JP3858677B2 - 熱転写受容シート - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、サーマルヘッドを用いた熱転写画像記録に使用される被記録体に関するものである。更に詳しくは、昇華性染料あるいは熱溶融性インクを熱により転写し、転写画像を形成可能なプリンター用の熱転写受容シート(以下、単に受容シートとも記す)において、偽造防止性が付与された熱転写受容シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、鮮明なフルカラー画像が印画可能な熱転写プリンターが注目されてきた。昇華熱転写プリンターは熱により昇華もしくは溶融拡散して移行する染料を含有する染料層を有する染料インクシートと、支持体の片面に染料染着性樹脂を含む画像受容層を有する受容シート(昇華熱転写受容シート)を用い、染料層と画像受容層を重ね合わせ、サーマルヘッド等から供給される熱により、染料層の所定箇所の染料を所定濃度だけ画像受容層上に転写して画像を形成する。また溶融熱転写プリンターは、熱で溶融するインキを塗布したインクシートと、インキ受容媒体(溶融熱転写受容シート)とをプラテンで圧接し、インクシート背面から加熱してインキを瞬時に溶融し、画像として転写記録する。
【0003】
サーマルプリンターの発達とデジタル画像処理技術の発展に伴い、得られる画像は格段に向上し、熱転写記録方式はその市場を拡大している。代表例としては、印刷やデザインの校正刷りや出力、医療分野における内視鏡やCTスキャンの画像出力、アミューズメント分野での顔写真やカレンダー、証明写真分野でのIDカードやクレジットカードへの出力等で広く利用されている。熱転写記録方式は可変情報を高速に記録できる利点から、今後定期券、切符、証券、馬券、クジ、チケット等の用途にも使用されることが期待されている。特に換金性を有する各種金券類等の用途に受容シートを使用する場合に、変造及び偽造防止が必要になり記録シートの真贋が簡単に確認できることが重要である。
【0004】
しかしながら、上記のように熱転写記録方式は容易に高品位の画像をプリントできるため、このシステムを用いて偽造が容易に行えるという問題点がある。そこで偽造防止の方法としては、受容シートに微細な印刷、透かし模様やホログラムを設ける等の方法はあるが、製造コストの点から実施の制約が多いという問題点がある。また、特開平6−219060号公報には基材上に蛍光増白剤を含む凹凸層を設ける方法が記載されている。しかしこの方法では凹凸層上に設ける受容層の厚みが不均一となって、記録画像の画質が低下する傾向があり、真贋の判定に特別の装置を要するという問題点がある。
【0005】
真贋を確認可能な支持体シートとして、例えば、特開平11−91237号公報に、紙に断裁着色フィルム小片あるいは断裁金属箔小片を抄き込んだシートが提案されている。しかしこの場合、抄き込まれた前記小片は紙中にランダムに分散して規則性がなく、真贋を確認することが困難と考えられる。その為支持体として、目視で規則的な偽造防止の仕組み・形状等を目視で容易に確認可能で、偽造が困難な支持体シートが望まれていた。
【0006】
また特開平10−315620号公報にはフィルム上に感熱記録層を有するテープ状のスレッドが抄き込まれた紙支持体を用いる方法が記載されている。しかしこの方法を熱転写受容シートに適用した場合、スレッドを抄き込んだ箇所がわずかに盛り上がる為、平滑性が損なわれ(以下「ボコツキ」という)、スレッド輪郭周辺部の画像にスレッドの輪郭潜像が生じて記録画質が低下する傾向があり、製造された受容シートを巻き取ると得られたロールに波打ち(コルゲート)が生じる等の問題がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、支持体内部に糸状あるいは帯状のスレッドを有したシート状支持体上に画像受容層を設けた受容シートにおいて、スレッド部(スレッドを有する箇所及びその近傍)の記録画像にスレッドの輪郭潜像が発生することによる、記録画質の低下や、受容シート表面のボコツキ、巻取り時の波打ちがなく、目視で規則的な偽造防止の仕組み・形状等を確認可能であり、偽造が困難で、かつ容易に製造が可能な、偽造防止策を施した受容シートを提供することにある。
【0008】
【問題を解決するための手段】
本発明の熱転写受容シートは、支持体の少なくとも片面に、画像受容層を有する熱転写受容シートにおいて、前記支持体が、芯材層、その画像受容層側及びその反対側に積層された熱可塑性樹脂フィルムからなる3層貼り合わせ積層体であり、ここで前記画像受容層側の熱可塑性樹脂フィルム及び前記反対側の熱可塑性樹脂フィルムは同一でも異なるものであってもよく、かつ多孔質ポリオレフィン樹脂フィルム又は多孔質ポリエステル樹脂フィルムであり、前記芯材層は前記受容層側フィルムとは異なる材質の熱可塑性樹脂フィルムであるか又は紙基材であり、前記芯材層内、および/または芯材層と多孔質熱可塑性樹脂フィルムとの積層面に、糸状スレッドまたは帯状スレッドを有し、かつ支持体の厚さが、糸状スレッドの直径または帯状スレッドの厚さの3倍以上であることを特徴とする。本発明の熱転写受容シートは、前記支持体の厚さが40〜300μmであることが好ましい。また、本発明の熱転写受容シートは、前記芯材層が紙芯材層であり、前記紙芯材層内に、糸状スレッドあるいは金属蒸着層を有する合成樹脂フィルムからなる帯状スレッドが抄き込まれたものであってよい。また、本発明の熱転写受容シートは、前記芯材層と多孔質熱可塑性樹脂フィルムとの積層面に、金属蒸着層あるいは金属箔層を有する帯状スレッドが設けられてなるものであってよい。さらに、本発明の熱転写受容シートは、前記支持体が、芯材層の両面に多孔質熱可塑性樹脂フィルムが積層された多層基材である。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の一つの実施形態に係る受容シートの断面図である。図1に示す実施形態において、支持体1の一方の表面上に画像受容層2が設けられており、支持体1として紙芯材3が使用されている例を示す。紙芯材3の画像受容層側に熱可塑性樹脂層4を有してもよく、さらに紙芯材3の反対側に熱可塑性樹脂層4’を有してもよい。熱可塑性樹脂層の形成方法について限定するものではないが、塗布、溶融押出し、あるいは熱可塑性樹脂フィルムを接着積層してもよい。紙芯材3の内部にスレッド5(図1では帯状スレッド)が抄き込まれている。紙芯材中にはスレッドを1本又は2本以上抄き込むことも可能である。また帯状スレッドと糸状スレッドとを併用することも可能である。
【0010】
支持体全体の厚さは、糸状スレッドの直径または帯状スレッドの厚さの3倍以上必要であり、好ましくは5〜40倍であり、更に好ましくは7〜30倍である。支持体全体の厚さが糸状スレッドの直径又は帯状スレッドの厚さの3倍未満になると、支持体にボコツキが発生するおそれがある。
【0011】
本発明の支持体用基材としては、各種の紙基材、熱可塑性樹脂フィルム基材等が用いられる。紙基材としては、セルロースパルプを主成分とする上質紙、コート紙、アート紙、キャスト塗被紙等の紙類、少なくとも一方に熱可塑性樹脂層を設けたラミネート紙等の加工紙が好ましく用いられる。また、熱可塑性樹脂フィルム基材としては、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレートやその共重合体、ポリブチレンテレフタレートやその共重合体等のポリエステル、ナイロン、ポリウレタン、ポリスチレン、ポリカーボネート等を主成分とするプラスチックフィルムや、これらのプラスチックフィルムに無機顔料や有機顔料や異なる樹脂を添加し、延伸して多孔質にしたフィルム、または発泡剤を含有せしめ、発泡したフィルム等も好ましく用いられる。さらに、これらの基材は2種以上積層されて多層基材として好ましく使用される。また芯材としては、紙基材や、ポリオレフィン、ポリエステルからなるフィルム、および合成紙等が好ましく用いられる。
【0012】
本発明は前記の課題を解決するための一つの手段として、紙芯材を含む支持体上に、染料染着性の合成樹脂を主成分とする画像受容層を有する受容シートにおいて、紙芯材内に、糸状スレッドあるいは金属蒸着層を有する合成樹脂フィルムからなる帯状スレッドが抄き込まれる。
【0013】
紙芯材
図2は、本発明の受容シートに使用する、スレッドを抄き込んだ紙芯材層部分の断面図であり、紙芯材中のスレッドの抄き込み位置を示す。図2では、帯状のスレッド5を例示しているが、糸状のスレッドを用いた場合の抄き込み位置についても同様である。図2に示すように、スレッド5は紙芯材3に抄き込まれるので、紙芯材3の画像受容層側の表面a及び裏面bと実質上ほぼ平行な状態で存在する。紙芯材3の厚さをTとし、スレッド5の厚さをtとすると、Tはtの3倍以上が好ましく、さらに好ましくは4〜10倍である。またスレッド5の抄き込み位置は特に限定されないが、スレッド5が紙芯材3の表面から露出しないように抄き込むのが好ましい。
【0014】
一般に、紙芯材3の表面a(画像受容層側)からスレッド5の表面c(画像受容層側)までの距離D1は、スレッドの厚さtの1〜7倍程度、特に1.5〜5倍程度であるのが好ましく、また、紙芯材3の裏面b(画像受容層の表面aとは反対側の面)からスレッド5の裏面d(画像受容層の表面aとは反対側の面)までの距離D2はスレッドの厚さtの0.5〜6倍程度、特に0.5〜4倍程度であるのが好ましい。本発明では、D1及びD2を上記範囲から選択し、D1+D2+tの合計厚さがスレッドの厚さtの3倍以上、好ましくは4〜10倍となるように、各厚さを適宜選択すればよい。特にスレッド5が、紙芯材の中心部に(即ち、紙芯材の画像受容層側の表面aからT/2程度離れた、D1とD2とが完全に等しくなるか又はほぼ等しくなる位置に)存在するのが好ましい。
【0015】
紙芯材の厚さとしては、特に限定されないが、40〜300μm程度、特に60〜250μmが好ましい。厚さが40μm未満になると、スレッドの均一な抄き込みが困難となることがある。一方300μmを超えると、スレッドを認識するための読み取り精度が低下し、そのため偽造防止性が低下することがある。
【0016】
紙芯材としては、通常の針葉樹や広葉樹から得られるクラフトパルプ、亜硫酸パルプ、砕木パルプ、サーモメカニカルパルプ等の木材パルプ、古紙パルプ、非木材パルプ等から製造される紙等が使用できる。ECFパルプ、TCFパルプのような塩素フリーパルプも好ましく使用される。
【0017】
スレッド
糸状スレッドとしては、木綿、麻、絹等の天然繊維、及びアクリル系樹脂繊維、ポリエステル系樹脂繊維、ナイロン系樹脂繊維等の合成繊維からなる糸が挙げられる。また糸状スレッドは、染色された糸、金属蒸着層を有する糸、あるいは金属箔と共に縒られた糸からなるものが偽造防止性に優れ、好ましい。これら糸状スレッドの太さ(直径)としては、10〜80μm程度、特に10〜40μm程度であるのが好ましい。なお糸状スレッドが染色層、金属蒸着層、金属箔等を有する場合、紙芯材の厚さはこれらを含めた糸全体の太さ(直径)の3倍以上とする。
【0018】
帯状スレッドとしては、合成樹脂フィルムからなるものが挙げられる。かかる合成樹脂フィルムの具体例としては、例えば6,6−ナイロンフィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリプロピレンフィルム等が挙げられる。かかる帯状のスレッドとしては、着色されたスレッド、特に紙芯材の有する色彩とは異なる色彩に着色されたスレッド、あるいはアルミニウム、銅、錫、亜鉛等の金属蒸着層を有する上記の合成樹脂フィルムが偽造防止性に優れ、好ましい。
【0019】
金属蒸着層を有する上記の合成樹脂フィルムを帯状のスレッドとして使用する場合、金属蒸着層は合成樹脂フィルムの表面及び裏面のいずれか一方の面のみに施してもよいし、表面及び裏面の双方に施してもよい。なお金属蒸着層の厚さは、偽造防止用に通常施されている厚さとすればよく、例えば0.05〜1.0μm程度とすればよい。金属蒸着層を有する合成樹脂フィルムからなるスレッドは常法によって製造でき、例えば上記の範囲の厚さを有する各種の市販の金属蒸着フィルムを下記範囲の幅にスリットして使用することもできる。
【0020】
上記のごとき帯状スレッドの幅は0.3〜20mm程度、特に0.5〜5mm程度であるのが好ましく、またその厚さ(金属蒸着フィルムの場合は、金属蒸着層の厚さと合成樹脂フィルムの厚さとの合計厚さ)は10〜80μm程度、好ましくは10〜40μm程度である。なお、帯状スレッドが、金属蒸着層を有する合成樹脂フィルムである場合、紙芯材の厚さは、金属蒸着層の厚さと合成樹脂フィルムの厚さとの合計厚さの3倍以上とする。
【0021】
また本発明においては、必要に応じて、糸状又は帯状スレッド表面の少なくとも一部に、接着剤を主成分とする接着剤層を設けることにより、スレッドと紙芯材中のパルプ繊維との結合が高まり、印刷時、あるいは裁断時にスレッドが紙芯材から取れ難くなるなどの効果が得られる。帯状のスレッド(着色したもの又は金属蒸着層を施したものを含む)を用いる場合、接着剤層は帯状スレッドの表面及び裏面のいずれか一方に施してもよいし、表面及び裏面の双方に施してもよい。
【0022】
接着剤層中の接着剤としては、水性系(水溶性系、ラテックス系)、有機溶剤系等の形態であり、例えばポリエステル系樹脂、ウレタン系樹脂、アクリル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂等の接着剤が挙げられる。中でも水性系の接着剤は、残留有機溶剤による画像受容層への影響がないので特に好ましい。接着剤層を備えたスレッドは紙芯材に抄き込む際の水との接触、抄紙後の乾燥時の加熱等により紙に接着する。更に必要に応じて、接着剤層中に、蛍光染料、蛍光(リン光)顔料を含有させることにより偽造防止性がより高められる。
【0023】
接着剤層は水又は有機溶媒を媒体として、上記接着剤、及び必要に応じて蛍光染料、蛍光(リン光)顔料を均一に分散させて、接着剤層用塗工液を調整し、これをロールコーティング、バーコーティング、グラビアコーティング等の方法で塗布乾燥すればよい。該塗工液の塗布量は、乾燥基準で1〜10g/m2程度、特に2〜8g/m2程度が好ましい。
【0024】
なお本発明においては、糸状スレッド又は帯状スレッドが接着剤層を有する場合、紙芯材の厚さは、接着剤層の厚さを除いた糸状スレッドそのものの直径又は帯状スレッドそのものの厚さの3倍以上となるようにする。
【0025】
図3に、上記金属蒸着層及び接着剤層を有する帯状スレッドを抄き込んだ紙芯材を備えた本発明の受容シート用支持体の一例を示す。図3において、図1と同様の部分は同様の符号で示す。図3に示す実施形態において、スレッドとして、合成樹脂フィルム6及び該合成樹脂フィルム6の両面に金属蒸着層7、7’を施した金属蒸着フィルムが使用される。なお金属蒸着層7、7’のいずれか一方のみを合成樹脂フィルム6に施したものをスレッドとして使用してもよい。
【0026】
また、接着剤層8は金属蒸着層7の表面(画像受容層側の面)に設けられ、そして接着剤層8’は金属蒸着層7’(画像受容層とは反対側の面)の表面に設けられているが、接着剤層はいずれか一方の表面にのみ設けられてもよい。
【0027】
紙芯材にスレッドを抄き込む方法は特に限定されず、慣用されている方法に従って行えばよい。例えば多層抄き抄紙機で、糸状又は帯状スレッドを重ね合わせ、抄き合わせ、乾燥することによりスレッドと紙が接合される。
【0028】
例えば、三槽のシリンダバットを備えた円網抄紙機の第一の円網で、1cm×1cmの穴(窓)が10cm間隔で空いている第1紙層を抄紙し、その窓の位置に沿ってスレッドを挿入し、次に、第1紙層の一方の面に第2の円網で抄いた窓のない全面の第2紙層、他方の面に第3紙層を重ね合わせて、紙芯材の原型となる湿潤紙を作成し、これを常法に従って加熱乾燥させることにより、紙芯材を得ることができる。またこの際に、上記第1紙層、第2紙層及び第3紙層の厚みを適宜調整することにより、スレッドの抄き込み位置を調整することができる。
【0029】
多層支持体
また本発明は、前記課題を解決するための一つの手段として、支持体上に画像受容層を有する受容シートにおいて、前記支持体が少なくとも2層以上の積層基材からなる場合には、少なくとも2層の基材間に金属蒸着膜あるいは金属箔を含む帯状スレッドを配置することも可能である。スレッドとしては、前記例示の帯状スレッドでもよく、また支持体基材が合成樹脂フィルムを含む場合には基材上に直接金属蒸着膜を設けることも可能である。
【0030】
図4は、本発明の一つの実施形態に係る受容シートの多層積層支持体の断面図である。図4に示す実施形態において、支持体11の芯材13の表面上に金属蒸着膜15が帯状に積層されている。芯材13の表面上には帯状金属蒸着膜を1本又は2本以上積層することが可能である。さらに、芯材13の両面には、必要により接着剤層17,17’を介して、熱可塑性樹脂フィルム14,14’が積層される。
また、図5は、本発明の一つの実施形態に係る支持体の断面図である。図5に示す実施形態において、支持体21の芯材23の表面上に接着剤層26を介して金属箔25が帯状に積層されている。基材表面上には帯状金属箔を1本又は2本以上積層することが可能である。
【0031】
多層積層支持体全体の厚さとしては、40〜300μm程度、特に60〜250μmが好ましい。厚さが40μm未満になると、支持体の厚みが薄い為、支持体製造工程での作業性が低下するおそれがある。一方、支持体の厚みが300μmを超えると、金属蒸着層あるいは金属箔を認識するための読み取り精度が低下し、そのため偽造防止性が低下する。
また、支持体全体の厚さが薄すぎると、その機械的強度が不十分となり、かつそれから得られる受容シートの剛度が不十分となり、印画の際に生じる受容シートのカールを十分に防止できない。一方、厚すぎると、得られる受容シートの厚さが過大となるため、プリンターにおける受容シートの収容枚数の低下となり、あるいは逆にプリンターの容積増大となりプリンターのコンパクト化を困難にする等の問題が生ずる。
【0032】
多層積層支持体全体の厚さが、金属蒸着層の厚さあるいは金属箔と接着剤層の合計厚さの3倍未満になると、芯材にボコツキが発生するおそれがある。支持体全体の厚さとしては、金属箔を使用する場合には、金属箔と接着剤層の合計厚さの3倍以上が必要であり、好ましくは5〜40倍であり、更に好ましくは7〜30倍である。また金属蒸着層を使用する場合には、金属蒸着層の厚さの200〜5000倍程度が好ましい。
【0033】
金属蒸着層
金属蒸着層は前記芯材用基材の表面及び裏面のいずれか一方の面のみに施してもよいし、表面及び裏面の双方に施してもよい。金属蒸着に用いる金属としては特に限定されないが、アルミニウム、銅、錫、亜鉛等の金属が使用される。なかでもアルミニウムは低温での飽和蒸気圧が大きく、蒸発量が多く、蒸発速度が大のため多用される。なお金属蒸着層の厚さは、偽造防止用に通常施されている厚さとすればよく、例えば0.05〜1.0μm程度とすればよい。また帯状金属蒸着層の幅は0.3〜20mm程度、特に0.5〜5mm程度であるのが好ましい。
【0034】
金属蒸着層を帯状に形成する方法としては、金属蒸着を行う際にパターンマスクを通して帯状に蒸着するか、あるいはパターンマスクを使用せず全面に蒸着した金属蒸着層上に透明熱可塑性インクにより保護膜をパターン印刷し、腐食液にて露出している金属蒸着膜をエッチングすることにより得ることができる。いずれにしてもこのパターン化の方法を問うものではない。
【0035】
金属箔
金属箔は前記芯材用基材の表面及び裏面のいずれか一方の面のみに貼り合わせてもよいし、表面及び裏面の双方の面に貼り合わせてもよい。金属箔の材質は特に限定されないが、アルミニウム、銅等の金属が使用される。中でもアルミニウム箔は、遮光性、防湿性、ガスバリヤー性等が優れるため多用される。なお金属箔の厚さは、食品包装用等で通常使用されている厚さとすればよく、4〜15μm程度が好ましく、更に好ましくは5〜9μmである。また帯状金属箔の幅は0.3〜20mm程度、特に0.5〜5mm程度が好ましい。
【0036】
金属箔を紙基材に貼合する方法としてはウェットラミネート法でエマルジョン系の酢ビを接着剤として金属箔と紙基材を貼合する方法が多用される。また金属箔を熱可塑性フィルム基材に貼合する方法としては溶剤系のウレタン系接着剤を使用してドライラミネート法で貼合する方法が多用される。金属箔を帯状に形成する方法としては、基材に接着貼合した金属箔上に透明熱可塑性インクにより保護膜をパターン印刷し、腐食液にて露出している金属蒸着膜をエッチングする方法、あるいは接着剤層を筋状に塗布し帯状の金属箔を貼合する方法等により得ることができる。いずれにしてもこのパターン化の方法を問うものではない。
【0037】
なお帯状金属箔が接着剤層を介して紙基材あるいは熱可塑性樹脂フィルム基材に積層されている場合には支持体全体の厚さは、金属箔の厚さと接着剤層の厚さとの合計厚さの3倍以上が必要である。
【0038】
熱可塑性樹脂フィルム
本発明の受容シートの支持体としては、例えば表面に帯状スレッドを備えた芯材と他の1層以上の基材を積層させた多層基材でもよい。他の基材としては多孔質熱可塑性樹脂フィルムが用いられる。熱可塑性樹脂フィルムとしてはポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、脂肪族ポリエステル等の熱可塑性ポリエステル系樹脂、等を主成分とするプラスチックフィルムに顔料や異なる樹脂を添加、延伸して多孔質にしたフィルム、又は発泡剤を含有せしめ、発泡させたフィルム等が挙げられる。
【0039】
上記の熱可塑性樹脂の中でもポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン系フィルムは好ましく使用され、特にポリオレフィン系樹脂と無機顔料を主成分とする2軸延伸した空隙(ミクロボイド)を有する多層構造フィルムが好ましく使用される。例えば、ポリプロピレン樹脂と無機顔料を主成分とする2軸延伸した空隙(ミクロボイド)を有する多層構造フィルム、いわゆる合成紙がその例として挙げられる。
【0040】
また上記の熱可塑性樹脂の中でもポリエステル系樹脂フィルムも好ましく使用される。特にテレフタル酸及びエチレングリコールからなるホモポリマー、またはテレフタル酸、エチレングリコールに第3成分を共重合させたコポリマーが使用できる。第3成分としてはP−ヒドロキシ安息香酸等のオキシカルボン酸、イソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸等のジカルボン酸、ポリプロピレングリコール、テトラメチレングリコール等のアルキレングリコール、ポリエチレングリコール等のポリアルキレングリコール等が用いられる。
【0041】
更にポリエステルフィルムは多孔質(ミクロボイド)層を持つことが好ましく、クッション性、断熱性に優れる。多孔質層の形成法は、ベース樹脂に非相溶性樹脂やフィラーを均一分散させ、延伸することによって得られる。ポリエステル樹脂の場合、非相溶性樹脂としてはポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリスチレン、ブタジエン、アクリロニトリルやそれらの共重合体が挙げられるが限定されるものではない。フィラーとしては、例えば炭酸カルシウム、酸化マグネシウム、酸化チタン、炭酸マグネシウム、水酸化アルミニウム、アルミノ珪酸ナトリウム、アルミノ珪酸カリウム、クレー、マイカ、タルク、硫酸バリウム、硫酸カルシウム等が挙げられ、これらを単独もしくは2種類以上使用する。
【0042】
本発明で芯材層の両面に熱可塑性樹脂フィルムを接着積層する場合には、表裏とも同じ種類のフィルムであってもよいし、また異なる種類のフィルムでもよい。熱可塑性樹脂フィルムの厚みは10〜100μmが好ましく、より好ましくは20〜90μmである。熱可塑性樹脂フィルムの厚みが10μm未満であると、支持体を形成する際の作業性が劣ることがあり、また厚みが薄い事に起因して得られる支持体の機械的強度が低下するおそれがある。また厚みが100μmを越えると、得られる支持体の厚みが過大となり、プリンターにおける受容シートの収容枚数の低下をまねく。
【0043】
本発明の支持体において、スレッドを内部に有する紙芯材と熱可塑性フィルムの積層方法、及び基材の少なくとも一面に帯状スレッドを有する基材(紙あるいは熱可塑性樹脂フィルム基材)と他の熱可塑性フィルムの積層方法は特に限定されるものではないが、ドライラミネート、ウェットラミネート、エキストルージョンラミネート、ワックスラミネート等の公知の技術が用いられてもよく、ドライラミネート法が広く用いられる。ドライラミネート接着剤とし
てはポリエーテル系、ポリエステル系等の高分子接着成分にポリイソシアネート系、エポキシ系等の硬化剤を配合したものが用いられることが多い。接着剤の塗工量は1〜30g/m2の範囲が好ましい。
【0044】
接着剤層の塗工量はカールバランス、あるいは支持体の平坦性を考慮して選択できる。金属箔で帯状スレッドを設けた多層構造の場合には、金属箔の厚さと金属箔を基材に積層する為の接着層の厚みとの合計厚み以上の接着剤層厚みとなるようにして平坦性を改善することが好ましい。また高画質化のためにエキストルージョンラミネート法が好ましく行なわれる。
【0045】
画像受容層
本発明の受容シートにおいて、支持体の一表面上に設けられる記録層としては、昇華染料熱転写記録、溶融インキ熱転写記録等の公知の記録方式に適した画像受容層を形成することができる。勿論複数の記録適性を有する画像受容層であってもよい。
【0046】
昇華染料画像受容層としては、公知の昇華染料熱転写受容層に用いられる材料が採用される。昇華染料画像受容層を形成する樹脂としては、インクリボンからの染着性染料との親和性のよい樹脂が使用される。このような昇華染料受容性樹脂としてはポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、塩化ビニル共重合体、ポリビニルアセタール樹脂、セルロース誘導体、アクリル樹脂等を用いることができる。プリントの際にサーマルヘッドの加熱によって、昇華染料画像受容層がインクリボンと融着することを防止するために、樹脂中に、架橋剤、滑り剤、及び離型剤等の1種以上が添加されていることが好ましい。また必要に応じて、上記の樹脂中に蛍光染料、可塑剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、顔料等の1種以上を添加してもよい。これらの添加剤は昇華染料画像受容層の形成成分と混合して塗工してもよいし、昇華染料画像受容層とは別の被覆層として昇華染料画像受容層の上及び/又は下に塗工されていてもよい。
【0047】
昇華染料画像受容層の乾燥塗工量は、好ましくは1〜15g/m2程度であり、より好ましくは3〜10g/m2である。昇華染料画像受容層の塗工量が1g/m2未満では画像受容層が支持体表面を完全に覆うことができず、画質の低下を招いたり、サーマルヘッドの加熱によりインクシートと昇華染料画像受容層が接着してしまう融着トラブルが発生することがある。一方、塗工量が15g/m2を越えると、効果が飽和し不経済であるばかりでなく、塗膜の強度が不足したり、昇華染料画像受容層の厚みが増大し、支持体の断熱効果が十分に発揮できず、印画濃度の低下となることがある。
【0048】
溶融インキ熱転写受容層としては公知の溶融インキ熱転写受容層に用いられる材料が採用される。溶融インキ受容層を形成する樹脂としては、水溶性及び/または水分散性の高分子化合物が多用されるが特に限定されるものではない。例えばカチオン澱粉、酸化澱粉等の澱粉類、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース等のセルロース誘導体、ポリビニルアルコール、酢酸ビニル、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸エステル等のビニル系重合体や共重合体、スチレン−ブタジエン系、メチルメタクリレート−ブタジエン系等の合成ゴムラテックス、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂等の合成高分子等の接着剤が挙げられこれらの中から1種あるいは2種以上が適宜選択して使用される。
【0049】
また溶融インキの受理性を高める為に上記の接着剤の他に顔料を添加する。顔料としては一般塗被紙に使用される各種の顔料、例えば各種カオリン、水酸化アルミニウム、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、硫酸バリウム、酸化チタン、シリカ等の鉱物質顔料や、ポリスチレン樹脂、メラミン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂等の微粒子や微小中空粒子等の有機系顔料が挙げられ、これらの中から1種ないし2種以上を適宜選択して組み合わせて使用される。更に必要に応じて界面活性剤、分散剤、安定化剤、紫外線吸収剤、架橋剤、蛍光染料、滑剤、粘度調整剤等を適宜使用することも可能である。
【0050】
溶融インキ受容層の乾燥塗工量は好ましくは1〜12g/m2、より好ましくは2〜10g/m2である。乾燥塗工量が1g/m2未満であると、画像受容層が支持体を完全に覆う事ができず画質が低下することがある。また塗工量が12g/m2を越えると塗膜の強度が低下することがあり、また効果が飽和して不経済でもある。溶融インキ受容層の表面は通常の乾燥工程や表面仕上げ工程等で平滑化処理されることが好ましく表面の粗さを走行性と画質の観点から適当な粗さに調整する。
【0051】
中間層
本発明の受容シートには、支持体と画像受容層との接着性及び受容シートの帯電防止性改善のために、支持体と画像受容層との間に中間層を設けてもよい。この中間層形成の為に使用される樹脂としては各種の親水性樹脂、疎水性樹脂が使用可能であり、例えばポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン等のビニルポリマー及びその誘導体、ポリアクリルアミド、ポリジメチルアクリルアミド、ポリアクリル酸又はその塩、ポリアクリル酸エステル等のアクリル基を含有するポリマー、ポリメタクリル酸、ポリメタクリル酸エステル等のメタクリル基を含有するポリマー、ポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、澱粉、変成澱粉、カルボキシメチルセルロース等のセルロース誘導体等の樹脂を使用することができる。また公知の帯電防止剤、架橋剤、無機顔料、有機顔料等の1種以上を単独もしくは上記の樹脂と併用して使用することもできる。
【0052】
本発明の前記中間層の塗工量は乾燥質量で0.2〜5g/m2の範囲が好ましく、更に好ましくは0.5〜3g/m2の範囲である。塗工量が0.2g/m2未満であると、中間層としての接着性改善効果が少なく、5g/m2を越えると、接着性、ブロッキングや操業性が悪化するおそれがある。
【0053】
裏面層
本発明の受容シートにおいて、画像受容層と反対側の面(裏面)に帯電防止剤を含有する裏面層が形成されていてもよい。このような構成にすることにより受容シートをプリンターに供給しプリンター内を走行させ、プリンターから送り出す操作をスムーズに行うことができる。裏面層に含まれる帯電防止剤としては、ポリエチレンイミン、カチオン性モノマー含有アクリル樹脂、カチオン変成アクリルアミド樹脂、カチオン変成澱粉等のカチオン系導電剤或いはアニオン系、ノニオン系等の各種導電剤から選択し、それらの適宜の量を裏面層中に含有させればよい。またこれらの添加剤のバインダーとしてはポリビニルアルコール等の水溶性樹脂、又はアクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、フェノール樹脂、アルキッド樹脂、ウレタン樹脂、メラミン樹脂、及びこれらの樹脂の反応硬化物等を用いることができる。また必要に応じて無機顔料、有機顔料、等のフィラーも摩擦係数調整剤として配合することもできる。
【0054】
裏面層の塗工量は乾燥質量で0.3〜10g/m2の範囲が好ましく、更に好ましくは1〜5g/m2の範囲である。塗工量が0.3g/m2未満であると、受容シートが擦れた時の熱転写記録面の傷付きを十分に防止できないことがあり、塗膜欠陥が発生し、表面電気抵抗が増大することもある。また10g/m2を越えると、効果が飽和し不経済である。
【0055】
本発明の受容シートの画像受容層、中間層、その他の塗工層は、バーコーター、グラビアコーター、コンマコーター、ブレードコーター、エアーナイフコーター等のコーターを用いて、常法に従って塗工、乾燥して形成することができる。
【0056】
本発明の受容シートは、支持体の画像受容層を有さない面に、粘着樹脂層および剥離シートを積層する、所謂粘着加工を施すこともできる。紙支持体の場合には、粘着樹脂層中の成分が画像受容層に移行し、画像に悪影響を及ぼすおそれがあるので、粘着樹脂層の間に合成樹脂層を形成することが好ましい。合成樹脂層としては、ポリビニルアルコール、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、スチレン−ブタジエン共重合体などの成膜性樹脂を塗工して形成しても、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリアミド、ポリ塩化ビニル等の熱可塑性樹脂を押出成形、射出成形によって形成してもよい。
【0057】
粘着樹脂層は、溶剤系、エマルジョン系、ホットメルト系等の形態で、アクリル系、ビニルエーテル系、ゴム系、シリコーン系などの粘着樹脂成分を主成分とし、粘着付与剤、老化防止剤、安定剤、オイル等の軟化剤、充填剤、安定剤、顔料、着色剤等を必要に応じて添加できる。粘着樹脂層は、支持体或いは合成樹脂層に直接塗工してもよく、また剥離シートへ塗布し、必要により乾燥して粘着樹脂層を形成せしめ、支持体と貼り合わせることによっても形成できる。粘着樹脂層の塗布量は、乾燥質量で5〜50g/m2の範囲が好ましく、より好ましくは10〜30g/m2の範囲で調節される。因みに5g/m2未満では、被着体に対する粘着力が不十分となる傾向にあり、一方、50g/m2を超えると、粘着剤がはみ出したり、剥離時に凝集破壊の原因や打ち抜き時に身上がりの原因となるおそれがある。
【0058】
剥離シートとしては、特に限定されるものではなく、グラシン紙のような高密度原紙、クレーコート紙、クラフト紙または上質紙にポリエチレンなどのフィルムをラミネートした紙、上質紙にポリビニルアルコールやアクリル酸エステル共重合体樹脂などを塗布した紙やポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレンなどのプラスチックフィルムにフッ素樹脂やシリコーン樹脂等を乾燥質量で0.1〜3g/m2程度になるように塗布し、熱硬化や電離放射線硬化等によって剥離剤層を設けたものが適宜使用される。
【0059】
【実施例】
以下に実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明するが、勿論本発明はこれによって限定されるものではない。尚、実施例中の「部」及び「%」は全て「質量部」及び「質量%」を示す。
【0060】
実施例1
(帯状スレッドの作成)
両面にアルミニウムが真空蒸着されたポリエチレンテレフタレートフィルム(蒸着層を含む厚さ:10μm)の両面にウレタン樹脂系接着剤(商品名:スーパーフレックス750、第一工業製薬(株)製)をグラビアロールコーターで乾燥質量がそれぞれ3g/m2になるように塗布乾燥させた。次いでマイクロスリッターで幅4mmにスリットしボビンに巻取り、帯状スレッドを得た。
【0061】
(紙芯材の作成)
3槽のシリンダバットを備えた円網抄紙機の第一の円網で、1cm×1cmの(窓)が8cm間隔で空いている第一紙層を抄紙し、その窓の位置に沿って上記のスレッドを挿入した。次に第一紙層の一方の面に、第二の円網で抄いた窓のない全面の第二紙層を、他方の面に第三紙層を重ね合わせて、紙芯材の原型となる湿潤紙(水分50%)を作成し、ヤンキードライヤー(表面温度:約70℃)、シリンダードライヤー4本(表面温度:約70〜90℃)を通して乾燥させて、含水分率5%、厚さ80μmの紙芯材を得た。この紙芯材において、スレッドは紙芯材の厚さ方向のほぼ中央に抄き込まれていた。
【0062】
(支持体の作成)
上記で得た紙芯材の両面にポリプロピレンを主成分とし、無機顔料として約30%の炭酸カルシウム等を含む2軸延伸された厚さ50μmの多孔質多層構造フィルム(商標:ユポFPU50、ユポ・コーポレーション製)を、ウレタン型接着剤によりドライラミネート方式で積層貼合し、厚さ180μmの支持体を得た。
【0063】
(受容シートの作成)
前記支持体の片面に下記組成の中間層塗料−1をバー塗工法により、乾燥塗工量が1g/m2になるように塗工乾燥して中間層を形成した。次いでこの中間層上に下記組成の昇華染料画像受容層塗料−2をバー塗工法により、乾燥塗工量が5g/m2になるように塗工乾燥して画像受容層を形成した。
中間層塗料−1
ポリエチレンイミン(商標:エポミンPP−061、日本触媒製) 4部
エタノール 100部
昇華染料画像受容層塗料−2
ポリエステル樹脂(商標:バイロン200、東洋紡製) 100部
シリコーンオイル(商標:KF393、信越化学工業製) 3部
イソシアネート(商標:タケネートD−110N、武田薬品製) 5部
トルエン 200部
次に、前記支持体の反対面(画像受容層が設けられていない面)に下記組成の裏面層塗料−3をバー塗工法により、乾燥塗工量が1.2g/m2になるように塗工乾燥して裏面層を形成して受容シートを得た。
裏面層塗料−3
アクリル樹脂(商標:リカボンドSAR−615A、中央理化製) 100部
導電剤(商標:ST2000H、三菱油化製) 75部
シリカ顔料(商標:PM363、水沢化学製) 30部
イソプロピルアルコール 200部
トルエン 100部
【0064】
実施例2
実施例1の受容シートの作成において用いた支持体の代わりに下記の支持体を用いた以外は実施例1と同様にして受容シートを作成した。
(紙芯材の作成)
3槽のシリンダバットを備えた円網抄紙機の第一の円網で、1cm×1cmの(窓)が8cm間隔で空いている第一紙層を抄紙し、その窓の位置に沿って絹の金糸(絹糸に金を蒸着したもの:金蒸着層を含めて直径25μm)からなる糸状スレッドを挿入した。次に第一紙層の一方の面に第二の円網で抄いた窓のない全面の第二紙層を、他方の面に第三紙層を重ね合わせて、紙芯材の原型となる湿潤紙(水分50%)を作成し、ヤンキードライヤー(表面温度:約70℃)、シリンダードライヤー4本(表面温度:約70〜90℃)を通して乾燥させて、含水分率5%、厚さ150μmの紙芯材を得た。この紙芯材において、糸状スレッドは紙芯材の厚さ方向のほぼ中央に抄き込まれていた。
(支持体の作成)
上記で得た紙芯材の両面に、無機顔料を含有し2軸延伸された厚み38μmの多孔質ポリエステルフィルム(商標:W900J38、三菱化学ポリエステルフィルム製)を、ウレタン型接着剤によりドライラミネート方式で積層貼合し、厚さ226μmの支持体を得た。
【0065】
実施例3
実施例1の受容シートの作成において用いた支持体の代わりに下記の支持体を用いた以外は実施例1と同様にして受容シートを作成した。
(支持体の作成)
実施例1で得た紙芯材の両面に無機顔料を含有し2軸延伸された厚み50μmの多孔質ポリエステルフィルム(商標:50E63S、東レ製)を、ウレタン型接着剤によりドライラミネート方式で積層貼合し、厚さ180μmの支持体を得た。
【0066】
実施例4
実施例1の受容シートの作成において用いた昇華染料画像受容層塗料−2の代わりに下記の溶融インキ熱転写受容層塗料−4を用い、乾燥塗工量を9.0g/m2とした以外は実施例1と同様にして受容シートを作成した。
溶融インキ熱転写受容層塗料−4
紡錘状軽質炭酸カルシウム 90部
酸化チタン 10部
ポリアクリル酸ナトリウム 0.4部
ポリビニルアルコール 20部
スチレン−ブタジエン系合成ゴム 3部
蛍光増白剤 1部
水 120部
【0067】
比較例1
実施例1のスレッドの作成において、両面にアルミニウムが真空蒸着されたポリエチレンテレフタレートフィルム(蒸着層を含めた厚さ:10μm)の代わりに、両面にアルミニウムが真空蒸着されたポリエチレンテレフタレートフィルム(蒸着層を含めた厚さ:70μm)を使用した以外は実施例1と同様にして、受容シートを作成した。
【0068】
比較例2
実施例2の紙芯材の作成において、絹の金糸(絹糸に金を蒸着したもの:金蒸着層を含めて直径25μm)からなるスレッドを使用する代わりに、絹の金糸(絹糸に金を蒸着したもの:金蒸着層を含めて直径80μm)からなる糸状スレッドを使用した以外は実施例2と同様にして受容シートを作成した。
【0069】
実施例5
(支持体の作成)
2軸延伸された厚み75μmのポリエステルフィルム(商標:テトロンS、帝人製)の片面上に帯状のスリットを有するパターンマスクを通して厚さ600Åのアルミニウム蒸着膜を真空蒸着法(スリットパターンは帯状金属蒸着層の幅3mm、帯状未蒸着部の幅27mmの交互の間隔)で形成して芯材とした。
上記芯材の両面にポリプロピレンを主成分とし、無機顔料として約30%の炭酸カルシウム等を含む2軸延伸された厚さ60μmの多層構造フィルム(商標:ユポFPG60、ユポ・コーポレーション製)を、ウレタン型接着剤によりドライラミネート方式で積層貼合し、厚さ205μmの支持体を得た。
(受容シートの作成)
前記支持体の金属蒸着層が設けられている側の表面上に下記組成の中間層塗料−5をバー塗工法により、乾燥塗工量が1.2g/m2になるように塗工乾燥して中間層を形成した。次いでこの中間層上に下記組成の昇華染料画像受容層塗料−6をバー塗工法により、乾燥塗工量が6.5g/m2になるように塗工乾燥して画像受容層を形成した。
次に、前記支持体の反対面(画像受容層が設けられていない面)に下記組成の裏面層塗料−7をバー塗工法により、乾燥塗工量が3g/m2になるように塗工乾燥して裏面層を形成して受容シートを得た。
【0070】
実施例6
実施例5の受容シートの作成において用いた支持体の代わりに下記の支持体を用いた以外は実施例5と同様にして受容シートを作成した。
(支持体の作成)
2軸延伸された厚み60μmのポリプロピレンフィルム(商標:パイレンOT、P2161#60、東洋紡製)の片面上に帯状のスリットを有するパターンマスクを通して厚さ700Åのアルミニウム蒸着膜を真空蒸着法(スリットパターンは帯状金属蒸着層の幅3mm、帯状未蒸着部の幅27mmの交互の間隔)で形成して芯材とした。
上記芯材の両面に無機顔料を含有し2軸延伸された厚み75μmの多孔質ポリエステルフィルム(商標:W900J75、三菱化学ポリエステルフィルム製)を、ウレタン型接着剤によりドライラミネート方式で積層貼合し、厚さ215μmの支持体を得た。
【0071】
実施例7
実施例5の受容シートの作成において用いた支持体の代わりに下記の支持体を用いた以外は実施例5と同様にして受容シートを作成した。
(支持体の作成)
厚さ100μmのコート紙(商標:OKトップコートN、127.9g/m2、王子製紙製)の片面上に帯状のスリットを有するパターンマスクを通して厚さ500Åのアルミニウム蒸着膜を真空蒸着法(スリットパターンは帯状金属蒸着層の幅3mm、帯状未蒸着部の幅27mmの交互の間隔)で形成して芯材とした。
上記芯材の両面にポリプロピレンを主成分とし、無機顔料として約30%の炭酸カルシウム等を含む2軸延伸された厚さ50μmの多層構造フィルム(商標:ユポFPU50、ユポ・コーポレーション製)を、ウレタン型接着剤によりドライラミネート方式で積層貼合し、厚さ205μmの支持体を得た。
【0072】
実施例8
実施例5の受容シートの作成において用いた支持体の代わりに下記の支持体を用いた以外は実施例5と同様にして受容シートを作成した。
(支持体の作成)
2軸延伸された厚み50μmのポリエステルフィルム(商標:テトロンS、帝人製)の片面上に厚さ7μmのアルミニウム金属箔を、ウレタン系接着剤を介して積層貼合した(アルミニウム箔と接着剤との合計厚さ15μm)。次いでアルミニウム箔面上にエポキシアクリレート樹脂(商標:リポキシSP−2600、昭和高分子社製)100部、ベンゾフェノン5部からなる組成の塗布液を透明熱可塑性樹脂インキとして、グラビア印刷法にてパターン印刷し、水酸化ナトリウム溶液にて露出している金属箔をエッチングし、水洗後乾燥した。ポリエステルフィルム上に幅5mmの金属箔が積層されている部分と幅25mmの金属箔の無い部分が交互に繰り返すパターンを有する積層体を形成した。
上記積層体の両面にポリプロピレンを主成分とし、無機顔料として約30%の炭酸カルシウム等を含む2軸延伸された厚さ60μmの多孔質多層構造フィルム(商標:ユポFPG60、ユポ・コーポレーション製)を、ウレタン型接着剤によりドライラミネート方式で積層貼合し、厚さ195μmの支持体を得た。
【0073】
実施例9
実施例5の受容シートの作成において用いた支持体の代わりに下記の支持体を用いた以外は実施例5と同様にして受容シートを作成した。
(支持体の作成)
2軸延伸された厚み60μmのポリプロピレンフィルム(商標:パイレンOT、P2161#60、東洋紡製)の片面上に厚さ7μmのアルミニウム金属箔を、ウレタン系接着剤を介して積層貼合した(アルミニウム箔と接着剤との合計厚さ13μm)。次いでアルミニウム箔面上にエポキシアクリレート樹脂(商標:リポキシSP−2600、昭和高分子社製)100部、ベンゾフェノン5部からなる組成の塗布液を透明熱可塑性樹脂インキとして、グラビア印刷法にてパターン印刷し、水酸化ナトリウム溶液にて露出しているアルミニウム金属箔をエッチングし、水洗後乾燥した。ポリプロピレンフィルム上に幅5mmのアルミニウム金属箔が積層されている部分と、幅25mmのアルミニウム金属箔の無い部分が交互に繰り返すパターンを有する積層体を形成した。次いで上記積層体の両面に無機顔料を含有し、2軸延伸された厚み50μmの多孔質ポリエステルフィルム(商標:50E63S、東レ製)を、ウレタン型接着剤によりドライラミネート方式で積層貼合し、厚さ185μmの支持体を得た。
【0074】
比較例3
実施例5の受容シートの作成において用いた支持体の代わりに下記の支持体を用いた以外は実施例5と同様にして受容シートを作成した。
(支持体の作成)
2軸延伸された厚さ25μmのポリエステルフィルム(商標:テトロンS、帝人製)の片面上に、厚さ30μmのアルミニウム金属箔を、ウレタン系接着剤を介して積層貼合した(アルミニウム箔と接着剤との合計厚さ50μm)。次いでアルミニウム箔面上にエポキシアクリレート樹脂(商標:リポキシSP−2600、昭和高分子社製)100部、ベンゾフェノン5部からなる塗布液を、透明熱可塑性樹脂インキとして、グラビア印刷法にてパターン印刷し、水酸化ナトリウム溶液にて露出しているアルミニウム金属箔をエッチングし、水洗後乾燥して帯状金属箔が設けられた積層体を得た。次いで上記積層体の帯状金属箔が設けられている側の面に、無機顔料を含有し、2軸延伸された厚み38μmの多孔質ポリエステルフィルム(商標:W900J38、三菱化学ポリエステルフィルム製)を、また上記積層体の帯状金属箔が設けられていない側の面に2軸延伸された厚さ25μmの白色ポリエステルフィルム(商標:テトロンU4、帝人製)を、ウレタン型接着剤によりドライラミネート方式で積層貼合し、厚さ145μmの支持体を得た。
【0075】
「評価」
実施例1〜9及び比較例1〜3で得られた各受容シートについて、以下の方法で評価しその結果を表−1に示した。
【0076】
ボコツキ
実施例1〜9及び比較例1〜3で得られた受容シートを巻取り(幅40cm、長さ50m、コアー径8cm)ボコツキ状態を目視観察した。
○:ボコツキによる波打ちが、巻取りに殆ど無い。
×:ボコツキによる波打ちが、巻取りに強く発生している。
【0077】
記録画質(昇華染料画像受容シート)
実施例1〜3、5〜9及び比較例1〜3で得られた昇華染料画像受容シートを以下の方法で評価した。
厚さ6μmのポリエステルフィルム上に昇華性染料をバインダーと共に含むインク層を設けたイエロー、マゼンタ、シアンの3色それぞれのインクシートを受容シートに接触させ、市販の昇華熱転写ビデオプリンター(商標:UP50、ソニー製)を用いて、サーマルヘッドで段階的に加熱することにより、所定の画像を受容シートに熱転写させ、各色の中間色の単色及び色重ねの画像をプリントした。この受容シート上に転写された記録画像について、マクベス濃度計RD−914(商標)を用いて、印加エネルギー別に反射濃度を測定し、光学濃度(黒)が0.5に相当する部分の階調記録画像の均一性について、特にスレッドを抄き込んだ箇所、金属蒸着膜の積層された箇所、金属箔の積層された箇所の記録画像を目視評価した。
○:記録画像中にスレッド、金属蒸着膜、金属箔の輪郭が潜像として目視確認できず画像として良好。
×:記録画像中にスレッド、金属蒸着膜、金属箔の輪郭が潜像として目視確認され、画像として不良。
【0078】
記録画質(溶融インキ受容シート)
実施例4で得られた溶融インキ受容シートを以下の方法で評価した。
溶融インキ熱転写方式のカラープリンター(商標:CHC−443、神鋼電機製)を使用してレインボー、格子、網点記録を有するテストパターンを記録し得られた網点記録画像についてマクベス濃度計RD−914(商標)を用いて、網点濃度別に反射濃度を測定し、光学濃度(黒)が0.5に相当する部分の網点記録画像の均一性について、特にスレッドを抄き込んだ箇所の記録画像を目視評価した。
○:記録画像中にスレッドの輪郭が潜像として目視確認できず、画像として良好。
×:記録画像中にスレッドの輪郭が潜像として目視確認され、画像として不良。
【0079】
【表1】
【0080】
【発明の効果】
本発明の受容シートは、偽造防止策を施した支持体でもボコツキが少なく、しかも記録画質に優れた効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一つの実施形態に係るスレッドを紙芯材に抄き込んだ受容シートの断面図である。
【図2】図2は本発明で使用するスレッドを抄き込んだ紙芯材部分の断面図である。
【図3】図3は金属蒸着層及び接着剤層を有する帯状スレッドを抄き込んだ紙芯材を備えた本発明の受容シートの支持体の一例を示す断面図である。
【図4】図4は本発明の一つの実施形態に係る金属蒸着層を有する芯材の両面に熱可塑性樹脂フィルムを積層した支持体の一例を示す断面図である。
【図5】図5は本発明の一つの実施形態に係る金属箔を積層した芯材の両面に熱可塑性樹脂フィルムを積層した支持体の一例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 支持体
2 画像受容層
3 紙芯材
4、4’ 熱可塑性樹脂層
5 スレッド
a スレッド入り紙芯材の表面
b スレッド入り紙芯材の裏面
c スレッドの表面
d スレッドの裏面
6 合成樹脂フィルム
7、7’ 金属蒸着層
8、8’ 接着剤層
9、9’ 接着剤層
11、21 支持体
13、23 芯材
14、14’熱可塑性樹脂フィルム
24、24’熱可塑性樹脂フィルム
15 金属蒸着層
17、17’接着剤層
25 金属箔
26 接着剤層
27、27’接着剤層
Claims (4)
- 支持体の少なくとも片面に、画像受容層を有する熱転写受容シートにおいて、前記支持体が、芯材層、その画像受容層側及びその反対側に積層された熱可塑性樹脂フィルムからなる3層貼り合わせ積層体であり、ここで前記画像受容層側の熱可塑性樹脂フィルム及び前記反対側の熱可塑性樹脂フィルムは同一でも異なるものであってもよく、かつ多孔質ポリオレフィン樹脂フィルム又は多孔質ポリエステル樹脂フィルムであり、前記芯材層は前記受容層側フィルムとは異なる材質の熱可塑性樹脂フィルムであるか又は紙基材であり、前記芯材層内、および/または芯材層と多孔質熱可塑性樹脂フィルムとの積層面に、糸状スレッドまたは帯状スレッドを有し、かつ支持体の厚さが、糸状スレッドの直径または帯状スレッドの厚さの3倍以上であることを特徴とする熱転写受容シート。
- 前記支持体の厚さが40〜300μmである請求項1記載の熱転写受容シート。
- 前記芯材層が紙芯材層であり、前記紙芯材層内に、糸状スレッドあるいは金属蒸着層を有する合成樹脂フィルムからなる帯状スレッドが抄き込まれたものである請求項1または2記載の熱転写受容シート。
- 前記芯材層と多孔質熱可塑性樹脂フィルムとの積層面に、金属蒸着層あるいは金属箔層を有する帯状スレッドが設けられてなる、請求項1〜3の何れかに記載の熱転写受容シート。
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