JP3849831B2 - エアバッグ装置およびエアバッグの折畳方法 - Google Patents

エアバッグ装置およびエアバッグの折畳方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、自動車のインストルメントパネルに装着される助手席乗員用などのエアバッグ装置およびエアバッグの折畳方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば、自動車のインストルメントパネルに備えられる助手席乗員用のエアバッグ装置が知られている。このエアバッグ装置は、箱状をなすリテーナを備え、このリテーナの内側に、ガスを噴射するインフレータと、折り畳まれたエアバッグとを収納している。また、リテーナには、乗員側などに向かって開口部が形成され、この開口部が破断可能なカバー体により覆われているとともに、ブラケットを介して、車体側の被取付部材に固定されている。そして、自動車の衝突時には、インフレータからガスを噴射してエアバッグを膨張させ、この膨張の圧力によりカバー体を所定のテアラインで破断して突出口を形成し、この突出口からエアバッグを突出させて膨張展開させ、乗員に加わる衝撃を緩和するようになっている。
【0003】
そして、このようなエアバッグの展開特性を向上するため、例えば、特許第2709024号公報、特許第2652751号公報、特開平4−100754号公報などに記載されるように、エアバッグを、リテーナの開口部から2方向に延びる平板状に折り畳み、さらに、これら平板状に折り畳んだ部分を蛇腹状などに折り畳んでリテーナに収納する構成が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
今日において、エアバッグは、円滑迅速に膨張展開して乗員に加わる衝突の衝撃を緩和する一方、エアバッグ自体が乗員に加える圧力を低減できる構成が求められている。
【0005】
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、円滑迅速に膨張展開して乗員に加わる衝突の衝撃を効果的に緩和できるとともに、エアバッグ自体が乗員に加える圧力を低減可能なエアバッグ装置およびエアバッグの折畳方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載のエアバッグ装置は、ガスが流入して膨張展開するエアバッグと、このエアバッグが非展開時に折り畳んで収納されるエアバッグ収納部および展開時に前記エアバッグが突出する突出口を設けたケース体とを具備し、前記エアバッグは、非展開時において、前記ケース体に基端側が接続されガスが導入されるケース体の突出口の幅寸法より小さい幅の板状の第1展開部と、展開時において、エアバッグカバー上面から所定寸法突出し、さらに、前記突出口から所定寸法離間した前記第1展開部の先端部から該先端部の所定点を中心としてそれぞれ延設された、ケース体の突出口の幅寸法より小さい前記幅の複数の第2展開部をそれぞれに前記所定点を中心に集合させた集合部とを備えた形状に折り畳まれ、前記第1展開部は、集合部の周囲に基端側が車体前側になるように巻き付けられ、前記所定点は、非展開時において、当該巻き付けられた第1展開部の周の内側に位置するように折り畳まれたものである。
【0007】
そして、この構成では、折り畳まれケース体のエアバッグ収納部に収納されたエアバッグにガスが供給されると、このガスはまず第1展開部に導入され、この第1展開部の展開に伴い、集合部を突出口からエアバッグカバー上面から所定寸法だけ突出させる。続いて、ガスは、第1展開部を介して集合部を構成する各第2展開部に導入され、各第2展開部を展開させる。そして、集合部には、第2展開部が複数設けられているとともに、各第2展開部が展開する際には、集合部はエアバッグカバー上面から所定寸法突出しているので、集合部は所定点を略中心として略全周方向に円滑に展開する。このため、集合部が展開する際には、エアバッグの各部が展開する速度を均一化し、一部のみが高速で展開することが抑制される。
【0008】
【0009】
そして、この構成では、ガスが導入されて第1展開部が巻き戻るに従い、エアバッグを突出口から傾斜させて突出させることが可能になり、例えば、集合部を被保護物から離間した方向に突出させることが可能になる。
【0010】
【0011】
【0012】
請求項記載のエアバッグの折畳方法は、ガス導入口からガスが流入して膨張展開するエアバッグの折畳方法であって、前記ガス導入口に連続するとともにケース体の突出口の幅寸法より小さい幅で展開時においてエアバッグカバー上面から突出する長さの板状の第1展開部と、この第1展開部の先端部から延設され前記ケース体の突出口の幅寸法より小さい前記幅寸法の複数の第2展開部とを形成する工程と、前記第2展開部を前記先端部の所定点を中心にそれぞれに集合させて複数の集合部を形成する工程と、前記集合部の外周に第1展開部を基端側が車体前側になるように巻き付け、前記所定点を当該巻き付けた第1展開部の周の内側に位置させる工程と、を備えたものである。
【0013】
そして、この構成では、折り畳まれて収納されたエアバッグにガスが供給されると、このガスはまず第1展開部に導入され、この第1展開部の展開に伴い、集合部をエアバッグカバー上面から所定寸法だけ突出させる。続いて、ガスは、第1展開部を介して集合部を構成する各第2展開部に導入され、各第2展開部を展開させる。そして、集合部には、第2展開部が複数設けられているとともに、各第2展開部が展開する際には、集合部は収納された位置から外側に突出しているので、集合部は所定点を略中心として略全周方向に円滑に展開する。このため、集合部が展開する際には、エアバッグの各部が展開する速度を均一化し、一部のみが高速で展開することが抑制される。
【0014】
【0015】
そして、この構成では、ガスが導入されて第1展開部が巻き戻るに従い、エアバッグを傾斜させて突出させることが可能になり、例えば、集合部を被保護物から離間した方向に突出させることが可能になる。
【0016】
請求項記載のエアバッグの折畳方法は、エアバッグ収納部に収納され、ガス導入口からガスが流入して膨張展開するエアバッグの折畳方法であって、前記エアバッグのガス導入口に連通する部分にケース体の突出口の幅寸法より小さい幅で展開時においてエアバッグカバー上面から突出する長さの板状の第1展開部を形成するとともに、前記第1展開部の先端部を中心として2方向に延び前記ケース体の突出口の幅寸法より小さい前記幅寸法の第2展開部をそれぞれ形成し、エアバッグ収納部に収納可能な幅寸法に折り畳む工程と、前記先端部の所定点を中心にしてそれぞれ折り畳んで2の集合部を形成する工程と、前記集合部に前記第1展開部を基端側が車体前側になるように巻付け、前記所定点を当該巻き付けた第1展開部の周の内側に位置させるようにエアバッグ収納部へ収納する工程とを具備したものである。
【0017】
そして、この構成では、折り畳まれてエアバッグ収納部に収納されたエアバッグにガスが供給されると、このガスはまず第1展開部に導入され、この第1展開部の展開に伴い、集合部をエアバッグカバー上面から所定寸法だけ突出させる。続いて、ガスは、第1展開部を介して集合部を構成する複数の第2展開部に導入され、各第2展開部を略全周方向に円滑に展開させる。このため、集合部が展開する際には、エアバッグの各部が展開する速度を均一化し、一部のみが高速で展開することが抑制される。さらに、エアバッグは、第1展開部と第2展開部とがエアバッグ収納部に収納可能な幅寸法に折り畳まれるため、集合部を折り畳む作業が容易になり、エアバッグの製造コストが低減される。
【0018】
請求項記載のエアバッグの折畳方法は、請求項記載のエアバッグの折畳方法において、第2展開部は板状に形成されるものである。
【0019】
そして、この構成では、エアバッグは、第2展開部がエアバッグ収納部に収納可能な幅寸法の板状に折り畳まれるため、集合部を折り畳む作業が容易になり、エアバッグの製造コストが低減される。
【0020】
【0021】
【0022】
請求項記載のエアバッグの折畳方法は、エアバッグ収納部に収納され、ガス導入口からガスが流入して膨張展開するエアバッグの折畳方法であって、前記エアバッグを前記ガス導入口を下方に向けて保持する工程と、前記エアバッグの内側を加圧して膨出させ所定位置に定位する工程と、前記エアバッグのガス導入口に連通する部分を外側面から押圧して一部を内側に折り込みエアバッグカバー上面から突出する長さで垂直平板状に配置された第1展開部を形成するとともに、前記第1展開部に連通する部分を外側面から押圧して一部を内側に折り込み前記第1展開部の上端部である所定点を中心に2方向に延びる水平平板状に配置された第2展開部を形成し、エアバッグ収納部に収納可能なケース体の突出口の幅寸法より小さい幅寸法の側面視略T字形状とする工程と、前記各第2展開部をそれぞれ前記所定点を中心に折り畳んで2の集合部を形成する工程と、前記集合部の外周に第1展開部を基端側が車体前側になるように巻き付け前記所定点を当該巻き付けた第1展開部の周の内側に位置させる工程とを具備したものである。
【0023】
そして、この構成では、折り畳まれてエアバッグ収納部に収納されたエアバッグにガスが供給されると、このガスはまず第1展開部に導入され、この第1展開部の展開に伴い、集合部をエアバッグカバー上面から所定寸法だけ突出させる。続いて、ガスは、第1展開部を介して集合部を構成する複数の第2展開部に導入され、各第2展開部を略全周方向に円滑に展開させる。このため、集合部が展開する際には、エアバッグの各部が展開する速度を均一化し、一部のみが高速で展開することが抑制される。さらに、エアバッグは、ガス導入口を下方に向けて内側を加圧して膨出させ所定位置に定位させた状態で折り畳まれるとともに、第1展開部と第2展開部とがエアバッグ収納部に収納可能な幅寸法の側面視略T字形状に折り畳まれるため、集合部を折り畳む作業が容易になり、機械による自動化も容易になり、エアバッグの製造コストが低減される。
【0024】
請求項記載のエアバッグの折畳方法は、請求項3ないし5いずれか1項に記載のエアバッグの折畳方法において、各第2展開部を第1展開部側に波状に折り畳んで集合部を形成する工程を具備したものである。
【0025】
そして、この構成では、略水平平板状に折り畳まれた第2展開部は波状に容易に折り畳まれるとともに、波状に折り畳むことにより、展開特性が容易に向上する。
【0026】
請求項記載のエアバッグの折畳方法は、請求項3ないし5いずれか1項に記載のエアバッグの折畳方法において、各第2展開部を第1展開部側に巻付け折り畳んで集合部を形成する工程を具備したものである。
【0027】
請求項8記載のエアバッグの折畳方法は、請求項3ないし5いずれか1項に記載のエアバッグの折畳方法において、各第2展開部を中央部側に不規則に圧縮して折り畳んで集合部を形成する工程を具備したものである。
【0028】
請求項記載のエアバッグの折畳方法は、請求項3ないし8いずれか1項に記載のエアバッグの折畳方法において、2方向に延びる第2展開部は、互いに長さ寸法を異ならして形成されたものである。
【0029】
そして、この構成では、所望の展開形状が容易に実現される。
【0030】
請求項10記載のエアバッグの折畳方法は、請求項記載のエアバッグの折畳方法において、第2展開部は、上方に向って展開する上方展開部と、下方に向って展開する下方展開部とを備え、前記下方展開部の突出寸法は、前記上方展開部の突出寸法より大きく設定されるものである。
【0031】
そして、この構成では、折り畳まれたエアバッグを備えたエアバッグ装置を自動車のインストルメントパネルに備えた場合に、エアバッグ装置と上方すなわちフロントガラスとの間の空間よりも、エアバッグ装置と下方すなわち乗員側との間の空間の方が大きいため、エアバッグが空間を充たすように円滑に展開する。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のエアバッグ装置およびエアバッグの折畳方法の一実施の形態を図面を参照して説明する。
【0033】
図2ないし図4において、1はエアバッグ装置で、このエアバッグ装置1は、自動車の助手席すなわち被保護物である助手席の乗員の前方に位置する被設置部としてのインストルメントパネル2の内側に配置され、助手席乗員用のエアバッグ装置を構成している。なお、以下、前方(図4に示す矢印F方向)、後方(図4に示す矢印B方向)、および上下方向は、それぞれエアバッグ装置1を自動車に取り付けた状態における自動車の前後方向および上下方向に合わせて説明する。そして、インストルメントパネル2は、後側すなわち助手席側に向かって若干下降する曲面状などに形成され、このインストルメントパネル2の内側に配置された被取付部材としてのレインフォースに、エアバッグ装置1がねじ止めなどして固定されている。また、インストルメントパネル2の上側には、図8などに示すように、前側下方から上側後方に向かって傾斜したフロントガラス4が位置している。
【0034】
そして、このエアバッグ装置1は、ケース体としてのリテーナ12を備えている。そして、このリテーナ12は、上側を開口部である突出口14とした略箱状をなしている。そして、リテーナ12の内側は、仕切部材であるミッドリテーナ15により上下に区画され、下側に位置するインフレータ収納部17と、上側に位置するエアバッグ収納部18とが形成されている。そして、インフレータ収納部17には、ガスを噴射するインフレータ21が収納され、上側に位置するエアバッグ収納部18には、袋状のエアバッグ22が折り畳んで収納されるとともに、突出口14は、破断可能なカバー体(リッド)23により覆われている。
【0035】
また、リテーナ12は、金属板を折曲しあるいは溶接などして形成され、突出口14をインストルメントパネル2に沿って上側やや後方に向けて配置されている。そして、インフレータ収納部17は、両側方向を軸方向とする略円筒状をなし、このインフレータ収納部17の両側の端部には、それぞれインフレータ取付孔29が形成されている。また、このインフレータ収納部17の下端側および手前側に位置して、リテーナ12にブラケット部33が溶接などして固着され、このブラケット部33に固着されたボルト35がナットによりレインフォースに固定され、リテーナ12すなわちエアバッグ装置1が車体に固定されている。また、エアバッグ収納部18には、下端側の前後の面に円孔状あるいは長孔状などの取付孔48が形成されている。さらに、エアバッグ収納部18には、上端側の前後の外面に、断面略C字状をなす複数のカバー取付爪57を一体に形成したカバー取付体58が溶接などして固着されている。
【0036】
一方、ミッドリテーナ15には、例えば金属板を折曲して、基板部61と、この基板部61の前後側が上側に傾斜して折曲された取付板部62と、基板部61の両側端が上側に折曲された端板部63とが形成されている。また、基板部61の両側の端部には、係止片部64が形成されている。また、基板部61には、複数のガス挿通口65が形成されているとともに、各ガス挿通口65には、所定の方向に傾斜した羽根部66が設けられている。さらに、前後の取付板部62からは、それぞれ3本のスタッドボルト67が一体的に固着して下側に傾斜して突設され、それぞれ補強板68を介してナット70が螺合されるようになっている。
【0037】
また、インフレータ21は、ボンベ状の本体部71を備え、この本体部71の一端部にガス導出部72が設けられるとともに、この本体部71の他端部には固着受部73が設けられている。そして、本体部71は、内部に、点火器および推進薬などを収納したガス発生室を備え、あるいは、圧縮ガスを充填したガス貯蔵室と固体のガス発生剤を充填したガス発生室とが破断可能な隔壁を介して配置されたいわゆるハイブリッドインフレータとして構成されている。また、ガス導出部72には、周面に複数のガス噴射孔が形成されているとともに、端面からは、ボルト部76が突設され、リテーナ12の一端の図示しないインフレータ取付孔を挿通して、ナット77が螺合されるようになっている。さらに、固着受部73の端面からは、先端にコネクタ78a を接続などしたリード線78が導出されている。また、本体部71の外面には、ラベルが貼着されている。
【0038】
そして、エアバッグ22は、例えば2枚の基布を縫い合わせ、下端部に設けた矩形状の開口部81から乗員に対向する略円筒面状の対向面に向かい幅寸法および厚さ寸法が拡大する袋状に形成されている。また、開口部81の前後側には、所定の間隔で円孔状の取付孔84が形成されているとともに、両側の短い片部には、スリット状の取付孔85が形成されている。また、このエアバッグ22には、開口部81から若干離間した位置に、排気口88が形成されている。
【0039】
さらに、カバー体(エアバッグカバー)23は、インストルメントパネル2とほぼ面一に設けられる略平板状の上板部91と、この上板部91の下面から下方に突設された前後の脚片部92と、この脚片部92のさらに外側に配置された爪部93となどが、熱可塑性エラストマーなどの合成樹脂などにより一体に射出成型されている。そして、上板部91の下面には、他の部分より薄肉で容易に破断する破断部(テアライン)95が平面略H字状などに形成されている。また、各脚片部92には、両側方向に所定の間隔で係止孔96が形成されている。
【0040】
そして、このエアバッグ装置1を組み立てる際は、まず、ミッドリテーナ15にエアバッグ22を取り付け、このミッドリテーナ15をリテーナ12内側のガス挿通口26を覆うように取り付けるとともに、エアバッグ22を折り畳んでエアバッグ収納部18に収納し、カバー体23で突出口14を覆い、インフレータ収納部17にインフレータ21を装着する。
【0041】
すなわち、ミッドリテーナ15のスタッドボルト67をエアバッグ22の円孔状の取付孔84に内側からそれぞれ挿入するとともに、係止片部64をスリット状の取付孔85に挿入して係止した状態で、ミッドリテーナ15をリテーナ12の内側に挿入する。そして、前後側のスタッドボルト67をリテーナ12の取付孔48に挿入し、補強板68を介してそれぞれ外側からナット70を螺合して締め付ける。この状態で、エアバッグ22の開口部81の周囲は、ミッドリテーナ15とリテーナ12との間に挟持して固定され、エアバッグ22の開口部81は、ガス挿通口65を覆った状態になる。また、エアバッグ22は、ミッドリテーナ15をリテーナ12に取り付ける前後のいずれかに、後述する所定の形状に小さく折り畳み、エアバッグ収納部18に収納する。続いて、カバー体23を突出口14に被せ、リテーナ12のカバー取付爪57をカバー体23の脚片部92の係止孔96に係止して固定し、エアバッグ22の上側を覆う。さらに、リテーナ12のインフレータ収納部17の一方のインフレータ取付孔29から、インフレータ21を挿入し、他方のインフレータ取付孔からボルト部76を突出させる。そして、このボルト部76にナット77を螺合して締め付けることにより、両側のインフレータ取付孔29が気密に閉塞される。
【0042】
そして、このように構成されたエアバッグ装置1は、ブラケット部33のボルト35を、レインフォースに設けた支持板にナットにて締め付け固定し、車体に固定される。また、この状態で、カバー体23の爪部93は、インストルメントパネル2の裏面側などに係合するようになっている。
【0043】
そして、このように構成されたエアバッグ装置1は、自動車の衝突などの際には、通常、図示しないコントローラがこの衝撃すなわち所定以上の急減速を検出してインフレータ21を作動させ、このインフレータ21から窒素ガスなどの不活性ガスを噴射させる。すると、このガスは、羽根部66により整流されながら、ミッドリテーナ15のガス挿通口65を通過し、エアバッグ22の内部に流入して、このエアバッグ22を膨張展開させる。すると、このエアバッグ22は、カバー体23を内側から押圧し、このカバー体23の上板部91を破断部95に沿って破断させ、エアバッグ22の突出口を形成する。続いて、エアバッグ22は、この突出口から突出し、後述するようにフロントガラス4に沿って膨張展開して、乗員に加わる衝撃を緩和するようになっている。なお、インフレータ21が作動する条件を満たさない小さい衝撃を受けた場合や、例えば玉突き事故などにおいて、エアバッグ22が一度膨張展開した後にさらに衝撃を受けて、乗員がエアバッグ装置1に衝突した場合には、このエアバッグ装置1のリテーナ12などが変形して、乗員の受ける衝撃を緩和する。
【0044】
次に、図1、図5ないし図7を参照して、エアバッグ22の折り畳み工程を説明する。
【0045】
まず、図1(a)および図5に示すように、リテーナ12に取り付けたエアバッグ22を上側に引き出した状態で、前後方向の最大寸法L1 の部分の四隅a,b,c,dを押さえ、幅方向に余った両側の部分e,fをエアバッグ22の内側に入れ込む。この状態で、エアバッグ22は、前後の長手寸法L1 、幅寸法wの平面略矩形状で、高さ寸法すなわち初期突出寸法L2 の側面視略T字状となる。そして、この状態で、リテーナ12の突出口14から立ち上げられた筒状の部分が第1展開部101 となり、この第1展開部101 の先端部すなわちエアバッグ22の乗員側の中央部である所定点Oから前後に延設された部分がそれぞれ第2展開部102 となる。なお、幅寸法wは、リテーナ12の突出口14の幅寸法より若干小さく設定する。また、長手寸法L1 、幅寸法wを設定することにより、初期突出寸法L2 は自動的に決められる。また、所定点Oは、エアバッグ22の乗員側の中央部、すなわち最大突出部となる。
【0046】
次いで、図1(b)に示すように、両側の第2展開部102 を蛇腹状に折り畳み、所定点Oを略中心として集合させ、集合部104 を形成する。
【0047】
次いで、集合部104 を前側に引き出し、図6に示すように、集合部104 を後方に向かって車体の右側からみて左巻き方向(矢印g方向)に回転させ、集合部104 の周囲に第1展開部101 を巻き付ける。
【0048】
そして、本実施の形態では、集合部104 を約360度回転させると、図7に示すように、エアバッグ22は、リテーナ12のエアバッグ収納部18に収納される。さらに、あらかじめエアバッグ22の開口部81の近傍に縫い付けたカバー布106 を、折り畳んだエアバッグ22に被せて、折り畳み工程が完了する。
【0049】
次に、図8ないし図12を参照して、エアバッグ22の展開工程を説明する。なお、図8ないし図12においては、フロントガラス4およびリテーナ12とエアバッグ22のみが示されている。
【0050】
まず、エアバッグ装置1が作動してガスが噴射された直後(作動1〔msec〕〜10〔msec〕後)は、図8に示すように、第1展開部101 に開口部81からガスが充填され(矢印h方向)、集合部104 を包む第1展開部101 が巻き戻りながら、カバー体23を破断し、突出口14から突出する。そして、集合部104 にガスが導かれ、第2展開部102 が展開し始める。
【0051】
次いで、図9に示すように、第1展開部101 および各第2展開部102 にガスが充填され、これら展開部101 ,102 の展開が同時に進んでいく。また、第1展開部101 が巻き戻る力により、集合部104 は前側に投げ出され、i部でガラスに摺接する。
【0052】
次いで、図10に示すように、エアバッグ22は、(作動12〔msec〕〜20〔msec〕後)、第1展開部101 はほぼ巻き戻り、集合部104 が初期の状態に戻る。
【0053】
次いで、図11に示すように、エアバッグ22は、(作動20〔msec〕〜30〔msec〕後)、j部でフロントガラス4に摺接しながら、主としてフロントガラス4に沿った方向(矢印k方向)および後側の第2展開部102 が復帰する方向(矢印m方向)に展開する。
【0054】
次いで、図12に示すように、エアバッグ22は、(作動30〔msec〕〜50〔msec〕後)、主としてフロントガラス4に沿った方向(矢印n方向)および後側の第2展開部102 が復帰する方向(矢印p方向)に展開し、最終展開形状となる。
【0055】
このように、本実施の形態によれば、エアバッグ22の折り畳み方法について、エアバッグ22をリテーナ12のエアバッグ収納部18の幅より狭い幅寸法wとなるように内側に折り込んで、ガスの導入部となる第1展開部101 と、この第1展開部101 から連続した乗員保持部となる第2展開部102 とを略T字状に折り、次いで、第2展開部102 の両端部から蛇腹状に折り畳んで、第1展開部101 と第2展開部102 との連結点に集合させた集合部104 を形成し、さらに、第1展開部101 を集合部104 に巻き付けたいわばT字折りとすることにより、エアバッグ22はガスが導入されると所定点Oを中心として全周方向に向かい円滑に展開する。そこで、エアバッグ22の円滑迅速な展開を確保しつつ、エアバッグ22の各部が部分的に突出する速度を抑制でき、例えば、展開初期にエアバッグ22が乗員側に向かう最大速度を低下させ、面圧を低下させることができ、シートベルトを装着して着席している乗員以外の乗員に対しても、エアバッグ22自体が加える圧力を軽減できる。
【0056】
また、第1展開部101 は、ガスの流路と一致して配置されているため、展開方向を容易に制御できる。
【0057】
さらに、集合部104 は、車両の前方から後方に向けて第1展開部101 上で回転させて巻き付けることにより、展開の初期において、エアバッグ22を反乗員側すなわちフロントガラス4側に向けて展開させることができる。
【0058】
そして、エアバッグ22の折り畳み作業は、リテーナ12の突出口14すなわちエアバッグ収納部18の幅寸法より若干小さい幅寸法wの略T字状に折り畳み、さらに、延設された部分を中央側に集合させて巻き込むという簡略なものであり、折り畳み工程の折り線は簡略であり、折畳作業を容易にして、製造コストを低減できる。
【0059】
また、手作業による折り畳みのほか、機械(折畳装置)による自動化された折り畳み作業も可能であり、また、一部を機械化し、一部を手作業で行うこともできる。例えば、第1展開部101 と第2展開部102 との略T字状の折り畳みおよび集合部104 の蛇腹状すなわち波状の折り畳みを折り畳み装置で行い、第1展開部101 を集合部104 に巻き付けてリテーナ12のエアバッグ収納部18に収納する工程を手作業で行うことにより、折畳装置の開発製造に要するコストと手作業によるコストとのバランスをとり、製造コストを低減できる。そして、機械による折り畳みの場合は、重量のあるリテーナ12を取り付けた開口部81を下側に向けるとともに、エアバッグ22の内側を一旦加圧して膨張展開させ、所定の位置に定位させることにより、作業性を向上し、製造コストを低減できる。なお、エアバッグ22は、リテーナ12に取り付けない状態で折り畳むこともでき、また、開口部81を横方や上側に向けて吊り下げた状態で折り畳むこともできる。
【0060】
なお、上記の実施の形態では、2方向に延設した第2展開部102 を蛇腹状に折り畳む構成としたが、3方向以上の複数方向に第2展開部102 を突設しても良く、また、各第2展開部102 は、蛇腹状の折り畳みのほか、巻き付け、あるいは単に所定点O側に圧縮するようにして略波状に折り畳むこともできる。
【0061】
また、第1展開部101 および第2展開部102 を形成する工程は、エアバッグ22を側面部から押圧して内側に折り込むほか、外側に折り重ねるなど種々の方法で所定の幅寸法wとすることができる。
【0062】
例えば、第2展開部102 を形成する工程については、図13に示すように、エアバッグ22の乗員に対向する側の両側の部分e,fを外側すなわち表面側に折り重ね、四隅a,b,c,dを押さえて張力を加えた状態で側面視略三角形状の予備折り状態とすることができる。さらに、この状態から、図13および図14に示すように、第1展開部101 を矢印T方向に押圧し、基布が余った両側各一対の耳部111は裏面側に折り返して沿わせることにより、第1展開部101 および第2展開部102 を板状にできる。また、第1展開部101 については、図13および図15に示すように、所定位置の単数または複数の折り線Uに沿って内側に折り込むことにより板状とすることもできる。このように、第1展開部101 の折畳方法および第2展開部102 の折畳方法は、適宜組み合わせて略T字状に折り畳むことができる。
【0063】
また、第1展開部101 および第2展開部102 を必ずしも明確な板状に折り畳んで略T字状とする必要はなく、例えば、図1あるいは図13に示す予備折り状態から、図16(a)に示すように、所定点Oの部分をリテーナ12側に落とし込んで略Y字状とし、次いで、図16(b)に示すように、各第2展開部102 を所定点Oに向って蛇腹状に折り畳むこともできる。
【0064】
さらに、第1展開部101 および第2展開部102 と、集合部104 の折畳方法と、エアバッグ収納部18への収納方法も、適宜組み合わせて用いることができる。すなわち、図1(a)または図13などに示す工程で略T字状に折り畳んだ後、第2展開部102 を蛇腹状に折り畳み、また、巻付け、あるいは不規則に圧縮して集合部104 を形成し、次いで、集合部104 に第1展開部101 を巻付け、また、第1展開部101 を蛇腹状に折り畳み、あるいは不規則に圧縮してエアバッグ収納部18へ収納しても良い。
また、図16(a)に示すように、略Y字状に折り畳んだ後、第2展開部102 を蛇腹状に折り畳み、また、巻付け、あるいは不規則に圧縮して集合部104 を形成し、次いで、集合部104 に第1展開部101 を巻付け、また、第1展開部101 を蛇腹状に折り畳み、あるいは不規則に圧縮してエアバッグ収納部18へ収納しても良い。あるいは、図1(a)または図13などに示すように側面視略三角状とした予備折り状態から、巻き付け、蛇腹状に折り、あるいは不規則に圧縮などして直接的にエアバッグ収納部18へ収納し、エアバッグ収納部18へ収納した状態で集合部を形成しても良い。
【0065】
すなわち、エアバッグ22は、展開時において、突出口14から所定寸法突出した状態で、突出口14から所定寸法離間した所定点Oを略中心として展開させることにより、円滑な展開が可能になる。
【0066】
また、上記の各実施の形態において、2方向などに延設した第2展開部102 は、互いに等しい長さ寸法に形成するほか、偏心させ、すなわち互いに異なる長さ方向として、所望の展開形状、展開特性を容易に得ることができる。
【0067】
例えば、図17および図18に示すように、一般的な車両のレイアウトでは、エアバッグ装置1すなわちインストルメントパネル2側と上側すなわちフロントガラス4側との間の寸法La1よりも、エアバッグ装置1すなわちインストルメントパネル2側と下側すなわち乗員側との寸法Lb1の方が大きいため、第2展開部102 の寸法すなわち所定点Oから各第2展開部102 の先端部までの寸法について、フロントガラス4側の寸法La2よりも乗員側の寸法Lb2を大きくすることにより、エアバッグ22が空間を充たすように円滑に展開させることができる。
【0068】
また、上記の各実施の形態では、助手席乗員用のインストルメントパネル2に備えるエアバッグ装置1について説明したが、本発明は、ドアパネルに備えるエアバッグ装置や、前席の背面に備える後席用のエアバッグ装置など、種々のエアバッグ装置に適用することができる。
【0069】
【発明の効果】
請求項1記載のエアバッグ装置によれば、折り畳まれケース体のエアバッグ収納部に収納されたエアバッグにガスが供給されると、このガスはまず第1展開部に導入され、この第1展開部の展開に伴い、集合部をエアバッグカバー上面から所定寸法だけ突出させる。続いて、ガスは、第1展開部を介して集合部を構成する各第2展開部に導入され、各第2展開部を展開させる。そして、集合部には、第2展開部が複数設けられているとともに、各第2展開部が展開する際には、集合部はエアバッグカバー上面から突出しているため、集合部を所定点を略中心として略全周方向に円滑に展開させることができる。このため、集合部が展開する際には、エアバッグの各部が展開する速度を均一化し、一部のみが高速で展開することを抑制でき、被保護物に対する圧力を軽減できる。
【0070】
1展開部が集合部の外周に巻き付けられたため、ガスが導入されて第1展開部が巻き戻るに従い、エアバッグを突出口から傾斜させて突出させることができ、例えば、集合部を被保護物から離間した方向に突出させることができる。
【0071】
【0072】
請求項記載のエアバッグの折畳方法によれば、折り畳まれて収納されたエアバッグにガスを供給すると、このガスはまず第1展開部に導入され、この第1展開部の展開に伴い、集合部をエアバッグカバー上面から所定寸法だけ突出させる。続いて、ガスは、第1展開部を介して集合部を構成する各第2展開部に導入され、各第2展開部を展開させる。そして、集合部には、第2展開部が複数設けられているとともに、各第2展開部が展開する際には、集合部は収納された位置から外側に突出しているので、集合部は所定点を略中心として略全周方向に円滑に展開する。このため、集合部が展開する際には、エアバッグの各部が展開する速度を均一化し、一部のみが高速で展開することを抑制でき、被保護物に対する圧力を軽減できる。
【0073】
合部の外周に第1展開部を巻き付けることにより、ガスが導入されて第1展開部が巻き戻るに従い、エアバッグを傾斜させて突出させることができ、例えば、集合部を被保護物から離間した方向に突出させることができる。
【0074】
請求項記載のエアバッグの折畳方法によれば、折り畳まれてエアバッグ収納部に収納されたエアバッグにガスが供給されると、このガスはまず第1展開部に導入され、この第1展開部の展開に伴い、集合部をエアバッグカバー上面から所定寸法だけ突出させる。続いて、ガスは、第1展開部を介して集合部を構成する複数の第2展開部に導入され、各第2展開部を略全周方向に円滑に展開させる。このため、集合部が展開する際には、エアバッグの各部が展開する速度を均一化し、一部のみが高速で展開することを抑制でき、被保護物に対する圧力を軽減できる。さらに、エアバッグは、第1展開部と第2展開部とがエアバッグ収納部に収納可能な幅寸法に折り畳まれるため、集合部を折り畳む作業を容易にでき、エアバッグの製造コストを低減できる。
【0075】
請求項記載のエアバッグの折畳方法によれば、アバッグは、第2展開部がエアバッグ収納部に収納可能な幅寸法の板状に折り畳まれるため、集合部を折り畳む作業を容易にでき、エアバッグの製造コストを低減できる。
【0076】
【0077】
請求項記載のエアバッグの折畳方法によれば、折り畳まれてエアバッグ収納部に収納されたエアバッグにガスが供給されると、このガスはまず第1展開部に導入され、この第1展開部の展開に伴い、集合部をエアバッグカバー上面から所定寸法だけ突出させる。続いて、ガスは、第1展開部を介して集合部を構成する複数の第2展開部に導入され、各第2展開部を略全周方向に円滑に展開させる。このため、集合部が展開する際には、エアバッグの各部が展開する速度を均一化し、一部のみが高速で展開することを抑制でき、被保護物に対する圧力を軽減できる。さらに、エアバッグは、ガス導入口を下方に向けて内側を加圧して膨出させ所定位置に定位させた状態で折り畳まれるとともに、第1展開部と第2展開部とがエアバッグ収納部に収納可能な幅寸法の側面視略T字形状に折り畳まれるため、集合部を折り畳む作業を容易にでき、機械による自動化も容易にでき、エアバッグの製造コストを低減できる。
【0078】
請求項記載のエアバッグの折畳方法によれば、請求項3ないし5のいずれかに記載の効果に加え、各第2展開部を第1展開部側に波状に折り畳んで集合部を形成することにより、略水平平板状に折り畳まれた第2展開部を波状に容易に折り畳みでき、製造コストを低減できるとともに、波状に折り畳むことにより、展開特性を容易に向上できる。
【0079】
【0080】
請求項記載のエアバッグの折畳方法によれば、請求項3ないし8のいずれかに記載の効果に加え、2方向に延びる第2展開部を、互いに長さ寸法を異ならして形成することにより、所望の展開形状を容易に実現できる。
【0081】
請求項10記載のエアバッグの折畳方法によれば、請求項9記載の効果に加え、折り畳まれたエアバッグを備えたエアバッグ装置を自動車のインストルメントパネルに備えた場合に、エアバッグ装置と上方すなわちフロントガラスとの間の空間よりも、エアバッグ装置と下方すなわち乗員側との間の空間の方が大きいため、エアバッグが空間を充たすように円滑に展開できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のエアバッグ装置の一実施の形態を示す折り畳み工程の説明図である。
(a)は折り畳み工程の説明図
(b)は(a)に続く工程の斜視図
【図2】 同上エアバッグ装置を示す分解斜視図である。
【図3】 同上エアバッグ装置を示す斜視図である。
【図4】 同上エアバッグ装置を示す図3のA−A断面図である。
【図5】 同上エアバッグ装置を示す図1(a)のI−I断面図である。
【図6】 同上エアバッグ装置の図1(b)に続く折り畳み工程を示す断面図である。
【図7】 同上エアバッグ装置の図5に続く折り畳み工程を示す断面図である。
【図8】 同上エアバッグ装置の展開動作を示す断面図である。
【図9】 同上エアバッグ装置の図7に続く展開動作を示す断面図である。
【図10】 同上エアバッグ装置の図8に続く展開動作を示す断面図である。
【図11】 同上エアバッグ装置の図9に続く展開動作を示す断面図である。
【図12】 同上エアバッグ装置の図10に続く展開動作を示す断面図である。
【図13】 本発明のエアバッグ装置の他の実施の形態を示す折り畳み工程の説明図である。
(a)は折り畳み工程の説明図
(b)は折り畳み工程の一部の断面図
(c)は(b)に続く工程の断面図
【図14】 本発明のエアバッグ装置の他の実施の形態を示す折り畳み工程の説明図である。
(a)は折り畳み工程の説明図
(b)は折り畳み工程の一部の断面図
(c)は(b)に続く工程の断面図
【図15】 本発明のエアバッグ装置の他の実施の形態を示す折り畳み工程の説明図である。
【図16】 本発明のエアバッグ装置の他の実施の形態を示す折り畳み工程の説明図である。
(a)は折り畳み工程の説明図
(b)は(a)に続く工程の断面図
【図17】 本発明のエアバッグ装置の他の実施の形態を示す折り畳み工程の説明図である。
【図18】 同上エアバッグ装置の展開動作を示す説明図である。
【符号の説明】
1 エアバッグ装置
12 ケース体としてのリテーナ
14 突出口
18 エアバッグ収納部
22 エアバッグ
101 第1展開部
102 第2展開部
104 集合部
O 所定点

Claims (10)

  1. ガスが流入して膨張展開するエアバッグと、
    このエアバッグが非展開時に折り畳んで収納されるエアバッグ収納部および展開時に前記エアバッグが突出する突出口を設けたケース体とを具備し、
    前記エアバッグは、非展開時において、前記ケース体に基端側が接続されガスが導入されるケース体の突出口の幅寸法より小さい幅の板状の第1展開部と、展開時において、エアバッグカバー上面から所定寸法突出し、さらに、前記突出口から所定寸法離間した前記第1展開部の先端部から該先端部の所定点を中心としてそれぞれ延設された、ケース体の突出口の幅寸法より小さい前記幅の複数の第2展開部をそれぞれに前記所定点を中心に集合させた集合部とを備えた形状に折り畳まれ
    前記第1展開部は、集合部の周囲に基端側が車体前側になるように巻き付けられ、前記所定点は、非展開時において、当該巻き付けられた第1展開部の周の内側に位置する
    ことを特徴とするエアバッグ装置。
  2. ガス導入口からガスが流入して膨張展開するエアバッグの折畳方法であって、
    前記ガス導入口に連続するとともにケース体の突出口の幅寸法より小さい幅で展開時においてエアバッグカバー上面から突出する長さの板状の第1展開部と、この第1展開部の先端部から延設され前記ケース体の突出口の幅寸法より小さい前記幅寸法の複数の第2展開部とを形成する工程と、
    前記第2展開部を前記先端部の所定点を中心にそれぞれに集合させて複数の集合部を形成する工程と、
    前記集合部の外周に第1展開部を基端側が車体前側になるように巻き付け、前記所定点を当該巻き付けた第1展開部の周の内側に位置させる工程と
    を備えたことを特徴とするエアバッグの折畳方法。
  3. エアバッグ収納部に収納され、ガス導入口からガスが流入して膨張展開するエアバッグの折畳方法であって、
    前記エアバッグのガス導入口に連通する部分にケース体の突出口の幅寸法より小さい幅で展開時においてエアバッグカバー上面から突出する長さの板状の第1展開部を形成するとともに、前記第1展開部の先端部を中心として2方向に延び前記ケース体の突出口の幅寸法より小さい前記幅寸法の第2展開部をそれぞれ形成し、エアバッグ収納部に収納可能な幅寸法に折り畳む工程と、
    前記先端部の所定点を中心にしてそれぞれ折り畳んで2の集合部を形成する工程と、
    前記集合部に前記第1展開部を基端側が車体前側になるように巻付け、前記所定点を当該巻き付けた第1展開部の周の内側に位置させるようにエアバッグ収納部へ収納する工程とを具備した
    ことを特徴とするエアバッグの折畳方法。
  4. 第2展開部は板状に形成されることを特徴とする請求項3記載のエアバッグの折畳方法。
  5. エアバッグ収納部に収納され、ガス導入口からガスが流入して膨張展開するエアバッグの折畳方法であって、
    前記エアバッグを前記ガス導入口を下方に向けて保持する工程と、
    前記エアバッグの内側を加圧して膨出させ所定位置に定位する工程と、
    前記エアバッグのガス導入口に連通する部分を外側面から押圧して一部を内側に折り込みエアバッグカバー上面から突出する長さで垂直平板状に配置された第1展開部を形成するとともに、前記第1展開部に連通する部分を外側面から押圧して一部を内側に折り込み前記第1展開部の上端部である所定点を中心に2方向に延びる水平平板状に配置された第2展開部を形成し、エアバッグ収納部に収納可能なケース体の突出口の幅寸法より小さい幅寸法の側面視略T字形状とする工程と、
    前記各第2展開部をそれぞれ前記所定点を中心に折り畳んで2の集合部を形成する工程と、
    前記集合部の外周に第1展開部を基端側が車体前側になるように巻き付け前記所定点を当該巻き付けた第1展開部の周の内側に位置させる工程とを具備した
    ことを特徴とすエアバッグの折畳方法。
  6. 各第2展開部を第1展開部側に波状に折り畳んで集合部を形成する工程を具備したことを特徴とする請求項3ないし5いずれか1項に記載のエアバッグの折畳方法。
  7. 第2展開部を第1展開部側に巻付け折り畳んで集合部を形成する工程を具備したことを特徴とする請求項3ないし5いずれか1項に記載のエアバッグの折畳方法。
  8. 第2展開部を中央部側に不規則に圧縮して折り畳んで集合部を形成する工程を具備したことを特徴とする請求項3ないし5いずれか1項に記載のエアバッグの折畳方法。
  9. 2方向に延びる第2展開部は、互いに長さ寸法を異ならして形成されたことを特徴とする請求項3ないし8いずれか1項に記載のエアバッグの折畳方法。
  10. 2展開部は、上方に向って展開する上方展開部と、下方に向って展開する下方展開部とを備え、前記下方展開部の突出寸法は、前記上方展開部の突出寸法より大きく設定されることを特徴とする請求項9記載のエアバッグの折畳方法。
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