JP3861670B2 - 配線器具用プレート - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、配線器具の取付用として施工面に形成した取付孔を覆うように施工面に固定される配線器具用プレートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、埋込型の配線器具を壁面のような施工面に取り付ける際には、まず施工面に取付孔を形成し、施工面にクロスを貼設した後に配線器具を配置しようとする部位(つまり、取付孔に対応する部位)でクロスを切って孔を開けている。ここで、配線器具を施工面に固定する際に取付孔の周部におけるクロスの切り口が不揃いであってクロスの一部が取付孔の内側に残っている場合には、配線器具を施工面に固定する前にクロスを取付孔に押し込む。配線器具を施工面に固定した後に配線器具用プレートを用いるのであって、配線器具用プレートは配線器具の一部を残して取付孔を覆うように施工面に固定される。
【0003】
配線器具用プレートとしては、図23に示すように、施工面に固定される枠状のプレートボディ1bと、配線器具の一部を露出させる窓孔21を有しプレートボディ1bを覆う形でプレートボディ1bに結合される化粧プレート2とを備えるものが普及している。なお、化粧プレート2としては、取付孔から配線器具を除去した場合や予備用の取付孔を形成している場合に備えて、窓孔を備えていないブランクプレートも用意されている。
【0004】
プレートボディ1bは、取付孔の周部において施工面との間にクロスを挟み込むことによって、クロスの切り口が不揃いであってもプレートボディ1bによって隠すとともにクロスを剥がれにくくする機能を有している。また、プレートボディ1bは一般にねじを用いて固定されるから、ねじ頭を隠して美麗な外観に仕上げるために、プレートボディ1bの前面を覆う化粧プレート2が用いられる。化粧プレート2は、ねじを用いることなくプレートボディ1bに結合するために、後方に突設された組立脚25を備え、組立脚25の後端部に引掛爪25aを備えている。つまり、化粧プレート2をプレートボディ1bに結合するには、プレートボディ1bの周部に設けた組立孔15に組立脚25を挿入するのであって、化粧プレート2の後面とプレートボディ1bの前面とが当接した状態において、組立脚25の後端部に設けた引掛爪25aが組立孔15の後端周縁に係止されるように組立脚25および組立孔15の寸法が設定されている。要するに、配線器具を施工面に固定した後に、プレートボディ1bを施工面に固定し、その後、化粧プレート2をプレートボディ1bに結合するのである。
【0005】
上述した施工手順では、プレートボディと施工面との間にクロスを挟み込んでいるが、プレートボディと化粧プレートとの間にクロスを挟み込むように施工することも考えられている。この場合には、施工面に配線器具取付用の取付孔を形成して配線器具を施工面に固定した後に、施工面にクロスを貼設する前にプレートボディを施工面に固定する。さらに、プレートボディを施工面に固定した後にクロスを施工面に貼設して、クロスにおいて配線器具に対応する部位に孔を開け、最後に化粧プレートをプレートボディに結合するのである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、クロスを施工面に貼設した後にプレートボディを施工面に固定する前者の手順では、プレートボディに設けた組立孔がクロスで覆われることがないから、取付孔の周囲でクロスの切り口が不揃いであっても組立孔が露出しており、化粧プレートをプレートボディに結合する際にクロスによる支障は生じない。しかしながら、プレートボディを施工面に固定した後にクロスを施工面に貼設する後者の手順では、クロスの切り口が不揃いであると、クロスがプレートボディと化粧プレートとの間に挟み込まれて化粧プレートがプレートボディから浮き上り、引掛爪を組立孔に係止することができず化粧プレートをプレートボディに取り付けることができなくなる。つまり、現状の配線器具用プレートでは、クロスを切り取る許容範囲が狭くクロスを切り取る作業には熟練を要するという問題がある。
【0007】
このような問題を解決するために、図24に示すように、組立脚25の側面に鋸歯状の凹凸部25bを形成し、組立孔15の後端周縁に複数箇所で係止可能とする構成が考えられる。つまり、クロスを用いない場合には図24(a)のように組立脚25の基部側を組立孔15の周縁に係止し、クロスを用いる場合には図24(b)のように組立脚25の先端部に設けた引掛爪25aを組立孔15の周縁に係止するのである。あるいはまた、図25に示すように、組立脚25の側面を階段状に形成し、クロスを用いない場合には図25(a)のように組立脚25の基部側の段差部分を組立孔15の周縁に係止し、クロスを用いる場合には図25(b)のように組立脚25の先端部に設けた引掛爪25aを組立孔15の周縁に係止する構成も考えられる。
【0008】
しかしながら、図24に示す構成では、クロスを用いない場合に引掛爪25aが組立孔15の周壁を乗り越えた後も組立脚25に曲げ応力が発生し、図25に示す構成では、クロスを用いる場合に組立脚25に曲げ応力が常時生じることになる。その結果、組立脚25が破損しやすくなるという問題を有している。
【0009】
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的は、プレートボディを施工面に取り付けた後にクロスを貼設する作業手順を採用する場合であってクロスの切り口が不揃いであっても化粧プレートをプレートボディに装着することができ、しかも組立脚が破損する可能性を低減した配線器具用プレートを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、配線器具の取付用として施工面に形成した取付孔を覆うように施工面に固定される配線器具用プレートであって、施工面に後面が当接するプレートボディと、プレートボディの前面を覆う形でプレートボディに着脱可能に覆着され施工面に貼設されたクロスのうち取付孔の周部をプレートボディの周部との間に挟む化粧プレートとを備え、化粧プレートにはプレートボディの周部に開口する組立孔に挿入される組立脚が後方に突設され、組立脚の先端部にはプレートボディと化粧プレートとの間にクロスを挟んだ状態で組立孔の後端周縁に係止される引掛爪が突設され、組立脚の中間部であって引掛爪が突設されている面は平面状に形成され、前記プレートボディの周面は前後方向に沿った面であって、前記化粧プレートは前記周面の全周に亘って重複する周壁を有し、プレートボディの周面における複数箇所には、プレートボディの後面と化粧プレートの後面とが面一になるときに化粧プレートの周壁の内側面が重なるとともにプレートボディと化粧プレートとの間にクロスを挟んだときに化粧プレートの周壁内側面が重ならないように厚み寸法が設定された突片が突設され、各突片の先端面には、化粧プレートの周壁の内側面が重なったときに化粧プレートの周壁内側面に圧接する圧入リブがそれぞれ突設されていることを特徴とする。
【0013】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記プレートボディの周面の輪郭が矩形状であって、前記圧入リブがプレートボディの周面である4面にそれぞれ設けられていることを特徴とする。
【0014】
請求項3の発明は、請求項1または請求項2の発明において、前記圧入リブの前端部には後方に向かってプレートボディの周面からの突出寸法が大きくなる案内用傾斜面が設けられていることを特徴とする。
【0015】
請求項4の発明は、配線器具の取付用として施工面に形成した取付孔を覆うように施工面に固定される配線器具用プレートであって、施工面に後面が当接するプレートボディと、プレートボディの前面を覆う形でプレートボディに着脱可能に覆着され施工面に貼設されたクロスのうち取付孔の周部をプレートボディの周部との間に挟む化粧プレートとを備え、化粧プレートにはプレートボディの周部に開口する組立孔に挿入される組立脚が後方に突設され、組立脚の先端部にはプレートボディと化粧プレートとの間にクロスを挟んだ状態で組立孔の後端周縁に係止される引掛爪が突設され、組立脚の中間部であって引掛爪が突設されている面は平面状に形成され、前記プレートボディの周面前後方向に沿った面であって、前記化粧プレート前記周面の全周に亘って重複する周壁を有し、プレートボディの周面における複数箇所には、プレートボディの後面と化粧プレートの後面とが面一になるときに化粧プレートの周壁の内側面が重なるとともにプレートボディと化粧プレートとの間にクロスを挟んだときに化粧プレートの周壁内側面が重ならないように厚み寸法が設定された突片が突設され、化粧プレートの周壁内側面における複数箇所には突片の先端面に重なるときに各突片の先端面に圧接する圧入リブがそれぞれ突設されていることを特徴とする。
【0016】
請求項5の発明は、請求項4の発明において、前記化粧プレートの周壁内側面の輪郭が矩形状であって、前記圧入リブが化粧プレートの周壁内側面の4面にそれぞれ設けられていることを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下に説明する実施形態では、プレートボディが配線器具の器体の一部に一体化された例を示すが、この点は本質的なことではなく、配線器具とは別体であるプレートボディを用いることも可能である。また、配線器具としてコンセントを例示するが、スイッチのような他の配線器具を用いる場合であっても本発明の技術思想は適用可能である。
【0018】
(第1実施形態)
本実施形態において説明する配線器具は、2個口のコンセントであって、図16ないし図18に示すように、導電部材を収納したボディ3と、ボディ3に結合されてコンセントの器体4を構成するカバープレート1と、カバープレート1とともに配線器具用プレート5を構成する化粧プレート2とを備える。ボディ3,カバープレート1、化粧プレート2はいずれも合成樹脂成形品からなる。
【0019】
ボディ3は前面が開口した直方体状に形成され、導電部材としては、プラグの接触子に電気的に接続される接続用部材と、接続用部材に電気的に接続され外部電線が接続される端子用部材と収納される。端子用部材としては、ボディ3の後壁に開口した電線挿入孔(図示せず)に挿通された電線が板ばねからなる鎖錠ばねのばね力を用いて機械的かつ電気的に接続される速結端子を用いている。
【0020】
カバープレート1は、図4ないし図8に示すように、ボディ3の前面を覆うカバー1aと、カバー1aの側面前端部に全周に亘って鍔状に突設されたプレートボディ1bと、プレートボディ1bの前面に突設された突台1cとを連続一体に備える。ボディ3とカバープレート1とは、ボディ3の後面から挿入されカバープレート1の内側面に螺合する組立ねじ(図示せず)を用いて結合される。つまり、図13ないし図15に示すように、ボディ3にカバープレート1が結合されることによって器体4が構成される。図2に示すように、突台1cには前面が開放され略円形に開口する2個のプラグ受け凹所11aが形成されている。図4において左右方向に並ぶ2個のプラグ受け凹所11aは互いに接しており、両プラグ受け凹所11aの間は連通している。各プラグ受け凹所11aの底面にはそれぞれ3個の接触子挿入孔12a〜12cが開口する。2個の接触子挿入孔12a,12bは、平板状の接触子(いわゆる、平行栓刃)が挿入可能な第1挿入部12xと、断面円形の接触子(いわゆる、丸ピン)が挿入可能な第2挿入部12yとが連続した形状に形成される。接触子挿入孔12cは、第1挿入部12xに差し込まれるプラグが接地極を有する3ピンプラグ(いわゆる、BS型)である場合に備えて設けられ、接地極となる接触子(丸ピン)が挿入される。さらに、プラグ受け凹所11aの周面の2箇所には接地ばね13が露出し、第2挿入部12yに差し込まれる接触子を有し側面に接地極が露出するプラグ(いわゆる、C型)を用いる場合に、接地ばね13がプラグの接地極に弾接するようにしてある。
【0021】
突台1cにおいて図4の左右方向の両端部であってプレートボディ1bに跨る部位にはねじ受け凹所11bが形成されている。ねじ受け凹所11bの底面はプラグ受け凹所11aの底面よりも前方であって、プレートボディ1bの前面よりも後方に位置する。ねじ受け凹所11bはプラグ受け凹所11aに接しており、ねじ受け凹所11bとプラグ受け凹所11aとの間は連通している。また、ねじ受け凹所11bの底面にはねじ受け凹所11bの内周縁にほぼ相似となる上下方向に長い長孔状のねじ用孔14が形成されている。さらに、プレートボディ1bにおいてねじ受け凹所11bの上方と下方とにはそれぞれ組立孔15が開口する。
【0022】
ここに、プレートボディ1bの周部には全周に亘って、外周側ほどプレートボディ1bの後面との距離を小さくするように傾斜した傾斜面16(図1、図8参照)が形成される。プレートボディ1bの外周には前後方向に沿った立ち上げ面17が形成され、立ち上げ面17の前端縁が傾斜面16の外周縁と交差する。立ち上げ面17の輪郭は長方形の角部に面取りを施した形状であって、立ち上げ面17の後部において4つの直線部分に対応する部位にはそれぞれ突片18が突設される。つまり、立ち上げ面17と突片18の先端面とがプレートボディ1bの周面になる。突片18の先端面は前後方向に沿った面であって、各突片18の先端面にはそれぞれ複数個の圧入リブ19が突設される。図3に示すように、各圧入リブ19は前後方向(図3の上下方向)に延長されており、各圧入リブ19の前部にはそれぞれ後方に向かって突片18の先端面からの突出寸法を大きくする案内用傾斜面19aが設けられる。4つの突片18のうち、図4における下側の突片18の左右両端部には下向きに外し台18bが突設される。外し台18bの機能については後述する。
【0023】
一方、化粧プレート2は、図9ないし図12に示すように、カバープレート1に設けた突台1cの外周縁に沿った矩形状に開口する窓孔21を有した矩形枠状に形成される。すなわち、化粧プレート2は前壁22の中央部に窓孔21が開口し、前壁22の外周縁の全周に亘って周壁23が後方に延設された形状に形成されている。窓孔21の内周縁にはねじ受け凹所11bの一部を覆うように覆い片21aが突設される。すなわち、カバープレート1に設けたプラグ受け凹所11aとねじ受け凹所11bとは連続しており、ねじ受け凹所11bの一部は突台1cの一部を切欠する形で形成されているから、覆い片21aは突台1cの切欠部分に挿入されるように形成される。周壁23の内側面はプレートボディ1bの輪郭に沿った矩形状であって、突片18の先端面に当接可能となるように前後方向に沿って形成されている。また、化粧プレート2の内側面であって前壁22と周壁23とが連続する部位には各突片18の前面に2個ずつ当接可能な位置決めリブ24が突設される。さらに、化粧プレート2において図10の下側の周壁23には、カバープレート1の外し台18bが挿入される外し溝23aが切欠されている。
【0024】
ところで、図10に示すように、化粧プレート2における窓孔21の周部にはカバープレート1に設けた各組立孔15にそれぞれ挿入される4個の組立脚25が突設され、図1に示すように、各組立脚25の後端部(組立脚25の先端部)には組立孔15の後端周縁に係止可能な引掛爪25aが設けられる。また、組立脚25の中間部であって引掛爪25aを設けた面は平面状に形成され、組立孔15の内周面に弾接しない形状としてある。化粧プレート2の周壁23がプレートボディ1bの突片18に重なった位置(つまり、プレートボディ1bの後面と化粧プレート2の後面とが面一になり、突片18の先端面と周壁23の内側面とが重なった位置)では、引掛爪25aは組立孔15の周縁に係止されず、上述の位置に対して化粧プレート2がプレートボディ1bから前方に所定距離だけ離れた位置で引掛爪25aが組立孔15に係止されるように係止孔15と組立脚25との寸法関係が設定されている。この所定距離は施工面に貼設される一般的なクロスの厚み寸法程度に設定される。したがって、クロスをプレートボディ1bと化粧プレート2との間に挟んだときに、係止孔15の周縁に引掛爪25aが係止されて化粧プレート2がカバープレート1に対してがたつきなく固定される。このとき、化粧プレート2の周壁23の内側面が突片18の先端面に重複しないように突片18の前後方向の厚み寸法が設定される。さらに、この状態でプレートボディ1bに設けた傾斜面16と化粧プレート2の前壁22との間にクロスを挿入可能とする程度の隙間が形成されるようにプレートボディ1bと化粧プレート2との寸法関係が設定される。ここで、圧入リブ19はクロスの裏面に当接するから圧入リブ19はクロスの滑り止めとしても機能する。
【0025】
クロスの厚み寸法が比較的小さい場合には、化粧プレート2は引掛爪25aが係止孔15に係止された位置に固定されないことがあるが、引掛爪25aが設けられていることによって化粧プレート2がカバープレート1から脱落することは防止される。また、カバープレート1に設けた突片18の先端面には圧入リブ19が突設されており、化粧プレート2がカバープレート1に深くはまり込んでカバープレート1と化粧プレート2との間にクロスを挟まないときには、圧入リブ19が化粧プレート2の周壁23の内側面に圧接するから、圧入リブ19と化粧プレート2との間の摩擦力によって化粧プレート2がカバープレート1に保持される。ここに、圧入リブ19において案内用傾斜面19aの後端は、プレートボディ1bの後面から一般的なクロスの厚み寸法程度離れている。つまり、案内用傾斜面19aを設けていることにより化粧プレート2をプレートボディ1bにはめ込みやすく、また案内用傾斜面19aだけでは化粧プレート2を十分な力で保持することはできないが、化粧プレート2の周壁23が圧入リブ19のうちの案内用傾斜面19aにのみ当接しているときには引掛爪25aが組立孔15に係止されるので、圧入リブ19に案内用傾斜面25aを設けたことによって化粧プレート2の保持力が低下することはない。
【0026】
上述のように、組立脚25には先端部に引掛爪25aを突設しているが、組立脚25の中間部には突出部分を設けていないから、化粧プレート2をプレートボディ1bに着脱するときを除いて組立脚25に曲げ応力が生じることはない。つまり、化粧プレート2をプレートボディ1bに装着した状態で組立脚25に応力が常時生じるということがなく、クロスの有無に対応可能とした従来構成に比較して組立脚25の破損の可能性が大幅に低減される。
【0027】
引掛爪25aは上下方向に並ぶ各組立脚25において互いに他方の組立脚25から離れる向きに突出する。要するに、上側の組立脚25では引掛爪25aが上向きに突出し、下側の組立脚25では引掛爪25aが下向きに突出する。このような関係を採用しているのは、カバープレート1と化粧プレート2との材料の収縮率が異なることに考慮しているのであって、本実施形態ではカバープレート1に化粧プレート2よりも収縮率の大きい材料を用いている。つまり、カバープレート1は導電部材を収納するから絶縁性や耐トラッキング性のような電気的特性を考慮した材料により形成され、化粧プレート2は成形性や耐衝撃性に考慮した材料により形成されるのであって、本実施形態では、カバープレート1が化粧プレート2よりも収縮率の大きい材料の組合せになっている。ここに、収縮の原因は、金型寸法に対する成形品寸法の収縮のほか温度変化や経年変化による収縮もある。そこで、引掛爪25aを上述のように設けることにより、カバープレート1と化粧プレート2との収縮時に引掛爪25aが係合孔15に収縮前よりも深く食い込むようにし、わずかな衝撃で化粧プレート2がカバープレート1から脱落するのを防止している。
【0028】
化粧プレート2をカバープレート1から取り外すには、外し溝23aと外し台18bとの間にマイナスドライバの先端部のような工具を差し込み、工具の先端を突片18に当接させた状態でカバープレート1から化粧プレート2を外す向きの力を加えればよい。ここに、突片18において工具の先端が当接する部位には工具の先端部が差し込まれて工具の滑り止めになる切欠が形成されている。
【0029】
上述の実施形態では、4つの突片18のすべてに圧入リブ19を形成した例を示したが、圧入リブ19が複数箇所に設けられていればよく、プレートボディ1bの平行な2辺に設けた2つの突片18にのみ圧入リブ19を設けるようにしてもよい。ここに、左右方向の立ち上げ面17に設けた突片18は上下方向の立ち上げ面17に設けた突片18よりも長寸であるから、左右方向の立ち上げ面17に設けた2つの突片18に圧入リブ19を形成するほうが、化粧プレート2との間の摩擦力を均等に作用させることができる点で望ましい。
【0030】
(第2実施形態)
第1実施形態では、カバープレート1に圧入リブ19を設ける例を示したが、本実施形態は、図19および図20に示すように、化粧プレート2の周壁23の内側面に圧入リブ26を突設したものである。また、本実施形態ではカバープレート1と化粧プレート2との収縮率が同程度の場合を想定して、上下2個の組立脚25について互いに他方の組立脚25に近付く向きに引掛爪25aを突設している。ただし、第1実施形態と同様にカバープレート1と化粧プレート2との収縮率の関係によっては、化粧プレート2の外周側に向かって引掛爪25aを突設してもよい。圧入リブ26は化粧プレート2の周壁23の4辺にそれぞれ設けてあり、第1実施形態と同様の効果を奏する。なお、圧入リブ26の後部に案内用傾斜面(図示せず)を設けてもよい。
【0031】
本実施形態の構成では第1実施形態に比較して化粧プレート2の成形はやや難しくなるがほぼ同様に機能し、クロスを用いない場合にはプレートボディ1bに設けた突片18の先端面に圧入リブ26を圧接させ、化粧プレート2の周壁23の内側面と圧入リブ26との摩擦力を用いて化粧プレート2をカバープレート1に保持させることができる。また、第1実施形態と同様に、圧入リブ26は化粧プレート2の周壁23の4面すべてに設けなくてもよく、複数箇所に圧入リブ26を設ければクロスを用いない場合でも化粧プレート2をカバープレート1に保持させることができる。ここに、左右方向の立ち上げ面17に設けた突片18は上下方向の立ち上げ面17に設けた突片18よりも長寸であるから、図21および図22に示すように、左右方向の立ち上げ面17に設けた2つの突片18に圧接するように圧入リブ26を形成するほうが、化粧プレート2との間の摩擦力を均等に作用させることができる点で望ましい。
【0032】
【発明の効果】
請求項1の発明の構成によれば、化粧プレートに設けた組立脚に突設された引掛爪が、プレートボディと化粧プレートとの間にクロスを挟んだ状態で、プレートボディに設けた組立孔の後端周縁に係止されるので、プレートボディを施工面に取り付けた後にクロスを貼設する作業手順であってプレートボディと化粧プレートとの間にクロスを挟み込んでいる場合であっても、化粧プレートの組立脚に設けた引掛爪をプレートボディの組立孔の後端周縁に係止させることができ、結果的に化粧プレートとプレートボディに保持させることができる。しかも、組立脚の先端部に引掛爪が突設されているのであって、化粧プレートをプレートボディに対して着脱するとき以外には組立脚に曲げ応力が生じないから、組立脚の破損の可能性を大幅に低減することができる。
【0034】
しかも、クロスを用いない場合や厚み寸法が比較的小さいクロスを用いる場合であって引掛爪が組立孔の周部に係止されていない状態でも、圧入リブが化粧プレートに設けた突片の先端面に圧接することによる摩擦力でプレートボディに化粧プレートを保持させることができる。しかも、化粧プレートの位置がプレートボディに対してずれたとしても引掛爪が組立孔に引掛かるから化粧プレートがプレートボディから脱落することがない。
【0035】
請求項2の発明のように、前記プレートボディの周面の輪郭が矩形状であって、前記圧入リブがプレートボディの周面である4面にそれぞれ設けられているものでは、圧入リブはクロスの裏面に接触して滑り止めとして機能するから、配線器具用プレートの全周に亘ってクロスの位置ずれを防止することができる。
【0036】
請求項3の発明のように、前記圧入リブの前端部に後方に向かってプレートボディの周面からの突出寸法が大きくなる案内用傾斜面が設けられているものでは、化粧プレートの周壁内に案内用傾斜面に沿って圧入リブが導入され、化粧プレートをプレートボディに取り付ける作業が容易になる。
【0037】
請求項4の発明の構成によれば、クロスを用いない場合や厚み寸法が比較的小さいクロスを用いる場合であって引掛爪が組立孔の周部に係止されていない状態でも、圧入リブがプレートボディの周面に突設された突片に圧接することによる摩擦力でプレートボディに化粧プレートを保持させることができる。しかも、化粧プレートの位置がプレートボディに対してずれたとしても引掛爪が組立孔に引掛かるから化粧プレートがプレートボディから脱落することがない。
【0038】
請求項5の発明のように、前記化粧プレートの周壁内側面の輪郭が矩形状であって、前記圧入リブが化粧プレートの周壁内側面の4面にそれぞれ設けられているものでは、前記圧入リブがプレートボディの周面である4面にそれぞれ設けられているのであって、圧入リブはクロスの裏面に接触して滑り止めとして機能するから、配線器具用プレートの全周に亘ってクロスの位置ずれを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態を示す要部断面図である。
【図2】 同上の化粧プレートを外した斜視図である。
【図3】 同上の要部斜視図である。
【図4】 同上に用いるカバープレートを示す正面図である。
【図5】 同上に用いるカバープレートを示す下面図である。
【図6】 同上に用いるカバープレートを示す背面図である。
【図7】 同上に用いるカバープレートを示す側面図である。
【図8】 図4中A−A線断面図である。
【図9】 同上に用いる化粧プレートを示す平面図である。
【図10】 同上に用いる化粧プレートを示す背面図である。
【図11】 同上に用いる化粧プレートを示す側面図である。
【図12】 図10中A−A線断面図である。
【図13】 同上において化粧プレートを外した正面図である。
【図14】 同上において化粧プレートを外した平面図である。
【図15】 同上において化粧プレートを外した側面図である。
【図16】 同上の正面図である。
【図17】 同上の平面図である。
【図18】 同上の側面図である。
【図19】 本発明の第2実施形態に用いる化粧プレートの斜視図である。
【図20】 図19の要部斜視図である。
【図21】 本発明の第2実施形態に用いる化粧プレートの他例を示す斜視図である。
【図22】 図21の要部斜視図である。
【図23】 従来例を示す要部断面図である。
【図24】 他の従来例を示す要部断面図である。
【図25】 別の従来例を示す要部断面図である。
【符号の説明】
1 カバープレート
1b プレートボディ
2 化粧プレート
3 ボディ
4 器体
5 配線器具用プレート
15 組立孔
18 突片
19 圧入リブ
19a 案内用傾斜面
23 周壁
25 組立脚
25a 引掛爪
26 圧入リブ

Claims (5)

  1. 配線器具の取付用として施工面に形成した取付孔を覆うように施工面に固定される配線器具用プレートであって、施工面に後面が当接するプレートボディと、プレートボディの前面を覆う形でプレートボディに着脱可能に覆着され施工面に貼設されたクロスのうち取付孔の周部をプレートボディの周部との間に挟む化粧プレートとを備え、化粧プレートにはプレートボディの周部に開口する組立孔に挿入される組立脚が後方に突設され、組立脚の先端部にはプレートボディと化粧プレートとの間にクロスを挟んだ状態で組立孔の後端周縁に係止される引掛爪が突設され、組立脚の中間部であって引掛爪が突設されている面は平面状に形成され、前記プレートボディの周面は前後方向に沿った面であって、前記化粧プレートは前記周面の全周に亘って重複する周壁を有し、プレートボディの周面における複数箇所には、プレートボディの後面と化粧プレートの後面とが面一になるときに化粧プレートの周壁の内側面が重なるとともにプレートボディと化粧プレートとの間にクロスを挟んだときに化粧プレートの周壁内側面が重ならないように厚み寸法が設定された突片が突設され、各突片の先端面には、化粧プレートの周壁の内側面が重なったときに化粧プレートの周壁内側面に圧接する圧入リブがそれぞれ突設されていることを特徴とする配線器具用プレート。
  2. 前記プレートボディの周面の輪郭が矩形状であって、前記圧入リブがプレートボディの周面である4面にそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項1記載の配線器具用プレート。
  3. 前記圧入リブの前端部には後方に向かってプレートボディの周面からの突出寸法が大きくなる案内用傾斜面が設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の配線器具用プレート。
  4. 配線器具の取付用として施工面に形成した取付孔を覆うように施工面に固定される配線器具用プレートであって、施工面に後面が当接するプレートボディと、プレートボディの前面を覆う形でプレートボディに着脱可能に覆着され施工面に貼設されたクロスのうち取付孔の周部をプレートボディの周部との間に挟む化粧プレートとを備え、化粧プレートにはプレートボディの周部に開口する組立孔に挿入される組立脚が後方に突設され、組立脚の先端部にはプレートボディと化粧プレートとの間にクロスを挟んだ状態で組立孔の後端周縁に係止される引掛爪が突設され、組立脚の中間部であって引掛爪が突設されている面は平面状に形成され、前記プレートボディの周面は前後方向に沿った面であって、前記化粧プレートは前記周面の全周に亘って重複する周壁を有し、プレートボディの周面における複数箇所には、プレートボディの後面と化粧プレートの後面とが面一になるときに化粧プレートの周壁の内側面が重なるとともにプレートボディと化粧プレートとの間にクロスを挟んだときに化粧プレートの周壁内側面が重ならないように厚み寸法が設定された突片が突設され、化粧プレートの周壁内側面における複数箇所には突片の先端面に重なるときに各突片の先端面に圧接する圧入リブがそれぞれ突設されていることを特徴とする配線器具用プレート。
  5. 前記化粧プレートの周壁内側面の輪郭が矩形状であって、前記圧入リブが化粧プレートの周壁内側面の4面にそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項4記載の配線器具用プレート。
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