される形式のものである。また、把持部3を開閉する操作部6には固定ハンドル9が一体に形成されている。固定ハンドル9の途中部分には枢支ピン部付きの接続ねじ10がねじ込んで設けられ、接続ねじ10の枢支ピン部には可動ハンドル11が枢着されている。
【0011】
操作部体5には挿入部2の管腔と同軸的に形成された挿通孔12が設けられている。この挿通孔12には前記操作軸7が進退自在に挿通され、操作軸7の先端側はリンク機構に、基端側は可動ハンドル11に連結されている。
【0012】
さらに、操作軸7は、図2及び図3で示すように、把持部3に連結される先端側操作軸13と可動ハンドル11に連結される基端側操作軸14とに分離されている。先端側操作軸13の後端部には左右両側部を切欠することにより平板状の嵌入凸部15が一体に設けられている。この嵌入凸部15の先端側には丸孔からなる嵌合孔16が穿設され、基端側には操作軸7の軸方向に長い長孔からなる浮動孔17が穿設されている。
【0013】
また、基端側操作軸14の先端部には嵌入凸部15が密に嵌入されるすり割からなる嵌合凹部18が設けられている。この嵌合凹部18を挟む基端側操作軸14の両側部には嵌入凸部15の嵌合孔16に対応する第1の保持孔19と浮動孔17に対応する第2の保持孔20が穿設されている。
【0014】
そして、第1の保持孔19には嵌合孔16を貫通する破断ピン21が挿通され、両端がカシメ固定されている。この破断ピン21によって先端側操作軸13と基端側操作軸14とを連結し、前記操作部6の操作力を把持部3に伝達させる第1の操作力伝達機構を構成している。さらに、第2の保持孔20には浮動孔17の先端側を貫通する確保ピン22が両端をカシメ固定することにより設けられている。この確保ピン22によって先端側操作軸13と基端側操作軸14とを遊びを持って連結し、前記操作部6の操作力を把持部3に伝達させる第2の操作力伝達機構を構成している。
【0015】
本実施形態においては、前記破断ピン21より確保ピン22を太径に形成して破断ピン21より確保ピン22を高い破断強度を持たしているが、破断ピン21の材料より確保ピン22を高い破断強度を有する材料にして同一径に形成してもよく、同一の破断強度もしくは確保ピン22の破断強度を破断ピン21より低くしてもよい。
【0016】
次に、第1の実施形態の作用について説明する。前記把持鉗子1を使用する場合、操作部6において固定ハンドル9を基準として可動ハンドル11を回動操作することにより、可動ハンドル11の回動に応じて操作軸7は挿通孔12内を摺動して挿入部2の軸方向に進退し、把持部3における把持部材8a,8bを開閉する。
【0017】
ここで、操作軸7は先端側操作軸13と基端側操作軸14とに分割され、両者が破断ピン21によって連結されているため、可動ハンドル11を図1の矢印a方向に回動して把持部材8a,8bを閉じようとした時に、破断ピン21の破断強度より大きな力、つまり必要以上の強い操作力が破断ピン21に付与されると、図3に示すように、破断ピン21が嵌入凸部15と嵌合凹部16との境界部分で破断して基端側操作軸14のみが後退し、確保ピン22が相対的に浮動孔17の後端側に移動する。
【0018】
したがって、先端側操作軸13は通常位置にあるが、確保ピン22の遊びの分まで基端側操作軸14が後退するため、図4に示すように、可動ハンドル11が通常位置(一点鎖線で示す)より固定ハンドル9側(実線で示す)に回動する。このように可動ハンドル11が通常位置より最大把持位置まで回動すると、術者は可動ハンドル11の回動量で異常、つまり破断ピン21が破断したことが手の感覚で分かる。
【0019】
このとき、確保ピン22は浮動孔17の内部で後端に接近または接触しているため、可動ハンドル11を図4の矢印b方向に回動すると、操作軸7の後端側操作軸14が前進し、この前進に伴って確保ピン22が浮動孔17の前方に移動して浮動孔17の先端に当接する。後端側操作軸14がさらに前進すると、確保ピン22を介して先端側操作軸13に操作力が伝達され、リンク機構を介して把持部材8a,8bを開くことができる。
【0020】
したがって、把持部材8a,8bを閉じて生体組織を把持する操作過程で破断ピン21が破断する異常が発生した場合でも、把持部材8a,8bを開き、生体組織から放して把持鉗子1を体腔内から抜去できる。
【0021】
図5及び図6は第2の実施形態を示し、第1の実施形態と同一構成部分は同一番号を付して説明を省略する。
破断ピン21によって先端側操作軸13と基端側操作軸14とを連結し、操作部6の操作力を把持部3に伝達させる第1の操作力伝達機構を構成しているとともに、第2の保持孔20には浮動孔17の後端側を貫通する確保ピン22が両端をカシメ固定することにより設けられている。この確保ピン22によって先端側操作軸13と基端側操作軸14とを遊びを持って連結し、前記操作部6の操作力を把持部3に伝達させる第2の操作力伝達機構を構成している。
【0022】
次に、第2の実施形態の作用について説明する。操作軸7は先端側操作軸13と基端側操作軸14とに分割され、両者が破断ピン21によって連結されているため、可動ハンドル11を図6の矢印c方向に回動して把持部材8a,8bを閉じようとした時に、破断ピン21の破断強度より大きな力、つまり必要以上の強い操作力が破断ピン21に付与されると、図5(b)に示すように、破断ピン21が嵌入凸部15と嵌合凹部16との境界部分で破断して基端側操作軸14のみが後退し、確保ピン22が相対的に浮動孔17の後端側に移動する。
【0023】
したがって、基端側操作軸14が後退するが、先端側操作軸13は通常位置にあるため把持部材8a,8bは閉じない状態となる。術者は可動ハンドル11の回動量で異常、つまり破断ピン21が破断したことが分かる。破断ピン21の破断後、図6に示すように、遊びによるストローク増加量Wによって可動ハンドル11が全閉通常位置(一点鎖線で示す)より固定ハンドル9から離れる方向(実線で示す)に回動する。このように可動ハンドル11が通常位置より最大開き位置まで回動すると、図5(c)に示すように、基端側操作軸14が前進し、確保ピン22が浮動孔17の内部を前方に移動して浮動孔17の前端に当接し、確保ピン22が先端側操作軸13を前方に押す。図6に示されるWが、浮動孔17と確保ピン22との間の先端よりの遊び量であり、このため、可動ハンドル11が操作部本体5に当接して可動不能となっても、把持部材8a,8bはまったく開かない。
【0024】
また、可動ハンドル11を一点鎖線の方向に回動すると、操作軸7の後端側操作軸14が後退し、この後退に伴って確保ピン22が浮動孔17の後方に移動して浮動孔17の後端に当接する。後端側操作軸14がさらに後退すると、確保ピン22を介して先端側操作軸13に操作力が伝達され、リンク機構を介して把持部材8a,8bを閉じることができる。
【0025】
したがって、把持部材8a,8bが開いたまま破断ピン21が破断する異常が発生した場合でも、把持部材8a,8bを閉じて把持鉗子1を体腔内から抜去できる。
【0026】
図7は第3の実施形態を示し、第1の実施形態と同一構成部分は同一番号を付して説明を省略する。本実施形態は、先端側操作軸13の嵌入凸部15に設けた浮動孔17の位置をずらすことにより可動ハンドル11の全開通常位置(一点鎖線で示す)から可動ハンドル11の開方向限界位置(実線で示す)まで回動した時に基端側操作軸14が前進し、確保ピン22が浮動孔17の内部を前方に移動して浮動孔17の前端に当接し、確保ピン22が先端側操作軸13を前方に押すため、把持部材8a,8bが開く。
【0027】
図8は第4の実施形態を示し、第1の実施形態と同一構成部分は同一番号を付して説明を省略する。本実施形態は、先端側操作軸13の嵌入凸部15に設けた浮動孔17の中間に浮動軸22が位置するようにしたものである。
【0028】
このように構成することにより可動ハンドル11の全開通常位置(一点鎖線で示す)から可動ハンドル11の開方向限界位置(実線で示す)まで回動した時に基端側操作軸14が前進し、確保ピン22が浮動孔17の内部を前方に移動して浮動孔17の前端に当接し、確保ピン22が先端側操作軸13を前方に押すため、把持部材8a,8bが半開するようにしたものである。なお、Xは可動ハンドル11におけるストローク量の上限である。
【0029】
前記第1〜第4の実施形態によれば、術者が操作部3を握り、可動ハンドル11を開閉して把持部3の把持部材8a,8bを開閉して生体組織を把持する際に、操作軸7に所定以上の力が加わって破断ピン21が破断しても、確保ピン22によって先端側操作軸13と基端側操作軸14を遊びを持って連結状態に保持している。したがって、可動ハンドル11が前記遊びによって通常位置より大きく回動するため、術者は感覚によって異常を知ることができ、また確保ピン22によって先端側操作軸13と基端側操作軸14とを連結しているために把持部材8a,8bを開閉操作できるため安全性が高い。
【0030】
図9〜図11は第1の開示例を示し、図1に示す把持鉗子と基本的構成は同じであるため同一構成部分は同一番号を付して説明を省略する。この把持鉗子30の固定ハンドル9と可動ハンドル11との間にはラチェット機構31が設けられ、可動ハンドル11を所望の位置でロックできるようになっており、このラチェット機構31には通常は人差し指Fで操作するラチェット解除レバー32が設けられている。このラチェット解除レバー32を人差し指Fで下方に押すと、ラチェット33が板バネ34の付勢力に抗して反時計回りに回動してラチェット解除となり、回動ハンドル11がアンロックされるようになっている。
【0031】
また、板バネ34のラチェット33と接触する部位にはコーティング層34aが施されている。このコーティング層34aは、例えばTiC(PVD),TiN(PVD),Ni系金属+テフロンコーティング等の硬質コーティングであり、コーティング層34aによって板バネ34の摩耗を防止でき、ラチェット機構31の耐久性を向上できる。
【0032】
さらに、ラチェット解除レバー32の指掛け部32aは合成樹脂部材またはシリコンゴム等の弾性部材によって形成されている。したがって、操作者の疲労、苦痛を軽減できる。
【0033】
図12は第2の開示例を示し、把持部35を示し、この把持部35は操作軸36と連結されるカム溝36を有するWツナギ37を有し、このWツナギ37のカム溝36には枢軸38を支点として開閉自在な一対のジョーまたは鋏鉗子等の鉗子部39のカムローラ40が係合している。
【0034】
そして、Wツナギ37と鉗子部39の少なくとも一方の外表面にはPVD,CVD,プラズマCVD等によってTiCコーティングが施されている。ここで、摩擦係数μについて比較すると、
μ(Steel/Steel)=0.56
μ(TiN/TiN)=0.53
μ(TiC/TiN)=0.15
μ(TiC/TiC)=0.17
であり、把持部35の駆動部及び摺動部の耐久性が向上するという効果がある。
図13は第3の開示例を示し、ラチェット機構31のラチェットアーム41に凸部42が一体に設けられている。この凸部42には切欠部43及び切欠部43の開口を狭める抜止め突起部44が設けられている。切欠部43にはローラ45の軸部45aが切欠部43の開口を押し広げることにより嵌入されており、ローラ45は凸部42に対して回転自在であり、このローラ45は板バネ34と転動するようになっている。したがって、ローラ45と板バネ34との摩擦によりローラ45は回転し、板バネ34の摩耗を防止でき、ラチェット機構31の耐久性を向上できるという効果がある。
【0035】
前述した実施形態によれば、次のような構成が得られる。
(付記1)内視鏡とともに使用する鉗子において、操作部の開閉操作による進退運動を先端の作用部材に伝達する操作軸に、進退方向に所定以上の力が付与された時に破断または分離する第1の操作力伝達機構を設けるとともに、前記操作軸の進退方向に遊びを持って連結される第2の操作力伝達機構を設けたことを特徴とする鉗子。
【0036】
(付記2)前記操作軸は、先端側操作軸と基端側操作軸とに分割され、両者は操作軸の進退方向に直列に配置された第1の操作力伝達機構及び第2の操作力伝達機構によって連結されていることを特徴とする付記1記載の鉗子。
【0037】
(付記3)前記第1の操作力伝達機構は、破断ピンであり、第2の操作力伝達機構は、確保ピンであることを特徴とする付記1または2記載の鉗子。
(付記4)前記確保ピンは、前記破断ピンより高い破断強度を有していることを特徴とする付記3記載の鉗子。
【0038】
(付記5)内視鏡とともに使用する鉗子において、固定ハンドルと可動ハンドルからなる操作部の開閉操作による進退運動を先端の作用部材に伝達する操作軸に、進退方向に所定以上の力が付与された時に破断または分離する第1の操作力伝達機構を設けるとともに、前記操作軸の進退方向に遊びを持って連結される第2の操作力伝達機構を設けたことを特徴とする鉗子。
【0039】
(付記6)前記遊びは、可動ハンドルを閉じる際に、閉じきる位置が通常位置より大きく回動した位置となる長孔であることを特徴とする付記5記載の鉗子。(付記7)前記遊びは、可動ハンドルを開く際に、開ききる位置が通常位置より大きく回動した位置となる長孔であることを特徴とする付記5記載の鉗子。
【0040】
(付記8)前記第1の操作力伝達機構は、分割された先端側操作軸と基端側操作軸との係合部を貫通するピンで緊密に連結され、前記第2の操作力伝達機構は、前記先端側操作軸と基端側操作軸との係合部の一方に進退方向に長い長孔を貫通するピンで遊びを持って連結され、前記遊びを長孔の先端側寄りに設けたことを特徴とする付記1または5記載の鉗子。
【0041】
(付記9)前記第1の操作力伝達機構は、分割された先端側操作軸と基端側操作軸との係合部を貫通するピンで緊密に連結され、前記第2の操作力伝達機構は、前記先端側操作軸と基端側操作軸との係合部の一方に進退方向に長い長孔を貫通するピンで遊びを持って連結され、前記遊びを長孔の基端側寄りに設けたことを特徴とする付記1または5記載の鉗子。
【0042】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、操作部の操作力を先端の作用部材に伝達する操作軸に所定以上の力が加わって破断しても、作用部材の開閉操作を可能にして安全性を向上できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す鉗子の全体構成図。
【図2】同実施形態の通常時の操作軸を示し、(a)は縦断平面図、(b)は一部切欠した側面図。
【図3】同実施形態の破断時の操作軸を示し、(a)は縦断平面図、(b)は一部切欠した側面図。
【図4】同実施形態の作用を説明するための鉗子の全体構成図。
【図5】本発明の第2の実施形態を示し、(a)は通常時の操作軸の縦断平面図、(b)は破断時の操作軸の縦断平面図、(c)は操作軸の破断後の作用を説明するための縦断平面図。
【図6】同実施形態の作用を説明するための鉗子の全体構成図。
【図7】本発明の第3の実施形態の作用を説明するための鉗子の全体構成図。
【図8】本発明の第4の実施形態の作用を説明するための鉗子の全体構成図。
【図9】第1の開示例を示す鉗子の側面図。
【図10】同開示例のラチェット機構を示す側面図。
【図11】同開示例のラチェット機構を示す側面図。
【図12】第2の開示例を示す把持部の側面図。
【図13】第3の開示例を示し、(a)はラチェット機構の一部を示す側面図、(b)はA−Aに沿う断面図。
【符号の説明】
2…挿入部
3…把持部
6…操作部
13…先端側操作軸
14…基端側操作軸
17…浮動孔(遊び)
21…破断ピン(第1の操作力伝達機構)
22…確保ピン(第2の操作力伝達機構)

Claims (1)

  1. 先端と基端とを有する硬性の挿入部と、
    前記挿入部の先端に設けられた作用部材と、
    前記挿入部の基端に設けられた操作部と、
    前記挿入部内に進退自在に設けられ、前記操作部の動きを前記作用部材に伝える操作軸と、
    前記操作軸に設けられ、前記操作軸の進退方向に所定以上の力が付与された時に破断または分離する第1の操作力伝達機構と、
    前記操作軸上に設けられ、前記操作軸の進退方向に遊びを持って連結される第2の操作力伝達機構とからなる硬性鏡用鉗子において、
    前記操作軸は、先端側操作軸と基端側操作軸とに分割され、両者は操作軸の進退方向に直列に配置された第1の操作力伝達機構及び第2の操作力伝達機構によって連結され、
    前記第1の操作力伝達機構は、分割された前記先端側操作軸と前記基端側操作軸との係合部を貫通する破断ピンで緊密に連結され、前記第2の操作力伝達機構は、前記先端側操作軸と前記基端側操作軸との係合部の一方に設けられた進退方向に長い長孔を貫通する確保ピンで遊びを持って連結されていることを特徴とする硬性鏡用鉗子。
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