JP3851026B2 - レバー嵌合式コネクタ - Google Patents

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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R13/00Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
    • H01R13/62Means for facilitating engagement or disengagement of coupling parts or for holding them in engagement
    • H01R13/629Additional means for facilitating engagement or disengagement of coupling parts, e.g. aligning or guiding means, levers, gas pressure electrical locking indicators, manufacturing tolerances
    • H01R13/62933Comprising exclusively pivoting lever

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  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明はレバー嵌合式コネクタに関し、さらに詳しくは、レバーを回動操作することにより相手コネクタへ挿入・接続するレバー嵌合式コネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のレバー嵌合式コネクタとしては、図5に示すようなものがある。このレバー嵌合式コネクタは、雄コネクタ1と、この雄コネクタ1に回動自在に取り付けられたレバー2と、雄コネクタ1が嵌合する雌コネクタ3とを備えている。
【0003】
雄コネクタ1は、雌コネクタ3への挿入方向に沿って貫通し内部に雌端子を収容する端子収容室4を複数備えると共に、雄コネクタ1の両側面5の一端部には、コネクタの挿入方向に延びるガタ防止リブ6が側方に突出するように形成されている。また、雄コネクタ1の両側面5にはボス部7が突設されており、このボス部7にレバー2が回動自在に支持されている。
【0004】
レバー2は左右一対の側壁8と、左右の側壁8を後端側で連結する操作部9とを備えている。左右の側壁8には雄コネクタ1の上記したボス部7が挿入され、この挿入によってレバー2がボス部を中心に回動する。また、操作部9と反対側に位置する側壁8の先端には、雄コネクタ1のガタ防止リブ6を貫通する突起部10が一体的に形成されている。さらに、側壁8における突起部10とボス部7との間には、レバー回動時の支点となる係合突起11が側方に向けて突設されている。
【0005】
雌コネクタ3は雄コネクタ1が嵌合する上面解放のフード部12を有している。このフード部12の一端側には、雄コネクタ1のガタ防止リブ6が挿入される長溝13が形成されている。また、フード部12の側面には、レバー2の係合突起11が挿入される挿入溝14Aと、レバー2を回動操作することにより係合突起11が係合する係合段部14Bとが形成されている。
【0006】
このようなレバー嵌合式コネクタを接続するには、まず、雄コネクタ1を所定深さまでフード部12内に挿入する。このとき、レバー2の係合突起11は、フード部12の挿入溝14Aに挿入される。その後、レバー2を回動操作することにより、係合突起11を係合段部14Bに係合させて、係合突起11と係合段部14Bとの当接した部分を支点としてレバー2を押圧する。この回動によるてこの原理で雄コネクタ1全体は、フード部12内に挿入されて接続が行われる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
このようなレバー嵌合式コネクタでは、雄コネクタ1と、雌コネクタ3側のフード部12とが細長い形状であり、接続する電線の数に応じて長手方向に長くなる傾向がある。このため、雄コネクタ1とフード部12との寸法精度が悪くなるという問題点がある。
【0008】
また、レバー2を操作する際に支点となる係合突起11と係合段部14Bとが、コネクタの長手方向の一方の側部側へ偏って配置されている。このため、係合突起11がフード部12の内壁に形成された挿入溝14A内をスライドして挿入されるときに、スライド抵抗や引っ掛かりが発生することにより、図6に示すように、雄コネクタ1がフード部12に対して傾き易くなる。このように雄コネクタ1に傾きが発生した場合、図7に示すように、レバー2の側壁8に突設した係合突起11が、フード部12の内壁に形成された係合段部14Bに引っ掛かりにくくなるという問題点があった。このように、係合突起11が係合段部14Bに係当しない場合には、レバー2を回動操作しても、雄コネクタ1は、フード部12内へそれ以上挿入することができずに半嵌合状態となってしまうという問題点があった。
【0009】
そこで、本発明は、レバーの回動操作時に、相手コネクタのフード部側に、レバー側の係合突起が確実に係当して支点を構成でき、結合を確実に行うことのできるレバー嵌合式コネクタを提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、コネクタ本体の側面にレバーの中間部が軸支された第1コネクタと、前記第1コネクタを収納するフード部を備えた第2コネクタとからなり、前記レバーの一端側の側面に係合突起が突設され、かつ前記フード部の内壁に前記係合突起がコネクタどうしの嵌合方向に挿入される挿入溝が形成されるとともに、当該挿入溝の内奥部に前記係合突起の突起係当部が係合可能な被係合部が形成され、前記第1コネクタを前記第2コネクタの前記フード部へ挿入して前記レバーを回動操作することにより、前記被係合部に前記係合突起が係合する部分を支点として前記レバーが前記コネクタ本体を前記フード部内へ挿入、押圧して前記第1コネクタと前記第2コネクタとを嵌合させるレバー嵌合式コネクタであって、前記被係合部は、前記レバーの回動による前記係合突起の回動軌跡に交わる、前記挿入溝の側壁に対して90°未満の範囲で傾斜する傾斜面であることを特徴とする。
【0011】
このような構成の請求項1記載の発明では、第1コネクタに軸支されたレバーに突設された係合突起が、第2コネクタのフード部の内壁に形成された挿入溝に挿入され、被係合部が形成された位置まで移動することができる。挿入溝の所定深さまで挿入された係合突起の突起係当部は、レバーの回動操作に伴って回転移動して、被係合部を構成する傾斜面に係当して支点としての作用を果たす。また、被係合部が傾斜面でなるため、係合突起の突起係当部のスライドを許容して、係合突起が最適な位置へ移動することができ、確実な係合を行うことを可能にしている。なお、傾斜面は、レバーの回動による係合突起の回動軌跡に交わるように設定されているため、係合突起と確実に係合する。このため、レバーを回動操作した際に、レバーが空転するのを防止することができる。
【0012】
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載のレバー嵌合式コネクタであって、前記傾斜面に係当する前記係合突起の前記突起係当部は、前記レバーの回動を開始する位置にある状態で、前記傾斜面と前記挿入溝の前記側壁との境界部に対して、前記挿入溝の前記挿入方向に所定距離を隔てて位置するように設定されていることを特徴とする。
【0013】
したがって、請求項2記載の発明では、請求項1記載の発明の作用に加えて、突起係当部が傾斜面と挿入溝の側壁との境界部に対して、挿入溝における嵌合方向(挿入方向)に所定距離を確保して位置するため、フード部と第1コネクタとの間に寸法誤差が発生することに起因して、フード部内で第1コネクタが傾いて挿入された場合でも、係合突起を傾斜面に確実に係合させることができる。
【0014】
さらに、請求項3記載の発明は、請求項1または請求項2に記載のレバー嵌合式コネクタであって、前記傾斜面は、前記コネクタどうしの嵌合方向に対して45°以上の角度をなすことを特徴とする。
【0015】
請求項3記載の発明では、請求項1および請求項2に記載の発明の作用に加えて、被係合部としての傾斜面をコネクタどうしの嵌合方向に対して45°以上の角度をなすようにしたことで、係合突起の突起係当部がより傾斜面をスライドし易くなり、適切な支点位置をとることが可能となる。
【0016】
また、請求項4記載の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のレバー嵌合式コネクタであって、前記突起係当部は、前記係合突起の壁面どうしが鈍角をなして交わる角部であることを特徴とする。
【0017】
このような構成の請求項4記載の発明では、請求項1〜請求項3の発明の作用に加えて、レバーが回動操作された際に、係合突起の突起係当部である角部が鈍角をなすため、傾斜面に拾われ易くなり、傾斜面と突起係当部との係合をより確実に行うことが可能となる。
【0018】
さらに、請求項5記載の発明は、請求項4記載のレバー嵌合式コネクタであって、前記角部は、アールが形成された曲面でなることを特徴とする。
【0019】
請求項5記載の発明では、請求項4記載の発明の作用に加えて、突起係当部としての角部をアールにすることにより、傾斜面に対してより円滑にスライドすることが可能となり、適切な位置で傾斜面と突起係当部とを係合させることが可能となる。このため、レバー回動時の適切な支点位置を確保でき、確実かつ円滑なレバー操作を可能にする作用がある。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るレバー嵌合式コネクタの詳細を図面に示す実施形態に基づいて説明する。
【0021】
図1は本発明に係るレバー嵌合式コネクタ20の実施形態を示す斜視図である。同図に示すように、レバー嵌合式コネクタ20は、第1コネクタとしての雌コネクタ21と、第2コネクタとしての雄コネクタ22とからなる。
【0022】
雌コネクタ21は、コネクタ本体23と、コネクタ本体23に回動自在に取り付けられたレバー24とからなる。コネクタ本体23は、嵌合方向(上下方向)に貫通する複数の端子収容室25を有する。この端子収容室25の内部には、下方から挿入される、雄コネクタ22側の接続端子(図示省略する)と、接続される雌端子金具(図示省略する)が配置されている。なお、図示しないが、端子収容室25の上部開口からは、端子収容室25内に配置された雌端子金具に端末が接続された電線が引き出されるようになっている。
【0023】
また、コネクタ本体23の一方の端部の両側面には、コネクタの嵌合方向に沿ってレバー挿入リブ26が側方に向けて突設されている。そして、コネクタ本体23の両側面には、所定位置にボス部27が突設されている。このボス部27には、上記したレバー24を構成するレバー壁24A、24Aのそれぞれに形成された枢支孔29が嵌合されることにより、レバー24全体が回動自在に支持されている。
【0024】
レバー24は、上記した左右一対のレバー壁24A、24Aと、これらレバー壁24Aどうしを他端側上部で連結する操作部24Bとを備えている。各レバー壁24Aの一方の端部には、コネクタ本体23に形成されたレバー挿入リブ26に挿入される挿入用突出部24Cが形成されている。また、レバー壁24Aの外側面における、挿入用突出部24Cと枢支孔29との間には、レバー24を回転操作したときに支点となる係合突起30が突設されている。この係合突起30の形状および配置構造については、後述する。
【0025】
レバー挿入リブ26は、コネクタ嵌合方向に沿って形成されたレバー挿入用スリット31が嵌合方向の中間部に形成されている。このレバー挿入リブ26の上部には、レバー挿入用スリット31を挟み相対向する壁どうしを連結するリブ上連結部26Aが形成されている。また、レバー挿入リブ26の下部には、レバー挿入用スリット31を挟み相対向する壁どうしを連結するリブ下連結部26Bが形成されている。リブ上連結部26Aは、リブ下連結部26Bより太く膨大となるように形成されている。そして、リブ上連結部26Aの上端面には、レバー挿入用スリット31に連通する上部貫通口32が形成されている。この上部貫通口32の横断面は、レバー挿入用スリット31の横断面と略同一に設定してある。なお、この上部貫通口32は、コネクタ本体23の成形工程において、レバー挿入用スリット31を形成するときに金型を上方へ抜くための開口部であり、金型を抜いた結果として形成されている。
【0026】
また、リブ上連結部26Aの一方の側面(コネクタ本体23の長手方向の外側面)には、それぞれ斜面33が形成されている。これら斜面33は、コネクタ本体23を雄コネクタ22側に挿入・嵌合する際に、雄コネクタ22側の壁面と係当してコネクタ本体23が傾いて嵌合する(レバー24の挿入用突出部24Cが位置する側が、他方側より雄コネクタ22の奥へ嵌合する)ことを是正する機能を有している。
【0027】
雄コネクタ22は、上記した雌コネクタ21が挿入・嵌合される、上面解放のフード部34を有している。このフード部34の一方には、レバー挿入リブ26が挿入されるガイド溝35、35が挿入方向に沿って形成されている。このガイド溝35の、それぞれの一方側の内側面上部には、上記したリブ上連結部26Aの斜面33に対応する傾斜壁面38が形成されている。
【0028】
フード部34の両側面には、それぞれレバー24に形成された係合突起30が挿入される挿入溝36が形成されている。また、この挿入溝36の挿入方向の中間位置には、レバー24の回動に伴い係合突起30が係合し、レバー回転時の支点となる係合段部37が形成されている。また、挿入溝36における係合段部37よりやや深い位置(奥)には、図1および図2に示すように、挿入溝36に挿入された係合突起30に係当する係当部30aが形成されている。
【0029】
ここで、雌コネクタ21のレバー24に突設された係合突起30と、雄コネクタ22のフード部34の内壁に形成された係合段部37とについて説明する。
【0030】
挿入溝36の所定深さ位置に形成された係当部30aは、フード部34内に雌コネクタ21を挿入した際に、係合突起30の挿入方向の前面(図2においては下面)が当接する係当面部38Aと、係合突起30の前面に係当せず、係合突起30の回動軌跡から外れるように傾斜する傾斜面38Bとからなる。この傾斜面38Bは、レバー24の回動操作に伴い、係合突起30が図2の二点鎖線の矢印で示す方向に回動されたときに、係当部30aが係合突起30の挿入方向の前面との干渉を少なくするために、形成されている。
【0031】
また、係合突起30の挿入方向の後面(図2において上面)の回動方向側には、テーパ面30Aが形成されている。このテーパ面30Aと、テーパ面30Aの下縁(突起係当部)30Bから垂下する側壁面30Cとは、鈍角をなすように設定されている。
【0032】
一方、係合突起30が挿入溝36の係当部30aに係当した状態において、この係合突起30に対向する側の挿入溝36の内壁に係合段部37が形成されている。この係合段部37は、溝幅を広げる方向に傾斜する斜面で形成されている。この斜面でなる係合段部37は、レバー24が回動されて係当部30aに前面が当接した状態の係合突起30が移動して、係合突起30のテーパ面30Aの下縁30Bが係当し得るようになっている。具体的には、係合段部37を形成する斜面の上縁37Aと、係合突起30のテーパ面30Aの下縁30Bと、の挿入方向の距離(深さ)Dが所定長さ以上に設定されている。
【0033】
この距離Dの長さ寸法としては、上記したコネクタ本体23およびフード部34の長手方向の長さの誤差により、嵌合状態において、コネクタ本体23がフード部34に対してどの程度傾きが生じるかを考慮して設定される。なお、本実施形態では、図2に示すように、係合段部37を形成する斜面と嵌合方向と直角をなす方向との角度aが、45°以下になるように設定されている。
【0034】
なお、本実施形態におけるこの他の構成としては、図1に示すように、コネクタ本体23の他端下部に、ガイド突部39、39が突設されている。これに対応して、フード部34の他端の両側内壁には、ガイド突部39を案内するガイド溝40、40が形成されている。
【0035】
次に、本実施形態のレバー嵌合式コネクタ20の作用および動作について説明する。
【0036】
まず、図1に示す状態にある雌コネクタ21と雄コネクタ22とを、図3に示すようにフード部34内にコネクタ本体23を挿入・嵌合させる。このときは、レバー24を操作する必要はなく、図1の状態にある雌コネクタ21をフード部34へ単に挿入させるだけでよい。このとき、レバー挿入リブ26のリブ下連結部26B、26Bは、フード部34の内壁に形成されたガイド溝35、35に沿って挿入される。同時に、係合突起30、30は、フード部34の内壁に形成された挿入溝36、36に挿入され、コネクタ本体23のガイド突起39、39がフード部34の内壁に形成されたガイド溝40、40に挿入される。このとき、係合突起30の挿入方向の前面は、係当部30aの係当面38Aに係当し、係合段部37と係合し得る側方位置に位置している。
【0037】
次に、図3に示す状態から太い矢印の方向(図中、時計回り方向)へレバー24を押すことにより、ボス部27を回動中心としてレバー24が回動し、係合突起30がフード部34の内壁に形成された係合段部37に係合する。さらに、レバー24を回動操作すると、係合突起30と係合段部37とが係合する部分を支点としてコネクタ本体23がフード部34内に押し込まれる。なお、図3は、フード部34に対して、コネクタ本体23の他端側(ガイド突起39が形成された側)が、コネクタ本体23の一端側(レバー24の先端が位置する側)より、先行して深く挿入されて傾いている状態を示している。
【0038】
本実施形態では、図2に示した距離Dの長さ寸法を、コネクタ本体23およびフード部34の長手方向の長さの誤差により、嵌合状態において、コネクタ本体23がフード部34に対してどの程度傾きが生じるかを考慮して設定していることに加えて、係合段部37を形成する斜面と嵌合方向と直角をなす方向との角度aが、45°以下(嵌合方向に対して45°以上)になるように設定されているため、係合突起30のテーパ面30Aの下縁部が係合段部37に確実に当接して、レバー操作の際の支点として作用するようになっている。
【0039】
このようにレバー24を回動操作すると、図4に示すように、レバー挿入リブ26のリブ上連結部26Aの斜面33は、フード部34側の傾斜壁面38に係当する。このような斜面33と傾斜壁面38との係当により、コネクタ本体23が傾いて挿入されるのを防止する作用がある。なお、コネクタ本体23が傾いてフード部へ嵌合されると、コネクタ本体23側とフード部34側とに互いに干渉する部分が生じるため、レバー24の操作力が増大するが、本実施形態のように、係合突起30と係合段部37とが確実に係当することに加えて、斜面33と傾斜壁面38とが係当することで、コネクタ本体23の嵌合姿勢を適切に保ちつつ、容易なレバー操作で確実にコネクタ結合を行うことができる。
【0040】
また、このような構成のレバー嵌合式コネクタ20では、レバー挿入リブ26のリブ上連結部26Aリブ下連結部26Bより太く膨大に形成されているため、レバー挿入用スリット31と横断面が同形同寸の上部貫通口32を、レバー挿入用スリット31と連通するように形成するように形成することができる。このため、レバー挿入用スリット31を成形するために、スライド金型を用いる必要がなく、コネクタ本体23を低コストに製造することができる。また、レバー挿入リブ26のリブ上連結部26Aの一方の側面に斜面33を形成したことにより、コネクタ本体23が、雄コネクタ22側のフード部34に対して、傾いて挿入されても、斜面33と、フード部34に形成された傾斜壁面38とが係当することにより、傾いたコネクタ本体23の姿勢を是正することができる。このため、コネクタ本体23側とフード部34側との間に互いに干渉する部分が生じるのを防止することができる。この結果、レバー24の操作力を低減させることができ、コネクタ本体23をフード部34へ円滑に挿入・嵌合させることができる。
【0041】
以上、実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、構成の要旨に付随する各種の変更が可能である。例えば、上記した実施形態では、係合突起30のテーパ面の下縁部分が係合段部37を形成する斜面に当接する角部となるように、テーパ面30Aと側壁面30Cとのなす角度が鈍角となるように設定したが、この部分を曲面(アール面)としてもよい。この場合、曲面が係合段部37をスライドすることができ、支点として適切な位置へ係合突起30を移動し易くすることができる。
【0042】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、請求項1記載の発明によれば、フード部の内壁に形成された被係合部が傾斜面でなるため、係合突起の係当部のスライドを許容して、係合突起が最適な位置へ移動することができ、確実な係合を得ることができる。加えて、傾斜面がレバーの回動による係合突起の回動軌跡に交わるように設定されているため、より傾斜面に係合突起を確実に係合させることができ、レバーを回動操作した際に、レバーが空転するのを防止する効果がある。
【0043】
また、請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明の効果に加えて、係当部が傾斜面と挿入溝の側壁との境界部に対して、挿入溝における嵌合方向(挿入方向)に所定距離を確保して位置するため、フード部と第1コネクタとの間に寸法誤差があり、且つフード部内で第1コネクタが傾いて挿入された場合でも、確実に係合突起を傾斜面に係合させることができ、確実なコネクタ接続を行うことができる。
【0044】
さらに、請求項3記載の発明によれば、請求項1および請求項2に記載の発明の効果に加えて、被係合部としての傾斜面をコネクタどうしの嵌合方向に対して45°以上の角度をなすようにしたことで、係合突起の係当部がより傾斜面を容易にスライドして適切な支点位置をとることができるため、フード部と第1コネクタとの間に一定範囲内での寸法誤差があっても、確実なコネクタの嵌合を行えるという効果がある。
【0045】
また、請求項4記載の発明によれば、請求項1〜請求項3の発明の効果に加えて、レバーが回動操作された際に、係合突起の係当部である角部が鈍角をなすため、傾斜面に拾われ易くなり、傾斜面と係当部との係合をより確実に行うことができるという効果がある。
【0046】
さらに、請求項5記載の発明によれば、請求項4記載の発明の効果に加えて、係当部としての角部をアールにすることにより、傾斜面に対してより円滑にスライドすることが可能となり、適切な位置で傾斜面と係当部とを係合させることが可能となる。このため、レバー回動時の適切な支点位置を確保でき、確実かつ円滑なレバー操作を可能にする効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るレバー嵌合式コネクタの実施形態を示す斜視図である。
【図2】実施形態の要部断面説明図である。
【図3】実施形態のレバー嵌合式コネクタの挿入途中状態を示す断面説明図である。
【図4】実施形態のレバー嵌合式コネクタの挿入完了状態を示す断面説明図である。
【図5】従来のレバー嵌合式コネクタを示す斜視図である。
【図6】フード部とコネクタ本体との間に寸法誤差がある場合にコネクタ本体がフード部内で傾いて挿入された場合を示す断面説明図である。
【図7】従来のレバー嵌合式コネクタの要部断面図である。
【符号の説明】
20 レバー嵌合式コネクタ
21 雌コネクタ
22 雄コネクタ
23 コネクタ本体
24 レバー
24A レバー壁
27 ボス部
30 係合突起
30B 下縁(テーパ面下縁)
36 挿入溝
37 係合段部(傾斜面)

Claims (5)

  1. コネクタ本体の側面にレバーの中間部が軸支された第1コネクタと、前記第1コネクタを収納するフード部を備えた第2コネクタとからなり、前記レバーの一端側の側面に係合突起が突設され、かつ前記フード部の内壁に前記係合突起がコネクタの嵌合方向に挿入される挿入溝が形成されるとともに、当該挿入溝の内奥部に前記係合突起の突起係当部が係合可能な被係合部が形成され、前記第1コネクタを前記第2コネクタの前記フード部へ挿入して前記レバーを回動操作することにより、前記被係合部と前記係合突起とが係合する部分を支点として、前記レバーが前記コネクタ本体を前記フード部内へ挿入、押圧して前記第1コネクタと前記第2コネクタとを嵌合させるレバー嵌合式コネクタであって、
    前記被係合部は、前記レバーの回動による前記係合突起の回動軌跡に交わる、前記挿入溝の側壁に対して90°未満の範囲で傾斜する傾斜面であることを特徴とするレバー嵌合式コネクタ。
  2. 請求項1記載のレバー嵌合式コネクタであって、
    前記傾斜面に係当する前記係合突起の前記突起係当部は、前記レバーの回動を開始する位置にある状態で、前記傾斜面と前記挿入溝の前記側壁との境界部に対して、前記嵌合方向へ所定距離を隔てて位置するように設定されていることを特徴とするレバー嵌合式コネクタ。
  3. 請求項1または請求項2に記載のレバー嵌合式コネクタであって、
    前記傾斜面は、前記嵌合方向に対して45°以上の角度をなすことを特徴とするレバー嵌合式コネクタ。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のレバー嵌合式コネクタであって、
    前記突起係当部は、前記係合突起の壁面どうしが鈍角をなして交わる角部であることを特徴とするレバー嵌合式コネクタ。
  5. 請求項4記載のレバー嵌合式コネクタであって、
    前記角部は、アールが形成された曲面でなることを特徴とするレバー嵌合式コネクタ。
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