JP3861514B2 - フォークリフトのフロア構造 - Google Patents
フォークリフトのフロア構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3861514B2 JP3861514B2 JP16034599A JP16034599A JP3861514B2 JP 3861514 B2 JP3861514 B2 JP 3861514B2 JP 16034599 A JP16034599 A JP 16034599A JP 16034599 A JP16034599 A JP 16034599A JP 3861514 B2 JP3861514 B2 JP 3861514B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- floor board
- pedal
- floor
- mount bracket
- cab side
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Body Structure For Vehicles (AREA)
- Forklifts And Lifting Vehicles (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、フォークリフトのフロア構造に関し、特にフロアボード自体の剛性と強度の向上を図りながらエンジンあるいはトランスミッション等からの振動伝達を可及的に抑制するようにしたフロア構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
フォークリフトのエンジンフードの前方側に配置されることになるフロアボードは、一般的に一枚もしくは前後二分割タイプのものとして形成されていて、いずれのタイプのものにあってもそのフロアボードの左右両端部を車体フレームを形成している左右のサイドフレームに支持させた上で、ブラケット等を介してボルト,ナットにより同じくそのサイドフレームに着脱可能に固定されている。そして、上記フロアボードの上には通常フロアマットが敷設されていて、例えばエンジンやトランスミッション等の点検あるいは整備に際しては、上記フロアマットをめくり上げた上でボルトを緩めることによりフロアボードを取り外すことができるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような従来のフロア構造においては、フロアボードの左右両端部のみがサイドフレームに支持されているだけであるから、オペレータの重量を支え得るだけの剛性および強度を確保するためにはフロアボード自体の板厚をある程度大きくする必要があり、その結果として重量増加とともにコストアップが余儀なくされる。
【0004】
また、上記フロアボードの固定も単にボルトにて左右のサイドフレームに結合しているだけであるため、同様にサイドフレームに支持されているエンジンやトランスミッション等からの振動が直接フロアボードに伝わりやすく、特に低振動化によるに乗り心地向上の上でなおも改善の余地を残している。
【0005】
本発明は以上のような課題に着目してなされたもので、とりわけフロアボード自体の剛性と強度の向上を図りながらエンジンあるいはトランスミッション等からの振動伝達を可及的に抑制するようにしたフロア構造を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、車体フレームを形成している左右のサイドフレームを、ロアサイドフレームと、そのロアサイドフレームの上方にインシュレータを介してフローティング可能に弾性支持されてキャビンの骨格を形成するキャブサイドメンバーとで構成し、車体フレーム上に敷設されるフロアボードの左右両端部を左右のキャブサイドメンバーに支持させるとともに、この左右のキャブサイドメンバー同士を架橋的に連結しつつ足踏み操作ペダルを支持しているペダルマウントブラケットに前記フロアボードの中央部を結合したことを特徴としている。
【0007】
ここにいうペダルマウントブラケットとは、強度部材であるクロスメンバー的な機能を有しながらブレーキペダルやアクセルペダル等の各種足踏み操作ペダルを支える機能を有する。
【0008】
また、フロアボードには、フロントフロアボードとリヤフロアボードとに分割されているタイプとそうでないタイプとがあるが、本発明ではいずれのタイプのものでもよい。ただし、二分割タイプのフロアボードの場合には、例えばフロントフロアボードをペダルマウントメンバーに結合する。
【0009】
したがって、この請求項1に記載の発明では、フロアボードの左右両端部が強度部材(骨格部材)であるサイドフレームを形成しているキャブサイドメンバーに結合,支持されているだけでなく、そのフロアボードの中央部までもが同じく強度部材として左右のキャブサイドメンバー同士を架橋的に連結しているペダルマウントブラケットに結合,支持されているかたちとなるため、強度および剛性の面で従来のものより有利となる。加えて、エンジンやトランスミッション等からの振動はロアサイドフレームからキャブサイドメンバーおよびペダルマウントブラケットを介してフロアボードに伝わるため、そのペダルマウントブラケットを経由した分だけフロアボードに伝わる振動が弱められることになるほか、特にロアサイドフレーム側からキャブサイドメンバー側に伝達される振動が両者の間のインシュレータによって吸収され、キャブサイドメンバー側ひいてはペダルマウントブラケットやフロアボード側に振動が伝わりにくいものとなる。
【0010】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明におけるフロアボードの中央部に下向きのエンボス部を形成するとともにペダルマウントブラケットにはこのエンボス部を受容する凹部を設け、該エンボス部にその上方から挿入されるボルトによりフロアボードをペダルマウントブラケットに固定したことを特徴としている。
【0011】
したがって、この請求項2に記載の発明では、フロアボードをペダルマウントブラケットに対してボルトにて直接結合することが可能であることから、従来のようなブラケット等が不要であり、またボルト頭部はエンボス部に受容されるかたちとなるのでそのボルトがフロアボルト上に突出することがなく、フロアボードの上面を完全なるフラットな面とすることができるので、例えばフロアボード上に重合するようにして配置されるフロアマットの敷設にとって好都合となる。
【0014】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、フロアボードの左右両端部をサイドフレームを形成しているキャブサイドメンバーにて支持するだけでなく、そのフロアボードの中央部を左右のキャブサイドメンバー同士を架橋的に連結しているペダルマウントブラケットに結合したことから、フロアボード自体の剛性および強度がともに向上して従来よりも板厚を小さくすることができ、コストダウンを図ることができることはもちろんのこと、ロアサイドフレーム側からキャビン側に伝達されるエンジンやトランスミッション等の振動が両者の間のインシュレータによって吸収され、キャブサイドメンバー側ひいてはペダルマウントブラケットやフロアボード側に振動が伝わりにくいものとなり、従来よりも低振動化を達成できる効果がある。
【0015】
また、請求項2に記載の発明によれば、フロアボードの中央部に下向きに形成したエンボス部をペダルマウントブラケット側の凹部に受容させた上で、エンボス部の上面側からボルトを挿入してペダルマウントブラケットに固定したため、ボルト頭部がフロアボード上に突出することなくそのフロアボード上面をほぼ完全なフラットな面とすることができるようになって、フロアボードの局部的な突起感を解消できるだけでなく、そのフロアボードの上にフロアマットを敷設する場合にも好都合となる。
【0017】
【発明の実施の形態】
図1〜5は本発明に係るフロア構造の好ましい実施の形態を示す図であって、フォークリフトの車体骨格部材であるサイドフレームがロアサイドフレーム2とその上方のキャブサイドメンバー8とに分かれていて、キャブサイドメンバー8がインシュレータ(防振マウント)6を介してロアサイドフレーム2にフローティング可能に弾性支持されているタイプの例を示している。
【0018】
図1,2に示すように、フォークリフトの車体骨格部材である車体フレーム1は、ボックス断面形状を有する左右一対のロアサイドフレーム2,2と、これらロアサイドフレーム2,2同士を連結しているフロントクロスメンバー3およびカウンタウエイトブラケット4等から構成され、この車体フレーム1の上には四隅のマウントブラケット5に装着されることになるインシュレータ(防振マウント)6を介してキャビン7がフローティング可能に弾性支持されている。
【0019】
このキャビン7は、先に述べたロアサイドフレーム2,2と同様にサイドフレームとして機能する左右一対のキャブサイドメンバー8,8と、フロントおよびリヤの各ピラー9,10のほか、それら各ピラー9,10の上に載置されるヘッドガード11等から構成されていて、左右のキャブサイドメンバー8,8同士は両者の間に架橋的に配置されるペダルマウントブラケット12を介して相互に連結されている。同様に左右のリヤピラー10,10同士はリヤクロスメンバー13を介して相互に連結されているとともに、フロントピラー9,9同士はインストルメントパネル14を介して相互に連結されている。
【0020】
上記キャブサイドメンバー8には、ロアサイドフレーム2側に凹設されたステップ部15に対応して凹欠部15aが形成されているとともに、ペダルマウントブラケット12は図1のマウントブラケット5に可及的に近い位置にて左右のキャブサイドメンバー8,8同士を相互に連結している。なお、このペダルマウントブラケット12は、従来と同様に強度部材として機能しつつ図示外のアクセルペダルやブレーキペダル等が装着されることになる。
【0021】
そして、図1,2のほか図3に示すように、上記キャブサイドメンバー8上の前部にはフロアボード16が敷設され、さらにそのフロアボード16の上にはフロアマット17が敷設されるようになっている。フロアボード16は、図3に示す分割線18をもってフロントフロアボード19と,縦壁部20aを有するリヤフロアボード20とに分割され且つフロントフロアボード19の突起19aとリヤフロアボード20の切欠き20bとの係合により連結されていて(特開平6−211158号公報参照)、これらフロントフロアボード19およびリヤフロアボード20はその左右両端部がマウントラバー21を介して左右のキャブサイドメンバー8に係止されている。なお、前記フロントフロアボード19およびリヤフロアボード20の裏面には、不織布あるいはグラスウール等にて所定形状に成形された遮音材22が装着されている。
【0022】
より詳しくは、図3のほか図4,5に示すように、フロアボード16はそのフロントフロアボード19の一部がマウントラバー21とともにペダルマウントブラケット12の上に重合するように敷設されていて、そのペダルマウントブラケット12の端部にはメンバー素片12a,12b同士の段差Cをもって凹部23が形成されている一方、この凹部23に対応してフロントフロアボード19には円形のエンボス部24が下向きに膨出形成されている。そして、このエンボス部24の上面側から挿入されるボルト25とねじ穴26aとをもってフロントフロアボード19がペダルマウントブラケット12に固定されている。これにより、ボルト25の頭部はエンボス部24の深さ内に完全に納まってフロントフロアボード19の上面に突出することがなく、フロントフロアボード19およびリヤフロアボード20の全面がほぼ面一かつフラットなものとなっていて、これらフロントフロアボード19およびリヤフロアボード20に密着するようにフロアマット17が敷設されている。なお、図5に示すように、左右のキャブサイドメンバー8にはメンバーブラケット26が予め溶接固定されていて、このメンバーブラケット26にペダルマウントブラケット12が受容されてボルト27にて着脱可能に固定されている。
【0023】
なお、リヤフロアボード20の後端は、図示しないエンジンフードの前端がかぶさり、リヤフロアボード20をキャブサイドメンバー8に押し付けるようになっている。
【0024】
したがって、本実施の形態によれば、ロアサイドフレーム2に複数のインシュレータ6を介して弾性支持されたキャブサイドメンバー8にフロアボード16が支持されているため、ロアサイドフレーム2側からキャブサイドメンバー8あるいはペダルマウントブラケット12側に伝わるべき振動がインシュレータ6によって遮断される。これにより、ロアサイドフレーム2に支持されているエンジンやトランスミッション等の駆動系の振動がフロアボード16や各種のペダルに伝わりにくくなり、低振動化の達成によってオペレータの不快感を解消できることになる。しかも、フロアボード16はその左右両端部がキャブサイドメンバー8に支持されているだけでなく、フロントフロアボード16の中央の一部がペダルマウントブラケット12にボルト25にて固定されているために、そのフロアボード16自体の剛性および強度が従来のものより高くなり、その結果としてフロアボード16の板厚を必要以上に大きくする必要もなくなる。
【0025】
また、エンジンやトランスミッション等の点検あるいは整備等に際してフロアボード16を取り外す必要がある場合には、フロアマット17をめくり上げた上で、図3,5に示したボルト25を緩めてフロントフロアボード19を単独もしくはリヤフロアボード20とともに取り外し、さらに必要に応じてペダルマウントブラケット12についてもボルト27を緩めて取り外せばよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好ましい実施の形態を示す図で、車体フレームとこれにインシュレータを介してフローティング可能に弾性支持されるキャビンとの関係を示す要部斜視図。
【図2】上記キャビンの分解斜視図。
【図3】上記キャビンを構成するキャブサイドメンバーとフロアボードおよびフロアマットとの相互関係を示す分解斜視図。
【図4】図3のA−A線に沿う拡大断面図。
【図5】図3のB−B線に沿う拡大断面図。
【符号の説明】
1…車体フレーム
2…ロアサイドフレーム
6…インシュレータ
7…キャビン
8…キャブサイドメンバー(サイドフレーム)
12…ペダルマウントブラケット
16…フロアボード
17…フロアマット
19…フロントフロアボード
20…リヤフロアボード
23…凹部
24…エンボス部
25…ボルト
Claims (2)
- 車体フレームを形成している左右のサイドフレームを、ロアサイドフレームと、そのロアサイドフレームの上方にインシュレータを介してフローティング可能に弾性支持されてキャビンの骨格を形成するキャブサイドメンバーとで構成し、
車体フレーム上に敷設されるフロアボードの左右両端部を左右のキャブサイドメンバーに支持させるとともに、この左右のキャブサイドメンバー同士を架橋的に連結しつつ足踏み操作ペダルを支持しているペダルマウントブラケットに前記フロアボードの中央部を結合したことを特徴とするフォークリフトのフロア構造。 - 前記フロアボードの中央部に下向きのエンボス部を形成するとともにペダルマウントブラケットにはこのエンボス部を受容する凹部を設け、該エンボス部にその上方から挿入されるボルトによりフロアボードをペダルマウントブラケットに固定したことを特徴とする請求項1に記載のフォークリフトのフロア構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16034599A JP3861514B2 (ja) | 1999-06-08 | 1999-06-08 | フォークリフトのフロア構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16034599A JP3861514B2 (ja) | 1999-06-08 | 1999-06-08 | フォークリフトのフロア構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000344143A JP2000344143A (ja) | 2000-12-12 |
JP3861514B2 true JP3861514B2 (ja) | 2006-12-20 |
Family
ID=15712986
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16034599A Expired - Fee Related JP3861514B2 (ja) | 1999-06-08 | 1999-06-08 | フォークリフトのフロア構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3861514B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5262466B2 (ja) * | 2008-09-04 | 2013-08-14 | 株式会社豊田自動織機 | 燃料電池車両 |
KR101451159B1 (ko) * | 2013-11-15 | 2014-10-15 | 현대자동차주식회사 | 차량의 휠하우스패널과 리어플로어 연결구조 |
-
1999
- 1999-06-08 JP JP16034599A patent/JP3861514B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2000344143A (ja) | 2000-12-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5003746B2 (ja) | バッテリ式トーイングトラクタのフレーム構造 | |
JP3861514B2 (ja) | フォークリフトのフロア構造 | |
JP2019069706A (ja) | トラクタ | |
CN201665162U (zh) | 一种汽车踏板连接板结构 | |
JPH10329701A (ja) | 電気自動車のバキューム配管配索構造 | |
JPH07277005A (ja) | 電気自動車の駆動モータ取付構造 | |
JPS5871225A (ja) | インストルメントパネルの支持装置 | |
JP4994120B2 (ja) | キャブのフロア | |
JP2001063389A (ja) | フューエルタンクの配設構造 | |
JP3950354B2 (ja) | フォークリフトのラジエタカバー | |
JPH10309947A (ja) | 燃料タンク支持構造 | |
JP3794909B2 (ja) | 電動走行式産業用車両 | |
JP2001058520A (ja) | 農用車両 | |
JPH0137940Y2 (ja) | ||
JP5073045B2 (ja) | 建設機械 | |
CN217074646U (zh) | 全地形车 | |
JPH1035541A (ja) | 車両のラゲッジルーム構造 | |
JP7172923B2 (ja) | 車両用シート取付構造 | |
JP2748606B2 (ja) | エンジンの支持装置 | |
JP4033465B2 (ja) | 建物の床構造 | |
JPH10287139A (ja) | エンジン防振支持構成 | |
JPH0219355Y2 (ja) | ||
JP5073046B2 (ja) | 建設機械 | |
CN114475447A (zh) | 扶手箱支架和车辆 | |
JPH056227Y2 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060131 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060214 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060410 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20060905 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20060918 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101006 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111006 Year of fee payment: 5 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |