JP3864421B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は画像形成装置に係り、特に搬送ベルト上にインクを予備吐出させて記録ヘッドのノズル洗浄を行なう画像形成装置に関する。
インクジェット方式の画像形成装置には、搬送ベルトにて記録紙を搬送させつつ記録ヘッドから当該記録紙にインクを吐出して記録紙上に画像を形成する。このような画像形成装置では、常に外気と接する記録ヘッドのノズルの乾燥防止や洗浄のため、ノズルから所定時間毎にインクをインク受けに予備吐出(パージ、空吐出、つば吐き)させる。しかし、インク受け部を別途必要となる欠点があった。これを解決するために、搬送ベルト上にインク受け部を設けるとともに、搬送ベルトのインク受け部が下向きとなった際にインク受け部のインクを自然落下させて除去する技術が知られている(特許文献1参照)。
特開平9−109377号公報
しかし、このような画像形成装置では、予備吐出されたインクが微量(たとえば数pl程度)の場合にインクの溶媒成分が急速に気化してインクが搬送ベルト上で固着し、インクが容易に除去(自然落下)できない欠点があった。
また、特許文献1では搬送ベルトの特定部位にインク受けが形成されている為、ベルト上での任意の位置で予備吐出が行なえずに画像形成の生産性が低下する不具合があった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、搬送ベルト上のインクの除去を確実に行なえるとともに、生産性を向上できる画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明は前記目的を達成するために、記録媒体を搬送する搬送ベルトと、前記搬送ベルト上の前記記録媒体に対して液滴を吐出して画像を形成する複数の記録ヘッドと、を備えた画像形成装置において、前記搬送ベルトの、前記記録媒体を搬送する表面の全体に撥液処理が施されているとともに、前記搬送ベルトのベルト面には、当該搬送ベルトの巻き掛けによって各記録ヘッドに対応した凹状の湾曲部が形成され、前記湾曲部には、該湾曲部に凝集した液滴を案内するガイドローラが配置されていることを特徴としている。
本発明によれば、搬送ベルトの湾曲部に液滴を凝集できる。また、この湾曲部には液滴を案内するガイドローラが配置されているので、搬送ベルトの駆動に伴うガイドローラの回転によって、湾曲部に凝集した液滴を除去できる。とくに、ガイドローラにインクを案内させる螺旋溝を形成すれば、ガイドローラの回転にともない螺旋溝内のインクに螺旋溝による押し出し作用を生じさせて、螺旋溝内の液滴をガイドローラに沿うようにはき出させ、搬送ベルトのベルト面から液滴を除去できる。
また、前記目的を達成するために、本明細書は以下の発明(1)〜(3)を開示する。
発明(1)は、記録媒体を搬送する搬送ベルトと、前記記録媒体に記録ヘッドから液滴を吐出して画像を形成する画像形成部と、を備えた画像形成装置において、前記搬送ベルトのベルト面にはベルト面に付着した液滴を撥液する撥液処理が施されるとともに、前記記録ヘッドの回復動作時に、前記記録ヘッドからベルト面の略同一の打滴場所に液滴を着弾させる液滴吐出制御手段を有することを特徴としている。
発明(1)によれば、撥液処理が施された搬送ベルトのベルト面において、記録ヘッドの回復動作(予備吐出)時に記録ヘッドからベルト面の略同一の打滴場所に液滴を着弾させる液滴吐出制御手段を設けたので、液滴を繰り返して着弾させて液滴をベルト面で合体凝集できる。これにより、合体凝集した大きな液滴をベルト転向位置で自然落下させることができ、液滴の回収性を向上できる。また、ベルト面の任意の位置で液滴を着弾できるので、記録紙の搬送ベルトに対する位置を判別する必要がなく、記録紙の生産性を向上できる。とくに、インクの色ごとの複数の記録ヘッドを配置したフルライン型ヘッドにおいて、各色の記録ヘッドからのインク着弾を略同一の打滴場所に繰り返して着弾させれば、インクの除去が効率よく行なえる。
発明(2)は、記録媒体を搬送する搬送ベルトと、前記記録媒体に記録ヘッドから液滴を吐出して画像を形成する画像形成部と、を備えた画像形成装置において、前記搬送ベルトのベルト面には液滴を捕集する凹部が形成されるとともに、ベルト面に付着した液滴を撥液する撥液処理が施され、前記記録ヘッドの回復動作時において、液滴を前記凹部で合体凝集することを特徴としている。
発明(2)によれば、搬送ベルトのベルト面に形成された液滴捕集用の凹部に液滴を捕集できるので、液滴の合体凝集を促進でき、液滴捕集効果を向上できる。この凹部の形状としては、予備吐出された液滴を効率よく合体凝集させるために、たとえばディンプル形状や溝形状などがある。
発明(3)は、記録媒体を搬送する搬送ベルトと、前記記録媒体に記録ヘッドから液滴を吐出して画像を形成する画像形成部と、を備えた画像形成装置において、前記搬送ベルトを記録媒体の搬送方向と直交方向に、水平面に対して1〜10度傾斜させたことを特徴としている。
発明(3)によれば、搬送ベルトを記録媒体の搬送方向と直交方向に、水平面に対して1〜10度傾斜させたので、ベルト面に着弾した液滴をベルト面から流下させて除去できる。
なお、本明細書において「記録」とは、文字を含む広い意味で画像を形成する概念を表すものとする。また、「記録媒体」は、記録ヘッドによって印字を受ける媒体(被画像形成媒体、被記録媒体、受像媒体、記録紙などと呼ばれるもの)であり、連続用紙、カット紙、シール用紙、OHPシート等の樹脂シート、フイルム、布、その他材質や形状を問わず、様々な媒体を含むものとする。
本発明によれば、搬送ベルト上の液滴の除去を確実に行なえるとともに、生産性を向上できる。
以下、添付図面に従って本発明に係る画像形成装置の第1の実施の形態について詳説する。
図1は本発明の実施の形態に係る画像形成装置の全体構成図である。この画像形成装置10は、インクの色すなわちブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)ごとに設けられた複数の記録ヘッド12(12K、12C、12M、12Y)と、この記録ヘッド12に対向して配置され、記録紙16の平面性を保持しながら記録紙16をベルト38にて搬送するベルト搬送部18と、記録紙16を供給する給紙部20と、画像記録済みの記録紙を装置内から装置外に排紙する排紙部22と、を備えている。
記録ヘッド12は、記録紙16の紙幅に対応する長さを有するライン型ヘッドを紙送り方向と直交方向に配置した、いわゆるフルライン型ヘッドで構成されている。
給紙部20にはロール紙(連続用紙)26が着脱自在にセットされている。給紙部20の一例としてロール紙26が用いられているが、紙幅や紙質等が異なる複数のロール紙をロール紙26と併設した構成としてもよい。また、ロール紙26代えて、又はこれと併用して、カット紙が積層装填されたカセット26Aによってカット紙を供給してもよい。なお、符号27は、カセット26Aからカット紙を搬送供給させる供給ローラである。
給紙部20近傍には、ロール紙26から記録紙16を引き出す引き出しローラ21、21が設けられている。引き出しローラ21、21の少なくとも一つにはモータ109(図3参照)の動力が伝達され、引き出された記録紙16は図1上の右から左へと搬送される。ここで、符号24はローラ21、21間に設置された裁断用のカッターであり、このカッター24によってロール紙26から引き出された記録紙16は所望のサイズにカットされる。なお、ロール紙26に装填されていたことによる記録紙16の巻きぐせを除去する不図示のデカール処理部をカッター24の上流近傍に配置した構成としてもよい。
ベルト搬送部18は、図2に示すようにローラ30、32、34、36間に無端状のベルト38が巻き掛けられた構造をなし、少なくとも記録ヘッド12に対向する部分が水平面(フラット面)をなすように構成されている。ベルト38が巻かれているローラ30、32、34、36の少なくとも一つにはモータ108(図3参照)の動力が伝達される。
ベルト38は、記録紙16の幅よりも広い幅寸法を有し、その表面が撥液加工されている。なお、ベルト面の撥液処理としては、一般的にインクが移動し易い程度の撥液性能を備えていればよく、例えばインクのベルト面に対する接触角度が120度以上となるものが好ましい。
図1における符号82は記録紙の位置および大きさを読み取る記録紙検出部、符号84は記録紙16へのインク吐出タイミング決定用の記録位置検出部、符号86はベルト38の位相を検出する位相検出部、符号88は記録紙16の紙詰まりや次紙の供給タイミング決定用の記録紙終端検出部である。また、排紙部22には画像記録済みの記録紙16を集積する排出トレー23などが設けられている。
本例の位相検出部86は、図2に示したように、2つの位相検出部86a、86bから成る。ベルト38は図2上の反時計回り方向に駆動されて、ベルト38上の記録紙16は図2の右から左へと搬送される。符号75は、記録ヘッド12からベルト38上に打滴されたインクを回収するためのインク受け皿である。
図2に示したように、ベルト38には、リニアスケール39が取り付けられており、ベルト周囲に配置された位相検出部86a,86bによってベルト38の位相を検出することが可能である。なお、リニアスケール39は、ベルト38の表面、裏面のどちらに設けてもよい。符号86aで示した第1の位相検出部はベルト原点検出用に用いられ、符号86bで示した第2の位相検出部はスケール検出用に用いられる。
第2の位相検出部86bの代用として、符号30、32、34、36の何れかのローラの軸にロータリーエンコーダを取り付けて位相を管理することもできる。
これらの手段から得られる信号(ベルト38の位相を検出する信号)は、図3に示したプリント制御部110(予備吐出制御部111)へ送られ、記録ヘッド12の吐出を制御することで、ベルト38上の略同一点に着弾させることができる。
図3は画像形成装置10のシステム構成を示す要部ブロック図である。画像形成装置10は通信インターフェース100、システムコントローラ102、プリント制御部110、ヘッドドライバ112、センサ部114、メンテナンス部116、カッター24などを備えている。
通信インターフェース100は、ホストコンピュータ120から送られてくる画像データを受信するインターフェース部である。通信インターフェース100にはUSB、IEEE1394、イーサネット(登録商標)、無線ネットワークなどのシリアルインターフェースやセントロニクスなどのパラレルインターフェースを適用できる。ホストコンピュータ120から送出された画像データは通信インターフェース100を介して画像形成装置10に取り込まれ、一旦画像メモリ104に記憶される。画像メモリ104は入力された画像データを一旦格納する記憶手段であり、システムコントローラ102を通じて画像データの読み書きが行われる。
システムコントローラ102は通信インターフェース100、画像メモリ104、モータドライバ106などの各部を制御する制御部である。システムコントローラ102は、中央演算処理装置(CPU)及びその周辺回路等から構成され、ホストコンピュータ120との間の通信制御、画像メモリ104の読み書き制御などを行うとともに、モータ108、109による記録紙16の搬送などを制御する制御信号を生成する。
モータドライバ106は、システムコントローラ102からの指示にしたがってモータ108、109を駆動するドライバ(駆動回路)である。
プリント制御部110はセンサ部114からの検出結果をもとに、ヘッドドライバ112、カッター24、などの各部を制御する制御部である。プリント制御部110は、システムコントローラ102の制御に従い、画像メモリ104内の画像データから画像形成制御用の信号を生成するための各種加工などの処理を行い、生成した画像形成制御信号(画像データ)をヘッドドライバ112に供給する。ヘッドドライバ112はプリント制御部110から与えられる画像データに基づいて、記録ヘッド12の各色(K、C、M、Y)の記録ヘッドを駆動する。
また、プリント制御部110は、予備吐出の動作を含む記録ヘッド12の回復動作を制御するための予備吐出制御部111を備えている。予備吐出制御部111は、センサ部114からの検出結果をもとに、モータドライバ106、ヘッドドライバ112およびメンテナンス部116などの各部を制御する。
メンテナンス部116は、記録ヘッド12のノズル面をワイピングするためのクリーニングブレードおよびその駆動機構から成るワイピング手段と、ノズル面にキャップを密着させて吸引ポンプで記録ヘッド12内(圧力室52内)のインクを吸引する吸引手段とを含んで構成される。
プリント制御部110に備えられたセンサ部114は、前述した記録紙検出部82、記録位置検出部84、位相検出部86、記録紙終端検出部88、吐出不良検出装置89を含むブロックであり、これら各検出部によって検出された検出結果はプリント制御部110及び予備吐出制御部111に提供される。
プリント制御部110(予備吐出制御部111を含む)では、各検出部によって検出された検出結果をもとに所定の演算処理が行なわれ、これら処理結果をシステムコントローラ102に提供する。すなわち、記録紙検出部82における検出結果をもとに、カッター
24による記録紙16のカットタイミングなどが決定され、記録位置検出部84の検出結果をもとに、インク吐出タイミングなどが決定される。さらに、位相検出部86の検出結果をもとに、ベルト38の駆動位置の検出がなされ、記録紙終端検出部88による検出結果をもとに、記録紙16の紙詰まり判定や、次紙の供給タイミングなどが決定される。このほかにも、予備吐出制御部111によってあらかじめ定められた時間または記録回数経過後には、後述するノズルの洗浄動作がなされる。なお、図3の吐出不良検出装置89の検出結果に基づきノズル不良の発生が検出された際にも、予備吐出制御部111によってノズルの洗浄動作(必要に応じてメンテナンス部116による回復動作)を行う制御がなされる。
次に、上記の如く構成された画像形成装置10の作用について説明する。
図3において、印刷すべき画像のデータがホストコンピュータ120から通信インターフェース100を介して入力され、画像メモリ104に蓄えられる。システムコントローラ102はモータドライバ106を介してモータ109(108)を駆動し、図1に示したロール紙26から記録紙16を引き出し、カッター24まで搬送する。システムコントローラ102は、プリント制御部110を介してカッター24に画像データによって予め定められた用紙サイズに記録紙16をカットさせ、カットされた記録紙16はベルト搬送部18へと送られる。次いで、システムコントローラ102は、センサ部114からの検出結果をもとにローラ30、32、34、36を回転制御する。これにより、記録紙16はベルト38上で搬送される。
搬送された記録紙16が記録ヘッド12に到達すると、記録紙16への記録が行われる。すなわち、図3における画像メモリ104に蓄えられた画像データはプリント制御部110に送られ、ヘッドドライバ112を介してインク色ごとのドットのデータに変換される。ヘッドドライバ112はこのドットデータを取り込み、記録ヘッド12の駆動制御信号を生成する。ヘッドドライバ112で生成された駆動制御信号が記録ヘッド12のノズルに加えられることによって、ノズルからインクが記録紙16の記録面に吐出される。
なお、記録ヘッド12は、センサ部114の記録位置検出部84からの検出結果をもとに記録紙16の搬送速度に同期して記録ヘッドからのインク吐出タイミングが制御され、記録紙16の搬送を停止させることなく記録紙16上に画像を形成できる。画像記録済みの記録紙16は引き続きベルト38によって搬送され、排紙部22から排出される。
次に、予備吐出について説明する。印字中又は待機中において、特定のノズルの使用頻度が低くなり、ある時間以上インクが吐出されない状態が続くとノズル近傍のインク溶媒が蒸発してインク粘度が高くなってしまう。このような状態になると、記録ヘッド12のアクチュエータ(不図示)を動作させてもノズルからインクを吐出できなくなってしまう。この状態になる前に、アクチュエータの動作により吐出が可能な粘度の範囲内でアクチュエータを動作させ、その劣化インク(粘度が上昇したノズル近傍のインク)を排出すべく予備吐出を行なう。
あらかじめ定められた非稼働ノズルの経過時間または記録回数経過後、もしくは図3の吐出不良検出装置89によって吐出不良が検出された場合に、以下に示す予備吐出を行う。
すなわち、所定時間または所定回数に達するまで記録動作が連続的に行われた場合、またはノズルの吐出不良が吐出不良検出装置89にて検出された場合には、プリント制御部110は、次に搬送される記録紙16の先端を記録紙検出部82(図1参照)によって検知しておき、現在搬送中の記録紙16の後端が黒インク吐出用の記録ヘッド12Kとの対
向位置を通過した後に、ヘッドドライバ112を介して記録ヘッド12Kにおける全ノズルからプリントに寄与しないインクを吐出させる。つまり、現在搬送中の記録紙16の後端と、次に搬送される記録紙16の先端との搬送間隔を利用し、記録ヘッド12との対向位置に記録紙16の相互間の隙間(紙間)が位置されたときに、その紙間のベルト38に向けて記録ヘッド12Kの全ノズルからプリントに寄与しないインクを吐出させる。予備吐出されたインクは、ベルト38に打滴され、これにより未使用による乾燥したインクや粘性が変化した不良インクが記録ヘッド12Kのノズルから除去される。
このようにして記録ヘッド12Kによる予備吐出を行なった後は、同様にして、紙間位置が記録ヘッド12C、12M、12Yとの対向位置に順次移動することにともない、その紙間におけるベルト38に向けて各記録ヘッド12C、12M、12Yからプリントに寄与しないインクを吐出して、各色の記録ヘッドにて同様の予備吐出を行う。この際、プリント制御部110の予備吐出制御部111は記録ヘッド12Kによるインクが吐出されたベルト38上の着弾と略同一の打滴場所に、他の記録ヘッド12C、12M、12Yからのインクが吐出されるように、インク吐出タイミングを制御する。すなわち、位相検出部86の検出結果をもとに、ベルト38上の記録ヘッド12Kによるインクの着弾と略同一の打滴場所に新たな記録ヘッド12C、12M、12Yそれぞれのインクを繰り返して着弾させる。これにより、ベルト38上で各色のインクを合体して凝集できる。
次いで、ベルト38の駆動に伴い、合体凝集されたインクはベルト38とともに回転駆動され、ベルト転向位置38aまで搬送される。すると、図1に示したようにベルト38に付着していたインクはベルト転向位置で自然落下し、ベルト表面から除去されてインク受け皿75に回収される。ここで、図1、図2ではベルト方向は角度90度で曲がっているが、ベルトが下向きに転向していれば角度は任意である。
このように、本発明の実施の形態にかかる画像形成装置10によれば、撥液処理が施されたベルト38のベルト面において、予備吐出によるインクの着弾と略同一の打滴場所に新たな予備吐出によるインクを繰り返して着弾させるので、インクをベルト面で合体凝集できる。したがって、当該合体凝集した大きなインクをベルト38転向位置でベルト面の撥液処理の効果が加わることで自然落下させて除去でき、インクの回収性を向上できる。
また、ベルト38の任意の位置で予備吐出を行なえるので、ベルト上の任意の位置で予備吐出が可能となり、記録紙の画像形成における生産性を向上できる。
次に、本発明に係る画像形成装置の第2の実施の形態について詳説する。
本実施の形態の画像形成装置は、前述した画像形成装置10におけるベルト搬送部18のベルト38の構成を変更したものであり、その他の構成は前述した第1の実施の形態に係る画像形成装置10とほぼ同一であるのでベルト搬送部以外の詳細説明は省略する。
図4(a)に示すように本実施の形態の画像形成装置に用いられるベルト搬送部50は、記録ヘッド12側のベルト面に多数のディンプル52が形成された無端状のベルト54をローラ30、32、34、36間に巻き掛けた構造からなる。ベルト54は、記録紙16の所定最大サイズ幅よりも広い幅寸法を有し、その表面が撥液加工されている。ディンプル52は、図4(b)に示すようにそのX−X断面が山部52aと谷部52bとが連続した波形形状に形成され、さらにX−Xと垂直方向にも同様の波形形状になっている。
山部52aの上部で記録紙16と接する部分は、谷部52bと比較して若干フラット形状に形成されている。なお、このディンプル52の内面にも撥液加工が施されている。
ベルト38のベルト面に打滴されたインクは、ディンプル52の谷部52bに浸入した後、谷部52b底部にて凝集される(符号55)。ディンプル52によってベルト面に打滴されたインクの合体凝集を促進でき、ベルト38のベルト面に打滴されたインクが微量な場合でも谷部52bにて合体させて凝集できる。この後、ベルト54の駆動に伴い、合体凝集されたインクはベルト54とともに回転駆動され、ベルト転向位置54aまで搬送される。ベルト54に付着していたインクはベルト転向位置54aで自然落下し、ベルト表面から除去されてインク受け皿75に回収される。
このような構成の画像形成装置によれば、ベルト54のベルト面に形成されたインク凝集用の凹部によってインクの合体凝集を促進でき、インク捕集効果を向上できる。
多数のディンプル52を千鳥状に配置して位相検出部86を用いると、全ノズルからの予備吐出したインク滴をディンプル52内へ予備吐出して捕獲することも可能である。
ここで、ベルト面に形成されたインク凝集用の凹部の構成は、前述したディンプル52に限定されず、たとえば図5(a)におけるベルト搬送部56のベルト60に示すように、搬送方向と略直交する方向に溝58を形成してもよい。この溝58は図5(b)に示すようにその断面(Y−Y断面)が山部58aと谷部58bとが連続した矩形形状に形成され、図5(c)に示すように搬送方向と直行方向の断面(Z−Z断面)で溝58の底部58cがベルト60の略中央に向けて傾斜して形成され、液溜まり59が形成されている。これにより、記録ヘッド12からベルト60の溝58に打滴されたインクは、液溜まり59にて合体凝集が促進され(符号55)、インク捕集効果が向上する。
溝58の底部58cの構成は図5(d)に示すように搬送方向と直交方向の断面(Z−Z断面)で底部58cをベルト60の幅方向片側端部に向けて傾斜させた構成としてもよい。このような構成の溝58によっても、溝58に打滴されたインクを溝58の片側端部にて合体凝集できる。
次に、本発明に係る画像形成装置の第3の実施の形態について図6に従って詳説する。
本発明の第3の実施の形態の画像形成装置は、前述した画像形成装置10におけるベルト搬送部18の構成を変更したものであり、その他の構成は前述した第1の実施の形態に係る画像形成装置10とほぼ同一である。
図6(a)に示すように本実施の形態の画像形成装置に用いられるベルト搬送部70は、ローラ30、32、34、36間に巻き掛けられたベルト72、このベルト72を湾曲させるガイドローラ74および補助ローラ76などから構成される。
ベルト72は、記録紙16よりも広い幅寸法を有し、その表面が撥液加工されている。ガイドローラ74および補助ローラ76は、それぞれ画像形成装置本体側から回転可能に支持されている。補助ローラ76は記録ヘッド12の下方位置でベルト72をフラット面に形成する。このガイドローラ74によって、記録ヘッド12に対向する部分のベルト72が補助ローラ76を介して湾曲される。このような構成のベルト72の湾曲部には、インクが凝集される。また、ベルト搬送部70まで搬送された記録紙16は、ベルト搬送部70上部のベルト72のフラット面に接して搬送される。
図6(b)に示すようにガイドローラ74には、その周面に螺旋溝74aが形成されており、ベルト72の湾曲部に凝集したインクは螺旋溝74aに浸入する。なお、符号77は、ガイドローラ74端部から落下するインクを回収するためのインク受け皿である。
上記の如く構成された画像形成装置の作用について説明すると、記録ヘッド12から湾曲部に向けてインクが予備吐出される。湾曲部のガイドローラ74が回転されると、湾曲部のインクは螺旋溝74aによる押し出し作用によって螺旋溝74aに沿ってベルト72の外に掃きだされる。この後、ガイドローラ74端部から落下しインク受け皿77に回収される。
なお、湾曲部はヘッドと対向する位置の下流位置(ヘッド近傍)で、記録紙の搬送パスに対してヘッドと反対側に設けると良い。
このように、本実施の形態の画像形成装置によれば、湾曲部内のインクはガイドローラ74に沿ってはき出すことができ、ベルト72の湾曲部からインクを除去できる。
本発明の第4の実施の形態の画像形成装置におけるベルト搬送部は、図2(a)に示したベルト搬送部18を、搬送方向と直交方向に水平面に対してθ:1〜10度傾斜させたものである。これにより、記録ヘッド12やベルト38、ローラ30、32、34、36などを傾斜させているので、ベルト面に着弾したインクをベルト面から傾斜に沿って落下させることができる。記録ヘッド12およびベルト38の双方を同様の傾斜角度θで傾斜させているので、記録ヘッド12と記録紙16とのクリアランスを一定に保つことができ、記録ヘッド12から吐出されるインクの記録紙16への打滴タイミングずれが生じず、画質低下を防止できる。なお、記録ヘッド12からのインクの吐出に支障を来たさないように、この傾斜角度θは1〜10度に設定されている。これにより、インク吐出性能とインク回収性能を両立できる。
また、図2におけるベルト転向位置38aにて、ベルト38の向きが下向きになるところで、水またはアルコールまたはその他のインク可溶な液体からなる処理液を不図示のノズルからベルト38に向けて吐出させて、ベルト38上のインクを洗い流す構成としてもよい。なお、記録ヘッド12からベルト38に向けて処理液を吐出させる構成としてもよい。また、記録ヘッド12からの搬送方向下流側に処理液吐出用の専用ヘッドを設けた構成としてもよい。また、下向き部でゴム等の弾性部材でインクやインクと処理液をブレードする構造としても良い。
本発明の実施の形態に係る画像形成装置を示す側面図 本発明の実施の形態に係る画像形成装置に用いられるベルト搬送部の斜視図 本発明の実施の形態に係る画像形成装置のシステム構成を示す要部ブロック図 本発明の実施の形態に係る画像形成装置に用いられるベルト搬送部の別実施の形態を示す斜視図 本発明の実施の形態に係る画像形成装置に用いられるベルト搬送部の別実施の形態を示す斜視図 本発明の実施の形態に係る画像形成装置に用いられるベルト搬送部の別実施の形態を示す斜視図
符号の説明
10…画像形成装置、12…記録ヘッド、16…記録紙、18…ベルト搬送部、38、54、60、72…ベルト、39…リニアスケール、52…ディンプル、58…溝、74…ガイドローラ、74a…螺旋溝、76…補助ローラ、82…記録紙検出部、84…記録位置検出部、86…位相検出部、88…記録紙終端検出部、102…システムコントローラ、110…プリント制御部、111…予備吐出制御部

Claims (3)

  1. 記録媒体を搬送する搬送ベルトと、前記搬送ベルト上の前記記録媒体に対して液滴を吐出して画像を形成する複数の記録ヘッドと、を備えた画像形成装置において、
    前記搬送ベルトの、前記記録媒体を搬送する表面の全体に撥液処理が施されているとともに、前記搬送ベルトのベルト面には、当該搬送ベルトの巻き掛けによって各記録ヘッドに対応した凹状の湾曲部が形成され、
    前記湾曲部には、該湾曲部に凝集した液滴を案内するガイドローラが配置されていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記湾曲部は、前記記録ヘッドと対向する位置の下流側に設けられていることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記ガイドローラの周面には螺旋溝が形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。
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