JP3866363B2 - ボタン電話装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ボイスメール機能と連動する伝言表示や電話機の使用者の在席表示を行う機能を備えたボタン電話装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図11は従来この種のボタン電話装置の構成例を示したブロック図である。1は主装置で、外線を収容する外線インターフェース11、状態表示装置2や多機能の内線電話機(ボタン電話機)3a〜3nやDSSコンソール4a〜4nを収容する内線インターフェース12、外線インターフェース11と内線インターフェース12を介して外線と内線電話機3a〜3nを接続し、或いは内線インターフェース12を介して内線電話機3a〜3n同士を接続するタイムスイッチ13、通話内容を記憶するボイスメール(VM)回路14、通話や伝言表示及び在席表示などを制御すると共に装置全体を制御する主制御部15、主制御部15が動作するための各種データを保存するメモリ16を有している。2はボイスメール機能と連動する伝言表示や局線の使用状況を表示する局線表示を行う状態表示装置、3a〜3nは多機能の内線電話機、4a〜4nは電話機使用者の在席/不在席を示すDSS(Direct Station to Station)コンソールである。
【0003】
上記のような従来のボタン電話装置で状態表示を行うには、主制御部15により内線インターフェース12通して、ボイスメール機能と連動する伝言表示や局線の使用状況を表示する局線表示を状態表示装置2にそれぞれ独立に表示することによりなされる。このような状態表示装置2は大型で壁などに掛けてあり、複数の電話機使用者が共通に見るものである。また、電話機使用者の在席表示は、主制御部15により内線インターフェース12を通してDSSコンソール4a、4b〜4nになされ、各DSSコンソール4a〜4nに配列された機能ボタンのLEDを点滅して表示する構成となっている。
【0004】
これらDSSコンソール4a、4b〜4nは図11に示すように内線電話機3a、3b〜3nと並べて机上で使用するものとなっており、また、図12に示すように内線電話機3a、3b〜3nに割り当てられた内線番号が表示された複数のLED21付きボタンを備えている。これらLED21の点灯表示は電話機使用者個人で確認するものであり、共通に使用するものではない。
【0005】
次に上記した従来の電話機の伝言表示について更に詳しく説明する。ボイスメール回路14内のメモリには、内線電話機3a、3b、・・・・、3n毎にメッセージ録音のための領域を確保するためのボックス番号300、301・・・、3nnが設定されている。ここで、例えば外線からの着信呼が発生し、内線電話機3aの使用者が着信取扱者となって通話しているものとする。着信取扱者は発呼側の用件が内線電話機3bの使用者に対してのものであることが分かると、DSSコンソール4aにて内線電話機3bの使用者の在/不在を確認し、不在の場合、着信取扱者は発呼者の了解をとった上で、内線電話機3bの使用者への用件をボイスメール回路14に録音する。この際、着信取扱者はその通話録音の内容を内線電話機3bのボックス番号301を指定してボイスメール回路14の該当のメモリ領域に記録する。ボイスメール回路14はその際“新規メッセージ有り”の情報を主制御部15に送り、その信号により主制御部15は状態表示装置2に確保されている該当の内線電話機に対応して設けられているLED21を点灯する信号を送り、該当するLED21を点灯して、伝言有り表示する。
【0006】
一方、電話機使用者の在席表示は、主制御部15により内線インターフェース12を通してDSSコンソール4a〜4nに対して行われ、各DSSコンソール4a〜4nの内線電話機3a〜3nに対応したLED21を点滅することにより、在/不在を表示していた。内線電話機3a〜3nの使用者は各内線電話機の機能ボタンに使用者の在/不在を入力する在/不在ボタンを設定し、不在席にする場合、該当ボタンを押す。これにより、主制御部15は在/不在ボタンの押下信号により、DSSコンソール4a〜4n上の該当の内線電話機に対応したボタンのLED21を点灯させて、この内線電話機の使用者が不在であることを表示する。
【0007】
この従来の装置によると、伝言と在席/不在の表示をそれぞれ独立の装置で行っているため、使用者は伝言、在席等の状態を確認するのにあちらこちらを見なければならず、時間がかかって、確認が煩わしいという不具合があった。また、全ての内線電話機3a〜3nの使用者が机上で電話機使用者の在席確認ができるようにする場合、DSSコンソール4a〜4nが内線電話機3a〜3nと同台数必要となり,内線電話機3a〜3nのコストが高くなる不具合があった。その上、DSSコンソール4a〜4nは内線端末であるため、DSSコンソール4a〜4nの設置台数が増えると、その分、同じ内線端末である内線電話機3a〜3nの収容台数が相対的に減少してしまい、システム構成に制約が発生するという不具合があった。更に、DSSコンソール4a〜4nの設置台数を減らして特定の使用者に限定すると、近くにDSSコンソールがない使用者は、遠くのDSSコンソールを見に行かなければならず、全ての電話機の使用者が在席状態を直ぐに確認できなくなるという不具合が生じる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように従来のボタン電話装置では、例えば伝言表示と在席表示をする場合、それぞれ状態表示装置2とDSSコンソール4a,4b…4nの別の装置で表示しいるため、伝言、在席等の状態を確認するのにあちらこちらを見なければならず、時間がかかって、確認が煩わしいとい課題があった。また、在席表示は原則として、各内線電話機3a〜3nと並べて使用するDSSコンソール4a〜4nにより行うため、DSSコンソール4a〜4nの設置台数が増えると、その分、内線電話機3a〜3nの収容台数が相対的に減少してしまい、逆に、DSSコンソール4a〜4nの設置台数を減らして、DSSコンソールを机上で直ぐに見れる使用者を限定すると、全ての電話機使用者が在席状態をすぐに確認できなくなるという課題があった。
【0009】
そこで本発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、内線電話機の設置台数を減らすことなく、全ての使用者が伝言表示と在席表示を容易且つ短時間に確認できるボタン電話装置を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、内線電話機の使用者宛に記録されている音声伝言の有無情報を表示する伝言表示機能と、内線電話機の使用者の在不在を示す在席情報を表示する在席表示機能を有するボタン電話装置において、前記使用者に関わる情報を使用者毎に表示する状態表示装置と、この状態表示装置に前記伝言表示するか、或いは前記在席表示するかを指示して表示を切り替える表示切替手段と、この表示切替手段により指示された表示となるように、前記状態表示装置に前記使用者毎の音声伝言の有無情報か、或いは前記使用者毎の在席情報かのいずれか一方を表示する表示制御手段とを具備する構成を備えている。
【0011】
このような構成により、前記表示切替手段の指示によって、表示制御手段は前記使用者毎の音声伝言の有無情報か、或いは前記使用者毎の在席情報かのいずれか一方を前記状態表示装置に表示することにより、前記状態表示装置を伝言表示に使用するばかりでなく、在席表示にも切替で使用する。従って、前記状態表示装置に適切なサイズのものを用いることにより、使用者全員が1目で伝言表示及び在席表示を見ることができる。また、在席表示のためにDSSコンソールを用いないため、在席表示のために内線電話回線が用いられず、全ての内線回線を前記内線電話機に割り当てることもできる。
【0012】
請求項2の発明は、内線電話機の使用者宛に記録されている音声伝言の有無情報を表示する伝言表示機能と、内線電話機の使用者の在不在を示す在席情報を表示する在席表示機能を有するボタン電話装置において、前記使用者に関わる情報を使用者毎に表示する状態表示装置と、この状態表示装置に前記伝言表示するか、或いは前記在席表示するかを指示して表示を切り替える表示切替手段と、この表示切替手段により指示された表示となるように、前記状態表示装置に前記使用者毎の音声伝言の有無情報か、或いは前記使用者毎の在席情報かのいずれか一方を表示する表示制御手段と、前記内線電話機の使用者宛に記録されている音声伝言の数が所定値以上となったかどうかを検索する検索手段と、この検索手段により前記音声伝言の数が所定値以上になったことが検索されると、該当の使用者の内線電話機に、音声伝言を取り出すように勧告する旨の報知を行う報知手段とを具備する構成を備えている。
【0013】
このような構成により、前記表示切替手段の指示によって、表示制御手段は前記使用者毎の音声伝言の有無情報か、或いは前記使用者毎の在席情報かのいずれか一方を前記状態表示装置に表示することにより、前記状態表示装置を伝言表示に使用するばかりでなく、在席表示にも切替で使用している。従って、前記状態表示装置に適切なサイズのものを用いることにより、使用者全員が1目で伝言表示及び在席表示を見ることができる。また、在席表示のためにDSSコンソールを用いないため、在席表示のために内線電話回線が用いられず、全ての内線回線を前記内線電話機に割り当てることもできる。また、報知手段は前記検索手段により前記音声伝言の数が所定値以上になったことを検索すると、該当の使用者の内線電話機に、音声伝言を取り出すように勧告する旨の報知を行うため、前記状態表示装置の伝言表示に気付かない使用者にも自己宛の伝言があることを教えることができる。
【0014】
請求項3の発明は、前記検索手段が記録されている音声伝言の数が既存の伝言を消去しないとこれ以上新たな伝言を記録できない数に達したことを検索した場合、前記報知手段は該当の使用者の内線電話機に、音声伝言を取り出すように勧告する旨の報知を行う構成を備えている。
【0015】
このような構成により、前記報知手段は、前記検索手段が記録されている音声伝言の数が既存の伝言を消去しないとこれ以上新たな伝言を記録できない数に達したことを検索した場合、前記報知手段は該当の使用者の内線電話機に、音声伝言を取り出すように勧告するため、新たな伝言を記録するため既存の伝言が消去される前に、使用者は自己宛の伝言を取り出して、伝言が使用者に伝わらず消去されてしまうことを減らすことができる。
【0016】
請求項4の発明の前記報知手段は、前記音声伝言を取り出すように勧告する旨の表示を前記内線電話機に出すか、或いは前記内線電話機に電話を掛けて音声伝言を取り出すように勧告する旨の音声メッセージを送話する構成を備えている。
【0017】
請求項5の発明の前記表示制御手段は前記状態表示装置に伝言表示しているのか、或いは在席表示しているかを表示色を変えて区別する構成を備えている。
【0018】
請求項6の発明の前記表示制御手段は、通常、状態表示装置に前記音声伝言の有無情報を表示し、前記表示切替手段により前記在席表示が指示されると、この状態表示装置に前記使用者毎の在席情報を所定時間だけ表示した後、前記伝言表示に戻す構成を備えている。
【0019】
このような構成により、伝言表示と、在席表示に重み付けをしている。この場合、前記表示切替手段により、通常は、伝言情報が状態表示装置に表示されるようになっているため、電話機使用者に伝言情報が確実に伝わるような重み付けになっている。
【0020】
請求項7の発明の前記表示切替手段は、前記内線電話機の一部、又は全部に設けられた表示切替ボタンを有し、この表示切替ボタンの押下により、前記伝言表示するか、或いは前記在席表示するかの指示を切り換える構成を備えている。
【0021】
このような構成により、例えば、管理者の前記内線電話機のみに表示切替ボタンを設け、管理者だけが状態表示装置の表示内容を切り換えるようにして、情報の管理を行うことが可能になる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は本発明のボタン電話装置の第1の実施の形態を示したブロック図である。1は主装置で、外線を収容する外線インターフェース11、状態表示装置8や多機能の内線電話機(ボタン電話機)9a〜9nを収容する内線インターフェース12、外線インターフェース11と内線インターフェース12を介して外線と内線電話機9a〜9n、或いは内線インターフェース12を介して内線電話機9a〜9n同士を接続するべく、時分割のスイッチングを行うタイムスイッチ13、通話内容を記憶するボイスメール(VM)装置14、通話制御や伝言在席表示制御を行うと共に主装置全体を制御する主制御部15、主制御部15が動作するために必要な各種データを保存するメモリ16を有している。8は電話機使用者に対する伝言の有無情報の表示を切替えで行う状態表示装置、9a〜9nは内線電話機である。但し、従来例と同一部には同一符号を用いて説明してある。
【0023】
図2は図1に示した状態表示装置8の詳細例を示した平面図である。電話機使用者の名称(AA等)等を記載する複数のエリア81が配列され、各エリア81に状態を表示するためのLED82が配置されている。即ち、電話機使用者の名称とLED82がペアとなって複数個並べられている。
【0024】
図3は図1に示した内線電話機9a(9b〜9nも同じ)の詳細例を示した平面図である。91は送受話器、92はダイヤル番号や各種メッセージ等を表示するLCDなどの表示器、93はテンキーなどが配列されているダイヤルパット部、94は機能キー部で、使用者の在席/不在席を入力する在/不在ボタン941、状態表示装置8を伝言表示板として機能させるか、在席表示板として機能させるかを切り換える表示切替ボタン942を有している。なお、在/不在ボタン941及び表示切替ボタン942は機能キー部94に予め設定されることにより、設けられている。
【0025】
次に本実施の形態の動作について説明する。内線電話機3b(内線電話機3bに割り当てられている内線番号201)の使用者が不在席となる場合、図3に示した在/不在ボタン941を押して、席を離れる。これにより、在/不在ボタン941の押下信号が内線インターフェース12を通して主制御部15に伝達される。主制御部15は前記押下信号を受けると、メモリ16内の図4に示した状態表示用テーブルにアクセスし、このテーブルの内線番号201の在席エリアに0を書き込む。その後、例えば内線電話機3nの表示切替えボタン942が押されると、主制御部15はメモリ16内の図4に示した状態テーブルの在席エリアの内容を読み出して、これを内線インターフェース12から状態表示装置8に送くる。
【0026】
これにより、状態表示装置8は図2に示すような電話機の使用者名の記載エリア81内のLED82を点滅して、各使用者の在席、不在席を表示し、状態表示装置8は在席表示板に切り替わる。例えば、上記の例で、内線電話機3bの使用者名がABであった場合、このエリアのLED82が点灯して、この使用者が不在であることを表示する。なお、LED82が点灯していないエリアの使用者は在席していることが示される。
【0027】
ここで、本例では、状態表示装置8は、通常、伝言表示板になっていて、上記のようにいずれかの内線電話機の表示切替ボタン942が押されると、在席表示板に切り替わるものとする。主制御部15は状態表示装置8を在席表示板に切り換えた後、所定時間(2〜3分)経つと、状態表示装置8を伝言表示板に切り換える制御を行う。しかし、状態表示装置8が在席表示板になっている時に、伝言表示板に切り換えたい時、内線電話機9a〜9nのいずれかの表示切替ボタン942を押せば、これを受けた主制御部15はメモリ16内の伝言エリアを読み出して、状態表示装置8に送ることにより、状態表示装置8を直ちに伝言表示板に切り換える。
【0028】
図5は上記した状態表示装置8の表示切り換え動作を示したフローチャートである。主制御部15はステップ501にて、状態表示装置8に伝言の有無情報を表示し、ステップ502にて内線電話機9a〜9nいずれかの表示切替ボタン942が押下されたかどうかを判定し、押下されない場合はステップ501に戻り、押下された場合はステップ503に進む。主制御部15はステップ503にて、状態表示装置8に在席情報を表示し、ステップ504にて内線電話機9a〜9nいずれかの表示切替ボタン942が押下されたかどうかを判定し、押下された場合はステップ501に進む。一方、ステップ504にて表示切替ボタン942が押下されない場合はステップ505に進み、所定時間経過したかどうかを判定し、経過しない場合はステップ503に戻り、経過した場合はステップ501に進む。
【0029】
次に伝言表示動作について説明する。例えば、外線から内線電話機9aに着信呼があると、主制御部15は内線インターフェース12を通して、内線電話機9aに呼び出し音を送出する。これにより、内線電話機9aの使用者が応答すると、主制御部15はタイムスイッチ13を制御して、外線インターフェース11と内線インターフェース12の通話路を接続して、内線電話機9aと発呼側の外線とを接続する。これにより、通話が開始されるが、内線電話機9aの使用者が、例えばこの着信が内線電話機9nの使用者宛のものであることが分かると、内線電話機9aの表示切替ボタン942を押して、状態表示装置8に電話機使用者の在席情報を表示させる。これを見て、内線電話機9nの使用者がLED82点灯の不在であった場合、内線電話機9aの使用者は相手の許可を得て、通話又はメッセージを内線電話機9n宛に録音する操作を行う。
【0030】
これにより、主制御部15はタイムスイッチ13を制御して外線インターフェース11とボイスメール装置14を接続し、発呼者のメッセージを内線電話機9nに確保されている図6に示すようなボックス番号、例えばボックス番号1mnのエリアに前記メッセージを記録する。主制御部15は前記メッセージの記録が終了すると、メモリ16内の図4に示したテーブルの内線電話機9nの内線番号203の伝言エリアに1を書き込み、更に新規メッセージありの情報を主制御部15に出す。これにより、主制御部15はメモリ16内の図4に示したテーブルの伝言エリアの内容を読み出して、内線インターフェース12から状態表示装置8に送って表示する。なお、上記した内線電話機9nの使用者がLED82消灯の在席であった場合、内線電話機9aの使用者は着信呼を内線電話機9nへ転送する操作を行う。
【0031】
状態表示装置8に表示されている伝言の有無情報を見て、伝言があることを知った使用者は、自己の内線電話機に対し自己宛の伝言(ボイスメール)を取り出す操作を行う。これにより、主制御部15はボイスメール装置14の該当の記録エリアの音声情報をタイムスイッチ13、内線インターフェース12を介して前記内線電話機に送るため、使用者は自己宛の伝言を聞くことができる。尚、ボイスメール装置14は一人の使用者に対する複数個の伝言を順番に記録でき、伝言の出力要求があると、記録されている伝言を記録順に、該当の内線電話機に出力するものとする。
【0032】
ここで、伝言表示・在席表示はどちらも同じ状態表示装置8を使用するため、現在どちらの表示をしているのかを状態表示装置のLED82の点滅方法の変更や、或いは伝言表示は「緑」、在席表示は「赤」など、発光色により区別する。なお、表示切替ボタン942を設定した電話機においては、このボタン942に付いているLEDの状態で把握できるようにし、このLEDが消灯時は伝言表示、赤色点灯時は在席表示とする。通常、状態表示装置8はシステム内の電話機利用者が共通で見ることができるような大型の表示板の形態となっており、壁掛けとしている。
【0033】
本実施の形態によれば、在席表示と伝言表示を1枚の状態表示装置8を切り替えで行い、しかも、内線電話機使用者は前記表示の切替を各内線電話機9a〜9nの表示切替ボタン942により行うため、全ての内線電話機使用者は在席表示/伝言表示を共通の状態表示装置8により一目で、容易且つ短時間で確認することができる。しかも、上記のように全ての内線電話機使用者が在席表示を直ぐに確認できるようにしても、内線インターフェース12に収容される内線電話機9a〜9nの台数が減るなどという影響が出ず、システム構成の自由度を損なうことがない。更に、一枚の状態表示装置8で在席表示と伝言表示を切替で行うため、スペース性を良好に保持することができる。
【0034】
なお、状態表示装置8への伝言表示と在席表示に重み付けをしない場合は、図7のフローチャートに示すような切替制御がなされる。主制御部15はステップ701にて、表示切替ボタン942のLEDが点灯したかどうかを判定し、点灯した場合はステップ702に進んで、状態表示装置8に在席情報を表示して処理を終了する。他方、ステップ701にて表示切替ボタン942のLEDが点灯していないと判定された場合は、ステップ703に進んで、状態表示装置8に伝言情報を表示して処理を終了する。
【0035】
また、状態表示装置8に伝言情報を表示しているのか、在席情報を表示しているのかを区別するために、伝言情報を表示している場合には、「伝言表示板」と状態表示装置8の上部などに表示し、在席情報を表示している場合には、[在席表示板]と状態表示装置8の上部などに表示する構成としてもよい。更に、状態表示装置8を、通常、在席表示板にしておき、表示切替ボタン942が押されると、所定時間、状態表示装置8を伝言表示板にする制御を行ってもよい。
【0036】
図8は本発明のボタン電話装置の第2の実施の形態を示したフローチャートである。但し、ボタン電話装置の構成は第1の実施の形態のそれと同一であるため、以降、図1を借用して説明する。本例の動作は第1の実施の形態とほぼ同じであるが、使用者への伝言がボイスメール装置14に溜まり過ぎると、これを該当の使用者の内線電話機に知らせる動作を行う。即ち、主制御部15はステップ801にて、ボイスメール装置14のメッセージ記録エリアを定期的にチェックし、ステップ802にて、伝言が所定個以上溜まっている内線電話番号の内線電話機があるかどうかを判定し、ない場合はステップ801に戻り、ある場合はステップ803に進む。主制御部15はステップ803にて、伝言が所定個以上溜まっている内線電話機の表示器92に伝言を取り出すことを勧告する旨のメッセージを表示して、処理を終了する。
【0037】
本実施の形態によれば、該当の内線電話機に伝言を取り出すことを勧告するため、状態表示装置8の伝言情報表示に気付かない電話機使用者を無くすことができると共に、ボイスメール装置14に伝言が溜まり過ぎて、記録してある伝言を消去しなければ新たな伝言を記録できないなどという事態を避けることができる。
【0038】
尚、伝言が所定個以上を越え、メッセージ記録エリアに保持できない個数に達すると、以降、新たなメッセージが記録されるごとに、最も古い記録メッセージを消去する旨の警告を、該当の内線電話機の表示器92に表示してもよい。
【0039】
図9は本発明のボタン電話装置の第3の実施の形態を示したブロック図である。本例の構成はほぼ図1に示した第1の実施の形態と同様であるが、異なる点は、主制御部15により制御され、音声メッセージを出すメッセージ発生回路17をタイムスイッチ13に接続したところにある。
【0040】
次に本実施の形態の動作について図10のフローチャートを参照して説明する。主制御部15はステップ101にて、ボイスメール装置14のメッセージ記録エリアを定期的にチェックし、ステップ102にて、伝言が所定個以上溜まっている内線電話番号の内線電話機があるかどうかを判定し、ない場合はステップ101に戻り、ある場合はステップ103に進む。主制御部15はステップ103にて、伝言が所定個以上溜まっている内線電話機の使用者が在席しいるかどうかをメモリ16内の状態表示用テーブルをチェックして判定し、在席していない場合はステップ101に戻り、在席している場合はステップ104に進む。主制御部15はステップ104にて、前記内線電話機に呼び出しを掛け、使用者が応答すると、メッセージ発生装置17を起動して、伝言を取り出すことを勧告する旨の音声メッセージを、タイムスイッチ13、内線インターフェース12を介して、前記内線電話機に送出する。本実施の形態も図8に示した第2の実施の形態と同様の効果がある。
【0041】
尚、上記第1〜第3の実施の形態では、内線電話機9a〜9nに表示切替ボタン942を設けたが、この表示切替ボタン942は特定の内線電話機のみに設ける構成にして、状態表示装置8の表示切替を管理者のみが行える構成とすることもできる。
【0042】
【発明の効果】
以上記述した如く請求項1の発明によれば、内線電話機の簡単な操作で伝言表示あるいは在席表示を1枚の状態表示装置に切り換えて表示することにより、内線電話機の設置台数を減らすことなく、全ての使用者が伝言表示と在席表示を容易且つ短時間に確認することができる。
【0043】
請求項2の発明によれば、内線電話機の簡単な操作で伝言表示あるいは在席表示を1枚の状態表示装置に切り換えて表示することにより、内線電話機の設置台数を減らすことなく、全ての使用者が伝言表示と在席表示を容易且つ短時間に確認することができると共に、所定以上の伝言が溜まった使用者にこれを内線電話機で個別に知らせることにより、状態表示装置の伝言表示に気付かない使用者にも、確実に伝言があることを知らせることができ、伝言が溜まり過ぎることなく、伝言システムを円滑に運用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のボタン電話装置の一実施の形態を示したブロック図。
【図2】図1に示した状態表示装置の詳細例を示した平面図。
【図3】図1に示した内線電話機の詳細例を示した平面図。
【図4】図1に示したメモリ内に設定された状態表示用テーブルの構成例を示した摸式図。
【図5】図1に示した状態表示装置の表示切り換え動作例を示したフローチャート。
【図6】図1に示したボイスメール装置内のメッセージ記録部の構成例を示した摸式図。
【図7】伝言表示と在席表示に重み付けをしなかった場合の表示切り換え動作例を示したフローチャート。
【図8】本発明のボタン電話装置の第2の実施の形態を示したフローチャート。
【図9】本発明のボタン電話装置の第3の実施の形態を示したブロック図。
【図10】図9に示した主制御部の伝言蓄積報知動作を示したフローチャート。
【図11】従来のボタン電話装置の構成例を示したブロック図。
【図12】図11に示したDSSコンソールの詳細例を示した平面図。
【符号の説明】
1 主装置
8 状態表示装置
9a〜9n 内線電話機(ボタン電話機)
11 外線インターフェース
12 内線インターフェース
13 タイムスイッチ
14 ボイスメール装置
15 主制御部
16 メモリ
17 メッセージ発生装置
81 エリア
82 LED
941 在/不在ボタン
942 表示切替ボタン
Claims (7)
- 内線電話機の使用者宛に記録されている音声伝言の有無情報を表示する伝言表示機能と、内線電話機の使用者の在不在を示す在席情報を表示する在席表示機能を有するボタン電話装置において、
前記使用者に関わる情報を使用者毎に表示する状態表示装置と、
この状態表示装置に前記伝言表示するか、或いは前記在席表示するかを指示して表示を切り替える表示切替手段と、
この表示切替手段により指示された表示となるように、前記状態表示装置に前記使用者毎の音声伝言の有無情報か、或いは前記使用者毎の在席情報かのいずれか一方を表示する表示制御手段とを具備することを特徴とするボタン電話装置。 - 内線電話機の使用者宛に記録されている音声伝言の有無情報を表示する伝言表示機能と、内線電話機の使用者の在不在を示す在席情報を表示する在席表示機能を有するボタン電話装置において、
前記使用者に関わる情報を使用者毎に表示する状態表示装置と、
この状態表示装置に前記伝言表示するか、或いは前記在席表示するかを指示して表示を切り替える表示切替手段と、
この表示切替手段により指示された表示となるように、前記状態表示装置に前記使用者毎の音声伝言の有無情報か、或いは前記使用者毎の在席情報かのいずれか一方を表示する表示制御手段と、
前記内線電話機の使用者宛に記録されている音声伝言の数が所定値以上となったかどうかを検索する検索手段と、
この検索手段により前記音声伝言の数が所定値以上になったことが検索されると、該当の使用者の内線電話機に、音声伝言を取り出すように勧告する旨の報知を行う報知手段とを具備することを特徴とするボタン電話装置。 - 前記検索手段が記録されている音声伝言の数が既存の伝言を消去しないとこれ以上新たな伝言を記録できない数に達したことを検索した場合、前記報知手段は該当の使用者の内線電話機に、音声伝言を取り出すように勧告する旨の報知を行うことを特徴とする請求項2記載のボタン電話装置。
- 前記報知手段は、前記音声伝言を取り出すように勧告する旨の表示を前記内線電話機に出すか、或いは前記内線電話機に電話を掛けて音声伝言を取り出すように勧告する旨の音声メッセージを送話することを特徴とする請求項2又は3記載のボタン電話装置。
- 前記表示制御手段は前記状態表示装置に伝言表示しているのか、或いは在席表示しているかを表示色を変えて区別することを特徴とする請求項1乃至4いずれか1記載のボタン電話装置。
- 前記表示制御手段は、通常、状態表示装置に前記音声伝言の有無情報を表示し、前記表示切替手段により前記在席表示が指示されると、この状態表示装置に前記使用者毎の在席情報を所定時間だけ表示した後、前記伝言表示に戻すことを特徴とする請求項1乃至5いずれか1記載のボタン電話装置。
- 前記表示切替手段は、前記内線電話機の一部、又は全部に設けられた表示切替ボタンを有し、この表示切替ボタンの押下により、前記伝言表示するか、或いは前記在席表示するかの指示を切り換えることを特徴とする請求項1乃至6いずれか1項記載のボタン電話装置。
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