JP3854198B2 - 洗浄装置及び洗浄装置の回路ボックス固定方法 - Google Patents

洗浄装置及び洗浄装置の回路ボックス固定方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、洗浄液を貯留するタンクにポンプ装置及び該ポンプ装置に電気的に接続される回路ボックスが取り付けられて構成され、例えば車両用のウォッシャ装置やヘッドランプクリーナ装置等の噴射ノズルに洗浄液を供給するための洗浄装置に関する。
【0002】
また、本発明は、上記洗浄装置においてタンクに回路ボックスを取り付けるための洗浄装置の回路ボックス固定方法に関する。
【0003】
【従来の技術】
車両に搭載されるウォッシャ装置やヘッドランプクリーナ装置に適用される(これらの一部を構成する)洗浄装置では、洗浄液を貯留する樹脂製のタンクにポンプ装置が取り付けられており、ポンプ装置の作動によって洗浄液を圧送し、該洗浄液を噴射するためのウォッシャノズルやヘッドランプクリーナ装置の噴射ノズル等へ洗浄液を供給する。
【0004】
また、洗浄装置において、例えば、制御回路や雑音防止器等のポンプ装置に電気的に接続される電気回路を収容した回路ボックスをタンクに取り付けた構成が知られている。
【0005】
回路ボックスをタンクに取り付ける構造としては、一般に図10に示される如き構造が用いられる。すなわち、タンク100は、回路ボックス102を収容する収容凹部104を有しており、該収容凹部104には透孔106Aを有する取付片106が設けられている。一方、回路ボックス102にも透孔102Aが設けられており、該回路ボックス102は、収容凹部104に収容された状態で、透孔102A及び透孔106Aに挿通されるボルト108及び該ボルト108に螺合するナット110によってタンク100に固定される構成である。
【0006】
このタンク100は、別途設けられた収容凹部にポンプ装置が収容把持されて取り付けられ、回路ボックス102内の電気回路はポンプ装置に電気的に接続されている。これにより、洗浄装置は、タンク100、回路ボックス102、及びポンプ装置を一体のアセンブリとして取り扱うことができ、かつそれぞれタンク100の収容凹部104等に収容された回路ボックス102、ポンプ装置はタンク100の外縁から突出しないか突出量が小さいため、車両への搭載性が良好である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような従来の洗浄装置では、回路ボックス102をタンク100に取り付けるために、ボルト108及びナット110による締結手段を用いていたため、該取付作業が煩雑で作業性が悪く高コストの原因となっている。また、透孔106Aはタンク100のアンダカット部となるため、樹脂成形によって形成されるタンク100に該透孔106Aを形成するためには、型スライド(スライドコア)を用いるか、成形後に機械加工を施す必要があり、これも高コストの原因となる。
【0008】
そこで、ボルト108及びナット110等の締結手段を用いないで回路ボックス(雑音防止器)をタンクに取り付ける構造として、実開平6−37026号公報に記載された構造が知られている。この構造について、図11に基づいて説明する。
【0009】
上記公報記載のタンク120は、弾性を有する合成樹脂より成り、上方及び側方に開口した収容凹部122を有している。該収容凹部122には、上記タンク120の弾性によって回路ボックス124が圧入して嵌合されるようになっている。そして、収容凹部122の側方開口部122Aの開口幅W4は、回路ボックス124の幅W5よりも狭く設定されているため、該回路ボックス124が収容凹部122から脱落することなくタンク120に固定される構成である。すなわち、この構成では、単に収容凹部122に回路ボックス124を圧入する動作(作業)によって、該回路ボックス124がタンク120に固定され、タンク120への回路ボックス124の取付作業が簡単である。
【0010】
しかしながら、図11に示される構成では、寒冷地等においてタンク120内の洗浄液が凍結すると、該凍結による洗浄液の体積膨張によって収容凹部122が膨出し、収容凹部122内に収容保持された回路ボックス124が該収容凹部122から押し出されて脱落してしまうことが懸念される。
【0011】
本発明は、上記事実を考慮して、タンクへの回路ボックスの取付が容易で、かつ該タンクからの回路ボックスの脱落が確実に防止される洗浄装置及び洗浄装置の回路ボックス固定方法を得ることが目的である。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1記載の発明に係る洗浄装置は、洗浄液を貯留するタンクと、前記タンクの表面を該タンク内側に窪ませて形成された第1収容凹部に収容把持されて取り付けられ、前記洗浄液を圧送可能なポンプ装置と、前記タンクに取り付けられ、少なくとも前記ポンプ装置に配線を介して電気的に接続される電気回路を収容した回路ボックスと、を備えた洗浄装置であって、前記タンクは、表面を内側に窪ませて形成され前記回路ボックスが挿入される挿入口及び前記回路ボックスの挿入方向と交差する方向に開口する収容開口を有する第2収容凹部と、前記収容開口を橋架する橋架部とを有し、前記回路ボックスは、前記第2収容凹部に収容された状態で前記橋架部に対し前記挿入口と反対側に位置する一部に設けられたコネクタ部を有し、該コネクタ部には前記配線の端部に設けられた外部コネクタが前記収容開口から接続される、ことを特徴としている。
【0013】
請求項1記載の洗浄装置は、タンクにポンプ装置と回路ボックスとが取り付けられると共に、ポンプ装置と回路ボックスとが配線を介して電気的に接続され、一体のアセンブリとして取り扱うことができる。
【0014】
このタンクに回路ボックスを取り付ける際には、該回路ボックスを挿入口から第2収容凹部に挿入して収容する。この状態で回路ボックスは、その一部が第2収容凹部の収容開口を橋架する橋架部に対し挿入口と反対側に位置し、該一部に設けられたコネクタ部を収容開口から露出させている。そして、このコネクタ部に、少なくともポンプ装置と接続される配線の端部に設けられた外部コネクタを収容開口から接続すると、該外部コネクタが橋架部に係合可能に配置される。
【0015】
これにより、回路ボックスを挿入口から抜き出そうしても、外部コネクタが橋架部に係合するため、該回路ボックスの第2収容凹部からの挿入口を経由した抜き出しが阻止される。また、回路ボックスは、その一部が橋架部に対し挿入口と反対側に位置すると共に残余の部分が橋架部よりも挿入口側に位置することで、橋架部と係合可能に配置されているため、収容開口を経由した第2収容凹部からの脱落も阻止される。すなわち、回路ボックスは、ボルト・ナット等の締結手段を用いることなく、第2収容凹部からの抜き出し及び脱落が阻止された状態でタンクに取り付けられる(固定される)。
【0016】
このため、仮に寒冷地等においてタンク内の洗浄液が凍結に伴って体積膨張し第2収容凹部が膨出しても、回路ボックスが第2収容凹部から脱落または抜け出しすることが防止される。すなわち、上記締結手段を用いることのない簡単な構造によって、タンクの変形による該タンクからの回路ボックスの外れを阻止でき、しかも外部コネクタの回路ボックスへの接続自体によって回路ボックスのタンクへの確実な固定支持を得ることができる。
【0017】
このように、請求項1記載の洗浄装置では、タンクへの回路ボックスの取付が容易で、かつ該タンクからの回路ボックスの脱落が確実に防止される。
【0018】
また、回路ボックスのコネクタ部から外部コネクタを外す(引き抜く)際に該回路ボックスを橋架部に係合させることで、該橋架部には、引き抜き力を受ける押さえとしての機能を果たさせることも可能である。
【0019】
請求項2記載の発明に係る洗浄装置は、請求項1記載の洗浄装置において、前記回路ボックスは、表面から突設された突起部を有し、前記第2収容凹部に収容された状態で該突起部が前記橋架部に係合して前記タンクに仮保持される、ことを特徴としている。
【0020】
請求項2記載の洗浄装置では、回路ボックスは、第2収容凹部に収容された状態で、すなわち、コネクタ部が橋架部に対し挿入口と反対側に位置した状態で、その表面から突設された突起部がタンクの橋架部に係合することで、該タンクに仮保持される。このため、コネクタ部に外部コネクタが接続されるまでの仮保持状態では、外部コネクタが接続される前であっても回路ボックスが挿入口から抜け出さないように押さえる必要がなく、タンクへの回路ボックスの取付や搬送などの取扱が一層容易となる。
【0021】
請求項3記載の発明に係る洗浄装置は、請求項1または請求項2記載の洗浄装置において、前記第2収容凹部は、前記挿入方向における前記挿入口と反対側に位置する第1壁面と、前記交差する方向における前記収容開口と反対側に位置する第2壁面とを有する、ことを特徴としている。
【0022】
請求項3記載の洗浄装置では、第1壁面が回路ボックスの挿入口から第2収容凹部への挿入の際に受け面として挿入力を受け止めると共に挿入制限を行い(それ以上の挿入を阻止し)、第2壁面が第2収容凹部に収容された回路ボックスに外部コネクタを接続する(差し込む)際に受け面として差し込み力をしっかりと受け止める。これにより、上記挿入制限を行うため若しくは差し込み力に抗するために回路ボックスを支える必要がなく、タンクへの回路ボックスの取付がより一層容易となる。
【0023】
また、第1壁面及び第2壁面を設けることで、特に、回路ボックスが請求項2記載の突起部を有する構成では、該回路ボックスは、第1壁面と橋架部とによって第2収容凹部内での挿入方向のガタつきが規制されると共に、第2壁面によって移動規制されて突起部の橋架部との係合が不用意に解除されることがない。
【0024】
請求項4記載の発明に係る洗浄装置は、請求項3記載の洗浄装置において、前記タンクは、前記第1収容凹部が設けられ主に前記洗浄液を貯留するロアタンクと、該洗浄液を注入する注入口が設けられたアッパタンクとを有し、前記ロアタンクとアッパタンクとがそれぞれの開口端から外方に延設された接合部において接合されて形成され、前記第1壁面または第2壁面は、前記溶着部を含んで形成されている、ことを特徴としている。
【0025】
請求項4記載の洗浄装置では、アッパタンクとロアタンクとを接合するためにタンク外方へ延設された接合部を含んで第1壁面または第2壁面を構成しているため、アッパタンクまたはロアタンクに凹設される第2収容凹部の深さ(接合部の開口端からの延設方向における深さ)を浅くすることができる。すなわち、第2収容凹部を設けることによるタンク容量の減少を小さく抑えることができる。なお、タンクを樹脂材料にて構成する場合は、上記接合は溶着によることが望ましく、この場合、接合部は溶着部とされる。
【0026】
請求項5記載の発明に係る洗浄装置は、請求項1乃至請求項3の何れか1項記載の洗浄装置において、前記タンクは、それぞれ樹脂成形より成るロアタンクとアッパタンクとが互いの開口端を溶着されて形成され、前記第2収容凹部は、前記回路ボックスの挿入方向を前記ロアタンクまたはアッパタンクの樹脂成形時の型抜き方向に一致させ、かつ前記収容開口を前記挿入方向に直交する方向に開口させると共に前記挿入口と連設し、前記橋架部は、前記収容開口の開口面よりも外方へ突出して該収容開口を跨いで橋架する、ことを特徴としている。
【0027】
請求項5記載の洗浄装置では、ロアタンクまたはアッパタンクに凹設される第2収容凹部は、挿入口からの回路ボックス挿入方向(挿入口の開口面の向く方向とは限らない)がアッパタンクの型抜き方向に一致すると共に、該挿入口と連設された収容開口の開口方向(開口面の向く方向)が上記挿入方向に直交して構成され、かつ橋架部が収容開口の開口面よりも外方に突出して該収容開口を跨いでいるため、少なくとも第2収容凹部及び橋架部がロアタンクまたはアッパタンクを樹脂成形する際のアンダカット部となることがない。
【0028】
このため、第2収容凹部及び橋架部を有するタンク(ロアタンクまたはアッパタンク)を、その樹脂成形に型スライドを用いる必要のない構成とすることができ、簡単かつ安価な構造で、上記タンクへの回路ボックスの取付が容易で該タンクからの回路ボックスの脱落を確実に防止する機能を得ることができる。特に、本構成は、請求項3記載の第1壁面(第2収容凹部の挿入口と反対側を閉じる壁面)を有する場合に好適に適用される。
【0029】
なお、本構成において、請求項4記載の接合部(溶着部)をロアタンク及びアッパタンクにそれぞれ設けても良いことは言うまでもない。この場合、アンダカット部をなくすためには、収容開口の開口面を接合部の外端面に対し一致させるか突出させる必要があるが、タンク(洗浄装置全体として)の小型化を考慮して収容開口の開口面を接合部の外端面と一致させる方が望ましい。
【0030】
また、上記目的を達成するために、請求項6記載の発明に係る洗浄装置の回路ボックス固定方法は、洗浄液を貯留するタンクと、前記タンクに凹設された第1収容凹部に収容把持されて取り付けられ、前記洗浄液を圧送可能なポンプ装置と、少なくとも前記ポンプ装置に配線を介して電気的に接続される電気回路を収容した回路ボックスと、前記タンクの表面を内側に窪ませて形成され、前記回路ボックスが挿入される挿入口及び前記回路ボックスの挿入方向と交差する方向に開口する収容開口を有する第2収容凹部と、を備えた洗浄装置の回路ボックス固定方法であって、前記回路ボックスを前記挿入口から前記第2収容凹部に挿入し、該回路ボックスのコネクタ部が設けられた一部を、前記タンクに設けられ前記収容開口を橋架する橋架部に対し前記挿入口と反対側に位置させ、次いで、前記橋架部に対し前記挿入口と反対側に位置する前記コネクタ部に、前記配線の端部に設けられた外部コネクタを前記収容開口から接続する、ことを特徴としている。
【0031】
請求項6記載の洗浄装置の回路ボックス固定方法では、先ず、回路ボックスをタンクの挿入口から第2収容凹部へ挿入する。すると、回路ボックスのコネクタ部が設けられた一部が、第2収容凹部の収容開口を橋架する橋架部に対し挿入口と反対側に位置する。次いで、上記橋架部に対し挿入口と反対側に位置したコネクタ部に回路ボックスの第2収容凹部への挿入方向と交差する方向から外部コネクタを接続する。これにより、外部コネクタが橋架部に係合可能に配置される。
【0032】
これにより、回路ボックスを挿入口から抜き出そうしても、外部コネクタが橋架部に係合するため、該回路ボックスの挿入口を経由した第2収容凹部からの抜き出しが阻止される。また、回路ボックスは、その一部が橋架部に対し挿入口と反対側に位置すると共に残余の部分が橋架部よりも挿入口側に位置することで、橋架部と係合可能に配置されているため、収容開口を経由した第2収容凹部からの脱落も阻止される。すなわち、回路ボックスは、ボルト・ナット等の締結手段を用いることなく、第2収容凹部からの抜き出し及び脱落が阻止された状態でタンクに取り付けられる(固定される)。
【0033】
このため、仮に寒冷地等においてタンク内の洗浄液が凍結に伴って体積膨張し第2収容凹部が膨出しても、回路ボックスが第2収容凹部から脱落または抜け出しすることが防止される。すなわち、上記締結手段を用いることのない簡単な構造によって、タンクの変形による該タンクからの回路ボックスの外れを阻止でき、しかも外部コネクタの回路ボックスへの接続自体によって回路ボックスのタンクへの確実な固定支持を得ることができる。
【0034】
このように、請求項6記載の洗浄装置の回路ボックス固定方法では、タンクへの回路ボックスの取付が容易で、かつ該タンクからの回路ボックスの脱落が確実に防止される。
【0035】
請求項7記載の発明に係る洗浄装置の回路ボックス固定方法は、請求項6記載の洗浄装置の回路ボックス固定方法において、前記回路ボックスを前記挿入口から前記第2収容凹部に挿入する動作に伴って、前記コネクタ部が前記橋架部に対し前記挿入口と反対側に位置したときに前記回路ボックスの表面から突設された突起部を前記橋架部に係合させ、該回路ボックスを前記タンクに仮保持する、ことを特徴としている。
【0036】
請求項7記載の洗浄装置の回路ボックス固定方法では、回路ボックスを挿入口から第2収容凹部に挿入していくと、コネクタ部(が設けられた回路ボックスの一部)が橋架部に対し挿入口と反対側に位置したときに、回路ボックスの表面から突設された突起部が橋架部に係合する。これにより、回路ボックスは、第2収容凹部内においてタンクに対し仮保持される。すなわち、単に回路ボックスを挿入口から第2収容凹部に挿入(収容)する動作によって、工程を増やすことなく、回路ボックスをタンクに仮保持することができる。
【0037】
このため、コネクタ部に外部コネクタが接続されるまでの仮保持状態では、外部コネクタが接続される前であっても回路ボックスが挿入口から抜け出さないように押さえる必要がなく、タンクへの回路ボックスの取付や搬送などの取扱が一層容易となる。
【0038】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態に係る洗浄装置10について、図1乃至図7に基づいて説明する。
【0039】
図1には、ヘッドランプクリーナ装置に適用される洗浄装置10の分解斜視図が示されている。この図に示される如く、洗浄装置10は、洗浄液を圧送するためのポンプ装置12を備えている。ポンプ装置12は、上記の通りヘッドランプクリーナ装置用のポンプ装置であり、ウォッシャ装置用のポンプ装置と比較して大型で重量が重いものである。
【0040】
このポンプ装置12は、モータ部14と、該モータ部14に同軸的に配置されたポンプ部16とを備えており、後述するタンク24への取付状態でポンプ部16がモータ部14の下方(鉛直方向下側)に位置するように配置されるようになっている。以下、上下の方向を用いて説明するときは、この取付状態における上下方向を言うものとする。
【0041】
図2にも示される如く、モータ部14は、その外形が略円柱状に形成されたヨークハウジング14Aの内部にアーマチャ14Bが回転自在に支持された状態で収容されており、アーマチャ14Bのアーマチャシャフト14Cがポンプ部16の内部に突出している。
【0042】
また、モータ部14には、外気温とヨークハウジング14A内の内部温度との差による圧力差を生じさせないための呼吸孔18が設けられている。呼吸孔18は、ヨークハウジング14Aの下部に下方に向けて開口した開口18Aと、開口18Aを介してヨークハウジング14Aの内部と連通するジョイント部18Bとで構成されている。ジョイント部18Bは、上記取付状態で水平方向に開口しており、後述する可撓性チューブ52が接続されるようになっている。
【0043】
さらに、モータ部14の上端部にはコネクタ部20が設けられており、コネクタ部20の内部にはモータ部14への給電用端子20Aが収納されている。給電用端子20Aは、後述するリレーボックス62に電気的に接続されるようになっている。
【0044】
一方、ポンプ部16は、図3にも示される如く、洗浄液を吸い込むサクション部であるインレット16Aと、洗浄液を吐出するディスチャージ部としてのアウトレット16Bと、上記アーマチャシャフト14Cに接続されこれと一体に回転するインペラ16Cとを備えている。インレット16Aはタンク24の内部に連通され、アウトレット16Bは配管ホース22を介してヘッドランプクリーナの噴射ノズル(図示省略)に接続される構成である。
【0045】
これにより、ポンプ装置12は、モータ部14が作動してインペラ16Cが回転すると、タンク24内の洗浄液をインレット16Aから吸い込みつつアウトレット16Bから吐出し、該洗浄液を噴射ノズルに圧送(供給)する構成である。
【0046】
なお、本実施の形態では、インレット16Aとアウトレット16Bとが互いに直交する方向に沿って配設されており、インレット16Aがコネクタ部20と反対側に配置されると共に、アウトレット16Bが呼吸孔18(ジョイント部18B)と反対側に配置されている。
【0047】
また、洗浄装置10は、上記洗浄液を貯留するための合成樹脂製のタンク24を備えている。タンク24は、それぞれインジェクション成形より成るアッパタンク26とロアタンク28とが溶着等によって接合されて構成されている。具体的には、アッパタンク26及びロアタンク28の各開口端には、それぞれ接合部としての溶着部26A、28Aが全周に亘り外方に延設されており、該溶着部26A、28Aが互いに突き合わされた状態で溶着されている。
【0048】
アッパタンク26は、その高さがロアタンク28の高さよりも低く、タンク24の上端近傍のみを構成している。すなわち、タンク24は、主にロアタンク28が洗浄液を貯留する構成である。このアッパタンク26の天板部26Bには、タンク24の内部に洗浄液を注入(供給)するための注入口30が設けられている。注入口30は、図示しないキャップが被嵌されることで、洗浄液の溢出が防止されるようになっている。また、ロアタンク28は、その下部28Bが上部28C(アッパタンク26に対応した部分)よりも凹んで構成されている。
【0049】
このタンク24は、ロアタンク28の下部28Bにポンプ装置12が取り付けられるようになっている。具体的には、ロアタンク28の下部28Bには、そのタンク壁(側壁)28Dを内側に窪ませて形成され(凹設され)た第1収容凹部としてのポンプ収容凹部32が位置しており、該ポンプ収容凹部32はポンプ装置12を収容するようになっている。
【0050】
このポンプ収容凹部32の高さ方向中間部には、その内方(タンク24の外方)に突出しポンプ装置12のモータ部14が嵌合する嵌合部34が設けられている。図4(A)にも示される如く、嵌合部34を規定するタンク壁28Dは、モータ部14(ヨークハウジング14A)の外形に略対応し半円よりも若干大きい円弧状に形成されている。これにより、嵌合部34(ポンプ収容凹部32)の開口34Aの縁部には、モータ部14を嵌合把持する際のラップ代C(>0)となる把持部34Bが形成されている。
【0051】
また、ポンプ収容凹部32の最下部近傍のタンク壁28Dには、ポンプ装置12のインレット16Aをタンク24内に挿入するためのタンク透孔36(図3参照)が設けられている。
【0052】
さらに、ロアタンク28の最下部には、ポンプ収容凹部32の下部と連設されアウトレット16B及び該アウトレット16Bに接続される配管ホース22の敷設部(干渉防止部)となる配管凹部38が位置している。また、ポンプ収容凹部32の下部の配管凹部38と反対側(図2に右側)は、呼吸孔18に接続される可撓性チューブ52をロアタンク28外面よりも外側に導出するためのチューブ凹部40が連設されている。なお、配管凹部38やチューブ凹部40は、ポンプ装置12のアウトレット16Bや呼吸孔18の形状や配置等に応じて、設置の要否または形状が決められる。
【0053】
以上により、ポンプ装置12は、インレット16Aがグロメット42を介してタンク透孔36に嵌合すると共に、モータ部14が嵌合部34に嵌合し把持部34Bによって把持された状態で、コネクタ部20設置側の一部を除く部分がポンプ収容凹部32内に収容される。
【0054】
このように、ポンプ装置12は、タンク24の下部に取り付けられるが、該ポンプ装置12の呼吸孔18は、タンク24の上部に設けられた被水防止部44に接続されて外部と連通するようになっている。
【0055】
具体的には、図1及び図2に示される如く、被水防止部44は、アッパタンク26及びロアタンク28の互いの溶着部26A、28Aのさらに外方に設けられ、タンク24の内部(洗浄液を貯留する部分)とは隔離されている。この被水防止部44は、溶着部28Aに設けられたボックス部46を備えている。
【0056】
ボックス部46には、その底部46Aを貫く円筒部48が設けられている。円筒部48は、その上端がボックス部46の上部開口から上方に突出すると共に、底部46Aよりも下方に突出した部分がジョイント部48Aとされている。また、底部46Aにおける円筒部48の径方向外側部分には、下方に開口する連通孔46Bが設けられている。
【0057】
さらに、ボックス部46及び円筒部48のそれぞれの上部開口は、溶着部26Aから延設されたカバー部50によって被覆されている。カバー部50は、円筒部48の上端とは離間しており、該円筒部48及びボックス部46との間に空間Rを形成している。そして、被水防止部44は、ジョイント部48Aが可撓性チューブ52を介してポンプ装置12のジョイント部18Bと接続されることで、呼吸孔18と連通される構成である。すなわち、可撓性チューブ52、円筒部48、空間R、ボックス部46、連通孔46Bを通じて呼吸孔18が外部と連通されている。
【0058】
これにより、仮にポンプ装置12が被水したとしてもその水によって呼吸孔18を塞いでしまうことがなく、モータ部14の呼吸作用によってモータ部14(ヨークハウジング14A)の内部に水が取り込まれてしまうことが防止される。また、被水防止部44がタンク24に設けられているため、洗浄装置10の車両への搭載前に可撓性チューブ52を敷設することができ、作業性も向上する。
【0059】
一方、ロアタンク28の上部28Cにおけるポンプ収容凹部32上方(すなわち、ポンプ装置12の近傍)には、そのタンク壁28Dを内側に窪ませて形成され(凹設され)た第2収容凹部としての回路収容凹部54が位置している。回路収容凹部54は、後述するリレーボックス62の外形に略対応した矩形(直方体)状に形成されており、その内部に該リレーボックス62を収容するようになっている。
【0060】
図5にも示される如く、回路収容凹部54は、その上縁が溶着部28Aによって規定されると共に、その下縁がロアタンク28の上部28C下端部において下方に開口した挿入口54Aとされている。すなわち、回路収容凹部54は、その挿入口54Aから上下方向に沿ってリレーボックス62が挿入される構成であり、該挿入口54Aの開口方向がリレーボックス62の挿入方向(上下方向)に一致している。また、この挿入方向は、溶着部28Aを有する上端が開口端とされたロアタンク28の型抜き方向とも一致している。
【0061】
そして、この回路収容凹部54の挿入口54Aと連設されると共に該連設部分から溶着部28Aまで側方に開口する部分が収容開口54Bとされている。すなわち、収容開口54Bは、挿入口54Aの開口方向(リレーボックス62の挿入方向)に対し交差する(本実施の形態では略直交する)方向に開口している。
【0062】
また、図3にも示される如く、ロアタンク28では、回路収容凹部54を規定するタンク壁28Dのうち、挿入口54Aと対向する(挿入口54Aと上下方向の反対側に位置する)と共に溶着部28Aから連続する(溶着部28Aを含む)上端部分が第1壁面としての上壁55とされると共に、収容開口54Bと対向する(収容開口54Bと反対側に位置する)タンク24内方部分が第2壁面としての奥壁56とされている。
【0063】
さらに、ロアタンク28には、溶着部28Aから連続して下方へ延びる一対のリブ58が外方へ突設されており、これらのリブ58が収容開口54Bの両側縁部(上下方向に長手とされた縁部)を規定している。各リブ58の互いの対向間隔、すなわち収容開口54Bの開口幅W1は、後述するリレーボックス62の幅W2よりも小さく設定されている(図5参照)。
【0064】
すなわち、内部にリレーボックス62を収容する回路収容凹部54は、一対のリブ58によって、その内部の幅(>W2)よりも収容開口54Bにおける開口幅W1が狭められている。ただし、開口幅W1はコネクタ部70が収容開口54Bから露出される幅として設定されている。これにより、図4(B)にも示される如く、各リブ58は、通常、回路収容凹部54に収容されたリレーボックス62と係合し、該リレーボックス62の収容開口54Bからの脱落を阻止する係合部としても機能する構成である。また、各リブ58と奥壁56との対向間隔は、リレーボックス62の厚みtよりも若干大とされている。
【0065】
さらにまた、ロアタンク28には、一対のリブ58を長手方向中央部において橋架する橋架部60が設けられている。橋架部60は、その両端部がそれぞれ各リブ58の外端面から突出することで全体として各リブ58よりもさらに外方に位置しており、収容開口54Bに跨って(収容開口54Bを跨いで)その一部を橋架している。
【0066】
そして、各リブ58は、その橋架部60設置部位を含む上側部分が溶着部28Aと面一とされると共に、橋架部60よりも下側部分が下方へ向けて連続的にロアタンク28の上部28Cにおける表面Sからの突出高が低くなるようにテーパ状に傾斜または湾曲されている。各リブ58の最下端は、表面Sと略面一とされている。これにより、橋架部60は、溶着部28Aよりも外方に位置しており、ロアタンク28の型抜き方向である上下方向に対向する部分がなく、該ロアタンク28成形時のアンダカット部を形成することがない。
【0067】
また、洗浄装置10は、回路ボックスとして本実施の形態ではリレーボックス62を備えており、該リレーボックス62は回路収容凹部54に収容されてタンク24に固定されるようになっている。
【0068】
リレーボックス62は、内部に図示しないリレーを含む電気回路を収納したボックス部64にベース板部66を接続して構成され、全体として略矩形状に形成されている。リレーボックス62の上記厚みtはボックス部64とベース板部66との厚みの和であり、上記幅W2はボックス部64の幅とされている。このボックス部64の主面64A側には、その上下方向略中央部から突設された突起部68と、該突起部68の上方において凹設されたコネクタ部70とが位置している。コネクタ部70内には、複数の端子70A(信号端子、電源端子、給電用端子等)が収納されている。
【0069】
このリレーボックス62は、挿入口54Aから挿入されて回路収容凹部54内に収容されるようになっている。そして、リレーボックス62は、回路収容凹部54に収容された状態では、その突起部68がロアタンク28の橋架部60に係合して挿入口54Aからの抜き出しが阻止されるようになっている。この状態でリレーボックス62は、そのコネクタ部70が収容開口54Bの橋架部60よりも上側部分から露出する構成である。
【0070】
この状態で、リレーボックス62のコネクタ部70には、外部コネクタとしてのコネクタ72がリレーボックス62の回路収容凹部54への挿入方向に対して交差する方向から接続されるようになっている。コネクタ72は、一端部にポンプ装置12のコネクタ部20に接続されるコネクタ74を有する給電配線76A、76Bの他端部に設けられている。そして、コネクタ72は、コネクタ部70に接続されると、橋架部60の上方で該橋架部60よりもタンク24外方に突出して位置するようになっている。
【0071】
これにより、コネクタ72は、橋架部60に対し係合可能に位置しており、橋架部60と突起部68との係合による仮の保持ではなく、橋架部60と係合することでリレーボックス62の挿入口54Aを経由した回路収容凹部54からの抜き出しを阻止する確実な固定支持を構成する。なお、コネクタ72は、一端部に後述する制御回路84に接続されるコネクタ78を有する信号配線80A、80Bの他端部にも接続されている。
【0072】
一方、リレーボックス62の収容開口54Bを経由した脱落は、上記の通り収容開口54Bの開口幅W1がリレーボックス62(ボックス部64)の幅W2よりも小さいことで通常阻止されているが、仮にタンク24の変形等によって開口幅W1が幅W2よりも拡大された場合であっても、リレーボックス62が橋架部60に係合することで阻止される構成である。
【0073】
以上により、リレーボックス62は、ポンプ装置の近傍(直上)においてタンク24に固定される構成である。このリレーボックス62は、電気的には図7に示される如く接続されるようになっている。
【0074】
すなわち、給電配線76A、76Bは、コネクタ74がコネクタ部20に接続されることで、給電用端子20Aを介してモータ部14に給電可能に接続される。一方、信号配線80A、80Bは、コネクタ78が接続する車両側のコネクタ82、信号配線80C、80Dを介して制御回路84に接続される。また、制御回路84は、ヘッドランプクリーナ装置起動用の操作スイッチ86を介して電源88に接続されている。
【0075】
操作スイッチ86は、例えば、車両の運転席近傍に配置され運転者によって適宜操作されるようになっており、制御回路84は、操作スイッチ86が閉じると、所定時間だけリレーボックス62(内のリレー)に作動信号を出力するようになっている。そして、リレーは、例えば、コネクタ72に接続されている図示しない電源配線を介して電源88と接続されており、上記作動信号が入力されると、該入力している時間だけ電源88と給電配線76A、76Bとの間の接点を閉じてモータ部14に給電を行うようになっている。
【0076】
以上説明したように、洗浄装置10は、ポンプ装置12及びリレーボックス62がタンク24に取り付けられ、ポンプ装置12の呼吸孔18がタンク24の被水防止部44に接続され、かつポンプ装置12とリレーボックス62とが両端にコネクタ72、74を有する給電配線76A、76Bを介して接続されて構成されており、一体のアセンブリとして取り扱うことができる構成である。
【0077】
そして、洗浄装置10は、ポンプ装置12及びリレーボックス62をそれぞれポンプ収容凹部32、回路収容凹部54に収容すると共に、ポンプ装置12の一部が突出して取り付けられるポンプ収容凹部32を上部28Cよりも凹んだ下部28Bに設けることにより、該ポンプ装置12及びリレーボックス62のタンク24外縁(特に平面視における外縁)よりも突出する部分が極めて小さくされている。これにより、上記アセンブリとしての車両への搭載(通常、タンク24の下部側を先頭にした搭載)が容易な構成である。なお、図1及び図2では説明の便宜上ロアタンク28の下部28Bが全体的に凹んだ構成としているが、例えば、必要なタンク容量に応じて、ロアタンク28の下部28Bにおけるポンプ装置12の取付部分を除く部分は、その上部28Cにおける表面Sと面一となるように形成されても良いことは言うまでもない。
【0078】
次に、本実施の形態の作用を説明する。
【0079】
上記構成の洗浄装置10では、その組立の際には、アッパタンク26とロアタンク28とが互いの溶着部26A、28Aを突き合わせた状態で溶着されて成るタンク24に、ポンプ装置12及びリレーボックス62を取り付ける。ポンプ装置12及びリレーボックス62のタンク24への取付順は何れが先でも良いが、本実施の形態では、リレーボックス62を先に取り付けることとして説明する。
【0080】
タンク24にリレーボックス62を取り付けるに当たっては、先ず、図6(A)に示される如く、リレーボックス62をその主面64Aが収容開口54Bから露出される方向に向けつつ、該リレーボックス62を挿入口54Aから回路収容凹部54内に挿入する。この挿入に伴って、突起部68が橋架部60下端に係合するが、樹脂製のタンク24が適宜弾性変形することで、突起部68は橋架部60を乗り越える(通過する)。
【0081】
そして、リレーボックス62の上端面(挿入方向先頭側の面)が上壁55に突き当たると、該上壁55によってリレーボックス62の挿入力を受け止めつつ挿入制限(それ以上の挿入阻止)が為されて、図6(B)に示される如く、リレーボックス62は回路収容凹部54内に収容される(この状態ではリレーボックス62が上壁55から離間しても良い)。そして、この状態でリレーボックス62の突起部68はタンク24の橋架部60に係合する。これにより、リレーボックス62は、タンク24に対し仮保持される。
【0082】
すなわち、リレーボックス62は、突起部68が橋架部60に係合することで挿入口54Aからの抜き出しが防止されると共に、ボックス部64の両端部が一対のリブ58の内面に係合可能に位置することで収容開口54Bからの脱落が防止されており、通常は回路収容凹部54から取り外されることはない(この状態で、タンク24にポンプ装置12を取り付けても良い)。また、この状態でリレーボックス62のコネクタ部70は、橋架部60よりも上側(橋架部60に対し挿入口54Aと反対側)に位置し、収容開口54Bから露出している。
【0083】
次いで、図6(C)に示される如く、収容開口54Bの橋架部60よりも上側部分から露出しているコネクタ部70にコネクタ72を近接させ、該コネクタ72をコネクタ部70に差し込んで接続する。このとき、リレーボックス62は奥壁56の押し付けられ、該奥壁56(すなわちタンク24)は上記差し込みに伴う差し込み力をしっかりと受け止める。これにより、図6(D)に示される如く、コネクタ72はコネクタ部70に確実に接続される。
【0084】
コネクタ部70に接続されたコネクタ72は、橋架部60の上方において収容開口54Bから突出して位置する。すなわち、コネクタ72は、リレーボックス62のコネクタ部70に接続された状態で、タンク24の橋架部60に係合可能に位置する。以上により、リレーボックス62は、ボルト・ナット等の締結手段を用いることなくタンク24に固定される。
【0085】
一方、ポンプ装置12をタンク24に取り付けるに当たっては、ポンプ装置12のモータ部14を各把持部34Bに当接させつつポンプ収容凹部32(嵌合部34)の奥方へ押し付ける。すると、タンク24が適宜弾性変形して嵌合部34の開口34Aの開口幅が広がる。
【0086】
モータ部14をさらに上記方向に押し込むと、該モータ部14が嵌合部34に嵌合すると共に、インレット16Aがタンク透孔36に取り付けられているグロメット42に嵌合する。すなわち、ポンプ装置12は、モータ部14が一対の把持部34Bによって(ラップ代Cで)把持され、ポンプ部16がインレット16Aにおいてタンク透孔36(グロメット42)に保持される。以上により、ポンプ装置12は、タンク24に固定される。
【0087】
この状態で、ポンプ装置12のコネクタ部20にコネクタ74を接続する。これにより、リレーボックス62とポンプ装置12とが電気的に接続される。またこの状態で、可撓性チューブ52の一端部を呼吸孔18のジョイント部18Bに接続すると共に、可撓性チューブ52の他端部を被水防止部44のジョイント部48Aに接続する。
【0088】
これらにより、洗浄装置10の組立が完了し、該洗浄装置10は、タンク24にポンプ装置12及びリレーボックス62(コネクタ72、74を有する給電配線76A、76B及び可撓性チューブ52を含む)が一体化されたタンクアセンブリとして取り扱うことが可能となる。また、リレーボックス62がポンプ装置12の近傍(直上)に配置されるため、給電配線76A、76Bの短縮が図られるのみならず、例えばリレーボックス62内に雑音防止器を配設した場合には雑音防止性能が向上する。
【0089】
そして、洗浄装置10は、この状態で(タンクアセンブリとして)出荷または車両への搭載が行われる。また、車両への搭載後は、コネクタ78を車両側のコネクタ82に接続すると共に、アウトレット16Bに配管ホース22(を介して噴射ノズル)を接続する。
【0090】
ここで、タンク24に取り付けられたリレーボックス62は、そのコネクタ部70に接続されたコネクタ72がタンク24の橋架部60の挿入口54Aと反対側に係合可能に位置しているため、挿入口54Aから抜き出そうしてもコネクタ72が橋架部60に係合し、挿入口54Aを経由した第2収容凹部からの抜き出しが阻止される。また、リレーボックス62は、その外形に略対応した回路収容凹部54内に収容されることで、そのコネクタ部70側の一部が橋架部60に対し挿入口54Aと反対側に位置すると共に残余の部分が橋架部60よりも挿入口54A側に位置し、該橋架部60と係合可能に配置されているため、収容開口54Bを経由した回路収容凹部54からの脱落も阻止される。
【0091】
このため、仮に寒冷地等においてタンク24内の洗浄液が凍結に伴って体積膨張し回路収容凹部54が膨出しても、リレーボックス62が回路収容凹部54から脱落または抜け出しすることが防止される。すなわち、タンク24の変形に伴って、突起部68の橋架部60との係合状態が解除されたり、収容開口54Bの開口幅W1がリレーボックス62の幅W2よりも広げられたり(一対のリブ58が互いに離間したり)しても、リレーボックス62は、コネクタ72と橋架部60との係合または該リレーボックス62自体の橋架部60との係合によって、回路収容凹部54からの抜き出し及び脱落が確実に阻止される。
【0092】
そして、このようなタンク24からのリレーボックス62の外れが阻止される確実な固定支持(リレーボックス62をタンク24へ確実に取り付ける機能)が、上記の通りボルト・ナット等の締結手段を用いることのない簡単な構造によって得られる。また、該機能の一部である挿入口54Aからのリレーボックス62の抜き出しを阻止する機能が、単にリレーボックス62のコネクタ部70に外部コネクタであるコネクタ72を接続するというリレーボックス62とポンプ装置12との電気的な接続に必須の作業(工程)によって、洗浄装置10の組立工数を増やすことなく得られる。
【0093】
このように、本実施の形態に係る洗浄装置10及び洗浄装置10に適用される回路ボックス固定方法(すなわち、洗浄装置10の製造方法)では、タンク24へのリレーボックス62の取付が容易で、かつ該タンク24からのリレーボックス62の脱落が確実に防止される。
【0094】
また、回路収容凹部54に収容されたリレーボックス62が突起部68を橋架部60に係合させてタンク24に仮保持されるため、コネクタ部70にコネクタ72が接続されるまでの間の仮保持状態では、コネクタ72が接続される前であっても該リレーボックス62を挿入口54Aから抜け出さないように押さえる必要がなく、タンク24へのリレーボックス62の取付が一層容易である。
【0095】
さらに、回路収容凹部54では、その上壁55が受け面としてリレーボックス62の挿入力を受けると共に挿入制限を行い、その奥壁56がリレーボックス62のコネクタ部70へのコネクタ72の差し込み力をしっかりと受け止めるため、換言すれば、リレーボックス62が上壁55及び奥壁56によって回路収容凹部54内で位置決めされているため、上記挿入制限を行うためや差し込み力に抗するためにリレーボックス62を押さえる必要がなく、タンク24へのリレーボックス62の取付がより一層容易となる。
【0096】
また、リレーボックス62は、その上端面と突起部68との間の部分がタンク24の上壁55と橋架部60との間に位置することで上下(挿入)方向のガタつきが抑えられると共に、その対向間隔が該リレーボックス62の厚みtよりも若干大であるリブ58と奥壁56との間に位置しているため、その突起部68の橋架部60との係合が不用意に解除されることがない。
【0097】
さらにまた、インジェクション成形により成り上下方向に型抜きされるロアタンク28では、回路収容凹部54の挿入口54Aの開口方向(すなわち、リレーボックス62の挿入方向)が上記型抜き方向と一致されると共に該挿入口54Aと収容開口54Bとが連設されることで、該回路収容凹部54には成形時にアンダカット部が形成されない。また、溶着部28Aと面一のリブ58外端面から突設された橋架部60は、ロアタンク28の型抜き方向である上下方向に対向する部分がないため、該ロアタンク28成形時のアンダカット部を形成することがない。このため、ロアタンク28の成形には型スライド(スライドコア)を用いる必要がなく、簡単かつ安価な構造で、上記したタンク24へのリレーボックス62の取付が容易で該タンク24からのリレーボックス62の脱落を確実に防止する機能を得ることができる。
【0098】
次に、変形例に係る回路収容凹部90について、図8及び図9に基づいて説明する。なお、上記実施の形態と基本的に同一の部品や部分については、上記実施の形態と同一の符号を付してその説明を省略する。
【0099】
図8に示される如く、回路収容凹部90は、リレーボックス62の外形に略対応した略矩形(直方体)状に形成されると共にロアタンク28の上部28Cに設けられ、下方に開口した挿入口90A及び該挿入口90Aからのリレーボックス62の挿入方向(上下方向)に直交する方向に開口した収容開口90Bを有する点で、回路収容凹部54と共通している。一方、回路収容凹部90は、一対のリブ92によって規定される収容開口90Bの開口幅W3がリレーボックス62の幅W2よりも若干大とされている点で、回路収容凹部54とは異なる。以下、詳細に説明する。
【0100】
図9(A)及び図9(B)にも示される如く、一対のリブ92は、リブ58と同様の形状に形成され溶着部28Aから連続して下方へ延びているが、互いの対向面が回路収容凹部90を構成し互いに対向する一対の側壁94とそれぞれ面一とされている。そして、各側壁94の最奥部には、それぞれ上下方向に長手とされたレール溝96が回路収容凹部90の全高に亘り設けられている。すなわち、各レール溝96は、挿入口90Aにおいて下方に開口している。また、各レール溝96の溝幅は、リレーボックス62を構成するベース板部66の板厚に対応している。
【0101】
この回路収容凹部90では、タンク壁28Dのうち、挿入口90Aと反対側に位置すると共に溶着部28Aを含む上端部分が第1壁面としての上壁97とされると共に、収容開口90Bと反対側に位置するタンク24内方部分が第2壁面としての奥壁98とされている。また、この回路収容凹部90の収容開口90Bから奥壁98までの深さ(すなわち、リブ92と面一に連続する溶着部28Aを含む上壁97の奥行寸法)は、リレーボックス62の厚みtと同等か若干小とされている。
【0102】
そして、この回路収容凹部90の収容開口90Bは、回路収容凹部54の収容開口54Bと全く同様の構造によって、橋架部60が跨いで橋架している。この構成によっても、上記実施の形態と同様に、ロアタンク28に成形時のアンダカット部が形成されない。
【0103】
また、橋架部60は、回路収容凹部90の上記深さがリレーボックス62の厚みtと同等か若干小とされていることで、奥壁98との距離が奥壁56との距離よりも小さくなっている。これに対応して、リレーボックス62を構成するボックス部64の主面64Aから突設された突起部68は、上記実施の形態における突起部68よりも突出高が小とされている。
【0104】
このリレーボックス62は、突起部68を除く形状寸法等については上記実施の形態と全く同一であるが、本変形例においては、ベース板部66におけるボックス部64の両側端面よりもそれぞれ側方に突出した部分をレール部66Aとして説明する。
【0105】
本変形例に係る回路収容凹部90を有するタンク24へのリレーボックス62の取り付けは、各レール部66Aをそれぞれ異なるレール溝96に入り込ませて、リレーボックス62を挿入口90Aから回路収容凹部90に挿入する点を除いて、上記実施の形態と全く同様に為される。そして、突起部68が橋架部60に係合した仮保持状態でリレーボックス62は、該突起部68と橋架部60との係によって挿入口90Aからの抜き出しが防止されると共に、レール部66Aとレール溝96との係合によって収容開口90Bからの脱落が防止されており、通常は回路収容凹部90から取り外されることはない。
【0106】
また、この仮保持状態からコネクタ部70にコネクタ72が差し込まれることによって、上記実施の形態と同様に、タンク24の変形(洗浄液の凍結時に伴う回路収容凹部54の膨出等)によって突起部68と橋架部60との係合が解除されても挿入口90Aを経由した回路収容凹部90からのリレーボックス62の抜き出しが阻止される。さらに、回路収容凹部90の収容開口90Bを橋架部60が橋架していることによって、タンク24の変形によってレール部66Aがレール溝96から外れても収容開口90Bを経由した回路収容凹部90からのリレーボックス62の脱落が阻止される。
【0107】
このように、本変形例に係る回路収容凹部90を有する構成によっても、上記実施の形態と全く同様の効果が得られる。また、本変形例に係る回路収容凹部90は、上壁97が溶着部28Aを奥行方向の全長に亘り含んで構成されているため、または、少なくとも上部が溶着部28Aから面一に連続し表面Sよりも突出した一対のリブ92がそれぞれ回路収容凹部90の側壁94を構成しているため、該回路収容凹部90における表面Sから奥壁98までの深さを浅くすることができる。すなわち、タンク24の形成(接合)に必要な溶着部28A、またはアンダカット部を形成することなく橋架部60を設けるためのリブ92を利用して回路収容凹部90(上壁97、両側壁94)を構成することで、回路収容凹部90を設けることによるタンク24の容量減少を小さく抑えることができる。
【0108】
なお、上記実施の形態及び変形例では、リブ58またはレール溝96によって通常リレーボックス62の収容開口54B、90Bからの脱落が防止される構成としたが、本発明はこれに限定されず、通常時においてもリレーボックス62が橋架部60と係合することで収容開口54B、90Bからの脱落が防止される構成としても良い。この場合、橋架部60は、リレーボックス62のコネクタ部70からコネクタ72を外す(引き抜く)際に該リレーボックス62に係合して該引き抜き力を受ける押さえとしての機能も有する。
【0109】
また、上記実施の形態及び変形例では、リレーボックス62の突起部68がタンク24の橋架部60に係合することで該リレーボックス62がタンク24に対し仮保持される好ましい構成としたが、本発明はこれに限定されず、例えば、リレーボックス62が回路収容凹部54、90に圧入して嵌合されることでタンク24に仮保持されても良い。また、このような仮保持手段を備えない構成が本発明に含まれることは言うまでもない。
【0110】
さらに、上記実施の形態及び変形例では、回路収容凹部54、90がそれぞれ上壁55、97及び奥壁56、98を共に有する好ましい構成としたが、本発明はこれに限定されず、例えば、回路収容凹部54等は、上下方向に共に開口して形成されても良い。また、本発明は、回路収容凹部54等へのリレーボックス62の挿入方向がロアタンク28の型抜き方向と一致する上下方向である好ましい構成に限定されることもない。さらに、本発明は、回路収容凹部54等がロアタンク28に設けられる構成に限定されることはなく、例えば、アッパタンク26に回路収容凹部54を設けても良く、アッパタンク26とロアタンク28とに跨って回路収容凹部54を設けても良い。すなわち、本発明は、上壁55等が溶着部28Aを含む好ましい構成に限定されない。
【0111】
さらにまた、上記実施の形態及び変形例では、橋架部60が収容開口54B、90Bを外側から跨いで橋架する好ましい構成としたが、本発明はこれに限定されず、例えば、橋架部60が両側壁94間に位置する構成としても良い。この場合でも、上記の如く回路収容凹部54、90が上下方向共に開口した構成では、アンダカット部を形成することなく橋架部60を得ることが可能となる。また、本発明は、橋架部60や回路収容凹部54等がロアタンク28にアンダカット部を形成させない好ましい構成に限定されることはなく、例えば、リブ58等を設けず橋架部60を表面Sから突設しても良い。
【0112】
また、上記実施の形態及び変形例では、洗浄装置10がヘッドランプクリーナ装置に適用された例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、車両のウインドシールドガラスを洗浄するために洗浄液を噴射するウォッシャ装置に洗浄装置10を適用しても良い。
【0113】
さらに、上記実施の形態及び変形例では、回路収容凹部54、90が略直方体状のリレーボックス62に対応して形成された構成としたが、本発明は、リレーボックス62(すなわち、回路収容凹部54等)の形状等によっては限定されることはない。また、本発明は、リレーボックス62内にリレーを収容する構成に限定されることはなく、該リレーボックス62内には、例えば、リレーに代えてまたはリレーと共に、上記の通り雑音防止器を収容しても良く、ポンプ装置12の制御回路(例えば、制御回路84の一部または全部)を収容しても良い。
【0114】
以上のように、本発明は、上記実施の形態及び変形例に限定されることはなく、その要旨を変更しない範囲で各種変更して実施可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る洗浄装置の概略の分解斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る洗浄装置の要部を拡大して示す正面図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る洗浄装置の要部を拡大して示す側面断面図である。
【図4】(A)は図3の4A-4A線に沿った断面図、(B)は図3の4B-4B線に沿った断面図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る洗浄装置を構成する回路収容凹部とリレーボックスとを示す斜視図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る洗浄装置を構成するタンクへのリレーボックスの取付過程を示す図であって、(A)は回路収容凹部へのリレーボックスの挿入前の状態、(B)は回路収容凹部へのリレーボックス仮保持状態、(C)は仮保持状態からリレーボックスにコネクタを接続する際の状態、(D)はリレーボックスにコネクタが接続された取付完了状態をそれぞれ示す側面断面図である。
【図7】本発明の実施の形態に係る洗浄装置を構成するリレーボックスの概略の電気的接続状態を示すブロック図である。
【図8】本発明の実施の形態に係る洗浄装置の変形例に係る回路収容凹部を示す斜視図である。
【図9】本発明の実施の形態に係る洗浄装置の変形例に係る回路収容凹部にリレーボックスが収容された状態を示す図であって、(A)は側面断面図、(B)は平面断面図である。
【図10】従来の洗浄装置における回路ボックスのタンクへの取付構造を示す斜視図である。
【図11】従来の洗浄装置における回路ボックスのタンクへの取付構造の別例を示す斜視図である。
【符号の説明】
10…洗浄装置、12…ポンプ装置、24…タンク、26…アッパタンク、26A…溶着部、28…ロアタンク、28A…溶着部、32…ポンプ収容凹部(第1収容凹部)、54…回路収容凹部(第2収容凹部)、54A…挿入口、54B…収容開口、55…上壁(第1壁面)、56…奥壁(第2壁面)、60…橋架部、62…リレーボックス(回路ボックス)、64A…主面(回路ボックスの表面)、68…突起部、70…コネクタ部、72…コネクタ(外部コネクタ)、76A・76B…給電配線(配線)、90…回路収容凹部(第2収容凹部)、90A…挿入口、90B…収容開口、97…上壁(第1壁面)、98…奥壁(第2壁面)

Claims (7)

  1. 洗浄液を貯留するタンクと、
    前記タンクの表面を該タンク内側に窪ませて形成された第1収容凹部に収容把持されて取り付けられ、前記洗浄液を圧送可能なポンプ装置と、
    前記タンクに取り付けられ、少なくとも前記ポンプ装置に配線を介して電気的に接続される電気回路を収容した回路ボックスと、
    を備えた洗浄装置であって、
    前記タンクは、表面を内側に窪ませて形成され前記回路ボックスが挿入される挿入口及び前記回路ボックスの挿入方向と交差する方向に開口する収容開口を有する第2収容凹部と、前記収容開口を橋架する橋架部とを有し、
    前記回路ボックスは、前記第2収容凹部に収容された状態で前記橋架部に対し前記挿入口と反対側に位置する一部に設けられたコネクタ部を有し、該コネクタ部には前記配線の端部に設けられた外部コネクタが前記収容開口から接続される、
    ことを特徴とする洗浄装置。
  2. 前記回路ボックスは、表面から突設された突起部を有し、前記第2収容凹部に収容された状態で該突起部が前記橋架部に係合して前記タンクに仮保持される、ことを特徴とする請求項1記載の洗浄装置。
  3. 前記第2収容凹部は、前記挿入方向における前記挿入口と反対側に位置する第1壁面と、前記交差する方向における前記収容開口と反対側に位置する第2壁面とを有する、ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の洗浄装置。
  4. 前記タンクは、前記第1収容凹部が設けられ主に前記洗浄液を貯留するロアタンクと、該洗浄液を注入する注入口が設けられたアッパタンクとを有し、前記ロアタンクとアッパタンクとがそれぞれの開口端から外方に延設された接合部において接合されて形成され、
    前記第1壁面または第2壁面は、前記接合部を含んで形成されている、
    ことを特徴とする請求項3記載の洗浄装置。
  5. 前記タンクは、それぞれ樹脂成形より成るロアタンクとアッパタンクとが互いの開口端を溶着されて形成され、
    前記第2収容凹部は、前記回路ボックスの挿入方向を前記ロアタンクまたはアッパタンクの樹脂成形時の型抜き方向に一致させ、かつ前記収容開口を前記挿入方向に直交する方向に開口させると共に前記挿入口と連設し、
    前記橋架部は、前記収容開口の開口面よりも外方へ突出して該収容開口を跨いで橋架する、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項記載の洗浄装置。
  6. 洗浄液を貯留するタンクと、
    前記タンクに凹設された第1収容凹部に収容把持されて取り付けられ、前記洗浄液を圧送可能なポンプ装置と、
    少なくとも前記ポンプ装置に配線を介して電気的に接続される電気回路を収容した回路ボックスと、
    前記タンクの表面を内側に窪ませて形成され、前記回路ボックスが挿入される挿入口及び前記回路ボックスの挿入方向と交差する方向に開口する収容開口を有する第2収容凹部と、
    を備えた洗浄装置の回路ボックス固定方法であって、
    前記回路ボックスを前記挿入口から前記第2収容凹部に挿入し、該回路ボックスのコネクタ部が設けられた一部を、前記タンクに設けられ前記収容開口を橋架する橋架部に対し前記挿入口と反対側に位置させ、
    次いで、前記橋架部に対し前記挿入口と反対側に位置する前記コネクタ部に、前記配線の端部に設けられた外部コネクタを前記収容開口から接続する、
    ことを特徴とする洗浄装置の回路ボックス固定方法。
  7. 前記回路ボックスを前記挿入口から前記第2収容凹部に挿入する動作に伴って、前記コネクタ部が前記橋架部に対し前記挿入口と反対側に位置したときに前記回路ボックスの表面から突設された突起部を前記橋架部に係合させ、該回路ボックスを前記タンクに仮保持する、
    ことを特徴とする請求項6記載の洗浄装置の回路ボックス固定方法。
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