JP3848717B2 - 立体模型生成システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は立体模型生成システム、特に、コンピュータ支援設計(CAD)、コンピュータ支援設計・製造(CAD/CAM)などコンピュータを用いて製品や建築物等を設計・製造する場合において、操作が簡単で部品の割付や調達等の諸作業を自動化するのに有用な立体模型を生成するシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、三次元グラフィックスCADシステムを用いて立体模型を制作する場合、立体を構成する面のデータを入力手段を介してデータベースに入力し、演算装置により入力結果に対応した図形の二次元データを生成させると共に、該二次元データに基づく二次元ワイヤフレーム図形をディスプレイ上に描画させ、前記二次元ワイヤフレーム図形の特定の位置又は面を指定してその三次元化データを前記入力手段により入力し、そのデータに基づいて演算装置により立体の三次元データをデータベースに生成させ、該三次元データに基づいて三次元の立体模型をディスプレイ上に描画させることが行われている。
【0003】
他方、従来のシステムではコマンド入力と数値入力とを交互に頻繁に繰り返さなければならず、入力操作が煩雑で使い難く、熟練を要するという問題があることから、特公平7ー56678号公報にて、立体を構成する面を表現した二次元ワイヤフレーム図形のデータを入力手段を介してデータベースに入力し、このデータベースから取り出されたディスプレイ上に表示された二次元ワイヤフレーム図形の特定の位置又は図形を前記入力手段を用いて指示し、演算装置を用いて立体形状のデータをデータベースに生成する対話形形状モデリングシステムであって、ディスプレイ上に表示された前記二次元ワイヤフレーム図形に対して、前記入力手段を介して対象立体の面を表わす領域の内部点若しくは該領域そのものを表わす特定の図形を指示することにより、前記演算装置によって立体生成の対象となる有限平面あるいは有限平面の境界のデータを生成する第1処理部と、該有限平面あるいは有限平面の境界のデータから、前記演算装置を用いて、データベースに対象立体形状の生成する第2処理部とを設けたことを特徴とする対話形形状モデリングシステムが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記対話形形状モデリングシステムは、製図システム等で生成された二次元ワイヤフレーム図形のデータから立体形状を生成する場合の操作の簡略化及び使いやすさを向上させてはいるが、二次元ワイヤフレーム図形のデータが無い場合、設計図に基づいて三次元図形を生成しようとすると、まず、製図システム等で二次元ワイヤフレーム図形のデータを生成しなければならず、その場合従来のCADシステムと同様に、コマンドを選択し、そのコマンドに応じて表示された入力欄などに入力手段により線図若しくは数値を入力した後、次のコマンドを選択してそのコマンドに応じた線図若しくは数値を入力し、さらにまたコマンド選択するという面倒な操作を繰り返す必要があるという問題が残されている。
【0005】
また、一般に座標入力する場合、前のポイントの座標又は寸法などを参照しながら入力するが、ディスプレイ上には描画された線や図形などが表示されるだけであって既に入力してしまった座標又は寸法などが表示されないことから、結局手計算などによって次のポイントとなる座標などを割り出さなければならない計算上煩雑であるという問題点もあった。
【0006】
他方、木造建築においては、複雑な形状の建築物の場合、設計図に記載の通りに施工しようとしても壁面間或いは屋根面間の接続部で不整合を起こし、そのままでは施工できなくなるという問題がある。この問題は施工時に発覚する場合が多いため、施工現場ではこれを矯正するのに多大な時間と手間が必要であった。このような設計図に基づいて二次元ワイヤフレーム図形のデータを生成し、これを三次元化した場合、立体模型を構成するフレーム面と面との接続部が一致しない場合が多く、これを修正するためには何れか一方のフレーム面のデータを手計算等により修正する必要があった。
【0007】
従って、本発明は、立体模型生成システムにおいて、立体模型の生成時の操作手順を簡略化するとともに、座標などの計算作業を自動化し、設計図に不整合があった場合でも、容易に修正することができるようにすることを課題とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記課題を解決するための手段として、立体を構成する各有限面のパラメータを入力手段を介してデータベースに入力し、該パラメータに基づいて演算装置により立体模型の三次元データを生成させ、その立体模型を表示装置の画面上に表示させる立体模型生成システムにおいて、前記立体の各有限面を定義する一群のパラメータと各パラメータに対応する一群の入力欄とを含むパラメータテーブルを生成するパラメータテーブル生成部と、前記表示装置の画面上に図形描画領域と共に表示されたパラメータテーブルの入力欄に入力手段によりパラメータを入力することにより前記立体の各有限面の三次元フレームデータをデータベースに生成する三次元データ生成処理部を設けるようにしたものである。
【0009】
前記表示装置の表示されたパラメータテーブルへの入力は、キーボード等の入力手段を介して直接入力してもよく、また、表示装置の図形描画領域に基準フレーム又は立体のフレーム図形を表示させ、前記立体を構成する各有限面について前記基準フレーム又はフレーム図形の任意の一点を原点として各有限面のパラメータを入力手段により入力するようにしても良い。前記パラメータとしては前記基準フレーム又はフレーム図形上の一点を原点に対する各有限面の形状頂点の絶対座標若しくは相対座標を入力してもよく、また、各有限面のフレームの長さ、勾配、水平面に対する勾配、角度等を入力しても良い。
【0010】
さらに、前記立体の有限面が四以上の形状頂点を有する平面形状である場合、その形状頂点の全てについてパラメータを入力する代わりに、前記パラメータテーブルに入力された三つの形状頂点を定義するパラメータに基づいて前記三次元データ生成処理部により当該三つの形状頂点を含む基準平面を定義してデータベースに登録し、前記有限面の残余の各形状頂点については、その全パラメータのうち一部のパラメータを入力手段によりパラメータテーブルに入力し、該パラメータと前記基準平面のデータから当該形状頂点の他のパラメータをデータベースに生成させるようにしても良い。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る立体模型生成システムを建築物の屋根に適用した一実施例を示す添付の図面を参照して本発明を説明する。
【0012】
図1に示す本発明に係る立体模型生成システムは、基本的には、入力手段1、データベース2、演算装置3及び表示装置4からなり、入力手段1は、キーボード1aやマウス等のポインティングデバイス1bを含み、I/Oインターフェイスを介して演算装置3に接続されている。
【0013】
前記演算装置3は、コマンドメニュー生成処理部10と、パラメータ生成処理部20、三次元データ生成処理部30、二次元データ生成処理部40及び形状描画部50を含み、通常、中央演算処理装置(CPU)、メモリ(ROM、RAM)及び固定記憶装置などで構成される。
【0014】
前記コマンドメニュー生成処理部10は、システムの起動と同時に、立体の模型を生成するのに必要な一連のコマンドを生成しコマンドメニューテーブルとして表示装置4に表示させる。
【0015】
また、パラメータ生成処理部20は、前記コマンドメニューテーブルから入力手段により選択されたコマンドに対応して、そのコマンドの実行に必要なパラメータ、例えば、立体を構成する各有限面を定義するに必要な一群のパラメータを生成しパラメータテーブルとして表示装置に表示させ、三次元データ生成処理部30は、前記パラメータテーブルに入力手段を介して入力されたパラメータにより前記立体の各有限面の三次元フレームデータを生成し、データベースに登録する。各有限面の三次元フレームデータは、データベースに登録される毎に形状描画部50により該データベースから呼び出されて表示装置に三次元フレーム図形として描画表示される。
【0016】
本発明に係るシステムでは、立体の有限面が四以上の形状頂点を有する平面形状、即ち、四角形以上の多角形である場合に入力の手間を省くため、前記パラメータテーブルに前記有限面を定義する形状頂点のうち三つの形状頂点のパラメータが入力された時点で、その三つの形状頂点のパラメータに基づいて前記三次元データ生成処理部が当該三つの形状頂点を含む基準平面を定義して、これをデータベースに登録し、その有限面の残余の各形状頂点については、その全パラメータのうち一部のパラメータを入力手段を介してパラメータテーブルに入力するだけで、該パラメータと前記基準平面のデータから当該形状頂点の他のパラメータを生成してデータベースに登録するようにしてある。
【0017】
また、本発明に係るシステムは、その立体を実際に構成する場合に必要な材料を割り当てるため、生成した立体模型に基づいて前記立体の各有限面の三次元フレームデータを前記データベースから取り出して該有限面の二次元ワイヤフレームデータを生成し、これに材料を割り当ててその所要量を演算してデータベースに登録する二次元データ生成処理部40を備えている。
【0018】
前記形状描画部50は、前記データベースから各有限面の三次元フレームデータ又は二次元ワイヤフレームデータを取り出して表示装置に描画表示させる。この表示装置4としては、CRT、液晶ディスプレイ装置、プラズマディスプレイ等任意のものが採用される。
【0019】
前記構成の立体模型生成システムを用いて図6に示す屋根の三次元模型を新規に生成する場合について、図2〜5に示すフローチャートを参照して説明する。まず、前記システムを起動すると、表示装置4の画面には、図6に示すように、図形描画領域4aと共にコマンドメニュー生成処理部10により生成されたコマンドメニューテーブル4bが表示され、入力装置1による指示待ちの状態となる(ステップ10)。このコマンドメニューテーブルには、例えば、表1に示すように、初期設定コマンド、基準線設定コマンド、フレーム設定コマンド、割付コマンド、平面図展開コマンド、シート展開コマンド、終了コマンド及びヘルプコマンド等のコマンドメニューが二列に配列され、入力手段を介して選択することにより各コマンドが起動される。
【0020】
【表1】
初期設定 基準線設定 フレーム設定 割付
平面図展開 シート展開 終了 ヘルプ
【0021】
この状態で、キーボード又はポインティングデバイスにより初期設定コマンドを選択すると(ステップ20)、パラメータ生成処理部20により図形の初期設定に必要なパラメータがデータベースから呼び出され初期設定パラメータテーブルとして表示装置4に表示され(ステップ30)、これによりコマンドメニューテーブルは隠される。この初期設定パラメータテーブルは、例えば、表2に示すように、作成日、単位、縮尺、名称、図面番号等の初期設定パラメータと共に、それらのデータを入力するブランク欄が表示装置に一列又は複数列になって表示され、新規図形生成コマンド、既存図形編集コマンド及び初期設定終了コマンド等のコマンドメニューが表示される。
【0022】
【表2】
作成日 工事名称
単位 図面番号
縮尺
新規図形 既存図形 初期設定終了
【0023】
この初期設定パラメータテーブルに初期設定パラメータを入力手段によりデータベース2に入力し、新規図形生成コマンドを選択すると(ステップ40)、演算装置により新規フレーム図形生成用の描画領域が設定され表示装置4に表示されると同時に、コマンドメニューテーブル4bが呼び出されアクティブ状態となって画面に表示される(ステップ50〜70)。
【0024】
次に、基準線コマンドを入力手段により選択すると(ステップ80)、データベースから図形のフレーム生成に必要な基準線パラメータを入力する基準線設定テーブルが読み込まれて表示され(ステップ90)、描画領域には直交座標系が描画される。基準線設定テーブルには、例えば、表3に示すように、矩形、平行線、円形等の各種基準線を定義するパラメータ入力欄を備えたコマンドメニューが重ねて表示され、最上位には矩形コマンドに対応する入力欄並びに描画及び終了コマンドが表示されている。
【0025】
【表3】
矩形 平行線 円形
W= H=
描画コマンド 終了コマンド
【0026】
矩形コマンドメニューには、矩形の基準線を定義するパラメータ入力欄と描画コマンドが含まれ、その入力欄に入力手段により屋根伏せ図の輪郭に相当する矩形の幅及び高さのデータを入力し、描画コマンドを入力すると、そのデータが演算装置により初期設定パラメータに対応するデータに変換されてデータベースに入力されると共に、描画領域に矩形の基準フレームが描画される。
【0027】
また、基準線設定テーブルの平行線コマンドを選択し、前記X軸又はY軸に対する平行線又は垂直線を選択し、X軸からの必要な離れ量を入力したのち、描画コマンドを入力すると、そのデータが演算装置により初期設定パラメータに対応するデータに変換されてデータベースに入力され、描画領域に平行線又は垂直線が描画される。また、円形コマンドを選択した場合も、同様にして半径、短径及び長径、長さ或いは高さ等を入力することにより、円、円弧等が描画されるが描画される(ステップ120〜150)。
【0028】
次いで、基準線設定テーブルの終了コマンドを入力すると(ステップ160)、基準線設定テーブルが閉じてコマンドメニューテーブル4bがアクティブ状態となって画面に表示される。ここで、フレームコマンドを選択すると(ステップ190)、三次元模型を構成する面を定義するパラメータテーブルがデータベースから呼び出され、画面上に表示される(ステップ300)。このパラメータテーブルは、例えば、表4に示すように三次元模型を構成する有限平面、即ち、屋根の番号、描画種別、前記有限平面の指示方法のインデックス、有限平面の形状頂点若しくは辺の番号及びその座標若しくはその長さを入力する入力欄と共に、形状頂点間の距離を表す長さ、絶対平面を基準として傾斜を表す勾配、角度及び図形面積などの表示欄が設けられている。
【0029】
【表4】
【0030】
この画面で、座標指示を選びメニューテーブル4bを入力し、描画種別として形状頂点を入力手段で選択すると、データベースから番号欄に順次数字が1から割り当てられ、入力手段による屋根の形状頂点の指示待ちの状態となる(ステップ310)。
【0031】
次に、入力手段のポインタによりメニューテーブル4b1の屋根の形状頂点となる基準線の交点の座標を指示すると、その点が原点(0,0,0)としてパラメータテーブルの頂点番号1の座標欄に表示される。通常、原点は描画領域の基準線の交点のうち左下の交点が選択される。次いで、メニューテーブル4b1の屋根の形状頂点となる基準線の交点の座標を順次入力する。屋根の形状頂点となる位置の座標は、絶対座標を入力する代わりに前の形状頂点の座標に対する相対座標を入力するようにしても良い。メニューテーブル4b1の屋根の全ての形状頂点の座標入力が完了した後、描画コマンドを指示すると、三次元データ生成部30がパラメータテーブルに入力された各ポイントのパラメータに基づき、各ポイントを結んだワイヤフレームによる屋根の立体模型の三次元データを生成し、そのデータはそれぞれデータベースに書き込まれると同時に、三次元ワイヤフレーム図形が画面上に描画される。また、勾配計算及び面積計算なども演算され、その演算結果がパラメータテーブルの所定の欄に表示される(ステップ340)。
【0032】
また、平面の一般方程式AX+BY+CZ+D=0によって与えられ、三次元空間に置ける三点の座標が与えられると、その三点を含む平面は一義的に定まるので、一つの屋根についてその三つの形状頂点の座標まで入力すると、三点の座標の入力が完了したかどうかが判定され(ステップ310)、完了している場合には、入力された第1から第3までの座標に基づき、演算装置の三次元データ生成部30での演算処理によって三次元空間におけるメニューテーブル4bの屋根を含む基準平面が定義され、データベースに入力される(320)。
【0033】
前記基準平面が算出された後は、メニューテーブル4b1の第4ポイントの形状頂点のパラメータのうち、任意の二つの座標、例えば、X及びY座標をパラメータテーブルに入力すると、演算装置の三次元データ生成部30での演算処理によって前記基準平面を表わす方程式に基づき、残余のパラメータであるZ座標が算出され、その演算値はデータベースに書き込まれると共に、既に入力表示されているX及びY座標とともに、パラメータテーブルのz座標欄に表示される。メニューテーブル4b1の屋根の全ての形状頂点の座標入力が完了し、描画コマンドを入力すると(ステップ340)、コマンドメニューテーブルが表示され(ステップ350)、さらに次のポイントがある場合は、ステップ300に戻る。
【0034】
同様にして、各屋根2〜6についてパラメータテーブルに入力し、立体模型の三次元データを生成すると、それらのデータがそれぞれデータベースに書き込まれ、三次元ワイヤフレーム図形が画面上に描画される結果、画面上には屋根伏せ図が描画される。
【0035】
最後に、三次元平面描画モードから三次元立体描画モードに切り替えると、ワイヤフレームで三次元化された立体模型がアイソメトリック法などにより表示装置の画面上に描画される。図6に示すフレーム図形の屋根番号1のデータの一例を表示すれば次の通りである。
【0036】
【表5】
【0037】
他方、既存フレーム図形を利用してフレーム図形を生成する場合、コマンドメニューテーブルで初期設定コマンドを選択し、初期設定パラメータテーブルで既存図面編集コマンドを選択すると、ベータベースから以前に作成したフレーム図形のデータ一覧表が画面に表示される。そこで、所望のフレーム図形を入力手段により選択すると、そのフレーム図形のデータがデータベースから呼び出され、既存フレーム図形が初期設定パラメータテーブルと共に画面上に表示され、初期設定パラメータテーブルの変更コマンド及び閉コマンドが待機状態となって明示される。
【0038】
ここで、初期設定パラメータテーブルの図面番号、単位、縮尺等のパラメータを変更して、変更コマンドを選択すると、その変更された情報が新たな図面としてデータベースに書き込まれる。次いで、終了コマンドを選択して初期設定パラメータテーブルを閉じると、描画領域4aに描画された図形と共に、コマンドメニューテーブル4bが表示される。
【0039】
なお、既存図面を用いた場合、屋根番号1の屋根の形状頂点となる基準線の交点をキーボードで入力する代わりに、マウス等のポインタで順次指示していくだけで、その点の原点に対する座標が取り込まれ、演算装置により演算された座標値がパラメータテーブルの頂点番号の座標欄に表示されると共に、データベースに登録される。
【0040】
また、既存図面としては、必ずしも本発明に係るシステムで作成したものである必要はなく、製図システム等で作成した二次元ワイヤフレーム図形や設計図をスキャナー等で読取ったものでも良く、この場合、画面上に表示された図形に基づいて、その形状頂点の座標、線分等のパラメータを入力するようにしても良い。
【0041】
なお、本実施例では、第1から第3のポイントまでの座標により基準平面を算出したが、平面定理により平面の勾配と二個のポイント座標から基準平面を算出することも可能であり、この場合、第2のポイント以降の座標入力操作が、X及びY座標のみの入力操作でデータを生成することができる。
【0042】
さらに、木造建築の屋根は、小屋組みに野地板を張り、その上に瓦や平ぶき板(パネル)等の屋根材が取り付けた構造が一般的であるが、実際の施工に当たっては、野地板や瓦がどれだけ必要になるかを計算する必要がある。本発明に係る立体模型生成システムは、そのような要望を満たすと同時に、前記三次元データの有効利用を図るため、コマンドメニューテーブルにさらに割付けコマンド、平面図展開コマンド、シート展開コマンドを実行できるようにしてある。これらのコマンドは、作成した屋根フレームに屋根材を割り付ける場合に必要となる屋根材の総枚数、割り付け時に加工が必要な屋根材の枚数等をシュミレートするものである。
【0043】
即ち、三次元模型を生成した後、コマンドメニューテーブルで割付コマンドを選択すると(ステップ360)、データベースから割付パラメータテーブルが呼び出され、画面上に表示される(ステップ380)。この割付パラメータテーブルには、パネルをフレームに割り付ける際に必要となるパラメータ、例えば、図に示すように、屋根番号、配置名称、パネル幅、パネル高さ、パネルのずらし量、目路量の入力欄が見出しと共に表示される。割付パラメータテーブルの屋根番号入力欄で屋根番号を選択した後、パネル割付コマンドを選択し、パネル幅、パネル高さ、パネルのずらし量、目路量等を入力して、屋根番号に相当する画面内のワイヤフレーム図形の辺上の一点をポインタで指示すると、その点を基準としてパネルの屋根フレームへの割り付けが行われ、登録コマンドを選択することによりデータベースに書き込まれる(ステップ390)。
【0044】
なお、切り取り部調整コマンドは、屋根フレーム内でパネルを割り付ける必要の無い部分を切り取るためのもので、屋根番号を入力した後、切り取り部調整コマンドを選択し、切り取り領域をポインタ等で指定してすれば良い。また、設定パネル削除コマンドはフレームに一旦パネルを割り付けた後、修正のため割付を削除するためのもので、このコマンドを指示することにより、データベースに書き込まれた割付が削除される。
【0045】
平面図展開コマンドは、三次元フレーム図形の各フレームを平面図に展開するためのもので、コマンドメニューテーブルの平面図展開コマンドを選択し、実行するだけで、データベースから取り出された三次元フレーム図形のデータに基づいて演算装置により二次元データに演算され、立体模型を構成する各有限面の平面図に展開される(ステップ410〜450)。
【0046】
さらに、シート展開コマンドは、前記割付コマンドの実行によりデータベースに書き込まれた屋根材の総枚数、加工枚数及び加工屋根材の長さ、幅等を一覧表に展開するものである(ステップ470〜490)。
【0047】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、システムの起動と同時に、模型を描画する領域と共に、模型を生成するのに必要な一連のコマンドをデータベースから呼び出してメニュー形式にして表示装置上に表示させ、そのコマンドメニューからコマンドを順次選択することによりそのコマンドの実行に必要なパラメータをデータベースから取り出し、これをパラメータテーブルとして表示させるようにしたので、使用者は、入力手段によりそのパラメータテーブルに直接数値を入力するか、描画領域内の点を指定するだけでパラメータテーブルに数値を入力できるので、作図に関する一連の操作を容易に遂行することができる。
【0048】
また、本発明においては、第3ポイント以降の座標入力において、X、Y及びZ座標のうち、二つの値を入力するだけで三つ目の座標が自動的に算出されてパラメータテーブルに入力表示できるため、今まで複雑な手計算により求めていたZ座標に関知することなく、複雑な多角形でも容易に座標を求めることができ、入力作業を大幅に軽減することができる。しかも、設計図から読み取った値をパラメータテーブル入力した場合、その座標が他の三点の座標で定まる平面上に無い場合、自動的に前記平面上の座標に修正することができ、施工上の問題を生じることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る立体模型生成システム全体の構成図。
【図2】 図1の立体模型生成システムの動作のフローチャートを示す図。
【図3】 図2に続くフローチャートを示す図。
【図4】 図3に続くフローチャートを示す図。
【図5】 図4に続くフローチャートを示す図。
【図6】 本発明に係る立体模型生成システムの一実施例における表示装置上の表示状態を示す図。
【符号の説明】
1…入力手段
2…演算装置
3…データベース
4…表示装置
5…図形描画領域
6…パラメータテーブル
10…コマンドメニュー生成処理部
20…パラメータ生成処理部
30…三次元データ生成処理部
Claims (4)
- 立体を構成する各有限面のパラメータを入力手段を介してデータベースに入力し、該パラメータに基づいて演算装置により立体模型の三次元データを生成させ、その立体模型を表示装置の画面上に表示させる立体模型生成システムにおいて、
前記立体の各有限面を定義する一群のパラメータと各パラメータに対応する一群の入力欄とを含むパラメータテーブルを生成するパラメータ生成処理部と、
前記入力手段により前記パラメータテーブルの入力欄に入力された各有限面の一部のパラメータに基づいて当該各有限面の三次元フレームデータを生成すると共に、前記表示装置の図形描画領域に表示された基準フレーム又は前記立体模型の最初の有限面の形状頂点の一点を原点とし、前記各有限面を定義する形状頂点のうち一部の形状頂点のパラメータに基づいて当該有限面を含む基準平面を定義し、当該基準平面の定義後、当該有限面の残余の形状頂点については当該形状頂点のパラメータのうち一部のパラメータの入力により前記基準平面の三次元データに基づいて当該形状頂点の残余のパラメータを自動生成し、当該有限面の全形状頂点の確定後、当該有限面を定義する前記パラメータテーブルに表示された残余のパラメータを演算して前記データベースに登録する三次元データ生成処理部と、
前記データベースに登録された前記各有限面の三次元データに基づいて当該各有限面を平面に展開する二次元データを生成すると共に、当該二次元データに基づく各有限面の展開平面図に当該各有限面を構成する部品を割り当てる際の当該部品の所要量を演算し、前記データベースに登録する二次元データ生成処理部と、
前記表示装置の図形描画領域に、前記立体模型の三次元ワイヤフレーム図形又は当該立体模型の各有限面の展開平面図を描画させる形状描画部とを備えてなることを特徴とする立体模型生成システム。 - 前記基準平面を定義するパラメータが、当該各有限面の三点の形状頂点又は二点の形状頂点と勾配の三次元データである請求項1に記載の立体模型生成システム。
- 前記二次元データ生成処理部が、前記各展開平面に当該各有限面を構成する材料を各展開平面に割り付けられた材料の総数と共に、割付不要部分を切り取るため加工する必要のある材料数及びそのサイズを演算する請求項1又は2に記載の立体模型生成システム。
- 前記三次元ワイヤフレーム図形を表示装置に描画させる形状描画部が三次元平面描画モード又は三次元立体描画モードである請求項1又は2に記載の立体模型生成システム。
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