JP3850107B2 - 広帯域無線周波受信機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ディジタル携帯電話機等で使用される広帯域無線周波受信機に関し、詳細には、信号を広帯域のまま取り込んでチャネル分離や変復調処理をDSP等のディジタル回線で実現するような場合において、受信信号の性能劣化を起こすことなく受信機の広帯域化がはかれ、小型で低消費電力な広帯域無線周波受信機に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、マルチメディア化が種々の分野で進んでおり、移動体通信もマルチメディア時代における情報端末として、その高速化、大容量伝送への要求が高まっている。これにより無線機も広帯域化をはかる必要がある。また、最近では、ディジタル回路技術の発達により、アナログ回路で実現していた機能をディジタル回路で実現する例が増えてきており、ディジタル携帯電話等の通信機分野においても、ソフトウエア無線機と呼ばれる無線機能のほとんどをソフトウエアで実現する技術が提案されている。この技術の特徴は、従来アナログ的に行っていたチャネル分離や変復調といった信号処理機能を、すべてA/D変換後に、ソフトウエアで処理することによって無線機の機能に柔軟性を持たせたことにある。
このため、A/D変換器、DSP等には高周波、広帯域特性が要求され、同時に無線部の広帯域化をはかる必要がある。
【0003】
図4は、広帯域無線周波受信機の構成の従来例を示す図である。この図4に示す広帯域受信機は、ディジタル携帯電話機において、無線機の機能の一部をDSPで実現した例を示している。
図4において、広帯域無線周波受信機は、高周波信号を入力するアンテナ1と、高周波信号の帯域外不要波を除去するための高周波バンドパスフィルタ2と、高周波信号を低雑音で増幅する高周波低雑音増幅器3と、高周波信号を広帯域のまま周波数変換するための固定周波数信号を発信する局部発信器12と、高周波低雑音増幅器3の出力を固定周波数信号と混合して中間周波信号に変換するミキサ4と、周波数変換後の中間周波信号の帯域外不要波を除去するための中間周波バンドパスフィルタ13と、中間周波信号を増幅するAGC機能付き中間周波増幅器8と、アナログ信号をディジタル信号に変換するA/D変換器9と、チャネル分離や変復調処理等の信号処理機能をディジタル的に行うDSP10で構成される。
上記高周波バンドパスフィルタ2、高周波低雑音増幅器3、局部発信器12、ミキサ4、中間周波バンドパスフィルタ13、及び中間周波増幅器8は、周波数変換部14を構成し、この周波数変換部14は、アナログ回路で構成され、アナログ的に信号処理を行う。
【0004】
次に、上記構成の広帯域無線周波受信機の動作を説明する。
図5は、図4の広帯域無線周波数受信機における入出力信号のスペクトルをモデル化した図である。
先ず、アンテナ1からは、中心周波数fRFで帯域幅Wsの高周波信号が入力され、この高周波信号は、高周波バンドパスフィルタ2により、所要帯域(帯域幅WRF)外の不要波が除去される。ここで、高周波バンドパスフィルタ2において、無線性能を満足させるための要求されるダイナミックレンジであって、例えば、80dB以上を得る帯域幅をWRFとおく。
この高周波バンドパスフィルタ2を通過した高周波信号(中心周波数fRF、帯域幅WRF)は、高周波低域雑音増幅器3によって増幅される。次いで、ミキサ4により、この高周波低雑音増幅器3の出力は、局部発信器12から発信される単一周波数の固定周波信号と混合されて周波数変換され、中間周波数信号が出力される。ここで、周波数変換後の中間周波信号の中心周波信号の中心周波数をfIFおく。
次に、中間周波バンドフィルタ13により、局部発信器12の発信周波数を含む所用帯域外の不要波が除去される。ここで、中間周波バンドパスフィルタ13において、無線性能を満足するために要求されるダイナミックレンジであって、例えば、80dB以上を得る帯域幅をWIF、このときの最大周波数をfMAX とおく。
中心周波数fIF、帯域幅WIFの中間周波信号は、中間周波増幅器8によって増幅された後、A/D変換器9によってディジタル変換される。この時、A/D変換器9に要求されるサンプリング速度をfS とすると、サンプリング速度fS は、下式(1)を満たす必要がある。
S >2×fMAX −−−(1)
(Jeffery A.Wepman,"Analog-to-DigitalConverters and Their Applicati- ons in Radio Receivers",IEEE Communication Megazine,Vol.33,No.5,pp39-45, May 1955)
続いて、A/D変換器9でディジタル変換された信号は、DSP10に入力され、チャネル分離や変復調処理等の信号処理がディジタル的に行われる。
【0005】
図6は、図4の広帯域無線周波数受信機における入出力信号のスペクトルをモデル化した他の例を示す図である。
図6に示すように、ベースバンド付近より比較的高い周波数帯域でサンプリングを行っても良い。この場合、A/D変換器9に要求されるサンプリング速度をfS とすると、下式(2)を満たす必要がある。
S >2×WIF−−−(2)
(Jeffery A.Wepman,"Analog-to-Digital Converters and Their Applicati-ons in Radio Receivers",IEEE Communication Megazine,Vol.33,No.5,pp39-45,May 1955 )
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来技術では、上記式(1)、(2)のいずれの場合においても、前記広帯域無線周波受信機の構成では、実際に、広帯域化をはかろうとすると、以下に詳述する理由で各種アナログデバイスやA/D変換器9、DSP10の高周波特性や広帯域特性等に対する要求が非常に大きくなるため、回路規模が大きくなり、消費電力が増大するという問題があった。
上記図5に示すように、前記広帯域無線周波数受信機では、高周波信号を直接ベースバンド付近に周波数変換するので負の折り返し信号が中間周波数帯域に入りこんでしまい、雑音となって無線性能に悪影響を及ぼし、性能劣化を引き起こす。このため、最大周波数fMAX は下式(3)の条件を満たす必要がある。
MAX >fIF+WIF/2−−−(3)
上記式(1)と上記式(3)からA/D変換器のサンプリング速度fS とアナログ回路との関係は、下式(4)の如くなる。
S >2fIF+WIF−−−(4)
即ち、上記式(4)からわかるように、受信機の広帯域化をはかろうとすると、fIFが大きくなるため、A/D変換器9のサンプリング速度fS を大としなけらばならない。その結果、高価なA/D変換器が必要となり装置のコストが大となる。また、中間周波数IIFをよりベースバンドに近づけると、中間周波バンドパスフィルタの実現が困難であり、実現できても広帯域特性を確保するためには、挿入損失、形状が大きくなる。さらに、帯域外の減衰特性が緩慢になり、前記と同様のダイナミックレンジを確保するにはWIFが大きくなり、A/D変換器への負荷を増大させるとともに帯域外の雑音に影響されやすくなる。
例えば、実際に減衰特性が良好なことで知られている表面弾性波フィルタで考えると、中心周波数が100MHZで通過帯域幅WSを20MHZとした場合にはfMAX は120MHZ程度となり、A/D変換器に対して240Msps(M Samples/sec)以上のサンプリング速度でサンプリングしなければならない。
かかるA/D変換器のサンプリング速度を速くしなければならないという問題は、広帯域無線周波受信機の構成を、例えば、ダブルコンバージョン方式で構成した場合や上記図6に示すサンプリング手法を用いたとしても、同様に発生する問題である。
本発明は、上記課題を鑑てなされたものであり、受信信号の特性を劣化させることなく、受信機の広帯域特性を保ちながらA/D変換器のサンプリング速度を低くして、小型で、且つ低消費電力な広帯域無線周波受信機を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に係る広帯域無線周波受信機は、入力する高周波信号を広帯域のまま周波数変換して中間周波信号を生成する周波数変換部と、各々異なる中心周波数を有し、各々の通過帯域が重なり合った状態で所定の通過帯域幅を形成する複数のバンドパスフィルタを備え、前記中間周波信号を前記複数のバンドパスフィルタ各々の通過帯域で濾過して出力するフィルタ部と、前記複数のバンドパスフィルタの出力レベルを各々検出して記憶すると共に、検出した出力レベルをDSPに出力するレベル検出部と、前記DSPの制御により、前記レベル検出部の出力を選択して切り換える切替器と、前記切替器により選択されたアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換器と、チャネル分離や変復調等の信号処理と前記切替器の切替を制御する前記DSPと、を備えた構成とした。
請求項1に係る広帯域無線受信機によれば、フィルタ部の複数のバンドパスフィルタが、中間周波信号を各々が異なる通過帯域で濾過して出力し、レベル検出部は、前記複数のバンドパスフィルタの出力レベルを各々検出して記憶すると共に、検出した出力レベルをDSPに出力し、切替器がDSPの制御により、レベル検出部の出力を選択して切り換え、A/D変換器が切替器により選択されたアナログ信号をデジタル信号に変換する構成であるので、フィルタ部の複数のバンドパスフィルタの出力のレベルを検出して、目的とする通信帯域を検出し、レベル検出部からの出力をシステムの運用形態にあわせて選択して出力するができる。その結果、受信機の広帯域特性を保ちながらA/D変換器のサンプリング速度を従来より低くすることができるため、小型でかつ低消費電力の広帯域無線受信器を提供することが可能となる。
【0008】
請求項2に係る広帯域無線周波受信機は、請求項1に係る広帯域無線周波受信機において、前記複数のバンドパスフィルタは、各々が異なる共振点を有するSAWフィルタからなり、多周波の信号を同時に扱うことが可能とした。
請求項2に係る広帯域無線周波受信機によれば、バンドパスフィルタにSAWフィルタを使用した構成であるので、請求項1記載の発明の効果に加えて、中間周波信号を異なる通過帯域で濾過して出力するフィルタを安価に構成することが可能となる。
請求項3に係る広帯域無線周波受信機は、請求項1又は2記載の広帯域無線周波受信機において、広帯域信号の周波数解析を行うためのFFT機能を備えたFFT処理部を前記DSP内部、もしくは、外部に備えた構成とした。
請求項3に係る広帯域無線周波受信機によれば、広帯域信号の周波数解析を行うためのFFT機能を備えたFFT処理部を前記DSP内部、もしくは、外部に備えた構成であるので、請求項1又は2記載の発明の効果に加えて、電波環境の監視等を行うことが可能となる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る広帯域無線周波受信機を図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明に係る広帯域無線周波受信機の構成を示すブロック図である。図1において、上記図4で示した広帯域無線周波受信機と同等機能を有する部分は同一符号を付してある。図1において、広帯域無線周波受信機は、高周波信号を入力するアンテナ1と、高周波信号の帯域外不要波を除去するための高周波バンドパスフィルタ2と、高周波信号を低雑音で増幅を行う高周波低雑音増幅部3と、高周波信号を広帯域のまま周波数変換するための固定周波数信号を発生する局部発信器12と、高周波低雑音増幅器3の出力を固定周波数信号と混合して中間周波信号に変換するミキサ4と、複数の中間周波バンドパスフィルタ5a〜5dを備え、各中間周波バンドパスフィルタ5a〜5dにより周波数変換後の中間周波信号の帯域外不要波を除去するIWF(Integrated Wideband Filter)5と、IWF5の各中間周波バンドパスフィルタ5a〜5dの出力レベルを記憶するとともに、DSP10に対してこの出力レベルを出力するレベル検出部6と、レベル検出部6の出力をDSP10からの制御に応じて切り替える切替器7と、切替器7からの中間周波信号を増幅するAGC機能付き中間周波増幅器8と、増幅されたアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換器9と、チャネル分離や変復調処理等の信号処理機能をデジタル的に行うためのDSP10と、及びA/D変換後のデジタル信号をFFT処理して処理データをDSP10に出力し、無線環境等の環視を可能とさせるFFT処理部11等により構成されている。上記中間周波バンドパスフィルタ5a〜5dとしては、例えば、各々が異なる共振点を有するSAWフィルタを用いることができる。図2は、IWF5の各中間周波バンドパスフィルタ5a〜5bの周波数特性を示す図である。各中間周波バンドパスフィルタ5a〜5bは、図2に示す如く、中心周波数f1で通過帯域幅W、中心周波数f2で通過帯域幅W2、中心周波数f3で通過帯域幅W3、中心周波数f4で通過帯域幅W4の周波数特性をそれぞれ有している。
【0010】
次に、上記構成の広帯域無線周波受信機の動作を説明する。
図3はIWF5で広帯域信号を処理する場合の入出力信号をスペクトルで示した図である。
先ず、アンテナ1からは、中心周波数fRF、帯域幅Wsの高周波信号が入力され、この高周波信号は、高周波バンドパスフィルタ2により、所要帯域(帯域幅WRF)外の不要波が除去される。ここで、高周波バンドパスフィルタ2において、無線性能を満足さえるための要求されるダイナミックレンジであって、例えば、80dB以上を得る帯域幅をWRFとおく。
この高周波バンドパスフィルタ2を通過した高周波信号(中心周波数fRF、帯域幅WRF)は、高周波低域雑音増幅器3によって増幅された後、単一周波数の固定周波数信号を出力する局部発信器12からの信号とミキサ4によって広帯域のままベースバンド付近、又は、数10MHZ帯まで周波数変換される。ここで、周波数変換後の中間周波信号の中心周波数をfIFとおく。
【0011】
次に、周波数変換された信号はIWF5の各中間周波バンドパスフィルタ5a〜5dにそれぞれ入力される。
ここで、高周波信号の帯域幅Wsと、各中間周波バンドパスフィルタ5a 〜5dの通過帯域幅W1〜W4は、下式(5)の関係となる。
Ws=W1+W2+W3+W4−−−(5)
そして、中間周波信号は、各中間周波バンドパスフィルタ5a〜5dにより局部発信器12の発信周波数を含む所要帯域外の不要波が除去され、各帯域幅W1〜W4に帯域分割される。
ここで、IWF5の各中間周波バンドパスフィルタ5a〜5dにおいて、無線性能を満足するために要求されるダイナミックレンジであって、例えば、80dB以上を得る帯域幅をWIFとおく。
【0012】
レベル検出部6は、IWF5の各出力の出力レベルを測定し各中間周波バンドパスフィルタ5a〜5dの出力レベルを記憶するとともに、測定した出力レベルをDSP10に出力する。切替器7は、DSP10の制御により、レベル検出部6の出力を切り換えて、中間周波増幅器8に出力する。切替器7によって選択された中間周波信号は、中間周波増幅器により増幅された後、A/D変換器9により、ディジタル変換される。
ここで、A/D変換器9に要求されるサンプリング速度は、上記式(2)の条件が必要となる。
ディジタル変換された信号は、DSP10に入力され、チャネル分離や変調処理等の信号処理をディジタル的に行われる。また、DSP10は、切替器7を制御するにより、IWF5から出力されるすべての中間周波信号をDSP10に取り込むことが可能となる。
例えば、IWF5に入力する信号の帯域幅Wsを20MHZ、各周波数バンドパスフィルタの通過帯域幅W1〜W4をそれぞれ5MHZとし、実際に減衰特性が良好なことで知られている表面弾性波フィルタで考えると、WIFは15MHZ程度となる。
これにより、通過帯域外の雑音等を十分抑圧可能で広帯域受信時においても良好な受信性能を確保できることになる。また、1つの中間周波バンドパスフィルタの通過帯域幅は5MHZであるので、5〜6Mbpsの転送が可能である。この場合、上記式(2)より、A/D変換器9は、30Msps程度のサンプリング速度で済むことになる。これは、従来技術の4分の1程度のサンプリング速度となる。
さらに、信号を広帯域のまま取り込むことが容易にできるため、本実施の形態で示したように、FFT11の如く、電波環境の環視等の機能を持たせることが可能になるなど新しいシステムの運用を行うことが可能となる。
【0013】
以上説明したように、本実施の形態においては、IWF5の複数の中間バンドパスフィルタ5a〜5dが、中間周波信号を各々が異なる通過帯域で濾過して出力し、レベル検出部6は、各中間バンドパスフィルタ5a〜5dの出力レベルを各々検出して記憶すると共に、検出した出力レベルをDSP10に出力し、切替器7がDSP10の制御により、レベル検出部6の出力を選択して切り換え、A/D変換器9がレベル検出部6から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換する構成であるので、レベル検出部6は、各中間バンドパスフィルタ5a〜5dのフィルタの出力のレベルを検出して、目的とする通信帯域を検出し、切替器7は、レベル検出部6からの出力をシステムの運用形態にあわせて選択してA/D変換器9に出力するができる。その結果、受信機の広帯域特性を保ちながらA/D変換器のサンプリング速度を従来より低くすることができるため、小型でかつ低消費電力の広帯域無線受信器を提供することが可能となる。
付言すると、従来方式に比べて、容易に受信機の広帯域化ができ、しかもA/D変換器やDSP等のディジタルデバイスへの負かを著しく削減することが可能で、性能劣化を起こすことなく広帯域無線周波受信機を構成することができる。
尚、本実施の形態では、DSP10の負荷を軽減するために別途FFT処理部11を設けたが、DSP10でその機能を持たせることも可能である。
また、本実施例では、IWF5の中間周波バンドパスフィルタを、SAWフィルタで構成する例を示したが、本発明は、これに限定されるものではなく他のフィルタを使用しても良い。また、IWF5で4つの帯域に分割する例を示したが、分割数はこれに限定されるものではない。
【0014】
【発明の効果】
請求項1に係る広帯域無線受信機によれば、フィルタ部の複数のバンドパスフィルタが、中間周波信号を各々が異なる通過帯域で濾過して出力し、レベル検出部は、前記複数のバンドパスフィルタの出力レベルを各々検出して記憶すると共に、検出した出力レベルをDSPに出力し、切替器がDSPの制御により、レベル検出部の出力を選択して切り換え、A/D変換器が切替器により選択されたアナログ信号をデジタル信号に変換する構成であるので、フィルタ部の複数のバンドパスフィルタの出力のレベルを検出して、目的とする通信帯域を検出し、レベル検出部からの出力をシステムの運用形態にあわせて選択して出力するができる。その結果、受信機の広帯域特性を保ちながらA/D変換器のサンプリング速度を従来より低くすることができるため、小型でかつ低消費電力の広帯域無線受信器を提供することが可能となる。
請求項2に係る広帯域無線周波受信機によれば、バンドパスフィルタにSAWフィルタを使用した構成であるので、請求項1記載の発明の効果に加えて、中間周波信号を異なる通過帯域で濾過して出力するフィルタを安価に構成することが可能となる。
請求項3に係る広帯域無線周波受信機によれば、広帯域信号の周波数解析を行うためのFFT機能を備えたFFT処理部を前記DSP内部、もしくは、外部に備えた構成であるので、請求項1又は2記載の発明の効果に加えて、電波環境の監視等を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る広帯域無線周波受信機の構成を示すブロック図。
【図2】図1のIWFの各中間周波バンドパスフィルタの周波数特性を示す図。
【図3】図1のIWFで広帯域信号を処理する場合の入出力信号をスペクトルで示した図である
【図4】従来の広帯域無線周波受信機の構成を示す図。
【図5】図4の広帯域無線周波数受信機における入出力信号のスペクトルをモデル化した第1の例を示す図。
【図6】図4の広帯域無線周波数受信機における入出力信号のスペクトルをモデル化した第2の例を示す図。
【符号の説明】
1 アンテナ
2 高周波バンドパスフィルタ
3 高周波低雑音増幅部
4 ミキサ
5 IWF
5a〜5b 局部発信器
6 レベル検出部
7 切替器
8 中間周波増幅器
9 A/D変換器
10 DSP
11 FFT処理部

Claims (3)

  1. 入力する高周波信号を広帯域のまま周波数変換して中間周波信号を生成する周波数変換部と、
    各々異なる中心周波数を有し、各々の通過帯域が重なり合った状態で所定の通過帯域幅を形成する複数のバンドパスフィルタを備え、前記中間周波信号を前記複数のバンドパスフィルタ各々の通過帯域で濾過して出力するフィルタ部と、
    前記複数のバンドパスフィルタの出力レベルを各々検出して記憶すると共に、検出した出力レベルをDSPに出力するレベル検出部と、
    前記DSPの制御により、前記レベル検出部の出力を選択して切り換える切替器と、
    前記切替器により選択されたアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換器と、
    チャネル分離や変復調等の信号処理と前記切替器の切替を制御する前記DSPと、を備えたことを特徴とする広帯域無線周波受信機。
  2. 前記複数のバンドパスフィルタは、各々が異なる共振点を有するSAWフィルタからなり、多周波の信号を同時に扱うことが可能であることを特徴とする請求項1記載の広帯域無線周波数受信機。
  3. 広帯域信号の周波数解析を行うためのFFT機能を備えたFFT処理部を前記DSP内部、もしくは、外部に備えたことを特徴とする請求項1又は2記載の広帯域無線周波受信機。
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