JP3847756B2 - 高周波増幅回路 - Google Patents

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Description

本発明は、ヘテロ接合バイポーラトランジスタ(HBT)を用いた高周波増幅回路に関し、特に移動体通信端末の送受信部に用いる集積回路に関する。
近年、携帯電話などの移動体通信端末において、電力増幅器をはじめとする集積回路では、電界効果型トランジスタ(FET)に代わって、HBTが用いられるようになっている。HBTを用いることの利点は、1)単一正電源だけで増幅動作ならびに利得制御が可能であること、2)線形性が高いために歪み特性に優れる、などであるが、逆に欠点としては、温度依存性や電源電圧依存性を補償するためのバイアス回路が必要となる点にある。このバイアス回路を如何に設計するかが、安定な特性を得るための重要なポイントとなっている。
以下、従来の高周波増幅回路について、図面を参照しながら説明する。
図6は、特許文献1に示されている、従来のエミッタフォロアトランジスタ型定電圧源バイアス回路を用いた高周波増幅回路の回路図である。
図6において、増幅用トランジスタ1のベースには、増幅用トランジスタ1にバイアス電流を供給するバイアス供給用トランジスタ2のエミッタが、抵抗3を介して接続されている。このバイアス供給用トランジスタ2のエミッタは抵抗4を介して接地されており、エミッタフォロア構成となっている。図6において、破線で囲んだ部分がバイアス回路である。
また、バイアス供給用トランジスタ2のベースは、第1の温度補償用トランジスタ5のベースと接続されている。さらに、第1の温度補償用トランジスタ5のベースには、第2の温度補償用トランジスタ6のコレクタおよび抵抗7が接続される。第2の温度補償用トランジスタ6のベースは、第1の温度補償用トランジスタ5のエミッタと接続されたのち、抵抗8を介して接地される。
第2の温度補償用トランジスタ6のエミッタは接地されている。抵抗7のもう一端は、バイアス電圧供給端子9と接続される。バイアス供給用トランジスタ2および第1の温度補償用トランジスタ5のコレクタは、電源端子10に接続される。また、増幅用トランジスタ1のベースには入力信号端子11が接続され、コレクタには出力信号端子12が接続される。
つぎに、従来の高周波増幅回路の動作について説明する。
バイアス電圧供給端子9には、電源回路によりレギュレートされた電圧(例えば2.8Vとする)が与えられる。このとき、バイアス供給用トランジスタ2、第1の温度補償用トランジスタ5および第2の温度補償用トランジスタ6の各ベースーエミッタ電圧には、ターン・オン電圧を超える電圧(およそ1.3V)がかかるため、各トランジスタ2,5,6はオンとなり、その結果、増幅用トランジスタ1が駆動される。
増幅用トランジスタ1のコレクタ電流は、バイアス供給用トランジスタ2のエミッタ電流により決定され、そのエミッタ電流は主に抵抗7の値により決定される。また、増幅用トランジスタ1とバイアス供給用トランジスタ2のベース−エミッタ電圧の温度変化を打ち消すために、第1の温度補償用トランジスタ5と第2の温度補償用トランジスタ6を2段接続としている。
特開2002−9558号公報
バイアス電圧供給端子9に印加される電圧は、前述のように通常レギュレートされた電圧が与えられるので、電圧の変化幅としては比較的小さい。一例をあげるならば、2.8V±5%、すなわち、2.66Vから2.94Vと約0.3Vの幅である。しかしながら、何らかの理由によりレギュレートされた電圧がもらえない場合、あるいは、機器内にレギュレートされた電圧が存在しない場合は、電源である電池から直結されることになる。そのため、電圧の変化幅は大きくなってしまう。例えば3.5V±15%、すなわち、2.98Vから4.03Vと約1Vの幅を持つ。
一例として、従来のバイアス回路を用いた高周波増幅回路における、バイアス電圧供給端子9への印加電圧(以下リファレンス電圧と呼ぶ)と増幅用トランジスタ1のコレクタ電流との関係を示す。図2は、リファレンス電圧3.5Vでコレクタ電流が10mAになるようにバイアス回路を設計した状態で、印加電圧を3Vから4Vまで挿引した場合の結果である。破線が従来例を示し、実線は後述する実施の形態を示している。
この図からわかるように、3Vから4Vまでの範囲でコレクタ電流は7.2mAから12.4mAまで変動しており、その結果として、利得等の増幅器の高周波特性も大きく変動することになる。
上記に鑑み、本発明は、温度依存性を小さく保ったまま、増幅用トランジスタのコレクタ電流におけるバイアス電圧供給端子の電圧依存性を小さくすることができる高周波増幅回路を提供することを目的とする。
また、バイアス回路の素子数が増えることによって、従来よりも半導体チップ上におけるバイアス回路の占有面積が大きくなることは、コストの点から考えると非常に不利である。そのため、上記目的とともに、バイアス回路部分の占有面積を小さくすることを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明に係る高周波増幅回路は、増幅用トランジスタと、増幅用トランジスタにバイアス電圧供給端子への印加電圧に応じたバイアス電流を供給するバイアス供給用トランジスタと、バイアス電圧供給端子への印加電圧に応じた電流を流す第1の温度補償用トランジスタと、第1の温度補償用トランジスタに流れる電流に応じてバイアス供給用トランジスタから増幅用トランジスタに供給されるバイアス電流を補正することにより、バイアス供給用トランジスタのベース電圧の温度特性を補償する第2の温度補償用トランジスタとを備え、バイアス供給用トランジスタのベース端子と第1の温度補償用トランジスタのベース端子の間に、電位差の変化に対して電流が変化する電流制限素子を設け、第1の温度補償用トランジスタのベース電圧の変化に対してバイアス供給用トランジスタのベース電圧がその変化に追随することなくほぼ一定に保たれるように設定されている。
上記の電流制限素子は抵抗により実現できる。
従来は、第1の温度補償用トランジスタとバイアス供給用トランジスタのベースが同電位であったため、バイアス電圧供給端子の供給電圧が高くなると、それに応じてバイアス供給用トランジスタのベース電圧も単調に増加していた。しかしながら、本発明によれば、バイアス電圧供給端子への供給電圧が高くなれば、この端子を流れる電流が増えることから、本発明にて挿入した抵抗にかかる電圧が徐々に増加することになり、第2の温度補償用トランジスタのコレクタ電圧、及び、同電位であるバイアス供給用トランジスタのベース電圧の上昇を抑える効果を示す。さらに供給電圧が高くなると、第1、第2の温度補償用トランジスタのベース電圧も上がり続けるために、ある供給電圧値を境に、第2の温度補償用トランジスタのコレクタ電圧、及び、同電位であるバイアス供給用トランジスタのベース電圧は徐々に減少するようになる。このターニングポイントとなる電圧は、抵抗の抵抗値を適切に選ぶことで自由に変えることができる。よって、バイアス電圧供給端子への所望の印加電圧範囲において、バイアス供給用トランジスタのベース電圧の変動が抑えられるようになる。したがって、増幅用トランジスタのベースに供給される電流(バイアス供給用トランジスタのエミッタ電流)の変動も少なくなるためコレクタ電流の変動も少なくなり、高周波増幅回路は、バイアス電圧供給端子の電圧変動に対して安定な高周波動作を示すようになる。なお、上記抵抗の抵抗値は、増幅用トランジスタのコレクタ電流の設定値やバイアス回路に用いられるそれぞれのトランジスタのサイズ(大きさ)などによって変わってくる。
また、本発明に係る高周波増幅回路のバイアス回路のうち、バイアス供給用トランジスタと第1の温度補償用トランジスタ、およびそれぞれのベースを接続している抵抗の3つの素子を、一つの抵抗内蔵マルチエミッタ型トランジスタで形成することが好ましい。このマルチエミッタ型トランジスタは、バイアス供給用トランジスタと第1の温度補償用トランジスタと抵抗とが、共通のコレクタ上に複数のエミッタおよび複数のベースが設けられ、かつ複数のベース間を相互に接続する状態に抵抗要素が形成された一つのマルチエミッタ型トランジスタで構成されている。
本発明によれば、新たなプロセスを加えることなく、通常と同じ工程で、バイアス回路の一部分を一つのデバイスとして取り扱うことができるようになる。
本発明に係る高周波増幅回路によると、バイアス供給用トランジスタのベースと第1の温度補償用トランジスタのベースの間に抵抗を挿入することにより、バイアス電圧供給端子に与えられる電圧が変動しても、バイアス供給用トランジスタのベース電圧の変動が緩和されるため、温度依存性を小さく保ったまま、増幅用トランジスタのコレクタ電流に対するバイアス電圧供給端子の電圧依存性を小さくすることができる。そのため、電圧変化に対して安定な増幅器が得られる。
また、本発明に係る高周波増幅回路によれば、バイアス供給用トランジスタのベースと第1の温度補償用トランジスタと抵抗とを一つのマルチエミッタ型トランジスタで形成しているため、従来に比べて半導体チップ上のバイアス回路の占有面積を少なくすることができ、その結果、コスト低減が可能となる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における高周波増幅回路の回路図を示すものである。なお、図1において、従来の高周波増幅回路と同一の構成要素には同一の符号を付した。
図1の高周波増幅回路では、増幅用トランジスタ1のベースに、増幅用トランジスタ1にバイアス電流を供給するバイアス供給用トランジスタ2のエミッタが、抵抗3を介して接続されている。バイアス供給用トランジスタ2のエミッタは抵抗4を介して接地されており、エミッタフォロア構成となっている。図1において、破線で囲んだ部分がバイアス回路である。
また、バイアス供給用トランジスタ2のベースは、第2の温度補償用トランジスタ6のコレクタと接続され、抵抗13を介して第1の温度補償用トランジスタ5のベースと接続される。第1の温度補償用トランジスタ5のベースは、抵抗7を介してバイアス電圧供給端子9と接続される。さらに、第2の温度補償用トランジスタ6のベースは、第1の温度補償用トランジスタ5のエミッタと接続されたのち、抵抗8を介して接地される。第2の温度補償用トランジスタ6のエミッタは接地されている。バイアス供給用トランジスタ2および第1の温度補償用トランジスタ5のコレクタは、電源端子10に接続される。また、増幅用トランジスタ1のベースには入力信号端子11が接続され、コレクタには出力信号端子12が接続される。
上記のように、バイアス供給用トランジスタ2のベースを、抵抗13を介して第1の温度補償用トランジスタ5のベースと接続し、抵抗13における第1の温度補償用トランジスタ5のベース側端子にバイアス電圧供給端子9を接続することにより、第1の温度補償用トランジスタ5のベース電圧が変化したとしても、その変化に追随することなくバイアス供給用トランジスタ2のベース電圧がほぼ一定に保たれるように設定することができる。
つぎに、実施の形態1における高周波増幅回路の動作について説明する。
バイアス電圧供給端子9に与えられる電圧は、必ずしもレギュレートされている必要はなく、ここでは例として電池からの直結を想定し、3.5V±15%、すなわち、3Vから4Vと約1Vの幅を持つとする。このとき、バイアス供給用トランジスタ2、第1の温度補償用トランジスタ5および第2の温度補償用トランジスタ6の各ベース−エミッタ電圧にはターン・オン電圧を超える電圧(およそ1.3V)がかかるためオンとなり、その結果、増幅用トランジスタ1が駆動される。
また、第1の温度補償用トランジスタ5は、バイアス電圧供給端子9への供給電圧に応じた電流を流す。第2の温度補償用トランジスタ6は、第1の温度補償用トランジスタ5に流れる電流に応じてバイアス供給用トランジスタ2から増幅用トランジスタ1に供給されるバイアス電流を補正することにより、バイアス供給用トランジスタ2のベース電圧の温度特性を補償する。
増幅用トランジスタ1のコレクタ電流は、バイアス供給用トランジスタ2のエミッタ電流により決定され、そのエミッタ電流は主に抵抗7の値により決定される。また、上記に示したバイアス電圧供給端子9の想定される電圧変動値に応じて、バイアス供給用トランジスタ2のエミッタ電流の変動を抑えるように抵抗13の値が決定される。
ここで、抵抗13を挿入することによって、バイアス供給用トランジスタ2のエミッタ電流の変動が抑えられる理由について説明する。
抵抗13の抵抗値を適切に選ぶことにより、バイアス電圧供給端子9への供給電圧が高くなれば、この端子を流れる電流が増えることから、抵抗13にかかる電圧が徐々に増加することになり、第2の温度補償用トランジスタ6のコレクタ電圧、及び、バイアス供給用トランジスタ2のベース電圧の上昇を抑える効果を示す。さらに供給電圧が高くなると、第1、第2の温度補償用トランジスタ5、6のベース電圧も上がり続けるために、ある供給電圧値を境に、第2の温度補償用トランジスタ6のコレクタ電圧、及び、バイアス供給用トランジスタ2のベース電圧は徐々に減少に転じるようになる。その結果、第2の温度補償用トランジスタ6のコレクタ電圧、すなわち、同電位であるバイアス供給用トランジスタ2のベース電圧の変動が抑えられる。したがって、増幅用トランジスタ1のベースに供給される電流(バイアス供給用トランジスタ2のエミッタ電流)の変動も少なくなるためコレクタ電流の変動も少なくなり、高周波増幅回路は、バイアス電圧供給端子9の電圧変動に対して安定な高周波動作を示すようになる。
ここで、抵抗13と、抵抗7,8の抵抗値の設定範囲の一例について説明する。各抵抗の抵抗値は、増幅用トランジスタのコレクタ電流の設定値、安定にさせたい電圧の範囲やトランジスタのサイズ(大きさ)、あるいはエピタキシャル層の構造によって変わってくる。抵抗13は通常100Ω程度で、低い場合は20−30Ω程度、高い場合は200−300Ω程度である。抵抗7は500Ω−1kΩ、抵抗8は2k−3kΩである。なお、図示していないが、図1の温度補償用トランジスタ5のエミッタと抵抗8および温度補償用トランジスタ6のベースとの間に抵抗を入れる場合もあり、この抵抗の値に応じても抵抗13と、抵抗7,8の抵抗値は若干変わる。
図2に、実施の形態1におけるバイアス回路を用いた高周波増幅回路(図1に図示)と、従来のバイアス回路を用いた高周波増幅回路(図6に図示)において、リファレンス電圧3.5Vで増幅用トランジスタ1のコレクタ電流を10mAと設定した場合の電圧変動依存性を示す。図2より、従来に比べコレクタ電流の変化幅が大幅に小さくなっていることがわかり、バイアス供給用トランジスタ2のベースと第1の温度補償用トランジスタ5のベースとの間に接続されている抵抗13が、増幅用トランジスタ1のベース電圧、言い換えれば、バイアス供給用トランジスタ2のベースーエミッタ間電圧を安定させていることがわかる。
(実施の形態2)
図3は、本発明の実施の形態2における高周波増幅回路の回路図を示すものである。実施の形態1との違いは、バイアス供給用トランジスタ2のエミッタに接続されていた抵抗4を、ベースとコレクタが接続された、2つのトランジスタ14,15に置き換えたことにある。上記トランジスタ14,15はPN接合ダイオードと等価である。図3において、破線で囲んだ部分がバイアス回路である。
実施の形態2における動作は、実施の形態1における動作と基本的に同じであるため、ここでは詳しい説明を省略するが、実施の形態2では、トランジスタ14,15の存在により、バイアス供給用トランジスタ2のエミッタ電流を増幅用トランジスタ1の入力電力レベルに応じて変動させることができる。したがって、増幅用トランジスタ1においてより高入力高出力が要求される動作条件においては、実施の形態2を用いることが望ましい。
ここで、トランジスタ14,15の動作原理について説明する。増幅用トランジスタ1に入力する信号が弱い場合(低入力)は、バイアス供給用トランジスタ2のエミッタ電圧は低いためにトランジスタ14、15は高抵抗として働くが、強い場合(高入力)はバイアス供給用トランジスタ2のエミッタ電圧が上昇し、トランジスタ14、15にかかる電圧が高くなるために電流が流れやすく、すなわち、低抵抗として動作するようになる。実施の形態1の場合は、この部分は固定抵抗であったが、ダイオードとすることで、あたかも可変抵抗のように振舞うことになる。
高出力の場合は、バイアス設定において増幅用トランジスタ1のベース電流を多く流す必要があり、実施の形態1では、一般的に抵抗4の抵抗値を小さくする。ただしこうすると、増幅用トランジスタ1の入力と並列に低抵抗が入ることになるので、高周波的に見ると損失が増えることになる。ダイオードは高周波でのインピーダンスを高く保ったまま電流可変ができるので、高出力の場合には使うことが好ましい。同様に、入力が一定ではなく低入力から高入力まで振れるような場合においても、固定抵抗よりも可変抵抗、すなわち、ダイオードを使ったほうが好ましい特性が得られることがある。
(実施の形態3)
図4は、本発明の実施の形態3における高周波増幅回路用のバイアス回路の構造を示すものである。この実施の形態3では高周波増幅回路におけるバイアス回路の構造およびその形成方法を具体的に説明する。図4(a)には、バイアス回路の平面図を示し、図4(b)には上記バイアス回路の断面図を示す。本実施の形態では、抵抗として半導体抵抗を用いた場合について説明する。
バイアス回路は、半絶縁性GaAs基板の上の最下層にコレクタ、その上にベース、最上層にエミッタという順序で半導体層があらかじめ形成されたエピタキシャル基板を準備し、エミッタ、ベース、コレクタのメサエッチングと電極形成とを行うことにより形成される。本発明の実施の形態では、以下のように加工することを特徴とする。すなわち、図4において、2つのエミッタメサ領域20をエッチングにより形成し、エミッタ電極21を蒸着により形成する。つぎに、2つのベースメサ領域22をエッチングにより形成し、ベース電極23を蒸着により形成する。このとき2つのベースメサ領域22の間は、半導体抵抗24が形成されるように一部分を残すような形状にする。さらに、サブコレクタメサ領域25、コレクタメサ領域26の順に形成し、最後にコレクタ電極27を蒸着により形成する。
このような構造を用いることで、2つのトランジスタと1つの抵抗とを、コレクタが共通でエミッタが各々分離され、ベース間に抵抗が挿入されたマルチエミッタ型トランジスタとして形成することができる。
図1に示した高周波増幅回路におけるバイアス回路は、例えば、図4の左側のトランジスタをバイアス供給用トランジスタ2とし、右側のトランジスタを第1の温度補償用トランジスタ5とし、ベース層で形成された半導体抵抗24を抵抗13とし、ベース、エミッタ、コレクタの各電極から配線(図示せず)で引き出し、他のトランジスタや抵抗(図示せず)と接続することで作成できる。
半導体抵抗24はp型ベース層で形成されているため、抵抗値の設計にはこのp型ベース層のシート抵抗(例えば200Ω/SQUARE)の値を用いればよい。
この実施の形態3によれば、バイアス供給用トランジスタ2と第1の温度補償用トランジスタ5と抵抗13とを、一つのマルチエミッタ型トランジスタで構成することができ、バイアス回路部分の占有面積を小さくすることができる。
(実施の形態4)
図5は、本発明の実施の形態4における高周波増幅回路用のバイアス回路の構造を示すものである。この実施の形態4では高周波増幅回路におけるバイアス回路の構造およびその形成方法を具体的に説明する。図5(a)には、バイアス回路の平面図を示し、図5(b)には上記バイアス回路の断面図を示す。本実施の形態では、抵抗として金属薄膜抵抗を用いた場合について説明する。
図5において、2つのエミッタメサ領域20をエッチングにより形成し、エミッタ電極21を蒸着により形成する。つぎに、2つのベースメサ領域22をエッチングにより形成し、ベース電極23を蒸着により形成する。図4との違いは、2つのベースメサ領域22が独立した形状になっていることにある。つぎに、金属薄膜抵抗28を、2つのベース電極23の一部分に接触するように形成する。サブコレクタメサ領域25、コレクタメサ領域26およびコレクタ電極27の形成については図4と同じである。
このような構造を用いることで、2つのトランジスタと1つの抵抗とを、コレクタが共通でエミッタが各々分離され、ベース間に抵抗が挿入されたマルチエミッタ型トランジスタとして形成することができる。
図4と同様に、図1に示した高周波増幅回路のバイアス回路は、例えば、図5の左側のトランジスタをバイアス供給用トランジスタ2とし、右側のトランジスタを第1の温度補償用トランジスタ5とし、金属薄膜抵抗28を抵抗13とし、ベース、エミッタ、コレクタの各電極から配線(図示せず)を引き出すことで作成することができる。
金属薄膜抵抗28としては、例えば、シート抵抗100Ω/SQUAREのタングステン・シリコン薄膜で形成すればよい。
この実施の形態4によれば、実施の形態3と同様の効果を奏する。
以上説明したように、本発明は、高周波増幅回路において、バイアス電圧供給端子に与えられる電圧の変動幅が大きいときに高周波特性を一定に保ちたい場合に有用である。
本発明の実施の形態1における高周波増幅回路の構成を示す回路図である。 本発明の実施の形態1におけるバイアス回路を用いた高周波増幅回路と従来のバイアス回路を用いた高周波増幅回路における、バイアス電圧供給端子への印加電圧と増幅用トランジスタのコレクタ電流との関係を示す特性図である。 本発明の実施の形態2における高周波増幅回路の構成を示す回路図である。 本発明の実施の形態3における高周波増幅回路の中のバイアス回路の構造を示す平面図および断面図である。 本発明の実施の形態4における高周波増幅回路の中のバイアス回路の構造を示す平面図および断面図である。 従来の高周波増幅回路の構成を示す回路図である。
符号の説明
1 増幅用トランジスタ
2 バイアス供給用トランジスタ
3,4,7,8,13 抵抗
5 第1の温度補償用トランジスタ
6 第2の温度補償用トランジスタ
9 バイアス電圧供給端子
10 電源端子
11 入力信号端子
12 出力信号端子
14,15 トランジスタ
20 エミッタメサ領域
21 エミッタ電極
22 ベースメサ領域
23 ベース電極
24 半導体抵抗
25 サブコレクタメサ領域
26 コレクタメサ領域
27 コレクタ電極
28 金属薄膜抵抗

Claims (5)

  1. 増幅用トランジスタと、
    前記増幅用トランジスタにバイアス電圧供給端子への印加電圧に応じたバイアス電流を供給するバイアス供給用トランジスタと、
    前記バイアス電圧供給端子への印加電圧に応じた電流を流す第1の温度補償用トランジスタと、
    前記第1の温度補償用トランジスタに流れる電流に応じて前記バイアス供給用トランジスタから前記増幅用トランジスタに供給されるバイアス電流を補正することにより、前記バイアス供給用トランジスタのベース電圧の温度特性を補償する第2の温度補償用トランジスタとを備え、
    前記バイアス供給用トランジスタのベース端子と前記第1の温度補償用トランジスタのベース端子の間に、電位差の変化に対して電流が変化する電流制限素子を設け、前記第1の温度補償用トランジスタのベース電圧の変化に対して前記バイアス供給用トランジスタのベース電圧がその変化に追随することなくほぼ一定に保たれるように設定されていることを特徴とする高周波増幅回路。
  2. 前記電流制限素子は抵抗であることを特徴とする請求項1に記載の高周波増幅回路。
  3. 前記バイアス供給用トランジスタと前記第1の温度補償用トランジスタと前記抵抗とが、共通のコレクタ上に複数のエミッタおよび複数のベースが設けられ、かつ前記複数のベース間を相互に接続する状態に抵抗要素が形成された一つのマルチエミッタ型トランジスタで構成されていることを特徴とする請求項2に記載の高周波増幅回路。
  4. 前記抵抗要素は半導体抵抗で形成されていることを特徴とする請求項3に記載の高周波増幅回路。
  5. 前記抵抗要素は金属薄膜抵抗で形成されていることを特徴とする請求項3に記載の高周波増幅回路。
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