JP3862677B2 - 防水用複合被覆体の施工法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、防水用複合被覆体の施工方法に関する。より詳しくは、土木、建築物等の床面や壁面のライニング工法であって、樹脂組成物とガラス繊維等により繊維強化樹脂層を形成した後3日間以上経た後に、密着性を発現させるための下地処理をせずにトップコートを塗布してなる防水ライニング工法に関する。
【0002】
【従来の技術】
防水用複合被覆体の施工方法は、強度、表面硬度が高く、耐久性、寸法安定性に優れた防水施工方法であり、屋上、駐車場等の建築空間等の床面のライニング工法として注目されている。このような防水施工方法は、コンクリートやモルタル構造物等の基体上に、繊維強化樹脂層を形成し、その上層に、耐侯性、耐水性等の向上や平滑性等の美観の向上を目的にトップコート樹脂層を設けることにより行われている。
【0003】
このような防水用複合被覆体の施工方法においては、繊維強化樹脂層とトップコート樹脂層とが充分に密着するようにするために、繊維強化樹脂層を形成した後3日よりも短い期間内にトップコート樹脂層が施工されていた。しかしながら、建物の屋上や駐車場あるいは住宅のベランダ等の防水ライニングをする場合、建築物の工事として、単に床面のライニングだけに留まらず、壁、柱、扉等の内装建材等の工事やその他什器や備品等の設置と移動が伴うことから、その際床面のライニングの仕上げをした後にそれらの工事をすることがある。そのようなときに床面が傷つくことから、再度仕上げ工事が必要となり無駄が生じている。また、繊維強化樹脂層を形成した後、上記のような工事や設置、移動等を先に実施した後にトップコート樹脂層を施工する場合には、繊維強化層が硬化しているために繊維強化樹脂層上をサンディングしてトップコート層を施工するか、又は、サンディングしてプライマー層を設けた後にトップコート層を施工しており、非常に煩雑な作業になっている。
従って、防水用複合被覆体の施工方法において、再度仕上げ工事を必要としないで、また、トップコート樹脂層を設けるためにサンディングしたりプライマー層を設けたりしないで、効率よくライニングすることができる防水工法が求められていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記状況に鑑みてなされたものであり、耐侯性、耐水性等の防水性能や平滑性等の美観に優れるうえに、効率よくライニングすることができる防水用複合被覆体の施工方法を提供することを目的とするものである
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、種々の防水ライニング工法を検討するうち、基体(A)上に、少なくとも、繊維強化樹脂層(B)とトップコート樹脂層(C)とを積層してなる防水用複合被覆体の施工方法が、耐侯性、耐水性等の防水性能や平滑性等の美観に優れることから有用であることに着目し、このような施工方法において、繊維強化樹脂層(B)に特定の樹脂に分散させたパラフィンワックスを配合する事により、特定期間トップコート樹脂層(C)を設けなくてもよく、事前に通常付随して行われる工事(壁、柱や内装材、その他什器や備品の設置や移動等)を実施する事が可能となり、しかもトップコート樹脂層(C)を施工後も繊維強化樹脂層(B)とトップコート樹脂層(C)とが充分に密着し、再度仕上げ工事をしなくてもよいことを見いだし、また、繊維強化樹脂層(B)とトップコート樹脂層(C)との密着性を発現させるためにサンディングしたりプライマー層を設けたりしないでもよいようにすると、効率よくライニングすることができることを見いだし、上記課題をみごとに解決することができることに想到し、本発明に到達したものである。
【0006】
すなわち本発明は、基体(A)上に少なくとも繊維強化樹脂層(B)とトップコート樹脂層(C)とを積層してなる防水用複合被覆体の施工方法であって、上記防水用複合被覆体の施工方法は、上記繊維強化樹脂層(B)形成後少なくとも3日経過後に、密着性を発現させるための下地処理をせずに、トップコート樹脂層(C)を施工する防水用複合被覆体の施工方法である。
以下に本発明を詳述する。
【0007】
本発明の防水用複合被覆体の施工方法は、床面をライニングするに当たり、基体(A)上に、ガラス繊維等の繊維状補強材と樹脂組成物とを必須として形成される繊維強化樹脂層(B)(FRP層)を形成し、少なくとも3日経過後に、密着性を発現させるための下地処理をせずに、繊維強化樹脂層(B)上の一部又は全部にトップコート樹脂層(C)を施工することになる。「密着性を発現させるための下地処理」とは、繊維強化樹脂層(B)の全面又は一部の面を表面の状態が変化して密着性を発現する程度にサンディングしたり、繊維強化樹脂層(B)の全面又は一部の面にプライマー層(接着剤層)を設けたりすることを意味する。
【0008】
本発明においては、繊維強化樹脂層(B)の形成から少なくとも3日経過後にトップコート樹脂層(C)を形成することになり、繊維強化樹脂層(B)の形成からトップコート樹脂層(C)の形成までの間に防水用複合被覆体の施工方法において通常付随して行われる工事を実施することが可能となる。本発明の施工方法においては、繊維強化樹脂層(B)の形成から1週間以上経過後にトップコート樹脂層(C)を形成してもよい。
また、本発明においては、このような施工方法において防水用複合被覆体が耐侯性、耐水性等の防水性能や平滑性等の美観に優れることとなるようにトップコート樹脂層(C)が繊維強化樹脂層(B)と密着するように施工することとなるが、そのように施工するために、繊維強化樹脂層(B)を形成する樹脂組成物の配合等を適宜調整することになる。本発明においては、繊維強化樹脂層(B)の形成からトップコート樹脂層(C)の形成までの間に防水用複合被覆体の施工方法において通常付随して行われる工事を実施することを可能とし、しかもトップコート樹脂層(C)が繊維強化樹脂層(B)と密着するように施工されるようにするために、繊維強化樹脂層(B)を形成する樹脂組成物に表面乾燥性を向上させるためのパラフィンワックスを分散剤と共に特定量配合することにより調整することが好ましい。
【0009】
本発明の防水用複合被覆体の施工法において、繊維強化樹脂層(B)の形成から少なくとも3日経過後にトップコート樹脂層(C)を形成し、かつ密着性を発現させるための下地処理をせずに、トップコート樹脂層(C)を繊維強化樹脂層(B)上に積層して形成する際のトップコート樹脂層(C)の密着性としては、繊維強化樹脂層(B)の形成から、3日後にトップコートを塗布し、トップコート塗布24時間後に、JIS K5400 8.5.2に準じて碁盤目法にてトップコート付着性(すきま間隔2mm、ます目の数25)を評価する場合、付着性の評価点が6点以上であることが好ましい。より好ましくは、繊維強化樹脂(B)の形成から1週間後にトップコートを塗布した場合の付着性の評価点が6点以上であり、更に好ましくは8点以上である。
【0010】
以下に、基体(A)の処理工程、繊維強化樹脂層(B)の形成工程、トップコート樹脂層(C)の形成工程について説明する。
上記基体(A)の処理工程において、基体(A)の部位として、建築物の屋根、屋上、庇、解放廊下、ベランダ、外壁、地下外壁、室内及び屋外の水層、プール類、工場床等があげられ、材質として、コンクリート、アスファルト、石綿スレート、発泡コンクリート、プラスチック、木材、金属等が挙げられるが、コンクリートの場合には、表面含水量が5重量%以下になった状態が適している。また、基体(A)に対する密着性を良好にするために、汚れ、付着物及び脆弱な表面層を除去することが好ましく、例えば、ショットブラスト、サンドペーパー等により剥落し、研掃して表面を清潔にすることが好ましい。
【0011】
上記基体(A)の処理工程では、調整された基体(A)表面に接着を確実にするために、必要によりプライマーを0.1〜1kg/m塗布する。このようなプライマーとしては、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂、アクリル樹脂、ウレタンアクリレート樹脂等が好適である。この場合、基体(A)への含浸をよくするために、プライマーに溶剤や架橋性のモノマーを添加して粘度を下げることが好ましい。また、プライマーの硬化後、基体(A)との追従性をよくするために、軟質の樹脂を0.1〜2kg/m塗布することもある。このような樹脂としては、不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、ウレタンアクリレート樹脂等が好適であり、硬化樹脂の伸び率は、30〜300%であることが好ましい。
又、繊維強化樹脂層(B)との密着性を向上させる為に珪砂、タルク等の充填材を配合してもよく、その量は軟質の樹脂100部に対して50〜300部である。
【0012】
次に、繊維強化樹脂層(B)の形成工程を行うことになる。繊維強化樹脂層(B)は、繊維状補強材と樹脂組成物とが複合された状態で硬化されて形成されることとなる。繊維状補強材としては、ガラス繊維、金属繊維、セラミック繊維、ビニロン、テトロン等の有機繊維;炭素繊維やセルロース等の天然繊維が挙げられ、また、形状的にはチョップドストランドマット、クロス、不織布、三次元織物として利用される。種類、形状とも2種以上を組み合わせても使用できる。繊維状補強材の使用量は、繊維強化樹脂層(B)を100重量%とすると、10〜60重量%とすることが好ましく、必要物性に応じて決められることとなる。
【0013】
上記繊維強化樹脂層(B)を形成する樹脂組成物は、2重結合力価が400〜2000の不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂、ウレタンアクリレート樹脂及びアクリル樹脂より選ばれる1種又は2種以上の混合物を必須とすることが好ましい。これにより、耐侯性、耐水性等の防水性能が充分に発揮されることになる。
【0014】
また上記繊維強化樹脂層(B)を形成する樹脂組成物は、パラフィンワックスを20〜1000ppm含有することが好ましい。より好ましくは、30〜800ppmであり、更に好ましくは、50〜500ppmである。これにより、樹脂組成物が硬化反応する際に、塗膜表面において空気を遮断するように作用し、樹脂組成物の表面の空気乾燥性が向上されることとなる。パラフィンワックス量が20ppmより少ないと、表面の乾燥性が悪く、日が経つと作業の障害になったり、埃が付いて取り除く作業が必要となったりするおそれがある。また、パラフィンワックス量が1000ppmより多いと、乾燥性は良いが、後から塗布して形成するトップコート樹脂組成物との接着が悪くなり、トップコート樹脂層(C)を繊維強化樹脂層(B)と充分に密着するように施工することができない原因となるおそれがある。
【0015】
上記パラフィンワックスとしては、炭素数12以上の直鎖状パラフィン、イソパラフィン、環状基を有するシクロパラフィン、酸基、エステル基等の各種官能基を有するパラフィン等の1種又は2種以上を併用することができる。パラフィンワックスの融点は、必要とされる空気乾燥性等に応じて適宜設定すればよく、また、融点の異なるパラフィンワックスを混合して用いてもよい。
【0016】
更に上記繊維強化樹脂層(B)を形成する樹脂組成物、すなわちパラフィンワックスを分散させる樹脂組成物は、パラフィンワックス量100重量部に対して、ポリエステル、ポリエーテル、ポリウレタン、エポキシ及び溶剤より選ばれる1種又は2種以上の混合物10〜5000重量部で、パラフィンワックスを分散してなることが好ましい。より好ましくは、10重量部以上、3000重量部以下であり、更に好ましくは、20重量部以上、1000重量部以下である。また、ポリエステル、ポリエーテル、ポリウレタン及びエポキシの数平均分子量としては、500以上、2000以下であることが好ましい。このような混合物は、パラフィンワックスの分散剤として作用する。すなわち樹脂組成物が硬化反応する際に、塗膜表面においてパラフィンワックスが均一に分散されるように作用し、これにより、空気を遮断する作用を有するパラフィンワックスの添加量を最小限にすることが可能となる。
【0017】
上記繊維強化樹脂層(B)の形成方法としては、繊維状補強材と樹脂組成物とを必須として形成される限り特に限定されるものではないが、通常では樹脂組成物を塗布した上に繊維状補強材を施工し、更に樹脂組成物を塗布することにより行われることになる。このような繊維強化樹脂層(B)は、0.5〜5kg/mでライニングされることが好ましい。
【0018】
次に、トップコート樹脂層(C)の形成工程を行うことになる。トップコート樹脂層(C)は、トップコート樹脂組成物により形成する。トップコート樹脂組成物としては、フッ素、アクリルシリコン、ポリウレタン等の塗料、不飽和ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、ビニルエステル樹脂等の熱硬化性樹脂等が好適であり、必要に応じて顔料等を添加して着色して使用することができる。このようなトップコート樹脂組成物を0.2〜1kg/m塗布することによりトップコート樹脂層(C)を形成することが好ましい。
【0019】
以下に、上記繊維強化樹脂層(B)を形成する樹脂組成物に使用することができる好適な樹脂である2重結合力価が400〜2000の不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂、ウレタンアクリレート樹脂及びアクリル樹脂について説明する。これらは、トップコート樹脂層(C)を形成する樹脂組成物においても使用することができる。なお、2重結合力価とは、重合性単量体を除く、主骨格の重合性二重結合一個当たりの数平均分子量を意味し、400未満であると、防水用複合被覆体が下地基体の動きに対する追従性が充分でなくなるおそれがあり、2000を超えると、樹脂組成物の硬化性が充分でなくなるおそれがある。
【0020】
上記不飽和ポリエステル樹脂は、不飽和ポリエステルを重合性単量体に溶解し、必要に応じて安定剤や各種添加剤を混合して得ることができる。
上記不飽和ポリエステルは、不飽和二塩基酸及び/又はその酸無水物と必要に応じて飽和多塩基酸を含む酸成分とアルコール成分とを縮合反応して得ることができる。
【0021】
上記不飽和二塩基酸及び/又はその酸無水物としては、フマル酸、マレイン酸、イタコン酸、シトラコン酸、無水マレイン酸等が挙げられ、1種又は2種以上を混合して使用することができる。
【0022】
上記飽和多塩基酸としては、フタル酸、無水フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、トリメリット酸、無水トリメリット酸、コハク酸、アジピン酸、テトラヒドロ無水フタル酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸、ヘット酸、ナディック酸、ダイマー酸、トリマー酸、アゼライン酸、セバシン酸等が挙げられ、1種又は2種以上を混合して使用することができる。
【0023】
上記アルコール成分としては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,6−へキサンジオール、ネオペンチルグリコール、ビスフェノールAのプロピレンオキシド及び/又はエチレンオキシドの付加物等の2価アルコールや、グリセリン、トリメチロールプロピレン等の3価アルコールが挙げられ、1種又は2種以上を混合して使用することができる。
【0024】
上記不飽和ポリエステル樹脂を構成することができる重合性単量体としては、スチレン、ビニルトルエン、パラメチルスチレン、クロルスチレン、ジビニルベンゼン、メタクリル酸メチル、アクリル酸エチル等の(メタ)アクリル酸エステルや、酢酸ビニル、エチレングリコールジメタクリレート、ネオペンチルグリコールジメタクリレート等の多官能アルコールの(メタ)アクリレート等が挙げられ、1種又は2種以上を混合して使用することができる。重合性単量体は、不飽和ポリエステル樹脂100重量部中において、20〜80重量部とすることが好ましい。
【0025】
上記不飽和ポリエステル樹脂においては、安定剤として、ハイドロキノン、カテコール、t−ブチルカテコール、ベンゾキノン、クレゾール、t一ブチルハイドロキノンやフェルダジル、DPPH等の安定ラジカルを1種又は2種以上併用して使用することができる。
【0026】
上記ビニルエステル樹脂は、エポキシ樹脂と、アクリル酸、メタクリル酸等の不飽和一塩基酸との反応物に上記重合性単量体を混合して得ることができる。
上記エポキシ樹脂としては、ビスフェノールA系樹脂、ノボラック系樹脂、レゾール系樹脂、ビスフェノールF系樹脂、ジシクロペンタジエン系や水素化ビスフェノールA系の脂肪族系のエポキシ樹脂が挙げられ、1種又は2種以上を混合して使用することができる。
【0027】
上記ビニルエステル樹脂において、エポキシ樹脂と、不飽和一塩基酸との反応方法としては、エステル化触媒を用いて60〜140℃で反応させる方法が好ましい。より好ましくは、反応温度を80〜120℃とすることである。
上記エステル化触媒としては、トリエチルアミン、N,N−ジメチルベンジルアミン、N,N−ジメチルアニリン、ジアザビシクロオクタン等の三級アミンや、トリフェニルホスフィン、ジエチルアミン塩酸塩が挙げられ、1種又は2種以上を混合して使用することができる。
【0028】
上記ウレタンアクリレート樹脂は、ポリオールと、ポリイソシアネートと、水酸基を有する(メタ)アクリレートとの反応物に上記重合性単量体を混合して得ることができる。
上記ポリオールとしては、ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオール、ポリカ−ボネ−トポリオール、ポリブタジエンポリオール等が挙げられ、1種又は2種以上を混合して使用することができるが、数平均分子量が200〜3000であるものが好ましい。より好ましくは、数平均分子量が400〜2000のものである。ポリエーテルポリオールとは、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコール等のポリアルキレンオキサイドの他に、ビスフェノールAやビスフェノールFにアルキレンオキサイドを付加させたポリオールも使用することができる。ポリエステルポリオールとは、二塩基酸成分と多価アルコール成分との縮合重合体、又は、ポリカプロラクトン等の環状エステル化合物の開環重合体である。
【0029】
上記ポリイソシアネートとしては、2,4−トリレンジイソシアネート及びその異性体、ジフェニルメタンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、水添キシリレンジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、トリジンジイソシアネート、ナフタリンジイソシアネート、トリフェニルメタントリイソシアネートが挙げられ、1種又は2種以上を混合して使用することができる。
【0030】
上記水酸基を有する(メタ)アクリレートとしては、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート等のモノ(メタ)アクリレート類や、トリス(ヒドロキシエチル)イソシアヌル酸ジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート等の多価(メタ)アクリレート類が挙げられ、1種又は2種以上を混合して使用することができる。
【0031】
上記ウレタンアクリレート樹脂において、ポリオールと、ポリイソシアネートと、水酸基を有する(メタ)アクリレートとの反応方法としては、ポリイソシアネートとポリオールとをNCO/OH=1.3〜2となるように反応させて末端にイソシアネート基を有する化合物を生成させ、次いで水酸基を有する(メタ)アクリレートをイソシアネート基に対して水酸基がほぼ等モルになるように反応させる方法や、ポリイソシアネートと水酸基を有する(メタ)アクリレートとをNCO/OH=2以上となるように反応させて片末端にイソシアネート基を有する化合物を生成させ、次いでポリオールを反応させる方法等が挙げられる。
【0032】
上記アクリル樹脂は、ポリメタクリル酸メチルのような(メタ)アクリル酸エステルの重合体を、メタクリル酸メチルのような(メタ)アクリル酸エステルモノマーに溶解させた樹脂(アクリルシラップ)であることが好ましい。
上記アクリル樹脂は、必要により充填剤を添加してBPO(過酸化ベンゾイル)のような過酸化物を硬化剤としてラジカル重合で硬化することができる。また、硬化促進剤の使用や硬化剤の選択により常温でも高温でも硬化させることができる。更に、用途により、重合体に酸やエポキシ基の官能基を設けるために、アクリル酸やグリシジルメタクリル酸を共重合させたものや、さらにその官能基に反応させて重合性官能基を持たせた重合体やアクリル系以外のスチレンのようなモノマーを導入したものを使用することも可能である。
上記アクリル樹脂におけるモノマーとしては、(メタ)アクリル酸エステル類を用いることが好ましい。また、耐熱性を上げるためにエチレングリコールジメタクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレートのような多官能ビニルモノマーの併用も可能である。
【0033】
上記繊維強化樹脂層(B)及びトップコート樹脂層(C)を形成する樹脂組成物は、硬化剤や促進剤を含むことが好ましく、必要に応じて促進助剤を使用してもよい。硬化剤としては、メチルエチルケトンパーオキサイド、アセチルアセトンパーオキサイド、クメンハイドロパーオキサイド、ラウロイルパーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイド、t−ブチルパーオキシオクトエート等が挙げられる。また、促進剤としては、ナフテン酸コバルト、オクテン酸コバルト等の金属石鹸類、ジメチルアニリン等の第3級アミン類が挙げられ、促進助剤としては、アセト酢酸エステル、アセチルアセトン等が挙げられる。これらは単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。また、その他の各種添加剤、例えば、充填剤、紫外線吸収剤、顔料、増粘剤、低収縮剤、老化防止剤、可塑剤、骨材、難燃剤、安定剤等を使用してもよい。
【0034】
本発明の防水用複合被覆体の施工法は、上述したように、基体(A)の表面をライニングする工程において、樹脂組成物とガラス繊維等による繊維強化樹脂層(B)を形成して、一週間以上経た後に、実質的にプライマーを使用せずにトップコート層(C)を積層する防水用複合被覆体の施工法である。本発明により、屋上、駐車場等の建築空間や道路等の床面のライニング工法において、耐侯性、耐水性等の防水性能や平滑性等の美観に優れることとなるうえに、効率よくライニングすることが可能となる。
【0035】
【実施例】
以下に実施例を揚げて本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。なお、特に断りのない限り、「部」は、「重量部」を意味するものとする。
【0036】
(合成例1)
温度計、撹伴機、不活性ガス吹込管及び還流冷却管を備えた四ッ口フラスコに、トリエチレングリコール8モル、プロピレングリコール2.3モル、イソフタル酸4.5モル、アジピン酸3モルを仕込み、窒素ガスを吹き込みながら210℃で酸価10まで縮合反応した。150℃まで冷却し無水マレイン酸2.5モルを仕込み、210℃まで昇温し、15時間、縮合反応させた二重結合力価996の不飽和ポリエステル65部にスチレン35部、ハイドロキノン0.01部を加え、酸価7、粘度0.8Pa・sの不飽和ポリエステル樹脂(樹脂A)を得た。
【0037】
(合成例2)
合成例1と同じ反応装置で、ジエチレングリコール10.3モル、テレフタル酸3モル、無水フタル酸5.5モルを仕込み、窒素ガスを吹き込みながら220℃で酸価10まで縮合反応した。150℃まで冷却しフマル酸1.5モルを仕込み、215℃まで昇温し、15時間、縮合反応させた二重結合力価1545の不飽和ポリエステル60部にスチレン40部、ハイドロキノン0.01部を加え、酸価7、粘度0.4Pa・sの不飽和ポリエステル樹脂(樹脂B)を得た。
【0038】
(合成例3)
温度計、撹伴機、空気吹込管及び還流冷却管を備えた四ッ口フラスコに、グリシジルメタクリレート284部、1,12−(6−エチルドデカン)ジカルボン酸と1,16−(6−エチルヘキサデカン)ジカルボン酸との混合物(商品名「SB−20」、岡村製油社製、酸価328mgKOH/g)685部、オクチル酸亜鉛4部、及び、ハイドロキノン0.4部を仕込んだ。続いて、上記混合物を空気気流中で撹伴して、115℃で2時間反応させた。この生成物の酸価は115mgKOH/gであった。更に、ビスフェノールA型エポキシ化合物(商品名「アラルダイドAER250」、旭チバ社製、平均エポキシ当量185)347部と、トリエチルアミン1.4部を投入した。この混合物を空気気流中で撹伴して、115℃3時間反応させた。これにより二重結合力価が658、酸価が5.0mgKOH/gのビニルエステルを得た。ビニルエステル65部にスチレン35部、ハイドロキノン0.01部を加え、粘度0.6Pa・sのビニルエステル樹脂(樹脂C)を得た。
【0039】
(比較合成例)
合成例1と同様にして、四ッ口フラスコに、ジエチレングリコール5モル、エチレングリコール5.5モル、無水フタル酸4モル、無水マレイン酸6モルを仕込み、窒素ガスを吹き込みながら210℃で15時間縮合反応させた二重結合力価312の不飽和ポリエステル70部にスチレン30部、ハイドロキノン0.01部を加え、酸価25、粘度0.65Pa・sの不飽和ポリエステル樹脂(樹脂D)を得た。
【0040】
(パラフィンワックスの調製例)
パラフィン分散液の合成
温度計、撹伴機、不活性ガス吹込管及び還流冷却管を備えた四ッ口フラスコに、フマル酸1モル、ビスフェノールAの2モルのエチレンオキサイド付加物0.75モル及び1,3ブタンジオール0.55モルを仕込み、窒素ガスを吹き込みながら180℃で酸価1になるまで反応させた。得られたポリエステル60部にイソドデカン40部、ハイドロキノン0.01部を加え不飽和ポリエステル分散液(樹脂E)を得た。
融点が55℃のパラフィンワックス(130;商品名、日本精蝋社製)10部と樹脂E 90部を70℃で加熱分散し、濃度10%のパラフィンワックス分散溶液(パラフィン分散液A)を調製した。
融点が55℃のパラフィンワックス(130;商品名、日本精蝋社製)5部とスチレン95部を70℃で加熱し、パラフィン溶液Bを得た。
【0041】
(トップコート密着性の評価)
基体(A)をコンクリートと想定して、JISコンクリート歩道板(300mm×300mm×70mm)を試験体に採用し、以下実施例、比較例はコンクリート歩道板上で行った。
【0042】
実施例1〜5、比較例3
JISコンクリート歩道板(300mm×300mm×70mm)上にウレタンプライマーを塗布乾燥後、合成した各樹脂100部にパラフィンワックス分散溶液、オクテン酸コバルト(金属分8質量%)を0.5部、カヤメックM(カヤクアクゾ社製)1部を添加調製したもので、ガラスマット♯380(CM−385FA;商品名、旭ファイバー社製)2プライで積層板を作製した。屋外に7日間放置後にN−325トップコート(不飽和ポリエステル樹脂灰色着色品;ジャパンコンポジット社製)100部に硬化剤(カヤメックM;商品名、カヤクアクゾ社製)1部添加撹伴後、刷毛で塗布した(500g/m)。
トップコート塗布24時間後に、JIS K5400 8.5.2に準じて碁盤目法にてトップコート付着性を評価した(すきま間隔2mm、ます目の数25)。付着性の評価点について表1に示し、結果を表2に示す。
【0043】
【表1】
Figure 0003862677
【0044】
【表2】
Figure 0003862677
【0045】
実施例6、比較例1〜2、4
JISコンクリート歩道板(300mm×300mm×70mm)上にウレタンプライマーを塗布乾燥後、合成した各樹脂100部に5質量%パラフィンワックスをスチレンに加熱溶解し、オクテン酸コバルト(金属分8質量%)を0.5部、カヤメックM(商品名、カヤクアクゾ社製)1部を添加調整したもので、ガラスマット#380(CM−385FA;商品名、旭ファイバー社製)2プライで積層板を作製した。屋外に7日間放置後にN−325トップコート(不飽和ポリエステル樹脂灰色着色品;ジャパンコンポジット社製)100部に硬化剤(カヤメックM;商品名、カヤクアクゾ社製)1部添加撹伴後、刷毛で塗布した(500g/m)。トップコート塗布24時間後に、JIS K5400 8.5.2に準じて碁盤目法にてトップコート付着性を実施例1と同様に評価した(すきま間隔2mm、ます目の数25)。結果を表2に示す。
【0046】
【発明の効果】
本発明の防水用複合被覆体の施工法は、上述の構成よりなるので、耐侯性、耐水性等の防水性能や平滑性等の美観に優れるうえに、繊維補強樹脂層形成後も表面のベタツキがなく、一週間以上掛かる壁、柱、扉等の内装建材等の工事や備品などの移動が容易に出来、しかもその後トップコートも密着良く施工できるという効率の良いライニングをすることを可能とし、屋上、駐車場等の建築空間や道路等の床面のライニング工法として有用である。

Claims (2)

  1. 基体(A)上に少なくとも繊維強化樹脂層(B)とトップコート樹脂層(C)とを積層してなる防水用複合被覆体の施工方法であって、
    該繊維強化樹脂層(B)を形成する樹脂組成物は、2重結合力価が400〜2000の不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂、ウレタンアクリレート樹脂及びアクリル樹脂より選ばれる1種又は2種以上の混合物を必須とし、かつ、パラフィンワックスを20〜1000ppm含有するものであり、
    該不飽和ポリエステル樹脂は、不飽和ポリエステル樹脂100重量部において、スチレンを20〜80重量部とするものであり、
    該防水用複合被覆体の施工方法は、該繊維強化樹脂層(B)形成後少なくとも3日経過後に、密着性を発現させるための下地処理をせずに、トップコート樹脂層(C)を施工する
    ことを特徴とする防水用複合被覆体の施工方法。
  2. 前記パラフィンワックスを分散させる樹脂組成物は、パラフィンワックス量100重量部に対して、ポリエステル、ポリエーテル、ポリウレタン、エポキシ及び溶剤より選ばれる1種又は2種以上の混合物10〜5000重量部で、パラフィンワックスを分散してなる
    ことを特徴とする請求項項記載の防水用複合被覆体の施工方法。
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