JP3851858B2 - コンバインの操作構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、走行装置を備えた走行機体に、刈取搬送部を昇降可能に連結するとともに脱穀装置を搭載してあるコンバインの操作構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、上記のようなコンバインの操作構造においては、刈取搬送部及び脱穀装置を駆動する刈取脱穀作業状態と、刈取搬送部及び脱穀装置を駆動停止する作業停止状態と、脱穀装置のみを駆動する脱穀作業状態とが現出可能に構成されていた(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−224229号公報(段落番号0019−0020、図5−9)
【0004】
ちなみに、刈取脱穀作業状態は、機体の走行に伴って、刈取搬送部が植立穀稈を刈り取って後方の脱穀装置に向けて搬送し、脱穀装置が刈取搬送部からの刈取穀稈に対して脱穀処理及び選別処理を施して穀粒を回収しながらワラ屑などの塵埃を機外に排出する通常作業状態であり、又、脱穀作業状態は、刈取搬送部による刈り取りが不可能で手刈りした穀稈を脱穀装置に手動供給し、その刈取穀稈に対して脱穀装置が脱穀処理及び選別処理を施して穀粒を回収しながらワラ屑などの塵埃を機外に排出するいわゆる枕扱き作業状態である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
各圃場に対してコンバインによる収穫作業を開始する際には、機体を圃場に進入させながら畦際の植立穀稈を刈り取る進入刈取作業を行うのであるが、上記の従来技術において、この進入刈取作業を行うためには、圃場への進入時から刈取脱穀作業状態を現出する必要がある。そのため、圃場への進入時に、その前の圃場での収穫作業時に脱穀装置内に発生したワラ屑などの塵埃が圃場外に排出されて、圃場近くの民家や道路などに飛散する不都合が生じるようになっていた。
【0006】
本発明の目的は、圃場に対する収穫作業の開始時に、脱穀装置内に発生したワラ屑などの塵埃が圃場外に排出されて圃場近くの民家や道路などに飛散する不都合を回避できるようにすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
〔構成〕
上記目的を達成するため、本発明のうちの請求項1に記載の発明では、走行装置を備えた走行機体に、刈取搬送部を昇降可能に連結するとともに脱穀装置を搭載してあるコンバインの操作構造において、前記刈取搬送部及び前記脱穀装置を駆動する刈取脱穀作業状態と、前記刈取搬送部及び前記脱穀装置を駆動停止する作業停止状態と、前記脱穀装置のみを駆動する脱穀作業状態と、前記刈取搬送部のみを駆動する刈取作業状態とを現出可能に構成するとともに、前記脱穀装置に対する伝動を断続する脱穀クラッチと、前記刈取搬送部に対する動力を独立変速する静油圧式無段変速装置からなる刈取変速装置と、それら脱穀クラッチ及び刈取変速装置の作動を制御する制御手段とを装備して、前記刈取変速装置を走行速度に応じた変速位置に操作する一方で前記脱穀クラッチを接続した前記刈取脱穀作業状態と、前記刈取変速装置を中立位置に操作する一方で前記脱穀クラッチを遮断した前記作業停止状態と、前記刈取変速装置を中立位置に操作する一方で前記脱穀クラッチを接続した前記脱穀作業状態と、前記刈取変速装置を走行速度に応じた変速位置に操作する一方で前記脱穀クラッチを遮断した前記刈取作業状態とを現出可能に構成した。
【0008】
〔作用〕
上記請求項1に記載の発明によると、刈取脱穀作業状態を現出することで、機体の走行に伴って、刈取搬送部が植立穀稈を刈り取って後方の脱穀装置に向けて搬送し、脱穀装置が刈取搬送部からの刈取穀稈に対して脱穀処理及び選別処理を施して穀粒を回収しながらワラ屑などの塵埃を機外に排出する通常作業を行うことができ、又、脱穀作業状態を現出することで、刈取搬送部による刈り取りが不可能となって手刈りした穀稈を脱穀装置に手動供給し、その刈取穀稈に対して脱穀装置が脱穀処理及び選別処理を施して穀粒を回収しながらワラ屑などの塵埃を機外に排出するいわゆる枕扱き作業を行うことができ、更に、刈取作業状態を現出することで、機体を圃場に進入させながら畦際の植立穀稈を刈り取る進入刈取作業を行えるようになる。
【0009】
そして、枕扱き作業時には、脱穀作業状態を現出することで刈取搬送部が駆動停止されることから、枕扱き作業時には不必要な刈取搬送部が駆動されることによる動力ロスを回避できるとともに、手刈りした穀稈を脱穀装置に手動供給する際に刈取搬送部が駆動されている場合に作業者が覚える恐怖感を無くすことができ、又、進入刈取作業時には、刈取作業状態を現出することで脱穀装置が駆動停止されることから、その前の圃場での収穫作業によって脱穀装置内に発生したワラ屑などの塵埃が機外に排出される不都合を回避できるようになる。
上記請求項1に記載の発明によると、刈取脱穀作業状態と刈取作業状態のいずれにおいても、刈取搬送部が走行速度に応じた駆動速度で駆動されることから、走行速度にかかわらず刈取搬送部の駆動速度を一定にしていた場合に発生する、走行速度の上昇に伴う刈取搬送部に対する穀稈供給量の増加にかかわらず刈取搬送部での穀稈処理量が一定であることに起因した刈取穀稈の搬送詰まりを回避できるようになる。
又、刈取変速装置と本来よりコンバインに装備されている脱穀クラッチとを有効利用して、刈取脱穀作業状態、作業停止状態、及び脱穀作業状態に加えて、前の圃場での収穫作業によって脱穀装置内に発生したワラ屑などの塵埃が圃場外に排出されて圃場近くの民家や道路などに飛散する不都合が回避された刈取作業状態の現出を可能にしていることから、刈取搬送部に対する伝動を断続する専用のクラッチを別途設ける場合に比較して、構成の簡素化並びに製造コストの削減を図れるようになる。
【0010】
〔効果〕
従って、通常作業及び枕扱き作業を従来通りに良好に行えるようにしながらも、各圃場に対する収穫作業開始時の進入刈取作業を、その前の圃場での収穫作業によって脱穀装置内に発生したワラ屑などの塵埃が、圃場外に排出されて圃場近くの民家や道路などに飛散する不都合を招くことなく、良好に行えるようになった。
また、構成の簡素化並びに製造コストの削減を図りながら、従来より良好な通常作業及び枕扱き作業に加えて、進入刈取作業をも良好に行えるようになり、更に、刈取搬送部に対する穀稈供給量と刈取搬送部での穀稈処理量との関係に起因した刈取穀稈の搬送詰まりを回避できることから、刈取搬送部を駆動させた通常作業及び進入刈取作業をより良好に行えるようになった。
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
〔構成〕
本発明のうちの請求項記載の発明では、上記請求項1記載の発明において、前記制御手段による各作業状態の現出を選択する操作具を、その操作経路に、前記作業停止状態の現出を選択する作業停止位置と前記刈取脱穀作業状態の現出を選択する刈脱位置との間に前記刈取作業状態の現出を選択する刈取位置を備える刈取選択経路と、前記作業停止位置と前記刈脱位置との間に前記脱穀作業状態の現出を選択する脱穀位置を備える脱穀選択経路とを有するように構成した。
【0022】
〔作用〕
上記請求項に記載の発明によると、単一の操作具を操作することで、刈取脱穀作業状態、作業停止状態、脱穀作業状態、及び刈取作業状態のそれぞれを現出することができ、又、作業停止状態を現出する作業停止位置と刈取脱穀作業状態を現出する刈脱位置のどちらからでも、脱穀作業状態を現出する脱穀位置と刈取作業状態を現出する刈取位置のそれぞれに、次の操作位置として操作具を移動させることができ、更に、脱穀作業状態を現出する脱穀位置と刈取作業状態を現出する刈取位置のどちらからでも、作業停止状態を現出する作業停止位置と刈取脱穀作業状態を現出する刈脱位置のそれぞれに、次の操作位置として操作具を移動させることができるようになり、もって、作業停止状態から刈取作業状態を現出して進入刈取作業を行った後に刈取脱穀作業状態を現出して通常作業を行う、といった収穫作業開始時での操作具の操作、通常作業を行う刈取脱穀作業状態から脱穀作業状態を現出して脱穀装置内の残留処理物を処理した後に作業停止状態を現出する、といった収穫作業終了時での操作具の操作、及び、作業停止状態から脱穀作業状態を現出して枕扱き作業を行った後に再び作業停止状態を現出する、といった枕扱き作業時での操作具の操作などを、操作性良く円滑に行えるようになる。
【0023】
〔効果〕
従って、収穫作業開始時、収穫作業終了時、及び枕扱き作業時などにおいて、刈取脱穀作業状態、作業停止状態、脱穀作業状態、あるいは刈取作業状態を現出する際の操作性の向上を図れるようになった。
【0024】
〔構成〕
本発明のうちの請求項に記載の発明では、上記請求項1又は2記載の発明において、前記刈取搬送部に、刈取穀稈の搬送を検出する穀稈センサを装備し、前記刈取作業状態で前記穀稈センサにより刈取穀稈が検出されると、前記制御手段が、前記脱穀クラッチを接続して前記刈取脱穀作業状態を現出するように構成した。
【0025】
〔作用〕
上記請求項に記載の発明によると、刈取作業状態を現出した進入刈取作業において、刈取搬送部によって刈り取り搬送される刈取穀稈が穀稈センサにより検出されると、刈取脱穀作業状態が自動的に現出されて、刈取搬送部によって刈り取り搬送された刈取穀稈が脱穀装置にて脱穀選別処理されるようになる。
【0026】
つまり、刈取脱穀作業状態を現出するための操作を行う手間を要することなく刈取脱穀作業状態を現出することができるとともに、刈取作業状態から刈取脱穀作業状態への切り換え操作を忘れることによって発生する、刈取穀稈が脱穀装置に到達しているにもかかわらず脱穀装置が駆動停止していることに起因した刈取搬送部での穀稈詰まりを未然に回避できるようになる。
【0027】
しかも、刈取搬送部に本来より装備されている株元センサや穂先センサを穀稈センサとして有効利用するようにすれば、構成の簡素化や製造コストの削減を図れるようになる。
【0028】
〔効果〕
従って、操作性の向上を図りながら、又、構成の簡素化や製造コストの削減を図れるようにしながら、刈取作業状態から刈取脱穀作業状態への切り換え忘れに起因した刈取搬送部での穀稈詰まりの発生を未然に回避できるようになった。
【0029】
〔構成〕
本発明のうちの請求項に記載の発明では、上記請求項1又は2記載の発明において、前記刈取搬送部に、刈取穀稈の搬送を検出する穀稈センサを装備し、前記刈取作業状態で前記穀稈センサにより刈取穀稈が検出されると、前記制御手段が、前記刈取搬送部及び前記走行装置への伝動を遮断するように構成した。
【0030】
〔作用〕
上記請求項に記載の発明によると、刈取作業状態を現出した進入刈取作業において、刈取搬送部によって刈り取り搬送される刈取穀稈が穀稈センサにより検出されると、作業停止状態と走行停止状態とが自動的に現出されるようになり、これによって、刈取作業状態から刈取脱穀作業状態への切り換え忘れを作業者に認識させることができるとともに、その切り換え忘れによって発生する、刈取穀稈が脱穀装置に到達しているにもかかわらず脱穀装置が駆動停止していることに起因した刈取搬送部での穀稈詰まりを未然に回避できるようになる。
【0031】
しかも、刈取搬送部に本来より装備されている株元センサや穂先センサを穀稈センサとして有効利用するようにすれば、構成の簡素化や製造コストの削減を図れるようになる。
【0032】
〔効果〕
従って、構成の簡素化や製造コストの削減を図れるようにしながら、刈取作業状態から刈取脱穀作業状態への切り換え忘れに起因した刈取搬送部での穀稈詰まりの発生を未然に回避できるようになった。
【0033】
〔構成〕
本発明のうちの請求項に記載の発明では、上記請求項1〜のいずれか一つに記載の発明において、前記走行装置が駆動状態か否かを検出する走行センサと、前記刈取搬送部が駆動状態か否かを検出する刈取センサと、前記刈取搬送部への穀稈の供給を検出する穀稈センサとを装備し、前記走行センサにより前記走行装置の駆動状態が検出され、前記穀稈センサにより前記刈取搬送部への穀稈の供給が検出される一方で、前記刈取センサにより前記刈取搬送部の駆動停止状態が検出された場合には、前記制御手段が、前記走行装置への伝動を遮断するように構成した。
【0034】
〔作用〕
上記請求項に記載の発明によると、走行装置が駆動されて刈取搬送部に穀稈が供給される刈取作業状態又は通常作業状態において、刈取搬送部が駆動停止されている場合には走行停止状態が自動的に現出されるようになり、これによって、刈取搬送部の駆動忘れを作業者に認識させることができるとともに、その駆動忘れによって発生する、刈取搬送部による植立穀稈の押し倒しや走行装置による植立穀稈の踏み付けを未然に回避できるようになる。
【0035】
〔効果〕
従って、進入刈取作業や通常作業を行う際における刈取搬送部の駆動忘れに起因した刈取搬送部による植立穀稈の押し倒しや走行装置による植立穀稈の踏み付けを未然に回避できるようになった。
【0036】
【発明の実施の形態】
図1には自脱形コンバインの全体側面が示されており、このコンバインは、左右一対のクローラ式走行装置(走行装置の一例)1の駆動で走行する走行機体2の前部に、植立穀稈を刈り取って後方に向けて搬送する刈取搬送部3を、油圧式のリフトシリンダ4の作動で昇降揺動するように連結し、その刈取搬送部3からの刈取穀稈に対して脱穀処理を施すとともに、この脱穀処理で得られた処理物に対して選別処理を施す脱穀装置5と、この脱穀装置5からの穀粒を貯留する穀粒タンク6とを走行機体2に搭載し、走行機体2における穀粒タンク6の前方箇所に搭乗運転部7を形成して構成されている。
【0037】
図1及び図2に示すように、左右の各クローラ式走行装置1は、静油圧式無段変速装置8やギヤ式変速装置9などを介して伝達されるエンジン10からの動力で駆動され、搭乗運転部7に装備した変速レバー11を前後方向に揺動操作することで、静油圧式無段変速装置8による無段階の変速操作と前後進の切り換え操作とを行うことができ、又、搭乗運転部7に装備した操作レバー12を左右方向に揺動操作することで、ギヤ式変速装置9による直進状態、左右の緩旋回状態、及び左右の急旋回状態の切り換え現出を行えるように構成されている。
【0038】
刈取搬送部3は、静油圧式無段変速装置8による変速後の動力がワンウェイクラッチ13やベルトテンション式の刈取クラッチ14などを介して伝達されることで、複数の引起装置15、バリカン形の刈取装置16、及び穀稈搬送装置17などが駆動され、機体の走行に伴って、その前端に装備された複数の分草具18が倒伏した植立穀稈を分草し、各引起装置15が分草後の植立穀稈を引き起こし、刈取装置16が引き起こされた植立穀稈の株元側を切断し、穀稈搬送装置17が刈取穀稈を起立姿勢から横倒し姿勢に切り換えながら後方の脱穀装置5に向けて搬送するように構成され、又、操作レバー12を前後方向に揺動操作することで、リフトシリンダ4の作動による昇降操作を行えるようになっている。
【0039】
脱穀装置5は、ベルトテンション式の脱穀クラッチ19を介して伝達されるエンジン10からの動力で、フィードチェーン20、扱胴21、及び唐箕22などが駆動され、フィードチェーン20が穀稈搬送装置17により搬送された刈取穀稈の株元側を受け取って後方に向けて搬送し、その搬送中の刈取穀稈の穂先側に対して扱胴21が扱き作用を施し、唐箕22がその扱き作用によって得られた処理物に対して選別風を供給するように構成され、その選別風などによる選別処理によって得られた穀粒が、一番回収スクリュー23などを介して穀粒タンク6に供給搬送され、穀粒とワラ屑などとの混在物が、2番回収スクリュー24などを介して図外の揺動選別装置に還元搬送されるようになっている。
【0040】
フィードチェーン20は、それに対する伝動のみがフィードチェーンクラッチ25とベルト式無段変速装置26とを介して行われるようになっており、これによって、その独立した変速操作と伝動状態の切り換え操作とを行えるようになっている。
【0041】
図1〜14に示すように、刈取クラッチ14、脱穀クラッチ19、及びフィードチェーンクラッチ25は、カム機構27を介した単一の電動式のクラッチモータ(アクチュエータの一例)28の作動で断続操作されるパワークラッチに構成され、クラッチモータ28の作動は、マイクロコンピュータからなる制御装置(制御手段の一例))29によって制御され、制御装置29には、搭乗運転部7に装備したクラッチレバー(操作具の一例)30の操作位置を検出するクラッチセンサ31、クローラ式走行装置1が駆動されているか否かを検出する走行センサ32、及び、刈取搬送部3の高さ位置を検出する高さセンサ33などからの各検出情報が入力されるようになっている。
【0042】
カム機構27は、その固定枠34に3本の支軸35〜37が装備され、その第1支軸35には、クラッチモータ28に装備された駆動ギヤ38に噛合する従動ギヤ39と第1カム40又は第2カム41が相対回転可能に外嵌され、その第2支軸36には、第1連係ワイヤ42などを介して刈取クラッチ14のテンションアーム43に連係されるとともに第1カム40又は第2カム41の刈取カム部44,45によって操作される第1アーム46と、第2連係ワイヤ47などを介して脱穀クラッチ19のテンションアーム48に連係されるとともに第1カム40又は第2カム41の脱穀カム部49,50によって操作される第2アーム51とが相対回転可能に外嵌され、その第3支軸37には、第3連係ワイヤ52などを介してフィードチェーンクラッチ25の操作アーム53に連係された第3アーム54と、第1カム40又は第2カム41のフィードチェーンカム部55,56によって操作される***作アーム57とを一体装備した筒軸58が相対回転可能に外嵌されている。
【0043】
従動ギヤ39、第1カム40、及び第2カム41の各ボス部59〜61には、従動ギヤ39と第1カム40又は第2カム41とを一体回動する状態に噛み合い連結させるための噛合爪62〜64が備えられ、第1支軸35に従動ギヤ39とともに外嵌装着される第1カム40又は第2カム41が従動ギヤ39と一体回動するようになっている。
【0044】
つまり、カム機構27は、第1カム40と第2カム41の付け替えで、クラッチモータ28を、刈取クラッチ14と脱穀クラッチ19とフィードチェーンクラッチ25のそれぞれに、第1カム40を介して連係する第1連係状態(図7〜10参照)と、第2カム41を介して連係する第2連係状態(図11〜14参照)とに切り換え可能に構成されている。
【0045】
第1カム40は、クラッチモータ28の作動による従動ギヤ39との一体回動で、刈取カム部44による第1アーム46の押圧操作、脱穀カム部49による第2アーム51の押圧操作、及び、フィードチェーンカム部55による***作アーム57の押圧操作のそれぞれを解除する作業停止位置(図7参照)、刈取カム部44による第1アーム46の押圧操作のみを行う刈取位置(図8参照)、刈取カム部44による第1アーム46の押圧操作と脱穀カム部49による第2アーム51の押圧操作とを行う刈脱位置(図9参照)、及び、脱穀カム部49による第2アーム51の押圧操作とフィードチェーンカム部55による***作アーム57の押圧操作とを行う刈取搬送停止位置(図10参照)に回動操作されるようになっている。
【0046】
又、第2カム41は、クラッチモータ28の作動による従動ギヤ39との一体回動で、刈取カム部45による第1アーム46の押圧操作、脱穀カム部50による第2アーム51の押圧操作、及び、フィードチェーンカム部56による***作アーム57の押圧操作のそれぞれを解除する作業停止位置(図11参照)、脱穀カム部50による第2アーム51の押圧操作のみを行う脱穀位置(図12参照)、刈取カム部45による第1アーム46の押圧操作と脱穀カム部50による第2アーム51の押圧操作とを行う刈脱位置(図13参照)、及び、脱穀カム部50による第2アーム51の押圧操作とフィードチェーンカム部56による***作アーム57の押圧操作とを行う刈取搬送停止位置(図14参照)に回動操作されるようになっている。
【0047】
クラッチセンサ31は、クラッチレバー30の作業停止位置への操作によってオン操作されるオンオフスイッチからなる切りスイッチ65、クラッチレバー30の第1作業位置への操作によってオン操作されるオンオフスイッチからなる第1入りスイッチ66、及び、クラッチレバー30の第2作業位置への操作によってオン操作されるオンオフスイッチからなる第2入りスイッチ67によって構成され、走行センサ32には、変速レバー11の中立位置への操作によってオン操作されるオンオフスイッチが採用され、高さセンサ33には、刈取搬送部3の昇降揺動支点周りでの操作角を検出するポテンショメータが採用されている。
【0048】
制御装置29は、カム機構27に第1カム40を装備した第1連係状態において、クラッチセンサ31によりクラッチレバー30の作業停止位置への操作が検出されると、クラッチモータ28の作動により、第1アーム46及び第2アーム51によってオンオフスイッチからなる一対の作業停止検出センサ68がオン操作される前述した作業停止位置まで第1カム40を回動させることで、第1バネ69の付勢による刈取クラッチ14の遮断状態、第2バネ70の付勢による脱穀クラッチ19の遮断状態、及び、第3バネ71の付勢によるフィードチェーンクラッチ25の接続状態を現出して、刈取搬送部3及び脱穀装置5を駆動停止させた作業停止状態を現出するように構成されている(図7参照)。
【0049】
又、クラッチセンサ31によりクラッチレバー30の第1作業位置への操作が検出されると、クラッチモータ28の作動により、第1カム40を前述した刈取位置まで回動させることで、第1バネ69の付勢に抗した刈取クラッチ14の接続状態、第2バネ70の付勢による脱穀クラッチ19の遮断状態、及び、第3バネ71の付勢によるフィードチェーンクラッチ25の接続状態を現出して、刈取搬送部3のみを駆動させた刈取作業状態を現出するように構成されている(図8参照)。
【0050】
更に、クラッチセンサ31によりクラッチレバー30の第2作業位置への操作が検出されると、クラッチモータ28の作動により、第1カム40を前述した刈脱位置まで回動させることで、第1バネ69の付勢に抗した刈取クラッチ14の接続状態、第2バネ70の付勢に抗した脱穀クラッチ19の接続状態、及び、第3バネ71の付勢によるフィードチェーンクラッチ25の接続状態を現出して、刈取搬送部3及び脱穀装置5を駆動させた刈取脱穀作業状態を現出するように構成されている(図9参照)。
【0051】
この刈取脱穀作業状態において、搭乗運転部7に装備されたオンオフスイッチからなる操作具72によって、オートクラッチ制御の実行が選択されている場合には、高さセンサ33により刈取搬送部3の予め設定された所定高さ位置以上の上昇が検出されると、クラッチモータ28の作動により、第1カム40を前述した刈取搬送停止位置まで回動させることで、第1バネ69の付勢による刈取クラッチ14の遮断状態、第2バネ70の付勢に抗した脱穀クラッチ19の接続状態、及び、第3バネ71の付勢に抗したフィードチェーンクラッチ25の遮断状態を現出して、刈取搬送部3及び脱穀装置5におけるフィードチェーン20の駆動を停止させた刈取搬送停止状態を現出するように構成されている(図10参照)。
【0052】
この刈取搬送停止状態において、高さセンサ33により刈取搬送部3の所定高さ位置より下方への下降が検出されると、クラッチモータ28の作動により、第1カム40を前述した刈脱位置まで回動させることで、刈取搬送部3及びフィードチェーン20を再駆動させて前述した刈取脱穀作業状態を再現出するように構成されている(図9参照)。
【0053】
一方、カム機構27に第2カム41を装備した第2連係状態において、クラッチセンサ31によりクラッチレバー30の作業停止位置への操作が検出されると、クラッチモータ28の作動により、第1アーム46及び第2アーム51によって一対の作業停止検出センサ68がオン操作される前述した作業停止位置まで第2カム41を回動させることで、第1バネ69の付勢による刈取クラッチ14の遮断状態、第2バネ70の付勢による脱穀クラッチ19の遮断状態、及び、第3バネ71の付勢によるフィードチェーンクラッチ25の接続状態を現出して、刈取搬送部3及び脱穀装置5を駆動停止させた作業停止状態を現出するように構成されている(図11参照)。
【0054】
又、クラッチセンサ31によりクラッチレバー30の第1作業位置への操作が検出されると、クラッチモータ28の作動により、第2カム41を前述した脱穀位置まで回動させることで、第1バネ69の付勢による刈取クラッチ14の遮断状態、第2バネ70の付勢に抗した脱穀クラッチ19の接続状態、及び、第3バネ71の付勢によるフィードチェーンクラッチ25の接続状態を現出して、脱穀装置5のみを駆動させた脱穀作業状態を現出するように構成されている(図12参照)。
【0055】
更に、クラッチセンサ31によりクラッチレバー30の第2作業位置への操作が検出されると、クラッチモータ28の作動により、第2カム41を前述した刈脱位置まで回動させることで、第1バネ69の付勢に抗した刈取クラッチ14の接続状態、第2バネ70の付勢に抗した脱穀クラッチ19の接続状態、及び、第3バネ71の付勢によるフィードチェーンクラッチ25の接続状態を現出して、刈取搬送部3及び脱穀装置5を駆動させた刈取脱穀作業状態を現出するように構成されている(図13参照)。
【0056】
この刈取脱穀作業状態において、操作具72によってオートクラッチ制御の実行が選択されている場合には、高さセンサ33により刈取搬送部3の予め設定された所定高さ位置以上の上昇が検出されると、クラッチモータ28の作動により、第2カム41を前述した刈取搬送停止位置まで回動させることで、第1バネ69の付勢による刈取クラッチ14の遮断状態、第2バネ70の付勢に抗した脱穀クラッチ19の接続状態、及び、第3バネ71の付勢に抗したフィードチェーンクラッチ25の遮断状態を現出して、刈取搬送部3及び脱穀装置5におけるフィードチェーン20の駆動を停止させた刈取搬送停止状態を現出するように構成されている(図14参照)。
【0057】
この刈取搬送停止状態において、高さセンサ33により刈取搬送部3の所定高さ位置より下方への下降が検出されると、クラッチモータ28の作動により、第2カム41を前述した刈脱位置まで回動させることで、刈取搬送部3及びフィードチェーン20を再駆動させて前述した刈取脱穀作業状態を再現出するように構成されている(図13参照)。
【0058】
尚、第1連係状態と第2連係状態のいずれにおいても、操作具72によってオートクラッチ制御の実行停止が選択されている場合には、高さセンサ33の検出に基づいた刈取脱穀作業状態と刈取搬送停止状態の切り換え現出を行わないように構成されている。
【0059】
つまり、制御装置29は、カム機構27に第1カム40を装備した第1連係状態では、クラッチレバー30の操作位置に基づいて、作業停止状態と刈取作業状態と刈取脱穀作業状態とを切り換え現出するとともに、高さセンサ33の検出に基づいた刈取脱穀作業状態と刈取搬送停止状態との切り換え現出が可能となり、又、カム機構27に第2カム41を装備した第2連係状態では、クラッチレバー30の操作位置に基づいて、作業停止状態と脱穀作業状態と刈取脱穀作業状態とを切り換え現出するとともに、高さセンサ33の検出に基づいた刈取脱穀作業状態と刈取搬送停止状態との切り換え現出が可能となっている。
【0060】
上記の構成から、各圃場に対する収穫作業の開始時に、機体を圃場に進入させながら畦際の植立穀稈を刈り取る進入刈取作業(図15参照)を行う場合には、刈取作業状態の現出が可能な第1連係状態に切り換えておけば、その刈取作業状態を現出することで、圃場への進入に伴って刈取搬送部3が畦際の植立穀稈を刈り取って後方の脱穀装置5に向けて搬送する進入刈取作業を行えるようにしながら、この進入刈取作業時に、その前の圃場での収穫作業によって脱穀装置5内に発生したワラ屑などの塵埃が機外に排出されて圃場近くの民家や道路などに飛散する不都合の発生を回避できるようになる。
【0061】
又、刈取搬送部3による刈り取りが不可能で手刈りした穀稈を脱穀装置5に手動供給するいわゆる枕扱き作業を行う場合には、脱穀作業状態の現出が可能な第2連係状態に切り換えておけば、その脱穀作業状態を現出することで、手刈り穀稈の手動供給に伴ってフィードチェーン20がその手刈り穀稈の穂先側を脱穀装置5内に誘導し、その穂先側に対して脱穀装置5が脱穀処理及び選別処理を施して穀粒を回収するとともにワラ屑などの塵埃を機外に排出する枕扱き脱穀を行える上に、この枕扱き作業時には不必要な刈取搬送部3が駆動されることによる動力ロスや、作業者が手刈り穀稈を脱穀装置5に手動供給する際に刈取搬送部3が駆動されていることによって恐怖感を覚える不都合を回避できるようになる。
【0062】
そして、第1連係状態と第2連係状態のいずれにおいても、刈取脱穀作業状態の現出が可能であることから、その刈取脱穀作業状態を現出することで、機体の走行に伴って刈取搬送部3が植立穀稈を刈り取って後方の脱穀装置5に向けて搬送し、フィードチェーン20が刈取搬送部3からの刈取穀稈を受け取ってその穂先側を脱穀装置5内に誘導し、その穂先側に対して脱穀装置5が脱穀処理及び選別処理を施して穀粒を回収するとともにワラ屑などの塵埃を機外に排出する通常作業を行えるようになる。
【0063】
この通常作業において、現在の作業経路での収穫作業を終えて次の作業経路に機体を移動させる枕地旋回などの方向転換を行うと、操作具72によってオートクラッチ制御の実行が選択されている場合には、その方向転換開始時に行われる刈取搬送部3の予め設定された所定高さ位置以上の高さ位置への上昇操作に伴って、前述した刈取搬送停止状態が現出されて、刈取搬送部3及びフィードチェーン20による穀稈の刈り取り搬送が停止される一方で、脱穀装置5による脱穀処理及び選別処理が継続されるようになり、その方向転換後に行われる刈取搬送部3の予め設定された所定高さ位置よりも下方の高さ位置への下降操作に伴って、前述した刈取脱穀作業状態が再現出されて、刈取搬送部3及びフィードチェーン20による穀稈の刈り取り搬送が再開されることから、作業経路を移行する植立穀稈の刈り取りが行われない方向転換を行っても、刈取搬送部3やフィードチェーン20による刈取穀稈の連続搬送状態を維持することができて、その連続搬送が途切れることによる刈取穀稈の搬送姿勢の乱れに起因した搬送詰まりや脱穀不良の発生を回避できるとともに、その方向転換時に脱穀装置5の扱胴21や唐箕22などをも駆動停止させた場合に招く虞のある脱穀不良や選別不良などを回避できるようになる。
【0064】
又、機体を畦際に向けて直進させながら各分草具18の先端が畦に沿って上昇移動するように刈取搬送部3を上昇させて畦際の植立穀稈を刈り取る所謂高刈りを行う場合には、操作具72によってオートクラッチ制御の実行停止を選択しておけば、その高刈り時に、刈取搬送部3の予め設定された所定高さ位置以上の高さ位置への上昇操作に伴って前述した刈取搬送停止状態が現出されることに起因して発生する、畦際の植立穀稈が刈り残されて刈取搬送部3によって押し倒される不都合を回避できるようになる。
【0065】
尚、カム機構27には、従動ギヤ39に一体装備された出力ギヤ73と、この出力ギヤ73に噛合する中継ギヤ74とを介して、第1カム40又は第2カム41の回動操作量を検出して制御装置29に出力するポテンショメータからなる回転センサ75が装備されており、制御装置29は、この回転センサ75の検出に基づいて、第1カム40又は第2カム41の操作位置を検知するように構成されている。又、刈取搬送部3の所定高さ位置は、搭乗運転部7に装備されたポテンショメータからなる設定器76を回動操作することで、所望の高さ位置に設定変更できるようになっている。
【0066】
図1及び図3に示すように、刈取搬送部3には、機体の走行に伴う刈取搬送部3に対する植立穀稈の供給を検出するオンオフスイッチからなる株元センサ(穀稈センサの一例)77、脱穀装置5に対する刈取穀稈の穂先位置を検出するオンオフスイッチからなる左右一対の穂先センサ(穀稈センサの一例)78、及び、刈取搬送部3の穀稈搬送装置17を独立昇降駆動して穀稈搬送装置17の搬送始端位置を変更する電動式の昇降モータ79が装備され、制御装置29は、左右一対の穂先センサ78の検出に基づいて、昇降モータ79の作動を制御することで、株元側に位置する穂先センサ78のみが刈取穀稈を検出する状態となるように、搬送前の穀稈に対する穀稈搬送装置17の搬送始端位置を変更して、脱穀装置5に対する刈取穀稈の穂先位置を適正位置に維持する扱き深さ制御を行うように構成されている。
【0067】
又、制御装置29は、前述した進入刈取作業時において、穂先センサ(穀稈センサの一例)78により刈取穀稈が検出されると、クラッチモータ28を作動させて、刈取搬送部3及び脱穀装置5への伝動を遮断する作業停止状態を現出し、かつ、静油圧式無段変速装置8を変速操作する電動式の変速モータ80を作動させて、左右のクローラ式走行装置1への伝動を遮断する静油圧式無段変速装置8の中立状態を現出するとともに、搭乗運転部7に装備したブザー又はランプなどからなる警報装置81を作動させるように構成されている。
【0068】
更に、制御装置29は、走行センサ32により左右のクローラ式走行装置1の駆動状態が検出され、株元センサ77により刈取搬送部3への植立穀稈の供給が検出される一方で、刈取クラッチ14の接続状態が現出された際にそのテンションアーム43によってオン操作されるオンオフスイッチからなる刈取センサ82により刈取搬送部3の駆動停止状態が検出された場合には、変速モータ80を作動させて、左右のクローラ式走行装置1への伝動を遮断する静油圧式無段変速装置8の中立状態を現出するとともに、警報装置81を作動させるように構成されている。
【0069】
この構成から、進入刈取作業から通常作業に作業状態を変更するためのクラッチレバー30による刈取作業状態から刈取脱穀作業状態への切り換え操作を忘れている場合には、その切り換え忘れを作業者に認識させることができるとともに、その切り換え忘れによって発生する、刈取穀稈が脱穀装置5に到達しているにもかかわらず脱穀装置5が駆動停止していることに起因した刈取搬送部3での穀稈詰まりを未然に回避できるようになる。しかも、前述した扱き深さ制御を行うために刈取搬送部3に本来より装備されている穂先センサ78を有効利用することから、構成の簡素化や製造コストの削減を図れるようになっている。
【0070】
又、左右のクローラ式走行装置1が駆動されて刈取搬送部3に植立穀稈が供給される進入刈取作業時、通常作業時、及び高刈り作業時において、刈取搬送部3の駆動操作を忘れている場合には、その駆動忘れを作業者に認識させることができるとともに、その駆動忘れによって発生する、刈取搬送部3による植立穀稈の押し倒しや左右のクローラ式走行装置1による植立穀稈の踏み付けを未然に回避できるようになる。
【0071】
尚、図3に示すように、変速モータ80は、変速レバー11から静油圧式無段変速装置8にわたる変速連係機構83に、その変速レバー11による静油圧式無段変速装置8の手動変速操作が優先されるように、摩擦式の連動機構84を介して連係されている。
【0072】
〔別実施形態〕
以下、本発明の別実施形態を列記する。
(1)図16に示すように、刈取クラッチ14、脱穀クラッチ19、及びフィードチェーンクラッチ25を、それらに対応する専用の電磁シリンダなどのアクチュエータ85〜87の作動で断続操作されるパワークラッチに構成し、それらの各アクチュエータ85〜87の作動を、マイクロコンピュータからなる制御装置(制御手段の一例))29が、搭乗運転部7に装備したクラッチレバーなどの操作具30の操作位置を検出するクラッチセンサ31の検出に基づいて制御することで、作業停止状態、刈取作業状態、刈取脱穀作業状態、及び脱穀作業状態のそれぞれが切り換え現出され、又、操作具72によってオートクラッチ制御の実行が選択されている場合には、制御装置29が、高さセンサ33の検出に基づいて、各アクチュエータ85〜87の作動を制御することで、刈取脱穀作業状態と刈取搬送停止状態とが切り換え現出されるように構成してもよい。
【0073】
(2)図17及び図18に示すように、刈取搬送部3に対する動力を独立して高低2段に変速する噛合式の刈取変速装置88(図17参照)、又は、刈取搬送部3に対する動力を独立して無段変速する静油圧式の刈取変速装置89(図18参照)を装備し、刈取変速装置88,89、を、それに対応する専用の電動モータや電磁シリンダなどのアクチュエータ90の作動で変速操作されるように構成し、かつ、脱穀クラッチ19とフィードチェーンクラッチ25とを、それらに対応する専用の電動モータや電磁シリンダなどのアクチュエータ91,92の作動で断続操作されるパワークラッチに構成し、それらの各アクチュエータ90〜92の作動を、マイクロコンピュータからなる制御装置(制御手段の一例))29が、搭乗運転部7に装備したクラッチレバーなどの操作具30の操作位置を検出するクラッチセンサ31の検出、及び、クローラ式走行装置1の駆動速度を検出する速度計からなる速度センサ93の検出に基づいて制御することで、刈取変速装置88,89を中立位置に操作する一方で脱穀クラッチ19を遮断しフィードチェーンクラッチ25を接続(又は遮断)した作業停止状態、刈取変速装置88,89を走行速度に応じた変速位置に操作する一方で脱穀クラッチ19及びフィードチェーンクラッチ25を接続した刈取脱穀作業状態、刈取変速装置88,89を中立位置に操作する一方で脱穀クラッチ19及びフィードチェーンクラッチ25を接続した脱穀作業状態、並びに、刈取変速装置88,89をクローラ式走行装置1の駆動速度に応じた変速位置に操作する一方で脱穀クラッチ19及びフィードチェーンクラッチ25を遮断した(フィードチェーンクラッチ25は接続でもよい)刈取作業状態のそれぞれが切り換え現出され、又、操作具72によってオートクラッチ制御の実行が選択されている場合には、制御装置29が、高さセンサ33の検出に基づいて、各アクチュエータ90〜92の作動を制御することで、上記の刈取脱穀作業状態と、刈取変速装置88,89を中立位置に操作する一方で脱穀クラッチ19を接続しフィードチェーンクラッチ25を遮断した刈取搬送停止状態とが切り換え現出されるように構成してもよい。
【0074】
この構成によると、刈取脱穀作業状態と刈取作業状態のいずれにおいても、刈取搬送部3が走行速度に応じた駆動速度で駆動されることから、走行速度にかかわらず刈取搬送部3の駆動速度を一定にしていた場合に発生する、走行速度の上昇に伴う刈取搬送部3に対する穀稈供給量の増加にかかわらず刈取搬送部3での穀稈処理量が一定であることに起因した刈取穀稈の搬送詰まりを回避できるようになる。
【0075】
尚、制御装置29は、速度センサ93によって検出されるクローラ式走行装置1の駆動速度から機体の後進状態を検知した場合には、刈取変速装置88,89を走行速度に応じた変速位置に操作せずに中立位置に維持するように構成されている。
【0076】
(3)上記(2)の別実施形態においては、速度センサ93として、変速レバー11の操作位置を検出して制御装置29に出力するポテンショメータなどを採用するようにしてもよい。又、速度センサ93として変速レバー11の操作位置を検出するポテンショメータを採用した場合には、このポテンショメータを左右のクローラ式走行装置1が駆動されているか否かを検出する走行センサ32に兼用するようにしてもよい。
【0077】
(4)図16〜18に示すように、上記(1)〜(3)の別実施形態においては、制御装置29による各作業状態の現出を選択する操作具30を、その操作経路94に、作業停止状態の現出を選択する作業停止位置と刈取脱穀作業状態の現出を選択する刈脱位置との間に刈取作業状態の現出を選択する刈取位置を備える刈取選択経路95と、作業停止位置と刈脱位置との間に脱穀作業状態の現出を選択する脱穀位置を備える脱穀選択経路96とを有するように構成してもよい。
【0078】
この構成によると、単一の操作具30を操作することで、刈取脱穀作業状態、作業停止状態、脱穀作業状態、及び刈取作業状態のそれぞれを現出することができ、又、作業停止状態を現出する作業停止位置と刈取脱穀作業状態を現出する刈脱位置のどちらからでも、脱穀作業状態を現出する脱穀位置と刈取作業状態を現出する刈取位置のそれぞれに、次の操作位置として操作具30を移動させることができ、更に、脱穀作業状態を現出する脱穀位置と刈取作業状態を現出する刈取位置のどちらからでも、作業停止状態を現出する作業停止位置と刈取脱穀作業状態を現出する刈脱位置のそれぞれに、次の操作位置として操作具30を移動させることができるようになり、もって、作業停止状態から刈取作業状態を現出して進入刈取作業を行った後に刈取脱穀作業状態を現出して通常作業を行う、といった収穫作業開始時での操作具30の操作、通常作業を行う刈取脱穀作業状態から脱穀作業状態を現出して脱穀装置5内の残留処理物を処理した後に作業停止状態を現出する、といった収穫作業終了時での操作具30の操作、及び、作業停止状態から脱穀作業状態を現出して枕扱き作業を行った後に再び作業停止状態を現出する、といった枕扱き作業時での操作具30の操作などを、操作性良く円滑に行えるようになる。
【0079】
尚、図16においては、操作具30として操作レバーが採用され、その操作レバー30の操作位置は、操作レバー30の作業停止位置への操作によってオン操作されるオンオフスイッチからなる停止スイッチ97、操作レバー30の刈脱位置への操作によってオン操作されるオンオフスイッチからなる刈脱スイッチ98、操作レバー30の刈取位置への操作によってオン操作されるオンオフスイッチからなる刈取スイッチ99、及び、操作レバー30の脱穀位置への操作によってオン操作されるオンオフスイッチからなる脱穀スイッチ100からなるクラッチセンサ31によって検出されるように構成されている。
【0080】
又、図17においては、操作具30として操作レバーが採用され、その操作レバー30の操作位置は、操作レバー30の作業停止位置への操作によってオン操作されるオンオフスイッチからなる停止スイッチ97、操作レバー30の刈脱位置への操作によってオン操作されるオンオフスイッチからなる刈脱スイッチ98、操作レバー30の刈取位置への操作によってオン操作されるオンオフスイッチからなる刈取スイッチ99、及び、操作レバー30の脱穀位置への操作によってオン操作されるオンオフスイッチからなる脱穀スイッチ100からなるレバーセンサ101によって検出されるように構成されている。
【0081】
一方、図18においては、操作具30としてダイヤルが採用され、そのダイヤル30の操作位置は、ダイヤル30の回動操作量を検出するポテンショメータからなるダイヤルセンサ102によって検出されるように構成されている。
【0082】
(5)上記(1)〜(4)の別実施形態においては、前述した刈取作業状態において、穀稈センサ77,78により刈取穀稈が検出されると、制御装置29が、脱穀クラッチ19を接続して刈取脱穀作業状態を自動的に現出するように構成してもよい。この別実施形態においては、制御装置29による刈取脱穀作業状態の自動現出に伴って操作具30が刈脱位置に自動操作されるように構成することが望ましい。
【0083】
(6)前述した進入刈取作業時において、株元センサ(穀稈センサの一例)77により刈取穀稈が検出されると、制御装置29が、刈取搬送部3及び脱穀装置5への伝動を遮断する作業停止状態を現出し、かつ、左右のクローラ式走行装置1への伝動を遮断して走行停止させる静油圧式無段変速装置8の中立状態を現出するとともに、搭乗運転部7に装備したブザー又はランプなどからなる警報装置81を作動させるように構成してもよい。
【0084】
(7)前述した進入刈取作業時において、株元センサ(穀稈センサの一例)77又は穂先センサ(穀稈センサの一例)78により刈取穀稈が検出されると、制御装置29が、エンジン10を停止させて、刈取搬送部3、脱穀装置5、及び左右のクローラ式走行装置1への伝動を遮断することで、作業停止状態と走行停止状態とを現出するとともに、搭乗運転部7に装備したブザー又はランプなどからなる警報装置81を作動させるように構成してもよい。
【0085】
(8)走行センサ32により左右のクローラ式走行装置1の駆動状態が検出され、株元センサ77により刈取搬送部3への植立穀稈の供給が検出される一方で、刈取センサ82により刈取搬送部3の駆動停止状態が検出された場合には、制御装置29が、エンジン10を停止させて、刈取搬送部3、脱穀装置5、及び左右のクローラ式走行装置1への伝動を遮断することで、作業停止状態と走行停止状態とを現出するとともに、搭乗運転部7に装備したブザー又はランプなどからなる警報装置81を作動させるように構成してもよい。
【0086】
尚、刈取変速装置88,89を装備した別実施形態においては、刈取センサ82として、刈取変速装置88,89の中立状態を検出するオンオフスイッチやポテンショメータなどを採用することが考えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 自脱形コンバインの全体側面図
【図2】 要部の伝動構成を示す概略図
【図3】 制御構成を示すブロック図
【図4】 カム機構の構成及び第1アームの連係を示す要部の縦断側面図
【図5】 カム機構の構成及び第2アームの連係を示す要部の縦断側面図
【図6】 カム機構の構成を示す要部の縦断背面図
【図7】 第1カムによる作業停止状態を示す概略図
【図8】 第1カムによる刈取作業状態を示す概略図
【図9】 第1カムによる刈取脱穀作業状態を示す概略図
【図10】 第1カムによる刈取搬送停止状態を示す概略図
【図11】 第2カムによる作業停止状態を示す概略図
【図12】 第2カムによる脱穀作業状態を示す概略図
【図13】 第2カムによる刈取脱穀作業状態を示す概略図
【図14】 第2カムによる刈取搬送停止状態を示す概略図
【図15】 進入刈取作業状態を示す側面図
【図16】 刈取クラッチと脱穀クラッチとフィードチェーンクラッチとをそれぞれ専用の
アクチュエータで断続操作する別実施形態での制御構成を示すブロック図
【図17】 噛合式の刈取変速装置を装備した別実施形態での制御構成を示すブロック図
【図18】 静油圧式の刈取変速装置を装備した別実施形態での制御構成を示すブロック図
【符号の説明】
1 走行装置
2 走行機体
3 刈取搬送部
5 脱穀装置
14 刈取クラッチ
19 脱穀クラッチ
27 カム機構
28 アクチュエータ
29 制御手段
30 操作具
32 走行センサ
40 第1カム
41 第2カム
77 穀稈センサ
78 穀稈センサ
82 刈取センサ
88 刈取変速装置
89 刈取変速装置
94 操作経路
95 刈取選択経路
96 脱穀選択経路

Claims (5)

  1. 走行装置を備えた走行機体に、刈取搬送部を昇降可能に連結するとともに脱穀装置を搭載してあるコンバインの操作構造であって、
    前記刈取搬送部及び前記脱穀装置を駆動する刈取脱穀作業状態と、前記刈取搬送部及び前記脱穀装置を駆動停止する作業停止状態と、前記脱穀装置のみを駆動する脱穀作業状態と、前記刈取搬送部のみを駆動する刈取作業状態とを現出可能に構成するとともに、
    前記脱穀装置に対する伝動を断続する脱穀クラッチと、前記刈取搬送部に対する動力を独立変速する静油圧式無段変速装置からなる刈取変速装置と、それら脱穀クラッチ及び刈取変速装置の作動を制御する制御手段とを装備して、前記刈取変速装置を走行速度に応じた変速位置に操作する一方で前記脱穀クラッチを接続した前記刈取脱穀作業状態と、前記刈取変速装置を中立位置に操作する一方で前記脱穀クラッチを遮断した前記作業停止状態と、前記刈取変速装置を中立位置に操作する一方で前記脱穀クラッチを接続した前記脱穀作業状態と、前記刈取変速装置を走行速度に応じた変速位置に操作する一方で前記脱穀クラッチを遮断した前記刈取作業状態とを現出可能に構成してあるコンバインの操作構造。
  2. 前記制御手段による各作業状態の現出を選択する操作具を、その操作経路に、前記作業停止状態の現出を選択する作業停止位置と前記刈取脱穀作業状態の現出を選択する刈脱位置との間に前記刈取作業状態の現出を選択する刈取位置を備える刈取選択経路と、前記作業停止位置と前記刈脱位置との間に前記脱穀作業状態の現出を選択する脱穀位置を備える脱穀選択経路とを有するように構成してある請求項1記載のコンバインの操作構造。
  3. 前記刈取搬送部に、刈取穀稈の搬送を検出する穀稈センサを装備し、前記刈取作業状態で前記穀稈センサにより刈取穀稈が検出されると、前記制御手段が、前記脱穀クラッチを接続して前記刈取脱穀作業状態を現出するようにしてある請求項1又は2記載のコンバインの操作構造。
  4. 前記刈取搬送部に、刈取穀稈の搬送を検出する穀稈センサを装備し、前記刈取作業状態で前記穀稈センサにより刈取穀稈が検出されると、前記制御手段が、前記刈取搬送部及び前記走行装置への伝動を遮断するように構成してある請求項1又は2記載のコンバインの操作構造。
  5. 前記走行装置が駆動状態か否かを検出する走行センサと、前記刈取搬送部が駆動状態か否かを検出する刈取センサと、前記刈取搬送部への穀稈の供給を検出する穀稈センサとを装備し、前記走行センサにより前記走行装置の駆動状態が検出され、前記穀稈センサにより前記刈取搬送部への穀稈の供給が検出される一方で、前記刈取センサにより前記刈取搬送部の駆動停止状態が検出された場合には、前記制御手段が、前記走行装置への伝動を遮断するように構成してある請求項1〜4のいずれか一つに記載のコンバインの操作構造。
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