JP3859299B2 - 弾球遊技機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、センターケースを装着したパチンコ機などの弾球遊技機関するものである。
【0002】
【従来の技術】
代表的な弾球遊技機であるパチンコ機においては、球が流下する遊技領域のほぼ中央にセンターケースを取り付け、このセンターケースに庇状に設けられた鎧部によって上方から流下してきた球を左右いずれかに振り分け、これにより鎧部の下方に設けた可変表示装置等の前面を球が遮って流下することを防止したり、或はセンターケースの一部に設けた球導入部分からセンターケースの凹室内に球を導入したりしている。このため、従来のセンターケースは、鎧部の形状が左右対称の山形であり、なだらかな傾斜上面の頂部を遊技領域のほぼ中央に位置させ、これにより上方から流下してきた球が鎧部上に一旦載ってから左右ほぼ均等に流れるように構成している。そして、可変表示装置等は遊技を左右する重要な部分であるために遊技領域の中央に配置することが求められ、結果的にセンターケースは遊技領域の中央に配置することになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、遊技領域の中央にセンターケースを配置すると、球の発射の際は、発射した球の流下を安定させるために、一般的には遊技領域の左側を狙って発射することが多いにも拘らず、初心者など不慣れな遊技者は遊技領域の中央を狙って発射するので、公平感に欠くことがある。
【0004】
また、遊技領域の中央に、凹室内に球を誘導する誘導部材を設ける場合、鎧部により球が左右に振り分けられて流下するからといって誘導部材をセンターケースの左右に設けると、各誘導部材に向けて球の流下方向を変更し得る障害釘群を左右両方に植設して、これらをそれぞれ調整することが必要となり、調整が煩雑となる。障害釘の調整箇所が多いと、調整作業に要する時間と手間、および熟練者を確保することが困難になりつつある昨今にあっては遊技店の負担が増大する。
【0005】
そして、左右両誘導部材から球が誘導されて凹室内に流入すると、凹室内でこれらの球が衝突する虞れが多く、好ましくないし、センターケースの一方にだけ誘導部材を設けると、遊技領域の左右に振り分けられた片側半分の球だけしか凹室内に誘導され得るチャンスが与えられないこととなり、遊技者の入賞期待感を減殺してしまう。
【0006】
さらに、鎧部が常に左右対称形であると、デザイン上の制限となり、斬新なデザインを採用し難い。
【0007】
そこで、本発明の目的は、遊技領域の中央に配置されても球を左右方向のいずれか一方に振り分け得るセンターケースを装着した弾球遊技機を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するために提案されたもので、請求項1に記載のものは、可変表示装置の表示部を窓部に臨ませたセンターケースを遊技盤表面に形成された遊技領域のほぼ中央に配設し、前記センターケースの下方に始動口を配置し、
球が前記始動口に入賞すると前記可変表示装置にて図柄を変換表示し、該変換表示が所定の図柄態様で停止すると特別遊技が発生する弾球遊技機において、
前記センターケースは、
前記遊技盤表面に取り付ける取付ベースと、
前記取付ベースの表面から前方に庇状に突出して上面が左右方向にそれぞれ下り傾斜した鎧部と、
前記鎧部よりも下方の取付ベースの裏側に形成され、当該取付ベースに開設した開口部に前面開口が連通した凹室と、
前記遊技領域を流下する球を前記凹室側に誘導する誘導路が上面に形成された誘導部材と、
を備え、
前記凹室の後端の正面壁に前記窓部を開口し、
前記凹室は、
左右方向の中央に向かって下り傾斜するとともに少なくとも傾斜下端部分が取付ベースの開口部側に下り傾斜した底面と、
前記底面の取付ベース側に沿って起立し底面上の球が開口部から前方に流下することを阻止する障害部材と、
前記底面の傾斜下端部分に対応した位置の障害部材に開設されて球が底面上から遊技盤表面側に放出されることを許容する球放出口と、
を備え、誘導部材により誘導した球を凹室の底面上を転動させて球放出口から遊技盤表面に放出する構成とし、
前記鎧部は、傾斜上面の頂部を右に偏った位置に配置して左右非対称形とし
前記誘導部材を、前記頂部の偏りと反対側の傾斜下端の下方に配設したことを特徴とする弾球遊技機である。
【0009】
請求項2に記載のものは、前記誘導部材、左右方向の途中を支軸により軸支するとともに揺動範囲規制部材を設けて所定範囲内で揺動自在とし
球が前記誘導路上を転動して前記支軸を通過した部分に段差を形成して、
球が載らない常態では凹室側端部を上昇した状態で停止し、球が載って誘導路上を転動して支軸を通過すると前記段差を落下して凹室側端部を下降するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機である。
【0010】
請求項3に記載のものは、球放出口近傍の障害部材から凹室の奥側に向かって突出する案内凸部を底面上に配置し、底面上を左右方向に転動する球が案内凸部に当って凹室の奥側に案内されるようにしたことを特徴とする請求項1または2に記載の弾球遊技機である。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は代表的な弾球遊技機であるパチンコ機に装着する遊技盤1の正面図、図2はセンターケースの正面図である。
【0012】
図1に示す遊技盤1の表面にはガイドレール2等の区画部材により略円形に区画した遊技領域3を形成し、この遊技領域3のほぼ中央に、センターケース4によって囲むようにして可変表示装置5を配設し、センターケース4の下方に始動口6を、その下方に大入賞口7を配置し、また、他の遊技領域3には入賞具9や風車10などを配設するとともに多数の障害釘を植設する。この遊技盤1を装着したパチンコ機では、球が始動口6に入賞すると、可変表示装置5が3桁の図柄等を高速で変換表示する可変表示ゲームが開始され、変換表示が停止したときに「7,7,7」など所定の態様で図柄が停止すると「大当り」となって特別遊技の権利が発生し、特別遊技が開始されると大入賞口7が開いて球が入賞し易い状態で遊技を行うことができる。
【0013】
センターケース4は、遊技盤1表面に取り付ける取付ベース15と、取付ベース15の表面から前方に庇状に突出して上面が左右方向にそれぞれ下り傾斜した鎧部16と、鎧部16の一方の傾斜下端の下方に配設した誘導部材17と、鎧部16よりも下方の取付ベース15の裏側に形成した凹室20とが本実施形態における主要な構成部材であり、凹室20の正面の正面壁21に開口した窓部22内に可変表示装置5の表示部を臨ませてある。したがって、このセンターケース4を遊技盤1の表面に取り付ける場合には、可変表示装置5の左右方向の中央、即ち取付ベース15に開設した開口部23と窓部22の左右方向の共通した中央を遊技領域3の左右の中心に合わせて取り付ける。このため、遊技者がパチンコ機に向かって座ると、真正面に可変表示装置5の表示部が位置する。
【0014】
取付ベース15は、横長楕円形の開口部23を有する板材であり、この開口部23の上方部分は一側(右側)に進むに従って上下長さを増大させ、全体としてエンゼルフィッシュを模した形状に成形し、周縁には止着孔24…を数カ所開設してある。そして、上記開口部23の下側の開口縁は、図3(a)に示すように、本実施形態においては後述する障害部材25として機能する部分であり、この開口縁の左右のほぼ中央、換言すれば開口縁の最も低い部分に、縁を更に一段低くした切欠状の球放出口26を開設し、図4及び図3(b)に示すように、球放出口26の右側の開口縁の裏面上端から後方に向けて略三角形の凸片を案内凸部27として突設する。また、図3に示すように、開口部23の開口縁から後方に向けて壁部30を短筒状に形成して補強する。そして、この短筒状の壁部30に囲まれた開口部23内に略枠状の凹室ケース31を嵌合することにより凹室20を形成する。
【0015】
凹室20は、取付ベース15の開口部23の形状に応じて底面32、左右側面33,33、天井面34を連続させてこれら一連の滑らかな面で横長楕円形の奥行きとするとともに、底面32、左右側面33,33、天井面34の各後端に連続させて正面壁21を形成し、この正面壁21に略矩形の窓部22を開設する。そして、底面32は、上記横長楕円形の下部形状に応じて左右から中央に向かってなだらかに彎曲した下り傾斜面とするとともに、前方の開口側に向けて緩やかに下り傾斜する。また、この底面32の前方開口側の縁が、取付ベース15の開口部23の開口下縁よりも低く位置するように設定してあり、底面32の傾斜下端部分では前記球放出口26の下縁と同じ高さ或は僅かに高い位置に位置するように設定してある。したがって、取付ベース15の開口下縁の部分が、図3に示すように、底面32の取付ベース15側に沿って起立し、底面32上の球が開口部23から前方に流下することを阻止する壁状の障害部材25として機能することになり、また、底面32の傾斜下端部分に対応した位置に前記球放出口26が臨むとともに、取付ベース15に一体成形した案内凸部27が底面32の少し上方に位置することとなる。
【0016】
次に、取付ベース15に取り付ける鎧部16について説明する。
この鎧部16は、上面が頂部から左右になだらかに下り傾斜する曲面で構成され、しかも頂部は取付ベース15の開口部23の左右中央よりも左右いずれか一方(図中右側)に偏った位置に配置され、取付ベース15の上方部分に応じて一側(右側)に進むに従って次第に厚さを増大させた左右非対称形の中空部材であり、彎曲した上面の頂部には上向き突起としての突条36を前後方向に一体成形してある。したがって、鎧部16の上面は、突条36を境界として左右に明確に区分けされ、突条36よりも左側の長さが突条36の偏り分だけ右側の長さよりも長尺である。また、本実施形態の鎧部16は、装飾ランプとしても機能させるので、透光性を有するプラスチック製とし、内表面にはレンズ機能を有する細い凹凸溝を多数形成してある。なお、この鎧部16を取付ベース15に取り付けるには、取付ベース15の裏側からねじ止め等の固定手段により固定する。この様にして取り付けると、鎧部16の頂部が開口部23の左右中心よりも右側に位置する。
【0017】
次に、誘導部材17について説明すると、この誘導部材17は、図2及び図5に示すように、垂直方向に延在する横長な前端板40と、この前端板40の裏面に一体成形した左右方向の球載板41と、球載板41の左右方向の途中を支える支軸42などから構成されており、球載板41上の面が一端(図中右側であり凹室20側)に向かって下り傾斜して誘導路43となり、この誘導路43から球がこぼれ落ちないように前端板40の上部が誘導路43よりも高く起立し、また、誘導路43上を転動した球が凹室20の奥に向かって落下するように傾斜下端には球の流下方向を凹室20奥に向けて変更する流下方向規制部44を立設し、この手前の誘導路43は凹室20の奥に向けて僅かに下り傾斜させてある。また、この誘導部材17は、誘導路43上を球が転動して揺動するが、この揺動範囲を規制する揺動範囲規制部材として揺動範囲規制ピン45を後方に向けて突設してある。
【0018】
この誘導部材17を取付ベース15に取り付けるには、頂部の偏りとは反対側に位置する鎧部16の傾斜下端(図中左側下端)の下方に、球が通過し得る間隔を開けた位置に形成した軸受内に支軸42を遊嵌するとともに、取付ベース15に開設した円弧長孔46内に揺動範囲規制ピン45を遊嵌し、支軸42の後端にEリング等の抜け止めを施して取り付ける。
【0019】
この様にして誘導部材17を取付ベース15に揺動自在な状態で取り付けると、誘導部材17の外側の端部(導入口側端部43b)が鎧部16の端部よりも外方、即ち遊技領域3側に突出し、球が載らない常態では、自重による付勢力により凹室20側端部(導出口側端部43a)を上昇して外方の端部を下降した状態で停止している。そして、球が誘導路43の導入口側端部43b上に載ると、この球は誘導路43の下り傾斜により導出口側端部43aに向かって転動し、支軸42を通過すると、球の自重により誘導部材17が支軸42を中心にして時計方向に揺動する。
【0020】
なお、本実施形態では、支軸42を通過した部分に段差47を形成しておき、球が支軸42を通過して段差47を落下すると、この落下の衝撃力で誘導部材17が確実に揺動するように構成されている。また、段差47の下流側の誘導路43は、凹室20内に臨んでいるので、この部分は凹室20側に向けて、即ち後方に向けて下り傾斜を付けてある。
【0021】
球が更に転動して導出口側端部43aに到達すると、この球は流下方向規制部44に案内されて流下方向をほぼ90°変更して凹室20側に向けて流下し、凹室20内の底面32上に落下する。誘導部材17上から球が落下すると、誘導部材17は、自重により支軸42を中心にして反時計方向に戻り揺動し、導入口側端部43bを下降した初期状態に復帰する。
【0022】
なお、誘導部材17が揺動する範囲は、揺動範囲規制ピン45が円弧長孔46内を移動し得る範囲である。本実施形態における誘導部材17は、前端板40を魚の口を模した形状に成形してあるので、球を導入する度に揺動すると、取付ベース15の形状と相俟って、魚の口がパクパク開閉するような様子を呈する。すなわち、球が誘導部材17により凹室20内に導入されると、その度に魚の口がパクパク動いて餌(球)を飲み込む様子を遊技者に見せることができる。このため、この誘導部材17の動きが装飾効果を発揮して、遊技者になごやかな遊技の楽しさを与えることができる。また、誘導部材17により凹室20内に導入された球は、後述するように、遊技者にとっては「大当り」に繋がる球の流れなので、上記装飾効果と相俟って遊技者の期待感を高めることができる。
【0023】
次に、上記した構成からなるセンターケース4を装着したパチンコ機における球の流れについて簡単に説明する。
パチンコ遊技においては、遊技領域3の中央よりも少し左側を狙って球を発射することが基本的な球の発射要領であるが、初心者などは中央を狙って発射することも少なくない。この様な場合、従来であればセンターケースの鎧部が左右対称形であり、このために中央を狙って発射された球はセンターケースにより左右に振り分けられる確率は殆ど同じになり、結果的には、左側からの流路を流下した方が入賞し易いセンターケース下方の始動口等への入賞確率を高くすることが困難であった。しかしながら、本実施形態におけるパチンコ機においては、中央を狙って発射した場合であっても、鎧部16の頂部が偏っているので、この偏り方向と反対側により多くの球が振り分けられることになり、初心者の不慣れを解消することができる。
【0024】
鎧部16により右側に振り分けられた球は凹室20内に誘導されることなく流下するが、左側に振り分けられたより多くの球は、鎧部16の傾斜下端に誘導部材17が配設されているので、この誘導部材17上に載って凹室20内に導入されるチャンスが与えられる。図2の実施形態では鎧部16の傾斜下端と誘導部材17の端部との間に臨ませて障害釘50,50を植設してあるので、この障害釘50,50の間を運良く通過すると、誘導部材17上に載る。
【0025】
なお、障害釘50,50の間を通過し得る球は、鎧部16によって左側に振り分けられた球に限定されるものではなく、遊技領域3の左側を狙って発射されて鎧部16に振り分けられることなく流下してきた球も誘導部材17上に載るチャンスが多々与えられている。また、誘導部材17の入口側の障害釘50,50の間を通過することができなくて誘導部材17上に載ることができなかった球であっても、図2の実施形態においては、その下方に風車10と障害釘列51による流路構成により、センターケース4の下方に配設された始動口6に入賞するチャンスが与えられている。
【0026】
誘導部材17上に球が載ると、前記したように、誘導路43の下り傾斜により球が凹室20側に向かって転動し、支軸42を通過すると、球の重みで誘導部材17が時計方向に揺動する。そして、さらに球が転動して傾斜下端で方向変換すると、凹室20内に入って底面32上に落下する。球が落下した後、誘導部材17は自重により戻り揺動し、初期状態に戻る。
【0027】
凹室20内の底面32上に落下した球は、落下地点が彎曲した底面32の一側である傾斜上部なので、この底面32の下り傾斜により他側(図中左側から右側)に向かって流下する。また、この場合、誘導部材17から落下した球は、凹室20の奥に向かって流下するので、底面32上を流下し始めてすぐに障害部材25に当たることは稀であり、底面32の前後幅の中央からその奥の部分を流下する。したがって、誘導部材17から落下して底面32の左半を流下しただけで球放出口26から遊技盤1表面側に放出されることは少ない。
【0028】
そして、この左半底面32上を流下することにより加速された球は、底面32の傾斜下端(左右方向の中央部分)を通過し、案内凸部27の奥の底面32上を通って右半底面32上を駆け登り、この登り傾斜で減速された球は途中で反転し、今度は右側から左側に向かって流下する。この頃には球は底面32の前方への下り傾斜により障害部材25に近付いて、或は障害部材25に沿って流下し、傾斜下端近傍では案内凸部27に当接する。
【0029】
球が案内凸部27に当接すると、この案内凸部27は凹室20の奥に向けて突出しているので、流下してきた球を凹室20の奥に向かって流下方向を案内する。したがって、球は障害部材25から遠のいて底面32の奥を左方向に向かって流下することになり、右半の底面32を流下してそのまま球放出口26から放出される球を減少させることができる。傾斜下端を通過して左半の底面32を駆け登って再度反転して流下してきた球は、案内凸部27に当接して再度奥に案内されて再度右半の底面32を駆け登ったり、或は案内凸部27に当たっても案内凸部27を通過することができず、球放出口26から遊技盤1表面側に放出される。
【0030】
この様に、本実施形態では、底面32の傾斜下端近傍に臨ませて設けた案内凸部27により流下してきた球を凹室20の奥側に案内して、底面32上を左右に何度も流下させて、この底面32上の滞在時間を延長させ、これにより遊技者に視認し易くしている。また、凹室20内に球を誘導する誘導部材17は、球の載置により揺動して球を凹室20内に落下させるので、導入した球の勢い等にランダム性を持たせることができる。さらには、球が誘導部材17により誘導されて凹室20内に入り、底面32上を左右に往復転動して球放出口26から放出されるまでをすべて視認することができるので、入口から入って途中の流路内を流下している間の球を見ることができないで突然凹室20内に球が導入される従来のワープ式球導入構造に比較して、球の行方を安心して見きわめることができる。
【0031】
球放出口26から放出された球は、障害釘に当たって跳ね返った球に比べて素直に殆ど垂直に流下するので、球放出口26の下方に配設された始動口6に入賞し易い。したがって、誘導部材17によってセンターケース4の凹室20内に誘導された球は、始動口6に入賞する確率が他の流路を流下してきた球に比較して高いこととなり、遊技者にとっては「大当り」の前提である可変表示ゲームのチャンスを増やす球である。
【0032】
なお、始動口6に入賞して可変表示装置5により可変表示ゲームを行っている最中に、引き続き球が始動口6に入賞した場合には、可変表示ゲームの権利が所定数(例えば4個)まで記憶(保留)され、この記憶数は、センターケース4に設けた記憶数表示器52に可視表示される。
【0033】
また、上記した実施形態では、球が始動口6に入賞すると凹室20の正面窓部22に設けた可変表示装置5により可変表示ゲームを行うようにしたが、これに限定されるものではなく、可変表示装置5を別の部位、例えば鎧部16の右側に7セグメント式可変表示器5′を設け、凹室20の正面窓部22の表示器には装飾表示を行うように構成してもよい。
【0034】
なお、本発明における弾球遊技機はパチンコ機に限定されるものではなく、雀球式遊技機、アレンジボール式遊技機などでもよい。また、凹室20内に入賞口を設けて、誘導部材17によって誘導された球を凹室20内で入賞するように構成してもよい。
【0035】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、以下の効果を奏する。
すなわち、請求項1の発明によれば鎧部を、傾斜上面の頂部を右に偏った位置に配置して左右非対称形としたので、遊技領域の中央よりも少し左側を狙って 球を発射することが基本的な球の発射要領であるが、遊技領域の中央を狙って発射しても、鎧部の頂部の右への偏り方向と反対側により多くの球が振り分けられることになり、初心者の不慣れを解消することができる。
また、左右対称形にする必要がないので、デザインの自由度を拡大することができる。
【0036】
さらに、頂部の偏りとは反対側に位置する鎧部の傾斜下端の下方に、球を誘導する誘導部材を配設し、誘導部材により誘導した球を凹室の底面上を転動させて球放出口から遊技盤表面に放出する構成としたので、球放出口の下方に配設された始動口に入賞し易くなり、入賞の期待感を高めるなど遊技の興趣を高揚することができる。
また、誘導部材は、前記頂部の偏りと反対側の傾斜下端の下方に配設するだけなので、この誘導部材への球の流路に関係した障害釘の調整はについて行なうだけでよい。したがって、釘調整作業の簡略化を図ることができる
【0037】
請求項2の発明によれば、誘導部材は、左右方向の途中を支軸により軸支するとともに揺動範囲規制部材を設けて所定範囲内で揺動自在とし、球が前記誘導路上を転動して前記支軸を通過した部分に段差を形成して、球が載らない常態では凹室側端部を上昇した状態で停止し、球が載って誘導路上を転動して支軸を通過すると前記段差を落下して凹室側端部を下降するようにしたので、球が凹室内に誘導される度に段差による落下の衝撃力で誘導部が確実に揺動する。
したがって、遊技者は誘導部の揺動により球が凹室内に誘導されたことを視覚を通して確認し易い。また、誘導部の揺動によって視覚上の装飾効果を高めることができるとともに、遊技に変化を与えることができる
【0038】
請求項3の発明によれば、球放出口近傍の障害部材から凹室の奥側に向かって突出する案内凸部を底面上に配置し、底面上を左右方向に転動する球が案内凸部に当って凹室の奥側に案内されるようにしたので、底面上を左右方向に転動している時間を長くすることができる。したがって、遊技者から一層視認し易くなり、導入された球の見落としを確実に防止することができる
【図面の簡単な説明】
【図1】パチンコ機の遊技盤の正面図である。
【図2】センターケースの正面図である。
【図3】(a)は図2中の矢印Aで示す凹室の底面部分の断面図、(b)は図2中の矢印Bで示す凹室の底面部分の断面図である。
【図4】底面の傾斜下端部分の平面図である。
【図5】誘導部材の平面図である。
【符号の説明】
1 遊技盤
2 ガイドレール
3 遊技領域
4 センターケース
5 可変表示装置
6 始動口
7 大入賞口
9 入賞具
10 風車
15 取付ベース
16 鎧部
17 誘導部材
20 凹室
21 正面壁
22 窓部
23 開口部
24 止着孔
25 障害部材
26 球放出口
27 案内凸部
30 壁部
31 凹室ケース
32 底面
33 側面
34 天井面
36 突起としての突条
40 前端板
41 球載板
42 支軸
43 誘導路
44 流下方向規制部
45 揺動範囲規制ピン
46 円弧長孔
47 段差
50 障害釘
51 障害釘列
52 記憶数表示器

Claims (3)

  1. 可変表示装置の表示部を窓部に臨ませたセンターケースを遊技盤表面に形成された遊技領域のほぼ中央に配設し、前記センターケースの下方に始動口を配置し、
    球が前記始動口に入賞すると前記可変表示装置にて図柄を変換表示し、該変換表示が所定の図柄態様で停止すると特別遊技が発生する弾球遊技機において、
    前記センターケースは、
    前記遊技盤表面に取り付ける取付ベースと、
    前記取付ベースの表面から前方に庇状に突出して上面が左右方向にそれぞれ下り傾斜した鎧部と、
    前記鎧部よりも下方の取付ベースの裏側に形成され、当該取付ベースに開設した開口部に前面開口が連通した凹室と、
    前記遊技領域を流下する球を前記凹室側に誘導する誘導路が上面に形成された誘導部材と、
    を備え、
    前記凹室の後端の正面壁に前記窓部を開口し、
    前記凹室は、
    左右方向の中央に向かって下り傾斜するとともに少なくとも傾斜下端部分が取付ベースの開口部側に下り傾斜した底面と、
    前記底面の取付ベース側に沿って起立し底面上の球が開口部から前方に流下することを阻止する障害部材と、
    前記底面の傾斜下端部分に対応した位置の障害部材に開設されて球が底面上から遊技盤表面側に放出されることを許容する球放出口と、
    を備え、誘導部材により誘導した球を凹室の底面上を転動させて球放出口から遊技盤表面に放出する構成とし、
    前記鎧部は、傾斜上面の頂部を右に偏った位置に配置して左右非対称形とし
    前記誘導部材を、前記頂部の偏りと反対側の傾斜下端の下方に配設したことを特徴とする弾球遊技機。
  2. 前記誘導部材は、左右方向の途中を支軸により軸支するとともに揺動範囲規制部材を設けて所定範囲内で揺動自在とし、
    球が前記誘導路上を転動して前記支軸を通過した部分に段差を形成して、
    球が載らない常態では凹室側端部を上昇した状態で停止し、球が載って誘導路上を転動して支軸を通過すると前記段差を落下して凹室側端部を下降するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機。
  3. 球放出口近傍の障害部材から凹室の奥側に向かって突出する案内凸部を底面上に配置し、底面上を左右方向に転動する球が案内凸部に当って凹室の奥側に案内されるようにしたことを特徴とする請求項1または2に記載の弾球遊技機。
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