JP3861513B2 - 光記録装置および方法、並びに媒体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、光記録装置および方法、並びに媒体に関し、特に、光ディスクごとに最適なライトパワーを迅速に決定することができるようにした光記録装置および方法、並びに媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
図1は、CD-R(Compact Disk-Recordable)ドライブ装置の構成例を表している。CD-Rドライブ装置2は、パーソナルコンピュータ1から供給されたデータを、CD-R3へ記録させる。ユーザは、パーソナルコンピュータ1に内蔵されているハードディスク(図示せず)に記録されている所望のデータをCD-R3に記録したいとき、CD-R3をCD-Rドライブ装置2に装着し、パーソナルコンピュータ1に対して記録(書き込み)の開始を指令し、CD-R3に記録させる。CD-Rドライブ装置2はまた、CD-R3に記録されているデータを再生し、パーソナルコンピュータ1に出力する。
【0003】
CD-Rドライブ装置2は、CD-R3に記録を行う前処理として、記録用のレーザーパワー(以下、ライトパワーと称する)の最適値を求め、求められた最適なライトパワーで記録を行う。ライトパワーの最適値は、ライトストラテジ、CD-R3の回転スピード、CD-Rドライブ装置2のレーザシステム、CD-R3の記録層の材質、および動作時の環境(例えば、温度等)で異なる。そのため、CD-R3へ記録を行うとき、ライトパワーの最適化(以下、OPC(Optimum Power Control)と称する)処理が行われる。OPC処理の方法は、追記型光ディスクの規格書であるオレンジブックに規定されている。
【0004】
CD-R3には、図2に示すように、パワーキャリブレーションエリア(以下、PCA(Power Calibration Area)と称する)4が設けられている。OPC処理は、PCA4に複数のレベルのライトパワーで記録(試し書き)を行い、再生信号のアシンメトリを測定することにより行われる。
【0005】
PCA4は、テストエリア(Test Area)とカウントエリア(Count Area)に区分されており、それぞれ、100個のパーティションで構成される。1回の試し書きで、1個のパーティションが利用されるため、100回の試し書きを行うことが可能とされている。試し書きが行われるのは、テストエリアであり、テストエリアの1パーティションは、15フレームとされている。そして、OPC処理により得られた最適なライトパワーで、リードインエリアスタート位置5より外周の所定のトラックから、CD-R3に記録が行われる。
【0006】
図3は、OPC処理の原理を表している。例えば、1パーティション(15フレーム)で、15段階のレベルのライトパワーで試し書きを行う場合、ライトパワーの1段階の変化幅は0.16mW、最大ライトパワーは13.5mWとされ、所定の記録アドレス(以下、ATIP(Absolute Time In Pregroove)と称する)の位置に、それぞれのレベルのライトパワーで記録が行われる。最適ライトパワーは、CD-R3の回転速度が標準のとき6mW乃至8mW、倍速のとき8mW乃至12mWとなる。
【0007】
テストエリアの領域は、少ない程、その分だけ本来のデータ記録領域を広くすることができ、ディスクの記録容量を向上することができる。そこで、1パーティションを複数に分割することにより、テストエリアの領域を少なくし、代わりにOPC処理の回数を増やす方法も提案されている。
【0008】
また、その他のOPC処理の方法として、CD-Rに記録されている情報から、そのメーカ名を認識し、そのメーカが推奨するライトパワー等の情報をメモリに格納しておき、その情報を、参照することにより、最適なライトパワーを設定する方法も提案されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、オレンジブックに規定されているOPC処理においては、ライトパワーを初期値に設定した後、最適値に収束するまで、ライトパワーの値を変更する処理を繰り返す必要がある。従来、この初期値は、最適値から大きく離れた値に設定されているため、最適値に収束するまで時間がかかる課題があった。
【0010】
PCA4は、図2に示すように、リードインエリアスタート位置5のさらに内周部に存在する。最内周部で最適値として求められたライトパワーは、外周部において、ディスクの反り、あるいは塗りむらなどにより、必ずしも最適値ではない可能性がある。そこで、その内外周差を埋めるために、リードインエリアスタート位置5より外周のデータエリアにおける記録時に、CD-R3からの反射光のレベルが目標値になるように制御するランニングOPC処理が行われているが、その目標値は、内周部で行われたOPC処理で決定されたものであるため、外周部では最適値ではない課題があった。
【0011】
また、1パーティションを複数に分割して試し書きを行う方法は、記録容量を向上することができる代わりに、OPC処理回数を増やすことになるので、やはり、効率的に最適なライトパワーを求めることができない課題があった。
【0012】
さらに、ライトパワーをメモリに予め格納しておき、そこから最適なライトパワーを設定する方法は迅速にライトパワーを設定することができるが、その値は、そのCD-R3を同一メーカのCD-Rドライブ装置2に装着した場合の推奨値であるため、CD-R3を他メーカのCD-Rドライブ装置2に装着した場合における最適ライトパワーは、その値から大きくずれる可能性があるばかりでなく、CD-R3やCD-Rドライブ装置2の個々のバラツキや、動作環境の違いによる影響を吸収できない課題があった。
【0013】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、光ディスクの種類に対応した初期値を利用することにより、少ないOPC処理回数で、最適なライトパワーを決定することができるようにするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の光記録装置は、記録媒体に照射する光のパワーの初期値を記憶する記憶手段と、記録媒体の種類を判定する判定手段と、判定手段により判定された種類の記録媒体の光のパワーの初期値を、記憶手段に記憶されている初期値に基づいて決定する初期値決定手段と、初期値決定手段により決定された初期値を利用して、記録媒体に対して照射する光のパワーを決定するパワー決定手段とを備え、記憶手段には、記録媒体に情報を記録する速度について、複数の段階が規定されるとともに、各段階について記録媒体に照射する光のパワーの初期値が設定され、複数の段階のうちの所定の速度に対応する初期値が決定されることを特徴とする。
【0015】
請求項8に記載の光記録方法は、記録媒体に照射する光のパワーの初期値を記憶する記憶ステップと、記録媒体の種類を判定する判定ステップと、判定ステップの処理により判定された種類の記録媒体の光のパワーの初期値を、記録媒体に照射する光のパワーの初期値を記憶する記憶処理により記憶されている初期値に基づいて決定する初期値決定ステップと、初期値決定ステップの処理により決定された初期値を利用して、記録媒体に対して照射する光のパワーを決定するパワー決定ステップと、記憶処理においては、記録媒体に情報を記録する速度について、複数の段階が規定されるとともに、各段階について記録媒体に照射する光のパワーの初期値が設定され、複数の段階のうちの所定の速度に対応する初期値が決定されるステップとを含むことを特徴とする。
【0016】
請求項9に記載の媒体のプログラムは、記録媒体に照射する光のパワーの初期値を記憶する記憶ステップと、記録媒体の種類を判定する判定ステップと、判定ステップの処理により判定された種類の記録媒体の光のパワーの初期値を、記録媒体に照射する光のパワーの初期値を記憶する記憶処理により記憶されている初期値に基づいて決定する初期値決定ステップと、初期値決定ステップの処理により決定された初期値を利用して、記録媒体に対して照射する光のパワーを決定するパワー決定ステップと、記憶処理においては、記録媒体に情報を記録する速度について、複数の段階が規定されるとともに、各段階について記録媒体に照射する光のパワーの初期値が設定され、複数の段階のうちの所定の速度に対応する初期値が決定されるステップとを含むことを特徴とする。
【0017】
請求項1に記載の光記録装置、請求項8に記載の光記録方法、および請求項9に記載の媒体においては、記録媒体の種類に基づいて決定された初期値を利用して、パワーが決定される。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係わるCD-Rドライブ装置の構成について、図4を参照して説明する。CD-R3は、スピンドルモータ10により所定の回転速度で回転されるスピンドル10−Aに装着される。
【0019】
光ピックアップ(Optical Pickup)11は内蔵するレーザダイオード12から、CD-R3の信号面に光を照射し、データを記録または再生する。CD-R3の信号面より反射された光は、信号(ピット)の有無により変調されており、光ピックアップ11の検出器13で受光される。ここで、光ピックアップ11は、スレッドモータ14によりCD-R3の半径方向に駆動される。
【0020】
検出器13は、CD-R3からの光を電気信号に変換し、RF(Radio Frequency)処理部17に出力する。
【0021】
アクチュエータドライバ15は、スピンドルモータ10、光ピックアップ11、およびスレッドモータ14を駆動する。
【0022】
レーザコントロール部16は、光ピックアップ11からCD-R3に照射される光を制御する。
【0023】
RF処理部17は、検出器13で検出された信号の加減算処理を行い、トラッキングエラー信号(以下、TE(Tracking Error)信号と称する)、およびフォーカスエラー信号(以下、FE(Focus Error)信号と称する)を生成し、サーボプロセッサ18に出力する。RF処理部17はまた、検出器13で検出された信号から再生信号を生成し、エンコーダ/デコーダ(Encoder/Decoder)19に出力する。さらに、RF処理部17は、再生信号に含まれるATIPを抽出し、制御用マイクロコンピュータ20に出力する。
【0024】
サーボプロセッサ18は、RF処理部17より入力されるTE信号、およびFE信号に基づいて、アクチュエータドライバ15をトラッキング制御、およびフォーカス制御する。
【0025】
エンコーダ/デコーダ19は、制御用マイクロコンピュータ20に制御され、RF処理部17で生成された再生信号をEFM復調し、誤り訂正処理を行った後、CD-ROM(Compact Disk-Read Only Memory)用のフォーマットに変換し、CD-ROM用エンコーダ/デコーダ22に出力する。エンコーダ/デコーダ19はまた、CD-ROM用エンコーダ/デコーダ22から入力された信号をEFM変調し、誤り訂正符号を付加した後、レーザコントロール部16に出力する。さらに、エンコーダ/デコーダ19は、誤り訂正等に関する情報を制御用マイクロコンピュータ20に出力する。
【0026】
制御用マイクロコンピュータ20は、RF処理部17より入力されたCD-R3のATIPに、スペシャルインフォメーション(Special Information)として記録されている情報の中からメーカ名と、そのCD-Rの製造コードを読み取り、そのメーカ名と製造コードのCD-Rに対応するライトパワーの値をメモリ21から読み出し、OPC処理の初期値に決定し、その初期値を用いて後述するOPC処理を行う。
【0027】
すなわちメモリ21には、予めCD-RごとのCD-Rドライブ装置のメーカが測定した、そのCD-Rドライブ装置を用いて各社のCD-R3に対してデータを記録するときの最適ライトパワーが予め格納されている。
【0028】
CD-ROM用エンコーダ/デコーダ22は、エンコーダ/デコーダ19により復調されたCD-ROM用フォーマットの信号を、メモリ23に格納し、さらに復調して、再生データとする。CD-ROM用エンコーダ/デコーダ22はまた、ホストコンピュータ25からインターフェース&コントローラ24を介して入力された記録データをメモリ23に記憶させ、CD-ROM用フォーマットの信号にエンコードして、エンコーダ/デコーダ19に出力する。
【0029】
インターフェース&コントローラ24は、ホストコンピュータ25からの指令に基づいて、制御用マイクロコンピュータ20、およびCD-ROM用エンコーダ/デコーダ22を制御する。
【0030】
ホストコンピュータ25は、ユーザからの指令に対応して、インターフェース&コントローラ24を制御し、CD-R3にデータを記録または再生させる。
【0031】
次に、図4のCD-Rドライブ装置におけるディスクのライトパワーの調整処理について、図5のフローチャートを参照して説明する。
【0032】
ステップS1において、CD-R3は、スピンドルモータ10により所定の回転速度で回転されるスピンドル10−Aに装着される。
【0033】
ステップS2において、アクチュエータドライバ15は、ホストコンピュータ25の指令に対応した所定の回転速度で、スピンドル10−Aを駆動する。このとき、光ピックアップ11は、内蔵するレーザダイオード12から、CD-R3の信号面に光を照射し、検出器13は、CD-R3の信号面より反射された光を受光し、電気信号に変換する。
【0034】
ステップS3において、RF処理部17は、検出器13で検出された信号の加減算処理を行い、TE信号およびFE信号を生成し、サーボプロセッサ18に出力する。サーボプロセッサ18は、アクチュエータドライバ15を介して、光ピックアップ11をトラッキング制御およびフォーカス制御する。RF処理部17はまた、再生信号に含まれるATIPを抽出し、制御用マイクロコンピュータ20に出力する。
【0035】
ステップS4において、制御用マイクロコンピュータ20は、ステップS3で抽出されたATIPに、スペシャルインフォメーションとして記録されている情報の中からメーカ名と、そのCD-Rの製造コード(種類)を読み取る。
【0036】
ステップS5において、制御用マイクロコンピュータ20は、ステップS4で読み取られたメーカ名と、そのCD-R3の製造コードのCD-Rに対応するライトパワーをメモリ21から読み出し、そのライトパワーをOPC処理の初期値に決定する。ここで、メモリ21には、予めCD-RごとのCD-Rドライブ装置のメーカが測定した、そのCD-Rドライブ装置を用いて各社のCD-R3に対してデータを記録するときの最適ライトパワーが予め格納されている。
【0037】
ステップS6において、制御用マイクロコンピュータ20は、ステップS5で決定されたライトパワーの初期値を用いて、OPC処理を行い、最適なライトパワーを求める。
【0038】
次に、OPC処理について図6のフローチャートを参照して説明する。ステップS11において、制御用マイクロコンピュータ20は、ライトパワーの中心値と、ライトパワーのステップ値(変化幅)の初期値を決定する。ここで、図5のステップS5で決定されたライトパワーが初期値として使用される。
【0039】
ステップS12において、制御用マイクロコンピュータ20は、光ピックアップ11を制御し、内蔵するレーザダイオード12から、数段階のレベルに変化させたライトパワーでレーザ光を発光させ、CD-R3のPCA4のテストエリアに試し書きをさせる。光ピックアップ11の検出器13は、CD-R3に試し書きを行うと同時に形成されるピットからの反射光を検出することにより、ピットレベルの測定を行う。すなわち、反射光のレベルを検出させる。
【0040】
ステップS13において、制御用マイクロコンピュータ20は、ステップS12で数段階のレベルに変化させたライトパワーの記録信号を再生させる。そして、制御用マイクロコンピュータ20は、そのとき得られるRF処理部17からの再生信号から、各段階のライトパワーのアシンメトリを測定する。
【0041】
ステップS14において、制御用マイクロコンピュータ20は、ターゲットアシンメトリ(このターゲットアシンメトリも、各製造メーカの製造コード毎に、メモリ21に記憶されているものである)の付近に測定点が4個以上入っているか否かを判定し、4個以上の測定点がないと判定されたとき、ステップS15に進む。
【0042】
ステップS15において、制御用マイクロコンピュータ20は、ライトパワーの中心値と、ライトパワーのステップ値を再計算し(1ステップ分ずらし)、ステップS12に戻る。そして、ステップS14において、ターゲットアシンメトリの付近の測定点が4個以上になるまで、上述した処理が繰り返される。
【0043】
ターゲットアシンメトリの付近に測定点が4個以上入っている場合、ステップS16において、制御用マイクロコンピュータ20は、ライトパワーとアシンメトリの関係を直線近似して、ターゲットアシンメトリに対応するライトパワーとランニングOPC処理の目標値を計算する。
【0044】
その後、データエリアにデータを記録するとき、制御用マイクロコンピュータ20は、レーザコントロール部16を介してレーザダイオード12を制御し、上述した処理により求められた最適ライトパワーと目標値を用いて、光ピックアップ11に、ランニングOPC処理を実行させる。すなわち、レーザダイオード12は、CD-R3の信号面に光を照射し、データを記録させる。CD-R3の信号面より反射された光は、光ピックアップ11の検出器13で受光される。
【0045】
検出器13は、CD-R3からの光を電気信号に変換し、RF処理部17を介して、制御用マイクロコンピュータ20に出力する。制御用マイクロコンピュータ20は、求められた最適ライトパワーを初期値として、レーザダイオード12にレーザ光を発光させ、その後、CD-R3からの反射光のレベルが目標値になるように制御する。またこのとき、CD-ROM用エンコーダ/デコーダ22は、ホストコンピュータ25からインターフェース&コントローラ24を介して入力された記録データをメモリ23に記憶させ、CD-ROM用フォーマットの信号にエンコードして、エンコーダ/デコーダ19に出力する。エンコーダ/デコーダ19は、CD-ROM用エンコーダ/デコーダ22から入力された信号をEFM変調し、誤り訂正符号を付加した後、レーザコントロール部16に出力する。レーザコントロール部16は、記録データに対応して、レーザダイオード12を制御し、CD-R3にデータを記録させる。
【0046】
一方、再生時、レーザダイオード12は、一定レベルのレーザ光をCD-R3に照射する。検出器13は、CD-R3からの信号をRF処理部17に出力する。エンコーダ/デコーダ19は、RF処理部17で生成された再生信号をEFM復調し、誤り訂正処理を行った後、CD-ROM用のフォーマットに変換し、CD-ROM用エンコーダ/デコーダ22に出力する。CD-ROM用エンコーダ/デコーダ22は、エンコーダ/デコーダ19により復調されたCD-ROM用フォーマットの信号を、メモリ23に格納し、さらに復調して、再生データとする。
【0047】
なお、上述した実施の形態においては、このCD-Rドライブ装置における、各社のCD-Rのライトパワーを予め測定し、メモリ21に記憶させておき、そのライトパワーをOPC処理の初期値に設定する方法について説明したが、CD-Rの記録層に使用される色素ごとのライトパワーを予め測定し、メモリ21に記憶させておくこともできる。
【0048】
次に、CD-Rの記録層に使用される色素ごとのライトパワーを予めメモリ21に記憶しておき、OPC処理の初期値に設定する場合のディスクのライトパワー調整処理について、図7のフローチャートを参照して説明する。このとき、CD-Rドライブ装置の全体の構成は、図4における場合と同様とされる。
【0049】
ステップS21において、CD-R3は、スピンドルモータ10により所定の回転速度で回転されるスピンドル10−Aに装着される。
【0050】
ステップS22において、アクチュエータドライバ15は、ホストコンピュータ25の指令に対応した所定の回転速度で、スピンドル10−Aを駆動する。このとき、光ピックアップ11は、内蔵するレーザダイオード12から、CD-R3の信号面に光を照射し、検出器13は、CD-R3の信号面より反射された光を受光し、電気信号に変換する。
【0051】
ステップS23において、RF処理部17は、検出器13で検出された信号の加減算処理を行い、TE信号およびFE信号を生成する。サーボプロセッサ18は、このTE信号またはFE信号に基づいてアクチュエータドライバ15を制御し、トラッキング制御およびフォーカス制御を実行させる。RF処理部17は、再生信号に含まれるATIPを抽出し、制御用マイクロコンピュータ20に出力する。
【0052】
ステップS24において、制御用マイクロコンピュータ20は、ステップS23で抽出されたATIPに、スペシャルインフォメーションとして記録されている情報の中からリードインエリアのスタートタイムを読み取る。オレンジスタンダードジャパン(Orange Standard Japan)で推奨されているディスクアイデンティフィケーション(Disk Identification)には、リードインエリアのスタートタイムが、CD-R3のメーカ、記録層の色素によって決定されることが規定されている。従って、これを読み取ることにより、そのCD-Rの色素を判別することができる。
【0053】
そこで、ステップS25において、制御用マイクロコンピュータ20は、ステップS24で読み取られたリードインエリアのスタートタイムから、CD-R3の記録層の色素にアゾ系の色素を用いる所定のメーカ(このメーカは1社だけである)であるか否かを判定し、所定のメーカであると判定した場合、ステップS26に進む。
【0054】
ステップS26において、制御用マイクロコンピュータ20は、ステップS25で判定された結果から、CD-R3の記録層の色素は、アゾ系であると決定する。さらに、制御用マイクロコンピュータ20は、そのCD-Rのアゾ系に対応するライトパワーをメモリ21から読み出し、そのライトパワーを複数個用意する。
【0055】
また、ステップS25において、制御用マイクロコンピュータ20は、ステップS24で読み取られたリードインエリアのスタートタイムから、CD-R3の記録層の色素がアゾ系のメーカのものではないと判定した場合、ステップS27に進む。
【0056】
ステップS27において、制御用マイクロコンピュータ20は、ステップS25で判定された結果から、CD-R3の記録層の色素は、シアニン系またはフタロシアニン系であると決定する。そして、リードインエリアのスタートタイムのフレームの1の位が0乃至4であるか否かを判定し、0乃至4(この値は、シアニン系の色素を用いる場合のものであることが規定されている)であると判定した場合、ステップS28に進む。
【0057】
ステップS28において、制御用マイクロコンピュータ20は、ステップS27で判定された結果から、CD-R3の記録層の色素は、シアニン系であると決定する。さらに、制御用マイクロコンピュータ20は、そのCD-Rのシアニン系に対応するライトパワーをメモリ21から読み出し、そのライトパワーを複数個用意する。
【0058】
さらにまた、ステップS27において、制御用マイクロコンピュータ20は、リードインエリアのスタートタイムのフレームの1の位が0乃至4でないと判定した場合、すなわち5乃至9(この値は、フタロシアニン系の色素を用いる場合のものであることが、規定されている)であると判定した場合、ステップS29に進む。
【0059】
ステップS29において、制御用マイクロコンピュータ20は、ステップS27で判定された結果から、CD-R3の記録層の色素は、フタロシアニン系であると決定する。さらに、制御用マイクロコンピュータ20は、そのCD-Rのフタロシアニン系に対応するライトパワーをメモリ21から読み出し、そのライトパワーを複数個用意する。
【0060】
ステップS30において、制御用マイクロコンピュータ20は、ステップS26で用意されたアゾ系のライトパワー、ステップS28で用意されたシアニン系のライトパワー、またはステップS29で用意されたフタロシアニン系のライトパワーを初期値に用いて、図6を参照して説明した場合と同様のOPC処理を行う。
【0061】
図8は、メモリ21に記憶されている、CD-Rの記録層に使用される色素の最適ライトパワーの例を示している。ここで示す容量とは、ディスクに記録可能な時間であり、容量が63分のとき、線速度は1.4m/s、容量が74分のとき、線速度は1.2m/sと規定されている。
【0062】
例えば、CD-R3への書き込みスピードが標準速度の4倍速で、そのCD-R3の記録層に使用されている色素がシアニン系である場合、容量が63分のとき、最適な−10%のターゲットアシンメトリを得るためには、13.0mW付近(例えば、12.5mW乃至13.5mW)のライトパワーが必要とされ、また、容量が74分のとき、最適な−10%のターゲットアシンメトリを得るためには、12.0mW付近(例えば、11.5mW乃至12.5mW)のライトパワーが必要となる。そこで、例えば、12.5mW(容量が63分のとき)、または11.5mW(容量が74分のとき)の値が、OPC処理で初期設定される。
【0063】
また、例えば、CD-R3への書き込みスピードが標準の2倍速で、そのCD-R3の記録層に使用される色素がフタロシアニン系である場合、容量が63分のとき、最適な−5%のターゲットアシンメトリを得るためには、9.0mW付近(例えば、8.5mW乃至9.5mW)のライトパワーが必要とされ、また、容量が74分のとき、最適な−5%のターゲットアシンメトリを得るためには、8.0mW付近(例えば、7.5mW乃至8.5mW)のライトパワーが必要になる。そこで、例えば、8.5mW(容量が63分のとき)、または7.5mW(容量が74分のとき)の値が、OPC処理で初期設定される。
【0064】
さらにまた、例えば、CD-R3への書き込みスピードが標準で、そのCD-R3の記録層に使用される色素がアゾ系である場合、容量が63分のとき、最適な−8%のターゲットアシンメトリを得るためには、7.0mW付近(例えば、6.5mW乃至7.5mW)のライトパワーが必要とされ、また、容量が74分のとき、最適な−8%のターゲットアシンメトリを得るためには、6.0mW付近(例えば、5.5mW乃至6.5mW)のライトパワーが必要になる。そこで、例えば、6.5mW(容量が63分のとき)、または5.5mW(容量が74分のとき)の値が、OPC処理で初期設定される。
【0065】
以上のように、最適ライトパワーに近いライトパワーを試し書き時における初期値に決定することにより、少ないOPC処理回数で、迅速に、最適ライトパワーを求めることができる。
【0066】
図9は、RF処理部17で生成された再生信号の波形図を示している。数段階のレベルに変化させたライトパワーの記録信号を再生したとき、各々の再生信号は、パルス幅3T乃至11Tの記録信号で形成される。制御用マイクロコンピュータ20は、RF処理部17より生成された再生信号の信号レベルがピークレベルに立ち上がるタイミングP1,P2,P3・・・、および再生信号の信号レベルがボトムレベルに立ち下がるタイミングN1,N2,N3・・・を検出し、順次再生信号でのピークレベルの信号とボトムレベルの信号から、アシンメトリを測定する。アシンメトリAsyは、ピットとランドの時間平均の比を表わし、次式で表わされる。
Asy=(B−A)/{2(A+B)}
次に、図10を参照して、上述した一連の処理を実行するプログラムをコンピュータにインストールし、コンピュータによって実行可能な状態とするために用いられる媒体について、そのコンピュータが汎用のパーソナルコンピュータである場合を例として説明する。
【0067】
プログラムは、図10(A)に示すように、パーソナルコンピュータ31に内蔵されている記録媒体としてのハードディスク32や半導体メモリ33に予めインストールした状態でユーザに提供することができる。
【0068】
あるいはまた、プログラムは、図10(B)に示すように、フロッピーディスク41、CD-ROM42、MO(Magneto-Optical)ディスク43、DVD(Digital Versatile Disk)44、磁気ディスク45、または半導体メモリ46などの記録媒体に、一時的あるいは永続的に格納し、パッケージソフトウエアとして提供することができる。
【0069】
さらに、プログラムは、図10(C)に示すように、ダウンロードサイト51から、デジタル衛星放送用の人工衛星52を介して、パーソナルコンピュータ53に無線で転送したり、ローカルエリアネットワーク、インターネットといったネットワーク61を介して、パーソナルコンピュータ53に有線で転送し、パーソナルコンピュータ53おいて、内蔵するハードディスクなどに格納させることができる。
【0070】
本明細書における媒体とは、これら全ての媒体を含む広義の概念を意味するものである。
【0071】
また、本明細書において、媒体により提供されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
【0072】
以上においては、本発明をCD-Rに記録するCD-Rドライブ装置に用いる場合を例として説明したが、本発明は、その他の光ディスクに記録または再生する任意の光記録再生装置において利用することが可能である。
【0073】
【発明の効果】
以上のように、請求項1に記載の光記録装置、請求項8に記載の光記録方法、および請求項9に記載の媒体によれば、光ディスクの種類に対応した初期値を利用するようにしたので、少ないOPC処理回数で、最適なライトパワーを決定することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 CD-Rドライブ装置の構成例を示す図である。
【図2】図1のCD-R3の平面図である。
【図3】 OPC処理の原理を説明する図である。
【図4】本発明を適用したCD-Rドライブ装置の構成例を示すブロック図である。
【図5】ディスクのライトパワー調整処理を説明するフローチャートである。
【図6】 OPC処理を説明するフローチャートである。
【図7】ディスクのライトパワー調整処理を説明する別のフローチャートである。
【図8】図4のメモリ21に格納されているライトパワーを説明する図である。
【図9】再生信号の波形図である。
【図10】媒体を説明する図である。
【符号の説明】
3 CD-R, 10 スピンドルモータ, 10−A スピンドル, 11 光ピックアップ, 12 レーザダイオード, 13 検出器, 14 スレッドモータ, 15 アクチュエータドライバ, 16レーザコントロール部, 17 RF処理部, 18 サーボプロセッサ, 19 エンコーダ/デコーダ, 20 制御用マイクロコンピュータ, 21 メモリ, 22 CD-ROM用エンコーダ/デコーダ, 23 メモリ, 24インターフェースコントローラ, 25 ホストコンピュータ
Claims (9)
- 記録媒体に対して光を照射して情報を記録する光記録装置において、
前記記録媒体に照射する光のパワーの初期値を記憶する記憶手段と、
前記記録媒体の種類を判定する判定手段と、
前記判定手段により判定された種類の前記記録媒体の光のパワーの初期値を、前記記憶手段に記憶されている初期値に基づいて決定する初期値決定手段と、
前記初期値決定手段により決定された初期値を利用して、前記記録媒体に対して照射する光のパワーを決定するパワー決定手段と
を備え、
前記記憶手段には、前記記録媒体に情報を記録する速度について、複数の段階が規定されるとともに、各段階について前記記録媒体に照射する光のパワーの初期値が設定され、前記複数の段階のうちの所定の速度に対応する初期値が決定される
ことを特徴とする光記録装置。 - 前記判定手段は、前記記録媒体の特定領域に記憶されている信号を再生し、その再生信号から前記記録媒体の種類を判定する
ことを特徴とする請求項1に記載の光記録装置。 - 前記判定手段は、前記記録媒体の特定領域に記憶されている前記記録媒体の製造者、または前記記録媒体の記録層の色素に関する情報から、前記記録媒体の種類を判定する
ことを特徴とする請求項2に記載の光記録装置。 - 前記色素は、シアニン、フタロシアニン、またはアゾ系の色素である
ことを特徴とする請求項3に記載の光記録装置。 - 前記記録媒体は、CD−Rである
ことを特徴とする請求項1に記載の光記録装置。 - 前記パワー決定手段は、前記記録媒体に照射する光のパワーを、前記初期値決定手段により決定された初期値から順次変化させる
ことを特徴とする請求項1に記載の光記録装置。 - 前記記憶手段には、所望の速度に対して、前記記録媒体から再生される信号のアシンメトリの目標値が複数設定される
ことを特徴とする請求項1に記載の光記録装置。 - 記録媒体に対して光を照射して情報を記録する光記録装置の光記録方法において、
前記記録媒体の種類を判定する判定ステップと、
前記判定ステップの処理により判定された種類の前記記録媒体の光のパワーの初期値を、前記記録媒体に照射する光のパワーの初期値を記憶する記憶処理により記憶されている初期値に基づいて決定する初期値決定ステップと、
前記初期値決定ステップの処理により決定された初期値を利用して、前記記録媒体に対して照射する光のパワーを決定するパワー決定ステップと、
前記記憶処理においては、前記記録媒体に情報を記録する速度について、複数の段階が規定されるとともに、各段階について前記記録媒体に照射する光のパワーの初期値が設定され、前記複数の段階のうちの所定の速度に対応する初期値が決定されるステップと
を含むことを特徴とする光記録方法。 - 記録媒体に対して光を照射して情報を記録するためのプログラムであって、
前記記録媒体の種類を判定する判定ステップと、
前記判定ステップの処理により判定された種類の前記記録媒体の光のパワーの初期値を、前記記録媒体に照射する光のパワーの初期値を記憶する記憶処理により記憶されている初期値に基づいて決定する初期値決定ステップと、
前記初期値決定ステップの処理により決定された初期値を利用して、前記記録媒体に対して照射する光のパワーを決定するパワー決定ステップと、
前記記憶処理においては、前記記録媒体に情報を記録する速度について、複数の段階が規定されるとともに、各段階について前記記録媒体に照射する光のパワーの初期値が設定され、前記複数の段階のうちの所定の速度に対応する初期値が決定されるステップと
を含むことを特徴とするプログラムをコンピュータに実行させる媒体。
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