JP3856758B2 - 壁下地用金属製角筒柱 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、建築物の内装工事において、壁を形成する際の金属製下地材として使用される金属製角筒柱に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の金属製角筒柱として、建築物の内装工事に使用される金属製壁下地材として一般的に普及しているものは、壁下地材として、上部ランナーと呼ばれる天井面側の下向きコ字状の金属製上横桟(金属製チャンネル材)と下部ランナーと呼ばれる床面側の上向きコ字状の金属製下横桟(金属製チャンネル材)との間にスタッドと呼ばれる金属製角筒柱を横桟長手方向に適当間隔に立設し、この金属製角筒柱の室内外面に上貼り壁用のボード材をビス等で固着している。
【0003】
そして、各角筒柱の中間部に左右に貫通する開口部を設け、この両開口部に断面コ字状の振れ止め用横桟を挿通して取り付け、各横桟を介して各角筒柱が互いに規制し合って室前後方向に振れるのを阻止し、これによって壁面の堅牢性を図るようにしている。
【0004】
そして、この金属製角筒柱の最近の従来技術として、前記開口部の前後両側縁部に観音扉状に折曲可能な抜止片を突設して、前記開口部に挿通させた振れ止め用横桟の前後両側面が前記抜止片に押圧されて振れ止め用横桟が両開口部から抜け出るのを阻止するようにした技術が本件出願人から提案されている。(例えば、特許文献1)。
【0005】
【特許文献1】
特開2002ー61331公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような従来の壁下地用金属製角筒柱にあっては、その開口部に設けた観音扉状の抜止片の構成が複雑なため、これが障害となって振れ止め用横桟を左右の両開口部に挿通させることがかなり面倒であった。
【0007】
本発明は、振れ止め用横桟を挿通させるための左右両開口部の構成を簡単にして、振れ止め用横桟を両開口部にわたって容易に挿通させることができる共に、その支持力、即ち抜け止め作用(ガタツキ防止作用)を良好に達成することができる壁下地用金属製角筒柱を提案することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、参照符号を付して示せば、鉛直に立設される金属製角筒柱状本体1aの中空部1oを挟んで相対向する二面には、ウェブ部2aとその両端のフランジ部2b,2bとからなるコ字状の振れ止め用横桟2を横向きコ字状の姿勢で左右方向に挿通させる開口部3,4が設けられ、この左右の両開口部3,4は、振れ止め用横桟2の上面部(上側のフランジ部2b)に対向する上縁部3a,4aと振れ止め用横桟2の下面部(下側のフランジ部2b)に対向する下縁部3b,4bと、振れ止め用横桟2の前側面部(ウェブ部2a又はフランジ部端縁2c)に対向する前側縁部3c,4cと、同じく後側面部(フランジ部端縁2c又はウェブ部2a)に対向する後側縁部3d,4dとからなり、このうち、上記左右の両開口部3,4の夫々の上縁部3a,4aと下縁部3b,4bとは、前記角筒柱状本体1aの鉛直方向に同一高さで、該鉛直方向に対して垂直な線上にあり、上記左右の両開口部3,4の前後側縁部3c,4c,3d,4dのうち、何れか一方の開口部3の前後側縁部3c,3dは、角筒柱状本体1の鉛直線p上に対してプラスθ角度傾斜した傾斜線q上にあり、他方の開口部4の前後側縁部4c,4dは角筒柱状本体1aの鉛直線p上に対してマイナスθ角度傾斜した傾斜線r上にあり、これによって両開口部3,4がその開口部中心3o,4oを交点として略X字状に対向配置されてなる構成からなるものである。
【0009】
また請求項2に係る発明にあっては、前記両開口部3,4の前後両側縁部3c,3d,4c,4dに、前記振れ止め用横桟2の前後側面部2a,2cが当接する当接片5a,5b,6a,6bが突設されてなる請求項1に記載の構成からなるものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明に係る金属製角筒柱1を使用して形成される壁下地材を示したもので、従来の壁下地材と同様に、上部ランナーと呼ばれる天井面側の金属製上横桟7と下部ランナーと呼ばれる床面側の金属製下横桟8との間に、スタッドと呼ばれる金属製角筒柱1を横桟長手方向に適当間隔おきに立設し、この金属製角筒柱1の室内外両面に上貼り壁用のボード材9を固着し、そして各角筒柱1には振れ止め用横桟2を横向きコ字状の姿勢で角筒柱1を貫通するように取り付け、これによって壁面の堅牢性を図っている。
【0011】
この実施形態において、金属製角筒柱1は、横桟2,7,8と直交する水平方向の幅寸法aが例えば25mm、横桟2,7,8の長手方向に沿った水平方向の幅寸法bが40mmである。
【0012】
図2は、金属製角筒柱状本体1aの要部を示す斜視図であり、図3は、該角筒柱状本体1aの左側面図である。図4は、該角筒柱状本体1aの右側面頭である。図5は、図3のAーA線断面図である。図6は、図3のBーB線断面図である。これらの図において、上記金属製角筒柱1の角筒柱状本体1aは、図2に示すように、金属板を角筒状に折曲してその対向縁部をJ字状やU字状に折曲し、これらの折曲部を互いに絡ませて接合する所謂はぜ接合構造10によって、角筒柱1に形成されたものである。
【0013】
この角筒柱状本体1aの中空部1oを挟んで相対向する二面には、図2に示すようにウェブ部2aとその両端のフランジ部2b,2bとからなる横断面コ字状振れ止め用横桟2を横向きコ字状の姿勢で挿通させるための開口部3,4が設けられ、両開口部3,4は、振れ止め用横桟2の上面部(上側のフランジ部2b)に対向する上縁部3a,4aと振れ止め用横桟2の下面部(下側のフランジ部2b)に対向する下縁部3b,4bと、振れ止め用横桟2の前側面部(ウェブ部2a又はフランジ部端縁2c)に対向する前側縁部3c,4cと、同じく後側面部(フランジ部端縁2c又はウェブ部2a)に対向する後側縁部3d,4dとからなり、このうち、上記左右の両開口部3,4の夫々の上縁部3a,4aと下縁部3b,4bとは、前記角筒柱状本体1aの鉛直方向に同一高さで、該鉛直方向に対して垂直な線上に平行状態にあり、上記左右の両開口部3,4の前後側縁部3c,4c,3d,4dのうち、何れか一方の開口部3の前後側縁部3c,3dは、角筒柱状本体1の鉛直線p上に対してプラスθ角度傾斜した傾斜線q上にあり(図2、図3参照)、他方の開口部4の前後側縁部4c,4dは角筒柱状本体1aの鉛直線p上に対してマイナスθ角度傾斜した傾斜線r上にあり(図2、図4)、これら開口部3の前側縁部3cと後側縁部3dとは同じプラスθ角度で、又、開口部4の前側縁部4cと後側縁部4dとは同じマイナスθ角度であるから、夫々平行状態にある。
【0014】
即ち、一方の開口部3は、上下縁部3a,3b間の前後両側縁部3c,3dは、その上端部から下端部に向かって左右の何れか一方側に、例えば前側(図中左側)に傾斜して平行に形成され、全体として前(左)側傾斜の平行四辺形の開口部3に形成される。これに対して、他方側の開口部4は、上下縁部4a,4b間の前後側縁部4c,4dは、その上端部から下端部に向かって左右の何れか一方側に、例えば後側(図中右側)に傾斜して平行に形成され、全体として後(右)側傾斜の平行四辺形の開口部3に形成される。
【0015】
これがために、図2〜図4に示すように、前側傾斜の平行四辺形の開口部3と後側傾斜の平行四辺形の開口部4とは、夫々の開口部中心3o,4oを同心状に重ねた場合に、これらの開口部中心3o,4oを交点として略X字状に対向配置された構成となっている。
【0016】
なお、図2に示すように、上記振れ止め用横桟2はチャンネル材からなるもので、ウェブ部2aの幅aが38mm、フランジ部2bの幅bが12mmとされ、また角筒柱1の開口部3,4は縦幅cが45mm、横幅dが15mmとされる。
【0017】
上記開口部3,4の形成にあたっては、金属板を角筒状に折曲する前の展開状態で開口部3,4の形成位置を切り抜いて、その後に、その展開状態の金属板を角筒状に折曲して金属製角筒柱1を形成すればよい。
【0018】
本発明の一実施形態は、以上のような構成からなり、これを使用するには、図1に示すように、先ず天井面側に上部ランナーである上横桟7をビスの打ち込みによって取り付け、床面側に下部ランナーである下横桟8を同様にビスの打ち込みによって取り付け、上下両横桟7,8の間に、スタッドと呼ばれる本発明に係る金属製角筒柱1を適当間隔おきに鉛直に立設する。
【0019】
しかる後、振れ止め用横桟2を、図2に示すように横向きコ字状の姿勢で角筒柱1の何れかの開口部3から角筒柱本体1a内に差し込んで、他方の開口部4から引き出し、しかして隣接する角筒柱1の開口部3,4に順次差し込み且つ引き出すようにして振れ止め用横桟2を複数の角筒柱1に貫通させる。
【0020】
この際に、角筒柱状本体1aに形成された開口部3,4は、図2〜図4に示すように、夫々の開口部3,4の前後側縁部3c,4c,3d,4dのうち、何れか一方の開口部3の前後側縁部3c,3dは、角筒柱状本体1の鉛直線p上に対してプラスθ角度傾斜した傾斜線q上にあり、他方の開口部4の前後側縁部4c,4dは角筒柱状本体1aの鉛直線p上に対してマイナスθ角度傾斜した傾斜線r上にあり、これによって両開口部3,4がその開口部中心3o,4oを交点として略X字状に対向配置されてなる。
【0021】
このため、振れ止め用横桟2を一方側の開口部3に差し込んだときには、図3〜図6に示すように、開口部3では、その前側縁部3cの上部に振れ止め用横桟2のウェブ部2aの上部が当接し、後側縁部3dの下部に振れ止め用横桟2の下側のフランジ端縁2cが当接し、一方、振れ止め用横桟2を引き出す側の開口部4では、図4〜図6に示すように、その後側縁部4dの上部に振れ止め用横桟2の上側のフランジ端縁2cが当接し、前側縁部4cの下部にウェブ部2aの下部が当接し、これによって、振れ止め用横桟2は、一方の開口部3では振れ止め用横桟2のウェブ部2aの上部と、下側のフランジ端縁2cが開口部3の前後側縁部3c,3dで当接規制され、他方の開口部4では、上記当接点とは点対称位置にある振れ止め用横桟2の上側のフランジ端縁2cと、ウェブ部2aの下部が開口部4の前後側端縁部4c,4dで当接規制され、この両開口部3,4による振れ止め用横桟2に対する前後互いにX状に交差する位置の4点支持構造によって、振れ止め用横桟2は両開口部3,4にガタツキなく保持されることになる。
【0022】
特に、この実施形態にあっては、両開口部3,4は、四辺のうちの二辺である前後側縁部の傾斜角が一方がプラスθ角度であり、他方がマイナスθ角度になっているだけで、何れも同じ平行四辺形形状となっているに過ぎないから、振れ止め用横桟2を両開口部3,4に差し込む際に、何れかの開口部3または4からも差し込むことができ、またコ字状の振れ止め用横桟2のウェブ部2aとフランジ部2b,2bの向きを前後何れの方向に反転しても両開口部3,4に挿入することができ、これがために施工する現場の条件に合わせて自在に使用することができるというメリットがある。
【0023】
しかも、角筒柱状本体1aには、簡単な開口部形状も形成するだけであるから、安価に製作することができ、しかも開口部3,4の堅牢な周縁で振れ止め用横桟2を当接させるのであるから、振れ止め用横桟2を強固に角筒柱状本体1aに支持させることができる。
【0024】
図7〜図12は、本発明の他の実施形態を示すのもで、前記実施形態と異なるところは、角筒柱状本体1aに設けた両開口部3,4の前後両側縁部3c,3d,4c,4dに、振れ止め用横桟2の前後側面部2a,2cが当接する当接片5a,5b,6a,6bが突設されてなる点であり、その他の構造は前記実施形態と同じである。従って、前記実施形態と同一構成要素については同一符号を付して、その説明を省略するものとし、必要箇所のみ以下に説明する。
【0025】
上記当接片5a,5b,6a,6bの形成にあたっては、金属板を角筒状に折曲する前の展開状態で金属板の開口部3,4形成位置に所定の切り込みを入れて、開口部7内に当接片5a,5b,6a,6bのみが残るように他の不要部分を抜き取った後、その展開状態の金属板を角筒状に折曲してはぜ接合構造10によって金属製角筒柱1を形成する。これが図7に示すとおりである。
【0026】
図8に示すように、当接片5a,5b,6a,6bは、その突出量が4mm程度の短片からなり、振れ止め用横桟2を開口部3,4に挿入しない前は、開口部3側の当接片5a,5bは、中空部1o内に略ハの字状に、また開口部4側の当接片6a,6bは、開口部4から外側に略ハの字状に夫々半開き状態に突設されている。
【0027】
この状態で、振れ止め用横桟2を図7、図9〜図11に示すように、角筒柱状本体1aの両開口部3,4に挿入することによって、振れ止め用横桟2は、前記実施形態と同じように、一方の開口部3では振れ止め用横桟2のウェブ部2aの上部と、下側のフランジ端縁2cが開口部3の前後側縁部3c,3dで当接規制され、他方の開口部4では、上記当接点とは点対称位置にある振れ止め用横桟2の上側のフランジ端縁2cと、ウェブ部2aの下部が開口部4の前後側端縁部4c,4dで当接規制され、尚且つ、開口部3,4の前後側縁部3c,3d,4c,4dの振れ止め用横桟2に対する当接箇所では、同時に当接片5a,5b,6a,6bがその半開き状態から更に強制的に弾性変形して開放され、これらの当接片が振れ止め用横桟2に弾性面接触状に当接し、振れ止め用横桟2に対する前後互いにX状に交差する位置の当接片付きの両開口部3,4の4点支持構造によって、振れ止め用横桟2は前記実施形態に比べてより強力に両開口部3,4にガタツキなく保持されることになる。
【0028】
【発明の効果】
請求項1に係る発明によれば、左右に鉛直状に適当間隔に立設した金属製角筒柱状本体にその中空部を挟んで左右の面に設けた左右の開口部に振れ止め用横桟を順次に挿入保持させる際に、振れ止め用横桟は、一方の開口部では振れ止め用横桟のウェブ部の上部と、下側のフランジ端縁が開口部の前後側縁部で当接規制され、他方の開口部では、上記当接点とは点対称位置にある振れ止め用横桟の上側のフランジ端縁と、ウェブ部の下部が開口部の前後側端縁部で当接規制され、この両開口部による振れ止め用横桟に対する前後互いにX状に交差する位置の4点支持構造によって、振れ止め用横桟は両開口部にガタツキなく保持されることになる。
【0029】
更に本発明にあっては、角筒柱状本体の中空部を挟んで設けた左右の両開口部は、四辺のうちの二辺である前後側縁部の傾斜角が一方がプラスθ角度であり、他方がマイナスθ角度になっているだけで、何れも同じ平行四辺形形状となっているに過ぎないから、振れ止め用横桟を両開口部に差し込み引き出す際に、左右の何れの開口部からも差し込み引き出すことができ、更にはコ字状の振れ止め用横桟のウェブ部とフランジ部の向きを前後何れの方向に反転しても両開口部に挿入することができ、これがために施工する現場の条件に合わせて自在に使用することができるというメリットがある。
【0030】
しかも、本発明にあっては、角筒柱状本体には、簡単な開口部形状も形成するだけであるから、安価に製作することができ、しかも開口部の堅牢な周縁で振れ止め用横桟を当接させるのであるから、振れ止め用横桟を強固に角筒柱状本体に支持させることができる。
【0031】
また請求項2に係る発明にあっては、請求項1と同じように、左右に鉛直状に適当間隔に立設した金属製角筒柱状本体にその中空部を挟んで左右の面に設けた左右の開口部に振れ止め用横桟を順次に挿入保持させる際に、振れ止め用横桟は、一方の開口部では振れ止め用横桟のウェブ部の上部と、下側のフランジ端縁が開口部の前後側縁部で当接規制され、他方の開口部では、上記当接点とは点対称位置にある振れ止め用横桟の上側のフランジ端縁と、ウェブ部の下部が開口部の前後側端縁部で当接規制され、尚且つ、開口部の前後側縁部の振れ止め用横桟に対する当接箇所では、同時に当接片がその半開き状態から更に強制的に弾性変形して開放され、これらの当接片が振れ止め用横桟に弾性面接触状に当接し、振れ止め用横桟に対する前後互いにX状に交差する位置の当接片付きの両開口部の4点支持構造によって、振れ止め用横桟は前記実施形態に比べてより強力に両開口部にガタツキなく保持されることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る金属製角筒柱を使用して形成される壁下地材を示す斜視図である。
【図2】 本発明に係る一実施形態の金属製角筒柱の要部を示す斜視図である。
【図3】 振れ止め用横桟を金属製角筒柱状本体に挿入した状態の左側面図である。
【図4】 同右側面図である。
【図5】 図4のAーA線断面図である。
【図6】 図4のBーB線断面図である。
【図7】 本発明に係る他の実施形態の金属製角筒柱の要部を示す斜視図で
【図8】 同実施形態の角筒柱状本体の横断平面図である。
【図9】 同実施形態の振れ止め用横桟を金属製角筒柱状本体に挿入した状態の左側面図である。
【図10】 同右側面図である。
【図11】 図9のCーC線断面図である。
【図12】 図9のDーD線断面図である。
【符号の説明】
1 金属製角筒柱
1a 金属製角筒柱状本体
1o 角筒柱状本体の中空部
2 振れ止め用横桟
2a 振れ止め用横桟のウェブ部
2b 振れ止め用横桟のフランジ部
2c 振れ止め用横桟のフランジ端縁
3 開口部
4 開口部
3a,4a 開口部3,4の上縁部
3b,4b 開口部3,4の下縁部
3c,4c 開口部3,4の前側縁部
3d 4d 開口部3,4の後側縁部
3o,4o 開口部中心
5a 当接片
5b 当接片
6a 当接片
6b 当接片
Claims (2)
- 鉛直に立設される金属製角筒柱状本体の中空部を挟んで相対向する二面には、ウェブ部とその両端のフランジ部とからなるコ字状の振れ止め用横桟を横向きコ字状の姿勢で左右方向に挿通させる開口部が設けられ、この左右の両開口部は、振れ止め用横桟の上面部に対向する上縁部と振れ止め用横桟の下面部に対向する下縁部と、振れ止め用横桟の前側面部に対向する前側縁部と、同じく後側面部に対向する後側縁部とからなり、このうち、上記左右の両開口部の夫々の上縁部と下縁部とは、前記角筒柱本体の鉛直方向に同一高さで、該鉛直方向に対して垂直な線上にあり、上記左右の両開口部の前後側縁部のうち、何れか一方の開口部の前後側縁部は、角筒柱状本体の鉛直線上に対してプラスθ角度傾斜した傾斜線上にあり、他方の開口部の前後側縁部は角筒柱状本体の鉛直線上に対してマイナスθ角度傾斜した傾斜線上にあり、これによって両開口部がその開口部中心を交点として略X字状に対向配置されてなる壁下地用金属製角筒柱。
- 前記両開口部の前後両側縁部に、前記振れ止め用横桟の前後側面部が当接する当接片が突設されてなる請求項1に記載の壁下地用金属製角筒柱。
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