JP3851566B2 - 無孔透湿性フィルム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、弾力性あるポリウレタン系樹脂材料であって、脂肪族ポリエステル(ポリ乳酸を含む)からなる生分解性樹脂とブレンドすることにより、樹脂として軟質、伸縮性があり、かつ成形時に溶融状態でコシがあり、押出成形が可能な透湿性樹脂組成物から得られるフィルムは微細孔を設けなくとも極めて優れた透湿性のあるフィルムとなる上、粘着剤を塗布した場合に粘着力の低下しない粘着テープとすることができる樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
伸縮性のあるポリウレタン樹脂は、弾力性あるエラストマーであって樹脂としてはコシがなく、インフレーション成形などは困難であって、押出機による加工性は乏しいものであり、また改質するには他の樹脂とのブレンドも困難なものであって、主としてキャスティング法または流延法などによりフィルムの成形が行われていた。
一方、透湿性ポリウレタン樹脂フィルムは、ポリウレタン樹脂に相溶性のない樹脂や無機微粒子をブレンドした後にロールまたは流延法等によりフィルムとし、これを延伸することによりフィルム中に多数の微細孔を形成したもの、あるいはポリウレタン樹脂エマルジョンの湿式凝固によりフィルムとしたり、または発泡剤を配合して発泡によりフィルム中に多数の微細孔を形成するなどの方法が採用されていた。
【0003】
これら微細孔により透湿性を付与したフィルムは、微細孔を通じて水蒸気のみ透過することを期待しているが、絆創膏などに使用したときは該微細孔がゴミや皮脂、脂肪などの汚れにより目詰まりがおき易い。また、圧力や延伸などによりフィルムが伸ばされたときには微細孔が拡大し、水の透過する危険を避けることが出来ないものである。
【0004】
このような伸縮性のあるポリウレタン樹脂はそれ自体コシがないため押出機を用いた加工性が悪く、フィルムとするときに生産性の高い溶融押し出しによるインフレーション法を採用することは極めて困難である。従って通常は樹脂を有機溶媒に溶解した後、流延法等によりフィルム成形を行っているが、この方法では有機溶媒を使用するため、溶媒自身のコスト、溶媒回収装置の固定費及び運転費、作業環境の汚染などの問題が発生してくる。従って、加工性を改善するためにはこのような軟質ポリウレタン樹脂の伸縮性を保持したままでの物性の改善が必要となり、このためにはウレタン樹脂に相溶性のある他の樹脂を配合することにより改善することが必要と考えられたが、ウレタン樹脂と相溶性のある樹脂は限られていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、伸縮性及び透湿性があり、押出成形法、とくにインフレーション成形によりフィルム成形を行うことができるウレタン樹脂組成物、その樹脂組成物より得られた伸縮性を有する無孔透湿性フィルム、該フィルムを用いた粘着テープ基材、該粘着テープ基材に粘着剤を塗布した粘着性の低下しない、伸縮性を有する無孔透湿性粘着テープを開発することを目的とするものである。
【0006】
本発明は、
[1] A.SP値が9乃至11であるポリウレタン樹脂100重量部に対し、B.SP値が9乃至11である脂肪族ポリエステル(ポリ乳酸を含む)の少なくとも1つ10〜50重量部を配合した樹脂組成物から得られた伸縮性を有する無孔透湿性フィルム、
【0007】
[2] ポリウレタン樹脂として、ポリエーテル系ポリオールまたはポリエステル系ポリオールとポリイソシアネートとを鎖伸張剤の存在下に反応させて得られたポリエーテル系ポリウレタン樹脂またはポリエステル系ポリウレタン樹脂のいずれかを用いた上記[1]に記載の伸縮性を有する無孔透湿性フィルム、
[3] 脂肪族ポリエステルが、ポリブチレンサクシネート、ポリブチレンサクシネートアジペート、ポリエチレンサクシネート、少量の芳香族ジカルボン酸で変性されたこれら脂肪族ポリエステル及びポリ乳酸からなる群から選ばれた少なくとも1つである上記[1]又は[2]に記載の伸縮性を有する無孔透湿性フィルム、
[4] 透湿性が、厚さ30μm換算で400g/m2・24hr以上である上記[1]〜[3]のいずれかに記載の伸縮性を有する無孔透湿性フィルム、
[5] ブロッキング防止剤として無機質充填材を樹脂合計100重量部に対し1〜20重量部を配合した上記[1]〜[4]のいずれかに記載の伸縮性を有する無孔透湿性フィルム、
【0008】
[6] A.SP値が9乃至11であるポリウレタン樹脂100重量部に対し、B.SP値が9乃至11である脂肪族ポリエステル(ポリ乳酸を含む)の少なくとも1つ10〜50重量部を配合した樹脂組成物をインフレーション法を用いてフィルムを製造することを特徴とする伸縮性を有する上記[1]〜[5]のいずれかに記載の無孔透湿性フィルムの製造方法、
【0009】
[7] 上記[1]〜[5]のいずれかに記載の伸縮性を有する無孔透湿性フィルムを用いた粘着テープ基材、
[8] 上記[7]に記載の方法により製造された伸縮性を有する無孔透湿性フィルムを用いた粘着テープ基材に粘着剤を塗布した粘着テープ、および
[9] 上記[8]載の粘着テープを用いた衛生資材、を開発することにより上記の目的を達成した。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の透湿性樹脂組成物は、軟質ポリウレタン樹脂(エラストマー)の組成物中に熱可塑性生物分解性樹脂などの親水性の官能基グループを含有させることにより、伸縮性を保有したまま水分を吸収し、樹脂内を移動し、また樹脂内の水分の放出を容易としたものであって、無孔透湿性のフィルムとすること可能としたものである。
【0011】
またフィルムの成形法として生産性が高く、コストが安い成形法としてインフレーション成形法があるが、軟質ウレタン樹脂は溶融状態においてはコシがないためインフレーション成形などの押出成形が困難であり、フィルムの成形は有機溶媒に溶解し、これを離型紙などに塗布して成形する流延法が主として用いられていた。この方法では有機溶媒の回収に手数がかかる上、環境汚染の危険も高いものであった。
【0012】
これに対し本発明においては熱可塑性生分解性樹脂を配合したことにより上記の透湿性の改善とともにウレタン樹脂の溶融状態でのコシを高め、従来溶融押出によりインフレーション成形が不可能であったウレタン樹脂をインフレーション成形によりフィルムの成形を可能とすることに成功したものである。以下本発明を詳細に説明する。
【0013】
本発明に使用するポリウレタン樹脂は、軟質のエラストマーであり、使用されるポリオールは、ポリウレタンの製造に従来から使用されている公知のものがいずれも使用できるが、数平均分子量が5,000〜100,000のものが好ましい。またポリオールとしては、ポリエステル系ポリオール、ポリエーテル系ポリオール、ポリカーボネート系ポリオール、ポリラクトン系ポリオールなどが挙げられる
【0014】
ポリエステル系ポリオールとしては、例えば二塩基酸(例えばコハク酸、グルタル酸、アジピン酸、セバシン酸、フマル酸、マレイン酸、テレフタル酸、イソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸、酒石酸、蓚酸、マロン酸、ピメリン酸、スベリン酸、クルタコン酸、アゼライン酸、1,4−シクロヘキシルジカルボン酸、α−ハイドロムコン酸、β−ハイドロムコン酸、α−ブチルα−エチルグルタル酸、α、β−ジエチルサクシン酸など)またはそれらの無水物の少なくとも一種と、グリコール類(例えばエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、1,2−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、3−メチル1,5−ペンタンジオール、1,8−オクタンジオール、1,9−ノナンジオール、ネオペンチルグリコールなどの脂肪族グリコール;ビスヒドロキシメチルシクロヘキサン、シクロヘキサン−1,4−ジオール、等の脂環族グリコール;キシリレングリコール、等の芳香族グリコール;C1−C18のアルキルジアミンなどのアルキルジアルカノールアミンなど)の少なくとも1種とを縮重合させて得られるもので、例えばポリエチレンアジペート、ポリブチレンアジペート、ポリヘキサメチレンアジペートなどの縮合系ポリエステルポリオールなどが挙げられる。
【0015】
ポリラクトン系ポリオールとしては、例えば前記ジオール類などを開始剤としてラクトンを開環重合させて得られるポリラクトンジオール、ポリカプロラクトンジオール、ポリメチルバレロラクトンジオールなどのラクトン系ポリエステルジオールなどが挙げられる。
【0016】
ポリエーテル系ポリオールとしては、例えばポリテトラメチレングリコールエーテル、ポリエチレングリコールエーテル、ポリプロピレングリコールエーテルなどのホモポリエーテルポリオールなどが挙げられる。
ポリカーボネートポリオールとしては、例えばポリ1,6−ヘキサンカーボネートジオール、ポリ1,4−ブチレンカーボネートジオールなどが挙げられる。
【0017】
本発明で使用する鎖伸張剤は特に限定されず、従来公知の多価アルコール類やアミン類がいずれも使用できるが、平均分子量が250以下の2価アルコールが好ましい。例えばエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、1,2−プロパンジオール、1,3プロパンジオール、1,2−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、1,8−オクタンジオール、1,9−ノナンジオール、ネオペンチルグリコールなどの脂肪族グリコール;ビスヒドロキシメチルシクロヘキサン、シクロヘキサン−1,4−ジオールなどの脂環族グリコール;キシリレングリコールなどの芳香族グリコールなどが挙げられる。
【0018】
本発明で使用するイソシアネートとしては従来公知のポリイソシアネートがいずれも使用でき、特に限定されない。例えば1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、2,2,4−トリメチレンヘキサメチレンジイソシアネートリジンメチルエステルジイソシアネート、メチレンジイソシアネート、イソプロピレンジイソシアネート、リジンジイソシアネート、1,5−オクチレンジイソシアネート、ダイマー酸ジイソシアネートなどの脂肪族イソシアネート;4,4’−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、(IPDI)、水添トリレンジイソシアネート、メチルシクロヘキサンジイソシアネート、イソプロピリデンジシクトヘキシル−4,4’−ジイソシアネートなどの脂環族イソシアネート;2,4−もしくは2,6−トリレンジイソシアネート(TDI)、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、(MDI)、1,5−ナフチレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート(XDI)、トリフェニルメタントリイソシアネート、トリス(4−フェニルイソシアネート)チオフォスフェート、トリジンジイソシアネート、p−フェニレンジイソシアネート、ジフェニルエーテルジイソシアネート、ジフェニルスルホンジイソシアネートなどの芳香族イソシアネートなどが挙げられれる。
【0019】
本発明のポリウレタン樹脂は、通常のポリウレタン樹脂と同様に、上記に記載したポリオール、ポリイソシアネート、鎖伸長剤を例えば適当な有機溶剤中で必要に応じて触媒を使用し、各原料の当量比をイソシアネート基/水酸基を0.9〜1.1程度に調整して反応させても良いし、あるいは無溶剤で溶融反応させても良い。さらに全原料を同時に反応させても良くあるいはいわゆるプレポリマー法を採用しても良い。
【0020】
ポリウレタン樹脂と脂肪族ポリエステル(ポリ乳酸を含む)の熱可塑性生分解性樹脂とブレンドし、無孔透湿性フィルムに成形可能な樹脂組成物とするためには、ポリウレタン樹脂および該熱可塑性生分解性樹脂のSP値が9〜11の範囲内、好ましくは9.5〜10.5、より好ましくは9.7〜10.3の範囲内のものを用いることである。
SP値がこの範囲外のポリウレタン樹脂および該熱可塑性生分解性樹脂を用いるときはポリウレタン樹脂と該熱可塑性生分解性樹脂との混合性が低下するので加工性が悪くなりフィルム成形が困難となるので避けることが好ましい。
【0021】
このようにして得られたポリウレタン樹脂の分子量は特に限定されないが、フィルム化したときのフィルム強度を考慮すると200℃の溶融粘度で4,000〜100,000ポイズの範囲が好ましい。
この粘度を有するポリウレタンは有機溶剤に溶解し、流延法によりフィルムの成形は可能であり、フィルムとしては一応使用可能であるが、溶融粘度が低く、またコシがないためインフレーション法によりフィルムの成形は困難である。
【0022】
上記のポリウレタン樹脂に該脂肪族ポリエステル(ポリ乳酸を含む)をブレンドするときは、ポリウレタン樹脂の伸縮性を失うことなく、透湿性、押出加工性、特にインフレーション成形性を付与することができる。従ってフィルムとしたときには微細孔を設ける必要なく透湿性フィルムを得ることができる。また粘着剤に対して耐浸透性があるため、塗布した後長期間保存しておいても粘着力の低下しない粘着テープなどとすることができる。
また、主にスチレン系粘着剤に使用されるナフテンオイル、テレピン油等の油剤は、一般のオレフィン系エラストマーフィルムでは保管条件によっては油剤がフィルム側に吸着、分離し、粘着力が経日で低下する。本発明のフィルムではそのような現象は発生しない。
【0023】
一般にポリウレタン樹脂は熱可塑性樹脂とブレンドすることが困難とされていたが、意外なことにSP値が9乃至11の脂肪族ポリエステル(ポリ乳酸を含む)樹脂ポリウレタン樹脂と相溶性があることが分かった。これは脂肪族ポリエステル(ポリ乳酸を含む)が親水性基を有し、加水分解性、あるいは透水性を有するためにブレンドが可能となったのでないかと推定している。
【0024】
SP値が9乃至11の脂肪族ポリエステル(ポリ乳酸を含む)の樹脂としては、天然物系のポリエステル、ポリ乳酸など、合成系のものとしては脂肪族ポリエステル(少量の芳香族多価カルボン酸との共重合体も含む。)をあげることが出来る。好ましいものは合成系の脂肪族ポリエステルである。
天然物系のものとして、例えばトウモロコシなどのでんぷんを発酵させて得られる乳酸を原料としたポリ乳酸[市販品としてはラクトロン(カネボウ合繊)、Lacty(島津製作所)、LACEA(三井化学)、TERRAMAC(ユニチカ)]等が挙げられる。
【0025】
合成系の脂肪族ポリエステルとしては、ポリブチレンサクシネート、ポリブチレンサクシネートアジペート[以上ビオノーレ(昭和高分子)]、ポリエチレンサクシネート[LunaaleSE(日本触媒)]、芳香族・脂肪族コポリエステル[エコフレックス(BASF)]等をあげることが出来る。なお生分解性を失わない範囲でこれら脂肪族カルボン酸の一部をテレフタル酸またはイソフタル酸などの芳香族ジカルボン酸で変性した脂肪族カルボン酸主体のジカルボン酸を用いたポリエステル樹脂であっても良く、またこれら脂肪族ポリエステル樹脂の混合物であっても良い。
【0026】
一般にポリウレタン樹脂は、溶融加工温度が235℃くらいであり、このような温度においてはいわゆる加工のコシ(物性値としてはメルトテンションとして示しても良い。)が低くなって押出加工が困難である。
また、本発明の樹脂組成物の押出加工に適切な210℃近辺の温度においては温度が低すぎて、ポリウレタン樹脂単独での押出加工は困難である。
一方脂肪族ポリエステルは融点が160℃以下であって、200℃以上のような温度においては同様にコシが無くなり溶融押出のような加工不可能であった。
しかるに、意外なことにはこの両者をブレンドしたときには溶融押出加工温度が両者の中間になり、この温度低下によりポリウレタン樹脂のメルトテンションが上昇し固くなるため溶融樹脂全体のコシが押出加工に適切な範囲になり、インフレーション成形が可能となる効果が奏せられる。
ブレンドに際しては、通常の混練法をそのまま採用して良いが生産性および混練り効果を考慮すると2軸押出機を用いて行うことが好ましい。
【0027】
本発明の透湿性樹脂組成物は、使用目的に応じて必要とする軟質性、伸縮性、透湿性に応じてポリウレタン樹脂及び熱可塑性生分解性樹脂の配合比を選択するが、一般にポリウレタン樹脂100重量部に対し、熱可塑性生分解性樹脂10〜80重量部の範囲である。もし伸縮性の大きい樹脂を必要とする場合には熱可塑性生分解性樹脂を10〜50重量部、生産速度を高くして高速でのインフレーション成形をしたい場合には熱可塑性生分解性樹脂を30〜50重量部、伸縮性、透湿性のバランスの良いフィルムを製造したいときには15〜35重量部などと配合比を変えることが好ましい。
【0028】
本発明の樹脂組成物に炭酸カルシウム、タルク、シリカなどの無機充填材を配合することは、フィルムとしたときにブロッキングを防止、滑り性改良などをするため有効な手段である。配合比としては樹脂合計100重量部に対し1〜20重量部、好ましくは2〜10重量部の範囲で配合する。
これ以外に、本発明の樹脂組成物の性能を阻害しない範囲で通常樹脂フィルムに使用されている滑剤、酸化防止剤、着色剤、耐電防止剤、難燃剤などを配合することもできる。
【0029】
このようにして得られた樹脂組成物は、ゴム的性質を有するにも拘わらずインフレーション法によるフィルム成形が可能であり、得られたフィルムはJIS L1099A−1に規定された方法により測定し、厚さ30μmのフィルムに換算したとき、400g/m2/24hr、好ましくは1,000g/m2/24hr、より好ましくは2000g/m2/24hr以上の透湿度を有するフィルムが容易に得ることができる。
【0030】
このようにして得られたフィルムは、粘着剤を塗布するための粘着テープ基材として使用でき、伸度が大きく、ゴム的性質を保持している。
特に本発明のフィルムは、伸縮性及び透湿性に優れているだけでなく、他の合成樹脂や合成ゴム系のフィルムに較べ、ポリイソブチレン、アクリル系粘着剤、スチレン系粘着剤(スチレン−イソプレン共重合体の水添物)などの粘着剤に対する耐浸透性が極めて優れており、長期間保存してもその粘着性を失わない特長を有している。
また透湿性に優れているため、この粘着テープ基材を使用した粘着テープは、従来はフィルムに小口径の穴をあけて透湿度を確保していた絆創膏、紙オムツ、生理用品などにおいても穴をあけることなくフィルム自体の透湿性を利用してこれらの分野においても無孔フィルムを使用することが可能となった。
一方高い透湿性はあっても無孔フィルムであるので液体や空気などの気体の直接の透過は防止できるため、湿分のみ通過できて、液体や気体の通過を望まない分野の用途に利用できる。
【0031】
本発明の無孔透湿性樹脂組成物は耐熱性があり、またそれ自身伸縮性に富み、透湿性のみならず弾性ゴムとしても使用可能である。
例えば紙オムツなどにゴムとして使用する場合、通常は2倍程度に延伸しておいて紙などの基材にスチレン系などのホットメルトを用いて接着する加工が行われている。この場合、通常弾性体としてポリウレタン樹脂を使用しているがホットメルトで接着するときは耐熱性が低くて切断する危険があり、耐熱性の改善が求められていた。本発明の無孔透湿性樹脂組成物はこのホットメルトの接着温度においては1.5倍程度に延伸して接着を行っても切断する危険が無くこの分野への適用も十分可能であるので、本発明の無孔透湿性樹脂組成物は弾性体としての応用も可能である。
【0032】
以下実施例により本発明を具体的に説明する。
[ポリウレタン]
(PU−1):ポリエーテルポリオール系ポリウレタン
エチレンオキサイド系ポリオール4500部と1,4−ブタンジオール500部を混合攪拌し、60℃に加熱する。ついでこの混合物に50℃で溶融したジフェニルメタンジイソシアネートを2030部加え、攪拌後100℃で6時間熟成してポリウレタン樹脂を調製した。このポリウレタン樹脂の溶融粘度(200℃)は12,000ポイズであった。
【0033】
(PU−2):ポリエステルポリオール系ポリウレタン
原料カルボン酸(アジピン酸)1190gおよびジオール(1,4−ブタンジオール)810gを投入し、常圧で200℃でエステル化反応を行い、さらに100〜200mmHgの減圧下で反応させて重合度pが9.7のポリエステルポリオールを製造した。ついで同様の反応器に該ポリエステルポリオール1700部を投入し、3mmHgの減圧下に110℃に加熱して1時間脱水反応を行った。
【0034】
2軸押出機に80℃に予熱した上記脱水ポリエステルポリオール、80℃に予熱した1,4−ブタンジオールおよびジフェニルメタンジイソシアネートの3者を、モル比として1:2.4:3.4の割合になるように定量ポンプで連続的に供給し押出機のシリンダー温度を230℃に保って連続溶融重合反応を行った後、ダイからストランド状に水中に押し出し、切断してエステル系熱可塑性ポリウレタンエラストマーのペレットを製造した。該エラストマーの平均分子量は58,000、JISA硬度 86、熱軟化開始温度185℃であった
【0035】
(実施例1〜9)
表1で得られた樹脂組成物を、ダイス径150mmΦのスパイラルダイを備えた55mmΦの押出機を用い、成形温度185〜225℃、押出量60kg/hr、ブローアップ比3.0の条件でインフレーション法により厚さ30μmのフィルムを成形した。得られたフィルムの物性値を表2に示す。
【0036】
【表1】
Figure 0003851566
なお透湿性ウレタン樹脂組成物に滑剤(エステル系ファインパウダー)を0.2%添加したときには成形機内での滞留防止ができ、フィルム成形時のゲル防止に有効であった。
【0037】
【表2】
Figure 0003851566
【0038】
上記実施例1で得られたフィルムの伸縮性をオリエンテック社製の測定器(商品名:引張試験器 RTA−100 JIS L−1096対応)を使用して、チャック間100mm、サンプル幅25mm、チャックスピード300mm/min、伸びが100%でリターンしSSカーブを描かせ伸縮性の測定を行った。図1にその結果を示す。
また実施例Aにおいて得られたフィルムを、JIS L−1099A−1法を用いて透湿度を測定した値を図2に示す。
【0039】
さらに本発明の樹脂組成物のフィルム実施例1の樹脂組成物に粘着剤としてバンドエイド(アクリル系粘着剤)を塗布したときには70℃のオーブン中に保管して加速試験をした場合、図3に示すように7日経過しても粘着力は全く低下しなかった。
【0040】
【発明の効果】
本発明の透湿性樹脂組成物は、ポリウレタン樹脂に脂肪族ポリエステル(ポリ乳酸を含む)をブレンドすることによって加工温度を低下させることにより、軟質伸縮性の大きい耐熱性のあるゴム的弾性体であるにもかかわらずインフレーション成形のような押出成形法によるフィルム成形が可能とした。ゴム的弾性を利用して紙オムツなどへのホットメルト接着剤の塗布時においても耐熱性が十分にあるため切断の危険がないゴム材料として使用可能である。
特にフィルムとしたときには、微細孔を設けることなく透湿性の大きなフィルム(無孔透湿フィルム)とすることが可能であり、目詰まりが無い透湿フィルムとして使用できる。またこのフィルムは絆創膏など接着剤と貼り合わせて使用する場合に長期間に亘り接着剤の性能を低下させない特徴を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1で製造した透湿性樹脂組成物の伸縮性。
【図2】インフレーション法により成形された実施例1の樹脂組成物を用いた透湿性フィルムの透湿度。
【図3】インフレーション法により成形された施例1の樹脂組成物を用いた透湿性フィルムの粘着剤に対する耐浸透性。

Claims (9)

  1. A.SP値が9乃至11であるポリウレタン樹脂100重量部に対し、B.SP値が9乃至11である脂肪族ポリエステル(ポリ乳酸を含む)の少なくとも1つ10〜50重量部を配合した樹脂組成物から得られた伸縮性を有する無孔透湿性フィルム。
  2. ポリウレタン樹脂として、ポリエーテル系ポリオールまたはポリエステル系ポリオールとポリイソシアネートとを鎖伸張剤の存在下に反応させて得られたポリエーテル系ポリウレタン樹脂またはポリエステル系ポリウレタン樹脂のいずれかを用いた請求項1に記載の伸縮性を有する無孔透湿性フィルム。
  3. 脂肪族ポリエステルが、ポリブチレンサクシネート、ポリブチレンサクシネートアジペート、ポリエチレンサクシネート、少量の芳香族ジカルボン酸で変性されたこれら脂肪族ポリエステル及びポリ乳酸からなる群から選ばれた少なくとも1つである請求項1又は2に記載の伸縮性を有する無孔透湿性フィルム。
  4. 透湿性が、厚さ30μm換算で400g/m2・24hr以上である請求項1〜3のいずれか1項に記載の伸縮性を有する無孔透湿性フィルム。
  5. ブロッキング防止剤として無機質充填材を樹脂合計100重量部に対し1〜20重量部を配合した請求項1〜4のいずれか1項に記載の伸縮性を有する無孔透湿性フィルム。
  6. A.SP値が9乃至11であるポリウレタン樹脂100重量部に対し、B.SP値が9乃至11である脂肪族ポリエステル(ポリ乳酸を含む)の少なくとも1つ10〜50重量部を配合した樹脂組成物をインフレーション法を用いてフィルムを製造することを特徴とする伸縮性を有する請求項1〜5のいずれか1項に記載の無孔透湿性フィルムの製造方法。
  7. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の伸縮性を有する無孔透湿性フィルムを用いた粘着テープ基材。
  8. 請求項7に記載の方法により製造された伸縮性を有する無孔透湿性フィルムを用いた粘着テープ基材に粘着剤を塗布した粘着テープ。
  9. 請求項8に記載の粘着テープを用いた衛生資材。
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