JP3861700B2 - コンテンツ記録再生装置及び方法、記憶媒体、並びにコンピュータ・プログラム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンテンツを記録し再生するコンテンツ記録再生装置及び方法、記憶媒体、並びにコンピュータ・プログラムに係り、特に、放送などの手段によって配信されたコンテンツを一般の視聴者側で記録し再生するコンテンツ記録再生装置及び方法、記憶媒体、並びにコンピュータ・プログラムに関する。
【0002】
さらに詳しくは、本発明は、著作権保護などの目的によりコンテンツの記録保持期間又は再生期間に制限が設けられたコンテンツを記録し再生するコンテンツ記録再生装置及び方法、記憶媒体、並びにコンピュータ・プログラムに係り、特に、記録保持期間又は再生期間に制限のあるコンテンツを視聴するユーザに対して期限の仕組みを容易に分らせるコンテンツ記録再生装置及び方法、記憶媒体、並びにコンピュータ・プログラムに関する。
【0003】
【従来の技術】
デジタル技術の発達により、映像や音声からなるAVデータを劣化なく大量に蓄積することが可能になってきた。例えば、数十GBあるいはそれ以上の容量を持つHDDが比較的安価に入手することが可能となり、HDDベースの録画機も登場してきている(例えば、「テレビ番組をHDDに録画する機器が続々登場」(日経エレクトロニクス,No.727,pp.27−28,1998)や「HDD使うディジタル録画技術が家庭に向けいよいよ登場」(日経エレクトロニクス,No.727,pp.41−46,1998)を参照のこと)。
【0004】
例えば米国では、不意の電話や来客への応対のために見たい放送番組を視聴できなくなるという視聴者の不都合を解消するために、受信した放送コンテンツをハード・ディスクなどの大容量記憶装置に保存しておき、用件が済んだ後で続きから視聴できるようにした装置が発売されている。
【0005】
しかしながら、末端の視聴者による放送コンテンツの無制限な保存を許容してしまうと、無断のコンテンツ複製行為を取り締まることが困難となり、放送局などコンテンツの著作権者の権利が不当に阻害されてしまうおそれがある。とりわけ、デジタル形式のデータやコンテンツの複製や改竄は極めて容易であり、著作権侵害の危険に無防備にさらされてしまう。このため、放送コンテンツを視聴者が保存するための記録再生装置上において、コンテンツの記録や、再生などその後のコンテンツの利用に対して何らかの制限を課することが好ましいと思料される。
【0006】
例えば、視聴者側で保存したコンテンツの記録保持期間又は再生可能時間を有限にすることにより、この場合、視聴者が無断でコンテンツを再利用することを禁止することができる。例えば、放送時から1時間以内なら視聴できるが、それ以後は視聴できないといったような制限を設ける。コンテンツ記録再生装置は、放映時刻又は受信時刻から所定期間を経過したコンテンツを保持しない(ハード・ディスク上から削除する)ようにしたり、あるいは期限が切れたコンテンツを再生しない(ハード・ディスクから読み出さない)ようにすればよい。
【0007】
コンテンツに対して記録保持期間や再生可能期間を設定することにより、コンテンツの無断利用を技術的に取り締まることができる。しかしながら、視聴者がコンテンツに対してこのような期限が設定されている仕組みを理解していなかったり、残り時間を把握していない場合には、緊急の要件を済ませて安心して放送番組を再生しようとしても改めて視聴しようとしても、装置がこれを拒むので、視聴者に対して、装置が誤動作をしたという誤解や不快感などを与えてしまう結果となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、著作権保護などの目的によりコンテンツの記録保持期間又は再生期間に制限が設けられたコンテンツを好適に記録し再生することができる、優れたコンテンツ記録再生装置及び方法、記憶媒体、並びにコンピュータ・プログラムを提供することにある。
【0009】
本発明のさらなる目的は、記録保持期間又は制限期間に制限のあるコンテンツを視聴するユーザに対して期限の仕組みを容易に分らせることができる、優れたコンテンツ記録再生装置及び方法、記憶媒体、並びにコンピュータ・プログラムを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段及び作用】
本発明は、上記課題を参酌してなされたものであり、その第1の側面は、視聴可能な期間が制約されたコンテンツの記録及び再生を制御するためのコンテンツ記録再生装置であって、
外部から受信したコンテンツを記録するコンテンツ記録手段と、
記録したコンテンツの視聴可能期間を決定する決定手段と、
記録したコンテンツの視聴可能期間に関する情報を提示する提示手段と、
記録したコンテンツを再生するコンテンツ再生手段と、
記録したコンテンツの視聴可能期間に応じて前記コンテンツ再生手段による再生動作を制御する再生制御手段と、
を具備することを特徴とするコンテンツ記録再生装置である。
【0011】
放送や通信などの手段によって配信されるコンテンツには、著作権保護などの目的のため、受信・記録したコンテンツの再生を許容する視聴可能期間に制約を設けていることが好ましい。したがって、前記再生制御手段は、視聴可能期間を経過したコンテンツの前記コンテンツ再生手段による再生を禁止することにより、コンテンツの保護を図るようにした。
【0012】
また、本発明の第1の側面に係るコンテンツ記録再生装置によれば、提示手段が記録したコンテンツの視聴可能期間に関する情報を提示することができる。
【0013】
したがって、提示手段による情報の提示を基に、ユーザすなわちコンテンツの視聴者は、コンテンツを視聴することができる期限の残り時間やその期限が消滅してからの経過時間を知ることができるとともに、期限付きの情報の記録というシステムの動作現状を容易に把握することができる。また、視聴者に対して、装置が誤動作をしたという誤解や不快感などを与えてしまう心配もない。
【0014】
ここで言う視聴可能期間は、各コンテンツ毎に与えられた特有の記録保持期間を基にコンテンツの視聴可能期間を決定することができる。視聴可能期間は、例えば記録保持期間が消滅するまでの残り時間などである。残り時間の具体的な管理方法には、日時の絶対的な期限とカレンダ時計で管理する方法や、記録時点や初めて再生した時点を起点にして相対的な期限で管理する方法などが考えられる。
【0015】
コンテンツの記録保持期間は、コンテンツ毎に特有の値を持つ。コンテンツの配信事業者は、自ら配信する各コンテンツ毎に、その商業的あるいは文化的な価値に応じた記録保持期間を設定するようにしてもよい。
【0016】
コンテンツの視聴可能期間は、例えば、コンテンツの配信が開始された時刻、又は、前記コンテンツ記録手段によりコンテンツの受信又は記録を開始した時刻を起点として、コンテンツに与えられた記録保持期間が経過するまでの時刻を基に決定することができる。このような場合、コンテンツの配信事業者は、自らコンテンツを配信するときを基準にして、コンテンツが視聴すなわち利用される期限を設定することができる。
【0017】
あるいは、コンテンツの視聴可能期間は、前記コンテンツ再生手段によりコンテンツの再生を初めて開始した時刻を起点として、コンテンツに与えられた記録保持期間が経過するまでの時刻を基に決定することができる。このような場合、視聴者は、コンテンツの再生を開始しない限り、コンテンツ配信者側が与えたコンテンツの記録保持期間を有効に保つことができ、記録しておいたコンテンツを任意の時点から視聴することができる。すなわち、視聴者が一時停止解除を行なわない限り、コンテンツは視聴可能な状態で保持され続ける。
【0018】
前記提示手段は、前記コンテンツの再生信号に重畳して、記録したコンテンツの視聴可能期間に関する情報を提示するようにしてもよい。したがって、コンテンツの視聴者は、コンテンツの再生画面上で残り時間を確認することができる。
【0019】
あるいは、前記提示手段は、前記コンテンツの再生出力とは別の出力装置を介して記録したコンテンツの視聴可能期間に関する情報を提示するようにしてもよい。
【0020】
あるいは、前記提示手段は、記録したコンテンツの視聴可能期間に関する情報をネットワークなどの通信路に送信して、外部の機器上で残り時間を通知するようにしてもよい。
【0021】
また、本発明の第1の側面に係るコンテンツ記録再生装置は、ユーザからのコマンド入力を受容する制御入力手段をさらに備えていてもよい。この制御入力手段は、例えばコントロール・パネルやリモコンで構成され、コンテンツの選局、記録、視聴一時停止、早送り、巻き戻しなどを指示することができる。
【0022】
前記制御入力手段を介したコンテンツの視聴開始位置移動の指示に応答して、前記再生制御手段は前記コンテンツ再生手段に対してコンテンツの再生位置の移動を指示するとともに、前記提示手段は該再生コンテンツの視聴可能期間に関する情報を提示するようにしてもよい。これによって、ユーザすなわちコンテンツの視聴者は、コンテンツを再生して視聴することができる期限の残り時間やその期限が消滅してからの経過時間を知ることができるとともに、期限付きの情報の記録というシステムの動作現状を容易に把握することができる。
【0023】
また、前記制御入力手段を介した視聴一時停止解除の指示に応答して、前記提示手段はコンテンツの視聴可能期間に関する情報を提示するとともに、前記再生制御手段は該コンテンツの記録保持期間が経過していない場合は前記コンテンツ再生手段に対して該コンテンツの再生開始を指示するようにしてもよい。
【0024】
また、前記再生制御手段は、著作権などコンテンツに関する一定の権利を保護するために、視聴可能期間を経過したコンテンツの前記コンテンツ再生手段による再生を禁止するので、ユーザはもはやコンテンツを視聴できなくなってしまう。したがって、視聴可能期間を越えてまで視聴一時停止を継続する必要はない。
【0025】
そこで、前記再生制御手段は、視聴一時停止中のコンテンツの視聴可能期間が消滅したことに応答して、ユーザから視聴一時停止の解除が指示されたか否かに拘わらず、該一時停止中のコンテンツの再生を開始して、不注意による視聴のし損ないを防ぐようにしてもよい。このとき、前記提示手段は、該コンテンツの再生開始からの経過時間や視聴可能期間が消滅したことを示す情報を提示して、徒過した視聴時間をユーザに通知するようにしてもよい。
【0026】
また、本発明の第2の側面は、視聴可能な期間が制約されたコンテンツの記録及び再生を制御するコンテンツ記録再生方法であって、
外部から受信したコンテンツを記録するコンテンツ記録ステップと、
記録したコンテンツの視聴可能期間を決定する決定ステップと、
記録したコンテンツの視聴可能期間に関する情報を提示する提示ステップと、
記録したコンテンツの記録保持期間と現在時刻との関係に応じて記録したコンテンツを再生するコンテンツ再生ステップと、
を具備することを特徴とするコンテンツ記録再生方法である。
【0027】
本発明の第2の側面に係るコンテンツ記録再生方法によれば、提示ステップによって記録したコンテンツの視聴可能期間に関する情報を提示することができる。ここで言う視聴可能期間は、例えば、各コンテンツ毎に与えられた特有の記録保持期間を基に決定することができる。
【0028】
したがって、ユーザすなわちコンテンツの視聴者は、提示ステップにおける情報の提示に基づいて、コンテンツを再生すなわち視聴することができる期限の残り時間やその期限が消滅してからの経過時間を知ることができるとともに、期限付きの情報の記録というシステムの動作現状を容易に把握することができる。
【0029】
コンテンツの視聴可能期間は、例えば、コンテンツの配信が開始された時刻、又は、前記コンテンツ記録手段によりコンテンツの受信又は記録を開始した時刻を起点として、コンテンツに与えられた記録保持期間が経過するまでの時刻を基に決定することができる。あるいは、コンテンツの視聴可能期間は、前記コンテンツ再生手段によりコンテンツの再生を初めて開始した時刻を起点として、コンテンツに与えられた記録保持期間が経過するまでの時刻を基に決定することができる。
【0030】
また、前記提示ステップでは、前記コンテンツの再生信号に重畳して、記録したコンテンツの視聴可能期間に関する情報を提示するようにしてもよい。したがって、コンテンツの視聴者は、コンテンツの再生画面上で残り時間を確認することができる。あるいは、前記提示ステップでは、前記コンテンツの再生出力とは別の出力装置を介して記録したコンテンツの視聴可能期間に関する情報を提示するようにしてもよい。あるいは、前記提示ステップでは、記録したコンテンツの視聴可能期間に関する情報を、ネットワークなどの通信路に送信して外部の機器上で残り時間を通知するようにしてもよい。
【0031】
また、本発明の第2の側面に係るコンテンツ記録再生方法は、ユーザから入力されるコマンドに応じて記録コンテンツの再生動作を切り替えるようにしてもよい。
【0032】
例えば、ユーザすなわちコンテンツの視聴者からの視聴開始位置移動の指示に応答して、コンテンツの再生位置の移動を実行するとともに、前記提示ステップでは該再生コンテンツの視聴可能期間に関する情報を提示するようにすることで、ユーザすなわちコンテンツの視聴者は、コンテンツを再生すなわち視聴することができる期限の残り時間やその期限が消滅してからの経過時間を知ることができるとともに、期限付きの情報の記録というシステムの動作現状を容易に把握することができる。
【0033】
また、ユーザからの視聴一時停止解除の指示に応答して、前記提示ステップではコンテンツの視聴可能期間に関する情報を提示するとともに、該コンテンツの記録保持期間が経過していない場合は該コンテンツの再生開始を指示するようにするようにしてもよい。
【0034】
また、前記コンテンツ再生ステップでは、著作権などコンテンツに関する一定の権利を保護するために、記録保持期間を経過したコンテンツの再生を禁止するので、ユーザはもはやコンテンツを視聴できなくなってしまう。したがって、記録保持期間を越えてまで視聴一時停止を継続する必要はない。そこで、前記コンテンツ再生ステップでは、視聴一時停止中のコンテンツの視聴可能期間が消滅したことに応答して、ユーザから視聴一時停止の解除が指示されたか否かに拘わらず、該一時停止中のコンテンツの再生を開始して、不注意による視聴のし損ないを防ぐようにしてもよい。このとき、前記提示ステップでは、該コンテンツの再生開始からの経過時間や視聴可能期間が消滅したことを示す情報を提示して、徒過した視聴時間をユーザに通知するようにしてもよい。
【0035】
また、本発明の第3の側面は、視聴可能な期間が制約されたコンテンツの記録及び再生動作の制御をコンピュータ・システム上で実行するように記述されたコンピュータ・ソフトウェアをコンピュータ可読形式で物理的に格納した記憶媒体であって、前記コンピュータ・ソフトウェアは、
外部から受信したコンテンツを記録するコンテンツ記録ステップと、
記録したコンテンツの視聴可能期間を決定する決定ステップと、
記録したコンテンツの視聴可能期間に関する情報を提示する提示ステップと、
記録したコンテンツの記録保持期間と現在時刻との関係に応じて記録したコンテンツを再生するコンテンツ再生ステップと、
を具備することを特徴とする記憶媒体である。
【0036】
本発明の第3の側面に係る記憶媒体は、例えば、様々なプログラム・コードを実行可能な汎用コンピュータ・システムに対して、コンピュータ・ソフトウェアをコンピュータ可読な形式で提供する媒体である。このような媒体は、例えば、CD(Compact Disc)やFD(Flexible Disc)、MO(Magneto-Optical disc)などの着脱自在で可搬性の記憶媒体である。あるいは、ネットワーク(ネットワークは無線、有線の区別を問わない)などの伝送媒体などを経由してコンピュータ・ソフトウェアを特定のコンピュータ・システムに提供することも技術的に可能である。
【0037】
このような記憶媒体は、コンピュータ・システム上で所定のコンピュータ・ソフトウェアの機能を実現するための、コンピュータ・ソフトウェアと記憶媒体との構造上又は機能上の協働的関係を定義したものである。換言すれば、本発明の第3の側面に係る記憶媒体を介して所定のコンピュータ・ソフトウェアをコンピュータ・システムにインストールすることによって、コンピュータ・システム上では協働的作用が発揮され、本発明の第1及び第2の各側面に係るコンテンツ記録再生装置及び方法と同様の作用効果を得ることができる。
【0038】
また、本発明の第4の側面は、視聴可能な期間が制約されたコンテンツの記録及び再生動作の制御をコンピュータ・システム上で実行するように記述されたコンピュータ・プログラムであって、
外部から受信したコンテンツを記録するコンテンツ記録ステップと、
記録したコンテンツの視聴可能期間を決定する決定ステップと、
記録したコンテンツの視聴可能期間に関する情報を提示する提示ステップと、
記録したコンテンツの記録保持期間と現在時刻との関係に応じて記録したコンテンツを再生するコンテンツ再生ステップと、
を具備することを特徴とするコンピュータ・プログラムである。
【0039】
本発明の第4の側面に係るコンピュータ・プログラムは、コンピュータ・システム上で所定の処理を実現するようにコンピュータ可読形式で記述されたコンピュータ・プログラムを定義したものである。換言すれば、本発明の第3の側面に係るコンピュータ・プログラムをコンピュータ・システムにインストールすることによって、コンピュータ・システム上では協働的作用が発揮され、本発明の第1及び第2の各側面に係るコンテンツ記録再生装置及び方法と同様の作用効果を得ることができる。
【0040】
本発明のさらに他の目的、特徴や利点は、後述する本発明の実施形態や添付する図面に基づくより詳細な説明によって明らかになるであろう。
【0041】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳解する。
【0042】
図1には、本発明の1つの実施形態に係るコンテンツ記録再生装置1−1の機能的構成を模式的に示している。コンテンツ記録再生装置1−1は、例えば放送コンテンツなどのようにプッシュ配信型のコンテンツを一旦記録した後、配信時とは異なる時間に再生して、ユーザの視聴に供することができる。以下の説明では、コンテンツ記録再生装置1−1には常にコンテンツが記録されており、視聴一時停止機能を付勢することによりコンテンツの読み出しポインタの位置が決定され、また、視聴一時停止機能を解除することによりこの読み出しポインタからのメモリ読み出しが実行されるものとする。
【0043】
本実施形態に係るコンテンツ記録再生装置1−1は、放送波やネットワークなどの通信媒体を利用して配信されるコンテンツを受信するとともに、受信コンテンツを記録保持期間又は再生可能期間の制限付きで記録し、さらにかかる期限と現在時刻との関係を示すことができる。以下、同図を参照しながら、各部の機能について説明する。
【0044】
CPU(Central Processing Unit)11は、オペレーティング・システム(OS)によって提供される実行環境下で、各種の制御プログラムを実行することで、コンテンツ記録再生装置1−1全体の動作を統括的に制御する、メイン・コントローラである。
【0045】
放送/通信受信部12は、例えばアンテナ(又はケーブル)を介して放送コンテンツを受信処理したり、あるいはネットワーク(例えば、インターネットのような広域ネットワーク)を介してサーバから配信されるコンテンツを受信処理する。受信コンテンツは記録・再生部13に供給される。
【0046】
記録・再生部13は、例えば、数十ギガ・バイト又はそれ以上の大容量を持つハード・ディスク装置(図示しない)と、ハード・ディスクへのデータの書き込み並びに読み出しなどのアクセス制御を行うディスク・インターフェースとで構成される。
【0047】
例えば、コンテンツ記録再生装置1−1において放送波の形態でコンテンツを受信する場合、放送/通信受信部12は、CPU11からの指示通りに選局処理して所定チャンネルの放送コンテンツを受信して、MPEG(Moving Picture Experts Group)データ・ストリームを生成する。生成されたMPEGデータは、記録・再生部13に渡されて、ハード・ディスクなどに保存される。
【0048】
また、コンテンツ再生時には、記録再生部13は、ハード・ディスクなどの保存場所から取り出したMPEGデータをデコードして映像信号と音声信号をそれぞれ生成する。映像信号に対して所定の映像信号処理を行って、ディスプレイ(図示しない)への映像信号として出力する。また、音声信号に対して所定の音声信号処理を行って、スピーカ(図示しない)への音声信号として出力する。
【0049】
勿論、放送コンテンツを常時記録する必要は必ずしもない。受信した放送波をそのまま出力して視聴に供する場合には、記録・再生部13でのコンテンツの記録処理を省略することができ、MPEGデータ・ストリームをそのままデコードして、得られた映像信号並びに音声信号をディスプレイ及びスピーカに外部出力すればよい。
【0050】
また、図1に示した例では、コンテンツを映像出力並びに音声出力するディスプレイやスピーカを外付け接続する構成となっているが、本発明の要旨はこれに限定されるものではなく、コンテンツ記録再生装置1−1自体がディスプレイやスピーカなどの出力装置を内蔵する構成であってもよい。
【0051】
本実施形態では、記録・再生部13は、CPU11からの指令に応じてコンテンツの記録・再生を行う。例えば、CPU11からのコンテンツ記録又は再生の指令に従って、ハード・ディスク上の所定領域にアクセスしてデータの書き込み又は読出し処理を行う。また、コンテンツを保護する旨のCPU11からの指令に従って、記録保持期間が経過したコンテンツをハード・ディスク上から消去したり、あるいは、再生可能期間が経過したコンテンツのハード・ディスクからの読出しを実行しない。
【0052】
制御入力部16は、ユーザからコンテンツ記録再生装置1−1へのコマンドを入力するための機能モジュールであり、例えば、ユーザ操作を受容するコントロール・パネルやリモコンなどで構成される。ユーザからの入力コマンドには、装置1−1の電源オン/オフや選局、コンテンツの記録、視聴一時停止、早送り、巻き戻し、一時停止などである。
【0053】
現在時刻取得部14は、コンテンツ記録再生装置1−1に対して現在時刻を供給する機能モジュールであり、例えば実時間(あるいは、コンテンツの視聴可能期間を測定するための絶対時間)を計時することができる一般的なリアルタイム・クロック(RTC)で構成される。
【0054】
CPU11は、現在時刻取得部14から現在時刻を受け取って、記録・再生部13に保存した各コンテンツについての記録保持期間又は再生可能期間と現在時刻との関係を演算する。
【0055】
さらに、CPU11は、コンテンツの視聴可能時間に基づいて、コンテンツ記録再生装置1−1内で所定の動作制御を実行する。
【0056】
ここで言う視聴可能期間とは、記録しておいたコンテンツを再生して視聴することが許可されている期間のことであり、本実施形態では、各コンテンツ毎に与えられた特有の記録保持期間を基にコンテンツの視聴可能期間が決定される。視聴可能期間は、例えば記録保持期間が消滅するまでの残り時間などである。残り時間の具体的な管理方法には、日時の絶対的な期限とカレンダ時計で管理する方法や、記録時点や初めて再生した時点を起点にして相対的な期限で管理する方法などが考えられる。なお、コンテンツの記録保持期間は、コンテンツ毎に特有の値が与えられている。コンテンツの配信事業者は、自ら配信する各コンテンツ毎に、その商業的あるいは文化的な価値に応じた記録保持期間を設定するようにしてもよい。
【0057】
また、視聴可能時間に基づく動作制御の一例は、記録しておいたコンテンツの再生制御であり、他の例は、記録したコンテンツの視聴可能期間に関する情報の表示である。
【0058】
前者のコンテンツ再生制御は、記録・再生部13によるコンテンツの再生制限のことであり、より具体的には、視聴可能期間が経過したコンテンツのハード・ディスク上からの消去、あるいは、視聴可能期間が経過したコンテンツのハード・ディスクからの読出しの禁止を記録・再生部13に対して指示する。すなわち、視聴可能期間を徒過したコンテンツは、著作権などコンテンツに関わる権利を保護するなどの目的により、その再生すなわち視聴が禁止される。
【0059】
また、後者の記録したコンテンツの視聴可能期間に関する情報の表示は、例えば、コンテンツを視聴可能な残り時間などの情報を外部出力することを意味する。残り時間を決定する方法として、例えば、コンテンツの配信が開始された時刻やコンテンツの受信又は記録を開始した時刻を起点としてコンテンツに与えられた記録保持期間が経過するまでの時刻を基に残り時間を算出する方法や、コンテンツの再生を初めて開始した時刻を起点としてコンテンツに与えられた記録保持期間が経過するまでの時刻を基に算出する残り時間を算出する方法などを挙げることができる(後述)。
【0060】
本実施形態では、CPU11は、記録したコンテンツの視聴可能な残り時間を計算すると、その計算結果を、情報表示部15を介して外部出力して、画像又は音声によって視聴者に通知する。視聴者は、かかる通知によって、コンテンツの視聴期限までの残り時間がどれくらいか、あるいは、期限を経過してからどれくらいかを知ることができる。情報表示部15は、コンテンツ記録再生装置1−1上に装備された専用の外部出力装置であり、再生コンテンツ出力用以外に配設された液晶表示パネルやスピーカなどで構成される。
【0061】
また、図2には、本発明の他の実施形態に係るコンテンツ記録再生装置1−2の機能的構成を模式的に示している。
【0062】
コンテンツ記録再生装置1−2には常にコンテンツが記録されており、視聴一時停止機能を付勢することによりコンテンツの読み出しポインタの位置が決定され、また、視聴一時停止機能を解除することによりこの読み出しポインタからのメモリ読み出しが実行されるものとする(同上)。
【0063】
また、コンテンツ記録再生装置1−2は、放送波やネットワークなどの通信媒体を利用して配信されるコンテンツを受信するとともに、受信コンテンツを視聴可能な期間の制限付きで記録し、さらにかかる期限と現在時刻との関係をユーザに提示することができる。以下、同図を参照しながら、各部の機能について説明する。
【0064】
CPU21は、オペレーティング・システム(OS)によって提供される実行環境下で、各種の制御プログラムを実行することで、コンテンツ記録再生装置1−2全体の動作を統括的に制御する、メイン・コントローラである。
【0065】
放送/通信受信部22は、例えばアンテナを介して放送コンテンツを受信処理したり、あるいはネットワークを介してダウンロード・コンテンツを受信処理する。受信コンテンツは記録・再生部23に供給される。
【0066】
記録・再生部23は、例えば大容量のハード・ディスク装置(図示しない)と、ハード・ディスクへのデータの書き込み並びに読み出しなどのアクセス制御を行うディスク・インターフェースとで構成される。
【0067】
コンテンツの受信時には、放送/通信受信部22は、CPU21からの指示通りに選局処理して所定チャンネルの放送コンテンツを受信して、MPEGデータ・ストリームを生成する。生成されたMPEGデータは、記録・再生部23に渡されて、ハード・ディスクなどに保存される。
【0068】
また、コンテンツ再生時には、記録・再生部23は、ハード・ディスクなどの保存場所から取り出したMPEGデータをデコードして映像信号と音声信号をそれぞれ生成する。映像信号に対して所定の映像信号処理を行って、ディスプレイ(図示しない)への映像信号として出力する。また、音声信号に対して所定の音声信号処理を行って、スピーカ(図示しない)への音声信号として出力する。
【0069】
勿論、放送コンテンツを常時記録する必要は必ずしもなく、記録・再生部23での記録処理を省略して、MPEGデータ・ストリームをそのままデコードして、ディスプレイ及びスピーカから外部出力するようにしてもよい。また、ディスプレイやスピーカは、外付け接続ではなくコンテンツ記録再生装置1−2に内蔵してもよい。
【0070】
本実施形態では、記録・再生部23は、CPU21からの指令に応じてコンテンツの記録・再生を行う。例えば、CPU21からのコンテンツ記録又は再生の指令に従って、ハード・ディスク上の所定領域にアクセスしてデータの書き込み又は読出し処理を行う。また、コンテンツを保護する旨のCPU21からの指令に従って、視聴可能期間を経過したコンテンツの使用を制限する。例えば、視聴可能期間が経過したコンテンツを、ハード・ディスク上から消去したり(記録保持の禁止)、あるいは、視聴可能期間が経過したコンテンツのハード・ディスクからの読み出しを実行しない(再生の禁止)。
【0071】
制御入力部26は、ユーザからコンテンツ記録再生装置1−2へのコマンドを入力するための機能モジュールであり、例えば、ユーザ操作を受容するコントロール・パネルやリモコンなどで構成される。ユーザからの入力コマンドには、装置1−2の電源オン/オフや選局、コンテンツの記録、視聴一時停止、早送り、巻き戻し、一時停止などである。
【0072】
現在時刻取得部24は、コンテンツ記録再生装置1−2に対して現在時刻を供給する機能モジュールであり、例えば実時間を計時することができる一般的なリアルタイム・クロック(RTC)で構成される。
【0073】
CPU21は、現在時刻取得部24から現在時刻を受け取って、記録・再生部23に保存している各コンテンツについての視聴可能期間を演算する。コンテンツの視聴可能期間は、コンテンツの配信が開始された時刻やコンテンツの受信又は記録を開始した時刻を起点としてコンテンツに与えられた記録保持期間が経過するまでの時刻を基に残り時間を算出する方法や、コンテンツの再生を初めて開始した時刻を起点としてコンテンツに与えられた記録保持期間が経過するまでの時刻を基に算出する残り時間を算出する方法によって算出される(同上)。さらに、CPU21は、コンテンツの視聴可能期間に基づいて、コンテンツの再生動作の制御と、コンテンツの視聴可能期間に関する情報の表示を行う。
【0074】
コンテンツの再生制御は、上述した第1の実施形態の場合と略同一なので、ここでは説明を省略する。
【0075】
後者のコンテンツの視聴可能期間に関する情報の表示は、算出された視聴可能期間を外部出力することであるが、第2の実施形態では、情報多重部25によってこの機能を実現する。すなわち、CPU21は、記録したコンテンツの視聴可能期間を計算して、その計算結果に基づく情報表示を情報多重部25に指示する。情報多重部25は、記録再生部25から読み出したデータに基づいて再現された映像信号及び/又は音声信号に、視聴可能期間に関する情報の表示信号を重畳する。この結果、正規のコンテンツ再生情報に重ね合わされた形態で、視聴可能期間に関する情報が映像及び/又は音声出力される。したがって、視聴者は、記録コンテンツの再生映像を視聴しながら、コンテンツの視聴期限までの残り時間がどれくらいか、あるいは、期限を経過してからどれくらい経過したかを知ることができる。
【0076】
また、図3には、本発明の他の実施形態に係るコンテンツ記録再生装置1−3の機能的構成を模式的に示している。
【0077】
コンテンツ記録再生装置1−3には常にコンテンツが記録されており、視聴一時停止機能を付勢することによりコンテンツの読み出しポインタの位置が決定され、また、視聴一時停止機能を解除することによりこの読み出しポインタからのメモリ読み出しが実行されるものとする(同上)。
【0078】
また、コンテンツ記録再生装置1−3は、放送波やネットワークなどの通信媒体を利用して配信されるコンテンツを受信するとともに、受信コンテンツを視聴可能期間の制限付きで記録し、さらにかかる期限と現在時刻との関係をユーザに提示することができる。以下、同図を参照しながら、各部の機能について説明する。
【0079】
CPU31は、オペレーティング・システム(OS)によって提供される実行環境下で、各種の制御プログラムを実行することで、装置1−3全体の動作を統括的に制御する、メイン・コントローラである。
【0080】
放送/通信受信部32は、例えばアンテナを介して放送コンテンツを受信処理したり、あるいはネットワークを介してダウンロード・コンテンツを受信処理する。受信コンテンツは記録・再生部33に供給される。
【0081】
記録・再生部33は、例えば大容量のハード・ディスク装置(図示しない)と、ハード・ディスクへのデータの書き込み並びに読み出しなどのアクセス制御を行うディスク・インターフェースとで構成される。
【0082】
放送/通信受信部32は、CPU31からの指示通りに選局処理して所定チャンネルの放送コンテンツを受信して、MPEGデータ・ストリームを生成する。生成されたMPEGデータは、記録・再生部33に渡されて、ハード・ディスクなどに保存される。
【0083】
また、コンテンツ再生時には、記録・再生部33は、ハード・ディスクなどの保存場所から取り出したMPEGデータをデコードして映像信号と音声信号をそれぞれ生成する。映像信号に対して所定の映像信号処理を行って、ディスプレイ(図示しない)への映像信号として出力する。また、音声信号に対して所定の音声信号処理を行って、スピーカ(図示しない)への音声信号として出力する。
【0084】
勿論、放送コンテンツを常時記録する必要は必ずしもなく、記録・再生部33での記録処理を省略して、MPEGデータ・ストリームをそのままデコードして、ディスプレイ及びスピーカから外部出力するようにしてもよい。また、ディスプレイやスピーカは、外付け接続ではなくコンテンツ記録再生装置1−3に内蔵してもよい。
【0085】
本実施形態では、記録・再生部33は、CPU31からの指令に応じてコンテンツの記録・再生を行う。例えば、CPU31からのコンテンツ記録又は再生の指令に従って、ハード・ディスク上の所定領域にアクセスしてデータの書き込み又は読出し処理を行う。また、コンテンツを保護する旨のCPU31からの指令に従って、視聴可能期間を経過したコンテンツの使用を制限する。例えば、視聴可能期間が経過したコンテンツを、ハード・ディスク上から消去したり(記録保持の禁止)、あるいは、視聴可能期間が経過したコンテンツのハード・ディスクからの読み出しを実行しない(再生の禁止)。
【0086】
制御入力部36は、ユーザからコンテンツ記録再生装置1−3へのコマンドを入力するための機能モジュールであり、例えば、ユーザ操作を受容するコントロール・パネルやリモコンなどで構成される。ユーザからの入力コマンドには、装置1−3の電源オン/オフや選局、コンテンツの記録、視聴一時停止、早送り、巻き戻し、一時停止などである。
【0087】
現在時刻取得部34は、コンテンツ記録再生装置1−3に対して現在時刻を供給する機能モジュールであり、例えば実時間を計時することができる一般的なリアルタイム・クロック(RTC)で構成される。
【0088】
CPU31は、現在時刻取得部34から現在時刻を受け取って、記録・再生部33に保存している各コンテンツについての視聴可能期間を演算する。コンテンツの視聴可能期間は、コンテンツの配信が開始された時刻やコンテンツの受信又は記録を開始した時刻を起点としてコンテンツに与えられた記録保持期間が経過するまでの時刻を基に残り時間を算出する方法や、コンテンツの再生を初めて開始した時刻を起点としてコンテンツに与えられた記録保持期間が経過するまでの時刻を基に算出する残り時間を算出する方法によって算出される(同上)。さらに、CPU31は、コンテンツの視聴可能期間に基づいて、コンテンツの再生動作の制御と、コンテンツの視聴可能期間に関する情報の表示を行う。
【0089】
コンテンツの再生制御は、上述した第1の実施形態の場合と略同一なので、ここでは説明を省略する。
【0090】
後者のコンテンツの視聴可能期間に関する情報の表示は、算出された視聴可能期間を外部出力することであるが、第3の実施形態では、通信部35によってこの機能を実現する。すなわち、CPU31は、記録したコンテンツの視聴可能期間を計算して、その計算結果に基づく情報を通信部35経由で外部機器に送信する。通信部35は、例えば、USB(Universal Serial Bus)やIEEE1394のようなインターフェースに準拠する接続ポートを介して外部機器を接続したり、あるいはBluetoothやIrDA(Infrared Data Association)のような近距離データ通信機能によって外部機器を接続したり、あるいは、Ethernet(登録商標)のようなネットワーク・インターフェースを介して外部機器と相互接続されている。ここで言う外部機器は、図示しないが、画像や音声などの形態で外部出力する機能を持っており、通信部35経由で受信したコンテンツの視聴可能時間に関する情報を外部出力して視聴者に提示する。したがって、視聴者は、記録コンテンツの再生映像を視聴しながら、コンテンツの視聴期限までの残り時間がどれくらいか、あるいは、期限を経過してからどれくらいかを知ることができる。
【0091】
ここで、上述した各実施形態に係るコンテンツ記録再生装置1を介して放送コンテンツを視聴するユーザが、不意の電話や来客の応対などのために視聴を中断しなければならない場合について考察してみる。
【0092】
ここでは、コンテンツ記録再生装置1は、受信した放送/通信コンテンツを常時記録して、最初はこれを直ちに再生して映像及び音声出力しているものとする。
【0093】
ユーザは、一時的に視聴できなくなると、制御入力部16/26/36を介して一時停止などのコマンドを入力する。コンテンツ記録再生装置1は、勿論、受信コンテンツを常時記録するのではなく、このような一時停止をトリガにしてそれ以降からコンテンツの記録を開始するようにしてもよい。
【0094】
CPU11/21/31は、ユーザが視聴できなくなったことを検知すると、その時点での再生位置を記憶しておく。そして、一時停止の解除などの視聴再開の指示を、制御入力部16/26/36を介してユーザから受け取ると、視聴を止めたときと同じ位置から再生を開始するように、記録・再生部13/23/33に指示を送る。
【0095】
また、CPU11/21/31は、受信した放送/通信信号内の情報を基に、放送/通信コンテンツの視聴可能期間が制限されているか否かを検査する。視聴可能期間に制限がある場合には、該コンテンツを記録・再生部13/23/33に記録する際に、任意の記録媒体上の位置について、その記録時刻が求められるような情報を信号とともに記録する。例えば、記録開始時の現在時刻で初期化したタイムコードを記録するなどの方法を用いる。あるいは、記録・再生部13/23/33に記録しておいたコンテンツを最初に再生するときの現在時刻で初期化したタイムコードを記録する。このような記録開始時刻や再生開始時刻などの情報は、視聴可能期間の計算に利用される。
【0096】
そして、視聴者すなわちユーザが一時的にコンテンツの視聴を中断した際には、それ以後、記録した時刻と現在時刻との関係からから、コンテンツを視聴可能な残り時間を計算する。そして、この残り時間を外部出力することで、ユーザに対して当該コンテンツの記録が期限付きであること、並びに視聴することができる残り時間を通知する。したがって、ユーザは、再生コンテンツを視聴しながら、コンテンツの視聴期限までの残り時間がどれくらいか、あるいは、期限を経過してからどれくらいかを知ることができる。なお、コンテンツを視聴可能な残り時間を外部出力する方法は、既に説明したように各実施形態毎に相違する。
【0097】
次いで、上記の各実施形態に係るコンテンツ記録再生装置1による放送/通信コンテンツの記録・再生動作、並びに記録保持の残り時間の表示などの動作を実現するための処理手順について説明する。
【0098】
図4には、コンテンツ記録再生装置1におけるコンテンツの記録・再生動作を実現するための概略的な処理手順をフローチャートの形式で示している。該処理は、実際には、CPU11/21/31が所定のプログラム・コードを実行するという形式で実現される。以下、このフローチャートに従って、コンテンツの記録・再生動作について説明する。
【0099】
コンテンツ記録再生装置1上では、放送/通信受信部12/22/32によって選局されたチャンネルの放送コンテンツを受信して、記録再生部13/23/33でコンテンツを記録するとともに、同時再生すなわちコンテンツの映像及び音声出力を並行して行う(ステップS1)。
【0100】
このコンテンツ再生を行っている期間中、CPU11/21/31は、現在時刻を取得して、再生中のコンテンツについての視聴可能期間と現在時刻との関係を演算して、コンテンツを視聴可能な期間を視聴者に対して外部出力する(ステップS2)。視聴可能期間と現在時刻との関係の演算方法は既に述べた通りである。
【0101】
第1の実施形態では、専用の情報表示部15によって視聴者に対してコンテンツを保持可能な残り時間を画像及び/又は音声出力する。また、第2の実施形態では、情報多重部25によって正規の再生コンテンツに重畳して残り時間を画像及び/又は音声出力する。また、第3の実施形態では、通信部35を介して外部接続された機器上で残り時間を画像及び/又は音声出力する。コンテンツの視聴者はこのような情報表示に従って、再生コンテンツを視聴しながら、コンテンツの視聴期限までの残り時間がどれくらいか、あるいは、期限を経過してからどれくらいかを知ることができる。
【0102】
また、コンテンツ記録再生装置1は、制御入力部16/26/36を介したユーザ入力コマンドなどにより視聴の一時停止が指示されたことに応答して、別途定義された視聴一時停止処理を実行する(ステップS3)。
【0103】
また、コンテンツ記録再生装置1は、制御入力部16/26/36を介したユーザ入力コマンドなどにより視聴位置の移動(早送りや巻き戻し)が指示されたこと応答して、別途定義された視聴位置移動処理を実行する(ステップS4)。
【0104】
以下、コンテンツの視聴が継続する間、視聴一時停止処理と視聴位置移動処理を繰り返し実行する。
【0105】
視聴一時停止処理と視聴位置移動処理は、コンテンツの視聴可能期間の計算方法によって相違する。既に述べたように、コンテンツの視聴可能期間は、コンテンツの配信が開始された時刻やコンテンツの受信又は記録を開始した時刻を起点としてコンテンツに与えられた記録保持期間が経過するまでの時刻を基に残り時間を算出する方法や、コンテンツの再生を初めて開始した時刻を起点としてコンテンツに与えられた記録保持期間が経過するまでの時刻を基に算出する残り時間を算出する方法によって算出される。なお、コンテンツの記録保持期間は、コンテンツ毎に特有の値が与えられている。コンテンツの配信事業者は、自ら配信する各コンテンツ毎に、その商業的あるいは文化的な価値に応じた記録保持期間を設定するようにしてもよい。
【0106】
図5には、メインルーチンにおけるステップS3に相当する視聴一時停止処理の手順をフローチャートの形式で詳細に示している。但し、この例では、コンテンツの記録時を起点としてコンテンツの視聴可能期間が算出される。以下、このフローチャートに従って、記録コンテンツについての視聴一時停止処理について説明する。
【0107】
視聴一時停止中ではない期間中(ステップS11)、制御入力部16/26/36を介してユーザから一時停止の指示を受けとったか否かをチェックする(ステップS12)。一時停止の指示が発行されていなければ、メイン・ルーチンに復帰する。
【0108】
ユーザから一時停止の指示を受けとると、まず、記録再生部13/23/33における現在の再生位置Pを一時記憶するとともに(ステップS13)、この再生位置Pに対応する情報の記録時刻Tを記録・再生部13/23/33から得る(ステップS14)。なお、記録・再生部13/23/33は、コンテンツを記録する際に、視聴可能期間を管理するコンテンツ単位(以下、この単位のことを「フレーム」と呼ぶ)毎に、それを記録する時点の現在時刻を現在時刻取得部14/24/34から得て、コンテンツ単位と対応させてあらかじめ記録しているものとする。
【0109】
次いで、現在時刻取得部14/24/34から時々刻々得られる現在時刻が再生中のコンテンツの視聴可能期間を経過していないかをチェックする(ステップS15)。この例では、コンテンツの記録時を起点として視聴可能期間が算出される。したがって、該判断ブロックでは、先行ステップS14で与えられた記録時の時刻Tにコンテンツに与えられた記録保持期間と再生を実際に開始するための所要時間αを引算した値と、現在時刻とを大小比較することによって、視聴可能期間を経過したかどうかを判別することができる。
【0110】
現在時刻が再生中のコンテンツを保持可能な時刻を未だ経過していない場合には、再生中のコンテンツについての視聴可能期間に関する情報を外部出力して視聴者に通知する(ステップS16)。視聴可能期間に関する情報は、より具体的には、再生中の記録コンテンツを視聴可能な残り時間のことであり、先行ステップS14で取得した記録時刻Tにコンテンツ固有の記録保持期間を加算した値から現在時刻並びに再生を実際に開始するための所要時間αを引算することによって求まる。
【0111】
ステップS16において、第1の実施形態では、専用の情報表示部15によって視聴者に対してコンテンツを視聴可能な残り時間を画像及び/又は音声出力する。また、第2の実施形態では、情報多重部25によって正規の再生コンテンツに重畳して残り時間を画像及び/又は音声出力する。また、第3の実施形態では、通信部35を介して外部接続された機器上で残り時間を画像及び/又は音声出力する。ユーザすなわちコンテンツの視聴者は、このような情報表示に従って、記録コンテンツの再生映像を視聴しながら、当該コンテンツの視聴期限までの残り時間がどれくらいか、あるいは、期限を経過してからどれくらいかを知ることができる。
【0112】
次いで、ユーザから制御入力部16/26/36を介して視聴一時停止の解除の指示を受けたか否かをチェックする(ステップS17)。視聴一時停止の解除が未だ入力されていなければ、メイン・ルーチンに復帰する。また、視聴一時停止の解除の指示が入力されたならば、先行ステップS13においてあらかじめ記憶しておいた位置Pから再生を開始して(ステップS18)、メイン・ルーチンに復帰する。
【0113】
他方、ステップS15において、現在時刻が再生中のコンテンツを視聴可能な時刻を既に経過していることが判明した場合には、その旨を外部出力して、ユーザに通知する(ステップS19)。第1の実施形態では、専用の情報表示部15によってコンテンツの視聴可能期間を過ぎたことを画像及び/又は音声出力する。また、第2の実施形態では、情報多重部25によって正規の再生コンテンツに重畳する形式でコンテンツの視聴可能期間を過ぎたことを画像及び/又は音声出力する。また、第3の実施形態では、通信部35を介して外部接続された機器上でコンテンツの視聴可能期間を過ぎたことを画像及び/又は音声出力する。
【0114】
次いで、先行ステップS13にてあらかじめ記憶しておいた再生位置Pからコンテンツの再生を開始する(ステップS20)。ユーザからは明示的な一時停止解除の指示がなく、ユーザが視聴しているとは限らないので、再生を自動的に再開させる必要は必ずしもないが、視聴可能な期限が設定されている以上、期間経過によりコンテンツを視聴できなくなるので、現実の視聴の有無に拘わらず、コンテンツ再生を自動的に開始するようにした。
【0115】
そして、再生開始した時点での現在時刻をRとして記憶し(ステップS21)、時々刻々進行する現在時刻からRを減じた値、すなわちステップS19において記録コンテンツの再生を開始してからの経過時間を外部出力する(ステップS22)。このとき、経過時間とともに視聴可能期間が消滅したことを示す情報を同時に出力してもよい。第1の実施形態では、専用の情報表示部15によってこの経過時間を画像及び/又は音声出力する。また、第2の実施形態では、情報多重部25によって正規の再生コンテンツに重畳する形式で経過時間を画像及び/又は音声出力する。また、第3の実施形態では、通信部35を介して外部接続された機器上で経過時間を画像及び/又は音声出力する。ユーザすなわちコンテンツの視聴者は、このような情報表示に従って、視聴可能期間の終了によりコンテンツ再生を開始してからの経過時間、すなわちユーザは実際には視聴していない(又はその可能性のある)時間を知ることができる。
【0116】
図6には、メイン・ルーチンにおけるステップS4の視聴位置移動処理の手順をフローチャートの形式で示している。但し、この例では、コンテンツの記録時を起点としてコンテンツの視聴可能期間が算出される。以下、このフローチャートに従って、コンテンツの再生位置の移動処理について説明する。
【0117】
まず、制御入力部16/26/36を介してユーザから視聴位置移動の指示を受けたか否かをチェックする(ステップS31)。ここで言う視聴位置の移動とは、早送りや巻き戻し、あるいは前後方向のカーソルやジョグダイヤルの操作に従って、記録コンテンツを再生する位置(例えば、メモリからの読み出しポインタの位置)を移動することに相当する。
【0118】
ここで、ユーザから視聴位置移動の指示がない場合には、メイン・ルーチンに復帰する。
【0119】
他方、視聴位置移動の指示があった場合には、ユーザ入力に従って再生中のコンテンツの視聴位置を移動させる(ステップS32)。
【0120】
但し、視聴位置の移動先は、記録されたコンテンツのうち、視聴可能期間を超えていない領域に限定される。例えば、コンテンツをフレーム(又は所定サイズの単位)毎に視聴可能期間を管理する場合、先に受信し記録しておいたフレームから順に視聴可能期間を経過して、視聴位置の移動が不能になっていく(図7を参照のこと)。
【0121】
次いで、再生位置の移動先Qに対応するコンテンツの記録時刻Uを取得する(ステップS33)。そして、移動先Qにおけるコンテンツの視聴可能期間と現在時刻との関係を外部出力して視聴者に通知する(ステップS34)。視聴可能期間と現在時刻との関係とは、より具体的には、移動先Qにおける視聴可能な残り時間である。この残り時間は、先行ステップS33で取得した記録時刻Uに移動先Qにおけるコンテンツ固有の記録保持期間を加算した値から現在時刻を減ずることによって求まる。
【0122】
第1の実施形態では、専用の情報表示部15によって視聴者に対してコンテンツを視聴可能な残り時間を画像及び/又は音声出力する。また、第2の実施形態では、情報多重部25によって正規の再生コンテンツに重畳してこの残り時間を画像及び/又は音声出力する。また、第3の実施形態では、通信部35を介して外部接続された機器上で残り時間を画像及び/又は音声出力する。ユーザすなわちコンテンツの視聴者は、このような情報表示に従って、記録コンテンツの再生映像を視聴しながら、コンテンツの視聴期限までの残り時間がどれくらいか、あるいは、期限を経過してからどれくらいかを知ることができる。
【0123】
次いで、この移動先Qからコンテンツの再生を開始し(ステップS35)、メイン・ルーチンに復帰する。
【0124】
図7には、コンテンツ記録再生装置1において受信し記録したコンテンツを再生する様子をタイミング・チャート形式で図解している。
【0125】
コンテンツは、フレームなど所定の情報単位に分割することができる。コンテンツには固有の記録保持期間が与えられるが、この例では、1つのコンテンツ中ではすべてのフレームが同じ記録保持期間を持つものとする。コンテンツの配信事業者は、自ら配信する各コンテンツ毎に、その商業的あるいは文化的な価値に応じた記録保持期間を設定することができる。
【0126】
また、図7に示す例では、コンテンツの記録時を起点として、この記録保持期間を基にコンテンツの視聴可能期間が算出される。すなわち、フレームの記録時刻にコンテンツ固有の記録保持期間を加算した値から現在時刻並びに再生を実際に開始するための所要時間αを引算することによって、各フレーム毎の視聴可能期間が求まる。
【0127】
視聴可能期間内のフレームは再生が可能である。視聴可能期間は、記録時又は受信時からの経過時間に基づいて算出されるので、先頭のフレームから順に視聴可能期間が経過して再生不能になっていくことになる。
【0128】
図7に示す例では、コンテンツは、1〜Nの合計N個のフレームからなり、受信した順に記録されていく。
【0129】
再生(1)では、受信コンテンツをフレーム1,2,…の順に記録した後、先頭のフレーム1の視聴可能期間の満了に到達したことに応答して、フレーム1からコンテンツの再生が開始される様子を示している。これは、図5に示したフローチャート上では、判断ブロックS15において視聴可能期間の満了に到達したことが検出され、ステップS19以降でコンテンツ再生を自動的に開始する場合に相当する。
【0130】
この場合、フレーム1の記録保持期間は図中のm1で示される範囲である。また、コンテンツを受信・記録すると同時に再生する場合、フレーム1〜Nの再生時におけるコンテンツ視聴可能な残り時間はm1である。
【0131】
また、再生(2)では、フレーム2まで視聴すなわち記録同時再生した後、再生を一時停止し、時間間隔G1だけ経過した後にフレーム3から再生を再開し、さらにフレーム5まで再生した後に再生を一時停止して、時間間隔G2だけ経過した後にフレーム6から再生を再開した様子を示している。
【0132】
フレーム1の記録保持期間は図中のm1で示される範囲である。また、コンテンツを受信・記録すると同時に再生する場合、フレーム1及びフレーム2の再生時におけるコンテンツ視聴可能な残り時間はm1である。
【0133】
また、フレーム2を視聴した後、視聴を一旦停止してから時間間隔G1だけ経過した後にフレーム3から視聴を再開する。このフレーム3の視聴を開始した時点でのフレーム3の視聴可能期間は、記録時を起点としてフレーム3に与えられている記録保持期間と現在時刻の差分によって決定され、図中のm3で示される範囲である。したがって、フレーム3〜フレーム5の再生時におけるコンテンツを視聴可能な残り時間はm3である。
【0134】
また、フレーム5を視聴した後、視聴を一旦停止してから時間間隔G2だけ経過した後にフレーム6から再生を再開する。このフレーム6の視聴を開始した時点でのフレーム6の視聴可能期間は、記録時を起点としてフレーム6に与えられている記録保持期間と現在時刻の差分によって決定され、図中のm6で示される範囲であり、フレーム6〜フレームNの再生時におけるコンテンツ視聴可能な残り時間はm6である。
【0135】
ここで、コンテンツに対して最初に与えられる記録保持期間m1と時間間隔G1,G2と、フレーム6に与えられた残り時間m6との間には、以下の関係が成立する。
【0136】
【数1】
G1+G2+m6 = m1
【0137】
また、再生(3)では、フレーム1からフレーム4までの間を記録同時再生した後、フレーム2まで再生位置を移動(巻き戻し)してフレーム2及びフレーム3を再生し、さらに、フレーム5まで再生位置を移動(早送り)してフレーム5以降を再生する様子を示している。
【0138】
記録した各フレームは、それぞれに与えられた記録保持期間から求まる視聴可能期間が満了するまでは、いつでも再生することができる。
【0139】
図示の例では、フレーム1〜フレーム4は、受信・記録と同時に再生すなわち視聴が開始されているので、残り時間はコンテンツに与えられている記録保持期間に相当するm1であり、再生可能である。
【0140】
また、図示の例では、フレーム4で視聴を一旦停止した後、巻き戻して再びフレーム2〜フレーム3の視聴を行なっている。この場合のフレーム2〜フレーム3の視聴可能時間は、記録時を起点としてフレーム2〜フレーム3に与えられている記録保持期間と現在時刻の差分によって決定され、図中のm2で示される範囲である。したがって、この場合のフレーム2〜フレーム3の再生時における残り時間はm2であり、再生可能である。
【0141】
また、図示の例では、フレーム3で視聴を一旦停止した後、フレーム4を早送りによりスキップしてフレーム5以降の再生を行なっている。この場合のフレーム5以降の視聴可能時間は、記録時を起点としてフレーム5に与えられている記録保持期間と現在時刻の差分によって決定され、図中のm5で示される範囲である。したがって、この場合のフレーム5以降の再生時における残り時間はm5であり、再生可能である。
【0142】
図5〜図6に示した例では、コンテンツの記録時を起点として視聴可能期間が算出される。例えば、コンテンツの受信・記録と同時にコンテンツの再生すなわち視聴を開始する場合にはよいが、ユーザがコンテンツを一旦ハード・ディスクなどに蓄積しておいてから好きな時間に視聴を開始したい場合には、意に反して視聴期限を徒過してしまい、視聴できないという不都合がある。また、視聴期限を設定しなければコンテンツが無制限に利用されてしまい、その保護が手薄となる。
【0143】
したがって、コンテンツの同時再生を行なわない場合には、コンテンツの再生を初めて開始した時刻を起点としてコンテンツに与えられた記録保持期間が経過するまでの時刻を基に算出する残り時間を算出する方法を採用すればよい。
【0144】
図8には、図5に示した視聴一時停止処理手順の変形例をフローチャートの形式で詳細に示している。但し、この例では、コンテンツの再生を初めて開始した時刻を起点としてコンテンツの視聴可能期間が算出される。以下、このフローチャートに従って、記録コンテンツについての視聴一時停止処理について説明する。
【0145】
視聴一時停止中ではない期間中(ステップS41)、制御入力部16/26/36を介してユーザから一時停止の指示を受けとったか否かをチェックする(ステップS42)。一時停止の指示が発行されていなければ、メイン・ルーチンに復帰する。
【0146】
ユーザから一時停止の指示を受けとると、まず、記録再生部13/23/33における現在の再生位置Pを一時記憶するとともに(ステップS43)、当該コンテンツの位置Pを初めて再生した時点の時刻Tを記録・再生部13/23/33から得る(ステップS44)。なお、記録・再生部13/23/33は、コンテンツを再生する際に、フレーム毎に初めて再生した時点の現在時刻を現在時刻取得部14/24/34から得て、コンテンツ単位と対応させて保持しているものとする。記録後一度も再生したことがない場合のTは、コンテンツの権利者がコンテンツ毎に指定する場合もあれば、一定の値に設定されることもあるだろう。
【0147】
次いで、現在時刻取得部14/24/34から時々刻々得られる現在時刻が再生中のコンテンツの視聴可能期間を経過していないかをチェックする(ステップS45)。この例では、コンテンツをはじめて再生したときを起点として視聴可能期間が算出される。したがって、該判断ブロックでは、先行ステップS44で与えられた初めての再生開始時の時刻Tにコンテンツに与えられた記録保持期間と再生を実際に開始するための所要時間αを引算した値と、現在時刻とを大小比較することによって、視聴可能期間を経過したかどうかを判別することができる。
【0148】
現在時刻が再生中のコンテンツを保持可能な時刻を未だ経過していない場合には、再生中のコンテンツについての視聴可能期間に関する情報を外部出力して視聴者に通知する(ステップS46)。視聴可能期間に関する情報は、より具体的には、再生中の記録コンテンツを視聴可能な残り時間のことであり、先行ステップS44で取得した記録時刻Tにコンテンツ固有の記録保持期間を加算した値から現在時刻並びに再生を実際に開始するための所要時間αを引算することによって求まる。
【0149】
ステップS46において、第1の実施形態では、専用の情報表示部15によって視聴者に対してコンテンツを視聴可能な残り時間を画像及び/又は音声出力する。また、第2の実施形態では、情報多重部25によって正規の再生コンテンツに重畳して残り時間を画像及び/又は音声出力する。また、第3の実施形態では、通信部35を介して外部接続された機器上で残り時間を画像及び/又は音声出力する。ユーザすなわちコンテンツの視聴者は、このような情報表示に従って、記録コンテンツの再生映像を視聴しながら、当該コンテンツの視聴期限までの残り時間がどれくらいか、あるいは、期限を経過してからどれくらいかを知ることができる。
【0150】
次いで、ユーザから制御入力部16/26/36を介して視聴一時停止の解除の指示を受けたか否かをチェックする(ステップS47)。視聴一時停止の解除が未だ入力されていなければ、メイン・ルーチンに復帰する。また、視聴一時停止の解除の指示が入力されたならば、先行ステップS43においてあらかじめ記憶しておいた位置Pから再生を開始して(ステップS18)、メイン・ルーチンに復帰する。
【0151】
他方、ステップS45において、現在時刻が再生中のコンテンツを視聴可能な時刻を既に経過していることが判明した場合には、その旨を外部出力して、ユーザに通知する(ステップS49)。第1の実施形態では、専用の情報表示部15によってコンテンツの視聴可能期間を過ぎたことを画像及び/又は音声出力する。また、第2の実施形態では、情報多重部25によって正規の再生コンテンツに重畳する形式でコンテンツの視聴可能期間を過ぎたことを画像及び/又は音声出力する。また、第3の実施形態では、通信部35を介して外部接続された機器上でコンテンツの視聴可能期間を過ぎたことを画像及び/又は音声出力する。
【0152】
次いで、先行ステップS43にてあらかじめ記憶しておいた再生位置Pからコンテンツの再生を開始する(ステップS50)。ユーザからは明示的な一時停止解除の指示はないが、期間経過によりコンテンツを視聴できなくなるので、現実の視聴の有無に拘わらず、コンテンツ再生を自動的に開始するようにした。
【0153】
そして、再生開始した時点での現在時刻をRとして記憶し(ステップS51)、時々刻々進行する現在時刻からRを減じた値、すなわちステップS49において記録コンテンツの再生を開始してからの経過時間を外部出力する(ステップS52)。このとき、経過時間とともに視聴可能期間が消滅したことを示す情報を同時に出力してもよい。第1の実施形態では、専用の情報表示部15によってこの経過時間を画像及び/又は音声出力する。また、第2の実施形態では、情報多重部25によって正規の再生コンテンツに重畳する形式で経過時間を画像及び/又は音声出力する。また、第3の実施形態では、通信部35を介して外部接続された機器上で経過時間を画像及び/又は音声出力する。ユーザすなわちコンテンツの視聴者は、このような情報表示に従って、視聴可能期間の終了によりコンテンツ再生を開始してからの経過時間、すなわちユーザは実際には視聴していない(又はその可能性のある)時間を知ることができる。
【0154】
また、図9には、コンテンツを初めて再生するとき起点としてコンテンツの視聴可能期間を計算する場合の視聴位置移動処理の手順をフローチャートの形式で示している。但し、この例では、コンテンツを初めて再生するとき起点としてコンテンツの視聴可能期間が算出される。以下、このフローチャートに従って、コンテンツの再生位置の移動処理について説明する。
【0155】
まず、制御入力部16/26/36を介してユーザから視聴位置移動の指示を受けたか否かをチェックする(ステップS61)。ここで言う視聴位置の移動とは、早送りや巻き戻し、あるいは前後方向のカーソルやジョグダイヤルの操作に従って、記録コンテンツを再生する位置を移動することに相当する。
【0156】
ここで、ユーザから視聴位置移動の指示がない場合には、メイン・ルーチンに復帰する。
【0157】
他方、視聴位置移動の指示があった場合には、ユーザ入力に従って再生中のコンテンツの視聴位置をQに移動させる(ステップS62)。
【0158】
但し、視聴位置の移動先Qは、記録されたコンテンツのうち、視聴可能期間を超えていない領域に限定される。例えば、コンテンツをフレーム(又は所定サイズの単位)毎に視聴可能期間を管理する場合、先に再生を開始したフレームから順に視聴可能期間を経過して、視聴位置の移動が不能になっていく(図10を参照のこと)。
【0159】
次いで、コンテンツの現在位置を初めて再生した時点の時刻Tを取得する(ステップS63)。そして、移動先Qにおけるコンテンツの視聴可能期間と現在時刻との関係を外部出力して視聴者に通知する(ステップS64)。視聴可能期間と現在時刻との関係とは、より具体的には移動先Qにおける視聴可能な残り時間である。この場合の残り時間は、先行ステップS63で取得した再生開始時刻Tに移動先Qにおけるコンテンツ固有の記録保持期間を加算した値から現在時刻を減ずることによって求まる。
【0160】
第1の実施形態では、専用の情報表示部15によって視聴者に対してコンテンツを視聴可能な残り時間を画像及び/又は音声出力する。また、第2の実施形態では、情報多重部25によって正規の再生コンテンツに重畳してこの残り時間を画像及び/又は音声出力する。また、第3の実施形態では、通信部35を介して外部接続された機器上で残り時間を画像及び/又は音声出力する。ユーザすなわちコンテンツの視聴者は、このような情報表示に従って、記録コンテンツの再生映像を視聴しながら、コンテンツの視聴期限までの残り時間がどれくらいか、あるいは、期限を経過してからどれくらいかを知ることができる。
【0161】
次いで、この移動先Qからコンテンツの再生を開始し(ステップS65)、メイン・ルーチンに復帰する。
【0162】
図10には、コンテンツの初回再生時点を起点としてコンテンツの記録保持期間を基に視聴可能期間が算出される場合における、コンテンツ記録再生装置1において受信し記録したコンテンツを再生する様子をタイミング・チャート形式で図解している。
【0163】
コンテンツは、フレームなど所定の情報単位に分割することができる。コンテンツには固有の記録保持期間が与えられるが、この例では図7に示した場合と同様に、1つのコンテンツ中ではすべてのフレームが同じ記録保持期間を持つものとする。
【0164】
また、コンテンツの初回再生時点を起点としてコンテンツの視聴可能期間が算出される場合、フレームの初めての再生時刻にコンテンツ固有の記録保持期間を加算した値から現在時刻並びに再生を実際に開始するための所要時間αを引算することによって、各フレーム毎の視聴可能期間が求まる。
【0165】
視聴可能期間内のフレームは再生が可能である。視聴可能期間は、コンテンツが初めて再生した時刻に基づいて算出され、また、先頭のフレームから順にフレームの視聴可能期間が経過して再生不能になっていくことになる。
【0166】
図10に示す例では、コンテンツは、1〜Nの合計N個のフレームからなり、受信した順に記録されていく。
【0167】
再生(11)では、受信コンテンツをフレーム1,2,…の順に記録し、その後、初めてコンテンツの再生を行ってから先頭のフレーム1の視聴可能期間の満了に到達したことに応答して、フレーム1からコンテンツの再生が開始される様子を示している。これは、図8に示したフローチャート上では、判断ブロックS45において視聴可能期間の満了に到達したことが検出され、ステップS49以降でコンテンツ再生を自動的に開始する場合に相当する。
【0168】
この場合、フレーム1の記録保持期間は図中のm11で示される範囲である。また、コンテンツを受信・記録すると同時に再生する場合、フレーム1〜Nの再生時におけるコンテンツ視聴可能な残り時間はm11である。
【0169】
また、再生(12)では、フレーム2まで初めて視聴すなわち再生した後、再生を一時停止し、時間間隔G11だけ経過した後にフレーム3から再生を再開し、さらにフレーム5まで再生した後に再生を一時停止して、時間間隔G12だけ経過した後にフレーム6から再生を再開した様子を示している。
【0170】
フレーム1の記録保持期間は図中のm11で示される範囲である。したがって、初めて再生が開始されたフレーム1及びフレーム2の再生時におけるコンテンツ視聴可能な残り時間はm11である。
【0171】
また、フレーム2を視聴した後、視聴を一旦停止してから時間間隔G11だけ経過した後にフレーム3から視聴を再開する。このフレーム3の視聴を開始した時点でのフレーム3の視聴可能期間は、初めて再生を開始したときを起点としてフレーム3に与えられている記録保持期間と現在時刻の差分によって決定され、図中のm13で示される範囲である。したがって、フレーム3〜フレーム5の再生時におけるコンテンツを視聴可能な残り時間はm13である。
【0172】
また、フレーム5を視聴した後、視聴を一旦停止してから時間間隔G12だけ経過した後にフレーム6から再生を再開する。このフレーム6の視聴を開始した時点でのフレーム6の視聴可能期間は、当該コンテンツが初めて再生されたときを起点としてフレーム6に与えられている記録保持期間と現在時刻の差分によって決定され、図中のm16で示される範囲であり、フレーム6〜フレームNの再生時におけるコンテンツ視聴可能な残り時間はm16である。
【0173】
ここで、コンテンツに対して最初に与えられる記録保持期間m11と時間間隔G11,G12と、フレーム6に与えられた残り時間m16との間には、以下の関係が成立する。
【0174】
【数2】
G11+G12+m16 = m11
【0175】
また、再生(13)では、フレーム1からフレーム4までの間を記録同時再生した後、フレーム2まで再生位置を移動(巻き戻し)してフレーム2及びフレーム3を再生し、さらに、フレーム5まで再生位置を移動(早送り)してフレーム5以降を再生する様子を示している。
【0176】
記録した各フレームは、それぞれに与えられた記録保持期間から求まる視聴可能期間が満了するまでは、いつでも再生することができる。
【0177】
図示の例では、初めて再生が行われるフレーム1〜フレーム4についての視聴可能期間は、コンテンツに固有に与えられている記録保持期間に相当するm11である。
【0178】
また、図示の例では、フレーム4で視聴を一旦停止した後、巻き戻して再びフレーム2〜フレーム3の視聴を行なっている。この場合のフレーム2〜フレーム3の視聴可能時間は、当該コンテンツを初めて再生したときを起点としてフレーム2〜フレーム3に与えられている記録保持期間と現在時刻の差分によって決定され、図中のm12で示される範囲である。したがって、この場合のフレーム2〜フレーム3の再生時における残り時間はm12であり、再生可能である。
【0179】
また、図示の例では、フレーム3で視聴を一旦停止した後、フレーム4を早送りによりスキップしてフレーム5以降の再生を行なっている。この場合のフレーム5以降の視聴可能時間は、記録時を起点としてフレーム5に与えられている記録保持期間と現在時刻の差分によって決定され、図中のm15で示される範囲である。したがって、この場合のフレーム5以降の再生時における残り時間はm15であり、再生可能である。
【0180】
[追補]
以上、特定の実施形態を参照しながら、本発明について詳解してきた。しかしながら、本発明の要旨を逸脱しない範囲で当業者が該実施形態の修正や代用を成し得ることは自明である。すなわち、例示という形態で本発明を開示してきたのであり、限定的に解釈されるべきではない。本発明の要旨を判断するためには、冒頭に記載した特許請求の範囲の欄を参酌すべきである。
【0181】
【発明の効果】
以上詳記したように、本発明によれば、著作権保護などの目的によりコンテンツの記録保持期間又は再生期間に制限が設けられたコンテンツを好適に記録し再生することができる、優れたコンテンツ記録再生装置及び方法、記憶媒体、並びにコンピュータ・プログラムを提供することができる。
【0182】
また、本発明によれば、記録保持期間又は制限期間に制限のあるコンテンツを視聴するユーザに対して期限の仕組みを容易に分らせることができる、優れたコンテンツ記録再生装置及び方法、記憶媒体、並びにコンピュータ・プログラムを提供することができる。
【0183】
本発明に係るコンテンツ記録再生装置及び方法によれば、例えば放送コンテンツなどのように、著作権保護などの目的で情報の記録保持期間の制限がある場合、その期限と現在時刻の関係を示すができる。したがって、視聴者は、期限到来までの残り時間がどれくらいであるか、あるいは、期限を経過した場合はどの程度過ぎたかを知ることができ、期限付き情報の記録というシステムの動作現状を把握することができる。また、期限切れ直前に自動的に再生を開始することで、不注意のよる視聴のし損ないを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1つの実施形態に係るコンテンツ記録再生装置1−1の機能的構成を模式的に示した図である。
【図2】本発明の他の実施形態に係るコンテンツ記録再生装置1−2の機能的構成を模式的に示した図である。
【図3】本発明の他の実施形態に係るコンテンツ記録再生装置1−3の機能的構成を模式的に示した図である。
【図4】コンテンツ記録再生装置1におけるコンテンツの記録・再生動作を実現するため処理手順を示したフローチャートである。
【図5】図4に示したフローチャート中のステップS3の視聴一時停止処理の手順をフローチャートの形式で詳細に示した図である。
【図6】図4に示したフローチャート中のステップS4の視聴位置移動処理の手順をフローチャートの形式で詳細に示した図である。
【図7】コンテンツ記録再生装置1において受信し記録したコンテンツを再生する様子を示したタイミングチャートである(但し、コンテンツの受信・記録時を起点にして視聴可能期間を決定する場合)。
【図8】図5に示した視聴一時停止処理手順の変形例をフローチャートの形式で詳細に示した図である。
【図9】図6に示した視聴位置移動処理手順の変形例をフローチャートの形式で詳細に示した図である。
【図10】コンテンツ記録再生装置1において受信し記録したコンテンツを再生する様子を示したタイミングチャートである(但し、記録したコンテンツを初めて再生したときを起点にして視聴可能期間を決定する場合)。
【符号の説明】
1−1…コンテンツ記録再生装置(第1の実施形態)
11…CPU、12…放送/通信受信部
13…記録再生部
14…現在時刻取得部、15…情報表示部
16…制御入力部
1−2…コンテンツ記録再生装置(第2の実施形態)
21…CPU、22…放送/通信受信部
23…記録再生部
24…現在時刻取得部、25…情報多重部
26…制御入力部
1−3…コンテンツ記録再生装置(第3の実施形態)
31…CPU、32…放送/通信受信部
33…記録再生部
34…現在時刻取得部、35…通信部
36…制御入力部
Claims (22)
- 視聴可能な期間が制約されたコンテンツの記録及び再生を制御するためのコンテンツ記録再生装置であって、
外部から受信したコンテンツを記録するコンテンツ記録手段と、
コンテンツの視聴可能期間を決定する決定手段と、
コンテンツを再生するコンテンツ再生手段と、
前記コンテンツ記録手段に記録されているコンテンツを再生する際に、該コンテンツに対して前記決定手段により決定された視聴可能期間に関する情報を提示する提示手段と、
前記コンテンツ記録手段に記録されているコンテンツを再生する際に、該コンテンツに対して前記決定手段により決定された視聴可能期間に応じて前記コンテンツ再生手段による再生動作を制御する再生制御手段と、
前記コンテンツ再生手段により再生中のコンテンツに関する視聴一時停止及び視聴一時停止解除を含む、ユーザからのコマンド入力を受容する制御入力手段を備え、
視聴一時停止中のコンテンツに対する前記制御入力手段を介した視聴一時停止解除の指示に応答して、前記提示手段は該コンテンツの視聴可能期間に関する情報を提示するとともに、前記再生制御手段は該コンテンツの視聴可能期間が経過していない場合は前記コンテンツ再生手段に対して該コンテンツの再生開始を指示し、
視聴一時停止中のコンテンツの視聴可能期間が消滅したことに応答して、前記再生制御手段は、ユーザから視聴一時停止の解除が指示されたか否かに拘わらず、該視聴一時停止中のコンテンツの再生を開始する、
ことを特徴とするコンテンツ記録再生装置。 - 前記決定手段は、各コンテンツ毎に与えられた特有の記録保持期間を基にコンテンツの視聴可能期間を決定する、
ことを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ記録再生装置。 - 前記決定手段は、コンテンツの配信が開始された時刻、又は、前記コンテンツ記録手段によりコンテンツの受信又は記録を開始した時刻を起点として、コンテンツに与えられた記録保持期間が経過するまでの時刻を基にコンテンツの視聴可能期間を決定する、
ことを特徴とする請求項2に記載のコンテンツ記録再生装置。 - 前記決定手段は、前記コンテンツ再生手段によりコンテンツの再生を初めて開始した時刻を起点として、コンテンツに与えられた記録保持期間が経過するまでの時刻を基にコンテンツの視聴可能期間を決定する、
ことを特徴とする請求項2に記載のコンテンツ記録再生装置。 - 前記提示手段は、記録したコンテンツの視聴可能期間に関する情報を前記コンテンツ再生手段における前記コンテンツの再生信号に重畳して提示する、
ことを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ記録再生装置。 - 前記提示手段は、記録したコンテンツの視聴可能期間に関する情報を前記コンテンツの再生出力とは別の出力装置を介して提示する、
ことを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ記録再生装置。 - 前記提示手段は、記録したコンテンツの視聴可能期間に関する情報を所定の通信路に送信する、
ことを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ記録再生装置。 - 前記再生制御手段は、視聴可能期間を経過したコンテンツの前記コンテンツ再生手段による再生を禁止する、
ことを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ記録再生装置。 - ユーザからのコマンド入力を受容する制御入力手段をさらに備え、
前記制御入力手段を介したコンテンツの視聴開始位置移動の指示に応答して、前記再生制御手段は前記コンテンツ再生手段に対してコンテンツの再生位置の移動を指示するとともに、前記提示手段は該再生コンテンツの視聴可能期間に関する情報を提示する、
ことを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ記録再生装置。 - 視聴一時停止中のコンテンツの視聴可能期間が消滅したことに応答して、ユーザから視聴一時停止の解除が指示されたか否かに拘わらず該視聴一時停止中のコンテンツの再生を開始する際に、前記提示手段は、該コンテンツの再生開始からの経過時間又は視聴可能期間が消滅したことを示す情報を提示する、
ことを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ記録再生装置。 - 視聴可能な期間が制約されたコンテンツの記録及び再生を制御するコンテンツ記録再生方法であって、
外部から受信したコンテンツを記録するコンテンツ記録ステップと、
コンテンツの視聴可能期間を決定する決定ステップと、
前記コンテンツ記録ステップにおいて記録したコンテンツを再生する際に、該コンテンツに対して前記決定ステップにおいて決定した視聴可能期間と現在時刻との関係に応じて再生処理を行なうコンテンツ再生ステップと、
前記コンテンツ記録手段に記録されているコンテンツを再生する際に、該コンテンツに対して前記決定ステップにおいて決定された視聴可能期間に関する情報を提示する提示ステップと、
前記コンテンツ再生ステップにおいて再生中のコンテンツに関する視聴一時停止及び視聴一時停止解除を含む、ユーザからのコマンド入力を受容する制御入力ステップを備え、
前記提示ステップでは、視聴一時停止中のコンテンツに対するユーザからの視聴一時停止解除の指示に応答して、該コンテンツの視聴可能期間に関する情報を提示し、
前記コンテンツ再生ステップでは、視聴一時停止中のコンテンツに対するユーザからの視聴一時停止解除の指示に応答して、該コンテンツの視聴可能期間が経過していない場合は該コンテンツの再生を開始するとともに、視聴一時停止中のコンテンツの視聴可能期間が消滅したことに応答してユーザから視聴一時停止の解除が指示されたか否かに拘わらず該視聴一時停止中のコンテンツの再生を開始する、
を具備することを特徴とするコンテンツ記録再生方法。 - 前記決定ステップでは、各コンテンツ毎に与えられた特有の記録保持期間を基にコンテンツの視聴可能期間を決定する、
ことを特徴とする請求項11に記載のコンテンツ記録再生方法。 - 前記決定ステップでは、コンテンツの配信が開始された時刻、又は、前記コンテンツ記録手段によりコンテンツの受信又は記録を開始した時刻を起点として、コンテンツに与えられた記録保持期間が経過するまでの時刻を基にコンテンツの視聴可能期間を決定する、
ことを特徴とする請求項12に記載のコンテンツ記録再生方法。 - 前記決定ステップでは、前記コンテンツ再生ステップによりコンテンツの再生を初めて開始した時刻を起点として、コンテンツに与えられた記録保持期間が経過するまでの時刻を基にコンテンツの視聴可能期間を決定する、
ことを特徴とする請求項12に記載のコンテンツ記録再生方法。 - 前記提示ステップでは、記録したコンテンツの視聴可能期間に関する情報を前記コンテンツの再生信号に重畳して提示する、
ことを特徴とする請求項11に記載のコンテンツ記録再生方法。 - 前記提示ステップでは、記録したコンテンツの視聴可能期間に関する情報を前記コンテンツの再生出力とは別の出力装置を介して提示する、
ことを特徴とする請求項11に記載のコンテンツ記録再生方法。 - 前記提示ステップでは、記録したコンテンツの視聴可能期間に関する情報を所定の通信路に送信する、
ことを特徴とする請求項11に記載のコンテンツ記録再生方法。 - 前記コンテンツ再生ステップでは、視聴可能期間を経過したコンテンツの再生を禁止する、
ことを特徴とする請求項11に記載のコンテンツ記録再生方法。 - ユーザからの視聴開始位置移動の指示に応答して、前記コンテンツ再生ステップではコンテンツの再生位置の移動を実行するとともに、前記提示ステップでは該再生コンテンツの視聴可能期間に関する情報を提示する、
ことを特徴とする請求項11に記載のコンテンツ記録再生方法。 - 視聴一時停止中のコンテンツの視聴可能期間が消滅したことに応答して、ユーザから視聴一時停止の解除が指示されたか否かに拘わらず該視聴一時停止中のコンテンツの再生を開始する際に、前記提示ステップでは、該コンテンツの再生開始からの経過時間又は視聴可能期間が消滅したことを示す情報を提示する、
ことを特徴とする請求項11に記載のコンテンツ記録再生方法。 - 視聴可能な期間が制約されたコンテンツの記録及び再生動作の制御をコンピュータ・システム上で実行するように記述されたコンピュータ・ソフトウェアをコンピュータ可読形式で物理的に格納した記憶媒体であって、前記コンピュータ・ソフトウェアは、前記コンピュータ・システムに対して、
外部から受信したコンテンツを記録するコンテンツ記録手順と、
コンテンツの視聴可能期間を決定する決定手順と、
前記コンテンツ記録手順において記録したコンテンツを再生する際に、該コンテンツに対して前記決定手順において決定した視聴可能期間と現在時刻との関係に応じて記録したコンテンツを再生するコンテンツ再生手順と、
前記コンテンツ記録手段に記録されているコンテンツを再生する際に、該コンテンツに対して前記決定ステップにおいて決定された視聴可能期間に関する情報を提示する提示手順と、
前記コンテンツ再生ステップにおいて再生中のコンテンツに関する視聴一時停止及び視聴一時停止解除を含む、ユーザからのコマンド入力を受容する制御入力手順を実行させ、
前記提示手順では、視聴一時停止中のコンテンツに対するユーザからの視聴一時停止解除の指示に応答して、該コンテンツの視聴可能期間に関する情報を提示し、
前記コンテンツ再生手順では、視聴一時停止中のコンテンツに対するユーザからの視聴一時停止解除の指示に応答して、該コンテンツの視聴可能期間が経過していない場合は該コンテンツの再生を開始するとともに、視聴一時停止中のコンテンツの視聴可能期間が消滅したことに応答してユーザから視聴一時停止の解除が指示されたか否かに拘わらず該視聴一時停止中のコンテンツの再生を開始する、
ことを特徴とする記憶媒体。 - 視聴可能な期間が制約されたコンテンツの記録及び再生動作の制御をコンピュータ・システム上で実行するように記述されたコンピュータ・プログラムであって、前記コンピュータ・システムに対して、
外部から受信したコンテンツを記録するコンテンツ記録手順と、
コンテンツの視聴可能期間を決定する決定手順と、
前記コンテンツ記録手順において記録したコンテンツを再生する際に、該コンテンツに対して前記決定手順において決定した視聴可能期間と現在時刻との関係に応じて記録したコンテンツを再生するコンテンツ再生手順と、
前記コンテンツ記録手段に記録されているコンテンツを再生する際に、該コンテンツに対して前記決定ステップにおいて決定された視聴可能期間に関する情報を提示する提示手順と、
前記コンテンツ再生ステップにおいて再生中のコンテンツに関する視聴一時停止及び視聴一時停止解除を含む、ユーザからのコマンド入力を受容する制御入力手順を実行させ、
前記提示手順では、視聴一時停止中のコンテンツに対するユーザからの視聴一時停止解除の指示に応答して、該コンテンツの視聴可能期間に関する情報を提示し、
前記コンテンツ再生手順では、視聴一時停止中のコンテンツに対するユーザからの視聴一時停止解除の指示に応答して、該コンテンツの視聴可能期間が経過していない場合は該コンテンツの再生を開始するとともに、視聴一時停止中のコンテンツの視聴可能期間が消滅したことに応答してユーザから視聴一時停止の解除が指示されたか否かに拘わらず該視聴一時停止中のコンテンツの再生を開始する、
ことを特徴とするコンピュータ・プログラム。
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