JP3855037B2 - 非開削工法における転石撤去方法および転石撤去装置 - Google Patents

非開削工法における転石撤去方法および転石撤去装置 Download PDF

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Description

本発明は、地山にトンネルを非開削の状態で覆工エレメントに先行して掘進ケーシングを挿入する非開削工法における転石撤去方法および転石撤去装置の改良に関するものである。
例えば鉄道線路、道路等の路線下に立体交差するトンネルを構築するトンネル構築工法として、地山にトンネルを非開削の状態で長尺の鋼材管からなる断面角形あるいはコの字形の覆工エレメントを複数挿入してトンネル覆工壁を形成する非開削工法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この非開削工法は、例えば図13に示すように、路線10下の地山20に水平ボーリングによって削孔し、削孔した穴にワイヤロープ31を挿入し、このワイヤロープ31の掘削発進側21に掘削機30と覆工エレメント33を接続する。掘削到着側22からワイヤロープ31をけん引するとともに掘削機30を駆動して掘削し、掘削発進側21から掘削到着側22へと覆工エレメント33を貫通させる。一連の覆工エレメント33が貫通すると、隣接する箇所から次の掘削および覆工エレメント33の挿入を開始する。以上の作業をトンネルの外枠に沿って順次行っていき、最終的に地山を非開削の状態で例えば箱型ラーメン形式や円形等のトンネル覆工壁を形成していくものである(図14参照)。
また、硬質地層に坑道等を掘削する従来の開削工法として、切羽岸壁にスリットを掘削し、このスリットにクサビを打ち込んで切羽岸壁を破砕するものがある(例えば、特許文献2参照)。
特開平11−247579号公報 特開昭58−33697号公報
前記従来の非開削工法において、覆工エレメントの先端部に掘削機を備えない掘進ケーシングを設け、この掘進ケーシング内に作業者が入って人力によって掘削する工法がある。
この人力によって掘削する工法において、切羽に覆工エレメント内に取り込めないほど大きな転石(礫)が出てきた場合、ハンドチッパー等を用いて削孔し、その穴にクサビを挿入し、このクサビに人力によりセリ矢を打ち込んで破砕していた。
しかしながら、この人力によって転石を破砕する作業は、以下の問題点があるため、覆工エレメント内の狭隘箇所における長時間の作業が必要となり、施工性を改善したいという要求があった。
・ハンドチッパー等の工具は削孔にしか使用できない。
・ハンマーを用いてセリ矢をクサビに打ち込む作業は労力が大きい。
・狭い場所で大きな転石を破砕することが難しい。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、転石を破砕する作業を容易に行える非開削工法における転石撤去方法および転石撤去装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、地山にトンネルを非開削の状態で覆工エレメントに先行して掘進ケーシングを挿入する非開削工法における転石撤去方法に適用する。
そして、転石撤去装置を掘進ケーシング内に搬入する搬入工程と、転石撤去装置が掘削ビットに転石に穴を削孔する回転打撃動作を行わせる削孔工程と、削孔した転石の穴にクサビを挿入し、このクサビにセリ矢を介装する介装工程と、転石撤去装置に掘削ビットに換えて打撃ハンマーを取付ける工具交換工程と、転石撤去装置が打撃ハンマーにセリ矢をクサビに打ち込む打撃動作を行わせる打ち込み工程と、転石撤去装置を掘進ケーシングから搬出する搬出工程とを順に行うことを特徴とするものとした。
第2の発明は、地山にトンネルを非開削の状態で覆工エレメントに先行して掘進ケーシングを挿入する非開削工法における転石撤去装置に適用する。
そして、覆工エレメントおよび掘進ケーシングを移動するベースフレームと、このベースフレーム上に搭載される掘削アクチュエータとを備え、この掘削アクチュエータは掘削ビットを回転して転石に穴を削孔する回転打撃動作と打撃ハンマーにセリ矢をクサビに打ち込む打撃動作を切換える回転打撃動作切換機構を備えたことを特徴とするものとした。
第1、第2の発明によると、切羽に掘削ケーシング内に取り込めないほど大きな転石が出てきた場合、転石撤去装置を掘進ケーシング内に搬入して据え付け、転石撤去装置を用いて掘削ビットに転石に穴を削孔する回転打撃動作を行わせるとともに、打撃ハンマーにセリ矢をクサビに打ち込む打撃動作を行わせることにより、掘進ケーシング内の狭隘箇所において転石を容易に破砕することが可能となる。
操作者は、削孔した転石の穴にクサビを挿入し、このクサビにセリ矢を介装する介装工程と、転石撤去装置に掘削ビットに換えて打撃ハンマーを取付ける工具交換工程を手動で行い、掘削ビットによって転石に穴を削孔する回転打撃動作を行わせる工程と、打撃ハンマーにセリ矢をクサビに打ち込む打撃動作を行わせる打ち込み工程を転石撤去装置によって容易に行う構成としたため、転石を破砕する作業時間を短縮し、施工性を改善することができる。
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1に示すように、非開削工法は、地山20にトンネルを非開削の状態で掘進ケーシング40を先行して挿入し、掘進ケーシング40に続いて覆工エレメント33を挿入するものである。覆工エレメント33の先頭部に中空の掘進ケーシング40が設けられ、この掘進ケーシング40内に作業者が入って人力によって掘進ケーシング40が面する切羽を掘削するようになっている。
なお、非開削工法には、前記図13に示すように、地山に自動掘削機を先行して挿入し、自動掘進機に続いて覆工エレメントを挿入するものもあるが、本発明はこれには適用されず、上述したように掘進ケーシング40内に作業者が入って人力によって掘削する非開削工法に適用される。
この非開削工法は、地山20には例えば水平ボーリングによって削孔した穴に図示しないワイヤロープを通し、このワイヤロープを介して掘進ケーシング40を図1に矢印で示す方向にけん引する。
掘進ケーシング40の内側に作業者が入って人力によって切羽を掘削するとともに、掘進ケーシング40をけん引し、地山20に掘進ケーシング40に接続された覆工エレメント33を貫通させる。
一連の覆工エレメント33が貫通し終わると、隣接する箇所から次の掘削および覆工エレメント33の挿入を開始する。覆工エレメント33は断面角形あるいはコの字形の鋼材管からなる。
以上の作業をトンネルの外枠に沿って順次行っていき、最終的に地山20を非開削の状態で例えば箱型ラーメン形式(図14参照)や円形等のトンネル覆工壁を形成していく。
本発明は、この人力によって掘削する非開削工法において、切羽に覆工エレメント内に取り込めないほど大きな転石(礫)が出てきた場合、転石撤去装置1を掘進ケーシング40内に入れ、後述するようにこの転石撤去装置1を用いた転石撤去方法によって転石を破砕する。
転石撤去装置1は、掘削アクチュエータ11を搭載し、覆工エレメント33および掘進ケーシング40を走行して移動できる。
掘削発進側21には外部電源25と油圧源ユニット26が設けられる。転石撤去装置1は外部電源25から電線27を介して電力が供給されるととともに、油圧源ユニット26から油圧ホース28を介して作動油が給排される。
次に、転石撤去装置1の構成を説明する。
図2、図3に示すように、転石撤去装置1は、キャスタ2を介して走行するベースフレーム3と、ベースフレーム3を掘進ケーシング40に固定する固定機構として設けられる複数の電磁石4と、ベースフレーム3に対して垂直軸回りに旋回する旋回台5と、この旋回台5に対して水平軸回りに回動する俯仰台6と、この俯仰台6に対して平行移動するスライド台7とを備え、このスライド台7に掘削アクチュエータ11が搭載される。
ベースフレーム3には4つのキャスタ2が格納機構41を介して引き上げ可能に取付けられる。操作者がレバー42を引くと格納機構41が各キャスタ2を降ろし、ベースフレーム3がキャスタ2を介して走行可能となる。操作者がレバー42を押すと格納機構41が各キャスタ2を引き上げ、ベースフレーム3が掘進ケーシング40に接地可能となる。
各キャスタ2を引き上げ、ベースフレーム3が掘進ケーシング40に接地した状態で、操作者がスイッチボックス8のスイッチを操作して各電磁石4に通電すると、電磁石4に生じる電磁力によってベースフレーム3が掘進ケーシング40に吸着固定される。
図4に示すように、旋回台5はベースフレーム3に対して垂直軸回りに旋回可能に支持され、旋回台5の旋回を係止する旋回係止機構50が設けられる。この旋回係止機構50は、旋回台5の外周部に固設されるスプロケット52と、このスプロケット52に係合するチェーン53と、このチェーン53をスプロケット52に対して進退させるチェーン進退機構54とを備える。チェーン進退機構54はブラケット57を介して円弧状に張設されている。操作者がレバー55を引くとチェーン進退機構54がチェーン53をスプロケット52から離し、旋回台5の旋回を可能とする。操作者がレバー55を押すとチェーン進退機構54がスプリング56の付勢力によりチェーン53をスプロケット52に押し付け、旋回台5の旋回を係止する。これにより、図3に2点鎖線で示すように、ベースフレーム3に対する掘削アクチュエータ11の向きを左右方向について多段階に変えて固定することができる。
図5に示すように、俯仰台6は旋回台5に対して水平軸回りに回動可能に支持され、俯仰台6の俯仰を係止する俯仰係止機構60が設けられる。この俯仰係止機構60は俯仰台6にその回動中心軸と同軸上に固設されるピニオンギヤ61と、このピニオンギヤ61に係合するラックギヤ62と、このラックギヤ62をピニオンギヤ61に対して進退させるラックギヤ進退機構64とを備える。操作者がハンドル65を一方向に回すとラックギヤ進退機構64がラックギヤ62をピニオンギヤ61から離し、俯仰台6の俯仰を可能とする。操作者がハンドル65を他方向に回すとラックギヤ進退機構64がラックギヤ62をピニオンギヤ61に押し付け、俯仰台6の俯仰を係止する。これにより、図5の(a),(b)に示すように、ベースフレーム3に対する掘削アクチュエータ11の向きを上下方向について多段階に変えて固定することができる。
図6に矢印で示すように、スライド台7は俯仰台6に対して平行移動可能に支持され、スライド台7の移動を係止する移動係止機構70が設けられる。この移動係止機構70はスライド台7に設けられるピニオンギヤ71と、このピニオンギヤ71に噛み合い俯仰台6に固設されるラックギヤ72とを備える。操作者がハンドル75を一方向に回すとピニオンギヤ71が同方向に回転してスライド台7を前進させる。操作者がハンドル75を他方向に回すとピニオンギヤ71が同方向に回転してスライド台7を後退させる。これにより、俯仰台6上にて掘削アクチュエータ11を進退させて保持することができる。
掘削アクチュエータ11はスライド台7にホルダ76を介して固定される。掘削アクチュエータ11は油圧源ユニット26から油圧ホース28を介して作動油が給排されて作動する掘削アクチュエータ11を備え、その先端部に掘削アクチュエータ11によって駆動されるヘッド12を備える。掘削アクチュエータ11はヘッド12をその中心軸まわりに回転させる回転動作とその中心軸方向に進退させる打撃動作の両方を同時に行う回転打撃動作と、ヘッド12をその回転動作を止めてその中心軸方向に進退させる打撃動作とを切換える回転打撃動作切換機構を備える。
なお、転石撤去装置1に搭載される掘削アクチュエータ11は、油圧駆動式アクチュエータに限らず、電動駆動式アクチュエータを用いても良い。
図9に示すように、掘削アクチュエータ11のヘッド12には工具として掘削ビット15と打撃ハンマー16を交換して取付けられる構成とする。
次に、転石撤去装置1を用いて転石を破砕し、除去する転石撤去方法について説明する。
・まず、転石撤去装置1を掘進ケーシング40内に搬入して据え付ける工程を行う。これは、図1に示すように、転石撤去装置1を掘削発進側21から覆工エレメント33内を通して掘進ケーシング40内に搬入する。転石撤去装置1はキャスタ2を介して走行することにより、作業者が転石撤去装置1を押して掘進ケーシング40内に運ぶことを容易に行うことができる。
こうして転石撤去装置1を所定位置に運んだ後、操作者がレバー42を押して、格納機構41を介して各キャスタ2を引き上げ、ベースフレーム3を掘進ケーシング40に接地させた状態で、操作者がスイッチボックス8のスイッチを操作して各電磁石4に通電し、電磁石4に生じる電磁力によってベースフレーム3を掘進ケーシング40に吸着固定する。
・次に、掘削アクチュエータ11に掘削ビット15を取付け、掘削アクチュエータ11が掘削ビット15に転石80に穴81を削孔する回転打撃動作を行わせる削孔工程を行う。これは、掘削アクチュエータ11のヘッド12に掘削ビット15を手動で取付ける。
そして、旋回台5と俯仰台6の角度をそれぞれ調節して、掘削アクチュエータ11を転石80に向ける。
そして、操作者がハンドル75を図7に矢印で示す方向に回してスライド台7を掘削アクチュエータ11とともに前進させて削ロッド15を転石80に押し付けるとともに、掘削アクチュエータ11に回転打撃動作と打撃動作の両方を行わせることにより、掘削ビット15が転石80に穴81を削孔する。
・次に、図8に示すように、削孔した転石80の穴81にクサビ82を挿入し、このクサビ82にセリ矢83を介装する介装工程を行う。クサビ82は二つ割りロッド形状をしており、その割れ目にセリ矢83が打ち込まれることにより開き、穴81を拡径することにより転石80を破砕するようになっている。
・次に、掘削アクチュエータ11に掘削ビット15に換えて打撃ハンマー16を取付ける工具交換工程を行う。これは、図9に示すように、掘削アクチュエータ11のヘッド12から掘削ビット15を取り外し、ヘッド12に打撃ハンマー16を取付ける。
・次に、掘削アクチュエータ11が打撃ハンマー16にセリ矢83をクサビ82に打ち込む打撃動作を行わせる打ち込み工程を行う。これは、操作者がハンドル75を図10に矢印で示す方向に回してスライド台7を掘削アクチュエータ11とともに前進させ、打撃ハンマー16をセリ矢83に押し当て、この状態で掘削アクチュエータ11に打撃動作を行わせ、クサビ82にセリ矢83を打ち込み、転石80を破砕する。
・次に、転石撤去装置1を掘進ケーシング40の外に搬出する搬出工程を行う。これは、操作者がスイッチボックス8のスイッチを操作して各電磁石4の通電を停止し、格納機構41を介して各キャスタ2を降ろす。この状態で、転石撤去装置1はキャスタ2を介して走行することにより、作業者が転石撤去装置1を押して掘進ケーシング40内に運ぶことを容易に行うことができる。
こうして、転石撤去装置1を掘削発進側21に運び出した後、破砕した転石80を運び出す作業が行われる。
以上のように、切羽に覆工エレメント内に取り込めないほど大きな転石が出てきた場合、転石撤去装置1を掘進ケーシング40内に搬入して据え付け、共通の掘削アクチュエータ11を用いて掘削ビット15に転石80に穴81を削孔する回転打撃動作を行わせるとともに、打撃ハンマー16にセリ矢83をクサビ82に打ち込む打撃動作を行わせることにより、掘進ケーシング40内の狭隘箇所において転石80を容易に破砕することが可能となる。
操作者は、削孔した転石80の穴81にクサビ82を挿入し、このクサビ82にセリ矢83を介装する介装工程と、掘削アクチュエータ11のヘッド12に掘削ビット15に換えて打撃ハンマー16を取付ける工具交換工程を手動で行い、掘削ビット15によって転石80に穴81を削孔する回転打撃動作を行わせる工程と、打撃ハンマー16にセリ矢83をクサビ82に打ち込む打撃動作を行わせる打ち込み工程を掘削アクチュエータ11によって容易に行う構成としたため、転石80を破砕する作業時間を短縮し、施工性を改善することができる。
転石撤去装置1は覆工エレメント33および掘進ケーシング40を走行してベースフレーム3を支持するキャスタ2と、ベースフレーム3にキャスタ2を引き上げ可能に支持する格納機構41と、ベースフレーム3を掘進ケーシング40に固定する固定機構として、ベースフレーム3を掘進ケーシング40に吸着固定する電磁石4とを備えたため、掘進ケーシング40内の狭隘箇所において転石撤去装置1を搬送し任意の位置に据え付ける作業が容易に行える。
転石撤去装置1はベースフレーム3に対して垂直軸回りに旋回する旋回台5と、この旋回台5に対して水平軸回りに回動する俯仰台6と、この俯仰台6に対して平行移動するスライド台7とを備え、このスライド台7に掘削アクチュエータ11を取付けたことにより、掘進ケーシング40内の狭隘箇所において掘削アクチュエータ11の向きを転石80に向けて進退させることが容易に行える。
なお、ベースフレーム3を掘進ケーシング40に固定する固定機構として、ベースフレーム3を掘進ケーシング40に突っ張り支持する支持棒を設けてもよい。
また、この固定機構として、ベースフレーム3を掘進ケーシング40にチェーンブロック等を介して支持する構成としてもよい。
また、この固定機構として、掘進ケーシング40にピン等の凸部を形成し、ベースフレーム3にこの凸部に係合する穴または凹部を形成してもよい。
図11の(a)に示すように、打撃ハンマー16は掘削アクチュエータ11のヘッド12に支持されるロッド部16aと、セリ矢83を打撃するハンマー部16bとを一体形成している。
ハンマー部16bには凹部16cが形成され、この凹部16c内にセリ矢83の基端部が挿入された状態で打撃動作が行われるようになっている。これにより、打撃ハンマー16にセリ矢83をクサビ82に打ち込む打撃動作を行わせるとき、打撃ハンマー16がセリ矢83からズレることがなく、打撃動作が円滑に行われる。
他の実施形態として、図11の(b)に示すように、打撃ハンマー16を掘削ビット15の先端部に嵌合して支持される構造としてもよい。この打撃ハンマー16は掘削ビット15の先端部に嵌合する取付穴16dを有し、この取付穴16dに掘削ビット15の先端部が挿入される。
図12に示すように、打撃ハンマー16の取付穴16dには掘削ビット15の先端部に当たる保護緩衝材17が設けられる。この保護緩衝材17は非鉄金属または高分子材等の弾性材によって形成される。この保護緩衝材17を設けることにより、掘削ビット15の先端部が打撃ハンマー16に直接当たって損傷することを防止できる。
打撃ハンマー16の取付穴16dには掘削ビット15の外周部に嵌められるOリング18が設けられ、抜け止めがはかられる。打撃ハンマー16の取付穴16dの内周面には環状溝16eが形成され、この環状溝16eにOリング18が介装される。
この場合、打撃ハンマー16を掘削ビット15の先端部に嵌合して支持されることにより、掘削ビット15を掘削アクチュエータ11に取付けたまま打撃ハンマー16を着脱することができ、掘削アクチュエータ11に掘削ビット15に換えて打撃ハンマー16を取付ける工具交換工程を速やかに行うことができる。
本発明は上記の実施の形態に限定されずに、その技術的な思想の範囲内において種々の変更がなしうることは明白である。
本発明の非開削工法における転石撤去方法および転石撤去装置は、例えば鉄道線路、道路等の路線下に立体交差するトンネル工事や、他のトンネル工事に利用できる。
本発明の実施の形態における非開削工法を示す断面図。 同じく転石撤去装置の側面図。 同じく転石撤去装置の平面図。 同じく転石撤去装置の平面図。 同じく(a),(b)は転石撤去装置の動作を示す側面図。 同じく転石撤去装置の動作を示す側面図。 同じく削孔工程を示す側面図。 同じく介装工程を示す斜視図。 同じく工具交換工程を示す側面図。 同じく打ち込み工程を示す側面図。 同じく(a),(b)は工具を示す側面図。 同じく工具を示す断面図。 従来例を示す従来のトンネル掘削工非開削工法を示す横断面図。 同じく地山に覆工エレメントを挿入して覆工壁を形成した状態を示す縦断面図。
符号の説明
1 転石撤去装置
2 キャスタ
3 ベースフレーム
4 電磁石(固定機構)
5 旋回台
6 俯仰台
7 スライド台
9 転石
11 掘削アクチュエータ
15 掘削ビット
16 打撃ハンマー
33 覆工エレメント
40 掘進ケーシング
82 クサビ
83 セリ矢

Claims (5)

  1. 地山にトンネルを非開削の状態で覆工エレメントに先行して掘進ケーシングを挿入する非開削工法における転石撤去方法において、
    転石撤去装置を前記掘進ケーシング内に搬入する搬入工程と、
    この転石撤去装置が掘削ビットに転石に穴を削孔する回転打撃動作を行わせる削孔工程と、
    削孔した転石の穴にクサビを挿入し、このクサビにセリ矢を介装する介装工程と、
    転石撤去装置に掘削ビットに換えて打撃ハンマーを取付ける工具交換工程と、
    転石撤去装置が打撃ハンマーにセリ矢をクサビに打ち込む打撃動作を行わせる打ち込み工程と、
    転石撤去装置を掘進ケーシングから搬出する搬出工程とを行うことを特徴とする非開削工法における転石撤去方法。
  2. 地山にトンネルを非開削の状態で覆工エレメントに先行して掘進ケーシングを挿入する非開削工法における転石撤去装置において、
    前記覆工エレメントおよび掘進ケーシング内を移動するベースフレームと、
    このベースフレーム上に搭載される掘削アクチュエータとを備え、
    この掘削アクチュエータは掘削ビットを回転して転石に穴を削孔する回転打撃動作と打撃ハンマーにセリ矢をクサビに打ち込む打撃動作を切換える回転打撃動作切換機構を備えたことを特徴とする請求項1に記載の非開削工法における転石撤去装置。
  3. 前記覆工エレメントおよび前記掘進ケーシングを走行して前記ベースフレームを支持するキャスタと、
    ベースフレームにこのキャスタを引き上げ可能に支持する格納機構と、
    ベースフレームを掘進ケーシングに固定する固定機構とを備えたことを特徴とする請求項2に記載の非開削工法における転石撤去装置。
  4. 前記ベースフレームに対して垂直軸回りに旋回する旋回台と、
    この旋回台に対して水平軸回りに回動する俯仰台と、
    この俯仰台に対して平行移動するスライド台とを備え、
    このスライド台に前記掘削アクチュエータを備えたことを特徴とする請求項2または3に記載の非開削工法における転石撤去装置。
  5. 前記打撃ハンマーを前記掘削ビットの先端部に嵌合して支持することを特徴とする請求項2から4のいずれか一つに記載の非開削工法における転石撤去装置。
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