JP3756120B2 - コンバイン - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、機体の走行が停止したとき、穀稈の刈取りと搬送を行なう前処理部の駆動を停止させる機能と、該前処理部が所定の高さまで上昇したとき、前処理部の駆動を停止させる機能とを有するコンバインに関する。
【0002】
【従来の技術】
コンバインで穀稈の刈取り作業をしている場合、例えば、脱穀された穀粒を一時貯蔵するホッパー内の穀粒が所定量を超えると、センサが穀粒の量を検知して警報を発信する。この場合、一旦コンバインの走行を停止して、ホッパーから穀粒を排出することが必要になる。また、何らかの理由でコンバインの走行を停止させることがある。コンバインの走行が停止した状態で、前処理部が駆動されていると、刈刃により切断されていない未刈の穀稈が、引起し装置により引起されて前処理部に送り込まれるため、前処理部に詰まりが発生するなど、トラブルの原因になる。
【0003】
また、前処理部は、圃場の状態により穀稈の刈高さを調整するため、コンバインに昇降可能に配置されている。そして、穀稈の刈取り高さがコンバインに設定された設定高さより高くなると、刈取られた穀稈の長さが短くなり、前処理部や、脱穀部のフィードチェーンによる搬送が不安定になり、穀稈の詰まりやこぼれが発生するなど、トラブルの原因になる。
【0004】
このため、通常、コンバインはその走行が停止しているときには、前処理部の駆動を停止させ、コンバインの走行に連動して駆動する機能と、前処理部が前記設定高さより上昇すると前処理部の駆動を停止させる、所謂リフトシャット機能を備えている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
コンバイン走行停止に連動して、前処理部の駆動を停止させると、刈刃で刈取られた位置から、穀稈の保持が安定する搬送装置までの間にある穀稈の保持が不安定であるため、コンバインをバックさせたとき、刈刃によって刈取られた位置から穀稈の保持が安定する位置までの間にある穀稈がこぼれ落ちることがある。
【0006】
また、例えば、湿田等の穀稈の刈取りを行なう場合、コンバインを圃場にいれたとき、その自重によりコンバイン圃場に沈み込むため、コンバインが沈下した分、前処理部を上昇させて刈取りを行なうことになる。この場合、前記のリフトシャット機能を有効としていると、前処理部を僅かに上昇させても前処理部の駆動が停止されるため、前処理部から穀稈のこぼれが発生するだけでなく、前処理部の停止により、作業効率が低下する。
【0007】
本発明は、上記の事情に鑑み、刈取り作業中のコンバインが停止して前処理部の駆動が停止した場合や、上昇により前処理部の駆動が停止した場合においても、刈刃によって刈取られた穀稈を、その保持が安定する位置まで強制的に搬送することができるようにしたコンバインを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、機体(3)の走行が停止したとき、穀稈の刈取りと搬送を行なう前処理部(9)の駆動を停止させる機能と、該前処理部(9)が所定の高さまで上昇したとき、前処理部(9)の駆動を停止させる機能とを有するコンバインであって、
該コンバイン(1)に、強制掻き込みスイッチ(61)、を設け、
該強制掻き込みスイッチ(61)を入り操作したとき、前記機体(3)の走行停止もしくは前処理部(9)の上昇にかかわらず、前記前処理部(9)を駆動させる、ように構成したことを特徴とするコンバインにある。
【0009】
請求項2に係る発明は、前記コンバイン(1)は、前記前処理部(9)を駆動する前処理用無段変速機(80)を有し、
前記前処理部(9)を、機体(3)の走行速度に連動させて駆動する、ようにしたことを特徴とする請求項1記載のコンバインにある。
【0010】
なお、括弧内の符号等は、図面と対照するためのものであり、これは、発明の理解を容易にするための便宜的なものであり、特許請求の範囲に何等影響を及ぼすものではない。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0012】
図1ないし図7は本発明の実施の形態を示すもので、図1は、本発明を適用するコンバインの一例を示す側面図、図2は、図1におけるコンバインの運転席を示す斜視図、図3は、主変速レバーの側面図、図4は、図1におけるコンバインの駆動系統図、図5は、図1におけるコンバインの制御系統を示すブロック線図、図6は、図5に示す制御装置で行なわれる制御過程(制御モード設定過程)を示すプログラムフローチャート、図7は、図5に示す制御装置で行なわれる制御過程(制御モードによる制御過程)を示すプログラムフローチャートである。
【0013】
図1において、コンバイン1は、左右一対のクローラ走行装置2、2により支持された機体3を有している。該機体3の前部(図1の左側)の左右何れか一側には、エンジン5(E/G)が搭載され、該エンジン5の上方には運転席6が配置されている。さらに、該エンジン5及び該運転席6の後方(図一の右側)には、脱穀された穀粒を一時貯蔵するホッパー(又はグレンタンク)7(以下、ホッパー7という)が配置されている。また、該機体3の前部の左右何れか他側には、刈取られた穀稈を脱穀し、脱穀された穀粒を選別して前記ホッパー7に送る脱穀部40が配置されている。さらに、前記機体3の前方(図一の左側)には、穀稈を刈取り、搬送する前処理部9が昇降自在に支持されている。そして、前記クローラ走行装置2、2、前記前処理部9及び前記脱穀部40は、前記エンジン5により駆動され、コンバイン1の走行と、穀稈の刈取り、脱穀作業が行なわれる。
【0014】
前記前処理部9は、倒伏した穀稈を引起す引起し装置19と、刈取られた穀稈を掻き込む掻き込み装置23と、刈取られた穀稈を前記脱穀部40に向けて搬送すると共に、穀稈の位置を調整する扱ぎ深さ搬送装置29とを有し、その作業基端側を前記機体3の前方に配置された伝動軸ケース10に回転可能に支持されている。
【0015】
前記伝動軸ケース10から前記機体3に対し、該機体3の前方斜め下方に向けて延出された伝動ケース11は、その長手方向の中間位置に配置された油圧シリンダ12の伸縮により、該伝動軸ケース10を中心として揺動する。該伝動軸ケース10には、該伝動ケース11の揺動量を検出するリフトポテンショメータ13が設けられている。
【0016】
また、前記伝動ケース11の下方には、前記機体3の左右方向(図1の紙面前後方向)に亘って延設され、かつ該伝動ケース11と略T字状に直交する伝動軸筒15が一体的に連結されている。この伝動軸筒15には、該機体3の前方に向かって延びる前処理フレーム16を介して未刈穀稈を分草して、所定の引起し通路に導く複数個のデバイダ17が一体的に連結されている。該デバイダ17の内左右両端に位置するデバイダ17の下方には、コンバイン1の自動走行を可能とするための方向センサ(図示せず)が配置されている。
【0017】
前記デバイダ17の後方には、該デバイダ17で分草され引起された穀稈を引起す前記引起し装置19が、前処理部9の前方から後方に向けて上昇する傾斜状に設けられている。該引起し装置19は、爪付チェーン20と引起しケース21を有し、該爪付きチェーン20には所定の間隔で複数本の爪が配置されている。そして、該爪付チェーン20の回転により該爪が引起しケース21に沿って上方に回動することにより、倒伏した穀稈をすき上げる。
【0018】
前記引起し装置19の後方で、かつ伝動軸筒15の前方下部には、地面に近い位置で穀稈の株元を切断する刈刃22が設けられている。該刈刃22により切断され刈取られた穀稈は、掻き込み装置23によって掻き込まれ、後方に移送される。該掻き込み装置23は、搬送ベルト25と、株元スターホイル26と、株元搬送チェーン27等を有している。そして、前記刈刃22により刈取られた穀稈を、搬送ベルト25と株元スターホイル26によって掻き込み、それぞれ搬送路となる通路に寄せ、株元搬送チェーン27で挟持して掻き込み装置23の後方に配置された前記扱ぎ深さ搬送装置29に引き継ぐ。
【0019】
前記扱ぎ深さ搬送装置29は、前記脱穀部40における扱ぎ深さの調整が可能なように、その後部が前記伝動軸ケース10を中心として揺動可能に支持されていて、穀稈の穂先側を搬送する穂先搬送チェーン30と、穀稈の株元側を搬送する株元搬送チェーン31を備えている。該穂先搬送チェーン30と、該株元搬送チェーン31は、所定の間隔で一体に配置され、該伝動軸ケース10を中心として、図1の矢印方向に揺動する。また、これら穂先搬送チェーン30と株元搬送チェーン31の始端側は、前記掻き込み装置23の前記株元搬送チェーン27の搬送方向終端の上方に延設されている。
【0020】
前記扱ぎ深さ搬送装置29に付設されたUパイプ32には、該扱ぎ深さ搬送装置29で搬送される穀稈の有無を検出する扱ぎ深さメインセンサ33と、穀稈の穂の株元側を検出する株元センサ35と、穀稈の穂の先端側を検出する穂先センサ36とが配置されている。なお、該扱ぎ深さメインセンサ33と、株元センサ35と、穂先センサ36は、それぞれオン、オフスイッチで構成することができる。
【0021】
前記脱穀部40には、フィードチェーン41と、該フィードチェーン41に略平行して扱ぎ室42が設けられている。該扱ぎ室42には、前記機体3の前後方向に沿う軸心を中心として扱ぎ胴43が回転自在に配置されている。該扱ぎ胴43の下方には、脱穀された穀粒を漏下させる受網45が設けられている。また、該受網45の下方には、該受網45を漏下した稈枝混じりの穀粒を選別する揺動選別部46が揺動自在に配置されている。また、該揺動選別部46の前方には、唐箕47が配置され、後方には吸引ファン49が配置されている。該揺動選別部46の下方には、1番樋50と2番樋51が配置されている。
【0022】
そして、前記扱ぎ胴43により脱穀された稈枝混じりの穀粒は、前記受網45を漏下することにより比較的大きな稈枝が除去されて、前記揺動選別部46に落下する。そして、該揺動選別部46の揺動作用と、前記唐箕47からの送風と前記吸引ファン49の吸引作用により稈枝が除去され、穀粒だけが前記1番樋50と前記2番樋51に収容され、該1番樋50と該2番樋51を通して前記ホッパー7に送り込まれる。
【0023】
一方、前記扱ぎ室42を通過して穀粒が脱穀された後の稈は、前記フィードチェーン41から、前記機体3の後部に設けられた排稈チェーン52に引き継がれて、コンバイン1から排出される。また、前記ホッパー7に貯蔵された穀粒は、該機体3の後部に配設されたオーガ53により排出される。
【0024】
図2に示すように、前記運転席6には、前記コンバイン1の前進、後進方向とその走行速度を操作する主変速レバー55と、該コンバイン1の走行速度を操作する副変速レバー56と、該コンバイン1の旋回操作と前記前処理部9の昇降操作を行なうマルチステアリングレバー57と、該前処理部9と脱穀部40への動力の伝達、遮断を行なう作業機クラッチレバー59と、該前処理部9への動力の伝達、遮断を行なう刈取りクラッチレバー60等の外、該コンバイン1の操作に必要な各種のレバー、ペダル、スイッチ類が配置されている。
【0025】
図3に示すように、前記主変速レバー55には、その頭部に強制掻き込みスイッチ61が設けられている。該強制掻き込みスイッチ61は、ノンロック方式の押し釦スイッチ(モーメンタリースイッチ)で構成されている。従って、該強制掻き込みスイッチ61を押している間は、該強制掻き込みスイッチ61の入り操作となり、該強制掻き込みスイッチ61を放すと、該強制掻き込みスイッチ61の切り操作となる。
【0026】
前記エンジン5を動力源とする前記コンバイン1の駆動系統は、図4に示すように構成されている。該コンバイン1の走行駆動系を構成するトランスミッション65(T/M)には、主変速機を構成する走行用無段変速機66(以下、走行用HSTという)と、副変速機67と、歯車列69が配置され、前記クローラ走行装置2、2を駆動する。該副変速機67の出力軸には、T/M回転センサ70が接続され、該副変速機67の出力軸の出力回転速度を、該トランスミッション65の出力回転速度、即ち、該コンバイン1の走行速度として検出するようになっている。
【0027】
前記エンジン5から前記走行用HST66への動力の伝達は、該エンジン5の出力軸5aに固定されたプーリ5bと、該走行用HST66の入力軸66aに固定されたプーリ66bとの間に掛け渡されたベルト71で行なわれる。なお、該走行用HST66の出力回転は、該走行用HST66の出力軸66cに固定された歯車66dを介して前記副変速機67に伝達される。
【0028】
前記前処理部9と前記脱穀部40を駆動する駆動軸72は、前記コンバイン1の所定の位置に回転自在に支持されている。前記エンジン5から該駆動軸72への動力の伝達は、該エンジン5の出力軸5aに固定されたプーリ5cと、該駆動軸72に固定されたプーリ72aとの間に掛け渡されたベルト73で行なわれる。該ベルト73には、テンションクラッチで構成され、前記作業機クラッチレバー59で操作される作業機クラッチ75が配置され、該作業機クラッチレバー59の操作により、該エンジン5と該駆動軸72との間の動力の伝達、遮断を行なうようになっている。
【0029】
中間軸76は、前記コンバイン1の所定の位置に回転自在に支持されている。前記駆動軸72から該中間軸76への動力の伝達は、該駆動軸72に固定された傘歯車72bと、該傘歯車72bと噛合うように該中間軸76に固定された傘歯車76aとによって行なわれる。該中間軸76から前記扱ぎ胴43への動力の伝達は、該中間軸76に固定されたプーリ76bと、該扱ぎ胴43の入力軸43aの一端に固定されたプーリ43bとの間に掛け渡されたベルト77で行なわれる。従って、前記作業機クラッチ75が伝達(接続)状態にあるとき、該扱ぎ胴43が回転駆動される。
【0030】
前処理用変速機79は、前処理用無段変速機80(以下、前処理用HSTという)を備えている。前記駆動軸72から該前処理用変速機79への動力の伝達は、該駆胴軸72に固定されたプーリ72cと、該前処理用変速機79の入力軸79a(即ち、該前処理用HST80の入力軸)に固定されたプーリ79bとの間に掛け渡されたベルト81によって行なわれる。
【0031】
なお、前記前処理用HST80は、駆動モータ82を備え、該駆動モータ82によりその出力回転速度が制御されるように構成されており、該前処理用変速機79の出力軸79cを、前記走行用HST66の回転速度に比例させて回転させるT/M比例モードと、前記エンジン5の回転速度に比例させて回転させるE/G比例モードで回転させ、前記前処理部9と、前記脱穀部40のフィードチェーン41を駆動する。該出力軸79cには、HTS回転センサ83が接続され、該出力軸79cの出力回転速度を、該前処理用HST80の出力回転速度、即ち、前記前処理部9における穀稈の搬送速度として検出するようになっている。
【0032】
前処理駆動軸85は、前記コンバイン1の所定の位置に回転自在に支持されている。前記前処理用変速機79から該前処理駆動軸85への動力の伝達は、該前処理用変速機79の出力軸79cに固定されたプーリ79dと、該前処理駆動軸85に固定されたプーリ85aの間に掛け渡されたベルト86によって行なわれる。該ベルト86には、テンションクラッチで構成され、前記刈取りクラッチレバー60で操作される刈取りクラッチ87が配置され、該刈取りクラッチレバー60の操作により、該前処理用変速機79と該前処理駆胴軸85との間の動力の伝達、遮断を行なうようになっている。
【0033】
中間軸89は、前記コンバイン1の所定の位置に回転自在に支持されている。前記前処理駆動軸85から該中間軸89への動力の伝達は、該前処理駆動軸85に固定された傘歯車85bと、該傘歯車85bと噛合うように該中間軸89に固定された傘歯車89aとによって行なわれる。該中間軸89には、スプロケット89bが固定され、前記扱ぎ深さ搬送装置29の穂先搬送チェーン30と、株元搬送チェーン31が掛け渡され、該前処理駆動軸85の回転により、該穂先搬送チェーン30と該株元搬送チェーン31が駆動される。
【0034】
伝動軸90は、前記コンバイン1の所定の位置に回転自在に支持されている。前記前処理駆動軸85から該伝動軸90への動力の伝達は、該前処理駆動軸85に固定された傘歯車85cと、該傘歯車85cと噛合うように該伝動軸90に固定された傘歯車90aとによって行なわれる。該伝動軸90は、前記刈刃22を駆動すると共に、該伝動軸90に固定された歯車90bと、該歯車90bと噛合う歯車20aと、該歯車20aと噛合う歯車20bを介して、前記引起し装置19の前記爪付チェーン20を駆動する。
【0035】
駆動軸91は、前記コンバイン1の所定の位置に回転自在に支持されている。前記前処理用変速機79から該駆動軸91への動力の伝達は、該前処理用変速機79の出力軸79cに固定された歯車79eと噛合い該前処理用変速機79の中間軸79fに回転自在に支持された歯車79gに一体に固定されたスプロケット79hと、該駆動軸91に固定されたスプロケット91aとの間に掛け渡されたチェーン92によって行なわれる。そして、該駆動軸91に固定されたスプロケット91bにより前記フィードチェーン41が駆動される。
【0036】
このような構成の前記コンバイン1の制御装置は、図5に示すように構成されている。制御装置95は、入力インターフェース96と、マイコン97と、出力インターフェース99を備え、前記コンバイン1のメインスイッチ100に接続されている。
【0037】
前記入力インターフェース96には、前記リフトポテンショメータ13、前記扱ぎ深さメインセンサ33、前記強制掻き込みスイッチ61、前記T/M回転センサ70、前記HST回転センサ83等が接続されている。
【0038】
また、前記入力インターフェース96には、前記作業機クラッチレバー59に付設され、該作業機クラッチレバー59の操作位置(前記作業機クラッチ75の入り、切り)を検出する作業機クラッチスイッチ101と、前記刈取りクラッチレバー60に付設され、該刈取りクラッチレバー60の操作位置(前記刈取りクラッチ87の入り、切り)を検出する刈取りクラッチスイッチ102と、前記前処理部9が予め設定された高さより上昇した場合、該前処理部9の駆動を停止させる機能の有効、無効を選択するリフトシャットスイッチ103と、該前処理部9を上昇させるリフト上昇スイッチ105と、前記エンジン5の出力回転速度を検出するE/G回転センサ106などが接続されている。
【0039】
前記出力インターフェース99には、前記前処理用HST80の駆動モータ82が接続されている。また、該出力インターフェース99には、ホーン107、手扱ぎランプ109、E/Gストップソレノイド110等が接続されている。
【0040】
このような構成のコンバイン1は、該コンバイン1を圃場に入れた後、その走行方向を穀稈の配列方向に向けて前進走行させる。すると、前記前処理部9のデバイダ17が穀稈の配列内に分け入り穀稈の分草を行なうと共に、前記引起し装置19の爪付チェーン20により穀稈を引起し、前記刈刃22で穀稈の株元を切断して刈取りを行なう。刈取った穀稈は、前記掻き込み装置23の搬送ベルト25、株元スターホイル26、株元搬送チェーン27により搬送して前記扱ぎ深さ搬送装置29へ受け渡す。
【0041】
前記扱ぎ深さ搬送装置29に引き継がれた穀稈は、前記脱穀部40のフィードチェーン41に向けて搬送される間に、前記扱ぎ深さメインセンサ33で検出されると共に、前記株元センサ35及び穂先センサ36でその穂先位置が検出される。そして、その検出結果に基づいて、該扱ぎ深さ搬送装置29が図1の矢印方向に揺動して、該フィードチェーン41への受け渡し位置を調整しながら、穀稈を該扱ぎ深さ搬送装置29から該フィードチェーン41へ引き継ぐ。
【0042】
前記フィードチェーン41に引き継がれた穀稈は、その穂先が回転している前記扱ぎ胴43に接触しながら前記扱ぎ室42内を通過するように搬送され、該扱ぎ胴43により脱穀される。穀粒が脱穀され、該フィードチェーン41の終端まで搬送された稈は、前記排稈チェーン52に引き継がれ、前記コンバイン1の外部に排出される。
【0043】
穀稈から脱穀された稈枝混じりの穀粒は、前記受網45上に落下し、さらに、該受網45を通過して前記揺動選別部46に落下することにより、比較的大きな稈枝が分離される。そして、該揺動選別部46の揺動作用と、前記唐箕47及び吸引ファン49により発生する選別風により稈枝が分離され穀粒が選別される。選別された穀粒は、前記1番樋50及び2番樋51により、前記ホッパー7に送られる。
【0044】
このようなコンバイン1において、前記強制掻き込みスイッチ61を操作した場合の、前記制御装置95における前記前処理部9の制御について、図6及び図7に示すプログラムフローチャートを参照しながら説明する。
【0045】
前記制御装置95は、前記強制掻き込みスイッチ61の操作状態(入り、切り)を判定する(図6のステップS1、以下、単にステップS○という)。該強制掻き込みスイッチ61が入り(ON)操作されると、該制御装置95は、前記作業機クラッチスイッチ101のON、OFFを判定する(ステップS2)。
【0046】
前記制御装置95は、前記作業機クラッチスイッチ101がONの場合、即ち、前記作業機クラッチ75が動力の伝達状態にあり、前記エンジン5の出力回転が、前記フィードチェーン41、扱ぎ胴43及び前処理用変速機79に伝達されている場合、前記刈取りクラッチスイッチ102のON、OFFを判定する(ステップS3)。そして、該刈取りクラッチスイッチ102がONの場合、即ち、前記刈取りクラッチ87が動力の伝達状態にあり、前記前処理用変速機79の出力回転を前記前処理部9に伝達している状態にあるとき、該制御装置95は、その制御モードとして、強制掻き込みモードをセットする(ステップS4)。
【0047】
一方、前記制御装置95は、
前記ステップS1で、前記強制掻き込みスイッチ61が切り(OFF)操作されている場合、
または、前記ステップS2で、前記作業機クラッチスイッチ101がOFFの場合、即ち、前記作業機クラッチ75が動力の遮断状態にあり、前記エンジン5の出力回転が前記フィードチェーン41、扱ぎ胴43及び前処理用変速機79に伝達されていない場合、
または、前記ステップS3で、前記刈取りクラッチスイッチ102がOFFの場合、即ち、該作業機クラッチ75が動力の伝達状態であり、該エンジン5の出力回転が該前処理用変速機79に伝達されていても、前記刈取りクラッチ87が動力の遮断状態にあり、該前処理用変速機79の出力回転が前記前処理部9に伝達されていない状態の場合、
強制掻き込みモードをリセットする(ステップS5)。
【0048】
前記制御装置95は、現時点で設定されている制御モード(例えば、強制掻き込みモード、車速同調モード、主変速レバー同調モード、手扱ぎモード等)の判定を行なう(ステップS6、又は、図7におけるステップS11、以下、図7の場合には、単にステップS○○という)。現時点の制御モードを判定した該制御装置95は、判定された制御モードに基づいて、前記前処理用HST80の回転目標値を算出する(ステップS12)。
【0049】
前記制御装置95は、現時点における制御モードが強制掻き込みモードであるか否かを判定する(ステップS13)。そして、該制御装置95は、現時点での制御モードが強制掻き込みモードでない場合、前記リフトシャットスイッチ103の状態(ON、OFF)を判定する(ステップS14)。
【0050】
前記制御装置95は、前記リフトシャットスイッチ103がONの場合、前記リフトポテンショメータ13の出力により検出される前記前処理部9の高さと、予め設定されている該前処理部9の駆動を停止させる高さ(設定高さ)とを比較して、該前処理部9の高さを判定する(ステップS15)。そして、該制御装置95は、該前処理部9の高さが設定高さ以上の場合、即ち、制御モードが強制掻き込みモードでなく、リフトシャット機能が有効で、該前処理部9が設定高さより高くなった場合、リフトシャットフラグをセット(ON)する(ステップS16)。このとき、該前処理部9は、リフトシャット機能により駆動が停止される。
【0051】
前記制御装置95は、
前記ステップS13の判定で、現時点における制御モードが強制掻き込みモードである場合、即ち、強制掻き込みスイッチ61がONである場合、
または、前記ステップS13の判定で、制御モードが強制掻き込みモード以外の制御モードであり、前記ステップS14の判定で、リフトシャットスイッチ103がOFFの場合、即ち、現時点の制御モードが強制掻き込みモードでなくても、リフトシャットスイッチ103がOFFの場合、
または、前記ステップS13の判定で、制御モードが強制掻き込みモード以外の制御モードであり、前記ステップS14の判定で、リフトシャットスイッチ103がONであっても、前記ステップS15の判定で、前処理部9の高さが前記設定高さより低い場合、即ち、現時点の制御モードが強制掻き込みモードでなく、リフトシャットスイッチ103がONでも、前処理部9の高さが前記設定高さより低い場合、
リフトシャットフラグをリセット(OFF)する(ステップS17)。
【0052】
前記制御装置95は、リフトシャットフラグを判定する(ステップS18)。そして、リフトシャットフラグがセット(ON)されている場合、即ち、強制掻き込みモード以外の制御モードで、前記リフトシャットスイッチ103がONで、前処理部9の高さが前記設定高さ以上の場合、前記前処理部9の駆動を停止させるため、前記前処理用HST80の回転を停止させる(HST駆動切り)制御を行なう(ステップS19)。
【0053】
また、前記制御装置95は、前記ステップS18の判定で、リフトシャットフラグがリセット(OFF)されている場合、即ち、
前記ステップS13の判定で、制御モードが強制掻き込みモードになっている場合、
または、前記ステップS13の判定で、制御モードが強制掻き込みモード以外の制御モードであり、前記ステップS14の判定で、リフトシャットスイッチ103がOFFの場合、
または、前記ステップS13の判定で、制御モードが強制掻き込みモード以外の制御モードであり、前記ステップS14の判定で、リフトシャットスイッチ103がONであっても、前記ステップS15の判定で、前記前処理部9の高さが前記設定高さより低い場合、
現時点における各制御モード(強制掻き込みモード、車速同調モード、主変速レバー同調モード、手扱ぎモード等)により、前記ステップS12で算出された目標値に基づいて、前記前処理用HST80の駆動モータ82の制御を行なう(ステップS20)。
【0054】
前述のように、前記強制掻き込みスイッチ61を入り(ON)操作することにより前記コンバイン1の制御モードを強制掻き込みモードとし、該コンバイン1の走行停止、あるいは上昇による前記前処理部9の駆動停止等にかかわらず、該前処理部9における掻き込み操作を行なわせることができ、該前処理部9で刈取った穀稈のこぼれをなくし、圃場の回り刈や湿田における作業能率を向上させることができる。
【0055】
また、通常の刈取り時には、前記機体3の走行速度に連動して刈取り作業を行なうことができるものでありながら、該機体3の停止や、上昇による前記前処理部9の停止時においても、該前処理部9における穀稈の掻込み、搬送を行なわせることができる。
【0056】
なお、上記の実施の形態においては、前記前処理用変速機79に前記前処理用HST80を用いた場合について説明したが、この変速手段はHSTに限らず、変速機能を有するものであればよい。
【0057】
また、前記強制掻き込みスイッチ61を前記主変速レバー55に設けた例を説明したが、該強制掻き込みスイッチ61は、他のスイッチ類と共に前記運転席6の操作パネルに配置してもよい。また、該強制掻き込みスイッチ61を、ノンロック方式のスイッチを用いた場合で説明したが、ロック方式のスイッチ等を用いることもできる。
【0058】
【発明の効果】
請求項1に係る発明によると、コンバインに強制掻込みスイッチを設けたので、機体の走行が停止したとき、もしくは、前処理部の上昇により前処理部が停止したとき、前記強制掻込みスイッチを入り操作することで、前処理部における穀稈の掻込み、搬送を行なうことができるので、前処理部で刈取った穀稈のこぼれをなくし、圃場の回り刈や湿田における作業能率を向上させることができる。
【0059】
請求項2に係る発明によると、通常の刈取り時には、機体の走行速度に連動して刈取り作業を行なうことができるものでありながら、機体の停止や前処理部の上昇による前処理部の停止時においても、前処理部における穀稈の掻込み、搬送を行なわせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用するコンバインの一例を示す側面図。
【図2】図1におけるコンバインの運転席を示す斜視図。
【図3】主変速レバーの側面図。
【図4】図1におけるコンバインの駆動系統図。
【図5】図1におけるコンバインの制御系統を示すブロック線図。
【図6】図5において行なわれる制御過程(制御モードの設定過程)を示すプログラムフローチャート。
【図7】図5において行なわれる制御過程(制御モードによる制御過程)を示すプログラムフローチャート。
【符号の説明】
1…コンバイン
3…機体
9…前処理部
61…強制掻き込みスイッチ
80…前処理用無段変速機(前処理用HST)

Claims (2)

  1. 機体の走行が停止したとき、穀稈の刈取りと搬送を行なう前処理部の駆動を停止させる機能と、該前処理部が所定の高さまで上昇したとき、前処理部の駆動を停止させる機能とを有するコンバインであって、
    該コンバインに、強制掻き込みスイッチ、を設け、
    該強制掻き込みスイッチを入り操作したとき、前記機体の走行停止もしくは前処理部の上昇にかかわらず、前記前処理部を駆動させる、ように構成したことを特徴とするコンバイン。
  2. 前記コンバインは、前記前処理部を駆動する前処理用無段変速機を有し、
    前記前処理部を、機体の走行速度に連動させて駆動する、ようにしたことを特徴とする請求項1記載のコンバイン。
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