JP3854483B2 - 塗布具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はマーカペンやボールペンをはじめとする塗布具に関するものであり、特に通常の使用時には、塗布液を内蔵する本体筒に装着された栓部材が外れず、前記塗布液の充填・交換時には、前記栓部材が容易に取り外せる塗布具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より一般に用いられているマーカペンやボールペンなどの塗布具100は、図11に示すように円筒形で中空の本体筒101を有し、その内部に塗布液102が内蔵されている。また本体筒101の先端に先栓104が取り付けられ、後端部には尾栓103が装着されて一体化されている。
前記した先栓104や尾栓103等の栓部材は、本体筒101から抜け落ちると当該本体筒101に内蔵された塗布液102が漏出する場合もあり、また抜け落ちた栓部材103,104を幼児や子供が誤って飲み込むと窒息してしまう事故の要因になりかねないため、先栓104や尾栓等の栓部材は強固に本体筒101に取り付けられる必要がある。よって、従来の塗布具100は、本体筒101と栓部材103,104を接着剤で接着したり、前記本体筒101および前記栓部材103,104に嵌合構造105を設け、両者を嵌合するなどして、本体筒101と栓部材103,104が強固に固定されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来のマーカペンやボールペンなどの塗布具100は、本体筒101に内蔵された塗布液102を使い切ると大半が破棄される。しかし、前記塗布具100の多くは、本体筒101をはじめとする多岐にわたる構成部材が再利用可能でり、資源の有効利用の観点からこれらの再利用が望まれている。そこで、この要望に応えるため、塗布具100の本体筒101に内蔵された塗布液102を充填・交換する、環境に調和した塗布具100が切望されている。
【0004】
旧来より一般的に用いられている塗布具100は、本体筒101と栓部材103,104を接着剤や、嵌合構造105により固定するタイプのものであるため、組み立てが容易であり、大量生産を行うには都合の良い構造である。しかし、従来の塗布具100は、本体筒101と栓部材103,104が接着剤や嵌合構造105により強固に固定されているため、本体筒101から栓部材103,104を容易に取り外せず、本体筒101に内蔵される塗布液102の充填・交換が困難であるという問題があった。
【0005】
また、塗布具100の本体筒101と栓部材103,104にねじ構造を設け、栓部材103,104を本体筒101に装着する構造にすれば、本体筒101に内蔵される塗布液102の充填・交換が比較的容易に行えるが、前記塗布具100は製造時に栓部材103,104を本体筒101にねじ込む必要があり、大量生産に不向きであり、コストも高くつくという問題がある。
【0006】
そこで本発明においては、塗布具の使用時においては当該塗布具の本体筒から栓部材が外れず、さらに塗布液の充填・交換時には前記栓部材を前記本体軸から容易に取り外し可能であり、製造が容易な塗布具の提供を課題とした。
【0007】
【課題を解決するための手段】
そこで上記した課題を解決すべく提供される請求項1に記載の発明は、塗布液が収納される本体筒と、先栓又は尾栓の少なくともいずれかの栓部材を有し、前記本体筒に栓部材が装着され、さらに栓部材を本体筒に装着した状態を維持する装着維持構造部が設けられた塗布具において、本体筒又は栓部材の少なくともいずれかに傾斜部が設けられ、他方には当該傾斜部と係合する係合部が設けられ、前記栓部材を本体筒に対して捻ることにより、前記栓部材が軸方向に押し出されることを特徴とする塗布具である。
【0008】
本発明の塗布具に設けられる装着維持構造部は、本体筒への栓部材の装着状態を維持するものであり、前記塗布具の使用中に栓部材が本体筒から脱落するのを防止できる。
【0009】
本発明の塗布具においては、栓部材を本体筒に対して捻ると、前記本体部又は前記栓部材の少なくともいずれかに設けられた傾斜部が、前記他方に設けられ前記傾斜部と係合している係合部を軸方向に押圧し、その結果栓部材が軸方向に押し出される。本発明の塗布具では、上記のように前記塗布具は栓部材を本体筒に対して捻るだけで本体筒から栓部材を取り外せるため、本体筒内への塗布液の充填・交換が容易に行える。一方、本発明の塗布具は装着維持構造部を有するため、前記塗布具の使用時は、本体筒と栓部材が外れず、両者が一体化された状態が維持される。
【0010】
請求項2に記載の発明は、本体筒の中にさらに内筒が設けられ、塗布液は前記内筒に収容されて本体筒に収納されていることを特徴とする請求項1に記載の塗布具である。
【0011】
本発明の塗布具においては塗布液は本体筒の内部に別途設けられた内筒に収容されている。よって、塗布液の充填・交換は、前記内筒を前記本体筒から取り出して塗布液を充填するか、前記本体筒に内蔵されている内筒を塗布液を充分含んだ別途の内筒と交換するだけで塗布液の再充填を行うことができる。また内筒内に塗布液を滴下する構成を採用することも可能である。
【0012】
請求項3に記載の発明は、塗布具は、マーカペン又はボールペンであることを特徴とする請求項1又は2に記載の塗布具である。
【0013】
請求項1又は2に記載の発明は、上記した構造を有する塗布具であればいかなるものであっても良いが、特にマーカペン又はボールペンが好適である。
【0014】
請求項4に記載の発明は、装着維持構造部は、本体筒又は栓部材の少なくともいずれか一方の内周又は外周に設けられた突起と、他方に設けられた前記突起と係合する突起係合部によって構成されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の塗布具である。
【0015】
装着維持構造部は前記突起と、前記突起と係合する突起係合部によって構成され、前記突起と前記突起係合部を係合することで前記本体筒に前記栓部材が強固に装着される。また本発明の装着維持構造部は構成が簡単であるため、本発明の塗布具は製造が容易である。
【0016】
請求項5に記載の発明は、装着維持構造部は、本体筒又は栓部材の少なくともいずれか一方の全周に設けられた環状の突起と、本体筒又は栓部材の他方に設けられた前記突起と係合する突起又は凹部によって構成されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の塗布具である。
【0017】
本発明の装着維持構造部によれば、前記本体筒の前記栓部材への装着が強固となる。また前記装着維持構造部は構造が簡単であるため、製造が容易であり、製造コストの低減が可能である。
【0018】
請求項6に記載の発明は、装着維持構造部は、本体筒又は栓部材の少なくともいずれか一方の全周に設けられた環状の突起と、本体筒又は栓部材の他方に設けられた前記突起と係合する環状の突起によって構成されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の塗布具である。
【0019】
かかる構成によれば、前記栓部材に前記本体筒を容易に装着できる。また、前記栓部材と前記本体筒とが全周にわたって係合するため、通常使用時には、前記栓部材は前記本体筒から容易に外れない。また前記装着維持構造部は、構造が簡単であり、製造が容易であるため、製造コストの低減が可能である。
【0020】
請求項7に記載の発明は、外周部の一部又は全部が本体筒の内面を押圧した状態で本体筒に挿入され、当該押圧部分が装着維持構造部として機能することを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の塗布具である。
【0021】
本発明の装着維持構造部によれば、極めて簡単な構造によって栓部材を本体筒に装着した状態を維持することができる。
【0022】
請求項8に記載の発明は、装着維持構造部は本体筒と栓部材とが互いに係合する係合部を有し、本体筒と栓部材は一定の係合長さに渡って係合し、傾斜部の軸方向の長さは前記係合長さよりも長く、栓部材が軸方向に押し出されることによって係合部の係合が解除されることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の塗布具である。
【0023】
本発明の塗布具では、装着維持構造部は本体筒と栓部材とが互いに係合する係合部を備える。そのため本発明の装着維持構造部によれば、栓部材と本体筒との結合が強固となる。
加えて本発明の塗布具では、傾斜部の軸方向の長さは前記係合長さよりも長く、栓部材が軸方向に押し出されることによって係合部の係合が解除される。そのため本発明の塗布具は、簡単に係合部を解除することができる。
【0024】
請求項9に記載の発明は、傾斜部は波形であることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の塗布具である。
【0025】
本発明の塗布具において、本体部又は栓部材の少なくともいずれかに設けられた傾斜部は波形であるため、栓部材の本体筒に対する回転が円滑に行える。また、栓部材を本体筒に対して捻ると、前記傾斜部は当該傾斜部と係合する係合部により軸方向に押し出されるため、容易に栓部材を本体筒から取り外せる。さらに、傾斜部が波形であるため、当該傾斜部に係合する係合部の軸方向の変位量が急激に変化せず、栓部材と本体筒の分離は緩やかである。
なお、前記係合部は波形のものや突起状のものなど、いかなる形状であっても良い。
【0026】
請求項10に記載の発明は、本体筒の端部近傍に内径が狭められた狭窄部が設けられ、当該狭窄部の本体軸端部側に面した部位に傾斜部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の塗布具である。
【0027】
本発明の塗布具においては、本体筒の狭窄部の本体軸端部側に面した部位に傾斜部が設けられており、前記本体筒に装着される栓部材に係合部が設けられている。よって、前記栓部材を本体筒に対して回転すれば、前記栓部材が軸方向に押し出され、前記栓部材を本体筒から容易に取り外すことができる。なお、前記係合部は波形をはじめ、突起等いかなる形状であっても良い。
【0028】
請求項11に記載の発明は、栓部材は尾栓であり、当該栓部材は本体筒内に挿入される挿入部と本体筒から露出する露出部を有し、露出部は挿入部よりも大径であり、傾斜部は本体筒の端面又は露出部の挿入部側端面にあり、他方には当該傾斜部と係合する係合部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載の塗布具である。
【0029】
本発明の塗布具は、本体筒の端面に傾斜部又は係合部を設けた構成である。すなわち本発明の塗布具では、栓部材の露出部の挿入部側端面と本体筒の端面が係合し、栓部材が軸方向に押し出される
【0030】
また請求項12に記載の発明は、栓部材が本体筒の正規の位置に装着された状態から捻られた時、傾斜部と係合部の係合によって生じる軸方向の移動量は、小さい状態から次第に大きい状態に変化することを特徴とする請求項1乃至11のいずれかに記載の塗布具である。
【0031】
本発明の塗布具では、傾斜部と係合部の係合によって生じる軸方向の移動量が、小さい状態から次第に大きい状態に変化する。逆に回動当初の推力は大きい。したがって何らかの理由によって栓部材が固着している場合であっても、栓部材を回転することによって栓部材を簡単に取り外すことができる。
【0032】
請求項13に記載の発明は、栓部材には道具が係合する道具係合部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至12のいずれかに記載の塗布具である。
【0033】
本発明の塗布具において、栓部材に道具係合部が設けられているため、前記栓部材は前記道具係合部に工具などを係合し捻ることで容易に本体筒から取り外せる。なお、ここで道具係合部とは、ドライバーなどの工具や硬貨などが係合可能な凹部や、前記栓部材の端部から突出した凸部などいかなる形状を有しても良い。
【0034】
請求項14に記載の発明は、栓部材と本体筒とは異なる材質で作成されていることを特徴とする請求項1乃至13のいずれかに記載の塗布具である。
【0035】
かかる構成によれば、長期にわたり栓部材を本体筒に装着しておいても、栓部材と本体筒との癒着が生じず摺動性に優れる。よって、本発明の塗布具は、栓部材を本体筒に対してスムーズに回転できるため、栓部材の取り外しに大きな力を要しない。
【0036】
【発明の実施の形態】
上記した先栓は、本体筒の一端に取り付けられる栓部材であり、略中心部に本体筒に内蔵する塗布液を導出するため軸方向に貫通孔が設けられている。そして多くの場合、先栓によってペン先チップが保持される。
また、尾栓は本体筒の前記他端に取り付けられ、当該本体筒を封止する栓部材であり、前記本体筒に内蔵される塗布液等の漏出を防止する等の理由から取り付けられるものである。
【0037】
本発明の塗布具の本体筒と、先栓および尾栓はポリプロピレン(PP)樹脂、ポリエチレン(PE)樹脂、ポリアセタール(POM)樹脂、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂、ポリブチレンテレフタレート(PBT)樹脂、ポリカーボネート(PC)樹脂、ポリメチルメタアクリル(PMMA)樹脂等のアクリル系樹脂、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)樹脂やアクリロニトリルスチレン(AS)樹脂やポリスチレン(PS)樹脂等のスチレン系樹脂等の樹脂を射出成形したものであるが、これに限らず金属を切削加工したものなど、材料、製法はいかなるものであっても良い。ただし、水やアルコールなどのインキの溶媒等の透過性を低減したい場合は、ポリプロピレン(PP)樹脂やポリエチレン(PE)樹脂が、本発明の塗布具の本体筒および栓部材の材質として好適である。また、本体筒側又は栓部材側のいずれか一方に、ポリアセタール樹脂やフッ素系樹脂、ナイロン、高密度ポリエチレン樹脂(HDPE)等の摺動性に優れた樹脂を採用してもよい。もちろん本体筒側と栓部材側の双方にこれら摺動性に優れた樹脂を採用してもよい。
さらに、本体筒の材質と、尾栓や先栓等の栓部材の材質を異なる材質とすると、本体筒と栓部材との癒着が生じず、摺動性に優れる。よって、かかる構成によれば、栓部材を本体筒に対してスムーズに回転できるため、栓部材の取り外しに大きな力を作用させる必要がない。
また、上記塗布具の本体筒に内蔵される塗布液は水性インキや、油性インキをはじめとしていかなる塗布液であっても良い。なお、先栓の中心には軸方向に前記本体筒に内蔵される塗布液を導出するための貫通孔が設けられている。
【0038】
また、傾斜部は、前記本体筒又は栓部材の軸方向に対して傾斜した部分であり、本体筒および栓部材のいかなる場所に設けられても良い。なお、傾斜部は正面視が直線形や、波形等いかなる形状であっても良い。一方、係合部は本体筒に栓部材が装着された状態において、前記傾斜部と係合可能なものである。なお、前記係合部は正面視が直線形や波形等、前記傾斜部と係合可能な形状であればいかなる形状であっても良い。
【0039】
傾斜部又は係合部の形状として推奨されるのは、緩い傾斜の部分ときつい傾斜の部分を有する構成である。例えば図10(a)に示す傾斜部のように底部Aを有し、その両端に曲線状の斜面Bを有し、さらに急斜面Cに繋がる構成が推奨される。
すなわち傾斜部が水平状の底部Aと水平状の上辺部Dを持つ場合であれば、底部Aと上辺部Dの間に直線状の急斜面Cがあり、底部Aと直線状の急斜面Cの間に緩和曲線的なカーブを持つ斜面Bを備える。
そして緩和曲線的なカーブを持つ斜面Bによって底部Aと斜面Bがなだらかに繋げられる。緩和曲線的な斜面Bのカーブとしては、円弧面状、放物線、正弦曲線、楕円等のものが採用可能である。
また図10(b)に示す傾斜部のように底部Aを有し、その両端に直線状の緩斜面Bを有し、さらに急斜面Cに繋がる構成も推奨される。
【0040】
そして対する係合部は、図10(a)、図10(b)のように、栓部材が本体筒の正規の位置に装着されている時には、傾斜部のように底部Aの位置にある。そして栓部材を捻って回転させると、係合部は緩斜面Bと接する。そのため傾斜部と係合部の係合によって生じる軸方向の移動量が小さい。そのため逆に回転開始時における軸方向の推力が大きい。したがって何らかの理由によって栓部材が固着していても、栓部材を容易に移動させることができる。
【0041】
図10に示すような傾斜部を採用すると、栓部材が本体筒の正規の位置に装着された状態から捻られた時、傾斜部と係合部の係合によって生じる軸方向の移動量は、小さい状態から次第に大きい状態に変化することとなる。
【0042】
【実施例】
以下、本発明の実施例について説明する。
図1は本発明の第1実施例の塗布具1(マーカペン)を示す図であり、(a)は塗布具1の斜視図、(b)は塗布具1の尾栓3側の分解断面図、(c)は尾栓3の斜視図である。
塗布具1は本体筒4の一端に先栓2が取り付けられ、他端側に尾栓3が取り付けられたものである。また、先栓2の中心には軸方向に延伸した貫通孔5が設けられており、当該貫通孔5の内部にはフェルト製の塗布部たるペン先チップ6が取り付けられている。
【0043】
尾栓3は本体筒4の外径と略同一の径を有する封止部7が尾栓本体部8の片端に設けられており、当該尾栓本体部8の外周部には環状の係止部9がある。係止部9は、内周に設けられたリブであり、内周面から突出している。
尾栓本体部8は、本体筒4に挿入される部分であり、封止部7は、本体筒4から露出する部分である。
封止部7は、尾栓本体部8よりも径が大きい。そして封止部7の頂面には、封止部7の中心を通過し封止部7の円周上の2点を結ぶ直線状の窪みにより道具係合部10が形成されている。また、尾栓本体部8の他端の端面には傾斜した波形の係合部11があり、係合部11は軸方向に突出した山部11aと、前記山部と逆方向に突出した谷部11bが交互に組み合わさった構成である。
【0044】
一方、本体筒4は両端が開口した円筒であり、一方の端部の内周には、環状の凹部であり尾栓3の係止部9が係合可能な対係止部12がある。前記係止部9と前記対係止部12により、尾栓3が本体筒4に装着された状態を維持する装着維持構造部13が構成される。
【0045】
また本実施例では、尾栓本体部8の他の部分についても装着維持構造部として機能している。すなわち尾栓本体部8の外径(係止部9を除く)は、本体筒4の内径に比べて僅かに大きく、尾栓本体部8が本体筒4に内蔵された状態においては、尾栓本体部8が本体筒4の内面を押圧した状態となる。そのため尾栓本体部8の押圧力によっても尾栓3が本体筒に装着された状態が維持される。なお本実施形態では、尾栓本体部8の係止部9及びその他の部分が装着維持構造部13を構成しているが、係止部9だけによって尾栓3の抜け止め構成としてもよく、逆に係止部9を略して尾栓本体部8の押圧力だけによって尾栓3の抜け止め構成としてもよい。
【0046】
本実施例で採用する対係止部12たる環状の凹部の幅Lは、係合部11たる尾栓3の山部11a及び谷部11bの高低差Xよりも小さい。すなわち環状の凹部の幅Lは、傾斜部の軸方向の長さXよりも短い。
【0047】
また、本体筒4の対係止部12側の端部近傍には内径が狭められた狭窄部14が形成されており、狭窄部14の本体軸端部側に面した部分には傾斜した波形の傾斜部15が設けられている。すなわち、傾斜部15は対係止部12側に突出した突出部15aと、前記突出部15aと逆方向に突出した窪部15bが交互に組み合わさった構成である。本実施例における尾栓3および本体筒4は樹脂を成形したものであるが、金属を切削加工したものなど、材質はいかなるものであっても良い。また、封止部7の径はいかなる大きさであっても良いが、本体筒4の外径あるいは内径と略同一であることが望ましい。
さらに、本体筒4の内部には本体筒4の内径より小さく円筒形で、内部に塗布液が保持された内筒16が配置されている。すなわち内筒の内部には中綿と称される液吸収部材が内蔵されており、当該中綿にインキ等の塗布液がしみ込んでいる。
【0048】
通常、塗布具1は尾栓3が本体筒4に装着された状態で使用される。すなわち、尾栓3は本体筒4の対係止部12側の端部から尾栓本体部8を封止部7が本体筒4に当接する位置まで挿入されており、係止部9が対係止部12に係止されることで尾栓3が本体筒4に取り付けられている。
本実施例では、前記したように尾栓本体部8が本体筒4の内面を押圧することによっても抜け止めがなされているが、対引き抜きに対する力の大部分は、係止部9と対係止部12の係合力に頼っている。
すなわち尾栓3が本体筒4に取り付けられた状態においては、尾栓3側の係止部9と、本体筒4側の対係止部12が互いに係合して栓部材3の抜け止めが成されている。具体的には、係止部9たる環状のリブ突起が対係止部12たる環状の凹部と係合する。したがって尾栓3側の係止部9と、本体筒4側の対係止部12との係合長さは、対係止部12たる環状の凹部の溝幅Lと等しい。
なおこの時、尾栓3の係合部11は本体筒4の傾斜部15と係合している。
【0049】
尾栓3を本体筒4の軸方向に引き抜こうとすると、前記係止部9が対係止部12に強固に係合しているため、軸方向に相当大きな引っ張り力を要する。しかし、尾栓3を本体筒4に対して捻ると、容易に本体筒4から外れる。
【0050】
すなわち尾栓3を本体筒4に対して捻ると、尾栓本体部8の端部に設けられた波形の係合部11が、当該係合部11と係合している波形の傾斜部15に対して回転する。当該回転に伴い、係合部11の山部11aに、傾斜部15の突出部15aが当接しながら回転し、尾栓3と本体筒4の間には軸方向に反発力が生じ、尾栓3の回転に伴い徐々に当該反発力が強くなる。尾栓3は、係止部9が対係止部12に係止し発生する係止力により、本体筒4に強固に固定されているが、尾栓3の回転を進めると、やがて軸方向の反発力が増大し、やがて当該反発力が前記係止力より大きくなると、本体筒4が軸方向に押し出され尾栓3が本体筒4から外れる。
【0051】
また特に本実施例では、図1のように尾栓3を本体軸4内に留め置く機能を果たす対係止部12(環状の凹部)の幅Lよりも、尾栓3の軸方向移動量となる傾斜部15の高低差X(傾斜部の軸方向の長さ)の方が長いから、尾栓3を捻ることによって生じる尾栓3の移動量は、係止部9と対係止部12の係合長さを越えている。そのため尾栓3を捻ると、係止部9は確実に対係止部12から外れる。
【0052】
塗布具1に用いられる尾栓3の封止部7の表面には、道具係合部12が設けられているため、道具係合部12にドライバーなどの工具や、硬貨などを係合すればより容易に回転できる。塗布具1は通常使用時は尾栓3が本体筒4に強固に取り付けられており、容易に外れないものの、尾栓3を本体筒4に対して回転すれば、容易に本体筒4から尾栓3を取り外せるため、本体筒4内に容易に塗布液を充填・交換できる。また、尾栓3は本体筒4の端部に押し込むだけで一体化できるため、塗布具1の製造が容易である。
【0053】
尾栓3の封止部7の表面に設けられる道具係合部10は、上記した直線状の窪み形状に限定されるものではなく、図2に示すような十文字型の窪みなど、いかなる形状のものであってもよいが硬貨やドライバー等の工具などの道具が係合しやすい形状であることが望ましい。また、道具係合部10は、図3に示すように、封止部7の円周上の2点を結ぶ直線状に突出した凸部であっても良い。また、当該凸部の形状は直線に限らず、図4に示す十文字型などいかなる形状であっても良い。さらに、道具係合部10は、図5に示すように封止部7の側面に多数設けられた凹部であってもよい。なお、封止部7の側面に設けられた道具係合部10の凹凸および形状はいかなるものであっても良い。
【0054】
また、尾栓3に設けられる係合部11は、本実施例においては正面視が波形であるが、係合部11はこれに限らず正面視が傾斜を有する直線形のものや、突起など、いかなる形状であっても良い。
一方、本実施例の本体筒4に設けられる傾斜部15は波形の形状を有するが、傾斜部15についても前記尾栓3と同様に波形に限定されず、正面視が傾斜を有する直線形のものや、突起など、いかなる形状であっても良い。
【0055】
また、塗布具1においては、係止部9および対係止部12により構成される装着維持構造部13により尾栓3が本体筒4に固定されるが、装着維持構造部13は上記した構造に限定されるものではない。すなわち、装着維持構造部13は尾栓3の尾栓本体部8の外周に設けられた凹部と、本体筒4の内周に設けられた前記凹部に係合する突起により構成されても良い。また、装着維持構造部13は尾栓3の尾栓本体部8の外周および本体筒4の内周に突起が設けられ、両者が係合するものであっても良い。
【0056】
以下、本発明の第2実施例について説明する。本実施例の塗布具20は前記した塗布具1とほぼ同様の構造を有するため、同一の部分については同一の符号を付し、詳細の説明については省略する。
図6は本実施例の塗布具20の尾栓3側の破断斜視図である。本実施例の塗布具20においては、尾栓3に設けられる係合部11および本体筒の内部に設けられる傾斜部15の位置が前記した塗布具1と異なる。すなわち、係合部11は尾栓本体部8の軸方向の中間部に設けられ、傾斜部15は本体筒4の前記係合部11と係合可能な位置に設けられる。
【0057】
本体筒4の対係止部12側の端部から尾栓本体部8が挿入され、係止部9を対係止部12に係止することで、尾栓3が本体筒4に取り付けられている。なお、通常は尾栓3の係合部11が本体筒4の傾斜部15に係合している。
【0058】
一方、尾栓3を本体軸4に対して捻ると、尾栓本体部8の軸方向中間部に設けられた波形の係合部11が、当該係合部11と係合している波形の傾斜部15に対して回転する。この時、当該回転に伴い係合部11の山部11aに、傾斜部15の突出部15aが当接しながら移動し、尾栓3と本体筒4の間に反発力が生じ、尾栓3の回転の進行に伴い当該反発力が増大する。尾栓3は、係止部9が対係止部12に係止し発生する係止力により、本体筒4に強固に固定されているが、尾栓3の回転に伴い、やがて前記反発力が前記係止力より大きくなり、本体筒4が軸方向に押し出され尾栓3が本体筒4から外れる。
【0059】
本実施例の塗布具20においては、係合部11および傾斜部15はいずれも正面視が波形であるが、係合部11および傾斜部15は正面視が直線のもの等、いかなる形状を有するものであっても良い。また、図7に示すように、係合部11および傾斜部15はそれぞれ、尾栓本体部8の外周および本体筒4の内周に設けられた突起であっても良い。
【0060】
尾栓3には塗布具1と同様の道具係合部12が設けられているため、道具係合部12にドライバーなどの工具や、硬貨などを係合すればより容易に回転できる。よって、塗布具20は通常使用時は尾栓3が本体筒4に強固に取り付けられており、容易に外れない。一方、塗布具20は尾栓3を本体筒4に対して回転すれば、容易に本体筒4から尾栓3を容易に取り外せ、本体筒4内部への塗布液の補充が可能である。なお、尾栓3に設けられる道具係合部10は、前記第1実施例の塗布具1と同様にいかなる形状を有しても良い。
【0061】
図8は本発明の第3実施例の塗布具30の尾栓3近傍の破断斜視図である。なお、本実施例の塗布具30についても、前記した塗布具1,20と同様の構造であるため、共通する部分については同一の符号を付し、詳細に亘る説明については省略する。
本実施例の塗布具30においては塗布具1,20と異なり、係合部11が尾栓3の封止部7の裏面の設けられている。
封止部7は、前記したように本体筒4から露出する部分であり、尾栓本体部8よりも径が大きい。そして本実施例の塗布具30では、係合部11は尾線3の露出部部分の挿入部側端面にある。一方、傾斜部15は、本体筒4の開口端に設けられている。
【0062】
塗布具30は尾栓3を本体筒4の対係止部12側の端部から尾栓本体部8が挿入され、係止部9を対係止部12に係止することにより、本体筒4に取り付けられている。なお、通常は尾栓3の係合部11が本体筒4の傾斜部15に係合している。
【0063】
一方、尾栓3を本体筒4に対して回転すると、容易に尾栓3が本体筒4から外れる。これは係合部11が、傾斜部15に対して回転することにより、係合部11の山部11aに、傾斜部15の突出部15aが当接しながら移動し、尾栓3と本体筒4の間に反発力が生じ、当該反発力により本体筒4が軸方向に押し出されるためである。
【0064】
尾栓3は塗布具1と同様の道具係合部12が設けられているため、道具係合部12にドライバーなどの工具や、硬貨などを係合すれば容易に回転できる。よって、塗布具30は通常使用時は装着維持構造部の作用により尾栓3が本体筒4から容易に外れないものの、尾栓3を本体筒4に対して回転すれば、容易に本体筒4から尾栓3を取り外せる塗布具である。よって本実施例の塗布具30は本体筒4内部への塗布液の充填・交換が容易に行える。なお、尾栓3に設けられる道具係合部10は、前記第1実施例の塗布具1と同様にいかなる形状を有しても良い。
【0065】
続いて本発明の第4実施例の塗布具40について説明する。
図9は塗布具40の先栓2側の分解断面図である。先栓2は先端部41と、装着部42と、当接部43により構成される。先端部41は略円錐形の形状であり先端に向かうに従い断面積が減少する。また、先端部41には貫通孔5が設けられており、当該貫通孔5の内部には、軸方向に貫通してフェルト製の塗布部たるペン先チップ6が取り付けられている。また、装着部42の外周には、環状の凹部である対係止部44があり、装着部42の端部には、軸方向に突出した山部45aと、前記山部と逆方向に突出した谷部45bが交互に組み合わさり波形となった係合部45が設けられている。なお、係合部45は波形の傾斜に限らず、軸方向に傾斜していれば、いかなる形状を有するものであっても良い。
【0066】
一方、本体筒4は両端が開口した円筒であり、先栓2側の内周には、環状に突出した係止部46がある。前記係止部46と前記対係止部44は互いに係止可能であり、両者により装着維持構造部47が構成される。また、本体筒4端部近傍には、本体筒4の内径が狭められ狭窄部48が形成されており、当該狭窄部48の本体軸端部側に面した部分には、傾斜した波形の傾斜部49が設けられている。なお、傾斜部49は軸方向に突出した突出部49aと、前記突出部49aと逆方向に突出した窪部49bを交互に組み合わせることにより波形に形成されている。さらに、本体筒4の内部には本体筒4の内径より小さい円筒形で、内部に塗布液が保持された内筒50が配置されており、当該内筒50の端部には、前記塗布部6の端部が差し込まれている。
【0067】
塗布具40は本体筒4の係止部46側の端部に先栓2を装着部42側から挿入されている。また、塗布具40は先栓2の当接部43が本体筒4の端部に当接しており、塗布部6の端部が内筒50内に装着されている。また、先栓2の係合部45に本体筒4の傾斜部49が係合している。塗布具40は先栓2の対係止部44に本体筒の係止部46が強固に係止しており、特に軸方向の強度が強い。
【0068】
また、塗布具40において先栓2を本体筒4に対して捻ると、それに連動して係合部45の山部45aが傾斜部49の突出部49aに当接しながら移動し、先栓2と本体筒4の間に反発力が生じる。さらに先栓2を捻ると、先栓2の回転の進行に伴い前記反発力が増大し、やがて当該反発力が対係止部44と係止部46による係止力より強くなり、本体筒4が軸方向に押し出され先栓2が本体筒4から外れる
【0069】
よって、塗布具40に内蔵された内筒50への塗布液の補充あるいは内筒50の交換を行う際には、本体筒4を封止している先栓2を捻るだけで先栓2を取り外すことができ、手軽に塗布液の補充あるいは内筒50の交換を行える。
【0070】
上記第1乃至第4実施例は、マーカペンに関するものであるが、塗布具1,20,30,40はいずれもマーカペンに限定されるものではなく、ボールペンをはじめとしたあらゆる塗布具に適用できる。
【0071】
【発明の効果】
本発明の塗布具は、装着維持構造部を有するため、栓部材と本体筒は強固に固定される。また、栓部材は本体筒に対して捻ると容易に取り外せるため、当該本体筒内部への塗布液の充填・交換が可能である。また、塗布液を内筒に収容し、当該内筒を本体筒の内部に収納すると、塗布液の充填・交換が容易に行える。さらに、本発明の塗布具においては装着維持構造部が、突起や凹部等の簡単な構造により構成されるため、製造が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の塗布具を示す図であり、(a)は塗布具の斜視図、(b)は塗布具の尾栓側の分解断面図、(c)は尾栓の斜視図である。
【図2】本発明の第1実施例の塗布具の尾栓の変形実施例を示す斜視図である。
【図3】本発明の第1実施例の塗布具の尾栓の別の変形実施例を示す斜視図である。
【図4】本発明の第1実施例の塗布具の尾栓のさらに別の変形実施例を示す斜視図である。
【図5】本発明の第1実施例の塗布具の尾栓のさらに別の変形実施例を示す斜視図である。
【図6】本発明の第2実施例の塗布具の尾栓近傍の破断斜視図である。
【図7】本発明の第2実施例の塗布具の、尾栓および本体筒の変形実施例を示す破断斜視図である。
【図8】本発明の第3実施例の塗布具の尾栓近傍の破断斜視図である。
【図9】本発明の第4実施例の塗布具の尾栓近傍の破断斜視図である。
【図10】傾斜部及び係合部の例を示す説明図である。
【図11】従来の塗布具を示す斜視図である。
【符号の説明】
1,20,30,40,100 塗布具
2 先栓
3 尾栓
4,101 本体筒
9,46 係止部
10 道具係合部
11,45 係合部
12,44 対係止部
13,47 装着維持構造部
14,48 狭窄部
15,49 傾斜部
16,50 内筒

Claims (14)

  1. 塗布液が収納される本体筒と、先栓又は尾栓の少なくともいずれかの栓部材を有し、前記本体筒に栓部材が装着され、さらに栓部材を本体筒に装着した状態を維持する装着維持構造部が設けられた塗布具において、本体筒又は栓部材の少なくともいずれかに傾斜部が設けられ、他方には当該傾斜部と係合する係合部が設けられ、前記栓部材を本体筒に対して捻ることにより、前記栓部材が軸方向に押し出されることを特徴とする塗布具。
  2. 本体筒の中にさらに内筒が設けられ、塗布液は前記内筒に収容されて本体筒に収納されていることを特徴とする請求項1に記載の塗布具。
  3. 塗布具は、マーカペン又はボールペンであることを特徴とする請求項1又は2に記載の塗布具。
  4. 装着維持構造部は、本体筒又は栓部材の少なくともいずれか一方の内周又は外周に設けられた突起と、他方に設けられた前記突起と係合する突起係合部によって構成されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の塗布具。
  5. 装着維持構造部は、本体筒又は栓部材の少なくともいずれか一方の全周に設けられた環状の突起と、本体筒又は栓部材の他方に設けられた前記突起と係合する突起又は凹部によって構成されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の塗布具。
  6. 装着維持構造部は、本体筒又は栓部材の少なくともいずれか一方の全周に設けられた環状の突起と、本体筒又は栓部材の他方に設けられた前記突起と係合する環状の突起によって構成されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の塗布具。
  7. 栓部材は、外周部の一部又は全部が本体筒の内面を押圧した状態で本体筒に挿入され、当該押圧部分が装着維持構造部として機能することを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の塗布具。
  8. 装着維持構造部は本体筒と栓部材とが互いに係合する係合部を有し、本体筒と栓部材は一定の係合長さに渡って係合し、傾斜部の軸方向の長さは前記係合長さよりも長く、栓部材が軸方向に押し出されることによって係合部の係合が解除されることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の塗布具。
  9. 傾斜部は波形であることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の塗布具。
  10. 本体筒の端部近傍に内径が狭められた狭窄部が設けられ、当該狭窄部の本体軸端部側に面した部位に傾斜部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の塗布具。
  11. 栓部材は尾栓であり、当該栓部材は本体筒内に挿入される挿入部と本体筒から露出する露出部を有し、露出部は挿入部よりも大径であり、傾斜部は本体筒の端面又は露出部の挿入部側端面にあり、他方には当該傾斜部と係合する係合部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載の塗布具。
  12. 栓部材が本体筒の正規の位置に装着された状態から捻られた時、傾斜部と係合部の係合によって生じる軸方向の移動量は、小さい状態から次第に大きい状態に変化することを特徴とする請求項1乃至11のいずれかに記載の塗布具。
  13. 栓部材には道具が係合する道具係合部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至12のいずれかに記載の塗布具。
  14. 栓部材と本体筒とは異なる材質で作成されていることを特徴とする請求項1乃至13のいずれかに記載の塗布具。
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