JP3859200B2 - ポータブルミキシング記録装置及びその制御方法並びにプログラム - Google Patents

ポータブルミキシング記録装置及びその制御方法並びにプログラム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術の分野】
本発明は、記録された音声信号をモニタしながらマイク等で音声信号を入力し、ミキシングして音楽製作を行えるポータブルミキシング記録装置及びその制御方法並びにプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、音声圧縮技術や電子部品の小型化技術等の進歩によって、携帯性を高めた音楽装置が実現されている。例えば、圧縮技術としてMP3(MPEG−1 Audio Layer−III)を用いた携帯MP3プレーヤでは、楽曲演奏や歌唱等の音声信号をデジタルサンプリングして成るWAVファイルをMP3フォーマット形式でエンコードし、圧縮されたファイルをフラッシュメモリ等に記憶することで、屋外等の外出先で再生が楽しめる。また、特開2000−338984号公報に開示される携帯カラオケ装置では、MP3フォーマット形式でエンコードして記憶しておいた音声信号ファイルを伸長して再生すると同時に、マイクから肉声を入力し、両者をミキシングして再生することで、所望の曲のカラオケ演奏を外出先で楽しめる。
【0003】
これらの装置はいずれも、再生を目的としており、マイク等から入力した音声信号を記録保存するものではないが、記録保存を可能にした装置も存在する。例えば、携帯MP3レコーダでは、アナログ入力端子を備え、カセットテープレコーダやラジオ等からの音声信号をA/D変換し、さらにMP3フォーマット形式でエンコードして、圧縮されたファイルを音声信号ファイルとして記憶することができる。
【0004】
ところが、この携帯MP3レコーダでは、多数の入力信号を多重するミキシング録音はできない。ミキシングが可能な音楽装置としては、例えば、ダブルラジカセが知られている。このダブルラジカセでは、一方のカセットで楽音を再生しつつ、マイクや外部入力端子からの音声入力信号をこれにミキシングして他方のカセットに多重録音が可能である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
一般に、オーバーダビング等による音楽製作を外出先で行うことを考えた場合、音質を維持しつつ、記録及びミキシングする機能が必要とされる。しかしながら、上記携帯MP3プレーヤや上記携帯カラオケ装置は、再生専用であって入力音声信号の録音ができず、上記携帯MP3レコーダはミキシングができないため、いずれも音楽製作には向かない。また、上記ダブルラジカセは、ミキシングを繰り返すことで楽音のアナログ信号でのダビングが繰り返されるため、多数回のミキシングによって音質劣化が激しく、やはり音楽製作には向かない。
【0006】
一方、音楽製作用途を念頭においた装置として、MDを用いた4チャネルMDマルチチャンネルレコーダが知られている(特開平8−77757号公報)。このマルチチャンネルレコーダでは、ライン入力による信号をA/D変換及び音声圧縮してMDに記録することができる。例えば、いくつかのパートをオーバーダビングした後、それらをミキシングして空きチャネルに一旦移し(ピンポン録音)、また、パート数が多い場合は、ピンポン録音によって空いたチャネルにさらに別のパートを録音し、最後に全チャネルにミックスダウンすることができる。
【0007】
しかしながら、上記マルチチャンネルレコーダでは、ピンポン録音する際、MDに記録されたデジタル音声信号がアナログ音声信号に変換されてから、ライン入力による信号(アナログ音声信号)とミックスされるため、ピンポン録音が繰り返される場合は音質が劣化するという問題があった。また、上記マルチチャンネルレコーダは据え置き型であり、外出先での音楽製作には好適でない。
【0008】
本発明は上記従来技術の問題を解決するためになされたものであり、その目的は、過大な場所の制約を受けることなく、音質の劣化を極力防止しつつオーバーダビング等による音楽製作を気軽に行うことができるポータブルミキシング記録装置及びその制御方法並びにプログラムを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
【0015】
求項のポータブルミキシング記録装置は、圧縮デジタル音声信号で成る第1〜第3ソースファイルを記憶する記憶手段と、アナログ音声信号を入力して第1デジタル音声信号に変換する入力変換手段と、前記記憶手段に記憶された第1ソースファイル中の圧縮デジタル音声信号を順次読み出して伸長し、第2デジタル音声信号に変換するデコード手段と、前記第1デジタル音声信号と前記第2デジタル音声信号とをミキシングして第3デジタル音声信号を出力するミキシング手段と、前記第3デジタル音声信号を順次圧縮して圧縮デジタル音声信号に変換するとともに、該圧縮デジタル音声信号を前記第2ソースファイルに保存する第1エンコード手段と、前記第1デジタル音声信号を順次圧縮して圧縮デジタル音声信号に変換するとともに、該圧縮デジタル音声信号を前記第3ソースファイルに保存する第2エンコード手段とを備えたことを特徴とする。
【0016】
この構成によれば、新たなソースファイルが所定のメモリに記憶される際、入力、変換されたデジタル音声信号を変換した圧縮音声信号が、新たなソースファイルとは別個の別ファイルとして所定のメモリに記憶されるので、オーバーダビングを繰り返して最終的にミキシング結果が気に入らない場合等であっても、別個に記憶された別ファイルをパーソナルコンピュータ等で後から加工可能であるので、事後的な活用の余地を残して音楽製作時の使い勝手を向上することができる。
【0017】
また、請求項のポータブルミキシング記録装置は、圧縮デジタル音声信号で成る第1および第2ソースファイルを記憶する記憶手段と、アナログ音声信号を入力して第1デジタル音声信号に変換する入力変換手段と、前記記憶手段に記憶された第1ソースファイル中の圧縮デジタル音声信号を順次読み出して伸長し、第2デジタル音声信号に変換するデコード手段と、前記第1デジタル音声信号と前記第2デジタル音声信号とをミキシングして第3デジタル音声信号を出力するミキシング手段と、前記第3デジタル音声信号を順次圧縮して圧縮デジタル音声信号に変換するとともに、該圧縮デジタル音声信号を前記第2ソースファイルに保存するエンコード手段と、他の装置との間でデジタル音声信号を入出力する入出力手段と、マスタ装置であることを設定する設定手段と、該設定手段によってマスタ装置であることが設定されたときには、前記入出力手段を介して他の装置から入力したデジタル音声信号を前記ミキシング手段へミキシングのために出力するとともに、該ミキシング手段から出力されるデジタル音声信号を前記他の装置へ出力する一方、前記設定手段によってマスタ装置であることが設定されなかったときには、第1デジタル音声信号の出力先を前記ミキシング手段から前記他の装置へ切り替えるとともに、該他の装置から入力されたデジタル音声信号を前記第1デジタル音声信号に代えて前記ミキシング手段へミキシングのために出力するように制御する制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0020】
また、請求項のポータブルミキシング記録装置は、圧縮デジタル音声信号で成る第1および第2ソースファイルを記憶する記憶手段と、アナログ音声信号を入力して第1デジタル音声信号に変換する入力変換手段と、前記記憶手段に記憶された第1ソースファイル中の圧縮デジタル音声信号を順次読み出して伸長し、第2デジタル音声信号に変換するデコード手段と、前記第1デジタル音声信号と前記第2デジタル音声信号とをミキシングして第3デジタル音声信号を出力するミキシング手段と、前記第3デジタル音声信号を順次圧縮して圧縮デジタル音声信号に変換し、該圧縮デジタル音声信号を前記第2ソースファイルに保存するとともに、シンクロ用の信号を発生するエンコード手段と、該エンコード手段によって発生されたシンクロ用の信号をトリガとしてメトロノーム報知を行う報知手段とを備えたことを特徴とする。
【0040】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0041】
図1は、本発明の一実施の形態に係るポータブルミキシング記録装置の外観を示す図であり、同図(a)は平面図、同図(b)は正面図、同図(c)は右側面図をそれぞれ示す。本ミキシング記録装置20は、記録された音声信号をモニタしながらマイク等で音声信号を入力し、デジタルミキシングして音楽製作を行うことを目的とした音楽装置であり、特に外出先でも気軽に扱えるようにした携帯型の音楽装置として構成される。
【0042】
同図(a)において、端子(DC)51からは直流電源が供給される。カスケード端子(cascade)52(接続手段、スレーブ入力手段の一部)は、後述するように、本装置同士を2台カスケード接続するための端子である。定位操作子(input pan)53は、入力音声の定位を設定するのに用いられる。スロット54には、後述するメモリカード10(所定のメモリ)が挿入される。USB(Universal Serial Bus)端子55は、不図示のパーソナルコンピュータとUSB接続するための端子である。電源スイッチ(power)56は、押下されることで本装置の電源のオンオフがされる。
【0043】
同図(b)において、小型の内蔵スピーカ(speaker)57は、音声信号を補助的に出力したり各種操作音を発生したりするのに用いられる。マスター指定スイッチ58は、後述するカスケード接続時において、いずれの装置がマスター(他方がスレーブ)側であるかを指定するためのスイッチであり、マスター指定スイッチ58が最後に押下された方の記録装置がマスター、他方がスレーブとされる。内蔵マイク59、60(micL/R)(入力変換手段の一部)は、肉声等の外部音声をアナログ信号としてステレオ入力するのに用いられる。
【0044】
表示部61は液晶表示装置で構成され、表示部61には、状況に応じて、曲名、時刻、演奏時間、モード、設定情報等の各種情報が表示される。disp/sysスイッチ62は、表示部61の表示モードの切り替えや、曲のコピー、消去、曲名変更等のためのシステム設定画面の表示切り替えに用いられる。repスイッチ63は、楽音のリピート再生を行うとき用いられる。EQスイッチ64及びrevスイッチ65は出力アンビエントの選択、例えば、出力音声のイコライジングやリバーブ付与に用いられる。
【0045】
micスイッチ66、instスイッチ67及びauxスイッチ68は、入力音声経路、すなわちインプット選択に用いられ、選択されたいずれか1つのスイッチが点灯する。一方、同図(c)に示すように、装置側面にはinst端子84、付属ピン型の外部マイクを接続するための外部マイク(ext−mic)端子85及びaux端子86が設けられる(いずれも入力変換手段の一部)。micスイッチ66が選択されたときは、通常は、内蔵マイク59、60からの信号が入力され得るが、外部マイク(ext−mic)端子85に外部マイクが接続されているときは、外部マイクからの入力信号が優先される。なお、内蔵マイク選択時は内蔵スピーカ57が自動的にオフにされる。instスイッチ67が選択されたときは、inst端子84に接続されたギターやキーボード等の電子楽器からの信号が入力され得る。auxスイッチ68が選択されたときは、aux端子86に接続されたオーディオ機器等の装置からの信号がライン入力され得る。
【0046】
同図(b)において、入力レベル調整操作子69は、入力される音声信号の入力レベルを調整するのに用いられる。出力レベル調整操作子70は、後述するメモリカード10に記憶されたソースファイル11の音声信号の再生レベルを調整するのに用いられる。
【0047】
LEDレベルメータ71は、複数のLEDで構成され、各々が点灯、点滅することで、入力レベル、再生レベル、録音レベル等を表示する。再生録音(play/stop/ent)ボタン72は、再生や録音の開始及び停止のほか、各種設定の決定キーとして用いられる。effボタン73は、入力音声信号にディレイ等のエフェクトを付与するのに用いられる。metボタン74は、メトロノーム機能の設定及びオンオフを指示するのに用いられる。tnrボタン75は、チューナ機能やトーンジェネレータ機能を利用するのに用いられる。inputモードでは、入力音声の音高に応じてLEDレベルメータ71が点滅する。toneモードでは、設定した音程(基準音)が発音される。
【0048】
recボタン76は、入力音声のデジタル録音を行うときに用いられ、押下されると録音待機状態となり、続いて再生録音ボタン72を押下することで録音が開始される。mixボタン77は、入力音声とソースファイル11の音声信号とのデジタルミキシング録音を行うときに用いられ、押下されるとミキシング録音待機状態となり、続いて再生録音72を押下することでミキシング録音が開始される。pauseボタン78は、再生の一時停止に用いられる。なお、ボタン73〜76には、不図示のLEDが各々内蔵されており、押下操作状況に応じて点灯するようになっている。
【0049】
プラスボタン79、マイナスボタン80は、ソースファイル11中の曲(以下、「ソング」と称する)の選択に用いられ、プラス、マイナスボタン79、80で選択したソングは表示部61に表示される。所望のソングが表示されたところで再生録音ボタン72を押下することで、そのソングが決定される。なお、ソングには、ユーザがネームを付けなかった場合は、記憶される際に自動的にネーム(連番等)が付与される。undoボタン87は、直前のメモリアクセス処理を取り消して元の状態に復帰するのに用いられる。
【0050】
同図(c)において、phone端子81には、ヘッドフォン等が接続可能で、入力音声、ソング、ミキシング音声の再生を聴くことができる。ボリューム(vol)操作子82は音声出力レベルを設定するのに用いられる。gain操作子83は、inst端子84を介して入力される音声信号のゲイン調整に用いられる。
【0051】
図2は、本ミキシング記録装置の機能構成を示すブロック図である。なお、メモリカード10は、可搬型で着脱自在の記憶媒体であり、同図では、メモリカード10が挿入された状態が示されている。
【0052】
入力切換部(input select)25(入力変換手段の一部)は、内蔵マイク59、60、inst端子84、外部マイク端子85、またはaux端子86のいずれからのアナログ音声信号を入力するかを切り換える。入力切換部25から出力されたアナログ音声信号は、AD変換部26(入力変換手段の一部)でA/D変換されてデジタル音声信号となり、その後、EQ27でイコライジングされ、DYN28で子音抑制処理がされ、EFF29でリバーブ、ディレイ、フランジャ等の効果が付与される。
【0053】
EFF29からの出力信号は、入力レベル調整操作子69による入力レベル調整及び定位操作子53による定位設定を経て、入力ライン(BUS1、2)33及びスイッチ部MSWに入力される。前述したように、カスケード接続時においては、マスター指定スイッチ58によってマスター側が指定されるが、スイッチ部MSWは、本装置がマスター側であるときはオン、スレーブ側であるときはオフとなるように構成されている。
【0054】
入力ライン33に入力された信号は、エンコーダ(ENCODE)39(第2エンコード手段)に入力される。本装置20がスレーブ側である場合は、入力ライン33に入力された信号は、さらにカスケード接続されたマスター側の装置に対して出力ライン8から出力される。
【0055】
本装置20には、記憶制御部30(記憶制御手段)及びアンドゥバッファ31(アンドゥバッファ部)が備えられる。アンドゥバッファ31はRAM等で構成される。アンドゥバッファ31及びメモリカード10はいずれも記憶制御部30に接続され、記憶制御部30によって記憶動作が制御される。メモリカード10には、USBI/F(インターフェイス)35が備えられている。
【0056】
図3は、本ポータブルミキシング記録装置の内部構成を示すブロック図である。
【0057】
本装置20は、CPU91に、バス97を介して、上記したアンドゥバッファ31、スロット54及びUSB端子55が接続されるほか、RAM92、ROM93、入出力部94、操作部95及び表示器96が接続されて構成される。
【0058】
CPU91は本装置全体の制御を司る。RAM92は、各種データを一時的に格納し、CPU91のワークエリアとしても機能する。ROM93は、CPU91が実行する各種制御プログラムのほか、各種データを格納する。
【0059】
入出力部94は、入力及び出力にかかわる要素群であり、上述したカスケード端子52、内蔵マイク59、60、端子84〜86、内蔵スピーカ57及びphone端子81等を含む。操作部95は、入力、操作にかかわる要素群であり、上述したマスター指定スイッチ58、スイッチ62〜68、調整操作子69、70及びボタン72〜80等を含む。表示器96は、表示にかかわる要素群であり、上述した表示部61及びLEDレベルメータ71で構成される。
【0060】
図2に戻り、メモリカード10には、ソースファイル11、ミックスファイル12及びマテリアルファイル13が記憶され得る。これらはいずれもMP3(MPEG−1 Audio Layer−III)形式で圧縮された圧縮音声信号で成るファイルである。
【0061】
ソースファイル11は、入力切換部25を介して入力される内蔵マイク59、60等からの入力音声信号とミキシングされるべき元のファイルであり、最初は、ミキシングを伴わない音声入力の録音(以下、「単独録音」と称する)によってミックスファイル12として記憶されたものである(この場合、ミキシングはされないので、呼び名としては合致しない)。なお、ソースファイル11は複数存在し得る。また、ソースファイル11は、他の機器にメモリカード10を装着して既成のデータを予め記憶することによって得られたものでもよい。
【0062】
ミックスファイル12は、ソースファイル11の音声信号と入力切換部25を介する入力音声信号とがミキシングされて記憶(以下、「ミキシング録音」と称する)されたものであり、次回からは、元のソースファイル11に代わって新たなソースファイル11として利用可能である。
【0063】
マテリアルファイル13は、入力切換部25を介する入力音声信号がソースファイル11の音声信号とミックスされることなく作成されたものであり、ミックスファイル12とは別個のファイル(別ファイル)として記憶される。なお、ミキシング録音時にマテリアルファイル13を作成するか否かは、ユーザの意思により設定可能に構成されている。
【0064】
ミキシング録音の場合、ソースファイル11の音声信号はデコーダ(DECODE)37(デコード手段)で伸長変換されてデジタル音声信号となる。このデジタル音声信号は、出力レベル調整操作子70による出力レベル調整を経て、出力ライン34(ミキシング手段)に入力される。
【0065】
本装置20がマスター側である場合は、定位操作子53による定位設定を経てスイッチ部MSWに入力された信号は、出力ライン34にも入力される。また、カスケード接続されたスレーブ側の装置からは、後述するように、デジタル音声信号(スレーブ側デジタル音声入力信号)がライン36(スレーブ入力手段の一部)を通じて出力ライン34に入力される。スイッチ部MSW、スレーブ側の装置またはデコーダ37のいずれかから出力ライン34に信号が入力された場合は、その信号がエンコーダ(ENCODE)38(第1エンコード手段)及びEFF40にそれぞれ出力されると共に、出力ライン7を介して、カスケード接続されたスレーブ側の装置に出力される。
【0066】
出力ライン34からエンコーダ38に入力されたデジタル音声信号は、エンコーダ38によりMP3形式で圧縮変換されて、ミックスファイル12としてメモリカード10に記憶される。これと共に、入力ライン33からエンコーダ39に入力されたデジタル音声信号は、エンコーダ39によりMP3形式で圧縮変換されて、マテリアルファイル13としてメモリカード10に記憶される。
【0067】
ミキシング録音によってミックスファイル12が記憶される際、元のソースファイル11は消去される。従って、ミックスファイル12が記憶されることで、見かけ上、ソースファイル11に新たなソースファイル11が上書きされるのと同様の処理となるが、その際、元のソースファイル11がアンドゥバッファ31に仮記憶される。これにより、ミキシング録音のやり直しを容易に行える。
【0068】
なお、アンドゥバッファ31は装置20本体に設けたが、メモリカード10内に設けてもよい。また、アンドゥ機能の使いやすさの観点からは、アンドゥバッファ31内のファイルは、少なくとも次回のミックスファイル12の記憶まで保持されるように構成するのが望ましい。
【0069】
出力ライン34からEFF40に入力されたデジタル音声信号は、EFF40で効果が付与され、EQ41でイコライジングされ、DA変換部42でD/A変換されてアナログ音声信号となり、その後、ボリューム操作子82による音量設定を経て、phone端子81、及び場合によっては内蔵スピーカ57に出力される。
【0070】
このように、本装置では、入力音声のデジタル録音及びリアルタイム再生、入力音声とソースファイル11の(ソングの)音声信号とのデジタルミキシング録音及びリアルタイム再生、ソースファイル11の音声信号の再生等を行うことができる。
【0071】
本装置20にはさらに、チューナ45、チューナ/メトロノーム44が設けられる。上述したinputモードにおいて、チューナ45は、入力切換部25から出力されたアナログ音声信号の音高を検出してLEDレベルメータ71にそれを表示させる。上述したtoneモードでは、チューナ/メトロノーム44から、設定した音程の基準音がDA変換部42に出力される。メトロノーム機能がオンになっているときは、チューナ/メトロノーム44からメトロノーム音がDA変換部42に出力される。基準音またはメトロノーム音は、phone端子81または内蔵スピーカ57から発音される。
【0072】
LEDレベルメータ71は、入力レベル調整操作子69を経た信号に基づいて、入力音声の入力レベルを表示すると共に、出力レベル調整操作子70を経たソースファイル11の信号に基づいて、ソングの出力レベルを表示する。LEDレベルメータ71はまた、出力ライン34からエンコーダ38に入力される信号の入力レベルを表示する。なお、これら各レベルは、LEDレベルメータ71に代えて表示部61に表示されるようにしてもよい。
【0073】
なお、図示はしないが、本装置20は、USB端子55でパーソナルコンピュータと接続することで、装着されているメモリカード10内のファイルをパーソナルコンピュータから外部ドライブと同様の感覚でアクセスすることができ、コピー、削除、移動のほか、ソフトウェアを用意すれば編集、加工もパーソナルコンピュータ上で行える。
【0074】
かかる構成において、各種動作を説明する。
【0075】
図4〜図6は、動作別の信号の流れを図2に対応させて簡略的に示したブロック図である。各図において、Eff1には、図2に示すEQ27、DYN28及びEFF29が相当する。そして、Eff1には、前記effボタン73が対応して設けられている。なお、EFF29の出力からスイッチ部MSWまでは省略されている。ミキシング部MB(ミキシング手段)には、図2に示すスイッチ部MSWからエンコーダ38、EFF40の入力まで、及び出力レベル調整操作子70の出力側までに至る出力ライン34が相当する。Eff2には、図2に示すEFF40及びEQ41が相当する。そして、Eff2には、revスイッチ65が対応して設けられている。
【0076】
まず、入力音声の単独録音では、図4(a)に示すように、選択された入力手段(内蔵マイク59、60等)から入力されたアナログ音声信号は、AD変換部26でデジタル音声信号に変換され、Eff1で効果付与等が施されてミキシング部MBに入力される。その後、Eff2及びDA変換部42を介して再生出力されると共に、エンコーダ38で圧縮変換されて、MP3ファイル(ここではミキシングがなされないミックスファイル12)としてメモリカード10に記憶される。
【0077】
ソースファイル11のソング再生では、図4(b)に示すように、メモリカード10のMP3ファイル(ここではソースファイル11中の選択されたソング)の音声信号がデコーダ37でデジタル音声信号に伸長変換され、ミキシング部MBに入力される。その後、Eff2及びDA変換部42を介して再生出力される。
【0078】
ミキシング録音では、図5(a)に示すように、入力されたアナログ音声信号は、AD変換部26でデジタル音声信号に変換され、Eff1で効果付与等が施されてミキシング部MBに入力される。一方、メモリカード10のソースファイル11の音声信号が、デコーダ37でデジタル音声信号に伸長変換され、ミキシング部MBに入力される。Eff1及びデコーダ37からミキシング部MBに入力された両デジタル音声信号は、ミキシングされ、Eff2及びDA変換部42を介して再生出力されると共に、エンコーダ38で圧縮変換されて、ミックスファイル12としてメモリカード10に記憶される。従って、音声入力は、再生出力をモニタしつつ行える。また、このミックスファイル12は、次回からは新たなソースファイル11として機能するので、音質をほとんど劣化させることなくオーバーダビングを繰り返すことができる。
【0079】
マテリアルファイル13を残しながらのミキシング録音では、図5(b)に示すように、図5(a)の場合の動作処理に加えて、Eff1からのデジタル音声信号が、エンコーダ39によりMP3形式で圧縮変換されて、マテリアルファイル13としてメモリカード10に記憶される処理がなされる。マテリアルファイル13は、パーソナルコンピュータ等で後から加工する際の資産になり得る。
【0080】
メトロノームに合わせて録音を行う場合は、図6(a)に示すように、図4(a)の場合の動作処理に加えて、エンコーダ38からのシンクロ用の信号をトリガとしてチューナ/メトロノーム44からメトロノーム音が出力され、DA変換部42を介して発音される。なお、メトロノーム機能は、ミキシング録音(図5(a)、(b))や入力音声のリアルタイム再生の場合にも適用可能である。
【0081】
チューナ機能を用いる場合は、図6(b)に示すように、入力音声の音高に応じてLEDレベルメータ71を点滅させるための信号がチューナ45からAD変換部26に出力される。トーンジェネレータ機能を用いる場合は、図6(c)に示すように、チューナ/メトロノーム44から、設定した音程の基準音が出力され、DA変換部42を介して発音される。
【0082】
図7は、表示部61の表示例を示す図である。
【0083】
表示部61には、各動作状況や設定状況に応じた情報が表示されるが、図7では特に、単独録音及びその停止、ミキシング録音及びその停止の場合における表示の一例を示す。
【0084】
単独録音が開始されると、recボタン76(図1)が点灯すると共に、表示部61には、同図(a)に示すように、「REC」等の表示や録音中であることを視覚的に示す録音中キャラクタ「<>__<>」が表示される。また、単独録音が停止されると、同図(b)に示すように、「U」の文字が表示される。「U」はアンドゥが可能であることを示し、この時点でundoボタン87を押下すればアンドゥ画面(図示せず)となり、所定の操作によって直前の録音処理が取り消され、元の状態に復帰する。
【0085】
一方、ミキシング録音が開始されると、mixボタン77(図1)が点灯すると共に、表示部61には、同図(c)に示すように、「MIX」等の表示やミキシング録音中であることを視覚的に示す(ダブルカセットの作動中をイメージさせる)ミキシング録音中キャラクタ「<>__<><>__<>」(所定情報)が表示される。これにより、ミキシング録音中であることが視覚的に容易に確認される。なお、ミキシング録音中キャラクタは、ミキシング録音が停止されるまで表示されるが、ミキシング録音の開始時に一時的に表示されるようにしてもよい。また、ミキシング録音が停止されると、同図(d)に示すように、「U」の文字が表示され、この時点でundoボタン87を押下すればアンドゥ画面(図示せず)となり、所定の操作によって直前のミキシング録音処理が取り消され、元の状態に復帰する。
【0086】
なお、録音中キャラクタやミキシング録音中キャラクタは例示したものに限られず、例えば、LEDを用いた表示としてもよい。
【0087】
なお、アンドゥ機能は1回だけ行えるようにしたが、アンドゥバッファ31の容量を拡大し、複数回のアンドゥ処理を行えるようにしてもよい。
【0088】
図8は、本ポータブルミキシング記録装置2台をカスケード接続してミキシング録音する場合の信号の流れを示すブロック図である。同図では、構成が同一のポータブルミキシング記録装置20が互いのカスケード端子52(図1)で接続された状態を示し、マスター側をマスター側装置20A、スレーブ側をスレーブ側装置20Bとそれぞれ記す。上述したように、マスター側装置20Aのマスター指定スイッチ58の押下により、両装置のスイッチ部MSWは、マスター側装置20Aではオン、スレーブ側装置20Bではオフとなっている。なお、同図では、マテリアルファイル13の作成処理は省略されている。
【0089】
マスター側装置20Aの入力切換部25を介して入力されるアナログ音声信号を「信号A」、マスター側装置20Aのソースファイル11として記憶されているMP3音声信号を「信号B」、スレーブ側装置20Bの入力切換部25を介して入力されるアナログ音声信号を「信号C」、マスター側装置20Aのソースファイル11として記憶されているMP3音声信号を「信号D」と称し、以下、デジタル、アナログを問わずいずれも同様に呼称する。
【0090】
マスター側装置20Aでは、まず、「信号A」と「信号B」とがミキシング部MBに入力される。さらに、スレーブ側装置20Bの出力ライン8から出力された「信号C」(スレーブ側デジタル音声入力信号)が、カスケード端子52を介してミキシング部MBに入力される。ミキシング部MBでは、「信号A」、「信号B」及び「信号C」がミキシングされたデジタル音声信号である「信号A+B+C」が生成され、これがEff2及びDA変換部42を介して再生出力されると共に、エンコーダ38を介してミックスファイル12としてメモリカード10に圧縮記憶される。これにより、「信号C」が「信号A」と同様にミキシングの対象になるので、アナログ音声信号として同時に入力可能な信号数が増える。「信号A+B+C」はさらに、ミキシング部MBからライン7及びカスケード端子52を介してスレーブ側装置20Bに出力される。
【0091】
一方、スレーブ側装置20Bでは、カスケード端子52を介して入力される「信号A+B+C」とソースファイル11からの「信号D」とが、ミキシング部MBに入力される。なお、信号のループ化を防止するため、上述のように、「信号C」はEff1からはミキシング部MBに入力されない。ミキシング部MBでは、「信号A+B+C」及び「信号D」がミキシングされたデジタル音声信号である「信号A+B+C+D」が生成され、これがEff2及びDA変換部42を介して再生出力されると共に、エンコーダ38を介してミックスファイル12としてメモリカード10に圧縮記憶される。
【0092】
なお、「信号A+B+C+D」を正確に再生、録音する場合、「信号A+B+C」と「信号D」との同期をとるための処理が必要となる。そこで、カスケード接続時は、スレーブ側装置20Bからの「信号D」の読み出しを行わないように設定可能にして、「信号A」、「信号B」及び「信号C」だけの処理としてもよい。このようにすれば、マスター側装置20Aと同様の「信号A+B+C」の再生及び記録を、スレーブ側装置20Bでも同時に行うことができる。
【0093】
本実施の形態によれば、アナログ音声信号として入力した音声信号と、ソースファイル11に記憶された圧縮音声信号とを、デジタル音声信号に変換した上でミキシングし、圧縮変換して新たなソースファイルとして記憶するようにし、しかも新たなソースファイルは次回の元のソースファイルとして利用可能にしたので、例えば、マルチチャネルレコーダのようにオーバーダビングを繰り返していけば、多数の音声信号が多重された楽曲が完成する。また、本装置はポータブルであるので、特定の楽器演奏者のところまで持ち歩き、ミキシングする等の用途に適している。さらに、ミキシングはデジタル状態でなされるので、オーバーダビングを繰り返しても音質の劣化がほとんど生じず、音楽製作に好適である。また、ミキシングされたデジタル音声信号は圧縮音声信号に圧縮変換されて記憶されるので、メモリ容量を少なくすることができ、装置の携帯性の向上にも寄与する。よって、過大な場所の制約を受けることなく、音質の劣化を極力防止しつつオーバーダビング等による音楽製作を外出先で気軽に行うことができる。
【0094】
本実施の形態ではまた、ミックスファイル12を新たなソースファイルとして記憶する際、元のソースファイル11がアンドゥバッファ31に仮記憶されるようにしたので、ミキシング録音の失敗時や録音結果に満足できなかった場合等に、アンドゥバッファ31に仮記憶した元のソースファイルを用いてミキシング録音のやり直しを容易に行え、音楽製作時の使い勝手を向上することができる。
【0095】
本実施の形態ではまた、ミックスファイル12を記憶する際、マテリアルファイル13をミックスファイル12とは別個の別ファイルとして記憶するようにしたので、オーバーダビングを繰り返して最終的にミキシング結果が気に入らない場合等であっても、マテリアルファイル13をパーソナルコンピュータ等で後から加工でき、事後的な活用の余地を残して音楽製作時の使い勝手を向上することができる。
【0096】
本実施の形態ではまた、ミキシング録音中には、ミキシング録音中キャラクタが表示されるので、ミキシング録音中であることを容易に視覚的に確認することができ、使い勝手を向上することができる。
【0097】
本実施の形態ではまた、他のポータブルミキシング記録装置をスレーブ側装置20Bとしてカスケード接続することで、スレーブ側装置20Bから入力された入力信号をミキシングの対象に加えることができるので、1度にミックスダウン可能な入力信号数を増やすことができ、音楽製作の効率を向上することができる。
【0098】
なお、カスケード接続する他のポータブルミキシング記録装置は、3以上でもよい。その場合は、カスケード端子52に代えて、マスターイン端子とスレーブアウト端子を備え、上位装置のマスターイン端子と下位装置のスレーブアウト端子とを数珠繋ぎのように接続することで、上下関係を規定するようにしてもよい。これにより、1度にミックスダウン可能な入力信号数をカスケード接続されたスレーブ側装置の数だけ増やすことができる。
【0099】
なお、本実施の形態では、音声信号の圧縮形式としてMP3を用いたが、これに限るものでなく、TwinVQ(周波数領域重み付きインターリーブ・ベクトル量子化)、ASF(Advanced Streaming Format)等、他の圧縮形式を採用してもよい。
【0100】
なお、メモリカード10は着脱自在な他の記憶媒体で構成してもよく、また、装置20本体に備えた固定的な記憶媒体で構成してもよい。
【0101】
なお、本発明を達成するためのソフトウェアによって表される制御プログラムを記憶した記憶媒体を、本装置に読み出すことによって同様の効果を奏するようにした場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。また、通信インターフェイスを備えて、プログラムコードが電送媒体等を介して供給される場合は、プログラムコード自体が本発明を構成することになる。なお、これらの場合の記憶媒体としては、ROMのほか、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード等を用いることができる。
【0102】
また、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することにより、上述した実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOSなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって上述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。さらに、記憶媒体から読出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって上述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0103】
【発明の効果】
【0105】
求項に係るポータブルミキシング記録装置または請求項4に係るプログラムによれば、オーバーダビングを繰り返して最終的にミキシング結果が気に入らない場合等であっても、別個に記憶された別ファイルをパーソナルコンピュータ等で後から加工でき、事後的な活用の余地を残して音楽製作時の使い勝手を向上することができる。
【0107】
また、請求項に係るポータブルミキシング記録装置または請求項5に係るプログラムによれば、接続されたスレーブ側記録装置の数だけ、1度にミックスダウン可能な入力信号数を増やすことができ、音楽製作の効率を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態に係るポータブルミキシング記録装置の外観を示す図である。
【図2】 同記録装置の機能構成を示すブロック図である。
【図3】 同記録装置の内部構成を示すブロック図である。
【図4】 動作別(単独録音、ソング再生)の信号の流れを図2に対応させて簡略的に示したブロック図である。
【図5】 動作別(ミキシング録音)の信号の流れを図2に対応させて簡略的に示したブロック図である。
【図6】 動作別(メトロノーム、チューナ、トーンジェネレータ機能動作時)の信号の流れを図2に対応させて簡略的に示したブロック図である。
【図7】 表示部の表示例を示す図である。
【図8】 同記録装置2台をカスケード接続してミキシング録音する場合の信号の流れを示すブロック図である。
【符号の説明】
10 メモリカー、 11 ソースファイル、 12 ミックスファイル、 13 マテリアルファイル、 25 入力切換、 26 AD変換、 30 記憶制御、 31 アンドゥバッフ、 34 出力ライ、 36 ライ、 37 デコー、 38 エンコー、 39 エンコー、 52 カスケード端、 59、60 内蔵マイ、 61 表示、 84 inst端、 85 外部マイク端、 86 aux端、 MB ミキシング、 91 CPU、 92 RAM、 93 ROM

Claims (6)

  1. 圧縮デジタル音声信号で成る第1〜第3ソースファイルを記憶する記憶手段と、
    アナログ音声信号を入力して第1デジタル音声信号に変換する入力変換手段と、
    前記記憶手段に記憶された第1ソースファイル中の圧縮デジタル音声信号を順次読み出して伸長し、第2デジタル音声信号に変換するデコード手段と、
    前記第1デジタル音声信号と前記第2デジタル音声信号とをミキシングして第3デジタル音声信号を出力するミキシング手段と、
    前記第3デジタル音声信号を順次圧縮して圧縮デジタル音声信号に変換するとともに、該圧縮デジタル音声信号を前記第2ソースファイルに保存する第1エンコード手段と、
    前記第1デジタル音声信号を順次圧縮して圧縮デジタル音声信号に変換するとともに、該圧縮デジタル音声信号を前記第3ソースファイルに保存する第2エンコード手段と
    を備えたことを特徴とするポータブルミキシング記録装置。
  2. 圧縮デジタル音声信号で成る第1および第2ソースファイルを記憶する記憶手段と、
    アナログ音声信号を入力して第1デジタル音声信号に変換する入力変換手段と、
    前記記憶手段に記憶された第1ソースファイル中の圧縮デジタル音声信号を順次読み出して伸長し、第2デジタル音声信号に変換するデコード手段と、
    前記第1デジタル音声信号と前記第2デジタル音声信号とをミキシングして第3デジタル音声信号を出力するミキシング手段と、
    前記第3デジタル音声信号を順次圧縮して圧縮デジタル音声信号に変換するとともに、該圧縮デジタル音声信号を前記第2ソースファイルに保存するエンコード手段と、
    他の装置との間でデジタル音声信号を入出力する入出力手段と、
    マスタ装置であることを設定する設定手段と、
    該設定手段によってマスタ装置であることが設定されたときには、前記入出力手段を介して他の装置から入力したデジタル音声信号を前記ミキシング手段へミキシングのために出力するとともに、該ミキシング手段から出力されるデジタル音声信号を前記他の装置へ出力する一方、前記設定手段によってマスタ装置であることが設定されなかったときには、第1デジタル音声信号の出力先を前記ミキシング手段から前記他の装置へ切り替えるとともに、該他の装置から入力されたデジタル音声信号を前記第1デジタル音声信号に代えて前記ミキシング手段へミキシングのために出力するように制御する制御手段と
    を備えたことを特徴とするポータブルミキシング記録装置。
  3. 圧縮デジタル音声信号で成る第1および第2ソースファイルを記憶する記憶手段と、
    アナログ音声信号を入力して第1デジタル音声信号に変換する入力変換手段と、
    前記記憶手段に記憶された第1ソースファイル中の圧縮デジタル音声信号を順次読み出して伸長し、第2デジタル音声信号に変換するデコード手段と、
    前記第1デジタル音声信号と前記第2デジタル音声信号とをミキシングして第3デジタル音声信号を出力するミキシング手段と、
    前記第3デジタル音声信号を順次圧縮して圧縮デジタル音声信号に変換し、該圧縮デジタル音声信号を前記第2ソースファイルに保存するとともに、シンクロ用の信号を発生するエンコード手段と、
    該エンコード手段によって発生されたシンクロ用の信号をトリガとしてメトロノーム報知を行う報知手段と
    を備えたことを特徴とするポータブルミキシング記録装置。
  4. ポータブルミキシング記録装置の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    前記制御方法は、
    アナログ音声信号を入力して第1デジタル音声信号に変換する入力変換工程と、
    圧縮デジタル音声信号で成る第1〜第3ソースファイルを記憶する記憶手段に記憶された第1ソースファイル中の圧縮デジタル音声信号を順次読み出して伸長し、第2デジタル音声信号に変換するデコード工程と、
    前記第1デジタル音声信号と前記第2デジタル音声信号とをミキシングして第3デジタル音声信号を出力するミキシング工程と、
    前記第3デジタル音声信号を順次圧縮して圧縮デジタル音声信号に変換するとともに、該圧縮デジタル音声信号を前記第2ソースファイルに保存する第1エンコード工程と、
    前記第1デジタル音声信号を順次圧縮して圧縮デジタル音声信号に変換するとともに、該圧縮デジタル音声信号を前記第3ソースファイルに保存する第2エンコード工程と
    を有することを特徴とするプログラム。
  5. ポータブルミキシング記録装置の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    前記制御方法は、
    アナログ音声信号を入力して第1デジタル音声信号に変換する入力変換工程と、
    圧縮デジタル音声信号で成る第1および第2ソースファイルを記憶する記憶手段記憶手段に記憶された第1ソースファイル中の圧縮デジタル音声信号を順次読み出して伸長し、第2デジタル音声信号に変換するデコード工程と、
    前記第1デジタル音声信号と前記第2デジタル音声信号とをミキシングして第3デジタル音声信号を出力するミキシング工程と、
    前記第3デジタル音声信号を順次圧縮して圧縮デジタル音声信号に変換するとともに、該圧縮デジタル音声信号を前記第2ソースファイルに保存するエンコード工程と、
    マスタ装置であることを設定する設定手段によってマスタ装置であることが設定されたときには、他の装置との間でデジタル音声信号を入出力する入出力手段を介して他の装置から入力したデジタル音声信号を前記ミキシング工程へミキシングのために出力するとともに、該ミキシング工程から出力されるデジタル音声信号を前記他の装置へ出力する一方、前記設定手段によってマスタ装置であることが設定されなかったときには、第1デジタル音声信号の出力先を前記ミキシング工程から前記他の装置へ切り替えるとともに、該他の装置から入力されたデジタル音声信号を前記第1デジタル音声信号に代えて前記ミキシング工程へミキシングのために出力するように制御する制御工程と
    有することを特徴とするプログラム。
  6. ポータブルミキシング記録装置の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    前記制御方法は、
    アナログ音声信号を入力して第1デジタル音声信号に変換する入力変換工程と、
    圧縮デジタル音声信号で成る第1および第2ソースファイルを記憶する記憶手段に記憶された第1ソースファイル中の圧縮デジタル音声信号を順次読み出して伸長し、第2デジタル音声信号に変換するデコード工程と、
    前記第1デジタル音声信号と前記第2デジタル音声信号とをミキシングして第3デジタル音声信号を出力するミキシング工程と、
    前記第3デジタル音声信号を順次圧縮して圧縮デジタル音声信号に変換し、該圧縮デジタル音声信号を前記第2ソースファイルに保存するとともに、シンクロ用の信号を発生するエンコード工程と、
    該エンコード工程によって発生されたシンクロ用の信号をトリガとしてメトロノーム報知を行う報知工程と
    を有することを特徴とするプログラム。
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