JP3867286B2 - ステッピングモータ及びその製造方法 - Google Patents

ステッピングモータ及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP3867286B2
JP3867286B2 JP2000285365A JP2000285365A JP3867286B2 JP 3867286 B2 JP3867286 B2 JP 3867286B2 JP 2000285365 A JP2000285365 A JP 2000285365A JP 2000285365 A JP2000285365 A JP 2000285365A JP 3867286 B2 JP3867286 B2 JP 3867286B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stepping motor
pole teeth
coil
coil bobbin
circumferential direction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2000285365A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002101633A (ja
Inventor
英二 眞弓
泰弘 太田
量世 岡嶌
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nidec Sankyo Corp
Original Assignee
Nidec Sankyo Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nidec Sankyo Corp filed Critical Nidec Sankyo Corp
Priority to JP2000285365A priority Critical patent/JP3867286B2/ja
Priority to CNB011408294A priority patent/CN1205732C/zh
Priority to US09/955,953 priority patent/US6596215B2/en
Publication of JP2002101633A publication Critical patent/JP2002101633A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3867286B2 publication Critical patent/JP3867286B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K1/00Details of the magnetic circuit
    • H02K1/06Details of the magnetic circuit characterised by the shape, form or construction
    • H02K1/12Stationary parts of the magnetic circuit
    • H02K1/14Stator cores with salient poles
    • H02K1/145Stator cores with salient poles having an annular coil, e.g. of the claw-pole type
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K37/00Motors with rotor rotating step by step and without interrupter or commutator driven by the rotor, e.g. stepping motors
    • H02K37/10Motors with rotor rotating step by step and without interrupter or commutator driven by the rotor, e.g. stepping motors of permanent magnet type
    • H02K37/12Motors with rotor rotating step by step and without interrupter or commutator driven by the rotor, e.g. stepping motors of permanent magnet type with stationary armatures and rotating magnets
    • H02K37/14Motors with rotor rotating step by step and without interrupter or commutator driven by the rotor, e.g. stepping motors of permanent magnet type with stationary armatures and rotating magnets with magnets rotating within the armatures

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
  • Manufacture Of Motors, Generators (AREA)
  • Insulation, Fastening Of Motor, Generator Windings (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、製造時におけるステータコアの極歯の倒れが発生しない構造のステッピングモータ及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、周方向にN極とS極とが交互に着磁された円筒形の永久磁石をロータとし、このロータの外周面に、極歯を備えたステータコアを一体的に樹脂で固めたコイルボビンにコイルを巻回して構成したステータを配置したステッピングモータが種々提案されている。このような構成のステッピングモータは、ステータコアをコイルボビンと一体的に樹脂成形する際、極歯が樹脂の成形圧によって外側に曲がってしまうという問題を抱えている。極歯が外側に曲がってしまうと、極歯とロータとのギャップが広くなりすぎてモータ特性に重大な影響を与える。このため、従来は、上述の成形圧を慎重に調整し、極歯が外側に曲がらないように配慮する必要があるため、これが製造コストを上昇させる原因となる。
【0003】
なお、特開平6−165467号公報記載のステッピングモータは、上述した極歯の外側への曲がりを防止する構成を備えている。このステッピングモータは2相式となっており、図5に示すように、極歯をそれぞれ備えた2つのステータコア41a,41bを1組とするコア組を2相に重ねたものとなっている(他のコア組を構成する各ステータコアを41c,41dで示す)。そして、各コア組においては、それぞれ極歯間のみを合成樹脂81にて一体成形しており、極歯の半径方向外側部分には合成樹脂81が回り込まない構成となっている。このため、合成樹脂81の成形圧が、極歯に対して半径方向には影響を与えず外側への曲がりが生じさせないようになっている。そして、このように構成されたステッピングモータは、上述の極歯の外周面に絶縁被膜がなされたコイル(図示省略)が直接巻回される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述したように、特開平6−165467号公報記載のステッピングモータにおいては、極歯間に合成樹脂81を充填し固めるだけで各組のステータコア41a,41b,41c,41dを一体的に連結させる構成となっている。そのため、各ステータコア41a,41b,41c,41dを一体的に保持する保持力、すなわち成形後のコイルボビンの剛性が弱いという問題がある。また、上述したように、極歯の外周面に直接接触するようにコイルが巻回されているため、絶縁がなされているとはいうものの、その絶縁性には問題がある。すなわち、コイルには絶縁被膜が形成されているが、コイルの表面は巻回する際の取り扱い状態によっては傷が生じたりすることもあるため、コイルの通電部(銅線部分)が露出してしまう危険もある。この露出したコイルの通電部と極歯とが接触してしまうと短絡等が生じるという問題が生じる。また、このような問題を解消するために、極歯側に絶縁被膜を形成しておくとすると、製造工程が増加し製造コストの上昇の原因となる。
【0005】
本発明の目的は、極歯の半径方向外側への曲がりを防止しつつ、ステータコアを一体とするコイルボビンの剛性を確保し、かつ短絡等の問題が生じない構成のステッピングモータを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するために、本発明のステッピングモータは、周方向にN極とS極とが交互に着磁された永久磁石で構成されたロータと、このロータの外周に対向配置される極歯を備えたステータコアと、このステータコアを樹脂成形により一体としかつコイルが巻回されるコイルボビンとを備えたステッピングモータにおいて、コイルボビンに、その外壁から極歯の外周面まで通じる孔を設けている。
【0007】
そのため、樹脂成形時において、コイルボビンの外壁から極歯の外周面まで通じる孔を利用してステータコアの極歯の半径方向外側への倒れを防止できる。すなわち、樹脂成形時において、上述の孔の内側に配置される凸部を成型用の金型に設け、この金型の凸部の先端を極歯の外周面に当接させながら樹脂の充填を行うことにより極歯の外側への倒れを防止できる。また、コイルボビンは、極歯に通じる孔を有するものの、この孔は剛性の低下に繋がるものとはならない。加えて、コイルが極歯の外周面に直接接触する構成とはならず、樹脂で形成されたコイルボビンの外周面に巻回される構成となるため、コイルの絶縁被膜が剥がれたとしても極歯と接触して短絡するという恐れは生じない。
【0008】
また、他の発明は、上述のステッピングモータにおいて、孔の周方向における幅が、極歯の孔に対応する位置での周方向における幅より狭いことを特徴としている。そのため、コイルボビンの剛性をさらに高められる。また、コイルボビンに巻回されたコイルが弛んで、孔の奥に配置される極歯に接触するという危険がさらに防止される。
【0009】
また、他の発明は、上述のステッピングモータにおいて、孔は複数設けられ、その全ての孔のそれぞれ周方向における一側の内壁が当該ステッピングモータの中心部を含む所定の仮想面に対し垂直となっていることを特徴としている。そのため、当該ステッピングモータのコイルボビンを樹脂成形する金型を、上述の所定の仮想面を境として垂直方向に2分割する構成とすることができる。これにより、単純な金型構成とすることができ、製造コストを低減することができる。
【0010】
また、他の発明は、上述のステッピングモータにおいて、当該ステッピングモータの外径を20mmφ以下としたことを特徴としている。通常、小型と言われる外径50mmφ以下のステッピングモータの中でも、外径20mmφ以下の極小のものは、ステータコアの板厚が非常に薄く、樹脂成形時の成形圧による極歯の倒れが発生しやすい。しかも、コイルの巻回スペースが小さくコイル巻回数が大型のものに比して少ないため、極歯の倒れによる特性の低下の影響は大きいものとなる。しかし、本発明では、極歯の倒れが生じないため、このような問題が生じない。
【0011】
また、本発明のステッピングモータの製造方法は、周方向にN極とS極とが交互に着磁された永久磁石で構成されたロータと、このロータの外周に対向配置される極歯を備えたステータコアと、このステータコアを樹脂成形により一体としかつコイルが巻回されるコイルボビンとを備えたステッピングモータの製造方法において、極歯の内周側に円柱状の芯部材を配置し、極歯の外周側に芯部材に向かって突出する凸部を備えた外側金型を少なくとも2つ以上配置し、極歯の外周面に凸部を当接させて極歯の外側への倒れを防止しながら、芯部材と外側金型との間に形成される隙間に樹脂を充填することにより、この樹脂とステータコアとを一体化させてコイルボビンを形成することを特徴とする。
【0012】
そのため、樹脂成形時において、外側金型の凸部をステータコアの極歯の外周面に当接させながら樹脂を充填させることにより、成形圧による極歯の半径方向外側への倒れを防止できる。なお、このように成形されたコイルボビンには、上述の凸部を型抜きすることにより、外周面から極歯の外周面に通じる孔が形成されるが、この孔は剛性の低下に繋がるものとはならない。加えて、コイルが極歯の外周面に直接接触する構成とはならず、樹脂で形成されたコイルボビンの外周面に巻回される構成となるため、コイルの絶縁被膜が剥がれたとしても極歯と接触して短絡するという恐れが生じない。
【0013】
また、他の発明は、上述のステッピングモータの製造方法において、凸部の幅は、極歯の凸部との当接部位での周方向における幅より狭いことを特徴としている。そのため、凸部によって形成される孔の周方向における幅が狭いものとなり、樹脂成形によってステータコアを一体とするコイルボビンの剛性をさらに高められる。また、コイルボビンに巻回されたコイルが弛んで、孔の奥に配置される極歯に接触するという危険も防止できる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態のステッピングモータ及びその製造方法について図面を用いて説明する。図1は、本発明の実施の形態のステッピングモータ全体を示す平面図で、その一部が断面図となっている。また、図2は、図1のII−II断面図である。図3は、図1のIII−III断面図である。図4は、本発明の実施の形態のステッピングモータの製造方法を説明するための図で、金型をステータコアの極歯の外周面に当接させた状態を模式的に示した断面図である。
【0015】
図1に示すように、本発明の実施の形態のステッピングモータは、周方向にN極とS極とが周方向に交互に着磁された永久磁石で構成されたロータ(図示省略)と、このロータの外周に対向配置されるステータ1から構成される。なお、本実施の形態のステッピングモータは、外径が20mmφ(端子部の突出部位を除く)以下の超小型といわれるタイプで構成されている。
【0016】
ステータ1は、2相式となっており、ロータの外周に対向配置されるそれぞれ極歯11,12を備えた2つのステータコア4a,4bを1組とするコア組4−1と、ロータの外周に対向配置されるそれぞれ極歯13,14を備えた2つのステータコア4c,4dを1組とするコア組4−2とを有しており、これら2つのコア組4−1,4−2が軸方向に2相に重ねられたものとなっている。なお、これら4つのステータコア4a,4b,4c,4dは、樹脂で構成されるコイルボビン3と一体的にインサート成形される。
【0017】
ステータコア4aは、略円板状の磁性金属部材の中心側を所定形状に切り欠いて折り曲げることにより、それぞれ4つの極歯11を略円周上に立設配置し、これらの各極歯11の根本部分を最内周とするフランジ4a−1を有するものとなっている。他のステータコア4b,4c,4dも同様の構成となっている。コア組4−1は、ステータコア4aの極歯11とステータコア4bの極歯12とが周方向に交互に配置するように構成されている。また、コア組4−2は、ステータコア4cの極歯13とステータコア4dの極歯14とが周方向に交互に配置するように構成されている。
【0018】
コイルボビン3は、上述したように周方向に交互に配置されたコア組4−1の極歯11,12及びコア組4−2の極歯13,14の外周面を覆うと共に各極歯間を埋めるように樹脂が充填され固められることによって形成される。すなわち、その内周部分にはロータ2の周囲を囲む穴部21が形成されており、この穴部21の内周面に上述の極歯11,12,13,14の金属表面を露出させている。
【0019】
なお、樹脂は、上述した各コア組4−1,4−2の各フランジ4a−1,4b−1の軸方向における対向面側及び各フランジ4c−1,4d−1の軸方向における対向面側にもそれぞれ回り込む。この樹脂の回り込みによって、2つの断面コの字状のスペースが軸方向に重合配置される。この断面コの字状に形成されたスペースは、コイル(図示省略)巻回するため巻回スペース19,20となっている。
【0020】
そして、各巻回スペース19,20の内側に配置される外壁3aの外周面には、コイルが巻回される。本発明では、このように樹脂で構成されるコイルボビン3の外壁3aにコイルが巻回されるため、コイル表面の絶縁被膜が剥がれて導線部分が露出しても、この露出部分が極歯に接触せず短絡等の恐れはない。なお、各巻回スペース19,20にそれぞれ巻回されたコイルの巻き始め部分及び巻き終わり部分は、端子部23に立設された4本の端子ピン23a(図1には1本のみ示されている)にそれぞれ絡げられている。また、コイルボビン3には、上述の外壁3aから極歯11,12,13,14の外周面まで通じる複数の孔30が設けられている。
【0021】
また、コイルボビン3の穴部21の縁には、図1において左側に延出され図示しないフレームにはまり込む立設円筒部22が形成されている。さらに、コイルボビン3の軸方向略中間部分であって上述の両巻回スペース19,20との間の部分には、隣接するステータコア4b,4cの両フランジ4b−1,4c−1を連結する連結部3bが設けられている。この連結部3bには、4本の端子ピン23aが立設された端子部23が半径方向外側に突出するように一体的に形成されている。さらに、コイルボビン3には、図1において右側に延出されたキャップ部25が一体的に形成されている。上述の穴部21は、このキャップ部25から立設円筒部22まで軸方向に直線的に伸びる円筒状の穴となっている。
【0022】
コイルボビン3の外壁3aに形成された複数の孔30について、さらに詳述する。
【0023】
各孔30は、コイルボビン3の外壁3aから各極歯11,12,13,14の外周面に通じるように形成されている。すなわち、これらの各孔30は、各巻回スペース19,20の軸方向におけるそれぞれ中間部分に、周方向に等間隔に配置されている。そして、各孔30の周方向における幅は、各極歯11,12,13,14のその孔30に対応する位置での周方向における幅より狭く形成されていると共に、外壁3aの表面から極歯11,12,13,14に向かって奥に行くほど徐々に狭く形成されている。したがって、外壁3aに巻回されるコイルが弛んだとしても、その弛んだ部分が孔30の中に入り込んで極歯に直接触れるという危険性が少ないものとなっている。また、これらの各孔30の幅を狭くすることによりその体積を小さく構成することで、孔30があることを原因とする剛性の低下を防止し、ある程度の剛性を確保するためである。
【0024】
なお、本実施の形態では、各孔30の周方向における幅をこのように設定したが、この幅は特にこれに限定されるものではない。すなわち、孔30の幅は、各極歯11,12,13,14のその孔30に対応する位置での周方向における幅より大きく設定されていても良い。加えて、奥側の幅を各極歯11,12,13,14のその孔30に対応する位置での周方向における幅より小さく設定し、入り口側(外壁3aの表面側)の幅を各極歯11,12,13,14のその孔30に対応する位置での周方向における幅より大きく設定しても良い。
【0025】
また、各孔30は、図2及び図3に示すように、それぞれ異なる形状を有している。具体的には、全ての孔30は、周方向における一側の内壁30aが、図2及び図3に示すような、当該ステッピングモータの中心部を含む所定の仮想面Lに対して垂直となるように形成されている。
【0026】
上述したように構成されたステッピングモータの製造方法の特徴的な工程、具体的にはステータコア4a,4b,4c,4dをインサート成形によりコイルボビン3と一体的に形成する際の製造方法について、図4を用いて以下に説明する。なお、図4は本発明の要部のみを模式的に示した図となっており、実際の製造時には後述する外側金型36の一部がキャップ部25の外側部分にも配置されるようになる。
【0027】
まず、各ステータコア4a,4b,4c,4dを所定の治具(図示省略)に保持する。そして、各ステータコア4a,4b,4c,4dの各極歯11,12,13,14の内周側に円筒状の芯部材35を配置し、各極歯11,12,13,14の内周面にこの芯部材35の外周面を当接させる。
【0028】
次に、各極歯11,12,13,14の外周側には、芯部材35に向かって突出する複数の凸部36aを備えた外側金型36が配置される。各凸部36aの先端部分は、各極歯11,12,13,14の外周面に当接される。なお、凸部36aの周方向における幅は、各極歯11,12,13,14の当接部位での周方向における幅より狭くなっている。これは、上述したようにある程度の剛性を確保し、かつ弛んだコイルの進入を防止するために、この凸部36aによって形成されてしまう孔30の幅を狭くするためである。
【0029】
そして、外側金型36の各極歯11,12,13,14側に臨む面36bと各極歯11,12,13,14との間には、凸部36aが各極歯11,12,13,14に当接していることにより隙間Sが形成される。また、極歯11,12,13,14の無い部分では、面36bと芯部材35との間にやはり隙間が形成される(図示省略)。また、外側金型36と各フランジ4a−1,4b−1,4c−1,4d−1との間にも所定の隙間S1が形成されるようになっている。なお、これらの各隙間は一連の隙間となっている。
【0030】
このときの状態は、コイルボビン3を構成する樹脂の充填前の状態であり、各ステータコア4a,4b,4c,4dは上述した完成品のステッピングモータのそれぞれ所定位置に配置された状態である。そして、この状態で芯部材35と外側金型36との間に形成される隙間S,S1に樹脂が充填され成形される。このとき、樹脂の成形圧が、各極歯11,12,13,14を半径方向外側へ倒す方向に働く。
【0031】
しかし、上述したように、各極歯11,12,13,14の外周面には、外側金型36の凸部36aが当接しているため、樹脂の成形圧が多少強力であったとしても各極歯11,12,13,14の倒れは生じない。凸部36が、極歯の倒れ防止部として働くためである。このため、本実施の形態の製造方法によれば、樹脂の成形圧をそれほど厳密に設定する必要がなく、製造コストを安価にすることができる。
【0032】
そして、充填された樹脂が固まった後、外側金型36の型抜きを行う。なお、外側金型36は2部材から構成され、その分割位置は上述した仮想面Lとなる(図2及び図3参照)。外側金型36を構成する各部材は、樹脂充填後の型抜きの際には、仮想面Lを基準としこの仮想面Lに垂直に離れる方向へスライド移動する(図2及び図3において矢示X方向参照)。そして、このような型抜きが行われると、上述したような、ステータコア4a,4b,4c,4dが一体に組み込まれたコイルボビン3が形成される。
【0033】
なお、上述したように充填される樹脂は、上述の隙間S,S1だけでなく隣接する各極歯間にも回り込む。これによって、各極歯間は樹脂によって固められることとなる。また、各極歯で形成された円周の外周側にも、樹脂が回り込んだ状態で固められる。この部分の外周面部分が、上述したコイルボビン3の外壁3aとなる。また、型抜き後、上述の各凸部36aがあった部分が、コイルボビン3の外壁3aから各極歯11,12,13,14の外周面に通じる孔30となる。
【0034】
なお、上述の実施の形態は、本発明の好適な実施の形態の例であるが、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変形実施が可能である。例えば、上述の実施の形態では、各孔30の一側の内壁30aを仮想面L(図2及び図3参照)に対して垂直とし、外側金型36を2方向に分割するだけで型抜きが可能なものとしたが、各孔30の両内壁を孔の中心線に対して平行としかつその中心線はステッピングモータの中心部へ向かうように形成しても良い。
【0035】
その場合、孔30の数と同数の金型が必要となり、かつ型抜き方向は放射状に分割されることとなる。このため、製造コストは金型が2分割で済む上述の実施の形態に比して高価なものとなるが、極歯11,12,13,14の倒れを防止しかつコイルボビン3の剛性をある程度以上とする本発明の効果を奏することとなる。
【0036】
また、上述の実施の形態では、ステッピングモータをその外径が20mmφ以下の超小型モータとした。これは、超小型モータの場合、従来の製造方法及び構成とすると、樹脂の成形圧により極歯11,12,13,14の倒れが発生しやすく、本発明を超小型モータに採用するとその危険を防止する効果が極めて高くなるためである。しかし、極歯の倒れは、超小型モータの場合ほど大きな問題ではないものの、例えば50mmφ程度の大きさのモータでも発生する恐れがある。したがって、本発明は、上述したサイズに限らず、大き目のモータにも採用可能なものである。
【0037】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明では、コイルボビンにその外壁から極歯の外周面まで通じる孔を設けている。そのため、樹脂成形時において上記の孔を利用してステータコアの極歯の半径方向外側への倒れを防止できると共に、ある程度コイルボビンの剛性を確保できる。加えて、コイルが極歯の外周面に直接接触する構成とはならず、樹脂で形成されたコイルボビンの外周面に巻回される構成となるため、コイルの絶縁被膜が剥がれたとしても極歯と接触して短絡するという恐れは生じない。
【0038】
また、全ての孔のそれぞれ周方向における一側の内壁を当該ステッピングモータの中心部を含む所定の仮想面に対し垂直に構成すると、当該ステッピングモータのコイルボビンを樹脂成形する金型を、上述の所定の仮想面を境として垂直方向に2分割する構成とすることができる。これにより、単純な金型構成とすることができ、製造コストを低減することができる。
【0039】
また、本発明のステッピングモータの製造方法は、極歯の内周側に円柱状の芯部材を配置し、極歯の外周側に芯部材に向かって突出する凸部を備えた外側金型を少なくとも2つ以上配置し、芯部材と外側金型との間に形成される隙間に樹脂を充填することによりこの樹脂とステータコアとを一体化させてコイルボビンを形成すると共に、極歯の外周面に凸部を当接させて極歯の外側への倒れを防止しながら、コイルボビンにその外壁から極歯の外周面まで通じる孔を形成している。
【0040】
そのため、樹脂成形時において、外側金型の凸部で樹脂成形圧による極歯の半径方向外側への倒れを防止できる。なお、型抜き後は凸部があった部分に孔が形成されるが、この孔は剛性の低下に繋がるものとはならない。加えて、コイルが極歯の外周面に直接接触する構成とはならず、樹脂で形成されたコイルボビンの外周面に巻回される構成となるため、コイルの絶縁被膜が剥がれたとしても極歯と接触して短絡するという恐れが生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のステッピングモータのステータの全体構成をコイルを省略した状態で示した図で、その一部を断面で示した平面図である。
【図2】図1のII−II断面図である。
【図3】図1のIII−III断面図である。
【図4】本発明の実施の形態のステッピングモータの製造方法を示す図で、金型を極歯の外周面側に配置した状態を示した断面図である。
【図5】従来のステッピングモータの要部となるステータの外観図で、その一部を切り欠いた状態で示した斜視図である。
【符号の説明】
1 ステータ
3 コイルボビン
3a 外壁
4a,4b,4c,4d ステータコア
11,12,13,14 極歯
30 孔
30 (孔の一側の)内壁

Claims (6)

  1. 周方向にN極とS極とが交互に着磁された永久磁石で構成されたロータと、このロータの外周に対向配置される極歯を備えたステータコアと、このステータコアを樹脂成形により一体としかつコイルが巻回されるコイルボビンとを備えたステッピングモータにおいて、上記コイルボビンに、その外壁から上記極歯の外周面まで通じる孔を設けたことを特徴とするステッピングモータ。
  2. 前記孔の周方向における幅が、前記極歯の前記孔と対応する位置での周方向における幅より狭いことを特徴とする請求項1記載のステッピングモータ。
  3. 前記孔は複数設けられ、その全ての孔のそれぞれ周方向における一側の内壁が当該ステッピングモータの中心部を含む所定の仮想面に対し垂直となっていることを特徴とする請求項1または2記載のステッピングモータ。
  4. 当該ステッピングモータの外径を20mmφ以下としたことを特徴とする請求項1,2または3記載のステッピングモータ。
  5. 周方向にN極とS極とが交互に着磁された永久磁石で構成されたロータと、このロータの外周に対向配置される極歯を備えたステータコアと、このステータコアを樹脂成形により一体としかつコイルが巻回されるコイルボビンとを備えたステッピングモータの製造方法において、上記極歯の内周側に円柱状の芯部材を配置し、上記極歯の外周側に上記芯部材に向かって突出する凸部を備えた外側金型を少なくとも2つ以上配置し、上記極歯の外周面に上記凸部を当接させて上記極歯の外側への倒れを防止しながら、上記芯部材と上記外側金型との間に形成される隙間に樹脂を充填することにより、この樹脂と上記ステータコアとを一体化させて上記コイルボビンを形成したことを特徴とするステッピングモータの製造方法。
  6. 前記凸部の幅は、前記極歯の前記凸部との当接部位での周方向における幅より狭いことを特徴とする請求項5記載のステッピングモータの製造方法。
JP2000285365A 2000-09-20 2000-09-20 ステッピングモータ及びその製造方法 Expired - Fee Related JP3867286B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000285365A JP3867286B2 (ja) 2000-09-20 2000-09-20 ステッピングモータ及びその製造方法
CNB011408294A CN1205732C (zh) 2000-09-20 2001-09-20 步进电机及其制造方法
US09/955,953 US6596215B2 (en) 2000-09-20 2001-09-20 Method of manufacturing a stepping motor

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000285365A JP3867286B2 (ja) 2000-09-20 2000-09-20 ステッピングモータ及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002101633A JP2002101633A (ja) 2002-04-05
JP3867286B2 true JP3867286B2 (ja) 2007-01-10

Family

ID=18769450

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000285365A Expired - Fee Related JP3867286B2 (ja) 2000-09-20 2000-09-20 ステッピングモータ及びその製造方法

Country Status (3)

Country Link
US (1) US6596215B2 (ja)
JP (1) JP3867286B2 (ja)
CN (1) CN1205732C (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20020170180A1 (en) * 2001-05-15 2002-11-21 Wahl Clipper Corp. Vibrator motor
JP3798364B2 (ja) * 2002-10-24 2006-07-19 ミネベア株式会社 扁平型ステッピングモータ
CN100407560C (zh) * 2003-12-02 2008-07-30 日本电产三协株式会社 步进电动机及其制造方法
JP4526290B2 (ja) * 2004-03-29 2010-08-18 株式会社不二工機 ステッピングモータ用電磁コイルの製造方法
KR101030818B1 (ko) * 2006-12-04 2011-04-22 미쓰비시덴키 가부시키가이샤 직류 모터
JP6266412B2 (ja) * 2014-04-01 2018-01-24 沖マイクロ技研株式会社 Pm型ステッピングモータのステータヨーク及びこれを用いたステータユニット

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4841190A (en) * 1987-05-01 1989-06-20 Minebea Co., Ltd. Resin-filled permanent-magnet stepping motor
JPH0334668U (ja) * 1989-08-10 1991-04-04
JP2581261B2 (ja) * 1990-04-27 1997-02-12 ブラザー工業株式会社 ステップモータ
JP2569221B2 (ja) * 1990-12-20 1997-01-08 株式会社三協精機製作所 モータの製造方法
JPH06165467A (ja) 1992-11-17 1994-06-10 Sony Corp ステッピングモータ
JPH07203645A (ja) * 1993-12-30 1995-08-04 Mabuchi Motor Co Ltd 小型モータ及びその回転子の製造方法
US5806169A (en) * 1995-04-03 1998-09-15 Trago; Bradley A. Method of fabricating an injected molded motor assembly
JP3458344B2 (ja) * 1997-02-03 2003-10-20 ミネベア株式会社 モータ構造
JP3461123B2 (ja) * 1998-07-28 2003-10-27 ミネベア株式会社 クロ−ポ−ル型ステッピングモ−タのステ−タ構造
JP2000152593A (ja) * 1998-11-06 2000-05-30 Mitsumi Electric Co Ltd ステッピングモータ

Also Published As

Publication number Publication date
CN1345113A (zh) 2002-04-17
CN1205732C (zh) 2005-06-08
JP2002101633A (ja) 2002-04-05
US6596215B2 (en) 2003-07-22
US20020036433A1 (en) 2002-03-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4655764B2 (ja) 回転電機
US20050138793A1 (en) Abduction-type motor and fabrication method of motor stator thereof
CN108696024B (zh) 绕组卷绕零部件和旋转电机
CN109565206B (zh) 旋转电机
US20020093269A1 (en) Slot area undercut for segmented stators
JP3664608B2 (ja) 回転電機
JPH07222424A (ja) ステッピングモータ
JP4680154B2 (ja) 回転電機及びその製造方法
JP3867286B2 (ja) ステッピングモータ及びその製造方法
JP6492160B2 (ja) アキシャルギャップ型回転電機及び固定子
JP3681487B2 (ja) モールドモータ
TWI673936B (zh) 軸向間隙型旋轉電機
JP7258625B2 (ja) モータ用ステータ
JP2023129460A (ja) ステータ構造
JPH03124245A (ja) 内転型電動機固定子の製造方法
JP2005130540A (ja) 電動機
JP3432391B2 (ja) モールドステータ
JP3130092B2 (ja) 電動機の固定子
JP3792093B2 (ja) 電動機の端子台
JP3726688B2 (ja) コイル部品およびその製造方法
JP2004312790A (ja) 固定子鉄心とその製造方法
JP2002204555A (ja) コンデンサ電動機固定子およびその製造方法
KR200286898Y1 (ko) 회전전기
JPH0739315Y2 (ja) 電動機のステータ
JP2009225567A (ja) ステッピングモータ及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20051226

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060131

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20060327

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060919

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060929

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 3867286

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091020

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101020

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111020

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111020

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121020

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121020

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131020

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees